1回目記事からの続きです→こちら
2-1・日立の冷蔵庫
2回目記事のトップバッターは、日立のプレミアム冷蔵庫です。
日立の場合、伝統的に、生鮮食品の鮮度保持、言いかえれば「低温チルド冷蔵」の機能性に圧倒的なこだわりをもった開発です。
特に上位機は、「冷蔵室全体をチルド温度」にするなど、その面で突き抜けた個性があります。
1・プレミアム冷蔵庫の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
2・プレミアム冷蔵庫の比較 (2)
2-1:日立
2-2:シャープ
3・プレミアム冷蔵庫の比較 (3)
3-1:東芝
3-2・アイリスオーヤマ
4・プレミアム冷蔵庫の比較 (4)
4-1:三菱電機
4-2・AQUA
5・プレミアム冷蔵庫の比較 (5)
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機を説明していきます。
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また、 以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチな部分を青字で記していきます。
【2025年2月発売】
【540L】〈幅65cmサイズ〉
17・日立 R-HXCC54X-X
¥353,009 楽天市場 (6/9執筆時)
【617L】〈幅68.5cmサイズ〉
17・日立 R-HXCC62X-X
¥386,311 楽天市場 (6/9執筆時)
【2024年2月発売】
【540L】〈幅65cmサイズ〉
18・日立 R-HXCC54V-X
¥240,000 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
18・日立 R-HXCC54V-XN
¥218,000 楽天市場 (6/9執筆時)
【617L】〈幅68.5cmサイズ〉(黒終売)
19・日立 R-HXCC62V X
19・日立 R-HXCC62V XN
¥251,400 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:540L
冷蔵室:278L〈210L〉
冷凍室:109L〈69L〉
野菜室:103L〈69L〉
製氷室:22L〈7L〉
特別室:28L〈14L〉
カメラ撮影:冷蔵室 冷凍室(1段) 野菜室
年間電気代:7,812円(252kWh)
HXXCタイプは、日立の家庭用冷蔵庫の上位機です。
正確には、上から2番目のグレードの製品です。
パナソニックにもありましたが「カメラ搭載」の製品でもあります。
なお、24年旧機が残ります。
今年は、カメラの進化がポイントでした。
従来は冷蔵室のみでしたが、現行機は、パナソニックと同じで、冷凍室(下段)、野菜室の撮影に対応するようになりました。
このほか、後述する、冷凍室の「霜ブロック」も25年機からです。
他社も近年注目する部分で、冷凍室の開閉時の温度差で、食品の「霜が付いてしまう」現象を、冷気の周りの工夫で緩和するというものです。
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結論的にいえば、「カメラ機能」が主な目当てで本機を買う場合、新機種が良いでしょう。そこにはあまり興味がないならば、旧機でOKです。
「霜ブロック」は良い進化ですが、そこだけで値段差は正当化できませんので。
あとは、微妙に消費電力量が削減されたのが目立つ程度の違いです。
それ以外は、変わりませんので、以下、同時にみていきます。
デザイン性は、他社高級機同様にガラスドアです。
鏡のようなクリスタルミラー仕様で、高級感があるタイプです。
逆に言えば、一般家庭では、若干派手目です。
定格内容積は、540Lサイズと、617Lサイズから選択可能です。
日立は数年前に冷媒の薄型化の改良をなしています。
パナソニックと同じく、すでに体積に比しての収納量は新水準です。
とくに、大容量(617L)モデルは、全社通しても、設置面積比での収納率は優秀なほうです。
設置は、540Lモデルならば、65cmクラスです。
ただし、奥行は70cmクラスなので、そこが注意点です。
617Lクラスはさらに必要です。
配置は、日立は、野菜室が下段で、冷凍室がその上です。
パナソニックにもみられた、一般的な構成です。
冷蔵室は 、フレンチドア(観音開き)です。
本機の場合、庫内上段にペットボトルを倒さず置けます。
配置的にも、三菱にもみられましたが、収納量の多さを利用した「高さかわるん棚」「奥までストックできるん棚」など、独自の工夫があります。
一方、本機は、他社に比べて、冷蔵庫内に革新的な工夫があります。
冷凍庫のメイン収納阿「まるごとチルド」対応だからです。
冷蔵庫部分を独立した冷却器で冷却する仕組みで、上図の枠内の部分全てを、高湿を保ちつつ「2度のチルド温度」にすることに成功しています。
それにより、フタ側を除く冷蔵室全体をが全部チルドルーム化できています。
2010年台までの同社の製品と違って真空チルドではないですが、「うるおい冷気」で湿度を補填しつつ冷却するので、ラップなしでも乾燥が避けられる利便性があります。
また、この仕様だと、他社では難しい、チーズ類と肉・魚類の「同時チルド」も可能です。
冷蔵室は、ボタン設定で、60分間急冷するクイック冷却機能があります。
急な来客時などには便利でしょう。
チルド室は、冷凍室下段にあります。
本機は「まるごとチルド」で庫内全体がチルド温度(2度)で高湿です。
そのため、下段ケースは、特鮮氷温ルームとして、主に、肉魚のなどの生鮮の保持に使う部屋であり、マイナス1度で氷温冷凍する仕様にします。
ただし、注意点もあります。
肉類・魚類の品質保持は、本機の場合、庫内の「まるごとチルド」で5日、氷温ルームでも7日で、今どきの上位機としてはそこまで長くないからです。
近年の他社機の場合、魚はともかく、肉ならば、センサーや冷気の工夫で、10日間ほどが標準です。パナソニックだと、さらに長いです。
つまり、広い面積のチルドが使える利点がある一方で、肉などの「少量チルド」は、他社ほど鮮度を伸ばしにくいという難点を抱えます。
