Top 炊飯器 比較2024’【美味しい】5.5合炊飯器46機の性能とおすすめ・選び方(3)

2024年01月01日

比較2024’【美味しい】5.5合炊飯器46機の性能とおすすめ・選び方(3)

【今回レビューする内容】2023-2024年 最新の5合炊き炊飯器の性能とおすすめ・選び方

【比較する製品型番】タイガー JPA-Z100-KC JPV-G100 JPV-H100 JPI-S100 JPW-H100-K JPW-G100-HD JPI-T100 JPW-B100 JKT-L100 JPK-S100-TD JPK-T100-KV JPI-H100-TD JPA-X100-KC JPI-G100 JPI-A100 JPC-G100 JPC-A102-WE JPV-A100 JPV-B100 JPI-Y100-WY JPI-X100(KX) JPI-X100(WX) JPI-X100(RX) JPW-10BK-K JPV-10E3K JPV-10BK-K 東芝 真空IH保温釜 RC-10VRV RC-10VRP-W RC-10VRT RC-10HR RC-10VSV RC-10VST C-10VSR RC10VRVE3TS RC10VSVE3W シャープ KS-HF10B-B ほか

今回のお題
上手に炊ける!5合炊き炊飯器のおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、2024年1月現在、最新の5.5合炊き(5合炊き)炊飯器の比較の3回目記事です。

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1・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック
 1-3:象印
 1-4:日立
2・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (2)
 2-1:アイリスオーヤマ
 2-2:三菱電機
3・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (3)
 3-1:タイガー
 3-2:東芝  
 3-3:シャープ
4・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (4)

 =最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿って、各機を比較していきます。

3-1・タイガーの炊飯器の比較

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 はじめに、タイガーの炊飯器の比較です。

 同社は、「底面加熱」にこだわる企業です。

 この場合、釜の質(熱伝導性)が結構重要になりますので、その部分の質には注目です。

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 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2023年6月発売】

 34・タイガー 炊きたて JPW-S100-HM
  ¥21,049 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2022年発売】

 34・タイガー 炊きたて JPW-G100-HD
  ¥18,497 楽天市場 (1/1執筆時)

 【特定店向け型番】(旧機ベース)JPW-10BKK

 34・タイガー 炊きたて JPW-10BK-K
  ¥29,800 楽天市場 (1/1執筆時)

 34・タイガー 炊きたて JPW-10E9-HC
  ¥17,340 楽天市場 (1/1執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:遠赤3層土鍋コート釜  
内釜厚さ:2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:粒立ち保温
堅さ調整:

 JPW-S100シリーズは、タイガーの炊飯器「炊きたて」シリーズ炊飯器です。

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 新旧両機種あります。

 2023年機は、外観(液晶の色)の変更があったほか、内鍋のコートの土鍋粉末を若干増やした点と、後述する保温機能(粒立ち保温)に対応したのが目を引きます。

 2022年機は、これらの機能がないことになります。

 このほか、特定店向けに、2種類の特別版(アウトレット)の販売があります。

  第1に、JPW-BK10です。

 ビックカメラ系に卸される型番です。

 2021年モデル(JPW-B100HD)をベースにした機種ですので、やはり保温の工夫はない世代のものです。新機種と麦飯メニューが省略になる代わりに、「すし・カレー用」メニューが加わります。

 サイトの説明だと、「内釜の厚さ」と「少量旨み炊き」もオリジナル要素とありますが、これは旧機と比べた場合のオリジナル要素であり、2022年以降だと普通に搭載ですので差ではないです。

 ただ、こちらだけ、操作パネル部分に抗菌加工がなされます。

 第2に、JPW-10E9です。 

 エディオン系です。やはり2021年機をベースにこちらは「お弁当用」の炊飯モードに入れ替えています。

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 結論的にいえば、通常炊飯部分にはあまり差が無いため、あまり長時間保温しないならば、旧機種を含めて、値段で決めてOKです。

  

 炊飯方式は、IH炊飯です。

 ヒーターの段数は、タイガーは全機とも非公開です。

 ただ、電熱ヒーター(シーズヒーター)は使われないため、「段数」で表現すれば、下側に2段と推定できます。

 なお、タイガーの場合、「鍋底130度」の高温度を、熱伝導性の高い釜で全体に回すのが「効率的」と判断しています(剛火IH)。

 タイガーは「(ガス火などの)土鍋ご飯の再現」が社是です。

 そのため、下火のみで「全面加熱」をしないという考えは、ポリシーとして「納得」です。

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 使われている釜は、3層遠赤釜です。

 遠赤効果がより高い「土鍋コーティング」が表面に採用されます。

 実際の土鍋ではありませんので蓄熱性は特にないですが、「遠赤効果」が期待できます。これにより、ご飯をより「ふっくら」させる効果があります。

 ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。

 ただし、健康ご飯は、玄米や雑穀米のほか、タイガーが力を入れる「麦めし」モードに対応します(特定店向け型番除く)。

 麦めしは健康によいですが、専用のモードがないと相当不味いので、チャレンジしたいかたには良いでしょう。

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 そのほか、本機は少量炊飯メニューがわりと充実します。

 炊飯器は、少量の炊飯は基本的には不得意(美味しくない)ですが、本機は、専用のプログラムを搭載して、この部分に多少メスを入れました(少量旨火炊き)。

 そのほか、冷凍用ご飯が美味しく炊ける専用メニューも搭載です。

 5.5合炊きの場合、0.5合から炊飯できます。

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 ただ、本機は、調理機能が付属しています。同社の【レシピ集】にあるメニューが、仕掛けるだけでできるというのが売りです。

