【今回レビューする内容】2023年 Wi-Fi 6対応無線LANルーターの性能とおすすめ:11axルーター Wi-Fi 6E・ Wi-Fi7情報: 4804Mbps 10Gbps 10ギガビットイーサネット回線対応 IEEE802.11ax IPv6 WPA3対応情報:機能の違いと性能ランキング:ゲーミングルーター Wi-Fi6ゲーミングWi-Fiルーター
【比較する製品型番】バッファローWXR-6000AX12P WXR-6000AX12P/D WXR-6000AX12P/N WXR-6000AX12B WXR-6000AX12B/N WXR-6000AX12S WXR-6000AX12S/N WSR-6000AX8 WSR-6000AX8/NCG SR-6000AX8/NMB WXR-5700AX7B WXR-5700AX7B/N WXR-5700AX7S WXR-5700AX7S/D WSR-5400AX6B/NCG WSR-5400AX6B/NMB WSR-5400AX6B-CG WSR-5400AX6B-MB WSR-5400AX6S/NCG WSR-5400AX6S/NMB WSR-5400AX6S-CG WSR-5400AX6S-MB NEC Aterm PA-WX7800T8 PA-AX7800T8 PA-WX11000T12 PA-AX11000T12 PA-WX5400HP AM-AX5400HP AM-AX6000HP PA-WX6000HP ASUS ROG Rapture GT-AX6000 TUF-AX4200 TP-Link Archer AX73 エレコム WRC-X6000XS-G IODATA WN-DAX6000XR
今回のお題
Wi-Fi6対応ルーターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年4月現在、最新の無線LANルーターの比較です。
各社の「最速モデル」といえるWi-Fi 6(11ax)対応機をみていきます。
2022年に登場したWi-Fi 6Eはもちろん、2024年登場予定のWi-Fi 7も、速報的にフォローしました。
1・高速な無線LANルーターの比較
速度:1733~ 2402Mbps
予算:7000円〜1.5万円
用途:2LDK・一戸建て
2・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較
速度: 4804Mbps(×2)
予算:1.5万円-6万円
用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
3・格安な無線LANルーターの比較
速度:866~1300Mbps
予算:3000円〜1万円
用途:1LDK・ワンルーム
4・多人数向けメッシュWi-Fiの比較
速度:~ 2492Mbps×2
予算:3万円-7万円
用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
5・おすすめの無線LANルーター 【結論】
=予算別・目的別のおすすめ機種の提案
このブログには、無線LANルータ関連の記事が、全部で5記事あります。
今回は、2回目の記事です。
「フレッツ 光クロス」や「Nuro光」など、普通の光回線より高速な10Gbps回線・2Gbps回線を引いて利用している方ほか、家庭内のサーバーを構築されている方が、低遅延で使いたい場合に向くグレードです。
なお、Wi-Fi6ルーターは、アンテナ数やバンド対応の関係で、速度が少し遅い格安版もあります。
このブログでは、中速の2401Mbpsクラスは1回目記事(こちら)のなかで、並速の1201Mbpsクラスは、3回目記事(こちら)のなかでフォローしています。
よろしくお願いします。
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対応人数 世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、各社の対応ルーターの紹介をしていきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、価格別・性能別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
初心者の方にも分かるように書きますが、最後の「おすすめ機種」の部分だけ読めば、「どれを買えば良いか」分かるようにしてあります。
1-1・Wi-Fi6ルーターの選び方の基本
はじめに、基本となる「Wi-Fi6とはなにか?」「どのくらい速度が改善できるのか?」など「選び方の基本」を書いておきます。
Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)とは、簡単に言えば、2019年にはじまった、Wi-Fiの新しい業界規格の名前です。
従来のWi-Fi5(11ac)は、5GHz帯(11ac)にアンテナを4本搭載する高級機でも、最大1734Mbps(約162メガバイト/秒)という速度が限界でした。
しかし、これだと、4K・8K時代の超高速通信には、しだいに耐えられなくなります。
そのため、Wi-Fi6という業界規格が新しく生まれました。
1・Wi-Fi6のメリット性
・Wi-Fi 6のメリット性
1・速度向上効果(2.7倍)
2・遠距離の通信速度の向上
3・同時接続時の安定性の強化
4・スマホのバッテリーの節約
Wi-Fi6の良い部分と言えるのは、次の4点です。
第1に、通信速度の向上効果です。
Wi-Fi6の最大速度を示した上表と、1つ前に見たWi-Fi5の速度表と比べるとわかりますが、同じアンテナ本数なら、Wi-Fi6のほうが25%ほど速度が高まります。
これは、Wi-Fi6が新しい圧縮規格(1024QAM)を使うためです。
さらに、ワイドバンド(160MHz)に対応することで、アンテナ4本の場合、2倍の4804Mbpsまで速度を速めることができます。
ワイドバンドを利用できない端末もありますが、その場合は、2401Mbpsクラス以下です。
Wi-Fi6は、従来の2倍となる、アンテナを8本制御できる技術も導入されました。
理論上、最大では、8ストリームで9608Mbps(1201メガバイト/秒)まで速度が出せるようになります。
もっとも、ルーターと子機の性能限界から、現状の最大値は、4ストリームの4804Mbps(600メガバイト/秒)です。
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第2に、遠距離通信の安定性の向上効果が期待できる点です。
Wi-Fi6は(速度が速い)5GHz帯だけでなく、(速度はでないが遠くまで電波が飛ぶ)2.4GHz帯についても、先ほど書いた1024QAMが働きます。
そのため、2.4GHz帯でも最大1147Mbpsとなり、少し離れた場所での速度向上も見込めます。
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第3に、同時接続時の安定性の強化が可能な点です。
ポイントとなるのは、OFDMAとMU-MIMOという2つの技術です。
OFDMAは、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)の略です。
無線LANは、1チャンネルの周波数帯域幅(20MHz・40Hzなど)をいくつかのサブキャリアに小分けして伝送に使います。
Wi-Fi5までは、1つのサブキャリアから1つの端末にしか通信できないため、ミリ秒単位で、順番に電送される仕組みでした(OFDM)。
OFDMAは、サブキャリアを「さらに小分け」して、多数の端末に同時伝送できますので、効率が良くなりました。Wi-Fi端末が家庭内に多数ある現代において、通信安定性の部分で革新的な技術と言えます。
MU-MIMOは、ルーターに搭載されるアンテナ(各帯域で平均4本)ごと、各端末に通信できる技術です。
Wi-Fi5でもある機能ですが、最大4台までの上下交互通信でした。Wi-Fi6は、最大8台までの相互同時通信を行えます。
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結論的にいえば、この2つの技術によって、Wi-Fi5より、Wi-Fi6は、同時接続時の安定性は格段にアップしました。むろん、端末側のWi-Fi6対応も必要ですが。
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第4に、スマホのバッテリーの節約です。
TWT(Target Wake Time)と言いますが、スマホのWi-Fi待機時間を節約して、バッテリーを節約する技術です。
ただ、iPhoneを含めて対応していないため、この部分は「未来への投資」です。
2・Wi-Fi6EとWi-Fi7について
以上、Wi-Fi6の「良い部分」を紹介しました。
続いて2022年に登場したWi-Fi 6E規格と、2024年までに対応予定のWi-Fi7について、補足的に説明しておきます。
第1に、Wi-Fi 6Eです。
こちらは、2.4GHz帯・5GHz帯の周波数に加えて、6GHz帯の周波数を扱えるのが特長です。NECなどから、すでにWi-Fi 6E対応ルーターも出はじめました。
速度は、5GHz帯と6GHz帯は同じですので、Wi-Fi6と変わりません。
それゆえに「Wi-Fi7」という名前ではなかったとも言えます。
6GHz帯は、しかし、チャンネル数が多く、とくに、安定通信に有利なワイドバンド帯域(160MHz)にチャンネルが3つ確保できます。
また、6GHz帯は、Wi-Fi4(11n)・Wi-Fi5(11ac)など、遅い端末は入ってこれないので、速度が稼げる帯域と言えます。
ようするに、高速道路に、歩行者や自転車が入れないようなもので、スピードが出せるということです。
5GHz帯と異なり、全帯域で飛行機や気象レーダーと被らない帯域ですので、(一時的な)ネットの断線(DFS待機)の懸念も減少します。
むろん、端末対応が必要です。
スマホだと、iPhoneは 2022年の14世代でも未対応でした。Android系でもGalaxy・Pixel 6など一部の新型が対応したところです。
PCは、Macは、2022年発売機(mac min)から対応が始まりました。
USB子機は【無線LAN子機の比較】で書いたようにWindows11向けが出ています。
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第2に、WiFi 7 (802.11be) です。
こちらは、遅くとも、2024年には日本展開が始まる予定になっています。
理論上は最大46Gbpsまで対応できる、本格的な次世代規格です。
海外では「アンテナ4本」がではじめていて、最速で11.5Gbps(1440メガバイト/秒)です。
新しい変調方式(4096QAM)をフォローする上で、6GHz帯に限っては超ワイドバンド(320MHz)が使えるためです(日本は予定)。
TP-LINK(Archer BE900 )ほか、ASUS(GT-BE98)・ネットギア(Nighthawk RS700)ほか、海外ではすでに対応機がでます。
このブログでも日本対応がしっかり公表されたあと、追記予定です。
ただし、消費電力が75Wクラスで、サイズもだいぶ大きいです。
端末側の対応も当分先に思います。
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結論的にいえば、家庭用の上級機と考える場合でも、Wi-Fi6(の高性能機)で普通十分以上の水準です。
Wi-Fi 6Eは、ただ「普及は確実」なので、先行投資と考えるならば、機種の「選定要素の1つ」にできそうです。
Wi-Fi7は、現状のインフラ状況でいえば、当分は企業向けでしょう。「次の買い換え」くらいで考えれば、上級者でも今のところは良いかなと思います。
3・Wi-Fi6の弱点
・Wi-Fi 6の弱点
・本体の消費電力
・本体のサイズ
・機器側の対応
最後に、Wi-Fi6とWi-Fi 6Eに共通する弱点について、書いておきます。
公平を期して言えば、誰にも向くという製品グレードではないからです。
第1に、本体の消費電力です。
4804MbpsクラスのWi-Fi6の場合、消費電力が平均30W(最大)になります。
ゲーム用のフラッグシップだと、CPUの関係で、60W前後です。
Wi-Fi5の高性能機の約2-3倍で、年間電気代が2000-3000円強は上がりそうです。
本体価格も高めなので、中速の2402Mbpsクラスとは総コストが異なります。
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第2に、本体のサイズです。
売れ筋のバッファロー機を例にしますが、結構大きいです。
アンテナの本数と、CPUの廃熱などをふまえて、かなり巨大化してきます。
ある程度「小型」のモデルもなくはないですが、アンテナ本数やLAN速度など、どこかしらが犠牲になっている場合が多いです。
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第3に、機器側の対応です。
現状でWi-Fi6に対応する主な機種について補足しておきます。
iPhoneは、2019年発売のiPhone11以降の機種が対応です。
MacBook・iMacは、2020年末のApple M1プロセッサ搭載機から対応です。
Microsoft Surfaceは、2020年以降のノートPCは対応です。
WindowsPCも、2021年頃から格安ノートにも(ちらほら)搭載がはじまっています。
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ただし、速度的に、だいたいの端末は、上表のように、アンテナの本数が2本(2×2)なので、いくらルーターが高速でも、上表のように速度にボトルネックはあります。
一方、それ以外の場合、Wi-Fi5での接続となるため、PC・スマホ側のアンテナ数に応じて、以上の速度がボトルネックです。
3・選び方のまとめ
以上、Wi-Fi6とWi-Fi 6Eに共通するメリットとデメリットについて順番に見てきました。
結論的にいえば、4804MbpsクラスのWi-Fi6は、一般人にとって、現在は「オーバースペック」な場合が多いです。
実際、3DKクラスのマンションや、一軒家でも、(フレッツ光など)一般的な1Gbpsの光ファイバー回線をご利用中ならば、、オーバースペックです。
ただ、必要とされる方もいるのは確かです。
第1に、家庭内で完結するネットワークを高速化したい場合、
第2に、NURO光・フレッツ光クロスなど、超高速回線を特別に契約している場合、
です。
例えば、Eスポーツのプレーヤー・トレーダー・高度なNAS使いなどは該当者です。
それ以外の方の場合、しっかりした「目的」が思いつかないならば、場所と電気を食うだけで値段に見合う改善はしないと言えます。
1・高速な無線LANルーターの比較
速度:1733~ 2401Mbps
予算:7000円〜1.5万円
用途:2LDK・一戸建て
そういった方は、1回目の記事で紹介した、【高速な無線LANルーターの比較記事】をご覧ください。
そちらでは2402MbpsクラスのWi-Fi6も紹介しています。
先述の「複数同時接続時の安定性」というWi-Fi6のメリットはそとらもあるので、一般家庭で選んでも良いかと思います。
一方、「電波の届き」「多人数での利用」に悩むような、民泊や商業施設など、多くのユーザーが利用する場所での導入を考えている方は、【メッシュWi-Fiの比較記事】で紹介した製品で構築した方が良いでしょう。
そちらにも、Wi-Fi6対応の製品があります。
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1・爆速Wi-Fi6 ルーターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:バッファロー 〈日本〉
1-3:NEC〈日本〉
2・爆速Wi-Fi6 ルーターの比較 (2)
2-1:ASUS 〈台湾〉
2-2:ネットギア〈米国〉
2-3:TP-LINK〈中国〉
3・爆速Wi-Fi6 ルーターの比較 (3)
3-1:エレコム〈日本〉
3-2:アイオーデータ〈日本〉
3-3:Synology〈台湾〉ほか
4・無線LANルーターの比較 (4)【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
というわけで、4804MbpsクラスのWi-Fi6ルーターの比較をはじめます。
今回は、以上のような順番で、メーカー別に製品を紹介します。
1-2・バッファローの無線ルーター
はじめに、日本のバッファローのWi-Fi6ルーターです。
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以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤字系で、イマイチだと思う部分は青字系で書いていきます。
【2023年発売】(全て同じ性能)
1・バッファロー WXR-6000AX12P
1・バッファロー WXR-6000AX12P/D
¥30,472 楽天市場 (4/15執筆時)
2・バッファロー WXR-6000AX12P/N
¥42,980 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【2022年発売】(全て同じ性能)
3・バッファロー WXR-6000AX12B
3・バッファロー WXR-6000AX12B/D
¥29,245 楽天市場 (4/15執筆時)
4・バッファロー WXR-6000AX12B/N
¥29,507 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【2021年発売】WXR-6000AX12Sと同じ
5・バッファロー WXR-6000AX12S/N
¥29,479 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
ネット最高速度:10Gbps
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×3 10G×1
WAN:10Gbps〈WAN専用〉
メッシュ:EasyMesh
USB:USB3.0×1
IPv6: 対応
WPA3: 対応
WXR-6000AX12Bシリーズは、BUFFALOのハイエンドルーターです。
複数の型番がありますが、流通ルートの違いです。同じ発売年ならば、どれも同じです。
一方、年度後との違いは、DiXiM Security(ネット脅威ブロッカープレミアム2)の1年利用権の有無だけです。
2世代前の2021年機は、露国のカスペルスキーの情報でした。世界情勢から、2022年機は省略になり、2023年「情報の提供元を一新」して、再提供となりました。
更新料は旧版の場合、1年2980円でした。
この手のサービスは、IOT家電をセキュアにできる利点があります。ただ、セキュリティソフトと機能が重複する上で、ウイルス除去も不可です。
結論的にいえば、新旧かかわらず、値段で決めてOKでしょう。
本体サイズは、幅300×奥行75×高さ195mmです。
アンテナ部分は考慮しないサイズですし、結構な存在感と言えます。
無線の最大速度は、Wi-Fi6環境で、理論上、4804Mbps(=約600メガバイト/秒)です。
少し細かくみておきます。
2.4GHz帯は、4本の共用アンテナを利用します。
11axとして接続する場合は、1147Mbpsという数字になります。
5GHz帯は、(2.4GHZ帯との)4本の共用アンテナと、4本の専用アンテナで8本です。
その上で、ワイドバンド対応なので、4804Mbps(約601メガバイト/秒)というスペックです。
この速度は、上表のように、4本の共用アンテナだけでも出せる速度です。
8本のアンテナを搭載するのは、複数の端末との同時接続させる場合、通信安定性を高めるための工夫です。
本機は、36台までの端末接続まで対応できます。
無線の安定性は、複数の工夫があります。
第1に、ビームフォーミングです。
アンテナ構成的に、8x8 ビームフォーミングに対応します。
ただ、iPhoneでさえ2×2の状況なので、複数端末の同時接続に有効です。
第2に、バンドステアリングです。
この機種は、スマホなどを、混雑していない帯域に自動的に誘導する機能です。
とくにBUFFALO機は、2019年7月に当局から開放された144ch帯をフォローできるため、チャンネルの柔軟性も他社より高いです。
第3に、干渉波自動回避機能です。
これは、電子レンジなどの電波を感知した場合、自動的にノイズを回避する機能です。とくに、双方向性のデータ通信が必要なゲームなどの断線対策に有効です。
第4に、アドバンスドQoS4Kモードです。
複数の端末で、通信速度の優先順位を設定できる機能です。
例えば、動画やゲームに通信量を優先設定しておけば、データが切れてしまうような事態を防げます。
バッファローは、4K映像を識別できますが、この点は独創的です。
検知した場合、その映像を優先的に配信します。4Kはネット配信が始まっているので、今後さらに重要になるでしょう。
第5に、CPUです。
2.2GHzクアッドコアCPUです。
他社ライバル機と比べても良く、安定性の部分で本機も「安心感」があります。
接続端子は、充実します。
とくに、WAN・LANそれぞれに単独の10G(2.5G対応)端子が付属します。
他社の場合、仮想的なリンクアグリゲーションという「特殊」なつなげ方が必要な機種もありますが、本機は普通のつなげ方で、有線で超高速回線が利用できると言えます。
1000BASE-Tも3つなので、LANについての接続性は良いでしょう。
BUFFALO LUA-U3-A2G
¥7,504 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
ちなみにBUFFALOは、USB-3.1端子でPCに観戦を引き込むアダプターを発売しました。
WindowsにもMacにも対応します。一般的に、2.5Gbpsを引き込めるPCは「ほぼない」ので、接続手段を用意したのは良いと思います。
インターネット速度は、有線LANなら、10Gbpsがそのままスルーされて端末まで届きます。
Wi-Fiの場合は、4803Mbpsが限界ですが、ボトルネックとは普通言わないでしょう。
USB端子も、付属です。
AppleのTime Machine用を含めて、ストレージ用にニーズがありそうです。
メッシュは、業界の標準規格のEasyMesch対応です(ファームウェア更新予定)。
業界共通規格で、他社対応機ともネットワークが組みやすい仕様です。
いざ、買ってみて、電波の届きにくい部屋が合った場合、増設しやすいです。
消費電力は、最大34Wです。
一般的なルーターの高性能モデルは15W前後です。ただ、ここまで速い機種になると、30Wは普通です。。
セキュリティは、WPA3に対応です。
iPhoneなども対応がはじまっている新しい暗号化で、従来のWPA2より強固で、実際的に突破は無理と言われる規格です。
サポートは、このクラスが欲しい人は、おそらく「自力でできる」中級者だと思いますので、あまり気にしなくて良いかと思います。
ただ、万一の時の対応品質は(サポートセンターが日本で、日本語が通じるという点を含め)国内各社は安心感があります。
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以上、BUFFALOのWXR-6000AX12Bシリーズの紹介でした。
CPU性能が良いほか、10GbpsポートをWAN・LAN独立して搭載している点が、将来を見こすと「実用的」です。
その上で、バンドステアリングや干渉波自動回避機能、アドバンスドQoS4Kモードなど、「狭くてごちゃごちゃしている」日本住宅事情をふまえた技術を多く搭載する点が、魅力と言えます。
Wi-Fi 6自体は新しい技術ですが、本機は定評のある既存の技術を割と活かしている感じで、安心して使えそうな上位機だと感じます。
設定自体も、説明書を含めて分かりやすいです。
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【2022年発売】(全て同じ性能)
6・バッファロー WXR-5700AX7B
¥22,797 楽天市場 (4/15執筆時)
6・バッファロー WXR-5700AX7B/N
¥25,480 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
6・バッファロー WXR-5700AX7B/D
¥21,980 楽天市場 (4/15執筆時)
【2020年発売】(全て同じ性能)
7・バッファロー WXR-5700AX7S
¥19,800 楽天市場 (4/15執筆時)
7・バッファロー WXR-5700AX7S/D
¥19,980 楽天市場 (4/15執筆時)
ネット最高速度:1000Mbps
2.4GHz帯速度:800Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:USB3.0×1
IPv6: 対応
WPA3:対応
なお、WXR-5700AX7Bシリーズは下位機種です。
新旧両機種ありますが、上位機同様セキュリティサービス以外は同じです。
サイズは、巨大には変わりませんが、幅3cmほどは小型です。
1・2.4GHz帯のアンテナ(4→3)
2・5GHz帯のアンテナ(8→4)
アンテナは、もっとも目立つ違いです。
上図のように減ります。
接続安定性のも、これに伴い、ビームフォーミングが8×8は非対応です。
CPUも1.5GHの2コアになります。アンテナ数が減るので、CPUはこれで良いと考えるにしても、機能面でアドバンスドQoSから4Kモードが省略され、実用性が落ちます。
端子は、WAN側(インターネット側)は10Gpbs対応端子が引き続きあります。
しかし、LAN側は省略となっています。
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結論的にいえば、上位機と総合的に比べると、結構な差です。あえてこの速度クラスを選ぶならば、先ほどの上位機種といえます。
【2022年12月発売】
【ネット限定型番】
8・バッファロー WSR-6000AX8/NCG
9・バッファロー WSR-6000AX8/NMB
¥17,980 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【通常型番】
10・バッファロー WSR-6000AX8-CG
11・バッファロー WSR-6000AX8-MB
¥15,328 楽天市場 (4/15執筆時)
【特定店用型番】
12・バッファロー WSR-6000A8/DCG
13・バッファロー WSR-6000A8/DMB
¥17,479 楽天市場 (4/15執筆時)
ネット最高速度:1000Mbps
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
WSR-6000AX8シリーズは、BUFFALOのWi-Fi6対応ルーターでは、中位機種です。
(いかつい)指向性アンテナがない部分で、外観は「一般人向け」といえます。
ネット限定型番と通常型番がありますが、性能は同じです。
本体サイズは、80×177×186mmで収まります(スタンド込み)。
サイズとしてだけ言えば、このクラスならば、家庭でも違和感なく置けます。
(いかつい)指向性アンテナは、見た目ほどは効果がないので、個人的には、家庭向けは、このような内蔵アンテナ式で良い気がします。
無線の最大速度は、本機も速いです。
2.4GHz帯は、1147Mbpsです。
5GHz帯も、4803Mbpsです。
両帯域とも上位機と速度は同じです。
5GHz帯は1系統で、トライバンド(3バンド)ではないので、多くの端末がある場合の安定性の部分に上位機と差はありますが、一般家庭ではこれで十分以上です。
インターネット速度は、ただし、1000Mbpsにボトルネックがあります。
本機は、WAN側(インターネット側)も1Gbpsですから。
超高速な光回線を導入していても、ここがボトルネックになります。
無線の安定性は、注意が必要です。
第1に、バンドステアリングLITEです。
上位機と異なり「ライト」の文字が付きます。
電波強度を把握して帯域切り替えをしますが、混雑状況・接続台数を見ることができません。
IOT対応家電の増加で家庭でもWi-Fi端末は増えているので、この点は、各家庭のWi-Fi6ルーターの導入意図をふまえると、不利です。
第2に、その他の高速化機能です。
本機は、ビームフォーミングほか、Wi-Fi6規格に準じる装備はあります。しかし、独自の干渉波自動回避機能・アドバンスドQOSが、は非対応です。
独自の工夫は、バッファローの優位性なので残念です。
CPUは、3コアの1.5Ghzです。問題なさそうです。
接続端子は、1000BASE-Tが4つです。
USB端子は、付属しません。
消費電力は、17Wです。
このクラスの場合、さほど処理にパワーを要さないようです。
なお、サブスクですが、子供向けのコンテンツ視聴制限のため「iフィルター for BUFFALO(60日無料)」が付属です(年3,300円)。
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以上、BUFFALOのWSR-6000AX8シリーズの紹介でした。
本製品は、同社のWi-Fi6ルーターでは「プレミアムモデル」として売られています。
ただ、実際的に速度を活かしきる部分(WAN速度)で限界があるほか、安定化技術もはっきり言えば、下位です。
これならば、1回目記事で見た、1クラス下の2401MbpsクラスのWi-Fi6の同社機で良いかと思います。
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【2022年発売】
【ネット限定型番】
14・バッファロー WSR-5400AX6B/NCG
14・バッファロー WSR-5400AX6B/NMB
¥16,480 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【通常型番】
15・バッファロー WSR-5400AX6B-CG
15・バッファロー WSR-5400AX6B-MB
¥13,200 楽天市場 (4/15執筆時)
【特定店用型番】
16・バッファロー WSR-5400AX6B/DCG
16・バッファロー WSR-5400AX6B/DMB
¥14,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【2021年発売】
【ネット限定型番】
17・バッファロー WSR-5400AX6S/NCG
17・バッファロー WSR-5400AX6S/NMB
¥13,990 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【特定店用型番】
18・バッファロー WSR-5400AX6S/DCG
18・バッファロー WSR-5400AX6S/DMB
¥14,980 楽天市場 (4/15執筆時)
【通常型番】
19・バッファロー WSR-5400AX6S-CG
19・バッファロー WSR-5400AX6S-MB
¥13,500 楽天市場 (4/15執筆時)
ネット最高速度:1000Mbps
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:USB3.0×1
IPv6: 対応
WPA3:対応
なお、WSR-5400AX6Bシリーズという下位機種もあります。
1つ上でみた上位機と比べると、同じ筐体ですが、2.4GHz帯のアンテナ数が少ないので、最大速度が劣ります。あとの基本仕様はほぼ変わりません。
旧機種は、ただ、付帯サービスの部分で違いがあります。
新機種は、先述の「iフィルター for BUFFALO」です。旧機種は、旧「ネット脅威ブロッカー」の年間利用権でした(ペアレンタル機能がないベーシック版)。
ただ、いずれも基本不要だと思います。
1-3・NECの無線ルーター
続いて、NEC(NECプラットフォーム)の、Atermシリーズの紹介です。
バッファローと並ぶ、国内シェア2強といえる企業です。
【2019年発売】
【Amazon限定】
20・ NEC Aterm AM-AX6000HP
¥31,680 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【通常型番】
21・ NEC Aterm PA-WX6000HP
¥27,980 楽天市場 (4/15執筆時)
ネット最高速度:4.8Gbps
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:10Gbps〈WAN専用〉
メッシュ:
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
WX6000HP は、NECのWi-Fi 6対応ルーターの上位機です。
Amazon限定型番のAX6000HPもありますが、性能は同じです。
本体サイズは、幅51.5×奥行215×高さ200mmです。
同社の製品は、伝統的に外部アンテナがないので、スッキリ設置できます。
サイズも20cmですので、それなりに設置性はよいです。
一方、外部アンテナはないですが、「実効速度」でNECが劣ると言うことはありません。
同社の場合、高いアンテナの小型化技術を採用しており、伝統的に「360度方向への電波の飛び」は、アンテナが目立つモデルと変わらないという評価です。
さらに、本機は、立体的に3直交するワイドレンジアンテナを採用することで、水平方向への実効速度もキープされます。
無線の最大速度は、Wi-Fi 6規格に準拠したスピードです。
2.4GHz帯は、4本の専用アンテナで、最大1147Mbpsです。
5GHz帯は、WB(ワイドバンド)対応の8本のアンテナを装備し、4804Mbpsです。
バッファローでも書きましたが、4本でこの速度を出せるのに、8本に倍増させ、通信安定性を高めています。
一方、バッファローは、8本のうち2本が2.4GHz帯と共用でした。しかし、NECは、単独で8本なので、比べれば、少し「優秀」と言えます。
無線の安定性は、バッファローとは構成が異なります。
第1に、ビームフォーミングとバンドステアリングです。
これらについては、新チャンネルの対応を含めて、バッファローと構成は同じです。
第2、干渉波自動回避機能です。
本機の場合、ノイズ回避を目的とした回避機能は見られません。
接続数の点で混雑した帯域を自動的に回避するオートチャネルセレクトはみられますが、やや意味合いが異なると思います。
ゲームの断線などは、バッファローのほうやが、対策数はやや上でしょう。
第4に、アドバンスドQoSです。
名前に、4Kはつきませんが4K動画を含めて設定が可能です。
ただ、自動検知ではなく、端末ごとに優先度を選ぶ方式です。
第5に、CPUです。
4コアCPUとの言及があります。ただ、バッファローと違い、クロック数の開示がないです。
接続端子は、10G(2.5G対応)端子は、WAN側(インターネット側)のみです。
構成的に上位機として物足りないです。
ストレージ用のUSB端子も未付属です。
インターネット速度は、したがって、理論上、10Gbps(=1250メガバイト/秒)です。
WANに10Gbpsポートを1つ搭載しますがが、LAN側が、1000Mbps(125メガバイト/秒)のポートだけですので、この数字になります。
Wi-Fiでつなげた場合、理論上、最大4.8Gbpsが可能です。
消費電力は、30Wです。
このクラスの高性能機のだいたいの平均値です。
セキュリティは、WPA3の暗号化に対応です。
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以上、NECのPA-WX6000HPの紹介でした。
バッファローと似た構成ですので、NECのルーターに使い慣れている方は素直に本機で良いでしょう。
ただ、細かい部分、例えば10GbpsLANポートの装備など、バッファローと比較すると省略されていると言える部分もあるため、NECユーザー以外は選びにくい部分もあるでしょう。
とはいえ、Wi-Fi6対応ルーターは、どのメーカーも、「大きく、個性的すぎる形状」をしているので、リビングなど目立つ場所に置く場合は、本機のスッキリしたデザイン性は魅力でしょう。
繰り返しますが、内蔵アンテナだから実効速度が落ちるということは、あまり考えられませんので。
【2022年発売】
【上位機】(同じ性能)
22・ NEC Aterm AM-AX5400HP
¥19,778 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
22・ NEC Aterm PA-WX5400HP
¥16,799 楽天市場 (4/15執筆時)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
【下位機】(2023年追加)
23・ NEC Aterm AM-AX4200D5
¥18,678 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
23・ NEC Aterm PA-WX4200D5
¥14,282 楽天市場 (4/15執筆時)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:3603Mbps
ネット最高速度:1000Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:自社方式
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
Aterm WX5400HP は、NECのWi-Fi 6に対応する無線LANルーターの普及機です。
