1回目記事からの続きです→こちら
1-4・シロカ・アイリス・東芝の食洗機
続いて、シロカの食洗機です。
ただし、シロカの一部機種は、アイリスオーヤマ・東芝と機能がかぶるので、そちらとまとめての紹介です。いずれも、美的集団(ミデアグループ)系の調達で仕様が似ていますので、まとめて紹介します。
1・食器洗い乾燥機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:アクア
2・食器洗い乾燥機の比較 (2)
2-1:シロカ ・アイリス・東芝
2-2:サンコー
2-3:SKジャパン
2-4:その他の企業
3・食器洗い乾燥機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でみた「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
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また、引き続き、以下の本文では、Atlasがおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思える部分を青字で書いていくことにします。
【2019年発売】
19・シロカ siroca SS-M151
¥37,200 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
20・シロカ siroca PDW-5D
¥39,800 楽天市場 (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器16点
使用水量:約5リットル
運転時間:90分
乾燥:風
静音性能:
取水法:カップ給水式
SS-M151は、日本の家電メーカーのシロカの販売する食器洗い機です。
PDW-5Dという製品もありますが、外観以外は基本的に同じです。
先述のように、生産は中国で食洗機を展開する美的集団(ミデア)とみて間違いないです。
利用方法は、カップ給水方式です。
水タンクが取り外せないため、付属の給水カップで注入する方式です。
使用水量は、5リットルです。
カップ給水なので、水タンク式同様に、準備は手間です。
ただし、この機種は、後方に給水ホースの接続口があるほか、1.5mの給水ホースも付属します。
そのため、あとから分岐水栓に取り付けられる点には「工夫」を感じます。
本体サイズは、幅42×奥行43.5×高さ43.5cmです。
設置に必要な面積は、ただ、幅52cm×奥行49.5cm×高さ70cmです。
断熱性の関係で、パナソニック機に比べて廃熱スペースがかなり必要です。
この部分をふまえて、置けるか考えて下さい。
なお、本機は、食器乾燥自体にはヒーターは使わない機種です。
しかし「食器を洗う際」はヒーターを使うので、廃熱が必要ということになります。
なお、水タンク式はどれもそうですが、(バケツに出すなどしないならば)排水を流すため、シンクより上に設置できる環境が必要です。
なお、形状的にシンク脇配置は無理なので、扉を開いた場合の値は、ここでは示しません。
庫内容量は、シロカによれば、16点です。
同型のモデルを輸入する他社は、日本電機工業会の基準に合わせて15点としていますが、庫内の広さは同じです。
大皿2点、中皿3点、小皿2点、茶わん2点、汁わん2点、コップ2点、小物類(はし・スプーン・フォーク)という説明で、庫内は狭めです。
1人暮らし用だと思います。
動作音は、データが未開示です。
標準運転時間は、90分です。
小型なので、もう少し速くても良さそうですが、他機と同じほどです。
洗浄力は、上下からの水流で洗浄していくタイプです。
勢いは強く2メートル飛ぶとされます。
一方、すすぐ際の最高温度は70度ですので、この部分ではパナソニックの「プチ食洗」に並びます。
こうした部分を含め、トルネード除菌洗浄70と機能名を付けています。
乾燥は、本機は、送風乾燥です。
同じく送風乾燥のAQUA内装をステンレスにするなどの工夫がありますが、本機については、送風乾燥の弱点を緩和する工夫においてやや弱いです。
電気代は、消費電力量の公開はないです。
パナソニックのような、センサーによる節電はないので、この部分はあまり評価できません。
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以上、シロカのSS-M151の紹介でした。
気軽に導入できる「水タンク式」の小型入門機として一定のプレゼンスがあります。
賃貸住宅の場合で、契約上、どうしても分岐水洗式が設置ができない場合の救世主になるでしょう。
ただ、そういった方式でも、ヒーター乾燥はできたほうが良い部分があるので、同じタイプの他機との比較は必要です。
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【2019年発売】(一部2021年)
【プラスチックドア】
21・アイリスオーヤマ 食洗ISHT-5000-W
¥29,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【ガラスドア】
22・東芝 DWS-22A
¥34,780 楽天市場 (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器15点
使用水量:約5リットル
運転時間:90分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:水タンク式
なお、本機は、美的集団(ミデア)が他社からの受注も多く、以上のようなバリエーションがあります。
外観がプラスチックのモデルがありますが、性能は基本どれも同じです。
利用方法は、カップ給水方式です。
分岐水栓からの給水には非対応です。
それ以外は同じです。
【2021年発売】
【UV殺菌あり】
23・シロカ siroca SS-MU251
¥52,200 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【UV殺菌あり】(分岐水栓なし)
24・東芝 DWS-33A
¥40,280 楽天市場 (4/2執筆時)
【UV殺菌なし】
25・シロカ siroca SS-MA251
¥39,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器16点
