1回目記事からの続きです→こちら
2-1・JBLの大型スピーカーの比較(続き)
2回目記事では、アメリカのJBL社が発売している製品のうち、1回目記事で紹介できなかったものをの紹介からです。
1・大型Bluetoothスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:BOSE〈米国〉
1-4:JBL 1〈米国〉
2・大型Bluetoothスピーカーの比較 (2)
2-1:JBL 2〈米国〉
2-2:Marshal〈英国〉
2-3:B&O〈デンマーク〉
2-4:DENON〈日本〉
2-5:アンカー〈米国〉
3・大型Bluetoothスピーカーの比較 (3)
3-1:他の企業〈各社〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に基づいて書いていきます。
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また、以下では、Atlasのおすすめのポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2024年発売】
15・JBL PARTYBOX Stage 320
¥71,724 楽天市場 (6/18執筆時)
アンプ出力:240W(RMS)
スピーカー直径:165mm×2+65mm×2
高音再生力:20kHz
低音再生力:40Hz
コーデック: SBC
バッテリー:18時間
本体サイズ:幅326×高さ688×奥行368mm
重さ: 16.5kg
PARTYBOX Stage 320 は、JBLの大型Bluetoothスピーカーです。
伸縮キャリーハンドルと2輪ホイールを付けて持ち運びやすくする工夫がある製品です。
サイズは、幅335×長さ669×高さ385mmです。
ソニーのXBシリーズの最上位機より一回り大きいと言えます。
ソニー機と同じで、マイクとエレキギター用の端子がそれぞれ別にある機種で、演奏者向けとしても売られています。
本体の重さは、16.5kgです。
先述のように、ホイール・キャスター付なので、持ちはこびは問題ないでしょう。
スピーカー出力は、240Wです。
サイズ感を反映して、十分な音圧を確保します。
ユニット構成は、中・低音域を担当する165mmのウーファーが2つと、高音域を担当する、25mmのトゥイーターが2つという構成です。
トゥイーターは上部には、2個並列に置かれるという独特の構成です。
構造的に、縦置きで利用するタイプです。
音質は、旧機の傾向と同じでしょう。
ソニーのような「きらびやか」なテーストはないですが、JBLらしく、JBLは、中音域が充実する、ある種「質実剛健」なサウンドが楽しめます。
音質強化技術は、AI SOUND BOOSTという機能が付属です。
AIの解析を利用したアルゴで、音楽をリアルタイムで解析しつつ、スピーカー振動とパワーレスポンスの予測に基づいて最適化させる仕組みとされます。
大音量利用時の音の歪みと低音出力の強化に寄与するとされます。
Bluetoothは、コーデックの対応情報がないです。
未表示でAACに対応していた機種が過去にありましたが、SBCのみだと思います。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、18時間持ちます。
また、本機は、バッテリー交換可能(部品番号:JBL BATTERY400)ですので、なにかしらの事情で、長時間使える場合有利です。
一番はじめに劣化する部品でもあるので、交換できる仕様なのはその部分でも良いです。
ライティング機能は、搭載です。
エフェクトは、JBL PARTYBOXアプリで制御します。
マルチペアリングは、非対応です。
2台までならワイヤレスでつなげるため、ステレオ化は可能です。
防水性は、IPX4なので、泡沫防水です。
完全防水ではないですが野外でも使用できる仕様です。
実際的には、キャリーハンドルで持ち運ぶ際に「雨が降っても大丈夫」というような意図でしょう。
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以上、JBLのPARTYBOX Stage 320 の紹介でした。
重さの部分が「無問題」の状況ならば、かなり能力が高い製品と言えます。
BluetoothがSBCのみですが、JBLはBOSEのように圧縮音源独自にアップスケールする技術に優れます。本機の用途性をふまえても、ここは過度に気にする必要はないでしょう。
拡張性の部分は課題とは言え1台買って「置きっぱなし」で使える製品として、気軽だと思います。
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なお、JBLの「大きめ」の製品で、本機と形状が似ているものが他にもあります。
以下、順番にみておきます。
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【2024年発売】
16・JBL PARTYBOX Club 120
¥54,800 楽天市場 (6/18執筆時)
アンプ出力:160W(RMS)
スピーカー直径:133mm ×2 + 57mm ×2
高音再生力:20kHz
低音再生力:40Hz
コーデック: SBC
バッテリー:12時間
サイズ:幅288×高さ570×奥行297mm
重さ:11.05kg
第1に、JBL PARTYBOX Club 120 です。
新機種で、先ほどの機種の下位機です。
サイズは、幅288×高さ570×奥行297mmです。
本体の重さは、11.05kgです。
先ほどの機種よりは軽め、小さめです。
そのため、折りたたみ式のハンドルのみ付属です。
その代わり、上部にモバイルデバイスドックがあります。
マイク・ギター専用の端子は、本機も付属です。
防水性は、IPS4等級です。
スピーカは、一方、160Wです。
ユニットサイズは、ウーファー2機が133mm、トゥイーター2機が57mmです。
上位機より弱め(小さめ)ですが、一般的に言えば、低音を含めた音圧は「パワフル」であり、問題ないです。ユニット配置も同じです。
音質は、基本的に上位機と同様です。
口径は小さくなるので、比べれば、音圧差はあるといえます。
音質強化技術は、新型なので、AI SOUND BOOSTは装備です。
バッテリーは、最大12時間です。
上位機ほど長くないです。また、バッテリー交換構造もないです。
あとは、だいたい同じです。
Bluetoothは、SBCのみで、ライティングは対応で、ペアリングはステレオならば対応です。
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結論的にいえば、この出力クラスの場合、ソニー機(SRS-XV800)がライバルになります。
ソニーに比べると、JBLはクラシックでスタンダードなユニット配置で音の部分で新しさはないです。ただ、AI SOUND BOOSTの効果を含めて、(言い方は難しいですが)クセのないナチュラルな音圧を普通に楽しみたいならば、選択肢にできるでしょう。
この出力クラスの製品としては、比較的軽いですし、あってよいラインナップと思います。
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【2021年発売】JBLPARTYBOX110JN
17・JBL PartyBox 110
¥49,700 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:160W(RMS)
スピーカー直径:155mm×2+55mm×2
高音再生力:20kHz
低音再生力:45Hz
コーデック: SBC
バッテリー:12時間
サイズ:幅290×高さ568×奥行300mm
重さ:12.55kg
第2に、JBL PartyBox 110 です。
1つ上のPARTYBOX Club 120の旧機です。
旧機の場合も、ウーファーは少し大きめである変わり、重さとサイズの部分ではやや不利な機種といえます。その上で、AI SOUND BOOSTが使えないという仕様です。
一方、旧機は、上部にモバイルデバイスドックがありました。
スマホなどを簡易充電するためのものですが、10.5Wと出力が弱いので高速充電できないほか、ドックにスマホを置く場合、逆さまにしないといけないので、実用的かといわれれば微妙でした。
あとは、だいたい同じです。
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結論的にいえば、こちらでも音圧は担保されるので、値段差があるうちは、選んでも良いように思います。
【2024年発売】
18・ JBL PARTYBOX 710
¥99,907 楽天市場 (6/18執筆時)
アンプ出力:800W(RMS)
スピーカー直径:216mm ×2 + 70mm ×2
高音再生力:20kHz
低音再生力:35Hz
コーデック: SBC
バッテリー:
本体サイズ:幅399×高さ90.5×奥行43.6mm
重さ: 27.8kg
PARTYBOX 710 は、JBLの特大サイズのBluetoothスピーカーです。
ここまでみた製品の上位機ですが、アンプが強いので、バッテリー式ではないです。
サイズは、幅399×高さ90.5×奥行43.6mmです。
本体の重さは、 27.8kgです。
下位機よりだいぶ重く、大きいです。
ハンドルとホイールはありますが、持ち上げる場合はずっしりくるでしょう。
本機も、マイクとエレキギター用の端子がそれぞれ別にあるタイプです。
スピーカー出力は、800Wです。
家庭用として売られているBluetoothスピーカーでは、最強でしょう。
ユニット構成は、中・低音域を担当する1216mmのウーファーが2つと、高音域を担当する、70mmのトゥイーターが2つという構成です。
全面上部に並ぶようにツイーターがある配置で、このシリーズの下位機と同じです。むろん、大きな振動板を駆動させるので、みえない部分で技術差はあるでしょう。
同社の従来機からのクラシックな配置で目をひく工夫はないですが、それだけに、安定した品質(音質)を期待できるでしょう。
音質は、音を振動として感じられる、パーティ用です。
バスレフ構造で低音制御する仕組みで、低音が爆圧しないような配慮があります。
音質強化技術は、下位機に見られるAI SOUND BOOSTとは非搭載です。
本機の場合、ユニットサイズ・パワーに、余裕があるので不要だからつけていないのだと思います。
Bluetoothは、コーデックの対応情報がないです。
SBCのみだと思います。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、先述のように、ありません。
AC電源を取るのがマストです。
一方、上部に、USB出力があってスマホの充電ができますが、最大10.5W給電なので、高速給電は不可です。
ライティングは、対応です。
エフェクトは、JBL PARTYBOXアプリで制御します。
マルチペアリングは、非対応です。
最大で、2台でステレオ化できるのみです。
防水性は、IPX4なので、泡沫防水です。
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以上、JBLのPARTYBOX 710の紹介でした。
ここまで強力なものを個人が買う方は限られるでしょう。
ただ、市販品ではこれまでにないほど強力で、同クラスのプロ(事業者)むけの製品を買うよりはだいぶ安いので、ラインナップとしては貴重です。
【2022年発売】JBLL75MSJN
19・JBL L75ms Music System
¥148,600 楽天市場 (6/18執筆時)
アンプ出力:360W
スピーカー直径:下で説明
高音再生力:25kHz
低音再生力:45Hz
コーデック: SBC
バッテリー:
サイズ:幅790×奥行287×高さ216mm
重さ:15.9kg
L75ms Music System は、JBLが創立75年を記念して出した高級モデルです。
同社のL100などと、デザインコンセプトが同じ系統ですが、こちらについては、「オールインワン型」のBluetoothスピーカーになります。
本体の重さは、15.9kgです。
部屋に置いて使うことを前提とした設計です。
サイズは、幅790×奥行287×高さ216mmです。
コンポと思って貰えればそのような感じです。
防水性は、(当たり前ですが)ありません。。
スピーカーの性能は、総合出力が350Wです。
この部分は、妥協がない作りです。
ユニットは、3ウェイ5スピーカー構成のバスレフ型です。
左右に、133mmのウーファー(パルプコーン)と25mmのツイーター(アルミ)です。
