1回目記事からの続きです→こちら
2-1・BOSEのイヤホン(続き)

2回目記事では、BOSEのノイキャンイヤホンのうち、1回目記事で紹介できなかったモデルの紹介からです。
1・ノイキャンイヤホンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:アップル〈米国〉
1-3:ソニー〈日本〉
1-4:BOSE 1〈米国〉
2・ノイキャンイヤホンの比較 (2)
2-1:BOSE 2〈米国〉
2-2:パナソニック〈日本〉
2-3:JBL〈米国〉
2-4:ANKER〈米国〉
2-5:ヤマハ〈日本〉
2-6:ゼンハイザー〈日本〉
3・ノイキャンイヤホンの比較 (3)
3-1:デノン〈日本〉
3-2:ファーウェイ〈中国〉
3-3:Beats〈米国〉
3-4:オーディオテクニカ〈日本〉
4・ノイキャンイヤホンの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら各機をみていきます。
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また、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチだと思う部分を青字で書きます。

【2023年発売】
9・Bose Ultra Open Earbuds
¥29,198 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:開放型(イヤーカフ型)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC aptX Adaptive
3D音響:対応(Bose Immersive Audio)
個人最適化:ヘッドトラッキング可
連続再生時間:7.5時間
ドライバー:12mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:6g×2
Bose Ultra Open Earbudsも、BOSEのTWS型のイヤホンです。

ソニーにもありましたが、開放型(オープンエア)で、装着もオープンイヤー型になる製品です。
「外音取り込みの自然さ」を重視するタイプで、音楽疲れしない点でも人気です
本体色は、ブラック(881046-0010)と、ホワイトスモーク(881046-0020)が基本色です。
重量は、片側で約6gです。
形状的に引っかけるタイプですし、重いと言うことはないでしょう。

イヤーピースは、クリップ固定ですのでないです。
写真のように、ドライバー(スピーカーユニット)が耳の外側にあるので、外耳道にフィットさせる必要自体ないからです。
音疲れほか、装着疲れも起きにくい両取り設計であり、画期的に思えます。
ドライバーは、サイズ非公開です。
ただ、実際的には12mmでしょう。オープン構造ですから大きくできます。

音質のパーソナライズは、一方、チューンのような仕組みがないです。
特殊な装着方法なので、自分で適切にフィットさせてください。
音質は、他の開放型と同じで、音が籠もらず自然にきこえるのが良い部分です。
一方、音域はやはりBOSEの「味付け」であり、(品のある)充実する低音を重視しています。BOSE製品愛用者には違和感を感じない作りといえます。
ただし、音量を挙げた際には、若干低音ボリュームが落ちるので、大きな音で使うような意図はない製品ではあります。

Bluetoothコーデックは、SBC・AACほか、Apt-Adaptiveに対応です。
ハイレゾに対応できる水準ですが、機器側の明記はないです。このコーデックは「ハイレゾ対応」水準ですが、機器側の仕様で対応しない事例は他社にありますし、何とも言えません。
ただ、遅延は少ないので、ゲームや映像視聴において意味のあるコーデックです。
立体音響は、Bose Immersive Audioに対応します。
1つ上の機種で詳しく説明したように、BOSE独自の形式です。
ヘッドトラッキングも、対応です。
先述のように、この仕様だと、音楽だけでなく映像にも対応できます。

一方「Bose SimpleSyncテクノロジー」対応なので、同社のテレビ用スピーカー(サウンドバー)につなげて使う場合、個別に音量調整して、同じコンテンツの視聴ができます。
さらに、24年登場の新技術となる同社の「パーソナルサラウンドサウンド」にも対応なので(音が聞こえる)開放型イヤホンの利点を活かして、シアターシステムにおいて、リアスピーカー代わりに利用できる機能も搭載です。
これらの部分や対応機は、【サウンドバーの比較記事】のボーズの項目で詳しく紹介しています。
接続安定性の面では、Bluetooth5.3に対応しています。
ノイズキャンセリングは、未装備です。
構造的に、アダプティブなノイキャンもないので、静音化は無理です。
先述のように、音を大きくすると、低音バランスが崩れるので、基本的に、通勤通学などに使えないと考えてください。むろん、音漏れもありますので。
外音取り込みは、(いうまでもなく)可能です。

連続再生時間は、通常再生時7.5時間です(イマーシブオーディオ時4.5時間)。
バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、19.5時間分です。
マイクは、4つ搭載です。
防水性は、IPX4等級です。
防滴構造はあります。構造的にもずり落ちにくいので、ジョギングなどにも利用できます。
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以上、ボーズのUltra Open Earbudsの紹介でした。
自宅でのテレワーク時、あるいは、ジョギング時など、常時環境音が聞きたい場合で、疲れにくく、長時間使いたい場合には「一番の選択肢」と言えます。
疲れにくい部分で言えば、長時間の映画視聴用にも良いかもしれません。
ただし、ノイキャンを要するような通勤通学シーンには不向きというより、不可です。また、バランス的にあまり大きな音を再生するようにできてもいないので、自宅で音量をあげての音楽視聴ならば、同社のカナル型のが良いかと思います。
2-2・パナソニックのノイキャンイヤホン

続いて、日本のパナソニックの完全ワイヤレスイヤホンです。
言わずと知れた、日本でも稀少な総合家電メーカーですが、「テクニクス」ブランドとして、高級オーディオ部門も抱える、オーディオ界の名門の1つです。
ノイキャンは、デジタルほか「アナログ」的な要素にも注目する部分で独自性を出してます。

【2025年発売】
10・ パナソニック Technics EAH-AZ100-S
11・ パナソニック Technics EAH-AZ100-K
¥35,800 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:10時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式 (自動)
防水性能:IPX4
重さ:5.9g×2
Technics EAH-AZ100は、パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンです。
同社の高級オーディオブランドである「テクニクス」の名を冠する製品で、同社の最新ハイエンド機です。

重量は、5.9gです。
同社の従来機よりだいぶ軽く、サイズも一見してわかるほど小型化しました。
ソニーの最上位機相当であり、このクラスだと軽めです。

ドライバーは、10mmです。
小型・軽量化しましたが、ドライバは従来のままのサイズです。
音漏れしないタイプの軽量小型機だと最大クラスでしょう。大きいに越したことはない部分ですので、妥協しなかったのは良いところです。
構造的には、ハイレゾ対応のため高音域を綺麗に出せる特殊アルミニウム振動板を採用します。その上で、低音域を出せるよう、振動板を柔らかめで「動く」エッジ素材で囲むフリーエッジ構造で、低域に必要な振動を担保します。
加えて、動きすぎることでの歪みを防ぐため、磁性流体を注入しそれをおさえる工夫が加わりました。この磁性流体の部分が、今回の改良での新機軸です。
このほか、旧機に引き続き、空気の流れを制御するアコースティックコントロールチャンバーのほか、高音域の音質を改善するためのハーモナイザーが前方に付く構成です。

本機の場合、同社の(有線イヤホンの)最上位であるEAH-TZ700と同じ音質を、TWS型で出すことを当面の目標としているようです。
今回、磁性流体の工夫もそれに加えることで、一段と近づいたと言えそうです。
大手各社とも、ドライバー自体の工夫は、そこまでこだわらない中、テクニクスは、逆にここを詰めている部分が好感触です。

イヤーピースは、5サイズが添付されます。
今回改良された部分で、耳のコンチャにフィットしやすい構造を維持しつつ、重量と体積をカットしてます。本機の軽量化にも寄与しています。
再生周波数帯域は、20Hz-40kHzです。
ハイレゾ対応水準です。
音漏れもほぼ感じません。
音質は、高音域の音質は旧機に引き続きクリアです。
低音域は旧機もよかったのでそこまで伸びた印象はないもののかなり余裕があります。
先述のように、軽量小型になった点を含めて言えば、良い進化すで。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。
マイクを使って個々人の聴覚特性に合わせて「カスタムメイド」するような方向性の製品ではないです。この部分が、1回目記事でみた3社の上位機と違うと言えます。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
ソニーと同じでLDACでのハイレゾ対応です。
通常音源のハイレゾ水準へのアップグレード技術はみられません。
一方、ダイレクトモードとして、イコライザで味付けされにくい音質が選べます。方向性の違いでしょう。
立体音響は、独自の対応情報については未記載です。
接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth5.3に対応しています。
左右独立受信方式で、マルチポイント対応です。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式(自動)です。
旧モデルにくらべ進化したところです。
単純なWマイク式だった旧機とちがってリアルタイム分析を行えます。

同社によると、これにより低周波がより良く取れるようになっています。
一方、イヤホンの装着状況や、スマホの加速度センサーを利用した移動状況は、ソニーとちがって、未対応です。
ノイキャン用のマイクは、他社上位機と同じく、片側3マイク(内1、外2)の仕様ですが、状況に対する対応力を含めて、少なくとも、ここを第一の目当てにして選ぶ感じではないといえます。

外音取り込みも、対応です。
新機種からは、電車のアナウンスなど必要な音だけスルーする「アテンションモード」も加わりました。ソニーなどでもみられたものです。
連続再生時間は、ノイキャンを使ってAAC接続をする場合、10時間です。
バッテリーケースは、18時間分の給電量です。

マイクは、高性能です。
本機は、Voice Focus AIとして、AI対応の内蔵ICチップで、送信だけでなく、受信音の改善も図れる部分が新しいです。
マイクは、片側3つで、風切り音低減のため、開口部に金属メッシュを採用スタ上で、風切り音を低減する「ラビリンス構造」を採用しています。
なお、発話検知マイクは、発話開始時の音声検知水準が向上させることで、通話品質を上げる仕組みです。
防水性は、IPX4等級です。
防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。
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以上、パナソニックのEAH-AZ100の紹介でした。
ハイレゾ水準に対応した部分で、ソニーの最上位機(WF-1000X系)の有力なライバルになりました。
較べる場合、やはり余裕があるドライバサイズである上で、TWS型では例外的と言って良い、ドライバ自体に「語れる」音周りの工夫があるのが魅力です。
アルミの振動板で、高音域が綺麗にでますし、サイズ感を感じさせない低音も出ているので、味付け(イコライザ)を使わなず、ナチュラルにハイレゾを楽しむにはとても良い機種です。
一方、ノイズキャンセリングは「新開発」とされますが、そこまで利きは強調できないです。自社開発かも今回は不明です。
そのほか、音質のパーソナライズと3D音源に対応しない点など、他社上位機にみられる「トレンド」はふまえないのが注意点です。
ただ、ハイレゾを含む「ステレオサウンド」を上質に楽しむという、本来的な目的では相当水準が高い製品であり、評価に値します。
音質に妥協がない「テクニクス」的な製品だと感じました。

【2023年発売】
12・ パナソニック Technics EAH-AZ60M2
¥19,332 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:8mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:7g×2
EAH-AZ60M2は、パナソニックのテクニクスブランドの中級機です。
本体色は、ブラック(EAH-AZ60M2-K)とシルバー(EAH-AZ60M2-S)の2色構成です。

重量は、7gです。
イヤーピースの改良があった上位機に比べると少し重めです。
ただ、手前方面に多少小粒で、見た目はスッキリです。

ドライバーは、8mmです。
小さくはないですが、10mmの上位機とは差を付けます。
素材や仕組みは、最新上位機とは異なます。
振動板がバイオセルロース素材で、フリーエッジ構造の言及もないです。
ただ、前方のハーモナイザー、後方のアコースティックコントロールチャンバーと、似たような空間構成なので、音響思想の方向性は同じとは言えます。
音質は、上位機よりも低音の膨らみは控えめです。
ただ、高音域も違和感なく出ているのでこちらもハイレゾ向きに思えます。
ノイキャンは、本機も旧仕様です。
発売時期の関係もありますが、アナログなノイキャン併用のWマイク式に止まります。
先述のように、パナソニック自身が、新方式の方が効きは良いと書いています。
あとは、マイク通話の部分で、受信音の改善を含む、先述のAI技術が使われないのが、主に目に付く違いです。
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以上、パナソニックのEAH-AZ60M2の紹介でした。
新しい上位機と比べると一定の値段差はあります。
その部分では「候補」ではありますが、上位機の弱点だった、重さとサイズが新機種では大きく改善されたため、性能面、仕様面では、本機をあえて選ぶ意味は、薄まったかなと思います。
完全ワイヤレスイヤホンは、低音を充実させたほうが傾向としては音質が良いため、ドライバが大きく、振り幅の部分で違いがある上位機は、同じ「テクニクス」でも、差は大きいと言えます。
予算もあるため難しい部分ですが、上位機がおすすめです。また、本体が小粒である必要でないならば、上位機の旧機も合わせて検討すると良いでしょう。
2-3・JBLのノイキャンイヤホン

続いて、アメリカのJBLの完全ワイヤレスイヤホンです。
BOSEと同じく米国メーカーですが、音質的には、伝統的に(迫力より)ボーカルの聴きやすさなど中音域を大事にしてきた印象があるメーカーです。
ノイキャンは、(おそらく)クアルコムの汎用ユニットを利用しますが、自社の味付け要素が多いのと、音質のパーソナライズ部分で、面白い部分があるので、今回紹介しています。

【2024年発売】JBLTOURPRO3LTT
13・ JBL TOUR PRO3 JBLTOURPRO3BLK
¥39,001 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【2023年発売】JBLTOURPRO2CPG JBLTOURPRO2YURJN
14・JBL TOUR PRO2 JBLTOURPRO2BL
¥18,214 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:対応(JBL空間サウンド)
個人最適化:対応
連続再生時間:8時間
ドライバー:10.2mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式 (自動)
防水性能:
重さ:5.6g×2
JBL TOUR PRO 3は、米国のJBLの完全ワイヤレスイヤホンの最上位機です。
旧機種が残ります。
ただ、今年は、最新Socへの更新があった関係で、コーデックの対応(旧機はSBCのみ)ほか、ノイキャン精度・3D音響の対応度、通話品質が向上しました。
充電ケースのスクリーンも大きくなり、イヤホンの重さも多少(0.5g)軽くなっています。
結論的にいえば、値段差はありますが、選ぶならば新機種でしょう。

重量は、5.6gです。
同社の最上位機は、世代を更新するごとにしっかり軽くなってきていいます。
「とても軽い」わけではないのですが、ドライバサイズの大きさを考えると、たいへんだったのではと思います。
イヤーピースは、普通のシリコン製が3サイズです。
その上で、耳に入ると膨脹するフォームイヤーチップが1サイズです。
後者は、24年機から初採用でした。密閉性が高いので、とくに高音域において(パッシブな)ノイキャン性能が高まります。

ドライバーは、10.2mmと大きめです。
素材面では、基層のPEN(ポリエチレンナフタレート)は普通ですが、特殊カーボン(Diamond-Like Carbon) をコーティングします。
この組み合わせは、他社でも上位機にみられる仕様で、凝った工夫ではないですが、TWSでこの部分が「語れる」モデルがあまりない点をふまえれば、「ワンポイント」です。

音質のパーソナライズは、他社とはことなる方式ですが、充実します。
年齢・性別と「静か」と感じる騒音レベル、左右の周波数帯域ごとの聞こえ状況を入力し、細かいサウンドプロファイルをつくる機能があります(Personi-fi 3.0)。
この方式の場合、左右の耳、あるいは周波数帯域ごとの「聞こえ」の問題があるかたには、わりと重宝に感じるでしょう。
さらに、24年機からは、リアルタイムでの調整にも、大手他社機とおなじで対応です(リアルタイム適応)。
事前に作成するプロファイルと、リアルタイム情報を処理できる点で高度です。AI世代の処理力があります。

立体音響は、一方、本機は、「JBL空間サウンド」という名前で対応があります。
BOSE同様、専用音源が必要というわけではなく(イコライザ的な処理として)通常の音源を、独自の計算で「立体音響」にするというものです。
専用音源を前提とするSONYやAppleとは違うといえます。

