1回目記事からの続きです→こちら
2-1・ネットギアのメッシュWi-Fi
2回目記事のトップバッターは、アメリカのネットギアの製品です。
日本では法人に強いイメージですが、メッシュ製品はかなり力を入れています。
同社も「自社独自のメッシュ」が多いです。ただ、ネット配信向けに、格安機で業界共通仕様の「EasyMesh」もみられます。
1・メッシュWi-Fiの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: バッファロー 〈日本〉
1-3:NEC〈日本〉
1-4:エレコム〈日本〉
2・メッシュWi-Fiの比較 (2)
2-1:ネットギア〈米国〉
2-2:TP-LINK〈中国〉
3・メッシュWi-Fiの比較 (3)
3-1:Amazon(eero)〈米国〉
3-2:LINKSIS〈米国〉
3-3:ファーウェイ〈中国〉
3-4:ASUS〈台湾〉
3-5:Xiaomi ほか
4・おすすめのWi-Fiルーター
=最終的なおすすめの提案 【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本に沿って説明していきます。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う部分は青字で書いていきます。
【2023年発売】
【単体モデル】(白)
21・NETGEAR Orbi 9 WiFi 6E RBSE960-100JPS
¥96,970 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【3台セット】(白・黒)
22・NETGEAR Orbi 9 WiFi 6E RBKE963-100JPS
23・NETGEAR Orbi 9 WiFi 6E RBKE963B-100JPS
¥210,101 楽天市場 (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi6E(11ax)
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps×2
6.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:10Gbps〈WAN専用〉
最大増設台数:3台
登録可能端末:最大200台
互換性:Orbi WiFi6 シリーズ
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
NETGEAR Orbi 9 WiFi 6 は、ネットギアが販売するメッシュWi-Fiの最新上位機です。
なお、こちらはネット在庫が不安定です。価格と性質的に、法人での調達が基本となるような製品だからでしょう。
本体サイズは、幅191×奥行71×高さ71mmです。
本体は薄いですが、幅はすこしあります。
ある種「オブジェ」と言いうる存在感があります。
メッシュシステムは、自社方式です。
自社のシステム(Orbi WiFi6 シリーズ・Orbi WiFi6E シリーズ)とだけ組めます。
ネットギア製品の、旧「Wi-Fi5シリーズ」と連携は不可という点に注意してください。
通信規格は、Wi-Fi6Eです。
新しく「空いた」帯域である6GHz帯をフォローするものです。電波干渉も少なく、チャンネル数も多いので、全体として通信安定性も高まります。
加えて、本機はクアッドバンド(4バンド)です。
大きな本体になっている理由ですが、アンテナも全部で12本(16ストリーム)もあります。
理論値上の通信速度は、直接親機から通信させる場合、最大4804Mbpsです。
ただし、サテライト(中継機)を経由させた通信の場合は、後述しますが、少し特殊なバックホール通信の仕様のため、最大2402Mbpsです。
遅くはないですが、少し落ちます。
アンテナ構成は、以下の通りです。
2.4GHz帯は、アンテナが4本で、最大1147Mbpsです。
5.0GHz帯(1)は、アンテナ2本+WBで、最大2402Mbpsです。
5.0GHz帯(2)は、アンテナ2本+WBで、最大2402Mbpsです。
6.0GHz帯は、アンテナ4本+WBで、最大4804Mbpsです。
共用・専用アンテナの区分はあまり自信がないです。
2..4GHz帯と5GHz(1)の共用アンテナが2本と、2..4GHz帯と5GHz(2)の共用アンテナが2本で、あとはそれぞれの帯域専用で総計12ストリームかと思います。
なお、Wi-Fi6 ・Wi-Fi6E(11ax)のアンテナ数と速度の関係の話、あるいは、機器側(スマホ・PC)の対応は、このブログだと(メッシュではない)【Wi-Fi6ルーターの比較記事】の冒頭で記しています。興味ある方は、そちらをご覧ください。
いずれにしても、ややこしげな構成です。
整理すれば、親機とサテライトの通信(バックホール)は、5.0GHz帯(2)が担います。
端末との通信(フロントホール)は、5.0GHz帯(1)と 6.0GHz帯です。
2.4GHz帯は、両方に使われる仕様です。
つまり、最も高速な6.0GHz帯は、端末との通信のみに使われます。
そのため、中継機を経由させた場合の最大速度は先述のように、2402Mbpsあたりになります。
この部分で言えば、(スマホ・PCも最新機ではWi-Fi 6Eに対応してきたとはいえ)現状だと、即効薬と言うより将来的な投資の側面は強いと言えます。
ネットギア A8000-100PAS
¥12,004 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
同社からは、Wi-Fi6E対応のUSB子機が出ていますので、Win11については対応できます。
速度的には、さすがにアンテナ2本分(1201Mbps)までですが、冒頭書いたように、6GHz帯は「空いている」ので、実効速度ベースでの速度向上効果はあるでしょう。
なお、Macは最近サードパーティのUSBドライバを受け付けなくなったので、非対応です。
中継装置(サテライト)は、現状で別売だけです。
セットは「親機2台」です。
速度構成は、ただ、親機と同じであり、ネット接続要のWANポートがないだけで、同じです。増設の場合は、サテライトでOKです。
