1回目記事からの続きです→こちら
5-1・NTTソノリティのヘッドホン

5回目記事のトップバッターは、NTTソノリティのBluetoothヘッドホンです。
21年設立のNTTの音響関連企業になります。
以前から、紹介してみたいメーカーでしたが、このブログのカテゴリーだと「はまる」製品がなかったので、こちらが初登場です。
1・Bluetoothヘッドホンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:BOSE〈米国〉
2・Bluetoothヘッドホンの比較 (2)
2-1:Apple〈米国〉
2-2:Beats〈米国〉
2-3:パナソニック〈日本〉
2-4:ヤマハ〈日本〉
2-5:オーディオテクニカ〈日本〉
3・Bluetoothヘッドホンの比較 (3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:Anker〈米国〉
3-3:SHURE〈米国〉
3-4:Scallcandy〈米国〉
4・Bluetoothヘッドホンの比較 (4)
4-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
4-2:B&W〈英国〉
4-3:ダイソン〈英国〉
4-4:B&O〈北欧〉
4-5:AKG〈北欧〉
5・Bluetoothヘッドホンの比較 (5)
5-1:NTTソノリティ〈日本〉
5-2:JVCビクター〈日本〉
5-3:AVIOT〈日本〉
5-4:final・Edifier・Sonos ほか
6・Bluetoothヘッドホンの比較 (6)
6-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら各機をみていきます。
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また、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2024年発売】
42・NTTソノリティ nwm ONE MBH001KA
42・NTTソノリティ nwm ONE MBH001WA
¥39,600 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:開放型
再生周波数帯域:40Hz-20kHz
ドライバー:35mm+12mm
コーデック:SBC AAC LC3
3D音響:対応(360 Reality Audio)
個人最適化:
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:約185g
nwm ONE MBH001Kは、日本のNTTソノリティが販売する製品です。

本体の重さは、185gです。
オープン型ですが、これまでにないユニークな形状で、スピーカーユニットに空洞があります。

音漏れは、形状的にあるといえます。同時に、対策も強いと言えます。
NTTソノリティ自体、21年の創業自体「音を空間に閉じ込める」PSZ技術の普及開発のためのものだったようで、それをヘッドホン化にしたものが本機になります。
オープン型イヤホンだと(今だと)他社でもみられる技術ですが、逆位相の音を放出することで、周りの音漏れを防ぐという工夫です。
音量にもよりますが、パーソナルゾーン(30-50cm前後)ほど離れれば、音はきこえにくいと言えます。逆に言えば、例えば、隣り合った席に座って、密閉型のように「無音」というわけではないです。
同じ方式のイヤホンでも書きましたが、この部分は、目的性によりユーザーレビュー評価がばらつくと思うので注意してください。
Atlasの基準だと、音漏れは、他の開放型と同じで「ある」タイプでになります。

ドライバーは、構造上の利点で、ヘッドホンでは珍しいWドライバーです。
35mmのウーファーのほか、同軸上に12mmのトゥイーターを配置した2WAYです。
オーバーヘッド型ヘッドホンの場合、フルレンジ(1WAY)が伝統形状で、かなり珍しいです。
ウーファー・トゥイーターとも、カーボンファイバー強化セルロースです。
前者は、フリーエッジ構造で全体が振動するので、35mmでも小さいとも言えないと思います。なお、ハウジングは、2気室にわけて、アンプもそれぞれ独立させています。
音質は、コーデック的にハイレゾ再生を目的にしないこともあり、高音域の「きらびやかさ」(輝き)は、重視されません。ただし、音質は自然な感じで悪くないです。
中音域は、マルチアンプ駆動と振動版の性質もあり、それなりの明晰感です。2WAYですが、同軸配置が聴いているのか、継ぎ目も自然で、ボーカルも輪郭を含めてclearです。
低音域は、質感(スピード感)はありタイトですが、下位クラスの製品と比べてもやはり課題になります。 一方、音場と定位感は、オープン型でもありますし良いです。
自宅で、BGM用途で自然に、中音域が重要なコンテンツ(ボーカル、ジャズなど)などの音楽を聴く場合良さそうです。
再生周波数帯域は、40Hz-20kHzです。
ハイレゾ対応水準ではないです。

Bluetoothコーデックは、SBC AAC LC3です。
このほか、CVSD、mSBCも規格対応ですが、音楽を聴く部分では関係ないです。
ハイレゾは対応できません。
通信安定性の面では、Bluetooth5.3に対応します。
連続再生時間は、最大20時間です。

立体音響は、ソニーの360 Reality Audio規格に対応です。
音質のパーソナライズにも、対応です。
同社のアプリ(nwm Connect )で、聴覚特性に応じたフィッティングができます。
ソニーの立体音響(360 Reality Audio)は非対応気でも再生可能ですが、聴覚特性に応じたフィッティングができる機種は、本機のような「認定ヘッドホン」のみです。
ノイズキャンセリング機能は、非対応です。
構造的に、外音(騒音)がある場所だと、没入感はないといえます。
マイクは、搭載で、通話も可能です。
外音取り込みは不要なのでありません。
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以上、nwm ONE MBH001Kの紹介でした。
注意点はあるにせよ、工業デザインとしての面白さは、群を抜く製品です。
ノイキャンがなく、音漏れもするので、利用するシーンは選びますが、例えば、自宅で使う、公共交通機関以外の移動中に使うような感じでは「あり」におもえます。
音質も、きいた限りでは、2WAY式ですが、調整すれば中音域の音の継ぎ目の違和感もなく良かったです。ただ、繰り返しますが、低音は膨らまず、また、音漏れはします。
なお、先述のフィッティングは、あくまで、聴覚特性の調整なので、利用中の装着状況の変化をリアルタイムセンシングして補正する感じではないといえます。
本機は、形状的に装着自由度が高い(割と動く)ので、装着状況やその変化に少し弱い感じがしました。製品完成度は高いと思いましたが、2WAY式でもありますし、その部分に今一歩、工夫があっても良かったかなとおもいました。
5-2・JVCビクターのヘッドホン

続いて、JVCビクターのBluetoothヘッドホンです。
JVC(ケンウッド)で出される音響機器もありますが、なにかしら「こだわり」がある製品は、最近は、JVCビクターブランドで出しています。

【2024年発売】
43・JVC Victor HA-S99N-B
¥14,291 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー: 36mm
コーデック: SBC・AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:35時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:195g
HA-S99N-B は、JVC VictorのBluetoothヘッドホンです。

本体の重さは、196gです。
インイヤー型と言えるほどではないものの、小径のオーバーヘッドで軽いです。
その部分で、ターゲット層がはっきりしている製品です。
ビクター犬のロゴがさりげなくあるのが光ります。

ドライバーは、口径が36mmです。
カップを小さくするため(ぎりぎり)削った感じです。 「半ば40mm」といえる水準であるのは、軽さとサイズと価格を考えると、優秀といえます。
音質は、いわゆる「ウォーム系」です。
ほどほどの量感のある低音域と、ボーカルが聴きとりやすい中音域を特徴とします。
高音域はあまりキラキラせず、自然な感じです。重低音はあまり強めに出ません。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.3です。
マルチポイントも対応ですし、問題ないです。
連続再生時間は、ノイキャンONで35時間です。
十分でしょう。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式です。
仕様状況にあわせた調整はないタイプですが、この価格ならば仕方ないでしょう。
外音取り込みもモードはあります。
マイクも、付属です。
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以上、JVCのHA-S99N-B の紹介でした。
良く言えば、個性がないが総合的には「まとまっている」といえるスペックです。
ただ、JVCらしい機能と言えるものが何もないので、おすすめできるポイントがあるかと言われると、微妙な製品です。
5-3・AVIOTのヘッドホン

続いて、日本のAVIOT(プレシードジャパン)が販売する製品です。
日本の若いブランドで、「クラシックから最新のアニソンまで」日本の音を知り尽くした技術者が作っているという触れ込みで、主にネットで人気です。
ピエール中野さんを迎えてのコラボチューンなモデル展開などでもおなじみです。
イヤホンでプレゼンスがある会社ですが、ヘッドホンも販売します。

【2022年発売】
44・ プレシードジャパン AVIOT WA-Z1PNK
¥80,000 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:セミオープン
再生周波数帯域:10Hz-40kHz
ドライバー:(平面磁界駆動式)
コーデック:SBC AAC LDAC
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応(バランス対応)
重さ:(420g)
WA-Z1PNK は、日本の プレシードジャパンがAVIOTブランドで販売する製品です。
イヤホンで最近プレゼンスがある会社ですが、ヘッドホンはこちらが初でした。
ピエール中野さんを迎えてのコラボチューンなモデルです。
本体の重さは、カタログでは非開示です。
ただ、実測値として、WA-Z1PNKの重さは420gとのことでした(メーカー)。
この部分と、構造的に音漏れがあるセミオープンなので、自宅(スタジオ)専用です。
音抜けは良いでしょう。外装はアルミです。

ドライバーのサイズは、非開示です。
種類は、平面磁気振動型ドライバーです。
このタイプは、オーディオでは昔からありますが、一時期は消えていました。新しく生産拠点が出てきたのか、新興の中国勢を発信源に最近また増えています。
小型化が難しい一方で、広い周波数帯域で歪みが少ないためハイレゾ向きと言われます。
インピーダンスは、32Ωです。
このドライバ方式は過去においては能率が課題でしたが、近年改善が見られます。

なお、本機は、Bluetooth SocのDAC機能を使わず、ESS社のチップを単独採用します。
型番は分かりませんが、ワイヤレスヘッドホンではユニークです。とくに、高音域における微細音の再現性は良さそうです。
音質は、高音域に特長があります。
ドライバーの全面駆動で歪みや位相乱れがでにくいので、ハイレゾ特有の「きらびやかさ」(輝き)が綺麗に出ますし、音も自然です。
中音域は、明晰感も十分でありつつ、ボーカルもしっかり前に立ちます。音場と定位感も高く、質は良いです。
低音域は、一方、質感(スピード感)は優れます。一方、低音域はこの方式だと課題ですが、チャンバーとエアフローの工夫で改善がしめされます。
ただ、セミオープン構造の限界も含めてですが、平面磁気振動型は、中低音域の「パンチ」ほか、とくに、重低音の沈み込みは課題になります。
再生時間は、20時間ですので、実用範囲です。
再生周波数帯域は、低音域は10Hzで、高音域は、40kHzです。
音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

Bluetoothコーデックは、SBC・AACほか、LDACです。
ソニー系の構成で、ハイレゾ対応です。
立体音響は、特別な対応表明はないです。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、機能として持ちません。
オープン型ですし、そうでしょう。
マイクは、搭載です。
外音取り込みはありません。
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以上、 AVIOT WA-Z1PNKの紹介でした。
セミオープンのワイヤレスはあまり見ないので、稀少性があります。Bluetooth SOC側のDAC機能を使わず、ESSのDACを別に載せるのも、結構面白いです。
音質は、平面磁気振動型ドライバー搭載、でハイレゾ特有の「きらびやかさ」(輝き)が綺麗にでる上で、音の分離が良い部分、音場と定位感が広い部分などよ見どころです。
仕組み上、単一平面ドライバーは(電気的)クロスの問題が起こらないので、高解像度のハイレゾには向くと言って良いです。
課題は、低音域です。質感は良く締まりも良いのですが、フラットな振動版なので、一瞬のパンチ力が弱く、重低音もあまり深くないです。
そのほか「繊細」なので、再生品質が「音源の質」に左右されやすい部分もやや注意点といえます。
加えて、軽量化しにくく、重さがあるのが、実用上の注意点です。音質傾向を含めて、長時間つけっぱなしで、聴き疲れなく使えるタイプではないといえます。

【2025年発売予定】
(通常版)
45・ プレシードジャパン AVIOT WA-J1-BK
45・ プレシードジャパン AVIOT WA-J1-WH
¥39,600 楽天市場 (11/5執筆時)
(HYDEオリジナルチューン)
45・ プレシードジャパン AVIOT WA-J1-666
¥39,600 楽天市場 (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー:平面磁気D+ピエゾ+ダイナミック
コーデック:SBC AAC LDAC LC3
3D音響:対応(自社規格)
連続再生時間:140時間(最大)
ノイズキャンセル:
有線接続:対応(バランス対応)
重さ:325g
AVIOT WA-J1も、日本の プレシードジャパンがAVIOTブランドで販売する製品です。
2025年登場の製品で、こちらは、普通に密閉型です。

本体の重さは、325gです。
オーバーヘッド型で、カップも大きめなので、普通に重さはあります。装着時の側圧はやや強めです。

ドライバーは、本機はトリプルドライバーです(トライブリッド3ドライバー)。
通常のダイナミックドライバーの同軸上に、平面磁気振動型ドライバーと、ピエゾドライバーをそなえます。この構成は「世界初」だそうです。
ピエゾは、圧電素子と振動板を一体成形したタイプで、高音域用のユニットです。同時期にでた同社のイヤホンのほか、日本のオーツェイドが高級有線イヤホンで使っています。
ヘッドホンの場合、中音域で音の継ぎ目の問題(過渡特性や位相差)を抱えるより、ドライバーを大きくした方が、問題なくレンジが拡がるというのが、基本的に「大手では常識」かと思います。
2ユニットも珍しいのに「3ユニット」にした部分に「面白さ」は感じますし、宣伝効果もあるでしょう。なお、大きめのベント(孔)がありますが、自宅内なら音漏れは気になりません。
再生周波数帯域も、非公開です。
コーデックは対応なので、ハイレゾ認証マークはあるのでですが、それ向きの設計なのは不明です。
音質は、先ほどのWA-Z1PNKに対して低音の量感が強めです。
その上で、高音域は平面磁気+ピエゾで、ハイレゾ向きな解像感を持ちます。
一方、低音の質感(スピード感)、中音域の明晰性は、やや負けます。
また、3WAYということで、音の継ぎ目(クロス)の質にやや課題が見られます。音場と定位感も、比べれば、WA-Z1PNKでしょう。
音質のパーソナライズは、とくに、機能性を持ちません。

Bluetoothコーデックは、SBC・AACほか、LDACです。
LC3もアップデートで対応とのことです。
このほか、ゲーム向きの低遅延モードもあります。
立体音響は、対応表明があります(アドバンスド・3Dスペーシアルオーディオ)
自社開発か、外販ユニットの調整かはわかりませんが、ステレオ音源を3Dアップコンバートする仕組みになります。
5段階でかかりが調整できるとされます。
ヘッドトラッキングは不可なので、基本的に音楽用です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.3ですので、問題ないです。
連続再生可能時間は、140時間です。
かなりのスタミナですが、おそらくノイキャンOFF時の値でしょう。

ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
今回の分類だと、Wマイク式(自動)に相当します。
リアルタイム分析は、騒音の種類以外の把握の記載がなく、マイク数も片側2マイクですので、Adaptive ANCでもそこまで新しい世代ではないです。
ただ、本機は、あまりアクティブに歩き回って使うような感じでもなさそうですし、「ほどほど」にしているのだと思います。
マイクは、搭載です。
通話専用に1マイクあります。ノイキャン用のマイクが併用されるかは説明がないです。
AI技術を利用した通話ノイズ処理も対応です。
最近は各社ともデフォルトになってきました。
外音取り込みは、対応です。
アプリで、ヘッドホンのボタンに機能性を設定することができます。
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以上、 AVIOT WA-J1の紹介でした。
「多ドライバー方式」が、イヤホンだけでなく、ヘッドホンに向く方式なのかをしる「手がかり」として個人的に注目していた製品です。
低音域の量感が担保されつつ、平面磁気振動型ドライバーと、ピエゾドライバーの効果で、ハイレゾ特有の、微細音の再現性も良いです。
未調整だと中音域が多少控えめの(軽度の)ドンシャリ系なので、どちらかといえば、ロックなど「元気な音源」が合いそうです。長時間リスニングは、音質他、装着感もふくめて、やや疲れやすいでしょう。
ただ、方式が大きく異なるユニットのクロスが2箇所あるため、特に中高域ですが、音の一体感や「自然さ」にはやはり課題があるように思えます。
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なお、同ブランドからは、このほか以下のようなモデルの展開もあります。
順番にみていきます。

【2024年発売】
46・ プレシードジャパン AVIOT WA-V1
¥13,500 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
【ピエール中野コラボモデル】
46・ プレシードジャパン AVIOT WA-V1-PNK
¥18,800 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:120時間(最大)
ノイズキャンセル:Wマイク(自動)
有線接続:対応
重さ:267g
第1に、AVIOT WA-V1です。
先ほどの機種の下位機です。
こちらも、コラボモデルがあります。

重さは、267gです。
外回りの見映えも今どきで、シンプルで割と良いです。
つけ心地も配慮があります。

ドライバーは、普通の40mmのドーム型です(PET素材)。
ハウジングを電源周りと分ける工夫(2重構造ハウジング)を採用するなど、音周りに工夫があります。音抜け部分の弊害を防ぐため、ダクトを付ける工夫もあります。
仕様的には、引き続きLDACによるハイレゾ対応を表明します。
ドライバーの周波数帯域の説明はないですが、認証マークはありますし、問題ないでしょう。

ノイキャンは、ただ、こちらは、Wマイク式(自動)です。
内外に2マイクある上で、周囲の環境に合わせたアダプティブなノイキャンがあることになります。
このタイプのノイキャン+ハイレゾ対応である部分では、既にみたアンカーと同じです。
値段もコラボモデルではない方は競合できており、そちらがライバルでしょう。
あとは、特段説明を要する部分はないです。マイクも装備し、外音取り込みもできます。
最近搭載機が増えている、マルチポイントも対応です。
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結論的にいえば、シンプルな外観である部分ほか、アダプティブなWマイク式ノイキャンを装備しつつ、ハイレゾ対応で、40mmのドライバを装備する点で、1万円前後の価格の製品では、機能面でのバランスが良いように思います。
パーソナライズや立体音響系の機能はないですが、それは値段的に諦める部分でしょう。選んで良い製品のように思います。
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【2024年発売】B0DHCKY5MZ
47・ プレシードジャパン AVIOT WA-Q1
¥9,900 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー:30mm
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:55時間(最大)
ノイズキャンセル:Wマイク(自動)
有線接続:対応
重さ:165g
第2に、AVIOT WA-V1です。
先ほどの機種の下位機です。
「あのちゃん」のCMで話題の新製品のヘッドホンです。
同社の製品としては割と安めですが、しっかり、「アダプティブなノイキャン」が付いているのが「売り」です。
重さは、165gです。
最近の製品としても、かなり軽めで、サイズも、オーバーイヤーではありますが、小柄で、スタイリッシュです。
ドライバーは、ただし、30mmと小さいです。
コーデックも、SBCとAACだけの対応幅です。
マルチポイントには対応で、マイクも付属です。外音取り込みも、可能です。
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結論的にいえば、軽さ(ファッション性)とノイキャンに「全振り」した製品です。
若干今回の比較の主旨からは外れますが、目的が「はっきり」している点で、よいコマーシャルに思えました。
4-5・そのほかのヘッドホン

最後に、ここまで見た以外のメーカーの製品を「ざっくり」総覧します。

【2024年発売】
48・ag AG-WHP01K MK2
¥10,195 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー:40mm?
コーデック:SBC AAC Apt-X LL
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:25時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:約260g
AG-WHP01K MK2 は、日本のagが販売する製品です。
もともと自社工場の製品を他社へのOEM供給をしていた final(旧名SNEXT)が近年立ち上げた自社ブランドです。

2021年発売ですが、24年に第2世代になりました。
新色が登場したのと、ノイキャンが音楽なしでも利用できる新モードができたのが違いです。
そのほか、内部パーツの変更により音質の変更があった記述もありますが、明確に何が変わったかは不明で、開示がないです。
おそらく、BluetoothのSOCの変更だけだと思います。

本体の重さは、販売サイトの情報としては260gです。
ドライバーのサイズは、非開示です。
ただ、同仕様の製品を参考にすると40mmのようです。
再生周波数帯域は、低音域は20Hzで、高音域は、20kHzです。
Bluetoothの転送スペックの表記でしょうし、あまりあてにはできない数値です。
音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

Bluetoothコーデックは、本機については、SBC・AACほか、低遅延のApt-X HDに対応します。
24年にクアルコムのSOC(QCC3034)の変更があり、対応コーデック表記が一部変わりました。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
最近の機種らしく、24年機はマルチポイント接続も対応です。
連続再生時間は、25時間です。
ただし、ノイキャンOFF時です。
立体音響は、特別な対応表明はないです。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式です。
今だとそこまで珍しくないですが、本機の登場時は、格安モデルでは珍しかった記憶があります。
一方、方向性としては、シーンに合わせた強力ノイズの打ち消し、というより、ノイキャンによる音質の劣化や、ノイキャンに由来する聴き疲れを「最小限」に絞るという、方向性です。
ノイキャン時のEQによる補正は、Bluetooth通信に由来する高音域のみにすることで音質に配慮しているとの記載です。
また、ノイキャンはON/OFFできるだけで、レベルやシーンを調整できない仕様です。外音取り込み機能もないです。
例えば飛行機内など一般的なWマイクモデルとは、意図する方向性が違うと解釈できます。
使い勝手の部分では、リモート操作とハンズフリー通話に対応します。
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以上、agのAG-WHP01K MK2の紹介でした。
ノイキャンのキャンセル強度や汎用性は、ハイブリッド式ながら「ほどほど」です。
この部分を重視した機種ではない点は注意ですが、実際、音質を犠牲にしない「マイルドなNC」を望む方も多いでしょうし、値段を含めてプレゼンスがあります。
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このほか、同社からはいくつかのヘッドホンの展開があります。
順番にみておきます。

【2025年発売】
49・final UX3000 SV Black FI-UX3DPL
¥15,800 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC Apt-X HD
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:25時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:(約260g)
第1に、final UX3000 SVです。
先ほどの機種の「別注」モデルで、finalのほうのレーベルで出しているものです。

こちらのバージョンの「初代」は、格安のノイキャンヘッドホンとして、海外オーディオ誌で高評価されたものの逆輸入版でした。

コーデックは、新機種は、先ほどの機種と構成が同じです。
ただ、多少残る旧機は、Bluetooth SOCが異なるので、Apt-X HDではなく、低遅延のApt-X LLの対応になります。
ドライバーは、情報開示があり、40mmです。
音質は、新機種は「声にフォーカスした音質設計」とされます。
チューニングの類の話でしょうが、先ほどのagブランドとも仕様を変えています。
ノイキャンも、示される機能性はかわりません。
あとは、外観をシボ塗装にした部分が違います。
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結論的にいえば、ag.版と値段差がある製品です。
先述のように、チューニングの部分で変更があるようですが、おそらく中身は同じではないかと思います。
いずれにしても、どこがどのように変わったのががイマイチ明示的でない部分があるのは、大きな問題です。
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【2023年発売】
50・final UX2000 Black FI-UX2DPL
50・final UX2000 White FI-UX2DPL
¥12,800 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:35時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:
第3に、UX2000です。
下位機になりますが、発売時期の関係で、SOCの入替がありました(QCC3008)。

新しいものなので、バージョンがBluetooth 5.3です。
ノイキャンも、上位機同様のWマイク式のハイブリッドノイキャン対応です。
コーデックは、ただ、SBC・AACのみです。
通信部分のグレードは、ここまでみた製品より下位で、差をつけた入門機と言えます。
そのほか、外観形状が変わっており、チューンも変更されたようです。
同社の表現だと、上位機は「広がりのある音場感と耳元に感じられるクリアなボーカルを両立」、こちらは「深い低音と伸びやかなボーカルを両立したノリの良いサウンド」です。

ゲーミング用の低遅延モードが新設された部分を含めて、こちらは、ゲームほか、よりカジュアルな利用を想定していると言え、音質的にも、迫力重視でしょう。
ジャパニーズサウンド(ドンシャリ系)っぽい表現ですが、実際そういう感じではなく、中音域はしっかりしていました。
海外評価された上位機の良い部分は引き継いでいそうです。
ただ、今の価格ならば、ag.版を含む上位機を選んだら良いかと思います。

【2022年発売】
51・Edifier ED-STXSPTS3
¥49,990 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
ドライバー:平面磁界駆動式(89×70mm)
コーデック:SBC AAC Apt-X Adapt
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:80時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:329g
ED-STXSPTS3 (STAX SPIRIT S3)は、Edifierが販売する製品です。
中国の音響メーカーで、オーディオ製品の日本での販売歴も長いです。日本では、PC周辺機器を売るプリンストンの取扱いです。
2022年はVGPの賞も取りました。

本体の重さは、329gです。
オーバーイヤー型としても、重い方です。
ただ、重心設計は良い感じで、疲れにくさは感じます。

ドライバーのサイズは、89×70mmです。
変則的ですが、本機は、普通の丸いダイナミック型ドライバーではなく、平面磁界型ドライバー(EqualMass)です。
このタイプは、AVIOTからもでたので、そちらでも解説しましたが、小型化が難しい一方で、広い周波数帯域で歪みが少ないためハイレゾ向きです。
一方、昔は、消費電力と能率に課題があるとも言われていましたが、本機は、解決されたようです。連続再生80時間で、インピーダンスも24Ωですので。
再生周波数帯域は、低音域は20Hzで、高音域は、40kHzです。
音質は、先述のように、平面磁界型の場合は、ハイレゾ向きの高音域の「きらびやかさ」に特徴があううえで、歪みが少なく中音域から高音域まで素直なのが特徴です。
音場と定位感も良いです。一方、低音域のパンチ力と、重低音の深さは一般的に課題です。
基本的にハイレゾ音源との相性はかなり良いしくみですが、音源の質が悪いと、逆に、違和感を感じやすい性質があります。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xほか、低遅延のApt-X Adaotに対応します。
立体音響や、音質のパーソナライズは、非対応です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
連続再生時間は、80時間です。
ノイズキャンセリング機能は、機能として持ちません。
というより、平面磁界型ドライバーは、騒音下での利用にはあまり向かないと思います。
なお、イヤーパッドでのパッシブなノイキャンは可能ですが、外音取り込みは非対応です。
マイクは、搭載です。
外音取り込みはただ記載がないです。ただ、用途的に問題ないでしょう。
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以上、Edifier ED-STXSPTS3 の紹介でした。
平面磁界型ドライバーは、既存ダイナミック型と比べて特性が違うため、一般向けに老舗のオーディオメーカーは出さないのですが、音質に特徴があって面白いです。
音の違いは感じやすいので、その部分を楽しみたい方に向きます。ただし、やや重めである点と、質が悪い音源にあまり向かない点派注意してください。
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なお、同社からは、次のような製品展開もあります。
順番にみておきます。

【2024年発売】
52・Edifier ED-STXSPTS5
¥59,800 楽天市場 (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
ドライバー:平面磁界駆動式(89×70mm)
コーデック:SBC AAC Apt-X Adapt LDAC ほか
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:80時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:347g
第1に、ED-STXSPTS5です。
同社の上位機です。あるいは、先ほどの機種の後継機になるかもしれません。
重さは、347gです。
多少増えましたが、もともと軽くはないので、問題ないです。

ドライバーは、こちらも、同じサイズの平面磁界駆動式ドライバーです。
ただし、第2世代(EqualMass 2nd Gen.)です。
振動板が均一に動くような重量バランス調整で、音の歪みの軽減(同社によるとほぼゼロ)を達成しました。
インピーダンスは、120Ωです。
ただ、Bluetoothで使うなら音圧感度は、旧機と同じ94±3dBの域ですし、扱いにくいわけでもないですし、進化でしょう。

Bluetoothコーデックは、LC3を除く上表の全てをフォローです。
その上で、LHDC・Snapdragon Soundも扱えます。
入力は、本機は、USB-Cでも対応です。
Dacは、仕様パーツは不明ですが24bit/96kHzですし、あまり重視しているわけでもないです。
連続稼働時間は、80時間です。
むろん、上位のコーデックの場合、減ります。
あとは、Bluetoothのバージョンが5.4に上がった程度の違いです。
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結論的にいえば、価格を考慮しないならば、同社の製品だと、こちらを選んだほうが良いでしょう。ただ、今の価格では、旧機でも良いようには思います。
要不要にはよるものの、このグレードの「今どき」の場合、音質のパーソナライズや、3Dサラウンドに対応して対応しているのが普通ですし、(要不要ながら)その部分の弱さはあります。
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【2023年発売】
53・ Edifier ED-WH950NB-BK
53・ Edifier ED-WH950NB-IV
¥14,980 楽天市場 (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20HZ-40kHz
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:34時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:296g
第2に、ED-WH950NBです。
このタイプでは、同社の入門機にあたります。

ドライバーは、ただ、こちらは、40mmの普通のダイナミックです。
とはいえ、複合的なチタニウム素材を使う工夫もあり、また、LDACにてハイレゾ対応です。
さらに、ノイキャンも対応ですが、仕組みとしては(値段もあり)さほどの個性はない1マイク式です。

【2025年発売】
54・Noble Audio FoKus Apollo NOB-FOKUSAPOLLO-B
¥109,980 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
ドライバー:40mm+14.5mm(平面磁界駆動式)
コーデック:SBC AAC Apt-X HD LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:60時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:327g (11.5 ounce)
FoKus Apolloは、Noble Audioが販売するBluetoothヘッドホンです。
同社は、高級なカスタムメイドのヘッドホンで有名な企業で、このブログでも、イヤホンは、これまでもいくつか見ています。

本体の重さは、327gです。
日本でカタログスペックが出ていないので、海外情報です。
非公開にするにしては思ったほど重くなかった印象です。
外装は、高級ヘッドホンではおなじみの、イタリアのアルカンターラ素材のヘッドバンドを採用するなど、しっかり高級です。
有線接続も、対応です。
4.4mmのバランスでの接続もできます。
ドライバーは、2ドライバーです。
低音域用の40mmのダイナミックドライバーに、高音域用の14.5mmの平面磁界ドライバー(平面型マグネットドライバー)を組み合わせたものです。
この部分が最大の個性です。
デュアル構成は過去に例がないわけではないですが、ヘッドホンではこの構成だと世界初になるようです。
一般的に、1ユニットを大口径にできるヘッドホンの場合、2ウェイはデメリットも大きいように思います。
ただ、高音域部分に効果が期待できる平面磁界型ドライバーとの併用は、意味性がありそうです。
再生周波数帯域は、低音域は10Hzで、高音域は、40kHzです。
音質は、やはりこの構成だと、高音域の「きらびやかさ」は評価できます。
情報量も多く、微細音の再現性も良いです。
中音域は、明晰感はありますが、高音域と低音域に押され、やや引き気味です。
低音域は、量感・質感とも高水準です。重低音もかなり深めです。
一方、2WAYですが、高・中音域のボーカルの輪郭は綺麗に出ています。ただ、つながりの「自然さ」は、このクラスの1ユニット製品の比べると課題でしょう。
全体としては、ややドンシャリ系ですが、ユニット構成由来か、音の分離は良く、また、音場と定位感もしっかりしています。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xほか、ハイレゾ用にaptX HD・LDACです。
低遅延のApt-X Adaotに対応します。
Bluetoothのバージョンは、しっかりBluetooth5.3です。
マルチポイントにも対応です。
立体音響や、音質のパーソナライズは、非対応です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
連続再生時間は、ノイキャンオンで60時間です。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式です。
片側3マイクです。状況に合わせた自動調整の機能は少なくともスペック表記にはないです。
外音取り込みは対応です。
マイクは、搭載です。
なお、内蔵マイクも通話に利用できますが、付属の着脱式ブームマイクを利用することも可能です。
外音取り込みはただ記載がないです。ただ、用途的に問題ないでしょう。
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以上、Noble Audio FoKus Apollo の紹介でした。
無線方式では、個人的に期待値が高い製品ですので、近々みてくる予定で計画しています。
平面磁界型ドライバーだけの製品の場合、低音の量感若干心配になりますが、低音を40mmのドライバーを担うならば、その心配はないです。
一方、音の継ぎ目と、ノイキャン利用時の音質、あるいは、有線接続時の音質あたりは、このクラスの製品同士でくらべれば課題でしょう。
なお、高級最新機ですが、空間オーディオなどに対応しないなど、あくまで「昔からの楽しみ方」においてよさげな製品です。また、同社は、(イヤホンにおける)音質のパーソナライズについては、独自技術がありますが、本機は対応しないようです。
ノイキャンも、そこまでこだわった作りではなさそうなので、「たまに外で使う」感じの方に向くでしょう。

【2025年発売】
55・ beyerdynamic AVENTHO 300
¥68,200 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:5Hz〜22kHz
ドライバー:45mm
コーデック:SBC AAC Apt-X HD LL
3D音響:対応
個人最適化:(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:35時間
ノイズキャンセル:Wマイク (自動)
有線接続:対応
重さ:319g
AVENTHO 300 は、 ドイツのベイヤーダイナミックが販売するBluetoothヘッドホンです。
高磁力の「テスラドライバー」でお馴染みの音響企業で、有線ヘッドホンでは多くの名機を出してきました。
ワイヤレスヘッドホンでは、今回初めての紹介になります。

本体の重さは、319gです。
しっかりした重さはありますが、同社の湯煎の高級機より軽めです。
値段からしても少し安めなので、ターゲット層は少し「若め」のユーザーでしょう。
もちろん、問題ないです。
有線接続も、対応です。
ただし、バランスは対応しません。

ドライバーは、45mmです。
ダイナミック型ドライバですが、STELLAR.45ドライバーと固有名があります。
同社の場合、1万ガウス(1テスラ)以上の強い磁力を持つユニットをこの名前で呼んでいるようです。こちらは、2層構造で、低歪で高音圧を特徴とするものです。
同社の有線モデル同様、解像感・レンジ拡大・歪みの低減あたりで優れると考えて良いでしょう。
音質は、高音域と低音域に特徴があります。
高音域は、ハイレゾ音源を活かせる「きらびやかさ」があります。やや強めで、人によっては「ささる」感じはあり、原音に忠実な印象です。
中音域は、明晰感はあります。ボーカルはどちらかといえば、後ろ目です。
むしろ、音場の広さと定位感に特徴を感じます。
低音域は、質感(スピード感)重視です。量感もありますが、重低音は底まで深くないです。
全体としては、音の分離も良く、ハイレゾ音源も活かせる品質です。あえて言えば、中音域が前に立たないドンシャリ系(V字形)です。
音源的には、分離の良さと音場の広さを感じやすい点で、クラシック音楽や、ジャズ・アコースティック系に向きそうです。ただ、高音域が結構「シャリッと」しているので、長時間リスニングでは、やや耳が疲れそうな印象はありました。
再生周波数帯域は、低音域は5Hzで、高音域は、22kHzです。
同社の有線モデルの場合、ハイレゾ対応水準の周波数帯域の製品もあります。
ただ、こちらは、低音域は強めですが、高音域は、少なくとも、業界団体の認証水準に及ばない値です。

Bluetoothコーデックは、LDACを除いた全規格に対応です。
ハイレゾはApt-X Adaptiveは対応できますが、先述のように、ドライバで対応水準を示していません。
Apt-X Adaptiveにしても、ヤマハほか、機種によってはハイレゾ非対応にしている場合もあるので、本機もそうかもしれません。
Bluetoothのバージョンは、しっかりBluetooth5.4です。
マルチポイントにも対応です。
立体音響は、Dolby Atmosで対応です。
この規格に対応するコンテンツは同社のアプリを通じて楽しめます。
ヘッドトラッキングものDolby Atmos with Dolby Head Trackingに公式対応します。
音質のパーソナライズは、対応明記はないです。
ただ、ヘッドトラッキング用の調整機能はあるでしょう。
連続再生時間は、ノイキャンオンで35時間です。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式(自動)です。
状況を見てリアルタイム分析ができます。
ただ、騒音の種類以外の情報をみるという情報はなく、ここは普通の水準です。
片側3マイクです。
外音取り込みは対応です。
マイクは、搭載です。
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以上、beyerdynamic AVENTHO 300 の紹介でした。
高級オーディオでは定評のある企業で、ワイヤレスで同社のSTELLAR.45ドライバーを使えるのが魅力です。
取り立てて「ハイレゾ向き」として売っていませんが、特性としては高解像度音源にとくに合いそうに思います。空間オーディオにも対応で、音源的な楽しみは広そうです。
先述のように、音場が広く感じる音質なので、大編成のクラシックなど、その部分を活かせるコンテンツを良く聴く方に向きそうです。
ただ、音源やジャンルによるものの、あまり長時間聴くと疲れる感じがあるのは、やや注意です。

【2024年発売】ACE1G1JP1
56・ Sonos Ace ACEG1JP1BLK
¥74,800 Amazon.co.jp (11/5執筆時)
タイプ:密閉型バスレフ
再生周波数帯域:
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック:SBC AAC Apt-X adapt.Apt-X Lossless
3D音響:対応(TrueCinema)
個人最適化:対応
連続再生時間:30時間
ノイキャン:Wマイク式(自動)
有線接続:対応
重さ:312g
Sonos Aceは、米国のソノスが販売する製品です。

ヘッドホンでは新参ですが、このブログの【サウンドバーの比較記事】でみた製品、あるいは、ポータブルのAIスピーカーのジャンルだと、有名な音響企業です。
とくに、定額音楽サービスとの親和性が高いアプリが有名で、そちらの話は【スマートスピーカーの比較記事】で詳しく書きました。
本機の場合、そちらでみている製品(SONOS ArcやSONO Arc SL)とのシームレスな統合(使い分け)にポイントが置かれる製品とも言えます。

本体の重さは、312gです。
オーバーイヤー型としても、重めです。

ドライバーのサイズは、40mmのドーム型です。
ドライバー自体より、バスレフ方式である部分で、ベントと呼ぶには大きな孔がある方式です。構造的には密閉型の仲間ですが、この仕組みで低音は伸びそうです。
音は漏れそうですが、どちらかといえば自宅用ですし、寮を含めて問題ないでしょう。
音質は、この仕組みにも由来しますが、低音域の充実度を重視するものです。
高音域は、「きらびやかさ」さはほどほどで、(刺さらない)自然さもイマイチです。
中音域も、明晰感は中庸で、ボーカルもそこまで前にでない感じです。
低音域は、量感は十分です。ただ、質感はそこまで重視せず、締まりは普通です。
クロスは極めて自然で、音の一体感は評価できます。また、音場と定位感は重視する方向性です。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xほか、低遅延のApt-X Adaptiveに対応します。CD音質は、aptX Adaptiveのサポート規格になるaptX Losslessもフォローします。
ハイレゾは、一方、対応の明言がないです。規格としては、Apt-X Adaptiveで対応できますが、この規格でもビットレート的に対応しない製品はあるので、何とも言えません。
有線のUSB-C接続もできますが、DACのスペックは不明です(要調査)。
立体音響は、空間オーディオに対応です。
先述のように、本機は同社のサウンドバーの「周辺機器」的な側面があるのですが、この部分もそうです。
同社のサウンドバー側の処理として、ドルビーアトモス音源から空間オーディオミックスを作成し、そのデータを本機に送信する感じです。
加えて、TrueCinema対応です(アップデート対応)。
サウンドバー側の音響機器にはお馴染みのマイクでの位置セッティング機能を応用し、部屋の音響特性情報を得た上で、それを本機で利用するというものです。
音質のパーソナライズは、上述の仕組みで対応と言えます。
通信安定性の面では、Bluetooth5.4に対応します。
連続再生時間は、30時間です。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式(自動)です。
ただ、リアルタイム分析では、騒音の種類ほか、ヘッドホンの装着状況(髪型・メガネ)などもリアルタイムでみています。
この方式の範疇では、割と新しめのSoc(第3世代以降)といえます。
片側4つのマイクのうち、3マイクをノイキャンに使います。
マイクは、搭載です。
外音取り込みも対応です。
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以上、 Sonos Ace の紹介でした。
基本的には、先述のように、同社のサウンドバーと使って便利で楽しいという製品です。お持ちの方は試して良いでしょう。音質も、低音域のボリューム感を重視した感じで、映画、ゲームなどには向きそうです。
イマーシブオーディオについては、こだわりがあるメーカーの新製品として注目に値します。TueCinemaの部分の評判をもう少し確認した後、加筆したいと思います。いずれにしてもOS(アプリ)に左右されないタイプの立体音響対応型では、期待の新作です。
次回の予告
Bluetoothヘッドホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、Bluetoothヘッドフォンの比較の5回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。

6・Bluetoothヘッドホンの比較 (6)
6-1:最終的なおすすめの提案【結論】
音質の良さ ★★★★★
重低音 ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
空間オーディオ再生 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
つづく、6回目記事(こちら)は、結論編です。
ここまで紹介してきたBluetoothヘッドホン全てから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
6回目記事は→こちら