冷凍室は、中段にあります。
パナソニックと同じです。
冷凍ケースは3段式です(らくうまひろinイン冷凍プラス)
段ごとの機能性を、以下みていきます。
一段目は、薄物用ケースです(デリシャス冷凍スペース)。
この部分は、専用の温度センサーとアルミトレイで急速冷凍に対応させています。
パナソニックは(製氷室横の)専用の特別室でのホームフリージング対応でした。
日立は、冷凍室上段で、高度なホームフリージングに対応させる方向です。
比べれば、横広で使える部分が便利な一方、揚げ物など食品によっては、急速冷凍時に、冷蔵室全体の庫内温度が上がるのが、日立の難点と言えるでしょう。
ただ、「置くだけ急冷センサー」という名前の温度センサーを装備し、温度上昇時、運転を一時的に上げる仕組みはあるので、庫内下段の冷凍食品の温度上昇は防げそうです。
二段目は、小物ケースです。
こちらには、蓋と上下からやさしめの冷風を回す構造で霜が付きにくくする「霜ブロック」機能があります。なお、1段目もこの機能性があります。
三段目は、大物ケースです。
こちらは、特別な機能性はないです。
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結論的にいえば、一長一短あるのですが、揚げたものなど温度の高めのものの、直でのホームフリージングもしたい場合、日立はすこし不利です。
ただ、肉ほかの常温ものなら問題ないでしょう。
「霜ブロック」の部分は、パナソニック(うまもり保存)と異なり、内部カバー不要で霜付き対策できる点、中段の広めの収納スペースも、この機能性を持たしている部分で、日立が優れるように思えます。
自動製氷はもちろん対応です。
野菜室は、最下段です。
特別な技術としては、新鮮スリープ野菜室を搭載します。写真のキャベツ部分の機能性です。
プラチナ触媒(ルテニウム配合)で、ニオイのほか、野菜からのエチレンガスの発生を抑えて、野菜を「眠らせる」方式です。
ちなみに、バナナなどの果物が熟すためには、逆に「エチレンガス」が必要です。
そのため、バナナは日本に輸出するまで「船」の中でエチレンガスを抜いて「冬眠」させています。そして、日本の「バナナ工場」で「エチレンガス」が吹き付けて、急速に熟させて、スーパーに出荷されています。
同じ原理を再現した方式で、個人的には非常に興味深いです。
チルドルームは、先述のように「冷蔵庫全体がチルド」です。
特別室は、日立の場合も、製氷室の横にあります。
ただ、日立の場合、この部屋は、普通の(2つめの小さな)冷凍室です。
本機は、ホームフリージング(急速冷凍)は、冷凍室1段目で行う仕様です。この部屋ではできません。
電気代は、霜から生じた冷気を冷却につかう「フロストリサイクル冷却」が自慢です。
ただ、これは、省エネ達成率の部分に組み込まれている数値であり、センサーを利用しつつの省エネ性の部分での「プラスアルファ効果」は、他社に及ばないと言えます。
また、先述のまるごとチルド(出荷時ON)は、設定する場合、表記上の消費電力量にたいして7%余計に電気がかかる仕様です。
節電モードを併用することで約6-10%の節電にはなるので相殺されますが、この部分が他社に比べての利点とも言えないでしょう。
清潔性の面では、マイナスイオン系の技術は不採用です。
フィルターでの換気のフィルタリングは行います。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備しており、コネクテッド家電です。
庫内カメラは、搭載です。
日立は日本の冷蔵庫で、カメラは初搭載でした。
写真のように、開閉したときだけ飛び出るカメラが上部に付いています。
それにより、広角カメラで、開閉時の冷蔵室の写真を自動撮影します。
撮影したデータは、日立のサーバーを経由し、スマホに送られます。
一方、24年機からパナソニックのカメラ付き新型に対抗する形で、野菜室と冷凍室(上段)の撮影にも対応させました。
ただ、冷凍室は1段目の撮影に止まる点、野菜の種類などのアプリ(AI)による判別と賞味期限目安の表示などは、パナソニックと違って非対応です。
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結論的にいえば、カメラ搭載のパナソニック機(真ん中野菜室タイプ)と比べると、撮影範囲が狭く、利便性の部分でも結構、差があります。
パナソニックの場合「カメラ撮影ありき」で対応機を開発したと言えますが、日立は、既存機能の「付け足し」的なので、構造的な部分で、撮影面での限界があったと感じます。
もちろん、日立は、基本部分(特に冷蔵室)では良いところが多いので、総合力で負けているわけではないです。
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以上、日立のHXCCタイプの紹介でした。
野菜室の「新鮮スリープ保存」も独創的な面白い技術ですが、やはり、冷蔵室の「まるごとチルド」が本機を選ぶ場合のポイントでしょう。
チルドは、同社の場合、21世紀初頭〜従来的に評価の高かった部分です。
しかし、冷蔵庫まるごとをチルドにするという発想で、2度の低温チルドできるスペースを業界最大面積にしています。
東芝も、日立に続いて似たシステムを採用しますが、この部分の機能性は、やはり日立が優位でしょう。
ただし、問題がないわけではないです。
まるごとチルドではなく、冷蔵庫下段のチルドケース(氷温チルド)に入れても、肉類の品質保持が(一昔前の水準である)最大7日だからです。チルド温度で保存したい製品がさほどないという場合は、本機を選ぶ意味はあまりないです。
カメラ撮影は、パナソニックに機能面で負けます。
ただ、逆に言えば(この部分に入力する)パナソニックを除けば、全社通しても、最も高機能なので、マイナスとは言えません。
一方、明確な弱点は、省エネの部分でしょう。
本機は、最も開閉頻度が多い、冷蔵庫の部分全体を「チルド」とする構造なので、冷蔵庫を家族全員が頻繁に開くような使い方だと、電気代の部分で不利になりやすいからです。
とはいえ、冷蔵室で、その歩の料理ののこりなどを、後日食べるために保存するような場合、材全般の鮮度の保持力では、総合力が最も高いと言えます。
言いかえれば、冷蔵庫の本質部分の革新性では抜きんでた、冷蔵庫として「真面目な作り」の製品に思えます。
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なお、HXCCタイプは、旧機種、あるいは、下位機種と言えるラインが他にいくつかあります。
順番に、確認しておきます。
【2025年2月発売】(ミラーガラス)
【540L】〈幅65cmサイズ〉
20・日立 R-HXC54X X
¥319,706 楽天市場 (6/9執筆時)
【617L】〈幅68.5cmサイズ〉
21・日立 R-HXC62X X
¥364,4444 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:540L
冷蔵室:278L〈210L〉
冷凍室:109L〈69L〉
野菜室:103L〈69L〉
製氷室:22L〈7L〉
特別室:28L〈14L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8,153円(263kWh)
第1に、HXCタイプです。
ここまでみた製品の1グレード下位にあたる製品です。
簡単に言えば、先ほどの機種から「カメラ」を除いた機種です。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載です。
ただ、カメラはないので、スマホ通してできることは限られます。
サイズ・設置寸法も、上位機と変わりません。
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結論的にいえば、先ほどの最上位機(HXCCCタイプ)と比べる場合、主に、カメラがないだけの違いです。
特にこだわらないならば、選んでも良いでしょうが、あまり安くはないです。
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【2025年1月発売】(ブラウン・ゴールド系)
【485L】〈幅65cmサイズ〉
22・日立 R-HWC49X H
22・日立 R-HWC49X N
¥292,761 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【540L】〈幅65cmサイズ〉
23・日立 R-HWC54X H
23・日立 R-HWC54X N
¥276,780 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【617L】〈幅68.5cmサイズ〉
24・日立 R-HWC62X H
24・日立 R-HWC62X N
¥334,545 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【2023年2月発売】(ゴールド・白系)
【485L】〈幅65cmサイズ〉
25・日立 R-HWC49T N
25・日立 R-HWC49T W
¥179,800 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【540L】〈幅65cmサイズ〉
26・日立 R-HWC54T N
26・日立 R-HWC54T W
¥189,800 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【617L】〈幅68.5cmサイズ〉
27・日立 R-HWC62T N
27・日立 R-HWC62T W
¥199,800 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:485L
冷蔵室:253L〈190L〉
冷凍室:96L〈63L〉
野菜室:91L〈61L〉
製氷室:20L〈7L〉
特別室:25L〈13L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8,122円(262kWh)
第2に、HWCタイプです。
1つ上でみたHXCタイプの1つ下のグレードになります。
旧機は1世代前の旧機は23年ですが、残ります。
違いは、冷凍室の霜ブロックの有無だけです。あとは、わずかに消費電力量が多めになるほどですし、ネットだと安いので、選択肢に加えても良いかと思います。
一方、1つ上で見たHXCタイプと比べる場合、機能面のグレード差はないです。外観が、普通の鋼板ドアになるだけの、同じグレードと考えて良いでしょう。
1つ上の24年旧モデルは、上位機も鋼板ドアだったので、そちらと比べるならば、外観のグレード差もないと言えます。
サイズは、3種類です。
540L・617Lは、上位機にもありました。
設置サイズを含めて、そちらと同じです。
しかし、こちらだけ、485Lがあります。
485Lは、だだし、540Lモデルより、冷蔵室が30Lほど狭くなります。
そのほか、野菜室、冷凍室も若干ですが小さくなります。
設置寸法は、485L(上図)の場合、横幅・高さは、520Lと同じです。
ただ、奥行はく65cmほど短く、1回目記事の冒頭見たパナソニック機(上位機)と同じ65×65cmサイズでコンパクトです。
キッチン状況によっては「こちらなら置ける」という方はいるかもしれません。
ただし、540Lと617Lは、奥行が65cm、75cmクラスになる部分は注意点です。
逆に言えば、そこが特に問題ないならば、520Lが良いでしょう。
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結論的にいえば、HWCタイプは、ネットだとわりと残っているようなので、新機種に比べて価格がかなり安いうちは、選択肢にしても良さそうです。
冒頭でみた、最上位機と比べても、外観色とカメラ機能の部部を除けば、霜ブロックの有無だけですから。
シンプルに「冷蔵庫として高性能」であるだけで良いならば、本機は候補にできます。
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【2025年発売】
【485L】〈幅65cmサイズ〉
28・日立 R-H49X W
¥248,000 Amazon.co.jp (11/7執筆
【540L】〈幅65cmサイズ〉
28・日立 R-H54X W
¥258,000 Amazon.co.jp (11/7執筆
定格内容積:485L
冷蔵室:253L〈190L〉
冷凍室:96L〈63L〉
野菜室:91L〈61L〉
製氷室:20L〈7L〉
特別室:25L〈13L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8,556円(276kWh)
第5に、Hタイプです。
同社の5ドアの中級機で、1つ上のHWCタイプの1つ下位です。
庫内サイズと収納量は、617Lの展開がないだけで、HWCタイプと変わりません。
機能面は、ただ、大きく変わります。
冷凍室は、このクラスだと「ひろin冷凍プラス」です。
上位機と比べると、機能面で「らくうま」の文字がつきませんが、これは、1段目のデリシャス冷凍機能がないからです。
冷気の吹き出し口は上にあるので、ホームフリージング(急冷)の機能性は示されますが、先述の「専用のアルミトレイ」と「置くだけ急冷センサー」は備えません。
つまり、冷め切る前の食材は置けないと言えます。
野菜室も、新鮮スリープ野菜室ではなく、うるおい野菜室です。
日立の中級仕様の野菜室で、3ドア機と同じ仕様です。
冷気を直接あてず、乾燥しにくくする工夫はありますが、先述のエチレンガスの仕組みまではないので、野菜は「眠り」ません。
あとは、カメラに加えて、Wi-Fiも装備されない点が目に付く上位機との違いです。
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結論的にいえば、「まるごとチルド」だけあれば「まあ良い」という方が選ぶべき中級の5ドアといえます。
ただ、野菜室と冷凍室の機能性ははっきり劣るので、個人的にあまりおすすめしません。
【470L】〈幅60cmサイズ〉
【2024年10月発売】
【右開き】R-HWS47V N R-HWS47V W
29・日立 R-HWS47V(N)
29・日立 R-HWS47V(W)
¥185,800 楽天市場 (6/9執筆時)
【左開き】R-HWS47V N R-HWS47V W
30・日立 R-HWS47VL(N)
30・日立 R-HWS47VL(W)
¥185,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:470L
冷蔵室:243L〈188L〉
冷凍室:95L〈62L〉
野菜室:87L〈58L〉
製氷室:22L〈7L〉
特別室:23L〈12L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8339円(269kWh)
HWSタイプは、日立の冷蔵室が観音開きではないスリム型です。
型番が2つあります。Lで終わる型番は冷蔵室が左開きです。
サイズは、470Lの1サイズ展開です。
先ほどまで見てきた観音開きだと、各室とも485Lとだいたい同じ収納量です。
ただ、幅が60cmで収納できるのが特徴で、そこが本機の「存在価値」です。
その分、奥行は必要(70cmクラス)なので、キッチンは選びますが。
冷蔵室は、本機も「まるごとチルド」です。
最下段に「特鮮氷温ルーム」がある点を含めて、非スリム型の最上位機と変わりません。
冷凍室は、ただし、3段の「ひろin冷凍」と(非スリム型より)下位仕様です。
上段にアルミトレイはありますが、温度センサーがないので温かいままの食材のホームフリージングが使いにくいほか、下段にケースの冷却が旧式なので、霜つき抑制ができません。
野菜室は、上位機相当の「新鮮スリープ野菜室」ですので、その部分は、非スリム型の最上位機と変わりません。
特別室も、同じで、こちらも、小型の冷凍庫です。
ネットワークは、本機も、Wi-Fiもカメラも未装備です。
あとは、とくに、観音開きの機種に他たいして言及したい違いはないです。
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以上、HWSタイプの紹介でした。
60cm幅が設置に便利というキッチンの方以外は、特に選ぶ必要はないでしょう。
逆に「まるごとチルド」や「新鮮スリープ野菜室」の機能性を見どころに感じる方で、キッチンスペースに余裕がない方は、こちらが選択肢です。
ただ、奥行は割とあるのが注意点です。
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【470L】〈幅60cmサイズ〉
【2024年6月発売】
31・日立 R-HS47V-S
31・日立 R-HS47VL-S
¥153,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:470L
冷蔵室:243L〈188L〉
冷凍室:95L〈62L〉
野菜室:87L〈58L〉
製氷室:22L〈7L〉
特別室:23L〈12L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8339円(269kWh)
このほか、スリム型だとHSタイプの展開もあります。
こちらも、型番の末尾「L」は左開きです。
設置サイズや庫内容量は、先ほどの機種と同じで、設置幅も60cmです。
機能面は、ただ野菜室の機能性が下位です。
新鮮スリープ野菜室ではなく、うるおい野菜室になります。
既に見た非スリム型の中級機(Hタイプ)と同じです。
加えて、冷蔵室の最下段の特選氷温ルームも、こちらは未装備です。
単純なケースです。
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結論的にいえば、野菜室は結構重要ですし機能面で上位機と差を感じます。特選氷温ルームの省略も残念です。
【2025年2月発売】
【500L】〈幅65cmサイズ〉
32・日立 R-VWC50X-X
¥289,800 楽天市場 (6/9執筆時)
【570L】〈幅68.5cmサイズ〉
33・日立 R-VWC57X-X
¥339,800 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:500L
冷蔵室:271L〈207L〉
冷凍室:88L〈60L〉
野菜室:94L〈63L〉
製氷室:21L〈7L〉
特別室:28L〈11L〉
カメラ撮影:
年間電気代:8,525円(275kWh)
VWCタイプも、日立の上位機の1つです。
ただ、ここまでの製品と違って、冷凍室と野菜室の位置が反対の「真ん中野菜室」となる製品です。
外観はは、鋼板ドアです。
ミラー仕様ではないですが、シックです。
定格内容積は、500Lサイズと、570Lサイズです。
野菜室は、先述のように、最下段ではなく、冷凍室の上です。
日立の場合、高級機は、すべて、野菜室が最下段です。
したがって、本機は「例外的な配置」と言えます。
三菱電機のように、段を入れ替えても、設置面積比での収納量が変わらない企業もありますが、日立の場合、「真ん中野菜室」タイプは、やや内容積が狭めの傾向です。
設置は、500Lモデルまでが、65cmクラスです。
やはり、設置性は、日立の「真ん中野菜室」はあまり良くないでSう。
配置は、繰り返し書いているように、真ん中野菜室です。
冷凍庫の上、製氷室の下にあるタイプです。
パナソニック同じで、正確に言えば「真ん中下目の野菜室」と言えます。
この配置は、背が低い方でも、ペットボトルやヘビー級野菜など重めのものが出しやすいとされます。
ただ、東芝など、真の「真ん中野菜室」である製品のほうが、一般的に、腰を曲げずに野菜の出し入れしやすいとはいえます。
冷蔵室は 、フレンチドア(観音開き)です。
本機も、「まるごとチルド」対応です。
ふた部分を除けば、庫内全体がチルド温度になるのが標準仕様です。
クイック冷却、特選氷温ルームを含めて、既にみた同社の(野菜室下段の)HXXCタイプと同じ機能性を持ちます。
冷凍室は、最下段です。
こちらも、1段目の上段がアルミケースで、ホームフリージング用の「急速冷凍」に対応します。
ただ、3段式だった(野菜室下段の)各機と比べると、先述のように、各サイズとも収納量は、控えめです。
霜ブロック機能も未装備です。
野菜室は、中段です。
こちらも、エチレンガスを減らす新鮮スリープ野菜室です。
上下2段式で、うるおい保存もありますし、ここまでみた機種と同じです。
特別室は、製氷室の横で、やはり普通の冷凍室です。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備しており、コネクテッド家電です。
庫内カメラは、ただし、非搭載になります。
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以上、日立のVWCタイプも紹介でした。
「まるごとチルド」ほか、日立の上位技術に惹かれる方のうち、「真ん中(下め)野菜室」タイプのほうが使いやすいと感じる方が候補にできる製品です。
ただ、冷凍室は特にですが、本体のサイズの大きさに比して、全体の収納量は、既にみた「野菜室下段」の日立機に負けます。
日立の場合、「真ん中野菜室」はそこまで注力した開発ではないように思います。
「どうしても日立」「どうしても真ん中野菜室」と言うわけでもないならば、他機も合わせて検討するべきでしょう。
【2024年3月発売】
【567L】〈幅68.5cmサイズ〉
34・日立 R-KXCC57V X
¥298,000 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:567L
冷蔵室:308L〈234L〉
切替室:104L〈76L〉
切替室:100L〈71L〉
製氷室:23L〈8L〉
特別室:32L〈13L〉
カメラ撮影:冷蔵室
年間電気代:10,633円(343kWh)
KXCCタイプも、日立の上位シリーズの冷蔵庫です。
日立の冷蔵庫としては、すこし構造が特殊な製品になります。
サイズは、567Lモデルのみの展開です。
設置幅は、68.5cm必要な製品という点は注意してください。
ここまで見た機種と比較すると、両シリーズとも、下段の仕様が異なります。
【ぴったりセレクト】といく機能が搭載されます。
簡単に言うと、冷凍室と野菜室の部分を、野菜室・冷凍室・冷蔵室の任意の組み合わせに換えられる仕組みです。全部冷凍庫、全部野菜室、冷蔵と野菜室など、好きに選べます。
便利なようですが、注意点があります。
第1に、野菜室について、野菜を眠らせて保存する新鮮スリープ保存が機能としてない点です。
そのかわり、「うるおい野菜室」という機能がありますが、こちらは、冷気を直接的にあてずに鮮度を保つという別の仕組みで、機能面では下位です。
第2に、デリシャス冷凍について、(特別室のとなり)小さな製氷室の上段となり、スペースが限られる点です。
あとの仕様は、霜ブロック機能がない点を除けば、日立の冒頭みたHXCCタイプと同様です。
冷蔵庫もしっかり「まるごとチルド」です。詳しくはそちらをご覧ください。
ネットワークは、Wi-Fi装備です。
カメラ撮影も、冷蔵室のみですが、対応です。
あとは、目に付く違いはないです。
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以上、日立のR-KWC50Sの紹介でした。
先述のように、上位機ながら特殊な製品です。
カスタマイズ性の高さはユーザー目線ではありますが、それゆえの制限もあると言えます。Atlas的にはイマイチに思えます。
【670L】〈幅88cmサイズ〉
【2025年5月発売】
35・ 日立 R-GXCC67X(H)
¥333,000 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:670L
冷蔵室:352L〈269L〉
冷凍室:132L〈89L〉
野菜室:124L〈87L〉
製氷室:21L〈7L〉
特別室:31L〈17L〉
カメラ撮影:冷蔵室 冷凍室(下段) 野菜室
年間電気代:9,982円(322kWh)
R-GXCC67X-H は、日立のGXCCタイプに属する、最高級機です。
ただ、日立の場合、最上位機は超大型の670Lのみになります。
一方、冒頭で見たHXCCタイプと仕様の多くは似ています。
例えば、冷蔵室の「まるごとチルド」など、同社の上位装備が網羅される機種です。
配置も同じです。
最下段が野菜室という、日立ではオーソドックな構成です。
それらの説明は、繰り返しになるので、省略します。
定格内容積は、670Lのモデルのみ準備されます。
HXCCタイプの最高は671Lだったのでそれ以上に広いです。
ただし、上図のように、880mmの幅で、奥行もある機種です。
体積比の収納容量の部分では、さほど有利ではないです。
ただ、冷蔵庫部分は、巨大で収納性は特に良いです。
そのかわりに、奥行は65.4cmですので、同社の485Lクラスとだいたい同等ですみます。外観も凹凸がないすらっとした作りなので、合うご家庭には合うでしょう。
長細いと(なんとなし)業務用の冷蔵庫に見えなくもないですが。
機能面は、冒頭で見たHXCCタイプとほとんど同じです。
ただ、引き出しは、下段2段が、海外製の高級冷蔵庫のように電動引き出しになります。
パナソニックの機械式(ベアリング式)のアシストに比べても軽くひき出せます。便利ですが、モーター部分は経年変化や故障があり得るので、どちらが良いかは、難しいところでです。
あとの部分は、望東尼で見たHXCCタイプと基本仕様は変わりません。
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以上、日立のR-GXCC67Xの紹介でした。
値段も値段、大きさも大きさですし、ご家庭でお店をやっている方にも向けた製品に思えます。
基本的に設置性以外は、下位シリーズと変わらないため、その部分を重視する方が選んでください。
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【WXCタイプ】(ミラー加工)
【2025年3月発売】
【735L】〈幅88cmサイズ〉
36・ 日立 R-WXC74X(X)
¥(623,700) 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:735L
冷蔵室:386L〈309L〉
冷凍室:143L〈95L〉
野菜室:137L〈95L〉
製氷室:27L〈8L〉
特別室:42L〈23L〉
カメラ撮影:
年間電気代:9,610円(310kWh)
一方、日立の大型は、WXCタイプという別系統の展開もあります。
WXCタイプは、ラグジュアリー仕様の大型タイプです。
本機も下段2段に電動引き出しが採用されるほか、本体がクリスタルミラーで、ラグジュアリーな仕様です。
収納量は、735Lのみです。
全体の収納量は、確執とも、そちらよりはっきり広いです。
しかし、注意点があります。
日立の「売り」となっている、冷蔵室の「まるごとチルド」機能が非搭載だからです。
省エネ面での設計上、不可能だったのかもしれませんが、本機は、旧来の上位機、あるいは現行の3ドア機が採用する、最下段のケースを利用する「真空チルド」です。
ストッカーの空気をポンプで抜き、0.8気圧にしつつ、1度前後ででチルドするという方式で、10年来の日立の「おはこ」でした。
これも、生肉・生魚と、ハム・チーズが共存できる方式であり、他所のように(最大)マイナス3度になる必要がない分、不意に凍ってしまいにくいという大きな利点もありました。
冷蔵室の3-4段目が、2度の低温保存(左部)と、冷気でのオート急冷却(右部)ができる仕組みは独自ですが、やはり、「まるごとチルド」に比べると、インパクトは少ないです。
なお、本機もコネクテッド家電ですが、冷蔵庫カメラは非搭載となります。
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結論的にいえば、技術の新しさと機能性で言えば、1つ上で見たGXCCタイプのほうが、先端に思えます。
2-2・シャープの冷蔵庫
つづいて、シャープのプレミアム冷蔵庫です。
同社の場合、「メガフリーザー」として、冷凍庫のサイズが大きいのが、伝統的な個性です。
【2025年2月発売】
【429L】〈幅65cmサイズ〉
37・シャープ Fit63 SJ-MF43P-H
37・シャープ Fit63 SJ-MF43P-W
¥245,570 ヤマダウェブコム (6/9執筆時)
【457L】〈幅65cmサイズ〉
38・シャープ Fit63 SJ-MF46P-H
38・シャープ Fit63 SJ-MF46P-W
¥259,200 ヤマダウェブコム (6/9執筆時)
【505L】〈幅68.5cmサイズ〉
39・シャープ Fit63 SJ-MF51P-H
39・シャープ Fit63 SJ-MF51P-W
¥277,200 ヤマダウェブコム (6/9執筆時)
【545L】〈幅73cmサイズ〉
40・シャープ Fit63 SJ-MF55P-H
40・シャープ Fit63 SJ-MF55P-W
¥329,780 ヤマダウェブコム (6/9執筆時)
【2024年2月発売】
【429L】〈幅65cmサイズ〉
41・シャープ SJ-MF43M-W
41・シャープ SJ-MF43M-H
¥222,627 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【457L】〈幅65cmサイズ〉
42・シャープ SJ-MF46M-W
42・シャープ SJ-MF46M-H
¥178,000 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
【505L】〈幅68.5cmサイズ〉
43・シャープ SJ-MF51M-W
43・シャープ SJ-MF51M-H
¥198,000 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:457L
冷蔵室:240L〈177L〉
年間電気代:8,153円(263kWh)
定格内容積:429L
冷蔵室:240L〈177L〉
年間電気代:8,060円(260kWh)
冷凍室:88L〈54L〉
野菜室:82L〈48L〉
製氷室:20L〈5L〉
特別室:27L〈16L〉
カメラ撮影:
SJ-MFシリーズは、シャープの冷蔵庫の上位機です。
旧機種が残ります。
節電モード時の最大節電量がわずかに上昇(30%→約35%)していますが、それ以外は同じです。
実際、最大量節電できるわけではないですし、そこまで変わりません。
なお、新機種は既に発売されていますが、Eコマース流通でのは制限されているようですので、ヤマダウェブコム(ネットのヤマダ電機)で出しています。
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結論的にいえば、現状で、型落ちが安いですし、ネットで買うならば、素直にそちらを選べばOKです。
あとは同じですので、同時にみていきます。
外装では、メタルドアです(左図)。
ランクとしては、上位機のガラストップより少し下がりますが、外形は都会的です。
定格内容積は、4種類から選べます。
配置は、下段が冷凍室で、中段が野菜室という構成です。
429L(上図)は、最小サイズです。
他機より冷蔵室のサイズが小さい構成です。
しかし、背の高さ以外は変わりません。
同じ65cm幅で奥行も同じなので、せっかくならば大きめが良いかなと思います。光熱費も大きな方が少し効率が良いです。
457L(上図)は、幅65cmタイプとしては、奥行が63cmと5cm近く短い点が特長です。
出っ張りが邪魔だったキッチンには良いでしょう。
観音開きの5ドアはパナソニックの奥行65cmはありますが、それよりも(若干ですが)短いのは言及に値するでしょう。
504L(上図)のモデルは、他社機と特段変わらない奥行(68.4cm)です。
「薄型大容量」モデルという位置づけですが、パナソニックほかとだいたい同じ容量なので、飛び抜けて大容量ではないです。
冷蔵室は、多少工夫が弱い部分です。
他社ほど特別な機能があるわけではなく、この部分は個性的ではないです。
プラズマクラスターで、ニオイを抑制するくらいです。
あとは、冷蔵室の各所で利用できるフレキシブルポケットが、少し便利そうといった程度です。
ただ、ドアの開閉について、自動で閉まるオートクローズドドアである点は、ワンポイントでしょう。
近年は、この機能を採用する上位機は、各社とも減っていますので。
チルドルームは、冷蔵室の下段で2段式です。
上段は、0度〜2度でうるおいチルドとして、密閉性を高くして乾燥を防ぐ構造、下段は、マイナス2度〜0度の範囲で制御する作りおきルームです。
両方使いたいというニーズはあるでしょうが、その温度内にしっかり納めるには、この方式だと、室内温度ほかの条件が厳しい気がします。
なお、下段に入れた場合の、メーカーが示す品質保持期限は以上の通りです。
他社と比べて、長くも、短くもない、平均値ほどです。
製氷機能は、全社通してもユニークです。
切替で、大きめの(疑似的な)ロック製氷ができるからでう(大小切替製氷)。
ただ、457Lサイズ以下はこの機能が省略で、普通サイズの氷だけできます。
冷凍室は、最下段にあります。
機能面では、下段冷凍室2段目の冷凍室の冷凍速度を速める「快速冷凍」運転が特長です。
パナソニックの 「うまもり保存」のようなカバーはなく、さほどの力のいれ具合でもではないですが、実質的に「上段を「ふた」の役割をするので、冷凍(ホームフリージング)には適するのでしょう。
そのほか、温度センサーにより、食品の霜付きを防ぐ「新鮮冷凍」機能が付属です。
一方、シャープの冷蔵庫の多くはフリーザーが大きいことで、昔から「有名」です。
ただ、この世代は、457Lサイズで88L(504L機98L)とあまり大きくないです。
引き出した状態で見渡しやすい3段式のメガフリーザーの使いやすさはかなり強調できます。
特別室は、製氷室の横にあります。
シャープの場合、この部分も、冷凍庫として機能します。
パナソニックで似たような仕組みをみましたが、冷気とアルミトレイを利用して急速冷凍に対応します。ホームフリージング用で、20分前後で、利用開始できることをブザーでお知らせする機能もあります。
下段2段目の「快速冷凍」運転より冷気が強力で、約20分ほどで急冷できます。
なお、収納量は、冷凍室とこちらの特別室を合わせて考えると、合計で115L(128L)です。冷凍室の大きい「メガフリーザー」と言えなくもないです。
ただ、他社も同じ基準でカウントすれば、「メガは言い過ぎ」でしょう。
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結論的にいえば、本機は、(他社より小さいわけではないものの)冷凍室サイズが自慢だったシャープの従来機とは性質が違う機種です。
奥行を削った副作用かと思います。
野菜室は、冷蔵室の下ですので、取り出しやすい「まんなか野菜室」タイプです。
この部分は「雪下シャキット野菜室」という工夫があります。
ふたをして湿度を保つ方法で、先行していた日立に似ています。
ただ、シャープの場合、3面輻射冷却で、ふたの下を雪下の環境に近い状態にすることで、鮮度を保つ仕組みです。
低温下に野菜を置くと、野菜のデンプンが糖に分解されるため、ニンジン・ジャガイモ・白菜などについて、野菜の甘みがアップします。
雪国の人が、雪の中に野菜を保存する雪室とおなじ発想です。
電気代は、一方、パナソニックと同様に、かなり多くのセンサーをAIが判断しての節電に対応します(節電25)。
ただ、センサー数としての徹底度は、引き続きパナソニックがやや上でしょう。
なお、「つないでもっと節電」ということで、無線LAN(アプリ)を使用し、利用・外出情報を提供する場合、最大35%まで節電可能とされます。
清潔性は、冷蔵室の部分で、同社のプラズマクラスター(マイナスイオン)が利用されます。
同社の場合、2ドアの下位機からプラズマクラスター装備ですが、本機のような上位機の場合、発生量が多くなります。そのため、冷気除菌だけでなく、庫内の付着菌の除菌効果も示されます。
食中毒の予防などを保証するものではないとの記述ですが、おそらく、発生ユニットが強力なのでしょう。
(逆に言えば)善良な菌にどう作用するかはよく分かりませんが、そういった菌はたいてい強いので、そこまで強力ではないのでしょう。
ネットワーク機能は、同社はかなり優れます。
本機は、シャープの「COCORO KITCHEN」搭載ですので「しゃべり」ます。
同社は、コネクテッド家電にかなり力を入れており、本機もWi-Fiを内蔵し、また、音声会話機能が付属です。
まだ、冷蔵庫の食材から料理を提案するレベルにはないとはいえ、現状では「最も実用的」なAIです。
そのほか、あさに天気情報を教えてくれるほか、見まもり機能などが利用できます。
1・中型スチームオーブンの比較記事
2・マルチクッカーの比較記事
3・ドラム式洗濯機の比較記事
なお、このブログの以上の記事で紹介している、シャープの「ココロボ」搭載の家電相互と、本機は連動可能です。
冷蔵庫搭載の液晶は大きめなので、中身の食材を見つつ、レシピをレンジに転送したり、という使い方です。
庫内カメラは、ただし、非搭載です。
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以上、シャープの6ドア冷蔵庫の紹介でした。
457L機までの奥行部分の設置性の良さは良い部分です。また、全機種とも、IOT家電としての完成度も高くその部分も評価できます。
ただ、冷凍室(メガフリーザー)は、このサイズだと、あまり大きくはないです。
引き出した時の冷凍室の視認性の良さは見どころですが、ストックできる量は他社機とあまり変わらなくなったと言えます。
その点をふまえれば、457Lモデルは多少使い勝手が悪い部分があるので、設置に問題ない場合、選ぶならば504Lモデルが良いかと思います。ロック製氷もこちらなら対応ですし。
機能面でも「ステンレスパネル」・「オートクローズドドア」・「ロックアイス的な大きな氷の作成」を網羅するので、機能面で他社の最上位機と比較に値する製品と言えます。
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なお、シャープは、仕様が似た下位機種が2機種あります。
順番にみておきます。
【どっちもドアタイプ】
【457L】〈幅65cmサイズ〉
【2025年2月発売】
44・シャープ SJ-MW46P-H
44・シャープ SJ-MW46P-W
¥41,400 楽天市場 (6/9執筆時)
【2024年2月発売】
45・シャープ SJ-MW46M-H
45・シャープ SJ-MW46M-W
¥179,728 Amazon.co.jp (6/9執筆時)
定格内容積:457L
冷蔵室:240L〈177L〉
冷凍室:88L〈54L〉
野菜室:82L〈48L〉
製氷室:20L〈5L〉
特別室:27L〈14L〉
年間電気代:8,153円(263kWh)
カメラ撮影:
第1に、SJ-MWラインです。
先ほどの製品の下位機です。
こちらも、節電モード時の節電量表記を除けば、新旧の性能差はないです。
形状は、開き方が観音開きではない仕様になります。
シャープが昔から展開する、左右どちらからでも扉が開く「どっちもドア」タイプです(右図)。
こちらは、オートクローズドドアも不採用ですし、ニーズとしては特殊かなと思います。
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【502L】〈幅68.5cmサイズ〉
【2025年2月発売】
46・シャープ SJ-SF50M-S
¥226,917 楽天市場 (6/9執筆時)
【2024年1月発売】
46・シャープ SJ-SF50M-S
¥211,780 楽天市場 (6/9執筆時)
定格内容積:502L
冷蔵室:259L〈198L〉
冷凍室:129L〈86L〉
野菜室:73L〈49L〉
製氷室:21L〈7L〉
特別室:20L〈11L〉
年間電気代:9,201円(291kWh)
カメラ撮影:
第2に、SJ-SFシリーズです。
502Lクラスの下位機種となります。
旧機種が残りますが、性能は同じです。
外観は、ステンレスドア採用のシルバー色です。
構造は、本機も、自動で閉まるオートクローズドドアを採用です。
設置幅は、上図の通りです。
配置は、結構ユニークで、野菜室と上段冷凍室がならぶ、変則的な形です。
冷蔵室は、ステンレスパネルがないので、ステンレスミスト冷蔵室が省略です。
チルド室も、密閉性が高いうるおいチルドが省略です。
冷凍室は、ただ、メガフリーザーであり、収納量が多い部分や、ロックアイス作成、新鮮冷凍など、目玉機能は網羅です。
野菜室は、縦長に配置されます。
実収納量は、上位機とほぼ変わりませんが、2段目が深めですので、総覧性が少し悪く、入れ方の工夫も必要でしょう。見本写真もわりと「縦入れ」で頑張っています。
機能性は、輻射の値が違い示される効果がわずかに低くなりますが、「雪下シャキット野菜室」(3面輻射冷却+うるおいガード)です。
本機の場合、あとはコネクテッド家電(IOT家電)ではない普通の冷蔵庫になるのが大きな違いと言えます。
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結論的にいえば、シャープ機の場合、伝統的に「メガフリーザー」が売りと言えるので、値段を含めて、本機は、選択肢に加えることはできるでしょう。
冷蔵室は「そこそこ」ですが、野菜室は、標準以上の機能性はあるので、まとまっていると感じます。
次回に続く
最新冷蔵庫のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今日は、各社のプレミアム冷蔵庫の紹介の2回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
3・プレミアム冷蔵庫の比較 (3)
3-1:東芝
3-2・アイリスオーヤマ
4・プレミアム冷蔵庫の比較 (4)
4-1:三菱電機
4-2・AQUA
5・プレミアム冷蔵庫の比較 (5)
=最終的なおすすめの提案【結論】
続く3回目記事(こちら)では、東芝・アイリスの冷蔵庫を紹介します。
電気代の安さ ★★★★★
冷蔵室の工夫 ★★★★★
チルド機能 ★★★★★
野菜室の工夫 ★★★★★
冷凍の工夫 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の記事(こちら)では、ここまで紹介してきた全てのサイズの冷蔵庫から、予算別、目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら