1回目記事からの続きです→こちら
2-1・アイリスの布団乾燥機の比較

2回目記事のトップバッターは、アイリスオーヤマの製品のうち、1回目記事で紹介できなかった上位機です。
1・布団乾燥機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:象印
1-3:日立
1-4:シャープ
1-5:パナソニック
1-6:アイリスオーヤマ
2・布団乾燥機の比較 (2)
2-1:アイリスオーヤマ〈続き〉
2-2:ドウシシャ
2-3:Cado 山善 ほか
2-4:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事でみた「選び方の基本」に基づいて、各機を比較していきます。
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なお、以下の記事では、Atlasがおすすめしたいポイントを赤系の文字色で、イマイチと感じる部分を青字で書いていきます。
【2022年発売】(一部24年)
【衣類乾燥袋付き】
26・ アイリス カラリエColors FK-RC3-P
26・ アイリス カラリエColors FK-RC3-G
¥9,670 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
【衣類乾燥袋なし】
27・ アイリス カラリエ FK-EC1-W
¥8,980 楽天市場 (5/21執筆時)
27・ アイリス カラリエ FK-C4-C
¥10,090 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
(アロマケースおまけ)
28・ アイリス カラリエ KFK-104R-W
¥11,264 楽天市場 (5/21執筆時)
28・ アイリス カラリエ KFK-104C-W
¥10,000 楽天市場 (5/21執筆時)
送風方式:ホース式〈袋不要〉
乾燥時間:60分
ダニ対策:100分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:衣類・靴
消臭対策:
重さ:1.8kg
サイズ:幅16.0×奥行14.0×高さ36.0cm
FK-RC3などは、アイリスのスタンダード機です。
流通ルートの違いで、多くの型番があります。
既にみた同社のツインホース型と同じで、カラフルなカラリエColorsと、スタンダードなホワイト系のカラリエが展開されます。
なお、カラリエColorsのほうだけ、後述する衣類乾燥アタッチメントが付きます。
後から別には買えないので、便利に思うようならば、そちらが良いでしょう。
あとは、先述の「アロマケース」がおまけで付くモデルがある点に注意すれば、見分けは簡単でしょう。
本体サイズは、幅16.0奥行14.0×高さ36.0cmです。
重さは、1.8kgです。
同じタイプの、他社機の半分で、かなり小さな製品です。
ただ、構造的に、収納時もホースがむき出しなので、美観的な話としては、設置場所は選ぶかもしれません。
乾燥方式は、本機も、ホース式です。
対応する布団のサイズは、ダブルまでです。
標準乾燥時間は、ただし、60分です。
上位機の一部に付いていた「ハイパワー」モードがないためです。
ダニ対策も、100分と長めです。
ふとん乾燥袋は、別売でも買えません。
一応、ふくろ無しでも、ホースを移動させずにできるとされます。
ただ、室温が低いとあまり効果がないですし、徹底するならばやはり、ふとん乾燥袋式が良いでしょう。
高機能寝具は、非対応です。
70度以上の耐熱温度が「マスト」との表記で、低温モードがないからです。
靴乾燥は、他機同様、アタッチメントにて対応です。
衣類乾燥機能は、上位機のみ、固定用アタッチメントにて対応できます。
低温モードで75分ほど吹き付ければ、風と熱の力で、洗濯ハンガー程度の衣類なら乾燥できるでしょう。
ふとんあたため機能は、付属です。
ホースレスで使えるので、冬に便利です。
夏場の利用は、本製品も、夏用のボタンがあり対応です。
利用後に、送風運転をします。
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以上、アイリスオーヤマのFK-RC3などの紹介でした。
ここまで見た同社の製品と比べる場合、「ツインノズル」と、DCモーターによる「ターボモード」双方の工夫が見られない製品です。
そういった機種と比べる場合、価格差もさほどないので、個人的には機能性を重視して、上位機を選ぶ方が満足度が高いように思います。
ただ、衣類乾燥は本機のみの機能性ですし、そこが便利に感じる場合、候補とできます。
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なお、同じほどのパワーの別デザインの製品が他にもあります。
順番にみておきます。
【2022年発売】(衣類乾燥可)
29・アイリスオーヤマ カラリエ FK-501-NO
¥18,325 楽天市場 (5/21執筆時)
【2021年発売】
30・アイリスオーヤマ カラリエ FK-D1-NO
30・アイリスオーヤマ カラリエ FK-D1-SO
¥17,260 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
【2022年発売】(衣類乾燥不可)
31・ アイリス カラリエColors FK-RD1-H
31・ アイリス カラリエColors FK-RD1-P
31・ アイリス カラリエColors FK-RD1-W
¥10,000 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ホース式〈袋不要〉
乾燥時間:60分
ダニ対策:100分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:(衣類)
消臭対策:
重さ:3.4kg
サイズ:幅15.5×奥行26.0×高さ33.5cm
第1に、FK-501などです。
「インテリアモデル」とされる別デザインの製品です。
当初は木調のみでしたが、カラーモデルがあとから追加になりました。なお、あくまで「木調」で、あり、木製ではないです。
スペックは、先ほどの機種とほぼ同じです。
しかし、収納時にホースを見えなくすることで、寝室などに「置きっぱなししやすく」したモデルです。
そのほか、消費電力が560Wから780Wにアップしています。
ヒーター出力は、下位機種より強めなのですが、対策ほかにかかる時間表記は下位機種と同じです。
電力を余計に費やすのは、ホースが若干長い(80cm)ためです。
つまり、冬場に足もとの暖めがしやすいという工夫ゆえです。
付属品は、こちらは靴乾燥・衣類乾燥アタッチメントがないです。
木調製品に限っては、図のように衣類乾燥は対応できます。
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結論的にいえば、先ほどの機種と比べて、ふとん乾燥部分の性能差はないです。
ただ、冬場の「足もとの温め」を重視する場合は、こちらのが少し良いでしょう。
ただ、少し高めです。
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【2023年発売】
32・ アイリスオーヤマ カラリエ FK-D2-B
¥14,880 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ホース式〈袋不要〉
乾燥時間:60分
ダニ対策:100分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:衣類
消臭対策:
重さ:4kg
サイズ:幅15.0×奥行27.0×高さ34.5cm
第2に、FK-D2です。
こちらも、別デザインの製品で、ファブリック素材になります。
なんとなく、この家電は「年配向け」のステロタイプが個人的にあったので「目からうろこ」でした。
ふとん乾燥の部分のスペックは、上で見た他機と同じです。
ホースは、80cmですから「足もとの暖め」がしやすいタイプです。
衣類乾燥も、写真のようなアタッチメントがあるので可能です。
靴乾燥は、ただし非対応です。
この部分はターゲット層を考えると対応しないのは割と「謎」なので、(より狭い)「ヤングエグゼクティブ」がターゲットなのか、あるいは、外観素材(ファブリック)ゆえの問題かどちらかかなと思います。
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結論的にいえば、置きっぱなしでも違和感ないデザインです。冬場の「暖め」などに、置きっぱなしで使いたい方で、デザイン性を重視したい方は選べるでしょう。
ただ、乾燥時間は短くないので、パワフルさは値段からすれば、ここまでみた同社の他機と変わらず弱めです。
2-2・ドウシシャの布団乾燥機の比較
続いて、日本のドウシシャの製品です。
他の生活家電ジャンルでもみられますが、大鵬薬品工業とタイアップした製品を最近展開します。
【2019年発売】(クレペリンLED)
33・ドウシシャ Pieria HKU-553C
¥7,500 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
【2017年発売】(アロマ機能)
33・ドウシシャ Pieria HKU-554
¥10,800 楽天市場 (5/21執筆時)
送風方式:ホース式〈袋不要〉
乾燥時間:45分
ダニ対策:120分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:衣類・靴
消臭対策:クレペリン
重さ:3.1kg
サイズ:幅15.5×奥行25.5×高さ34.5cm
HKU-553C(HKU-553CWC)は、日本のドウシシャが販売する「袋不要タイプ」のふとん乾燥機です。
本体サイズは、幅15.5奥行25.5×高さ34.5cmです。
重さは3.1kgです。
アイリス機には及びませんが、小型で、軽めです。
乾燥方式は、本機もふとん袋は「なし」ですが、従来的なホースは利用する形式です。
対応する布団のサイズは、ダブルまでです。
こちらもホースの先のアタッチメントが割と工夫され、フトンを風で押し上げるような構造であり、効果的です。
ダニ対策は、120分です。
結構長めのホースですが、60分経ったら、逆にする必要はあります。
標準乾燥時間は、冬においてシングルで45分となります。
ただし、羽毛・羊毛布団の評価値で、モードとしては、最大120分まで用意されています。
他社基準で言えば、60分程度の乾燥は必要でしょう。
高機能寝具は、本機も低温モードはないです。
ただ、羽毛布団は公式対応します。
夏場の利用は、対応です。
本機もボタンで、夏と冬を切り替える形式です。
室温センサーは未搭載です。
付属するオプションは、靴乾燥用のアタッチメントのみです。
衣類乾燥もできますが、これらに利用する場合のフォルムは、他社に比べると不格好です。
クレベリン LED交換用カートリッジ LED-010
¥1,140 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
清潔性の面では、HKU-553Cについては、クレベリンLEDカートリッジを採用しています。
大幸薬品のクレペリン(正露丸)技術を利用したカードリッジを使い、除菌効果があるとされる二酸化塩素ガスを発生させる点が新機軸です。
二酸化塩素の効能については諸説あるところです。
ただ、布団の中はある程度狭い「密閉空間」であることをふまえると、ある程度の効果は期待できるでしょう。
第三者機関のデータが掲載されていますが、付着最近の除去効果・消臭効果は期待できるようです。
ただし、1日60分の使用で3ヶ月の消耗品です。オンシーズン以外放置しておく場合は、より短いでしょう。
なお、 HKU-554については、クレベリンLEDの代わりに、市販のアロマオイルを入れて、香りを出せる構造になっています。
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以上、ドウシシャのHKU-553Cの紹介でした。
以前【加湿器の比較記事】で紹介したように、そちらでもクレペリンLEDを採用していましたが、室内空間を対象にするため、効果は微妙でした。
一方、布団乾燥機とは、先述のように、この製品は相性が良さそうです。
ただ、ふとんのような密閉空間では、マイナスイオン系技術(ナノイー・プラズマクラスター)も効果を発揮しやすいため、消耗品である部分にやや難点があります。
【2024年発売】
(ベージュ)
34・ドウシシャ ふとんジェット HKZ-04BG
¥11,200 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
34・ドウシシャ ふとんジェット HKA-041
¥14,080 楽天市場 (5/21執筆時)
(ホワイト)
35・ドウシシャ ふとんジェット ZKH-04
¥14,706 楽天市場 (5/21執筆時)
35・ドウシシャ ふとんジェット AKH-041
¥12,780 楽天市場 (5/21執筆時)
送風方式:ファン式
乾燥時間:60分
ダニ対策:80分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:靴
消臭対策:
重さ:420g
サイズ:幅10×奥行10×高さ32cm
ふとんジェット ヘキサゴンHKZ-04BGも、ドウシシャの販売するふとん乾燥機です。
複数の型番で売られますが、性能差はみられません。
後ほど見る、cadoが先行しましたが、超小型の布団乾燥機です。
本体サイズは、幅10×奥行10×高さ32cmです。
カドーほど細くはないですが、十分な小型です。重さも630gです。
乾燥方式は、(ジェット)ファン式です。
吸気口を布団の外側に出さないといけませんが、そのまま、突っ込めば、吹き出し口から強風が飛ぶというものです。
パナソニックのドライヤー(イオニティ)のような構造ですが、ヒーターを巻き込まない風も使うことで、風量を上げるとともに、温度を調整する仕組みのようです。
お日様スペーサーと呼ばれる、布団に隙間を作る特殊ノズルを使って、布団全体に温風を届けるとされます。
対応する布団のサイズは、ダブルまでです。
標準乾燥時間は、60分と時間がかかります。
ダニ対策は、80分とされます。
ホース式に較べても、かなり速い値を出します。
ただ、正直、この風力・風質で、(布団を裏返さず)真のダニ対策できるかは疑わしいです。
高機能寝具は、羽毛も良いとの記述です。
そのほか、羊毛・綿・ポリエステルといった普通の素材でもOKです。
ただ、仕組み的に、むしろ(重めの)綿・羊毛などの場合の仕上がりの方も不安です。
加えて、本機の場合、構造的にどうしても吹き出し口の温度が熱い(最大80度)です。
そのため、耐熱温度80度以上の寝具との指定です。普通、羽毛はこの温度は劣化するので不可なので、羽毛で使えるといってよいかは、不安要素です。
そのほか、マットレスの耐熱温度も注意してください。
付属品・衣類乾燥は、とくにないです。
夏場の利用は、特にモードなどはないです。
消臭面も、特に工夫はないです。
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以上、ドウシシャのHKZ-04の紹介でした。
構造とパワーの部分で、布団乾燥機として理に適う構造と言えるかは、かなり微妙です。先行するCadoも調べたとき、そこが課題でしたので。加えて、ドライヤーのような構造なので、夜寝る前に使う場合、静かではない部分も課題になってくるでしょう。
ただ、重さが相当軽いので、例えば、寒がりの方で、エアコンの乾燥が苦手な方が、出張・旅行時にもっていく物としては、良い部分はあるかもしれません。その場合も、耐熱温度には注意ですが。
2-3・他社の布団乾燥機の比較
つづいて、ここまで見たメーカー以外の製品を順番に説明します。
【2016年発売】
36・ツインバード アロマドライ FD-4149W
¥7,880 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ホース式〈袋不要〉
乾燥時間:90分
ダニ対策:8時間
布団サイズ:シングル
特殊乾燥:靴
消臭対策:アロマケース
重さ:3kg
サイズ:幅33.5×奥行14.0×高さ29.0cm
FD-4149W は、日本の中堅家電メーカーツインバード工業の発売する格安の布団乾燥機です。
アイリスオーヤマと同じで、布団マットを搭載しない方式の乾燥機です。
本体サイズは、幅33.5奥行14.0×高さ29.0cmです。
奥行が狭めで、隙間に収納しやすい製品です。
対応する布団のサイズは、ただし、シングルサイズまでです。
乾燥方式は、本機もふとん袋は「なし」ですが、従来的なホースは利用する形式です。
標準乾燥時間は、90分と時間がかかります。
ダニ対策は、特に注意が必要です。
なぜなら、工夫された送風アタッチメントが未装備のため、120分ずつ4箇所に分けて送風をしないとならないからです。
ダニが逃げる可能性も考慮に入れれば、この側面に向いた製品ではありません。
高機能寝具は、本機も低温モードはないです。
パワー自慢の機種ではないので大丈夫だと思いますが、「寝具メーカーに確認」してくれとの注意書きがあります。羽毛は対応です。
付属するオプションは、靴乾燥アタッチメントのみです。
温度調節機能はないので、革靴などには未対応です。
清潔性の面では、「アロマドライ」の名の通り、アロマオイルを入れての運転ができます。
アイリスオーヤマの場合と同じで、専用のデオドラントシートがあるのではなく、市販の化粧品用コットンにアロマオイルを浸したものを入れるという「アロマケース」が付属するだけなので、注意してください。
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以上、ツインバード工業のアロマドライの紹介でした。
価格は安いですが、マットレスタイプとしてもかなり非力です。とくにダニ対策はかなり困難です。
【2022年型番】
37・シービージャパン DRYBOX CB-DB01
37・シービージャパン DRYBOX CB-DB01-DN
¥7,727 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ホース式〈袋不要〉
乾燥時間:60分
ダニ対策:120分
布団サイズ:シングル
特殊乾燥:靴
消臭対策:
重さ:2.2kg
サイズ:幅36×奥行12.0×高さ23.3cm
DRYBOX CB-DB01は、CBジャパンが販売する製品です。
本体サイズは、幅33.5奥行14.0×高さ29.0cmです。
ワイドサイズである代わりに、奥行と高さはほどほどです。
あまりみない形ですが、意外と収納性は良いように思えます。
対応する布団のサイズは、非表示です。
ただ、シングルサイズまででしょう。
乾燥方式は、本従来的なホースは利用する形式です。
標準乾燥時間は、60分です。
ホースの出口はパイプですが、写真のような自立するホースヘッドで(布団袋なしでも)暖気が拡がるような工夫があります。
コストがあまりかからない割に、ある程度効果がある点で良い工夫です。濡れたペットを「乾かす」、という用途の提案もあります。
なお、本機については、温度・時間の細かい設定はなく、動作モードを指定したら、そのモードで指定された温度で運転になります。
ダニ対策は、対応です。
70度の熱風で、120分なので、時間がかかります。
先述のように、割と熱めの温度で、ホースヘッドを工夫はありますが、日立のような、送風面でより工夫があるヘッドではないないので、この部分では限界があります。
高機能寝具は、50度の低温モード(羽毛ふとん乾燥)があります。
本機は布団袋がない形式で70度ですので、この機能があるのは割と重要です。
付属するオプションは、靴乾燥アタッチメントのみです。
靴は乾燥は70度固定なので、革靴などには未対応です。
シービージャパン 衣類乾燥袋
¥1,955 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
ただ、衣類乾燥カバーが別売で用意されます。
80×125cmサイズなので、市販の洗濯用の角ハンガーがすっぽり入るでしょう。
清潔性の面では、特段の工夫は見られません。
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以上、CBジャパンのDRYBOX CB-DB01の紹介でした。
値段的には、さほど安くなく、日立製品が(型落ちならば)買えてしまうほどなので、そちらがライバルになるでしょう。
比較する場合、パイプ(暖気の広がり)の工夫の部分で多少負ける部分はみられます。
その点で本機をあえて選ぶとすれば、形状的な持ちやすさがということになるかと思います。あと、もう一工夫ほしかった感じがあります。
【2016年発売】
38・ヤマゼン 布団乾燥機 ZFD-Y500(H)
¥13,350 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ふとん袋式〈袋必要〉
乾燥時間:90分
ダニ対策180分?
布団サイズ:シングル
特殊乾燥:靴
消臭対策:
重さ:2.7kg
サイズ:幅30.5×奥行14.0×高さ24.2cm
ZFD-Y500は、山善の販売するふとん乾燥機です。
日本の上場企業が販売するふとん乾燥機では「最安」水準です。
本体サイズは、幅30.5×奥行14.0×高さ24.2cmです。
小型と言って良いサイズです。
乾燥方式は、本機はふとん袋式です。
ダニ対策は完璧にできる方式ながら、袋の片付けなどは面倒というタイプです。
対応する布団のサイズは、シングルまでです。
標準乾燥時間は、90分と時間がかかります。
ダニ対策は、ふとん乾燥袋を利用する方式です。
裏表それぞれ行うことで180分ほどで可能です。
袋式なので、2回でも「それなりに完璧に」できそうです。ただ、袋式も格安機の場合、(Panasonic)のような回して4回のほうが確実性は高いでしょう。
高機能寝具は、吹き出し口の温度情報などはないです。
ただ、袋式ですし、基本的には問題ないから書いていないのだと言えます。
付属品は、靴乾燥アタッチメントのみ付属です。
衣類乾燥は、一応「対応」ですが、ホースを衣類の方向に向けるだけの簡易的な仕様です。
夏場の利用は、ダイヤル選択式です。
夏の場合のみ、乾燥後に送風運転をします。
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以上、山善のZFD-Y500の紹介でした。
ふとん袋式(ふとんマット式乾燥機)では、最安水準です。
値段重視なら選択肢になりそうですが、本体のスイッチや、布団マットを含めた全体的な出来は、大手家電メーカーに比べると「値段なり」ではあります。
【2025年発売】
39・cado FOEHN 002 FEN-002
¥18,776 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
【2023年発売】
40・cado FOEHN 001 FEN-001
¥18,480 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ファン式
乾燥時間:80分
ダニ対策:80分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:靴
消臭対策:低濃度オゾン
重さ:420g
サイズ:幅4,9×奥行4.9×高さ31.5cm
FOEHN 002 は、Cadoの販売するふとん乾燥機です。
旧機種が残ります。
性能は同じですが、ふとん乾燥時間が、ダニ対策同様60分から80分に延びました。
言いかえれば、新機種で60分モードが省略されたということになりますが、おそらく、60分だと、十分に乾燥できなかったのだと思います。
結論的にいえば、いずれにしても、80分は使えるので、どちらでも良いかと思います。
本体サイズは、幅4,9×奥行4.9×高さ31.5cm です。
ドウシシャでもみた小型タイプです。
ただ、cadoの説明をみると、スティック型は同社の特許で、2社にライセンス供与しているということなので、オリジナルはこちらでしょう。
乾燥方式は、ファン式です。
2m先まで届くとされる風速の風が上側の吹き出し口から出ます。
ふとん頭側の中央において使います。、
対応する布団のサイズは、ダブルまでです。
標準乾燥時間は、60分です。
ダニ対策は、90分とされます。
ただ、念入りにやる場合は、裏返してさらに90分とされます。
両面同時の対策はできません。
高機能寝具は、羽毛も良いとの記述です。
ダニ対策において吹き出し口温度は60度とのことで、70度以上の布団の耐熱を要求しています。
付属品・衣類乾燥は、とくにないです。
夏場の利用は、特にモードなどはないです。
送風モードはありますが、自動以降はないです。
消臭面では、低濃度オゾンでの脱臭に対応します。
オゾンは濃度が高いと有害ですが、微量ならば問題なく、基準内におさまります。
消臭効果は一般的に証明されている類のものです。
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以上、cadoのFEN-001 などの紹介でした。
ドウシシャ同様、懸念材料はやはりパワーと騒音です。おなじファン式の象印に比べても、通常の乾燥時間が長めなのが注意点です。
ダニ対策は、スペックが示す温度(50-60度)ならば90分で対策ができます。しかし、両面で180分やるのが普通と考えた方がよいです。
また、ドウシシャ同様上掛けが重い寝具は、とくに他方式より苦手にしそうです。
ふとんの「あたため」には良いように思いますが、その場合も、夜と言うことで騒音は注意点です。
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【2024年発売】
41・cado FOEHN PRO FEN-P01-SB
¥29,666 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ファン式
乾燥時間:80分
ダニ対策:80分
布団サイズ:キングまで
特殊乾燥:靴
消臭対策:低濃度オゾン
重さ:720g
サイズ:幅5.4×奥行5.4×高さ34.2cm
なお、同社から、上位機としてFOEHN PRO FEN-P01-SBも登場しています。
比較する場合、低濃度オゾンの発生量が、従来機の1.5倍とされます。その上で、風量を50%増やし、ふとんの対応サイズを、キングサイズまでとしています。
クイーン・キングは「急速ボタン」を押して、風量をブーストして使う感じです。アイリスオーヤマの「ターボモード」と似ています。
ただ、オゾンは濃度が高くなると、オゾン臭がするほか、有害です。
家庭内にはオゾンを発生させる家電(マイナスイオン発生機含む)があるので、換気がしっかりした部屋でないと、やや心配です。
正直、「強くすれば強いほど良い」ものでないです。同社も、説明書レベルだと、以上のような、注意書きをしていることは言及に値するでしょう。
少なくとも、換気には気をつけてください。
静音性は、騒音値ではなく、不快音を測る数値であるSONE値で、先ほどの機種(FOEHN 001)に対して、約2/3とされます。
ただ、急速モードを使う場合は、逆に、うるさいでしょう。
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結論的にいえば、オゾン部分に注意を要する製品です。
また、大きなふとんで使う場合、かなり音はするでしょう。
また、サーモグラフィなどで示される性能が、ダブルサイズまでという点も、注意してください。
今回の結論
ふとん乾燥機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、布団乾燥機を比較しました。
最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種!を数点あげておきます。
第1に、使い勝手や汎用性に優れ、総合能力が最も高い点でおすすめな機種は、
【2023年発売】
5・日立 アッとドライ HFK-VS6000-C
5・日立 アッとドライ HFK-VS6000-T
¥15,079 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
【2022年発売】
6・日立 アッとドライ HFK-VS5000-C
6・日立 アッとドライ HFK-VS5000-AH
¥14,994 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
乾燥時間:27分
ダニ対策:65分
【2021年発売】
7・日立 アッとドライ HFK-VS3000-N
7・日立 アッとドライ HFK-VS3000-H
¥12,980 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
乾燥時間:33分
ダニ対策:90分
送風方式:ホース式〈袋不要〉
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:衣類・靴(ブーツ)
消臭対策:デオドラント剤
重さ:4.3kg
サイズ:幅28.3×奥行21.7×高さ33.8cm
ダニ対策力 ★★★★★
運転時間の短さ ★★★★★
寝具への優しさ ★★★★☆
収納しやすさ ★★★★★
ふとんあたため ★★★★★
ふとんの消臭 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
日立の「アっとドライ」が良いでしょう。
本編で書いたように、2022年機と2023年機はどちらでも良いかなと思います。
2021年機は、難しいところです。
本編で書いたように、これ以降はセンサーの省略された一方、ホースの改良で乾燥時間が短くなっているからです。
異なる部分の甲乙で判断が難しいですが、基本的に値段で決めてOKでしょう。5分程度の短縮では、電気代に有意の差はないですから。
本体の仕様は、ホースレスです。
ふとん乾燥袋(ふとんマット)不要で、片付けが楽な機種です。
その上で、乾燥にロングホースとアタッチメントを併用する方式なので、ふとん乾燥・ダニ対策の点でも評価ができます。
運転時間も、標準で27分、ダニ対策時間も65分と短いです。
ふとんあたため機能は、他社にはよりパワフルで高速なものもありますので「そこそこ」です。
とはいえ、ホースレスタイプで、「足下を5分でほかほか」にできるので、この用途でも使えます。
衣類乾燥も靴乾燥も、対応します。
いずれも、無難にこなせるため、「買ったけど使い途がない(使わない)」といったことにならない家電だと思います。どれにするか迷ったら、この機種がオススメです。
高性能寝具は、静音コースが、事実上の「低温コース」とみなせ、「50度の低温運転」に対応できます。
そのため、このブログの【高性能マットレスの比較記事】で紹介したような、ラテックスやウレタン素材のマットにも使えます。
また、【おすすめ羽毛ふとんの比較記事】で紹介したような、高価な上掛けなどデリケートな高性能寝具をお持ちの方も対応可能でしょう。
【ニオイ・ダニ対策・6回分】
日立 専用ハーブデオドラント剤 DHF-02
¥1,000 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
消臭は、マスキング方式で、消耗品費がかかります。
効果はあるので買っても良いかなと思います。
ただ、この部分に期待する場合は、他社のマイナスイオンなどを使う方式が良いかとは思います。
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結論的にいえば、ホースレスタイプでは、長年の実績と、毎年のモデルチェンジがある機種です。
その部分の信頼性を含めておすすめできる機種です。
第2に、主な目的がダニ対策で、その面で徹底的に対策したいと考えている方には
【2023年発売】
16・ アイリス ハイパワーツインノズル FK-WH2-W
¥14,949 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
16・ アイリス ハイパワーツインノズル KFK-402-W
¥17,980 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
【2021年発売】(旧形状)
(ダニ退治専用袋あり)
17・カラリエ ハイパワーツインノズル FK-WH1-CDBM
¥17,500 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
(アロマ・ダニ退治専用袋あり)
17・カラリエ ハイパワーツインノズル KFK-401
¥19,985 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ツインホース式〈袋対応可〉
乾燥時間:30分
ダニ対策:80分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:衣類・靴
消臭対策:
重さ:2.1kg
サイズ:幅16.8×奥行21.3×高さ37.0cm
ダニ対策力 ★★★★★★
運転時間の短さ ★★★★★
寝具への優しさ ★★★★★
収納しやすさ ★★★★★
ふとんあたため ★★★★★
ふとんの消臭 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★★
アイリスオーヤマのハイパワーツインノズル FK-WH1-CDBMがよいでしょう。
旧機もありますが、本編で書いたように、ノズルが旧形状なので、新機種を推します。
流通ルートの違いで型番が変わりますが、性能は同じです。値段で決めてOKです。
サイズは、幅16.8×奥行21.3×高さ37.0cmです。
重さも、2.1kgと軽めです。
パワフルな製品ですが、この部分は問題ないです。
・カラリエ ダニ撃退ふとん乾燥袋 FK-DGB1
¥4,198 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
ダニ対策は、ダニは逃げるので、徹底的に対策する場合、ふとん乾燥袋がないと、実質無理に思います。
本機の場合、別売ですが、しっかり収納できる乾燥袋が購入可能です。
口形状やパワーの問題もあるので、このシリーズのみ使える仕様です。
同社、あるいは、他社のホース式でも「ダニ対策」できると謳う製品があります。
ただ、室温や、上物の重さ(厚み)などの条件に左右されやすいので、やはり、この方式が安定感があります。
実際、第三者機関の調査で効果を実数で示せているのは、現在では本機ほどかと思います。
普段のふとん乾燥は、普通にホースで行えば良いでしょう。
ツインホースなので、熱はしっかり行き渡りますので、問題ないです。
標準乾燥時間は、ターボモードで30分ですし、日立とほぼ変わらない速度です。
音が気になる場合は、風量を下げた通常モードで行えば問題ないです。
そのほか、低温設定もできますし、靴乾燥にも対応しますし、穴のない仕様に思います。
あえて言えば、毎日のふとんあたために使う場合、2本セットするのが面倒な部分はありそうですが、それ以外は問題を感じません。
第3に、ふとん乾燥・ダニ対策だけではなく、脱臭効果も狙いたい場合は、
【2020年発売】
11・シャープ 布団乾燥機 UD-DF1-W
¥12,080 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
【2019年発売】
12・シャープ 布団乾燥機 UD-CF1-W
¥11,861 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ホース式〈袋不要〉
乾燥時間:60分
ダニ対策:360分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:衣類・靴
消臭対策:プラズマクラスター7000
重さ:3.1kg
サイズ:幅28×奥行13.5×高さ29.7cm
ダニ対策力 ★★★★☆
運転時間の短さ ★★★☆☆
寝具への優しさ ★★★★☆
収納しやすさ ★★★★☆
ふとんあたため ★★★★★
ふとんの消臭 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
シャープのプラズマクラスター乾燥機でしょう。
本機は、プラズマクラスター7000発生機能が付属します。
布団は密閉性が高いので、マイナスイオンによる消臭効果が、期待できます。
この方式は、他社のクレペリン方式と違い消耗品費もかかりませんし、低濃度オゾン方式と違って、オゾンもごくごく微量なので、安全面も不安がないです。
もちろん、アロマやデオドラント剤で、ニオイを「マスキング」するのではなく、元が絶てる点でも優れます。
本体の仕様は、ホースレスです。
ダブルまで対応できますが、ダニ対策の場合は、手動で4回の回転作業が必要なので、ダニ対策には多少時間かかるのが難点です。
ただ、「本格的な対策は、シーズンに1回」などの場合は問題ないかと思います。
また、靴用のアタッチメントは付属します。
衣類乾燥については、乾燥だけでなく、プラズマクラスターによる、付着臭除去効果が期待できる点でレベルが高い機種です。
他社にもこの部分の配慮がある機種はありますが、短期間で消耗品が必要となる仕組みです。
シャープ機にはこの部分でメリット性があります。
本体サイズも、幅28×奥行13.5×高さ29.7cmです。
小型で持ち歩きやすいですし、出しっぱなしでも問題なさそうなデザインでもあります。
普段、布団を暖めるついでに、布団の除臭にも使いたい場合は、良い選択肢でしょう。
第4に、シーズンには、日常的に利用したい方に利便性の部分でおすすめできるのは、
【2023年発売】(白系のみ)
1・象印 スマートドライ RF-FB20-WA
¥13,347 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
【2020年発売】
2・象印 スマートドライ RF-FA20-WA
2・象印 スマートドライ RF-FA20-HA
¥15,770 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ツインファン式〈袋不要〉
乾燥時間:35分
ダニ対策:80-180分
布団サイズ:ダブルまで
特殊乾燥:衣類・靴
消臭対策
重さ:3.8kg
サイズ:幅23×奥行15×高さ36cm
ダニ対策力 ★★★★★
運転時間の短さ ★★★★★
寝具への優しさ ★★★☆☆
収納しやすさ ★★★★★★
ふとんあたため ★★★★★
ふとんの消臭 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
象印のRF-FB20でしょう。
新旧で性の差は無いため、旧機を含めて値段で決めてOKです。
袋はもちろん、ホースやアタッチメントもないため、枕元に置くだけで利用できます。
そのため、「ふとんのあたため」を含めて、かなりの頻度でふとん乾燥機を利用する方には、収納の容易さの部分で、おすすめできます。
軽量性の部分でも、他社機より軽く、コンパクトです。毎回のしまいやすさも高評価できます。
従来機は、風量が弱く、他社機より乾燥に時間がかかりました。
その部分も今回のモデルで改良されたので、ダニ対策をふくめて相当使いやすくなりました。
ただし、ダニ対策時の吹き出し温度が70度と熱めです。特別な低温コースもないです。
他社機より吹き出し口も広めと言うこともあり、ウレタンなどのほか、掛けふとんの羽毛についても、ダニ対策してよいか微妙な水準です。
ただ、そうした寝具を使っていないならば、本機はかなりおすすめできます。
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【2024年発売】
15・アイリスオーヤマ カラリエLight FK-L1-WP
¥8,061 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
送風方式:ホース式〈袋不要〉
乾燥時間:60分
ダニ対策:非対応
布団サイズ:シングルまで
特殊乾燥:
消臭対策:
重さ:4kg
サイズ:幅14.8×奥行18.2×高さ37cm
ただ、主に、冬場のふとんの「あたため」にのために買うならば、アイリスの小型機も選択肢です。
サイズの部分では、同社のミニサイズの上位機や、「ドライヤーサイズ」のものが、ドウシシャやカドーから出ています。
ただ、そういった機種だと、騒音部分がネックになってきます。
その部分で、バランスがよいこちらを選びました。
サイズは、幅14.8×奥行18.2×高さ37cmです。
置き場に困りません。
使用時も、ホースをさっと延ばすだけです。
その代わり、靴乾燥もできず予約運転などを含めた便利なモードもないシンプル仕様です。
温度的に、ダニ対策まではできないのですが、夏も冬とも、ふとん乾燥にも使えますし、このくらいの仕様でも良いという方はいるかと思います。
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というわけで、今回は、ふとん乾燥機の比較でした。
1・ふとん乾燥機の比較
2・ふとん掃除機の比較
3・ランク別の羽毛ふとんの比較
ダニやホコリを掃除機のように吸収するタイプの製品を探している方は、上記2番の記事も是非ご覧ください。
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ではでは。