1回目記事からの続きです→こちら
3-1・その他のスピーカーの比較

3回目記事は、ここまで見た企業以外のブックシェルフスピーカーをまとめて見ていきます。
1・小型スピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:DENON〈日本〉
1-4:ヤマハ〈日本〉
1-5:DALI〈デンマーク〉
2・小型スピーカーの比較 (2)
2-1:JBL〈米国〉
2-2:Polk Audio〈米国〉
2-3:クリプシュ〈米国〉
2-4:ELAC〈ドイツ〉
3・小型スピーカーの比較 (3)
3-1:他の企業
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた、「選び方の基本」の説明に沿いながら、各機を比較していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントについては、赤系の文字色で、イマイチと思う部分については青字で、本文を記していきます。

【2024年発売】 KEF Q350後継機
【ペア】
34・KEF Q1 Meta [サテンブラック]
34・KEF Q1 Meta [ウォルナット]
34・KEF Q1 Meta [サテンホワイト]
¥77,200 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:47Hz〜20kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:10W-150W
サイズ:幅180×高さ302×奥行277mm
HiFi スピーカー Q1 Metaは、イギリスの音響メーカーKEFが製造するスピーカーです。
高級ラインを中心とする同社の製品では最も安価と言えるのが、こちらのQシリーズです。2024年に約7年降りにアップデートがありました。

本体のサイズは、幅180×高さ302×奥行277mmです。
旧ラインアップにない従来なかった設置性のよいMサイズです。
インピーダンスは、4Ωです。
問題ないですが、一応、アンプ側の対応幅はみておいてください。
パワーは、推奨アンプ出力として、150Wまで
問題ないでしょう。
再生周波数帯域は、47Hz〜20kHzです。
旧機に比べて、低音域側のスペックが総じて上がっていました。
サイズが小型化しても、そこは「問題ない」ということを示すためでしょうか。
高音域側は、業界の「ハイレゾ音源」には届いていません。少なくとも、そこを狙った仕様ではないとは言えます。

スピーカーは、2ウェイバスレフ型です。
一見すると1WAYに見えます。
しかし、ウーファーの中心にツイーターを埋め込んでいるので「2ウェイ」です。
ELACの上位機でもみた方式です。同軸配置にすることで、音の発生源に上下がない点音源型なので、トゥイーターとウーファーの継ぎ目の音像がブレにくいメリットがあります。
KEFは1960年代からこの方式の一点突破で成長した企業であり、それが特色です。
UNI-Qシステムと言いますが、割とフランクにスピーカーを置いても、定位しやすく、ステレオ感を得やすいです。現行世代は12世代です。

今年は、従来(11世代)のシステムにMAT(Metamaterial Absorption Technology)を追加したので「MAT搭載第12世代Uni-Q」という名前です。
MATはトゥイーターの背面の消音板のことで、これにより、ドライバーの裏側からくるノイズが99%吸収できるとされます。
同心円構造のユニットゆえに必要だったとも言えますが、仕組み上、かなり効果がある工夫でしょう。
素材は、トゥイーター(25mm)・ウーファー(130mm)ともアルミニウムを利用します。同様の素材を使う他機同様に、響きが良いです。
バスレフポートは、背面ですので、ある程度、壁から離して利用する必要があります。30cmほどは欲しいところです。
音質は、やはり、ボーカルの品質が良いと言えます。
同軸上のユニット配置ですので、ボーカル成分(コア・輪郭)について、時間と向きのズレがなく質良く出してくれます。
中音域はクセが少ないフラットな感じです。ただ、先述のように、ボーカル成分の一体感は強調できます。音質自体は、味付け少なめでフラットです。
低音域は、13cmというウーファーサイズからすると量感も十分です。質感も、タイトで反応が良いタイプです。ボワつきにくい音質です。
ハイレゾ音源は、先述のように、周波数帯域は、高音域側が20kHzなので「対応」とは言いにくいです。
しかし、MATの仕組みは「ハイレゾ向き」で、音源自体の質(なめらかさなど)を引き出しやすいので、可聴域の範囲のなかにおいて音源の良さを活かしやすいと言えます。
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以上、KEFのQ1 Metaの紹介でした。
1988年登場の老舗スピーカーシステムの最新機です。
新機種がでるたび注目されて、周期的に流行する「ブックシェルフスピーカー」のといえます。今世代も、従来からのアルミコーンとUNI-Qシステムという明確な「思想」を踏襲しつつ、MAT技術の採用で、着実に進化しました。
技術的面白さがある機種ですが、仕組み的に定位させやすい特長があるので、(値段を考えなければ)ステレオ初心者にも向く製品です。
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【2024年発売】
【ペア】
35・KEF Q3 Meta [サテンブラック]
35・KEF Q3 Meta [ウォルナット]
35・KEF Q3 Meta [サテンホワイト]
¥107,900 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:42Hz〜20kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:10W-150W
サイズ:幅210×高さ357×奥行305mm
1サイズ大きいモデルがHiFi スピーカー Q3 Metaです。
価格カテゴリー的には、次にみる10万円グレードです。
近年ホームシアター用のリアスピーカーのニーズで、ブックシェルフが2サイズでる場合が多いですが、本機の場合もそうです。

ユニットは、ウーファーが16.5mmと大きくなります。
同心円上のトゥイーターは同じ25mmです。
サイズは、幅210×高さ357×奥行305mmとやや大きめになります。
低音域に余裕が出るため、一般的な意味での音質はより良くなります。
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結論的にいえば、基本的な音質傾向は同じですが、低音の量感を重視したい場合は、選択肢になるでしょう。
ただ、写真のような「壁ピタ設置」は、このサイズでも避けた方が良いことは言及しておきます。スタンド運用をおすすめします。

【2023年発売】【ペア】
36・Shanling JET1
¥76,000 楽天市場 (3/21執筆時)
インピーダンス:4Ω(最小)
再生周波数帯域:65Hz - 25kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:25W-50W
サイズ:幅158×高さ241×奥行203mm
Shanling JET1 は、中国深圳のShanlingの販売するブックシェルフです。
日本ではアンプ分野が有名ですが、スピーカも出してきました。日本では、MUSINが代理店です。

本体のサイズは、幅158×高さ241×奥行203mmです。
この価格帯の製品としては割とコンパクトで、デスクトップで使えます。
インピーダンスは、4Ω(最小値)です。
音圧は84dBです。
パワーは、推奨アンプ出力として50Wです。
問題ないですが、大きな音で鳴らす機種でもないでしょう。
再生周波数帯域は、65Hz-25kHzです。
スペックだけで言えば、ハイレゾ認定水準には至りません。
ただ、基準の妥当性は「選び方の基本」で書いたように、論争的です。

スピーカーは、2ウェイバスレフ型です。
ウーファーは、11.5mmです。
そこまで重視しておらず、素材も不明です。
トゥイーターは、ただ、特徴的です。
こちらはAMT(Air Motion Transformer)です。
アコーディオン状に折りたたまれたフィルムを磁石で開閉させることで、前後の空気の出し入れを作り、音(圧力の山と谷)を作る方式です。

バスレフは、背面にあります。
壁ピタ設置は不向きです。壁から30cmほどは欲しいところです。
音質は、本機は(近くにないので)未視聴です。
AMTの一般的な特徴から言えば、情報量は多めで、細部まで見渡しやすいクッキリ系の高音域です。
一方、金属系(アルミなど)ソフトドームを採用するスピーカーに多い「きらびやかさ」は少なく、「ナチュラル」系統の音質です。ハイレゾは、先述のように認定水準ではないですが、音質傾向としては「向く」でしょう。
そのほか、この方式は、音量を絞った状態でも、音がしっかり出るので、小音量再生が上手であるほか、クラシックなどにおける「ピアニッシモ」の表現力も高そうです。
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以上、Shanling JET1の紹介でした。
AMTはブックシェルフでは珍しいので、「ナチュラル」系な音質で、高音域の情報量を増したい場合、あるいは、小音量再生を重視したい場合は、候補になります。
一方、左右のリスニングポイントは広いですが、上下は、仕組み的にやや「気難しい」ので、トゥイーターの高さが耳の高さになるようにスピーカーを配置すると良いでしょう。
その意味では、BGM用と言うより、「座って落ちついて聴く」べきスピーカーに思えます。

【2024年発売】【ペア】
37・FOSTEX GS103A
¥119,889 楽天市場 (3/21執筆時)
インピーダンス:8Ω
再生周波数帯域:58Hz〜20kHz
許容入力:
最大入力:
サイズ:幅204×高さ288×奥行194.5mm
GS103A は、日本のフォスターの販売するブックシェルフです。
同社は、iPhone用の音響部品を供給するOEM企業としても有名です。しかし「フォステクス」ブランドで、昔からスピーカーの直売もしています。
本体のサイズは、幅204×高さ288×奥行194.5mmです。
幅20cmクラスですので、突き詰めては小型化していないMサイズです。
外装は「イングリッシュウォールナット」とあります。
化粧板(オレフィン系化粧シート)で、表層がそれに摸しているという意味のようです。本体自体は一般的な繊維板(MDF)です。
インピーダンスは、一般的な8Ωです。
パワーは、情報がないです。
再生周波数帯域は、58Hz〜20kHzです。
したがって、業界規格の部分で、ハイレゾには対応しないスペックです。
スピーカーは、一方、それなりの価格の製品としては珍しくフルレンジです。
継ぎ目のない音質で、中音域の自然さが売りの方式ですが、レンジ自体はひろくできないタイプです。実際、ハイレゾ非対応ですし、低域も、そこまで突っ込んでいません。
コーン素材は、2層抄紙コーン紙との記述です。
あとは、アルニコ磁石と銅キャップの採用ほどしか公式の情報はないです。
低音は、バスレフで強化する方式です。
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以上、フォスターのGS103Aの紹介でした。
同社は、他社と違って、あまり技術的な情報をあげない傾向で、「聞いてみてくれ」てきな感じなので、(音質と言うより)このブログとは相性が悪い感じがあります。
パーツも、昔ながらの「アルニコ磁石」は固定ファンがいますが、今どきではないですし、2層抄紙コーンも、素材の意義や特性について説明不足です。銅キャップは効きそうな感じもありますが。
いずれにしても、本機は「なぜこの値段になるのか」という理由がよく分からないです。VGPの賞を受賞するところをみると、設計とチューン技術にその「秘密」があるのでしょうか。

【2024年発売】【単品】
38・イクリプス TD508MK4BK
38・イクリプス TD508MK4WH
¥65,475 楽天市場 (3/21執筆時)
インピーダンス:8Ω
再生周波数帯域:50Hz〜27kHz
許容入力:17.5W
最大入力:35W
サイズ:幅185×高さ289×奥行264mm
イクリプス TD508MK4は、日本のデンソー系のデンソーテンが出すスピーカーです。
単品販売なので、ペアだと10万円クラスです。

本体のサイズは、幅185×高さ289×奥行264mmです。
砲弾型のブックシェルフです。

見かけ的に指向性が強そうですが、角度調整が柔軟にできるので、固定して天井スピーカーのように使うことも提案されます。
インピーダンスは、8Ωです。
パワーは、最大入力が35Wとなります。
そこをねらう製品ではないかと思います。
再生周波数帯域は、50Hz〜27kHzです。
業界規格の部分で、ハイレゾには対応しないスペックです。

スピーカーは、8cmのフルレンジ(1ウェイ)です。
小さめなユニットです。素材としては、グラスファイバーです。
軽量で剛性が強い素材で、同社の上位機も採用です。この素材こだわりを持っている企業だと思います。
音質は、同社の場合は、ピュアサウンド志向ということになります。
ブランド哲学として明瞭性・空間再現力・スピード感を強調する方向性とのことです。また、音の最小単位に注目して、音ズレを最小限に、また、味付け少なめの「無色透明」を目指すという方向性です。
同じ機種の上位機(TD510MK2)は見たことがありますが、実際そのような志向でした。
ユニット径もあり、低音は充実しないので、一般的には、サブウーファーを併用して使うものとは、その際ぶ感じました。
形状的にスタンド一体型です。その部分に制振対策があるので、インシュレータ的な対策不要で、設置が楽です。
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以上、イクリプス TD508MK4の紹介でした。
若干高めなので記事にしようかと迷いましたが、知人がこのシリーズのスピーカーを(確かマランツと合わせつつ)オフィスに置いていたのを思いだして、懐かしくて書きました。
砲弾型ではないこのグレードのブックシェルフ型と比べて、ユニットが小さめなので、低音域はやはり薄めです。ただ、音は実際きれいで、スピード感を感じます。
設置性の部分も特徴的で、マルチスピーカーを導入してのシステムを組む場合、ハイトスピーカーとして天井設置しやすいので、その部分でむしろ良いように思います。
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【2021年発売】【単品】
39・イクリプス TD307MK3BK
40・イクリプス TD307MK3WH
¥25,606 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:8Ω
再生周波数帯域:80Hz〜25kHz
許容入力:12.5W
最大入力:25W
サイズ:幅135×高さ212×奥行184mm
なお、このシリーズは、少し小型になる下位機が先行発売されていました。

