1回目記事からの続きです→こちら
2-1・ガーミンのスポーツウォッチ(続き)
2回目記事のトップバッターは、ガーミン製品のうち、1回目記事で見れなかった fenix 7 など高級機の比較からです。
1・スマートスポーツウォッチの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ガーミン 1〈米国〉
2・スマートスポーツウォッチの比較 (2)
2-1:ガーミン 2〈米国〉
2-2:ポラール〈北欧〉
2-3:Amazfit〈中国〉
3・スマートスポーツウォッチの比較 (3)
3-1:スント〈北欧〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿って各機を紹介していきます。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2022年発売】010-02704-34
15・Garmin tactix 7 PRO Sapphire Dual Power¥144,000 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
文字盤:フルカラー液晶(MIP)(1.3型)
ケース: FRP(チタンリアカバー)
ガラス:パワーサファイア
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:第4世代(VO2Max対応)
最大稼働時間:89時間+33時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
道案内:対応(地図あり)
防水: 10気圧(100M)
重さ:89g (本体61g)
tactix 7 Pro Sapphire Dual Powerも、ガーミンのスポーツウォッチです。
ただ、どちらかと言えば、ミリタリーウォッチ的な要素が強い製品です。
また、1回目記事でみたfenix 8より1世代前のなので、おそらく、遠からず「Garmin tactix 8 PRO 」は出るだろうことは、あらかじめお知らせしておきます。
こちらの場合、暗視用の緑色LEDライト、ナイトビジョンを装備するほか、航空情報の取得などの独自機能があります。
(主に)ランニング系のスポーツウォッチを見ている今回の記事の趣旨からは、だいぶ外れる製品と言えます。ただ、例えば、Appleはこの系統の上位機も独自路線の腕時計デザインということもあり、プレゼンスはあります。
パネルは、1.3型のフルカラー液晶(MIP)です。
すでにみたGARMIN Enduro 3と同じで、OLEDは不採用です。
先述のように消費電力の部分と、日光下での視認性を重視するからです。
仕様的にも、ソーラーパネルを装備するので、そうせざるを得ない部分もありますが。
成果にはMIP(半透過メモリインピクセル液晶)で、太陽下でも視認性は良いです。
ケースは、こちらも繊維強化ポリマーで、ベゼルとリアカバーはチタンです。
ガラスは、Power Sapphire(サファイアグラス)です。
重さは、89g(ケースのみで61g)です。
装備が多いので、似た仕様のトレイルラン向けのGARMIN Enduro 3より、30%ほど重いです。
対応するGPSは、4衛星対応(マルチGNSS)です。
上表から中国の衛星を除いた4種です。
SatIQ(衛星自動選択モード)も対応ですし、問題ないでしょう。
運動データは、走行系、サイクリング・水泳・ジムワークアウト・スキーなど、スポーツウォッチとして、基本となる部分は、(ダイビングがないほどで)他機とと同じです。
ゴルフ機能も、 Enduroと同様搭載ですが、発売年度の関係で、一部機能(風向・風速表示・バーチャルキャディなど)が非対応になります。
日常生活データの部分もほぼ、同じです。
心拍数系は、やはり発売年の関係で、第4世代です。
精度の部分で、最新の第5世代と差があるでしょう。
GPSの最大稼働時間は、ソーラーパネル充電を加味して、89時間+33時間です。
十分ですが、第2世代のパネルなので、タフネス系としては同じといえる同社のEnduro 3と比べると短いです。
とはいえ、マルチGNSSをマルチバンドで利用する場合でも63時間+14時間ですし、普通は「短い」とは言わないでしょう。
スマホとの連動は、下位機種同様の仕組みです。
道案内は、注意点です。
旧世代なので、国土地理院の日本詳細地形図(2500/25000)のガーミン版も対応できます。ゴルフ・スキー場地図も対応します。
このほか、LEDフラッシュライト機能もあります。
あとは、他機と変わりません。FeliCa(Garmin Payy)もありますし、ミュージックプレーヤー機能もあります。音源を時計に保存できますし、定額音楽サービスも下位機種同様に、オフライン保存に対応できます。
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以上、tactix 7 Pro Sapphire Dual Powerの紹介でした。
スポーツウォッチとしては異色ですが、ミリタリー、あるいは、航空系の高級スポーツウォッチは、展開として珍しいので、欲しい方はいるように思います。
ただ、先述のように、心拍数計、GPSの部分で、24年発売機より1世代古いので、こちらの場合、少し待つほうが良いようには感じました。
結論的にいえば、 Proシリーズは、値段差の割に進化の度合いは少ないです。ソーラーパネルにしても、普通に利用する分にはランニングウォッチにはマストではないと言えます。
このシリーズから選ぶにして、登山などを除けば、最もオーソドックなfenix 7で良いような気はします。
2-2・ポラールのスポーツウォッチ
続いて、フィンランドのポラールのランニングウォッチです。
