今回の結論
ゲームに向いたパソコンモニターのおすすめはこの機種!

1・格安ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz -180Hz
解像度:フルHD
画面:平面
2・高速ゲーミングモニターの比較
レート:240Hz - 600Hz
解像度:フルHD
画面:平面
3・2.5Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz--360Hz
解像度:WQHD(2.5K)
画面:平面
4・4Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz-240Hz
解像度:4K
画面:平面
5・曲面ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz〜165Hz
解像度: UWWQHDほか
画面:曲面
6・ゲーミングモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案【結論】
というわけで、今回は各サイズのゲーミングモニターの比較でした。
最終回となる6回目記事では、全ての種類のモニターから、改めて、目的別・価格別に、Atlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
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なお、ゲーミングモニター特有の「パネルの解説」や、FreeSync(可変リフレッシュレート)、あるいは「黒挿入技術」などの、スペック面の「選び方の基本」は、初回記事の冒頭で書きました。
検索エンジンなどから来られた方で、そういった側面に興味にある方は1回目記事(こちら)からご覧頂くと、分かりやすいかと思います。
というわけで、おすすめの提案です。
第1に、ライトゲーマー向けの入門機向けモニターとしておすすめできるのは、
【2024年発売】
【23.8インチ】
1・LG UltraGear 24GS65F-B
¥23,273 楽天市場 (5/5執筆時)
【27インチ】
1・LG UltraGear 27GS65F-B
¥27,471 楽天市場 (5/5執筆時)
スタンド:チルト 高さ 回転
【23.8インチ】
2・LG UltraGear 24GS60F-B
¥24,040 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
【27インチ】
2・ LG UltraGear 27GS60F-B
¥27,000 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
スタンド:チルト
リフレッシュレート: 最大180Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/m2
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx1 DPx1
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
画質の美しさ ★★★★☆
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★☆
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
LG UltraGearのフルHD機でしょう。
後ほど、2.5K機の「おすすめ」も書きますが、そちらだと4万円前後からそれなりに性能の良い製品が買えます。
ただ、2〜3万円までの予算ならば、堅実な性能と信頼性を担保できるのは、フルHD機かなと思います。
画面サイズは、好みでよいです。
机などに設置して、FPSなどで画面全体を視野に収めることを考えると、23.8インチでもよいかと思います。迫力を重視したいならば、27インチが良いでしょう。
スタンドは、下位仕様だと、チルトのみです。
目の疲れや、姿勢に関わる部分なので、アーム交換しないならば、上位機がおすすめです。
パネルは、Fast-IPSです。
LGはそのように呼びませんが、GtoGで応答速度が最大1ms出せる水準ですし、そう言えます。ネイティブで5msほどのLGパネルです。
スペックも、輝度(300cd/m2)、色域(sRGB 99%)、コントラスト比(1000:1)とIPSとして堅実なスペックですし、問題ないです。
ちょっと試したいだろう、HDRも、HDR10ながら対応です。
画質面での補整も、ゲーム補助機能的なもの(暗部強調やクロスヘア)は、使い勝手を含めて、LGは問題のない水準です。
ASUS機と比べると、FreeSyncと併用可能な黒挿入技術(ELMB-Sync)など凝った仕組みはないです。
ただ、値段差もあります。今回の1回目記事の冒頭の「選び方の基本」(こちら)で書いたように、黒挿入技術は、弊害もありますし、入門ではなくても良いでしょう。
リフレッシュレートも、180Hzまでだせます。
同期技術も、AMDのFreeSyncほか、NVIDIA G-Sync Compatible認証もあります。
入門機としては問題ない仕様です。
接続端子は、HDMIx1 DPx1とシンプルです。
どちらでも、本機の最大リフレッシュレートは使えますが、DPが良いでしょう。
HDMIは余らせて、ゲーム機用などがおすすめです。
ゲーム機との接続も、120Hz対応・HDR対応です。。
例えばPS4で使うとしても、画質を楽しみやすいです。
基本的に、PC版があるゲームは、環境を整備しそちらでやるのが良いですが、オマケ的な「画質強化」という意味では、こちらも十分だと思います。
目の優しさの部分でも、IPS、稼動性のよいスタンド(上位機)、フリッカー対策という大事な部分は、備えます。
ゲーミング用の場合、輝度強化された格安機は、十分に明るさが落とせないため、IPSでも仕事に使いにくい場合がありますが、本機程度ならば問題ないです。
もちろん、ビジネス用に特化した機種にはかないませんが。
こうした部分で言えば、ライトなゲーマーで、「普段はワープロなどだが、大画面で、時々ゲームをしたい!」という場合にも、この機種でしょう。
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【2020年発売】
【23.8インチ】
17・HP OMEN by HP 24
¥18,000 HP直販 (5/5執筆時)
18・HP OMEN by HP 24 価格コム限定モデル
¥19,000 HP直販 (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大165Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:350cd/m2
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:
接続端子: HDMI2.0×2 DP1.4
USB給電:
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間:3年間
一方、ライトなゲーミング用として、もう少し安めで考えたい場合は、HPを推します。
もっと安い機種はあります。
しかし、稼動性のよいスタンドが付いている上で、保証年数がある程度長く、大手で保証面で信頼性のある部分をふまえると、本機はとくに「お買得」です。
パネルは、23.8インチで、Fast-IPSです。
応答速度は、したがって1msと、最速級です。
繰り返しますが、同じパネルで、特に画像処理面で、もう少し性能の良い機種はLG・ASUSほか、他社に多いです。
しかし、続けて挙げていく予定の、2.5K高解像度(WQHD)の製品や、高リフレッシュレート(240Hz以上)の上位製品と、さほどの価格差はなく、値ごろ感をあまり感じませんでした。
予算に余裕があるならば、そうした機種が良いでしょうし、入門用としての値ごろ感(費用対効果)が欲しいなら、十分に「安い」本機かなと思います。
できれは、HDRに対応していれば、より良かったのですが、そこは仕方ないです。
なお、価格コム限定モデルがありますが、性能は同じです。
ただ、時期によって価格が都度変わるので、チェックをしてください。
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1・格安ゲーミングモニターの比較 (1)
1-2:LG〈韓国〉
1-3:BenQ〈台湾〉
1-5:HP〈米国〉
なお、これらの機種は、144Hz水準のフルHD機までの入門機を紹介した、1回目記事で詳しく説明しました。
なお、少し予算を出すならば、LGやASUSの入門機(Fast-IPS)などの場合、黒挿入技術など、ゲーム向けの画質調整の部分でもう少し優れるので、そちらでも良いでしょう。
それらも上の記事で見ています。
第2に、パネル性能を重視した場合、現状でおすすめできるゲーミング用の2.5K機はは、
【27インチ】
【2024年発売】
8・ ASUS TUF Gaming VG27AQL3A
8・ ASUS TUF Gaming VG27AQL3A-W
¥41,761 楽天市場 (5/5執筆時)
【2024年発売】(チルトスタンド・ハブなし)
9・ ASUS TUF Gaming VG27AQ3A
¥30,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR: HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 ×2 DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内臓(2W×2)
保証期間: 3年間
画質の美しさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★☆
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ASUSのTUF Gamingシリーズの27インチの「おすすめ」します。
解像度は、WQHD(2.5K機)です。
5万円前後の予算で考える場合、現状ではこの解像度の製品が、費用対効果が高いように思います。
むろん、4Kもありますが、価格が高いですし、安めのものはパネルや補正がイマイチなので。また、PC側の要求水準の部分も考えると、あまり解像度は深追いしない方が良いでしょう。
この解像度は、フルHDとの違いもしっかり感じられます。
TUF Gamingは、ASUSのゲーミング用の入門グレードです。
ただ、1グレード上のROG Strixシリーズと比べて、パネルやスタンド性能がさほど変わらぬまま「安い」ので「お買得感」を感じます。
2機種ありますが、VG27AQ3Aは少し安い変わりに、KVM対応のUSBハブとスタンドの高さ調整と縦回転ができない製品です。
価格差はあるので、予算によってはそちらでも良いかと思います。
リフレッシュレートは、最大180Hzです。
これだけあれば、普通問題ないです。
パネルは、Fast-IPS水準で、応答速度は十分です。
色域も、DCI-P3カバー率96%はあるので、他社機と比べても、そこそこな広色域です。
HDRは、HDR400の水準で対応できますし、「映像美」の部分でも文句はありません。
輝度もしっかり高めです。
チラツキ対策は、NVIDIA系のG-SYNC Compatibleです。
AMD系を使っている方もDPならば、daptive-Syncが利用できるので、問題ないです。
画質面での補整機能も、ASUSの売りと言える、残像感軽減化技術となるELMBが、(排他的ではなく)同時に利用できるELMB SYNC使える点で、優れています。
120Hz以上の駆動で、DP接続時に限られるので、ゲーム機では無意味ですが、PCとの接続において、この部分は強力でしょう。
スタンドの性能も、上位機は、ゲーミング用としての利便性を考えた設計です。
稼働性も良いので、本機は選択肢にできます。
ゲーム機との接続は、PS5についても、ASUSは対応情報が出ていて、本機は「対応」の側に入っていました。
価格は少し高いですが、その理由はありますし、良い機種だと思います。
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【27インチ】
【2024年発売】EX271
6・BenQ MOBIUZ EX271Q
¥60,363 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
7・BenQ MOBIUZ EX271Q-JP
¥60,308 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子:HDMI2.0×2 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 1年(本体は3年)
一方、2.5Kのゲーミング用でも、仕事などのタイピングにも利用する場合は、ベンキュー機が候補です。
パネルは、Fast-IPSです。
応答速度(1ms)ほか、色域(P3 95%)、コントラスト比(1000:1)の数字を含めて、ゲーミング用に問題ない数字です。
その上で、ベンキューは環境光センサーを搭載し、室内の明るさと、照明色に合わせて、画質を自動調整する機能があります。
ゲーミング用の一般機の場合、HDRのため輝度強化している点で、あまり輝度が落とせない製品も多いですが、本機は問題ないです。EIZOなどの仕事用は例外ですが、その方面の製品のスタンダードレベルの性能は期待できます。
その上で、このセンサーは、通常コンテンツの輝度強化(HDRi)にも使われるので、映像美の部分でも役立ちます。
機能面でも、AI自動コントラスト調整など、最新のテレビ的技術が使われます。
これは、表示コンテンツのオブジェクトを解析(理解)した上で、輝度・コントラストを含めて適切に画質調整を行う機能です。技術的にも新味がありますし、おすすめできます。
ただ、HDR的な輝度表現は、HDR10の水準に止まるので、対応ゲームで、そこを楽しみたい場合は、より良い機種はあるかなと思います。
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1・2.5Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-3:BenQ〈台湾〉
1-4:ASUS〈台湾〉
2・2.5Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:アイオーデータ〈日本〉
なお、これらや、その「ライバル機」は、以上の記事でみています。
ただ、これ以上の性能の製品を選べる予算があるようならば、個人的には、2Kよりも、4Kを選択肢にされた方が、満足度が高いかなと思います。
第4に、高解像度な、4Kゲーミングモニターとしておすすめできるのは、
【27インチ】
【2023年発売】
1・LG UltraGear 27GP95RP-B
¥80,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大144.0Hz
解像度:4K
輝度:400cd/u
パネル:nano-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:FreeSync Premium Pro
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR 600
USB給電:
接続端子:HDMI2.1x2 DPx1
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
4K動画: HDCP2.2
保証期間: 3年
画質の美しさ ★★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
27.5インチのLGの27GP95RP-Bでしょう。
最近は、4K対応のゲーミングモニターも増えてきました。
しかし、パネル性能の部分で、本機は4K機のなかでは、飛び抜けていると言えます。
他社でも、応答速度が速いFast-IPSの採用は普通になっています。
しかし、その上で、色域部分で1ランク上と言えるNano-IPSを採用する機種は限られると言えます。
実際、色域はゲームデザイナーでも利用できるDCI-P3 98%の水準ですし、レベルは高いです。
HDRもしっかり、HDR600の水準です。
対応ゲームは珍しくない現状からすると、ここも良い部分です。
同期技術も、AMD FreeSyncPremium PROとNVIDIA G-SYNC Compatible認証も得ていますし、安心感もあります。
そのほか、黒挿入技術・高性能スタンド・フリッカー対策・HDR1000など、今回重要視した要素は、ほぼ網羅します。
スタンドも、縦回転できないだけで、可動性は良いので、この部分も評価できます。
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【2024年発売】【27インチ】
6・ASUS ROG Strix XG27UCS
¥75,417 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大160.0Hz
解像度:4K
輝度:400cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:15W
接続端子:HDMI2.1x2 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
4K動画: HDCP2.2
保証期間: 3年
オルタナティブをあげておけば、ASUSの ROG Strix XG27UCSも良さそうです。
液晶パネルは、Fast-IPSです。
LG機より、輝度は劣りますが、DCI-P3 95%とやや広色域で良いパネルには違いないです。
画像処理は、LGより個性があります。
独自の「黒挿入技術」(ELMB)が使えるからです。
LMB SYNCとして、FreeSync(Adaptive-Sync)も共存できるのは、やはり独自で魅力だと思います。
スタンドも問題ないです。
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1・4Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:LG〈韓国〉
1-2:ASUS〈台湾〉
なお、これらの製品そのライバル機については、以上の記事で比較しました。
第5に、ゲーミング用のハイエンドの製品で、おすすめできる製品は、
【2024年発売】
【31.5インチ】
18・ BenQ MOBIUZ EX321UX
¥212,537 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
19・ BenQ MOBIUZ EX321UX-JP
¥227,263 楽天市場 5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大144.0Hz
解像度:4K
輝度:700cd/u
パネル: Qmini-LED IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: FreeSync Premium Pro
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR1000
USB給電:65W
接続端子:HDMI2.1x3 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
4K動画: HDCP2.3
保証期間:3年(パネルは1年)
画質の美しさ ★★★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ベンキューのBenQ MOBIUZ EX321UXでしょう。
20万円以降のハイエンドなゲーミングとしては、最も目立った製品でした。
パネルは、QminiLED-IPSです。
本編で書いたように、mini-LEDに、量子ドットフィルタ採用のIPSを組み合せたものです。
TV同様に、液晶方式のパネルでは最先端と言えます。
700cd/uという高輝度で、色域もDCI-P3 ・AdobeRGB 99%、その上で、1msの応答速度です。
mini-LEDは、1152ゾーンで、輝度を部分制御(エリア制御)するので、HDR時代のコンテンツでは、相当な水準で再生してくれそうです。
一方、この種のパネルは、ASUSほかでも採用があります。
ただ、ベンキューの場合、高級テレビ並みのAI画像エンジンを詰みます。
本編で書いたように、映像内の物体をAIが高度に識別し、膨大なデータに基づくデータベースと照合して、適切に画質を調整します。
それに基づく、ゲーミング用として理に適ったカラーモードを含めて、この部分の革新的な技術で、他社と大きく差がつきます。
こうした処理を、応答性に影響を与えずに強化している部分が、圧倒的に目立ちます。
リフレッシュレートは、ただ、144Hzと並です。
また、公平を期して言えば、IPS系の弱点である、コントラスト比の部分にも手を付けていないため、全体でOLED(有機EL)採用の高級機に及ばない部分もあります。
ただ、そちらにしても、熱問題や、明るい場所での輝度問題などはありますし、総合的に本機の性能が良いのは間違いないです。Atlasが今買うならばこれにします。
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【2024年発売】
【37.5インチ】
20・ BenQ MOBIUZ EX381U-JP
¥155,000 楽天市場 5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大144.0Hz
解像度:4K
輝度:350cd/u
パネル:nano-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: FreeSync Premium Pro
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR 600
USB給電:90W
接続端子:HDMI2.1x3 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
4K動画: HDCP2.3
保証期間:3年(パネルは1年)
テレビ代わりに使う場合は、 BenQ MOBIUZ EX381Uでも良いでしょう。
画面サイズは、37.5インチです。
できれば、40型を超える製品を「おすすめ」したかったのですが、このサイズだと、4L解像度は「マスト」でしょうし、費用対効果の部分で手頃な機種が現状でありませんでした。
パネルは、一方、スペック的にみてLGのNano-IPSか、それ相当のパネルです。
コントラスト比(1000:1)と輝度(350cd/u)は並ですが、色域(P3 98%)、応答速度(1ms )と、数字が揃っていますので。
先ほどの機種とパネルの種類は変わりますが、こちらも、十分に高品質です。
画質調整は、本機も、PixSoulエンジンによる高度な補正と、環境光センサーを利用するアイケア双方とも対応です。
この部分で特に「新しい」のがやはり見どころです。
画面サイズを重視する場合、こちらが良さそうです。
2・4Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:BenQ〈台湾〉
なお、これらの機種は、以上の記事で紹介しました。先ほど言及したASUS機も、同じ記事で見ています。
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【31.5インチ】
【2024年9月発売】32GS95UV-W
5・LG UltraGear 32GS95UV-B
¥164,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大240Hz
解像度:4K
輝度:275cd/u
パネル方式:OLED ノングレア
コントラスト比:150万:1
同期技術:FreeSync Premium Pro
応答速度:0.03ms (GtoG)
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
接続端子:HDMI 2.1 x2 DP1.4 x1
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
4K動画: HDCP2.3
保証期間: 2+1年
ただし、部屋の明るさが問題にならない場所での利用ならば、OLEDのLGのUltraGear 32GS95UV-Bが、候補になります。
少し安めで、OLEDの画質には重要な廃熱に工夫があるASUSの4K機と迷いました。しかし、パネルの表面処理の部分と、リフレッシュレートの部分でこちらを推します。
リフレッシュレートは、4Kだと現状最高峰の4K/240Hzに対応です。
VESA Dual Modeにデフォルト対応するため、フルHDで2倍の480Hzに対応できます。
本編で書いたように、「低めのリフレッシュレートと高めの解像度」、「高めのリフレッシュレート・低めの解像度」両方が扱えるので、ジャンルを問わずゲームを行う方には、かなり有利かと思います。
パネルは、OLEDです。
応答速度やコントラスト比(黒の締まり)は、問答無用にあらゆる液晶に優る上で、色域も、CI-P3 98.5%ですので、映像美という観点でも良いです。
HDRも、しっかりHDR True Black 400です。
一方、標準輝度の部分が弱めなので、映像美を十分楽しみたい場合、カーテンほかの日光・照明対策をしなければならないのが弱点です。
この部分に課題がある環境ならば、ベンキュー機のほうが良いでしょう。
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【2025年発売】 【26.7インチ】
33・Dell Alienware AW2725Q
¥139,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大240Hz
解像度:4K
輝度:250cd/u
パネル方式:OLED 低反射パネル
コントラスト比:150万:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:0.03ms (GtoG)
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
接続端子:HDMI2.1x2 DP1.4
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
4K動画:HDCP 2.3
保証期間: 3年
なお、27型(前後)だと、DELL機が候補になります。
小型ですが、グラフェンフィルムとアルゴリズムによる廃熱の工夫があるので、OLEDですが、この部分は問題ないです。スペック的にもOLEDらしい数字ですし、スタンドも問題ないです。
1・4Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:LG〈韓国〉
3・4Kゲーミングモニターの比較 (3)
3-2:DELL〈米国〉
なお、これらの機種は、以上の記事で紹介しました。
先ほど言及したASUS機も、同じ記事で見ています。
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1・4K液晶テレビの比較
2・有機ELテレビの比較
一方、40型を超える機種だと、個人的にいまおすすめしたい製品は、今はないです。
このサイズで、4K/120Hzあたりのリフレッシュレートでよいならば、むしろテレビをおすすめします。
その場合、(画質向上処理を飛ばせる)ゲーム専用モードを搭載する機種を選ぶと良いでしょう。
第6に、とにかく、高リフレッシュレートを追いたい方は、
【24.5インチ】【2023年発売】
27・Dell ALIENWARE AW2524HF
¥86,900 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大500Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子: HDMI 2.0×1 DP1.4×1
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間(無輝点保証)
DELLの G2524Hでしょう。
フルHDですが、500ms(1秒500コマ)のフレームレート対応です。
個人的にはここまでは絶対必要ないと思いますが、ゲーム側が、500FPS対応のなれば、試したくなる心は分かります。
また、パネル自体はしっかり、Fast-IPSですし、スタンドの稼働性も良く、DELLは保証面もよいので、それ以外の部分をふまえても選んで良いかとは思います。
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【24.1インチ】【2023年発売】
6・ASUS ROG Swift Pro PG248QP
¥120,991 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大540Hz (Oc)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル: Fast-TNノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:NVIDIA G-SYNC
応答速度:0.2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0 DP1.4
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
一方、値段の部分と、NVIDIA G-SYNCの(実質)専用機となる点で、ニッチですが、ASUSのROG Swift Pro PG248QPも、プロユーザーには選択肢です。
本編で書いたように、AUOが開発したFast-TNパネルを採用し、応答速度が0.2ms(GtoG)です。
要不要はともかく、ここまでの数字を、画質に影響を与える最小(=GtoG min)という形ではなく表記できるのは、このパネルだけでしょう。
その上で、残像感の軽減の部分で、新しいULMB 2(NVIDIA Ultra Low Motion Blur 2)が利用できるのが見どころです。
本編で書いたように、リフレッシュレートそのままで、輝度をさほど犠牲にせず、残像感の軽減ができる点で新しいです。
NVIDIA RTX 20以降という縛りは緩いですし、使える方は多いでしょう。
ディスプレイスタンドも、ニアとファー双方のポジションに対応できるようなギミックがありますし、結構面白い製品です。
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【24.1インチ】
【2025年発売】
19・BenQ ZOWIE XL2586X+
¥186,868 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大600Hz (Oc)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:320cd/u
パネル: Fast-TNノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:
応答速度:0.5ms (GtoG)
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI 2.1×3 DP1.4
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 1年(本体は3年)
また、完全にゲーミング専用で、かつ、プロゲーマー向けのストイックな構成ですが、その用途ならば ZOWIE XL2586Xは、かなり良い選択肢です。
リフレッシュレートは、600Hzと現行で「最強」です。
同じ、AUOの Fast-TNですが、輝度は押さえられており、HDRに対応しないなど、映像美部分ではストイックに思います。
そのかわり、(映像美というより)視認性の改善のため、カラーフィルム(ビビッドカラーフィルム)を採用することで、TNの独特の黄色みを帯びた画質劣化が大幅に抑えられています。色域も、DCI-P3のカバー率が95%のTNというのは、革新的に思えます。
加えて、定評のある残像感軽減技術となるDyAcも新世代です。
光源(backlight strip)を左右2箇所に配置した上で、画面の部分部分でエリア制御できるような工夫で、モーションブラー(残像)の軽減をはかっています。
スタンドの可動性も十分ですし、本機については、HDMIでも540Hzに対応するため、切り替えて利用するようなことも可能です。
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【26.5インチ】
【2024年発売】
13・ASUS ROG Swift OLED PG27AQDP
¥158,909 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大480Hz
パネル方式:OLED ノングレア
接続端子:HDMI 2.1 x2 DP1.4 DSC x1
保証期間: 3年
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:450cd/u(最大)
パネル方式:OLED ノングレア
コントラスト比:150万:1
同期技術:FreeSync Premium
応答速度:0.03ms (GtoG)
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
ただそ、リフレッシュレートほか、解像度や、画質も追いたい場合、フルHDだと満足できない方も多そうです。
その場合、2.5K機のOLED機だと、480Hz対応の製品が、ASUSからでています。
ソニーも出しましたが、画質調整まわりの仕様だと、やはり、ASUSに一日の長があるように思うので、本機を推します。
パネルは、OLEDパネルです。
輝度は、そこまで高くないので、部屋を暗くしての運用に限られます。
ただ、その状況ならば、色域、コントラスト比を含めて「映像美」も最大限に楽しめるでしょう。
OLEDは、画質や、製品寿命の部分で、熱対策が重要ですが、ASUS機はここがしっかりしています。
画質調整も、AIアシスタントとして、クロスヘア、暗部強調ほかの諸機能について、AIのビッグデータ学習による、自動処理や、利用時の利便性を効率化させる新しい工夫は目立ちます。
文字表示についても、テキスト表示時の緑と赤のフリンジを軽減する仕組みなどが独自です。
テレビだと、AI学習を駆使した画質向上は、すでに成熟期にはいっています。PCモニターだと、本格的に取り組んでいるのは、ASUSとベンキューほどです。
本機はその点でも評価できます。
接続端子は、DP1.4(DSC)が1つとHDMI 2.1が2つです。
最大480Hzのリフレッシュレートは、2.5Kならば、どちらでも対応できます。
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1・高速ゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:ASUS〈台湾〉
2・高速ゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:BenQ〈台湾〉
2-2:DELL〈米国〉
なお、これらの製品は、以上の記事で、詳しく紹介しています。
1・2.5Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-4:ASUS〈台湾〉
第8に、没入感の高い曲面型モニターで、現状でオススメしたい機種は、
【2022年発売】
12・Dell ALIENWARE AW3423DWF
¥89,800 DELL直販 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大175Hz
同期技術:FreeSync Premium Pro
コントラスト比: 1.5M:1
応答速度:0.1ms (GtoG)
【2020年発売】
13・Dell ALIENWARE AW3423DW
¥165,310 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大165Hz
同期技術:G-SYNC ULTIMATE
コントラスト比: 1M:1
応答速度:0.1ms (GtoG)
曲率:1800R
解像度:UWWQHD (3440x1440)
輝度:250cd/u
パネル:QD-OLED ノングレア
コントラスト比: 1M:1
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×2 DP
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
画質の美しさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
DELLのAW3423DWでしょう。
2機種ありますが、お使いのビデオカードに合わせて、選べばOKです。
パネルは、量子ドット採用のOLED(有機EL)、つまりQD-OLEDです。
有機ELは、明るい場所に弱いので、PC用としてはテレビほどシェアが広まりません。
しかし、仕事に使えない(使いにくい)点でそもそも「ゲーム専用」といえる曲面ディスプレイならば、相性が良いと思います。
パネルは、液晶に比べて、コントラスト比が高く、応答速度も速いため、(明るい場所で利用しないならば)、画質面ではどの機種よりも優れます。
曲率も、平均的な1800Rに止まっていますし、文句はありません。
リフレッシュレートも、最大144Hzですし、問題ないです。
解像度は、ただ、UWWQHD (3440x1440)です。
縦横比が、一般的な映像コンテンツ(16:9)とはだいぶ異なるといえます。
そのため、必ずしも、全てのゲームで「フルスクリーン運用」に適するわけでもないという点は、注意してください。
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1・曲面モニターの比較 (1)
1-1:DELL〈米国〉
本機は、以上の記事で、そのライバル機とともにみています。
とくに、このタイプは「曲率」が大事なので、曲面ディスプレイ専用の「選び方の基本」も詳しく書いています。
補足:液晶モニター関連記事の紹介
というわけで、今回は、ゲーミングモニターの比較でした。
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1・31.5インチの液晶モニタ
2・27インチの液晶モニタ
3・24.1インチの液晶モニタ
4・23.8インチの液晶モニタ
5・21.5インチの液晶モニタ
6・4K解像度の液晶モニタ
7・2.5K解像度の液晶モニタ
8・タッチパネル式モニタ
9・ゲーム向けの液晶モニタ
10・Mac向けの液晶モニタ【まとめ】
11・液晶モニターの選び方【まとめ】
とくに、上のリンク記事では、主にモニターサイズの観点から、このブログの全10回のモニター関連記事を横断的にまとめています。
よろしければ、ご覧ください。
続いて、ゲーミングディスプレイに関係する周辺機器の記事の紹介です。
1・ゲーミングモニターの比較
2・ゲーミングマウスの比較
3・ゲーミングキーボードの比較
4・東プレキーボードの比較
5・PCデスクの比較
6・PCチェアの比較
7・PC用スピーカーの比較
第1に、ゲーミングモニターの周辺環境を整える諸製品についてです。
モニターを購入する「ついで」に、ゲーム関係の周辺機器もお探しの方は、よろしければ、こちらもご覧ください。
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1・PCスピーカーの比較記事
2・Bluetoothスピーカーの比較記事
3・Bluetoothヘッドホンの比較記事
第2に、PC用スピーカーやヘッドセットに関連する記事です。
ゲーミングモニター内蔵のスピーカーは、ほとんど「オマケ」といえる品質です。
こだわりたい場合は、上記の記事もご覧ください。
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ディスプレイ用クリーニングリキッド
¥755 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
第3に、PC用液晶クリーナーに関連する記事です。
これは、ゲーミング用途以外も同じですが、液晶モニターを手入れする場合、普通のティッシュペーパーなどで拭かないでください。
液晶に傷がつきますので、専用のクリーニング・リキッドの使用をおすすめします。
アルコール・界面活性剤を使っていませんので、モニター表面のコーティング塗装に影響しないからです。
【サンワ DK-KC5】
液晶画面用ハイテククロス DK-KC5
¥567 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
ドライクリーニングティッシュ60枚入り
¥795 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
これを、ハイテククロスに吹きかけて使うのがオススメです。
ただ、スプレー式のクリーナーは拭いた後に「ふき跡」が画面に白く僅かに残ります。
拭いた後が気になる人は、仕上げにドライクリーニングティッシュを使うのが良いです。
皮脂汚れはあまりとれませんが、拭き跡をとるための仕上げにはもってこいです!
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ではでは。