【今回レビューする内容】2025年 Wi-Fi6・Wi-Fi6E対応の無線LANルーターの性能とおすすめ:11axルーター: 4804Mbps 10Gbps 10ギガビットイーサネット回線対応 IEEE802.11ax IPv6 WPA3対応情報:機能の違いと性能ランキング:ゲーミングルーター Wi-Fi6ゲーミングWi-Fiルーター
【比較する製品型番】バッファロー WXR-11000XE12/N WXR-11000XE12 WXR-6000AX12P WXR-6000AX12P/D WXR-6000AX12B WXR-6000AX12S WSR-6000AX8 SR-6000AX8/NMB WXR-5700AX7S WXR-5700AX7P WSR-6000AX8P/NCG WSR-6000AX8P/NMB WSR-6000AX8P-CG WSR-6000AX8P-MB WSR-5400AX6P/NWH WSR-5400AX6P/NBK WSR-5400AX6P-WH WSR-5400AX6P-BK NEC Aterm AM-AX5400T6 PA-WX5400T6 PA-WX7800T8 PA-WX11000T12 AM-AX11000T12 PA-WX5400HP AM-AX5400HP AM-AX6000HP PA-WX6000HP ASUS ROG Rapture GT-AX6000/J RT-AX86U Pro RT-AX86UPro/J RT-AX5400 (A) RT-AX5400 TUF-AX4200(A)/J TP-Link Archer GXE75 Archer AX80/A AX80 Archer AX5400 Archer AX4800 Archer AX4800/A GXE75/A エレコム WRC-X5400GS-B WRC-X6000XS-G WRC-X6000QSA-G IODATA WN-DAX5400QR WN-DAX5400QR/E WN-DAX4200GR WRC-X6000XS-G Synology RT6600ax MSI RadiX AX6600 GRAX66 ほか
今回のお題
Wi-Fi6・Wi-Fi6E対応ルーターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年4月現在、最新の無線LANルーターの比較です。
高速なWi-Fi6ルーターと、2022年登場で6GHz帯を使えるWi-Fi 6Eルーターをみていきます。
1・Wi-Fi6 ルーターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:バッファロー 〈日本〉
1-3:NEC〈日本〉
2・Wi-Fi6 ルーターの比較 (2)
2-1:ASUS 〈台湾〉
2-2:TP-LINK〈中国〉
3・Wi-Fi6 ルーターの比較 (3)
3-1:エレコム〈日本〉
3-2:アイオーデータ〈日本〉
3-3:Synology〈台湾〉ほか
4・無線LANルーターの比較 (4)【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
記事では、Wi-Fi6ルーターの「選び方の基本」を説明したあと、上表のような企業順で各機を説明していきます。
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1・標準の無線LANルーターの比較
速度: 2402Mbps(最大)
予算:7500円〜
用途:2LDK・一戸建て
2・安めの無線LANルーターの比較
速度:1300Mbps(最大)
予算:3千円〜
用途:1LDK・ワンルーム向け
3・高速なWi-Fi 6ルーターの比較
速度: 4803Mbps(最大)
予算:1.5万円〜
用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
4・最速なWi-Fi 7 ルーターの比較
速度: 11520Mbps(最大)
予算:3万円〜
用途:高速10G回線ユーザー
5・メッシュWi-Fiルーターの比較
速度: 11520Mbps(最大)
予算:3万円〜
用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
6・おすすめの無線LANルーター 【結論】
=予算別・目的別のおすすめ機種の提案
なお、今回の記事は、このブログの無線LANルーターの比較記事全体だと、3回目の記事になります。
最高4803Mbpsクラスの高速ルーターに特化した記事です。
「フレッツ 光クロス」や「Nuro光」など、一般の光回線より高速な10Gbps・2Gbps回線を引いて利用している方に向くクラスです。
ゲーマー・トレーダー、家庭内サーバー利用者でも、快適に使える製品が多いです。
一般家庭では、ただ、1万円台の普及製品で十分かと思います。
そちらでも、そこそこ速いWi-Fi6・Wi-Fi5Eを選べますから。
さほどハイスペックでなくて良い場合は、1回目記事(こちら)からご覧ください。
初心者バージョンの「選び方の基本」もそちらで書いています。
加えて、最近は、5000円台クラスでも1ルーム向けのWi-Fi6対応機が見られます。
2回目記事(こちら)でフォローしています。
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対応人数 世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、1回目記事では、一般家庭向きの各社の対応ルーターの紹介をしていきます。
その上で最後の「結論」では、上表のようなポイントから、価格別・性能別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
1-1・Wi-Fi6ルーターの選び方の基本
はじめに、基本となる「Wi-Fi6とはなにか?」「どのくらい速度が改善できるのか?」など「選び方の基本」を書いておきます。
Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)とは、簡単に言えば、2019年にはじまった、Wi-Fiの新しい業界規格の名前です。
従来のWi-Fi5(11ac)は、5GHz帯(11ac)にアンテナを4本搭載する高級機でも、最大1734Mbps(約162メガバイト/秒)という速度が限界でした。
