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2022年08月21日

比較2022' 最新ノイキャンイヤホン30機の性能とおすすめ・選び方 (2)

【今回レビューする内容】2022年 通勤通学向けのノイズキャンセリングイヤホンの性能とおすすめ・選び方

今回のお題
ノイキャン対応イヤホンのおすすめはどの製品?

 ども、Atlasです。

 今回は、2022年8月現在、最新のノイズキャンセリング対応イヤホンの比較の2回目記事です。

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1・ノイキャンイヤホンの比較 (1)
 1-1・Bluetooth(従来型)

  :左右だけケーブルあり
 1-2・有線タイプ
  :入力・左右ともケーブルあり
2・ノイキャンイヤホンの比較 (2)
 2-1・Bluetooth(完全独立型)
  :入力・左右ともケーブルなし
3・ノイキャンイヤホンの比較 (3)
 =最終的なおすすめ製品の提案

 2回目となる今回は、ノイキャンイヤホンのうち、前回紹介できなかった、左右独立のTWSタイプのうち、ノイズキャンセリングに対応するものを紹介します。

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 ただ、ノイズキャンセリングイヤホンの「選び方の基本」については、1回目記事の冒頭(こちら)で書きました。

 そのため、検索エンジン経由で、いらしていただいた方は、そちらからお読みいただくとより分かりやすいかと思います。

 よろしくお願いします。

ノイキャン効果 ★★★★★
音質の良さ   ★★★★★
重低音     ★★★★★
ハイレゾ再生  ★★★★★
ワイヤレス対応 ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 というわけで、比較をはじめます。

 そ最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。

2-0・今回の記事構成について

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 ノイキャン機能がある完全ワイヤレスイヤホンの比較にはいる前に、あらかじめ、断っておくことが1点だけあります。

 ノイズキャンセリング技術(ANC)は、もともとSONY・BOSE・Appleなどが保有する自社技術で、少数のメーカーだけが展開していました。

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 しかし、2019年頃に、米国の半導体メーカーとなるクアルコムが汎用のSOC(=ノイキャン機能を装備したBluetooth通信ユニット)を出しました。

 それ以後、独立型については、各社が展開を始めて(格安機を含めて)爆発的な数に増えました。

 クアルコムのSOCを搭載したイヤホンもWマイク式で優秀です。

 ただ、根本的には「借り物」であり、メーカーごとの個性はさほどないです。

 今回は、ノイキャン機能の違いに注目した記事なので、クアルコム系のノイキャン機については、一部のみしか比較しません

 ただ、そうした製品を含めて書いた記事が別にあります。

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1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
 1-1:アップル〈米国〉
 1-2:ソニー〈日本〉
 1-3:BOSE〈米国〉
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
 2-1:パナソニック〈日本〉
 2-2:JVC〈日本〉  
 2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
 3-1:JBL〈米国〉
 3-2:ANKER 〈米国〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
 4-1:Beats〈米国〉
 4-2:SHURE〈米国〉
 4-3:Bang&Olufsen〈北欧〉
 4-4:Jabra 〈北欧〉
 4-5:Noble Audio〈米国〉
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
 5-1:ヤマハ〈日本〉
 5-2:AVIOT〈日本〉
 5-3:Final ag 〈日本〉
 5-4:SOL REPUBLIC〈米国〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)

 6-1:Amazon 〈米国〉
 6-2:Google 〈米国〉
 6-3:ゼンハイザー〈ドイツ〉
 6-4:その他のブランド
7・完全ワイヤレスイヤホンまとめ【結論】
 =予算別・目的別のおすすめ製品の提案

 以上の記事が、このブログ「家電批評モノマニア」の完全ワイヤレスイヤホンのメイン記事です。

 ノイキャン非対応機も混ぜての紹介にはなりますが、「どれがノイキャンか」分かるようにしています。

 「安め」の独立型イヤホンでお考えの場合、上記の記事も後ほどご確認ください。

2-1・Bluetoothイヤホン(TWS型)

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 というわけで、前置きが長くなりましたが、ノイズキャンセリング技術を搭載するイヤホンのうち、完全にケーブルフリーなTWSタイプを紹介します。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチだと思う部分を青字系で書きます。


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 【2021年10月発売】

 19・Apple AirPods Pro MLWK3J/A
  ¥35,152 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:4.5時間
ドライバー:
ノイキャン:Wマイク式
外音取込:対応
防水性能:
重さ:6g×2

 AirPods Proは、Appleが(ほぼ事前情報なしに)2019年秋に発売したAirPodsの上位版です。

 なお、2021年に「第2世代」に更新されており、充電ケースの充電方式として、後述するMagSafe充電が追加されました。

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 重量は、5.4gです。

 売れている製品だけに、完全ワイヤレスイヤホンにおける1つの「快適な重さの基準」と言えます。

 実際、これより重いと、長時間装着時に、わりと圧迫感が出てしまいます。

 イヤーピースは、スモール・ミディアム・ラージの3種類から選択可能です。

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 音質面では、同社の伝統ですが、「バランス重視」です。

 音漏れしないカナル型形状の製品ですが、Apple特有の低音域・高音域が強調されないフラットな音質と言えます。

 また、アダプティブイコライゼーションに対応します。

 これは、内側のマイクを利用して実際聞いている音を把握し、音質調整をする技術です。

 SONYなどもできる技術で、ノイキャンの応用ですが、効果的です。

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 立体音響は、新機種から、新しい立体音響規格となる「空間オーディオ」をフォローします。

 仮想的なサラウンド再生ができる完全ワイヤレスイヤホンはこれまでもありました。

しかし、「空間オーディオ」の場合、7.1chまでのドルビーほか、立体音響であるドルビーアトモスにも対応できます。

 ドルビーアトモスは、映画館のような上からの振り下ろし音を3D的にフォローできる新しいサラウンド規格で、ネットを含む映画コンテンツで採用が多くなってきた音響規格です。

 映像に含まれるこれらのデータをそのまま利用しつつ、再計算して立体音響を再現しています。

 音楽コンテンツは、iPadを含むiOS系のデバイスを利用して、itunesで配信されるDolby Atomos対応コンテンツのみ限定で、「空間オーディオ」が使えます。

 映像コンテンツは、Apple TVアプリ中のドルビーアトモスなどの対応コンテンツのみです。

 しかし、Netflixも対応予定とのことです。

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 この機能を利用する際、「ヘッドトラッキング機能」もオンになります。

 内蔵される加速度・ジャイロセンサーを利用し、利用者の頭の向きに連動して、立体音響の方向性を正しく調整する技術です。要するに、普通のスピーカーのように、自分が首を振ったりしても、音が正しく定位します。

 技術自体は10年以上前に確立していて、立体音響についても、ゲーム用ヘッドホン(写真はJBL Quantum ONE)などで既に先行しました。

 ただ、ワイヤレスイヤホンでは初で、素直に「すごい技術」だと素直に思います。

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 ドライバーは、サイズ非公開です。

 外観から見て、6mm前後で、完全独立型では「平均値」程度です。

 なお、ドライバーは大きなほど、特に低音域が安定しますので、もう少し大きくても良かったかなとは思います。

 再生周波数帯域は、低音域についてのみ、20Hzと公開があります。

 一般的に問題ない水準です。

 しかし、先述のように、どちらかと言えば、低音より、全音域の聞きやすさを重視しています。

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 Bluetoothコーデックは、音質が良くないと言われるSBC規格のほか、AACに対応します。

 iPhoneもAACに対応できるので、劣化なしで再生できます。

 また、動画なやゲームの音声を再生差せる場合に発生する音の遅延も、SBCに較べて約半分と優秀です。

 接続安定性の面では、しっかり、Bluetooth5.0に対応です。

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 ノイズ対策は、ノイキャン機能が搭載です。

 最近は他社の完全ワイヤレスでも増えてきましたが、外側と内側に集音マイクを装備する上位のWマイク仕様です。

 この方式の場合、耳側のノイズをセンシングして打ち消すため、ノイズ除去率が1マイク式より格段にアップします。

 電車の移動中の利用など、騒音状況下で基本利用する方については、没入感はより高いです。

 また、外部マイクを通して、周囲の音を聞き取れるようにする外部音取り込みモードにも対応です。こちらは、電車のアナウンスは聞きたい場合などに便利です。

 なお、モード切替は、本体の感圧センサーを、ちょこっと押すだけです。

 連続再生時間は、ステレオ再生で4.5時間です。

 ノイズ除去に電力を使うため下位機種よりスペックが悪いです。

 なお、ケースに内蔵される予備バッテリーの量も含めると、最大24時間です。

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 Apple MagSafe充電器
  ¥5,037 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

 充電ケースは、2021年機からは、QiやUSBほかMagSage充電(15W)にも対応するようになりました。

 上記の純正を含む対応品を使うと、充電速度がQiに対して2倍ほど速くなります。

 マイクは、搭載されます。

 スマホでのハンズフリー通話が可能で、風切り音のキャンセル機能もあります。

 そのほか、装着時に自動的にON/OFFになる機能など、使い勝手の配慮も高いです。

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 防水性は、新機種はIPX4等級となり、(水没は無理ながら)雨天などに対応できる水準となりました。

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 以上、Apple AirPods Proの紹介でした。

 H1チップの搭載で、iOSとの相性は最も良いですし、iPhone用に「アップル製品限定」で探している方には候補となるでしょう。

 ただ、ドライバサイズがやや小さいこともあり、音質部分での個性が控えめで、面白みに欠けます。ノイズ対策技術でも、次に紹介するソニーのほうが「実際の使い勝手は良い」とも言えます。

 音源的にも、空間オーディオは他社でもフォローしている機種は多いので、純正品のみ使える独自機能はヘッドトラッキング機能ほどになります。

 こうした部分で、(最終的に本機を選ぶにしても)他社の競合製品をみる意味はあります。


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 【2021年】

 20・ SONY ノイキャン WF-1000XM4
   ¥25,599 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
連続再生時間:8時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
外音取込:対応
防水性能:IPX4
重さ:7.3g×2

 WF-1000XM4は、SONYが販売するノイキャン対応のイヤホンの最上位モデルです。

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 装着方法は、こちらも、ワイヤーのない左右独立型です。

 密閉式で、音漏れしないタイプです。

 重量は、7.3gです。

 従来より軽量化されましたが、Apple AirPods Proよりは重さがあります。

 とはいえ、重みを感じない「ぎりぎりの線」です。

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 イヤーピースは、今回から新型が3サイズで付属です。

 新開発のノイズアイソレーションイヤーピース(EP-NI1000)が付属です。

 (アナログな意味での)遮音機能と装着性を重視するものです。

 (デジタルな意味での)遮音機能がある機種でも、対策がないと音漏れはあるので、この仕様で良いでしょう。

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 音質面では、ソニーの場合、ドライバーはダイナミック型の6mmを採用します。

 完全ワイヤレスイヤホンでは平均値ほどのサイズです。

 また、本機については、周波数帯域が20Hz-40kHzであり、高音域側が「ハイレゾ対応水準」である40kHzを超えており、ハイレゾ音源対応です。

 一方、SONYは重低音を重視する機種がありますが、本機は、エキストラバス機能がないので、低音域を過度に強調した機種ではなく、音質重視です。

 ただ、振動版の設計の改善で、この部分に今回メスを入れています。

 また、逆に言えば、聴き疲れしにくい音質ですから、長時間の聴いても疲れにくい音質と言えます。

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 加えて、今回から「360 Reality Audio」に対応します。

 Appleの「空間オーディオ」に相当するもので、対応する音源なら、最先端の3D立体音響を楽しめます。

 なお、この規格については、Dolby AtmosコーデックとSonyの360 Reality Audioコーデックの2種類があります。

 この点で、AirPodsが採用するDolby Atmos系と違って、360 Reality AudioはiOS/Androidフリーで使えるため、今後普及していくと思います。

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 なお、空間オーディオは、、360 by deezernugs.netほか、定額聴き放題サービスでも、「Amazon Music Unlimited」でも、3Dオーディオは配信がはじまりました。

 イヤホンも2021年後半からアマゾンで使えます。(こちら)で無料体験も可能です。

 ハイレゾより対応が簡単なので、(イマイチ拡がらなかった)ハイレゾより急速に普及する気がします。

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 Bluetoothコーデックは、AirPodsと同じで、SBCとAACに対応します。

 その上で、LDACに対応します。ハイレゾ音源再生をしたい場合、こちらを使う必要があります。

 ただ、再生機器側の対応も必要なので、スマホならば、SONYのXperia音楽再生機機ならば【ウォークマンの比較記事】で書いたような同社製品に(ほぼ)限定されます。

 この部分も少し課題でしょう。

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 ただ、本機は、DSEE Extremeという、SBC/AACなどの圧縮音源を「ハイレゾ相当」に再計算してアップスケーリングする機能をもちます。

 仕様上、完全な「ハイレゾ」音質にはならないものの、「ハイレゾ級」にはなるので、ワンポイントとは言えるでしょう。

 通信安定性の面では、本機はBluetooth5.0に対応しており、優秀です。

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 ノイズキャンセリング技術は、「現状で業界最高レベル」のWマイク式(自動)です。

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 本機は、外側と内側に集音マイクを装備するWマイク仕様(デュアルノイズセンサーテクノロジー)です。

 この方式の場合、耳側のノイズをセンシングして打ち消すため、ノイズ除去率が格段にアップします。

 その上で、センシングにより、周囲の状況に応じて、かかりの強度も自動調整もされる仕様となります(Adaptive Hybirid ANC)。

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 加えて、今回BluetoothSoCとノイズキャンセラ専用の統合プロセッサーV1を、専用設計しました。

 最近は、各社ノイキャン機を出し始めましたが、汎用Socを使っている場合が多いです。

 本機は、SONYの自社開発で、この部分にこだわりがあります。

 昔からノイズ対策に相当力を入れてきたメーカーですし、その精度には定評があります。

 旧機種(WF-1000XM3)と比較しても、新プロセッサ採用で、精度は向上したとされます。

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 外音取り込みは、対応です。

 その上で、アプリを利用することで可能な「アダプティブサウンドコントロール」も注目点です。

 スマホの加速度センサーと連動し、歩行・走行・静止状態・電車内と状況を検知し、外音の取り込みレベルを自動調整してくれます。

 Atlasもこの機能を使っていますが、かなり便利です。

 また、アンビエントサウンド(外音取り込み)モードほか、タッチセンサーによるクイックアテンションモードも利用できるため、使用中の一時的なボリューム調整も簡単です。

 とくに、外音取込は「スピーク・トゥ・チャット」機能として、ユーザーの発声を検知した場合、勝手にモード変更してくれるため、不意に発話をしなければならない際など、便利でしょう。

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 連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで8時間と長寿命です。

 バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、約2回分フル充電可能です。

 ケースに対しては、Xperiaからのワイヤレス給電もできますが、これはまあ「おまけ」でしょう。

 マイクは、搭載です。

 もちろん、ヘッドセットとして利用することができます。

 指向性を強めるビームフォーミング技術ほか、骨振動センサーを利用した集音設定など、この部分も高度です。

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 防水性は、IPX4等級です。

 ここも前機種との違う部分です。

 先述のイヤーチップの改良なので、ずり落ちにくくなったので、雨天でのトレーニングに使えるでしょう。

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 以上、ソニーのWF-1000XM4の紹介でした。

 Wマイクを採用するノイキャン機は、同社以外でも最近増えてきました。

 しかし、専用チップの採用や、それを活かすソフト的な技術を含めて、完成度の高さではやはりソニーです。

 その上で、「ハイレゾに真面目に対応した」初めての完全ワイヤレスである点で、音源自体の音質を重視する人にも向く機種です。

 音質も、良い意味で「音響専門メーカーの味」があるので、純粋にイヤホンの音質で選ぶとしても、この機種はおすすめです。

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 【2019年】

 21・ SONY ノイキャン WF-1000XM3
   ¥16,250 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
外音取込:対応
防水性能:
重さ:8.5g×2
※ WF-1000XM3のスペック

 なお、本機の旧機種となる WF-1000XM3が、一定数残ります。

 比較する場合、ハイレゾ・空間オーディオ非対応です。

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 また、「ノイキャン」性能もチップを含め1世代前であす。

 形状的にも、耳を三点で支えるエルゴノミック・トライホールド・ストラクチャーで外れにくいものの、(ジョギングなど)ハードワークしない方向きでした。イヤーピースも改良前のものです。

 課題だった低音強化をする前の振動版の構成ですし、やはり、予算があるならば新機種だと思います。


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 【2022年】

 22・ SONY LinkBuds WF-LS900N
   ¥22,000 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC LDAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:5mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
外音取込:対応
防水性能:IPX4
重さ:4.8g×2

  WF-LS900Nも、SONYが2022年に発売した新形状のイヤホンです。

  LinkBudsという新しいシリーズ名を付けています。

 簡単に言えば、ソニーの最上位機(WF-1000XM4)の高度なノイキャン機能を維持しつつ、「小型化・軽量化」を目指した製品です。

 本体色は、ホワイト(WF-L900 HM)とブラック(WF-LS900N BC)・エクリュ(WF-LS900N CC)の3色構成です。

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 重量は、4.8gです。

 ノイキャン機能を搭載する上級機として、かなり軽量・小型と言えます。

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 イヤーピースは、3サイズ付属です。

 普通のカナル型(密閉型)で、最上位機ほどの工夫はないです。

 ただ、形状全体で言えば、薄型に作ることで、長時間の装着でも疲れにくくするという配慮があります。

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 音質面では、ドライバー部分について言えば、5mmと小さいです。

 そのため、ソニーも本機については音質面での主張は少なめです。

 ここより、耳の小さな女性でも違和感なく、快適に着けられる部分を優先したと言えます。

 音源部分では、本機も「360 Reality Audio」の認定製品ですので、個人の耳の形に応じたカスタマイズが可能です。

 また、イヤーチップのサイズが適切かのアドバイスも受けれます。

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 Bluetoothコーデックは、SBCAAC・LDACに対応します。

 この部分では「ハイレゾ対応水準」です。最上位機同様に、DSEE Extremeによるアップスケーリングにも対応できます。

 ただ、ドライバの口径がやや小さいので、本格的な対応とはいいがたい部分はあるでしょう。

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 ノイズ対策は、Wマイク式(自動)のノイキャンが搭載です。

 最上位機(WF-1000XM4)と同じプロセッサー(N1)を採用しており、この部分精度は同じです。

 ただ、振動板の違いと、イヤーピース形状の違いから、同社によれば、最上位機とのキャンセル精度の「」はあるとされます。ただ、これは、比べれば、という話で、本機も十分強力でしょう。

 使い勝手の部分でも、外音取り込みやアダプティブサウンドコントロールの部分を含めて、WF-1000XM4差はないと言えます。

 連続再生時間は、6時間です。

 小型化しましたが、特段、短くなってはいません。

 バッテリーケースは、USB充電式で、14時間分のバッテリー容量です。

 マイクは、搭載です。

 MEM式の全指向性マイクですが、上位機と同様のプロセッサー(N1)のパワーと、ビッグデータとAI技術を利用した新しいアルゴリズムでも通話品質を安定させる工夫があります。

 ただ、こちらについては、骨伝導センサーを搭載しませんし、マイクの数の部分を含めて、上位機とはがあります。

 音声AIは、本機もAmazonのAlexaとGoogle アシスタントは連携できます。

 防水性は、本機もIPX4等級です。

 雨天のジョギングなら利用できるでしょう。

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 以上、ソニーの WF-LS900Nの紹介でした。

 同社の最上位機は、外観が少し大きめなので、機能をできるだけ維持したまま小型・軽量化を突き詰めた機種と言えます。

 ノイキャン機の場合、移動中も利用するシーンが多いことを考えれば、あってよい機種だと思いました。

 実際小型モデルだけで言えば、他社機を含めて、ノイキャン部分は「最も強力」と言えます。


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 【2020年】

 23・ SONY WF-SP800N
   ¥9,800 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:9時間
ドライバー:6mm
ノイキャン:1マイク式
外音取込:対応
防水性能: IPX5相当
重さ:9.8g×2

 WF-SP800 も、SONYが販売する完全ワイヤレスのノイキャンイヤホンです。

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 本機は、スポーツ用の防水仕様です。イヤーピースに、アークサポーターが付くため、運動時にもずり落ちにくい仕様です。

 重量は、9.8gです。

 軽くはないですが、スポーツ用のアークサポーター込みなので、問題ない水準です。

 イヤーピースは、本機も、4サイズから選べます。

 一方、アークサポーターは、MとLの2種類です。

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 音質面では、本機は、6mmのダイナミック型ドライバー搭載です。

 とくに大きなわけではないですが、ソニーが得意とする重低音強化技術(EXTRA BASS)に対応します。

 室内トレーニングなどで、低音の迫力がマストの方には良いでしょう。

 Bluetoothコーデックは、SBCとAACに対応です。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応です。

 その上で、本機は、高級機同様の左右同時伝送方式ですので、動画視聴時などの音ズレは少なめでしょう。

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 ノイズ対策については、本機はノイズキャンセラが搭載です。

 Wマイク式ではないですが、SONYの上位機と同じで、アダプティブサウンドコントロールを持ちます。

 スマホの加速度センサーと連動させて、行動検出で、外音取り込みやノイズキャンセラの効きを自動調整することができます。

 加えて、スマホの位置情報と連携させて、例えば、ジムに着いたらこの設定、なども可能です。

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 外音取り込みも可能です。

 その上で、図のようにタッチセンサーを押している間だけ、一時的に外音を取り込める「クイックアテンションモード」も装備します。

 連続再生時間は、9時間となります。

 マイクは、こちらも搭載です。

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 防水性は、 IPX5相当です。

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 以上、ソニーのWF-SP800Nの紹介でした。

 「ノイキャンも重低音もあきらめない」というコンセプトですが、実際、ジムなどでのワークアウトにはかなり向く製品でしょう。

 音質もノイキャンも単独では性能の良い製品は他にもありますが、それらを両立させている点が本機の魅力でしょう。ニッチですが需要はありそうです。


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 【2020年】

 24・Bose QuietComfort Earbuds
   ¥23,455 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:
コーデック:SBC
連続再生時間:6時間
ドライバー:
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
外音取込:対応
重さ:8.5g×2

 Bose QuietComfort Earbudsは、アメリカのBOSEが販売する、ノイキャン対応の完全ワイヤレスイヤホンです。

 同社は、老舗の高級オーディオメーカで、低音域が充実する独特の「ボーズサウンド」はファンが多いです。ノイキャンもソニー同様に、(汎用チップではなく)自社技術をもつ会社で、技術レベルが高いです。

 本体色は、トリプルブラック(QC Earbuds BLK)とソープストーン(QC Earbuds SPS)の2色構成です。

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 重量は、片側8.5gです。

 先発だったソニーと同等の重さです。

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 イヤーピースは、3サイズが添付されます。

 自社製のBose QuietComfort Earbudsで、アーク上のサポーターで固定する方式です。

 ボーズの場合、イヤーピース自体に密閉性(遮音性)は低いです。

 SONY・パナソニックのような、外音取り込みモードがないのも、装着状態での野外利用が問題ないとの判断からでしょう。

 とはいえ、ノイズは消せるので、音漏れはともかく、没入感という意味では問題はないです。

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 音質面では、本機は、サイズ非公開ながら、大きめのダイナミック型ドライバを搭載します。

 イヤーピースの特性もありつつ、ですが、しっかり低音域が充実するサウンドです。

 この部分では他機に負けていません。

 また、特に強調されるのが「アクティブEQテクノロジー」です。小音量での再生時でも、しっかりバランス調整され、とくに低音域(重低音)の迫力が削がれない技術です。

 Bluetoothコーデックは、SBCのみ対応します。

 BOSEはどの製品もそうですが、劣化音源を調律して、独自の味付けされた「BOSEサウンド」に加工していく方向性なので、これでも問題ないです。

 ハイレゾ(高解像度音源)には不向きなのですが、完全ワイヤレスでは問題とならないでしょう。

 接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth5.1に対応しています。

 本機も、左右独立受信方式です。

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 ノイズ対策は、本機もWマイク仕様です。

 11段階のキャンセルレベルが設定可能です。

 なお、先ほども書きましたが、本機については、イヤーピース自体は完全に遮音しないので、ノイキャンレベルを11段階で強めることで、没入感を高めていきます。

 ただ、図書館などパブリックスペースで静粛性が求められる場所での利用は、(音漏れはどうにもならないので)周囲への配慮が必要でしょう。

 外音取り込みについては、(モードではないですが)ノイズキャンセルのレベル最低(Aware)にすることで、実際的に「可能」です。

 連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで6時間と長寿命です。

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 バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、約2回分利用可能です。

 また、本体への15分での2時間分再生のクイックチャージに対応するほか、ケースはQiによるワイヤレス充電に対応できます。

 マイクは、搭載です。

 詳しい説明はないですが、右側のイヤホンに内蔵されるマイクで通話できます。

 ビームフォーミング技術に相当するものも搭載のようです。

 防水性は、IPX4等級です。

 防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。

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 以上、ボーズのBose QuietComfort Earbudsの紹介でした。

 遮音性の部分で「クセのある」仕様ですが、完全に静粛性が求められる図書館で使わない方、電車やカフェでも「爆音」ではきかない大人の方には、選択肢になります。

 そもそも、小音量でも低音域のバランスがよい「アクティブEQテクノロジー」は、爆音で聞かなくてもよいという目的から搭載されているものなので、その意味が分かる「おとなの方」におすすめします。

 この部分で、外出先で、一度でも注意されたことがある方は、他機が良いでしょう。


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 【2020年】

 25・ パナソニック Technics EAH-AZ70W
   ¥24,698 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6.5時間
ドライバー:10mm
ノイキャン:Wマイク式
外音取込:対応
防水性能:IPX4等級
重さ:7g×2

  EAH-AZ70Wは、パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンの最上位機です。

 後発でしたが、同社の高級オーディオブランドである「テクニクス」の名を冠し、AppleやSONYにたいして追い上げを図ってきました。

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 本体色は、ブラック(EAH-AZ70W-K)とシルバー(EAH-AZ70W-S)の2色構成です。

 重量は、7gです。

 ユニットは大きめに見えますが、意外と軽量ですし、装着感も良さそうです。


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 イヤーピースは、4サイズが添付されます。

 シリコン素材で、周辺と中心で硬度を変えている特製品です。

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 音質面では、本機は、10mmと比較的大きめなドライバーの採用が目を引きます。

 本体を(過度に)小型化しなかった理由がここで、割と大きめのドライバーを搭載できています。

 他社と同じダイナミック型ですし、サイズが大きいほど音質的に余裕があり、安定的となります。

 一方、振動版は、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)素材を作用した上、近年流行していたグラフェン素材をコーティングしています。

 また、空気の流れを制御するアコースティックコントロールチャンバーが独自技術として協調されます。

 試聴の限り、完全ワイヤレスイヤホンとして、低音域はかなり余裕があり、高音域の音抜けも良いバランスの取れた高級機です。

 Bluetoothコーデックは、本機も、SBCとAACに対応します。

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 接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth5.0に対応しています。

 むろん、高級機なので(ソニー同様)左右独立受信方式です。

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 ノイズ対策は、本機もWマイク仕様です。

 一方、独自性と言えるのは、本機については内側のマイクを(あえて)アナログ制御にしている点です。

 同社によれば、アナログ方式のが即応性があるため、内部のキャンセルには適するとのことです。

 技術水準は高く、効きも良かったです。

 一方、本機は、外音取り込み(アンビエント)こそありますが、スマホと連携しての外音の自動調整など、細かい調整力は、ソニーに及ばない部分があります。

 連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで6.5時間と長寿命です。

 バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、約3回分利用可能です。

 202008260913.jpg

 マイクは、搭載です。

 また、この部分の品質に割とこだわりがあります。

 コンデンサー型より質の良いMEMSグレードのマイクを採用するほか、他社にも採用が見られますが、送話の音声とノイズを区別する「ビームフォーミング技術」ほか、風切り音を低減する「ラビリンス構造」などを採用します。

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 防水性は、IPX4等級です。

 防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。

---

 以上、パナソニックのEAH-AZ70Wの紹介でした。

 後発ですが、「業界最高水準」のノイズキャンセラを装備してきました。この部分についての能力は、利便性を含めると、ソニーなどに少し及ばない部分はあるでしょう。

 一方、独自のタッチセンサーアンテナの開発などで、無理のないサイズで10mmのドライバーを搭載できたのは立派で、音質の期待値は高級機の中でも指折りでしょう。

 音質に妥協がない「テクニクス」的な製品だと感じました。


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 【2021年】

 26・ パナソニック Technics EAH-AZ60
   ¥27,720 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC・LDAC
連続再生時間:7時間
ドライバー:8mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
外音取込:対応
防水性能:IPX4
重さ:7g×2

  EAH-AZ60は、パナソニックのテクニクスブランドの中位機です。

 同社は、番号が大きなほど上位機なので、先ほどの機種の下位機にあたります。

 ただ、発売時期の関係で、本機の方が優秀な部分もあります。

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 本体色は、ブラック(EAH-AZ60-K)とシルバー(EAH-AZ60-S)の2色構成です。

 重量は、7gです。

 上位機種と同じです。


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 イヤーピースは、7サイズが添付されます。

 小型の方が充実していて、高さが2種類あります。

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 音質面では、8mmのドライバーです。

 上位機ほどではないにせよ、大きいです。

 一方、素材や構成は上位機とは大きく異なり、本機は、振動がバイオセルロース素材です。構造的にも、前方のハーモナイザー、後方のアコースティックコントロールチャンバーと、密閉型の場合、音質に重要な意味を持つ「空間」に余裕を持たせています。

 極度に小型化しない開発は、上位機同様に、やはり「音質最優先」のブランド哲学からだと思います。

 試聴時の音質は、上位機よりも低音の膨らみは控えめです。

 ただ、音質的には本機の方が味付け少なめで、高音域も違和感なく出ているので、上位機よりもナチュラルで、ハイレゾ向きに思えます。

 このタイプは、音源が酷いと音質も酷く、良ければ素晴らしくなる傾向です。

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 Bluetoothコーデックは、本機は、SBCとAACほか、ハイレゾ用のLDACに対応します。

 ただ、スマホで利用する場合、LDACはあまり採用例がなく、(このコーデックの開発元の)SONYのXperia(Xperia PRO-Iなど)に限られます。

 音楽再生機機では、【ウォークマンの比較記事】で紹介した製品の上位版が対応です。

 接続安定性の面では、Bluetooth5.2に対応しています。

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 ノイズ対策は、本機もWマイク仕様です。

 デュアルハイブリッドノイズキャンセリングで、上位機と差はないです。

 連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで7時間です。

 バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、24時間分利用可能です。

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 マイクは、搭載です。

 単純にマイクの数だけで言うと、片側4つで、上位機より1つ多いです。

 多いのは発話検知マイクとある部分で、発話開始時の音声検知水準が向上させることで、通話品質を上げる仕組みです。

 ビームフォーミングに対応し、風切り音も方式は異なるものの対策があるため、全体の水準としては(発売時期の関係もありつつ)本機のが良いです。

 防水性は、同じくIPX4等級です。

 防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。

---

 以上、パナソニックのEAH-AZ60の紹介でした。

 全体として上位機と大きな性能差はないです。

 ただ、完全ワイヤレスイヤホンは、低音を充実させたほうが、傾向としては音質が良いため、上位機が音質面でも上位ではあります。

 その点をふまえると、フラットな音質が好きな方、手持ちのハイレゾ音源が多い方に本機はおすすめで、それ以外は上位機ということになります。


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 【2020年】

 27・ パナソニック RZ-S50W
   ¥14,850 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6.5時間
ドライバー:8mm
ノイキャン:Wマイク式
外音取込:対応
外音取込:対応
防水性能:IPX4等級
重さ:7g×2

  RZ-S50W も、パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンです。

 前半記事で「テクニクス」ブランドを冠した同社の上位機を見ましたが、こちらは、パナソニックとしての販売です。

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 本体色は、ブラック(RZ-S50W-K)とホワイト(RZ-S50W-W)の2色構成です。

 重量は、7gです。

 同社の上位機と同じ重さで、重さを感じない作りです。

 イヤーピースは、4サイズが添付されます。

 音質面では、一方、同社上位機に見られたような個性はあまりないです。

 あえて言えば、8mmと少し大きめのドライバーの採用が目立つ程度です。

 Bluetoothコーデックは、SBCとAACには対応します。

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 接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth5.0に対応しています。

 また、本機も、左右独立受信方式です。

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 ノイズ対策は、一方、本機はしっかりしておりWマイク仕様です。

 上位機同様に、内側のマイクを(あえて)アナログ制御する仕様です。

 アナログ方式のが即応性があるため、内部のキャンセルには適するとのことで、技術水準はこの値段クラスとしては、一段階高く、本機を選ぶポイントとなるでしょう。

 連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで6.5時間と長寿命です。

 バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、約3回分利用可能です。

 202008260913.jpg

 マイクは、上位機同様の仕様で、優れます。

 コンデンサー型より質の良いMEMSグレードのマイクを採用するほか、送話の音声とノイズを区別する「ビームフォーミング技術」、風切り音を低減する「ラビリンス構造」を採用します。

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 防水性は、IPX4等級です。

 防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないです。

---

 以上、パナソニックのRZ-S50W の紹介でした。

 本機の、注目点は、ノイズキャンセラとマイクの質の良さです。

 ドライバーサイズなど、静かな場所での音質は同社の高級機には及びませんし、このクラスの他社機に優れた製品も多いですが、この部分は、本機が圧勝でしょう。

 その点で、(騒音で音質は過度に重要でない点で)電車などの通勤通学に主に使う方ハンズフリー通話を多用する方にオススメできます。


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 【2020年】

 28・ オーディオテクニカ ATH-ANC300TW
   ¥19,512 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域: 20Hz〜25kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X
連続再生時間:4.5時間
ドライバー:5.8mm
ノイキャン:Wマイク式
外音取込:対応
防水性能:IPX2相当
重さ:7g×2

 ATH-ANC300TW は、日本のオーディオテクニカが販売する完全ワイヤレスイヤホンです。

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 重量は、7gです。

 平均的な重さでしょう。

 イヤーピースは、3サイズから選択可能です。

 また、Mサイズのみですが、COMPLYのフォームイヤーピースがオマケ的に付属します。

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 音質面では、同社の場合、細かい仕様がしっかり開示されます。

 ドライバー自体は5.8mmと決して大きくないですが、DLC(Diamond Like Carbon)コーティング振動板を採用するなど、音質に一定のこだわりがあります。

 また、ドライバー部分の能力(再生周波数帯域)もしっかり載せます。

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 Bluetoothコーデックは、SBC AACほか、Apt-Xに対応します。

 ただ、iPhoneに最適化された仕様ですから、SBC・ AACに対応でしょう。

 接続安定性の面では、本機も、Bluetooth5に対応します。

 また、本機も、左右独立転送です。

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 ノイズ対策は、本機は、Wマイク式のノイズキャンセラを搭載します。

 詳しい説明はないですが、最近クアルコムがノイズキャンセラ機能を搭載したSOC(QCC5124)を販売しているので、それを利用していると思われます。

 自社技術を持つSONYなどとは、力の入れ方には差はあるでしょう。

 連続再生時間は、4,5時間です。

 他社の水準より短い点は注意点です。充電も1時間です。

 また、充電ケースは18時間分の電源です。

 マイクは、こちらも搭載です。

 コンデンサー型ではなくMEMSを採用していますが、ビームフォーミング技術は不採用です。

 防水性は、IPX2相当ですので、日常生活防水です。

 外音取り込みは、対応します。

---

 以上、オーディオテクニカのATH-ANC300TWの紹介でした。

 ドライバーの部分で語れるのは、さすがに老舗の音響メーカーです。ただ、他社のノイズキャンセラ部品を搭載するためか、再生時間が他社機に比べるとかなり不利です。


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 【2020年】【型番:M3IETW3】

 29・ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3
  ¥36,300 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:5Hz-21kHz
コーデック:SBC, AAC, aptX
連続再生時間:7時間
ドライバー:7mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
外音取込:対応
防水性能:
重さ:5.8g×2

 MOMENTUM True Wireless 3 は、ドイツのゼンハイザーの製品です。高音質な方向性で日本にファンが多い人気音響メーカーです。 

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 重量は、5.8gです。

 さほど重くないですし、サイズも割と小さめです。

 イヤーピースは、3サイズ同梱されます。

 シリコン製となります。

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 音質面では、本機は、ユニット自体の再生周波数帯域の公開があり、低音域が5Hz高音域が21kHzです。

 スペックを公開している製品の中では、低音方向の数値に余裕があります。

 人間の耳で実際に5Hzまで聞こえるわけではないですが、「メーカーが低域の良さを強調したくて作った製品」であることは分かります。

 その分、「音が籠もりがち」という評価もありますが、イコライザで調整できる範囲です。

 ドライバーは、7mmのダイナミック型です。

 割と大きめといえます。

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 Bluetoothコーデックは、注目点です。

 SBC・AAC・Apt-Xのほか、aptX Adaptiveに対応します。

 したがって「ハイレゾ対応」できますが、イヤホンの部分のスペック(21kHz)が、業界の定める基準(40kHz)に満たないので、真に対応していると言えるかは、微妙です。

 ただ、低遅延のコーデックなので、ゲームや動画視聴には良いでしょう。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応です。

 Bluetooth5に較べると、機器の方向検知(ビームフォーミング)に対応する規格です。

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 ノイズ対策については、本機は「強力」です。

 汎用チップですが、Wマイク式に対応するハイブリッド型だからです。

 また、クアルコムの新型SOCなので、アダプティブANCにも対応します(Hybrid Adaptive ANC)

 ソニーなどのように、加速度まで見るわけではないものの、周囲の騒音レベル(騒音状態)によって、かかり方を自動で調節されます。

 シンプルなANC(アクティブノイズキャンセル)だけの機種よりは高度です。

 連続再生時間は、7時間という表記です。

 ケースは、蓄電容量からすると、3-4回ほどのフル充電はできそうです。 

 防水性は、IPX4です。

 マイクは、内側に1基、外側に2基搭載です。

 他社もそうですが、内側と外側の音で分析して品質を高める仕組みを採用する場合、通話品質が上がります。もちろん、ビームフォーミングマイクです。

 外音取り込みモードも搭載です。

---

 以上、MOMENTUM True Wireless 3の紹介でした。

 ゼンハイザー製の高級機ということで、音のひずみも少なく出来は良いです。買って損はないと思います。

 ノイキャン機能については、ゼンハイザーは明確に否定的な見解を以前示していましたが、(汎用チップながら)ハイブリッド アダプティブANCに対応した点で、利便性も高まったといえるでしょう。


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 【2022年発売】

 30・ ヤマハ TW-E7B
  ¥26,850 Amazon.co.jp (8/20執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X Adapt
連続再生時間:6時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク
防水性能:IPX5
重さ:7.3g×2

 TTW-E7Bは、日本のヤマハが販売する完全ワイヤレスイヤホンの最上位機です。

 しっかりしたノイキャンを搭載するタイプは同社だと本機だけです。

 本体色は、ブラック:TW-E7B(B) ・ベージュ:TW-E7B(C)・ダークブルー:TW-E7B(AD) ・ホワイト:TW-E7B(W) の、4色展開です。

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 重量は、片側につき、7.3gです。

 耳をほぼ被うサイズですが、音質を重視するハイエンド機の場合、この部分は妥協する必要があります。

 とはいえ、価格的にライバルと言えるソニーのハイエンド(F-1000XM4)と同じ重さで収めていますし、ずっしり重いわけではでないですし、形状的な配慮もあります。

 イヤーピースは、5サイズが同梱です。

 特段工夫が見られるものではないですし、多めの付属で親切です。

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 ドライバーは、10mmです。

 他社にはより大きいものを採用する機種がありますが、このサイズならば、基本的に十分、低音域が楽しめます。

 振動板の素材は不明です。同社は硬質のPEEK素材を採用する例が多いですが、本機は違うかもしれません。

 音抜けをよくするためにベント(孔)がドライバーの前後にあります。

 他社でも説明しましたが、この構造だと完璧な音漏れ防止は無理なので、通常音量で聞くと、静かな車内(エンジン停止したバス、停車中の空いた電車)では、音が後ろの席の人に届く場合はありえます。

 音質面は、 同社のスピーカーにも使われる「TRUE SOUND」が1つのキーワードです。

 味付け少なめの「ピュアでクリアな音質」を追求する方向性です。完全ワイヤレスイヤホンながら、試聴すると、確かに「ヤマハの味」を感じられます。

 そのほか、イコライザの部分で、人間の聴覚特性に合わせて音のバランスを調整する「リスニングケア」機能も搭載です。

 ヤマハ機ではお馴染みのものです。

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 ノイズ対策は、Wマイク式のノイキャン機能を搭載です。

 ヤマハでははじめてですが、他社も使うクアルコムのSocのようです。

 耳側にもマイクがあり、音楽成分とノイズ成分を切り分けてキャンセルをします。この値段ならば、Wマイク式であることは当然ですが、評価できます。

 なお、先述の「リスニングケア」機能は、これらのマイク解析の情報も使うので、「リスニングケア(アドバンスド)」と上位の名称がついています。

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 Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xのほか、ハイレゾ転送が可能になな可変ビットレートのaptX Adaptiveにも対応です。

 ただ、ドライバ部分の周波数特性が基準に満たないため「ハイレゾ対応」のマークは出していません。

 一方、本機は低遅延の「ゲーミングモード」を搭載します。おそらく、このコーデックほか、(未対応の場合)SBCで遅延を遅くする処理が取られるのだと思います。

 接続安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。

 連続再生時間は、最大6時間です。

 書き方が不明瞭ですが、おそらくノイズキャンセルオフ時の時間です。あまり長いとも言えないでしょう。

 ケースは、フル充電約3回弱(16時間))の充電量です。

 防水性は、IPX5等級です。

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 マイクは、こちらも搭載です。

 クアルコムのSocなので、(通話時のマイクの)ノイズリダクションは可能です。

 MEMSマイクですし、この部分は、高機能ではないにしても問題ない仕様です。

 そのほか、外音取り込み(アンビエントサウンドモード)も搭載です。

---

 以上、ヤマハ TW-E7B の紹介でした。

 大きめでも音質を重視したい場合で、10mm以上のドライバーが欲しい場合、パナソニックの最上位機と共に選択肢になると思います。

 傾向として味付けの少ないヤマハ的な音質傾向が好きな方は良いかと思います。その他の部分もだいたい平均点以上で、短時間ながら聴いた時の印象も良好です。

 ただ、先述のように、ベント孔から音が漏れやすくは感じたので(極めて静粛性が求められる)場所では使いにくい部分は感じます。

 自宅などで集中したい際などに使うには全く問題なく、よいものです。

次回に続く
ノイキャン対応イヤフォンのオススメは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、各社のノイズキャンセリング対応イヤフォンの比較の2回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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1・ノイキャンイヤホンの比較 (1)
 1-1・Bluetooth(従来型)

  :左右だけケーブルあり
 1-2・有線タイプ
  :入力・左右ともケーブルあり
2・ノイキャンイヤホンの比較 (2)
 2-1・Bluetooth(完全独立型)
  :入力・左右ともケーブルなし
3・ノイキャンイヤホンの比較 (3)
 =最終的なおすすめ製品の提案

ノイキャン効果 ★★★★★
音質の良さ   ★★★★★
重低音     ★★★★★
ハイレゾ再生  ★★★★★
ワイヤレス対応 ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 続く3回目記事こちら)は、結論編です。

 今回比較した全機種から、予算別・目的別に、「Atlasのおすすめ機種!」を提案します。引き続き、よろしくお願いします。

 3回目記事は→こちら

posted by Atlas at 13:00 | オーディオ製品

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