ヘッドトラッキングも、24年機からフォローになりました。
したがって、音楽コンテンツだけでなく、映像にも対応できます。
この部分で、他の大手主要社にこの世代で追いついたと言えます。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応です。
ソニー系ですが、LDAC対応なので、ハイレゾ対応水準です。
接続安定性の面では、Bluetooth 5.3に対応しています。

ノイズキャンセリングは、Wマイク仕様(自動)です。
ハイブリッドノイズキャンセリング2.0という名称です。
リアルタイム分析は、周囲の騒音状況の情報ほか、先述のように、イヤホンの装着状況の変化もリアルタイムで自動で判別しています。
ソニーと比べると、見るのは音の部分だけで、スマホの加速度センサーまでは見ませんが、一般的に言って十分です。
ノイキャンは7段階のかかりから自動で調整できます。また、自分でかかりを手動で調整することも可能です。
そのほか、他社機同様に、外音取込機能と トークスルー機能があり、外出先での利用や会話しながらの利用に対応できます。

連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで8時間です。
バッテリーケースは、約3回分利用可能です。
充電ケースには液晶のタッチパネルが装備されます。
スマホアプリを介さずとも、音量やANCなどの部分で、ある程度の設定変更ができるほか、着信通知を表示で受け取れます。
この仕様が便利かは「人による」部分はあるでしょう。

マイクは、搭載です。
片側3マイク式で、ビームフォーミングマイク2基と、内部マイク1基です。
ビームフォーミング技術を採用するため、無指向性マイクでも、しっかり送話の音声とノイズを区別できます。
防水性は、一方示されません。
そのほか、本機は、タップすると、音声AI(Google系・Amazon系)を呼び出せる仕様で、音声操作に対応します。
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以上、JBL TOUR PRO2の紹介でした。
新しいSocを採用したこともあり、旧世代で欠点と思われた部分が、全て解決されたといえる高級機です。
プロフィール分析とリアルタイム分析を併用する点で最新であるWマイク式のノイキャンを詰みつつ、10.2mmの大きめのドライバーを搭載した製品です。やや大粒ではありますが、重さは軽いですし、ファッションとしても違和感はないです。
厳密に言えば、ノイキャン部分の性能や、立体音響の部分については、ソニー、アップルほか「選び方の基本」で書いたこの部分を自社開発するなど力を入れる企業には、「かかり」の部分で負ける部分はあります。
ただ、そういった製品より大きめのドライバーでありつつ、重さも加減がある点が、本機の個性でしょう。
密閉型だけで比べれば、ドライバーのサイズが大きいのは、音質部分で大きなプラス効果と言えますし、中音域が安定的で堅実な重低音を得られる、JBLの音作りのファンの方は、TWSでは「選べる」製品と言えます。
ただ、(見た目ほどあまり便利にも思えない)ケースのディスプレイで値段が高い面はややありそうです。個人的に、持ち歩き時に気を遣う必要がある部分が増えるので、この方向性はあまり嬉しくないです。
2-4・ANKERのノイキャンイヤホン

続いて、アンカーのノイキャンのワイヤレスイヤホンです。
米国由来の企業ですが、今は生産拠点のある中国に本拠を置いています。
日本では、バッテリーメーカーとして知られますが、吸収した音響メーカーのZoloの製品を原点として、この分野でもプレゼンスがあります。
ノイキャンは、クアルコム系のほか、ソニー系(と思われる)チップを使う製品が上位機で見られる部分で、特徴的です。

【2024年発売】
15・ANKER Soundcore Liberty 4 Pro
¥19,990 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
連続再生時間:7.5時間
ドライバー:10.5mm+4.6mm
防水性能:IP55
重さ:5.5g×2
【2025年発売】
16・ANKER Soundcore Liberty 5
¥14,990 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【2022年発売】(ウルトラノイズキャンセリング 2.0)
17・ANKER Soundcore Liberty 4
¥13,980 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
連続再生時間:7時間
ドライバー:6mm+9.2mm
防水性能:IPX4
重さ:5.8g×2
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:対応(自社方式)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
Soundcore Liberty 4 Pro は、アンカーが販売する完全ワイヤレスイヤホンの最上位機です。

なお、Soundcore Liberty 5は(ラベリングがver.5ですが)下位機と考えてください。
ドライバーの合計サイズは、やや小さめ(9.2mm+6mm)です。
その上で、ノイキャン部分で「気圧計」がないので、とくに飛行機利用時の調整力が及びません。その上で、ヘッドトラッキングも省略で、防水等級も弱め(IPX4)ですし、値段差分の差はあります。
旧機(Soundcore Liberty 4)は、同じWマイク式ノイキャンながら、旧式なので、リアルタイム分析ができないほか、中高音のノイキャン精度が新機種に及びません。
ただ、旧機だけは、ヘルスモニタリング機能が搭載でした。
耳の静脈から心拍数を図る仕組みですが、この部分について言えば、腕時計型端末ほどいろいろはできませんし、なくても良いと思います。
あとは、が劣るのと、構成されるイヤーチップの種類が変わる(=若干旧機のが工夫がある)程度です。
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結論的にいえば、割と価格差はあるのですが、ドライバに由来する音質ほか、移動中にノイキャンを使う場合において、性能差は大きいと言えます。
予算に都合か付けば、上位機をおすすめしますが、下位機もその下位機と考えれば、値段面に選択肢に入ります。
以下、 Soundcore Liberty 4 Proをベースに紹介を続けます。

本体色は、ブラック( A3954N11)とホワイト(A3954N21 )など4色です。
重量は、片側5.5gです。
最近、各社とも最上位機の軽量化が顕著ですが、ANKERも軽いです。
イヤーピースは、シリコン系で6サイズが添付されます。

音質のパーソナライズは、Ankerも対応します。
Anker製品は、下位機を含めてHearID機能を実装するからです。
周波数帯域(100Hz〜6.4kHz)がどのように聞こえているかを、マイクを使って測定します。方向性は、すでにみたJBLのPersoni-fi 3.0を少しシンプルにした感じです。
この手の調整は、体調要因などもあるため必ずしも常に正確ではないのですが、簡単にOFFにはできるので「イコライザー設定の1つ」位に考えて使えば良いかと思います。
ただ、左右の聴覚差があるかたには便利なようです。

音質面では、少し独特です
本機は、ダイナミック型を同心円状に配置したWドライバーだからです。
ドライバーの素材は、非公開です。
サイズは、10.5mm+4.6mmと同社の旧世代より大きくなりました(A.C.A.A 4.0)。
同軸配置は例がないわけではないですが、Ankerが近年こだわる部分です。
この方式は音域が広くなる一方、音域の継ぎ目がでるのでその部分に技術が必要です。
ただ、同社は、この方式でVGAなどの賞を過去にとっていますし、ノウハウはあるでしょう。

立体音響は、対応します。
JBLと同じで、専用音源をマストとせず、独自のアルゴリズムで実現する方向性です。
ヘッドトラッキングも、対応なので、動画・ゲームでも使えます。
この仕様の製品のなかでは、最安クラスでしょう。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
ソニーのLDACにチップ対応することで、ハイレゾに対応させています。
Socは恐らくQualcomm製(第4世代ANC搭載のQCC3071)あたりで、LDAC対応をオーダーしているかと思います。
再生周波数帯域をみても、20Hz-40kHzですので、ハイレゾ規格に達しています。
接続安定性の面では、Bluetooth 5.3に対応しています
問題ないです。

ノイズキャンセリングは、2マイク式(自動)です(ウルトラノイズキャンセリング 3.5)。
正確には、7つのセンサー(気圧センサー1つと片側3つのマイク×2)を使った制御です。
騒音状況についてリアルタイム分析(毎分180回)を行う上で、装着状況もみますし、最近の大手の上位機と比べても、十分に高度です。
その上で、気圧センサーが搭載です。
飛行機搭乗時に効果を発揮します。ソニー機も搭載でした。
なお、本機と同じ「ウルトラノイズキャンセリング 3.5」クラスのイヤホンでも、気圧計を装備しない機種はあります。
連続再生時間は、ノイキャンONで7.5時間です。
バッテリーケースは、充電器を兼ねており、ケースと本体と合計で約30時間分の量です。
マイクは、搭載です。
外音取込は、ノイキャンとともにかかりが主導で調整可能です。
防水性は、IP54等級です。
防水・防塵構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。
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以上、アンカーのSoundcore Liberty 4 Proの紹介でした。
技術的に面白く新しめの技術を多く搭載しているのが魅力です。
とくに、ドライバ構成が、同軸配置のダイナミック型というのはとてもユニークです。加えて、LDACを使ってハイレゾ対応できるのが本機の個性と言えます。
その上で、ヘッドトラッキング対応の立体音響が本機の見どころです。安めですが、近未来的です。
一方、ソニーの上位機に比べると、値段差分、ノイキャンの精度の差はあります。
音の傾向は、高音と低音が強い伝統的な「ドンシャリ」ですが、ノイキャンを利用するような通勤環境では、この仕様は悪くないでしょう。
この価格だと割と良い製品の1つに思えます。
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なお、このグレードに前後するAnker製品は、ほかにあります。
名前が似ている製品も多く注意が必要なので、以下、簡単に説明しておきます。
【2023年発売】
18・ANKER Soundcore Liberty 4 NC
¥12,990 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:8時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:5g×2
第1に、 Soundcore Liberty 4 NC です。
下位シリーズになります。

重量は、片側5gです。
形状は、先ほどの機種と同じくスティック型ですが、僅かに軽いです。
先述の、パーソナライズ機能(HearID)も対応です。
音質面では、しかし、本機は普通の1ドライバです。
とはいえ、11mmと大きめなので、とくに低音域方向の能力は引き続き期待できます。
また、音域も広いでしょう。コーデックを含めて、ハイレゾ対応水準です。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式(自動)です。
先ほどの機種と比べると、気圧計ないほか、Socの世代の関係で、リアルタイム補正(回数)の部分で新機種に及びません(ウルトラノイズキャンセリング 3.0)
ただ、上位機同様、リアルタイム分析において、装着状況や装着状況はしっかり見ています。
本機は、構造的にパッシブな(耳せん的な)遮音性はよいですし、1万円前後の製品と考えれば、この部分は「強い」ほうです。
一方、立体音響には、ヘッドトラッキングを含めて非対応です。
この部分が上位機と最も目立つ差です。
あとは、ケースに液晶がないほどで、上位機に対して、強調したい違いはないです。
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結論的にいえば、Ankerの個性と言えるWドライバーでないのがすこし残念です。加えて、最近のトレンドである、立体音響(空間オーディオ)に対応しない部分も同じです。
実際これほどの値段を上限として選ぶ場合は、先ほどみた旧機の上位機( Soundcore Liberty 4)が良いように思います。
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【2022年発売】 A3936N21 A3936N31
19・ ANKER Soundcore A40 A3936N11
¥13,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:10時間
ドライバー:(2層振動板)
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式
防水性能:IPX4
重さ:4.9g×2
第2に、Soundcore A40です。
装着性は、ただ、片側4.9gと小型で軽いです。
ドライバーは、2層振動板なのですが、サイズ不明です。
立体音響には非対応です。
ノイズキャンセリングは、Wマイク式です。
また、装着部分は、先述のHear iD自体は機能としてあります。
しかし、装着の種類や、装着状況のリアルタイムの補正はしない世代です。(ウルトラノイズキャンセリング 2.0 )。
コーデックは、SBC・AAC・LDACです。
したがって、LDACでハイレゾ対応水準です。
ただ、公開される周波数帯域から見ると、ドライバーが対応水準とは言えなそうです。
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結論的にいえば、「小粒」で安めのものを探している場合よさげな製品には思います。
ただ、立体音響、ハイレゾ音源に対応しない部分ほか、同社の製品としては珍しく、ドライバのサイズと構成が不明なのが、懸念材料です。
それでも、1万円前後では、強めのノイキャンである部分は、評価できますし、販売価格に相応するほどの性能は期待できます。

【2025年発売】
20・ANKER Soundcore P41i A3937N11
21・ANKER Soundcore P41i A3937N21
¥9,990 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【2024年発売】A3955N21 A3955N31 A3955NQ1
22・ANKER Soundcore P40i A3955N11
¥7,990 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:6時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX5
重さ:5g×2
ANKER Soundcore P41iは、ANKERが発売する完全ワイヤレスイヤホンの入門機です。

旧機種が残ります。旧機はケースが現行機と変わります。

新機種は、デジタルのバッテリー残量表示付の新ケースになりました。
また、ケースは写真のようにUSB-C端子が付属していて、スマホなどへのバッテリー給電もできる仕様にしています。便利ですが、3000mAhなので、最近のスマホだと、満量の半分以下の給電量であり、非常用です。10Wなので給電速度も遅めです。
一方、旧機はケースのワイヤレスQi充電に対応していたのですが、そちらは逆に省略となりました。
あとは、変わりませんので、同時にみていきます。

重量は、5.2gです。
ショートスティック型では軽量機といえます。
イヤーピースは、シリコン製で、5サイズを添付します。
音質面では、さほど強調する部分はないです。
ただ、ドライバーは、11mmですし、このタイプでは大きめです。
また、イコライザ機能もありますし、不満に感じる方は少なそうです。
Bluetoothコーデックは、SBCのほかAACに対応です。
接続安定性は、Bluetooth 5.3対応なので、期待できます。
ノイズキャンセリングは、対応です。
リアルタイム分析は行わないWマイク式(ウルトラノイズキャンセリング2.0)ですが、価格からすれば優秀です。
音質のパーソナライズも、新機種からはHearIDに対応です。
連続再生時間は、ノイキャンONで10時間となります。
充電ケースは、最大で50時間と引き続き自社の強みを活かしています。ワイヤレスQi充電にも対応です。
防水性は、IPX5等級です。
しっかり防水します。

マイクは、こちらも搭載です。
片側3マイク式で、わりと充実します。
ビームフォーミングがないですが、長細いスティック形状は通話のための形状ですし、この部分は性能が良いと言えます。
外音取込、マルチポイント接続にも使えるので、仕事用にも良い仕様です。
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以上、ANKER Soundcore P40i の紹介でした。
しっかりしたノイズキャンセリング採用で「安い」ので売れそうです。
どちらかといえば、仕様は仕事向けで、そのニーズで安めのものを探している場合、候補になります。
2-5・YAMAHAのノイキャンイヤホン

続いて、日本のヤマハが販売する製品です。
比較的展開数を抑えていましたが、2022年に「ハイグレード」と呼べる機種が登場し、ラインナップは充実してきました。
ノイキャンは、クアルコムの汎用SOCと思われますが、音のパーソナライズの部分で、注目するべき点があるので、今回みています。

【2022年発売】
23・ ヤマハ TW-E7B
¥19,544 楽天市場 (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X Adapt
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:6時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク(独自仕様)
防水性能:IPX5
重さ:7.3g×2
TTW-E7Bは、日本のヤマハが販売する完全ワイヤレスイヤホンの最上位機です。
本体色は、ブラック:TW-E7B(B) ・ベージュ:TW-E7B(C)・ダークブルー:TW-E7B(AD) ・ホワイト:TW-E7B(W) の、4色展開です。

重量は、片側につき、7.3gです。
耳をほぼ被うサイズですが、音質を重視するハイエンド機の場合、この部分は妥協する必要があります。
とはいえ、価格的にライバルと言えるソニーのハイエンド(F-1000XM4)と同じ重さで収めていますし、ずっしり重いわけではでないですし、形状的な配慮もあります。
イヤーピースは、5サイズが同梱です。
特段工夫が見られるものではないですし、多めの付属で親切です。

ドライバーは、10mmです。
他社にはより大きいものを採用する機種がありますが、このサイズならば、基本的に十分、低音域が楽しめます。
振動板の素材は不明です。同社は硬質のPEEK素材を採用する例が多いですが、本機は違うかもしれません。
音抜けをよくするためにベント(孔)がドライバーの前後にあります。
他社でも説明しましたが、この構造だと完璧な音漏れ防止は無理なので、通常音量で聞くと、静かな車内(エンジン停止したバス、停車中の空いた電車)では、音が後ろの席の人に届く場合はありえます。
音質面は、 同社のスピーカーにも使われる「TRUE SOUND」が1つのキーワードです。
味付け少なめの「ピュアでクリアな音質」を追求する方向性です。完全ワイヤレスイヤホンながら、試聴すると、確かに「ヤマハの味」を感じられます。

音質のパーソナライズは、リスニングケア(アドバンスド)機能が搭載です。
若干他社とニュアンスが違いますが、イコライザの部分で、人間の聴覚特性に合わせて音のバランスを調整し、各帯域の音の爆音を防ぎ、聴覚保護をするというものです。
ヤマハ機ではお馴染みのものですが「アドバンスド」なので、周囲の騒音も総合的に判断して、音質の犠牲を最小限に調整してくれます。

加えて、リスニングオプティマイザーとして、マイクを使いつつ、リアルタイムで、装着状況や、耳穴の内部の聞こえをマイクを通して解析し、実際の音源との差に基づき、音質を調整する機能が付きます。
Appleの「アダプティブイコライゼーション」機能に相当する機能で、(耳のケアではなく)音質アップのための機能です。
リアルタイムで、音質アップのための特定の周波数特性の調整に言及があるのは、Appleを除けばヤマハだけかと思います。

ノイズキャンセリングは、本機はやや分類しがたいです。
ノイキャン用のマイクは1つですが、内側に1マイクという構成だからです。
独自のアルゴで、内側のマイクで拾った音を、「音楽の成分」と「雑音の成分」とにリアルタイムでわけて、騒音の処理を行うとされます。
左右の聞こえ方の違もリアルタイムで補正するとのことです。
先述の「リスニングケア」に関係してきますが 騒音状況でも、あまりボリュームをあげずとも、しっかり良音できこえることを主眼においたノイキャンと言えそうです。
実際、かかりの程度は強く感じないので「乗り物向き」ではなく、自宅での仕事中など、騒音がそこまでない状況で、音楽を聴きつつ没入感を得たい場合に良いような仕様です。
なお、こうした理由で「分類しがたい」部分もあったか、ヤマハは「Adaptive ANC」ではなく、「Advanced ANC」という言い方をしています。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xのほか、ハイレゾ転送が可能になな可変ビットレートのaptX Adaptiveにも対応です。
ただ、「ハイレゾ対応」のマークは出していません。ヤマハ機はDAC部分でハイレゾに対応ができないからです。
一方、本機は低遅延の「ゲーミングモード」を搭載します。おそらく、このコーデックほか、(未対応の場合)SBCで遅延を遅くする処理が取られるのだと思います。
立体音響は、未フォローです。
接続安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
連続再生時間は、最大6時間です。
書き方が不明瞭ですが、おそらくノイズキャンセルオフ時の時間です。あまり長いとも言えないでしょう。
ケースは、フル充電約3回弱(16時間))の充電量です。
防水性は、IPX5等級です。

マイクは、こちらも搭載です。
クアルコムのSocなので、(通話時のマイクの)ノイズリダクションは可能です。
MEMSマイクですし、この部分は、高機能ではないにしても問題ない仕様です。
そのほか、外音取り込み(アンビエントサウンドモード)も搭載です。
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以上、ヤマハ TW-E7B の紹介でした。
大きめでも音質を重視したい場合で、10mm以上のドライバーが欲しい場合、パナソニックの最上位機と共に選択肢になると思います。
傾向として味付けの少ないヤマハ的な音質傾向が好きな方は良いかと思います。その他の部分もだいたい平均点以上で、短時間ながら聴いた時の印象も良好です。
ただ、先述のように、移動中の乗り物にはノイキャンの仕様的にあまり向かない点ほか、ベント孔から音が漏れやすくは感じたので(極めて静粛性が求められる)場所では使いにくい部分は感じます。
自宅などで集中したい際などに使うには全く問題なく、よいものです。
2-6・ゼンハイザーのノイキャンイヤホン
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つづいて、ドイツのゼンハイザーのノイキャン完全ワイヤレスイヤホンです。
高音質な方向性で日本にファンが多い人気音響メーカーです。ユーロ系企業では、最も日本で人気があるかと思います。
ノイズキャンセリングは、やはり、クアルコム系の汎用Socです。ノイキャンの音質部分の弊害にわりと敏感な企業で、上位機だとあまり「ノイキャン機」として紹介したい機種はないです。そちらは、別記事になる【完全独立型イヤホンの比較記事】で多くみています。
しかし、2024年に、スポーツ用の少し特殊なラインで面白い機種が出たのでその機種だけみています。

【2024年発売】【型番:700365】
24・ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4
¥44,400 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:5Hz-21kHz
コーデック:SBC AAC aptX-Adaptive LC3
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:6時間
ドライバー:7mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:
重さ:5.8g×2
MOMENTUM True Wireless 4は、ドイツのゼンハイザーの最上位機です。
2024年に第4世代になりました。
音周りは第3世代とあまり変化はないですが、通話用マイクの品質改善(ホワイトノイズの減少)と、Bluetooth 5.4の採用、後述するLC3コーデックの対応が新機軸です。

重量は、5.8gです。
さほど重くないですし、サイズも割と小さめです。
イヤーピースは、3サイズ同梱されます。
シリコン製で、下位機種とは形状もやや異なります。
音質面では、周波数帯域のスペックは下位機種と同じです。
ドライバーも、同じ7mmですので、音響部分は下位機とスペック的に見える性能差は乏しいです。
制御の部分で、プロセッサを2基搭載にすることで、音質の向上を果たしたという記述は見られますが、この部分を主眼に置いた上位機というわけでもなさそうです。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xのほか、aptX Adaptiveに対応します。
したがって「ハイレゾ対応」できますが、イヤホンの部分のスペック(21kHz)が、業界の定める基準(40kHz)に満たないので、真に対応していると言えるかは、微妙です。
なお、新機種になってLC3コーデックにも対応しました。高圧縮で、低遅延なコーデックとして、最近ひろまってきたものです。
立体音響は、フォローしません。
通信安定性の面では、Bluetooth5.4に対応です。

ノイズキャンセリングは、明確に「強力」です。
汎用のクアルコムのSOCですが、Wマイク式(自動)に相当します(Hybrid Adaptive ANC)
リアルタイム分析も、したがって行って、自動で「かかり」の調整をしています。
ソニーなどのように加速度まで見るわけではないものの、周囲の騒音レベル(騒音状態)によって、かかり方を自動で調節されます。
連続再生時間は、ノイキャンオンで6時間という表記です。
ケースは、蓄電容量からすると、3-4回ほどのフル充電はできそうです。
防水性は、IPX4です。
マイクは、内側に1基、外側に2基搭載です。
他社もそうですが、内側と外側の音で分析して品質を高める仕組みを採用する場合、通話品質が上がります。もちろん、ビームフォーミングマイクです。
外音取り込みモードも搭載です。
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以上、ゼンハイザーの MOMENTUM True Wireless 4の紹介でした。
Apt-X系に対応する高級機をお探しの場合は、良い選択肢でしょう。
その上で、下位機種との違いは、ハイブリッド アダプティブANCに対応する部分です。
一方、静寂な場所での音質面は、下位機種とさほど違いはないと思われるので、用途に合った方のみ、検討対象にすると良いかと思います。
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このほか、同社のTWS型イヤホンで目に付いた製品を、以下で順番にみておきます。

【2024年発売】【型番:700262 700263 】
25・ゼンハイザー ACCENTUM True Wireless
¥25,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:5Hz-21kHz
コーデック:SBC AAC aptX LC3
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:7mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:5.5g×2
第1に、ACCENTUM True Wirelessです。
24年に登場した MOMENTUM True Wireless 4の廉価版です。
ドライバー周りはほぼ同じで、静謐な状況でなる音はほぼ同じと言えます。
差が付くのは、ノイキャンで、こちらは、Wマイク式ですが、周囲の状況に合わせた調整(ANC)はしない、普通のWマイクです。
コーデックも、低遅延のAptx-X Adaptiveに非対応です。
おそらく、Socが変わります。
あとは、ケース搭載のバッテリー量が少ないのと、LE Audio(LC3)のAuracastに対応しない点が違いです。後者は、規格対応がまだ進んでいないので、まあ、なくても惜しくないです。
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結論的にいえば、自宅の静かな場所で利用するならば、コスト面でこちらを選んでも良いでしょう。
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【2024年発売】
26・ゼンハイザー MOMENTUM SPORT
¥22,200 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC aptX-Adaptive
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IP55
重さ:6.4g×2
第2に、「SPORT True Wirelessです。
2024年に登場する、同社のスポーツ用のハイエンドです。

重さは、片側が6.4gです。
形状は、ウイングが目立ちますが、名前通り「スポーツ用」で、落とさないような配慮のためです。装着調整用にイヤーフィンも用意され、フィット感を高めます。
防水・防塵性も、IP55ですので、雨天時のトレーニングにも使いやすいでしょう。
ドライバーは、10mmです。
大きいですし、カナルタイプです、仕組み的に密閉型ではなく「セミオープン」です。
ジョギングやワークアウトの利用では問題ないですが、この方式は音漏れはあるので、シーンは選ぶ方式です。
ノイキャンは、搭載です。
他機と同じで、ダブルマイクのハイブリッドNCです。
セミオープンでの搭載は珍しいです。
外音取り込みも可能な仕様なので、半解放ながら、パッシブ(耳せん)で遮音はスルしようと言えます。
バッテリー持続時間は、調査中です。
一方、特徴的で面白いのは、心拍数と体温の測定機能です。
ポラールとの技術協力とのことです。

ここは、このブログの以上の記事でみた、腕時計型でも賄えます。
ワークアウト時に利用している場合が多いでしょうが、耳の温度は一般的に「正確」だと言われますし、圧力を利用した耳での心拍数の計測も同じことが言えるようです。
ただし、この部分は、メーカーの発表と、後日の専門家による検証による部分ですので、現段階では判断保留にします。
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結論的にいえば、(それでも)計測部分に目が行く機種です。半解放型である点は、ワークアウト用と考えると問題ないと思いますが、なぜ、「セミオープン」にしたのか(音質と言うより、計測の必要からか?)を含めて、ちょっと分からない部分が多いので、発売されてから、補足しようかと思います。
次回に続く
ノイキャン対応イヤフォンのオススメは結論的にこれ!
というわけで、今回は、ノイズキャンセリングイヤフォンの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

3・ノイキャンイヤホンの比較 (3)
3-1:デノン〈日本〉
3-2:ファーウェイ〈中国〉
3-3:Beats〈米国〉
3-4:オーディオテクニカ〈日本〉
4・ノイキャンイヤホンの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く3回目記事(こちら)は、今回見れなかったデノンなどのTWS型のイヤホンをいくつか見ていきます。
音質の良さ ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
立体音響 ★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事(こちら)で、今回比較した全機種から、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案します。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら !
