1回目記事からの続きです→こちら
2-1・山善のサーキュレーター
2回目記事のトップバッターは、山善のサーキュレーターです。
商社ですが、比較的格安の季節家電に強みのある、古くからの日本企業です。
販売規模では、アイリスオーヤマと匹敵するでしょう。ただ、季節展開に近いので、時期によっては在庫がなく、割高価格なので、性能と価格が比例しない場合があるのが注意点です。
1・サーキュレーターの比較 (1)
強風モデル (15㎥ /分〜)
1-1:選び方の基本の説明【導入編】
1-2:シャープ
1-3:アイリスオーヤマ
1-4:ボルネード
2・サーキュレーターの比較 (2)
強風モデル (15㎥ /分〜)
2-1:山善
2-2:バルミューダ
2-3:CADO
2-4:ドウシシャ
2-5:シロカ
2-6:Acer・SwitchBot ほか
3 ・サーキュレーターの比較 (3)
標準モデル (10㎥ /分〜)
3-1:アイリスオーヤマ
3-2:山善
3-3:シロカ
3-4:ツインバード工業
4・サーキュレーターの比較 (4)
標準モデル (10㎥ /分〜)
4-1:シロカ
4-2:ツインバード工業
4-3:無印良品
4-4:最終的なおすすめの提案【結論編】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた、選び方の基本に沿いながら、各機を詳しく説明していきます。
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以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2023年発売】
26・YAMAZEN YAR-BD182(W)
¥6,980 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜26畳
風速調節:5段階
首振り(左右):自動90度
首振り(上下):自動80度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター(静音)
リモコン:付属
YAR-BD182は、日本の山善のサーキュレーターです。
同社の家庭向きのスターダード機です。
サイズは、幅22.5×奥行21×高さ32.5cmです。
他社の大風量モデルと比べると、多少ですが大きめです。
適用畳数は、26畳まで対応できます。
風量は、風速を含めて、情報がないですが、適用畳数程度の力はあります。
18cmとやや広めの羽根径の3枚羽根と、DCモーターが、直進性のあるトルネード風を起こします。
適用畳数はそれをふまえてのものです。
プロペラ吸引部を小型化しないため、取り込める風量が多いという構造です。
角度調整は、上下について、最大90度、左右について80度です。
自動首振り機能は、上下左右同時の立体首振り対応です。
この部分でもかくはん性は高いでしょう。
風速切替は、5段階切替です。
リズム風などは対応しません。
静音性は、本機は、DCモーター採用です。
騒音値は最大値は示されません。ACモーターを採用する格安機より静かでしょう。
最弱運転は26dBです。
リモコンは、この機種には付属します。
タイマー設定なども可能です。
一方、ユニークな部分と言えるのは、温度センサーが付属する点です。
24度・26度・28度の3段階で温度を設定し、指定温度に達した際に「オン/オフ」の自動制御がなされます。
エアコンの温度設定に合わせて、不要な際に止められるので、冷えすぎ予防のほか、「静音化」にも寄与するでしょう。
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以上、山善のYAR-BD182の紹介でした。
他社に比べての魅力は、温度・湿度センサーの搭載でしょう。快適性の部分ほか、節電にも寄与しそうです。
そのほか、上向き90度にできますし、立体首振りもできる静音DCモーター機としては「安め」と言えます。
DCモーターですし、羽根径に余裕がある部分を含めて、実用的な風量での静音性も、ある程度は期待できそうです。
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同社も大畳数モデルが、他にもあります。
順番にみておきます。
【2024年発売】
27・YAMAZEN YAR-DD253(W)
¥14,093 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
風の強さ:〜40畳
風速調節:8段階
首振り(左右):自動90度
首振り(上下):自動80度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター(静音)
リモコン:付属
第1に、YAR-DD253-Wです。
40畳対応で、同社では、2番目に大風量です。
本体サイズは、幅28×奥行25×高さ38cmとなります。
シングルレバー方式ですが、相当大きなモデルです。
DCモーター機で、羽根径が25cmと大きめの径なので「爆音」ということはないでしょうが、静かでもないと思います。
なお、本機は山善の「お手入れ簡単サーキュレーターシリーズ」に属します。
ネジなしで羽根が簡単に取り外せるので、シーズンオフ時の手入れなどが楽です。
リモコンはありますが、先述の温度センサーは省略となります。
いずれにしても、位置づけは、格安な「業務用」という感じです。
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【2025年発売】
28・YAMAZEN YAR-W304(W)
¥13,800 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
【2024年発売】
28・YAMAZEN YAR-W303(W)
¥13,800 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
風の強さ:〜45畳
風速調節:3段階
首振り(左右):自動60度
首振り(上下):手動
立体首振り:対応
モーター:ACモーター
リモコン:付属
第2に、YAR-W304です。
新旧ありますが、性能は同じです。
山善というか、業界でもおそらく「風量最強モデル」の1つです。
30cmの3枚羽根モデルで適用畳数だけならば、「ボルネードを超える」スペックです。
ただ、本機は、ACモーター(交流)です。
他のDCモーター(直流)にくらべて消費電力が高いほか、騒音部分、風量の調整力、首振りのスペックなど、全体で「不利」です。
業務用と考えても選ぶならば、同社の40畳用のほうが良いと言えます。
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【2024年発売】YAR-AD237(WB)後継機
【30畳:両袖固定】
29・YAMAZEN YAR-AD238(WB)
¥11,360 楽天市場 (6/11執筆時)
【30畳:シングル】
29・YAMAZEN YKAR-EDW18(W)
¥8,505 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜30畳
風速調節:8段階
首振り(左右):自動55度
首振り(上下):自動85度
立体首振り:対応
上下首振り:3D立体首振り
モーター:ACモーター
リモコン:付属
※YAR-AD238のスペック
第3に、AR-AD237です。
適用畳数は、30畳です。
立体首振りができるタイプで、大口径(23cm)の羽根を装備するタイプです。
一方、普通の三枚羽根ですし、羽根の径は静音性の向上というより、直進風の強化を狙ったものです。どちらかといえば、職場などに置いて、持ち運びやすい、という訴求の製品でしょう。
なお、30畳用は、シングルレバーのYKAR-EDW18-Wの販売もあります。
羽根は18cm径で余裕があり、7段階の風量調整ができるDCモーター機です。
立体首振りもできます。
特段穴はないですが、逆に言えば、個性もないです。
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【2024年発売】
【左右360度回転】
30・YAMAZEN YKAR-SDX15(W)
¥14,080 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜24畳
風速調節:10段階
首振り(左右):自動360度
首振り(上下):自動90度
立体首振り:対応
上下首振り:3D立体首振り
モーター:DCモーター(静音)
リモコン:付属
※YKAR-SDX15(W) のスペック
第3に、YKAR-SDX15-Wです。
適用畳数は、24畳クラスですが、360度首振りに特徴がある製品です。
自動首振り機能は、左右が最大360度で、180度・90度・45度の刻みです。
上下も30度・60度・90度の刻みです。
発想は面白いように思いますが、最大360度だと、風方向が調整できないのと同じなので、紙など、不要にものが舞うような気がします。
また、サーキュレーターの場合、天井や壁を利用して空気を循環させるので、ここまで稼動しても意味がないですし、回って戻ってくるまでの時間を考えても、あまり効率的に循環できるかは微妙です。
衣類乾燥において、部屋中に洗濯物を干すような場合は、意外と便利かなと思います。
ただ、普通のご家庭がお持ちだろう1-1.5Mの室内物干しの乾燥ならば、むしろ、回す角度を細かく制限できる、先ほどみたアイリスオーヤマ機のが便利でしょう。
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【2019年発売】
31・山善 AAR-JSN15(WS)
¥8,066 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
風速調節:6段階
首振り(左右):自動50度
首振り(上下):自動90度
【2024年発売】
31・山善 YKAR-EDW15(W)
¥7,970 楽天市場 (6/11執筆時)
風速調節:7段階
首振り(左右):自動75度
首振り(上下):自動75度
風の強さ:〜20畳
立体首振り:対応
モーター:DCモーター(22db)
リモコン:付属
第4に、AAR-JSN15です。
適用畳数は、20畳です。
他機より多少風量は落ちますが、代わりに静音性を強調する製品です。
サイズは、幅21×奥行19.5×高さ29.5cmです。
シングルレバー式として小型で、設置性は良いです。
一方、本機は、15cmの羽根径なので、DCモーターで静かだとしても、強運転の場合ではないです。モーターをフルパワーで回すターボ運転時は、他機よりうるさいでしょう。
あとは、立体首振りもできますし、問題ないです。
なお、YKAR-EDW15(W)は、形状的に新型の20畳用になります。
こちらも、DCモーターで、立体首振り対応です。
ただ首振角度が、先行機とやや変わります。
【2025年発売】
32・YAMAZEN RCRP-BZX015(C)
¥13,455 楽天市場 (6/11執筆時)
32・YAMAZEN RCRP-ZX015(C)
¥10,290 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
風の強さ:〜24畳
風速調節:10段階
首振り(左右):自動70度
首振り(上下):自動75度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター
リモコン:付属
RCRP-BZX015-C は、日本の山善のサーキュレーターです。
流通ルートで2系統ありますが、羽根の色以外の違いは見られません。
電源は、本機の場合、言及に値します。
本機は、リチウムイオンバッテリーが内蔵されている上で、USB-Cから電源を取る方式だからです。
バッテリーの保ちは、風量最大で2時間、最小で40時間です。
実用水準の運転(風速:中)で4-5時間ほどでしょう。
一方、USBコンセントが同梱なので、コンセントでも利用できます。
電源のない場所でも、USBバッテリーがあれば、使えるのが「売り」です。
このブログだと【モバイルバッテリーの比較記事】で紹介している製品のうち、20W以上の出力を出せる製品ならば、屋外や停電時でも利用できます。
蓄電容量が10000mAhあたりのバッテリーを使えば、強運転でも4-5時間使えそうです。
一方、付属のケーブルを利用する場合は問題ないですが、別のケーブルを利用する場合20W以上対応のケーブルでないと使えない部分は注意点です。
意外と便利な工夫に思いました。
サイズは、幅22.6×奥行22×高さ32.2cmとなります。
本機も、サイズ感としてはやや大きめですが、同じほどのパワーのバッテリー未搭載機とそこまで変わらないとも言えます。
適用畳数は、24畳まで対応できます。
羽根径は15cmの3枚です。
上位機(18cm)より径は小さいです。
角度調整は、上下について、最大70度、左右について75度です。
上向き90度にはできないのですが、本機はどちらかと言えば、屋外などで使いたい方向きでしょうし、問題は感じません。
自動首振り機能は、上下左右同時の立体首振り対応です。
風速切替は、10段階切替です。
リズム風、おやすみモード、衣類乾燥モードなど、サーキュレーターでは「おなじみ」の機能性も網羅です。
静音性は、騒音値の目安は示されません。
先述のように、DCモーターながら、羽根径が15cmと狭めですし、最大運転時はそこそこ音がするかと思います。
リモコンは、この機種には付属します。
首振り、タイマー設定なども可能です。
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以上、山善のRCRP-BZX015-C の紹介でした。
バッテリー搭載なので、キャンプや、自宅のベランダや庭などで使いやすい製品です。その用途には良さそうです。重さも2kgで軽いです。
ただ、羽根径が地位差上で、首振りの可動範囲が(上位機としては)限られるので、自宅内でも毎日使うような場合は、そこまで便利ではないといえます。
せめて、本機の3時間ほど内蔵電池が保てば、室内での1回の衣類乾燥が確実に終わるといえるので、コードレスの意味性は高まると思いました。
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なお、同社のコードレスタイプは、他にもラインアップがあります。
以下でみておきます。
【2024年発売】
【コードレス対応】
33・YKAR-BZX151(GG)
¥11,161 楽天市場 (6/11執筆時)
【コンセントタイプ】
33・YAMAZEN YKAR-ZX151(W)
¥9,020 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜24畳
風速調節:10段階
首振り(上下):自動75度
首振り(上下):自動90度
立体首振り:対応
上下首振り:3D立体首振り
モーター:DCモーター(静音)
リモコン:付属
※YKAR-BZX151(GG) のスペック
第1に、YKAR-BZX151-GGです。
先ほどの機種の旧機にあたります。
YKAR-ZX151(W)は、そちらのコードレス非対応タイプです。
適用畳数は、こちらも24畳クラスで、バッテリー内蔵が選べます。
一方、先ほどの機種と比べると、USB-C給電ではありますが、USB-PDへの対応表明がなく、モバイルバッテリーからのUSB-PD給電には非対応です。
あとは、大きく変わりませんが、上向き90度の状態で、左右首振りできる点は、違いとして言及できるかと思います。
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【2025年発売】
34・YAMAZEN YARP-QD15(C)
¥10,290 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
首振り(左右):自動60度
首振り(上下):自動90度
34・YAMAZEN RCRP-W015
¥8,320 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
首振り(左右):自動75度
首振り(上下):自動75度
風の強さ:〜20畳
風速調節:7段階
立体首振り:対応
モーター:DCモーター
リモコン:付属
第2に、YARP-QD15-Cです。
こちらは、バッテリー自体は非搭載ですが、USB-C PDでの給電はできるため、停電時などに、モバイルバッテリーがあれば「使える」というコンセプトの製品です。
風量は、やや落ちる20畳タイプです。
羽根は、本機も15cmの3枚はねなので、最大風量が先ほどの製品より、弱いだけで、風質自体は変わらない感じです。
サイズは、直径20cm×高さ27cmで、重さは1.4kgです。
角度は、YARP-QD15-Cは上向き90度にもできますが、RCRP-W015は無理です。
衣類乾燥にも使う場合、前者の方が良さそうです。
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結論的にいえば、軽量小型で、上向き送風もできる点では、家庭での衣類乾燥に使いたい予定で、近くにコンセントがないような場所では有効かなと思います。
ただ、このサイズ感で、バッテリーも内蔵されてタイプがあれば、より良いかとは思います。
2-2・バルミューダのサーキュレーター
続いて、日本のバルミューダのサーキュレーターです。
デザイン家電に強みを持つ日本企業です。最近、上場したことでも知られます。
【2019年発売】
35・バルミューダ GreenFan C2 A02A
¥29,800 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜20畳(10枚羽根)
風速調節:4段階
左右首振り:手動
上下首振り:手動(上向き可)
立体首振:
静音性;ACモーター
リモコン:付属
GreenFan C2 A02A は、バルミューダの発売する製品です。
「グリーンファン シーツー」という名前です。
以前売られていた「グリーンファンサーキュ EGF-3300-WK」の後継機ですが、形が大きく変わりました。
デザインは、素材を含めて素晴らしいです。
外観素材も良く、オシャレなリビングにも確実にマッチします。
サイズは、独特な円筒形で、幅32×奥行き23×高さ34cmです。
大体同じパワーといえる、カモメファンと比較しても、コンパクトと言えます。
適用畳数は、20畳です。
風速の情報はないですが、最近の他社上級機の示スペックからすると平凡です。
風量は、ただ、畳数が示す数字より、実際はわりと強力に感じます。
5枚羽根の内側に、さらに、5枚の羽根を配置することで、風をぶつける構造を取っています。
それにより、風は短距離で広範囲に拡散するため、比較的小型のユニットでも、適用畳数が伸びています。
同社はこの羽根の技術を「グリーンファン テクノロジー」と呼びます。
なお、機能面では、15分の最大風量運転をする「ジェットモード」も搭載です。
角度調整は、水平から110度までの調節が可能です。
無段階でどの場所でも固定できるので便利です。
上向きにできる点は暖房時にも便利です。
風速切替は、3段階で調整が可能です。
自動首振り機能は、一方で、上下左右共に非対応です。
ボルネードと同様な発想で、強力な直進風を持つので、部屋の1カ所に固定で置いておけば問題ないという合理的発想なのだと思います。
静音性は、一方、注意が必要です。
【扇風機の比較記事】でも紹介したように、同社の「グリーンファン テクノロジー」搭載機は、静音性でも高い評価があります。
ただ、この製品は、静音DCモーターではなく、ボルネードと同じくACモーターを搭載しています。従来機ほどは、期待できないでしょう。
脱臭フィルター A02A-D100
¥2,063 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
新機軸は、2つあります。
第1に、ダクトファン構造とした上で、活性炭式の「脱臭フィルター」を付属させている点です。
同社によれば、30分で、94.7%のニオイをカットという品質です。ただ、その部分が消耗品で「6ヶ月で交換推奨」です。
しかも、この数値は「1立方メートルの密閉空間での試験結果」です。小さなフィルターが実空間で有効なのかは、疑問が残ります。
バルミューダ EGF-P100
¥10,780 楽天市場 (6/11執筆時)
第2に、別売バッテリーの対応です。
これにより、最小風量で22時間、最大で3.5時間のコードレス運転が可能です。
リモコンは、付属します。
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以上、「GreenFan C2 A02A 」の紹介でした。
小型でオシャレなサーキュレータとして、一定の存在感はあります。
ただ、小型化と脱臭フィルタを搭載するためなのか、DCモーター不採用で、静音性とパワフルさに難があります。
これらの点で、完全におすすめとは言いにくい製品です。
2-3・CADOのサーキュレーター
続いて、Cadoのサーキュレーターです。
日本企業ですが、そのデザイン性の高さを含め、海外で人気のあるといえる空調企業です。
【2022年発売】
36・cado STREAM1800F STR-1800F-CG
36・cado STREAM1800F STR-1800F-WH
¥33,000 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜32畳
風速調節:4段階
左右首振り:自動120度
上下首振り:手動(上向き可)
立体首振り:
モーター:DCモーター(静音)
リモコン:付属
STREAM1800 は、日本のCADOが発売するサーキュレーターです。
サイズは、幅27.6×奥行23.7×高さ33cmです。
グリーンファンに近い薄型で圧迫感はないですが、それなりのサイズ感です。
適用畳数は、適用畳数として32畳です。
本機はハネに特徴がありますが、風の拡散性や心地よさを高めることを主目的とした、バルミューダのグリーンファンのような工夫ではないと言えます。
こちらは、中心に低濃度オゾン発生ユニットがあり、発生するオゾンを放出するため風量調整のためと言えます。
オゾンの効果は消臭ほか、(同社によれば)除菌です。【脱臭機の比較記事】でも、低濃度オゾンを使うモデルを見ましたが、特段消耗品なしに脱臭が可能です。
そこでも書きましたが、オゾンは濃度が高いと人体に有害なので、低濃度に調整されます。ただ、CADOは発生時の濃度が明記されない部分で、やや問題があります。
ご自宅にマイナスイオン発生器(プラズマクラスターなど)がある場合、そちらから発生するオゾンで不要に濃度が高まる場合もあるので注意してください。
また、CADOも定期的な換気が必要と書いている点で言えば、【エアコンの比較記事】でも書いたような、吸気換気対応エアコン以外は、外気を取り入れない(熱交換だけで、室内の空気を循環さている)という部分に注意しましょう。
むろん、十分調整しているとは思いますが、密閉された空間の試験で「8 時間で 99.9%の空間除菌」という数字は、正直、(逆に)弱すぎて実用性に疑問符とも言えます。
ただ、完全に無意味ではなく、直風があたる場所で、衣類を風乾燥させる場合に、嫌な臭いを防止する効果は期待できるかと思います。
角度調整は、上下について90度の範囲で無段階調整が可能です。
自動首振り機能も、立体はできませんが、左右は120度です。
風速切替は、4段段階切替です。
静音性は、DCモーターです。
ただし、強風で52.8dB、弱で21dBです。
弱運転の場合は問題ない値で、強風時はDCモーターの平均値あたりでそれなりです。
ただ、静粛性を強調される機種でもないようです。
リモコンは、付属します。
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以上、CADOのサーキュレーターの比較でした。
空気のかくはんにプラスして、衣類の風乾燥も考えるならば候補です。風圧も十分です。
なお、このような用途ができるものは、マクセルも出していて、【脱臭機の比較記事】でも書いています。
2-4・ドウシシャのサーキュレーター
続いて、日本のドウシシャのサーキュレーターです。
中堅の家電商社ですが、空調関係は昔から力をいれます。
【2025年発売】FCA-183D DWD FCA-183D NWD
37・ドウシシャ FCA-183DDWD
37・ドウシシャ FCA-183DNWD
¥11,800 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
風の強さ:〜20畳
風速調節:4段階
首振り(左右):自動60度
首振り(上下):自動85度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター
リモコン:付属
FCA-183Dは、日本のドウシシャのサーキュレーターです。
木目調のプラスチックを採用して、デザイン性は良いです。
サイズは、幅25×奥行22.5×高さ35cmです。
しっかりした台座ですので、若干背は高めです。
本機も、サイズ感としてはやや大きめですが、同じほどのパワーのバッテリー未搭載機とそこまで変わらないとも言えます。
適用畳数は、20畳まです。
一方、本機は、独特な形状の18cmの7枚羽根です。
ただ、空力部分の機能性についての説明はないです。
あくまで「デザイン性」を良くするためのものになりそうです。
ちなみに、一般的な扇風機の場合、羽根が増えると、「空気のきめ(風当たり)」が良くなります。しかし、サーキュレーターにそういった機能性は不要なので、羽根の枚数をメーカーが競うような展開はないです。
角度調整は、上下について、最大85度、左右について60度です。
上向き90度にはできない仕様です。
衣類乾燥モードなど特殊な風質は出せません。おやすみモードとリズム風はあります。
自動首振り機能は、上下左右同時の立体首振り対応です。
風速切替は、4段階です。
細かい制御がDCモーター機ですが、本機はあまり細かくないです。
静音性は、最小動作音は35dB以下との表記です。
最大風量時などの運転音は非開示ですが、そこまで静かさを売りにした製品ではないです。
リモコンは、付属します。
首振り、タイマー設定なども可能です。
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以上、ドウシシャのFCA-183Dの紹介でした。
機能性ではなく「デザインありき」で開発された製品に思います。
それはそれで「あり」で、実際、見栄えはする外観ですが、「機能美」は感じない部分で、このブログの主旨から言えば「選外」です。
【2022年発売】
38・ドウシシャ FCX-234D-LGY
¥11,611 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜24畳
風速調節:14段階
首振り(左右):自動75度
首振り(上下):手動
立体首振り:対応
モーター:DCモーター(静音)
リモコン;付属
CoCochi-Na CIRKILATOR FCW-234D-は、日本のドウシシャが販売する「サーキレイター」です(誤字ではないです)。
本体色は、ライトグレーのほか、ピュアホワイト(FCX-234D-PWH)とオリーブ( FCX-234D-OL )です。
本機は、上下左右立体首振りは対応です。
ただし、同時に作動する立体首振りは非対応であり、また角度調整が手動でできないなど、仕様にすこしクセがあります。
DCモーターの効果で14段階と細かい風量調整ができることが自慢の機種です。
ただ、左右の首振りはダブルバータイプなので、75度と割と制限される点で限界があります。
一方、売りは、山善と似ていて、ドライバーなしで分解掃除ができる点です。
水洗いも対応として売ります。
ただ、ダブルバータイプで、上下左右の首振りにした構造、ないし、分解しやすい構造にした部分が影響するのか、首振り時の振動音があるとのレビューがいくつか散見されました。
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以上、ドウシシャのFCW-234Dの紹介でした。
同じく掃除に利点がある山善のライバルです。ダブルバータイプで、見かけのデザイン性は良いですが、可動域に少し限界があるといえます。
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このほか、ドウシシャからは以下のような製品が販売されます。
【2022年発売】
39・ドウシシャ FCX-234D-LGY
¥11,611 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜36畳
風速調節:8段階
首振り(左右):自動60度
首振り(上下):自動85度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター(静音)
リモコン;付属
第1に、FCX-234D-LGY です。
シングルレバー形状ですが、分解掃除対応の36畳モデルです。
山善も40畳の同タイプがあるので、そちらがライバルです。
掃除のしやすさは、両機ともあまり変わりません。値段で決めても良さそうです。
あえて言えば、背面にマグネット式でリモコン収納ができる点と、前ガードの裏にアロマケースがあり、エッセンシャルオイルなどが挿入できるが個性です。
ただ、ガードを外してオイルを入れるのは(分解しやすいとはいえ)面倒ではあります。
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【2025年発売】FCA-182DWH
40・ドウシシャ FCA-182D WH
¥8,980 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
【2024年発売】
40・ドウシシャ FCZ-182DWH
¥7,678 楽天市場 (6/11執筆時)
40・ドウシシャ BCFZ-182D-WH
¥9,878 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜20畳
風速調節:12段階
首振り(左右):自動60度
首振り(上下):自動85度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター(静音)
リモコン;付属
第2に、FCZ-182DWH です。
適応畳数は、20畳です。
サイズは、幅23.0×奥行22.5× 高さ34.0cmです。
形状的に背が高いので、オフシーズンの収納には注意が必要そうです。
シングルレバー形状で、水洗いを含めた分解掃除対応です。
立体首振りにも対応します。
風速調整は、12段階と多少細かめです。
それ以上の特徴はないですが、DCモーター採用で、羽根径が18cmと余裕があるので、静粛性はそれなりに期待できるかもしれません。
ただ、騒音値が非開示なので、正確な部分は分かりません。
リモコンは付属します。
2-5・シロカのサーキュレーター
続いて、シロカのサーキュレーターの比較からです。
同社は、ワンポイントのあるデザイン家電の企画が得意な日本企業です。
【2025年発売】
41・シロカ 3Dサーキュレーター SF-16A251
¥11,800 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜27畳
風速調節:8段階
首振り(左右):自動330度
首振り(上下):自動90度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター
リモコン:付属
SF-16A251は、日本のシロカのサーキュレーターです。
サイズは、幅21.4×奥行21.2×高さ37cmです。
台座があるので、若干背が高めののデザインです。
適用畳数は、27畳です。
一方、この適用畳数のDCモーター機として言えば、若干消費電力が高めです。
角度調整は、一方注目点です。
本機の場合、左右の首振りが、80度、120度の2段階ほか、330度が選べるからです。
先述のように、アイリスなどから全周360度送風できるモデルはでていますが、本機もなかなか優秀です。
上下の首振りも、真上まで90度です。
送風モードは、多彩です。
衣類乾燥モード、おやすみモード、リズム風と、各社上位機が備える定番は網羅です。
その上で、本機は温度センサーを備えるため、温度に応じた運転を行う「みまもりモード」を備えます。
ただ、24度を境にして、運転・停止するだけのシンプルな仕様なので、快適かと言われると微妙ですが、留守中のペットだけなどの場合には良い部分はあるでしょう。。
自動首振り機能は、上下左右同時の立体首振り対応です。
風速切替は、制御が良いDCモーターらしく、8段階です。
静音性は、騒音値の記載は見られません。
リモコンは、付属します。
本機の場合「ここピタ」機能として、扇風機の向きをリモコンに備わるカーソルで、上下左右に微調整できます。
他社の場合、リモコンでこれを行う場合、首振りボタンを押してじっと待つわけですので、わりと良い工夫でしょう。
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以上、シロカのSF-16A251の紹介でした。
左右の「首振り」が振り幅が広い方が使いやすいご家庭で、「ここピタ」「みまもり」に魅力を感じる場合、候補にできそうです。
一方、台座が高い製品ということで、本体操作部が側面になる点が、床設置だとやや使いにくい気はします。
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【2024年発売】
42・シロカ 3Dサーキュレーター SF-15A221(W)
¥9,480 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
風の強さ:〜23畳
ブルー:SF-15A221(AL)
ネイビー:SF-15A221(GD)
ピンク:SF-15A221(PL) siroca(シロカ)のストアを表示
オレンジ:SF-15A221(CH)
【2025年発売】(白のみ)
42・シロカ 3Dサーキュレーター SF-A161
¥11,098 楽天市場 (6/11執筆時)
風の強さ:〜27畳
風速調節:8段階
首振り(左右):自動80度・120度
首振り(上下):自動90度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター
リモコン:付属
このほか、同社からは、以上のサーキュレーターの販売があります。
SF-15A22)は、若干パワーが低い23畳用です。
こちらだけ、多色展開です。
SF-A161は、先ほどの機種と同じ27畳用です。
その上で、台座が低めになる部分で、他機と異なります。
両機とも、温度センサーを備えます。
先ほどの機種と同じく、「みまもり」を含む4モードがあります。また、リモコンの「ここピタ」機能も同じく装備です。
しかし、首振りについて、330度に非対応になります。自動首振りは120度と80度なので、部屋の「半周」だけの駆動になります。
あとは、先ほどの機種と大きな違いはないです。
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結論的にいえば、首振り部分の仕様に問題題ない場合で、やはり「ここピタ」あるいは「みまもり」に魅力を感じる場合は、こちらは選択肢になると思います。
2-6・Acer SwitchBotのサーキュレーター
続いて、主にアジア系の企業がだす、強力タイプを見ておきます。
日本とは、適用畳数表記の換算法が異なる場合があるのが、注意点です。
【2024年発売】
43・Acer acerpure cozy AF533-20W
¥16,704 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
風の強さ:〜100畳?
風速調節:12段階
首振り(左右):自動120度
首振り(上下):自動90度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター(静音)
リモコン:付属
AF533-20W は、台湾のAcerの販売するサーキュレーターです。
世界的なPC周辺機器メーカーとして日本では知られますが、空調関係は24年から本格的に日本進出のようです。
サイズは、幅260×奥行215×高さ300mmです。
30畳クラスの他社機とサイズは同じほどです。
適用畳数は、しかし、100畳とされます。
この部分の数字由来が少し謎です。
海外の対応平米の値を中京間換算したとされますが、高さをどのように扱ったかは不明です。
風量は、非開示ですが、到達距離として25mとのことです。
なお、アイリスの15cm羽根の製品だと、27mとで28畳表記です。
羽根は、扇風機並みの25cmの5枚羽根なので、比較はできません。
自動首振り機能は、対応です。
左右は、120度の回転です。
上下は、上90度です。
立体首振りも対応します。
角度調整は、完全に90度上向きにできる機種です。
風速切替は、12段階で調節可能です。
DCモーターは、微調整がうまいので、一般的に細かいです。
静音性は、最小運転で31.6dBです。
最小運転時の数字としては、他社より悪いです。
最大運転時は、61.4dBで、これはあきらかにうるさいです。
リモコンは、付属です。
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以上、AcerのAF533-20W の紹介でした。
こちらはどちらかといえば、「真上に向けられる超ハイパワーな扇風機」と考えた方が良いかもしれません。
以前販売があった、上図のバルミューダのグリーンファンサーキュ EGF-3300-WK(風の到達距離15m・20畳用)も、扇風機クラスの羽根径でしたが、モーターパワーはこちらより控えめだったように思います。
最大運転時、どのような駆動になるのか、すこし興味があるので、調べられるようならば、後日加筆するつもりです。
【2024年発売】
【通常製品】
44・SwitchBot W3800511
¥10,980 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
【バッテリー式】
44・SwitchBot W3800510
¥13,980 Amazon.co.jp (6/11執筆時)
風の強さ:〜30畳
風速調節:無段階
首振り(左右):自動90度
首振り(上下):自動90度
立体首振り:対応
モーター:DCモーター(静音)
リモコン:付属
SwitchBot サーキュレーター Liteは、中国・深圳のWonderlabsの「SwitchBot」ブランドのサーキュレーターです。
同社は、このブログだと【スマート家電リモコンの比較】ではお馴染みで、家電のIOT化が得意とする企業です。 本機もその方向性で同社展開したものと言えます。
なお、本機は、バッテリー駆動の製品もあります。
最小運転で最大50時間ですが、通常運転でも24W機なので4-5時間は持つでしょう。
その場合、USB-Cでも充電できるので、外出用としても便利そうです。
サイズは、幅334×奥行173×高さ382mmです。
適用畳数は、30畳とされます。
羽根径は、23cmです。
大きめにして適用畳数にマッチする風量を出している製品です。
恐らく日本の測定基準でも、この適用畳数の認識と考えて良いかと思います。
風量は、到達距離などとしては示されません。
風速は、50cm計測で、最大で4.6m/s(最小1.5m/s)ですので、かなり強めです。扇風機のような、90cm計測ではないですが、点での風速の強さは、強力と言えます。
ただ羽根径が大きいので、ある程度、風の拡がりはあるでしょう。サーキュレーターとして適当かはともかく「あたっても涼しい」と言えます。
自動首振り機能は、対応です。
左右・上下とも90度です。
立体首振りも、対応です。
角度調整は、手動でも可能です。
風速切替は、無段階(1-100%)です。
DCモーターの調整力を活かしたものです。
実際は(アプリで)いくつかの段階に分けられますが、これは、利便性をかんがえれば当然です。
静音性は、最小運転で24dBです(赤ちゃんモード)。
最小の実用風でも28dB、最大風量も44dBですので、静かです。
ある程度の羽根径がある上で、DCモーター機なのでその利点を活かしています。
リモコンは、付属です。
ただ、本機はIOT家電なので、スマホをリモコンとして使う方向性が主軸でしょう。
本機が「売れている」理由は、音声操作対応だからです。
Amazon (Alexa)・Google・Appleの音声AIシステム(マイクつきスピーカー)で音声制御できるからです。
音声操作は、ON・OFFほか、首振り制御、モード切替などもできます。具体的には【こちら】にコマンドリストがあります。
また、「SwitchBot」アプリは、IFTTT(イフト)対応ですし、エアコンをはじめとする、他社のエアコンなどの連動設定などが自在にできます。
例えば、他社のエアコンや同社の温度計・湿度計に連動させて、サーキュレーターを自動制御させるなどの凝った設定もできます。
詳しい仕組みや必要な装備は【スマート家電リモコンの比較】で色々書いています。
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以上、SwitchBot W3800511 の紹介でした。
基本的には、【スマート家電リモコンの比較】で書いた同社の、家電コントローラ(ハブ)を使っている方に向けた周辺機器です。
上で書いたように、静音性や風の強さについて、サーキュレーターとしても完成度が高く、上級機とみなして良いスペックです。駆動を含めた製品完成度はもう少しレビューを追いたい部分はありますが、「新しもの好き」には目をひく新製品でした
次回につづく
最新サーキュレーターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は、サーキュレーターの比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
3 ・サーキュレーターの比較 (3)
標準モデル (10㎥ /分〜)
3-1:アイリスオーヤマ
3-2:山善
3-3:シロカ
3-4:ツインバード工業
4・サーキュレーターの比較 (4)
標準モデル (10㎥ /分〜)
4-1:シロカ
4-2:ツインバード工業
4-3:無印良品
4-4:最終的なおすすめの提案【結論編】
続く3回目記事(こちら)からは、パワーがやや「控えめ」の小部屋向け標準モデルを見ていきます。
パワフルさ ★★★★★★
静音性 ★★★★★
省エネ性 ★★★★★
デザイン ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の3回目記事(こちら)で、ここまで紹介してきた全機種から、目的別、予算別にAtlasのオススメ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら