今回のお題
超小型のモバイルプロジェクターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2022年4月現在、最新のモバイルプロジェクターの比較の2回目記事です。
1・モバイルプロジェクタの比較 (1)
1-1:ASUS〈台湾〉
1-2:アンカー〈米国〉
1-3:LG〈韓国〉
1-4:エプソン〈日本〉
1-5:View Sonic〈アメリカ〉
1-6:XGIMI〈中国〉
2・モバイルプロジェクタの比較 (2)
2-1:キヤノン〈日本〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:ベンキュー〈台湾〉
2-4:カシオ〈日本〉
2-5:その他の企業〈各社〉
2-6:最終的なおすすめ機種の提案
前回紹介できなかったキヤノンなどの製品を引き続きみていきます。
なお、モバイルプロジェクタの「選び方の基本」は1回目記事の冒頭に書きました。
そのため、お時間のある方は、1回目記事(こちら)からお読みいただくと、より分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
軽量性 ★★★★★
画質 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各機種を比較・紹介していきます。
そして、最後に「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
2-1・キヤノンのモバイルプロジェクター
では、具体的な製品を比較していきます。
はじめに紹介するのは、日本のキヤノンのモバイルプロジェクタです。
モバイル用は展開数が少ないですが、特徴のある機種を出しています。
ーーー
なお、以下では、高評価できる点は赤字で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2019年】
19・CANON ミニプロジェクター C-13W
¥49,300 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:854x480
コントラスト:400:1
重さ:410g
明るさ:130ルーメン
バッテリー:最大3時間
97インチ投影距離: 3m
C-13W は、キヤノンが展開するモバイル用プロジェクターです。
重さは、410gです。
持ち運べる重さで、メーカーとしても「カフェでネット検索」など、カジュアルな利用法を想定しています。
投影距離は、最小50cmで、大画面ノートPCなみの16.1インチです。
最大で、3m/97インチですが、画面の明るさから判断すると、明るい場所では、そのような利用法は想定されない製品です。
なお、細かい部分ですが、自動での台形補正(キーストーン)に対応しており、正面以外からの投写の簡易的な補正に、便利です。
明るさは、130ルーメンです。
あまり明るくないので、大画面で投影する場合は、部屋を暗くすることが大前提でしょう。
投影方式は、DLP式です。
他社と同じです。
[32GB]
・Transcend S300 TS32GUSD300S
¥1,310 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
端子は、接続用にHDMI端子が1つと、USB端子(フラッシュドライブ用)、そして、MicroSDカードスロット(最大32GB)です。
なお、本体には4GBの記憶領域もあります。
バッテリーは、内蔵式です。
バッテリーは、最大3時間ですが、キヤノンもASUSと同じで、画面は50%暗くなります。
USBモバイル電源としても使える点は、ASUSと同じですね。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載です。
こちらについては、Android OSを内蔵します。
そのため、単独でウェブブラウザを利用できるほか、先述のMicroSDカードやUSBメモリなどを経由した、動画、写真、音楽、書類などの再生が可能です。
ただし、自由にアプリなどを入れられる仕様ではなく、あくまでこれらの制御用です。
一方、Android系のスマホの無線でのミラーリングには対応しますが、iOS系統は、Wi-Fiを通した接続は一切フォローしない仕様です。HDMI経由となります。
そのほか、スピーカーも付属します。
ーーー
以上、キャノンのC-13Wの紹介でした。
Micro SDカードスロットや本体の記憶領域がある点が、個性でしょう。
ただ、この値段で、この解像度とこの明るさというのはたしかにネックですが、明るい場所で利用しない前提ならば、用途を選べば面白く使えると思います。
2-2・ACERのモバイルプロジェクター
つづいて、台湾のAcerのモバイルプロジェクタです。
PC周辺機器メーカーとして日本では有名です。
【2021年】
20・Acer Fire Legend PV12
¥27,840 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.2型)
画素数 :854x480
コントラスト:5,000:1
重さ:440g
明るさ:150ルーメン
バッテリー:2時間
100インチ投影距離: 2.54m
Fire Legend PV12 は、台湾のAcerが販売するモバイルプロジェクターです。
重さは、440gです。
軽量タイプで、デザイン性から言ってもカジュアルな用途を想定します。
投影距離は、100インチ投影に約2.54m必要です。
短焦点ではないです。
投影方式は、DLP式です。
値段的に解像度も854x480ですので、先述のように、画質を重視しない「カジュアルな用途」に向きます。
明るさは、150ANSIルーメンです。
入門機としてみてもこれは暗めです。
バッテリーは、搭載です。
標準モードで2時間です。エコモードだと5時間ですが、40ANSIルーメンになるため、実用的とは言いがたいでしょう。
接続は、HDMIとUSBです。
USBは、USB Type-Aですが、USB3.0の速度はあるため、スマホ・PCとの接続は可能とのアナウンスです。
ネットワーク機能は、Wi-Fiは未装備です。
傾き補正は、縦方向のみ対応です。
--
以上、Acerの Fire Legend PV12の紹介でした。
同じほどのスペックの製品と比べると、やや暗めです。重さとバッテリー搭載量のバランスの関係でしょうが、明るさの部分で用途は限られてきそうです。
【2021年】
21・Acer AOPEN Fire Legend QF12
¥20,202 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:LCD (4.5型)
解像度:1920×1080
コントラスト:1,000:1
重さ:1330g
明るさ:100ルーメン
バッテリー:
100インチ投影距離: 2.87m
Fire Legend QF12 も、台湾のAcerが販売するモバイルプロジェクターです。
重さは、1330gです。
今回の区分では「ギリギリモバイル」という感じで、すこし重めです。
ただ、小さいですし、家庭内などで使う分には問題ないです。
投影距離は、100インチ投影に約2.87m必要です。
投影方式は、LCD式です。
ただ、色彩再現性が高いエプソンの3LCDではないです。
ただ、解像度は、1920×1080のフルHDというのは、この値段では珍しいです。
明るさは、ただ、100ANSIルーメンです。
コントラストとLCD機なので低いですし、ビジネス用として昼間での利用は正直「無理」です。
家庭用でも、遮光カーテンなど本格的に暗くできないならば、あまり画質は期待できないでしょう。
バッテリーは、非搭載です。
接続は、HDMIとUSB端子が用意されます。
ネットワーク機能は、Wi-Fiが未装備です。
傾き補正は、縦方向のみ対応です。
--
以上、AcerのFire Legend QF12の紹介でした。
この値段でフルHDというのが、一点突破型に「目玉」です。
ただ、明るさが致命的に低いため、かなり用途は限定される印象です。とにかく、クセが強すぎる仕様ため、初心者向けではないです。
Atlas的には尖った製品は好きなので、何かしらニッチなニーズがある上級者は、工夫して使ってあげてください。
【2020年】
22・Acer モバイルプロジェクター C250i
¥46,500 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.47型)
解像度:1920×1080
コントラスト:5,000:1
重さ:775g
明るさ:300ルーメン
バッテリー:1時間
100インチ投影距離: 2.67m
C250i は、台湾のAcerが販売するモバイルプロジェクターです。
値段からするとスペック的に無個性なのですが、スマホとつなげ、本体を縦置きする場合、自動的に縦表示になる「オートポートレートモード」は独自で、同社が初めてです。
一点突破的ですが、ここは面白い工夫です。
解像度は、本機も1920×1080のフルHDです。
重さは、775gです。
重くもないし、サイズ感からしても、屋外に持ち出しは可能です。
投影距離は、短焦点ではないので、100インチ投影に約2.67mほど必要です。
投影方式は、一般的なDLP式です。
明るさは、300ルーメンです。
コントラスト比は、5000:1です。
本体の値段からするとやや暗いです。
コントラスト比もあまり高くないですから、暗い場所で利用するのがマストでしょう。
バッテリーは、搭載です。
フルHDスペックで「内蔵」というのは頑張っていますが、標準モードで1時間ですので、使途は選びます。
エコモードだと3時間ですが、基本的にレンズが明るくないため、野外に持ち運んで利用する際の利便性はイマイチです。
なお、本機については、スマホなどへの給電に対応します。
接続は、HDMIとUSBです。
USB-C端子があるため、PC・スマホなどとワイヤードでも接続できます。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを利用できます。
ただし、Acerの場合は、付属のUSBドングル(UWA5)をUSB端子に付ける形式です。
AndroidTVなどは特に搭載されません。
傾き補正は、縦方向のみ自動補正です。
--
以上、AcerのC250i の紹介でした。
スマホ画面をキャストし、自動で縦表示できるという部分は、使途によっては便利に感じます。
ただ、それ以外の部分のスペックは秀でたモノがないので、かなりニッチな製品と言えます。
2-3・BENQのモバイルプロジェクター
つづいて、台湾のBENQのモバイルプロジェクタです。
同社も世界的なPC周辺機器メーカーですが、台湾勢はプロジェクタには結構強いです。
【2021年】
23・BenQ GV30
¥70,505 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:1280x720
コントラスト:100,000:1
重さ:1.6kg
明るさ:300ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離:2.7m
BenQ GV1は、台湾のベンキューのモバイルプロジェクターです。
重さは、1.6kgです。
モバイルですが、外に持ち運んで使うというものではなく、自宅などに置いて使うものです。
投影距離は、短焦点ではないので、100インチ投影に約2.8mほど必要です。
投影方式は、一般的なDLP式です。
明るさは、300ルーメンです。
(ダイナミック)コントラスト比は100,000:1ですし、暗い部屋や、家庭用でカジュアルに利用するならば、問題ないでしょう。
解像度は、HD(1280x720)です。
悪くはないですが、この重さでフルHD機もあるのは確かです。
バッテリーは、内蔵式で、最大2.5時間です。
用途的に問題ありません。
接続は、HDMIとUSB-Cが1つです。
USB-Cは、スマホほか、ゲーム機などの接続を意図しています。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothが内蔵されます。
一方、Anker系の端末と同様に、スマートTVとしての機能もあります。
本機については、Android TVのドングル(QS01)が内部にセットされています。
AndroidTVの仕様を使って、ワイヤレスでの映像の伝送も可能です。
傾き補正は、台形補正機能が搭載となります。
むろん、オートフォーカスです。
スピーカーは、Ankerに対抗する意味を含め、今回相当こだわりを持っての設計です。
本機は、上部に低音用のウーファー1基と、左右に中低音用のミッドレンジトゥイーターの2.1ch構成です。
なお、本機は、レーザーストラップ付きで、0.7m 落下衝撃耐性があります。ただ、防水性はないため、あくまで室内用です。
---
以上、BenQ GV1の紹介でした。
Ankerの上位機(Nebula Capsule II)が実際的なライバルで、スペックも似ます。
比較すると、重さは本機がある一方、スピーカー部分の構成は本機が優ります。
自宅内で使う分には重さはあまり関係ないでしょうし、本機を選んでも良いかと思います。
---
【2019年】
23'・BenQ GV1【グレー】
¥29,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:854x480
コントラスト:100,000:1
重さ:780g
明るさ:200ルーメン
バッテリー:最大3時間
100インチ投影距離:2.88m
なお、本機については、旧機種(下位機種)となる GV1もまだあります。
比較する場合、解像度が落ちるほか、HDMIが不採用で、USB-C端子のみです。
また、Android TVが不採用で、サードパーティの互換製品といえるAptoide TV搭載になります。
その代わり、軽量ではありますが、現状では多少選択肢にはしづらいでしょう。
【2021年】
24・ BenQ GS50
¥73,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
解像度:1920x1080
コントラスト:100,000:1
重さ:2.3kg
明るさ:500ルーメン
バッテリー:2.5時間
100インチ投影距離: 2.7m
GS50は、台湾のベンキューが販売する、少し変わったモバイルプロジェクターです。
先代のGS2という機種の後継機です。
重さは、約2300gです。
本機はしっかりバッテリー積みますので、しっかりした重さがあります。
普段持ち歩くのではなく、家庭内のほか、キャンプなどでの利用を想定する製品です。
その点で言えば、防滴(IPX2)や落下耐性(0.5m)など、野外利用を想定したスペックがあります。
投影距離は、100インチで2.7mです。
短焦点ではないですが、利用法からすれば問題ないでしょう。
明るさは、500 ANSI ルーメンです。
基本的には暗いところ、日中の室内でも少なくともカーテンを閉めて利用する必要はあります。
ただ、コントラスト比(ダイナミック比)は、100,000:1なので、映像美という点では、値段相応に優秀です。
一方、面白いのはLumiExpertと呼ばれる環境光センサーの搭載で、外光に合わせて画像を自動調整してくれます。
解像度は、1920x1080です。
旧モデルからパワーアップした部分で、自宅用としても遜色ないです。
端子は、HDMI・USBです。
投影方式は、本機も、DLP式です。
バッテリーは、内蔵式です。
スペック表では「最大2.5時間」となります。
また、カタログには設定輝度を落とした際というような記述はないです。重さからすると十分なバッテリーを搭載していると思われます。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothを装備します。
ネットコンテンツについてはAndroid TVを搭載しており、問題ありません。
傾き補正は、縦方向の自動台形補正が付属します。オートフォーカスも対応です。
そのほか、本機は、子供の利用についてかなりこだわりがあります。
例えば、投影光に子供が近づくと自動的に画像を止める「アイプロテクションセンサ」の搭載です。
先ほど紹介した、環境光センサーやペアレンタルタイマーなど、子供が利用する際のケアについては、割と配慮があります。
そのほか、用途敵に当然かもしれませんが、総計20Wの2.1chのスピーカーが内蔵されます。
本体サイズに余裕があるため、モバイル用としては充実します。期待値は高いです。
---
以上、ベンキューの GS50の紹介でした。
モバイルプロジェクターの「新定義」というか、面白い製品です。
ライバルは、各社の円筒形の製品でしょうが、落下耐性と防滴性があるので、キャンプにも使えますし、自宅でも、ある程度「雑」にこどもが利用しても壊れにくいのは良い部分でしょう。
2-4・カシオのモバイルプロジェクター
続いて、日本のカシオです。
こちらについては、業務用のモバイルプロジェクタのみの展開です。
【2021年】
【Wi-Fiなし】
25・カシオ FORESIGHT VIEW CX-E1-NB
25・カシオ FORESIGHT VIEW CX-E1-RD
¥147,530 楽天市場 (4/26執筆時)
【Wi-Fiあり】
26・カシオ FORESIGHT VIEW CX-F1-NB
26・カシオ FORESIGHT VIEW CX-F1-RD
¥164,490 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.65型)
解像度:WXGA 1280x800
コントラスト:10000:1
重さ:1.1kg
明るさ:2000ルーメン
バッテリー:別売
100インチ投影距離:2.26-2.71 m
CX-E1は、日本のカシオが展開するモバイル用プロジェクターです。
同社は、同じ光学機器であるカメラ部門からは撤退したのですが、プロジェクターは続けるようです。
重さは、1100gです。
モバイルプロジェクターとしては「重い」ですが、性能部分をふまえると、軽いなとも思えてきます。
投影距離は、100インチ投影で、2.26-2.71 mです。
最小1mから投影可能です。
明るさは、2000ルーメンです。
この重さでよく搭載できたなと感心する部分です。
解像度は、一方、1280x800となります。
さすがにフルHDは無理だったようですが、WXGAはビジネス機に多いですし、問題ないでしょう。
投影方式は、DLP式です。
他社と同じです。
端子は、接続用にHDMI端子が1つです。
専用バッテリー YA-B10
¥24,201 楽天市場 (4/26執筆時)
バッテリーは、別売です。
内蔵できるわけではなく、重さも640gなので、この部分で利便性があるかは不明です。
持続時間は不明ですが、容量は6600mAhなので、最大の明るさではさほど長時間は保たない気もします。
ネットワーク機能は、上位機のみWi-Fiを搭載です。
傾き補正は、縦方向の台形補正に対応します。
ーーー
以上、カシオのCX-E1の紹介でした。
この重さで、2000ルーメンというのは業界初でしょう。
本機に限っていえば、普通のビジネスモバイルプロジェクターと(ほぼ)同じように、昼間運用できるでしょう。
一方、バッテリーを利用すると重さ部分の利点が削がれるので、ライバルは、同じくバッテリーのない、エプソンのdreamio EF-11あたりになるかと思います。
比較する場合、解像度と画質面では及ばないわけですが、こと昼間利用については、本機もかなり有利と言えます。
2-5・Poplnのモバイルプロジェクター
続いて、韓国のPopInが販売するプロジェクターです。
照明を兼ねたユニークなシリーズが人気です。
27・popIn popIn Aladdin Vase
¥64,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
画素数 :1280×720
コントラスト:不明
重さ :659g
明るさ :200 ANSI ルーメン(ANSI)
100インチ投影距離: 約2,87m
popIn Aladdin Vaseは、韓国のpopInが販売するモバイルプロジェクターです。
同社は天井照明との一体型が有名で、このブログでも紹介しています。しかし、モバイルプロジェクターといえる製品は本機が初めてです。
重さは、659gです。
寝室に置いても邪魔にならないサイズです。
本機の場合、単純にモバイルプロジェクターとして使うだけなく、投影型の時計や、美風景の投影、あるいは、光源を利用したヒーリングライトなど、おもに寝室の環境演出を意図した製品です。
スイッチのオフも、リモコンほか、ジェスチャー対応で、気が利きます。
すこし高価ではありますが、目的がはっきりしている点で、かなり人気が出そうです。
コンテンツは、スマホアプリを使ってのチョイスです。
投影距離は、100インチ投影で、2.87 mです。
短焦点ではないですが、1.15mで40インチにできるので、寝室用なら十分です。
明るさは、200 ANSI ルーメンです。
この部分も強くないですが、基本真っ暗な寝室用なので、やじゃり大きな問題ではないです。
解像度は、1280x800となります。
十分でしょう。
投影方式は、DLP式です。
他社と同じです。
バッテリーは、本機は未搭載です。
USB-C端子から付属の電源アダプターにつなげて使うのがデフォルトです。
45Wの定格出力なので、【USB-PC対応バッテリーの比較記事】でみたようなUSBバッテリーなら稼働はしそうですが、ニーズはないでしょう。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothを搭載です。
Android 9.0を内蔵するので、各種ストリーミング配信に本機のみで対応できます。
Aladdin Connector
¥15,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
端子は、本機は注意点で、HDMIがありません。
正確には、上記のような別売品をWi-Fiでつなげることで利用できます。
例えば、本機をレコーダーの近くに設置し、録画番組を飛ばすというのが、スマートな使い方です。
傾き補正は、縦方向の自動台形補正に対応します。
水平方向もリモコンで調整可能です。
スピーカーも、搭載です。
10Wのステレオスピーカーです。
なお、本機は、ファンレスではないので、他機同様に駆動音があります。
端末から1mで29dB以下ですので、エアコンの静音運転ほどで問題ありません。
ただ、気にする人はいるでしょうし、ほぼ枕元に配置する場合はすこし気をつけてください。
ーーー
以上、popIn Aladdin Vaseの紹介でした。
だいぶ以前ソニーが「寝室向き」の製品を展開していましたが止めて残念に思っていました。
それと比しても、できることが多いですし、かなり楽しく使えそうです。ただ、先述のように、明るくはないので、夜中で照明を落とした状態で使うものと思ってください。
昼間だと、1級の遮光カーテンがないと少し難しいでしょう。
2-7・その他のモバイルプロジェクター
最後に、ここまでみた製品以外をまとめて紹介します。
【2019年】
28・Vivitek QUMI Q8-BK [ブラック]
¥99,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.47型)
解像度:1920×1080
コントラスト:30,000:1
重さ:621g
明るさ:1000ルーメン
バッテリー:(対応)
100インチ投影距離: 3.32m
Q8-BK は、台湾のDelta Electronicsが製造するVivitek QUMIシリーズに属する製品です。
日本では無名に近いですが、Vivitek Qumiは、10年近く展開があるモバイルプロジェクターです。その新製品となります。
日本市場については、アドトロンテクノロジーが販売し、大手電気店でもその製品はみられます。
解像度は、こちらは、1920×1080のフルHDです。
重さは、フルHD画質の製品としては軽めで、621gです。
本体も、 190x114x 43mmなので、持ちはこびも苦ではないでしょう。
キャリーケースも付属です。
投影距離は、100インチの投影に必要な距離は、3.32mです。
モバイル性はありますが、短焦点ではないです。
最低投影距離も、40インチで1.33mです。
投影方式は、一般的なDLP式です。
コントラスト比(ダイナミック比)は、30,000:1です。
明るさは、1000ルーメンです。
モバイルプロジェクターとしてはかなり明るいです。
Vivitek QB-180K-B3
¥22,536 楽天市場 (4/26執筆時)
バッテリーは、但し注意点で、別売の専用外部バッテリーを利用する方式です。
これにつなげた場合でも、高スペック機だけに、1.5時間ですので、基本的にはACアダプターを利用するべき製品でしょう。
バッテリーの重さも515gですので、LGのフルHD機に較べての重量的なメリット性は消失します。
接続は、HDMIとUSBです。
なお、USB端子については、USBメモリーを利用し、一部の動画ファイル( MP4,WMVなど)はそのままで再生可能です。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載します。
スマホとの連携面は、iOS系、Android系双方とも無料専用アプリQUMI Castを利用する形式です。
これを通して、ネット上の動画やDropBoxなどに保存した動画を再生可能です。
PC/ Macの場合も、同名のQUMI Castというアプリが用意されます。
開発は、以前【セットトップボックスの比較記事】で紹介したEZCASTと同じで、そのシステムを利用しているようです。
なお、Android系の場合は、Mircastにも対応します。
傾き補正は、縦方向のみ自動補正で、横は手動です。
この機種は、垂直方向の自動キーストーン補整を持ちますので、画面に対して機械を正面に置く場合は、確実に修正可能です。
--
以上、Vivitek QUMI Q8-BK の紹介でした。
外部バッテリーで起動できる1000ルーメン機という面白い機種です。曲がりなりにもバッテリーで動く機種としては、もっとも明るい製品です。
ただ、稼働時間とバッテリー重量を考えると実用性は現状ではイマイチですし、バッテリー未搭載ながら、画質に期待が持てる、同じ明るさのエプソン機でも良いかと思います。
【2020年】
29・AREA SD-PJHD02BK
29・AREA SD-PJHD02WH
¥13,300 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:1280×720
コントラスト:1500:1
重さ:950g
明るさ:180ルーメン(ANSI)
100インチ投影距離:
SD-PJHD02は、日本のエアリアが販売する製品です。
プロジェクターではあまり有名ではなく、どちらかというと、PC周辺機器を輸入する会社です。
投影方式は、非公開ですが、DLP式でしょう。
重さは、950gです。
サイズ感からしても、持ち運ぶと言うより、家庭用です。
投影は、本機は最大で150インチです。
100インチ投影距離は、非公開です。ただ、スペックからするに3m前後でしょう。
明るさは、180ANSIルーメンです。コントラスト比は、1500:1となります。
一方、本機はルーメン表記だと2500ルーメンとかなりスペックが良いです。
ANSIの数値とここまで差があると言うことは、中心は明るいが、明るさのムラはある、ということでしょう。
バッテリーは、未付属です。
端子は、HDMI端子とUSB端子を装備します。
傾き補正は、機能としてありません。
角度(高さ)だけは、15度で調整可能です。
---
以上、SD-PJHD02はの紹介でした。
「2500ルーメン」という値は目をひきますが、値段からするとその理由はありそうな製品です。
いずれにしても、明るさについてはやや情報不足なので、選ぶにしても現物をみてからのほうが良いでしょう。
今回の結論
モバイルプロジェクターのおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回はモバイルプロジェクターを比較してきました。
最後にいつものように、Atlasのおすすめ機種について書いてみたいと思います。
第1に、普段の仕事に「ガジェット」として持ち運ぶのにおすすめの製品は、
【2019年】
1・ASUS ZenBeam S2 [ブラック]
¥59,973 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:1280×720
コントラスト:4000:1
重さ:497g
明るさ:500ルーメン
バッテリー:最大3.5時間
100インチ投影距離: 約2.5m
1・軽量性 ★★★★★
2・画質 ★★★☆☆
3・スマホ ★★★★☆
4・総合評価 ★★★★☆
ASUSのS2でしょう。
1・仕事での本格的な利用
:1000ルーメン
2・モバイルガジェットとしての利用
:400ルーメン
3・気軽な家庭用・キャンプ用
:200ルーメン
記事の冒頭でも書いたように、モバイルガジェットとして利用する場合、現行水準では、400ルーメンクラスは欲しいところです。
明るさは、本機は、500ルーメンですから、ちょっとした商談などで、2-3人でみる分には十分な性能と言えます。
そうした機種は、他にないわけではないですが、軽さ・画質・バッテリー量など、総合的にバランスがとれている点が評価できます。
重さは、497グラムで、持ち運ぶのに苦痛でない水準をキープします。
その上で
画質についても、ハイビジョンクラスの解像度があります。
バッテリーは内蔵式で、最大3.5時間です。
最大限に明るくする場合、あまり保たないでしょうが、用途的に問題ないでしょう。
傾き補正は、自動台形補正が付属しますし、現地での設置性の良さも評価できます。
ビジネスモバイルプロジェクターとしては、本機が最も良いと思います。
第2に、家庭用として全方位で楽しめそうな製品は、
【2021年】
23・BenQ GV30
¥69,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:1280x720
コントラスト:100,000:1
重さ:1.6kg
明るさ:300ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離:2.7m1
1・軽量性 ★★★☆☆
2・画質 ★★★★☆
3・スマホ ★★★★★
4・総合評価 ★★★★☆
BenQ GV30でしょう。
Anker Nebula Capsule IIと迷いましたが、明るさの部分ほか、スピーカー部分の仕様が良い点で、こちらかと思います。
明るさは、家庭内で部屋を暗くしてカジュアルに利用するならば、300ルーメンもあれば問題ないでしょう。
また、(TVのように)じっくり見る用途ではないので、解像度はフルHDに対応しなくても良いかと思います。
そうした部分を考えつつ、値段と機能面で考えると、本機が良いと思います。
ネットワークは、Wi-Fiを搭載し、AndroidTVの機能を持ちます。
本機だけで、各社のストリーミング配信ができますので、まずこの点が便利です。
バッテリー駆動時間も、(輝度を落とさずとも)最大2.5時間で、どこでも手軽にビデオが再生できるため、ファミリー向けです。
設置についても、台形補正ほか、オートフォーカス対応なので、気軽に使える点が嬉しいです。
スピーカーも、2.1ch構成で、この手の小型機の中では優秀な製品です。
普段は、Androidのコンテンツや、スマホからBluetoothで音楽を飛ばすなどして、部屋おきのスピーカーとしても使え、見どころが多いと思います。
第3に、寝室に置くのにふさわしい多機能なモバイルプロジェクターとしては、
27・popIn popIn Aladdin Vase
¥69,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
画素数 :1280×720
コントラスト:不明
重さ :659g
明るさ :200 ANSI ルーメン(ANSI)
100インチ投影距離: 約2,87m
popIn Aladdin Vaseでしょう。
完全にこの用途に特化した設計であり、完成度が高いです。
単純に動画やテレビを見る用途だけでなく、寝るまでの時間に使える諸機能がかなり面白いので、使途が広いです。
Aladdin Connector
¥15,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
注意点は、HDMI端子がない部分で、先述のように、外部機器が必要な点です。
ただ、Androidを搭載しますし、スマホを介在させても良いわけですから、これが必要なシーンは、レコーダーに録画した番組の再生くらいかもしれません。
あとは、端末から1mで29dB以下というスペックの騒音が問題なければOKです。
この部分についてフォローするならば、基本的に「ファン音(風切り音)」というのは、ホワイトノイズにも使われるものなので、気にならない場合がほとんどです。
ただ、ほぼ枕元に配置する場合や、エアコンの音でも気になる質の方は気をつけてください。
第4に、キャンプなどのアウトドアや、友人宅などで動画などを「ちょっと」再生するのに適していそうなのは、
【2021年】
24・ BenQ GS50
¥78,336 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
解像度:1920x1080
コントラスト:100,000:1
重さ:2.3kg
明るさ:500ルーメン
バッテリー:2.5時間
100インチ投影距離: 2.7m
1・軽量性 ★★★☆☆
2・画質 ★★★★★
3・スマホ ★★★★★
4・総合評価 ★★★★★
BenQ GS50でしょう。
重さは、約2300gです。
この点で自動車などで持ちはこびが前提ではありますが、それなら無理はないでしょう。
野外で使いやすいように、防滴(IPX2)や落下耐性(0.5m)などもあります。
解像度は、フルHDです。
自宅内でみるとしても満足できる画質であり、問題ありません。
これで、2.5時間のバッテリー量ですので、用途は広いでしょう。
利便性の部分でも、しっかり、Android TVを装備します。
明るさも、500ルーメンはあるため、この手のモバイル用としては優秀です。
第5に、仕事用として本格的に使えるモバイルプロジェクターといえるのは、
【2020年】
13・エプソン dreamio EF-11
¥99,908 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:3LCD液晶 (0.62型)
解像度:1920×1080
コントラスト:250万:1
重さ:1200g
明るさ:1000ルーメン
バッテリー:
100インチ投影距離:2.24-3.04mm
1・軽量性 ★★★☆☆
2・画質 ★★★★★
3・スマホ ★★★★★
4・総合評価 ★★★★★
エプソンのdreamio EF-11でしょう。
1・仕事での本格的な利用
:1000ルーメン
2・モバイルガジェットとしての利用
:400ルーメン
3・気軽な家庭用・キャンプ用
:200ルーメン
明るさは、1000Iルーメンです。
そのレベルの製品はDLP式ではあります。
ただ、本機は3LCD液晶方式ですから、同じ明るさならば、昼間の視認性はだいぶ上です。
確実に明るい場所で利用できることが担保されそうなのは、この重さでは、本機以外にはないです。
投影距離は、100インチワイドで、2.24mからです。
とくに本機については、ズームレンズで、スクリーンサイズに対して投影距離が調整できるため、初めての場所での使い勝手はだいぶ良いかと思います。
その点で言えば、むろん、台形補正も対応です。
Android TV ELPAP12
¥10,500 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
難点は、Wi-Fiに対応するためには、別売のアダプタが必要な部分です。
ただ、導入してしまえば、のAndroid TVとして、自宅などでも楽しく使えるほか、ミラキャストアプリを利用すれば、スマホ投写もワイヤレスでできます。
導入する甲斐はあると思います。
一方、バッテリー式ではないのは、方式的に仕方ないでしょうが、一応、注意点です。
逆に言えば、これらの部分に支障がないならば、本機は良い候補でしょう。
ーーーー
【2021年】
【Wi-Fiなし】
25・カシオ FORESIGHT VIEW CX-E1-NB
25・カシオ FORESIGHT VIEW CX-E1-RD
¥151,300 楽天市場 (4/26執筆時)
【Wi-Fiあり】
26・カシオ FORESIGHT VIEW CX-F1-NB
26・カシオ FORESIGHT VIEW CX-F1-RD
¥169,700 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.65型)
解像度:WXGA 1280x800
コントラスト:10000:1
重さ:1.1kg
明るさ:2000ルーメン
バッテリー:別売
100インチ投影距離:2.26-2.71 m
1・軽量性 ★★★☆☆
2・画質 ★★★★★★
3・スマホ ★★★☆☆
4・総合評価 ★★★★★
ただし、普通のビジネスプロジェクターと同じレベルで「昼間使いたい」ならば、ルーメン値の高いカシオが選択肢になるでしょう。
解像度は、フルHDスペックではないですが、WXGAなら、プレゼンなどには十分です。
専用バッテリー YA-B10
¥27,280 楽天市場 (4/26執筆時)
専用バッテリーの導入は、640gと重いので「微妙」ですが、エプソンにできない部分ではあるため、何かしらの用途があるかもしれません。
ーーー
【2018年】
9・LGエレクトロニクス CineBeam PF50KS
¥59,455 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:1920×1080
コントラスト:100,000:1
重さ:1000g
明るさ:600ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離: 3.18m
1・軽量性 ★★★☆☆
2・画質 ★★★★★
3・スマホ ★★★★☆
4・総合評価 ★★★★★
一方、「バッテリー内蔵式」で、ビジネス用ということになれば、LGのPF50KSが候補になるでしょう。
ルーメン値はやや暗めですが、フルHD解像度で、バッテリー内蔵して1kgで収まっている機種です。
形状的にも持ち運びできるタイプですし、ズームレンズでない部分を妥協できるならば、本機も候補でしょう。
補足:他方式のプロジェクター
1・家庭用プロジェクターの比較
・主な用途:ホームシアター用
・解像度:フルHD
・重さ:2.5kg〜
・予算:7万円〜
2・家庭用4Kプロジェクターの比較
・主な用途:ホームシアター用
・解像度:4K画質
・重さ:3kg〜
・予算:10万円〜
3・ビジネス用プロジェクタの比較
・主な用途:会議室・プレゼン用
・解像度:〜フルHD
・重さ:1.5kg〜
・予算:3.5万円〜
4・モバイル小型プロジェクタの比較
・主な用途:持ち運び/気軽な家庭用
・解像度:〜フルHD
・重さ:300g〜1.6kg
・予算:3万円〜
以上、今回は、モバイルプロジェクターの紹介でした。
今回紹介した機種は、家庭における日中、職場における明るい場所については、どの機種についても、やや非力です。
重量の部分で妥協できる環境出ある方は、他方式も合わせて検討して良いでしょう。関連記事をお読み頂ければと思います。
--
最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。
ではでは。