しかし、4K・8K時代の超高速通信には、しだいに耐えられなくなるため、Wi-Fi6という業界規格が新しく生まれました。
1・Wi-Fi6のメリット性
・Wi-Fi 6のメリット性
1・速度向上効果(2.7倍)
2・遠距離の通信速度の向上
3・同時接続時の安定性の強化
4・スマホのバッテリーの節約
Wi-Fi6の良い部分と言えるのは、次の4点です。
第1に、通信速度の向上効果です。
Wi-Fi6の最大速度を示した上表と、1つ前に見たWi-Fi5の速度表と比べるとわかりますが、同じアンテナ本数なら、Wi-Fi6のほうが25%ほど速度が高まります。
これは、Wi-Fi6が新しい圧縮規格(1024QAM)を使うためです。
さらに、ワイドバンド(160MHz)に対応することで、アンテナ4本の場合、2倍の4804Mbpsまで速度を速めることができます。
ワイドバンド(WB)を利用できない端末もありますが、その場合は、2401Mbpsクラス以下です。
例えば、Apple製品だと、23年発売以降のMac、iPhone (15 Pro)、iPad Pro 12.9以降からの対応となります。Windows Androidを含めて普及はこれからと言えます。
ただ、スマホ・ノートPC・タブレットとも、スペースや消費電力の都合で、2本以上多アンテナは(ほぼ)搭載できないので、その欠点を補う技術として、今後のさらなる普及が見込めます。
Wi-Fi6は、従来の2倍となる、アンテナを8本制御できる技術も導入されました。
理論上、最大では、8ストリームで9608Mbps(1201メガバイト/秒)まで速度が出せるようになります。
もっとも、ルーターと子機の性能限界から、現状の最大値は、4ストリームの4804Mbps(600メガバイト/秒)です。
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第2に、遠距離通信の安定性の向上効果が期待できる点です。
Wi-Fi6は(速度が速い)5GHz帯だけでなく、(速度はでないが遠くまで電波が飛ぶ)2.4GHz帯についても、先ほど書いた1024QAMが働きます。
そのため、2.4GHz帯でも最大1147Mbpsとなり、少し離れた場所での速度向上も見込めます。
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第3に、同時接続時の安定性の強化が可能な点です。
ポイントとなるのは、OFDMAとMU-MIMOという2つの技術です。
OFDMAは、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)の略です。
無線LANは、1チャンネルの周波数帯域幅(20MHz・40Hzなど)をいくつかのサブキャリアに小分けして伝送に使います。
Wi-Fi5までは、1つのサブキャリアから1つの端末にしか通信できないため、ミリ秒単位で、順番に電送される仕組みでした(OFDM)。
OFDMAは、サブキャリアを「さらに小分け」して、多数の端末に同時伝送できますので、効率が良くなりました。Wi-Fi端末が家庭内に多数ある現代において、通信安定性の部分で革新的な技術と言えます。
MU-MIMOは、ルーターに搭載されるアンテナ(各帯域で平均4本)ごと、各端末に通信できる技術です。
Wi-Fi5でもある機能ですが、最大4台までの上下交互通信でした。Wi-Fi6は、最大8台までの相互同時通信を行えます。
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結論的にいえば、この2つの技術によって、Wi-Fi5より、Wi-Fi6は、同時接続時の安定性は格段にアップしました。むろん、端末側のWi-Fi6対応も必要ですが。
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第4に、スマホのバッテリーの節約です。
TWT(Target Wake Time)と言いますが、スマホのWi-Fi待機時間を節約して、バッテリーを節約する技術です。
ただ、iPhoneを含めて対応していないため、この部分は「未来への投資」です。
2・Wi-Fi6EとWi-Fi7について
以上、Wi-Fi6の「良い部分」を紹介しました。
続いて2022年に登場したWi-Fi 6E規格と、2024年までに対応予定のWi-Fi7について、補足的に説明しておきます。
第1に、Wi-Fi 6Eです。
こちらは、2.4GHz帯・5GHz帯の周波数に加えて、6GHz帯の周波数を扱えるのが特長です。NECなどから、すでにWi-Fi 6E対応ルーターも出はじめました。
速度は、5GHz帯と6GHz帯は同じですので、Wi-Fi6と変わりません。
それゆえに「Wi-Fi7」という名前ではなかったとも言えます。
6GHz帯は、しかし、チャンネル数が多く、とくに、安定通信に有利なワイドバンド帯域(160MHz)にチャンネルが3つ確保できます。
また、6GHz帯は、Wi-Fi4(11n)・Wi-Fi5(11ac)など、遅い端末は入ってこれないので、速度が稼げる帯域と言えます。
ようするに、高速道路に、歩行者や自転車が入れないようなもので、スピードが出せるということです。
5GHz帯と異なり、全帯域で飛行機や気象レーダーと被らない帯域ですので、(一時的な)ネットの断線(DFS待機)の懸念も減少します。
むろん、端末対応が必要です。
スマホだと、Apple系は先ほど説明したWB対応と同時に対応を進めています。
つまり、Apple製品だと、23年発売以降のMac、iPhone (15 Pro)、iPad Pro 12.9以降からの対応となります。
USB子機は【無線LAN子機の比較】で書いたようにWindows11向けが出ています。
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第2に、WiFi 7 (802.11be) です。
日本だと2023年末から普及がはじまった新規格です。
理論上は最大46Gbpsまで対応できる、本格的な次世代規格です。最速で11.5Gbps(1440メガバイト/秒)です。
その上で、複数の帯域の同時接続を可能とするMLO、複数端末への通信の効率化を狙うMulti-RU、そして、電波干渉を防ぐパンクチャリングという、新しい3技術が加わるので、 通信安定性がより高いです。
なお、Wi-Fi7は、Wi-Fi 6Eと違って、6GHz帯の対応は、規格上の必須要件ではないです。
そのため、1万円前後のWi-Fi7格安機は「ご近所で空いている6GHz帯」は使えません。
6GHz帯対応のWi-Fi7機は、2万円からとやや高めです。現状だと、目的を持った中級者以上でないと、すこし持て余すでしょう。
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結論的にいえば、一般家庭でご利用の場合、今回見ていくWi-Fi6・Wi-Fi 6Eで今のところ十分以上です。
ただし、Wi-Fi7対応の周辺機器(iPhone16などのスマホ、SurfaceなどのノートPC、ハイエンドPC)をお持ちの場合は、先述の3技術で通信安定性はより高まるといえます。そのため、Wi-Fi7を選ぶ意味は一定程度あるでしょう。
逆に、企業などでは10Gbps回線をフルで活かせる唯一クラスといえますので、導入意義はあります。
興味のある方は、Wi-Fi7は別記事になります。
このブログの【Wi-Fi7ルーターの比較記事】をご確認ください。
3・Wi-Fi6の弱点
・Wi-Fi 6の弱点
・本体の消費電力
・本体のサイズ
・機器側の対応
最後に、Wi-Fi6とWi-Fi 6Eに共通する弱点について、書いておきます。
公平を期して言えば、誰にも向くという製品グレードではないからです。
第1に、本体の消費電力です。
4804MbpsクラスのWi-Fi6の場合、消費電力が平均30W(最大)になります。
ゲーム用のフラッグシップだと、CPUの関係で、60W前後です。
Wi-Fi5の高性能機の約2-3倍で、年間電気代が2000-3000円強は上がりそうです。
本体価格も高めなので、中速の2402Mbpsクラスとは総コストが異なります。
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第2に、本体のサイズです。
売れ筋のバッファロー機を例にしますが、結構大きいです。
アンテナの本数と、CPUの廃熱などをふまえて、かなり巨大化してきます。
ある程度「小型」のモデルもなくはないですが、アンテナ本数やLAN速度など、どこかしらが犠牲になっている場合が多いです。
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第3に、機器側の対応です。
現状でWi-Fi6に対応する主な機種について補足しておきます。
iPhoneは、2019年発売のiPhone11以降の機種が対応です。
MacBook・iMacは、2020年末のApple M1プロセッサ搭載機から対応です。
Microsoft Surfaceは、2020年以降のノートPCは対応です。
WindowsPCも、2021年頃から格安ノートにも(ちらほら)搭載がはじまっています。
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ただし、速度的に、だいたいの端末は、上表のように、アンテナの本数が2本(2×2)なので、いくらルーターが高速でも、上表のように速度にボトルネックはあります。
一方、それ以外の場合、Wi-Fi5での接続となるため、PC・スマホ側のアンテナ数に応じて、以上の速度がボトルネックです。
3・選び方のまとめ
以上、Wi-Fi6とWi-Fi 6Eに共通するメリットとデメリットについて順番に見てきました。
冒頭書いたように、このクラスは普通の1Gbpsの光ファイバー回線をご利用中ならば、、オーバースペックです。
ただ、必要とされる方もいるのは確かです。
第1に、家庭内で完結するネットワークを高速化したい場合、
第2に、NURO光・フレッツ光クロスなど、超高速回線を特別に契約している場合、
です。
しっかりした「目的」が思いつかないならば、場所と電気を食うだけで値段に見合う改善はしないと言えます。
そういった方は、1回目の記事(こちら)で紹介している「1万円台の製品」で良いかと思います。
そちらにもWi-Fi6 Wi-Fi6E対応機はあり、複数同時接続時の安定性というWi-Fi6のメリットも享受できます。
一方、「電波の届き」「多人数での利用」に悩むような、民泊や商業施設など、多くのユーザーが利用する場所での導入を考えている方は、【メッシュWi-Fiの比較記事】で紹介した製品で構築した方が良いでしょう。
そちらにも、Wi-Fi6 Wi-Fi6E対応の製品があります。
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というわけで、4804MbpsクラスのWi-Fi6ルーターの比較をはじめます。
冒頭書いたような順番で、メーカー別に製品を紹介します。
1-2・バッファローの無線ルーター
はじめに、日本のバッファローのWi-Fi6ルーターです。
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以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う部分は青字で書いていきます。
【2023年発売】(全て同じ性能)
1・バッファロー AirStation WXR-11000XE12
¥37,480 楽天市場 (4/18執筆時)
2・バッファロー AirStation WXR-11000XE12/N
¥40,480 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi 6E(11ax)
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
6.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:1000BASE-T×3 10G×1
WAN:10Gbps〈WAN専用〉
メッシュ:EasyMesh
USB:USB3.0×1
IPv6: 対応
WPA3: 対応
WXR-11000XE12シリーズは、BUFFALOの上級ルーターです。
2023年登場のWi-Fi 6E対応機になります。
本体サイズは、幅300×奥行75×高さ195mmです。
アンテナ部分は考慮しないサイズですし、結構な存在感と言えます。
無線の最大速度は、理論上、4804Mbps(約601メガバイト/秒)です。