こちらは、同一構造でさらに小型です。
ユニットは、こちらも、グラスファイバーで、制振対策があるスタンドが付属する点も同じです。
ただ、フルサイズの6.5cmのユニットです。
音圧は不足気味なので、単体のステレオとして構成する場合、だいぶ物足りないと思います。サラウンドスピーカーなどの用途かなと思います。
今回の結論
小型ブックシェルフスピーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、最新の小型のブックシェルフスピーカーの比較でした。
最後に、いつものように目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案します。
第1に、低予算で購入できるスピーカーのなかで音質面でおすすめできるのは、

【ペア】
【2025年発売】
1・SONY SS-CS5M2
¥25,641 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
【2014年発売】
1・SONY SS-CS5
¥23,570 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:53Hz〜50kHz
許容入力:
最大入力:100W
推奨アンプ出力:
サイズ:幅178×高さ335×奥行220mm
中音域の聴きやすさ ★★★☆☆
低音の迫力 ★★★★☆
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★☆
音のユニークさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
ソニーの SS-CS5M2 をおすすめします。
旧機種が残ります。旧機種 SS-CS5 も併売されていますが、筐体形状の多少の改良を除けばスペック上の差は大きくないため、価格で選んで問題ないでしょう。

本体のサイズは、幅178×高さ335×奥行220mmです。
幅17.8cmは格安帯の小型ブックシェルフとしてはややワイドな「Mサイズ」相当で、高さもあるためコンパクトさは控えめです。
そのぶんユニットの自由度が増すので、設置スペースさえ確保できればむしろ有利に働きます。実際、ユニットは、原則的に、大きいほど音質面で有利です。

システムは、3ウェイバスレフ型のユニットです。
13cmコーン型ウーファーと、2.5cmのソフトドーム型トゥイーターを積む上で、1.9cmのドーム型スーパトゥイーターの構成です。
本文で述べたとおり、3ウェイは帯域の受け渡し(クロスオーバー)の設計難度が上がりますが、本機は破綻のないバランスに仕上がっています。

音質は、スーパートゥイーターの効果で高域の情報量(解像感)が入門機として十分に感じられます。ハイレゾ音源でも再生帯域の広さを活かしやすく、帯域表記上はJASの基準域(40kHz以上)に達します。
一方で、スーパートゥイーターは金属系ではないため、過度なきらびやかさは出にくく、高域は比較的ナチュラルで聴き疲れしにくい傾向です。
中音域はボーカルを含めて充実しています。
低音域は、ウーファー口径のわりに量感は控えめですが、質感はこのクラスとして十分に感じます。

ユニット素材も、ウーファーがMRC(発泡マイカ)です。
格安帯では素材の工夫が少ない製品もありますが、本機は繊維質コーンに雲母を配合したハイブリッド構成で、軽量で剛性も高いです。
バスレフポートは、背面です
設置条件にもよりますが、少なくとも壁から10cm、できれば25cm離すと、低音の質が良好になりやすいです。
リスニングポイントの許容範囲は比較的広く、ボード設置でのBGM再生にも向くでしょう。
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【2016年発売】【ペア】 SC-M41CWEM
2・DENON SC-M41-CW
2・DENON SC-M41-BK
¥19,800 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:45Hz〜40kHz
許容入力:60W
最大入力:120W
推奨アンプ出力:
サイズ:幅145×高さ238×奥行234mm
中音域の聴きやすさ ★★★★☆
低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★☆☆
音のユニークさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
一方、低音の厚みを重視するなら、DENON SC-M41が有力な対案になります。

本体のサイズは、幅145×高さ238H×奥行234mmです。
ソニーより幅が狭いため、設置スペースに制約がある場合に有利です。

スピーカーは、2ウェイ・バスレフ型です。
12cmコーン型ウーファーと2.5cmソフトドーム型トゥイーターを搭載します。ソニー機に比べるとウーファーは小さめです。
音質は、ただ、DENONらしく、低音域を重視したバランスです。
周波数帯域の下限表記(45Hz)からも、ソニー(53Hz)より低域方向に伸ばしている設計意図がうかがえます。
中音域の質も良好で、ボーカル帯域に不足は感じにくいです。映画やゲームの地鳴り系の重低音はサブウーファー併用が前提ですが、これは本機に限らず、ブックシェルフ全般に共通します。
高音域は、ソフトドームらしいなめらかさがあり、聴きやすい傾向です。一方で、スーパートゥイーターを備えるソニーのほうが情報量の面で明晰に聴き取りやすいと感じます。さらに、音の広がりでもソニーに分があり、BGM的に流し聞きする用途ではソニーがわずかに有利です。
逆に、デスク上の近接リスニングやテレビの外部スピーカー的な使い方には、コンパクトさと低域の厚みを両立するSC-M41が向いています。
第2に、小型スピーカーを奥行のないボードや書棚などに入れる場合におすすめの中型機は、

【2025年発売】【ペア】
9・DALI KUPID DW (ウォルナット)
9・DALI KUPID CB (ブルー)
9・DALI KUPID GY (イエロー)
9・DALI KUPID CW (ホワイト)
9・DALI KUPID BA (ブラック)
¥49,400 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:63Hz〜25.0kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:40W-120W
サイズ:幅150×高さ245×奥行198mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★
低音の迫力 ★★★☆☆
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ダリのDALI KUPIDでしょう。

写真のような感じの「壁ピタ」に近い設置や、書棚・ボックスへの設置など、限られたスペースでの使用を前提とする場合に、有力な選択肢になります。

本体のサイズは、幅150×高さ245×奥行198mmです。
幅が15cmで奥行も浅めです。本文で触れたとおり、背面バスレフポートはデュアルフレア構造を採用しています。
この構造とブックシェルフ前提の設計により、壁から約2.5cmでも設置可能とメーカーは公称しています。壁に近すぎることによる「低音の爆発」もありません。
また、バスレフ由来の風切り音問題もこの仕組みで解決しています。
音質的には10cm程度は開けた方が、気流的にも音質は良くなりそうですが、それでも十分な距離です。

スピーカーは、2ウェイバスレフ型です。
ウーファーは11.5cmでウッドファイバーコーンです。
ウッドファイバーは同社の上位機でも採用される重要素材で、軽量パルプに木繊維を混ぜた複合紙を用いることで、振動のピークを分散させ、音のロスと歪みを抑えます。 トゥイーターはソフトドーム型です。
トゥイーターは、普通のソフトドーム型です。
音質は、ウッドファイバーの特性により、中音域にトゲが少なく聴きやすい傾向です。ソフトドーム型トゥイーターの高音域も、聴き疲れしにくい印象です。
音源に対して素直で正確に音を出し、スピード感をもって反応するというDALIの持ち味が感じられます。
低音域は、ウーファーサイズの制約もあって量感は強くありませんが、質感は良く、タイトで反応が速いと感じます。
いずれにしても、「壁ピタ設置」や「ボックス設置」を想定する場合、バスレフポートのない密閉型でもこの近接距離での運用が難しくなることが多く、本機の設置適性は明確な強みです。
このような壁ぎわ配置でも、音の広がりが損なわれず、部屋全体に行き渡ります。
一方で、壁から離したスタンド設置は「壁による低音ゲイン」が得にくいため、本機のウーファーの小ささの限界が音質面で目立つでしょう。あまりおすすめできません。
第3に、スタンドや奥行のあるボード用におすすめできる中級機は、

【2015年発売】【ペア】
4・ヤマハ NS-B330 B 【黒】
4・ヤマハ NS-B330 MB 【茶】
¥36,436 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:55Hz〜45kHz/100KHz
許容入力:40W
最大入力:120W
推奨アンプ出力:
サイズ:幅183×高さ320×奥行267mm
中音域の聴きやすさ ★★★★☆
低音の迫力 ★★★★☆
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★☆
音のユニークさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
ヤマハのNS-B330が良さそうです。

本体のサイズは、幅183×高さ320×奥行267mmです。
18.3cmと、ブックシェルフでは幅が広めの「Mサイズ」です。
高さもややあるため、設置場所には注意が必要です。

再生周波数帯域は、55Hz〜45kHzです。
音量を下げた(-30dB)状態では100kHzまでの再生能力を示しています。
ソニーにはこの価格帯に直接競合するモデルはありませんが、同様に高域重視のハイレゾ対応志向が見られます。

スピーカーは、本機も2ウェイバスレフ型です。
13cmコーン型ウーファーと、3.0cmのドーム型トゥイーターという構成です。

トゥイーターは、アルミドームです。
級機としては上位仕様にあたる設計で、ハイレゾ音源に求められる高音域の伸びをしっかりと表現します。
通常音源でもシンバルや金管楽器の音が鮮やかに再生され、音の輪郭が際立ちます。
トゥイーターの周囲には浅いラッパ形状のウェーブガイドホーンを装備しています。指向性を広げてステレオ感を確保するための装備です。
本機は、筐体サイズがやや大きいものの、部屋の隅に設置しても音が自然に拡がります。その意味では、設置環境への柔軟性も高いといえます。
音質は、高音域が「きらびやかで元気」です。
落ち着いた音を好む場合は、DALIなど別に相性が良いモデルはありそうです。中音域は、ボーカルの芯と輪郭を明瞭に描くタイプで、クロス(音のつながり)の滑らかさはDALIにやや劣るものの、明瞭感に優れています。
低音域も十分な量感があります。もしやや物足りなく感じる場合は、イコライザーでの微調整や、壁際への設置によって低音を補強することができます。
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【2024年発売】
【ペア】
【13cmウーハー】
15・JBL STAGE 250B BLK
15・JBL STAGE 250B WHT
¥49,950 楽天市場 (3/21執筆時)
インピーダンス:6Ω(最小)
再生周波数帯域:50Hz - 25kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:20-125W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅200×高さ321×奥行241mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★
低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、低音域により厚みを求める場合は、JBLのSTAGE 250Bが有力な候補になります。

本体のサイズは、幅200×高さ321×奥行241mmです。
わずかに大きめですが、十分な低音域を得るためにはユニットサイズも重要になるため、この点は妥当な設計といえます。

ウーハーは、上位機で13cmです。
素材にはポリセルロース・リブドコーンが採用されています。これは、パルプ系素材にポリマーを含浸させて軽量かつ高剛性化したもので、低音再生に適した構造です。
低音域は、ユニットサイズに余裕があり、量感が充実しています。
バランスの悪いウーファーでは他帯域の質が損なわれることもありますが、本機は中音域の明瞭さを保ちながら、無理のない範囲で低音を強化しています。
ボーカルの定位も安定しており、声質の輪郭がはっきりとしています。そのため、ボーカル重視のリスニングにも適しています。

トゥイーターは、2.5cmのアルミ・ドーム型で、浅いウェーブガイドを備えています。
設計の方向性はヤマハのNS-B330と近く、高音域は同様に華やかで、リスニングポイントも広く確保されています。
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【2018年発売】【ペア】
8・DALI OBERON1
¥59,400 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
DALI OBERON1/DW 茶
DALI OBERON1/BA 黒
DALI OBERON1/LO 白茶
DALI OBERON1/WH 白
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:51Hz〜26kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:25-100W
サイズ:幅162×高さ274×奥行234mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
低音の迫力 ★★★★☆
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、とくに高音域で味付けの少ない、ナチュラルで落ち着いた音を好む場合は、このクラスではDALIのOBERON1がおすすめです。
さほど大きな音量で聴かない場合でも、小気味よく自然な鳴り方をしてくれる製品です。

本体のサイズは、幅162×高さ274×奥行234mmです。
写真では書棚に収まっていますが、背面は少なくとも10cmほど開けるのが理想です。もし設置スペースに余裕がない場合は、先に紹介したKUPIDの方が扱いやすいでしょう。

スピーカー構成は、2ウェイ・バスレフ型です。
とくにウーファーには同社の「顔」であるウッドファイバーコーンを採用しています。
トゥイーターも上位シリーズの設計思想を踏襲したフロントプレート形状で、高域の再生力を高める工夫が見られます。
音の傾向は、下位シリーズと同じです。
「きらびやかさ」というより「なめらかさ」を重視するチューニングです。
中音域は、厚みと透明感があり、ボーカルや弦楽器の質感を豊かに表現します。全体的に穏やかで、聴き疲れしにくいナチュラルな音作りです。
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【2026年発売】【ペア】
10・DALI SONIK1
¥71,602 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
DALI SONIK1 BA ブラック
DALI SONIK1 NO ナチュラルオーク
DALI SONIK1 WA ウォルナット
DALI SONIK1 WA ホワイト
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:50Hz〜26kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:25-100W
サイズ:幅162×高さ274×奥行222mm
一方、本編で書いたように、同クラスの後継機としてSONIK1が登場しました。

本体のサイズは、幅162×高さ274×奥行222mmです。
ユニットサイズなど諸スペックはOBERON1とほぼ変わりません。

ただ、ウーファー部分でSMC磁気回路の改良があり、そこはやや目立つ変更です。
本編で書いたように、クロス部分の自然さや、中低域の見通しの良さ(整理の良さ)において、意味のある改良は確かにあります。
執筆時の価格差だと、 OBERON 1でよいと思いますが、(だいたい)1万円以内の価格差で済みそうな場合、(少し予算を足して)本機を候補にしても良いでしょう。
第4に、10万円前後の予算で選ぶ場合に、最もおすすめできる製品は、

【2019年発売】[ペア]
17・JBL STUDIO 630 JBLS630WJN
¥92,996 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:50Hz〜40kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:150W
サイズ:幅230×高さ372×奥行270mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
JBL STUDIO 630を推します。
この価格帯は、メーカーの「哲学」が反映された機種が多いです。本機もその系譜にある上で、加えて近年の改良点が取り入れられている点を評価しました。

本体のサイズは、幅230×高さ372×奥行270mmです。
幅が23cmなのでスタンド設置向きのLLサイズに相当します。

スピーカーは、2ウェイバスレフ方式です。
トゥイーターは、25mmのHDIホーン搭載コンプレッションドライバーです。
振動を狭い開口部に集めて圧縮し、ホーンで拡げて放射する方式を採用します。下位機種以上に指向性のコントロール能力が高く、音量を上げても明瞭さと余裕を保ちやすい設計です。
ウーファーは、16.5cmと大きめです。
軽さと剛性を両立するPolyPlasコーンを採用しています。
音質は、ウーファー部の強みにより、とくに低音域の質感と量感が先ほどみた同社下位機より高まっています。
中音域もJBLらしく充実し、高音域は情報量が多く、鋭さときらびやかさが立つ傾向で、下位機のキャラクターを継承します。
全体として性能のまとまりが良く、HDIホーンの指向制御などの作用でセッティングを過度に詰めなくても良好な音を得やすく、設置調整に時間をかけたくない初心者にも向きます。
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【2018年発売】【ペア】
9・DALI OBERON3
¥79,200 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
DALI OBERON3 DW 茶
DALI OBERON3 BA 黒
DALI OBERON3 LO 白茶
DALI OBERON3 WH 白
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:47Hz〜26kHz
最大入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:25–150 W
サイズ:幅200×高さ350×奥行315mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
低音の迫力 ★★★★☆
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
一方で、少し予算を抑えつつおすすめを挙げるなら、DALIのOBERON3を推します。

音質は、下位機種と同様に、きらびやかさよりもナチュラルさを重視した高音域で、長時間聴いても疲れにくい傾向です。
中音域はボーカルの再現力を含めて破綻がなく、高音域とのクロスで違和感を生じにくい設計です。
低音域は、18cmのウッドファイバーコーンを採用しています。量感ではJBLがやや上ですが、タイトな反応を志向する質感重視の音作りで、低音の品位は良好です。
音楽を落ち着いてじっくり楽しみたい方に適しています。

本体サイズは、幅200×高さ350×奥行315mmです。
写真のような壁ピタ設置では低音が過多になりやすいので、背面を15〜20cmほど空けることを前提にするか、スタンド設置を検討すると扱いやすくなります。
技術面では、同社の伝統であるウッドファイバーコーンを踏襲しつつ、SMCマグネットや4層CCAWボイスコイルなどの改良を取り入れており、設計思想のバランスが取れています。
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【2024年発売】【ペア】
31・ELAC Debut B5.3
¥70,768 楽天市場 (3/21執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:41Hz〜35kHz
許容入力:
最大入力:140W
推奨アンプ出力:
サイズ:幅172×高さ311×奥行267mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
低音の迫力 ★★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最近聴いた中で印象が良かったのは、ELACのDebut B5.3です。

本体のサイズは、幅172×高さ311×奥行267mmです。
いわゆるMサイズの設置性があり、一般的な棚やボードにも問題なく設置できます。

スピーカー構成は、アルミ製の2.5cmの「ハードドーム・トィータ」と、ケプラー系のアラミド繊維を使用した13.5cmの組み合わせです。
同社として新しい構成を採用しており、新鮮な印象を受けます。
音質は、クセが少なく、安定感のある構成で、原音忠実性が特に高いです。
高音域はハードドームトゥイーターらしく情報量が豊かで、解像感がありながらも、きらびやかさが過度にならず聴きやすい印象です。ウェーブガイドの効果で音の広がりも良好です。
中音域はアラミド系ウーファーの得意とする領域で、ボーカルがくっきりと前に出ます。 低音域は量感・質感ともに十分で、全帯域でバランスの取れた再生を実現します。
。音源を問わず、原音に忠実に再生する性格を持ち、通常音源でもハイレゾ音源でも安定した再生能力を発揮します。
第5に、ボーカル重視で、高級機を選ぶ場合におすすめできる製品は、

【2024年発売】 KEF Q350後継機
【ペア】
34・KEF Q1 Meta [サテンブラック]
34・KEF Q1 Meta [ウォルナット]
34・KEF Q1 Meta [サテンホワイト]
¥77,200 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:47Hz〜20kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:10W-150W
サイズ:幅180×高さ302×奥行277mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
KEF Q1 Metaでしょう。
ある程度高級な製品でとくに、ボーカル再生力を重視したい場合は、こちらが良いです。

本体のサイズは、幅180×高さ302×奥行277mmです。
幅18cmですので、ブックシェルフスピーカーとしては「Mサイズ」に相当します。

スピーカーは、2ウェイ・バスレフ型です。
一見すると1ウェイに見えますが、ウーファーとトゥイーターを同軸上に配置したUni-Qドライバーを採用しており、れっきとした2ウェイ構成です。
音の発生源が上下に分かれない点音源型の設計で、音像定位が安定し、リスニング位置を変えても自然なステレオ感を保てます。同社ではこの同軸構造をブランドの原点と位置づけ、現行世代は12代目となります。
ボーカル再生では、声の芯となる帯域をウーファーが担い、輪郭や倍音成分をトゥイーターが補います。一般的な別配置スピーカーでは、クロス(帯域の継ぎ目)や発音点の距離差によって時間的ずれが生じることがありますが、同軸構造ではそれらが一致するため、ボーカル表現の一体感が際立ちます。
設置においても定位が崩れにくく、比較的自由な位置取りでも立体感を得やすい構造です。

この方式の場合、双方のユニットが実質的に結合しているため、相互に振動の影響を受けやすいという課題があります
ただし、Q1 Metaではこの問題に対し、MAT(Metamaterial Absorption Technology)と呼ばれる消音板を背面に配置し、ドライバー背面から発生する不要音を高度に吸収する仕組みを採用しています。これにより、内部反射や共振の影響を効果的に抑制しています。
ユニットサイズは、トゥイーターが25mm、ウーファーが130mmで、どちらもアルミニウム素材です。剛性が高く軽量なため、応答性が良く歪みの少ない再生が可能です。
低音域は、13cmというウーファーサイズからすると量感も十分です。
中音域の品質は、同軸配置の利点により一体感が高い上で、素材特性に由来する明瞭でやや華やかな印象も感じられます。
ハイレゾ音源については、公称の高域限界が20kHzなので「対応」とは言いにくい一方、MATの効果で不要成分を抑えて、音源のなめらかさなど、ハイレゾ音源特有の質感を引き出しやすい特性は感じられます。
一方、インピーダンスは、4Ωです。
感度は86dB(2.83V/1m)相当のため、アンプは一定の駆動力が望ましく、4Ω負荷で実用域50〜100W程度を確保できれば安心です。
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【2022年発売】【ペア】(執筆時在庫なし)
32・ELAC Uni-Fi Reference UBR62
¥(122,400) 楽天市場 (3/21執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:41Hz〜35kHz
許容入力:
最大入力:140W
推奨アンプ出力:
サイズ:幅208×高さ359×奥行334mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
低音の迫力 ★★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★☆
音のユニークさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
一方、もう一段高めの価格帯で同軸配置の製品を挙げるなら、ELACのUBR62がおすすめです。

本体のサイズは、幅208×高さ359×奥行334mmです。
サイズ感は大きめで、基本的にはスタンドを使って設置するべきLサイズに位置づけられます。
バスレフポートは前面ですが、「壁ピタ設置」は避け、少なくとも20cmは背面に余裕を見た方が無難です。

スピーカーは、3ウェイ・バスレフ型です。
こちらも、トゥイーターとミッドレンジを同軸上に配置しています。
ボーカル成分を担う2帯域が等距離となるため位相差のズレを抑えやすく、ボーカルの再現力に優れます。
ユニットは、トゥイーターが2.5cmソフトドーム、ミッドレンジが10cmアルミコーン、ウーファーが16.5cmアルミコーンです。
KEFと比べるとウーファー部が強力で、16.5cmの口径により低音の質感と量感をしっかり確保します。
ブックシェルフのサイズ感では、これ以上振動板の総面積を大きくするのは難しく、攻めの設計思想を感じます。
予算とスペースが許すなら選ぶ価値がありますが、感度は低め(85dB、2.83V/1m)で。公称インピーダンスは6Ωです。実動作での最小インピーダンスはおおむね4Ω付近まで下がるため、本機も、駆動力に余裕のあるアンプを選ぶと安心です。
補足:スピーカー関連記事の紹介
というわけで、今回は、小型スピーカーの比較でした。
1・プリメインアンプの比較
2・ミニコンポの比較
3・PC用スピーカーの比較
4・Bluetoothスピーカーの比較
なお、このブログ「モノマニア」では、スピーカー関連製品として次のような記事があります。
こちらの記事もよろしくお願いします。
ではでは。
