1回目記事からの続きです→こちら
2-1・ASUSのモニターの比較

2回目記事のトップバッターは、台湾のエイスースのモニターです。
日本では、ゲーミング全般に強い印象のあるメーカーです。
1・小型液晶モニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:イイヤマ〈日本〉
1-3:LG〈韓国〉
1-4:EIZO〈日本〉
1-5:DELL〈米国〉
2・小型液晶モニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:フィリップス〈欧州〉
2-4:BenQ〈台湾〉
2-5:HP〈米国〉
3・小型液晶モニターの比較 (3)
3-1:アイオーデータ〈日本〉
3-2:ジャパンネクスト〈日本〉
3-3:レノボ ほか
4・小型液晶モニターの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本の説明に沿って紹介していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【21.5インチ】
【2023年発売】(一部21年 24年)
(75Hz)
16・ASUS VY229HE
¥11,980 Amazon.co.jp (9/22執筆時)
17・ASUS VP229HE
¥13,907 楽天市場 (9/22執筆時)
(100Hz)
18・ASUS VY229HE
¥13,580 Amazon.co.jp (9/22執筆時)
接続端子:HDMI D-sub
スピーカー:
VESA:100mm
(75Hz)
19・ASUS VZ229HE-J
¥11,720 楽天市場 (9/22執筆時)
接続端子:HDMI D-sub
スピーカー:
VESA:
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms(GTG)
リフレッシュレート:上記参照
HDR:
USB給電:
スタンド:チルト
保証期間:3年
VY229HEなどは、ASUSの21.5インチの液晶モニターです。
複数の機種があります。
違いは、上で書いたように、端子構成ほか、スピーカー・アーム交換時に使うVESAマウント・100Hzのリフレッシュレート対応の有無です。
一部製品で、応答速度がMPRTというゲーム用の数値表記になっている機種がありますが、実質的に性能は同じです。
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結論的にいえば、大きな差ではないので、端子構成に注意しつつも、値段で決めてOKです。
あとは同じなので、同時にみていきます。

液晶パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)で、ごく普通のスタンダードなIPSパネルです。
色域は非開示ですが、ここも一般的な水準(sRGB 95%前後)のパネルだと思います。

フレームも流行の3辺ベゼルレスですし、質は良いです。
応答速度は、オーバードライブ時、5ms(G to G)です。

自動画質調整は、「ASUS Splendid」として、8つのモードを搭載です。
海外メーカーは、この部分がない場合がありますが、本機はあります。
シアター・ゲームモード・読書などの自動的な画像調整(Splendid映像設定モード)が付属です。
ゲーミングは、FPSゲームに有利なGamePlusを装備するほか、VP229HE に限ってはFreeSyncに対応します。
ただ、リフレッシュレートは低いので【ゲーミングモニターの比較記事】で書いたような、同社の専用機とは差があります。
あくまで、「一般向き」モニターです。

画像補正機能は、バックライトのフリッカー対策がなされます。
チラツキ問題は少ないでしょう。
「ブルーライト」低減に注目した「ASUS Eye Care技術」も搭載されます。
ただ、ブルーライトを調整すると色調が変わるため、積極的にはおすすめしかねます。これは、他社機でも同じです。

そのほか、「映像美」という方向では、VividPixelテクノロジーとして、画像の輪郭を強調する機能が付属です。
暗い部分でのコントラスト表現を高めるASCRテクノロジーを含めて、他社の上位技術に匹敵する水準で搭載となっています。
モニタースタンドは、チルト角度しか調整できないので、貧弱です。
なお、ASUS直販では「VA229QSB」というこのサイズの「フル稼動」スタンドモデルがありますが、在庫切れでした。
接続端子は、HDMI・D-SUB(アナログ端子)1つずつです。
ケーブルは、HDMIが付属です。
ただ、 VZ229HE-JのみD-subになります。サイネージなどの業務用を想定しているのかもしれません。
スピーカーは、先述のように、有無が選べます。
保証期間は、3年です。
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以上、ASUSの21.5インチ製品の紹介でした。
純正のIPS液晶を搭載する部分が魅力です。
一方、スタンドについては、安い方(スピーカー付)については、VESA非対応で、あとから、スタンドを替えられない点がネックでしょう。
画像補正が、やや良い印象ですので、「目に優しい」という部分を考慮に入れなければ、「おすすめ」にしたと思います。

【2024年発売】(保証2年)
20・ASUS MB229CF
¥46,970 楽天市場 (9/22執筆時)
【Amazon限定】(保証4年)
21・ASUS MB229CF-J
¥41,980 Amazon.co.jp (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms(GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:60W
接続端子:HDMI USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転(C型)
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年/4年
MB229CFは、ASUSの21.5インチの液晶モニターです。
後述するように、スタンドに特色がある製品です。
Amazonモデルは、保証が4年に延長されています。
その上で、少し安めです。

パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)で、普通のスタンダードなIPSです。
応答速度は、オーバードライブ時、5ms(G to G)です。
リフレッシュレートは100Hzです。
本格的なゲーミング用までいかないレベルですが、少し良いです。
Adaptive-Syncや、ゲーム用の Shadow Boostもありますので、そちらの用途もそれなりに「狙った」製品ではあります。
自動画質調整は、こちらも「ASUS Splendid」です。
画像補正機能は、しっかり、バックライトのフリッカー対策がなされます。
一方、映像美の部分では、VividPixel・ASCRなどの採用の言及はないです。
モニタースタンドは、複数の利用法が可能です。
順番にみておきます。

第1に、折りたたみ式キックスタンドです。
12度〜60度で自由な位置でチルトできます。
取り外せませんが、上に回すことで目障りにならず、収納可能です。

第2に、パーティションフックキットです。
付属のフックでぶら下げる形です。
スタンドなしで2.2kgほどですので、多くの場所に取り付けられそうです。
この仕様のために、本機は、後述するように端子類が側面装備になっています。

第3に、C型クランプアームです。
写真のように、机に固定するクランプで、付属の4軸モニターアームで運用する方式です。
可動幅は、高さ(14.4mm)チルト(上20°、下5°)、水平180°・垂直90°です。
十分でしょう。先述のように、モニターは軽量ですし、合板の机でも(たいてい)問題ないです。
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結論的にいえば、この部分の工夫は、単品としてはこれまでになかった発想です。スタンドからモニターの脱着も簡単なので、フレシキブルな運用もできそうです。

接続端子は、HDMI・USB-C1つずつです。
USB-Cは、60Wの給電力で、ノートPCなどに対して、給電もできます。
なお、USB-Cは、本機(モニター)自体への電力供給もできます。
使用時13Wなので、18W以上の給電力がある、普通のUSBアダプタ、あるいは、その供給力のある、PCのUSB端子ならば、電源供給できそうです。
ただ、安定して利用したい場合は、やはり、DC電源でしょう。
ケーブルは、HDMIケーブルが付属です。

スピーカーは、そこそこ充実しており、(サブ)ウーファーありの2.1chです。
1.5Wのウーファー(左右は出力非公開)ですので、「迫力満点」とはいきませんが、一般的な内蔵スピーカーより良いですし、ポータブル的に使うならば十分でしょう。
保証期間は、3年です。Amazonモデルは4年です。
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以上、ASUSのMB229CFの紹介でした。
価格はさすがに高めです。
しかし、自宅内や職場内で、持ち運んで色々な形状で利用できる製品で、便利そうです。とくに、外した状態でUSB-C給電で動く部分は、使い勝手の幅を拡げる工夫と言えます。サブディスプレイとして良いように思います。
2-2・ACERのモニターの比較
続いて、台湾のエイサーです。
ASUS同様に、日本では、ゲーミングモニターに強い印象のあるメーカーです。

【2023年発売】
22・Acer AlphaLine KA0 KA220QHbmix
¥13,500 楽天市場 (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:1ms (VRB)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: D-SUB HDMI
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵 (2W×2)
保証期間:1年(本体は3年)
Acer AlphaLine KA0は、台湾のAcerが出している21.5インチモニターです。
格安機にあたるAlphaLineシリーズに属します。

液晶パネルは、VAです。
以前は、IPSモデルもありましたが、今だと、このシリーズはVAのみです。
パネルスペックは、輝度(250cd/u)、視野角(178°)、コントラスト比(3000:1)と、よく見られるVAのスタンダードクラスの性能があります。
色域は、NTSC値のみ開示(72%)ですが、一般的なsRGBでも95%前後はあるパネルです。製造企業は特定できませんが、例えば、台湾のAUOに似たスペックのパネルの製造がみられます。
いずれにしても、VAなので「目への優しさ」という意味ではイマイチですが、映像美は楽しみやすいので、仕事を除くそういった用途に向きます。
応答速度は、オーバードライブ時、1ms(VRB)です。
ただ、GtoGではなく、自主計測で、測定基準が甘いVRBです。
VAの格安パネルは応答速度はIPS以上に期待できないので、本格的なゲーミング用には向かないです。
リフレッシュレートは100Hz出せます。

画像補正機能は、ただし、値段相応に最低限です。
一応、フリーカーレス機能と、ブルーライトカットは持ちますが、その程度です。
自動調整も特段強調できるものはないです。
モニタースタンドは、チルト(上15° 下15°)のみです。
また、VESAマウントは、先述のように、KA0は対応です。

接続端子は、HDMI・D-Subを備えます。
ケーブルは、HDMIケーブルが1.5m付属です。
スピーカーは、総合4W(2W×2)の貧弱なものですが、付属します。
保証期間は、3年です。
ただ、Acerは、バックライトとパネルという重要な部分の保証が1年です。
この部分はマイナスです。
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以上、ACerのAcer AlphaLine KA0の紹介でした。
かなり安めですが、VAという部分が注意点です。
コントラスト比が高く、黒が締まるので映像試聴に向く部分はありますが、仕事を含めた汎用性には乏しいといえます。
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このほか、Acerからは、比較的格安な小型ディスプレイがほかにもいくつか出ています。
順番にみておきます。

【2025年発売】【21.5インチ】
23・Acer SA222QEbmix
¥12,280 Amazon.co.jp (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
輝度:250cd/u
応答速度:1ms(VRB)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: D-Sub HDMI1.4x1
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー: 1W×2
保証期間:1年(本体は3年)
第1に、SA222QEbmixです。
ディスプレイは、21.5インチです。

パネルは、IPS表記です。
輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、色域(NTSC 72%)ほか、IPSのスタンダード機の性能です。
リフレッシュレートは、100Hz対応です。
最近、スタンダード機でもこの部分が多少良い機種が増えてきました。
応答速度は、VRB表記で1msです。
一般的なGtoGは非公開ですが、おそらく5msあたりでしょう。
スタンドは、一方、チルトのみの稼動です。
あとは、1つ上で見たAlphaLineシリーズとそう変わらず、言及した部分はありません。
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結論的にいえば、スペックは普通ですが、視野角や目への優しさの部分で優れる、IPSパネル採用機として、コスパは評価できます。
ただ、性能がイマイチなスタンドほか、画質補正を含めて、強調するべき個性はあまりないです。似たような無個性な仕様のIPS採用機との「価格勝負」になるでしょう。
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【21.5インチ】
【2024年発売】EK220QE3bi
24・Acer NITRO VG0 VG220QE3bmiix
¥13,330 楽天市場 (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1億:1(DCR)
応答速度:1ms (VRB)
リフレッシュレート: 100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: D-SUB HDMI
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:1年(本体は3年)
第2に、 NITRO VG0 VG220QE3bmiixです。
これらも 21.5インチですが、ゲーム向けになります。
いくつか種類がありますので、さらに細かくみておきます。

パネルは、IPSです。
IPSのゲーム用という位置づけです。
リフレッシュレートは、ただ、最大100Hzまでです。
本格的なゲーミングモニターとしては入門機の域に達していない水準です。
ゲームに重要な、チラツキ対策(FreeSync)にも対応し、応答速度も1msです。
ただ、応答速度はVRBという「独自計算」の値で1msです。数字は良いですが、一般的なGtoG表記にすると5msほどでしょう。
コントラスト比は、ダイナミック比表記なので1億対1です。
一般的には、1000:1のパネルと考えてください。
応答速度は、VRBで1msです。
GtoGだと、普通のIPS水準(5ms)でしょう。
IPSに比べてVAはこの部分で期待できません。
スタンドは、チルト稼働のみです。
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結論的にいえば、スタンド性能が弱く仕事用には向かないほか、ゲーミング用入門機としても、物足りないスペックです。
後者の用途で考えているならば、【ゲーミングモニターの比較記事】で紹介したもののうち、安いものを選んだ方が良いと思います。
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【2024年発売】 【19.5インチ】
25・Acer AOPEN E0 20E0Qbi
¥9,490 楽天市場 (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:200cd/u
液晶方式:TN ノングレア
コントラスト比:600:1
応答速度:6ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: D-SUB HDMI
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵 (2W×2)
保証期間:1年(本体は3年)
第3に、AOPEN E0 20E0Qbiです。
こちらは格安なTN液晶です。
安いですが、TNの唯一の取り柄といえる「応答速度」も低いですし、スペック的に選べる機種ではないです。
2-3・フィリップスのモニターの比較

続いて、オランダのフィリップスの曲面PCモニターです。
世界的な総合家電ブランドですが、モニターはTPVグループがライセンス展開しています。

【2025年発売】 【21.5インチ】
26・フィリップス 22E1N1200A/11
27・フィリップス 22E1N1200AW/11
¥17,736 楽天市場 (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:D-Sub HDMI1.4 DisplayPort1.2
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:なし
保証期間:5年
22E1N1200A/11は、オランダの家電メーカーのフィリップスの製品です。
E Lineという、同社の家庭用ホームモニター向けの入門シリーズの製品です。

パネルは、フルHDのIPSを採用します。
正確にはIPSテクノロジーという表記です。
輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、色域(sRGB 102.08%)です。
P3は非公開ですが、色域高めのパネルです。同社の場合、色域高めのパネルを採用する事例が多くそこが「個性」ですが、本機もそうです。
応答速度は、オーバードライブ時、5ms(GTG)です。

自動画質調整は、同社のSmartImageを搭載です。
一方、本機はSmartImage ゲームモードを搭載し、ゲームにより特化した構成にしています。
AMD FreeSyncにも対応ですが、リフレッシュレート的に、本格的なゲーム用ではないです。

画像補正機能は、一方、LEDバックライトのチラツキを防止するフリッカー対策と、ブルーライト軽減機能は持ちます。
自動画質調整を含め、細かい調整機能はとくになく、価格なりの製品です。
一応、AMD FreeSyncにも対応です。
スタンドは、チルトのみです。
調整力は課題でしょう。ただ、VESA規格に対応するため、モニターアームだけ後から良いものに取り替えることは可能です。
接続端子は、D-Sub HDMI1.4 DisplayPort1.2という、新旧取り合わせの構成です。
問題ありません。
保証期間は、5年です。
同社は、保証期間が長めです。
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以上、フィリップスの226E9QDSB/11の紹介でした。
家庭向けのE Lineですが、わりと安い値段で、色域が少し高めのIPSパネルが手に入るのがメリットです。保証期間の長さも良い部分です。
画質調整機能では、一方、仕事用と言うより、ゲーム、動画視聴向けなので、用途的にマルチメディアを重視する人に向くでしょう。
ただ、その用途であってもスタンドの調整力は課題です。
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なお、このほか、同社から販売される、小画面モニターについて、以下で違いを確認しておきます。

【2019年発売】 【21.5インチ】
28・Philips 221E9/11
¥9,980 Amazon.co.jp (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:D-SUB HDMI×2
スタンド:チルト
VESA:75mm
スピーカー:なし
保証期間:5年
第1に、226E9QDSB/11です。
Eラインの旧型になります。

液晶パネルは、本機も非光沢のIPSを採用します。
パネルスペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)です。色域は示しませんが、恐らくsRGBで95%前後の、普通のスタンダードなIPSです。
ただ、新機種と比べる場合、コントラスト比やリフレッシュレートは旧水準になります。
あとの部分は、新機種とそう大きく変わりません。
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結論的にいえば、やや前の仕様のパネルとは言えますが、入門機としてはまだ「通用する」とはいえます。とくに、画質補正部分は新機種同様強みですから、その部分に注目する場合、この価格帯の製品としては、良い部分があります。
ただ、IPS系パネルの弱点である、コントラスト比の改善ははっきりした新機種との差ではあるので、予算が許せば、新機種のほうがが良いでしょう。
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【21.5インチ】
【2020年発売】〈IPS〉
29・フィリップス 223V7QJAB/11
29・フィリップス 223V7QJAW/11
¥17,460 楽天市場 (9/22執筆時)
接続端子: D-SUB HDMI DP
USB給電:
【2023年発売】〈IPS + USB-C接続〉
30・フィリップス 223S9A/11
¥21,126 楽天市場 (9/22執筆時)
30・フィリップス 223S9AE/11
¥25,332 楽天市場 (9/22執筆時)
接続端子:HDMI DP USB-C
USB給電:65W
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大76Hz
HDR:
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー
保証期間:5年
第2に、223V7QJAB/11などです。
パネルは、こちらも、IPS採用のモデルです。
ただし、パネルはこちらも旧仕様になります。

一方、上位機の223S9A/11、223S9AE/11は、接続端子の仕様に、USB-C接続を加えています。
65W給電なので、ノートPCに対して、USB-C給電(最大65W)に対応できます。
給電量はそれなりなので、ゲーミングノートPCを除けばフルスピード給電です。
あとは、1つ上でみた製品とそう大きな差はありません。
あえて言えば、画質調整の部分で、ゲーム部分を簡略化し、シンプルに、オフィス、写真、映画、ゲームモードの搭載としているほどです。
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結論的にいえば、USB-C給電が便利と感じる場合、こちらの上位仕様は選択肢に入るでしょう。
ただし、価格はやや高めになりますし、同仕様の他社機との比較は必要でしょう。
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【21.5インチ】
【2021年発売】
31・フィリップス 221V8L/11
¥10,980 楽天市場 (9/22執筆時)
スピーカー
【2023年発売】
31・フィリップス 221S9A/11
¥10,480 楽天市場 (9/22時)
【2025年発売】(角形スタンド)
31・フィリップス 22E1N1100LA/11
¥14,850 楽天市場 (9/22時)
スピーカー:2W×2
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:4ms (GTG)
リフレッシュレート:最大76Hz
HDR:
USB給電:
接続端子: D-Sub HDMI1.4
スタンド:チルト
VESA:100mm
保証期間:5年
第3に、221V8L/11などです。
2機ありますが、後者のみ簡易的なスピーカーが内蔵される部分が違いです。

パネルは、こちらは、VAです。
VAについては繰り返し述べてきたように、仕事用とすると特殊な部分に注意してください。
ただ、映像美にすぐれる部分は良いので、そちらの用途なら候補にできますが、HDR非対応という部分で、仕様的にはやや「古くさい」です。
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結論的にいえば、仕事用としては、VAは避けて考えると良いかと思います。
2-4・ベンキューのモニターの比較

最後に、台湾のベンキューのモニターです。

【2018年発売】 【21.5インチ】
32・BenQ GW2283
¥15,840 楽天市場 (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大76Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI×2 D-Sub
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間: 1年(本体は3年)
GW2283は、BenQの21.5インチのモニターです。。

パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(NTSC:72%)のごく普通のスタンダードクラスのIPSパネルです。
上位仕様(IPS+)の水準には達しませんが、本機は「映像美」を重視する方向性の製品ではないので、むしろそれで良いでしょう。
応答速度は、4msです。

自動画質調整は、特段の名前はないですが、ゲーム・動画・写真などのモードはあります。
画質調整機能は、「目の優しさ」に関わる部分は、フリッカーフリー・ブルーライト軽減などの基本は当然おさえます。
その上で、このモデルは、環境光センサー(明るさセンサー)を搭載し、室内の明るさと、室内の照明色(色温度)とに応じた輝度調整にも対応します。
「ブライトネスインテリジェンスプラス」(B.I.+)という機能名です。
適切な輝度でモニターを見ることは「目の疲れにくさ」にとって重要なので、今回の比較の趣旨からすると、「かなり良い製品」と言えます。
とくに、本機は、色温度も把握する点で、シンプルな明るさセンサーだけ搭載の他社機より、本機は能力が高いでしょう。

「映像美」の部分でも、このセンサーを利用しつつ、画面内の画像も分析し、露出オーバーにならないよう輝度を的確に調整します。
モニタースタンドは、しかし、チルトのみで調整力はないです。
角度調整は上方向に20度とそれなりですが、優れるとも言えません。
接続端子は、HDMIが2つとD-SUB(アナログ端子)1つです。
このあたりは各社共通です。
スピーカーは、内蔵です。
保証期間は、本体3年、パネル1年です。
Acerと同じで、多少不利です。
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以上、BenQのGW2283の紹介でした。
バックライト連動の輝度調整という明確な「売り」がある機種です。
その点で、特に動画の再生にはパワーを発揮するでしょう。ただ、モニタースタンドはシンプルな機種ですから、アームの交換などは視野に入れるべき製品です。
2-5・HPのモニターの比較

最後に、米国のHPーのモニターです。

【2021年発売】
【21.5インチ】2E2Y3AA-AAAA
33・HP M22f FHD
¥13,820 Amazon.co.jp (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
HP M22f FHDは、アメリカのヒューレットパッカード(HP)が販売する、21.5型のモニターです。

パネルは、IPSを採用します。
パネルスペックは、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(sRGB 99%)です。
輝度と色域が、フルHD解像度のIPSのスタンダードより少し良いです。
製造企業の特定はできませんが、(Atlasが便宜上名付けた)ちょい上な「IPS+」の水準にあります。「素性の良い」パネルと言って良いでしょう。
応答速度は、本機は、オーバードライブ時で5msです。
画像補正機能は、特に高機能ではないです。
しっかり、フリッカー対策はありますが、画像の自動調整機能の部分は多少弱く、シーンに応じた調整機能を持たない仕様です。
基本的に「PC側の調整に任せる」という機種です。米国系はこの方式が多いです。
モニタースタンドは、角度(上下チルト)のみしか変更できないスタンドです。
接続端子は、 HDMI・D-SUBが1系統ずつです。
ケーブルは、HDMIケーブルが付属します。
スピーカーは付属しない製品です。
保証期間は、3年です。
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以上、HPの M22f FHDの紹介でした。
画像調整とスタンド調整力が「並」な代わりに、大手メーカー製として「安い」のが売りです。
ただ、外観は、下部以外フチのない3辺ベゼルレスで格好良い上で、パネルは、IPS+水準なので、価格にしては「悪くない」と思える製品ではあります。
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【2025年発売】
【21.5インチ】BOBN7UT#ABJ
34・HP Series 3 Pro 322ph 21.5インチFHDモニター
¥17,270 HPダイレクト (9/22執筆時)
スタンド:チルト・高さ
スピーカー:1W×2
【2024年発売】(25年追加)
【21.5インチ】9U5B0UT#ABJ
34・HP Series 3 Pro 322pf 21.5インチFHDモニター
¥16,390 HPダイレクト (9/22執筆時)
スタンド:チルト
スピーカー:
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
スタンド:チルト
VESA:100mm
保証期間:3年
このほか、HPからは、HP Series 3 Pro という製品の展開があります。

「プロ」という名前ですが、本機は安めです。
「プロ」という名前が付く理由は、ハードウェア制御のブルーライトカット(HP Eye Ease)に対応する部分に由来します。同社の上位機のみに見られる仕様なので。
パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)です。
色域は非公開ですが、普通のIPSでしょう。

スタンドは、下位機は稼働性がチルトのみ(上23° 下5°)のみです。
ただ、2025年追加された上位機は、チルトほか、高さ(10cm)の調整も可能です。
フル稼動ではないですが、ビジネス向けに多少便利になっています。
スピーカーも、上位機のみです。
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結論的にいえば、高さ調整できる、上位仕様のスタンドならば、仕事用の格安機として選んでも良いでしょう。
ただ、この部分がより強化される上位機との比較は重要です。次から見ていきます。

【2023年発売】
【21.5インチ】6N4E8AA#ABJ
35・ HP E22 G5 フルHDモニター
¥24,970 HPダイレクト (9/22執筆時)
36・ HP E22 G5 価格.com限定モデル
¥24,860 HPダイレクト (9/22執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
HP E22 G5 は、HPの21.5型モニターの上位機です。
液晶パネルは、本機も、ノングレアの、スタンダードなIPSです。
輝度は250cd/uになりますが、仕事用ではあまり高くても仕方ないですし、堅実な純正IPSを採用したのだと思います。
応答速度は、本機は、オーバードライブ時で5msです。

画像補正機能は、本機も特に高機能な自動調整ではないです。
フリッカー対策とブルーライトカット(HP Eye Ease)がある程度です。
ただ、手動調整時の操作性は、ボタン形状の進化(=ボタン外周を十字キーとして一体化)したので、手間は減るかと思います。

モニタースタンドは、一方、チルト角度(上23°・下5°)、高さ(150cm)、左右(90°)と回転(90°)ができます。
従来機に比べても、左右調整(スイーベル機構)の支点の改良で、調整時に台座ごと動くことも減り、軽く調整できるようになりました。
可動範囲は他社上位機と比べても遜色はないです。正確に言えば、EIZOのが稼働性は良いですが、値段差もありますし、比較はできないでしょう。
スタンドは、ケーブル収納も考えており「スッキリ」置けるというのもポイントです。

接続端子は、 HDMI・Display Portが1系統ずつです。
そのほか、USBハブが背面に4つあります。USB3.0(=USB3.2 gen1)ですので、(超高速SSDでなければ)ストレージ接続でも速度低下はさほど起こらない水準です。
1ポートのみスマホほかの充電対応です。
ケーブルは、いずれも1.8mで付属です。
スピーカーは付属しない製品です。
保証期間は、3年です。
ただし、ライバルのDELLなどと違って、無輝点保証は「なし」です。
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以上、HPの HP E22 G5の紹介でした。
IPS採用で、稼働性のよいスタンドを装備する機種です。
画質の自動調整などの独自機能はさほど特長もないです。ただ、モダンで、「格好良い」スタンドである部分を含めて考えると、この価格帯では、良い選択肢の1つといえそうです。
次回に付く
目に優しい小型液晶モニターは、結論的にこれ!
というわけで、今日は、21.5インチ前後のモニターの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

3・小型液晶モニターの比較 (3)
3-1:アイオーデータ〈日本〉
3-2:ジャパンネクスト〈日本〉
3-3:レノボ ほか
4・小型液晶モニターの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の3回目記事(こちら)では、アイオーデータほか、今回紹介できていないその他の企業の製品を総覧します。
液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の4回目記事(こちら)で、紹介した製品全てから、「結論」として、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を選定していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!
