1回目記事からの続きです→こちら
5-1・AVIOTのイヤホン
5回目記事のトップバッターは、日本のAVIOT(プレシードジャパン)が販売する製品です。
日本の新興ブランドで、「クラシックから最新のアニソンまで」日本の音を知り尽くした技術者が作っているという触れ込みで、主にネットで人気です。
ブランド運営会社は、バリュートレードという日本のオーディオ輸入業者で、先述のERATOの輸入にかかわったこともある企業です。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:アップル〈米国〉
1-2:ソニー〈日本〉
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
2-1:BOSE〈米国〉
2-2:パナソニック〈日本〉
2-3:JVC〈日本〉
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ANKER 〈米国〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:Beats〈米国〉
4-2:ヤマハ〈日本〉
4-3:SHURE〈米国〉
4-4:Bang&Olufsen〈北欧〉
4-5:Noble Audio〈米国〉
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:AVIOT〈日本〉
5-2:Final ag 〈日本〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:Amazon 〈米国〉
6-2:Google 〈米国〉
6-3:ゼンハイザー〈ドイツ〉
6-4:DENON〈日本〉
6-5:AKG〈オーストリア〉
6-6:サムスン〈韓国〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (7)
7-1:オーディオテクニカ〈日本〉
7-2:ファーウェイ・シャオミ ほか
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら各機を説明していきます。
ーー
また、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチだと思う部分を青字系で書きます。
【2024年4月発売】
60・AVIOT TE-ZX1
¥45,000 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
60・AVIOT TE-ZX1PNK
¥45,000 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:4時間
ドライバー:10mm+BA×3+平面磁気駆動TW
マイク: 搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4相当
重さ:7.1g×2
TE-ZX1 は、 プレシードジャパンがAVIOTブランドから発売する製品です。
同社のフラッグシップです。
恒例のピエール中野さんのチューンモデルも展開です。
重量は、7.1gです。
量販店ベースの情報ですが、それほどかと思います。サイズは若干大粒です。
イヤーピースは、充実します。
シリコン製が6サイズと、ウレタン系が2サイズです。
ドライバーは、注目に値します。
本機は、「トライブリッド5ドライバーシステム」だからです。
低音域を担当する10mmのドライバーと、中音域を担当する6mmほどの平面磁気駆動型ドライバーが、同軸上に一体形成されています。
その上で、BA型ドライバーを3基を組み合わせて5基です。
TWS型でも、ハイエンドでは、ドライバー数を競う時代に来たように思いました。
こういった場合、解像度(情報量)が増す一方、音域間のバランス調整が相当難しくなるといえます。本機の場合、異なる種類のドライバが3種類なので、かなり難しかっただろうと想像します。
音質は、優等生タイプです。
中音域のつなぎは良く、BA由来の充実した高音域の解像感も楽しめます。ドライバーが多い部分で問題点なる部分を、丁寧に潰したといえる音質でした。
あえて言えば、低音域の膨らみの少なさと、音源によっては「効きすぎる」高音域とのバランスは、課題かなとは思います。
ただ、このタイプは、音源の質ほか、イヤーピースと普段使われる音量によっても評価がかわりやすい部分があるので、他の評価もあり得るでしょう。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。
Bluetoothコーデックは、一方、SBC AACのほか、ハイレゾはLDACをフォローします。仕組み的に、ハイレゾ用を強く意識した設計かなと思います。
実際有利でしょう。
立体音響は、未対応です。
音源の「パーソナライズ」とともに、ここは、大手以外の各社の場合、弱い部分です。
通信安定性の面では、しっかり、Bluetooth5.3です。
マルチポイント接続対応なので、スマホの待ち受けしつつ、PCで利用しても、電話を逃しません。
ノイズキャンセリングは、Wマイク式で対応です。
一方、後ほど見る同社の下位機だと、周囲の状況をみて調整できる、自動式で「アダプティブ」なノイキャンになっています。
本機は、リアルタイム分析による、「かかり」の自動制御の行わないタイプで、そこまではランクが高くないノイキャンになります。
連続再生時間は、最大4時間となります。
これは、多連装のドライバの場合しかたない部分があります。
