1回目からの続きです→こちら
2-1・インド風カレーレトルトの比較
1・レトルトカレーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:大手3社のカレー
2・レトルトカレーの比較 (2)
2-1:インド風カレー(日本)
2-2:インドのカレー (インド)
2-3:タイカレー
2-4:スープカレー
2-5:ご当地カレー
2-6:その他のカレー
3・レトルトカレーの比較 (3)
= 最終的なおすすめの提案【結論】
2回目記事のトップバッターは「日本のカレー(インド風カレー)」です。
1回目後半で見た大手3社(新宿中村屋・S&B・ハウス)を除くメーカーの製品を総覧していきます。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字系で書いていきます。
【180g×10個】
25・江崎グリコ ビーフカレーLEE辛さ×20倍
¥2,950 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★★
味わい ★★★☆☆
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 232kcal
総合評価 ★★☆☆☆
LEE辛さ×20倍 は、グリコが発売するレトルトカレーです。
ニッチな商品ですが長い伝統があり、昔はルーでも売っていました。
辛さは、「劇辛」です。名前通り「辛さが自慢」の製品です。
「徐々に」などではなく前振りなく「一口目から辛い」食べものです。日本的な風流感がない感じです。
味付けは、ただ、さほど特色ないです。
ルー自体は小麦粉のとろみが強調できる、昔懐かしいカレー系です。飽きはこないでしょう。基本的に具は見えず、煮込みきった感じです。なお、奥の方で甘みがわずかに感じられるのですが、いかんせん、辛くてわかりません。
利用されている肉は 牛肉ですが、固くイマイチです。
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以上、グリコのLEE辛さ×20倍の紹介でした。
とにかく、最近食べたカレーの中でも「とびきり辛い」ので、日常的に刺激が欲しい方にオススメできます。
【180g×5個】
26・明治 銀座カリー 辛口
¥1,800 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 241kcal
総合評価 ★★★★☆
明治 銀座カリー 辛口は、明治の定番カレーレトルトです。
ただ、製造自体は、後ほど見るタイカレー系ではお馴染みの、ヤマモリの三重工場のようです。
中村屋は新宿で、S&B食品は神田でしたが、明治は銀座です。
煉瓦亭ほか、(まさに明治以来)洋食のメッカな地域ですが、タイアップ製品ではなく、明治独自の製品になります。
辛さは、「中辛」です。
このシリーズには「中辛」もありますが、他社を含めて比べると、辛口でだいたい「中辛」クラスだと思います。
ただ、食べていると段々辛くなるタイプですので、辛口とも言えます。
味付けは、「銀座洋食」のイメージ通り、ブイヨンの味が先に来ます。
他社レトルトで言えば「フランス系」なカレーです。
ソテードオニオンや林檎に由来すると思われる甘さもあるので、辛いながらも、複雑な味です。
利用されている肉は 牛肉ですが薄切りで見えません。
味だし用ですし、大きくても食感が悪くなるだけなので良いかと思います。
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以上、明治 銀座カリー 辛口の紹介でした。
各社の定番カレーだけでいえば、ほどよく辛い上で、甘みとコクは「ピカイチ」なシリーズかと思います。
重厚な感じなので好みは分かれるでしょうが、「がっつり」した食べ応えがあり、食べた後の満足度が高いカレーでした。
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【150g×5個】
27・明治 銀座キーマカリー
¥1,870 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★☆☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 234kcal
総合評価 ★★★☆☆
明治 銀座カリー 辛口は、明治の定番カレーレトルトです。
なお、銀座カリーシリーズは、キーマカレーもあります。
辛さは、「小辛」といった程度です。
通常製品と同じで、甘さが先に来ます。こちらの場合、玉ネギとリンゴほか、砂糖もはいるため、甘みは通常製品よりさらに感じる印象です。
糖質量は未記載です。
お肉は、鶏肉です。遠くで(カルダモン系の)スパイスの香りがしました。
結論的にいえば、「甘コク系」のキーマなので、好き好きはありそうですが、わりと個性的には思います。
ただ、甘みが強い職員は(どの食べ物でもですが)カフェインと同じくある種の中毒性(=購買リピート性)があるので、(1人暮らしならば)まとめ買いして定番にするより、たまに買う感じが良いかとは思います。
【240g×5個】
28・MCC トプカインドムルギカリー
¥2,242 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★★
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★★ 127kcal
総合評価 ★★★★★
うわさの人気店トプカインドムルギカリーは、MCCの「名店シリーズ」の一つです。
以前は、「MCC エチオピアビーフカリー」という「店名入りカレー」のなかでは割と定番だった製品がありましたが、2022年で終売ですが、こちらが入れ替わるように出ました。
東京・淡路町の同名のカレー店とのコラボです。
辛さは、激辛です。
最近食べたレトルトでは最も辛かった気がします。
この製品は、小麦分がない粘度の低いルー(あえて言えばスープカレー風)なので、辛さが際立ちます。
その部分もあり、量の割に127kcalと相当ヘルシーでもあります。
味付けは、辛いのですが、玉ネギの甘みはしっかり感じられ、好印象でした。
一方、ジャガイモですが、レトルトだと(不味くて)評価できないカレーが多いなか、今回食べたものについては、身持ちのよいしっかりした品種で、割と良かったです。
利用されている肉は、鶏肉です。
ただ、味だし用といえ、お肉自体を楽しむものではないです。
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以上、トプカインドムルギカリーの紹介でした。
以前の「エチオピア」同様のさらさら系の辛口で、そちらに足りないと思っていた甘みが加わったので個人的に「かなり好み」の味でした
低カロリーですので、ダイエット中にも良いかと思います。(レビューのため)レトルトは、Atlasは、短期間であまりリピート買いをしないのですが、こちらはしてしまいました。
2-2・インド系カレーレトルトの比較
はじめに、インドから直輸入されている、カレーレトルトの紹介です。
輸入食材系のスーパーのほか、最近は、酒屋系でも割と見られるようになっています。シャルマHDが輸入する赤いMTRと、HARMONYが輸入する、青いGitsを紹介します。
いずれも、ベジタリアン系で、小麦粉以外で伸ばしたカレーです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で書いていきます。
【300g】(2人前)
29・Gits ダル マカニ Dal Makhani 豆とバターのカレー
¥572 楽天市場 (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★★★
お肉の味 ☆☆☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 225kcal
総合評価 ★★★★★
こちらは、Gitsのダルマカニです。
輸入経路によって「豆とバターのカレー」「トマトの豆カレー」と2つの邦訳が付きますが、いずれも、味を示していて正しいでしょう。
最近パッケージが変わりました。こちらは、レトルト1つで300gですので、2人前の分量です。カロリーは「半分の150g食べた場合」で書いています。
実際、Atlasは小食ではないと思いますが、300gを1人で食べるのは「キツい」です。
辛さは、日本のカレーとは方向性が違いますが、中辛程度です。
ただ、コリアンダーが効いており、日本人にも食べやすいです。
味付けは、ベジタリアンなのですが、ベースとなるのが生クリームで、バターも使うので、「お肉がない物足りなさはない」です。
トマトの感じはあまりなく、クリーム由来のコクと、豆の甘さが特長です。。
食感的には、黒豆とひよこ豆が効いており、完成度は高いです。「ヴィンダルー」をベースにアレンジするだけのような、日本のインド料理店より満足がいく味です。
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以上、Gitsのダルマカニの紹介でした。
肉がないですが、先述のように「濃い」ので、カレーを食べた満足感は強いです。ベジタリアンで、カロリーも239kcalと控えめです。
なお、Gitsブランドのカレーは、楽天市場の単一のショップ【こちら】で、複数の種類が同時に買えます。
Atlasが一番好きなのは、ダルマカニですが、さすがに毎日では飽きるため、セットで買って飽きないようにするのも良いでしょう。写真以外にもほうれん草系(パラック パニール)もあります。
【300g】(3人前)
30・MTR Dal Fry 豆カレー
¥580〜 楽天市場 (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★★★
お肉の味 ☆☆☆☆☆
低カロリー ★★★★★★ 120kcal
総合評価 ★★★★★
こちらは、MTRのダルフライカレーです。
同じくインド直輸入の豆カレーです。3人前が1パッケージですが、量的には300gなので、Atlasは1度に食べてしまっています。
辛さは、こちらも中辛程度です。
豆の分だけ、それよりも多少甘いので、辛味を足しても良い感じです。
味付けは、こちらもベジタリアンです。
ただ、Gitsと違って、砕いた緑豆をりようするため「サラサラ」という食感です。一方、「フライ」ですが、揚げた感じはなく、カロリーも、1人前150g(半分)と考えた場合、180kcalに収まります。
Gitsと比較すると、クリームやバターを多用せず、少量のギー(発酵バター)で整えているためでしょう。
ただ、豆ですから食べ応えはあります。
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以上、MTRのダルフライカレーの紹介でした。
サラサラ系の食感で、食べた感もあり、ローカロリーなカレーです。Gitsよりあっさりめですが、(たくさん食べても)胃もたれしないため、「朝カレー」として、Atlasは消費することが多いです。
豆の粒感がない、シリアルのような食感なので、ベジタリアン系が良いが、豆を苦手にする方にも良いでしょう。
【300g】(3人前)
31・MTR Palak Paneer
¥580〜 楽天市場 (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★★★
お肉の味 ☆☆☆☆☆
低カロリー ★★★★★★ 120kcal
総合評価 ★★★★★
こちらは、MTRのダルパラックです。
日本名は「ほうれん草とカッテージチーズカレー」として売られます。
辛さは、こちらも中辛程度です。
味付けは、こちらもベジタリアンです。
ベースは完全にペースト状のほうれん草で、緑黄色野菜を「食べた感」があります。
一方、こちらは、豆の代わりに、あっさりしたカッテージチーズをお肉の代わりに加える形です。
カロリーも、1人前150g(半分)と考えた場合、200kcalに収まります。
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以上、MTRのダルパラックの紹介でした。
MTR系列では、Atlasもよく買うカレーです。カレーにほうれん草ペーストをぶち込んだ「なんちゃって」ダルパラックではないため、美味しいです。
ルーが油っぽくない上で、肉のない不満感をチーズで補えます。食べ応えもある点で、(食べ物的に)無理をしないダイエットにも良いでしょう。
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なお、MTR系列のカレーについても、楽天市場の各ショップ【こちら】では、ほかにも種類が選べます。先ほどみたGitsと同じテナントが売っている場合もあるので、Atlasも同時に買う場合が多いです。
味は、同じベジタリアンでもGitsは「こってり系」がおおく、MTRは「あっさり系」が多い印象です。
ちなみに、同社の「オクラのカレー(Bhindi Masala )」は、ニオイの部分で強烈な個性があります。多分、「ヒング」を使ってあるのだと思うのですが、味に深みがでる一方、ニオイは好き嫌いが出ます。
2-3・タイカレーのレトルトの比較
続いて、紹介するのはレトルトのタイカレーです。
冒頭で「肉」の味については詳しく書きました。ここではもうひとつ「小麦粉」という要素について思うところを書いておきます。
Atlasが思うに、一般的なレトルトカレーで、小麦粉を使って伸ばしてある定番ものは、どうやっても、ルーで作るカレーには敵わないと思っています。
レトルトカレーの場合、熱と圧をかけるため水分量が減り、「もっさり」してしまうからではないか?と思います。
ただ、タイカレーの場合、どろどろのルウではなく、液状のカレーなので、「比較的」専門店の味に近い仕上がりにできている気がします。
実際、タイカレーは、レトルトという形態には合っているのではないか?と考えています。
結論的にいえば、液状でパッケージされるタイカレーは、レトルト向きだと思います。
【180g×5個】
32・ヤマモリ タイカレーグリーン
¥1,822 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★★★☆ 319kcal
総合評価 ★★★★★
グリーンカレー(ゲーン)は、タイカレーの定番です。
タイカレーは、インドから伝わった文化というよりも、タイの宮廷料理として発展してきた独自の料理体系です。
実際、インドのカレーの原型と言える16世紀のヴィンダルーにも、東インド会社のイギリス人が本国に持ち帰った「カレー粉」にも、ココナツミルクは使わないので。
コリアンダーなどのハーブを生で使うのも、タイが独特なのではないかと思います。
辛さは、同社のタイカレーのなかでも特に辛い部類です。
味付けは、ココナツミルクが効いているため、舌あたりは甘く、食べやすいです。
グリーンカレーのレトルトはいくつか他社からも出ていますし、無印良品でも売られています。
ただ、一種独特のハーブのフレッシュさが再現できているのは、ヤマモリのタイカレーが一番です。日本の企業ですが、タイで現地生産をしているからでしょう。
利用されている肉は、鶏肉です。柔らかくて食べやすく、量も十分です。
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以上、ヤマモリのグリーンカレーの紹介でした。
タイカレーは、若い頃からペーストを使って、頻繁に自分で自作していました。
ただ、ヤマモリのグリーンカレーの味の再現性がかなり高い(実際、近所の某タイ料理屋より美味しい)ので、めっきり自分では作らなくなりました。
一度試して見て欲しいカレーです。
【180g×5個】
33・ヤマモリ タイカレーイエロー
¥1,944 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★☆
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★★★★ 252kcal
総合評価 ★★★★★
イエローカレーも、タイのカレーです。
辛さは、ヤマモリのタイカレーの中ではあまり「辛くない」部類です。
味付けは、こちらは、ターメリックやクミンなどがベースです。ジャガイモも入っており、アングロインド系のカレーに一番近い、という意味では最も一般的なカレーなのだと思います。
ただ、小麦粉ベースではない液体状のカレーで、他のタイカレーに比べるとあまりスパイシーではないという特長があります。
利用されている肉は、鶏肉です。ココナツミルクを使うグリーンカレーより柔らかくない気もしますが、十分に食べやすく、量も十分です。
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以上、イエローカレーの紹介でした。
小麦粉のとろみのないだけの「普通ぽいカレー」です。
この色は、タイにどこから入ってきた文化かわかりませんが、マレー半島にもよくみられる色ですし、イギリス人が統治時代に持ち込んだのが、伝播したのかもしれません。
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34・dfe マレーシア風マイルドチキンカレー 180g
¥354 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 212kcal
総合評価 ★★★★★
実際、これとよく似た味の傾向を持つカレーがこちらです。
比較した場合、結構、ココナツミルクとカシューナッツの味が強いので、これ系統の味が好きならばおすすめできます。
ただ、肉がややボソボソしており、ジャガイモもやや多めです。
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35・dfe バリ風ココナッツジンジャーカレー 180g
¥370 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ちなみに、(話はさらに逸れますが)このシリーズは、「バリ風ココナッツジンジャーカレー」がAtas的には好きです。
名前のとおり、生姜の辛さと食感がとても個性的で、辛いです。体が温まるので、冬にたまに食べます。
こちらも、味は、ココナッツ系で似ています。ただ、このシリーズは、お肉のパサつきが共通の難点で、課題だと思います。
【180g×10個】
36・ヤマモリ タイカレーレッド
¥3,323 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★☆
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★★★★ 265kcal
総合評価 ★★★★★
レッドカレーも、タイのカレーです。緑・黄色・赤と信号機の色のようですが、これらをもって「タイの3大カレー」というのだそうです。
辛さは、グリーンカレーほどではないですが、それに近い辛さです。
味付けは、ココナツミルクが入りますが、グリーンカレーほどクリーミーな感じではないので、あの独特な甘さが苦手な方は、こちらが良いかもしれません。
利用されている肉は、鶏肉です。十分に美味しいです。
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以上、レッドカレーの紹介でした。
独特の風味のグリーンカレーに「挫折」したが、辛いカレーを食べたい方はこちらでしょう。スープカレー好きにも合うでしょう。
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【180g×5個】
37・ヤマモリ こだわりハーブのレッドカレー
¥1,765 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
なお、同社のグリーンカレーとレッドカレーは、上級品として「こだわりハーブ」シリーズがあります。
辛さは、同社の等級としては、普通のレッドカレーと同じで「4辛」です。
ただ、実際は、辛みが相当強めにでている感じで、個人的には、こっちの方が辛く感じました。
味の傾向は、「ココナツ甘い」感じで同じですが、レモングラスやこぶみかん、バジルなど、ハーブ系の味が前面にでている感じで、本格的なタイカレーを食べている感じが強めです。
ただ、レトルトだとやはり、風味はともかく、ハーブの香りには限界があるので、値段差ほどの差は感じなかったと言うのが正直なところです。個人的には通常製品でよいかなとは思っています。
【180g×5個】
38・ヤマモリ マッサマン 180g×5個
¥1,872 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★★★
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★★☆☆ 356kcal
総合評価 ★★★★★
マッサマンは、いわゆる「イスラムカレー」です。東南アジアに進出したムスリムがもたらしたと言われるタイカレーの系統です。
辛さは、あまり強調できないタイプです。
味付けは、個性的です。イエローカレーに近いですが、ナッツが入っており、かなりその味が効いて、芳ばしい感じです。ナッツ入りなので、栄養価は他のカレーよりも多めですが、美味しいです。
利用されている肉は、鶏肉です。十分に美味しいです。
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以上、マッサマンの紹介でした。ナッツがカレーに合うという「発見」をさせてくれたのはこのカレーでした。
タイカレーとしては「こってり系」で食べごたえもあります。
【160g×5個】
39・ヤマモリ タイカレー プリック
¥2,143 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★☆☆☆
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 211kcal
総合評価 ★★★☆☆
プリック は、ヤマモリが2018年に新発売した、「新定番」です。
辛さは、激辛です。「プリック」は、要するにペッパーなので、赤唐辛子がまさに「ヤマモリ」で入っているので、同社の製品の中では、最も辛いです。
味付けは、ただし、塩分が「信じられないくらい」強めです。
分量を間違えたのではないか?とパッケージを確認してみましたが、デフォルトで「相当の食塩量」でした。160gのパッケージで3.6gはさすがに多すぎでしょう。
劇辛なので、味がはっきり分かるようにしたのでしょう。正直、辛さというより、塩っぱい印象しか残りませんでした。
利用されている肉は、鶏肉が結構多めで食べごたえがありますが、塩分強めです。
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以上、プリックの紹介でした。塩分強めですので、「ライス大盛り」で食べられる製品です。
ただ、美味しいかと言えば、かなり微妙です。新製品ですが、あまりオススメできません。
【160g×5個】
40・ヤマモリ タイカレー パネーン
¥1,721 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★☆☆☆ 424kcal
総合評価 ★★★★★
パネーンも、ヤマモリが2018年に新発売したタイカレーです。
辛さは、中辛程度です。
味付けは、グリーンカレーに似ています。バジル成分はないので、香りはよりマイルドです。
ただ、ピーナッツを砕いたものとココナツミルクがダブルで入っていることおあり、マッサマンよりも「こってり」です。
利用されている肉は、鶏肉がゴロゴロ入っています。美味しいです。
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以上、パネーンの紹介でした。
プリックと同時発売でしたが、こちらはAtlasの定番化しても良い気がしています。グリーンカレーのバジルのキツさと、マッサマンのピーナッツの粒状感がない点で、おそらくだれでも食べやすいでしょう。
多少カロリーが高いのが難点ですが、「マイルドこってり系」としてレベルが高いです。
【160g】
41・ヤマモリ タイカレー ゲーンパー
¥436 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★★
味わい ★★★☆☆
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★★ 98kcal
総合評価 ★★★★★
ゲーンパーも、ヤマモリが2024年に新発売した、「新定番」です。
タイの北部地域のカレーです。
通常ラインだとパネーン以来の新作かなと思います。早速食べました。
辛さは、大辛(激辛)です。
同社の辛さレベル5(最高)の製品の中でも一番辛いと思います。
辛さは唐辛子系でですが、生姜も効いています。
味付けはハーブ(レモングラス)風味のリゾットという感じです。
良い意味で「水カレー」系で、さわやか辛いです。
利用されている肉は、鶏肉です。
ただ、辛さが際立っているので、あまり肉を食べた感じはないです。
むしろ、ヤングコーンが、箸休めで、そちらのほうが印象的です。
カロリーは、100kcal以下です。同社では一番低カロリーでしょう。
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以上、ゲーンパーの紹介でした。
美味しいですが、ココナッツが効いた「こってり辛く甘い」感じなものを想定する場合、「裏切られる」といえます。ただ、ダントツの辛さですので、そこを重視したい方には「受けが良い」でしょう。
ライバルは、次に見ていく、汁気の多いスープカレーです。それらも、東南アジア系のカレーの影響が結構強いですが、その「本家」の1つと考えると、納得できる味でした。
2-4・スープカレーのレトルトの比較
続いて、スープカレーのレトルトの紹介です。
タイカレーと同じく、小麦粉に依存しないタイプです。
発祥は色々な説がありますが、日本の「メッカ」たる札幌スープカレーについては、東南アジアのスープ料理の影響を受けているようです。
ちょうどAtlasが学生の頃ブームになり、その後の十数年、札幌に行くたびに店が増えていました。
42・マジックスパイス スープカレー
¥442 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 172kcal
総合評価 ★★★★☆
マジックスパイスは、レトルトのスープカレーとしてよく見かけるものです。
実店舗は、札幌スープカレーの元祖に近いお店で人気店です。
なお、レトルトは明治が販売しています。
辛さは、別添の2種のスパイスを混ぜ入れて食べるのですが、結構スパイシーです。
味付けは、カレーらしからぬ色をしています。確かに「カレー」です。
スープは、野菜系と魚系の美味しい出汁がでています。札幌のスープカレーのレトルトは価格が高めですが、これは割と安価で助かります。
利用されている肉は、鶏肉ですが、取り立てて印象に残らないものです。
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以上、マジックスパイス スープカレーの紹介でした。
一般的なカレーとはベースとなる味が違うので、おそらく最初に「カレーか!」とおもうスープカレーです。
ただ、たまに食べたくなるというか、かなりくせにある味で、リピートしたくなる、ある種の中毒性があります。Atlasもそうです。
43・タンゼン 木多郎スープカレー チキン
¥1,150 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★☆☆ 361kcal
総合評価 ★★★★☆
木多郎スープカレーは、北海道に数件ある小規模チェーンの名前が付いたレトルトカレーです。
辛さは中辛です。あとから来ると言うより、最初が辛い感じです。
味付けは、特徴的です。ベースとなる味はトマトでしょう。
食感は、すりつぶした芋か、ココナツパウダーかどちらか分かりませんが、独特の繊維感です。
利用されている肉は、チキンですが、食べ応えがあります。ただ、チキンにしてはややボソるのが残念です。
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以上、木多郎スープカレーの紹介でした。
値段からすると、お肉には残念感があります
とはいえ、主観的な意見を言えば、スープ部分は、Atlasが好きな味で、たまに食べています。
44・タンゼン らっきょチキンスープカレー
¥1,800 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★★☆☆(492kcal)
総合評価 ★★★★★
こちらは、らっきょのスープカレーです。
琴似駅の近くに店舗があります。価格は高いですが、スープの味は一番複雑だと思います。
辛さは中辛です。
味付けは、肉系と魚系の味が両方しますが、魚介が勝っている感じです。具は大きいです。
利用されている肉は、大きめのチキンの骨付きで、食べ応えがあります。
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以上、らっきょスープカレー チキンの紹介でした。
具の大きさが一番の特徴でしょう。とくに玉子は存在感抜群です。
全体として「食べた感」が得やすいので、この値段でも許せる、といった感じです。
【4個】
45・GARAKU スープカレーチキン 4食
¥4,680 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★☆☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★☆☆☆ 570kcal
総合評価 ★★★★☆
ガラクスープ カレーは、札幌のGARAKUが販売するスープカレーのレトルトです。
ベル食品がパウチしているようですが、直販しています。いつの間にか、Atlasの「カレー棚」にあったのですが、どこで買ったのが覚えていません。
辛さは、小辛です。
中辛より少し辛さがない感じです。後味ピリ辛でした。
味付けは、魚介系といって良いほど、かつお節・昆布系の味が強いです。
カレーというよりも「和風スープ」という表現が適当です。ハーブ系の爽やかな後味があります。
利用されている肉は、大きめのチキンの骨付きで、食べ応えがあります。
味も良くジューシーでした。
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以上、ガラクスープ カレーの紹介でした。
肉以外の具材が見えない感じである点で、らっきょのカレーとは違います。
味的には、超個性的なので、万人受けはしないでしょうが、インパクトは感じました。なお、カロリーは570kcalなので、結構あります。
【260g×5個】
46・JAふらの 富良野スープカレーほたて
¥3,999 Amazon.co.jp (7/13執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 203kcal
総合評価 ★★★★☆
JAふらの 富良野スープカレーは、北海道のJAが販売するスープカレーです。
いくつかバリエーションがあるのですが、Atlasが最近食べたのは、(割と珍しい)ホタテのものです。
辛さは、辛口です。
ただし、ニンジン系の甘みも強く感じます。
味付けは、ホタテ貝の味が全面に出ていて、それが印象深いです。
ホタテ貝自体は身が大きく、しっかり残っています。
ホタテ貝自体の味は普通ですが、出汁としてははかなり効いていて美味しかったです。
具は、ニンジンのほか、ジャガイモですが、ジャガイモは(さすが地元というか)煮崩れせずに、しっかりしていました。
利用されている肉は、ホタテがメインなので、形状としてはありません。
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以上、富良野スープカレーほたて の紹介でした。
このシリーズはわりと佳作が多く、ご当地で買ってくることが多いのですが、こちらも総じて美味しかったです。
自作のカレーに、今度ホタテを丸々入れてみようと思える味でした。
次回に続く
美味しいレトルトカレーのおすすめはこの製品!
というわけで、今回は、各社のレトルトカレーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
3・レトルトカレーの比較 (3)
3-1:ご当地カレー
3-2:その他のカレー
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の3回目記事(こちら)では、お土産の「定番」でもある、ご当地カレーを引き続き紹介します。
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、今回紹介した全てのカレーから、Atlasのおすすめ!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
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