【比較する製品型番】 東芝 NLEH10011B-LC LEDH8401A01-LC LEDH8400A01W-LD NLEH10010A-LC NLEH10002B-LC NLEH10003B-LC NLEH10010B-LC NLEH10012C-LC パナソニック HH-CG1034A HH-CF1020AZ HH-CF1020DZ HH-CF1080A HH-CF1092A HH-CF1070A HH-CF1071A 日立 LEC-AHR1000UAZ LEC-AHR1010U LEC-AH1000U LEC-AH1000T SONY SONY マルチファンクションライト2 MFL-2100S MFL-1100S
今回のお題
10畳用LEDシーリングライトのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2023年1月現在、最新のLEDシーリングライトを比較します。
1・ 8畳用シーリングライトの比較
2・10畳用シーリングライトの比較
3・12畳用シーリングライトの比較
4・14畳-20畳用シーリングライトの比較
5・6畳用シーリングライトの比較
6・和風シーリングライトの比較
7・シーリングライトまとめ 【結論】
LEDシーリングライトは、デンキヤでの販売点数が多いため、適応畳数から記事を分けています。
今回は、2回目の記事です。
一般的なリビングに向いたサイズといえる、10畳用のLEDシーリングライトを比較します。
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明るさ ★★★★★
演色性の良さ ★★★★★
調光と調色 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
照明のデザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、各機種を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案する形式で書いていきます。
0・シーリングライトの選び方の基本
はじめに、シーリングライトの「選び方の基本」の説明をしておきます。
主に、「明るさ」「目への優しさ」という観点にこだわる場合、知っておくと良いスペックについて解説します。
0-1・明るさ(ルーメン)
第1に、明るさ(最大光束)です。
デンキヤの店頭で照明を眺めると「10畳用」「12畳用」など適応畳数の表示が目に入ります。
適応畳数は、業界団体(日本照明工業会)が決めた普遍的な数字です。
畳数当たりに必要な光束(ルーメン=照明器具の明るさ)から定めています(上表)。
しかし、適応畳数は、畳数あたりの「最低光束」を達成すれば、「その畳数」を名乗れるので、正確に明るさを示している数字とは言いにくい部分があります。
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結論的にいえば、「明るいシーリングライト」が欲しい方は、「適応畳数」を見るだけでなく、各製品の「光束」の値をしっかりみながら選ぶことが「基本中の基本」です。
今回の記事でもこの部分を重視して「おすすめ」を提案していきます。
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一方、「適応畳数」は、注意するべき部分がもう1点あります。
「20代の目の良さ」を基準に、必要な光束(ルーメン=器具の明るさ)を定めているという点です。
例えば、新聞を読む場合、40代で2倍ほど、60代では3倍ほどの照度(ルクス=手元の明るさ)が必要と言われます。
この部分は手元の補助照明(デスクライトなど)でも補えますが、天井照明が暗いと、ふだんの読書や作業に支障が出やすいと言えます。
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結論的にいえば、年齢次第では、1段階(=2畳)広い適応畳数を持つシーリングライトを購入する意味はあります。
LEDは10年ほど光源が保ちますが、明るさは、経年変化で落ちていく(10年/3割)で、その点でもそのように言えます。ただし、畳数が広くなると電気代はかかりやすいため、最大でも1段階で止めるべきでしょう。
なお、10畳用については、大手の上位機でこのサイズの販売がないメーカーも多いです。
【12畳用のシーリングライトの比較記事】で紹介する製品のほうが「製品の選択肢は潤沢」という点も覚えておいてください。
0-2・色調の調整機能(調色)
第2に 色温度の調整機能(調色)です。
格安機を除けば、電球色(3000K)・昼白色(5000K)・昼光色(6500K)と、調色できるのが現在では「普通」です。
夜間は電球色に調色できた方が「疲れた目に優しく」、仕事などをする際は、昼光色のほうが、「文字も読みやすく、集中して活動しやすい」ため、調色機能は重要です。
そのため、時間に合わせて自動的に調色できる製品なども上位機では出ています。
0-3・色の鮮やかさ(演色値:Ra指数)
第3に 色の鮮やかさ(演色値:Ra指数)です。
光源や認知科学にかんする研究成果によれば、目に優しい光の理想は、「太陽光に近い」色合いのライトです。
太陽光に近い明かりは、食卓の料理や肌の色を綺麗にみせられるなど、ほかの利点もあります。
LED照明の場合、演色値(演色評価指数)で、この部分を示します。
各社とも、白球色(昼光色・昼白色)での明るさが太陽の光 (Ra100)にどれくらい近いかを、Raという値で示しています。
一般的に、Ra80以上あれば、日常生活に問題ないと言われます。
しかし、上で示した機能性を期待したい場合、Ra90以上を目安にして製品を選べば、目的に適った良い製品が選べます。
特別なLED(紫色LED+RGB蛍光体)を装備する関係で、少し価格は高めにはなりますが。
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というわけで、今回は、この3要素を重要視しつつ、比較をしていきます。
なお、以下で紹介する機種については、天井に引っかけコンセントがあればどの家庭でも設置できます。
1・10畳用シーリングライトの比較
では、レビューを始めましょう。
1・10畳用シーリングライトの比較
1-1:パナソニック
1-2:日立
1-3:東芝
1-4:ソニー
2・シーリングライトまとめ 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
今回は、上表のような順番で、メーカ別にみていこうと思います。
よろしくお願いします。
1-1・パナソニックのLEDシーリングライト
はじめに、パナソニックのシーリングライトです。
同社は、LEDシーリングライトの「最もラインナップが多い」メーカーです。個性的で、面白い機能を持つ製品がいろいろあります。
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なお、以下では、Atlasがオススメできるポイントは赤字で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
【Amazon限定型番】
【2020年発売】
【10畳用】【ブースト対応】
1・パナソニック HH-CF1020DZ
¥10,800 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【10畳用】【調色・ブースト対応】
2・パナソニック HH-CF1020AZ
¥11,800 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(36.3W/36.6W)
最大時:6358ルーメン (43.7W/44.6W)
サイズ:直径50cm×高さ11.9cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra83(太陽光=Ra100)
こちらは、パナソニックのEVERLEDSシリーズのシーリングライトです。
同社は販売ルートで型番を変えるので複数の型番があります。
これらは全部「Amazon限定」の型番となります。
2機種ありますが、上位機のみ調色ができます。
明るさは、4899ルーメンとなります。
この明るさは、畳数あたりに認められた最大の明るさです。
また、パナソニックの場合、消費電力が明るさに比して良いとも言えます。
一方、本機には「ブースト機能」があります。
「全灯ボタン2秒押し」で120%明るくできるので、実質的には、限界を超えた6358ルーメンまで出せます。
消費電力が増えるので一長一短ですが、一時的に暗さを解消できるのはメリットです。
中心部までの明るさは、パナソニックの「売り」の1つです。
ただし、本機は直径が50cmで、上位機より小径です。
十分に「明るい」とはいえ、光の広がり方は上位機に負けます。
調光(明るさ調整)は、無段階での連続調光が可能です。
常夜灯も6段階で調光できます。
調色(色の調整)は、【調光・調色対応】とある上位モデルのみ対応します。
そちらは、電球色と昼光色の双方に色を切り替えることができます。
調色モデルは、「全灯」ボタンで、6200Kの「文字くっきり光」に調色できます。
昼光色(6500K)よりわずかに低い設定で、パナソニックおすすめの明るさです。
演色値は、Ra83です。
先述のように、太陽をRa100とする数値ですが、この値が業界の現在的な平均値です。
この部分は、パナソニックについては、他社よりわずかに落ちます。
タイマーは、時計認識ができないため、辛うじておやすみタイマーが付くだけです。
これは、各社とも格安機だと同じです。
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以上、パナソニックの低価格機の紹介でした。
十分な明るさを持ちつつ、消費電力は低い機種です。
光熱費も含めて考えた場合、これらの機種は、省エネ性の面で非常に優秀でしょう。
【2021年発売】
【10畳用】【通常型番】
3・パナソニック HH-CG1034A
¥19,800 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(32.9W)
最大時:6368ルーメン(34.3W)
サイズ:直径60cm×高さ13.6cm
調光:6段調光可能
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra83(太陽光=Ra100)
HH-CG1034Aは、パナソニックの10畳用の「スタンダードモデル」です。
本体の形状は、2021年にフルモデルチェンジをして新設計になりました。
直径は60cmなので、「リビングのすみずみまでの明るい」サイズです。
カバーと天井の感覚を近づけることで、光の拡散(色ムラ防止)に必要な十分なカバー厚をキープしながら、スタイリッシュにしたという方向性です。
このグレード以上が、一般的に「リビング用」と言えます。
本体の厚みは、136cmです。
上図のように(天井の)引っかけシーリングとの隙間を最小限する工夫があります。
ただ、リビング用の平均より薄型というわけでもないので、マンションなどで天井が低めの場合は、多少注意が必要です。
なお、日立・アイリス・東芝あたりにはより薄いモデルがあります。
明るさは、4899ルーメンです。
業界基準で許される最大の明るさをキープしています。
その上で、消費電力が、32.9Wと優秀であり、「明るさと省エネの両立」は、さすがに「最新のハイグレード機」といえます。
光の拡散性も、上図のようなレンズ配置の工夫で、拡散性や、色の混ざり(白系とオレンジ系)の違和感を軽減する仕組みがあり、質が良いです。
ちなみに、このグレードの旧モデルだと、導光プリズム(図の3)で反射させ拡散させる仕組みでした。その場合、本体をより薄くできる一方で、中間色における色ムラが気になった部分があったので、修正したということでしょう。
調光(明るさ調整)は、無段階での連続調光が可能です。
常夜灯も6段階で調光できます。
調色(色の調整)も、対応です。
全灯ボタンを選択した際に6200Kの文字くっきり光(昼光色)を自動調光できる仕様です。
コントラスト感を高めることができるため、文字が読みやすい光です。書斎には最適でしょう。
また、「裏技」的ですが、全灯ボタンを長押しすることで、全灯(文字くっきり光)を1.2倍の明るさに「ブースト」可能です。
消費電力は上がりますし、調色・調光はできませんが、JIS基準で定められた畳数当たりの最大光量を越えて明るくできます。
掃除の手軽さも「虫ブロック」構造が売りです。
光に向かう虫の性質を利用したすきま構造にした上で、防虫剤入りのパッキン利用する仕組みです。
この部分の掃除は面倒なので、良い工夫でしょう。
タイマーは、パナソニックの場合、上で見た格安機を除いて全機種搭載です。
普通の「おやすみ/おはよう」「留守番(防犯)」タイマーほか、設定した時間に連動して調整してくれる「おまかせモード」があります(写真)。
朝は白色全灯ですが、日中は「普段のあかりボタンで設定した明かり、夜は、暖色ボタンで設定した明かりになるので、時間以外、色・明るさもカスタマイズできます。
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以上、パナソニックのスタンダードモデルの紹介でした。
多少高いですが、調光・調色・省電力性能において、ワンランク上の実力を見せています。
オーバーブーストは、日立も装備しますが、多少仕組みが異なるため、後ほど紹介する日立機と比較することは重要でしょう。
【2020年発売】
【10畳】【特定量販店限定】
4・Panasonic HH-CF1092A
¥29,700 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【10畳】(性能は同じ)
5・Panasonic HH-CF1080A
¥29,700 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(39.6W)
サイズ:直径54cm×高さ9.9cm
調光:調光100%〜約5%
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値: Ra 83(太陽光=Ra100)
こちらは、AIR PANEL LED というシリーズに属する、パナソニックの製品です。
2系統の製品がありますが、流通ルートで型番が異なるだけになります。
本体形状は、独特です。
ただ、横から見ても出っ張りがなくスマートで、インテリア性が高いです。
明るさは、10畳用で4899ルーメンです。
「業界基準」の最大値であり、問題ありません。
調光(明るさ調整)についても、無段階で連続調光が可能で、常夜灯の調光できる製品です。
もちろん、文字の視認性が良い「文字クッキリ色」に対応します。
調色(色の調整)は、外縁部・内周部だけ照射し、間接照明的にライトが使える点が面白いです。
この機能はパナソニックの力を入れている部分で、シアター用途になどに向くでしょう。
演色値はRa83と低く、光の鮮やかさは期待できない機種です。
消費電力は、特殊な形状のモデルのため、パナソニックの通常機に比べると、多少ながら劣ります。
「趣味的」な機能があるので、これは仕方ないでしょう。
タイマーは、先述のように、パナソニックは格安機以外は時計認識ができる高級タイプです。
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以上、Panasonic AIR PANEL の紹介でした。
これは、シアタールーム用・寝室用の照明として「売り出した」ものです。雰囲気のある光が出せるため、リラックスしたい部屋の設置に向くと言えます。
デザイン性も良く、その点も買換えの動機になりそうです。
【2020年発売】
【10畳】【大人の寝室向け間接光】
6・パナソニック HH-CF1070A
¥30,969 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(36.8W )
サイズ:直径68.4cm×高さ14.5cm
【10畳】【子供部屋向けリネン柄】
7・パナソニック HH-CF1071A
¥26,833 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
明るさ:4550ルーメン(36.8W )
サイズ:直径63cm×高さ11.4cm
調光:調光100%〜約5%
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra83(太陽光=Ra100)
HH-C1070シリーズは、特定のコンセプトをもつ、パナソニックのもうひとつの機種です。
いずれの製品も「寝室に特化した便利機能を持つ製品」という点で、おもしろい個性のある機種です。
HH-CD1070Aは、直接光のほか、間接光が出せるタイプで、リラックス効果が強調されます。
パナソニックでは、ほかにも間接光が出せる機種があります。
しかし、そちらは、リビングなどに最適化されたものでした。こちらは、色温度を夕暮れの色と同じ2000Kにして、とくに、寝室でのリラックス効果を狙った製品です。
HH-CD1071Aは、子供部屋や子供との添い寝用に開発された「リネン柄」タイプです。
他の色にも調色できますが、絵本の読み聞かせに文字がみやすい、2000Kにスイッチ1つで切り替えられる機種です。
ただし、形状が異なるため、間接光を出すことはできない、「子ども用」となります。こちらは、高さがない「薄型」であるのは1つ強調しても良い部分です。
くわえて、両機種とも、2ルクスの明るさの「夜間モード」を搭載します。
照明のJIS規格で、夜間に最適な照度とされている明るさで、真っ暗でないので、夜間に歩く際や、子供の様子の確認に便利です。
明るさは、10畳用で4899ルーメンです。
子供用のみ、4550ルーメンとなりますが、形状的な特性を得るためであり、仕方ありません。
調光(明るさ調整)は、無段階で連続調光が可能で、常夜灯の調光できる製品です。
調色(色の調整)は、昼光色・電球色に対応し、文字くっきり光も出せます。
タイマーは、「お目覚めモード」が搭載されます。
とくに、夜間について、設定した時刻に明るさを変える仕組みです。他のタイマー搭載モデルに比べると、目覚めの色になる、設定時簡に、アラームも鳴らせる点が面白いです。
子供部屋用にも搭載されますが、朝に子どもを起こす手間が避けられるという点で工夫があります。
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以上、パナソニックのHH-C1070シリーズの紹介でした。
同社のエアパネルシリーズの特性を、「寝室」に改良したとても面白いコンセプトのモデルです。
ここまで、寝室用に特化した機能を持つ機種は珍しいです。
ご家庭に子供部屋や寝室に特化した部屋がある場合で、機能性を重視するならば、このモデルはとても良いでしょう。
1-2・日立のLEDシーリングライト
つづいて、日立のシーリングライトです。
10畳用のラインナップは、必ずしも全社あるわけではないのですが、日立はあります。
「ラク見え」という青色LEDを利用した機能が、同社の特長です。
【10畳】
【2021年発売】
【ラク見え搭載】
8・日立 LEC-AHR1010U
¥19,800 楽天市場 (1/6執筆時)
【ラク見えなし(よみかき)】
9・日立 LEC-AH1000U
¥13,464 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(30.5W )
最大時:5879ルーメン(41.8W)
サイズ:直径61cm×高さ12.5cm
調光:連続調光可能
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra90(全灯時 Ra85)
こちらは、日立の「ラク見え搭載タイプ」のLEDシーリングライトです。
未搭載の「スタンダードモデル」が安いですが、この値段差なら、上位機が確実におすすめできます。
明るさは、4899ルーメンです。業界基準が許す最大量の明るさです。
その上で、日立には(パナソニックと同じく)「オーバーブースト」機能があります。
「ラク見え」モードと言います。
明るさが「標準の1.2倍」となり、ルーメン値もそれ応じて「畳数の業界基準を飛び越えて」明るくできます。
日立は、レンズ内に青色LEDを配備させ、「文字をくっきりさせつつのオーバーブースト」です。
書類仕事や新聞を読む際に特化した、ブーストとも言えます。
直径は、61cmです。
不要に小型化させておらず、光の広がりは良いでしょう。
一方、天井からの高さは、125mmです。パナソニックのスタンダード型は136mmですしたし、設置性は良いです。
演色値は、Ra85です。
「ラク見え」モードの際には、Ra90とより太陽光に近い明るさを出すことができます。
繰り返しますが、「目の疲れやすさ」の点ではこの数値が大事です。
このモードの際は、クッキリ見やすいタイプの高性能なシーリングとも言えます。
なお、「スタンダードモデル」も、1.2倍のブーストはできます。
ただ、青色LEDがないので「よみかき」の明かりです。
消費電力水準が、通常点灯時でも10%強悪いので、その部分を含めて「ラク見え」でしょう。
調光(明るさ調整)は、無段階で連続調光が可能です。
常夜灯(保安灯)も調光できます。
調色(色の調整)は、「らくみえモード」を昼光色と考えた場合、昼光色・昼白色・電球色全てを出せる機種です。
タイマーは、さほど凝ったものではないですが、時刻設定しての、入・切や、決まった時間の点灯・消灯を設定できます。
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以上、日立の「ラク見え搭載タイプ」の紹介でした。
明るさをオーバーブーストできる「ラク見え」が、やはり注目点となる製品です。このモードでは、演色値も上がりますので、明るさを重視した場合、本機はかなり良い選択肢となります。
パナソニックの10畳用も、全灯で1.2倍の「文字くっきり光」を出せるのでどちらが良いかは難しいですが、ラク見え利用時Ra90という演色値を評価すると、少し本機の方が良さそうに思えます。
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【10畳】
【2021年発売】【Amazon.co.jp限定】
【ラク見え搭載】
10・日立 LEC-AHR1000UAZ
¥13,724 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(28.8W)
最大時:5879ルーメン
サイズ:直径60cm×高さ13.8cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra90(全灯時 Ra85)
なお、日立は【Amazon.co.jp限定】で、本機の姉妹版をだします。
カバーは、先ほどの機種と違います。
クリアパネルの部分がない、一般的な乳白色のアクリルカバーです。
高さは、138mmです。
そのほか、配光や、光の拡散性は変わらないですし、【ラク見え搭載機】はお買得に思えます。
このほか、LEC-AH80Uという製品が特定家電量販店で売られますが、リモコンのグレードが異なる以外、「ラク見えがないタイプ」とほぼ同等です。
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【2020年発売】
【10畳】【下位機種】
11・日立 LEC-AH1000T
¥11,819 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(34.9W )
最大時:5158ルーメン(43.6W)
直径:56cm/60cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
そのほか、これらの機種の下位機種も販売中です。
本機も「ブースト」はできますが、カラーLED未搭載なので、演色値などは変わりません。
同社の特徴的な部分が削がれており、個性がないので、あまりおすすめできません。
1-3・東芝のLEDシーリングライト
続いて、東芝(ライテック)のLEDシーリングライトです。
なお、家庭用は、NVC Lighting Japan(雷士照明)が、消費者向け照明事業を引き継いで、「東芝ブランド」で販売する形の製品です。
住設ルートの製品は、東芝ライテックが引き続き売っています。
【2021年発売】
【10畳】【調光調色可能】
12・東芝 LEDH8401A01-LC
¥7,130 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(39.2W)
直径:50cm
【10畳】【調光のみ】
13・東芝 LEDH8400A01W-LD
¥6,600 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(39.2W)
直径:50cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼白色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
LEDH8401A01-LCは、東芝ライテックの販売する製品です。
本機は、一般市場で売られる「工務店用(住設)モデル」です。
明るさは、4899ルーメンです。
この畳数で認められる最大光束なので、問題ありません。
演色値も、Ra85です。
先述のように、太陽をRa100とする数値ですが、この値が業界の現在的な平均値です。
ある程度、目にも優しいと言えます。
調光(明るさ調整)は、連続調光に対応します。
常夜灯についても、6段階で可能です。
調色は、上位機のみ対応します。
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以上、東芝のシーリングライトの紹介でした。
性能で選ぶと言うよりは、値段重視の機種です。
ただ、上位機種については、調色もできますし、明るさは最大光量です。
直径50cmという部分は、リビング用として小さく「ひっかかり」ますが、価格重視ならば、上位機種は選択肢にできます。
【2021年発売】
【10畳】【調色可】
14・東芝 NLEH10011B-LC
¥14,512 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(39.5W)
最大時:6369ルーメン (51.9W)
直径:66.4cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
【10畳】【調色可】
15・東芝 NLEH10010B-LC
¥12,320 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(42.6W)
直径:58.5cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
NLEH10011B-LCは、東芝の発売するLEDシーリングライトです。
こちらは、家庭用向けの一般流通のモデルです。
円周部がクリアパネルになる製品と、アクリルシェードの製品がありますが、グレードは同じです。
直径は違いますが、配光は同じので、好きな方を選んでください。
直径は、クリアパネルの方は66.4cmで、アクリルシェードは58.5cmです。
いずれもリビング用でLED配置も同じです。フレーム枠の部分の寸法差となります。
壁からの高さは105cmなので、低い天井でも邪魔になりにくいです。
明るさは、4899ルーメンと10畳用の最高値です。
一方、本機は、日立やパナソニックと同じで「明るさアップ」を搭載です。
1.3倍水準ですので、数字は良いですが、日立のようなカラーLEDによる工夫はなく、パナソニックのように「文字くっきり光(昼光色)」で明るさアップされるわけではないです。
あくまで、スタンダードな全灯(昼白色)が1.3倍にできるだけですから、もっとも光が欲しいだろう読書や手元作業の強化という点では、一歩及ばないでしょう。
調光(明るさ調整)連続調光が可能です。
また、常夜灯の調光も6段階でできる製品です。
調色(色の調整)は、先述のように、上位機のみ可能です。
演色値は、Ra85です。
タイマーは、30分と60分だけですが、ゆっくり照度を落としていく「ゆっくりおやすみタイマー」が付属です。
掃除の手軽さは、割と配慮があります。
帯電しにくいカバー(クリーンエース)を採用するほか、虫が入りにくい構造(ムシールド)があります。
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以上、東芝(NVC)の、 NLEH10011B-LCの紹介でした。
同じようなクリアパネルは日立も出しますが、それがライバルです。
比較すると先述のように、天井からの距離があまり必要でなく本機はスマートです。
その上でブースト機能が付きますが、日立の「ラク見え」のような特別な面白い個性がない点では、少し負けます。
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【2021年発売】
【10畳】
【下位機種】
16・東芝 NLEH10002B-LC
¥8,657 楽天市場 (1/6執筆時)
(シルバートリム付)
17・東芝 NLEH10003B-LC
¥8,800 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(39.2W)
直径:50cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
なお、これらの型番については、下位機種となります。
直径が50cmと小型になるので、配光が上位に及ばないほか、リモコンに液晶がないため、時間設定ができず、ON/OFFタイマーが利用できません。
ブースト機能も省略となりますし、いずれにしても、上位機の方が良いかと思います。
【2022年発売】
【10畳】
18・東芝 NLEH10012C-LC
¥17,908 楽天市場 (1/6執筆時)
明るさ:4899ルーメン(34.6W)
最大時:6369ルーメン (51.9W)
サイズ:直径66.4cm×高さ11.1cm
調光:無段階
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100
NLEH10012C-LCは、東芝の発売するLEDシーリングライトです。
照明自体に「凝った」仕様で、後述するように間接照明タイプです。
直径は、60.8cmです。
リビング向けで問題ないサイズです。
加えて、高さは11cmです。
普通形状の家庭用のシーリングの平均値より薄いので、この部分もポイントです。
明るさは、4899ルーメンと10畳用の最高値です。
1.3倍の「明るさアップ」もしっかり搭載します。
その上で、本機は、シアター向けの間接光を天井に向けて出すことができます。
オレンジ色の光ですが、天井を照らすことで、部屋の雰囲気を高めます。
なお、オレンジ色の光が天井に向かう仕組みなので、すみずみまで明るく照らす、という目的ではない点に注意してください。
調光・調色(色の調整)は、先ほどの機種と同じです。
演色値も、Ra85です。
タイマーは、本機は、下位機種でみた30分/60分おやすみタイマーほか、徐々に明るくできるお目ざめタイマーが付きます。
また、おやすみアシストとして、睡眠を促す明かりに調光できる機能が付属です。「睡眠を促すメラトニンの分泌を抑制しにくい」光質とされますが、この部分はAtlasも専門外です。
掃除の手軽さは、割と配慮があります。
帯電しにくいカバー(クリーンエース)を採用するほか、虫が入りにくい構造(ムシールド)があります。
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以上、東芝(NVC)のNLEH10012C-LCの紹介でした。
パナソニックなどにもにた機種はありますが、同じように、天井方向への間接照明を出せる点に魅力を感じるならば、選択肢にできるでしょう。
また、薄めの本体で、高さが低めで済む部分で、「天井を高く「部屋を広く」見せられる部分も、本機の良い部分でしょう。
1-4・SONYのシーリングライト
続いて、ソニーのシーリングライトです。
照明器具メーカーではないのですが、音響機器のハイブリッド機として出しています。
【2020年発売】
【10畳】
【上位機種】
19・SONY MFL-2100S
¥36,455 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
【下位機種】
20・SONY MFL-1100S
¥29,700 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
明るさ:4300ルーメン(42W)
サイズ:直径52cm×高さ10.9cm
調光:連続調光
調色:可能〈昼光色・電球色〉
演色値:Ra85(太陽光=Ra100)
MFL-2100Sは、ソニーが発売するLEDシーリングライト(マルチファンクションライト)です。
同社は、照明メーカーではないですが、2019年に「音楽機器」のハイブリッド機として参入してきました。
なお、本機には、上位機種と下位機種があります。
ただ、下位機種は、タイマー機能と、後述する各種センサーが省略されますので、選ぶならば、上位機でしょう。
本機は、【12畳用のシーリングライトの比較記事】で紹介した、パナソニックの12畳用のように、スピーカーを搭載する製品です。
適応畳数は、最大10畳表記ですが、実質的にその「ライバル機」です。
明るさは、4300ルーメンです。
8畳モデルの最大光量(4299lm)とほぼ同じで、「ギリギリ10畳」といえる照度です。
10畳用の最大光量からは、12%程暗い計算です。
演色値は、Ra85です。
調光(明るさ調整)と調色(色の調整)は対応します。
ただし、「文字くっきり光」や「間接照明」など、特別な明かりは出せません。
消費電力は、42Wです。
スピーカーは、ライト中心部に内蔵です。
一方、5Wのアンプで、46mmのフルレンジスピーカーが一機です。
ステレオではないですし、360度全方位スピーカーでもないです。
スピーカーまではBluetoothで音を飛ばします。
なお、SBC AACのほか、音の遅延のないaptX LLコーデックに対応するので、スマホなどのほか、BluetoothでTVの音を飛ばせます。
サンワダイレクト 400-BTAD010
¥4,470 Amazon.co.jp (1/6執筆時)
ただ、(パナソニックと異なり)APT-X LL対応の送信機は用意されないので、その場合、サードパーティの送信機(トランスミッター)を別途買う必要があるでしょう。
MF light
¥0 app store
MF light
¥0 Google Play
ネットワーク機能は、本機は、Wi-Fiを装備します。
また、スマホアプリが用意され、照明の操作が可能です。
上位機は、人感センサーを搭載します。
これを利用して、出入りに合わせたタイマー消灯・点灯による節電ができます。アプリの更新であとから追加された機能です。
そのほか、外出先から、自宅の照明などの状況をチェックするのにも利用できます。
その上で、このアプリでは、照明ほか、エアコン・テレビの操作も可能です。
本機は、照明本体部分に、赤外線リモコン信号の発信装置(IR)を内蔵するからです。
そのため、【おすすめスマートリモコンの比較記事】で紹介したような特別な装置がなくても、スマホアプリから、照明器具経由で、家電の操作が可能です。
外出先から操作できるので「帰宅前にエアコンをON」なども可能です。
下位機種は、ただし、2週間のお試し期間を超えると、エアコン・TVの操作はアプリ課金が必要であります。また、上位機を含めて、赤外線リモコン学習機能がないので【こちら】にある以外の型番の機器は、そもそも動きません。
一方、上位機は、温度・湿度センサーも搭載です。
これらは、室内環境をスマホでモニタリングするためのものですので、エアコンなどを室温に連動して制御するなどはできません。
1・Amazon Echoの比較
2・スマートスピーカーの比較
3・スマート学習リモコンの比較
音声操作も、対応可能です。
このブログの以上の記事で紹介した、Amazon及びGoogleの音声AIスピーカーとも連動可能です。
導入すれば、声で照明・エアコン・テレビの操作が可能になります(TVはAmazon系のみ)。
なお、本機は、スマホでも操作できますが、物理的なリモコン(LGTAR-100)も付属です。
エアコンは操作できませんが、Bluetooth接続した機器の音量変更・OFFは対応できます。また、Bluetoothのペアリング変更なども、リモコンだけの操作で可能です。
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以上、ソニーのMFL-2100Sの紹介でした。
個人的に、ソニーは好きなメーカーです。
しかし、この製品については、性能もターゲット層も不明瞭で、相当中途半端な製品に思えます。初心者向きでも、上級者向きでもなく、ターゲット層もわかりません。
スピーカーの音質と照明の明るさに期待できない以上、【おすすめスマートリモコンの比較記事】で紹介したような、色々な家電をスマホや音声スピーカーで制御できる点が売りとは言えます。
ただ、本文で書いたように、赤外線学習機能がない部分と、充実するセンサーが、エアコンなどの温度制御に活かされないなど部分で、イマイチです。
なお、【おすすめスマートリモコンの比較記事】のほうで、ソニー機を含め家電操作の部分の性能について他社機と比較しています。この部分に興味のある方は、ご覧ください。
次回に続く!
10畳用LEDシーリングライト結論的にこれ!!
というわけで、今回は、10畳のLEDシーリングライトについて書いてきました。
メーカーごとの特徴が分かりにくい商品ですが、照度や演色値などのデータである程度、メーカー横断的に比較できたかと思います。
1・ 8畳用シーリングライトの比較
2・10畳用シーリングライトの比較
3・12畳用シーリングライトの比較
4・14畳用シーリングライトの比較
5・6畳用シーリングライトの比較
6・和風シーリングライトの比較
7・シーリングライトまとめ 【結論】
明るさ ★★★★★
演色性の良さ ★★★★★
調光と調色 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
照明のデザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
なお、7回目となる今回の最後の記事の結論編(こちら)では、今回紹介した全てのモデルから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
最終回記事は→こちら