【比較する製品型番】 東芝 NLEH10011B-LC LEDH8401A01-LC LEDH8400A01W-LD NLEH10010A-LC NLEH10002B-LC NLEH10003B-LC NLEH10010B-LC NLEH10012C-LC NLEH10003E-LC NLEH10002E-LC NLEH10027B-LC NLEH10002E-DLD パナソニック HH-CL1092A HH-CG1034A HH-CF1020AZ HH-CF1020DZ HH-CF1080A HH-CF1092A HH-CF1070A HH-CF1071A LHR1814K LHR1814DK LGC4113DK LGC41104K オーデリック OL291346R OL291346BCR OL291497CR OL291495CR OL251198BCR1 OL251218BCR OL251198R1 OL251218R
今回のお題
10畳用LEDシーリングライトのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2025年5月現在、最新のLEDシーリングライトの比較です。
1・ 8畳用シーリングライトの比較
2・10畳用シーリングライトの比較
3・12畳用シーリングライトの比較
4・14畳-20畳用シーリングライトの比較
5・6畳用シーリングライトの比較
6・和風シーリングライトの比較
7・シーリングライトまとめ 【結論】
LEDシーリングライトは販売点数が多いため、適用畳数から記事を分けています。
今回は、3回目記事です。
やや広めリビングに向いたサイズといえる、10畳用のLEDシーリングライトを比較します。
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明るさ ★★★★★
演色性の良さ ★★★★★
調光と調色 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
照明のデザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、各機種を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案する形式で書いていきます。
1-1・シーリングライトの選び方の基本
具体的な製品紹介にはいる前に、シーリングライトの「選び方の基本」の説明をしておきます。
主に、「明るさ」「目への優しさ」という観点にこだわる場合、知っておくと良いスペックについて解説します。
1・明るさ(ルーメン)
第1に、明るさ(最大光束)です。
デンキヤの店頭で照明を眺めると「8畳用」「6畳用」など適用畳数の表示が目に入ります。
適用畳数は、業界団体(日本照明工業会)が決めた普遍的な数字です。
畳数当たりに必要な光束(ルーメン=照明器具の明るさ)から定めています(上表)。
しかし、適用畳数は、畳数あたりの「最低光束」を達成すれば、「その畳数」を名乗れるので、正確に明るさを示している数字とは言いにくい部分があります。
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結論的にいえば、「明るいシーリングライト」が欲しい方は、「適用畳数」を見るだけでなく、各製品の「光束」の値をしっかりみながら選ぶことが「基本中の基本」です。
今回の記事でもこの部分を重視して「おすすめ」を提案していきます。
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一方、「適用畳数」は、注意するべき部分がもう1点あります。
「20代の目の良さ」を基準に、必要な光束(ルーメン=器具の明るさ)を定めているという点です。
例えば、新聞を読む場合、40代で2倍ほど、60代では3倍ほどの照度(ルクス=手元の明るさ)が必要と言われます。
この部分は手元の補助照明(デスクライトなど)でも補えますが、天井照明が暗いと、ふだんの読書や作業に支障が出やすいと言えます。
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結論的にいえば、年齢次第では、1段階(=2畳)広い適用畳数を持つシーリングライトを購入する意味はあります。
LEDは10年ほど光源が保ちますが、明るさは、経年変化で落ちていく(10年/3割)で、その点でもそのように言えます。
ただし、畳数が広くなると電気代はかかりやすいため、最大でも1段階で止めるべきでしょう。
2・色温度の調整機能(調色)
第2に 色温度の調整機能(調色)です。
格安機を除けば、電球色(3000K)・昼白色(5000K)・昼光色(6500K)と、調色できるのが現在では「普通」です。
夜間は電球色に調色できた方が「疲れた目に優しく」、仕事などをする際は、昼光色のほうが、「文字も読みやすく、集中して活動しやすい」ため、調色機能は重要です。
そのため、時間に合わせて自動的に調色できる製品なども上位機では出ています。

一方、最新機種の場合、色温度(青〜赤の指数)だけでなく、色偏差(緑〜赤紫方向の指数)に注目しながら、「パソコンくっきり光」がだせる機種が現れています。
そのほか、通常暗めになる昼白色・電球色でも「最大光束」をだせる機種など、調色面もわりと個性があるため、今回は、ここもしっかりみていくつもりです。
3・色の鮮やかさ(演色性)
第3に 色の鮮やかさ(演色性 Ra)です。
調色に比べて「分かりにくい」概念ですが、できるだけ簡単に説明します。
演色性とは、実際の光の色(色温度)ではなく、実際に物や人にあたった時の色(鮮やかさ)を示す数字です。
この値が良いLEDシーリングライトは、太陽光に近い色合いで、肌の色・食卓の彩りが綺麗にみせられると言えます。高級レストランや商業施設の照明もそのような点から、高演色の照明を使います。
演色性は「目への優しさ」にもかかわります。
光源や認知科学にかんする最近の研究によると、目に優しい光の理想は、「太陽光に近い」色合いのライトだからです。
平均演色評価数(Ra指数)は、LEDシーリングの演色性を示す数値です。
各製品のスペック表には必ず出される数字です。
太陽光の元での明るさをRa100として、どれだけそれに近いかを示しています。
Ra80以上あれば、日常生活に問題ないので、各社製品はそのようにしています。
一方、「高演色タイプ」と呼ばれる、Ra90以上の特別なLEDシーリングがあります。
先ほど書いた効果を期待する場合、より「高性能」です。
色合いは、少しだけ赤が強調される感じです。昔の白熱球やハロゲン球に近い感じです。
なお、高演色タイプならどれでも良いというわけではなく、注意点もあります。
LEDシーリングは、調色のため2色のLEDを搭載するので、調色でRaが変わる可能性があるからです。
各社とも、JISの計測基準に基づいて、白球色(昼光色〜昼白色)の色温度における演色性の値を示します。昼白色(5000K)の値の場合が多いです。
言い換えると、どの色温度でも高演色なのかは「確認できない」と言えます。
Atlasの経験上、「高演色タイプ」の製品に限れば、電球色での値も(実際には)RA90以上の場合が多い印象です。
しかし、昼光色は、3色目のLEDを載せるタイプはとくにですが、Raが高まる場合(旧日立のラク見え)と、落ちる場合(オーデリックのサーカディアン照明)があります。
その点で言えば、昼光色(6500K±)・電球色(2700K±)でのRa値もしっかり書いて欲しいところです。
例えば、パナソニックとホタルクスは明記なので、すこし「安心感」があります。
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以上、演色性に関する説明でした。
結論的にいえば、普通の日常生活ならば、演色性の値は必要以上に高い必要はないです。
しかし、目の優しさを重視したい場合ほかリビングを「色鮮やかに」に見せたいならば、「高演色タイプ」のシーリングを選ぶのは意味があります。
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というわけで、ここまでは「シーリングライトの選び方の基本」の紹介でした。
ほかにも、説明するべきことはありますが、本編でおいおい書いていきます。
では、レビューを始めましょう。
1・10畳用シーリングライトの比較
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:東芝
1-4:オーデリック
2・シーリングライトまとめ 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
今回は、上表のような順番で、メーカ別にみていこうと思います。
なお、あらかじめ断っておけば、「10畳用」というサイズを展開するメーカーは少ないです。全部見て、物足りなかった場合は、1つ大きな12畳用も検討してください。
よろしくお願いします。
1-2・パナソニックのLEDシーリングライト
はじめに、パナソニックのシーリングライトです。
同社は、LEDシーリングライトの「最もラインナップが多い」メーカーです。個性的で、面白い機能を持つ製品がいろいろあります。
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なお、以下では、Atlasがオススメできるポイントは赤字で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
【Amazon限定型番】
【2020年発売】
【10畳用】【調色・ブースト対応】
1・パナソニック HH-CF1020AZ
¥13,980 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
【10畳用】【ブースト対応】
2・パナソニック HH-CF1020DZ
¥12,980 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン(36.3W/36.6W)
最大時:6358ルーメン (43.7W/44.6W)
サイズ:直径50cm×高さ11.9cm
調光:連続調光
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra83
こちらは、パナソニックのEVERLEDSシリーズのシーリングライトです。
同社は販売ルートで型番を変えるので複数の型番があります。
これらは全部「Amazon限定」の型番となります。
2機種ありますが、上位機のみ調色ができます。
明るさは、4899ルーメンとなります。
この明るさは、畳数あたりに認められた最大の明るさです。
また、パナソニックの場合、消費電力が明るさに比して良いとも言えます。
本機には「ブースト機能」があります。
「全灯ボタン2秒押し」で120%明るくできるので、実質的には、限界を超えた5158ルーメンまで出せます。
消費電力が増えるので一長一短ですが、一時的に暗さを解消できるのはメリットです。
なお、他社機もこの畳数の「最大光量」を達成している機種は多いです。
ただ、パナソニックの場合、昼光色(6500K)の明るさが最大光量という部分が特徴です。その他の明るさの場合、段階的に落ちますが、これはたいていどこのモデルもそうです。
本機は、正確には、僅かに昼白色よりの6200Kで最大光量になるような仕組みです。
これは「全灯」を「文字くっきり光」として、文字が最も読みやすいように調整しているためです。新聞や本をよく読む方には最適です。
ちなみに、NECやアイリスオーヤマは、オフィスの天井照明と同じ色温度になる昼白色を「全灯」にする場合が多いです。ふだんの明るさ重視といえるかもしれません。
ただ、これは好みであり、どちらが良いとは言えません。パナソニックにしても、他の色温度が十分に出せないわけではないため、気にしすぎないでください。
中心部までの明るさは、パナソニックの「売り」の1つです。
ただし、本機は直径が50cmで、上位機より小径です。
十分に「明るい」とはいえ、光の広がり方は上位機に負けます。
調光(明るさ調整)は、無段階での連続調光が可能です。
常夜灯も6段階で調光できます。
調色(色の調整)は、【調光・調色対応】とある上位モデルのみ対応します。
そちらは、電球色と昼光色の双方に色を切り替えることができます。
演色性の値は、Ra83です。
先述のように、太陽をRa100とする数値ですが、この値が業界の現在的な平均値です。
この部分は、パナソニックについては、他社よりわずかに落ちます。
タイマーは、時計認識ができないため、辛うじておやすみタイマーが付くだけです。
これは、各社とも格安機だと同じです。
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以上、パナソニックの低価格機の紹介でした。
十分な明るさを持ちつつ、消費電力は低い機種です。
光熱費も含めて考えた場合、これらの機種は、省エネ性の面で非常に優秀でしょう。
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【2023年発売】
【8畳用】
【調色対応】
3・パナソニック LHR1814K
¥9,200 楽天市場 (5/15執筆時)
【昼光色のみ】
4・パナソニック LHR1814DK
¥7,930 楽天市場 (5/15執筆時)
5・パナソニック LGC4113DK
¥10,057 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン(36.5W)
最大時:
サイズ:直径50cm×高さ11.7cm
調光:100%〜約5%
調色:上記参照
演色性の値:Ra83
なお、パナソニックは、ディスカウント店用・住設用(LHR LGC型番)の製品の販売もあります。
発売年度に由来する消費電力のわずかな違いほかは同じなので、こちらを選んでもOKです。
ただ、調色非対応のモデルがある点と、ブーストできない点に注意してください。
・調光・調色(4899lm)
・LGC41104K
・LGC41127K
・LGC41162K
・調光・調色(4500lm)
・LGC41156K
・LGC31134K
・調光のみ(4500lm)
・LSEB1205K(温白色)
・LSEB1209K(電球色)
・LSEB1201K(昼光色)
このほか、住設・工務店ルートの1万円台の製品だと、調光・調色対応のモデルがほかにもあります。
ただ、一部、枠デザインの関係で最大光量にならない製品があります。そこが選ぶ場合の注意点です。
あとは、調色と明るさブースト機能の有無だけ見ておけば、だいたいOKです。
ちなみに、住設・工務店ルートの製品の場合、配線器具(丸形引掛シーリングと木ネジ)が(おまけで)付属するのが普通です。
新築物件などの工事の人がその場で付けられるようにするために付いています。
【2021年発売】
【10畳用】
6・パナソニック HH-CG1034A
¥18,000 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン(32.9W)
最大時:6368ルーメン(34.3W)
サイズ:直径60cm×高さ13.6cm
調光:6段調光可能
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra83
HH-CG1034Aは、パナソニックの10畳用の「スタンダードモデル」です。
本体の形状は、2021年にフルモデルチェンジをして新設計になりました。
直径は60cmなので、「リビングのすみずみまでの明るい」サイズです。
カバーと天井の感覚を近づけることで、光の拡散(色ムラ防止)に必要な十分なカバー厚をキープしながら、スタイリッシュにしたという方向性です。
このグレード以上が、一般的に「リビング用」と言えます。
本体の厚みは、136cmです。
上図のように(天井の)引っかけシーリングとの隙間を最小限する工夫があります。
ただ、リビング用の平均より薄型というわけでもないので、マンションなどで天井が低めの場合は、多少注意が必要です。
なお、アイリス・東芝あたりには、より薄いモデルがあります。
明るさは、4899ルーメンです。
業界基準で許される最大の明るさをキープしています。
その上で、消費電力が、32.9Wと優秀であり、「明るさと省エネの両立」は、さすがに「最新のハイグレード機」といえます。
光の拡散性も、上図のようなレンズ配置の工夫で、拡散性や、色の混ざり(白系とオレンジ系)の違和感を軽減する仕組みがあり、質が良いです。
なお、本機も、昼光色で「最大光量」です。
パナソニックはどれも基本的にそのような仕様です。
ちなみに、このグレードの旧モデルだと、導光プリズム(図の3)で反射させ拡散させる仕組みでした。その場合、本体をより薄くできる一方で、中間色における色ムラが気になった部分があったので、修正したということでしょう。
調光(明るさ調整)は、無段階での連続調光が可能です。
常夜灯も6段階で調光できます。
調色(色の調整)も、対応です。
全灯ボタンを選択した際に6200Kの文字くっきり光(昼光色)を自動調光できる仕様です。
コントラスト感を高めることができるため、文字が読みやすい光です。書斎には最適でしょう。
また、「裏技」的ですが、全灯ボタンを長押しすることで、全灯(文字くっきり光)を1.2倍の明るさに「ブースト」可能です。
消費電力は上がりますし、調色・調光はできませんが、JIS基準で定められた畳数当たりの最大光量を越えて明るくできます。
掃除の手軽さも「虫ブロック」構造が売りです。
光に向かう虫の性質を利用したすきま構造にした上で、防虫剤入りのパッキン利用する仕組みです。
この部分の掃除は面倒なので、良い工夫でしょう。
タイマーは、パナソニックの場合、上で見た格安機を除いて全機種搭載です。
普通の「おやすみ/おはよう」「留守番(防犯)」タイマーほか、設定した時間に連動して調整してくれる「おまかせモード」があります(写真)。
朝は白色全灯ですが、日中は「普段のあかりボタンで設定した明かり、夜は、暖色ボタンで設定した明かりになるので、時間以外、色・明るさもカスタマイズできます。
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以上、パナソニックのスタンダードモデルの紹介でした。
多少高いですが、オーバーブースト機能ほか、調光・調色・省電力性能において、ワンランク上の実力を見せています。
【10畳用】
【2024年発売】
7・Panasonic HH-CL1092A
¥36,000 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
【2020年発売】
8・Panasonic HH-CF1092A
¥32,400 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
9・Panasonic HH-CF1080A
¥35,966 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン(39.6W)
サイズ:直径54cm×高さ9.9cm
調光:調光100%〜約5%
調色:昼光色〜電球色
演色性の値: Ra 83
こちらは、AIR PANEL LED というシリーズに属する、パナソニックの製品です。
新旧ありますが、後述するように、2種の調色モードの追加があったのが要点です。
旧機は流通ルートで型番が2系統ありますが、性能は同じとなります。
本体形状は、独特です。
ただ、横から見ても出っ張りがなくスマートで、インテリア性が高いです。
明るさは、10畳用で4899ルーメンです。
「業界基準」の最大値であり、問題ありません。
調光(明るさ調整)についても、無段階で連続調光が可能で、常夜灯の調光できる製品です。
もちろん、文字の視認性が良い「文字クッキリ色」に対応します。
調色(色の調整)は、外縁部・内周部だけ照射し、間接照明的にライトが使える点が面白いです。
この機能はパナソニックの力を入れている部分で、シアター用途になどに向くでしょう。
一方、2024年機は、先述の色偏差を調整した「PC向け」の昼白色(5000K)となる「パソコンくっきり光」と、パネル光のみを使い、電球色(2700K:明るさ20%)でろうそくのような光をだす「ゆらぎモード」とが加わりました。
あとのモードは、旧機もあります。
演色性の値は、Ra83です。
リビングなどで必要十分な水準ですが、高演色と言えるほど、強調はできない値です。
消費電力は、特殊な形状のモデルのため、パナソニックの通常機に比べると、多少ながら劣ります。
「趣味的」な機能があるので、これは仕方ないでしょう。
タイマーは、先述のように、パナソニックは格安機以外は時計認識ができる高級タイプです。
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以上、Panasonic AIR PANEL の紹介でした。
これは、シアタールーム用・寝室用の照明として「売り出した」ものです。雰囲気のある光が出せるため、リラックスしたい部屋の設置に向くと言えます。
デザイン性も良く、その点も買換えの動機になりそうです。
【2020年発売】
【10畳】【大人の寝室向け間接光】
10・パナソニック HH-CF1070A
¥36,162 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン(36.8W )
サイズ:直径68.4cm×高さ14.5cm
【10畳】【子供部屋向けリネン柄】
11・パナソニック HH-CF1071A
¥30,460 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
明るさ:4550ルーメン(36.8W )
サイズ:直径63cm×高さ11.4cm
調光:調光100%〜約5%
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra83
HH-C1070シリーズは、特定のコンセプトをもつ、パナソニックのもうひとつの機種です。
いずれの製品も「寝室に特化した便利機能を持つ製品」という点で、おもしろい個性のある機種です。
HH-CD1070Aは、直接光のほか、間接光が出せるタイプで、リラックス効果が強調されます。
パナソニックでは、ほかにも間接光が出せる機種があります。
しかし、そちらは、リビングなどに最適化されたものでした。こちらは、色温度を夕暮れの色と同じ2000Kにして、とくに、寝室でのリラックス効果を狙った製品です。
HH-CD1071Aは、子供部屋や子供との添い寝用に開発された「リネン柄」タイプです。
他の色にも調色できますが、絵本の読み聞かせに文字がみやすい、2000Kにスイッチ1つで切り替えられる機種です。
ただし、形状が異なるため、間接光を出すことはできない、「子ども用」となります。こちらは、高さがない「薄型」であるのは1つ強調しても良い部分です。
くわえて、両機種とも、2ルクスの明るさの「夜間モード」を搭載します。
照明のJIS規格で、夜間に最適な照度とされている明るさで、真っ暗でないので、夜間に歩く際や、子供の様子の確認に便利です。
明るさは、10畳用で4899ルーメンです。
子供用のみ、4550ルーメンとなりますが、形状的な特性を得るためであり、仕方ありません。
調光(明るさ調整)は、無段階で連続調光が可能で、常夜灯の調光できる製品です。
調色(色の調整)は、昼光色〜電球色に対応し、文字くっきり光も出せます。
タイマーは、「お目覚めモード」が搭載されます。
とくに、夜間について、設定した時刻に明るさを変える仕組みです。他のタイマー搭載モデルに比べると、目覚めの色になる、設定時簡に、アラームも鳴らせる点が面白いです。
子供部屋用にも搭載されますが、朝に子どもを起こす手間が避けられるという点で工夫があります。
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以上、パナソニックのHH-C1070シリーズの紹介でした。
同社のエアパネルシリーズの特性を、「寝室」に改良したとても面白いコンセプトのモデルです。
ここまで、寝室用に特化した機能を持つ機種は珍しいです。
ご家庭に子供部屋や寝室に特化した部屋がある場合で、機能性を重視するならば、このモデルはとても良いでしょう。
1-3・東芝のLEDシーリングライト
続いて、東芝(ライテック)のLEDシーリングライトです。
なお、家庭用は、NVC Lighting Japan(雷士照明)が、消費者向け照明事業を引き継いで、「東芝ブランド」で販売する形の製品です。
住設ルートの製品は、東芝ライテックが引き続き売っています。
【10畳】
【2021年発売】
12・東芝 NLEH10011B-LC
¥14,180 楽天市場 (5/15執筆時)
サイズ:直径66.4cm×高さ10.5cm
【10畳】【調色可】
13・東芝 NLEH10010B-LC
¥11,980 楽天市場 (5/15執筆時)
サイズ:直径58.5cm×高さ10.5cm
明るさ:4899ルーメン(42.6W)
最大時:6369ルーメン (51.9W)
調光:連続調光
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra85
NLEH10011B-LCは、東芝の発売するLEDシーリングライトです。
家庭用向けの一般流通のモデルです。
円周部がクリアパネルになる製品と、アクリルシェードの製品がありますが、グレードは同じです。直径は違いますが、配光は同じので、好きな方を選んでください。
直径は、クリアパネルの方は66.4cmで、アクリルシェードは58.5cmです。
いずれもリビング用でLED配置も同じです。フレーム枠の部分の寸法差となります。
壁からの高さは105cmなので、低い天井でも邪魔になりにくいです。
明るさは、4299ルーメンと8畳用の最高値です。
なお、東芝は、全機とも、アイリスオーヤマと同じで、(昼光色ではなく)昼白色の際に最も明るい(全光)タイプです。
昼光色で全光となるパナソニックとは異なります。
一方、本機は、パナソニックなどと同じで「明るさアップ」を搭載です。
1.3倍水準ですので、数字は良いですが、パナソニックのように「文字くっきり光(昼光色)」で明るさアップされるわけではないです。
あくまで、スタンダードな全灯(昼白色)が1.3倍にできるだけですから、もっとも光が欲しいだろう読書や手元作業の強化という点では、一歩及ばないでしょう。
一方、新しい東芝機は、何らかの技術で、ムラ無く真ん中まで明るいことを強調します。
本機の場合、光学レンズの調整で中央部が暗いという、格安機にありがちが弱点を緩和します。
調光(明るさ調整)は、連続調光が可能です。
また、常夜灯の調光も6段階でできる製品です。
調色(色の調整)は、先述のように、上位機のみ可能です。
東芝の上位機は、電球色の側の色温度の調整の幅が結構広いです。
パナソニックの2700Kに対して、東芝は2000Kに対応しますので。もちろん、使い道は限られますが。
演色性の値は、Ra85です。
平均的です。
タイマーは、30分と60分だけですが、ゆっくり照度を落としていく「ゆっくりおやすみタイマー」が付属です。
掃除の手軽さは、割と配慮があります。
帯電しにくいカバー(クリーンエース)を採用するほか、虫が入りにくい構造(ムシールド)があります。
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以上、東芝(NVC)の、 NLEH10011B-LCの紹介でした。
クリアパネルで見栄えも良く、かつ、薄型で天井近くにつけられる点でスマートです。
明るさ面でもブースト機能が付きますので、リビング用に、外観を重視したい場合はとくに選択肢になる製品です。
一方、昼白色が「全光」なので、短時間の集中しての作業に向く昼光色を最大で出せない部分が、パナソニックとの違いでしょう。
ただ、昼白色は職場照明と同じ色ではあるため、リビングでの長時間のテレワーク用に向かない色ではない、という点は、念のため補足しておきます。
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なお、本機に対して下位機にあたる、少し安めの入門機がいくつかあるので、確認しておきます。
【10畳】
【2024年発売】
14・東芝 NLEH10003E-LC
¥10,652 楽天市場 (5/15執筆時)
【2021年発売】
15・東芝 NLEH10003B-LC
¥10,380 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン( 34.9W)
サイズ:直径50.5cm×高さ11.4cm
直径:50cm
調光:連続調光
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra85
第1に、NLEH10002B-Lなどです。
先ほどの機種の下位機です。
シルバートリムがアクセントで主張があります、アクリルシェードの廉価版です。
リモコンも時計機能がないですし、明るさのブースト機能もありません。
また、直径も50cmと先ほどの機種より小さめなので、配光範囲も少し狭めでしょう。
いずれにしても、先ほどの上位機の方が良いかと思います。
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【10畳】
【2024年発売】(NLEH10027Bは22年)
(調光・調色)
16・東芝 NLEH10002E-LC
¥12,420 楽天市場 (5/15執筆時)
17・東芝 NLEH10027B-LC
¥11,880 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
(昼光色のみ)
18・東芝 NLEH10002E-DLD
¥11,781 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン(34.9W)
サイズ:50cm ×高さ10.5cm
【2021年発売】
(調光・調色)
19・東芝 LEDH8401A01-LC
¥7,370 楽天市場 (5/15執筆時)
(昼光色のみ)
20・東芝 NLEH10026B-DLD
¥10,780 Amazon.co.jp (5/15執筆時)
(昼白色のみ・タイマーなし)
21・東芝 LEDH8400A01W-LD
¥8,151 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン(39.2W)
サイズ:50cm ×高さ11.4cm
調光:連続調光
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra85
第2に、LEDH8101A01-LCなどです。
同じく入門機クラスの価格帯の製品です。
一方、同じく最大ルーメン値で、同じ演色性の値の製品は、他にも販売があります。
性能面では、連続調光に対応するなど重要な部分は押さえますが、とりわけ個性があるというわけでもないので、他社入門機とは「安値で勝負」となります。
【2022年発売】
【10畳】
22・東芝 NLEH10012C-LC
¥19,351 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4899ルーメン(34.6W)
最大時:6369ルーメン (51.9W)
サイズ:直径66.4cm×高さ11.1cm
調光:無段階
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra85(太陽光=Ra100
NLEH10012C-LCは、東芝の発売するLEDシーリングライトです。
照明自体に「凝った」仕様で、後述するように間接照明タイプです。
直径は、60.8cmです。
リビング向けで問題ないサイズです。
加えて、高さは11cmです。
普通形状の家庭用のシーリングの平均値より薄いので、この部分もポイントです。
明るさは、4899ルーメンと10畳用の最高値です。
1.3倍の「明るさアップ」もしっかり搭載します。
その上で、本機は、シアター向けの間接光を天井に向けて出すことができます。
オレンジ色の光ですが、天井を照らすことで、部屋の雰囲気を高めます。
なお、オレンジ色の光が天井に向かう仕組みなので、すみずみまで明るく照らす、という目的ではない点に注意してください。
調光・調色(色の調整)は、先ほどの機種と同じです。
演色性の値も、Ra85です。
タイマーは、本機は、下位機種でみた30分/60分おやすみタイマーほか、徐々に明るくできるお目ざめタイマーが付きます。
また、おやすみアシストとして、睡眠を促す明かりに調光できる機能が付属です。「睡眠を促すメラトニンの分泌を抑制しにくい」光質とされますが、この部分はAtlasも専門外です。
掃除の手軽さは、割と配慮があります。
帯電しにくいカバー(クリーンエース)を採用するほか、虫が入りにくい構造(ムシールド)があります。
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以上、東芝(NVC)のNLEH10012C-LCの紹介でした。
パナソニックなどにもにた機種はありますが、同じように、天井方向への間接照明を出せる点に魅力を感じるならば、選択肢にできるでしょう。
また、薄めの本体で、高さが低めで済む部分で、「天井を高く「部屋を広く」見せられる部分も、本機の良い部分でしょう。
1-4・オーデリックのLEDシーリング
続いて、日本のオーデリックのLEDシーリングライトです。
基本的には法人向けといえます。一部、デンキヤ系の流通にものりますので、そういった商品をみてみます。
【2020年発売】【10畳】
【リモコンあり/Bluetoothなし】
23・ オーデリック OL291346R
¥12,655 楽天市場 (5/15執筆時)
【リモコンなし/Bluetoothあり】
24・ オーデリック OL291346BCR
¥11,947 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4550ルーメン(42W)
最大時:
サイズ:直径50cm×高さ12.2cm
調光:連続調光
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra94
OL291346Rは、オーデリックのLEDシーリングライトの入門機です。
比較的安い製品ながら見どころがある機種です。
流通ルートで型番が変わりますが、性能は同じです。
なお、 OL291346BCRは、本機の上位機です。
ただ、リモコンが未付属です。別に買う場合を除けば、Bluetoothアプリを通してスマホで操作することになります。
明るさは、4550ルーメンです。
したがって、この畳数当たりの最大値には至りません。
明るさブーストなどもないので、純粋に「明るさ」でいうと負けます。
直径は、50cmです。
価格的に仕方ないですが、小径です。
シェードもシンプルで、割と出っ張り感もありますので、この部分は値段相応です。
調光(明るさ調整)は、連続調光です。
調色(色の調整)も、対応です。
これらの部分は、問題ないです。
演色性の値は、一方本機の最大の売りであり、Ra94です。
この価格帯の製品で、この演色値というのは他社だと見られないです。
同社の場合、5000K(昼光色)でこの値の表記です。しかし、少なくとも、電球色でもこの値になるようす。5000K以上だと不明ですが、まあ問題ないでしょう。
タイマーは、付属です。
スリープタイマーと、ON/OFFタイマーがつきます。
Bluetoothモデルは、スマホの方で設定になります。
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以上、オーデリックの OL291346Rの紹介でした。
外観と直径は各社の「格安機」と同じで工夫はなく、明るさもこの畳数だと弱いです。
しかし、調光・調色ができる上、しっかりしたリモコンが付属し、さらに演色性の値が相当良いのが「売り」です。
冒頭書いたように、演色性「だけ」を重視すれば、良いLEDシーリングライトが選べるわけではないですが、そこを重視したい場合、良い選択肢になります。
実際、この価格で、この値が得られるのは本機だけでしょうし、それだけでも価値があります。
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【2024年発売】
【10畳】
【リモコンあり/Bluetoothなし】
25・ オーデリック OL251198R1
¥20,769 楽天市場 (5/15執筆時)
26・ オーデリック OL251218R
¥21,231 楽天市場 (5/15執筆時)
【リモコンなし/Bluetoothあり】
27・ オーデリック OL251198BCR1
¥23,394 楽天市場 (5/15執筆時)
28・ オーデリック OL251218BCR
¥22,729 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4490/ 4720ルーメン(42W)
最大時:
サイズ:直径57/58cm×高さ12.9/ 11.2cm
調光:連続調光
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra94
なお、同社からは、フレーム部分がクローム色の製品と、フレームが角形の姉妹品の販売があります。
演色値は、Ra94と共に優秀です。
しかし、デザイン面の事情で、明るさが多少落ちる部分が注意点です。角形の方が少し背が低めである上で、明るいですが、それでも畳数当たりの最大値に届きません。
【2022年発売】
【10畳】
29・ オーデリック OL291497CR
¥25,752 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4880ルーメン(46W)
最大時:
30・ オーデリック OL291495CR
¥26,672 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:4600ルーメン(56W)
最大時:
サイズ:直径56cm×高さ10.9cm
調光:連続調光
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra94
OL291497CR は、オーデリックのLEDシーリングライトです。
1日の体内時計(概日リズム)に合わせて調光・調色をなすサーカディアンシーリングライトとして売られるものです。
明るさは、上位機で4880ルーメンです。
10畳用としては(ごく僅かに)畳数当たりの最高値に足りません。
ただ、ここまであれば問題ないですが、ブーストは非対応です。
直径は、56cmです。
パナソニックのスタンダード機より一回り小さい感じです。
ただ、高さは10.9cmほどなので、低い天井でも圧迫感は少なめでしょう。
調光(明るさ調整)は、連続調光です。
調色(色の調整)は、一方、本機の特長です。
本機の場合、従来の昼光色を大きく超える「アズール色」が出せます。
日亜化学の高色温度LED素子を利用することだ出しています。
簡単に言えば、朝の目覚めに適する色温度であり、メラトニン(睡眠ホルモン)の抑制につながるとされます。Atlasも某ホテルで体験しましたが、目覚めの効果はあるように思います。
自動化に主眼が置かれるので、本機は、照度センサーを備えます。
なお、調光自体は、2700K〜6500Kまでで、アズールモードにした場合、8000K〜20000Kまでとなります。また、アズールモードだと若干消費電力も上昇します。
タイマーは、本機の場合、後述する付属リモコンでの設定です。
1日の目覚めと就寝時間をセットして、1日の概日リズム(サーカディアンリズム)に合わせて、自動調色してもらうという方向性です。
演色性の値は、Ra94です。
高演色である部分も売りです。5000Kの色温度の際の値ですが、電球色方面でもこの水準です。ただし、昼光色・アズール方向だと演色値は落ちていきます。
このほか、本機はCONNECTED LIGHTING対応です。
搭載されるBluetoothを通してスマホアプリで調整が可能です。
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以上、オーデリックOL291497CRの紹介でした。
演色性の良い製品で、かつ、アズール色という面白い工夫がありつつ、さらに、照度センサー、Bluetooth搭載なので、個人的にかなり「面白く」感じた製品です。
ただし、ブーストできない部分で10畳が「ギリギリ」限界です。このシリーズだと10畳以上の畳数のモデルがないので、その点が留意事項です。
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【2022年発売】
【10畳】
31・ オーデリック OL291552CR
32・ オーデリック OL291556CR
33・ オーデリック OL291560CR
¥25,843 楽天市場 (5/15執筆時)
明るさ:3710ルーメン(37W)
最大時:
サイズ:直径52.9cm×高さ10.7cm
調光:連続調光
調色:昼光色〜電球色
演色性の値:Ra94
なお、このシリーズには、ウッディなものを含めてフレーム付きモデルもあります。
ただ、枠の分だけ明るさが落ちるのと、直径自体も狭く配光にも限界がある部分とが、注意点です。
照度センサーの突起もこの形状だと、デザイン面で若干違和感を感じるので、総合的に言って、先ほどの機種が良いようにみえます。
次回に続く!
10畳用LEDシーリングライト結論的にこれ!!
というわけで、今回は、10畳のLEDシーリングライトの比較でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・ 8畳用シーリングライトの比較
2・10畳用シーリングライトの比較
3・12畳用シーリングライトの比較
4・14畳用シーリングライトの比較
5・6畳用シーリングライトの比較
6・和風シーリングライトの比較
7・シーリングライトまとめ 【結論】
明るさ ★★★★★
演色性の良さ ★★★★★
調光と調色 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
照明のデザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
7回目記事となる今回の最後の記事の結論編(こちら)では、今回紹介した全てのモデルから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
最終回記事は→こちら