【今回レビューする内容】 2022年 43インチ以上のPC用4K液晶ディスプレイの価格・性能とおすすめ・選び方: 49 55 65 75インチの大型PC用ディスプレイ
【比較する製品型番】IODATA EX-LD4K552DB EX-LD4K552DB LCD-M4K493XDB LCD-M4K652XDB LCD-M4K751XDB LCD-SU551EPB Acer DM431Kbmiiipx DM431Kbmiiipfx Philips 438P1/11 LGエレクトロニクス LG UltraGear 48GQ900-B 43UN700-BAJP JAPANNEXT JN-IPS4302UHDR JN-IPS4300TUHDR JN-IPS5500TUHDR JN-IPS6500TUHDR JN-VT4300UHDR JN-VT5001UHDR JN-VT7500UHDR JN-VC555UHD JN-VT6500UHDR JN-IPS7500TUHDR JN-IPS7500TUHDR N-IPS9802TUHDR DMM.make DKS-4K43DG5 DKS-4K65DG5 DKS-4K75DG5 DKS-4K55DG5 DKS-4K50DG5
今回のお題
大画面4Kモニターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2022年10月現在、最新の、4K液晶モニターを比較します。
1・4Kモニターの比較 (1)
:サイズ:27型・28型
;解像度:4K 5K
:予算:3万円〜
2・4Kモニターの比較 (2)
:サイズ:31.5型・32型
;解像度:4K 6K 8K
:予算:5万円〜
3・4Kモニターの比較 (3)
:サイズ:40型以上
;解像度:4K
:予算:4万円〜
4・4Kモニターの比較 (4)
:サイズ:23.8型以下
;解像度:4K
:予算:3万円〜
5・4Kモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
今回は、サイズ別の比較の3回目記事です。
40インチサイズを超える、超大画面のPC用4Kモニターを紹介します。
店頭ディスプレイ(サイネージ)などの業務用や、トレーダーの方、または、「TV替わり」として購入する方もいるものです。
ただ、1回目記事には、「画面サイズの選び方」ほか、「4Kモニター特有の注意点」などを含めた、基本的な選び方についての情報があります。
検索エンジンから来ていただいた方は、【1回目記事】からお読みいただくとわかりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のモニターを一機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
1・40型以上の4Kモニターの比較
1・大画面4Kモニターの比較 (1)
1-1:アイオーデータ〈日本〉
1-2:ACER〈台湾〉
1-3:フィリップス〈欧州〉
1-4:LG〈韓国〉
1-5:JAPANNEXT〈日本〉
1-6:その他の製品〈各社〉
2・4Kモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
さっそくですが、具体的な4Kモニターを比較にはいります。
今回は、上表のように、メーカー順に各機を紹介していきます。
1-1・IO-DATAのモニターの比較
はじめに、日本のアイオーデータの製品です。
三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本のPC周辺機器メーカーです。
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なお、以下では、イマイチな部分は青字で、高評価できる部分は赤字で、本文を書いていきます。
【2021年発売】(一部は2019年)
【5年保証モデル】
[49インチ]
1・IODATA LCD-M4K493XDB
¥178,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
[65インチ]
2・IODATA LCD-M4K652XDB
¥184,799 楽天市場 (10/31執筆時)
[75インチ]
3・IODATA LCD-M4K751XDB
¥285,999 楽天市場 (10/31執筆時)
【3年保証モデル】
[55インチ】
4・IODATA EX-LD4K552DB
¥79,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
[65インチ]
5・IODATA EX-LD4K552DB
¥129,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
液晶の方式:ADS ハーフグレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子: HDMI×2 HDMI2.0 DP D-sub
スタンド:固定式
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(6w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:5年
LCD-M4K751XDBは、アイオーデータの大型4Kディスプレイです。
パネルサイズが複数ありますが、性能は基本的に同じです。
なお、Amazonでは、保証期間を3年と短くした廉価版を一部サイズで販売しています。
液晶パネルは、ADS液晶です。
視野角や視認性の部分の特徴は、目に優しいといえるIPSパネルと同等です。
中国企業の「ジェネリック」なIPSパネルで、正確には、駆動方法が少し異なります。
ただ、ADS液晶は、最近評価を上げてきたので多くの場合問題ないです。
それ以外も、以上の大手の中級以上のパネルならば、採用例も多く最近では問題ありません。
モニターの表面は、動画向きのハーフグレア加工です。サイネージ用テレビ的な利用を見すえた製品です。
輝度は、350cd/uで、能力は高いです。
なお、65型は400cd/u、75型は500cd/uと相応に上がっていきます。
コントラストも同様です。
応答速度は、オーバードライブ時に、5ms(GTG)となります。
HDRは、対応です。
画質調整機能は、一方、「映像美」に関する部分で割と充実します。
低解像度ソースに強い超解像技術は、三菱時代の遺産として搭載です。
加えて、10段階で自動的に発色を調整するエンハンストカラー機能も魅力です。
バックライトの輝度調整で、コントラスト調整をするCREXも、コントラスト比があげにくい、IPS液晶では重要な技術です。
これらの部分は「TV並」のスペックと言えます。
「目の優しさ」の部分もしっかり、フリッカーフリーに対応です。
そのほか、ゲーム向きにFreeSyncに対応し、ナイトビジョンにも対応させています。
接続端子は、HDMIが3つ、 DisplayPortとVGAが1つという端子構成です。
本機は、1ポートがHDM2.0対応のため、HDMI端子でも4k/60P表示が可能です。
HDMI端子が多く、ゲーム機など複数の機器をつなげるには向くでしょう。
HDCP2.2にも、対応です。
なお、HDCP2.2に対応しない場合、HDMI接続でTVとして使おうとすると、4K動画が見れないことになります。著作権保護の関係です。
スタンドは、一方、固定式で動かせません。
大きなモニターの場合、この部分はあまり重視しないで良いでしょう。
VESA規格には対応します。
こちらも大画面は、マウントサイズが変わる(400×200mm)ので、注意が必要です。
スピーカーは、総合12Wのステレオスピーカーが搭載されます。
製品の性格上、比較対象は一般的なTVとなると思いますが、貧弱です。
そのほか、リモコンが付属する点は、この機種の特色です。
ビデオやゲームなどの操作にも一部対応している、TVのリモコンのような多機能リモコンです。
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以上、アイオーデータのLCD-M4K751XDBなどの紹介でした。
現状で言えば、サイネージ用などのビジネスユースむけの製品でしょう。
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[55インチ]
6・IODATA LCD-SU551EPB
¥195,800 楽天市場 (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:700cd/u
液晶の方式:IPS液晶 ハーフグレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:8ms (GTG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子: HDMI 2.0×2 HDMI Cp
スタンド:固定式
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:5年
なお、完全に「サイネージ用」ですが、55インチ機のLCD-SU551EPBという製品があります。
本機は、標準輝度が700cd/uと明るいので、待合室などの明るい場所でも視認性が良いです。
ただ、おそらく、輝度をそのような使途のために調整しているので、家庭用としてTV替わりに使って良い製品ではないです。
一方面白いのは、USBメモリによる、メディア再生に対応する点です。
動画については、AVI・MPEG-1・MPEG-2・VOB・MP4、静止画はJPEG、音楽もWAV・MP3・MP4とそれなりに扱えます。
また、本機は、ネットワーク(100BASE-T)も備えて、そちら経由で、レコーダーなどの映像を再生できるので、考えれば、使途の幅は広いと思います。
1-2・ACERのモニターの比較
続いて、台湾のエイサーのモニターの紹介です。
日本では、ゲーミングモニターに強い印象のあるメーカーですが、結構、バリエーション豊かにモニターを売っています。
【2019年発売】【43インチ】
【通常型番】
7・Acer DM431Kbmiiipx
¥72,800 楽天市場 (10/31執筆時)
【Amazon限定型番】
8・Acer DM431Kbmiiipfx
¥56,800 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:250cd/u
液晶の方式:IPS ハーフグレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx3 DP D-sub
スタンド:無可動
VESA:100mm
スピーカー:5w×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年(本体は3年)
Acer DM431は、台湾のAcerが発売する43インチの大型4Kディスプレイです。
Amazon限定モデルがあります。
そちらは、通常付かないHDMIケーブルがオマケで付く以外は同じですので、同時に紹介します。
液晶パネルは、IPS液晶を採用します。
視野角が広く、目に優しいパネルです。
ただし、表面加工は、テレビ利用向きのハーフグレア(半光沢)です。
輝度は、250cd/uです。
あまり良くないです。
応答速度は、オーバードライブ時に5msです。
動く動画などへの強さは、ある程度期待して良いでしょう。
HDRは、本機はHDR10(ハイダイナミックレンジ)に対応します。
対応する信号を記録しているゲームや映画などを再生する場合、明るい場所(光)の表現力が増します。
画像補正機能は、アイオーデータほどは、あまり多機能ではないです。
ただ、アイオーデータのCREXに対応するACM(Adaptive Contrast Management)を持ち、コントラスト部分の対策はあるので、問題はないです。
「目の優しさ」の部分では、フリッカーセーフ機能もありますし、及第点の水準はあります。
接続端子は、HDMIx2.0×1 HDMIx2 DP×1という構成です。
こちらは、ビジネスに便利な4画面分割は非対応です。
HDCP2.2には、対応です。
スタンドは、固定式です。
ただし、VESA規格には対応します。
スピーカーは、5Wのやや小型なスピーカーです。
テレビで利用する場合は、後ほど紹介する、別売のスピーカーなどの導入を考えましょう。
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以上、Acerの43インチディスプレイの紹介でした。
価格はアイオーデータと同程度で、IPS液晶という点が魅力です。一方、パネル部分の保証期間が短い部分と、画像補整の充実度、輝度などの部分ではやや負けます。
総合的には、アイオーデータの43インチのが少し有利でしょう。
1-3・フィリップスのモニターの比較
続いて、オランダのフィリップスです。
世界的な総合家電メーカーですが、わりとビジネス用のモニターに強いと言えます。
【2020年発売】【42.5インチ】
9・Philips 438P1/11
¥49,800 楽天市場 (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:400cd/u
液晶方式:IPS ハーフグレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 DPx2 D-sub
スタンド:固定式
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(5w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:5年
438P1/11 は、フィリップスの42.5インチの大型ディスプレイです。
液晶パネルは、IPS液晶です。
格安の4KIPSパネルの場合、RGBカラーに白ピクセルが入った「IPS-RGBW」液晶の場合があります。これはコスト削減のためです。
その場合、黒が締まらないのですが、格安4KTVでは最近採用例が多いです。
ただ、大手企業の場合、その場合は普通情報開示しますので、フィリップスなら(保証はしませんけれど)大丈夫でしょう。
応答速度は、オーバードライブ時に、5ms(GTG)です。
十分な水準でしょう。
HDRは、非対応です。
画像補正機能は、ブルーライトカットのほか、フリッカー対策の言及があります。
これらは、PC用モニターとしては、最近は基本装備です。
「映像美」の部分では、モニター全体の照度を均一化させるSmartUniformityの言及があります。大画面機をモニター利用する場合には有効に思えます。
また、IPS液晶の弱点であるコントラスト部分も、SmartContrastで調整されるので、この部分は、他社機と同等です。
そのほか、オフィス、写真、映画、ゲームなどの自動画質補正(SmartImage)も搭載です。
接続端子は、VGAほか、HDMI2.0x2 DisplayPortx2が付属します。
これらを利用することで、最大4画面表示に対応できます。
HDCP2.2には、対応です。
スタンドの品質は、こちらは大画面のため、固定式で動かせません。
VESA規格は、対応可能です。
ただし、マウンターは200x200mm規格です。
スピーカーは、5wのステレオスピーカーが搭載されます。
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以上、438P1/11 の紹介でした。
やはり、基本的には、法人や店舗用のサイネージ用です。
HDCP2.2対応なので、TV代わり、またはPCゲーム用の大画面機として使えない訳でもないでしょうが、HDRに対応しないのは、現在の水準ではネックと言えます。
1-4・LGのモニターの比較
続いて、LGエレクトロニクスの4Kモニターです。
同社は、自社で(部品としての)IPSが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。
【2022年発売】
【42.5インチ】43UN700-B後継
10・LGエレクトロニクス 43UN700-BAJP
¥68,827 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:400cd/u
液晶の方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:8ms (GTG)
HDR:HDR10
USB給電: 60W
接続端子:HDMIx4 DP USB-C
スタンド:チルト
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
43UN700-BAJPは、LGの42.5インチの大型4Kディスプレイです。
液晶パネルは、目に優しいIPSを採用します。
このサイズは、動画の再生に強いハーフグレア加工が多いのですが、こちらはノングレアです。
画面も広く、4画面のマルチモニターとして利用できるので、トレーダーなどにも需要がありそうです。
応答速度は、8ms(GTG)、輝度は、400cd/uとなります。
応答速度は遅めですが、一般的には、ゲームを含めて問題ないでしょう。
ただ、FPSゲームなど遅延が問題になるものは例外です。
HDRは、HDR10に対応します。
対応するゲームなどでは、光表現が拡張されるでしょう。
画像補正機能は、「映像美」に関わる部分では、同社も高機能です。
例えば、映像の暗部を補整するBlack Stabilizer、低解像度ソースをアップコンバートできる超解像技術(Super Resolution+)が目立ちます。
「目の優しさ」の部分も、フリッカー対策・明るさ調整など必要な機能は網羅します。
一方、普通のテレビと比較すると、「標準画質を4K画質にアップコンバートする系統の機能がない」です。
これは他社もそうですが、TV利用は「テレビに負ける」部分が多いです。
接続端子は、HDMIx4 DisplayPortx1 USB-Cx1です。
HDMIは2系統がHDMI2.0に対応し4k/60P表示が可能です。
一方、USB-C端子は、60Wの給電に対応できます。
USB-C給電に対応できる最近のノートPCとの接続には便利でしょう。
HDCP2.2にも、対応です。
スタンドの品質は、大画面ながら、チルトに対応する機種があり、前後に角度が付けられます。
また、VESA規格にも対応します。
スピーカーは、総計、20Wのリッチバススピーカーが採用されている点が目立ちます。
安めの4Kテレビの内蔵スピーカーほどの水準はあります。
ただ、音質部分で高い期待はしないでください。
そのほか、リモコンが付属します。
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以上、LGの43UN700-BAJPの紹介でした。
トレーダー用の分割モニターとしては、コスパがよいと言える製品です。
ハーフグレア加工ではないため、動画の輝度などはやや弱くなるとはいえ、ノングレアは、映り込みが少ないため、日の当たる場所に置くなら、かえってこちらが向きます。
【2022年発売】
【47.5インチ】
11・LG UltraGear 48GQ900-B
¥181,636 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:330cd/u
パネル方式:OLED ノングレア
コントラスト比:150万:1
応答速度:0.1ms (GTG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.1 x3 DP1.4
スタンド:固定
VESA:300×200mm
スピーカー:内蔵(20w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
48GQ900-B は、LGの47.5インチの大型4Kディスプレイです。
LG UltraGearという、主にゲーム向きの同社シリーズの構成機です。
パネルは、本機は液晶ではなく、アンチグレアの有機EL(OLED)です。
なんとなく、「液晶パネルの上位互換」のように、思われますが、得意な部分と苦手な部分はあるため、そこを含めて説明します。
応答速度は、0.1msです。
ここは、明らかに有機ELの良い部分です。
バックライト不要でピクセルが自発光するので、この部分はかなり強いです。
輝度は、ただ、330cd/uです。
決して低くはないですが、この価格帯の液晶に比べると低いです。
HDRも、輝度が低いので、HDR10対応に止まります。
テレビ兼用としてリビング置きを考えている場合、この画面サイズの有機ELだと、日中だとカーテンを引くなど対策が必要です。
画面はアンチグレアで映り込み対策はあるのですが、そのように言えます。
本機を「ゲーム用」のシリーズ名で出しているのと、公式写真がたいがい照明が暗いシーンであることは、その暗示でもあります。
コントラスト比は、しかし、ダイナミック比ですが、150万:1です。
実際「黒の締まり」はありとあらゆる液晶をひっくるめても有機ELが最も強い部分で、美点です。
先述のように、輝度は高くしにくいものの、(LED不要なので)真の黒が表現できるので、明暗差の表現力、液晶以上です。
画像補正機能は、ゲーム系の仕様です。
カクツキ対策について、AMD FreeSync Premium・NVIDIA G-SYNC Compatibleの両方の認証を取っています。
そのほか、暗部補整(Black Stabilizer)を含めて、同社のゲーミング用にお馴染みの機能は網羅します。
なお、このあたりの用語や意味については【ゲーミングモニターの比較】のほうで、書いています。
接続端子は、HDMI 2.0x3とDisplayPort1.4です。
本機の場合、リフレッシュレートは、4K/120Pもいけるので、PS5やXBOXなどのゲーム機で、高リフレッシュレートを楽しめる水準です。
なお、USBポートもありますが、USB3.0ハブ用になります。
HDCP2.2には、対応です。
スタンドは、固定です。
ただ、VESAマウントは可能です。
スピーカーは、総計40Wです。
TVと比べてもそこそこ迫力は得れます。しかし、やはり、このモニターと釣り合うのは【サウンドバーの比較記事】で取りあげたような外付の専用製品です。
そのほか、専用リモコンが付属するほか、ゲーム用なので、LEDのイルミネーションに対応します。
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以上、LGの48GQ900-B の紹介でした。
先述のように「ゲーム用」である点にまず注意しましょう。
リビングテレビとして利用する場合は、先述のように輝度もですが、画面がアンチグレア(非光沢)なので、基本、ハーフグレア(半光沢)とは感じは異なります。
また、この画面サイズで仕事に使う人はいないとは思いますが、その用途で、本機のようなTV用のパネルは向きませんし、疲れます。
ちなみに、LGにしても、【31.5インチ4Kモニターの比較】で書いたように、自社のテレビ用(カラーフィルター蒸着式)ではなく、仕事むけモニターは、日本のJOLEDの印刷方式を外部調達しています。
1-5・JAPANNEXTの4Kモニター
続いて、ジャパンネクストの4Kモニターです。
同社は、最近、格安モニターを海外工場から輸入販売している日本企業となります。
基本的に値段重視なので、「製品のバージョンによって多少異なる場合」という註記があります。
【2019年発売】(執筆時在庫切れ)
【43インチ】(旧型番:JN-IPS4300UHDR)
12・JAPANNEXT JN-IPS4302UHDR
¥48,191 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:280cd/u
液晶の方式:IPS系?ハーフグレア
コントラスト比:1100:1
応答速度:3ms (GTG)
HDR:HDR
USB給電:
接続端子:HDMIx3 DP D-SUB
スタンド:固定
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(5w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
JN-IPS4300UHDR は、JAPANNEXTが販売する、43インチの大型4Kディスプレイです。
同社は、工場を持たない輸入商社で、組み立てから全て現地工場で行うタイプ(ファブレス)です。
液晶パネルは、正確には不明です。
カタログページで「IPS」「IPS系」「IPS-ADS」とも表記が揺れています。
調達価格からして、IPSと断言しない場合で、LGのIPSであることは「まずない」でしょうし、ADSと言葉を出していることから、そのジェネリックであるADSだとは思います。
その場合は、特段信頼性には問題ないでしょう。
液晶は、テレビ向きなのでハーフグレアです。
応答速度は、一方、3ms (GTG)とスペックが良いです。
視野角も落ちていないですし、問題ないです。
輝度は、280cd/uですので、やや物足りないです。
HDRは、非対応です。
画像補正機能は、一方、既存メーカーの「特許の塊」のような部分なので、めぼしい機能はありません。
この機種のもうひとつの弱点です。
接続端子は、HDMIx3 DisplayPortx1 VGAx1です。
HDCP2.2にも、対応です。
スタンドは、固定式です。
ただし、200mmのVESAマウントに対応できます。
スピーカーは、総計5Wながら付属します。
保証期間は、やはりファブレス企業なので、1年ですね。
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以上、JAPANNEXTが販売するJN-IPS4300UHDRの紹介でした。
安いですが、メーカー製ではないため、手厚いサポートが受けられない点は、注意しましょう。
安い理由はあるため、ある程度のリスクを許容できる場合のみ、選ぶべきでしょう。
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【2021年発売】
[43インチ]
13・JAPANNEXT JN-IPS4300TUHDR
¥45,273 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:250cd/u
液晶の方式:IPS系?ハーフグレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:8ms
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx3 USB×1
スタンド:固定
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(8w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
[55インチ]
14・JAPANNEXT JN-IPS5500TUHDR
¥68,194 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:280cd/u
液晶の方式:IPS系?ハーフグレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:6ms
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMIx3 USB×1
スタンド:固定
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
[65インチ]
15・JAPANNEXT JN-IPS6500TUHDR
¥109,073 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
液晶の方式:IPS系?ハーフグレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:8ms
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMIx3 USB×1
スタンド:固定
VESA:400mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
[75インチ]
16・JAPANNEXT JN-IPS7500TUHDR
¥209,980 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
液晶の方式:IPS系?ハーフグレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:8ms
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMIx3 USB×1
スタンド:固定
VESA:400×300mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
[98インチ]
17・JAPANNEXT JN-IPS9802TUHDR
¥1,298,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
液晶の方式:IPS系?ハーフグレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:8ms
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMIx3 USB×1
スタンド:固定
VESA:900×400mm
スピーカー:内蔵(12w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
なお、同社からは、別の型番で、以上のディスプレイも販売中です。
液晶パネルは、こちらも「IPS系」という表記です。
IPSと明言されない点で、IPSを名乗れない「ジェネリック」と考えられます。
同社の場合、ADSやAASなどの採用実績があります。
PC用ならば、上表の大手のものならば問題ないようには思います。ただ、TV用の大画面4Kパネルについては、ADSとIPSは割と見かけます。ただ、それ以外はあまり採用例はないかとは思います。
視野角などは同等との表記です。
ただ、液晶は個体差(常時点灯やドット欠け)があるため、しっかりした履歴を書かないのは、大きな不安要素です。
そのほか、応答速度などの面で、先ほどの機種より不利です。また、用途的にテレビとしての利用が多そうですが、輝度がやや低めなのもネックです。
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【2021年発売】
[43インチ]
18・JAPANNEXT JN-VT4300UHDR
¥42,616 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:250cd/u
液晶の方式:VA系 ハーフグレア
コントラスト比:5000:1
応答速度:9.5ms
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx3 USB×1
スタンド:固定
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
[50インチ]
19・JAPANNEXT JN-VT5001UHDR
¥54,527 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:250cd/u
液晶の方式:VA系 ハーフグレア
コントラスト比:5000:1
応答速度:9.5ms
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx3 USB×1
スタンド:固定
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
[65インチ]
20・JAPANNEXT JN-VT6500UHDR
¥114,980 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
液晶の方式:VA系 ハーフグレア
コントラスト比:4000:1
応答速度:8ms
HDR:HDR10
接続端子:HDMIx3 USB×1
USB給電:
スタンド:固定
VESA:VESA 400×400mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
[75インチ]
21・JAPANNEXT JN-VT7500UHDR
¥199,980 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
液晶の方式:VA系 ハーフグレア
コントラスト比:5000:1
応答速度:6ms
HDR:HDR10
接続端子:HDMIx3 USB×1
USB給電:
スタンド:固定
VESA:VESA 400×300mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
また、同じ仕様で、「VA系液晶」を採用した製品も登場しています。
旧機種は、サムスン系のSVAでしたが、本機についてはわかりません。
ただ、あくまで、VA液晶の系列なので、IPS系よりコントラスト比が高く出せます。
そのため、TV的に利用するならば、本機の方が、黒が引き締まり、奥行感が出やすいでしょう。
ただ、応答速度はやはり遅いですし、付属するリモコンも安っぽいです。値段なりの部分はあるため、主には、法人のサイネージ用でしょう。
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【2020年発売】
[55インチ]
22・JAPANNEXT JN-VC555UHD
(¥89,970) Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
液晶の方式:VA グレア
コントラスト比:6000:1
応答速度:4ms
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx3 DP D-sub
スタンド:固定
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(6w×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
さらに、LGの局面ディスプレイ搭載タイプの販売があります。
黒が引き締まるVA液晶(スーパーVA式)採用で、コントラスト比も高く、HDR10にも対応なので、TVのように利用するのには向くでしょう。
とくに、LGが曲面タイプの4Kテレビの日本販売を止めて、このタイプはデンキヤにもないです。
欲しかった方もいると思いますので、朗報と言えるでしょう。
HDCP2.2に対応ですので、テレビとしても利用しやすいですし、1端子はHDMI2.0にも対応です。
リモコンも付属ですが、多機能ではないので【スマート家電リモコンの比較記事】で紹介したような基材で、汎用化するのも良いでしょう。
1-6・その他のモニターの比較
最後に、ここまで見た以外のメーカーの製品をまとめてみておきます。
【2022年発売】
【ADSパネル】
【43インチ】(スピーカー8w)
23・DMM.make DKS-4K43DG5
¥54,100 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
液晶の方式:ADS ハーフグレア
輝度:250cd/u
コントラスト比:1200:1
スピーカー:内蔵(10w×2)
【65インチ】
24・DMM.make DKS-4K65DG5
¥115,865 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
液晶の方式:ADS 直下型 ハーフグレア
輝度:300cd/u
コントラスト比:1200:1
スピーカー:内蔵(10w×2)
【75インチ】
25・DMM.make DKS-4K75DG5
¥220,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
液晶の方式:ADS 直下型 ハーフグレア
輝度:300cd/u
コントラスト比:1200:1
スピーカー:内蔵(10w×2)
【IPSパネル】
【55インチ】
26・DMM.make DKS-4K55DG5
¥75,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
液晶の方式:IPS 直下型 ハーフグレア
輝度:250cd/u
コントラスト比:800:1
スピーカー:内蔵(10w×2)
【VAパネル】
【50インチ】
27・DMM.make DKS-4K50DG5
¥65,000 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
液晶の方式:VA 直下型ハーフグレア
輝度:250cd/u
コントラスト比:4500:1
スピーカー:内蔵(10w×2)
解像度:4K(3840×2160)
応答速度:
HDR:対応
USB給電:
接続端子:HDMIx3 AV入力
スタンド:固定
VESA:200mm
スピーカー:内蔵(10w×2)
保証期間:1年
同社による、大きめモニター販売は、同じくファブレスなJAPANNEXTより古く、5年以上にはなります。その第5弾です。
より大きいサイズもありますが、同時に紹介します。
解像度は、4K画質です。
液晶パネルは、画面サイズにより、ADS・IPS・VAと変わります。
TVでは、同じシリーズでもそのようば場合はあるので、違和感はないです。3種類は珍しいです。
なお、画面サイズを問わないとIPSが良いようにみえますが、コントラスト比が1:800です。
TVではお馴染みですが、IPSにはRGBカラーに、白色(W)ピクセルを使用した「IPS-RGBW」と呼ばれる廉価版があります。バックライト少なめで、輝度が稼げるので、廉価版テレビの一部に使われます。
おそらく、その類なので、それを選ぶならば、ADS液晶のが良いようにみえます。テレビ利用ならば、コントラスト比が優れるVAも良いです。
なお、どの製品もPC用にはあまり用いられない、TV向きの直下型LEDバックライト採用が明言されます。
その点からも、ターゲット層は、やはりテレビ代わりでしょう。
HDRは、対応明記があります。
水準としては、HDR10です。
画像補正機能は、とくに目立つ機能は無いです。
接続端子は、HDMI2.0x3です。
多めの端子なのは、【STB機器の比較記事】を買って、動画コンテンツを見ることを前提にしているからです。
そのほかに、AV入力があるのは、商業ニーズでしょう。
HDCP2.2は、対応です。
スタンドは、固定式です。
ただし、VESAマウントに対応できます。
スピーカーは、総計10Wのスピーカーです。
ただし、43インチのみ8Wです。
保証期間は、やはりファブレス企業なので、1年です。
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以上、DMMの DKS-4K43DG5などの紹介でした。
前世代のターゲット層は業務用と感じました。ただ、今世代は、昨今の事情で、テレビチューナーのないモデルの需要が増えたので家庭用に寄ったのかと思います。
その用途だと、割と良いと思いますが、先述のように、IPSモデルは止めた方が良い気がします。
1・4K液晶テレビの比較 (1)
:東芝〈REGZA〉
2・4K液晶テレビの比較 (2)
:シャープ〈AQUOS〉
3・4K液晶テレビの比較 (3)
:ソニー〈BRAVIA〉
4・4K液晶テレビの比較 (4)
:パナソニック〈VIERA〉
5・4K液晶テレビの比較 (5)
:LGエレクトロニクス 〈韓国〉
6・4K液晶テレビの比較 (6)
:ハイセンス〈中国〉
7・4K液晶テレビの比較 (7)
:TCL 〈中国〉
8・4K液晶テレビの比較 (8)
:アイリスオーヤマ
:フナイ・三菱電機
9・4K液晶テレビの比較 (9)
:オリオン・山善
:maxzen・DMM
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめ機種の提案
なお、このブログの【4Kテレビの比較記事】で書いたように、最近、特に海外勢のテレビの価格構成が激しいです。
そのため、「チューナーレス」だから「チューナー付き」より特別に安いという状況は、あまりないです。
あえて言えば、テレビ特有の処理による遅延(応答速度)の部分を評価しての、ゲームニーズとしては、あり得るかなと思います。
そのため、チューナーが別に「あっても良い」ならば、以上のリンク記事で見ている製品とも、比較してください。
次回に続く
4K液晶モニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、40インチ以上の4K液晶モニターを紹介しました。
記事はもう少し続きます。
1・4Kモニターの比較 (1)
:サイズ:27型・28型
;解像度:4K 5K
:予算:3万円〜
2・4Kモニターの比較 (2)
:サイズ:31.5型・32型
;解像度:4K 6K 8K
:予算:5万円〜
3・4Kモニターの比較 (3)
:サイズ:40型以上
;解像度:4K
:予算:4万円〜
4・4Kモニターの比較 (4)
:サイズ:23.8型
;解像度:4K
:予算:3万円〜
5・4Kモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
結論編となる5回目記事【こちら】は、最後の「まとめ」です。
ここまで紹介した全てのモデルから、予算別・目的別のAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
5回目記事は→こちら
引き続きよろしくお願いします。