【今回レビューする内容】2025年 小型23.8インチの4K液晶ディスプレイの価格・性能とおすすめ・選び方:23.8インチ 23.7インチ 24インチ 15.6インチ
【比較する製品型番】 ASUS ProArt Display PA24US JAPANNEXT JN-MD-OLED1331UHDR N-IPS2380UHDR JN-IPS2380UHDR-C65W-HSP JN-i238U-HSPC6 JN-MD-OLED156UHDR-T JN-MD-OLED156UHDR JN-MD-OLED1331UHDR-T JN-MD-OLED133UHDR JN-MD-IPS185UHDR JN-MD-IPS133UHDR-T JN-MD-IPS1332UHDR JN-MD-IPS1732UHDR JN-MD-IPS140UHDR JN-MD-IPS140UHDR-T JN-MD-IPS173UHDR-T JN-MD-IPST156U ASUS ProArt Display PA169CDVプリンストン UP-M156T4K Acer SpatialLabs View Pro ASV15-1BP Acer SpatialLabs View ASV15-1B ほか
今回のお題
小型4K液晶モニターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新の23.8インチ前後の小型4Kモニターの比較です。
1・4Kモニターの比較 (1)
:サイズ:27型・28型
;解像度:4K 5K
:予算:3万円〜
2・4Kモニターの比較 (2)
:サイズ:31.5型・32型
;解像度:4K 6K
:予算:5万円〜
3・4Kモニターの比較 (3)
:サイズ:40型以上
;解像度:4K
:予算:4万円〜
4・4Kモニターの比較 (4)
:サイズ:23.8型以下
;解像度:4K
:予算:3万円〜
5・4Kモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
記事は、画面サイズ別に、5つに分けています。
4回目記事となる今回は、24型(23.8インチ 23.7インチ)と15型(15.6インチ)のPC用4Kモニターを紹介します。
ただ、1回目記事の冒頭では、「画面サイズの選び方」ほか、「4K特有の問題点」などを含めた、基本的な選び方についての情報があります。
検索エンジンから来ていただいた方は、【1回目記事】からお読みいただくとわかりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のモニターを一機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
1・23.8型前後の4Kモニターの比較
そのため、24インチ前後の小型機は、驚くほどに販売点数がないです。長年定番だったLGの24UD58-Bも、後継機がでないまま撤退しましたので。
現在残っている機種を、以下見ていきます。
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なお、以下では、高評価できる部分は赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で、本文を書いていきます。
【2025年発売】【23.8インチ】
(2年保証)
1・JAPANNEXT JN-IPS2380UHDR
¥34,527 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
接続端子:HDMI 2.0×2 DP1.2×2
USB給電:
スタンド:チルト
(1年保証)
2・JAPANNEXT JN-IPS2380UHDR-C65W-HSP
¥38,164 楽天市場 (5/1執筆時)
(2年保証)Amazon限定
3・JAPANNEXT JN-i238U-HSPC6
¥37,480 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
接続端子:HDMI 2.0 DP1.4 USB-C
USB給電:65W
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
パネル:ADS ノングレア
コントラスト比:1,300:1
応答速度:8ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子:HDMI 2.0 DP1.4 USB-C
VESA:75mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:上記参照
JN-IPS2380UHDR などは、ジャパンネクストの23.8インチの4Kモニターです。
同社はPCモニターを多く手がける日本のファブレス企業です。
液晶パネルは、ノングレア(非光沢)のADSです。
いわゆるIPS系パネルで、中国のBOE系が手がけるパネルです。
正確には電界の使い方が変わりますが、性質は、IPSと同じと考えて良いです。
TVなどにも使われますし、(パネルスペックさえよければ)問題ないです。
輝度は300cd/uと一般的ですが、、コントラスト比は1,300:1、色域は、DCI-P3で、カバー率が95%です。
最近の4Kパネルのスタンダードなスペックよりも、コントラスト比(黒の締まり)と色域は、やや良い水準です。
質が良いパネルスペックです。
HDRは、HDR10ですが、対応します。
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、ゲームや動画コンテンツで輝度ピークをあげることのできる新技術です。TVでは標準採用となりつつあります。
応答速度は、ただ、オーバードライブ時に8ms (GTG)です。
この部分のスペックはあまり良くなく、動く画像にはそこまで強くないと言えます。
画質調整機能は、ゲーム向けの機能性を除けば、「あっさり」です。
一般的なゲームツールほか、Free Syncに対応する部分では、主なターゲットはそういった方でしょう。ただ、先述のように、応答速度の問題があるので、プレーするゲームジャンルは「選ぶ」でしょう。
「目の優しさ」の部分では、チラツキを抑えるフリッカーフリー機能も搭載されます。
スタンドは、上位機はフル稼動です。
調整幅は、チルト(上15° 下5°)、左右(60°)と高さ(12.5cm)と縦回転です。
下位機は、チルトのみです。
スタンド形状も、同社のゲーミング向けのV字形なので、やや特殊です。
上位機が良いでしょう。
接続端子は、上位機は、HDMI2.0・DisplayPort 1.4・USB-Cです。
USB-Cは65Wの給電に対応します。
モバイルノートなどの接続には便利でしょう。
下位機は、USB-C端子がない構成です。
しかし、HDMI2.0・DisplayPort 1.2が、各2系統あります。
USBハブは、上位機のみ搭載です。
KVM対応のUSB-Aが2系統です。
HDCP2.2は、対応です。
スピーカーは、簡易的なステレオスピーカーは内蔵されます。
保証は、2年です。
従来は1年でしたが、2025年に2年が標準になったようです。
ただ、他社平均(3年)より、まだやや短めです。
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以上、ジャパンネクストのJN-IPS2380UHDR などの紹介でした。
スタンダードクラスの小型4Kモニターとして、日本市場で最後まで残った製品です。パネルの素性もADSの4K上位版で割と良いため、選んでも良いかと思います。
ネックだった保証部分も、2025年から改善してきました。
【2025年発売予定】【23.6インチ】
4・ASUS ProArt Display PA24US
¥---- Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR600
USB給電:80W
接続端子:HDMI 2.0 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:700mm
スピーカー:内臓(2W×2)
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
PA24USは、台湾のASUSの販売する23.6インチの4Kモニターです。
2024年11月発表ですが、日本市場でずっと売られていないです。
2025年発売予定としておきましたが、出るか微妙かもしれません。
なお、海外だと15万円を少し超える程度の高級価格で売られている製品です。
小型ですが、デザイナー向け専門機と言えます。
液晶パネルは、ノングレア(非光沢)のIPSです。
スペックから言って台湾のAUOのAHVA-IPSかもしれません。
輝度は、350cd/uです。
色域は、動画向けのDCI-P3で95%、静止画向けのAdobe RGBで99%です。
パネル自体は「広色域IPS」といって良い水準でしょう。
応答速度は、5msと普通です。
画質調整機能は、「デザイナーディスプレイ」として高度です。
特に本機は、フリップ式で自動で動く測色計が内蔵で、別の機器なしで自動キャリブレーション対応です。
HDRは、HDR600で対応です。
とくに、本機の目的上、編集機能の部分はかなり凝った作りです。
例えば、HDR輝度設定の際のPQ曲線の表示も、3種類のから選択可能です。
スタンドは、フル稼動です。
調整幅は、チルト(上21° 下3°)、左右(60°)と高さ(13cm)と縦回転です。
接続端子は、HDMI 2.0 DP1.4 USB-Cです。
USB-Cは、80Wの給電に対応します。
このほか、12G-SDI接続も対応で、対応デバイスから4K/60Hzの無圧縮データを直で送受信も可能です。
HDCP2.2は、対応です。
スピーカーは、総合4Wステレオスピーカーは内蔵されます。
保証期間は、3年間です。
加えて、3年間の「ZBD(ドット欠け)保証」の明記があります。同社の場合、デザイン用のPAシリーズについては、輝点はゼロ、黒点も5以下なら保証です。
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以上、ASUSのPA24USの紹介でした。
映像編集を行うクリエーター向けの製品です。
色再現性を重視するような仕事の場合、小型であり「さっと」使える本機は、(大きなデザイナー向けモニターより便利なシーンがありそうです。多様な接続が可能であるのもポイントでしょう。
2・小型の4Kモニターの比較
続いて、15.6型以下の4Kモニターです。
24型と差が開きますが、4Kパネル生産の「刻み」もあり、この間のサイズというのは市場にはないです。
15.6型はいうまでもなく、ノートPC用に作られたパネルの「流用」で、主に、ゲーム用、サブモニター用です。
【2021年発売】
【15.6インチ】
5・プリンストン UP-M156T4K
¥49,818 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K (3840×2160)
輝度:250 cd/u
パネル:IPS グレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:10ms(GtoG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:
USB給電:
接続端子:MiniHDMI USB-C
スタンド:カバー
VESA:
スピーカー:
4K動画再生:
保証期間: 3年間
ULTRA PLUS UP-M156T4Kは、日本のプリンストンが販売する小型4Kモニターです。
本機は画面部分がタッチパネルです。
サイズは、15.6型です。
ゲーム機用の小型ディスプレイとしての用途が想定されていて、主なゲーム機(Nintendo Switch、PS5、PS4 Pro、PS4、Xbox One S)は、起動確認があります。
タッチパネルは、10点のマルチタッチまで対応する機種です。
タッチパネル式の「選び方の基本」は、【タッチパネルの液晶ディスプレイの比較記事】で詳しく書きました。
簡単に繰り返せば、保護ガラスの表面硬度(上表)と外光反射対策が重要です。
本機はそれらの硬度の数字がでない機種です。小型だとままあります。
液晶パネルは、普通のIPSです。
表面硬度は不明ですが、ガラス(抗指紋ガラス)ですのでグレアです。
輝度(250 cd/u)、コントラスト比(1000:1)は、このサイズの4Kとして通常品質です。
ただ、視野角(170°)は4K機としては狭めです。色域の開示もないです。
応答速度は、10msです。
オーバードライブ時の数値なので決して速くないですが、解像度を考えると、小型では「大健闘」とも言えるでしょう。
画像補正機能は、特段の機能はないです。
ゲーム・映画・テキスト・FPSモードなどを備えますが、個別調整力を重視した製品ではないです。
接続端子は、付属のHDMIケーブルほか、USB-Cによる接続にも対応します。
USB-C端子を利用する場合、Android系のOTG対応スマホとの接続もできます。
iPhone(iOS)は、HDMIの変換ケーブルをつなげば使えるでしょうが、説明や保証はありません。
PCとの接続は、MiniHDMI・USB-Cです。
USB-C接続時は、データの送受信と同時に給電もできます。
ただし、ACアダプタを利用しない場合、標準で輝度の初期設定が最大の30%に制限されます。
基本的には、USBアダプタをコンセントに挿して、Wケーブルで使うべき製品です。
モニタースタンドは、小型なのでありません。
カバーは、タブレットのように、台座を兼ねる方式です。
無段階で90度まで調整可能です。
ケーブルは、1mのUSB-Cケーブル・Type-A to Type-Cケーブル、・DMI to Mini HDMIケーブルが付属です。
買ってすぐ使えるでしょう。
そのほか、総合2Wのステレオスピーカーが付属します。
HDCP2.2は、対応を明記しません。
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以上、プリンストンのUP-M156T4K の紹介でした。
タッチパネル式ですが、それが不要でも小型の4Kモニターを探しているならば候補にできるでしょう。
品質の良いIPS液晶で4K解像度が出せる小型モニターとしてプレゼンスがあります。
応答速度は課題ですが、(倍速のない)格安テレビほどはあるので、この部分は妥協するべきです。ただ、このサイズは、次に見る、ジャパンネクストも強いので、比較は必要です。
【2024年発売】
【15.6インチ】
(タッチパネルあり)
(1年保証)
6・JAPANNEXT JN-MD-OLED156UHDR-T
¥56,345 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
(タッチパネルなし)
(1年保証)
7・JAPANNEXT JN-MD-OLED156UHDR
¥54,527 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:350 cd/u
【13.3インチ】
(タッチパネルあり)
(1年保証)
8・JAPANNEXT JN-MD-OLED1331UHDR-T
¥49,980 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
(タッチパネルなし)
(2年保証)
9・JAPANNEXT JN-MD-OLED1331UHDR
¥30,893 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
(1年保証)
10・JAPANNEXT JN-MD-OLED133UHDR
¥30,893 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:300 cd/u
解像度:4K (3840×2160)
パネル:OLED グレア
コントラスト比:10万:1
応答速度:1ms(GtoG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:
USB給電:
接続端子:MiniHDMI USB-C×2
スタンド:カバー
VESA:75mm
スピーカー:1.5W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間: 1年 /2年
JN-MD-OLED156UHDR-T は、日本のJAPANNEXT が販売する小型4Kモニターです。
複数ありますが、画面サイズほか、保証期間とタッチパネルの有無の違いになります。
サイズは、15.6型ほか、あとから13.3型の展開もはじまりました。
いずれもカバー付きです。
タッチパネルは、搭載機が選べます。
しっかり、10点のマルチタッチまで対応する機種です。
画面硬度の値はないですが、おそらく、ノートPC・タブレット向けユニットの流用なので、問題ないように思えます。
パネルは、液晶ではなく、グレア(光沢)のOLEDです。
色域は、DCI-P3 100%と広いので、量子ドット(QD-OLED)かもしれません。15.6インチはとAdobeRGB 94%でもあります。
液晶に比べると明るい場所での視認性弱い部分はありますが、室内利用ならば、問題ないでしょう。輝度も高めです。
画質は、OLEDは全消灯が可能なので「黒が締まる」特性があります。ここは、LEDから光が漏れる液晶方式との違いで、あらゆる方式の液晶に優る部分です。
応答速度は、1msです。
OLEDの良い部分です。もっと速いパネルもあります。
ただ、ゲーム用の開発というわけでもなく、FreeSyncなどには対応しません。
画像補正機能は、特段の機能はないです。
接続端子は、miniHDMIとUSB-Cです。USB−Cは2系統です。
デイジーチェーンは非対応ですが、スマホなどの(ちょい)ミラーリングなどに便利な仕様にしています
PCとの接続は、MiniHDMI・USB-Cです。
USB-C接続時は、データの送受信と同時に給電もできます。HDMIを利用する場合は、どこかしらから、USB-Cでの給電することが必要です。
USB-C利用時は、低消費電力なので、PC以外の補助電源は不要ですが、明るさは、供給電源量により調整されます。
ただ、ここから見ていく、同社製品に共通しますが、USB-C2の系統が(どうも)最大15W(5V 3A)入力のようで、データと一緒の電源供給だと、明るさ80%以上の駆動は無理のようです。
その場合は、少し煩雑ですが、2系統ある、USB-Cの片方を電源供給用として、付属のUSBアダプタ経由でコンセント利用すると良いようです。
モニタースタンドは、小型なのでありません。
カバーは、タブレットのように、台座を兼ねる方式です。
VESAマウントは可能です。
ケーブルは、USB-Cケーブル・Type-A to Type-Cケーブルが付属です。
HDMIケーブルは未付属ですが、スマホ用のUSB OTGケーブルが付属です。
HDCP2.2は、対応です。
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以上、JAPANNEXTのJN-MD-OLED156UHDR-Tなどの紹介でした。
発色もよく、質の良い小型4Kモニターだと言えます。
液晶パネルと違って、パネル供給元がほぼ限られるOLEDの場合、パネル品質の差も生じにくいでしょう。手元で利用する場合で、4K高画質が欲しい方に向きそうです。
【2024年発売】
【18.5インチ】
(タッチパネルなし)
11・ JAPANNEXT JN-MD-IPS185UHDR
¥59,073 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:280 cd/u
パネル:IPS ノングレア
【13.3インチ】
(タッチパネルあり)
12・JAPANNEXT JN-MD-IPS133UHDR-T
¥33,209 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:400 cd/u
パネル:IPS グレア
(タッチパネルなし)
13・JAPANNEXT JN-MD-IPS1332UHDR
¥36,007 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:400 cd/u
パネル:IPS ノングレア
解像度:4K (3840×2160)
コントラスト比:1500:1
応答速度:30ms(GtoG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:MiniHDMI2.0 USB-C×2
スタンド:カバー
VESA:75mm
スピーカー:1W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間: 1年間
JN-MD-IPS185UHDR なども、ジャパンネクストが販売する小型の4Kディスプレイです。
仕様の多くは、1つ上の製品と似ています。汎用のユニットで、パネルとサイズを替えているような感じです。
パネルは、18.5インチと13.3インチです。
13.3インチは、10点タッチのタッチパネルほか、タッチパネル機能のない製品もあります。
ユニット形状は、13.3インチは、1つ上の製品と同じです。
18.5インチは、ただ、画面サイズ的にカバー兼用ではないキックスタンドになります。
また、他機同様、VESA対応なので、アームを取り付けても、柔軟に使えるでしょう。
パネルは、ノングレアのIPSです。
LGパネルで確定でしょう。
24年ごろから増えてきた従来の1.5倍の高コントラスト(1500:1)のパネルです。
輝度は、13.3型だと、400 cd/uと良いです。
ただ、18.5型だと280 cd/utとそこまで明るくないです。、
色域は、sRGBだと、どれも(99%〜100%)です。
タッチパネルのない13.3型と18.5型は、DCI-P3(74%, 89%)も明記です。
どれも、広色域IPSではないですが、普通のIPSよりスペックは上です。
一方、タッチパネル式はグレアになる部分が注意点です。
HDRは、ピーク輝度以外のスペックが満たないためか、HDR10表記です。
ここはあまり気にしなくて良いでしょう。
接続端子の仕様ほか、あとは、1つ上の製品と目立つ違いはないです。
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以上、JN-MD-IPS185UHDR などの紹介でした。
特に、13.3型は輝度も高めですし、OLEDがあまり得意とも言えない、日中の明るい場所で使うならば、こちらが良いでしょう。
ただ、色表現やコントラスト比などは格段にOLEDが良いので、その部分は重視したい要素をふまえて決めれば良いでしょう。
【2024年発売】
【17.3インチ】
(タッチパネルなし)
14・ JAPANNEXT JN-MD-IPS1732UHDR
¥53,982 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:350 cd/u
パネル:ADS(広色域) グレア
応答速度:30ms(GtoG)
【14インチ】
(タッチパネルなし)
15・JAPANNEXT JN-MD-IPS140UHDR
¥34,527 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:500 cd/u
パネル:ADS(広色域) ノングレア
応答速度:25ms(GtoG)
【14インチ】
(タッチパネルあり)
16・JAPANNEXT JN-MD-IPS140UHDR-T
¥34,980 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
輝度:500 cd/u
パネル:ADS(広色域) グレア
応答速度:25ms(GtoG)
解像度:4K (3840×2160)
コントラスト比:1500:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR400(相当)
USB給電:
接続端子:MiniHDMI2.0 USB-C×2
スタンド:カバー
VESA:75mm
スピーカー:1W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間: 1年間
JN-MD-IPS140UHDR も同社の小型の4Kディスプレイです。
後述するように、先ほどの機種と異なり、液晶パネルになります。
画面サイズは、17型と14型です。
14型は、ここまで見た13.3型同様に、カバー兼用台座を装備します。
また10点タッチ対応機があります。
17型も、画面が大きいですが、スマートケース仕様の自立式台座があります。
パネルは、グレア(光沢)のADS表記です。
BOE系列の製造するIPS系パネルで、信頼性を含めて問題ないです。
24年ごろから増えてきた従来の1.5倍の高コントラスト(1500:1)のパネルを採用します。
特に、14型は輝度も400 cd/uと良いです。17型も350 cd/uですし、悪くないです。
色域も、DCI-P3100%ですので、広色域IPS(広色域ADS)といえます。
HDRは、HDR400相当という記述です。
宣伝表示のロゴも、VESA(統一規格)のロゴではないです。
輝度・色域の基準は超えているので、その他の指標(黒レベルなど)の何かが至らないのでしょう。
まあ、ここも「あえて言えば」という話です。
接続端子の仕様ほか、あとは、ここまでの製品と目立つ違いはないです。
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以上、ジャパンネクストのJN-MD-IPS140UHDR などの紹介でした。
同社は「迷うほど」パネルの選択肢がありますが、本機も悪くないパネルかと思います。
色域、輝度、コントラスト比と、この手の製品で重視したい部分は網羅的です。14型だと、さらに(自主測定ながら)HDR400相当というスペックもあります。(OLEDではない)同社の液晶系では、魅力度が高いかなと思います。
【2024年発売】
【15.6インチ】(タッチパネル式)
17・JAPANNEXT JN-MD-IPS1563UHDR-T
¥38,280 Amazon.co.jp (9/4執筆時)
応答速度:30ms(GtoG)
輝度:300/u
コントラスト比:1200:1
【17.3インチ】(タッチパネル式)
18・JAPANNEXT JN-MD-IPS173UHDR-T
¥59,073 Amazon.co.jp (5/2執筆時)
応答速度:25ms(GtoG)
輝度:250/u
コントラスト比:1000:1
解像度:4K HDR (3840×2160)
パネル:IPS方式 グレア
表面硬度:
タッチ数:10点
リフレッシュレート:60Hz
HDR: HDR10
USB給電:
接続端子:MiniHDMI USB-C×2
スタンド:カバー
スピーカー:1.5W×2 (24年機は1W×2)
保証期間: 1年間
JN-MD-IPS1563UHDR-T は、JAPANNEXTから販売される、15.6型のタッチパネルモニターです。
17.3型もありますが、同じパネルなので同時にみます。
パネルサイズは、15.6型です。
タッチは普通に10点です。
重さは、1kgです。
軽くはないですが、同じサイズのモニターを持ち運ぶよりだいぶ軽いです。
解像度は、4Kです。
液晶パネルは、グレアのAHVA-IPSです。
要するに、AUOの生産するIPSです。
ゲーム系モニターに採用が多い企業で採用例も多いです。
スペックは、パネルサイズで変わります。
15型だと、輝度(300/u)、コントラスト比(1200:1)、色域(P3 90%)です。
17型だと、輝度(400/u)、コントラスト比(1000:1)、色域(P3 88%)です。
いずれのサイズも、IPS系入門機の標準を超えます。
少し良いパネルと言えますが、視野角が170oです。
この部分と後ほど書く応答速度は、注意点でしょう。
応答速度は、30ms(17型は27ms)です。
用途からして、ゲーム用という方も多そうですが、この部分は「問題点」です。動きのあるゲームは、TVで遊ぶより残像が起こりやすいので、遊ぶゲームをかなり選ぶでしょう。
HDRは、対応です。
対応ゲームなどだと、輝度表現が向上します。 画像補正機能は、FPSなどゲームモードがそれなりに充実します。
ただ、応答速度が問題です。
タッチパネルは、10点のマルチタッチまで対応する機種です。
PCとの接続は、MiniHDMI・USB-C×2です。
電源は、USB-Cからの供給の場合、明るさが抑えられます。
しっかり明るさを出したい場合、2系統あるUSB-C端子の片方を、15Wの外部電源につなげます。付属のUSBアダプタ経由でコンセント利用する感じです。
モニタースタンドは、小型なのでありません。
折り紙式のスマートケースも付属です。重さは300g強です。
このサイズならば、本体(1kg)と合わせても無理なく持ち運べるでしょう。
保証期間は、1年間です。
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以上、 JJN-MD-IPS1563UHDR-T の紹介でした。
応答速度のスペックが貧弱です。視野角も4K機という部分をふまえると物足りないです。
しかし、4K HDRに対応する上で、パネルの輝度とコントラスト比の値も良いので、一般的な仕事用ほか、映像視聴には向くと言えます。
ーーー
このほか、同社からは、以下のようなモバイル型のタッチパネルの展開があります。
順番にみておきます。
【2024年発売】
【15.6インチ】
(タッチパネルあり)
19・JAPANNEXT JN-MD-IPST156U
¥36,400 Amazon.co.jp (5/1執筆時)
解像度:4K (3840×2160)
輝度:420 cd/u
パネル:IPS系(FFS) グレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:25ms(GtoG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:MiniHDMI2.0 USB-C×2
スタンド:カバー
VESA:75mm
スピーカー:1W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間: 1年間
第2に、JN-MD-IPST156U です。
サイズは、15.6インチです。
本機は、タッチパネル式になります。
応答速度は、25msです。
遅いので、用途が限られるサブモニター用といえます。
重さは、900gと軽いです。
折り紙式のスマートケースも付属です。合わせて1020gになります。
このサイズならば、無理なく持ち運べるでしょう。
パネルは、グレア(光沢)のIPS系です。ただし、FFSパネルという表記です。
FFSはADSパネルやサムスンのPLSと同じ駆動方式の名前です。
ただ、大手パネルでこの名前を商品名として呼ぶのはあまりないです。上表の中国のPANDAほか、小さめの企業を含めて多くの製造があるので、製造メーカーが特定できません。
したがって、パネルはIPS系パネル以上の情報はないと言えます。
色域(P3 90%)と輝度(420 cd/u)の数字は、ただ高品質であることを示します。
視野角も178°と平均値がありますし、素性は良さそうなパネルではあります。
HDRも対応ですし、接続も、しっかりHDMI2.0ですのでHDCP2.2に対応します。
電源は、こちらも、USB-Cからの供給の場合、明るさが抑えられます。
USB-C端子の片方を、15Wの外部電源につなげてください。
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結論的にいえば、パネルの出所が若干不明瞭な製品です。
スペック的には割と良いので、素性は悪くないようには思います。とくに、視野角の
すが、同社のモニターで選ぶ場合、明記されているほうが安心でしょう。
グレア液晶である点も注意です。
【2021年発売】
【15.6インチ】3D立体視対応
20・Acer SpatialLabs View ASV15-1B
¥236,740 楽天市場 (5/1執筆時)
解像度:4K (3840×2160)
輝度:380 cd/u
パネル:IPS グレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:<30ms(GtoG)
リフレッシュレート:75Hz(4K)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI
スタンド:
VESA:
スピーカー:
4K動画再生:対応
保証期間: 3年間
SpatialLabs View ASV15-1B は、台湾のAcerが販売する小型4Kモニターです。
サイズは、15.6型です。
かなり高いですが、本機は「裸眼3D立体視対応モニター」です。
3D眼鏡なしでも「飛び出す」近未来的なガジェットになります。
主には、3Dレンダリングを行う方向けで、造形中のチェックなどを用途とします。
仕組みは、面白いです。
まず、両目の位置を追尾する専用カメラが、ウェブカメラとは別に上部の両サイドに付き、顔と目をトラッキングします。
その上で、ディスプレイ表面の光学レンズ(偏光グラス)を通して3D表示する方式(サイドバイサイド式)です。
もともと2Dの映像を、AIが解析、変換し、リアルタイムにレンダリングすることで映像を3D化しています。
専用アプリ(SpatialLabs Model Viewer)で、3D方式のファイルをインポートすることも可能です。FBX・OBJ・3DSほか12種類のフォーマットに対応できます。
一方、一般ユーザー向けについて言えば、サイドバイサイド方式のビデオコンテンツ(映像が左右に並んでいるもの)を見るためのSpatialLabs Playerアプリが用意されます。
ゲームは気になる部分ですが、専用プロファイルをAcer側が用意し、3D表示させるSpatialLabs TrueGameアプリが利用できます。
対応するゲームは【Acerの3D対応ゲームリスト】にあります。
必要なシステムは、条件があります。
Windowsで第8世代のIntel Core i7以上ですので、2019年以降の搭載PCに限られるでしょう。
さらにビデオカードが、NVIDIA GeForce RTX 2080(ノートは RTX 3070 Ti Laptop GPU)以上との表記です。こちらの方が条件が厳しく、さすがにスペックが必要そうです。
例えば、ノートPCならば、20万円台の高級ゲーミングノートが必要です。
液晶パネルは、スタンダードなIPSです。画面はグレアです。
書類仕事用ではないので問題ないです。
色温度は、Adobe RGB100%カバーなので、静止画編集グレードの広色域タイプです。
応答速度は、30ms以下です。
ここも特殊なので、比較する意味はないでしょう。
画像補正機能も、同じくです。
先ほど書いたようなアプリの出来によるでしょう。
ただし、フリッカー対策はしっかりあります。
接続端子は、付属のHDMIケーブル(1.5m)でつなげます。
ただし、USBケーブル(USB-C to USB-A)もPCとつなげてデータを送る必要はあります。
電源は、ACアダプタです。
モニタースタンドは、簡単にチルトできるものが付いています。
HDCP2.2は、対応を明記しません。
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以上、AcerのSpatialLabs View ASV15-1Bの紹介でした。
最新トレンドの製品がいち早く出されたといえる製品です。どちらかと言えば、個人的な興味から調べて書いた製品で特殊ですが、実際「面白い」と感じました。
1人用である点、ゲームにしても素早い動きは反映しにくい点、メガネをかけているとやや認識しにくい点など、限界はありますが、提案されている3D作業には、純粋に便利ではないかと思います。
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【2021年発売】
【15.6インチ】
21・Acer SpatialLabs View Pro ASV15-1BP
¥318,694 楽天市場 (5/1執筆時)
解像度:4K (3840×2160)
輝度:380 cd/u
パネル:IPS グレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:<30ms(GtoG)
リフレッシュレート:75Hz(4K)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI
スタンド:
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:対応
保証期間: 3年間
なお、同時発売の「プロ」は、製作向きの上級機です。
アプリ的に、SpatialLabs TrueGameをフォローしない一方、 Epic GamesのUE(Unreal Engine)に対応します。
また、Ultraleap(非接触ハンドトラッキング)に対応できるので、ショールームやミュージアムなどで、何かしら工夫ができるかと思います。
【2024年発売】
【15.6インチ】【タッチパネルあり】
22・ASUS ProArt Display PA169CDV
¥177,091 Amazon.co.jp (5/4執筆時)
解像度:4K (3840×2160)
輝度:500 cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:10ms(GtoG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 USB-C
スタンド:
VESA:
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間: 3年間
ProArt Display PA169CDV は、台湾のASUSが販売する小型4Kモニターです。
世界的なPC周辺機器メーカーですが、ProArtシリーズは、同社のデザイナー向け製品につけるブランド名です。
本機はサブディスプレイとして、デザイナー向けの4Kペンタブのような使い方が提案される製品です。
4096段階の筆圧検知の同社のProArtペン(Wacom EMR方式)も付属します。。
サイズは、15.6型です。
重さは、1.07kgです。
本機の注目点は、コントロールパネル機能です。
側面にダイヤル(ASUS Dial)があり、そこのダイヤル部分は、Microsoft Surface Dialに公式対応するので、連携させて操作に使うことができます。
そのほか、AdobeのPhotoshop・Lightroom Classic・Premiere Pro・After Effectsの切り替えボタンとしても機能します。
写真のような ProArtパレットを装備するので、タッチ操作で、色の調整もできます。
ようするに、ペンタブ的機能と、カスタマイズ可能なコントロールパネル機能を持ち合わせた「操作用デバイス」というのが本機の主眼です。
液晶パネルは、スタンダードなIPSです。画面はノングレアです。
高品質タブレット向きのパネルで、輝度も500 cd/uと高く、コントラスト比も、普通のIPSよりは、1.2倍ほどは良いです。
色域は、sRGB100%の水準なので、広色域IPSではないです。
ただ、表示色は、10bitの10.7億色ですし、階調表現は良さそうです。
応答速度は、10msです。
用途的には問題ないです
画像補正機能は、一特段の記述が見られません。
ただ、動画用のDCI-P3・sRGB・リーディングモードなどを含め、自動画質調整が5モード搭載です。
そのほか、フリッカーフリーは対応していて、目には優しい仕様です。
PCとの接続は、USB-C micro-HDMIです。
HDMIでつなげる場合や、ノートPCなどにUSB-Cでの十分な電力供給ができない場合は、電源用のUSB-C端子をとおして、コンセントなどから電源をとります。
ただ、USB-Cで15Wの給電さえ可能ならば、電源をとらずに本機を利用可能です。
要求水準は低いので、たいていの場合問題ないでしょう。
モニタースタンドは、こちらも簡単にチルトできるものが付いています。
HDCP2.2は、対応です。
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以上、ASUSのProArt Display PA169CDVの紹介でした。
デザイナー用として提案されているようとに使う場合、かなり便利に使えるでしょう。
また、ここまでしっかりした作りと機能性を持つ、4Kタッチパネル端末はないので、何かしらのビジネス用のサブモニターとしても、工夫すれば仕事の効率を上げてくれるでしょう。
次回に続く!
おすすめの4K液晶モニターは、結論的にこれ!
というわけで、今回は、小型の4Kディスプレイの比較でした。
しかし、記事はもう少し「続き」ます。
5・4Kモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く5回目記事(こちら)では、最後に、「まとめ」として、ここまで紹介した全てのモデルから、予算別・目的別のAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
5回目記事は→こちら
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