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 相当量のメニューがあって面白いです。

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 ご飯の保温は、炊飯にも利用する蒸気センサーを利用した粒立ち保温プログラムを採用します。

 この価格帯の製品で、保温部分で主張がある製品は(保温技術にこだわる東芝を除けば)少ないですし、ワンポイントです。

 お手入れ は、IH炊飯器のため、特段面倒な手入れは不要です。

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 以上、タイガーのJPW-S100シリーズの紹介でした。

 炊飯器をつかったレシピ提案の多さは面白いと言えます。

 特段の個性はないですが、少量炊飯が得意な点と、麦飯系が得意な部分があえて言えばポイントです。

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 【2023年発売】2層遠赤黒厚釜

 35・タイガー 炊きたて JPW-T100-KV
  ¥18,057 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2022年発売】2層遠赤黒厚釜

 35・タイガー 炊きたて JPW-H100-K
  ¥16,980 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2021年発売】3層遠赤釜  

 35・タイガー 炊きたて JPW-B100-HD
  ¥25,800 楽天市場 (1/1執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:2層遠赤黒厚釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 なお、本機の下位機としてJPW-T100の販売があります。

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 炊飯部分で言えば、1.5mmの2層遠赤黒厚釜ですので、上でみた機種と差があります。

 2021年機は、1.5mmの3層遠赤釜 でしたが、薄さは同じです。

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 本機も、調理機能が付属しています。同社の【レシピ集】にあるメニューに対応しますが、多少ですが、先ほどの機種より少ないです。

 いずれにしても、ご飯の味は少し犠牲にされる部分はあるため、個人的には、あまりおすすめしません。保温面の工夫(粒立ち保温)もないです。


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 【2020年発売】

 36・タイガー 炊きたて JKT-L100-TP
  ¥28,000 Amazon.co.jp (1/1執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:遠赤3層土鍋コート釜  
内釜厚さ:1.5mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:

 JKT-L1シリーズは、上でみた製品の旧シリーズになります。

 新機種はフルモデルチェンジしました。旧機種は「別の機種」として紹介したほうが分かりやすいので、そうしました。 

 炊飯方式は、IH炊飯です。

 ヒーターの段数は、先述のように、タイガーは非公開です。

 ただ、方式は下面からの全面加熱で、新機種と変わりません。

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 使われている釜は、1つ上でみた製品と同じ、遠赤3層土鍋コート釜です。

 ただし、1.5mmとやや薄めです。やや物足りない部分があります。

 ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。

 一方、新機種ほど少量炊飯メニューが充実していない部分は注意点です。

 冷凍用ご飯のメニューもないです。

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 ご飯の保温は、先述の粒立ち保温は非搭載ですが、代わりに「つや艶内ふた」による工夫があります。

 高度な技術ではないですが、雫になりにくい水分膜を上部に張るため、長時間の保温にはそこそこ効果を発揮します。 

  お手入れ は、ただ、この内ふた構造のあった分、1点多く掃除は必要です。

 さほど面倒ではないですが。

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 一方、本機については、現行機で省略された 「タクック」という調理用のバスケットを使った料理が可能です。

 ご飯を炊きながら余ったスペースで炊飯と同時にロールキャベツなどの調理も可能なアクセサリーです。

 ただし、新機種の上位機のように、内鍋を利用した多種多様なレシピには非対応です。

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 以上、タイガーのJKT-L1シリーズの紹介でした。

 新機種と比べると内釜は多少グレードが落ちますが、調理かごによる調理機能に特色があります。この部分に「面白み」を感じられるならば、選べる機種と言えます。


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 【2023年発売】

 37・タイガー 炊きたて JPV-G100-KM
 37・タイガー 炊きたて JPV-G100-WM
  ¥29,980 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2022年発売】

 37・タイガー 炊きたて JPV-A100-KM
 37・タイガー 炊きたて JPV-A100-WM
  ¥36,609 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2021年発売】

 37・タイガー 炊きたて JPK-S100-TD
  ¥22,900 Amazon.co.jp (1/1執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:遠赤5層蓄熱コート釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:粒立ち保温
堅さ調整:

  JPV-G100も、タイガーの圧力式炊飯器です。

 旧モデルが残ります。

 2022年機は、後述する内鍋のコート材(ヒートカットパウダー)が新機種より少なめになります。ただ、それに伴う効果量の説明もないので、基本マイナーチェンジです。

 2021年機は、先述の粒立ち保温が非搭載で、やや保温部分が弱くなります。

 そのほか、一部メニューが異なります。新機種と比べると、旧機種にスポンジケーキ用のメニューがあります。また「押し麦」「もち麦」と麦飯について別々に2つのメニューがあります(新機種は麦めしで統一)。

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 結論的にいえば、保温部分を重視したいならば2022年機以降が良いと思います。あとは、値段で決めてOKでしょう。

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 炊飯方式は、最大1.25気圧圧力IH式です。

 方式自体は悪くなく、同社のIH式炊飯器の「上位」と言って良いです。

 ただ、次にみますが、タイガーは高級機を含めて、「可変圧力IH式」にこだわりを持って開発してきた背景があります。

 そのため、可変性がない本機は、同社の製品としては「やや異端」と言えます。

 ヒーターの段数は、非公開です。

 ただ、実際的には先ほどの機種同様の底面IHヒーター(剛火IH)です。 

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 使われている釜は、5層の土鍋蓄熱コート釜です。

 内釜のコートは遠赤土鍋コーティングです。

 下位機にもありました。遠赤効果でごはんを「ふっくら」させるためのものです。

 一方、本機の場合、外側部分が土鍋蓄熱コートです。その上で「ヒートカットパウダー」を蒸着させています。内部の中空ガラスビーズの練り込みもあります。

 これらは、いずれも、内釜の蓄熱性を高めるための工夫です。炊飯時に重要な「沸騰温度の持続性」を高めることができます。

 同社の高級機のように「本当の土鍋(萬古焼)」ではないですが、その仕組みを模しています。

 ただし、内釜全体の厚みとしては、さほど厚くはない2mmなので、あくまでこの価格帯の製品として「工夫がある」という話です。

 なお、内釜は3年保証です。

 ご飯の堅さは、やはり調整のできないタイプです。

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 一方、本機については、同社のIH式にもみられた調理機能が付属しています。メニュー構成は圧力式のため、少し異なります。

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 同社の【レシピ集】をみると、(低)圧力を活かしたメニューや無水調理にも対応します。

 ちなみに、タイガーは逆に「料理が得意だが、炊飯もできる」という逆の感じの製品もだします。【多機能調理機の比較記事】で紹介しました。

 ご飯の保温 は、下位機同様、蒸気センサーと連動する「粒立ち保温」です。

 お手入れは、あくまで圧力式なので、先ほどの機種と同じです。

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 以上、タイガーのJPV-G100の紹介でした。

 ご飯の味については、やはり、同社ならば(ずっとこだわってきた)可変圧力式が良いかと思います。

 ただ、炊飯以外の調理の部分で本機が魅力的なのはたしかです。

 なお、その部分に惹かれた方は、【多機能調理機の比較記事】で紹介した、象印機ほかと、ちょっと比べてから購入しても良いかと思います。

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 【2023年発売】

 38・タイガー 炊きたて JPV-H100-KV
  ¥30,403 楽天市場 (9/25執筆時)

 (エディオン系)JPV10E3K

 38・タイガー 炊きたて JPV-10E3K
  ¥36,800 楽天市場 (1/1執筆時)

 (ビック系)JPV10BK

 38・タイガー 炊きたて JPV-10BK-K
  ¥45,800 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2022年発売】

 38・タイガー 炊きたて JPV-B100-KA
  ¥27,550 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2021年発売】

 38・タイガー 炊きたて JPK-T100-KV
  ¥21,380 Amazon.co.jp (1/1執筆時)

 (エディオン系)JPK-10E9KG

 38・タイガー 炊きたて JPK-10E9-KG
  ¥21,800 楽天市場 (1/1執筆時)

炊飯方法:圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:3層遠赤特厚釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:粒立ち保温
堅さ調整:

 なお、 JPV-H100などは、ほぼ同じ形状ですが、下位機です。

 大きな違いは内釜です。

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 下位機は内釜が「3層遠赤特厚釜」と3層に減じられます。そのほか、液晶パネルも少し小さめの格安仕様です。

 寿司・カレー用・お弁当向けの炊飯モードがないなど、メニュー構成も少し異なります。

 下位機も旧モデルが残ります。

 新旧の違いは、先ほど上位機で説明したものと同じです。

 一方、こちらは各年とも「オリジナル要素」を加えた特定量販店向けの製品があります。 

 エディオン系は、上位機にみられらた「お弁当向け」の炊飯メニューが加わります。

 ビック系は、同じく、「すし・カレー」が追加です。

 加えて、液晶が、上位シリーズと同じサイズで、少し大きくなります。

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 結論的にいえば、内釜の質はやはり重要ですし、値段からしても、選ぶならば、先ほどの機種のが良いかなと思います。


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 【2023年発売】JPI-T100WY

 39・タイガー 炊きたて JPI-Y100-WY
  ¥34,780 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2022年発売】JPI-T100TC

 39・タイガー 炊きたて JPI-T100-TC
  ¥30,000 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2021年発売】JPI-H100TD

 39・タイガー 炊きたて JPI-H100-TD
  ¥32,500 Amazon.co.jp (1/1執筆時)

 【特定店向け型番】(2021年モデルの改良版)

 39・タイガー 炊きたて JPI-BK10K
  ¥38,770 楽天市場 (1/1執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:遠赤5層蓄熱コート釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:粒立ち保温
堅さ調整:

 JPI-Y100は、タイガーの炊飯器「炊きたて」の中位機です。

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 本体色は、従来は茶・黒系でしたが、2023年からは白系になっています。

 新機種だと価格的には今回の基準より少し高めです。

 旧機種が2世代分あります。

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 2022年機は、新機種と比べて、内釜に吹き付けるヒートカットパウダー(土鍋粉末)の量が若干少なく、遠赤効果が1%だけ少ない点が主な違いです。

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 2021年機は、ヒートカットパウダーの工夫自体がされない世代でした。

 そのほか炊飯プログラムが旧世代であるほか、保温でも、炊飯用の蒸気センサーを利用する後述する「粒立ち保温プログラム」が未搭載でした。

 ただ、保温は、この世代は、ふたの水分を利用する別の工夫つや艶内ふた)があったので大差ではないです。

 このほか、ビック系の「特定店向け型番」があります。こちらは、2021年モデルの仕様に、操作パネル部分だけ抗菌加工した製品です。

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 結論的にいえば、現状の値段差・機能差で言えば、2022年機以降から選ぶのが良いかと思います。あとは同じですので、同時にみていきます。

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 炊飯方式は、最大1.25気圧可変圧力IH炊飯になります。

 圧力炊飯は、鍋の中の高温状態を維持しやすく、コメのアルファ化を促す作用があります。

 そのため、通常のIH炊飯器よりも、コメの持つ本来の旨みを効率よく引き出すことができます。コメの甘みを引き出したい人については、圧力炊飯器がオススメです。

 さらに、この機種は、通常の圧力炊飯器ではなく、「可変圧力IH炊飯器」です。

 通常の圧力IHは、圧力を逃がす弁が1つです。しかし、こちらは2カ所あります。そのため、炊飯中にも圧力を可変的に切り替えられます。

 とくに炊きあがり終盤で一気に圧力を抜けるため、「中はふっくらのままで、外側にハリのあるご飯」の炊飯もできます。

 そういった点で、タイガーの可変圧力炊飯器は、圧力炊飯器の進化形と言え、同社の上位機の味を決定づける「核心的技術」です。

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 ヒーターの段数は、非公開です。 

 ただ、釜包みIHという新型ヒーターで、写真から推定すれば、下面に「2段」でしょう。

 いずれにしても、タイガーは、「鍋底130度」の高温度と「内釜の厚み」で勝負するメーカーなので、この部分は重視しなくて良いでしょう。

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 使われている釜は、本機も、5層の土鍋蓄熱コート釜(遠赤5層厚釜)です。

 こちらは、厚みが3mmとかなり厚くなっています。圧力IH炊飯器は、厚みを持たせるのが難しいのですが、健闘しています。

 本機も、3年間の内釜保証も付与されます。

 釜の形状も、熱をよりムラ無く伝えることができる構造になっています。先ほども書いたように、同じ形式の炊飯器ならば、釜の厚みが、最も味に直結する要素です。

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 ご飯の堅さは、調整のできないタイプです。

 「極うまモード」という、時間をかけて甘さを引き出す「プレミア炊飯器能」は付属しますが、細かい調整はできません。しかし、おこげご飯がたけるモードはこちらも搭載されます。

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 一方、下位機種に較べると「麦めし」メニューが相当充実し、押し麦・もち麦に合わせた炊飯モードのほか、「麦がゆメニュー」も追加されます。

 もちろん、玄米や雑穀系メニューもあります。

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 そのほか、少量炊飯用・冷凍用ご飯のメニューは引き続き充実します。

 冷凍ご飯メニューは、「レンジでチン」して美味しく炊けるように、ベタ付きを抑えた炊飯をする方向性です。

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 ご飯の保温は、本機も、炊飯にも利用する蒸気センサーを利用した粒立ち保温プログラムを採用します。

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 お手入れは、圧力式なので、通常のIH炊飯器に較べると洗浄するパーツの点数は多いです。

 しかし最近の製品は非常にお手入れ性能が向上しています。

 この機種も内ぶたに蒸気孔が付属するタイプであり、柔らかいスポンジがあれば簡単にお手入れ可能です。通常のIH炊飯器と洗う点数はほぼ同じで済みます。

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 以上、タイガーのJPI-Y100の紹介でした。

 この価格帯の製品としては、かけられる圧力や、丸釜の厚みの点で価値が高い機種です。

 課題となる長時間保温も、旧機種は「つや艶内ふた」、新機種は蒸気センサーを利用した「粒立ち保温プログラム」と工夫があります。

 また、下面過熱なので、美味しいおこげご飯が炊けるのも魅力でしょう。あとは、食感の「炊き分け」ができれば、より良い機種になりそうです。


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 【2023年8月発売】JPA-Z100(KM)

 40・タイガー 炊きたて JPA-Z100-KM
  ¥37,460 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2021年発売】

 40・タイガー 炊きたて JPA-X100-KC
  ¥36,800 Amazon.co.jp (1/1執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:遠赤5層蓄熱コート釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:粒立ち保温
堅さ調整:(銘柄炊き)

 JPA-Z100は、タイガーが提案するIOT炊飯器です。

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 1つ上でみた機種と較べる場合、Wi-Fiを搭載する部分が、はっきりした違いです。

 ネットワークを活用した「新しい炊飯器」としての提案がある機種です。

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 旧機種が残ります。

 主な違いは、内鍋のコートです。

 先ほどの機種の場合と同じで、新機種にだけ、外装にヒートカットパウダーが吹き付けられています。効果量としては、1%ほどの遠赤効果のアップと言うことです。

 そのほか、旧機は保温の工夫が旧世代の「つや艶内ふた」になりますが、先ほど書いたように、ここは問題ないです。

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 結論的にいえば、ヒートカットパウダーについては効果はあるでしょうが、現状の価格差で言えば、旧機がだいぶお買い得です。

 あとは、だいたい同じなので新機種をベースに以下、紹介していきます。

 基本性能は、1つ上で紹介したJPI-Y100シリーズと同じです。

 繰り返せば、タイガー独自の最大1.25気圧可変圧力IH炊飯に対応し、3mmの遠赤5層蓄熱コート釜を採用する製品です。

 その部分で言えば、実売3万円台の製品の「仲間」ですが、少し高いのは、「IOT家電化に伴う費用」といえます。

 以下、「この炊飯機にできること」を紹介します。

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 第1に、銘柄炊き分けです。

 50銘柄の米種をスマホで選び、1銘柄を炊飯器に転送して炊飯できます。 

 「米・食鑑定士協会」の監修のデータからなのである程度信頼性はあるでしょう。

 炊き分け指標としては、かたさ・ねばり」のデータをふまえたもので、その要素を抽出してデータベース化したものです。

 水分率などもみれる他社高級機に比べれ高度ではないですが、値段的には頑張っています。

 スマホでの米データの更新もなされますので、最新のデータが手に入ります。

 Atlasのような「新しいマイナー銘柄好き」には嬉しいです。

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 第2に、スマホでの設定・通知機能です。

 以上のTIGER HOMEアプリを利用します。

 炊飯時間の予約や、炊き上がりまでの時間、完了時の通知、保温系か時間の表示に対応します。

 ここまでは「想定内」ですが、お米(精米)の残量の通知は、けっこう考えたなと思いました。毎回定量で、お米を炊飯器にしか使っていないならば、予想はある程度正確でしょう。

 そのほか、Wi-Fiでタイガーのサーバーを利用する方式なので、実家のご両親の「見まもり」にも使えます。

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 第3に、Amazon Dash機能です。

 お米が少なくなると通知が来て、Amazonから事前に選んでおいた銘柄を、自動発送される機能です。

 残量通知と連動しての「自動配達」になるため発送時の確認がないのは注意点ですが、事前に銘柄を選んでおけばOKです。

 選べる銘柄は、Dash対応なので、同社の本体が売っている「Amazon限定ブランド」及び、一部の「定額お得便」対象のお米です。

 Amazonで、定額お得便対応のお米のリスト】【Amazon限定ブランドのリストを確認しておけば良いでしょう。

 そのほか、ヨドバシ.comやJoshinのショップとの連携も出来ます。

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 以上、タイガーのJPA-Z100の紹介でした。

 機能的には、1つ上で見た「3万円台の炊飯器」と同じなので、上で書いたIOT家電としての部分に付加価値を見いだせるならば、選択肢にできるでしょう。

 提案としては面白く、ニーズもある機種だと感じました。設定についても、スマホアプリ上で、炊飯器との接続設定ができるので、使いやすそうに思います。


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【2023年6月発売】

 41・タイガー ご泡火炊き JPI-X100-KX
 41・タイガー ご泡火炊き JPI-X100-WX
 41・タイガー ご泡火炊き JPI-X100-RX
  ¥39,970 楽天市場 (1/1執筆時)

【2022年発売】

 41・タイガー ご泡火炊き JPI-S100-KT
 41・タイガー ご泡火炊き JPI-S100-WS
  ¥47,700 楽天市場 (1/1執筆時)

【2021年発売】

 41・タイガー ご泡火炊き JPI-G100-WE
 41・タイガー ご泡火炊き JPI-G100-KL
  ¥------ 楽天市場 (1/1執筆時)

【2020年発売】

 41・TIGER ご泡火炊き JPI-A100 KO
   ¥32,121 Amazon.co.jp (1/1執筆時)

【2019年発売】JPC-G100

 41・TIGER JPC-G100WA
   ¥33,400 Amazon.co.jp (1/1執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.25気圧
内釜素材:遠赤9層特厚釡
内釜厚さ:3mm
内釜保証:3年保証
保温機能:粒立ち保温
堅さ調整:

 JPI-Xシリーズも、タイガーの炊飯器です。

 本機は旧モデルがかなりの年数で残ります。

 新機種(JPI-X100)をベースとしつつ、機能面の違いを示しておきます。

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 第1に、JPI-S100です。

 2022年モデルで1世代前です。

 先ほどみた機種と同じで、内釜に吹き付けるヒートカットパウダー(土鍋粉末)の量が若干少なく、遠赤効果が1%だけ少ない点が主な違いです。

 202306231203.jpg

 第2に、JPI-G100です。

 2世代前の2021年モデルです。この世代だけ在庫がないですが、確認しておきます。

 最新機と性能はほぼ同じですが、最新機で「省略」された、ふたの親水加工(つや艶内ふた)が付属です。

 ただ、これ以降の新機種は、蒸気センサーを利用した「粒立ち保温プログラム」で、制御が高度化したので、これ以降の機種が劣るわけではないです。

 202106041328.jpg

 第3に、JPI-A100です。

 2020年発売の旧モデルですが、大きな違いは内鍋形状です。

 2021年機以降と比較すると、底の表面積が12%狭いです。

 タイガーは熱源が下部なので、わり重要な違いです。

 そのほかは、(簡易的なスロークッカーのように使う)調理モードと、お手入れ用の圧力洗浄コースが備わらない程度です。

 201906101506.jpg

 第4に、JPC-G100です。

 色構成は大きく異なりますが、このグレードの2019年モデルです。

 性能面では内釜が旧式なので、1割ほど火力が劣ります。

 そのほかは、少量炊き(0.5合)専用モードの有無くらいの違いです。

---

 結論的にいえば、性能で言えば、2022年以降がよさそうです。

 ただ、2020年以前の旧機の一部について値段差があります。これ以降の機種の火力上昇は魅力ですが、価格差やその他の部分が同等である点をふまえると、これらのモデルは「だいぶお得」と言えます。

 とくに、ここまでみてきた同社の下位機より内釜の質がかなり上がるため、下位機を選ぶならば、これらの旧機が良いでしょう。

 あとは、同じなので、以下、同時に紹介していきます。

 202007131605.jpg

 炊飯方式は、下位機種同様、最大1.25気圧の可変圧力IH炊飯です。

 ヒーターの段数も同じで、本機も釜包みIHとなります。

 使われている釜は、遠赤9層特厚釜です。

 土鍋に近い形状を採用することで、お米の対流をより促す構造です。

 2020年機からは「ご泡火炊き」ということで、釜底に凹凸をつけることで、炊き上がりに影響する泡立ちを強化したほか、中空素材を含む、蓄熱素材の採用で、沸騰時の火力を10%向上させています。

 厚さは3mmと下位機種と同じですが、実際の性能は上位でしょう。

 202007131604.jpg

 コーティングは、面白いです。

 内側は、下位機種と同じで、遠赤土鍋コーティングです。

 外側は、しかし、土鍋蓄熱コーティング & かまどコーティングです。

 タイガーは、「(ガスでの)土鍋炊飯の再現」を目指す方向性なので、ご飯の下面からの対流を重視します。

 本機は、上部(銅)と下部(土鍋)とでコーティングを変えることで、温度差を利用して対流を促進させています。

 タイガーの高級機は先述のように「本当の土鍋」なのですが、そちらも、上下の温度差を作り出すことに力点が置かれます。その発想が、下位機にも降りてきているという意味で、好感触です。

201909121554.jpg

 ご飯の堅さは、本機も調整のできないタイプです。

 時間で甘さを引き出すモードは、下位機種同様ありますし、おこげも炊け、雑穀米の炊飯も得意ですが、食感(だけ)は調整できません。 

 202306231210.jpg

 ご飯の保温は、先述のように、蒸気センサーを利用した粒立ち保温プログラムが搭載です。

 象印・東芝ほか、この部分に特に注力する企業と比べるとそう高度ではなく、明確な保温対応時間も示されません。しかし、半日程度は美味しさがキープされますので、必要十分なレベルはあります。

 お手入れは、下位機種同様です。

 パーツは多めですが、(圧力式のなかでは)そう難しくもないです。

---

 以上、タイガーのJPI-Xシリーズの紹介でした。

 形状・コーティング・層の厚みと三拍子揃う「内釜の品質」でしょう。

 タイガーの炊飯器は、先述のように(ガス火などでの)「土鍋」を理想像とするため、底面加熱方式です。その仕組み上、内釜の性能(熱伝導性)は、他社より重要です。

 やや価格が高いですが、釜の形状に工夫を加えた機種は、味の上であきらかに「上位」です。

 底面加熱のタイガーは内釜の性能で大きく味が変わるため、予算があれば選んでよいでしょう。

3-2・東芝の炊飯器の比較

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 続いて、東芝の炊飯器です。

 同社の場合「長時間保温」に独自性があります。


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 【2023年6月発売】

 【通常型番】RC-10VRR-K 後継機

 42・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRV-K【黒】
 42・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRV-W【白】
  ¥22,495 楽天市場 (1/1執筆時)

 【特定店向け型番】RC10VRVE3TS

 42・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRVE3(TS)【茶】
  ¥25,900 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2020年発売】

 42・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRP-W【白】
  ¥16,351 楽天市場 (1/1執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:かまど銅釜
内釜厚さ:(2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3段階

 RC-10VRVは、東芝のIH式の炊飯器です。

 こちらは、エディオン系に卸される特定店向け型番があります。

  202312051647.jpg 

 オリジナル要素として、内鍋下面の凹凸が「14」と倍増です(=倍増釜底WAVE加工)。

 ようするに、最高級機と同じ内釜にアップグレードされています。ただ、結構な、価格差はありますし、内釜とその他の部分の機能的なバランスもあまり良くないかなと思います。

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 一方、2021年モデルが残ります。

 違いは、本体形状の部分を除けば消費電力の部分です。

 消費電力は、1420Wです。

 従来機は1250Wでした。政府の「省エネ達成率」に沿わないといけないので両者の電気代の差はほぼないです。

 強力な分、標準炊飯時に(3分ほど)時短効果があるほか、粒立の良いご飯に仕上がると東芝は表明します。

 ただ、注意点もあります。

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 レンジ台に炊飯器を置かれている場合、許容電力に注意してください。多くは2コ口合計で1500Wですから。そのほか、ブレーカーについても注意が必要です。

 東芝機は、他社機よりも電力が多めなので、これら2点については注意してください。

---

 結論的にいえば、ブレーカーなどに問題ないならば、新機種で問題ないです。味の部分でも進化はあると言えます。

   201509302034.jpg

 炊飯方式は、IH式炊飯です。

 ヒーターの段数は、未公開です。

 ただ、東芝も、発送としてタイガーに近く、底面加熱と釜の熱伝導性を重視する設計です。

 東芝は、下面に集中的にヒーターを配置することで、かまどのように、下からの熱対流を促す仕組みです。それで、お米のかくはんを促す仕組みが取られます。

 そのため、下面に7本のウェーブヒーターを搭載します。

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 その上で、東芝は、ごはんの浸水面の工夫があります(真空ひたし)。

 東芝はポンプで気圧をコントロールする機構(0.6気圧)があります。

 これを利用してお米への吸水を促すという仕組みです。浸水時の工夫は他社も別の仕組みがありますが、東芝の真空式も効果があるでしょう。

 なお、タイマー予約中には水を浸透しすぎないようにしています。

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 使われている釜は、全面打ち出しの鍛造かまど銅釜です。

 釜の厚みは、底部に熱源のある関係で、鍋底だけですが釜の厚みが5mmとなります。

 その他の部分の数値は非開示です。銅は蓄熱性・熱伝導性ともに優れた素材ですので、東芝は内釜に「こだわりがある」と言えます。

 タイガーと同じで、下面のみに熱源をもつ製品ですので内釜素材はとくに重要になります。

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 コーティングは、外は銅コートですが、内側はダイヤモンドチタンコートです。

 炭系のコーティングですので、蓄熱温度重視でしょう。

 201506280947.jpg  

 ご飯の保温は、同社の真空技術が功を奏します。

 これを強調し、この炊飯器は、真空IH炊飯器とも呼ばれます。

 真空を作り出せることには、いくつか効果がありますが、例えば、「真空パック」と同等の原理で、保温の際の変色を防ぐ効果があります。0.7気圧です。

 201811180914.jpg

 ご飯の堅さは、3通り選択できます。

 圧力を欠けない方式なので、しゃっきり系のお米が得意です。火力が強いため、甘みも期待できるでしょう。

 その上で、先述の真空機能(真空αテクノロジー)を活かしてごはんの甘みを増やす甘み炊きコースが加わります。

 良い機能ですが、むしろこれ系の味がお好きならば、後で見る圧力をかける東芝の上位機が良いでしょう。

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 面白い部分では、お弁当コースがあげられます。

 タイガーの「冷凍ご飯コース」に似ていますが、要するに、粘りを過度に出せずに、冷めても美味しい炊飯を志向するものです。

 そのほか、タイガーの上位機のように、麦飯専用のコースもあります。

 お手入れは、圧力をかけない方式なので楽だと思います。

---

 以上、東芝のRC-10VRV-の紹介でした。

 圧力をかけないため、「もちもち」系「甘い系」の炊飯はあまり期待できません

 しかし、「かため」「しゃっきり」系ならば、高レベルに炊飯できそうです。そうなるとライバルは三菱です。味の面では互角だとおもいますが、ご飯の保温を前提にするならば、東芝の機種は魅力です。

ーーー

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 【2022年発売】

 43・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRT-K【黒】
 43・東芝 真空IH保温釜 RC-10VRT-W【白】
  ¥24,680 楽天市場 (1/1執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:かまど銅釜
内釜厚さ:(2mm
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:3段階

 なお、東芝は、2022年モデルのみ、スタンダード機の釜を換えていました。

 202207071744.jpg

 従来の厚さ5mm鍛造かまど銅釜(左図)ではなく、厚さ2mmのかまど銅釜でした。

 これに伴い、ヒーター(釜底ウェーブ)の数も5つと減らしていました。

 特に味の向上を狙ったと言うより、原料高・部品高を反映したものだったかと思います。ただ、おそらく銅材の価格が最近落ち着いているので、新機種ではもとに戻したということでしょう。

 平均的な炊飯時間も多少ですが長いです。あまりおすすめしません。

ーーーー

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 【2021年発売】

 44・東芝 RC-10HR
  ¥11,640 楽天市場 (1/1執筆時)

炊飯方法:IH炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:備長炭ダイヤモンド釜
内釜厚さ:2mm
内釜保証:1年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:2段階

 そのほか、同じIH式の下位機種として RC-10HR(W)があります。

 ただ、本機については、「真空IH保温釜」という名称がないことから分かるように、上で説明した技術を使わない廉価版です。

 202112231232.jpg

 内釜2mmの厚みで、外装に遠赤コート、内装に備長炭ダイヤモンドコート、底にディンプル加工を施すなど工夫はあります。

 しかし、内部素材などにあまり工夫がなく、コートについても3年保証がない点、IHヒーターや補助ヒーターの段数が公開されないなど、値段なりの部分が目立ちます。

 炊き分けは、通常炊飯のほか、やわらかめが選べます。エコ炊飯を「かため」と勘定するならば、3通りです。

 このグレードについては、アイリスオーヤマが強いので、そのライバル機といえますが、小さめな液晶パネルという部分を含めて、多少おすすめポイントに欠ける印象があります


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 【2023年発売】

 【通常型番】

 45・東芝 真空IH保温釜 RC-10VSV-K
 45・東芝 真空IH保温釜 RC-10VSV-W
  ¥28,300 楽天市場 (1/1執筆時)

 【特定店向け型番】RC10VSVE3W

 45・東芝 真空IH保温釜 RC-10VSVE3(W)
  ¥39,800 楽天市場 (1/1執筆時)

 【2022年発売】

 45・東芝 真空IH保温釜 RC-10VST-K
 45・東芝 真空IH保温釜 RC-10VST-W
  ¥35,965 楽天市場 (
1/1執筆時)

炊飯方法:可変圧力IH炊飯
圧力炊飯:1.05気圧
内釜素材:鍛造かまど銅釜
内釜厚さ:5mm(最大)
内釜保証:3年保証
保温機能:真空保温
堅さ調整:5段階

 RC-10VSTは、東芝の新型では1ランク上の機種です。

 新旧ありますが、基本性能は同じです。

  202312051647.jpg 

 エディオン系については、こちらも倍増釜底WAVE加工が主です。

 あとは、白米+玄米混合コースの追加ほどの違いです。

 炊飯方式は、下位機種と異なり、可変圧力IH方式です。

 かけられる圧力は、ただ1.05気圧までと、他社より弱いです。

 メーカーもこの部分をあまり強調していないように思います。

  201509302034.jpg  

 一方、下位機種同様、引き続き下面に7本のウェーブヒーターを搭載しており、むしろこの部分の火力を活かして、美味しいご飯を炊き上げる機種です。

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 本機も、「真空技術」と「加圧技術」を応用した「真空αテクノロジー」が搭載です。

 したがって、これを利用する「真空ひたし」にも同じく対応できます(0.6気圧)

 201506280940.jpg  

 使われている釜は、先ほどと同じく、全面打ち出しの鍛造かまど銅釜です。

 釜の厚みも先ほどの機種と同じ仕様です。コーティングも、内枠リングの部分を除けば同じです。

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 ご飯の堅さは、下位機種より増えて5通りです。

 その上で、本機は「ねらい炊き」も搭載がです。

 5通りの食感について「何分後に仕上げたいか」を設定できる機能です。

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 このほか、5銘柄に限りますが、いわゆる「銘柄炊き」にも対応します。

 全国区の「ゆめぴりか」がないのが割と意外でした。

 お手入れも、可変圧力式ですが、構造はさほど複雑ではありません。

---

 以上、東芝のRC-10VSVの紹介でした。

 下位機種と比べると「可変圧力式」である部分が目に見える差異です。

 ただ、先述のように、あまり高圧ではないので、IH式に較べて、味の面でどこまで有効かは東芝機の場合「微妙」に思えます。

 おそらく、銘柄を含めた「炊き分け」のちょっとした個性付けのために付けているのでしょうが、「3通りの食感炊き分け」くらいでよいと思えるならば、IH式でも良いかと思います。

3-3・シャープの炊飯器

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 続いて、シャープの炊飯器です。

 鴻海グループになってから生活家電のラインアップを増やしていますが、炊飯器も拡充傾向です。


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 【2019年発売】

 46・ シャープ KS-HF10B-B
  ¥15,400 Amazon.co.jp (1/1執筆時)

炊飯方法:IH式炊飯
圧力炊飯:
内釜素材:丸底厚釜
内釜厚さ:3mm
内釜保証:1年保証
保温機能:
堅さ調整:3段階

  KS-HF10Bは、シャープの炊飯器です。

 炊飯方式は、IH式炊飯です。

 シャープは、今のところ「高級機」がなこともあり、圧力機構などを装備した製品はありません。

 ヒーターの段数は、非公開です。

 見た感じでは、2段だと思います。

 フタ部分などのヒーターは採用せず、火力部分に大きな工夫はないです。 

 201912221330.jpg

 使われている釜は、厚さ3mmの「丸底厚釜」です。

 方向性としては、東芝と似ており、かまどを再現する方向性です。 

 201912221106.jpg

 ご飯の堅さは「匠の火加減」と名付けられるコントロールで「ふっくら」「しゃっきり」の炊き分けが可能です。

 ちなみに、「匠」とは、下澤理如さんのことで、マイコン制御の部分で、旧三洋電機で炊飯器やGOPANを開発した方です。

 実際、氏による加熱制御のプロデュースが、最もこの機種の目立つ「売り」の部分です。

 炊きあげたご飯の保温については、特段の機能はみられません

 お手入れは、IH式なので問題ありません。

 蒸気カット機能は、ありません。

---

 以上、シャープの KS-HF10Bの紹介でした。

 やや特徴に欠ける製品と言えます。あえて言えば、特徴は「匠の火加減」の制御の部分です。

 ただ、工程管理はどこのメーカーも、(三洋機が優位だった時代から)試行錯誤を繰り返していることをふまえると、訴求力は弱いでしょう。

 炊飯方式や釜・コーティングなどに独自の工夫が欲しいところです。

今回の結論
5.5合炊きの炊飯器のおすすめは、結論的にこれ!

 というわけで、今回は、比較的安めの5.5合炊き炊飯器の比較の3回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

 201807272124.jpg 

4・5.5合炊き格安炊飯器の比較 (4)
 =最終的なおすすめの提案【結論】

もちもち炊飯  ★★★★★
しゃっきり炊飯 ★★★★★
ご飯の甘み   ★★★★★
保温性能    ★★★★★
手入れの手軽さ ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 続く4回目記事こちら)は、結論編です。

 今回の記事全体の「結論」として、全機種から目的別・予算別に最もオススメでできる機種を選定していきます!

 引き続きよろしくお願いします。

 4回目記事は→こちら

posted by Atlas at 10:21 | 炊飯器

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