【今回レビューする製品】2025年 360度全方位カメラ・3カメラ搭載のドライブレコーダーの性能・おすすめ・選び方
【比較する製品型番】 ユピテル marumie Q-32R Y-3100 Q-31R Q-20 Q-21A Q-21 Q-21c Q-30R Y-3200 Z-320 Q-50AIp ZQ-60AI Y-430SQd コムテックHDR362GW ZDR037 ZDR-059 ケンウッド DRV-G60CW DRV-C770R セルスター CS-363FH CS-364FH GDO-51 GDO-52
今回のお題
360度カメラ or 3カメラ搭載ドラレコのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新のドライブレコーダー(ドラレコ)の比較です。
一部で人気がある「360度全方位式カメラ」と、あるいは、3カメラ併用で「ほぼ全周」撮れるタイプのデジカメを紹介します。
1・2カメラのドラレコの比較
記録範囲:320°前後
あおり対策:可(高度)
2・1カメラのドラレコの比較
記録範囲:160°以下
あおり対策:不可(リア専用除く)
3・360°カメラ or 3カメラのドラレコの比較
記録範囲:360°前後
あおり対策:可
4・カーナビ専用のドラレコの比較
記録範囲:320°前後
あおり対策:可
5・ドラレコの選び方とおすすめ【結論】
=目的・予算別のおすすめの提案
なお、今回は、このブログのドライブレコーダー関係の記事全体だと3回目記事です。
カメラ解像度・撮像素子(スタービス)・駐車監視の種類など、スペック面でのドラレコの「選び方の基本」は、1回目記事ですでに紹介しています。
ドラレコの仕組みを含めて詳しく理解したい場合、1回目記事(こちら)をご覧ください。
よろしくお願いします。
−
画角の広さ ★★★★★
解像度の良さ ★★★★★
夜間の画質 ★★★★★
駐車監視機能 ★★★★★
安全運転支援 ★★★★★
後方監視 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のドライブレコーダーを、詳しく紹介します。
そして、最後の「結論」部分では、上表のような観点から、目的別予算別に、Atlasおすすめ機種を提案していきます。
1・全方位監視対応の高級モデルの比較
では、やや高級ながら、1台で全方位監視できる話題のドラレコを紹介します。
1-1:ユピテル〈日本〉
1-2:コムテック〈日本〉
1-3:JVCケンウッド〈日本〉
1-4:セルスター〈日本〉
このタイプは、上記3社から展開があるので、順番にみていきます。
1-1・ユピテルのドラレコ
続いて、日本のユピテルのドライブレコーダーです。
360度タイプは最初に同社が展開しました。
--
なお、以下では、いつものように、高評価できる部分は赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で書いていきたいと思います。
【2020年発売】marumie Q-20後継機
【一般業者向けモデル】marumie Q-21A
1・ユピテル marumie Q-21
¥22,800 楽天市場 (5/30執筆時)
2・ユピテル maritime Q-21c
¥22,000 楽天市場 (5/30執筆時)
【一般向け】
3・ユピテル marumie Q-21A
¥25,298 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:500万画素(1856×1856)
記録画角: 全方位(360×240度)
液晶:2.4インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis・HDR
防犯機能:録画対応可
GPS記録: 搭載
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:16GB MicroSD(128GBまで)
marumie Q-20シリーズは、ユピテルの全周囲360°ドライブレコーダーです。
いくつか種類があります。
Q-21Aは、一般向けに売られる製品です。
接続はシガープラグ式で、個人でも気軽に付けられるものです。
12/24V車対応 OP-E1159
¥2,778 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
Q-21とQ-21cは、カー販売店(一般業者向け)です。
こちらは、シガープラグは未付属で、通常別売の電源直結コードが標準で付属します。
流通ルートからして、設置に詳しい方向きです。
画角は、360度(全方位)です。
ユピテルの場合、旧機種は、以前【360度全天球カメラの比較記事】で紹介したカメラのように、2カメラを合成する方式で、割とスペック(パワー)が必要でした。
新機種は、超広角レンズ(魚眼レンズ)を利用して、1機で(不必要な上方を除く)全方位を監視する仕様となり、信頼性が増したと言えます。
一方、画角は広いですが、前方を含めたナンバープレートなどの視認性については、言及がない点は注意です。
実際、後ほど紹介する後方に単独のリアカメラがつくQ-30Rについては(後方のみ)記録可の言及があるため、単独ではできない(保証の限りではない)と言ってよいでしょう。
画素数も、一方で、500万画素です。
なお、記録解像度は、魚眼(超広角)記録の場合1856×1856(340万画素)、2分割表示の場合は、2048×1536という変則的な解像度です。
ドラレコの画質は センサー(撮像素子)部分で、夜間に強いスタービス(SUPER NIGHT)と、トンネル出口などの画質が良いHDRをダブルで搭載します。
スタービスについては、ソニーのIMX335でしょう。
1回目の2カメラ式で何度も書きましたが、500万画素のセンサーを無理やり合わせている形なので、夜間利用への影響があり、低照度感度は、フルHDのスタービスより、やや落ちます。すこし暗めになるでしょう。
なお、HDRを含めて、これらの機能の「意味するもの」については、今回記事の1回目冒頭の選び方の基本で詳しく書いています(こちら)。
一方、本機は液晶モニターを装備するので、魚眼・2分割とも表示が可能です。PCでは、VRパノラマ表示も可能です。
LED信号は、対応します。
安全機能は、省略されている機種です。
同社の一般的な製品の場合、前方発進警告・車線逸脱警告・前方車接近警告などを装備します。
しかし、本機はカーナビなど「車側に任せる」方針のようです。
駐停車中のバッテリー録画は、本機も別売オプションパーツで対応です。
先述のようにこの機能は、「車上荒らし」の防犯対策としては限定的ながら、停車状態での「もらい事故」の記録には、有効に使えます。
設置には、別売バッテリーか電源直結ユニットが必要です。
A・電源直結ユニット OP-VMU01
¥4,200 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
Aは、車のバッテリーを利用するタイプです。
12時間まで利用できる点や、電圧監視がある点、また接続方法を含めて、基本的にパイオニアと同じです。
B・マルチバッテリー OP-MB4000
¥22,821 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
Bは、ニッケル水素電池を内蔵するタイプです。
直結型は電圧監視機能はありますが、各社とも完璧ではないので、電池式を好む方はいるでしょう。
仮に事故が起こってエンジンが止まった場合も、バッテリーがあれば録画が続けられるメリットもあります。最大12時間まで録画可能です。
ユピテルの場合、駐車監視について、いくつかのモードが選べます。
第1に、常時記録モードです。
パイオニアのユニット式と同じで、最大12時間(30分から)まで、あるいは、指定したバッテリー電圧低下量まで、録画し続ける方式です。
衝撃検知センサーが検知した場合、上書きできない別ファイルにします。半日程度の短時間ならば、それでOKでしょう。
存)だけの選択でした。
第2に、動体検知モードです。
車への衝撃ではなく、動体をカメラが検知した際に撮影を始める仕組みです。この方式だと、車への衝撃がトリガーではないため、実用性が高いといえます。
常時記録はMicroSDカードの寿命に良くない部分を含めて、長時間駐車の場合はこれが良いでしょう。
第3に、タイムラプスモードです。長時間撮影を可能にする方法です。
一見すると、動体検知があれば不要に思えますが、大通りのコンパーキングなど、動体を常に検知するような場所に駐車する場合に有利でしょう。
そのほか、(機械式の立体駐車場など)他社が採用する衝撃センサー(Gセンサー)で検知する方式が使えない場所でも記録ができるメリット性があります。
結論的にいえば、駐車記録に関しては、3モードの使い分けの可能なユピテルは「高度」です。
衝撃センサー(Gセンサー)をトリガーにする方式は、実際トラブルが生じた際に、(衝撃前の)記録が残らない部分が難点ですが、本機は問題ありません。
とくに、(高いですが)バッテリーが付いたユニットを増設すれば、この部分で「完璧な仕様」でできると言えます。
なお、各モードの欠点と利点は【1回目記事】の冒頭でまとめています。
[128GB](70万時間)
・サムスン MB-MJ128KA-IT/EC
¥3,680 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
また、連続撮影になるため、駐車監視について、長時間記録(12時間)フルに残すには、128GBは必要です。
一応、衝撃検知センサー(Gセンサー)と連動し、感知した場合のファイルは消さずに保存してくれますが、それでも注意点と言えるでしょう。
MicroSDカードを買う場合、「どれでもOK」ではなく、ドラレコのように激しく書き換えが生じるカードの場合、監視カメラやドラレコ専用の高耐久カードを使います。
詳しくは、【MicroSDカードの比較記事】で、詳しく紹介しています。
GPSは、付属するモデルになります。
搭載する場合、事故時の正確な位置情報も記録できます。
SDカードは、最初から32GBのSDカードが付いている製品です。
128GBまで増設対応です。
ネットワークは、Wi-Fiは未搭載です。
設置は、冒頭に書いたように、個人向けは、シガープラグを使います。
別売の直結ケーブルを使うこともできます。
---
以上、ユピテルのmarumie Q-20の紹介でした。
監視範囲は業界最高です。
一方、360度カメラの難点で、ナンバー・LED信号の可読性が担保されない点は注意点です。
結局、全方位カメラは、この部分が最大の問題です。
【2023年発売】(後継機あり)
4・ユピテル marumie Q-32R
¥33,770 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
【2021年発売】
5・ユピテル marumie Q-31R
¥22,550 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:500万画素(1856×1856)
記録画角: 全方位(360×240)+155度
液晶:2.4インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis HDR
防犯機能:録画対応可
GPS記録: 搭載
安全運転支援:4種類
通信機能:Wi-Fi
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:32GB MicroSD(128GBまで)
Q-32Rは、ユピテルの360度カメラ式ドラレコの上位機です。
旧機種が残ります。
A・電源直結ユニット OP-VMU01
¥4,200 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
B・マルチバッテリー OP-MB4000
¥22,821 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
Q-31Rは、1世代前の機種です。
基本部分は同じですが、新機種には付属する駐車監視用のバッテリーケーブルが別売です。
その代わり、1つ上で見た製品のように、マルチバッテリーに対応できる仕様になります。新機種は利用できないため、この部分は、新機種を選ぶ場合の注意点でもあります。
あとは、スイッチなしにエンジン(ACC ON/OFF)連動で駐車監視にはいるモードが加わった点と、エンジンを入れてからの起動時間が少し縮まった程度の違いです。
---
結論的にいえば、直結ユニットの価格(約5000円)を加味した価格差をみて、1世代前の旧機種の方がだいぶ安いならば、Q-31RでOKです。
ただ、後述するように、Q-32Rは、駐車監視時、人間などの動きを「マイクロ波センサー」で検知できるユニットを増設できる仕様になっているので、ここを重視する場合、新機種ということになります。
画角は、360度(全方位)です。
先ほどのシリーズと性能面では差がないです。
一方、比較する場合、いずれの製品も、先ほどと同じ360度カメラに、単独のリアカメラを付属させています。
リアカメラの画角は、155度です。
フロントの360度カメラと同じく、スタービスとHDR対応するため、普通の2カメラモデル並の性能は期待できます。解像度はフルHD(200万画素)に止まりますが、実用水準でしょう。
なお、本機については、後方のみ、ナンバープレートが撮影可能です。
LED信号対応も、むろん対応します。
安全機能は、本機は、前方車発進・車線逸脱・前方車接近警告という、基本の2つをまず装備します。
その上で、後方異常接近 記録・警告が付属する点で、上位です。
あおり運転の問題以降、この機能を付けるメーカーが増えました。検知すると、映像ファイルを自動で分けて記録できます。
駐停車中のバッテリー録画は、下位機種同様に、常時録画のほか、タイムラプスモードと動体検知(カメラ)が利用できます。この部分の性能は良いです。
先述のように、バッテリーケーブル(+B/ACC電源直結コード)も標準添付です。
一方、衝撃検知センサーは引き続き未装備です。
接近検知マイクロ波センサー OP-MDS1
¥10,101 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
ただ、リアガラス部分に取り付けるタイプの高性能な動体検知(=マイクロ波センサー)がオプション購入できます。
マイクロ波センサーは、自動運転にも使われる技術でいろいろ種類がありますが、本機は「ドップラーセンサー」です。
反射波を利用し移動する物体を検知するタイプなので、人間や動く車などを検知して録画が始まります。駐車時の防犯目的、当て逃げの監視に適うセンサーと言えます。
(反射波を出す)移動する物体ならば「検知してしまう」部分はあるので、駐車時の隣の車の移動や歩行者、雨・雪などでの誤検知は、動体検知(カメラ式)同様にありえます。
しかし、効果範囲が限られる点を含めて、カメラタイプの「動体検知センサー」ほど過敏に反応はしないでしょう。また、明るさに影響されない点で、夜間駐車時には、既存のタイプより効果を発揮しそうです。
その部分を含めて、「無駄なイベント通知」で時間をロスしにくいと言えそうです。
なお、フロントガラス部分にも設置できますが、効果範囲が狭まるので推奨されません。また、リアでも、フィルム加工をしているなどの場合は、検知に問題を生じます。
効果範囲的には、ワンボックスカーほどの長さまで対応できます。
GPSは、本機も、付属です。
SDカードは、最初から32GBのMicroSDカードが付いている製品です。
ネットワークは、Wi-Fiは未装備です。
接続は、一方、シガープラグには非対応です。
電圧の関係ですが、難易度は高めでしょう。
バッテリー電源を取るのが難しい場合、黄色・赤色コードを結線すれば、ACC電源だけで接続できますが、駐車監視はできません。
なお、旧機種も、シガープラグは非対応なので、アクセサリー電源から直結でとるためのケーブルは付属します。
---
以上、ユピテルの Q-32Rの紹介でした。
安全運転支援機能ほか、駐車監視機能が充実する部分について高く評価できます。
あとは、前方車のナンバーの視認性だけが課題でしょう。やはり超広角の魚眼レンズを使うので、ここは解決が難しいかなと思います。
ーーー
【2025年発売予定】
(リアカメラあり)
6・ユピテル marumie ZQ-60AI
¥(52,800) 楽天市場 (5/30執筆時)
(リアカメラなし)
7・ユピテル marumie Q-50AIp
¥−−
(特定カー量販店用)(Wi-Fi付属)
8・ユピテル marumie Y-430SQd
¥-----
画素数:500万画素(1856×1856)
記録画角: 全方位(360×240)+158度
液晶:2.4インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis HDR
防犯機能:録画対応可
GPS記録: 搭載
安全運転支援:6種類
通信機能:Wi-Fi
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:32GB MicroSD(128GBまで)
なお、2025年に本機の後継機が登場予定です。
大きな違いは、検知技術の部分で、そのほかは、ほぼ同じです。
新機能となるのが「人検知」です。
間違いなく、自動運転技術の進化と呼応して、最近は、AI学習による人検知の精度がかなり上がっていて、それを活かしたものです。
徐行中などカメラセンサーで人を検知した場合、接触の危険性があるとお知らせする機能です。
具体的な機能名としては、前方歩行者接近警告、後方歩行者接近警告という名前です。
時速30km以下でのみ検知で、停止時はむろん検知しません。
後方は、結構「便利」に思いますが、バックモニターと違ってライブ映像で視認できないので、そこまで便利に感じるかは、人による気がします。
ようするに、動体検知方式の改良版ですが、人影のみを検知して、イベント記録するので、誤動作(誤記録)を減らす効果が期待できそうです。
あとは、起動後、録画までの時間が短くなったことも強調されています。
なお、特定カー量販店向け(Y-430SQd)だけは、Wi-FiとBluetoothが備わり、不審者を検出したら、スマホに通知する機能があります。
その後、防犯ベルを鳴らす機能もあります。
ただ、LTE(5G)回線があるわけではないため、自宅近くの車庫で、本機のWi-Fiが届く場所での利用に限られます。販路を限っているのは、この部分の事前説明のためかと思います。
ちなみに、搭載されるのは、2.4GHzの無線LANです。5GHz帯は屋外での使用禁止なので。
---
結論的にいえば、この技術は、特に駐停車監視において、不審者の検知精度の向上に貢献するかと思います。
ただし、先述のように、360度カメラは、ナンバー記録などにおいて弱点はあります。同じように、記録映像の正確性という部分では、360度カメラでない普通のドラレコに搭載されたら、より便利かなとは思います。
【2025年発売】
9・ユピテル marumie Y-3200
¥46,800 楽天市場 (5/30執筆時)
10・ユピテル marumie Z-320
¥----- 楽天市場 (5/30執筆時)
【2023年発売】
11・ユピテル marumie Y-3100
¥33,000 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:200万画素×3
記録画角: 162度+158+155度
液晶:2インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis・HDR・F.2.2
防犯機能:録画対応可
GPS記録: 搭載
安全運転支援:搭載(4種類)
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:32GB MicroSD(128GBまで)
marumie Y-3200 も、ユピテルの marumieシリーズの製品です。
Z-320は、流通ルートの違いだけで、性能は同じです。
Y-3100は、1世代前の旧機種です。
こちらは、撮像素子(スタービス)が旧世代なので夜間対応力で、それ以降と差があります。
--
結論的にいえば、基本的には、新機種が良いでしょう。
以下は、新機種ベースでみていきます。
画角は、前方カメラが162度、後方は2カメラで、車内方向に158度、リア側に155度のカメラを搭載します。
つまり、3カメラ式です。
前方とリア側の詳しい説明は不要でしょうが、本機については、車内方向に向く室内用カメラが「ポイント」です。
後ろから前横方向の写真を撮影することで、側面方向の写真をフォローできます。側面方向からの「もらい事故」などに対応しやすいのが良い部分です。
その上で、前方、後方とも(360度カメラと違い)ナンバプレートもフォローできるわけで、3カメラは、たいへん合理的です。
車内も後ろからの撮影なので、搭乗者の顔が写らないのも、商用車などを含めて、プライバシーの部分で良いかと思います。
画素数も、200万画素(フルHD)です。
3カメラを扱うので、あまり高画質なものだと、CPUや電源的に厳しいので、ここは「平均的」な画質です。
ドラレコの画質は、期待値が高いです。
撮像素子は、3カメラとも24年機からは新型のスタービス 2(SUPER NIGHT)です。
おそらく、IMX662でしょう。
トンネル出口などの画質が良いHDRも搭載しますし、夜間対応力はかなり高いです。
LED信号は、むろん対応します。
安全機能は、基本的な 前方発進警告・車線逸脱警告・前方車接近警告を装備です。
その上で、後方異常接近 記録・警告が搭載です。
ただ、「あおり運転対策」にもっとも欲しい部分であり、評価できます。
駐停車中のバッテリー録画は、標準搭載です。
アクセサリー電源からとるタイプですが、そのまま設置できます。
本機は、上図で示した全ての方法に対応します。
接近検知マイクロ波センサー OP-MDS1
¥10,101 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
正確には、マイクロ波センサーは、オプションにはなります。
しかし1回目記事の「選び方の基本」でも書いたように、駐車監視用に「マイクロ波センサー」は、現状では最も弱点が少ないと言えますので、導入意義は高いでしょう。
GPSは、対応です。
搭載する場合、事故時の正確な位置情報も記録できます。
[128GB](70万時間)
・サムスン MB-MJ128KA-IT/EC
¥3,680 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
SDカードは、最初から32GBのSDカードが付いている製品です。
128GBまで増設対応です。駐停車中の監視に特徴がある製品ですし、耐久性の高い、カードを導入しても良いでしょう。
ネットワークは、Wi-Fiは未搭載です。
設置は、付属の+B/ACC電源直結コード(4m)を利用します。
シガープラグは対応しません。
---
以上、ユピテルの marumie Y-3200 の紹介でした。
初代登場時、この配置の3カメラ式は、個人的には「目からうろこ」でした。記録という意味では、自分で取付可能な自家用車用では最高だと思います。
おそらく、360度型ドラレコは(趣味の利用は除いて)この方式に落ち着いていく気がします。
一方、性能の良い2カメラ式と比べると、1カメラあたりの画質・解像度は及ばないのですが、「側面からの貰い事故対策」という部分で、本機は強みがあります。
防犯面の強化にもなるでしょうし、2カメラ式と比べても存在意義はあるでしょう。駐車監視も強いので、このタイプだと有力な候補です。
1-2・コムテックのドラレコ
続いて、コムテックの360度タイプのドラレコです。
同社は、レーダーで有名な日本企業で、カー用品店ではお馴染みのブランドです。
【2022年発売】
【リアカメラ付属モデル】
12・コムテック HDR362GW
¥36,999 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:500万画素(1856×1856)
記録画角: 全方位(360×240)+158度
液晶:2.4インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: ナイトビジョン HDR/WDR F1.8
防犯機能:オプション
GPS記録: 搭載
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:32GB MicroSD(128GBまで)
HDR362G は、コムテックが販売する360度カメラです。
カメラは、前後にカメラのある2カメラタイプも選べます。
カメラの画角は、前カメラは、全方位(360×240度)カバーできます。
リアカメラは、158度の広角です。
画素数は、フロントカメラが500万画素で、リアカメラが200万画素(フルHD)です。
前カメラの記録画素数は、1856×1856(340万画素)ですので、仕様はユピテルと同様です。
やはり、本機についても、前方カメラはナンバープレートの撮影は難しいでしょう。
ドラレコの画質は、本機は、前側の360度カメラが500万画素(記憶画素340万画素)の水準です。
その上で、センサーが「ナイトビジョン」対応で、Starvis級です。
センサーサイズが、1/2.5型で500MPはSONYだとラインナップがないです。
おそらく、他社の監視カメラ向けのセンサーだと思います。例えば、米国のOnsemi(Aptina)のMT9P031が見られますが、種類は不明です。
レンズは、F値が1.8とよいレンズを装備します。
その上で、HDRも装備します(フロントはHDR/WDR)。撮像素子の種類がよく分からない製品ではありますが、この部分がしっかりしているので、総合的には、夜間には「そこそこ強い」ように思います。
LED信号は、対応機です。
安全機能は、一般的な意味では省略されている機種です。
ただ、GPSを利用した、逆走(の危険性のある場所の)お知らせや、事故ポイントや速度監視路線の情報は得れます。データの更新は対応できません。
コムテック CDOP-01P
¥2,400 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
駐停車中のバッテリー録画は、この機種もオプションで対応です。
ただ、本機は、連続撮影(常時記録)のみ対応で、衝撃検知センサーが反応した際に、その時間のファイルを保護するという、オーソドックスなタイプです。
GPSは、付属するモデルになります。
駐車監視を設定している場合、GPS連動で、盗難多発エリアをエンジンを落とした際に警告してくれる機能があります。
SDカードは、最初から32GBのSDカードが付いている製品です。
ネットワークは、Wi-Fiが未搭載です。
接続は、シガープラグです。
電源直結式を選びたい場合は、別売(CDOP-02D)です。駐車監視のケーブルを導入するならば、そちらでOKです。
−
以上、コムテックの HDR362GW の紹介でした。
(本当の)360度カメラを採用する製品としては、夜間対応の部分で、割と「手の込んだ工夫」がある機種と言えそうです。
一方で、やはり前側のナンバープレートの可読性に課題がありますので、この部分が大きなネックと言えます。
【2021年発売】
【リアカメラ付属モデル】
13・コムテック ZDR037
¥27,989 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:800万画素(2880×2880)
記録画角: 全方位(360×240)+168度
液晶:2.4インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: WDR F2.2 Starvis
防犯機能:オプション
GPS記録: 搭載
安全運転支援:後続車接近警告
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:32GB MicroSD(128GBまで)
ZDR037も、コムテックが販売する360度カメラです。
全周囲型の同社の下位機と言えます。
カメラは、前後にカメラのある2カメラタイプです。
カメラの画角は、前カメラは、全方位(360×235度)カバーできます。
垂直方向は235度ですが問題ないでしょう。
リアカメラは、本機も168度の超広角です。
画素数は、フロントカメラが800万画素(8.2MP)で、リアカメラが200万画素(フルHD)です。
フロントカメラは、撮像素子がスタービスに対応の1/2.3型で、本機はソニーのIMX412-AACを採用していると思われます。
このセンサーはただ、有効画素数は1200万画素であるものを、800万画素に(無理めに)落としているので(スタービス)ながら、夜に強いかは微妙です。
低照度感度も、ソニーによると、1.33ですし、かなり数字が悪いです。(画素数を相当無理に落とす部分を含め)夜間的なメリット性は、あまり多くはないでしょう。
ようするに、100万画素だから「お得」ではなく、値段に応じた「下位仕様」と言えます。
また、フロントカメラが(8M画素の撮影だと)WDRに止まる点と、F値が2.2と落ちている点でも、完全に「夜間やトンネルなどに強い仕様」は言えません。
LED信号は、対応機です。
安全機能は、一方、基本となるセーフティドライブ機能は省略です。
ただ、リアカメラについては、後続車接近お知らせ機能がつくので、あおり運転対策にはなりやすいです。
HDROP-14
¥2,355 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
駐停車中のバッテリー録画は、この機種もオプションで対応です。
仕様は、先ほどの機種と同じで、常時監視のみ対応です。
GPSは、付属するモデルになります。
SDカードは、最初から32GBのSDカードが付いている製品です。
ネットワークは、Wi-Fiが未搭載です。
接続は、シガープラグ(4M)です。
電源直結式を選びたい場合は、別売(HDROP-15)です。本機も、駐車監視のケーブルを導入するならば、そちらでOKです。
−
以上、コムテックのZDR037の紹介でした。
なんとなく、(ケンウッドも出したので)無理やり1200万画素のスタービスを載せた感がある新機種です。
360度カメラがでて数世代経ちましたが、「画像を楽しむ」というエンターテインメント性の部分を除けば、実用的にはあまり意味のないドラレコだと感じます。
【2022年発売】
14・コムテック ZDR-059
¥37,639 楽天市場 (5/30執筆時)
画素数:460万画素+200万画素
記録画角: 全方位(360×240)+168度
液晶:3.1インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: HDR WDR F2 Starvis(リアのみ)
防犯機能:オプション
GPS記録: 搭載
安全運転支援:搭載(4種類)
通信機能:4G LTE
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:32GB MicroSD(128GBまで)
ZDR-059は、コムテックの360度カメラの最上位機です。
カメラは、本機も、前後にカメラのある2カメラタイプです。
後述するように、本機は多機能ですが、フロントカメラのサイズは、幅101×高さ104×奥行42.6mmですので、そこそこ「存在感」はあります。
カメラの画角は、前カメラは、全方位(360×240度)カバーできます。
リアカメラは、168度の超広角です。
この部分は、先ほどの機種と変わりません。
画素数は、フロントカメラが460万画素(2160×2160)で、リアカメラが200万画素(フルHD)です。
フロントカメラは、460MPの1/2.3型の撮像素子です。
ドラレコの画質は、センサーのメーカー不明ですが、(スタービスを含め)ナイトビジョンは非対応です。
ただ、リアカメラだけは、しっかりソニーの(無印で普通のですが)スタービスです。
レンズは、F値2.0(リアはF1.8)と、HDR・WDR(リアはHDRのみ)に対応します。
これらの部分で射場、リアカメラについては、夜間やトンネル前後など条件の悪い場所での画質は、期待値がより高いです。
フロントカメラはについては、カメラの性質上、ナンバーが読み取れないですし、スタービスでもないので、夜間などに弱いです。
LED信号は、しっかり対応機です。
安全機能は、一般的な構成ではないものの、急発進・急減速・急ハンドルの通知(ドライブサポート機能)と、後方車の異常接近の4点には対応します。
つまり、あおり運転については、自身も後方車も対策があります。
そのほか、車速アラームもありますが、たいてい不要かなと思います。
一方、本機は、4G・LTE回線につながり、事故時のデータのクラウド自動転送が可能です。
データがクラウド転送なので、大破して締まった場合や、車泥棒にも対応できそうです。
加えて、駐車時のトラブル、あおり運転などのスマホへの通知(自分や家族)、GPSを利用した、駐車位置・走行位置の確認が可能です。
これらの機能は、事故時以外はあまり便利に思えませんが、例えば、社員の現在位置の把握や、お年寄りの見まもりなどには、「使える」かと思います。
接続料は1年間無料で、その後は年間4900円(動画転送/通話プランの場合1.4万)のサブスクリプションになります。
専用アプリ(COMTEC IoT)は、iOS・Android対応で、クラウド上のデータの確認やダウンロードが可能です。
なお、アプリからのみの片方向ですが、ドラレコに対して通話発信ができます(ドラレコ側は自動応答です)。
駐停車中のバッテリー録画は、デフォルト対応です。
方法は、バッテリー直結ケーブルを利用する方式ですので、この機種は、シガープラグ非対応です。
記録方法は、初回記事で説明した区分で言えば、本機は「常時録画」「衝撃検知」「タイムラプス」と複数に対応できます。
結構充実しています。先述のように、イベント記録になったら、クラウドに転送(あるいはスマホに通知)されるので、費用はかかるが、万全は期せます。
GPSは、本機自体にも内蔵されます。
先述の走行・駐車位置情報の送信には、(通信側の)A-GPSも使われているかもしれません。
SDカードは、最初から32GBのSDカードが付いている製品です。
ネットワークは、Wi-Fiは未搭載ですが、先述のように、4G・LTE回線はあります。
なお、本機をつかってのテザリングのようなことはできません。
接続は、先述のように、駐車監視機能がデフォルトなので、バッテリー直結のみです。
−
以上、コムテックの ZDR-059の紹介でした。
なんとなく、売れるとすると、社員の現在位置の把握をしたい企業向けのような気がします。
ドラレコとしては、やはり、前方車のナンバーが見れない時点で、この方式は限界があるといえます。
1-3・JVCケンウッドのドラレコ
続いて、日本のJVCケンウッドの365カメラモデルです。
【2024年発売】(64GB SDカード)
15・ ケンウッド DRV-G60CW
¥32,790 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
【2022年発売】(32GB SDカード)
16・ ケンウッド DRV-C770R
¥29,500 楽天市場 (5/30執筆時)
画素数:500万画素+207万画素
記録画角: 全方位(360×240度)+163度
液晶:2.4インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis HDR F2.0
防犯機能:オプション
GPS記録: 搭載
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:32GB MicroSD(128GBまで)
DRV-G60CW は、ケンウッドが販売する360度ドラレコです。
他社にもありましたが、フロントの360度カメラのほか、リアカメラを付属させる2カメラ式です。
旧機種が残りますが、製品自体は同じものです。
新機種のみ3年保証がつくほか、初期付属するSDカードが64GBになるのが違いです。
--
結論的にいえば、そのほかのスペック的に変わらないので、旧機でOKだと思います。
あとは、同じなので、同時にみていきます。
画素数は、フロントは記録画素数として500万画素(1856×1856)です。
リアは、207万画素で、フルHD解像度です。
ドラレコの画質は、レンズの明るさはF2.0(リアF1.8)であるほか、前後とも、スタービス・HDR採用です。優秀です。
スタービスは、フロントは(おそらく)WQHDサイズのIMX335で、リアは、普通のStarvisです。
記憶画素数(有効画素数相当)とセンサーの総画素数はだいたい同じなので、数字通り(0.59ルクス)の性能です。ようするに、IMX335は元々あまり明るくはないので、(減らないにせよ)スタービスとしては並程度です。
ただ、レンズは明るいですし、HDRも対応し、また解像度も良いわけですから、総合的に言えば、画質は良く、問題ありません。
「真面目な構成」でしょう。その上で、同社の映像技術を活かし、画像の「Hi-CLEAR TUNE」がなされている部分も、宣伝文句としています。
ただ、本機の場合もフロントカメラでは、ナンバー記録は難しいです。
LED信号は、対応です。
安全機能は、省略されている機種です。
B・ 電源ケーブル CA-DR100
¥1,855 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
駐停車中のバッテリー録画は、別売オプションパーツで対応します。
本機も、車からバッテリーをとるタイプですが、オフタイマー設定と、電圧低下時のオフカット機能があります。
駐車中の撮影は、常時撮影と、衝撃検知のみ対応で、(便利な)動体検知は非搭載です。
GPSは、付属です。
SDカードは、最初から32GBのSDカードが付いている製品です。
このブログの【マイクロSDカードの比較記事】で書いているように、同社は、ドラレコ向きの高耐久SDカードをだしますが、そちらが添付されます。
ネットワークは、Wi-Fiが未搭載です。
−
以上、ケンウッドのDRV-C770Rの紹介でした。
2021年ごろからリアカメラ付きの360度カメラが各社から出はじめましたが、ケンウッドは遅めでした。
その部分で、何かしら「ワンポイント」が欲しかったと思いますが、特段独自の機能はみられないので、「値段勝負」になるかと思います。
1-4・セルスターのドラレコ
続いて、日本のセルスターの365カメラモデルです。
国内で一括生産(組立)の安心感と3年保証を売りにしたカーエレクトロの会社です。
【2024年発売】
【別体カメラ対応】
17・セルスター CS-363FH
¥35,567 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
【別体カメラ非対応】(25年追加)
17・セルスター CS-364FH
¥39,510 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:200万画素×2
記録画角: 190度×2+141度
液晶:2インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis・HDR・F.2
防犯機能:(オプション)
GPS記録: 搭載(みちびき対応)
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード:32GB MicroSD(128GBまで)
CS-363FH は、セルスターの販売する360度撮影ドライブレコーダーです。
なお、CS-364FHもほぼ同じ仕様のかめらですが、後述の別体カメラの接続に非対応になります。
本機は、本体カメラの表と裏にレンズがある面白い形状です。
ただ、両カメラは、それぞれ、前方と車内撮影用です。
【別売リアカメラ・RCA変換ケーブルセット】
・セルスター 別体カメラ GDO-51
¥10,991 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
・セルスター 変換ケーブルセット GDO-52
¥3,746 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
車の後方を撮影するためには、別売となる別体カメラを別途購入するか、もともと既設の車の場合は、既存のバックカメラとの接続のための変換ケーブルセットのいずれかが必要になります。
後者の場合は、以上のような接続です。
記事の趣旨からすると、別体カメラを含めての紹介が適切だと思うので、以下ではそのように書きます。
画角は、前方と車内は、いずれも190度、増設対応のリア用は、141度です。
3カメラ式は、ユピテルでも見ましたが、だいたい同じ視野角です。
あえて言えば、リア用が少し負けますが、僅差です。
ユピテル機でも書きましたが、この方式だと、(360度カメラと違い)前方も、後方も、ナンバプレートもフォローできると言えます。
その部分で、個人的に、ドラレコで360度カメラを選ぶとするれば、この方式かなと思います。
視野も、車内カメラで(完全ではないにせよ)側面後方の撮影もできますし、方式としては最も良いと思います。
ただし、車内カメラを車内後ろに据える方式だった、先ほどみたユピテル機(写真)と違い、本機は、フロントカメラの裏側に置かれます。
そのため、搭乗者の顔も写るので、家族以外も乗るような車だと(レンズも見えますし)嫌がられそうです。
なお、車内カメラは、赤外線LEDを搭載していて、録画対応できるようにしています。
その点で言えば、むしろ、旅行など(前向きな意味で)車内の記録も残したい方向けでしょう。
専用のPC用ビューアも用意されますし、そこを狙った機種です。
画素数は、いずれのカメラも200万画素(フルHD)です。
やはり、3カメラを扱う場合、このあたりに、CPUの限界がありそうです。
とはいえ、実用上問題ないです。
スタービスは、前と車内カメラは搭載で、IMX307です。
上表では低照度感度0.23の(無印の)Starvisです(ナイトクリア Ver.2)。
リア用の別体カメラも、撮像素子のサイズ表記が微妙に異なるものの、STARVIS IMX307の記載があるので、問題ないです。
F値は、F2で明るく、HDRも普通に対応なので、この部分の安定度は、専門企業のセルスターらしいでしょう。
LED信号は、先述のように、対応します。
安全運転支援機能は、特段ありません。
ただ、セルスター機の特長ですが、災害通報には対応します。
日本のみちびき衛星が最近「災危通報」の発信に対応したようで、それを利用するものです。自動車を運転しながら得られるのは便利でしょう。
また、オービス警告や、各種安全運転ポイント(ゾーン30や事故多発エリア)の警告機能もあります。
データは、MicroSDスロットがある、PC/MacやAndroidスマホで、これらのデータが無料更新できます。
セルスター GDO-41 常時電源コード(3極DCプラグ / 2A)
¥3,300 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
駐停車中のバッテリー録画は、オプション対応です。
車載バッテリーから電気をとるタイプですが、他社同様、起動時間をタイマー設定できるほか、電圧低下時に自動でオフになる機能が付きます。
駐車時の録画方法は、指定した時間・電圧まで撮り続ける常時録画と、動体検知(カメラ式)に・対応できます。
1回目記事の最初で諸方式の利点と欠点をまとめましたが、動体検知時は評価できる方式です。ただ、人通りの多い場所での利用は効果を得にくい点で言えば、動体検知とタイムラプス撮影と併用できるユピテルに比べ、少し負けると言えます。
一方、衝撃検知も対応します。
常時録画・動体検知と同時に利用する方式で、単独では使いません。衝撃を検知したら別ファイルとして、イベント発生前後25秒の映像を切り出して保存します。
なお、パーキングモードタイマーが付属です。12時間まで、常時電源コード本体の時間設定以内ならば、必要に応じて保体で設定(時間短縮)可能です。
タイムラプス記録(1枚/1秒)は、付属ですが注意が必要です。
ただ、ONにすると、本機は駐車監視時も、走行時もタイムラプスです。走行時に使うとLED信号は写さないため、あまり実用的ではないです。
このほか、フレームレートを調整し30fpsから10fps(10枚/秒)に減らして録画させることも可能です。
タイムラプスほど副作用はなく、カード寿命の延命効果はあるでしょう。しかし、記録精度は落ちますし、やはり一長一短です。
GPSは、搭載です。
この部分は、本機の良い部分で、準天頂衛星みちびき対応です。ナビでは普通ですが、ドラレコ単体で対応するのは珍しく、測位は良いでしょう。
SDカードは、最初から32GBのマイクロSDカードが付いている製品です。
128GBまで増設対応です。
ネットワークは、Wi-Fiは未搭載です。
---
以上、セルスター のCS-363FH の紹介でした。
先述のように、似た方式のユピテル機がライバルです。ただ、先述のように、車内カメラが前から取る方式なので、基本、事故記録ではなく、旅行記録をとりたい方に向く仕様と言えそうです。
ただ、本体の車内方向に向けられるレンズは、助手席から視認できるので、家族以外も載るような車だと少し嫌がられそうですし、Atlasも嫌に思います。
その方向性で構わない使い方の場合で、オービス警告や災害警告ほかの機能性が便利と感じる場合は候補の1つになるでしょう。
次回に続く!
ドライブレコーダーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、360度カメラ搭載のドライブレコーダーでした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
5・ドラレコの選び方とおすすめ【結論】
=目的・予算別のおすすめの提案
画角の広さ ★★★★★
解像度の良さ ★★★★★
夜間の画質 ★★★★★
駐車監視機能 ★★★★★
安全運転支援 ★★★★★
後方監視 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる5回目記事 【こちら】では、今回紹介した全機種から「目的別・予算別」にAtlasのおすすめ機種!を提案します。
最後までよろしくお願いします。
5回目記事は→こちら