一方、2023年に追加された下位機は、5GHz帯が3アンテナ(+WB)なので、理論上の速度が少し落ちます。
NECによると、実効速度は上位機とほぼ変わらないとのことですが、通信安定性では差がありそうです。ただ、発売時期の関係で、下位機種は4コアCPUになりましたし、決定的な差はないとは思います。
あとは、同じです。
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結論的にいえば、どちらを選ぶかは難しいところがありますが、この程度の値段差ならば、やはり上位機でしょう。
本体サイズは、幅46.5×奥行180×高さ180mmです。
さきほどみた上位機より少しだけ小さいです。
無線の最大速度は、上位機とは構成が異なります。
2.4GHz帯は、2本のアンテナです。
遠くまで飛ばせる帯域になりますが速度は574Mbpsです。
5GHz帯は、WB対応の4本のアンテナです。
余分に8本のアンテナを装備していませんが、ワイドバンド対応で、速度は最大4804Mbps(約601メガバイト/秒)です。
速度部分は、先発したバッファローの下位機に合わせていて、変わりないです。
無線の安定性は、上位機と構成は同じです。
ビームフォーミング・バンドステアリング・オートチャネルセレクト・QOSです。
先述のように、バッファローの下位機は、同社の上位機にみられる諸機能の一部を削っていました。
本機の場合はそうでもないので、下位機種同士で比べるならば、安定化技術はNECのが高度と言えます。
定評のあるアンテナは、2022年登場のワイドレンジアンテナplusを装備します。
なかなか良い構成と言えます。特に、スマホなど、持ち歩く端末の場合、電波は安定するでしょう
CPUは、発売時期の関係で2コア(下位機は4コア)ですが、この速度の機種ならば、及第点かと思います。
接続端子は、1000BASE-TのLAN端子が4つです。
インターネット速度は、WAN側も1000BASE-Tですので、1000Mbps(125メガバイト/秒)にボトルネックがあります。
消費電力は、19.5Wです。
この部分は5W近く、同じクラスのバッファロー機に負けています。
ただ、20Wを超えていないですし、このクラスの平均値です。問題ありません。
セキュリティは、WPA3の暗号化に対応です。
また、本機は、トレンドマイクロの「ホームネットワークセキュリティ」の無料利用権が90日分付属します。
この場合、IoT家電・スマホなど、PC用セキュリティソフトでカバーできない部分を保護できます。
もちろん有料サービスです。
サイトに更新時の値段表記がないのがだいぶ不親切ですが、トレンドマイクロが行う類似のサービス(ウイルスバスターfor Home Network )の場合、1ヶ月550円からです。
なお、本機は、中継機能もあり、メッシュが組めます。
詳しくは【メッシュWi-Fiの比較】の方で書きましたが、Easy meshに非対応なので、自社の特定製品とのみ、ネットワークが組めます。
加えて、本機は「リモートワークWi-Fi」と言う機能があります。
ネットワーク名(SSID)を2つ別にして仕事用とプライベート用のアクセスポイントを分けることで、セキュリティレベルを上げる機能です。
ただ、「ネットワーク分離機能」として、先ほどの上位機や本機の旧機種を含めて従来のNEC機にもあったもので、それが「工場出荷時の標準」となったという話に止まります。
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以上、NECのAterm WX5400HPの紹介でした。
同じ値段の競合機に比べても、通信安定性にかかわる機能は良いです。
プロバイダから提供された終端装置などがNEC製の場合ならば、素直にこちらを選んで良いかなと思えます。
ただ、インターネット速度は1000Mbps(125メガバイト/秒)に限界があります。
自宅内でネットワークを組んでいる方で速度が欲しいと思っている場合を除くと、本機のスペックは活かしきれないとは言えます。
【2022年発売】
【通常型番】
24・NEC PA-WX11000T12
¥43,370 楽天市場 (4/15執筆時)
【Amazon限定】
25・NEC PA-AX11000T12
¥54,978 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
ネット最高速度:10Gbps
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
6.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:10Gbps 1000BASE-T×3
WAN:10Gbps〈WAN専用〉
メッシュ:対応〈自社機のみ〉
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
NEC Aterm WX11000Tは、NECの最上位機です。
2022年登場Wi-Fi 6Eに対応する無線LANルーターです。
対応ルーターは、日本では本機で初登場でした。
Amazon限定型番のAPA-AX11000T12 もありますが、性能は同じです。
本体サイズは、幅90×奥行257×高さ237mmです。
本機もワイドレンジアンテナplusを装備する、アンテナ内蔵式です。
ただ、トライバンド機でもあるため、同社の製品としては存在感はあります。設置場所は選ぶでしょう。

無線の最大速度は、Wi-Fi 6Eに対応する上で、アンテナが3セット装備される「トライバンド」機です。
5GHz帯・6GHz帯は、それぞれ4本の専用アンテナを搭載します。
いずれも4804Mbps(約601メガバイト/秒)に対応できます。
2.4GHz帯も、4本のア専用アンテナを搭載します。
速度は、1148Mbps(約144メガバイト/秒)です。
Wi-Fi 6Eは、電波が遠くまで飛びやすい2.4GHz帯も拡張できるため、速度だけでなく、距離も改善できる可能性があるでしょう。
また、トライバンド機ですから、PC・スマホ・TVなど多くの端末を同時使用する場合、通信速度の部分で大きなメリットもあります。
また、今回の記事の冒頭でもふれたように、Wi-Fi 6Eは、ワイドバンド帯域(160MHz)を含めてチャネル数が多い点と、6GHz帯が、飛行機や気象レーダーと被らない点で、通信安定性に対する期待値は高いです。
端末側で対応する機器も徐々に出はじめてきましたし、将来への投資となります。
無線の安定性は、ビームフォーミング・バンドステアリング・オートチャネルセレクト・QOSなど、ここまで説明したNECの他のルーターが持つ技術は網羅です。
CPUは、本機も4コアです。
4コアなら問題ないとは思いますが、トライバンドの場合処理が増えるため、クロック数は開示して欲しかった部分です。
ただ、アンテナを共用にせず、制御処理を簡単にしている点で、あまり性能のよいCPUが要らないという部分はあるのかもしれません。
混雑時の「処理落ち」はあるので、この部分は「レビュー待ち」です。
接続端子は、「豪華」です。
WAN側・LAN側とも(共用でない)単独の10Gbps対応端子が1つずつあるため、高速回線の契約を活かせます。
インターネット速度は、理論上、10Gbps(=1250メガバイト/秒)です。
ボトルネックがないので優秀です。
メッシュは、対応です。
あえて言えば、Wi-Fi 6Eによる6GHz帯通信は、この部分で活かせると言えます。
本機は、メッシュ中継機にもなるので、同じものを2台以上購入すれば、中継機との間の経路の安定性の向上は望めます。
なお、同社のメッシュは自社の独自規格なので、他社のメッシュ中継機などとメーカー横断的に組むことはできません。NECのメッシュ対応機とのみつながります。
また、CPUの弱さからか最大9台の中継機、36台の端末までですので、オフィス・旅館などのインフラ用というより、家庭用の「いいやつ」です。
メッシュの仕組みは、親機部分の説明から少し外れるので、詳しくは【メッシュWi-Fiの比較記事】の説明をご覧頂ければと思います。
消費電力は、38Wです。
劇的に高いわけではないですが、平均より上です。
セキュリティは、WPA3の暗号化に対応です。
一方、トレンドマイクロの「ホームネットワークセキュリティ」の90日間の無料利用権が付属します(月額550円)
先述のように、IOT家電の保護まで考えないならば、CPU処理量も増えますし不要です。実際、説明されている機能の一部は(しっかり設定すれば)ルーターだけでも設定できます。
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以上、NEC Aterm WX11000Tの紹介でした。
しっかり、WAN側・LAN側に10Gbps対応端子を用意する部分を含めて、性能面で妥協がないルーターです。
「親機」と考える場合、Wi-Fi 6Eは対応端末の数からすれば、一般家庭では未来への投資でしょう。
そのため、親機単独では(上級者除き)オススメしませんが、2台以上で同じものを用意するならば、意味性は出ると思います。
ちなみに、本機は、このブログの【メッシュWi-Fiの比較記事】でもふれていますが、そちらでは「オススメ」の1つにしています。
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【2022年発売】
【通常型番】
26・NEC PA-WX7800T8
¥20,980 楽天市場 (4/15執筆時)
【Amazon限定】(同じ性能)
27・NEC PA-AX7800T8
¥25,278 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
ネット最高速度:1000Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
6.0GHz帯速度:2401Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:対応〈自社機のみ〉
USB:
IPv6: 対応
WPA3:対応
本機の兄弟機としてAterm WX7800T8という兄弟機も同時に登場しています。
ただ、本機は、6GHz帯と2.4GHzがアンテナ2本で遅いです。
その上で、WAN側・LAN側ともに、1000BASE-Tなので回線速度も遅くなります。
また、アンテナ本数が少なく、LAN・WANのスペックが低いからそれで十分とも言えますが、CPUがデュアルコア(2コア)です(消費電力23.5W)。
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結論的にいえば、本機は先述の「メッシュ中継機」用として、WX11000Tを親にして「中継機」に使う場合を除けば、あまりおすすめできません。
どうしてもWi-Fi 6Eを試したいならば、やはり先ほどの上位機でしょう。
実際、実空間で利用する場合、やはり2.4GHz帯でないと届かない場所というのはあるので、高級機として心許ない感じがあります。
次回に続く
Wi-Fi6対応ルーターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、Wi-Fi 6(11ax)対応の家庭用無線LANルーターを紹介してきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・爆速Wi-Fi6 ルーターの比較 (2)
2-1:ASUS 〈台湾〉
2-2:ネットギア〈米国〉
2-3:TP-LINK〈中国〉
3・爆速Wi-Fi6 ルーターの比較 (3)
3-1:エレコム〈日本〉
3-2:アイオーデータ〈日本〉
3-3:Synology〈台湾〉ほか
4・無線LANルーターの比較 (4)【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
次回の2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、台湾のASUSのルーターほか、同じく海外勢のティーピーリンク・ネットギアなどの製品を紹介します。
対応人数 世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、このブログで紹介していた全機種から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案する結論編(こちら)に進んでいきます。
引き続き、よろしくお願いします!
後半記事は→こちら
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