1回目記事からの続きです→こちら
2-1・EIZOのモニターの比較
2回目記事のトップバッターは、日本のEIZOのモニターです。
老舗の液晶メーカーで、品質で選びたい場合、人気のあるメーカーです。
1・23.8型液晶モニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-3:LG〈韓国〉
1-4:DELL 〈米国〉
2・23.8型液晶モニターの比較 (2)
2-1:EIZO〈日本〉
2-2:ASUS〈台湾〉
3・23.8型液晶モニターの比較 (3)
3-1:HP〈米国〉
3-2:BenQ〈台湾〉
3-3:ACER〈台湾〉
3-4:レノボ〈中国〉
4・23.8型液晶モニターの比較 (4)
4-1:イイヤマ〈日本〉
4-2:フィリップス〈欧州〉
4-3:アイオーデータ〈日本〉
5・23.8型液晶モニターの比較 (5)
5-1:ジャパンネクスト〈日本〉
5-2:他の企業
5-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本の説明に沿って紹介していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【23.8インチ】
【2024年発売】
20・EIZO FlexScan EV2490-BK
20・EIZO FlexScan EV2490-WT
¥59,950 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
【2022年発売】
21・EIZO FlexScan EV2480-ZBK
21・EIZO FlexScan EV2480-ZWT
¥44,835 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:61Hz
HDR:
USB給電:70W
接続端子: HDMI DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(1w×2)
保証期間:5年
FlexScan EV2480 は、EIZOの23.8インチモニターです。
新旧両機種あります。
新機種のみ、デイジーチェーンに対応です。
2台以上のモニターにつなぎたい場合に有利です。そのほか、LAN接続に対応なるなど接続関係でパワーアップが見られます。
ただ、2台以上のモニターを使わないという方は、あとの部分は、ハブ用の端子構成の違いだけになるので、(安いようならば)旧機を選んでもOKです。
あとは同じなので、同時にみていきます。
パネルは、ノングレアのIPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)です。色域も、数字ではなく「sRGB相当」との記載です。
つまり、IPS+に相当する上位タイプではなく、スタンダードなIPSパネルです。
ただ、本機は「オフィス用」で映像美を求めるモデルではないので問題ないです。
特に輝度は、後述するように「十分落とせる」方が、目の優しさには重要で、そこを重視する機種です。
応答速度は、オーバードライブ時最大、5msです。
ネイティブで14msですが、仕事用なので、問題ないです。
自動画質調整も、充実します。
EIZOの場合、Screen InStyleというソフトが提供されており、アプリごとに指定したモードに画面を自動変換することができます。
それぞれの画質モードについては、マニュアル調整もできますので、高度です。
ただ、Windows用アプリだけですので、Macユーザーはやや残念です。
画像補正機能は、フリッカー対策・ブルーライトカットなど、他社の主要機能は網羅します。
一方、EIZOの場合、明るさセンサーが搭載される点も重要です。
周囲の明るさを感知し、輝度を自動調整するAuto EcoView機能が利用できるため、PCを利用する時間に応じて、「目に優しい」明るさに調整してくれます。
周囲の明るさがわかるので、特に低輝度に調整した際に、フリッカーを完全にカットすることも可能です。
なお、輝度に関連して言えば、「目の疲れ」の軽減のため輝度は、可能な限り抑えられたが良いと言えます。
その点、この液晶モニターは1cd/uいう低輝度まで落とすことができる貴重なモニターです。
加えて、EIZO機の場合、パネルがについて8-bit駆動であることを表明します。
ビット数は、表示可能色に関わります。
PCモニターの場合、フルHDだと、1677万色であることが普通です。ただ、この色数は、6bit駆動でもディザリング処理を使ったFRC技術(Frame Rate Control)で表示できます。
画質にこの要素はあまり関係ないのですが、階調表現においていくぶん差が出ます。
(点滅を利用する点で)FRC技術は仕事において目の疲れの原因になる可能性があります。そのため8bit駆動であることを明記するのは意味があります。
ただ、今だとノートPC用のモニターサイズ場合ほどで、PCモニター用だと、フルHDなら近年は他社でも(おそらく)8ビットパネルかなとは思います。
モニタースタンドは、前後左右高さ回転の調整が可能な「パーフェクトスタンド」です。
可動範囲は、高さ(19.1cm)、チルト角度(上35°・下5°)、スイーベル(344°)と、かなり良いです。
EIZOは昔からこの部分に力を入れていて、調整幅ほか、稼動させる際の台座の安定性の面を含めて信頼感が高いです。
あまり画面が大きくないモニターは、この部分の調整力が、疲れにくさの部分で、決定的に重要です。
VESA規格に対応しているので、別売りの高性能アームに付け替えることもできますが、本機の場合は、不要でしょう。
上下動時などの操作性も良いため、この部分は他社を圧倒します。
接続端子は、HDMI・Displayport・USB-C・LANという構成です。
USB-Cは、先述のように、デイジーチェーン対応なので、出力用もあります。
一方、USB-Cは、ノートPCとの接続時に、そちらへの給電も対応です。
70Wの給電力があるので、よほどのスペックのノートPC以外ならば、最速で充電できるでしょう。
USBハブは、USB-A(USB3.0)が3ポートです。
超高速のSSDストレージなどを除けば、普通に使えます。
付属ケーブルは、2MのUSB-Cケーブルのみです。
HDMIケーブルは、旧機と異なり未付属です。
スピーカーは、付属です。
ただ、他社同様、警告音専用と考えましょう。
音楽を聴くならば、【PC用スピーカーの比較記事】で書いたようなものを別に導入した方が良いでしょう。
保証は、5年間です。
さらに、6ヶ月の無輝点保証まで付けています。
「輝点」とは、画面を黒表示させた時に、画面の1ピクセルが発光してしまうという「不良」です。他社の場合、「液晶固有の性質」とみなし「交換保証対応」にはなりません。
同社は、出荷前に、しっかりキャリブレーションして送るため、品質信頼性は高いです。
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以上、EIZO のFlexScan EV2480 の紹介でした。
性能で選ぶ場合、スタンド・パネル、各種調整機能を含めて、隙の無い機種です。仕事用として見る場合、他社よりワンランク上の能力をもつ小型モニターと評価できます。
一方、家庭でゲームや動画視聴をメインにする場合も、目の優しさを重視するならば、この機種は良い選択肢です。
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【23.8インチ】
【2025年発売】B0DP88L46B
22・EIZO FlexScan FLT FLT-BK
¥59,950 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:61Hz
HDR:
USB給電:60W
接続端子: USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:5年
なお、2025年にEIZOから、 FLT FLTというアーム形状の製品がでました。
パネルは、先ほどの製品と、スペック上の仕様差は見られません。
接続端子は、USB-Cが1系統のみです。
USB給電(60W)はできますが、相当程度シンプルです。
USBハブは、1系統です。
速度はUSB3.0で普通ですが、15W給電ができるため、スマホなどの充電に使えそうです。
なお、本機は電源用も含めて、全てUSB-C出力です。
アームは、ただ、2軸です。
スタンドとさほど変わらない調整幅です。
壁寄せできる部分以外はメリット性はなさそうですが、設置時の見栄えはかなり良いでしょう。
グロメットは非対応です。
一方、ベゼル(額縁)を軽量化することで、軽やかに動かせるようにするなど、一体販売型ならではの工夫は、ワンポイントです。
画像補正は、Auto EcoView対応なので、先述の明るさセンサーはあります。
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結論的にいえば、シンプルな装備で、シンプルに使える点で、ミニマリスト的な考えの方には、割と良いかと思います。
個人的にもこうしたモデルは好きです。
消費電力の部分も、主に接続面での機能を絞った結果でしょうが、通常機に比べて良い(最大155W→最大94W)といえます。
ただし、パネル部分では、ストイックな仕事用のスペックですので、映像視聴などとの共用には向かないでしょう。
2-2・ASUSのモニターの比較
続いて、台湾のエイスースの23.8インチモニターです。
日本では、ゲーミング全般に強い印象のあるメーカーです。
【2021年発売】【23.8インチ】
23・ASUS VA24DQLB
¥20,136 楽天市場 (5/6執筆時)
輝度:250cd/u
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
(Amazon限定)
24・ASUS VA24EQSB
¥----- Amazon.co.jp (5/6執筆時)
輝度:300cd/u
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
(VESAあり)
25・ASUS VA24DQ
¥16,538 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
(VESAなし)
25・ASUS VZ249HR-P
¥14,250 楽天市場 (5/6執筆時)
(VESAなし HDMIケーブル未付属)
25・ASUS VZ249HR
¥13,980 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
輝度:250cd/u
スタンド:チルト
解像度:フルHD(1920×1080)
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI D-SUB DP
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:3年
VA24DQLB は、ASUSのEye Careシリーズの上位機です。
なお、 同シリーズには別仕様のモデルがいくつかあります。
第1に、VA24EQSBです。Amazon限定モデルです。
VA24DQLBと同じく、この中では上位機と言える仕様です。
スタンド形状が少し変わりますが、しっかりしたスタンドを装備します。
その上で、輝度が300cd/uと、少し質の良いIPS液晶を装備します。
第2に、VA24DQです。
こちらはスタンドが貧弱で、チルト角度の調整しかできません。
そのほか、USB3.0ハブ機能もない構成です。
第3に、VZ249HRです。
こちらは、スタンドをさらに格安仕様にしたものです。
VESAマウントに対応せず交換できません。
そのほか、ゲームに使う場合、FreeSyncに対応しない部分と、輪郭強調技術(VividPixel )に言及がない点で、廉価版と言えます。
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結論的にいえば、選ぶならば、スタンドの可動性が良い上位2機でしょう。とくに、VA24EQSBは輝度が高めなので、マルチメディアニーズに適うと言えます。
液晶パネルは、ノングレアのIPSです。
スペックは、輝度(250cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)で、ごく普通のスタンダードなIPSパネルです。
Amazon限定モデルだけは、輝度が少し高い300cd/uです。
ただ、そちらを含めて、色域の情報がないので、(冒頭締めたAtlas基準の)IPS+までは行かない感じです。
自動画質調整は、「ASUS Splendid」として、8つのモードを搭載です。
海外メーカーは、この部分がない場合がありますが、本機はあります。
シアター・ゲームモード・読書などの自動的な画像調整(Splendid映像設定モード)が付属です。
なお、ゲーミングについては、FPSゲームに有利なGamePlusを装備するほか、FreeSyncに対応します。
ただ、リフレッシュレートは低いので【ゲーミングモニターの比較記事】で書いたような、同社の専用機とは差があります。
あくまで、「一般向き」モニターです。
画像補正機能は、バックライトのフリッカー対策がなされます。
チラツキ問題は少ないでしょう。
「ブルーライト」低減に注目した「ASUS Eye Care技術」も搭載されます。
ただ、ブルーライトを調整すると色調が変わるため、積極的にはおすすめしかねます。これは、他社機でも同じです。
そのほか、「映像美」という方向では、VividPixelテクノロジーとして、画像の輪郭を強調する機能が付属です。
暗い部分でのコントラスト表現を高めるASCRテクノロジーを含めて、他社の上位技術に匹敵する水準で搭載となっています。
応答速度は、オーバードライブ時、5ms(G to G)です。
モニタースタンドは、上位機は調整力の高い「パーフェクトスタンド」です。
先述のように、下位機種はチルト角度しか調整できないので、選ぶならば上位機です。
調整幅は、高さ13cm、チルト角度(上35° 下5°)と、ピボット・スイーベルが90°です。
他社上位機と比べても調整範囲は広め水準ですし、良いと思います。
接続端子は、HDMI・D-SUB(アナログ端子)1つずつです。
ケーブルは、HDMIケーブルが付属しません。別に買いましょう。
スピーカーは、この機種は内蔵されます。
むろん、音楽を楽しめるグレードではないですが、警告音などを発生させることができます。
保証期間は、3年です。
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以上、ASUSのVA24DQLBの紹介でした。
純正のIPSを搭載した上で、スタンド性能が良い機種です。この部分で、LGの中位機がライバルでしょう。
だいたい同じ値段で、USB-PD給電ができない点は負けますが、ノートPCとつなげるのでないならば、特に問題ないです。
本機の方が、画像補正が、やや良い印象ですので、一般ユーザーが、デスクトップと組み合わせる場合、選んで損がない機種だと感じます。
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このほか、ASUSからは、同じくIPSパネル採用の、上位モデル・下位モデルの販売もがあります。
違いを順番にみておきます。
【2022年発売】【23.8インチ】
【チルト+IPS液晶】
26・ASUS VA24DCP
¥22,973 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:65W
接続端子:HDMI USB-C
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:3年
第1に、VA24DCPです。
同じ「 Eye Care」シリーズの改良版と言えます。
違いは、65WのUSB-C給電に対応する部分です。
対応するノートPCに対して、USB-C接続に対応する上で、65W給電が可能です。
65Wだとゲーミング用などの高性能ノートPCを除けば、速度低下なしの充電ができるスペックです。
あとは、先ほどの機種と同じです。
スタンドは、したがって、角度調整(チルト)のみの仕様を基にしたモデルです。
この部分で残念感はあるモデルです。
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結論的にいえば、値段次第ですが、このタイプを探している場合は候補にして良いでしょう。ただ、スタンドはイマイチなので、将来的に交換するのも良いと思います。
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【2021年発売】
【カメラあり USBハブなし】
27・ASUS BE24EQK
¥31,160 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
スタンド:チルト
USB給電
接続端子:HDMI D-SUB DP:
【2024年発売】
【カメラなし USBハブあり】
28・ASUS VA24ECPSN
¥27,190 楽天市場 (5/6執筆時)
29・ASUS VA24ECPSNY
¥29,192 楽天市場 (5/6執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
USB給電:65W
接続端子:HDMI DP USB-C
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大76Hz
HDR:
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:3年
第2に、BEシリーズです。
家庭でも利用できますが、 ビジネス用として便利な機能を付与したシリーズです。
BE24EQKは、上部にフルHD解像度(200万画素)のウェブカメラ搭載です。
マイク・スピーカーを搭載するので、ヘッドセットなしでも使えるという製品です。
マイクは、ビームフォーミング対応で音質に配慮があり、統合型としては結構作りは良いです。カメラもしっかり可動します。
こういったモデルは、他社からもコロナ禍を反映した「テレワークモデル」が流行した時期に多く出た仕様です。
現在でも、便利に感じる方は多いでしょうが、スタンドは、チルト調整のみです。
VA24ECPSNは、24年に出た製品ですが、カメラが未搭載です。
その代わりに、USB-C接続で65W給電に対応します。
また、USB3.0の速度のUSB-Aハブが3ポート付属です。
旧機に比べて、接続性が強化されているので、「ドッキングモニター」という2つ名をつけています。
なお、似た型番のVA24ECPSNYは、同じ仕様ですが、HDMIケーブルのほか、LAN・USBケーブルが「おまけ」で挿入されているモデルになります。
スタンドも、フル稼動です。
調整幅も、チルト角度(上35° 下 5°)、高さ13cm、左右(90度)と回転と良いです。
事務机は机の高さが調整できないため、上下の高さ調整は合った方が「目が疲れない」ので、全体の仕様としては、新機種のが良く思えます。
パネルは、IPSです。
スペックは、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1000:1)、視野角(178°)、色域(sRGB 99%)です。
値段からするとスペックは少し良く、冒頭示した(Atlas)基準で言えば、上位の「IPS+」に相当します。
ただ、この部分は、書類仕事のためというよりオンライン動画などの画質に配慮した仕様でしょう。
一方、先述のVividPixelテクノロジー(輪郭補正)は省略ですので、家庭での楽しみのためのマルチメディア向けというわけではないです。
あくまで「ビジネス用」のラインです。
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結論的にいえば、書類仕事において一般的に問題ない性能である上で、テレワーク利用などの部分で優位性があります。
カメラのない新機種を選ぶにしても、外付けのWEBカメラなどを取り付けて、オンライン会議などにするには向きそうです。ただ、他社からも「カメラ付き」は出ていますので、新旧の仕様を兼ね備えた機種があれば本当は良いかなとは思いました。
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【23.8インチ】
【2020年発売】
30・ASUS VY249HE【黒】
30・ASUS VY249HE-W【白】
¥16,557 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
接続端子: D-SUB HDMI
コントラスト比:1000:1
リフレッシュレート:最大75Hz
スピーカー:
【2024年発売】
31・ASUS VZ24EHF
¥12,000 楽天市場 (5/6執筆時)
接続端子:HDMI
コントラスト比:1300:1
リフレッシュレート:最大100Hz
スピーカー:
【2024年発売】
(スピーカーあり)
32・ASUS VA24EHFA
¥18,634 楽天市場 (5/6執筆時)
(スピーカーなし)
32・ASUS VY249EF
¥15,497 楽天市場 (5/6執筆時)
接続端子:HDMI
コントラスト比:1300:1
リフレッシュレート:最大100Hz
スピーカー:内蔵(2w×2)
【2020年発売】
33・ASUS VP249HV【黒】
¥12,709 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
接続端子: HDMI×2
コントラスト比:1000:1
リフレッシュレート:最大75Hz
スピーカー:内蔵(2w×2)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
応答速度:1ms(MPRT)
HDR:
USB給電:
スタンド:チルト
VESA:75mm
保証期間:3年
第3に、VY249HEなどです。
輝度が、他機より若干低い(250cd/u)部分で、ASUSの入門機と言えます。
VY249HEは、20分ごとの「休憩リマインダー」や、ベゼル(額縁)に抗菌剤の練り込み、色覚障害への配慮(カラーオーグメンテーション モード)など、新しい特徴はあります。
ただ、映像美の部分で輪郭補正(VividPixelテクノロジー)に対応しないなど、同社の通常機と違いもあり、かえって、位置づけの中途半端感は感じます。
また、スタンドの稼働もチルト式ですし、低いです。
VZ24EHFは、このグレードの後継機といえる製品で2024年登場です。
ただ、本格的なものではないのですが「ゲーム寄り」の構成で、Adaptive-Syncに対応する上で、リフレッシュレートも100Hzと少し良いです。
輝度はこちらも同じですが、コントラスト比1300:1とIPSとしては良いです。
ただし、接続端子がHDMIが1系統と割り切った構成である点は注意点です。スタンドはこちらもチルト式でので、先述の「休憩リマインダー」なども未付属です。
VA24EHFAは、VZ24EHFとほぼ仕様は変わりません。
ただ、ACアダプタレス(内蔵)の仕様で、消費電力が少し良いです。
そのほか、こちらのみ、簡易的なスピーカーが付きます。
同じ仕様で、スピーカーを除いたのがVY249HFです。
VP249HVは、スタンドが異なりますが、性能的にはVY249HEに似ます。
接続はHDMIが2系統になるほか、上位機同様にVividPixelにも対応します。
こうした良い部分はありますが、やはりスタンドがチルト稼働のみで、そこがイマイチな印象です。
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結論的にいえば、どの機種も、仕様として「クセ」があるように思います。
一般用途でASUSで選ぶ場合は、最初に紹介した普通の製品のが良さそうです。ゲーム向けも後ほど見る、製品のほうが(あえて言えば)良いでしょう。
【23.8インチ】
【2024年発売】
34・ ASUS VU249CFE-B 【黒】
34・ ASUS VU249CFE-M【白】
34・ ASUS VU249CFE-G【緑】
34・ ASUS VU249CFE-P【桃】
¥19,617 azon.co.jp (5/6執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:5ms
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:(15W)
接続端子:HDMI USB-C
スタンド:チルト(高さ)
VESA:75mm
スピーカー:
保証期間:3年
VU249CFE-は、2024年から展開された、ASUSの新しいラインです。
iMacを彷彿とさせるカラフルなラインです。
本機もシリーズ名通り「目の優しさ」に一定程度注目したラインですが、24年登場で新仕様になる部分もあり、他機とは別にみています。
パネルは、ノングレア(非光沢)のIPSです。
輝度は普通(250cd/u)で、色域は非開示ですが、コントラスト比1300:1の「ちょい上位」仕様のパネルです。
おそらくBOE製でしょう。
応答速度は、MPRTでの評価値は1msですが、一般的なGtoGでは(普通の5ms)です。
本機も、そこそこな100Hzのリフレッシュレートが扱えますが、ゲーム用と言えるほどのスペックには至りません。
画質調整機能は、本機も「目の優しさ」への配慮が目立ちます。
とくに、明るさセンサーによる自動輝度調整に対応する点は見逃せないでしょう。
この部分はEIZOやベンキューが割と強い部分ですが、ASUSも本機は取り入れます。
このほか、ブルーライトカットとフリッカー対策のほか、5分間隔での休憩リマインダ表示ができる点、文字の識別しやすい色彩調整(赤強調表示)が可能です。
こうした要素を含めて「 EyeCareモニター」という名前を付けていると言えます。
自動画質調整は、本機も同社の画質向上技術(ASUS Splendid)を利用した諸モードに対応です。
映画・ゲーム・読み取り(=読書用)、シーン(風景写真)、夜景などから選べる仕様です。
また、本機の場合(Windowsのみですが)自社のディスプレイ管理ツール(DisplayWidget Center)を公開していて、細かいコントロールをアプリとしても行える仕様にしています。
接続端子は、HDMIとUSB-Cが1系統ずつです。
USB-Cはただ、PC給電への給電は非対応(最大15W出力)です。
スタンドは、チルト(上20° 下5度)ほか、仕様書だと高さ調整(3段階)できるような記載です。
ただ、本機は、設置時にネジ穴の位置で調整できるだけという話です。ユーザーの誤解を招きそうな説明なので、注意点と言えます。
スピーカーは、ありません。
保証期間は、本機も、3年です。
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以上、ASUS EyeCareモニターシリーズの紹介でした。
最近増えてきた「iMacライク」な見かけのモニターの1つと言えます。
「目の優しさ」の部分に配慮もある「IPS機」として評価できますが、先述のように、スタンドはこの点で言えばイマイチです。
実用面でも、ノートPCへのUSB給電を考えている場合、注意を要する機種です。
【2023年発売】
35・ASUS TUF Gaming VG246H1A
¥19,864 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS+ ノングレア
コントラスト比:1300:1
応答速度:0.5ms(MPRT)
リフレッシュレート:最大100Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI×2
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年
TUF Gaming VG246H1Aは、ASUSの販売するゲーム向きのモニターです。
しかし、リフレッシュレートが普通な製品なので、【ゲーミングモニターの比較記事】で紹介したような製品とは差があります。
パネルは、IPS+の水準です。
スペックは、輝度(300cd/u)、コントラスト比(1300:1)、視野角(178°)、色域(eRGB:110%)です。
おそらく、同社と関係が深い台湾のAUOのパネルかと思います。
ゲーム優先の「味付け」でしょうが、その方面では評価できる表示品質です。仕事向けとしては、スペック的に、輝度を落とした時の表示が(ビジネス用より)多少、弱いかもしれません。
応答速度は、MPRT表記で0.5msです。
一般的なGtoGでの数字は非公開です。それでも、4-5ms(GtoG)はあるでしょうけれど。
画像補正機能は、ブルーライトカットや、フリッカー対策は搭載で対応
ゲーム向けの機能性としては、お馴染みの暗部補正ほか、(黒挿入ではなく)画面消灯による同社独自のチラツキ対策となるELMB(Extreme Low Motion Blur)に対応です。
詳しくは、【ゲーミングモニターの比較記事】のASUS製品の項目で詳しく書いていますが、このグレードの場合、Free Syncとの併用ができるELMB SYNCには非対応です。
今回の記事のカテゴリ的に、ゲーミング用モニターの説明は、意図に外れるので詳しくは先ほど示したリンクをご覧ください。
そのほか、同社のゲーム用ではお馴染みのFPSゲームなどに便利なGamePlus機能が装備です。
モニタースタンドは、ただし、上下の角度調整(チルト)のみです。
ケーブルは、HDMIのみ付属です。
スピーカーは、未付属です。
保証期間は、3年です。
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以上、ASUSのTUF Gaming VG246H1Aの紹介でした。
リフレッシュレートがさほど高くないので、本格的なゲーミング用モニターではないです。
現状でゲーム側の対応水準を考えると、【ゲーミングモニターの比較】で紹介したような、もう少しリフレッシュレートが高めの機種のほうが良いようには思えます。
【2021年発売】【23.8インチ】
36・ ASUS ProArt PA247CV
¥31,191 Amazon.co.jp (5/6執筆時)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:最大75Hz
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI DP USB-C
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間:3年
ProArt PA246CV は、台湾のASUSの23.8インチモニターです。
ASUSが最近力を入れはじめた、低価格帯のデザイナー向け広色域対応のラインです。
パネルは、IPSを採用します。
輝度は300cd/uで、色域(色空間)も、sRGB100%でカバーしますので、上表で言えば「IPS+」に相当します。
ただ、このシリーズで画面の大きく、解像度の良い上級品は、この水準を超える広色域IPS採用なので、そこは値段相応です。
実際、Adobe RGBほか最近の動画コンテンツに重要視されているDCI-P3のカバー率は示されません。ただ、後者については「DCI-P3の広い色域をカバー」という表現は見られます。
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結論的にいえば、本格的ではないですが、入門用のデザインモニターとはいえるでしょう。
自動画質調整は、sRGBモード・Rec.709モード・DCI-P3モードなど6種類です。
基本的にデザイン向けのプリセットです。また、ASUS ProArt パレットで画面上でパラメータを簡単にカスタマイズできるような工夫もなされます。
画像補正機能は、フリッカー対策・ブルーライトカットなど、他社の主要機能は網羅します。
ただし、明るさセンサーは未搭載です。
応答速度は、5ms(GTG)です。
用途的に、十分でしょう。
モニタースタンドの性能は、良いです。
他社上位機のように、上下・左右・高さ・回転に対応するエルゴノミクススタンドです。
接続端子は、DisplayPort・HDMI端子という構成です。
DPは出力用もあるので、デイジーチェーンも可能です。
一方、USB-Cポートもありますが、USB-PD非対応なので、ノートPCに帯する給電はできません。
そのほか、マウスやストレージをつなげるための(四角い)USB-A形状のハブが4ポートあります。
速度的にはUSB3.1なので、ストレージをつなげてもOKです。
ケーブルは、DisplayPort・USB-C ケーブルが付属です。
HDMIケーブルは別売です。
スピーカーは、2Wのものが内蔵されます。
保証は、3年間です。
加えて、「ZBD(ドット欠け)保証」の明記があります。ただ、同社の場合、常時点灯のみで、消灯(黒点)はフォローしないようです。
なお、出荷前のキャリブレーションの記述もあります。
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以上、ASUSのProArt PA247CV の紹介でした。4K/2Kは必要ない方で、マルチディスプレイ環境を整えたいデザイナーの方向け、と言えます。
一方、色再現性が正確ですが、あくまで「静止画向け」の合わせなので、ゲーム用(動画視聴用)と言うわけでない点は注意です。
普段の書類仕事については問題なく使えるでしょう。
次回に続く
23.8型液晶モニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、23.8インチモニターの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
3・23.8型液晶モニターの比較 (3)
3-1:HP〈米国〉
3-2:BenQ〈台湾〉
3-3:ACER〈台湾〉
3-4:レノボ〈中国〉
4・23.8型液晶モニターの比較 (4)
4-1:イイヤマ〈日本〉
4-2:フィリップス〈欧州〉
4-3:アイオーデータ〈日本〉
5・23.8型液晶モニターの比較 (5)
5-1:ジャパンネクスト〈日本〉
5-2:他の企業
5-3:最終的なおすすめの提案【結論】
続く3回目記事(こちら)では、HPなどのモニターを見ます。
液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
動画ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる5回目記事(こちら)では、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を選定していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!