【今回レビューする内容】2022年 完全ワイヤレスイヤホンの音質・性能とおすすめ・選び方:
【比較する製品型番】AVIOT TE-BD21j TE-BD21f TE-D01m TE-D01gv SNEXT ag AG-TWS04K AG-TWS03R AG-TWS02R AG-TWS08R AG-TWS07R エム・ティ・アイ NUARL N6 PRO2 NUARL N6 mini2SE NUARL N10 PRO Klipsch T5 TRUE WIRELESS SOL REPUBLIC SOL AMPS AIR+ DENON AH-C630W AH-C830NCW EARIN A-3 Silver Black ヤマハ TW-E5B TW-E3B
今回のお題
「完全ワイヤレスイヤホン」のおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2022年5月現在、最新の、左右独立した完全ワイヤレスイヤホンの比較の5回目記事です。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
1-1:アップル〈米国〉
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:BOSE〈米国〉
価格:1.5万円〜4万円
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
2-1:パナソニック〈日本〉
2-2:JVC〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:ゼンハイザー〈ドイツ〉
価格:1万円〜4万円
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ANKER 〈米国〉
3-3:Amazon 〈米国〉
3-4:Google〈米国〉
価格:1万円〜4万円
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:Beats〈米国〉
4-2:SHURE〈米国〉
4-3:Bang&Olufsen〈北欧〉
4-4:Jabra 〈北欧〉
4-5:Noble Audio〈米国〉
価格:1万円〜4万円
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:AVIOT〈日本〉
5-2:ag 〈日本〉
5-3:Jabra 〈北欧〉
5-4:SOL REPUBLIC〈米国〉
5-5:その他のブランド
価格:5000円〜1.5万円
6・完全ワイヤレスイヤホンまとめ【結論】
=予算別・目的別のおすすめ製品まとめ
今回の5回目記事は、AVIOTなど日本の新興メーカーほかの製品をみます。
気軽に試せると言える1万円以下の製品が多いです。
なお、完全ワイヤレスイヤホンの「選び方の基本」は、1回目記事(こちら)で説明しました。
検索エンジン経由からきていただいた方は、今回の1回目記事からお読みいただけると分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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音質の良さ ★★★★★
ノイキャン ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各機種を一機ずつ比較していきます。
その上で、最後の「結論」部分では、上表のような観点から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ商品を紹介していきます。
5-1・AVIOTのイヤホン
はじめに、日本のAVIOT(プレシードジャパン)が販売する製品です。
日本の新興ブランドで、「クラシックから最新のアニソンまで」日本の音を知り尽くした技術者が作っているという触れ込みで、主にネットで人気です。
ブランド運営会社は、バリュートレードという日本のオーディオ輸入業者で、先述のERATOの輸入にかかわったこともある企業です。
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なお、今回も、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチだと思う部分を青字系で書きます。
【2021年】
71・AVIOT TE-BD21j-ltd
¥17,820 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
【2021年】
72・AVIOT TE-BD21j-ltdpnk
¥24,255 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC Apt-X adpt
連続再生時間:9.5時間
ドライバー:BA×2+8mm
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:5.7g×2
TE-BD21j-ltd は、 プレシードジャパンがAVIOTブランドから発売する製品です。
本機の場合、TE-BD21j-ltd が通常モデル、TE-BD21j-ltdpnkがピエール中野さんとのコラボモデルです。
基本的に同じ製品ですが、氏によるチューニングが施されるほか、ボイスガイダンス(花澤香菜さんと日のり子さん)などのおまけがつきます。
重量は、5.2gです。
わりと軽量です。
本体色は、通常版については、ドーンブルー( AVIOT TE-BD21j-ltd-B)・ローズゴールド(AAVIOT TE-BD21j-ltd-GL )から選べます。
イヤーピースは、3サイズ付属です。
通常のイヤーピースのほか、低反発素材を使うフォームイヤーピースがそれぞれのサイズで付属します。
音質面は、この機種は注目に値します。
なぜなら、複合的なハイブリッド・トリプルドライバー仕様を採るからです。
バランスドアマチュア型を利用した多ユニット機は、従来的に「SONYの得意分野」で、最近はANKERなども出しましたが、完全ワイヤレスでは、AVIOTが先行しました。
8mmのダイナミック型ドライバー(高密度パルプ振動板)1機と、バランスドアマチュア型小型ドライバー2機が組み合わされ、低音域と高音域を分担する仕様です。
こうした複合構成は、調整が難しいといわれます。
聞く前は低音域と高音域が強調される「ジャパニーズサウンド」かと思いましたが、わりと中音域に寄った構成でした。
ただ、イコライザーをいじると、やはり、BA+ダイナミック型らしい音になったので、そちらが本質かと思います。
好き嫌いはあるでしょうが、(普通のイヤホンで)BA型を愛用していた方には良いでしょう。
Bluetoothコーデックは、一方、SBC AACのほか、Apt-Xをフォローします。
その上で、最近登場した、可変ビットレートで低遅延のaptX Adaptiveにも対応します。
2021年末からこの規格はハイレゾ(96kHz/24bit)対応になったので、本機も「ハイレゾ対応」を名乗ってます。
ただ、機器側(スマホ側)も対応していないと意味がなく、また普及していない規格である点と、可変ビットレートなので、通信状況にクオリティは依存する点を補記しておきます。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2であり、期待できます。
ノイズ対策については、この機種も、ノンズキャンセラは非搭載です。
カタログの「パッシブノイズアイソレーション」とは、先述のフォームイヤーピースを利用した場合の、アナログな遮音性のことです。
その場合、マイクを利用した外音取り込みモードで、外音も取り込めます。
連続再生時間は、最大で9.5時間となります。
長めですが、aptX以上のコーデックを利用する場合は、6時間前後です。
防水性は、日常防水(IPX4等級)です。
マイクは、こちらも搭載です。
外音取り込みモードも搭載です。
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以上、AVIOTのTE-BD21j-ltd の紹介でした。
多ユニット化は、スピード感の向上のほか、高音域の充実を図る効果が期待できます。
また、今回(条件は厳しいながら)ハイレゾに対応できたので、トリプルドライバーを採用する価値はより高まったかと思います
音の担当を複数のドライバで分担するため、この方式は不自然な音の継ぎ目が発生しやすいという部分がありますが、数世代を経たこともあり、音質は(ドンシャリ系として)悪くなかったです。
ただ、ハイレゾ音源に興味がない場合は、あえて複数のドライバーを搭載したものを選ばなくても良いかと思うので、一般向けと言えない部分はあります。
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【2021年】
73・AVIOT TE-BD21j
¥14,400 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X
連続再生時間:9時間
ドライバー:BA×2+8mm
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:5.2g×2
なお、このシリーズには、いくつか下位機種が存在します。
TE-BD21j-pnk は、1世代前のものです。
ドライバー部分の素材が新機種と異なりますが、値段差の理由はむしろSOCの「ハイレゾ対応」の有無にあると思います。
逆に言えば、ハイレゾにどうしても対応する必要がある形を除けば、本機で良いでしょう。
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【2019年】
74・AVIOT TE-BD21f
¥9,980 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz – 20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X HD
連続再生時間:7時間
ドライバー:BA×2+9mm
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:5.9g×2
さらに、本機の2世代旧型の製品も、まだ多少在庫があります。
やや構成はことなりますが、こちらも同じく、ハイブリッド・トリプルドライバー仕様です。
だいぶ値段差もありますし、こちらを選んでも良いでしょう。
【2021年】
【2マイク式ノイキャン】
75・AVIOT TE-D01t
¥9,801 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
【1マイク式ノイキャン】
75・AVIOT TE-D01q
¥6,831 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:10.5時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:7.9g×2
TE-D01tも、AVIOT(プレシードジャパン)が販売する完全独立型のワイヤレスイヤホンです。
エントリークラスという位置づけです。
TE-D01qは、同じドライバサイズですが、後述するノイキャンが1マイク式になります。
重量は、7.9gです。
この形状のモデルとしては、平均よりも少し重めです。
ただ、気にするほどではないでしょう。
イヤーピースは、3サイズです。
ドライバーは、10mmです。
比較的大きめです。素材は、最近他社でも採用例が多いグラフェン素材です。
PUとの複合材です。
グラフェンは珍しくなくなってきましたが、定評はあるため格安機では信頼性は担保されます。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応します。
その上で、スマホ側が対応する機種は少ないですが、可変ビットレートで割と遅延が少ないApt-X adaptiveもフォローします。
接続安定性の面でも、Bluetooth5.2に対応しています。
ノイズ対策は、上位機はWマイク式のハイブリッドです。
物理的な遮断(パッシブ)と合わせて、マイナス50デシベルとされます。
自社のユニットではないので調達ですが、クアルコム系ではないかもしれません。
下位機種の TE-D01qは、1マイク式です。
連続再生時間は、ノイキャンONで10.5時間ほどです。
最大18時間という記載はありますが、ノイキャンをオンにした場合、2-3割短くなるとの記載のため、この数字です。
それでも長いですが。
バッテリーケースは、放電部分をふまえて、約2回分フル充電可能という計算です。
マイクは、搭載です。
ノイキャン用のマイク2つと、通話用マイク1つという構成です。ビームフォーミングの記載はないですが、外音取り込みモードは搭載しますし、問題ないでしょう。
防水性は、IPX4等級なので、日常生活防水レベルです。
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以上、AVIOT TE-D01tの紹介でした。
Wマイク式のノイズキャンセルに対応しつつ、パッシブ(耳せん)の部分も強化した機種で、そこを「売り」にしている機種です。
静粛性の部分ににこだわった機種としては比較的価格も安いので、その部分で人気があると言えると思います。
見かけが多少大きめですが、その部分に問題がないなら、アンダー1万円の海外製と十分以上に張り合えています。
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【2021年】(2マイク 10mm)
76・AVIOT TE-D01m2
¥13,365 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC Apt-X adaptive
連続再生時間:約10時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:6.5g×2
なお、AVIOTは、似たような型番のTE-D01m2という製品も販売があります。
比較する場合、本機はバッテリーが少し少ない分、軽めで小型になります。
ノイキャンは、クアルコムのSOCで確定的で、Wマイク式です。
また、このSOCは、上表にはない規格ですが、可変ビットレートのApt-x Adaptiveに対応します。
なお、Apt-x Adaptiveは、2021年末からハイレゾ(96kHz/24bit)対応になったので、本機も「ハイレゾ対応」を名乗ってます。
ただ、機器側(スマホ側)も対応していないと意味がなく、あまり普及もしていない規格なので、この部分を重視して買う方は希かと思います。
一方、先述のように、バッテリー量が少し少ないほか、内蔵マイクの部分で、風切り音対策がないので、マイクについては先ほどの機種の方が少し良いです。
結論的にいえば、この2機種だけで迷っているならば、基本的には、好みのサイズ感(装着感)で選んで良いかと思います。音質は大きくは変わりません。
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【2020年】
77・AVIOT TE-D01m
¥10,692 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC Apt-X adaptive
連続再生時間:6時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX4
重さ:
一方、小型機の旧機種となるのがTE-D01mです。
ハイレゾに対応する前の世代だったので、こちらについては、ドライバが6mmと小さいままです。
また、本機は、ノイキャンの部分が「マイルドANC」という独自の言い回しの1マイク式です。
マイルドANCとは、要するに、ノイズキャンセルをする周波数を低音域に限定し、高音域その他は、カナル型イヤーピースの密閉力(=パッシブANC)に任せるという方式です。
ハイブリッド式(2マイク)はキャンセルがかかりすぎ、音質が変わるのでそれを避けた仕様にしたということです。
ただ、同社の製品を含めて、最近のWマイク式は、他社機同様に、ノイキャンレベルのかかりは調整できるため、現状ではそちらが良いかなと思います。
【2020年】
78・AVIOT TE-D01gv
¥7,920 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC Apt-X adaptive
連続再生時間:10時間
ドライバー:6mm
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX7
重さ:
TE-D01gvも、AVIOT(プレシードジャパン)が販売する完全独立型のワイヤレスイヤホンです。
重量は、非開示です。
イヤーピースは、 S・M・Lの3サイズ展開です。
通常のピースのほか、ウレタン製のピースが付属です。
Bluetoothコーデックは、こちらも、SBC AAC Apt-Xの対応です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応です。
また、SOCは、クアルコムの新しいQCC3040です。
この場合、aptX Adaptiveに対応するため(SONYのXperiaの一部など)対応するスマホで利用する場合、音は途切れにくいでしょう。
音質面では、本機のドライバーは、6mmのダイナミック型です。
旧機種はグラフェン素材でしたが、新しくなって、チタン蒸着PU振動板とネオジウムマグネットになりました。コストダウンのためというより、音質を追求した結果のようです。
ノイズ対策には、ノイズキャンセリングは未装備です。
説明にcVcノイズキャンセリング機能とありますが、これはマイク専用です。
連続再生時間は、ステレオ再生で11時間です。
バッテリーケースは、約3回分フル充電できる程のバッテリー量です。
防水性は、 IPX7規格で、性能は良いです。
野外でのワークアウトでの利用は形状的に向かないでしょうが、ジムでの利用やシャワーを浴びながら、というならば問題ない性能です。
マイクは、搭載です。
その上で、アンビエントマイク(外音取り込み)が付属するのは、このグレードは贅沢です。
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以上、TE-D01gvの紹介でした。
1万円前後の製品としては、珍しく、IPX7等級の防水性と外音取り込みに対応します。
音質面でも、安易にグラフェンを利用しない部分に面白みがありますし、この値段ならば有力な候補に思えます。
5-2・SNEXTのイヤホン
続いて、ag(エージー)ブランドを展開する日本のfinalが展開する格安な完全独立型のワイヤレスイヤホンです。
2019年からこの分野に参入ですが、自社工場を持ち、独自開発もできる企業です。
もともとは、他社へのイヤホンのOEMをしていて、その技術を活かした自社製品を開発した、ということとなります。
【2020年】
79・ ag AG-TWS04K
¥11,000 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC apt-X
連続再生時間:6時間
ドライバー:
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX7
重さ:
AG-TWS04Kは、日本のfinalが販売する、音質重視のモデルです。
昨年売られていたTWS01Kの後継機となります。
重量は、非開示です。
こちらは小型モデルではないため、重さ情報の開示がないのは問題でしょう。
イヤーピースは、TYPE Eという新設計のものが5サイズです。
やはり、小さい方に充実するのは同社の個性でしょう。
ドライバーも、引き続き情報非開示です。
音質については、イコライザーによらない調整を目指し、Bluetoothのコーデック由来の高音域のみ補正したとの記載です。
Bluetoothコーデックは、SBC AACに加えて、Apt-Xにも対応します。
SOCは、他社でもみられた少し大きめのクアルコムのQCC3020となります。
接続安定性の面でもBluetooth5.0に対応しています。
ノイズ対策には、ノイズキャンセリングは未装備です。
連続再生時間は、ステレオ再生で6時間です。AACまでならば9時間です。
ケースを含めると、最大180時間です。
防水性は、IPX7等級ですので完全防水です。
本機のワンポイントです。
マイクは、搭載です。
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以上、AG-TWS04Kの紹介でした。
購入者のレビューでは、(プラシーボはありそうですが)評価の高い機種です。
しかし、重さやドライバーのスペックの多くが非開示です。同社の入門機のように、1万円以下というわけではない製品ですし、高級モデルとして、これは問題点でしょう。
(無論、BOSE Beatsなど米国の大手も同様の「秘密主義」の傾向があります。しかし、少なくとも情報量はもう少し多いですし、長年の技術の裏打ちもあります。また、そうしたブランドは、都会以外でも試聴環境があります)
最近、各社ともドライバー部分にSOCとのセットユニットを使う汎用モデルも多そうなので、スペックをしっかり説明できていないのは、大きなマイナスでしょう。
【2019年】
80・ ag AG-TWS03R
¥6,811 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:5時間
ドライバー:
マイク: 搭載
ノイキャン:
防水性能:
重さ:
AG-TWS03Rは、日本のfinalが販売する格安な完全独立型のワイヤレスイヤホンです。
重量は、非開示です。
ただ、本体の小型性を誇る製品ですから、この部分で問題はないでしょう。
イヤーピースは、 SS・S・Mの3サイズ展開です。
また、SSは2系統添付されることから分かるように、「小耳な方」用に開発されたと言える製品です。
ドライバーは、情報非開示です。
ただ、さほど大きいとも思われません。
Bluetoothコーデックは、SBC AACの対応です。
接続安定性の面でも、しっかり、Bluetooth5.0に対応しています。
ノイズ対策には、ノイズキャンセリングは未装備です。
連続再生時間は、ステレオ再生で5時間です。
小型機としては優秀でしょう。ケースを含めると、最大17時間です。
防水性は、保証されません。
マイクは、搭載です。
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以上、AG-TWS03Rの紹介でした。
イヤホンは、中小メーカーの格安製品が「定期的に人気爆発」するのですが、本機も2020年のそれの候補です。
小さめの耳の方はとくに相性が良いでしょうし、今までサイズ面で導入を控えていた方が、試しに買うには割と良さそうです。
もちろん、1万円台の上位機とは音質面で差があるでしょうが、値段はとても魅力です。
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【2021年】
81・ ag COTSUBU
¥8,000 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X
連続再生時間:5時間
ドライバー:
マイク: 搭載
防水性能:IPX4
ノイキャン:
重さ:3.5g×2
一方、同社の上位機として販売される ag COTSUBUは、形状自体が異なりますが、こちらも「小耳対応」の上位機として販売されます。
本体の重さは、3.5gです。
小型で耳にすっぽり入るタイプは他社にもありますが、本機はそのなかでも軽量性を突き詰めています。
同社の製品でも最も軽いとのことです。
ドライバーの情報は非公開ですので、音質部分は「不透明」です。
そのため、今回の比較の主旨にはそぐわないですが、わりとニッチなニーズはあろうかと思います。
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【2021年】
82・ ag AG-TWS08R
¥6,400 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X
連続再生時間:3.5時間
82・ ag AG-TWS07R
¥7,480 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:3.5時間
さらに、以上の2種も発売です。
メーカーが言うには、AG-TWS03Rの「ワンランク上の新モデル」とのリリースですが、ドライバー周りの情報がないです。
基本的にコンパクト化をコンセプトにしているため、バッテリー量のほか、ドライバーサイズも小型化している可能性があるでしょう。
いずれにしても、「使い勝手」の説明に終始して、音質面での説明があまりない点がネックです。
5-4・ソルリパブリックのイヤホン
続いて、米国のSOL REPUBLICが直販する完全ワイヤレスイヤホンです。
アメリカ西海岸の新興のオーディオメーカーで、日本では輸入商社の完実電気が代理店です。
【2020年】
83・ SOL REPUBLIC SOL AMPS AIR+
¥12,500 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:9mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX4
重さ:7.5g×2
SOL AMPS AIR+ は、アメリカ西海岸の新興のオーディオメーカーであるSOL REPUBLICの製品です。
日本では輸入商社の完実電気が代理店です。
本機は、ソニー同様に、ノイズキャンセラ搭載機となります。
本体色は、ブラックのほか、シルバーとシャンパンです。
重量は、片側について、7.5gです。
同じ、ノイズキャンセラ搭載のソニー機よりやや軽量です。
イヤーピースは、シリコン製のものが4サイズです。
高級機としては「あっさり」した構成です。
ドライバーは、9mmです。
この部分は、パナソニックを除けば最大サイズであり、大きめのものを採用します。
サイズは、音質を向上させる大きな要素ですが、重さを抑えたままで大きなドライバーを搭載できたのは「優秀」といえます。
Bluetoothコーデックは、SBCとAACのほか、Apt-Xに対応します。
このコーデックは、CD音質の転送ができるのでより優秀といえます。
ただし、aptXはiPhone側が未対応ですので、ウォークマンなどか、Android系のスマホのみ効果が期待できます。
接続安定性の面でも、しっかり、Bluetooth5.0に対応しています。
ノイズ対策は、先述のように、ノイズキャンセラが搭載です。
ただ、外音マイクの記載はありますが、内部マイクの記載はないため、おそらく、シングルマイク仕様でしょう。
この部分は、ソニーやAppleとの違いと言えそうです。ただし、外音取り込みモードは搭載します。
連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで6時間と長寿命です。
バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、約3回分フル充電可能です。
マイクは、搭載です。
防水性は、IPX4等級なので、日常生活防水レベルです。
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以上、SOL REPUBLICのSOL AMPS AIR+ の紹介でした。
ノイズキャンセラ搭載とApt-Xを両方搭載する点が魅力です。
ノイズキャンセラの精度は他社機に及ばない部分はありますが、CD音質の再生も重視したい方は、良い選択肢です。
5-5・その他のイヤホン
最後に、ここまで見た以外のメーカーの製品を総ざらいします。
【2021年】
84・ DENON AH-C830NCW
¥15,000 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:10×11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク
防水性能:IPX4
重さ:5.3g×2
AH-C830NCW は、日本のデノンが販売する完全ワイヤレスイヤホンです。
老舗のオーディオメーカーですが、完全ワイヤレスイヤホンはもちろん、(ヘッドホンを除く)イヤホンにはあまり力を入れてこなったので、意外な「進出」でした。
本体色は、ブラック(AHC830NCWBKEM)とホワイト(AHC830NCWWTEM)です。
重量は、片側につき、5.3gです。
Apple製品のAirPodsと似たような長細い形状で、軽量です。
主に、ヘッドセットとしての利用を想定している場合、この形になる場合が多いです。
イヤーピースは、3サイズが同梱です。
シリコン製の普通のものです。
ドライバーは、11×10mmと変則的なサイズです。
口径を稼ぐためでしょうが、楕円形のドライバーは、イヤホンだと珍しいです。
ただ、その効果の説明はないです。
音質面では、ただ、あえて変則的なサイズにしてまで大きなユニットを搭載した効果は出ています。
低音は、同社の特長ですが、籠もらず、爆発もせずかなり充実するので、この値段では優秀です。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACだけです。
接続安定性の面では、Bluetooth5に対応します。
問題ありません。
ノイズ対策については、本機については、ハイブリッド式のWマイクでのノイキャンに対応します。
自動調整など凝った機能はないものの、かかり具合の調整は上手にできている印象です。
連続再生時間は、6時間です。
ノイズキャンセルオフ時の時間なので、他社機より短いです。
防水性は、IPX4等級の防水仕様で、日常生活防水となります。
マイクは、こちらも搭載です。
ビームフォーミング対応で、エコーキャンセラもありますが、風切り音対策はない、という感じです。ただ、形状的に、通話には向くでしょう。
外音取込は可能です。
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以上、DENONのAH-C830NCWの紹介でした。
説明を読む限り、しっかり内部のエンジニアが調整した製品で、実際、同社らしい中音を犠牲にしない低音は十分感じられました。
ただ、ノイズキャンセルのかかり具合は、(パッシブな遮音を含め)Wマイク式の高級機と比べてさほど強力でもないので、この点を目的に買うと、やや後悔する可能性はあります。
それ以外は、「デノン品質」であり問題ありません。
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【2021年】
84・ DENON AH-C630W
¥8,000 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:4.5時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:4.6g×2
なお、同時に下位機種も発表されました。
こちらは(変則的ではない)10mmのドライバーですが、ノイキャンに非対応になるほか、バッテリーが4.5時間とかなり保ちが悪いです。
やはり、デノンで選ぶならば上位機でしょう。
【2021年】
85・ ヤマハ TW-E5B
¥13,395 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X Adapt
連続再生時間:6時間
ドライバー:7mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX5
重さ:6.5g×2
TW-E5B は、日本のヤマハが販売する完全ワイヤレスイヤホンです。
本体色は、グレー(TW-E5B(H) )・ブラック(TW-E5B(B))ほか、4色展開です。
重量は、片側につき、6.5gです。
オーバル形状でスッキリ見えるとはいえ、あまり軽くはないです。
イヤーピースは、4サイズが同梱です。
ドライバーは、7mmです。
オーバル型の本体形状が奏功し、平均値より少し大きめです。
振動板は、硬質のPEEK素材を採用した上で、ユニットを同軸(統一直線)で配置します。
音質面では、 同社のスピーカーにも使われる「TRUE SOUND」が1つのキーワードです。
味付け少なめの「ピュアでクリアな音質」を追求する方向性です。完全ワイヤレスイヤホンながら、試聴すると、確かに「ヤマハの味」を感じられます。
そのほか、イコライザの部分で、人間の聴覚特性に合わせて音のバランスを調整する「リスニングケア」機能も搭載です。
ヤマハ機ではお馴染みのものです。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xのほか、2021年末から規格上、ハイレゾ転送が可能になった可変ビットレートのaptX Adaptiveに対応です。
ただ、ドライバ部分の質で、ハイレゾには対応しませんので、その部分を期待して選ぶ製品ではないです。ただ、ゲーム用には遅延が少ないので良いかと思います。
接続安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
ノイズ対策は、一方、本機については、ノイキャン機能が非搭載です。
パッシブな遮音性はありますが、やや物足りなさがあります。
連続再生時間は、6時間です。
ノイズキャンセルオフ時の時間なので、あまり長いとも言えないでしょう。
ケースは、3回分の充電量です。
防水性は、IPX5等級です。
マイクは、こちらも搭載です。
クアルコムのSocなので、(通話時のマイクの)ノイズリダクションは可能です。
MEMSマイクですし、この部分は、高機能ではないにしても問題ない仕様です。
外音取込機能(アンビエントサウンド)も搭載です。
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以上、ヤマハ TW-E5B の紹介でした。
ノイズキャンセル未搭載であることを考えると、バッテリー容量は少なめで、本体も重めに思えます。
しかし、それはドライバ回りの設計を重視した結果でしょうし、実際試聴すると「ヤマハの音」が楽しめます。この点で、同社の音の傾向が好きな方には、選択肢になるでしょう。
スペックだけでは見えない部分で良い製品ですので、レビューがある程度溜まれば、評価が上がるかもしれない機種と言えます。
ただ、(完全ワイヤレスイヤホンは百花繚乱状態ですし)空間オーディオなどの新しい技術はともかく、ノイキャン機能なしでこの値段というのは、訴求力を欠く感じはします。
同じ哲学の上位機が出たら、Atlasも欲しいです。
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【2020年】
86・ ヤマハ TW-E3B
¥6,000 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-X
連続再生時間:6時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX6
重さ:5g×2
なお、TW-E3Bという下位機種もあります。
ただ、こちらについては、ヤマハの魅力であるドライバ周りの工夫がないので、同社の製品から選ぶとしても、上位機が良いでしょう。
【2021年】
87・エム・ティ・アイ NUARL N6 PRO2
¥16,500 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBCAAC Apt-x adptive
連続再生時間:8時間
ドライバー:6mm(CNT)
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:7g×2
NUARL N6 PRO2 は、MTIという、日本の中国系ファブレス企業が立ち上げた、新興の音響ブランドの製品です。
重量は、片側につき、7gです。
形状的には、耳を前側に少しはみ出す形です。
通話対応のためかと思います。
イヤーピースは、3サイズが同梱です。
市販されているNUARL Block Ear+になります。
ドライバーは、6mmと平均的です。
ただ、素材が単層カーボンナノチューブ複合振動板です。
パナソニックなども使うPEEK素材に、カーボンナノチューブ(SWCNT)を合わせた複合材で、最近、中華系でちらほら採用例がでているようです。
最先端の素材で、軽量で弾性でと強度に優れた複合素材です。
音質面では、低音域も高音域も強調されない、フラット系です。
なお、NUARLは、前モデルまで、米国のTBIが持つ、HDSS技術が使われていました。
ETL (EMBEDDED TRANSMISSION LINE)モジュールを搭載し、音のゆがみやノイズを軽減させるものです。
堅実な中音域を実現する技術ですが、今回はこの技術は使われていないようです。
Bluetoothコーデックは、SBCの・AACのほか、可変ビットレートのApt-X Adaptiveにも対応します。
対応するスマホは(かなり)限られますが、それを利用することを前提の、低遅延のゲームモードが搭載です。
接続安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
ノイズ対策については、未対応です。
連続再生時間は、一方で、8時間です。
問題ないです。
防水性も、IPX4等級の防水仕様で、日常生活防水となります。
マイクは、こちらも搭載です。
通話用にマイクは2基で、通話についてはノイキャン機能があるほか、外音取込も可能です。
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以上、NUARL N6 PRO2 の紹介でした。
ドライバー素材の「面白さ」にまず目がいきます。
問題は、ノイキャン非搭載である部分と、技術的なHDSSの裏打ちが見られなくなった部分でしょうか。
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【2021年】
88・エム・ティ・アイ NUARL N6 mini2SE
¥12,980 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC Apt-x
連続再生時間:5.5時間
ドライバー:10mm(CNT)
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX7
重さ:4.5g×2
なお、同じドライバ素材を利用する格安機となるのがこちらです。
ドライバサイズは同じですが、小型化・軽量化が図られます。
SOCが異なる(QCC3040)のでコーデックの部分が異なるほか、防水性能の部分で使用が異なりますが、値段的に「試しやすい」です。
また、こちらは、HDSS技術の採用情報も見られます。
また、小型モデルとして他社機と比べると、ドライバー素材部分に(珍しく)特徴があるので、この部分を試せるのは、購入動機となりそうです。
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【2021年】
【2マイク式】N10PRO-BM
89・エム・ティ・アイ NUARL N10 PRO
¥21,450 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
【1マイク式】N10 Plus-LO N10 Plus-PB
89・エム・ティ・アイ NUARL N10 PLUS
¥19,800 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBCAAC Apt-x
連続再生時間:3.5時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク
防水性能:IPX4
重さ:8g×2
なお、日本における同社の現在のフラッグシップはNUARL N10 PROです。
ドライバが大きめですが、素材としては、同社の上位素材として前から使っているPPT(多層被膜振動版)です。
PEEK素材を利用する点では下位機と同じですが、TPEとチタンを蒸着した素材です。
小型ドライバには向かないようですが、このサイズだと、パワフルに鳴るための採用のようです。本機もHDSS技術は記載があります。
ノイキャンは、Wマイク式で、クアルコムのSOC(QCC5124)です。
この部分で、グレード(部品代)としては、やはり上位ではあります。
N10 PLUS は、ドライバー素材とサイズは同じですが、SocがQCC3040となり、ノイキャンが1マイク式になる下位機種です。
いずれもノイキャン+Apt-X利用時に、3.5時間というスペックはやや弱めであり、注意が必要です。
【2019年】
90・Klipsch T5 TRUE WIRELESS
¥9,980 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:10Hz-19kHz
コーデック:SBC, AAC, aptX
連続再生時間:8時間
ドライバー:
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:5.6g×2
T5 TRUE WIRELESSは、アメリカの老舗音響専門メーカーのクリプシュが販売する完全ワイヤレスイヤホンです。
日本では、ONKYOが代理店です。
重量は、片側につき、5.6gです。
重さの面では、最軽量ではないですが、割と軽めで、装着製を重視しています。
ケースについても、相当小型で、持ち運びやすさは「売り」といえます。
イヤーピースは、3サイズ同梱されます。
同社の特許技術となる、シリコン製のオーバルイヤーチップです。やわらかめです。
楕円形の面白い形状で、遮音性とつけ心地の良さを重視しています。
音質面では、再生周波数帯域が、低音域が10Hzで、高音域が19kHzです。
スペック的に低音域が充実する一方、高音域は「平均値」の20kHzに満たない数字です。
実際的に、低音域の膨らみを重視した、迫力重視の設計で、それが個性です。
ドライバーは、サイズ非公開です。見た感じ、平均より大きめです。
Bluetoothコーデックは、SBCとAACとApt-Xに対応します。
接続安定性の面でも、Bluetooth5.0に対応します。
ノイズ対策については、ノイズキャンセリングは未装備です。
イヤーピースによる、物理的な遮断(ノイズアイソレーション)のみ対応です。
連続再生時間は、8時間で、長めです。
防水性は、IPX4等級ですから、水没は無理ですが、日常生活防水は対応です。
マイクは、搭載され、ハンズフリー通話が可能です。
また、4機のマイクがある点で豪華で、「クリアボイスチャットマイク」として、通話品質にこだわりがある機種です。
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以上、Klipsch T5 TRUE WIRELESS の紹介でした。
同社では初めての完全ワイヤレスイヤホンです。
音質的には、低音域が強調できるメーカーですが、その部分は、他社に競合機もあるように思います。
ただ、その上で「クリアボイスチャットマイク」の搭載で、ハンズフリー通話の機能が強化されているのがポイントでしょう。
【2018年】
91・EARIN A-3 Black
91・EARIN A-3 Silver
¥19,800 Amazon.co.jp (5/19執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC, AAC, aptX
連続再生時間:5時間
ドライバー:14.3mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IP52
重さ:3.5g×2
EARIN A-3は、クラウドファンディング(キックスターター)から生まれたイヤホンです。
第2世代のEARIN M-2から3年ぶりの更新の「第3世代」モデルです。
重量は、片側3.5gとかなり軽量です。
音質面では、一方本機については、注意が必要です。
ドライバーは、14.3mmです。
見かけたことがないサイズで、音域に余裕がありそうです。
ただ、本機については、イヤーチップがないオープンエア型です。
この場合、利用時に音が漏れますので、図書館はもちろん、電車内でも人がいる空間では、確実に迷惑をかけます。日本はこの部分で寛容な国ではないので、前モデルのM-2に比べると、かなり用途限定的です。
音質は、このタイプは、音抜けが良く中音域が充実します。
反面、低音域が弱くなる傾向があるのですが、ここまでドライバのサイズが大きいのは、そのような弱点を潰すためでしょう。
イヤーピースは、不使用である機種です。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応します。
接続安定性の面では、Bluetooth規格は5.0までと問題ないです。
ノイズ対策は、当然ですが、この機種は、ノイズキャンセリングは未装備です。
「パッシブノイズキャンセル」という記載がありますが、要するに、イヤホンによる物理的な音の遮断のことです。ただ、オープンエア型ですし、その部分でもあまり強さは発揮しなそうです。
くわえて「⾵切り⾳低減アルゴリズム」のとの記載がありますが、あくまで「アクティブ」にノイズキャンセリングする機能ではないので、効果は限定的です。
連続再生時間は、5時間です。
電気を食うノイキャンがないので、本体の重さからすると長めです。
ただ、他機種同様に、専用ケースが予備バッテリーとなっており、6回分充電可能です。
マイクは、4個搭載です。
うち2個は、音声認識認識ようのマイクです。この仕組みで、Zoomなどの会議通話のノイズを打ち消す方式です。
音楽については、くりかえしますが、ノイズキャンセリング非対応です。
防滴性は、IP52なので、完全防水ではないです。
水しぶき程度ならばOKです。
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以上、EARIN A-3 の紹介でした。
購入を考えている方には前モデルの愛用者も多そうですが、全く異なる製品、だと思って買った方が良いでしょう。開放型なので音漏れがしますし、目指す音の方向性も違いますので。
なんとなく、この世代については、日本の事情に合いにくいかな、と感じます。
次回に続く
完全ワイヤレスイヤホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は音楽用の完全ワイヤレスヘッドホンの5回目記事でした。
記事はもう少しだけ、続きます。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
1-1:アップル〈米国〉
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:BOSE〈米国〉
価格:1.5万円〜4万円
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
2-1:パナソニック〈日本〉
2-2:JVC〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:ゼンハイザー〈ドイツ〉
価格:1万円〜4万円
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ANKER 〈米国〉
3-3:Amazon 〈米国〉
3-4:Google〈米国〉
価格:1万円〜4万円
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:Beats〈米国〉
4-2:SHURE〈米国〉
4-3:Bang&Olufsen〈北欧〉
4-4:Jabra 〈北欧〉
4-5:Noble Audio〈米国〉
価格:1万円〜4万円
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:AVIOT〈日本〉
5-2:ag 〈日本〉
5-3:Jabra 〈北欧〉
5-4:SOL REPUBLIC〈米国〉
5-5:その他のブランド
価格:5000円〜1.5万円
6・完全ワイヤレスイヤホンまとめ【結論】
=予算別・目的別のおすすめ製品まとめ
音質の良さ ★★★★★
ノイキャン ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の6回目記事(こちら)は、全体の結論編です。
今回紹介した「全製品」から、予算別・目的別に、最終的なAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
6回目記事は→こちら!