LDACは電池を「食べやすい」のでもう少し短いでしょう。
バッテリーケースは、最大20時間分の充電量です。
防水性は、日常防水(IPX4等級)です。
マイクは、こちらも搭載です。
外音取り込みモードも搭載です。
最近他社もキーワードにする「AI技術を利用したアルゴ」で、通話品質を高める工夫もあります。
---
以上、AVIOT TE-ZX1の紹介でした。
あまり重くないにせよ、大粒で、バッテリー持続時間も短めなので、基本的には、自宅での利用で、また、「音の違い」自体を楽しみたい上級者層にむけた製品でしょう。
先述のように、こうしたタイプは面白いのですが、経験上、音域間のバランス調整が難しいので、人や音源によって、合う合わないは大きいので、レビュー評価は大きく変わりやすいです。買われるならば、少し試してからのが良いかなと思います。
とはいえ、ドライバー方面で工夫してくれる企業がないと、立体音響への対応と、ヘッドトラッキングあたりだけに技術進化が集中して、ドライバ周りのコモディティ化が進みそうなので、個人的には評価しています。
逆に言えば、そちら側の対応が不十分なのが、大手との差とは言えます。
ーー
【2023年発売】
61・AVIOT TE-Z1PNK
¥36,000 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:10mm+平面磁気駆動TW
マイク: 搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:
なお、この世代の1つ前のフラッグシップは、 TE-Z1PNK でした。
比較する場合、こちらは、ドライバーが3基でした(一体型コアキシャル2WAYドライバー)。
新機種に対して、BA3基がない形で、平面磁気駆動型ドライバーがトゥイーターとして機能する形です。
音質は、(多少ドンシャリしていましたが)高音域はキレイで、値段相応のクオリティを感じました。
ドライバ以外の部分の仕様は、新機種とほぼ同じです。
【2025年発売】(加筆予定)
62・ プレシードジャパン AVIOT TE-J2-BK
62・ プレシードジャパン AVIOT TE-J2-WH
¥33,000 楽天市場 (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:(12時間)
ドライバー:11mm+ピエゾ
マイク: 搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:IPX4相当
重さ:5.5g×2
AVIOT TE-J2は、AVIOTブランドんお上級機です。
2025年登場で「ハイプレシジョン2wayドライバー」搭載機として売られます。
重量は、片側5.5gです。
さきほどの機種と比べれば「小粒」で、装着時のファッション性に多少「振った」感があるラインです。
イヤーピースは、シリコン製が6サイズです。
SとMは、ショートとトールの2系統があります。
ドライバーは、低音域用の11mmのダイナミックドライバと、中高域用のレーストラック型で8mmほどのピエゾドライバーのデュアルです。
ピエゾ方式は、圧電素子と振動板を一体成形したタイプです(圧電セラミックピエゾ)。
例えば、(丸形で有効面積が四角形より大きいタイプですが)日本のオーツェイドが高級有線イヤホンで使っています。また、TWS型イヤホンだと、あとで見る、中国のシャオミが使う「圧電セラミックドライバ」も同じですが、やはり珍しい素材です。
音質は、視聴後に加筆します。
写真を見る限り、結構な数のベント(孔)が見えるので、音漏れがないか気になる部分があるので。
音質のパーソナライズは、本機も、機能としてないです。
Bluetoothコーデックは、一方、SBC AACとハイレゾのLDACです。
周波数特性は非公開ですが、ピエゾドライバーは「それ向き」ですし、対応と言って良いかと思います。
そのほか、ゲーム向きの低遅延モードもあります(要専用アプリ)。
立体音響は、対応です。
「AVIOT独自の頭外定位アルゴリズム」を利用したものとされます。
おそらく、外販のシステムを使っていると思いますが、詳しい情報はないです。
また、この機能性自体もそこまで強調されません。
ヘッドトラッキングは非対応です。
通信安定性の面では、しっかり、Bluetooth5.3です。
ノイズキャンセリングは、Wマイク式(自動)です。
しっかり、状況に応じて「アダプティブ」に調整できることが示されます。
マイクは片側3つですが、1つは通話用なので、ノイキャン用は片側2マイクです。
連続再生時間は、12時間とされます。
ただ、おそらく、ノイキャンをオフにした状況の評価時間でしょう。
バッテリーケースは、最大40時間分の充電量です。
防水性は、日常防水(IPX4等級)です。
マイクは、こちらも「AIアルゴ」をつかって、通話品質を向上する機のグアあります。
外音取り込みモードも搭載です。
---
以上、AVIOT TE-J2の紹介でした。
この価格帯では「軽量・小粒」で、ドライバ回りの工夫もある機種です。外観もスマートで、その部分も良いと思います。
ハイレゾほか、自社方式ながら立体音響も対応するなど、トレンドを押さえてもいますし、悪くないように思います。
ただ、売出時価格として言えば、Appleやソニーのハイエンドが買えてしまう値段です。
そういった機種と比べる場合、ノイキャン部分ほか、立体音響(空間オーディオ)の部分が弱いです。音質面では、ピエゾドライバーは「珍しい」ですが、全く「新味」があるとも言えませんので。
【2024年発売】
63・AVIOT TE-W1
¥14,500 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
63・AVIOT TE-W1PNK
¥18,000 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:16時間
ドライバー:10mm+6mm
マイク: 搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4相当
重さ:6.9g×2
TE-W1は、 AVIOTの中級機です。
2024年からの展開になります。
やはり恒例のピエール中野さんのチューンモデルも展開です。
重量は、6.9gです。
サイズは、中粒ほどで、ギリギリ目立たない感じを保てています。
イヤーピースは、シリコン製が6サイズです。
ドライバーは、「コアキシャル3Dシステム」です。
上位機ほど複合的ではないですが、同軸上に2つのダイナミックドライバーを配置します。同社の旧上位機( TE-Z1PNK)に採用の「一体型コアキシャル2WAYドライバー」の改良版です。
ただ、6mmのドライバーがトゥイーターというわけではないです。とはいえ、ドライバを近づけて配置することで、位相差の低減を目指すという設計思想は通じるところがあります。近接させる部分は、同じ同軸構成の海外機とは違うとも言えます。
音質は、上位機と比べると、ULTRA DEEP BASSという音響設計が本機から明記されます。
重低音を強化しつつも、中高音も犠牲にしないという書き方で、他社のBASS UP技術と、差異化しているようです。
じっさい、AVIOTの製品はそういった傾向の製品が多いように思います。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。
Bluetoothコーデックは、一方、SBC AACのほか、ハイレゾはLDACをフォローします。
立体音響は、一方、専用アプリにて3Dスペーシアルオーディオに対応とされます。
アップルやソニーのような特定の音源によるものではなく、通常音源を計算で再現数r、ANKERなどと同じ方法のようです。
エンジンのスペックアップで、専用の「Spatializer」の搭載は最近他社でも増えています。
連続再生時間は、最大16時間となります。
ただ、ノイキャン利用時かは不明です。
バッテリーケースは、最大20時間分の充電量です。
あとの仕様は、ノイキャンが自動処理(Adaptive ANC)非対応のWマイク式になる以外は、ここまでの機種と、だいたい同じです。
Bluetooth5.3で、マルチポイント、外音取り込み対応で、IPX4の防水等級です。
---
以上、AVIOT TE-W1の紹介でした。
同社の新しいミドルクラスです。
同社の中級機は、従来的にはBAを利用した3ドライバーだったので、BAドライバーの部品の品薄で登場した機種かなとも思いましたが、そうでもない様子です。
空間オーディオにも対応しましたし、今後は、Wドライバー方式を突き詰めていくのかもしれません。
【2022年発売】
64・AVIOT TE-J1
¥16,632 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
【2023年発売】
64・AVIOT TE-J1-AiNA
¥17,397 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:9時間
ドライバー:BA×1+10mm
マイク: 搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:6g×2
AVIOT TE-J1も、 AVIOTブランドの製品です。
同社の「ミドルクラスの旧仕様」といえます。
音響部分の工夫でいえば、同社では「中級機の下」です。しかし、ノイキャンに対応するので、価格的には、同じほどになっています。
なお、2023年に「BiSHのアイナ・ジ・エンドさん」タイアップモデルがでます。ピエール中野さんと同じで、本人のチューンです。
重量は、6gです。
最近はこのくらいの重さが上限になりつつあります。
同社の製品らしく、スッキリしていて、ファッション性が高いです。
本体色は、ホワイト(AVIOT TE-J1-WH)・ブラック(AVIOT TE-J1-BK)・ネイビー(AVIOT TE-J1-NB)・カーキ(AVIOT TE-J1-KH)という構成です。
イヤーピースは、3サイズ付属です。
音質面は、アドバンスド・ハイブリッド・ドライバーという名称です。
低音域を担当する10mmダイナミック型1基と、中音域・高音域を担当するBAドライバーが1基という構成です。
上位機と比べるとBAの数が1基少なくなります。多ければ良いは必ずしも言えませんが、値段には反映します。
一方、この構成でも、ハイレゾ対応は表明します。ただし、周波数帯域は未開示です。
Bluetoothコーデックは、一方、SBC AAC LDACという構成です。
LDACを採用することで、ハイレゾに対応させます。
通信安定性の面では、Bluetooth 5.2であり、期待できます。
ノイズキャンセリングは、対応です。
ハイブリッドアクティブノイズキャンセリングという名前です。
同社の命名規則からすると(Adaptiveではない)普通のWマイク式でしょう。
汎用チップを利用するため、ソニーやBOSEと違い、ノイキャンに関わる上位技術は未採用ですが、同社は、イヤーピースによるパッシブな遮音にはこだわりがあるようです。
外音取り込みは、対応です。
ただし、マイクを通じて外音を取り込むヒアスルーについては、言及がないです。
連続再生時間は、最大で9時間です。
ただ、LDACを使う場合、短くなるでしょう。
充電ケースは、19時間分のバッテリーを持ちます。
防水性は、日常防水(IPX4等級)です。
マイクは、搭載です(MEMマイク)。
---
以上、AVIOTのAVIOT TE-J1の紹介でした。
先述のように、音響部分では、TE-BD21j-ltd より下位ですが、その代わりにノイキャンに対応です。音響部分も、BA採用という工夫はありますし、外観も小型でデザイン性が良いです。
中級機としてバランスが良いので、初心者向けには本機は「おすすめ」しやすいといえます。
【2024年発売】
65・AVIOT Openpiece TE-H1
¥10,900 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:12時間
ドライバー:14.2mm
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:7.5g×2
Openpiece TE-H1 は、 AVIOTブランドの少し特殊な中・上位機です。
ここまで見た製品とことなり、オープンイヤー型ですからです。
重量は、7.5gです。
形状は外れにくいイヤーフック型です。
スポーツ仕様にも多い形式で形状は独特ですが、こちらは外観が結構スマートです。
本体色は、ブラック(TE-H1-BK)・シルバー(TE-H1-SL)・ドーンネイビー(TE-H1-NV)という構成です。
イヤーピースは、オープンイヤー型ですのでありません。
ドライバーは、14.2mmです。
大きくとれるのが、オープンエア型の良いところで、音域は広く、低音も厚い上で、音抜けも良いです。
一方、オープンイヤー型は他社だと(逆位相波を使うなど)音漏れ抑制の工夫が多いですが、同社の場合、アッパーダクトを設けて音を分散して逃がすことでそうしています。
ただ、この方法だと、密閉型のようには音漏れは防げないです。
「音漏れ抑制モード」もありますが、相対的な音質は落ちると言えます。
やはり静音性が必要な場所で使うべき製品ではないでしょう。
音域的にはハイレゾ対応を表明します。ただし、周波数帯域は未開示です。
Bluetoothコーデックは、一方、SBC AAC LDACという構成です。
LDACを採用することで、ハイレゾに対応させます。
通信安定性の面では、Bluetooth 5.3であり、問題ないです
ノイズキャンセリングは、一方、構造的に非対応です。
その点では、静音性が必要な場所に加えて、騒音がある場所でも使いにくいです。
外音取り込みは、このタイプは不要です。
連続再生時間は、最大で12時間です。
ノイキャンに電力を使わないので長めです。
充電ケースは、30時間分のバッテリーを持ちます。
防水性は、日常防水(IPX4等級)です。
マイクは、搭載です(MEMマイク)。
そのほか、本機もマルチポイント対応です。最近対応機が増えました。
---
以上、AVIOTのOpenpiece TE-H1 の紹介でした。
イヤーフックにして、外回りでも使いやすいような仕様にしていますが、基本的には、自宅用、あるいは、ノイズがあっても良いが、騒音が少ない場所(カフェなど)に限定して使えるものです。
どちらかといえば、音質重視で自宅で利用したい、上級者むけのニッチな製品です。普通に利用するにはクセが強いため、あまり、詳しくない方には向かないと言えます。
【2024年発売】B0DGXVWHP8 B0DGXVY78N
66・プレシードジャパン AVIOT TE-V1R
¥14,500 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:19時間
ドライバー:10mm+BA
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:6.5g×2
TE-V1R は、AVIOTの定番と言える、中級のVシリーズの新作です。
重量は、6.5gです。
密閉型の最近の製品としては、さほどまで軽量化も、小型化も意識していないように思います。
AVIOTの製品の中では、音質面で気に入った方のリピーターや、追加買いが多そうなラインですし、音質重視な仕様と言うことで納得感がありますし、良いと思います。
イヤーピースは、シリコン系の3サイズです。
ドライバーは、中高音域用のドライバーが10mmと、高音域用のBAという、デュアル仕様です(ハイブリッド・デュアルドライバー2.0)。
旧機より少し大きくなったのは、この構造のせいもありそうです。
ドライバーの素材などは非公開です。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
本機は、LDACでハイレゾに対応させます。
立体音響は、非対応です。
接続安定性の面でも、Bluetooth5.3に対応しています。
問題ないです。
ノイズキャンセリングは、こちらは、Adaptiveなリアルタイム分析をなすWマイク式(自動)です。
同社では、本機で初めて、周囲の騒音状況に合わせて調整する「アダプティブ」なノイキャンを採用したことになるでしょう。
ただ、装着状況のリアルタイム分析はなしません。
パーソナライズの部分でも、耳の形などでのフィッティングして、音質を最適化する機能性はないです。
連続再生時間は、最大19時間という表記です。
ただ、ノイキャンON時とは書いていないため、ONにした場合は、平均的に言えば、2-3割短くなるでしょう。
それでも短くはないです。
バッテリーケースは、約3回分フル充電可能という計算です。
マイクは、搭載です。
ノイキャン用のマイクとは別に、左右に通話用マイク(MEMSマイク)を装備します。
ビームフォーミングの記載はないですが、外音取り込みモードは搭載します。
また、片耳でも利用できる仕様で、マルチポイント対応なので、スマホとPCなど、2箇所とリンクさせて、待ち受けも可能です。
防水性は、IPX4等級なので、日常生活防水レベルです。
---
以上、AVIOTのTE-D01vの紹介でした。
基本的にはデュアルなドライバー構成に面白みを感じた方が選ぶ製品でしょう。
その上で、ノイキャンも(最新ではないですが)上位といえる仕様であり、実用度もありそうです。ライバルは、同じくドライバ周りが独自で、強めのノイキャンを積極採用するAnkerでしょう。
ただ、値段は渡り合えています。
一方、価格的な部分もありますが、最近のトレンドとなりつつある3D立体音響と、耳などのフィッティングに対応できていない部分で、少し、差は感じました。
ーーー
このほか、AVIOTは、ミドルクラスのイヤホンを多く出しています。
ざっくりですが、順番にみておきます。
【2022年発売】
【2マイク式ノイキャン】
67・AVIOT TE-D01v
¥10,680 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
【1マイク式ノイキャン】
67・AVIOT TE-D01q2
¥7,128 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:18時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:6.3g×2
第1に、TE-D01vなどです。
こちらは、Vシリーズの旧機です。
価格的に安くなっているので、いまだと入門機と言えます。
なお、TE-D01q2は、同じドライバサイズですが、ノイキャンが1マイク式となる下位機種です。
重量は、6.3gです。
新機種より軽いです。
ドライバーは、10mmです。
ここが上位機との違いで、BA不採用のシングルドライバーになります。
コーデック面でも、ハイレゾ非対応になるので、実際(今だと)各社の入門機の水準です。
ノイズキャンセリングは、上位仕様ならば、2マイク式です。
自動調整(Adaptive ANC)はない世代ですが、1万円以下という値段を考えれば、プレゼンスがあります。
あとは、言及したい違いはないです。
---
結論的にいえば、強めの2マイク式のノイキャン採用機としてプレゼンスがあります。
とくに、国内企業という「縛り」でいえば、最安級でしょう。
本機も、見かけが多少大きめですが、その部分に問題がないなら、アンダー1万円の海外製と十分以上に張り合えています。
ーーーー
【2022年発売】
【2マイク式ノイキャン】
68・AVIOT TE-Q3
¥10,369 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:11.5時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX4相当
重さ:4.2g×2
第2に、AVIOT TE-Q3です。
同じく、10mmのドライバーを採用する機種です。
重さは、4.2gとより軽く、形状も小粒です。
その上で、充電ケースも小型(45×45×26.7cm)にしたという、ミニマムな製品になります。
バッテリーは、イヤホン単体で11.5時間、ケースも42時間です。
十分ですが、ノイキャン利用時の時間かは不明です。外音取り込みは対応します。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACのみに対応します。
このほか、低遅延のゲーミングモードを搭載します。
SBC転送で、一定の処理を飛ばす方法かと思います。
ノイキャンは、ただし、1マイク式です。
---
結論的にいえば、先ほどの機種より「小粒」ですし、その部分と、携帯性の良さを評価したい場合、候補にできそうです。
ーーー
【2022年発売】
69・AVIOT Openpiece S TE-S1
¥8,910 楽天市場 (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:8時間
ドライバー:10mm
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX5
重さ:4.2g×2
第3に、TE-S1です。
ドライバーは、こちらも10mmです。
また、大きなウイングチップが付いている製品です。
しかし、他社にもありましたが、密閉型(カナル)ではなく、耳を塞がない開放型(オープンエア)です。
音が(だだっと)漏れることを前提に、長時間疲れずに使いたい、例えば、自宅でのテレワークなどに使うものです。外音はそのまま聞こえるので、家事をしながらのようなシーンも想定できます。
一方、「音漏れ抑制モード」がありますが、限界はあるでしょうし、音質と両立は難しいです。
装着感は、重視した設計です。
以前あった同社の従来機(TE-S1)より圧迫感をより緩めた感じになります。
--
結論的にいえば、テレワーク時代には、「あって良い製品」だと思います。
ただ、この手のタイプは、図書館はもちろん、電車で利用すると(停車時でなくても)確実に、隣席や後席のひとに「嫌がられる」ので、実際は使えません。
また、装着性の部分を含めて、スポーツ用とも言えないでしょう。
これは他社機にも言えますが、「音漏れ抑制モード」があるから、外でもどこでも、普通に使えるというわけではない点、注意してください。
【2025年発売】B0DNJHSBRC B0DNJHSBRC
70・プレシードジャパン AVIOT TE-A1
¥10,900 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:対応
個人最適化:
連続再生時間:20時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:不明
AVIOT TE-A1は、AVIOTが2025年から展開するAシリーズの新型です。
重量は、未記載です。
軽量・小粒な製品も多く展開しますが、本機はそちらを狙った製品では少なくともないでしょう。
イヤーピースは、SSサイズからはじまる4サイズです。
シリコン系で、医療グレードとの記載です。
ドライバーは、1ドライバーの10mmです。
BAは不採用で、デュアル式ではないです。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
本機も、LDACでハイレゾに対応させます。
立体音響は、対応です。
一方「3Dスペーシアルオーディオ」という機能名以外の具体的な説明はないです。
おそらく、外販システムを、チューンなどもせずそのまま載せているのだと思います。
ユニット的にBA省略で、本体の重さ未記載になったのも、こちらの搭載が影響したかもしれません。
接続安定性の面でも、Bluetooth5.3に対応しています。
問題ないです。マルチポイントも対応です。
ノイズキャンセリングは、Wマイク式(自動)です。
リアルタイム分析をなす、ハイブリッド式であり、価格からすると良い装備です。
音質のパーソナライズは、非対応です。
連続再生時間は、最大20時間という表記です。
バッテリーケースは、50時間分給電できるバッテリー量です。
マイクは、搭載です。
本機もMEMSマイクで、外音取り込みモードは搭載します。片耳での利用も、引き続き対応です。
なお、ビームフォーミングの記載はないですが、通話時のノイキャンは、「AI技術を利用したアルゴ」で、品質向上をはかるとされます。
この部分も、最近の各社のトレンドです。
防水性は、IPX4等級なので、日常生活防水レベルです。
---
以上、 AVIOT TE-A1の紹介でした。
ドライバー部分の面白みがないのと、重さ部分で特徴(説明)がないのが注意点です。
なんとなく、空間オーディオに対応するため、ほかの個性が犠牲になっている感があります。空間オーディオ技術を、上位機に先駆けて、低価格帯の本機に搭載したのも、このあたりの事情がありそうです。
かといって、空間オーディオの部分も説明がなく、なんとなく「宙ぶらりん」感がある製品です。
5-3・Final AGのイヤホン
続いて、日本のfinalが展開する格安な完全独立型のワイヤレスイヤホンです。
ag(エージー)ブランドが有名ですが、Final名義でも出します。
2019年からこの分野に参入ですが、自社工場を持ち、独自開発もできる企業です。
もともとは、他社へのイヤホンのOEMをしていて、その技術を活かした自社製品を開発した、ということとなります。
【2023年発売】
71・final ZE8000 MK2
¥32,709 楽天市場 (6/13執筆時)
【2022年発売】
71・final ZE8000 FI-ZE8DPLTW
¥22,000 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC apt-X adapt
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:5時間
ドライバー:13mm
マイク: 搭載
ノイキャン: 1マイク?
防水性能:IPX4
重さ:
ZE8000は、日本のfinalの最上位機です。
2023年に「第2世代」となるZE8000 MK2が登場しました。
新機種になり、イヤーピースの改良とノイキャンのアルゴの変更とで32%ほど遮音性の向上がなされました。
重量は、非開示です。
ただ、さほど重量級ではなかったです。7-8gクラスの装着感です。
本体色は、ブラック(ZE8000 FI-ZE8DPLTW-BLACK)とホワイト(ZE8000 FI-ZE8DPLTW-WHITE )です。
イヤーピースは、5サイズが同梱です。
この部分は気が利いています。
ドライバーは、一方、本機のポイントで、13mmです。
大原則として、ダイナミック型は、大きければそのほうが音は安定します。
最近流行していると言えるエッジ部分の工夫もあるので、この部分の期待値は高いです。
なお、本機は(特段8Kと関係ないのですが)その解像感の良さから「8K SOUND」と名前を付けています。
その理由の1つは口径の大きさに主に由来する「音の余裕」と、AB級アンプ採用によるスピード感とをを「8K」と表現していると言えます。なお、EQ処理として「8K SOUND+モード」として、解像感を高めた音質に加工する工夫もあります。
音質は、本機の場合、イヤーピースを適切に装着するかでだいぶ変わります。
旧機もですああまり奥まで突っ込まず、浅くフィットさせると、低音と高音のバランスがよくなるタイプです。
新機種でイヤーピースの改良があったのは、そうした装着方法でも遮音性を担保するための工夫だったかと思います。
なお、ベント(孔)は見た感じ広めですので、外部への音漏れはそれでもあります。
音質のパーソナライズは、機能としてないです。
接続安定性の面でもBluetooth 5.2に対応しています。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xのほか、aptX Adaptiveに対応です。
周波数帯域は示さない機種ですが、この部分で、ハイレゾ対応を謳います。
立体音響は、一方、独自の対応情報については未記載です。
ノイズキャンセリングは、対応します。
汎用のクアルコムのSocでしょう。詳しい記載がないので、1マイク式だと思います。
一方、同社によると、「ノイキャン酔い」というものがあり、その圧迫感の軽減を機能として持つようです。一般的に共有されている見解ではないですが、この部分について、生理学的な説明や、統計的な説明はないです。
おそらく、「音が抜けないこと」による違和感かなと思います。
機能面では「ウインドカットモード」「ながら聴きモード」「ボイススルーモード」とアプリで選択は可能です。ボイススルーは、他社でも装備ですし、「ウインドカットモード」も、ようするに、マイク利用時の「風切り音の低減」なのではないかと思います。
連続再生時間は、最大5時間です。
長くはないですが、仕組み的には妥当かなと思います。
防水性は、IPX4等級です。
マイクは、搭載です。
この部分については、特段の機能性はないです。
----
以上、final ZE3000 MK2の紹介でした。
見た目は大きめで目立ちますが、フィット感も重さも問題のない、という機種です。旧機の感想ですが、当初、スペックで気になった部分は杞憂でした。
音の解像感を楽しくと言う意味では、8Kという表現が適当かは分かりませんが、適切に装着した場合個性のあるハイグレードな音質です。特に、低音域はドライバーサイズを感じました。
一方、ノイキャンはあまり高性能ではないのと、形状そのほかの部分でいえば新旧とも、、どちらかと言うと、自宅内などで使うのに向く製品でしょう。
【2022年発売】ZE3000 FI-ZE3DPLTW後継機
72・final ZE2000 FI-ZE2DPLTW
¥14,800 楽天市場 (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC apt-X adapt
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:6mm
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:5g前後×2
ZE2000は、日本のfinalが販売する、音質重視の上級機です。
本機と同じ構成で、チューニングだけ異なる旧機( ZE2000)の後継機です。
重量は、非開示です。
ただ、小型モデルなので、他社の小型モデルと同じで、片側5g程度です。
イヤーピースは、TYPE Eという同社の専用設計のものが5サイズです。
通常の嫌ピースより、耳の入り口へのあたりをソフトにしていて、違和感を感じにくくしています。
このタイプは、聴いている際の遮音力(静粛性)がやや弱くになりますので、一長一短です。音漏れはベントがないのでしにくいです。
なお、SSサイズからの展開で、小耳への合いやすさを重視します。
ドライバーは、特殊樹脂製で6mmです。
ただ、エッジ(特殊シリコン)とを熱圧着によって一体成形していて、実際的な振動面積としては9mm相当の面積を実現します。
小型の振動板だと問題になる音の歪みをこれで押さえています。加えて、音抜けの部分では、本機はベント(孔)がない仕様です。
ただ、ベントなしで内圧を調整する「f-LINKダンピング」という仕組みで、音抜けをよくする工夫がなされます。
---
結論的にいえば、イコライザなどによらず、ハード面で振動板の小ささを補う独自の仕組みが見られるといえます。
低音域も、ベントのない、小口径モデルとしては自然で充実していました。
接続安定性の面でもBluetooth5.2に対応しています。
Bluetoothコーデックは、本機もSBC・AAC・Apt-Xのほか、aptX Adaptiveに対応です。
ハイレゾには、(ドライバ性能部分で)対応しません。
ノイズキャンセリングは、未対応です。
パッシブな遮音もさほど重視していないので、そもそもうるさくない場所(自宅など)に向きます。
連続再生時間は、ステレオ再生で最大7時間です。
ケースを含めると、最大35時間です。
防水性は、IPX4等級です。
スポーツ用ではないので、十分です。
マイクは、搭載です。
ただ、この部分については、特段の機能性はないです。
----
以上、final ZE2000の紹介でした。
ノイキャン非搭載機ですし、外出用ではなく、自宅などうるさくない場所「専用」といえます。
実際、音響関係の賞は、(ほぼ)静粛な環境での利用時の音質評価である部分は言及に値するでしょう。
しかし、そういった場所で利用するならば、口径の小ささ(本体の軽さ)に比して、音質がとても良いといえる機種です。実際、振動板のサイズを「疑う」ほどの自然な音圧を得られました。
一方、一般ユーザー向けに言えば、自宅用(室内用)ならば、(ファッション的な部分を含めて)あえて小型である必要性はあまりないです。また、10mm程度の口径の大きなものと比べると、やはり(価格に比した)音質面では及びません。
とはいえ、装着性に工夫のあるイヤーピースを含めて、小型/軽量だと聴き疲れしにくい部分はあります(特に小耳のかた)。
本機は、結構「尖ったコンセプト」で、万人向けに良い製品とは思いませんが、そういった部分がうまくマッチする方ならば、自宅用として有力候補にできる製品だと思います。
【2025年発売】AG-COTSUBU-MK2+
73・ Final Ag COTSUBU MK2+
¥6,980 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
【ASMR版】AG-COTSUBU-MK2+
73・ AG. COTSUBU for ASMR MK2 (2025年版)
¥6,980 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
73・ AG. COTSUBU for ASMR 3D (2025年版)
¥8,480 Amazon.co.jp (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:(対応機あり)
個人最適化:
連続再生時間:5時間
ドライバー:
マイク: 搭載
防水性能:IPX4
ノイキャン:
重さ:3.5g×2
AG-COTSUBU-MK2+は、finalが販売する格安な完全独立型のワイヤレスイヤホンです。
小型で人気の機種ですが、2025年に、Bluetoothのマルチポイント接続に対応して型番が変わりました。他社でも書いたように、シームレスにスマホ→パソコンなどに切り替えられる技術で、最近各社とも基本装備になりつつあります。
一方、同社のこのシリーズは、ASMR対応機があります。
ASMR(autonomous sensory meridian response)は、日本語だと「自律感覚絶頂反応」です。空間オーディオやサラウンドなど現実の音場空間の再現というより、新たな「音場イメージ」を提案する系の音と、Atlasは理解しています。
本機の場合、ヘッドホンの中ともいえる超近接定位するASMR MK2と、耳元に極力近い部分で、定位するASMR 3Dが選べます。
対応音源だとより「楽しめる」といえますが、通常音源でも効きます。なお、モードの1つではなく、専用設計になる部分に注意してください。
本体の重さは、3.5gです。
小型で耳にすっぽり入るタイプは他社にもありますが、本機はそのなかでも軽量性を突き詰めています。
同社の製品でも最も軽いとのことです。
イヤーピースは、 SS・S・Mの3サイズ展開です。
「小耳な方」用に開発されたと言える製品です。
ドライバーは、情報非開示です。
ただ、さほど大きいとも思われません。
Bluetoothコーデックは、SBC AACです。
旧機は、Apt-Xも対応でしたが、今回は除かれました。
接続安定性の面でも、しっかり、Bluetooth5.2に対応しています。
ノイズキャンセリングは、未対応です。
連続再生時間は、ステレオ再生で5時間です。
小型機としては優秀でしょう。ケースを含めると、最大17時間です。
防水性は、IPX4です。
マイクは、搭載です。
----
以上、AG-TWS03Rの紹介でした。
小さめの耳の方はとくに相性が良いでしょうし、今までサイズ面で導入を控えていた方が、試しに買うには割と良さそうです。
もちろん、1万円台の上位機とは音質面で差があるでしょうが、値段はとても魅力です。
ーーー
【2025年発売】
【ASMR対応】
74・ Final ZE500 for ASMR
¥8,082 楽天市場 (6/13執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:(対応機あり)
個人最適化:
連続再生時間:4.5時間
ドライバー:
マイク: 搭載
防水性能:IPX4
ノイキャン:
重さ:
なお、先述の ASMR対応の新機種が出ています。
本機はCOTSUBU以上に「小型」とされ、主に、睡眠時、寝ながら利用することに特化した、特殊用途のモデルです。
なお、ドライバサイズや、重さなどの情報は非公開です。
次回に続く
完全ワイヤレスイヤホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、完全ワイヤレスイヤホンの5回目記事でした。
記事はまだまだ、続きます。
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:Amazon 〈米国〉
6-2:Google 〈米国〉
6-3:ゼンハイザー〈ドイツ〉
6-4:DENON〈日本〉
6-5:AKG〈オーストリア〉
6-6:サムスン〈韓国〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (7)
7-1:オーディオテクニカ〈日本〉
7-2:ファーウェイ・シャオミ ほか
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
次回の6回目記事(こちら)では、ここまで見ていない、Amazon・Googleの製品ほか、ドイツのゼンハイザーなどの製品を追加でみていきます。
音質の良さ ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
立体音響 ★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)では、今回紹介した「全製品」から、予算別・目的別に、最終的なAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。 引き続きよろしくお願いします。
6回目記事は→こちら!