Wi-Fi 6Eに対応する上で、アンテナが3セット装備される「トライバンド」機です。
少し細かくみておきます。
2.4GHz帯は、4本の共用アンテナを利用します。
11axとして接続する場合は、1147Mbpsという数字になります。
5GHz帯は、(2.4GHZ帯との)4本の共用アンテナです。
ワイドバンド対応なので、4804Mbpsでます。
6GHz帯は、4本の専用アンテナです。
ワイドバンド対応で、同じく4804Mbpsです。
Wi-Fi 6Eは、電波が遠くまで飛びやすい2.4GHz帯も拡張できるため、速度だけでなく、距離も改善できる可能性があるでしょう。
また、トライバンド機ですから、PC・スマホ・TVなど多くの端末を同時使用する場合、通信速度の部分で大きなメリットもあります。
また、今回の記事の冒頭でもふれたように、Wi-Fi 6Eは、ワイドバンド帯域(160MHz)を含めてチャネル数が多い点と、6GHz帯が、飛行機や気象レーダーと被らない点で、通信安定性に対する期待値は高いです。
端末側で対応する機器も徐々に出はじめてきましたし、将来への投資となります。
なお、本機は、64台までの端末接続まで対応できます。
無線の安定性は、複数の工夫があります。
第1に、ビームフォーミングです。
アンテナ構成的に、8x8 ビームフォーミングに対応します。
ただ、iPhoneでさえ2×2の状況なので、複数端末の同時接続に有効です。
第2に、バンドステアリングです。
この機種は、スマホなどを、混雑していない帯域に自動的に誘導する機能です。
とくにBUFFALO機は、2019年7月に当局から開放された144ch帯をフォローできるため、チャンネルの柔軟性も他社より高いです。
第3に、干渉波自動回避機能です。
これは、電子レンジなどの電波を感知した場合、自動的にノイズを回避する機能です。とくに、双方向性のデータ通信が必要なゲームなどの断線対策に有効です。
第4に、アドバンスドQoS4Kモードです。
複数の端末で、通信速度の優先順位を設定できる機能です。
例えば、動画やゲームに通信量を優先設定しておけば、データが切れてしまうような事態を防げます。
バッファローは、4K映像を識別できますが、この点は独創的です。
検知した場合、その映像を優先的に配信します。4Kはネット配信が始まっているので、今後さらに重要になるでしょう。
第5に、CPUです。
2.2GHzクアッドコアCPUです。
他社ライバル機と比べても良く、安定性の部分で本機も「安心感」があります。
接続端子は、充実します。
とくに、WAN・LANそれぞれに単独の10G(2.5G対応)端子が付属します。
他社の場合、仮想的なリンクアグリゲーションという「特殊」なつなげ方が必要な機種もありますが、本機は普通のつなげ方で、有線で超高速回線が利用できると言えます。
1000BASE-Tも3つなので、LANについての接続性は良いでしょう。
BUFFALO LUA-U3-A2G/C
¥5,868 楽天市場 (4/18執筆時)
ちなみにBUFFALOは、USB-3.1端子でPCに観戦を引き込むアダプターを発売しました。
Windowsに対応します。
デフォルトで2.5Gを引き込めるPCを除けば、速度を得たい場合、こうしたものが必要です。
インターネット速度は、有線LANなら、10Gbpsがそのままスルーされて端末まで届きます。
Wi-Fiの場合は、4803Mbpsが限界ですが、ボトルネックとは普通言わないでしょう。
USB端子も、付属です。
AppleのTime Machine用を含めて、ストレージ用にニーズがありそうです。
メッシュは、業界の標準規格のEasyMesh対応です。
業界共通規格で、他社対応機ともネットワークが組みやすい仕様です。
いざ、買ってみて電波の届きにくい部屋が合った場合、増設しやすいです。
消費電力は、最大43Wです。
一般的なルーターの高性能モデルは15W前後です。ただ、ここまで速い機種になるとこの程度は普通です。
セキュリティは、WPA3に対応です。
iPhoneなども対応がはじまっている新しい暗号化で、従来のWPA2より強固で、実際的に突破は無理と言われる規格です。
このほか、ネット脅威ブロッカー2 プレミアムという、オンラインセキュリティソフトの「1年間の無料利用権」が付属です。
IOT家電をセキュアにしたい場合特に良いです。ただ、PC用セキュリティソフトではないので、ウイルス対策は不可です。
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以上、BUFFALOのWXR-11000XE12シリーズの紹介でした。
CPU性能が良いほか、10GbpsポートをWAN・LAN独立して搭載している点が、将来を見こすと「実用的」です。
その上で、バンドステアリングや干渉波自動回避機能、アドバンスドQoS4Kモードなど、「狭くてごちゃごちゃしている」日本住宅事情をふまえた技術を多く搭載する点が、魅力と言えます。
Wi-Fi 6自体は新しい技術ですが、本機は定評のある既存の技術を割と活かしている感じで、安心して使えそうな上位機だと感じます。
設定自体も、説明書を含めて分かりやすいです。
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【2023年発売】
3・バッファロー WXR-6000AX12P
4・バッファロー WXR-6000AX12P/D
¥31,980 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×3 10G×1
WAN:10G〈WAN専用〉
メッシュ:EasyMesh
USB:USB3.0×1
IPv6: 対応
WPA3: 対応
なお、最近まで最上位機だったのがWXR-6000AX12Pシリーズです。
複数の型番がありますが、流通ルートの違いで、性能は同じです。
旧機種も先述のセキュリティソフトの1年利用権がないほどの違いです。
上位機と較べる場合の違いは、アンテナ構成のみです。
無線の最大速度は、4804Mbps(約601メガバイト/秒)です。
しかし、Wi-Fi6世代なので6GHz帯に非対応です。
その代わりに、5GHz帯は、(2.4GHZ帯との)4本の共用アンテナほか、4本の専用アンテナが別にあり8本です。ワイドバンド対応です。
上表のように4804Mbpsは4本の共用アンテナだけでも出せる速度です。
8本のアンテナを搭載するのは、複数の端末との同時接続させる場合、通信安定性を高めるための工夫になります。
本機は、36台までの端末接続まで対応できます。
消費電力は、最大34Wです。
あとの部分の仕様は先ほどの機種と同じです。
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結論的にいえば、現状で、新機種が価格差があるわけではないため、今選べる機種ではないでしょう。これからの普及拡大を考えると、選ぶべきは上位機です。
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【2023年発売】
5・バッファロー WXR-5700AX7P
¥23,000 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
2.4GHz帯速度:860Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:10G〈WAN専用〉
メッシュ:EasyMesh
USB:USB3.0×1
IPv6: 対応
WPA3:対応
一方、同じ形状で、もう1ランク下の下位機となるのが WXR-5700AX7Pです。
サイズは、巨大には変わりませんが、幅3cmほどは小型です。
1・2.4GHz帯のアンテナ(4→3)
2・5GHz帯のアンテナ(8→4)
アンテナは、ただし、目立つ違いです。
上図のように減ります。
接続安定性も、これに伴いビームフォーミングについて8×8に非対応です。
CPUも1.5GHの2コアになります。アンテナ数が減るので、CPUはこれで良いと考えるにしても、機能面でアドバンスドQoSから4Kモードが省略され、実用性が落ちます。
端子は、WAN側(インターネット側)は10Gpbs対応端子が引き続きあります。
しかし、LAN側は省略となっています。
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結論的にいえば、本機の場合、上位機とは結構な差です。あえてこの速度クラスを選ぶならば、1つ上のスペックを選ぶべきといえます。
【2023年発売】
【ネット限定型番】
6・バッファロー WSR-6000AX8P/NCG
7・バッファロー WSR-6000AX8P/NMB
¥17,980 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【通常型番】
8・バッファロー WSR-6000AX8P-CG
9・バッファロー WSR-6000AX8P-MB
¥18,403 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
WSR-6000AX8シリーズは、BUFFALOのWi-Fi6対応ルーターでは、中位機種です。
(いかつい)指向性アンテナがない部分で、外観は「一般人向け」といえます。
ネット限定型番と通常型番がありますが、性能は同じです。
本体サイズは、80×177×186mmで収まります(スタンド込み)。
サイズとしてだけ言えば、このクラスならば、家庭でも違和感なく置けます。
(いかつい)指向性アンテナは、見た目ほどは効果がないので、個人的には、家庭向けは、このような内蔵アンテナ式で良い気がします。
無線の最大速度は、Wi-Fi6の速度になります。
2.4GHz帯は、アンテナ4本で、1147Mbpsです。
5GHz帯も、アンテナ4本で、4803Mbpsです。
ただし、2帯域は共通アンテナになるため、総アンテナ数は(8本)ではなく4本です。
この部分は、専用アンテナを装備するNECなどとの相違点です。
時差分割通信が多くなる部分で、実空間での実効速度が落ちる可能性が増えると言えます。
インターネット速度は、1000Mbpsにボトルネックがあります。
本機は、WAN側(インターネット側)も1Gbpsですから。
超高速な光回線を導入していても、ここがボトルネックになります。
無線の安定性は、注意が必要です。
第1に、バンドステアリングLITEです。
上位機と異なり「ライト」の文字が付きます。
電波強度を把握して帯域切り替えをしますが、混雑状況・接続台数を見ることができません。
IOT対応家電の増加で家庭でもWi-Fi端末は増えているので、この点は、各家庭のWi-Fi6ルーターの導入意図をふまえると、不利です。
第2に、その他の高速化機能です。
本機は、ビームフォーミングほか、Wi-Fi6規格に準じる装備はあります。しかし、独自の干渉波自動回避機能・アドバンスドQOSが、は非対応です。
独自の工夫は、バッファローの優位性なので残念です。
CPUは、3コアの1.5Ghzです。問題なさそうです。
接続端子は、1000BASE-Tが4つです。
USB端子は、付属しません。
消費電力は、17Wです。
このクラスの場合、さほど処理にパワーを要さないようです。
このほか、サブスクですが、子供向けのコンテンツ視聴制限のため「iフィルター for BUFFALO(60日無料)」が付属です(年3,300円)。
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以上、BUFFALOのWSR-6000AX8シリーズの紹介でした。
本製品は、同社のWi-Fi6ルーターでは「プレミアムモデル」として売られています。
ただ、実際的に速度を活かしきる部分(WAN速度)で限界があるほか、安定化技術もはっきり言えば、下位です。
これならば、1回目記事で見た、1クラス下の2401MbpsクラスのWi-Fi6の同社機で良いかと思います。
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【2023年発売】
【ネット限定型番】
10・バッファロー WSR-5400AX6P/NWH
11・バッファロー WSR-5400AX6P/NBK
¥13,750 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【通常型番】WSR-5400AX6S-CG後継機
12・バッファロー WSR-5400AX6P-WH
13・バッファロー WSR-5400AX6P-BK
¥14,280 楽天市場 (4/18執筆時)
【特定店用型番】
14・バッファロー WSR-5400AX6P/DWH
15・バッファロー WSR-5400AX6P/DBK
¥14,885 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:USB3.0×1
IPv6: 対応
WPA3:対応
なお、WSR-5400AX6Bシリーズという下位機種もあります。
1つ上でみた上位機と比べると、同じ筐体ですが、2.4GHz帯のアンテナ数が少ないので、最大速度が劣ります。あとの基本仕様はほぼ変わりません。
なお、新旧は、この機種も、付属するセキュリティサービスの違いだけです。
1-3・NECの無線ルーター
続いて、NEC(NECプラットフォーム)の、Atermシリーズの紹介です。
バッファローと並ぶ、国内シェア2強といえる企業です。
【2022年発売】
【通常型番】
16・NEC PA-WX11000T12
¥34,599 楽天市場 (4/18執筆時)
【Amazon限定】
17・NEC PA-AX11000T12
¥46,371 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi 6E(11ax)
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
6.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:10G 1000BASE-T×3
WAN:10G〈WAN専用〉
メッシュ:対応〈自社機のみ〉
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
PA-WX11000T12は、NECの最上位機です。
バッファロー機の最上位機と同じで、新しいWi-Fi 6Eに対応する無線LANルーターです。
対応ルーターは、日本では本機で初登場でした。
Amazon限定型番のAPA-AX11000T12 もありますが、性能は同じです。
本体サイズは、幅90×奥行257×高さ237mmです。
トライバンド機でもあるため、同社の製品としては存在感はあります。設置場所は選ぶでしょう。
一方、外部アンテナはないですが、「実効速度」でNECが劣ると言うことはありません。
同社の場合、高いアンテナの小型化技術を採用しており、伝統的に「360度方向への電波の飛び」は、アンテナが目立つモデルと変わらないという評価です。
さらに、本機は、立体的に3直交するワイドレンジアンテナPLUSを採用することで、水平方向への実効速度もキープされます。
無線の最大速度は、Wi-Fi 6Eに対応する上で、アンテナが3セット装備される「トライバンド」機です。
5GHz帯・6GHz帯は、それぞれ4本の専用アンテナを搭載します。
いずれも4804Mbps(約601メガバイト/秒)に対応できます。
2.4GHz帯も、4本の専用アンテナを搭載します。
速度は、1148Mbps(約144メガバイト/秒)です。
NECは、全アンテナが専用で、共用アンテナがない部分が強調できます。
バッファローは、8本のうち2本が2.4GHz帯と共用でした。単独で8本なので、通信速度・安定度とも、すこし良いでしょう。伝統的にNECがこだわる部分です。
無線の安定性は、バッファローとは仕組みが異なる部分があります。
第1に、ビームフォーミングとバンドステアリングです。
これらは、新チャンネルの対応を含めて、バッファローと構成は同じです。
第2、干渉波自動回避機能です。
本機の場合、ノイズ回避を目的とした回避機能は見られません。
接続数の点で混雑した帯域を自動的に回避するオートチャネルセレクトはみられますが、やや意味合いが異なると思います。
ゲームの断線などは、バッファローのほうやが、対策数はやや上でしょう。
第3に、アドバンスドQoSです。
名前に、4Kはつきませんが4K動画を含めて設定が可能です。
ただ、自動検知ではなく、端末ごとに優先度を選ぶ方式です。
第4に、CPUです。
4コアCPUとの言及があります。ただ、バッファローと違い、クロック数の開示がないです。
接続端子は、「豪華」です。
WAN側・LAN側とも(共用でない)単独の10Gbps対応端子が1つずつあるため、高速回線の契約を活かせます。
インターネット速度は、したがって、理論上、10Gbps(=1250メガバイト/秒)です。
ボトルネックがないので優秀です。
メッシュは、対応です。
Wi-Fi 6Eによる6GHz帯通信は、この部分で活かせると言えます。
本機は、メッシュ中継機にもなるので、同じものを2台以上購入すれば、中継機との間の経路の安定性の向上が望めます。
なお、同社のメッシュは自社の独自規格なので、他社のメッシュ中継機などとメーカー横断的に組むことはできません。NECのメッシュ対応機とのみつながります。
また、CPUの弱さからか最大9台の中継機、36台の端末までですので、オフィス・旅館などのインフラ用というより、家庭用の「いいやつ」です。
メッシュの仕組みは、親機部分の説明から少し外れるので、詳しくは【メッシュWi-Fiの比較記事】の説明をご覧頂ければと思います。
消費電力は、38Wです。
劇的に高いわけではないですが、平均より上です。
セキュリティは、WPA3の暗号化に対応です。
一方、トレンドマイクロの「ホームネットワークセキュリティ」の90日間の無料利用権が付属します(月額550円)
IOT家電の保護まで考えないならば、CPU処理量も増えますし不要です。実際、説明されている機能の一部は(しっかり設定すれば)ルーターだけでも設定できます。
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以上、NEC Aterm WX11000Tの紹介でした。
しっかり、WAN側・LAN側に10Gbps対応端子を用意する部分を含めて性能面で妥協がないルーターです。
「親機」と考える場合、Wi-Fi 6E対応端末の数も増えてきましたし、選んで良いかと思います。
ちなみに、本機は、このブログの【メッシュWi-Fiの比較記事】でもふれていますが、そちらでは「オススメ」の1つにしています。
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なお、同社のWi-Fi 6E対応端末は以下のような下位機の展開があります。
順番にみておきます。
【2022年発売】
【通常型番】
18・NEC PA-WX7800T8
¥32,029 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi 6E(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
6.0GHz帯速度:2401Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:対応〈自社機のみ〉
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
第1に、 PA-WX7800T8です。
サイズは、長さ213.5×高さ196.5×幅76×mmです。
それなりの存在感です。
アンテナ構成は、6GHz帯と2.4GHzがアンテナ2本ですので、両帯域とも上位機より遅いです。
接続端子は、WAN側・LAN側ともに1000BASE-Tです。
高速な光インターネットの場合、回線速度は遅くなります。
CPUも、デュアルコア(2コア)です(消費電力23.5W)。
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結論的にいえば、本機は先述の「メッシュ中継機」用として、WX11000Tを親にして「中継機」に使う場合を除けば、あまりおすすめできません。
どうしてもWi-Fi 6Eを試したいならば、やはり先ほどの上位機でしょう。
実際、実空間で利用する場合、やはり2.4GHz帯でないと届かない場所、使えない端末というのはあるので、高級機として心許ない感じがあります。
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【2024年発売】
【通常型番】
19・NEC WX5400T6 PA-WX5400T6
¥17,000 楽天市場 (4/18執筆時)
【Amazon限定】
20・NEC AX5400T6 AM-AX5400T6
¥17,582 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi 6E(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
6.0GHz帯速度:2402Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:対応〈自社機のみ〉
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
第2に、 PA-WX5400T6 です。
こちらもAmazonモデルがありますが、性能は同じです。こちらは、ページにクーポンが表示されている時期があったので、買われる際は、一応確認してください。
サイズは、長さ180×高さ180×幅46.5×mmです。
薄いので、設置場所は見つかるでしょう。
アンテナ構成は、3帯域とも専用アンテナ2本ずつです。
ただ、ワイドバンド(160MHz)対応なので、2帯域で2,401Mbps対応です。
iPhone、MacBookを含めてWB対応機は多いですし、近年の端末はこの速度が出せる製品は多いので、意味があります。未対応でも1201Mbpsですし、遅くはないです。
接続端子は、本機もWAN側・LAN側ともに1000BASE-Tです。
CPUも、デュアルコア(2コア)です(消費電力19.5W)。
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結論的にいえば、本機の場合も、最高速度は問題ないです。
ただ、若干離れた場所で、複数の端末が動く場合、2.4GHz帯が少し弱めには思います。
ノートPCやスマホ1台などなら(そもそも内蔵アンテナが2本ですし)大きな問題はないですが、この帯域は、IOT家電が割と使うので、複数接続時の安定面を含めても、大いに越したことはないでしょう。
ただ、さほど端末数がないご家庭ならば、NEC機では値段面で選択肢にできる部分はあります。
【2022年発売】
【上位機】(同じ性能)
22・ NEC Aterm AM-AX5400HP
¥(19,778) Amazon.co.jp (4/18執筆時)
23・ NEC Aterm PA-WX5400HP
¥21,112 楽天市場 (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
【下位機】(2023年追加)
24・ NEC Aterm AM-AX4200D5
¥14,942 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
25・ NEC Aterm PA-WX4200D5
¥14,790 楽天市場 (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:3603Mbps
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:自社方式
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
Aterm WX5400HP は、NECのWi-Fi 6に対応する無線LANルーターのスタンダード機です。
一方、下位機がありますが、5GHz帯が3アンテナ(+WB)なので、理論上の速度が少し落ちます。
NECによると、実効速度は上位機とほぼ変わらないとのことですが、通信安定性では差がありそうです。ただ、発売時期の関係で、下位機種は4コアCPUになりましたし、決定的な差はないとは思います。
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結論的にいえば、どちらを選ぶかは難しいところがありますが、この程度の値段差ならば、やはり上位機でしょう。
本体サイズは、幅46.5×奥行180×高さ180mmです。
さきほどみた上位機より少しだけ小さいです。
無線の最大速度は、こちらはWi-Fi6なので、上位機とは構成が異なります。
2.4GHz帯は、2本のアンテナです。
遠くまで飛ばせる帯域になりますが、速度は574Mbpsです。
5GHz帯は、WB対応の4本のアンテナです。
余分に8本のアンテナを装備していませんが、ワイドバンド対応で、速度は最大4804Mbps(約601メガバイト/秒)です。
速度部分は、先発したバッファローの下位機に合わせていて、変わりないです。
無線の安定性は、上位機と構成は同じです。
ビームフォーミング・バンドステアリング・オートチャネルセレクト・QOSです。
アンテナも、しっかりワイドレンジアンテナplusです。
バッファローの下位機は、同社の上位機にみられる諸機能の一部を削っていました。
NECはそうでもないので、下位機種同士で比べるならば、安定化技術はNECのが高度と言えます。
CPUは、発売時期の関係で2コア(下位機は4コア)ですが、この速度の機種ならば、及第点かと思います。
接続端子は、1000BASE-TのLAN端子が4つです。
インターネット速度は、WAN側も1000BASE-Tですので、1000Mbps(125メガバイト/秒)にボトルネックがあります。
消費電力は、19.5Wです。
この部分は5W近く、同じクラスのバッファロー機に負けています。
ただ、20Wを超えていないですし、このクラスの平均値です。問題ありません。
セキュリティは、WPA3の暗号化に対応です。
また、本機は、トレンドマイクロの「ホームネットワークセキュリティ」の無料利用権が90日分付属します。他社機の場合同様、マストではないと思います。
このほか、本機も中継機能もあり、メッシュが組めます。
ただEasy meshに非対応なので、自社の特定製品とのみ、ネットワークが組めます。
そのほか、本機は「リモートワークWi-Fi」と言う機能があります。
ネットワーク名(SSID)を2つ別にして仕事用とプライベート用のアクセスポイントを分けることで、セキュリティレベルを上げる機能です。
ただ、「ネットワーク分離機能」として、先ほどの上位機や本機の旧機種を含めて従来のNEC機にもあったもので、それが「工場出荷時の標準」となったという話に止まります。
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以上、NECのAterm WX5400HPの紹介でした。
同じ値段の競合機に比べても、通信安定性にかかわる機能は良いです。
プロバイダから提供された終端装置などがNEC製の場合ならば、素直にこちらを選んで良いかなと思えます。
ただ、インターネット速度は1000Mbpsに限界があります。また、2.4GHz帯のアンテナ本数が少ない部分も、複数接続時の安定性の部分で多少気にはなります。
自宅内でネットワークを組んでいる方で速度が欲しいと思っている場合を除くと、本機のスペックは活かしきれないとは言えます。
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【2019年発売】
【通常型番】AM-AX6000HP同型
26・ NEC Aterm PA-WX6000HP
¥23,500 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:10G 〈WAN専用〉
メッシュ:
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
なお、2世代前の製品ですが、当時最上位機だったWX6000HPが残ります。
本体サイズは、幅51.5×奥行215×高さ200mmです。
無線の最大速度は、本機も、Wi-Fi 6のスピードです。
2.4GHz帯は、ただ、4本の専用アンテナで、最大1147Mbpsです。
5GHz帯は、WB(ワイドバンド)対応の8本の専用アンテナを装備し、4804Mbpsです。
アンテナが必要以上に多いです。
しかし、トライバンドではなく、複数接続時の安定性を増すための装備です。
6GHz帯はむろん対応しませんが、この速度ならば、一般家庭だと十分以上でしょう。
無線の安定性は、現行の上位機で説明したのと同じ技術を装備します。
正確にはアンテナの世代が1つ前なのですが、さほど違わないと思います。
接続端子は、冒頭で見た現行の上位機とことなります。
10G(2.5G対応)端子が、WAN側(インターネット側)のみになります。
つまり、高速回線契約がある場合、最大速度が得られるのは、Wi-Fi接続の場合のみになります。
消費電力は、最大30Wです。
多少多めです。
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結論的にいえば、実効速度を重視する場合、今の値段だとお買得な製品に思います。
2.4GHz帯・5GHz帯のアンテナ数が多いので、特にご家族が多い場合、IOT家電などが多い場合は、速度や安定性が増すでしょう。
冒頭で見たNECの現行の最上位機(Wi-Fi6E)を除けば、一般家庭に置く場合、大抵の機器との接続速度は、現行の下位機より本機の方が高速になりそうです。
選んで良いアウトレットに思います。次回に続く
Wi-Fi6・Wi-Fi6E対応ルーターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、Wi-Fi 6 Wi-Fi6E 対応ルーターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・爆速Wi-Fi6 ルーターの比較 (2)
2-1:ASUS 〈台湾〉
2-2:TP-LINK〈中国〉
3・爆速Wi-Fi6 ルーターの比較 (3)
3-1:エレコム〈日本〉
3-2:アイオーデータ〈日本〉
3-3:Synology〈台湾〉ほか
4・無線LANルーターの比較 (4)【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
次回の2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、台湾のASUSのルーターほか、同じく海外勢のティーピーリンクの製品を紹介します。
対応人数 世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、このブログで紹介していた全機種から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案する結論編(こちら)に進んでいきます。
引き続き、よろしくお願いします!
2回目記事は→こちら
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