最高速という部分では、先述のように、バックホールは5GHz帯を使うので、理論上でも、親機から直でない場合、2402Mbpsまでとなります。
インターネット速度は、WANが10Gbps(1250メガバイト/秒)です。
さすがに、業務用クラスです。個人でも、NURO 10GやAU光10Gなど「10Gbps回線」を引き込んでいる方については、本機の能力を活かせるでしょう。
無線の安定性は、ビームフォーミング対応です。
加えて、アンテナごと複数の端末に同時通信できるMU-MIMOと、帯域ごと同時通信するOFDMAも装備します。
この2つは、Wi-Fi6の共通仕様です。MU-MIMOはWi-Fi5でもありますが、送信時にも対応する点でより高度と言えます。
バッファローほど多機能ではないですが、水準としては十分でしょう。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
スマホ用のセットアップアプリも利用可能で、設定は容易です。
有線LANポートは、1つの端末ごと、2.5Gポートが1つ、ギガビットが3つです。
この部分も豪華です。
IPv6は、海外企業ですが、本機は「対応」です。
消費電力は、現状で情報がないです。
わかったら書きますが、本体サイズからしてもそう低くはないでしょう。
そこを気にして導入する機種でもないでしょうが。
セキュリティは、最新のWPA3に対応です。
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以上、ネットギアのNETGEAR Orbi 9 WiFi 6の紹介でした。
スペック的には完全に超ハイスペックの「プロ用」と言ったところです。
主には法人用ですが、IPv6に対応する部分を含めて、何かしら個人でも速度が必要とされる場合はあるかもしれません。
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なお、本機と同じメッシュシステムを採用する現行機が他にもあります。
順番にみておきます。
【2023年発売】(加筆予定)
【親機1台】
24・NETGEAR Orbi 8 WiFi 6 RBR860S-100JPS
¥---- Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【親機3台セット】
25・NETGEAR Orbi 8 WiFi 6 RBK863S-100JPS
¥110,000 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps×2
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:10Gbps〈WAN専用〉
最大増設台数:3台?
登録可能端末:推奨100台
互換性:Orbi WiFi6 シリーズ
USB:
IPv6:
WPA3:対応
第1に、Orbi 8 WiFi 6 AX6000は、ほぼ同時に発売された下位機です。
通信規格は、こちらは、Wi-Fi6です。
1つ上のクアッドバンドの機種から、6GHz帯を抜いた構成のトライバンド(3バンド)です。
理論値上の通信速度は、直接でも、中継機経由でも、最大2404Mbpsです。
アンテナは全部で8本です。
2.4GHz帯は、アンテナが4本で、最大1147Mbpsです。
5.0GHz帯(1)は、アンテナ2本+WBで、最大2402Mbpsです。
5.0GHz帯(2)は、アンテナ2本+WBで、最大2402Mbpsです。
おそらく、全アンテナとも専用で、合計8本です。
本機の場合、5GHzの1系統がバックホール(機器間)通信で固定です。
WAN部分は、1つ上のNETGEAR Orbi 9 WiFi 6と同じ10GB仕様です。
あとは、特段言及したい違いはないです
ただ、現状で分からない部分はいくつかあります。
IPv6は、規格対応するという情報はないです。
一方、最大消費電力や、3台を超えて増設できるかの情報は、示されません。分かれば後日加筆しようと思っています。
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【2023年発売】
【親機1台+サテライト1台】
26・ NETGEAR Orbi WiFi 6 RBK762S-100JPS
¥36,000 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【親機1台+サテライト2台】
27・NETGEAR Orbi WiFi 6 RBK763S-100JPS
¥54,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【サテライト】
28・NETGEAR Orbi WiFi 6 RBS760-100JPS
¥18,900 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps×2
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
最大増設台数:3台
登録可能端末:推奨76台
互換性:Orbi WiFi6 シリーズ
USB:
IPv6:
WPA3:対応
第2に、NETGEAR Orbi WiFi 6 Mini です。
760シリーズとも呼ばれます。
こちらも、Wi-Fi6(11ax)に対応するトライバンド仕様の製品です。
理論値上の通信速度は、最大2404Mbpsです。
アンテナが5GHz帯が2系統ですので、中継機を通しても同じです。
しかし、2.4GHz帯は、574Mbpsです。
そのため、通信状況の悪い、端末から離れた場所の速度はやや遅めです。
インターネット速度も、上位機との違いです。
WAN側が、普通の1000BASE-Tですので、高速の光回線に非対応になります。
CPUも、上位機よりも弱い2コア(1GHz)です。
ただ、WANがギガビットですし、処理は問題ないです。
消費電力も、その分、最大30Wとやや節電ですし。
推奨接続台数も、76台と、上位機より増えます。
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結論的にいえば、ネットギアだけで考える場合、WAN速度がこれで賄えるならば、このグレードを選んでも良いかと思います。
もちろん、同時接続時の回線安定性などは、上位機と価格差に相当する差があるので、予算があれば、そちらが良いかと思います。
2-2・TP-LINKのメッシュWi-Fi
つづいて、中国のTP-LINKです。
Wi-Fiルーターでは世界的シェアのある企業で、日本進出からわりと時間も経ちました。
【2022年12月発売】
【2台セット】
29・TP-Link Deco X95 (2-pack)
¥43,973 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【1台】
30・TP-Link Deco X95 (1-pack)
¥26,935 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:4804+2402Mbps
有線LAN:1000BASE-T×1 2.5G×1
WAN:2.5G〈LAN兼用〉
最大増設台数:10台
登録可能端末:200台以上
互換性:Decoシリーズ
USB:
IPv6: 一部対応
WPA3: 対応
AX7800 Deco X95 は、TP-Linkが販売するメッシュWi-Fiの上位機です。
本体サイズは、幅130×高さ210×奥行123mmです。
結構存在感がありますが、配線の目隠しまで考えられたインテリア性はかなり、高く評価できます。
メッシュシステムは、自社方式です。
やはり、Decoシリーズのみとリンク可能です。
なお、こちらは、Bluetoothのリピーター機能はないです。
理論値上の通信速度は、親機から直で端末につなげるならば、最大4804Mbps(約600メガバイト/秒)です。
ただ、中継機を経由させた通信の場合、最大2401Mbpsです。
これは、アンテナ数が変則構成のトライバンド(3バンド)だからです。
2.4GHz帯は、共用アンテナ2本で最大574Mbps(約96メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯(1)も、共用アンテナ2本です。
その上で、ワイドバンド(WB)対応なので、最大2401Mbps(約150メガバイト/秒)という計算です。
5.0GHz帯(2)は、専用アンテナ4本で、最大4804Mbps(約600メガバイト/秒)です。WB(ワイドバンド)対応ですので、この速度です。
中継装置(メッシュ中継機)は、親機と同じユニットを使います。
こちらの場合、5.0GHz帯(1)が、メイン経路(親機-中継機-他の中継機)だけを担当します。
アンテナは、親機と同じ構成なので、メイン経路に「専用アンテナ4本」です。
メイン経路を、安定性のある「専用回線」でつなげるため、基幹回線の安定性の部分では、安心感が非常にあります。
5.0GHz帯(1)がメイン経路を担当する形なので、メッシュ子機を経由する通信だと、先述のように、最大2401Mbpsと言えます。
インターネット速度は、理論上、2500Mbps(312メガバイト/秒)までだせます。
WAN側(インターネット側)に2.5Gポートがあるためです。
なお、2.5Gポートは、中継機側でLAN端子にも設定できるため、中継機から先を有線接続にしても、スピードは活かせます。
無線の安定性は、基本となるビームフォーミング・MUーMIMO・OFDMAに対応です。
その上で、通信の優先順位を設定できるQOSに対応します。
ゲーミング用ではないものの、ゲームなどに優先的に振り分ける用途を想定しているでしょう。
CPUは1.5Ghzの4コアです。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
スマホ用のセットアップアプリも利用可能です。
有線LANポートは、一方、1つの端末ごとにLAN端子(1000BASE-T)は1つです。
先述のように、ケーブルでごちゃごちゃさせないような、美観重視なのだと思います。
ただ、サテライトとして利用する場合は、2.5Gポートが空き、それをLANにできるので問題なく、実際良い仕様だと思います。
消費電力は、30Wです。
性能の良い製品として、わりと抑えています。
セキュリティは、最新のWPA3に対応です。
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以上、TP-LinkのDeco X90の紹介でした。
特定のPCなどに、超高速な回線速度を確保したい場合、一番良いメッシュです。
QOSで優先的に割り当てられる上で、2.5Gポートを、親機ではWAN・子機ではLANとして使えば、自宅のどこに置いても、Wi-Fiでは高速が得やすそうです。
消費電力もビックリするほどは高くないため、 大きめのご自宅用のメッシュとして、性能が期待できそうです。
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なお、Decoシリーズは、他にもいくつかのラインナップがあります。
順番にみておきます。
【2020年発売】【Wi-Fi6】
【1台セット】
31・TP-Link Deco X60 (1-pack)
¥16,500 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【2台セット】
32・TP-Link Deco X60 (2-pack)
¥21,980 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
【2020年発売】【Wi-Fi6】
【1台セット】
33・TP-Link Deco X50/A (1-pack)
¥11,973 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【2台セット】
34・TP-Link Deco X50 (2-pack)
¥20,442 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【3台セット】
35・TP-Link Deco X50 (3-pack)
¥33,801 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
【2020年発売】【Wi-Fi6】
【1台セット】
36・TP-Link Deco X20 (1-pack)
¥10,118 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【2台セット】
37・TP-Link Deco X20 (2-pack)
¥16,011 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【3台セット】
38・TP-Link Deco X20 (3-pack)
¥30,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
【2020年発売】【Wi-Fi6】
【1台セット】
39・TP-Link Deco X10 (1-pack)
¥30,800 楽天市場 (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
有線LAN:1000BASE-T
WAN:1000BASE-T(兼用)
最大増設台数:
登録可能端末:
互換性:Decoシリーズ
USB:
IPv6: 一部対応
WPA3: 対応
第1に、 DECOX60 ・X50・X20・X10です。
先ほどの機種の下位シリーズですが、Decoシリーズ同士ならば、同じネットワークを構築可能です。
通信速度は、各製品で異なります。
Deco X60は、5GHzがアンテナ4本構成で2401Mbpsです。
2.4GHzは、アンテナ2本で574Mbpsです。
Deco X40は、5GHzがアンテナ2本+WB構成で2401Mbpsです。
2.4GHzは、アンテナ2本で574Mbpsです。
最大速度はX60と同じですが、アンテナ本数の部分で下位です。
通信が複雑なメッシュですし、X60の方が良いです。
Deco X20は、5GHzがアンテナ2本構成で1201Mbpsです。
2.4GHzは、アンテナ2本で574Mbpsです。
Deco X10は、5GHzがアンテナ2本構成で1201Mbpsです。
2.4GHzは、アンテナ2本で300Mbpsです。
同じアンテナ本数で遅くなるのは、こちらだけWi-Fi5(11n)クラスのアンテナだからです。
その他の各機の仕様は、筐体を含めて共通です。
通信安定性は、MUーMIMO・OFDMA・ビームフォーミング・QOSに対応します。
そのため、付加機能の部分は、上位機との組み合わせでも変わらないです。
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結論的にいえば、Deco X60ならば、上位機の「買い足し用」として、「中継機の先」に付けても良いかと思います。
ただ、5GHz帯が2系統あるトライバンド機ではないので、相当広い空間の場合は、上位機と同じユニットが良いかもしれません。
【2024年発売】【Wi-Fi6】
【1台セット】
40・TP-Link Deco X60 V3.20 (1-pack)
¥16,500 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【3台セット】
41・TP-Link Deco X60 V3.20 (1-pack)
¥36,640 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
有線LAN:1000BASE-T×1 2.5G×1
WAN: 2.5G(LAN兼用)
最大増設台数:
登録可能端末:
互換性:Decoシリーズ
USB:
IPv6: 一部対応
WPA3: 対応
第2に、Deco X60 V3.20 です。
1つ上でみたDeco X6と同じ筐体ですが、5GHz帯を4804Mbpsに強化しています。
そのほか、LAN/WAN共用端子を2.5Gに強化し、Wi-Fiだけですが、1Gbpsを越える高速回線に対応させた上位機と言えます。
あとの仕様は変わりません。
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【PoE対応1台セット】
42・TP-Link Deco X50-PoE (1パック)
¥15,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【PoE対応2台セット】
43・TP-Link Deco X50-PoE (2パック)
¥28,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
有線LAN:1000BASE-T 2.5G
WAN:1000BASE-T(LAN兼用)
最大増設台数:
登録可能端末:
互換性:Decoシリーズ
USB:
IPv6: 一部対応
WPA3: 対応
第3に、Deco X50-Poeです。
先ほど説明したX50の改良版で、 PoE(Power over Ethernet)対応モデルです。。
2ポートあるうち、WAN/LAN兼用の1000BASE-Tの方が、接続先への30W電源供給(IEEE802.3at PoE)に対応します。
だいぶ前に制定された規格ですが、メッシュルーターでは初めて見ました。
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【1台セット】【SIMフリー対応】
44・TP-Link Deco X50-5G (1-pack)
¥39,427 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
有線LAN:1000BASE-T ×2 2.5G
WAN:2.5G(LAN共用)
最大増設台数:
登録可能端末:
互換性:Decoシリーズ
USB:
IPv6: 一部対応
WPA3: 対応
第4に、Deco X50-5Gです。
やはり、X50と同じ速度の改良版で、SIMフリー対応にしています。
正確にはnanoSIMですが、各キャリアのSIMを挿入すれば、4G/5Gでの通信が可能です。
一見すると、Wi-Fiルーターに一般的には不要に思えますが、契約プロバイダとの通信不良時の「サブ回線」とできるのは、割と便利なような気はしました。
本機は、LAN/WAN兼用ですが、2.5Gの高速ポートを装備します。(SIMの)5Gも高速ですし、この部分でも面白い構成に思えます。
なお、SIM用のアンテナポートがありますが、日本では法規上、現在だと利用不可です。個人的に、5Gと4Gの境のような場所で仕事をしているので、ここは残念です。
【2023年発売】
【2台セット】
45・TP-Link Deco XE200 (2パック)
¥72,558 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【1台】
46・TP-Link Deco XE200 (1パック)
¥41,536 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi6E(11ax)
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
6.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:10Gbps〈WAN専用〉
最大増設台数:10台
登録可能端末:最大200台
互換性:Decoシリーズ
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
Deco XE200は、TP-LinkのDecoシリーズの上位機です。
他社にもありましたが、2022年登場のWi-Fi6Eに対応するハイエンドです。
本体サイズは、幅130×高さ241×奥行123.5mmです。
下位機種よりすこし背が高いです。
存在感がありますが、やはりインテリア性があるので、邪魔には感じにくいでしょう。
メッシュシステムは、自社方式です。
やはり、Decoシリーズのみとリンク可能です。
理論値上の通信速度は、直接でも、中継機を経由させた通信でも、最大4804Mbpsです。
総計16本のアンテナで、構成が贅沢だからです。
6GHz帯は、ワイドバンド対応の4本の専用アンテナです。
速度は、上表のとおり4804Mbps(約601メガバイト/秒)です。
5GHz帯は、8本の専用アンテナです。
速度は同じく4804Mbpsです。
すでに他社機で何度か説明しましたが、4本で済むところを8本にして、通信安定度を高めています。
2.4GHz帯も、4本の専用アンテナを搭載します。
なお、6.0GHz帯の利点はバッファロー機のところでかなり詳しく説明しました。簡単に繰り返せば、使えるチャンネル数が多いことや、飛行機や気象レーダーとの干渉がない部分で、通信安定性が高まります。
iPhone14ほか、すでに対応端末は出てきていますし、遅い端末(IOT家電など)は入ってこれないので、(理論値ではなく)実測値ベースで通信速度が期待できる帯域です。
メッシュ中継機(サテライト)は、親機と同じユニットを使います。
本機はデフォルト設定だと6GHz帯がバックホール(=機器間の通信専用)に使われます。
NECと同じです。先述のように、スマホ・PC側の対応状況をふまえるとこの構成が現状では良いと思います。
理論上、サテライト経由でも、最大4804Mbpsまでは通ります。
インターネット速度は、理論上、10Gbps(1250メガバイト/秒)までだせます。
WAN側(インターネット側)に10Gbpsポートがあるためです。
無線の安定性は、基本となるビームフォーミング・MUーMIMO・OFDMAに対応です。
その上で、通信の優先順位を設定できるQOSに対応します。
CPUは、米国のクアルコムの2.2GHzの4コアとかなり強いです。
その上で、Wi-Fi 6Eを利用できる端末との通信の場合、先ほど説明したような事情で、さらに安定度は高くなると言えます。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
スマホ用のセットアップアプリも利用可能です。
有線LANポートは、1000BASE-Tが2つと、WAN/LAN兼用の10GBが1つです。
中継機として利用する場合は、LANとして自動判別されます。
消費電力は、最大45Wです。
この性能ならばこれほどでしょう。
セキュリティは、最新のWPA3に対応です。
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以上、TP-LinkのDeco XE200の紹介でした。
各社ともWi-Fi6Eに対応する最上位機が出そろってきました。
本機の場合、仕様面では、NECの最上位機に割と似ている上で、5GHzにおけるアンテナ数が多い部分で、通信安定度の部分は仕様はより良いと言えます。
値段差もありますし、NECには(オートチャネルセレクトなど)NECの独自性があるので、どちらが上とは言いがたいです。
ただ、利用するCPUがパワフルな部分で、本機は法人利用には特に向くように思います。
【2024年発売】
【2台セット】(Amazon限定)Deco XE75 Pro/A
47・TP-Link Deco XE75 Pro (2パック)
¥33,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【1台】(Amazon限定)
47・TP-Link Deco XE75 Pro (1パック)
¥18,300 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
有線LAN:2.5G ×1 1000BASE-T×3
WAN:2.5G〈LAN共用〉
【2022年発売】
【2台セット】Deco XE75/A
48・TP-Link Deco XE75 (2パック)
¥25,744 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【1台】
48・TP-Link Deco XE75 (1パック)
¥15,355 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
有線LAN:1000BASE-T×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi 6E(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
6.0GHz帯速度:2402Mbps
最大増設台数:10台
登録可能端末:200台以上
互換性:Decoシリーズ
USB:
IPv6: 一部対応
WPA3: 対応
Deco XE75 Pro も、TP-Linkが販売するメッシュWi-Fiです。
こちらも、Wi-Fi 6Eに対応する部分で最新機ですが、通信仕様などの部分で、「値ごろ感」をだした下位機と言えます。
なお、 Deco XE75は、先行発売していた旧機です。
上で書いたように、WAN/LANの共用端子が、2.5Gになり、高速回線の引き込みに対応しました。
あとは、変わらないので、必要に応じて選んでください。
本体サイズは、幅105×奥行105×t高さ169mmです。
上方面に背が高いとは言え、設置性はそこそこ良いです。
メッシュシステムは、本機も自社方式です。
同社のDecoシリーズならばリンクできます。
速度規格は、先述のように、Wi-Fi 6Eです。
理論値上の通信速度は、直接でも、サテライト経由でも、最大2401Mbpsあたりです。
一方、アンテナ構成は、わりとクセがあります。
2.4GHz帯は、共用アンテナが2本で、最大574Mbps(約72メガバイト/秒)です。
電波が遠くまで飛ぶ周波数帯ですが、速度はやや遅いです。
5.0GHz帯は、共用アンテナ2本です。
2.4GHz帯と共用となります。
こちらは、ワイドバンド(WB)対応になので、2本でも最大2401Mbpsで(約300メガバイト/秒)になります。
6.0GHz帯は、単独の専用アンテナ2本(+WB)です。
速度は、5GHz帯と同じで最大2401Mbpsです。
速度面では、先行して発売していたバッファロー機のWi-Fi 6Eのメッシュと同等で、差はないです。
中継装置(メッシュ中継機)は、セット販売モデルは親機と同じユニットです。
6GHz帯をバックホールで使うのは先ほどと同じです。
無線の安定性は、基本となるビームフォーミング・MUーMIMO・OFDMAに対応です。
上位機同様にQOSにも対応します。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
有線LANポートは、1つの端末ごとにLAN端子(1000BASE-T)が3つです。
インターネット速度は、新機種は2.5G対応ですので、高速回線が引き込めます。
ただ、端子はLAN共用なので、いずれにしても、有線LAN利用の場合は、1000Mbps(125メガバイト/秒)が理論上の限界です。
消費電力は、スペックがでておらず、不明です。
セキュリティは、最新のWPA3に対応です。
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以上、TP-LinkのDeco XE75 Proの紹介でした。
Wi-Fi 6Eに対応するメッシュを「マスト」として選ぶならば、スペック面では期待できる製品かと思います。
トライバンド機でバックホールを6GHz帯でつなぐので、現状の普及状況でも活かせる部分もあります。ただ、WAN・LAN部分の仕様は旧来水準でバランスはかならずしも良くないため、ニーズとしては、ニッチかもしれません。
【2023年発売】BE22000
【2台セット】(執筆時Amazon在庫切れ)
49・TP-Link Deco BE85(2パック)
¥47,000 楽天市場 (4/18執筆時)
【1台】
50・TP-Link Deco BE85(1パック)
¥61,237 楽天市場 (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi7(11be/ax)
2.4GHz帯速度:1376Mbps
5.0GHz帯速度:5760Mbps
6.0GHz帯速度:11,520Mbps
有線LAN:10Gbp×2 + 2.5GHz×2
WAN:10Gbps 〈LAN共用〉
最大増設台数:10台
登録可能端末:最大200台
互換性:Decoシリーズ
USB:USB3.0×1
IPv6:対応
WPA3:対応
TP-Link Deco BE85は、TP-Linkが販売するメッシュWi-Fiの最上位機です。
本機は、他社に先駆けて、次世代のWi-Fi7に対応した製品です。
なお、人気機種であることと、4月シーズンということで、執筆時在庫なしでした。そのうち、復活するでしょう。
本体サイズは、幅128×高さ236×奥行128.0mmです。
小さくはないです。
ただ、同社の上級機と比べて、思ったほどは大きくないという印象です。
存在感がありますが、やはりインテリア性があるので、邪魔には感じにくいでしょう。
理論値上の通信速度は、Wi-Fi7ですし、直接だと11,520Mbpsです。
中継機を経由させれば、最大5760Mbpsと見込めますが。
これでも、普通遅いとは言わないでしょう。
アンテナ構成は、総計8本(12ストリーム)です。
6GHz帯・5GHz帯は、それぞれワイドバンド対応の4本の専用アンテナです。
速度は、6GHz帯は11520Mbpsで、5GHz帯は5760Mbpsです。
2.4GHz帯も、4本のアンテナを利用し1376Mbpsです。
なお、本機は海外でも売られる製品なので、日本で利用できない5GHz帯(240MHz)の周波数の表記もあり、その場合、 8640Mbps出せる仕様です。
ただ、これは例外的な話です。
無線の安定性は、ビームフォーミング・MUーMIMO・OFDMAに対応です
通信の優先順位を設定できるQOSに対応します。
このほか、本機の場合、Wi-Fi7の基礎要件となる、MLO・Multi-RU ・パンクチャリングという3つの安定化技術も利用できます。
この部分の詳細は【Wi-Fi7ルーターの比較記事】の冒頭で詳しく記しています。
メッシュ中継機(サテライト)は、親機と同じユニットを使います。
バックホール(=機器間の通信)は、全帯域を柔軟に利用する方式です。有線も含めてアグリゲーションできます。
これは、Wi-Fi7だからできた部分で、先述のMLO技術を利用しています。
どの帯域もこの規格だと速いですし、値段通りの「ハイエンド」です。
表現しがたいですが、サテライト経由でも、最大5760Mbpsまでは通ると考えておけば良いかと思います。
インターネット速度は、理論上、10Gbps(1250メガバイト/秒)までだせます。
WAN側(インターネット側)に10Gbpsポートが利用できるためです。
有線LANポートは、10Gpbsが2系統(1つはRJ45/SFP+対応)と、2.5Gpsポートが2系統です。
1ポートはWANと共用(自動判定)になりますが、どのポートも速く、この部分も「ハイエンド」です。
特に、10Gbpsポートは、バックホール用にも使えるので、壁が厚かったり、相当離れた場所に設置するならば、柔軟性があり、相当良い選択肢に思えます。
USBポートも付属です。
CPUは、クロックなどは非開示ですが、4コアのCPUをダブルで搭載するようです。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
消費電力は、最大41.8Wです。
少なくないですが、納得感はあります。
セキュリティは、最新のWPA3に対応です。
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以上、TP-LinkのTP-Link Deco BE85の紹介でした。
Wi-Fi7は、まだ「未来の規格」という感じで、今の段階だと、超上級者、あるいは法人用には思います。
ただ、途中でも書きましたが、バックホール間の通信に利用できるならば「話は別」であり、現状で、家庭用(のハイエンド)として、導入の意味はあるように思います。
例えば、壁が厚いなど、とてつもなく、電波の悪い状況の部屋に十分な電波を届けたい場合などです。とはいえ、値段も値段なので、主には、法人用でしょう。
その範疇でも、よほどの速度(安定性)が必要な方に向くといえます。
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なお、DECOシリーズのWi-Fi7対応機は、以下のような下位機があります。
順番にみておきます。
【2024年発売】
【2台セット】Deco BE75 2-pack
51・TP-Link Deco BE75(2パック)
¥85,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi7(11be/ax)
2.4GHz帯速度:688Mbps
5.0GHz帯速度:2880Mbps(4320Mbps)
6.0GHz帯速度:11,520Mbps
有線LAN:10Gbp×1 + 2.5GHz×3
WAN:10Gbps 〈LAN共用〉
最大増設台数:10台
登録可能端末:最大200台
互換性:Decoシリーズ
USB:USB3.0×1
IPv6:対応
WPA3:対応
第1に、 Deco BE75です。
サイズは、幅128×高さ236×奥行128mmです。
先ほどの機種と同じです。
アンテナ構成は、上位機と異なります。
同社の他シリーズ同様に、上位機に対して、アンテナ本数を減じます。
6GHz帯は、ワイドバンド(WB)対応の4本アンテナの11520Mbpsで同じです。
5GHz帯は、ただ、2本アンテナ+WBの2880Mbpsです。
TP-Link社のスペック表だと、5GHzは4320Mbpsでした。
ただ、現状で日本で許可されているのは160MHzのワイドバンドだけなのですが、こちらは、外国の240MHzの値を加味しての数字なので、日本だとこの値です。
2.4GHz帯も、2本のアンテナで688Mbpsです。
有線LANポートは、10Gbpが1つと 2.5GHzが3つという構成です。
WANと共用なので、親機として利用する場合はそこに注意してください。
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結論的にいえば、ラインナップとして、あって良い機種だと思います。
ただ、日本で利用する場合、端末との通信速度は、上位機に比べると「そこそこ」にはなるので、現状の値段差ならば上位機を選んだ方が良いようにみえます。
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【2024年発売】
【1パック】Deco BE65 1-pack
52・TP-Link Deco BE65(1パック)
¥24,795 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【2パック】Deco BE65 2-pack
53・TP-Link Deco BE65(2パック)
¥48,480 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi7(11be/ax)
2.4GHz帯速度:688Mbps
5.0GHz帯速度:2880Mbps(4320Mbps)
6.0GHz帯速度:5760Mbps
有線LAN:2.5GHz×4
WAN:2.5G 〈LAN共用〉
最大増設台数:10台
登録可能端末:最大200台
互換性:Decoシリーズ
USB:USB3.0×1
IPv6:対応
WPA3:対応
第2に、 Deco BE65です。
サイズは、幅107×高さ176×奥行107mmです。
同じデザインですが、多少小柄になります。
アンテナ構成は、Wi-Fi7のトライバンドですが、やはり上位機と異なります。
6GHz帯は、ワイドバンド(WB)対応の2本アンテナの5760Mbpsです。
ここまでの機種より半減となります。
5GHz帯は、同じく2本アンテナ+WBの2880Mbpsです。
先述のように、240MHzを扱える外国の場合、5GHzは4320Mbpsです。
日本は許可がまだです。
2.4GHz帯は、こちらは、Wi-Fi6水準の2アンテナなので、574Mbpsです。
本機も、Wi-Fi7のMLOテクノロジーでバックホール通信(親機と子機間)は、バンドは固定されず、全帯域をアグリゲーションして適切に運用します。
アンテナ数は、4アンテナ(6ストリーム)なので、いずれか2本のアンテナは、専用ではなく共用アンテナです。
最大速度は、先述のように、この方式は複合的なので表現しがたいですが、最大2880Mbpsあたりに考えておけば良いように思います。
有線LANポートは、2.5GHzが4つという構成です。
こちらもWANと共用です。
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結論的にいえば、こちらの場合、わりと価格が安いので、7GHz帯を試したい新しもの好きの方は選んでも良いように思います。
Wi-Fi7の場合、MLO技術で、6GHz帯を含めてバックホール通信に活かせますし、存在が無駄になりにくいため、選んでも良いように思います。
ただ、2.5Ghz帯が弱いのと、4アンテナの一部が他のバンドと共用になる部分で、若干構成がスッキリしていないのが、バッファローなどと同じで気にはなります。
先述のように、小型化とアンテナ数はバーターとは言え、メッシュは、通信が複雑なので、アンテナ構成はできるだけシンプルのほうがよいでしょうから。
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【2024年発売】
【1パック】Deco BE65 Pro 1-pack
54・ TP-Link Deco BE65 Pro(1パック)
¥28,979 楽天市場 (4/18執筆時)
【2パック】Deco BE65 Pro 2-pack
55・ TP-Link Deco BE65 Pro(2パック)
¥55,203 楽天市場 (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi7(11be/ax)
2.4GHz帯速度:688Mbps
5.0GHz帯速度:2882Mbps
6.0GHz帯速度:5760Mbps
有線LAN:5G×2 2.5G×1
WAN:5Gbps 〈全端子LAN共用〉
最大増設台数:10台
登録可能端末:最大200台
互換性:Decoシリーズ
USB:USB3.0×1
IPv6:対応
WPA3:対応
第3に、 Deco BE65 Proです。
Deco BE65 と同じ筐体ですが、2.4GHz帯の速度が、688Mbpsと標準仕様になります。
アンテナ構成は、2.4GHzと5GHzが2本で共用、6GHzが2本で専用でしょう。
その上で、有線LAN・WAN端子のうち2ポートが、5Gbps水準に強化されています。
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結論的にいえば、主には、有線LAN・WANの速度が欲しい向け方で、10Gは不要という方向けの少し安めの展開と言えます。
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【2024年発売】
【1パック】Deco BE25 1-pack
56・ TP-Link Deco BE25 (1パック)
¥16,505 楽天市場 (4/18執筆時)
【2パック】Deco BE25 2-pack
57・TP-Link Deco BE25 (2パック)
¥19,750 楽天市場 (4/18執筆時)
メッシュ:自社方式
Wi-Fi規格:Wi-Fi7(11be/ax)
2.4GHz帯速度:688Mbps
5.0GHz帯速度:2880Mbps
6.0GHz帯速度:
有線LAN: 2.5G×2
WAN: 2.5G〈LAN共通〉
最大増設台数:10台
登録可能端末:最大150台
互換性:Decoシリーズ
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
第3に、 Deco BE25です。
サイズは、直径150×高さ62mmです。
同社の非メッシュ型にもありましたが、6GHz帯がないタイプのWi-Fi7のコンパクト型です。
先述のように、この仕様でもWi-Fi7独自の通信安定化技術は使えるので意味はあります。
速度は、5GHz帯がアンテナ2本の2880Mbpsで、2.4GHz帯もアンテナ2本で688Mbpsです。
いずれも専用アンテナの4アンテナ、4ストリーム構成です。
LAN・WANは、2.5Gですし、結構しっかりしています。
Deco BE65 と同じ筐体ですが、2.4GHz帯の速度が、688Mbpsと標準仕様になります。
アンテナ構成は、2.4GHzと5GHzが2本で共用、6GHzが2本で専用でしょう。
その上で、有線LAN・WAN端子のうち2ポートが、5Gbps水準に強化されています。
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結論的にいえば、形状が「かわいい」ので、単独ルーターとして欲しい方もいそうです。
そのニーズでも、速度は出ますし、Wi-Fi7の通信安定化も図れるので、割と良さそうに思います。
次回に続く
メッシュWi-Fiのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、各社のメッシュWi-Fiの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
3・メッシュWi-Fiの比較 (3)
3-1:Amazon(eero)〈米国〉
3-2:LINKSIS〈米国〉
3-3:ファーウェイ〈中国〉
3-4:ASUS〈台湾〉
3-5:Xiaomi ほか
4・おすすめのWi-Fiルーター
=最終的なおすすめの提案 【結論】
次回の3回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、Amazon系のイーロや、米国のリンクシスなどの製品を紹介します。
対応人数 世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる「結論編」(こちら)で、このブログで紹介した全機種から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします!
3回目記事は→こちら