使用水量:6リットル
運転時間:125分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水+分岐水栓
S-MU251は、シロカが販売する食器洗い乾燥機の中級機です。
後述する「UV殺菌灯」の有無で2種あります。
なお、東芝機も、外装は異なりますが、あとは分岐水栓が付かないのと、多少の庫内サイズの差を除けば、ほぼ差はないので、同時に説明していきます。
利用方法は、カップ給水方式と、分岐水栓双方に対応します。
分岐水栓の場合、吸水ホースは1.5mです。
タンクの場合は、上からの給水です。ゆっくり給水する必要があるのは他機と同じですが、こぼれないように取り外し式のトレイを装備します。
そもそもこの形状の天板だったほうが「一手間」減って便利でしょうが、見映えからでしょう。
本体サイズは、シロカ機で、幅42×奥行44×高さ47cmです。
本機もミデアの製造する小型機の1つと言えます。
設置に必要な面積は、ただ、本機も、注意が必要です。
パナソニック以外の各社は断熱仕様の違いで、かなりマージンが必要だからです。
実際は、幅52cm×奥行50cm×高さ70cmは必要なので、注意してください。
また、扉も前開けなので、扉の開閉を考えると、シンク脇の設置はおそらく無理でしょう。
洗浄力は、本機も上下からの洗浄です。
すすぎの際の最大温度は、しかし最大75度です。
小型機としては温度が高めといえ、性能は悪くありません。
水流は、本機も2メートル近く噴射するとされており、トルネード除菌洗浄75と名付けられます。
庫内容量は、食器量として、本機も16点ほどです。
小型で、1-2人世帯用と言えます。
乾燥は、本機も送風乾燥です。
実際は暖気を利用してはいますが、パナソニックのように除菌温度(90度)は出していません。
乾燥時間は87分と長く取っていますが、やはり、パナソニックの「プチ食洗」と違い、ヒーターだけでは除菌温度に至らない機種です。
しかし、SS-MU251は、UV殺菌灯が付属です。
送風乾燥時に、1分おきに283nmの波長のUVライトを照射し、内容物を殺菌していく仕組みです。
ヒーターで除菌温度(90度)を出せないための「苦肉の対策」ですUVライトは、乾燥時以外にも、4時間ごとに照射して、庫内のニオイに対処する仕組みです。
ライトは、600時間の寿命で交換は不可です(修理対応)。ライトなので、経年変化で効果も減じるでしょう。
食洗機は「めったに壊れない」頑丈な家電なので、長年使えばここが先に傷みます。
一方、UV殺菌未対応のSS-MA251は、乾燥後に自動に半ドアにして、湿気を逃がす「オートオープン」にする設定も選べます。
ただ、冬や多湿期は、送風乾燥より乾きにくいでしょう。
標準運転時間は、標準運転で65分、乾燥に60分です。
プログラムが異なるだけで、中身はミデアの小型機と同じシステムだと思います。
なお、プラスチックなど熱に弱いものを洗うためのソフト洗浄コースは装備です。
消費電力は、いずれのモデルも726Wです。
シロカの下位機種を含めて、ミデアの小型機としては多めです。節電機能は特になく、本機も、消費電力量の表記がないので、実際の電気代は不明です。
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以上、シロカのSS-MU251の紹介でした。
UVライトを使うアイデアは、「苦肉の策」といえど面白いと思います。
ただ、ニオイ対策の「お守り」にはなりますが、乾きムラには無力である点と、紫外線が当たらない部分については、効果は期待できないでしょう。
また、食洗機はかなりタフな家電で長持ちしますが、UVライトの減衰(交換)が恐らくできないため、その部分からへたりそうな気もします。
【2022年発売】
【UV殺菌+温風乾燥】
26・シロカ siroca SS-MH351
¥69,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【UV殺菌+オートオープン】
27・シロカ siroca SS-MA351
¥69,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器36点
使用水量:5.3リットル
運転時間:90分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:分岐水栓+バケツ
S-MH351も、日本の家電メーカーのシロカが販売する新モデルです。
2機種ありますが、後ほど説明するように、「温風乾燥機能」が付属する機種、それがない代わり、下位機種同様の「オートオープン」になる機種の2系統となります。
なお両機ともUV殺菌灯が付属する機種です。
本体サイズは、幅55×奥行35×高さ50cmです。
ミデア系の製品としては大型です。
パナソニックの「レギュラータイプ」と同じサイズですから、そのライバルで、そちらからの買換ニーズを狙っていると言えます。
設置に必要なスペースは、本機も、廃熱スペースが四方に必要です。
実際的には、両側面が開放でないとして、幅75×奥行40×高さ80cmです。
先述のように、必要な廃熱スペースが多いのが、ミデア系の機種はほとんどです。
キッチンが狭い場合が多い、日本との住宅環境の違いでしょう。
形状的に(そもそも)シンク脇配置は無理なので、扉を開いた場合の値は示しません。
利用方法は、分岐水洗式です。
ただ、本機は給水ポンプを装備しているので、左図のようにバケツからの給水、および、バケツへの排水に対応できます。
なお、排水はポンプがないので、バケツは床など低い場所に置く必要があります。一般的に問題ありません。
水は、バケツの場合、実際つかうのは9Lですが(呼び水を含め)10L必要です。
ホースは各2メートルと長めのものが付きます。
庫内容量は、約45リットルで、食器が36点まで入ります。
(UVの部分のスペースの関係か)パナソニックより少し少なめながら、十分な世帯用と言えます。
27cmまでのフライパン、27cmまでの大皿も収納できます。
洗浄力は、本機も上下からの洗浄です。
すすぎの歳の最大温度は75度ですので、1つ上でみた機種と同じです。
したがって、機能名もトルネード除菌洗浄75と同じです。
乾燥は、すこし時間がかかります。
温風乾燥のない機種の場合、標準運転(洗浄・すすぎ・送風)合計で1.5時間です。
しかし、温風乾燥付きのモデルは、(UV殺菌のある仕組みなので)送風乾燥後に追加で1時間(合計3.5時間)です。
標準運転時間は、(ヒーターを伴う)パナソニック機に比べると、3.5時間とだいぶ時間を食うのは、注意点と言えます。
消費電力は、ヒーターモデルも、そうでないモデルも923Wです。
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以上、シロカのSS-MH351の紹介でした。
先述のように、パナソニックのスタンダードモデルのライバルです。
これまで大型の食洗機ですは、パナソニックの独壇場だったので、すこし面白くなってきた感じはあります。
ただ、特にヒーターの部分に性能差は感じ、乾燥機能付きのモデルだと、作業に3.5時間かかるのは、ご自宅の構造によっては少し課題でしょう。
また、稼働時間が長い分、光熱費の面でも差はあるかもしれません。消費電力の表示のみで、消費電力量(電気代)の目安が示されないのは、大型機としては少し問題でしょう
2-1・サンコーの食器洗い乾燥機
続いて、秋葉原のサンコーが販売する食洗機です。
ここまで見た諸メーカーと同じで(おそらく)中国のミデア系からのOEMですが、仕様が一部異なります。
【2020年発売】(執筆時在庫なし)
28・サンコー ラクア STTDWADB
29・サンコー ラクア STTDWADW
¥33,300 楽天市場 (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器16点
使用水量:約5リットル
運転時間:129分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水+分岐水栓
ラクアは、日本のサンコーが販売している食洗機です。
本機もその出自は他機と同じで、ミデアが出所だと思います。
執筆時、売り切れでしたが、終売ではないようです。そのうち復活するかと思います。
利用方法は、カップ給水ほか、分岐水栓からの給水にも対応します。
この仕様の場合、将来、賃貸から引っ越すかもしれない場合に有利です。
本体サイズは、幅42.5×奥行41.0×高さ45.5cmです。
設置に必要なスペースは、本機の場合も廃熱に空間が必要です。
それを加味すると、幅62.5×奥行51.0×高さ105.5cmです。
上面を本体より70cm開けろという指示なので、上部の必要空間は他機よりかなり必要です。
シンク上のラックとの距離は見てください。
なお、扉を開いた場合の出幅は80cmです。
事実上、正面設置しかしようのない機種です。
庫内容量は、食器量として、16点ほどです。
上段に小物入れがあるユニークな構造で、使いやすそうに見えます。
使用水量は、5リットルです。
動作音は、データが未開示です。
標準運転時間は、129分です。
洗浄に60分、送風乾燥に59分です。
洗浄力は、基本的には、先ほどみたシロカ機と変わりません。
固有の機能名となる「新次元高圧洗浄モード」もシロカのトルネード除菌洗浄70と実際は変わらないでしょう。
一方、すすぎ洗浄時の最大温度は「50度以上」という表現です。
庫内の形状が少し異なりますが、実際、差はないと思います。
乾燥は、本機も送風乾燥です。
正確には風とヒーターを併用していますが、断熱面の工夫などがパナソニックより弱いので、除菌温度にはならない(最大70度前後)です。
電気代は、消費電力量の公開はないです。
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以上、サンコーのラクアの紹介でした。
外観がスタイリッシュな製品です。ただ、乾燥を含めた標準運転時間の長さと、電源オフ時の水タンク問題については、注意点となります。
【2024年11月発売】
30・サンコー ラクア ファミリースリム TKDWSLHWH
¥37,900 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
対応人数:1-2.5人世帯
容量:食器21点
使用水量:約4.5リットル
運転時間:118分
乾燥:高温ヒーター+送風
静音性能:
取水法:カップ給水+分岐水栓
ラクア ファミリースリム TKDWSLHWHも、日本のサンコーが販売している食洗機です。
先ほどの機種より、多少大きめです。
同社だと4人世帯用という表記です。
ただ、今回の基準だと(ぎりぎり)3人世帯用、あるいは、(余裕を持った)2人世帯用といえるので、「2.5人世帯まで」と表現しました。
利用方法は、本機も、カップ給水ほか、分岐水栓からの給水にも対応します。
給水ホースも付属です。
ただ、後述するように、使用水量の部分で、カップ給水が本義の製品ではあるでしょう。
本体サイズは、幅370×奥行510×高さ452cmです。
特徴は、幅方面でスリムである点です。正面設置の場合、Panasonicのプチ食洗並です。
ただし、奥行と高さがそのぶん必要ですの。幅の部分だけ困っている世帯に向くといえます。
設置に必要なスペースは、後面、側面にそれぞれ10cmのマージンが必要です。
壁ピタできないので、奥行の計算は気をつけてください。
庫内容量は、食器量として、21点ほどです。
先述のように、同社は4人用としますが、一般的には、最大で2.5人あたりです。
収納は、ただ、上下2段で、とくに2段目のカトラリートレイが広めなので、小物洗いが多い場合便利そうです。一方、下段は、ローラーで引き出す方式で、収納力を担保します。
ただ、ある程度食器類が重い食器(磁器)を好むAtlas的には、ローラーの耐久性に少し不安があります。大手と違って、販売後の補修部品の入手容易性も含めての話です。
なお、上部トレイは外せば、大物洗いも可能です。
使用水量は、4リットルです。
使用する食器点数からして、水量は少なめです。
これは、先述のように、引き出し式にして収納スペースの効率化を果たしているからでしょう。
本機は、水タンク式でもあるため、あまりに多いと給水が面倒だからでしょう。逆に言えば、分岐水栓で、ここまで節水である必要性はないです。
洗浄力は、下部の2つの回転ノズル、上部の小型回転ノズルではさみ、高圧洗浄する方式です。
熱も標準運転時で、洗浄55度、すすぎ68度まではあがるので、熱による補助もあります。強力モードだと、最大75度表記です。
先述のように、結構詰め込み気味の庫内で、使用水量が少ないのは多少不安です。ただ、上部の「カトラリートレイ」は形状的に(無理やり)皿類を入れられないような突起もありますし、無茶使いしなければ、おそらく問題ないとは思います。
標準運転時間は、118分です。
洗浄に58分、乾燥に60分です。
強力洗浄時は、洗浄は最大98分ですが、乾燥は60分と同じです。
乾燥は、高温乾燥とされます。
ただ、温度自体は非開示で、除菌温度(90℃)はおそらく出せない仕様です。
というのも、仕様上、食器を出すまで、90分ごと15分の送風乾燥を72時間続ける仕様だからです。
動作音は、データが未開示です。
送風乾燥のある製品ですし、ここの仕様説明は欲しいところです。
電気代は、消費電力量の公開はないです。
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以上、サンコーのラクアファミリーの紹介でした。
正面設置で奥行に余裕があるキッチンの場合、選択肢になるかもしれない機種です。
ただ、食器の収容量を多くするため、若干、使い勝手に「無理」を感じなくもない点と、使用水量(水タンク給水量)の少なさが、かえって気になるといえばそうです。
なくもない仕様の製品です。
根本的には、給水タンク式で使用水量を増やせないところからの設計上の限界はあるでしょう。
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【2024年11月発売】(執筆時在庫なし)
31・サンコー ラクア ファミリーワイド TKDWWDHWH
¥(37,800) 楽天市場 (4/2執筆時)
対応人数:1-3人世帯
容量:食器28点
使用水量:約5.2リットル
運転時間:118分
乾燥:高温ヒーター+送風
静音性能:
取水法:カップ給水+分岐水栓
なお、本機は、少し大きめの姉妹機として、ラクア ファミリーワイド TKDWWDHWHがあります。
利用方法は、本機も、カップ給水ほか、分岐水栓からの給水にも対応します。
先ほどの機種と仕様は同じです。
本体サイズは、幅54.8×奥行36.0×高さ49.6cmです。
設置性は、パナソニックの世帯用の「スリムタイプ」とだいたい同じで、背は低めという感じです。
設置に必要なスペースは、本機も、後面、側面にそれぞれ10cmのマージンが必要です。
これを加味すると、(壁ピタできるパナソニック機より)そこまでスリムではないとは言えます。
庫内容量は、食器量として、28点ほどです。
同社は5人用としますが、一般的には、1-3人家族むきでしょう。
カトラリートレイがある点も、下段がローラーで引き出す方式である点も先ほどと同じです。
使用水量は、5.2リットルです。
本機の場合も、使用する食器点数からして、水量は少なめです。
水タンク式であるからでしょう。
洗浄力・標準運転時間などは、先ほどの機種と変わりません。
電気代・静音性は、本機も消費電力量の公開はないです。
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結論的にいえば、設置面積に対して、容量は多いですが、各所に、若干「無理」を感じなくもない仕様の製品です。
【2023年発売】
32・サンコー ラクアmini Plus TK-STTDPSWH
32・サンコー ラクアmini Plus TK-MDW22B
¥26,800 楽天市場 (4/2執筆時)
【2022年発売】TK-MDW22W
32・サンコー ラクアmini TK-MDW22
¥25,600 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
対応人数:1人世帯
容量:食器12点
使用水量:約3.5リットル
運転時間:144分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水式
ラクア mini Plusも、日本のサンコーが販売している食洗機です。
なお、旧機(下位機)が残ります。
旧機は水流が下からのみでした。
1年あまりの改変ですし、構造的問題点だった可能性が高いので、新機種をおすすめします。
本機の注目点は、設置性です。
本体サイズは、幅30.8cm×高さ41.5cm×奥行31.5cmです。
扉を開いた際の奥行は59.4cmです。
この部分で言えば、パナソニック機同様、シンク脇設置もできそうです。
ただ、熱を逃がすために側面10cm、後面10cm、上方70cmのスペースが必要です。
設置に必要なスペースは、これを加味すると、幅50.8cm×高さ101.5cm×奥行69.4cmです。
実際的には、シンク脇に置くのは難しそうです。
利用方法は、カップ給水式です。
上からカップで給水します。
使用水量は、3.2Lです。
小型なので、2回くらいで給水できるでしょう。
庫内容量は、食器量として、12点ほどとの記載です。
上図はケースを上方から鳥瞰した写真です。ただ、この入れ方だと、おそらく汚れが残りやすいので、1人暮らしでも、1日分のまとめ洗いはできないでしょう。
動作音は、データが未開示です。
モーターを使う家電製品は、小型化が過ぎるとうるさい傾向にあるので、騒音値の公開は欲しかった気がします。
標準運転時間は、144分です。
洗浄に69分、乾燥に75分です。
先述のように、窮屈に洗わざるを得ない分洗浄に時間がかかるほか、ヒーターも強くできないのだと思います。
洗浄力は、先述のように、旧機より改善が見られます。
底面からの水の噴射のみで洗う方式だったので、洗浄ムラに課題があったのが、改善されたと言えます。
なお、すすぎ洗浄時でのヒーターの最大温度は68度です。
強力洗浄の場合75度まで水温は上がりますが、追加で20分必要です。
乾燥は、一方「熱風乾燥」とう表記です。
温度表記がないのが残念ですが、実際、乾燥時間が長いので、除菌温度には至らないレベルでしょう。
電気代は、消費電力量の公開はないです。
定格消費電力が900Wで、稼働時間も長いので、安くはなさそうです。
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以上、サンコーのラクア mini Plusの紹介でした。
現在は、水タンク式の登場から時間が経って、欲しい人はおそらくだいたい買った状況でしょう。
そのようななか、「超小型」という目の付け所がサンコーらしいラインナップが出ました。先述のように、2022年にパナソニックがもっと小さいのを出したのですが、先行したのはこちらでした。
ただ、小型化による弊害は見られるため、かなり「冒険的」な製品に思えました。
容量的に、若い男性の1人暮らしだとかなり物足りないですし、洗浄に時間がかかるので、出勤前の朝ごはんの片付けには使えるものの、晩ご飯については、時間的に、騒音が問題ない環境でないと、利用はやや厳しいでしょう。
また、この程度の容量を洗えるだけならば、さして時短にもならない気はします。
2-2・SKジャパンの食洗機
はじめに、SKジャパン(旧竹村電機)の製品です。
中国のハイアールの日本の販社でもありますが、本機は自社ブランドです。
後述するように、最近は、中国の美的集団(ミデア)系の水タンク式が結構入っていますが、日本市場には、本機が先行していました。
【2022年発売】
33・SKジャパン Jaime SJM-DW6A
¥32,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【2018年発売】
34・SKジャパン Jaime SDW-J5L
¥32,780 楽天市場 (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器12点
使用水量:約6リットル
運転時間:90分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水式
SDW-J5Lは、SKジャパンが販売する食器洗い乾燥機です。
通称 Jaime(ジェイム)です。
新旧両機種ありますが、性能は同じです。値段で決めてOKです。
本機は、形状的に、ミデア系に派見られないもので「第三勢力」と言えるかと思います。
利用方法は、本機も、カップ給水式です。
ミデア系各社の製品でみたのと同じで、排水ホースさえ蛇口に伸ばせれば、分岐水栓などを用意しなくても設置できるタイプです。
本体サイズは、幅37.8×奥行41.2×高さ42.2cmです。
ミデア系よりコンパクトです。
設置に必要なスペースは、ただ、廃熱スペースを加味すると、幅47.8×奥行45.2×高さ102.2cmです。
あとは、シンク脇の場合、扉の開閉用のスペースが必要ですが、それは前提にしない機種でしょう。
冒頭書いたように、廃熱スペースの広さは、パナソニックとアクアを除けば、たいていの企業の製品において、気をつけるべき部分です。
庫内容量は、食器量としては12点に小物12点のみ入るサイズです。
食器類15点入るのが湖野タイプの平均なので、多少ですが小さめです。
ただ、1-2人家族向けとは言えます。
使用水量は、6リットルです。
動作音は、データが未公開です。
標準運転時間は、90分です。
洗いが60分、乾燥30分です。
洗浄力は、下部に回転式の吹き出し口があり、それを高速に天井にぶつけて洗う方式です。
水温は最大で75度ですので、パナソニックのプチ食線と同じです。
乾燥は、風とヒーターを利用した乾燥です。
ミデアの一部機種と同じで熱も使うタイプです。
ただ、乾燥時の温度が除菌温度(90度)に達しているかは不定です。
電気代は、消費電力量が非開示なので、1回の電気代は不明です。
ヒーターが強めなので、「電気代が安い」ということはないでしょう。
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以上、 SKジャパンのSDW-J5Lの紹介でした。
シロカほかミデア系の上位機とおなじ75度が出せるタイプがライバルで、値段も機能もそう変わらない製品です。
ただ、多少本体が小型で、設置場所に多少余裕があるので、その部分で本機を選ぶのはありかと思います。
【2022年発売】
35・SKジャパン SJM-DWM6UVC (W)
¥39,800 楽天市場 (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器15点
使用水量:約5.2リットル
運転時間:120分
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水式
SJM-DWM6UVC (W)も、SKジャパンが販売する食器洗い乾燥機です。
同社としては、数年ぶりの新型でした。
本体サイズは、幅42cm×奥行43.5cm×高さ43.5cmです。
先ほどの製品に比べると、多少大きめです。
ヒーターがあるので、本機も全方向に5cm、上方向に60cmのスペースが必要です。
庫内容量は、小物類を除いて15点です。
シロカほか、ミデア系各社の小型機と同じサイズでと言えます。
小型機では平均的で、1-2人家族用です。
利用方法は、本機も、カップ給水式です。
一方、水タンクを抗菌素材にしている部分が、本機の独自性の1つです。
水タンク式のタイプは、抗菌部分に気を使うえ使うほど、安心感が増します。
使用水量は、5.2リットルです。
動作音は、データが未公開です。
標準運転時間は、120分です。
平均より長いのは、シロカの上位機のように、送風乾燥時にUV灯による殺菌をなすからです。
なお大きめのガラスパネルは強化ガラスですが、UV灯の光を透過しないので、有害ではないです。お風呂屋さんでみるような、紫外線のコーム殺菌機と同じです。
洗浄力の部分は、上下2段ノズルの採用が目立ちます。
シロカ系と同じで上下からの洗浄です。上からの洗浄がアルの機種は、食器が重なっている場合などにわりと有利です。
すすぎ時の温度は75度ですので、シロカ機を含むミデア系各社の上位仕様です。問題ありません。
乾燥は、先述のように、UV殺菌を利用する方式です。
ただ、本機については、PTCヒーターによる高温乾燥に言及があります。
温度の言及はないものの、これによる「除菌・消臭」の記載と、「水を飛ばす」という記載もあります。
先述のように、乾燥には少し時間を要する(120分)ようになりましたが、総合的には「パワーアップ」でしょう。
なお、乾燥後60分間、送風で残り水を飛ばす「ドライキープモード」も搭載です。
電気代は、消費電力量が非開示なので、1回の電気代は不明です。
ただ、パナソニックのエコナビ機能に相当するような省エネ機能もありません。
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以上、 SKジャパンのSSJM-DWM6UVC (W)の紹介でした。
シロカやサンコーなどの、ミデア系輸入製品の上位機のライバルと言えます。
本機については、「水タンク式」オンリーの利用方法なので、抗菌タンクの採用を含めて、それ用に「使いやすい」ような工夫があるのが好印象です。
また、UV殺菌灯とヒーターを併用することで、ニオイの問題なしにしっかり乾くようにしている点もポイントとなります。
片側のみだと、完全に対策はできないと思いますが、少し長めの稼働時間とはいえ、「合わせ技」ならば、ここは問題になりにくいかと思います。
もちろん、UV殺菌灯の寿命の問題はあるのですが、パナソニックの分岐水洗式(プチ食洗)ば、この部分の仕様は最も良いかと思います。
2-3・各社の食洗機
最後にここまでみたメーカー以外の製品を追加でみておきます。
【水タンクのみ】
【2022年発売】
36・ VIBMI 食器洗い乾燥機 D4P-W
37・ VIBMI 食器洗い乾燥機 D4P
¥34,990 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器16点
使用水量:5.3リットル
運転時間:150分
乾燥:ヒーター
静音性能:56dB
取水法:カップ給水式(下部)
VIBMI D4P も、ヒーター搭載型の水タンク式食洗機です。
以前、中国深圳の极摩科技(Shenzhen Geemo Technology )のブランド名となるモーソーから MooSoo MX10として売られていたモデルと似ています。
庫内容量は、本機も16点です。
本体サイズは、幅45×奥行41.3×高さ49cmです。
設置に必要なスペースは、現状でデータがなく確認できません。
何とも言えませんが、実際的に、ミデア系の各機ほどは必要でしょう。
開放空間に置くべき製品です。
利用方法は、カップ給水式(下部)です。
ただ、吸水口が上ではなく、下部に配置される点に工夫があります。
背の低い方などは楽かと思います。
標準運転時間は、約150分です。
洗浄に60分、乾燥に87分となります。
洗浄力は、両社とも上下からの洗浄で、ここまでみた類似機と同じです。
ただ、すすぎ時の温度は70度の水準ですので、(十分ながら)水タンク式では、下位となります。
乾燥は、「3D熱風乾燥」という名前です。
乾燥時の温度についての記載はないですが、風とヒーターで乾かしていきます。
なお、24時間のドライキープ機能(送風)の記載がああります。
おそらく、この機能がないと残菜の臭い移りからフリーではないので、この機能が必要とも言えます。
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以上、VIBMI D4Pの紹介でした。
本機は、下部吸水ができる点が売りです。
一方、熱風乾燥のパワーは、先述のように、ドライキープが必要な水準ですから、さほど期待値は高くないです。
そもそもの乾燥時間も長めですので、この部分が課題に思えます。
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【水タンクのみ】
【2024年発売】(執筆時在庫なし)
38・モダンデコ AND・DECO bst01
¥(49,999) Amazon.co.jp (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器16点
使用水量:5.3リットル
運転時間:150分
乾燥:ヒーター
静音性能:56dB
取水法:カップ給水式(下部)
なお、モダンデコから販売されるこちらも同型です。
比べると、こちらは分岐水栓対応となりますが、問題がおきても未保証という部分で、上表には記載しませんでした。基本、タンク用です。
運転時間は、上表の通りです。
乾燥時間は込みでみても、先ほどの機種と同じです。
一方、先述の24時間のドライキープの記述がないです。同じ機構で「ない」となると、若干不安には思います。
【2019年発売】
39・ベルソス VERSOS VS-H021
¥31,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器15点
使用水量:約4.7リットル
運転時間:180分
乾燥:ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水式
VS-H021 は、日本の輸入商社のベルソスの製品です。
本機も、美的集団(ミデア)の生産した食器洗機でしょう。
型番は2つありますが、製品としては同じものです。
利用方法は、本機は、カップ給水式です。
付属の給水カップで入れます。
本体サイズは、幅40.6×奥行44.3cm×高さ46.5cmです。
ただ、他社機同様、設置に必要な廃熱スペースは本機の場合も必要です(実数は不明)。
庫内容量は、15点ほどです。
上に小物入れがある形状は、アイネクスやサンコーと同じです。
使用水量は、4.7リットルです。
やや少なめです。
動作音は、データが非公開です。
標準運転時間は、標準運転で180分です。
洗浄に90分、乾燥に90分と長いです。
洗浄力は、とくに技術的な説明はないです。
乾燥も、同様です。
すすぎ時の温度が70度なので、(水タンク式では)ヒーターが弱めの、下位グレードのほうでしょう。
電気代は、消費電力量の公開はないです。
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以上、ペルソスのVS-H021 の紹介でした。
外観がスタイリッシュな製品です。ただ、乾燥を含めた標準運転時間の長さと、電源オフ時の水タンク問題については、注意点となります。
【2021年発売】
【UVあり】AX-S7
40・アイネクス AINX AX-S7 AX-S7N2
¥39,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【UVなし】AX-S3
41・アイネクス AINX AX-S3W
¥44,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
対応人数:1-2人世帯
容量:食器16点
使用水量:約4.8リットル
運転時間:135分
乾燥:ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水+分岐水栓
AX-S7は、日本のアイネクスが輸入販売している食洗機です。
形状面では前半で見たサンコーの分岐水栓対応の製品と同じです。
その点で、本機もミデアが製造ということになりそうです。
ただし、UVランプが付く機種がある点で、こちらのほうが「新しい」と言えます。
利用方法は、カップ給水と、分岐水栓用の給水ホースを利用する方法が共に可能です。
本体サイズは、幅42.8cm×奥行42.5cm×高さ45.8cmです。
扉を開いた際は、75cmですし、やはり、正面設置が原則です。
設置に必要なスペースは、ただ、本機の場合もかなりの廃熱スペースが必要です。
ヒーターを使うため、上面70cm、後面側面10cm以上のスペースが追加で必要です。
これを加味して、置けるかを計算してください。
庫内容量は、16点との記載です。
構造は、サンコーと同じで、上段に小物入れがあるユニークな構造です。
使用水量は、本機も、4.8リットルです。
動作音は、データが非公開です。
標準運転時間は、135分です。
洗浄に75分、乾燥に60分です。
洗浄力は、「新次元高圧洗浄モード」という技術表現があります。
この部分もサンコー機と同じです。
乾燥は、75度の温風によるUV温風乾燥です。
UVランプの波長とワット数は不明ですが、除菌力は99.5%との表記です。
UVランプは人体に有害ですが、温風乾燥時に扉を開けると、消灯してLEDライトに変わる安全策があります。
なお、シロカは、1分おきの照射ですが、本機は乾燥動作の最初の10分間のみの照射で、あとは、75度の温風です。
すすぎ温度でなく、乾燥時の温風の温度ですが、UVとの「合わせ技」ですし、ある程度「対策」になるかと思います。
電気代は、消費電力量の公開はないです。
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以上、アイネクスのAX-S7Nの紹介でした。
UV照射によるニオイ防止については、ここまで書いたように、ある程度「お守り」として機能します。
その上で、そこそこのヒーターで乾燥をさせるので、水タンク式の機種に限っていえば、ニオイの部分でSKジャパンの上位機と同じく、期待値が高い機種といえそうです。
ただ、(消費電力量不明ながら)消費電力は900Wクラスです。電気代の面でやや不利な可能性はあります。
また、食器洗い機は構造がシンプルなので、どの機種も長寿命といえる家電ですが、UVランプ自体は寿命があり、ユーザーによる交換ができない部分は他社機と同じく、欠点です。
【2024年発売】【加筆予定】
42・ロイヤル SAPPHIRE by LOOZER SDW-5000
¥38,018 楽天市場 (4/2執筆時)
対応人数:3-5人世帯
容量:食器40点
使用水量:約5リットル
運転時間:(本文参照)
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水+自動給水
SAPPHIRE SDW-5000は、日本のロイヤルが輸入販売している食洗機です。
食洗機は本機が初めての展開のようです。Atlasとしてもも、同社の製品を取りあげるのは初めてだと思います。
利用方法は、分岐水栓式と自動給水式に対応です。
自動給水は、要するに、バケツなどからポンプで自動で組み上がる仕組みです。
洗濯機の「風呂水ポンプ」を思い浮かべれば良いでしょう。
本体サイズは、幅43cm×奥行45.0cm×高さ45cmです。
ドアを開いた状態で、奥行が76.5cmです。
設置に必要なサイズは、不明です。
廃熱に必要なスペースの情報がないので、この部分について他社の様な説明はできません。50cmコンロから離すようにとの指示だけです。
アクアのように(ほぼ)不要な仕様なのか、書き忘れなのかは、少し分かりません。
ただ、ヒーターの熱を使って乾かす仕様ですし、不要と言うことはないかと思います。
庫内容量は、40点との記載です。
使用水量は、5リットルです。
かなりの節水型です。この容量が洗える他社機の半量ほどです。
水タンク式の場合は、蒸発分をふまえて6L給水ですが、それでも少ないです。
ただ、汚れ落ちとバーターになる部分なので、ここまで少ないと若干不安になります。
洗浄力は、360度回転のノズルが3系統です。
ヒーターの最高温度(水温)は、強力院展で最大75度とされます。
わりと高温ですので、この部分が水量が少なくてすむ理由の1つかもしれません。
乾燥は、一方、 宣伝だと、ヒーター熱とファンを利用した温風乾燥です。
乾燥時の最大温度や、その詳しい仕組みは、非開示です。
一方、本機は、乾燥設定にしておく、30分乾燥運転をしたあと、4時間ごとに30分、最大75時間まで、乾燥運転をする仕様のようです(保管外気換気モード)
ニオイ対策としては良いですが、追加運転の際も、風だけの運転なのか、そのたびにヒーターが使われるかは不明です(調査中)。
完全に乾かす場合は、リンス剤(リンスエイド)を停止10分前ほどに、一旦止めていれろという指示です。
ビルドインでない食洗機だと、珍しいと思います。
入れなくても構いません。しかし、入れることで界面活性剤の作用で乾燥効率が上がるでしょう。
標準運転時間は、汚れ量が少ない場合は60分です。
食後すぐに洗う前提なので、標準(強力)だと109分です。
ただし、いずれも、先述の、送風温風乾燥にかかる時間は含まない時間となります。
動作音は、しかし、56.3dBです。
かなりの騒音値です。パナソニックのレギュラー型は、36dBでした。
庫内容量にたいして、わりとコンパクトな製品なので、そこに由来するかなと思います。
予約運転は、できます。
食洗機は汚れ物をいれるので、その使い方がよいかは微妙です。
電気代は、消費電力量の公開はないです。
先述のように、ヒーター乾燥の仕様によっては、電気代はかなりかかりそうです。
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以上、SAPPHIRE SDW-5000の紹介でした。
形状はユニークで、自動ポンプの採用も面白いと感じました。
しかし、先述のように、(執筆時)説明書に、必要な廃熱スペースの情報がないのはネックです。
購入者には同梱の他の文書などでフォローされるのかもしれません。しかし、購入前にユーザーが確認する手段がないのは、少し問題でしょう。大事なところので、なにかしら分かれば加筆しようと思います(加筆予定)。
そのほか、乾燥運転を利用する場合の仕様も、運転方式やかかる電気代が、不明です。
スペック的に静かではない製品のようですし、断続的に、乾燥運転をする仕様が、ご自宅の居住環境にマッチしているかも、注意を要するでしょう。
使用水量が他社機よりかなり少なめな部分も懸念材料です。
ただ、ここは、構造や温水温度(75度)による部分で解決を図っている可能性はあります。これで十分に落ちるのであれば、実際、画期的な構造です。
しかし、やはり、このクラスの大容量機としてはさすがに少なすぎるため、汚れ落ちの部分で、実際買った方のレビューは確認したいところです。
【2024年発売】
43・daan tech Bob. ル・プチ DT-BOB-BK-MB
¥69,850 楽天市場 (4/2執筆時)
黒: DT-BOB-BK-MB
緑: DT-BOB-BK-AG
青:DT-BOB-BK-IB
紫:DT-BOB-BK-MW
ピンク : DT-BOB-BK-PP
対応人数:1-3人世帯
容量:食器21-31点
使用水量:約4リットル
運転時間:(本文参照)
乾燥:風+ヒーター
静音性能:
取水法:カップ給水式
Bob ル・プチは、フランスのdaan techの食洗機です。
一部のデンキヤや蔦屋書店などのセレクトショップに展開がみられる製品です。
本体サイズは、幅49cm×奥行34.0cm×高さ49cmです。
液晶パネルや庫内窓がアクセントとして主張するスタイリッシュな外観です。
たしかに、フランスらしいデザインに思います。
設置に必要なサイズは、不明です。
廃熱に必要なスペースの情報はないからです。
おそらく、全面とも開放前提の設計かとは思います。
利用方法は、一応、日本だとカップ給水前提の製品です。
背面に給水管はありますが、日本向けの分岐水栓接続の案内はないです。
庫内容量は、公開がないですが、だいたい30Lです。
カゴが独特で、他機と同じ基準では言えませんが、食器類として21点〜31点ほど入るとされます。
4人用として販売する店もありますが、1-3人用でしょう。最大で29cmの食器まで入ります。
一方、庫内はフラットにできるので、グラスだけ大量にのような提案があります。いずれにしても、完全にフラットにして広く使えるのは、個人的に評価できます。
使用水量は、4リットル(弱)です。
かなりの節水型です。
フランスの水道代は高いので、お国柄も感じます。
洗浄力は、本機も360度回転するアームから、総計9本の水流を走らせて立体洗浄する仕組みです。
温度は、通常モードで68度(最大70度)です。
わりと高温で洗うことで、少量の水でも汚れを落とせる工夫といえます。
乾燥は、標準で65度で行います。
食器が熱い状況で自動でふたがあき、その状況で自然乾燥させる仕組みです。
乾燥行程終盤における節電のためです。安全面はともかく、蒸気がかからない場所に設置する必要はあります。
一方、他社でもみられたようなUV殺菌の仕組みがあります。
使用水量が少ない機種ですし、あった方が良いでしょう。
洗浄剤は、日本で市販される洗剤が利用できます。
一方、 フランスだと、BOBカセットという30回自動投入できる洗剤が売られます(上手)。
ただ、日本未発売です。
カセット自体のリサイクルを前提にした製品なので、今後の日本展開もないかなと思います。
標準運転時間は、50分です。
ただし、先ほど書いたように、扉が開いてからの自然乾燥時間が別に必要なので、その部分の時間は加味しません。
乾く前に開けると水滴は残るので、連続使用はあまり想定していないです。
一方、本機は、割と大きなカラー液晶を本体に装備します。
それもあり、時間、温度ほかオリジナルな洗浄設定の作成が可能です。
予約運転は、想定されません。
動作音は、43dBです。
そこまで静かではないですが、うるさくもない水準です。
電気代は、1回の洗浄で、電気代が約11.6円(350Wh)です。
安めと言えます。
このほか、Wi-Fiを装備しており、本体設定で同社のクラウドにつながります。ただ、設定は面倒です。
先述の自動洗浄カードリッジの購入などに関わる部分で、日本でそう意味がない部分ですが、内臓OS(Bob OS)の高セインはできるので、洗浄モードの改良などが将来あれば、何かしらの意味はあるかもしれません。
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以上、Bob ル・プチの紹介でした。
「かわいい系」の本体で、洗浄力も十分ありそうな製品です。
節水・節電型ですが、それでもしっかり洗浄できるような工夫はあるため、そこも問題に感じません。庫内バスケットも、フラットボックス形状のほうが使いやすいという方はいるでしょう。
一方、価格はやはり割高感を感じます。また、ガラパゴス度もイマイチです。
先述のBOBカセットは日本で利用できませんし、分岐水栓なども日本の実情に合ったものが用意れませんので。
Wi-Fi、液晶パネル、内蔵OSも、日本で利用する場合は、食洗機としての利便性を高める工夫には思えません。
ただ「オリジナル洗浄設定」が細かにできる点に限っては良い工夫に思います。将来的にBluetoothを搭載し、スマホアプリで設定できるような食洗機が出れば、便利かなと思いました。
次回に続く
食器洗い乾燥機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は食器洗い機(食器洗浄乾燥機)の比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・食器洗い乾燥機の比較 (2)
2-1:サンコー
2-2:SKジャパン
2-3:その他の企業
3・食器洗い乾燥機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
容量 1-3人家族向き
洗浄力 ★★★★★
静音性 ★★★★★
本体価格 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く3回目記事(こちら)は結論編です。
紹介した全ての食器洗い洗浄機から、総合性能や価格などから考えて、オススメといえる機種を選んでいきます。
そのほか、 分岐水栓型を、個人設置する場合に必要な設置器具の説明と、おすすめの食器洗い器用洗剤の提案もしていきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
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