その上で、中央に100mmのセンターミッドレンジと左右にパッシブラジエータを装備する構成です。
写真のように、ケースが湾曲する形状で、壁も利用しつつサラウンド感を出す方式です。
形状的に、部屋の中央の壁側に置く必要がありますが、置けるならば良い音がなるでしょう。
Bluetoothは、対応規格が実表示です。
ただ、JBLですしSBC規格のみと見て良いでしょう。
Wi-Fiは、搭載です。
有線LANも付属なので、オーディオは基本的にWi-Fiでつなげたいという製品です。
なお、Wi-Fiや有線だとハイレゾも通す(192KHz/32bit)のですが、本機については、高音部のスペックが25kHzなので、(少なくとも規格上)非対応で、その再生を意図した設計でもないです。
なお、端子的には、フォノ端子もあります。
AppleのAirplay2に対応します。また、Google系もChromecast built-inです。
Wi-Fiを搭載する上で、Chromecast built-inに対応する機種は、(音質ではなく)利便性の部分でも高度です。
なぜなら、この場合、スマホなどで曲を選んだあとは、音源データはスマホを通らず、定額聴き放題サービスのサーバーから、ダイレクトにコンポに届くからです(上図)。
1・スマホの電池が減りにくい
2・電話着信時ほか、音楽が止まらない
3・スマホとスピーカーに別に音を出せる
この場合、上表の3つのメリットがあります。
先述のAirPlay2も、電話通話の部分は、影響が出ないような配慮があります。ただ、通信は必ずスマホを介すので、それ以外の部分で、対応することに意味はあります。
Chromecast built-inは、Googleのサービスですが、iOS系でも利用可能です。アプリが【Chromecast対応アプリ】であれば、どのOSでも使えます。
Amazon Musicも、キャストできるようになりました。
一見したところ、音声AIにも対応する機種かと思いましたが、その部分は(スマホに依存しない限り)非対応な製品です。
バッテリーは、当然ながら、非搭載です。
マルチペアリング・ライティング機能も、同様です。
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以上、JBLのL75ms Music Systemの紹介でした。
高級機ですが、ソニーとは大将としている年齢層が異なると言えるでしょう。
ここまでの予算を注げば、JBLで揃えるにしても(音的により良い)ステレオが組めるでしょう。ただ、「オールインワン型」でコンパクトな再生装置が欲しい方もいるでしょうし、あって良いラインナップに思えました。
本機については、聴く機会がまだないので、近々試せればと思っています。
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このほか、JBLは「重量級」で、主に家庭内で利用する目的のBluetoothスピーカーを他にいくつか出しています。
以下、順番にみておきます。
【2024年発売】
20・JBL L42ms
¥139,860 楽天市場 (6/18執筆時)
アンプ出力:220W
スピーカー直径:100mm×2+ 20mm×2
高音再生力:25kHz
低音再生力:55Hz
コーデック: SBC
バッテリー:
サイズ:幅617×奥行234×高さ162mm
重さ:12.2kg
第1に、L42msです。
先ほどの機種を小型化した製品です。
サイズは、幅617×奥行234×高さ162mmです。
ボードに置いて邪魔になりにくいので、 日本だと結構ニーズがありそうです。
パワーは、220Wと強力です。
ユニットは、一方、シンプルです。
100mmのウーファーと、20mmのトゥイーターを左右に配置したものです。
クロスオーバーは5kHzで受け渡しです。
その上で、アコースティックウェーブガイドで低音強化しています。 あとは、Wi-Fiに対応する部分を含めて、上位機と目立つ違いはないです。
---結論的にいえば、ユニットを弓なりに配置する方向は上位機と共通していますし、上位機の思想は受け継ぎつつの小型化とみて良いかと思います。
無理やり感はないです。
小型システムをボード上に欲しいと考える場合、結構良い選択肢に思えます。クラシックな配置で、進取性に欠けるとは言えますが、そこを狙ったシリーズでもないでしょう。
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【2022年発売】
21・JBL Boombox 3 JBLBOOMBOX3BLKJN
¥58,780 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
【Wi-Fi搭載】
23・JBL Boombox 3 Wi-Fi JBLBB3WIFIBLKJN
¥69,300 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:180W(RMS)
スピーカー直径:下で説明
高音再生力:20kHz
低音再生力:49Hz
コーデック: SBC
バッテリー:24時間
サイズ:482.4 x 256.9 x 199.7mm
重さ:6.8kg
第2に、JBL Boombox 3 です。
同社の小型スピーカーにもある「バズーガ型」の大きめです。
Wi-Fi搭載機も、2023年に追加されました。
そのメリット性は上で書いた通りです。
JBL Boombox 3は、昭和時代の「ラジカセ」を彷彿とさせる大型のBluetoothスピーカーです。
IP67の防水防塵で、24時間のバッテリーですから、長時間の野外・荒天対応です。
スピーカーは、総合180Wです。
バッテリー利用の場合は、総合136Wと出力が若干落ちますが、問題ないレベルです。
低音域は、楕円形のサブウーファー(189 x 114 mm)が担い、左右に、中低音のミッドレンジウーファー(80.9mm)と高音のトゥイーター(20mm)が2基ずつの、5スピーカー・2.1ch構成です。
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結論的にいえば、本機は(昔ながらの)音圧を楽しむタイプの「バズーカ」です。
少し値段が高く、また、重いですが、パワフルでバッテリーの保ちは良いので、なにかしらの教室利用ほか、地域の行事用などには、使途がありそうです。
なお、似た機種が、Harman Kardonからも出るのであとで見る予定です。
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【2022年発売】【2ペア】
24・JBL 4305P
¥209,800 楽天市場 (6/18執筆時)
アンプ出力:300W(RMS)
スピーカー直径:13.3cm+2.5cm
高音再生力:25kHz
低音再生力:45Hz
コーデック: SBC
バッテリー:
サイズ:W210×H336×D235 mm
重さ:6.6kg
第3に、JBL 4305Pです。
22年登場のBluetoothスピーカーです。
【ブックシェルフスピーカーの比較記事】でみた(アンプのない)スピーカーにも見られる、JBL伝統のスピーカーを、アンプ内蔵のBluetoothスピーカーにしたというもので、2ペア販売のステレオです。
スピーカーは、高音域は、ホーン型の25mmのリングコンプレッションドライバーで、JBLではお馴染みです。
低音域は、パルプコーンの133mmのウーファに、バスレフが下部に2つになります。これでも十分でしょうが、サブウーファーOUTはあるので、増設で2.1ch化も可能でしょう。
一方、本機も、Bluetoothで利用する場合は、SBCなので、Bluetoothの音質は期待できないです。
接続方法は、しかし、これ以外に、光デジタルほか、本機は、有線LAN/Wi-Fi・USBが装備されます。
実際、そちらでの利用がメインでしょう。
そちらの場合、DACが192kHz/24bitまで対応できるため「ハイレゾ級」です。
ただ、スピーカーの能力的に、高音域は25kHzなので、業界の認証基準には満たないスペックではあります。
ネットワークは、本機はWi-Fi部分で、Chromecast built-in対応です。
Wi-Fiで定額聴き放題サービス(Spotify/Google Play/ Apple Musicなど)の、ダイレクト再生ができます。
子の場合、スマホで楽曲を選んでおけば、スマホの介在なしに、各社のサーバーから音楽が直接サウンドバーに行くので、その間、(電話・ゲームなどを含め)スマホを自由に使え、電池の減りも少ないです。
Google系のサービスですが、iOS系の端末でも普通に使えます。AppleのAir Playにも対応するため、どちらかと言えばメインは「Wi-Fi接続」という製品です。
音声AIは、ただし、未装備です。
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結論的にいえば、オーソドックスな2.0chアンプ内蔵ステレオを「現代仕様に改修」したような製品です。
先ほどの「ラジカセ型」と全く違いますが、この部分では同じです。フォノ端子もありますし、基本的にはオールドファン向けには思いますが、ニーズはあるでしょう。
2-2・マーシャルの大型スピーカーの比較
続いて、イギリスのマーシャルのスピーカーです。
アンプでは誰でも知るメーカーですが、スピーカーは、スウェーデンのZIIがライセンスをうけて生産しているようです。
ZIIはヘッドホンでも有名な会社です。日本では、完実電気が販売しています。
【2018年発売】
25・Marshall Kilburn II ZMS-1001896
¥49,980 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:36W
スピーカー直径:
高音再生力:20kHz
低音再生力:52Hz
コーデック: SBC Apt-X
バッテリー:20時間
サイズ: 243 × 162 × 140mm
重さ: 2.5kg
Marshall Kilburn IIは、スウェーデンのZIIが展開するMarshallブランドのスピーカーです。
ヘッドホンでも有名な会社ですが、ギターアンプのイギリスのマーシャルとの提携商品になるようで、ロゴ入りで格好良いです。
日本では、完実電気が販売しています。
本体の重さは、2.5kgです。
クラシックなアンプのようなデザインですが、手に持てるサイズです。
防水性は、輸入品のため、JIS基準の耐久性は不明です。ただ、基本屋内用でしょう。
スピーカーの性能は、総合出力が36Wです。
この部分だけで音質は決まりませんが、数値としては平均以下です。
ユニットは、サイズ不明ながら20Wのウーファーと8ワットのツイーター×2という構成です。変則的な構成のステレオです。
ただ、ステレオの定位を楽しむと言うより、サラウンド感(音の広がり)に個性があります。 配置構成的にも、マルチフォニック(全方位タイプ)です。
低音域の再生力は、むしろ高音域より強調されるべき部分でしょう。
低音重視の製品は、他社の場合、再生周波数帯域を公開しない場合が多いですが、52Hzとしっかり公開し、スペック的にも良いです。
高音域の再生力は、一方、トゥイーターを採用する構造です。
ただ、帯域は20KHzなので、ハイレゾ音質では再生できない製品です。
Bluetoothは、SBCとApt-Xという構成です。
Apt-Xは、Android系のスマホなどに搭載が多い規格で、CD音質のロスレス音源ならば、圧縮なしで送れます。
一方、iOS系は非対応で、その場合、SBCの転送となるので、音質の評価は、利用するスマホ・音楽プレーヤーに依拠しそうな構成です。
一方、同シリーズは、全機ともBluetooth 5なので、機器側と双方の対応があれば、通信安定性は高いでしょう。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、20時間保ちます。
マルチペアリングは、非対応です。
ライティング機能は、ありません。
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以上、Marshall Kilburn IIの紹介でした。
ギターのマーシャルのロゴが格好良い製品です。
一方、使い勝手の部分でいえば、ハイレゾ非対応な部分はよいとして、SBCとApt-Xという部分で、iOSのシェア率が圧倒する日本市場には、やや合わない部分があります。
ただ、低音の音圧は評価できますし、ざっくり適当において「厚みのある音がする」ので、置き方などあまりこだわらず(気にせず)使う場合は、良いモデルの1つかと思います。
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一方、本機以外にもMarshallブランドの大きめのBluetoothスピーカーの販売があります。
順番にみておきます。
【2023年発売】
26・Marshall Middleton
¥49,980 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:60W
スピーカー直径:7.6cm×2 1.5cm×2
高音再生力:20kHz
低音再生力:50Hz
コーデック: SBC
バッテリー:20時間
サイズ: 幅230 × 高さ109 × 奥行95mm
重さ: 1.8kg
第1に、Marshall Middletonです。
スピーカー構成は、直径7.6cmの20Wウーファーと、1.5cmの10Wのトゥイーターが、それぞれ、2基配置されています。
ただ、2ウェイのステレオではなく、4chサラウンドスピーカです。
見た感じ、左右側面にウーファーがあり、トゥイーターが前後の両サイド、真ん中後面に、パッシブラジエータというユニークな配置です。
いずれにしても、最近の流行をふまえて、立体的な音場の再現を重視した新しい作りと言うことになると思います。同社は、「トゥルーステレオフォニック」と呼びます。
サイズは、先ほどの機種より少し小型です。
重さは、それでも1,8kgです。
Bluetoothコーデックは、SBCのみです。
本機の方向性としては、それで良いのでしょう。
一方、複数台同時につなげての再生(スタックモード)も対応です。
ただし、2台で「ステレオ」になるというわけではないです。
そのほか、IP67の防水・防塵等級があるので、野外でもハードに使える仕様です。
バッテリーは搭載で、20時間の保ちです。
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結論的にいえば、個人的には、同社の製品で、一番音作りの部分で面白そうだと感じた製品です。
方向性としても「今どき」なので、あえて同社から1機選ぶとすればこれかなと思います。
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【2020年発売】
27・ Marshall TUFTON
¥79,980 楽天市場 (6/18執筆時)
アンプ出力:80W
スピーカー直径:
高音再生力:20kHz
低音再生力:40Hz
コーデック: SBC AptX
バッテリー:20時間
サイズ: 229 × 350 × 163mm
重さ: 4.9kg
第2に、arshall TUFTONです。
すこし大きめの製品になります。
重さは、4.9kgと、重量級です。
スピーカーは、ただ、前面1機のウーファー(40W)と、ミドルレンジ(15×2W)、ツィーター(10W)と、3ウェイ式を採用します。
大きなウーファーを採用できた結果、低音域の再生周波数帯域は向上しています。
ネックは、パワーに比した価格競争力に乏しい点でしょう。
防水等級は、IPX2ですので、野外にはあまり向きません。
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【2023年発売】Acton II後継品
28・Marshall Acton III
¥45,980 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:45W
高音再生力:20kHz
低音再生力:45Hz
サイズ:W260xH170xD150 mm
重さ: 2.85kg
29・Marshall STANMORE III
¥64,980 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:65W
高音再生力:20kHz
低音再生力:45Hz
サイズ: W350xH203xD188mm
重さ: 4.25kg
【2023年発売】
30・Marshall WOBURN III
¥99,980 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:120W
高音再生力:20kHz
低音再生力:35Hz
サイズ: W400xH317xD203 mm
重さ: 7,45kg
スピーカー直径:
コーデック: SBC
バッテリー:
第3に、Marshall Acton IIIはなどです。
同社の「Home Bluetoothシリーズ」に属する製品です。
それ以外の機種も、同じコンセプトの高出力型になるので、同時にみていきます。
本体の重さは、Acton IIIで2.85kgです。
このシリーズは持ち手がない代わりに、上部に操作系があり仕様です。
バッテリーも未搭載(電源式)なので、自宅用です。むろん、防水性もないです。
スピーカーの性能は、Acton IIIで総合出力が45Wです。
ユニット構成は製品によって異なりますが、全てサイズは不明機です。
Acton IIIとSTANMORE IIIは、1ウーファー+2トゥイーターのステレオです。マルチアンプ(D級)構成です。
WOBURN IIIは、1ウーファー+2ミッドレンジ+2トゥイーターです。
ウーファー(90W)がわりと強力なので、低音は価格相応に強化されるでしょう。
Bluetoothは、ただし、SBCのみです。
Wi-Fiは、未搭載です。
マルチペアリングは、非対応です。
ライティング機能は、ありません。
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結論的にいえば、もう少し中身のユニットの説明が欲しいと思った機種です。
ブランドロゴを含めて外観で選ぶ製品に思えてしまうん度江。
おそらく、従来機同様に低音域の厚みを重視する方向で、ステレオ感はさほどは得れないタイプです。自宅ならばBGM用でしょう。
2-3・Bang&Olfsenの大型スピーカー
続いて、デンマークの音響メーカーとなるBang&Olufsenの製品です。
北欧系の企業らしく、デザイン性の高い製品を展開します。
【2020年発売】
31・Bang&Olufsen Beolit 20
31・Bang&Olufsen Beolit 20
¥89,091 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:70W
スピーカー直径:14cm, 3.8cm×3
高音再生力:20kHz
低音再生力:37Hz
コーデック: SBC AAC
バッテリー:8時間
サイズ: 幅230x奥行189x高さ135mm
重さ:2.7kg
Beolit 20 は、デンマークのBang&Olufsenの販売するBluetoothスピーカーです。
人気のあったBeolit 17 のバッテリーを強化した新モデルです。
本体の重さは、2.7kgです。
防水性は、ありません。
レザー製のハンドルを装備するおしゃれなアルミの筐体ですし、基本的に室内で利用するものでしょう。
スピーカーの性能は、総出力は70Wです。
用途的に十分です。
ユニット構成は、3.8mmのツイーター3基と、140mmのウーファー1基という構成です。
本機は、無指向性のいわゆる360度スピーカーの類です。
そのため、置き場所にに左右されず、どこでもサラウンド感が得やすいです。
なお、ステレオの定位感が欲しい場合は2台ペアリングすることで可能です。
低音域の再生力は、あまり冒険しない感じです。
前世代のBEOLIT 17は、聴いたことがありますが、聴き疲れしない構成の中音域重視でした。
新機種は、それより低音は出るようですが、メーカー柄的にバランスは崩れないでしょう。
高音域の再生力は、本機については、ハイレゾ未対応機です。
欧州は、(日本ほど)あまりハイレゾを重視しないです。
Bluetoothは、SBC/AACです。
Wi-Fiは、未装備です。
マルチペアリングは、2台(ステレオ)ならば対応です。
バッテリーは、通常のリスニング音量で、8時間となります。
一方、本機は、上部がQi充電器になった仕様で、ワイヤレス充電に対応するスマホ(iPhoneなど)ならば、置くだけで充電可能です。
ただ、給電力は、5Wとかなり弱いので、寝ている間の充電用でしょう。
なお、一般的な(ワイヤードでの)バッテリーの給電力と速度については、このブログの【モバイルバッテリーの比較記事】に以前まとめました。
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以上、Bang&OlufsenのBeolit 20の紹介でした。
スマホ充電対応という部分で、寝室などに置く、すこし大きめのスピーカーとして魅力的です。
音質も値段相応です。音質に対する哲学もあるメーカーですし、利便性を重視しつつも、音質にもこだわりたい場合は、選択肢になります。
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【2023年発売】
32・Bang&Olufsen Beosound A5
¥200,000 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:70W
スピーカー直径:13.3cm, 5.1cm×2 1.9cm
高音再生力:23kHz
低音再生力:32Hz
コーデック: SBC AAC
バッテリー:12時間
サイズ: 幅285x奥行130x高さ187mm
重さ:3.743kg
なお、オーディオ(ながら)どちらかというと「インテリア」性重視の製品なので「あっさり」な紹介ですが、 Beosound A5という高級機がでました。
外観は、アルミの筐体に、オーク材のハンドル、ペーパーラフィア(漉き紙)を利用したウッディなタイプです。
スピーカーは、13.3cmのウーファー1基、5.1cmのミッドレンジ2基と1.9cmのトゥイーターです。
ユニークな配置ですが、本機も360°スピーカーの仲間でしょう。
防水性は、IP65です。
素材的に汚れないわけではないので、値段的に持ち運ぶ方は限られるかなと思います。
ただ、モジュールデザインのロングライフ設計で、部品交換での修理に対応すると明言します。「アップデートしながらご愛用いただけます」とのことです。
そうそう壊れるタイプの家電ではないですが、輸入元の完実電気を含めて、「製造終了後8年」という業界基準を超えて、本当に「一生もの」として修理してくれるならば、この金額を出す価値もあろうと思います。
その場合、腕時計のように製造国まで戻すような感じならば、修理代も馬鹿にならないでしょうが、それを避けるための「モジュール構造」でしょう。
2-4・DENONの大型スピーカー
続いて、日本の音響メーカーDENONの製品です。
同社は、低音域の充実度で有名な日本の古豪メーカーですが、現在は、マランツと共にD&Mグループ(サウンドユナイテッド)です。
【2020年発売】
【単品(黒)】
33・DENON HOME 150K
¥26,927 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
【ペアセット(白)】DENONHOME150NVSTW
34・DENON HOME 150NV STW
¥42,930 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:48W
スピーカー直径:25mm+89mm
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC
バッテリー:
サイズ: 約120×187×120mm
重さ: 1.7kg
DENON HOME 150 は、デノンが2020年に発売した、大きめのBluetoothスピーカーです。
本機は、シアターシステムの(ワイヤレス)リアスピーカーとしての開発ですが、単体発売もあります。
ホワイトモデルは、ペア販売です。、その場合、ワイヤレスステレオとして利用できます。
本体の重さは、1.7kgです。
防水性は、ありません。
要するに、本機は、家庭用の少し大きめのBluetooth対応スピーカーと言えます。
スピーカーの性能は、総出力は48Wです。
25mmのツイーターと、89mmのウーファーという構成です。
素材的な工夫はあまり明示されず、普通のドーム型ツイーターと、ペーパーコーンです。
モノラルスピーカーですが、1機で利用も想定して、フロントバッフルの形状を工夫しています。
低音域の再生力は、このブランドは、厚い低音域を特長としますが、本機もその傾向を保ちます。
ただ、出力からして、どちらかというと、本機は、2台購入して、ステレオ再生をを基本用途にしていると思われます。
高音域の再生力については、本機は、ハイレゾ対応を明記します。
ただ、各協会の認証マークがなく、周波数帯域の明示もないので、スピーカー自体にその再生力があるかは不明です。
アンプは、ただ、192kHz / 24bitに対応できてはいます。
ハイレゾ音源は、ただ、後述するHEOSアプリが、Amazon Musicのハイレゾ音源(Ultra)に24年から対応しました。
そのほか、Wi-Fi経由で、PC・NASなどからお持ちの音源の再生もできます。
Bluetoothは、ただ、SBCのみです。
したがって、Bluetoothではハイレゾは無理ですし、CD音源の音質も劣化します。
Wi-Fiは、一方、搭載です。
AppleのAirPlay2に対応しています(DLNAは非対応)
一方、音声入力については、ソニーと異なり、非対応です。
Google系とAmazon系に対応するような記載ですが、要するに、別途【スマートスピーカーの比較記事】で紹介したような機種をお持ちならば、本機で音声操作もできる、ということです。
一方、DENONとマランツの製品ですので、同社のHEOSというスマホアプリを利用できます。
Amazon MusicやSpotifyなどを、単一のアカウントで管理し、ログインできるあぷりです。
また、本機は、CD音質以上の音源を再生できる「Amazon Music HDは(こちら)」も利用できる仕様です。
マルチペアリングは、HEOSを利用することで可能です。
ステレオ化もこれを利用します。
バッテリーは、非搭載です。
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以上、DENONのDENON HOME 150 の紹介でした。
同社の音質(充実する低音域)のファンに向けた製品だと思います。また、HEOSがネット上のハイレゾ音源対応になった部分で、その部分での利便性もやや増しました。
ただ、同社のこのシリーズは、音声AIを搭載した上位機があります。【スマートスピーカーの比較記事】で紹介していますので、比較しても良いでしょう。
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【2020年発売】
35・デノン DENON HOME 250K
¥37,836 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:80W
スピーカー直径:20mm×2+102mm×2
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC
バッテリー:
サイズ: 約295×217×120mm
重さ: 3.7kg
なお、本機の上位機として、単独でステレオ再生ができる製品も同時発売されました。
20mmのコーンと102mmのウーファーを左右に搭載し、さらに後面に、低音を補強する133mmのパッシブラジエーターと、実に「デノンらしい」低音が聴けそうな構成です。
ただ、本機の場合も、AIは内蔵されない機種です。
2-5・アンカーの大型スピーカー
同社は、音響メーカーではなく、世界的なバッテリーメーカーです。
しかし、最近一部の高級機で、音響メーカーとタッグを組み、オーディオ的な実力がある機種を出してきています。
【2024年発売】
35・ANKER Soundcore Boom 2 A3138511
¥(19,990) Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:80W
スピーカー直径:20mm×2 + 90×120mm
高音再生力:40kHz
低音再生力:20Hz
コーデック: SBC
バッテリー:24時間
サイズ:幅296×奥行185×高さ101mm
重さ:1.7kg
ANKER Soundcore Boom 2 は、ANKERの発売する大型Bluetoothスピーカーです。
本体の重さは、1.7kgです。
幅296×奥行185×高さ101mmですので、外出先に(車なら)気軽に持ち運べるサイズです。。
防水性は、意外と持っており、IPX7等級です。
水辺での利用もある程度まで配慮があります。
アンプ出力は、総合80Wです。
バスアップ時の出力になります。
ユニットは、2WAY式です。
サブウーファー(50W)とトゥイーター(15W)2つです。
チタンコートのウーファーは、レーストラック型で90×120mmです。
トゥイーターは、20mmになり、左右に配置されます。
なお、同社は「ステレオ」と本機を表現してはいません。
いずれにしても、デジタル処理で音場を拡げる「今どき」な方向でしょう。
ただ、360度スピーカーではないので、基本的には壁ぎわ設置が良いように思います。
マルチペアリングは、対応です。
その場合、「ステレオ」にできます。低音域は、サイドのパッシブラジエータで強化しています(BassUpテクノロジー)
周波数帯域の値をみても、同社の製品としては数字が良いです。
Bluetoothは、コーデック対応の説明がないです。
おそらく、SBCのみでしょう。
なお、同社のアプリで、イコライザ調整は可能です。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、同社の良い部分であり、24時間保ちます。
なお、USB端子を備えており、4900mAhのバッテリーとしてスマホに充電できます。
供給電力量は非開示ですが、おそらく10Wほどで高速充電は非対応でしょう。また、量としても1回充電してしまえば、スピーカーは使用できないほどの量です。
ライティング機能は、さりげない感じですが、両サイドに搭載です。
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以上、アンカーのANKER Soundcore Boom 2 の紹介でした。
比較的安い製品ですが、昔の「ラジカセ」のような間隔で利用できそうな製品です。
バッテリー量も同社らしく多いですし、低音は十分に出そうな仕様でもあります。(高望みはできませんが)値段相応の実力を発揮できるでしょう。
【2025年発売】(執筆時在庫割引あり)
36・ANKER Soundcore Boom 2 Pro A3134A11
¥36,990 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
【2024年発売】
37・ANKER Soundcore Boom 2 Plus A3134511
¥34,990 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:140W
スピーカー直径:20mm×2 + 114mm×2
高音再生力:40kHz
低音再生力:20Hz
コーデック: SBC
バッテリー:20時間
サイズ:幅442×奥行151×高さ228mm
重さ:3.8kg
Soundcore Boom 2 Proは、アンカーの大型Bluetoothスピーカーの上位機です。
旧機のSoundcore Boom 2 Plusが残ります。
仕様はほぼ同じで、防水等級のみ、新機種がIP68と防塵等級も付く仕様です。旧機は、防水等級のみIPX7でした。
あとの部分に(今のところ)仕様差は見受けられません。ただ、短期間の名称変更ですので、なにかしら問題点が「潰されて」いる可能性があります。値段もそう変わらないので、新機種が良いかと思います。
本体の重さは、3.8kgです。
ストラップ付きで配慮がありますが、重めと言えます。
防水性は、IPX7等級です。
アンプは、総合出力が140Wです。
ユニットは、本機の場合、ステレオ構成です。
114mmのウーファーと20mmのトゥイーターが左右に装備されます。
こちらは(紛うことなき)ステレオ構成と言えそうです。 マルチペアリングは、本機も対応です。
ただ、本機は先述のように、単機でも「ステレオ」です。
低音域は、デジタル処理とサイドのパッシブラジエータで強化しています(BassUpテクノロジー)
周波数帯域の値をみても、同社の製品としては数字が良いです。
Bluetoothは、本機もコーデック対応の説明がないです。
SBCのみと考えて良いでしょう。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、本機も24時間です。
7500mAhのバッテリーが内蔵で、本機もスマホなどに緊急充電が可能です。
あとは、下記と大きな違いはないです。---
以上、Soundcore Boom 2 Plusの紹介でした。
下位機より大きいですが、この形状で(昔の)「ステレオコンポ」のように使いたいならば、本機が良いでしょう。
【2025年発売】
(上位機)
38・ANKER Soundcore Rave 3S A31A3012
¥49,990 Amazon.co.jp (6/18執筆時)
(下位機)160W
39・ANKER Soundcore Rave 3 A31A3011
¥----- Amazon.co.jp (6/18執筆時)
アンプ出力:200W
スピーカー直径:165mm×2 + 63mm×3
高音再生力:45kHz
低音再生力:20Hz
コーデック: SBC AAC
バッテリー:12時間
サイズ:幅330×奥行280×高さ504mm
重さ:10.2kg
ANKER Soundcore Rave 3S も、アンカーの大型Bluetoothスピーカーの上位機です。
主に「カラオケ」用に用意された製品といえるラインです。
なお、現状未発売の下位機( Soundcore Rave 3)は、アンプ出力160Wなのでがやや弱めです。一方、ドライバ構成は同じですが、後述するボーカル除去機能がない構成になります。
こちらは、マイクが基本セットです。
ボーカル除去機能(AIボーカルリムーバー)が搭載されます。
この機能は、スマホ側依存ではなく、スピーカー内蔵AIチップ(NPU)が処理します。
書誌での処理遅延は、ほぼない(60ms)とされます。もちろんカラオケ用です。
本体の重さは、10.2kgです。
一般的に言えば「重い」わけですが、カラオケ対応のポータブルスピーカーと考えれば、そうとも言えないでしょう。
防水性は、IPX4規格です。
大雨でなければ、野外で使っても問題ないレベルです。
アンプは、総合出力が200Wです。
かなり強力です。
ユニットは、16.5cmのウーファーと、直列配置の6.3cmのフルレンジが3基です。
4ウェイ構成ですが、単体ではモノラル構成になります。
ただ、用途的に、「聴き入る」ものではないですし、必要ならば、ペアリングすればステレオになります。
低音域は、このドライバー構成なら問題ないです。
おなじみのバスアップもありますし、パッシブラジエータによる強化もなしています。
マルチペアリングは対応です。
ただ、本機は先述のように、単機でも「ステレオ」です。
Bluetoothは、Bluetooth 5.3です。
コーデックは、SBCとAACに対応です。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、本機も12時間です。
そこまで長くはないですが、用途からして問題ないです。
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以上、ANKER Soundcore Rave 3Sの紹介でした。
スマホベースでも使える、値ごろ感がある「カラオケセット」として人気が出そうです。
付属のワイヤレスマイクも、ノイズ対策ほか最低減の機能性がありますし、先述の、AIボーカル除去を含めて、手頃な構成に思います。
スピーカーは、前方向に強そうな仕様ですが、この目的ならば問題なさそうです
今回の結論
大型Bluetoothスピーカーのおすすめはこれ!
というわけで、今回は、大型のBluetoothスピーカーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・大型Bluetoothスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:JBL 1〈米国〉
2・大型Bluetoothスピーカーの比較 (2)
2-1:JBL 2〈米国〉
2-2:Marshal〈英国〉
2-3:B&O〈デンマーク〉
2-4:DENON〈日本〉
2-5:アンカー〈米国〉
3・大型Bluetoothスピーカーの比較 (3)
3-1:他の企業〈各社〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
音質 ★★★★★
重低音 ★★★★★
防水性 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く3回目記事(こちら)は、残りの企業の製品をみたあと結論編に入ります。
いつものように、目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら