【今回レビューする内容】2022年 小型23.8インチの4K液晶ディスプレイの価格・性能とおすすめ・選び方:23.8インチ 24インチ
【比較する製品型番】 LG 24UD58-B JAPANNEXT JN-IPS24UHDRC65W LG UltraFine 4K Display HMUA2J/A
今回のお題
小型4K液晶モニターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2022年10月現在、最新のパソコン用高解像度モニターの比較です。
1・4Kモニターの比較 (1)
:サイズ:27型・28型
;解像度:4K 5K
:予算:3万円〜
2・4Kモニターの比較 (2)
:サイズ:31.5型・32型
;解像度:4K 6K 8K
:予算:5万円〜
3・4Kモニターの比較 (3)
:サイズ:40型以上
;解像度:4K
:予算:4万円〜
4・4Kモニターの比較 (4)
:サイズ:23.8型以下
;解像度:4K
:予算:3万円〜
5・4Kモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
記事は、画面サイズ別に、5つに分けています。
今回の4回目記事では、24型(23.8インチ)以下のPC用小型4Kモニターを紹介します。
ただ、1回目記事の冒頭では、「画面サイズの選び方」ほか、「4K特有の問題点」などを含めた、基本的な選び方についての情報があります。
検索エンジンから来ていただいた方は、【1回目記事】からお読みいただくとわかりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のモニターを一機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
1・24型以下のの4Kモニターの比較
では、具体的な機種の紹介です。
あらかじめ断っておくと、4K用は中大型モニターが主流です。
そのため、24インチ前後の小型機は、驚くほどに販売点数がないです。
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なお、以下では、イマイチな部分は青字で、高評価できる部分は赤字で、本文を書いていきます。
【2016年発売】
1・LGエレクトロニクス 24UD58-B
¥38,388 Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 DP
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年
24UD58-B は、LGの23.8インチの4Kモニターです。
同社はいくつかシリーズがありますが、こちらは、最も価格の安いラインです。
液晶パネルは、視野角が広く目に優しいIPS液晶を採用している点で高いです。
4K液晶モニターは、TN液晶という視野角の狭い格安液晶を使う場合も見られます。
しかし、高級液晶テレビ同様のIPS液晶を使うこちらのモニターは、目の疲れの予防に高い性能を期待できます。
液晶の輝度は、250cd/uです。
最近の水準からすると、やや低めです。
輝度は、動画の品質にも影響する部分ですのでこの点はネックです。
ただ、書類仕事用は輝度が不要です。
逆に、無理に輝度を上げたパネルは、十分に輝度が落とせず、書類仕事において目が疲れる場合があります。
そのため、この部分は、用途によっては欠点はも言えません。
少なくともビジネス用と考えれば、これでも良いでしょう。
応答速度は、オーバードライブ時に5ms (GTG)です。
ゲーム向きのモニターではないですが、動きのある動画への対応力はあるでしょう。
画質調整機能も、高レベルです。
最近は多くの会社にも見られる、暗部補正技術(ブラックスタビライザー)は搭載です。
その上で、TVに使われる超解像技術が採用されます。
画質の粗い動画などを補整できるため、画像全般が高画質化します。
「目の優しさ」の部分では、チラツキを抑えるフリッカーフリー機能も搭載されます
HDRは、非対応です。
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、ゲームや動画コンテンツで輝度ピークをあげることのできる新技術です。TVでは標準採用となりつつあります。
ただ、「格安パネル」の場合、輝度ピークを無理にあげると、目の優しさの部分が犠牲になるので、(対応するゲームをするなどでない限り)必須でもないです。
両ケーブルも付属するのも嬉しい部分です。
HDCP2.2にも、対応です。
対応しない場合、4K動画の再生時に(著作権的に)制限がかかり、画質がHD画質に劣化しますが、こちらは問題ない仕様です。
スタンドの品質は、イマイチと言えます。
本機の場合、前後チルト(角度の調整)のみ対応だからです。
モニターの高さや左右の向きの調整に対応できません。
小型モニターで高さ調整機能がないのは、目の疲れやすさの面では「致命的」です。
幸い、VESA規格に対応するため、使ってみて問題を感じたら、【モニターアームの比較記事】で紹介したような高性能品に交換することはできます。
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以上、LGの24UD58-Bの紹介でした。
基本的には「ビジネス用」ですが、それなり画像補正機能はあるため、「家庭用の小さめ4Kモニター」を探している場合は、選択肢にして良いでしょう。
輝度は課題となりますが、かなりの近接視聴になるこのサイズなら、これでも良いかと思います。
ただ、モニターアームは、できれば交換した方が良いでしょう。
【執筆時在庫なし】
【2021年発売】【24インチ】
2・JAPANNEXT JN-IPS24UHDRC65W
(¥46,200) Amazon.co.jp (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
液晶方式:IPS-AAS? ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms(GTG)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子:HDMI DisplayPort USB-C
スタンド:上下チルト
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:1年
N-IPS24UHDRC65Wは、JAPANNEXTが販売する、24インチの格安4Kディスプレイです。
同社は、工場を持たないファブレス企業で、中国の協力企業に生産を依頼しています。
液晶パネルは、IPS系パネルという表記です。
なお、本機の前機種はAAS明記でしたが、そちらなら、(そこそも実績もあるため)問題ないでしょう。
ただ、上表はあくまで主要メーカーを示しただけで、他社の生産もあるため、この部分については不定です。
応答速度は、オーバードライブ時5msで、輝度は、300cd/uです。
HDRは、HDR10対応です。
小型の4KでHDR10に対応するのは、珍しいので、本機の「ワンポイント」でしょう。
画質調整機能は、取り立てて目立ちません。
FPSゲーム用の3つの画質調整モードを持つのは強調できます。
フリッカーセーフやブルーライト軽減モードなど、基本は抑えているので、画像処理面で、明確に劣る部分はなさそうです。
接続端子は、HDMI・DisplayPort・USB-Cという構成です。
USB-C端子は、PD対応なので、ノートPCに対して65Wでの給電に対応します。
13インチクラスならば、速度低下なしに充電可能でしょう。
HDCP2.2にも、対応です。
保証期間は、1年のみです。
このあたりは、最近のモニターと比較して劣ります。
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以上、JN-IPS244UHDRの紹介でした。
LG機に比べると、「IPS系パネル」とは鳴りますが、HDR10対応という部分がワンポイントです。
ゲームや動画視聴などで、この部分は活きてくると思います。
どうしても小型モニターしか置けないが、HDRは試したい!という方は、選択肢になります。
【23.7インチ】4989027015852
3・LG UltraFine 4K Display 24MD4KL-B
¥85,580 楽天市場 (10/31執筆時)
解像度:4K(3840×2160)
輝度:540cd/u
液晶方式:IPS グレア
コントラスト比:1,200:1
応答速度:14ms (GTG)
HDR:
USB給電:100W?
接続端子:Thunderbolt3 x1
スタンド:チルト・高さ
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(5w×2)
4K動画再生:
保証期間:3年
LG UltraFine 4K Displayは、LGから発売されているモニターです。
執筆時在庫なしですが、生産休止中で、生産終了ではないようです。
サイズは、23.7インチです。
2019年5月に(同じ名前で)「密かに更新」され、2代目になりました。
また、これまでは、Apple直販限定でしたが、後述するApple直販の6K対応「Pro Display XDR」の発表に前後して、一般的なデンキヤでも販売が始まりました。
液晶パネルは、目に優しい、IPS液晶です。
4K解像度ですが、500cd/uと輝度が高い点が「特徴」です。
色空間も、DCI-P3カバー98%で優秀です。
おそらく、LEDの蛍光体の工夫による広色域化がなされていると思われます。
ただし、グレア液晶(光沢)です。低反射加工(Low reflective treatment)ですが、蒸着技術を駆使したiMac系とは異なります。
応答速度は、画面サイズを考慮しても14msとかなり遅いです。
HDRは、機能として持ちません。
画質調整機能は、旧機種のApple Thunderbolt Displayの場合、Macに最適化された調整がなされていました。
しかし、こちらについては、他社製ということでそのような表記はありません。
画質に関わる調整機能は他モデルに較べると少ないと言えます。機能的には画面分割機能が目立つ程度です。
接続端子は、注意が必要です。
というのも、こちらは、接続ポートに、Thunderbolt 3 (USB-C) だけを搭載した製品であるからです。
Windows系でもUSB-Cとして互換性がありますが、あくまでMac専用として開発されたものであり、Windows系での動作保証はありません。
実際、画面サイズや、前面カメラとスピーカーが内蔵される点も、Appleの一体型PCであるiMacに準じています。
HDCP2.2は、対応を明記しません。
スタンドの品質は、こちらの場合、上下の角度と、高さ調節に対応します。
iMacと比べると自由度は高いです。
一方、便利そうな部分は、USB-PDに対応する(出力専用)USB-C端子が3つ付属すること、チャット用カメラが付属することです。このあたりは、Mac用を意識しています。
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以上、LG UltraFine Displayの紹介でした。
Macユーザーで、5Kを狙う場合はこの機種が選択肢になるでしょうが、画面サイズ比で考えると価格が値頃とは言えません。
次回に続く!
おすすめの4K液晶モニターは、結論的にこれ!
というわけで、今回は、小型の4Kディスプレイの比較でした。
記事はもう少し続きます。
1・4Kモニターの比較 (1)
:サイズ:27型・28型
;解像度:4K 5K
:予算:3万円〜
2・4Kモニターの比較 (2)
:サイズ:31.5型・32型
;解像度:4K 6K 8K
:予算:5万円〜
3・4Kモニターの比較 (3)
:サイズ:40型以上
;解像度:4K
:予算:4万円〜
4・4Kモニターの比較 (4)
:サイズ:23.8型
;解像度:4K
:予算:3万円〜
5・4Kモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く5回目記事(こちら)では、最後に、「まとめ」として、ここまで紹介した全てのモデルから、予算別・目的別のAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
5回目記事は→こちら
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