このブログでは【サイクルコンピュータの比較記事】でも紹介した企業ですが、心拍数計を基盤としつつ、総合的な健康管理に強みを持つ企業です。
世界的には、ガーミンの「ライバル企業」で、Webベースの科学的なトレーニング分析に強みがあります。
【2020年発売】
16・ポラール Polar Pacer
¥25,800 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:90085182
パープル:90085185
グリーン:90085184
パネル:8色カラー液晶(1.2型)
ケース:プラスチック
ガラス: Gorilla Glass 3
バンド:シリコン
GPS:4衛星(補助GPS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:Polar 第3世代(VO2Max対応)
最大稼働時間:35時間
ネットワーク:Bluetooth LE
道案内:
重さ:40g
防水:5気圧 (50M)
Polar Pacer は、ポラールのランニングウォッチの入門機です。
リストバンドは、1サイズです。
手首周り125〜220 mmまで対応です。
少し長めですので、手首の細い方は邪魔な部分はありそうです。
液晶は、1.2型のカラーディスプレイです。
ただ、フルカラーではなく、8色カラーです。
ガーミンの入門機もでしたが、見やすさを助けるための仕様で、地図や写真的なものが表示できるものではないです。
ガラスは、堅牢性の担保されるゴリラガラスです。問題ありません。
重さも、40gと軽いです。
対応するGPSは、GPSほか、ロシアのグロナス、ヨーロッパのガリレオ、日本のみちびきに対応です。
マルチGNSSは非対応です。
ただ、本機は「補助GPS(A-GPS)」の記載があります。
GPS家電の場合、この用語はスマホの基地局情報を取得できることを意味する場合が多いです。
しかし、本機には、スマホなどから情報を取得し、一定期間(最大14日)衛星の位置についての情報を取得し、それを利用して測位速度を速くするということです。
全衛星に対応し、効果は見込めます。
道案内は、ただし、非対応です。
モーションセンサーも、搭載です。
加速度センサーで、ジャイロではないですが、値段的には妥当です。
気圧高度計や電子コンパスは付属しません。このあたりは、入門機です。
運動データは、基本部分として、「走行距離・ペース・速度・時間・ルート」が計測できます。
ただし、高度計がないので、アップダウンなどの把握はできません。
日常生活データは、本機もステップ計測ができるので、歩数計として利用できます。
睡眠量は、睡眠ステージの分析も含めてできます。
そのほか、特徴的なのは、Nightly Recharge ステータスの表示です。
睡眠の質と、自律神経の変化(ANS)をふまえて、前日のトレーニング負荷からの回復状況を表示してくれます。
ガーミンも上位機は「リカバリー」に特長がある機種がありますが、このグレードではわりと珍しいでしょう。
心拍数センサーも、腕時計に内蔵されます。
そもそも同社は、心拍計の企業ですし、Precision Primeセンサー(同社として3.5世代)の精度は期待値が高いです。オレンジ・レッド・グリーンの各色のLED10灯という仕様です。
すでに上位機では新世代ですが、こちらも十分でしょう。
もちろん、心拍数からVO2max(最大酸素摂取量)が計測・表示可能です。
機能面では、Training Load Proが面白いです。
トレーニング時の諸データを突き合わせて、トレーニング不足・オーバートレーニングについて、数値的に警告してくれるものです。
客観的な数値に基づくので、後述するパソコン(タブレット)ベースの分析では、より細かいデータから、その理由の分析もできます。
GPSの最大稼働時間は、心拍数センサーも稼働させて35時間です。
液晶がフルカラーでない部分もありますが、長持ちです。
スマホとの連動は、本機も、Bluetoothを用いる形式です。
省電力のBluetooth LEで、着信通知などを受けられます。
電子決済は、非対応です。
Suicaなどが使えないのが、ガーミンとの差です。
音楽サービスも、定額音楽サービスなど利用できません。
スマホの音楽コントロールができる程度で、再生機能はないです。
一方、本製品の最大の特長は、データ分析機能です。
同社のウェブベースのサービス(Polar Flow)では、取得したデータを表示するだけでなく、運動中のデータ(5段階のスピードゾーンの時間)や、疲労回復量の分析をふまえて、かなり高度な、ランニングトレーニングプログラムを組んでくれます。
5キロ・10キロ・ハーフマラソン・フルマラソンなど、日時的な目標や、トレーニング可能日をふまえてですので、合理的です。
同社のサービスは、自転車や水泳など、他のスポーツも高度な分析や提案に対応してくれますので、やはり、この部分で人気の機種です。
「100以上のスポーツ」に対応可能です。
防水性は、5気圧防水(水深50M)です。
音楽再生機能は、ありません。
スマホの音源を操作できるのに止まります。
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以上、 Polar Pacer の紹介でした。
他社に比べて優る部分は、やはり、Webベースのデータ分析機能です。サードパーティのサービスを利用せずとも、専門的な分析ができますから。
アプリも用意されますが、ポラールは、Webベースで自社のクラウドデータを預かってくれるため、長期的にデータを見ていきたい場合、「紛失」の危険がない点も良いでしょう。
GPSも「補助GPS」搭載で、同じ値段ほどの他社機と比べても精度は期待できそうです。
こうした点で、入門機としては割とできが良い機種の1つだと思います。
【2022年発売】
17・ポラール Pacer Pro
¥38,750 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:90085182
パープル:90085185
グリーン:90085184
パネル:8色カラー液晶(1.2型)
ケース:アルミ
ガラス: Gorilla Glass 3
バンド:シリコン
GPS:4衛星(補助GPS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:Polar 第3世代(VO2Max対応)
最大稼働時間:35時間
ネットワーク:Bluetooth LE
道案内:対応(ルート表示)
重さ:41g
防水:5気圧 (50M)
Pacer Pro は、ポラールのランニングウォッチの上位機です。
リストバンドは、1サイズです。
手首周り120〜210 mmまで対応です。
液晶は、1.2型のカラーディスプレイです。
本機もフルカラーではなく、8色カラーです。
ベゼルは一方アルミ製で、下位機種よりも高品質です。
ポラールは、UIやフォント選びのセンスが他社より良いので、全体的にかなりスマートみえます。
対応するGPSは、下位機種同様の4衛星です。
また、先ほど書いた補助GPS(A-GPS)による精度のアシストも利用できます。
マルチGNSSには非対応ですが、この価格帯ならば、他社もそうですし問題ないです。
道案内は、一方対応です。
ただし、地図のダウンロードは不可です。
純正アプリで作成した地図をインストールし、ターンバイターンで道案内をさせる簡易的なものになります。
komootを利用しますが地形図などが出るわけではないですし、あくまでルート表示のみです。
とはいえ、スタート地点に戻るように設定することはできますし、この価格帯でルート案内できる製品は、大手では希少です。
モーションセンサーも、搭載です。
また、下位機種になかった、気圧高度計と電子コンパスが装備されます。
そのため、アップダウンに関わる計測も可能で、この部分が下位機種との大きな差と見なせます。
運動データは、下位機種と較べる場合、ランニングパワーの計測ができます。
心拍数とは別の指数で、筋肉から運動力学的な出力をワット表示で算出します。
下位機種と違って、気圧高度計があるので、坂道などの負荷が計測できるためです。
その他の部分は、心拍数計の世代を含めて下位機種と同じです。
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以上、 Polar Pacer Proの紹介でした。
同社の場合、センサーがしっかり完備される点で、このあたりから本格的な製品と言えます。GPS精度はマルチGNSSが使えないですが、それは、ガーミンの入門機もそうです。
マルチGNSSは、バッテリー消費も多い点で甲乙はありますし、この価格ならば十分です。
道案内機能も、本格的で刃ないですが、搭載です。
(スタートバック含めて)適当に街中を走って戻ってくるような使い方は可能です。ガーミンは、この価格帯ではこうした機能がない点をふまえれば、ここもポイントでしょう。
しっかり気圧高度計があって、地図表示もできる部分機種ですし、ポラールの分析システムが使い慣れている方、あるいは、使ってみたい方には良いでしょう。
【2022年発売】【S-L】
18・ポラール Ignite 3
¥35,800 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:900106234
ゴールドグレージュ:900106237
ライラックパープル:900106238
カッパーブラウン:900106239
19・ポラール Ignite 3 Titan
¥43,164 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:900110027
ブラック+レザー:900110028
パネル:有機EL(1.28型)
ケース:ステンレススチール
ガラス: Gorilla Glass 3
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS+補助GPS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:Polar 第3世代(VO2Max対応)
最大稼働時間:30時間
ネットワーク:Bluetooth LE
道案内:
重さ:35g
防水:5気圧 (50M)
Ignite 3も、ポラールのスポーツウォッチです。
ただし、 Polar Pacerほどストイックなスポーツ用ではなく、すこし「スマートウォッチより」というか、カジュアルな仕様です。
なお、2023年にチタンベゼルの新作が加わりましたが、重さは変わりません。
こちらにだけ、レザーバンドも付くセットがあります。
リストバンドは、2サイズ同梱です。
手首周り135〜210 mmまで対応です。
パネルは、AMOLED(有機EL)です。
ランニングウォッチの場合、バッテリー持続時間と、日差しにやや弱い性質から、液晶をあえて採用する機種が多いです。
普段使う時計としては「美麗」なのと、近年は、OLEDの輝度も日光下で問題とならない水準になってきたので、同社も採用した形でしょう。
とはいえ、トレーニングモードで30時間は保つため、問題ないでしょう。
対応するGPSは、本機も4衛星です。
また、下位機種も対応だった補助GPS(A-GPS)による精度のアシストに対応です。
一方、本機は、ガーミンでも採用があったデュアルバンドのマルチGNSS(フルGPS)に対応ですので、測位精度は、相当期待できます。
GPSの利用可能時間は、カタログによると30時間とです。
マルチGNSS、利用前提です。マルチGNSSは電池を食いやすい点をふまえると優秀です。
道案内は、ただし、非対応です。
モーションセンサーは、搭載です。
ただし、気圧高度計と電子コンパスが未装備です。
先述のように、こうした部分が、ランニングウォッチとしては「カジュアル」です。
ランニング時の道案内は、スタート地点に戻ることしかできませんし、運動データについても、ランニングパワーの計測ができません。自転車も、高度計が利用できないので、パフォーマンス測定ができません。
心拍数センサーは、本機も、3色LED10灯の同社のPrecision Primeであり優秀です。
あとの部分は、上で紹介した機種と目に付く違いはないです。
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以上、ポラールの Ignite 3の紹介でした。
先述のように、スマートウォッチとランニングウォッチの「中間的」製品に思えます。
ただ、前者としては、NFCや電話通話ができませんし、後者としては、充実するGPS・心拍数計は評価できるものの、他のセンサーが未搭載で、ややバランスが悪く感じます。
【2024年発売】B0DJGS6875
53・ポラール Vantage M3
¥62,400 Amazon.co.jp (11/19執筆時)
ブラック:900112398
ゴールド:900112399
パネル:有機EL(1.28型)
ケース:ステンレススチール
ガラス:ゴリラガラス
バンド:シリコン
GPS:5衛星 (マルチGNSS+補助GPS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:Polar 第4世代(VO2Max対応)
最大稼働時間:30時間
ネットワーク:Bluetooth LE
道案内:対応(地図あり)
重さ: 53g(本体35g)
防水:5気圧 (50M)
ポラール ヴァンテージ M3は、ポラールがが発売するスポーツ向けスマートウォッチスマートウォッチの上級機です。
外装は、彫金の魚々子打ちのようなベゼルが目をひきます。
パネルは、こちらは、しっかり有機EL(1.28型)です。
ケースは、硬質プラスチックで、ベゼルは、ステンレススチールです。
ガラスは、ゴリラグラスです。
強度表示はないので、無印のものでしょうか。
バンドは、普通のシリコンバンドです。
対応するGPSは、5衛星です。
最近はインドの衛星もありますが、それを除けば「フルコンボ」です。
加えて「マルチGNSS」への対応するため、測位精度は上位です。
引き続き、A-GPS(補助GPS)にもフォローします。
センサーは、加速度計・気圧高度計・電子コンパスと網羅します。
ガーミンと比べると、ジャイロや温度センサーはないですが問題ないでしょう。
日常生活の計測は、歩数・距離はむろん対応で、カロリー計算もできます。
ただ、階段の昇降段数の把握は、未対応です。
スポーツ用に昇降・下降高度は測れます。
スポーツに関する計測は、150種以上に対応です。
とくに、ウォーキング・ランニング・サイクリング・フィットネスは、分析のためのパフォーマンステスト計測に対応します。それに応じた、トレーニングメニューの構築もなせます(FitSpark)。
ランニングは、パワーや、回復度も測れます。
先述のように、ポラールは、他社より「科学的(学問的)」な計測で、その部分に固定ファンがいそうです。
水泳も、泳法などを計測した上で、スコア表記に対応します。ターン計測をふくめて、この部分もなかなか高度です。
このほか、運動計測において利用したエネルギーを、炭水化物・タンパク質・脂肪にわけて、消費割合を表示する機能(三大栄養素別消費エネルギー)あるいは、栄養補給のリマインダなど、独自性が光ります。
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結論的にいえば、先述のウェブベースの分析を含めて、科学的にトレーニングしたい方には、本機はだいぶ向いた製品です。
心拍数計は、同社の第4世代で最新です。
LEDは5灯、PD(フォトダイオード)5つという構成で、同社では最高精度となります。
また、一般的なスマートウォッチにもよくみられる血中酸素量や皮膚温の測定も可能です。
道案内は、対応です。
ポラールも、スントと同じ、世界のユーザーが作る無料地図のOpenStreetMapをベースにします。
正確にはスイスのMapTilerがそれを加工したOpenMapTIlesを利用して地図サービスを展開するkomootのデータを利用します。
そのため、全部の地図が無料ではなく、1地域の地図が無料という表現です(中部・近畿・関東など)。
その部分で、国土地理院の地図を無料開放するガーミンとは色合いが異なり差があるといえます。記載情報量も異なるでしょう。
ただ、こちらも、イベント大会などのやTCXファイルがダウンロードできるので、実用上、過度に不便というわけではないです。
ルート表示の拡大、ダッシュボードでのコンパス・座標・標高の表示にも対応です。
Polar Flow
¥0 Apple app Store
Polar Flow
¥0 Google Play
スマホ連携は、上記のアプリで可能です。Android・iPhone双方とも対応します。
Bluetoothを用いる形式です。
iOS(ヘルスケアアプリ)とは、上記のアプリを介して、データの連係に対応します。
Google(ヘルスコネクトアプリ)とも、Google純正の「ヘルスコネクト」連係に対応します。
こちらも、メール・メッセージやカレンダーの通知機能があります。
GPSの利用可能時間は、カタログによると30時間とです。
マルチGNSSを利用時の値のようで、わりとタフです。
電子決済・音楽サービスは、一方、非対応です。
防水性は、5気圧防水(水深50M)です。
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以上、 ポラールVantage M3 の紹介でした。
ランニング系の最上位機で、ガーミンのForerunner 900系のライバルと言えます。
比べると、ケース自体の品質グレードは若干負ける印象で、FeliCa機能や、音楽再生機能もないです。
しかし、科学的なスポーツ計測ができる部分は大きな見どころです。バッテリー量やGPS精度の部分など計測に関わる部分も充実します。
ガーミンに比べるとストイックな構成ですが、その部分がポラールらしいと感じました。なければ「ワークアウトの邪魔にならない」という考え方もできますので。
充実する分析機能の部分を含めて、この値段の製品のなかでは、選択肢の1つにできそうです。
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【2023年発売】
21・ ポラール Vantage V3
¥65,800 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ブラック:900108890
ブルー:900108892
パネル:有機EL(1.39型)
ケース:アルミ
ガラス:Gorilla Glass 3
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS+補助GPS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:Polar 第4世代(VO2Max対応)
最大稼働時間:61時間
ネットワーク:Bluetooth LE
道案内:対応(地図あり)
重さ:57g
防水:5気圧 (50M)
なお、23年に先行発売されていたVantage V3 は、先ほどの機種と仕様が似る同級機です。
こちらも、マルチスポーツ向きとされ、150種目のスポーツに対応し、センサー構成などは変わりません。
パネルは、1.39型の有機EL(AMOLED)です。
こちらのほうが少し大きめです。
ガラスは、ゴリラガラス3で、ケースはアルミです。
ガラス強度は少し良いですが、先ほどの機種より高級仕様というわけではないです。
外観だけで言えば、好みで選んでも良いでしょう。
本体の重さは、57gです。
こちらも、上級のスポーツウォッチでは軽いほうです。
センサーは、GPS・心拍数計を含めて、構成は同じです。
対応するGPSは、下位機と同じ5衛星です。
「マルチGNSS」への対応するため、測位精度は上位です。
引き続き、A-GPS(補助GPS)にもフォローします。
センサーは、加速度・気圧高度計・電子コンパスです。
下位機と同じです。
運動データ・日常生活データは、下位機にできることは、全て可能です。
GPSの利用可能時間は、カタログによると43時間です。
下位機種よりタフです。
電子決済・音楽サービスは、こちらも非対応です。
あとは、目に付く違いはないです。
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結論的にいえば、下位機種と比べての違いは、外観とバッテリー量の部分に止まります。
CPUも同じで、製品世代も同じですので、外観の好みでこちらを選んでも良いでしょう。
【2024年発売】【M-Lサイズ S-Lサイズ】
【ステンレスケース】
22・ ポラール Grit X2 Pro
¥101,310 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ケース:ステンレス
重さ:79g
【チタンケース】
22・ ポラール Grit X2 Pro Titan
¥117,920 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
ケース:チタン
重さ:53g
パネル:有機EL(1.39型)
ガラス:サファイアガラス
バンド:シリコン/レザー
GPS:5衛星(補助GPS)
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:Polar 第4世代(VO2Max対応)
最大稼働時間:43時間
ネットワーク:Bluetooth 5.1
道案内:対応(地図あり)
防水:5気圧 (50M)
ポラール Grit X2 Proも、ポラールのスポーツウォッチの上位機です。
ただ、スントなどにみられたような、登山やトレイルランに最適化されたモデルになります。
パネルは、1.3型の有機ELです。
先述のように、最近は、日光下での利用もOLEDでは問題ないです。
ケースは、ステンレススチールとチタンから選べます。
チタンは、ガーミンはベゼルだけですが、こちらは、ケースもチタン合金です。
ガラスは、しっかり、サファイアグラスです。
重さは、チタンだと、53gとそれなりに軽いです。
逆に、ステンレスは重めです。
登山用の場合、バッテリー駆動時間を長めにしないといけないので重くなりますので、上位機を選ぶ意味はあるでしょう。
リストバンドは、本機も購入時にサイズを選ぶ方式です。
手首周り130〜190 mmがSサイズ、145〜215 mmがM/Lサイズです。
バンド素材はシリコンですが、チタンモデルは、レザーバンドも付きます。
対応するGPSは、上表の5衛星全てに対応です。
A-GPS(補助GPS)についてもフォローしますが、マルチGNSSには非対応です。
発売時期的に対応しても良いかと思いましたが、先述のように、バッテリーの保ちが(不意にでも)短くならないようにするためでしょうか。
道案内は、本格的に対応です。
ルートだけでなく、地図データを取りこみ、ルートガイダンスしてもらえる上位仕様です。。
ルートガイドは、(悪天候などのための)複数のルート設定(変更)機能と、(来た道を戻る)トラックバック機能も搭載です。
ルート表示の拡大、ダッシュボードでのコンパス・座標・標高の表示にも対応です。
地図自体は、サードパーティのkomootの地図を利用する形です。地図ありのターンバイターン式の道案内を受けられます。Stravaルートの同期にも対応です。
地図のインストール用にストレージも32GBと大幅に増えたほか、CPUも強化されています。
センサーは、ジャイロ・気圧高度計・電子コンパスと網羅します。
後述する、スントのアウトドアウォッチと比べると、温度計の搭載はないですが、モバイルデータ受信で、出発前の天気予報は表示できます。
運動データ・日常生活データは、下位機にできることは、全て可能です。
「ランニングパフォーマンステスト」などの各種テスト機能も装備されます。
逆に、上位機だけの新しい計測項目は、トレーニングには直接関わりませんが、バイオセンシング皮膚温センサー(第1世代)が付属です。
法律的な問題もあり、「体温計」としては使わず(使えず)、あくまで夜間皮膚温の変動記録に利用されます。
心拍数センサーも、腕時計に内蔵されます。
こちらも、新しい第4世代センサーです。
ちなみに、旧機だと3色のLED10灯のPrecision Primeセンサ(3.5世代)でした(上図)。
今世代(第4世代)は、見た感じLED5灯ですが、多色発光になっていますので、数では比較できません。
ポラールによると第4世代は「最も正確な光学式心拍計測」となるとのアナウンスです。
光を受けるPDの数を含め、基本的に新機種の方が性能は上と考えて良いかと思います。
GPSの最大稼働時間は、心拍数センサーも稼働させて30時間です。
さらに、GPSを2分ごとの記録で、心拍数計を切れば100時間です。
この部分は、ガーミンのソーラー充電型を除けば、かなり優秀です。
スマホとの連動は、本機も、Bluetoothを用いる形式です。
優秀なポラールのデータ分析機能は、トレイルランなどの用途にも便利でしょう。
電子決済は、こちらも非対応です。
音楽サービスも、定額音楽サービスなど利用できません。
スマホの音楽コントロールはできますが、再生機能はないです。
防水性は、5気圧防水(水深50M)です。
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以上、 ポラール Grit X2 Proの紹介でした。
基本、「山用」な機種としてみると、ガーミンだとEnduro 3がライバルです。ソーラー充電ができない一方、チタンケースモデルは、こちらが少し軽いです。
一方、スマートウォッチとしての利便性(Suica・音楽など)はともかくとして、GPS部分でこちらはマルチGNSSには非対応で、地図も日本詳細地図ではないので、それらを含めると、若干負ける部分が目立つという感じです。
2-3・Amazfitのラインニングウォッチ
続いて、Amazfitのスマートウォッチです。
Zepp Healthという中国企業が展開するブランドです。AmazonのAI(アレクサ)を音声アシスタントに設定できるのを「売り」にします。
【2023年発売】
23・Zepp Health Amazfit Cheetah Pro
¥24,438 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.45型)
ケース:FRP (チタンベゼル)
ガラス:ゴリラガラス 3
バンド:ナイロン
GPS:6衛星(マルチGNSS)+円偏波
モーションセンサ:搭載
心拍数計:BioTracker(VO2Max対応)
最大稼働時間:44時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
道案内:対応(地図あり)
防水:5気圧
重さ: 43g(本体34g)
Amazfit Cheetah Pro は、Zepp Health の発売するランニングウォッチです。
リストバンドは、1サイズで、150-215 mmで対応です。
パネルは、1,45型の有機EL(AMOLED)です。
タッチパネル採用ですし値段相応に豪華です。
先述のように、有機ELは、近年は課題だった輝度部分が改善され、高級機でも採用が進んでいます。本機も、最大1000nitの明るめのパネルですので、この部分の不安要素はないです。
画面密度も331ppiと細かいです。また、大きめなパネルを活かして、上表の表示量も多いです。
ガラスは、ゴリラガラス3です。
無印のゴリラグラスよりは強力といった水準ですが、問題ないです。
ケースは、ガーミン下位機同様に繊維強化ポリマー(FRP)です。
ただ、ベゼルはチタンですし、デザイン性には気を使っているモデルです。
重さは、43gです。
結構大きめの画面で、ゴツいベゼルが付く割に軽いのは、本機の良い部分です。
GPSは、搭載です。
ここも本機の良い部分で、上表5衛星ほかインドのNAVICまで対応させた6衛星です。
また、しっかりL1波とL5波双方を捕捉できるマルチGNSSです。
測位の正確性は良さそうです。
加えて、GPSの部分で、本機は、円偏波対応である部分が言及に値します。
デュアルバンド円偏波GPSアンテナを業界で初めて投入しています。
普通の直線偏波のアンテナでも円偏波は拾えますが、専用アンテナの場合(ほぼ)100%に近い衛星信号を拾えるとされます。
これにより、受信状況の悪い都心などで、安定して測位されるといえます。
マルチGNSSが高級機にはだいたい搭載されたことをふまえると、2024年以降は、円偏波の対応が、高級機のメルクマールになるかと思います。
センサーは、加速度・ジャイロ・地磁気(コンパス)・気圧(高度)・環境光センサーと網羅です。
他社にあってこちらにないのは、温度センサーくらいでしょう。
道案内は、しっかり、オフラインマップ対応です。
ダウンロード式ですが、ルート表示だけでなく、地図自体のダウンロードも可能です。
コンパスもありますし、元来たルートを戻るルートバック機能もできます。
地図は、ガーミン以外のメーカーと同じで、オープンソースの無料のOpenStreetMapを利用しています。ただ、ポラールと違って、自社アプリで完結するので有料ではないです。
他社同様にGPX・ TCX・KMLなどの形式のファイルをダウンロード表示もできます。
ただし、ゴルフ・スキーなどについて、地図に連動する機能はないです
運動データは、「走行距離・ペース・速度・時間・ルート」など基本部分は全てが計測できます。高度や坂の表示にも対応できます。
トレーニング分析は、150種以上のスポーツに対応するとします。
ランニングや水泳のターンなど、8種のスポーツは競技を自動認識し、25種の筋トレについても認識するようです。
精度はレビューを待ちたいものの、とくに「筋力トレーニング」に注目した構成で、その部分はユニークでしょう。。
日常生活データは、本機も睡眠量の計測を含めて、日常的なデータの計測は可能です。
心拍数センサーも、腕時計に内蔵されます。
精度についての細かい情報はないですので、何とも言えません。
ただ、スマートウォッチに採用される同社の最新(BioTracker 5.0 PPGセンサー)ではなく、無印のBioTracker PPGセンサーなので、普通グレードでしょう。
とはいえ、VO2Maxも測れますし、運動には関係ないですが血中酸素の測定もできるので、この価格帯としては、問題ないです。
GPSの最大稼働時間は、心拍数センサーも稼働させて最大44時間です。
マルチGPSで利用しても26時間ですので、問題ないです。
Zepp アプリ
¥0 Apple App Store
Zepp アプリ
¥0 Google Play
アプリは、以上のものが純正です。
スマホとの連動は、Wi-Fi・Bluetoothを用いる方式です。
電子決済は、一方、こちらも非対応です。
音楽サービスは、定額音楽サービスは非対応です。
ただ、音楽用のストレージはありますので、オフラインの音楽再生は可能です。
一方、マイクはあるので、通話はできます。
通知を含めて、だいたいのことはできます。
できないのは、電子決済くらいでしょう。
分析は、AIを用いたとするZepp Coachというシステムで管理されます。
ただ、分析について、大手と提携しているわけではないようなので、この部分で老舗のGarminやPolarのシステムと比べてどうか、という部分はあるでしょう。
防水性は、5気圧防水(水深50M)です。
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以上、Zepp Health Amazfit Cheetah Pro の紹介でした。
ミドルクラスの値段の製品ですが、外観パーツだけでなく、内部のセンサー類なども結構良いものを積んでいます。とくに、他社に先駆け、円偏波対応になったのは見どころでしょう。
先述のように、分析の部分では老舗ほどは実績がないとしても、機能面では、1クラス上の実力があります。その部分でしっかり、勝負できていると思います。
実際、スペック重視ならば、選択肢にして良いでしょう。
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【2023年発売】B0CBTGY45G
24・Zepp Health Amazfit Cheetah
¥24,438 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.39型)
ケース:FRP
ガラス:Panda 強化ガラス
バンド:シリコン
GPS:6衛星
モーションセンサ:搭載
心拍数計:BioTracker 5.0(VO2Max対応)
最大稼働時間:44時間
ネットワーク:Bluetooth
道案内:対応(地図あり)
重さ: 47g(本体32g)
防水:5気圧
なお、1グレード下位のAmazfit Cheetahが出ました。
Amazfit Cheetah ProとAmazfit Cheetahの最も大きな違いは、外観の高級感(堅牢性)です。
ベゼルがチタンではなく、ガラスもゴリラガラスではないので、この部分で、まず差が付きます。
そのほか、Wi-Fiが搭載されない部分と、マイクがないので、通話ができない点が目立つ違いです。
ただ、Wi-Fi自体は、本機は(搭載機しないと使えない)定額音楽サービスが利用できるわけでも、電子マネー決済に対応するわけでもないですし、(まあ)なくても良いとは言えます。
あとは、目立つ違いはないです。
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結論的にいえば、上位機と値段差分の差はしっかり付いている感じがあります。ただ、外観を気にしないならば、こちらでも良いようには思えます。
【2024年発売】
¥33,915 Amazon.co.jp (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.5型)
ケース:FRP(ステンレススチール)
ガラス:ゴリラガラス
バンド:液状シリコン
GPS:6衛星(マルチGNSS)+円偏波
モーションセンサ:搭載
心拍数計:BioTracker 4.0(VO2Max対応)
最大稼働時間:114時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
道案内:対応(地図あり)
重さ: 68.3g(本体49g)
防水:10気圧
Amazfit T-Rex 3 も、Zepp Health の発売するスポーツウォッチです。
ガーミンにもあった、ミリタリーウォッチよりの、タフネスモデルになります。
パネルは、15型の有機EL(AMOLED)です。
最大輝度2000ニトと質が良いです。23年登場のApple Watch 9と同じほどでしょう。
ケースは、ベゼルはステンレススチールです。
本体は見た感じFRPだと思います。
重さは、68.3gです。
剛性重視のモデル、MILスペックが出ている製品としては、軽いです。
ガラスは、本機も、ゴリラガラス3です。
無印のゴリラグラスよりは強力といった水準ですが、問題ないです。
ケースは、ガーミン下位機同様に繊維強化ポリマー(FRP)です。
ただ、ベゼルはチタンですし、デザイン性には気を使っているモデルです。
重さは、43gです。
結構大きめの画面で、ゴツいベゼルが付く割に軽いのは、本機の良い部分です。
GPSは、搭載です。
下位機同様マルチGNSSですが、先述の円偏波は非対応です。
センサーは、加速度・ジャイロ・地磁気(コンパス)・気圧(高度)・環境光センサーと網羅です。
このほか、温度センサーの記載があります。
これは、気温計測ではなく、低温利用時に機能を守るためのようです。本機は、70度〜マイナス30℃での利用を想定しているとの記載です。
ガーミンのEnduro 3でも、マイナス20度〜45度なので、ここはポイントと言えそうです。
道案内は、本機も、オフラインマップ対応です。
仕様は下位機と同じです。
運動データは、「走行距離・ペース・速度・時間・ルート」など基本部分は全てが計測できます。
スポーツ計測は、170種とされ、ランニングほか、8種のスポーツの自動認識に対応です。
日常生活データは、本機も睡眠量の計測を含めて、日常的なデータの計測は可能です。
心拍数センサーは、同社の第4世代です。(BioTracker 4.0 PPGセンサー)
同社最新(第5世代)ではないですが、2灯のLEDを8つのフォトダイオード(PD)でうける構成で、中級機の水準はあります。精度は上々でしょう。
なお、LEDに対して、PDを増やすのは、節電しつつ精度を担保するためで、最近、スマートウォッチ向けの中国系の企業のセンサーだとわりと見かけます。
なお、運動には関係ないですが血中酸素ほか、皮膚温の測定もできます。
GPSの最大稼働時間は、心拍数センサーも稼働させて最大114時間です。
マルチGPSで利用しても42時間ですので、しっかりタフです。
スマホとの連動は、Wi-Fi・Bluetoothを用いる方式です。
利用するアプリは下位機と同じです。
あとは、下位機と大きく変わりません。
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以上、Amazfit T-Rex 3 の紹介でした。
スマートスポーツウォッチで、ミリタリー仕様のものでこの価格のものは少なく、その部分で、プレゼンスがあります。センサー周りはさすがに仕様は良く、耐久性も特に、耐温度性能に特長があります。
弱点は、FeliCaと、定額音楽サービスに非対応な部分です。それらの機能性は不要ならば、値段と用途を含めて選択肢になると思います。
バッテリー量も余裕があり、印象は良いです。
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【2023年発売】
26・Zepp Health Amazfit Falcon
¥(89,900) 楽天市場 (3/29執筆時)
パネル:有機EL(1.28型)
ケース:チタン合金
ガラス:サファイアグラス
バンド:リキッドシリコン
GPS:6衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:BioTracker 3.0(VO2Max対応)
最大稼働時間:35時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
道案内:対応(地図あり)
重さ: 83g(本体64g)
防水:20気圧
一方、同社のミリタリー系のハイエンドとなるのは、Amazfit Falconです。
パネルは、太いベゼルがある関係で、1.28型の有機ELです。
ただ、サファイアグラスに、チタンケース、4ボタンの仕様で、高級ウォッチ的な外観となります。
重さは、83gです。
外装ほか、20気圧防水にしているためです。
センサーは、一方、発売時期の関係で、心拍数計の世代がBioTracker 3.0です。
精度は、T-Rex 3 に負けます。
そのほか、GPS部分で、マルチGNSSは対応ですが、円偏波への対応はないです。
スポーツモードなどの仕様は、冒頭で見た、Amazfit Cheetah Pro を踏襲します。
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結論的にいえば、高級仕様のタフネスウォッチと言えます。
ただ、円偏波の対応がないのと、心拍数計の世代をみると、後継機の登場は近いかなとは感じます。
今回の結論
GPSランニングウォッチのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、GPSランニングウォッチの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
3・スマートスポーツウォッチの比較 (3)
3-1:スント〈北欧〉
3-2:Amazfit〈中国〉
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
GPSの精度 ★★★★★
計測データの種類 ★★★★★
本体の軽量性 ★★★★★
日常の健康管理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
つづく、3回目記事(こちら )では、スントの製品を追加で紹介します。
その後、今回紹介した全機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!