1回目記事からの続きです→こちら
3-1・ペア15万円前後のスピーカーの比較
3回目記事は、ペアで15万円前後の、高品質なブックシェルフ型の紹介です。
今回紹介する製品の中では最も高額なラインです。
これ以上の価格の製品もあります。ただ、ブックシェルフ型のサイズ感からすると、この程度までは(一般的な感覚において)上限でしょう。
これ以上は、「魔術の世界」といえ、費用対効果が悪いです。
1・小型スピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:1万円〜
1-3:3万円〜
2・小型スピーカーの比較 (2)
2-1:5万円〜
2-2:10万円〜
3・小型スピーカーの比較 (3)
3-1:15万円〜
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた、「選び方の基本」の説明に沿いながら、各機を比較していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントについては、赤系の文字色で、イマイチと思う部分については青字で、本文を記していきます。
【2020年発売】【ペア】
47・KEF LS50 Meta [ブラック]
47・KEF LS50 Meta [グレイ]
47・KEF LS50 Meta [ホワイト]
47・KEF LS50 Meta [ブルー]
¥167,300 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
インピーダンス:8Ω
再生周波数帯域:47Hz〜45kHz
許容入力:100W(推奨)
最大入力:
推奨アンプ出力:40W-100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅200×高さ302×奥行280.5mm
KEF LS50 Metaは、イギリスの高級オーディオメーカーKEFの製品です。
10万円前後のグレードで、同社のQシリーズの製品をみましたが、それとは別シリーズのラインです。
本体のサイズは、幅200×高さ302×奥行280.5mmです。
幅をギリギリ20cmに抑えていますが、やはり大きめで「Lサイズ」といえます。
インピーダンスは、8Ωです。
パワーは、許容入力が100Wです(推奨値)。
再生周波数帯域は、低音域(数値が小さいほど優秀)が47Hz、高音域(数値が高いほど優秀)が45kHzです。
低音域は、わりと余裕のある数値です。一方、高音域については、特に認証をとってはいませんが(ギリギリ)ハイレゾ水準です。
ただ、その用途をメインに設計したものではないでしょう。。
スピーカーは、2.5cmのツイーターと、13cmのウーファーという2WAY構成です。
素材は、ウーファーもツイーターもアルミです。
また、ツイーターは同心円状に、ウーファーの中に備わるKEF独自の構成です。
同社のQシリーズ同様、再生時のツイーターノイズを除去するMAT技術(Metamaterial Absorption Technology)を採用した新世代です。
音質的には、KEFは、ピュアオーディオであり、原音への忠実性を重視した作りです。
本体についても、振動や共振をできるだけ排除することを念頭にした設計です。
派手さはないですが聴き疲れしないと言えます。また、アルミニウムコーンの効能か、「透き通った綺麗な音」です。
このシリーズの旧機種同様に定位が良く「どこにいてもスウィートスポット」というキャッチフレーズです。
バナナプラグには、対応します。
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以上、KEF LS50 Metaの紹介でした。
本機の姉妹機を聴いたことがありますが、中音域が充実し聴きやすい音質でした。
低音も邪魔しない程度に出ます。なにより、曲線的なデザインが印象的なスピーカーなので、「インテリア」としても出来が良いと言えます。
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【2024年発売】【ペア】
48・KEF Q Concerto Meta [サテンブラック]
48・KEF Q Concerto Meta [ウォルナット]
48・KEF Q Concerto Meta [サテンホワイト]
¥172,250 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
インピーダンス:4Ω
再生周波数帯域:40Hz〜20kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:10W-180W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅315×高さ415×奥行415mm
なお、同社の、ホームシアター向けのエントリークラス(と言っても高いですが)のQシリーズからも、同価格帯のブックシェルフが展開されます。
Qシリーズは、既に、「10万円前後のグレード」でみました。
本機も、同心円上にトゥイーターを配備する同社の哲学をふまえたモデルです。
ただ、下部にウーファーをさらに装備した構成になる点に特長があります。
ユニットは、3WAYバスレフ式です。
トゥイーター(19mm)、ミッドレンジ(100mm)、ウーファー(165mm)という構成です。やはり、ユニットはアルミ製ですが、大きなウーファーは、ハイブリッドアルミです。
一方、このユニットの場合、再生周波数帯域の部分で、Qシリーズの下位機同様にハイレゾ対応ではない点、ステレオで使う場合、注意してください。
サイズは、幅315×高さ415×奥行415mmです。
ブックシェルフとしては、他社機に比べても結構なサイズですので、寸法は見てください。
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結論的にいえば、本機は、ブックシェルフとしてかなり大きくなる部分が難点です。
Qシリーズと違いホームシアター用ではなく、もともとステレオ用として設計され、ハイレゾも対応するLS50 Metaのほうが、ステレオ用には良いでしょう。
今回の結論
小型スピーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、最新の小型スピーカーの比較でした。
最後に、いつものように、、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
第1に、比較的低予算で購入できるスピーカーのなかでオススメな機種は、
【2014年発売】【ペア】
3・SONY SS-CS5
¥23,536 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:53Hz〜50kHz
許容入力:
最大入力:100W
推奨アンプ出力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅178×高さ335×奥行220mm
中音域の聴きやすさ ★★★★☆
重低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★☆
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
ソニーのSS-CS5 がおすすめです。
他機種が2ウェイが多い中で、3ウェイバスレフ型のユニットを採用し、技術的にも面白い機種だと思います。
こうした「差異」から「音質の違い」を楽しめるのは、オーディオ機器の良い部分だと思います。
実際、3ウェイシステムが奏功して、音の分離はしっかりしており、クリアです。
低音も、高音も十分な広がりがあり、ハイレゾ音源にも対応できる機種です。
とくにウーハーは、MRC素材で、この部分も面白いです。
どの音源にも合いやすいですし、ミニコンポなどの付属スピーカーのグレードアップを狙うならば、こちらでしょう。
【1メートル】
ZONOTONE 6NSP-1500 Meister
¥1,800 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
なお、こちらはスピーカーケーブルが付属しませんので、別に購入しておきましょう。
ちなみに、Atlasは、ZONOTONEのケーブルを愛用しています。
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【2017年発売】【ペア】
4・DALI SPEKTOR1 【ウォルナット】
4・DALI SPEKTOR1 B 【ブラック】
4・DALI SPEKTOR1 W 【ホワイト】
¥26,389 楽天市場 (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:59Hz〜26.0kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力: 40W-100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅140×高さ237×奥行195mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★
重低音の迫力 ★★★★☆
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
一方、デンマークのダリのSPEKTOR1 も候補にできます。
とくに、あまり「ガンガン鳴らす」タイプでないならば、本機が良いです。
2万円台の製品としては、ウッドファイバーコーンを採用するなど、ユニークな音質上の工夫があります。
タイプとしては、ハイレゾ音源を聴いたり、ガンガン低音を鳴らすものではないです。
逆に、どっしり落ち着いた「オトナな」音質です。
その部分で、長く愛用できるでしょう。
サイズも、本機は、幅14cmの小型機なので、基本どこでも設置できると思います。
音質的にも、位相特性を重視し、ステレオ感を得やすいため、わりと適当に設置しても良音を得やすいでしょう。
【1メートル】
ZONOTONE 6NSP-1500 Meister
¥1,800 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
なお、こちらはスピーカーケーブルが付属しませんので、同時に買っておくとよいでしょう。
第2に、5万円以下の予算で選ぶ場合に、最もおすすめできる製品は、
【2015年発売】【ペア】
8・ヤマハ NS-B330 B 【黒】
9・ヤマハ NS-B330 MB 【茶】
¥36,645 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:55Hz〜45kHz/100KHz
許容入力:40W
最大入力:120W
推奨アンプ出力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅183×高さ320×奥行267mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★★
小音量の音質 ★★★★☆
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ただ、音源重視の方でハイレゾに対応したい場合は、ヤマハのNS-B330 でしょう。
ナチュラルで聞き心地のよいダリも良い製品です。
ただ、(業界団体が示す)周波数帯域におけるハイレゾ基準に満たないスペックです。
その点で言えば、ハイレゾ公式対応機の本機は候補です。
音源をお持ちでない場合も、Amazon Musicほか、定額サブスクではこのクラスの音源も増えていますので、対応を重視するのは意味があります。
音質は、アルミ製ウーファーを採用した、艶やかなサウンドです。
音源で言えば、クラシックや女性ボーカルなどの再生はとりわけ得意です。
低音も一定以上出るため、メディアを選ばず使える汎用性もあります。
バランスが良く味付けも少ないため、ピュアオーディオ系におすすめできます。
WYVERN AUDIO バナナプラグ付属ケーブル
¥2,980 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
なお、こちらの機種は、スピーカーケーブルは付属しません。
あわせて購入を検討しましょう。「ケーブルで音質が劇的に変わる」とは言いませんが、バナナプラグ付属の製品を購入すると、面倒なスピーカー線の処理をしなくて済みます。
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【2024年発売】
【ペア】
【13cmウーハー】
15・JBL STAGE 250B BLK
16・JBL STAGE 250B WHT
¥49,953 楽天市場 (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω(最小)
再生周波数帯域:50Hz - 25kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:20-125W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅200×高さ321×奥行241mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
一方、ハイレゾに対応する必要がない方で、低音域にある程度ボリュームが欲しい場合は、JBLの STAGE 250Bは良い候補です。
同社も、ヤマハやダリ同様に中音域は充実します。
その上で、低音の膨らみを含めて、音圧という意味では、他機より充実する傾向です。
テレビなどにつなげて、映画などをみる場合を含めて、ある程度、主張のある低音域が欲しい場合は、本機がよりよい候補です。
また、独特な形状のホーン型トゥイーターで高音は定位感が良いです。
20cmと幅広な筐体ですが、そこまで離さず、また、適当においてもステレオ感は得やすいと言えます。
音質は、 充実した中・低音域をキープしつつ、音も良いです。
きらびやかというより、どっしりした音質ですので、クラシックや、オールドファッションな音楽を落ちついて聴く感じならば、良い選択肢です。
外観も、やはりホーン形状は目立つので、特別なものを「買った感」も高いでしょう。
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【2018年発売】【ペア】
14・DALI OBERON1/DW
14・DALI OBERON1/BA
14・DALI OBERON1/LO
14・DALI OBERON1/WH
¥49,982 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:47Hz〜26kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:25-100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅162×高さ274×奥行234mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
重低音の迫力 ★★★★☆
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そのほか、味付け少なめで「落ちついた音」が好みの場合、このクラスでもDALIが良いです。
さほど大きな音量で聴かない場合も、しっかり小気味よい音を鳴らしてくれる製品です。
音の傾向は、下位シリーズと同じです。
温もりのある音質で、音の歪みも少ない素直な音質です。
ウーファーも13cmとそれなりに大きめなので、低音域も充実します。
しっかりDALIの「売り」のウッドファイバーです。
第4に、10万円以内の予算で選ぶ場合に、最もおすすめできる製品は、
【2019年発売】[ペア]
28・JBL STUDIO 630 JBLS630WJN
¥99,999 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:50Hz〜40kHz
許容入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:150W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅230×高さ372×奥行270mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
JBL STUDIO 630を推します。
この価格帯の製品の場合、「哲学」が現れるスピーカーが多いですが本機もそう言えます。
そうした伝統の裏打ちがある上で、近年に改良も入っている部分を含めて、こちらを推しました。
Atlasも、個人的に10万円以内の予算で今買うならば、本機を選ぶでしょう。
上部の25mmのHDIホーン搭載コンプレッションドライバーは、他社にない独自性です。
音質面は、もちろん、見かけの個性という部分でも、所有欲をくすぐります。
一方、この形状は下位機でも採用ですが、ホーン型のウェーブガイドと、コンプレッションドライバー双方を採用するとのは、同社の場合、このグレード以降です。
本編で書いたように、コンプレッションドライバーを活かすためのホーン型であるような部分もありますし、相乗効果が期待できるコンビです。
値段の理由はあると言えます。
音質も、良いです。
ドライバー部分の工夫ほか、16.5cmと大きめなウーファーを採用しており、レンジ広いです。
JBLは2ウェイ式でも伝統的に中音域が自然で聞きやすいですが、本機もそうした「JBLサウンド」の特長がしっかりと確認できます。
その意味でも優れた上級システムです。
規格面も、ハイレゾに対応します。
【1メートル】
ZONOTONE 6NSP-1500 Meister
¥1,600 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
なお、こちらは、スピーカーコードが付属しません。こ
だわりたい場合は、性能が期待できるこちらを購入しても良いでしょう。
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【2018年発売】【ペア】
15・DALI OBERON3 DW【ウォルナット】
15・DALI OBERON3 BA 【ブラック】
15・DALI OBERON3 LO 【ライトオーク】
15・DALI OBERON3 WH【ホワイト】
¥67,836 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:47Hz〜26kHz
最大入力:
最大入力:
推奨アンプ出力:25-100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅200×高さ350×奥行315mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
重低音の迫力 ★★★★☆
高音域の伸び ★★★★☆
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
一方、少し予算を抑えつつ「オススメ」をあげれば、ダリのOBERON3です。
音の個性という意味で、JBLよりあまり冒険的ではないです。
しかし、作りは丁寧で、パーツも厳選されています。
スピーカーの間隔をとって、クラシック音楽などをゆっくりじっくり聴きたい「落ち着いた世代」の方は、こちらでしょう。
たしかに、再生するソースは(割と)選びますし、ハイレゾ音源には向かない点で「クラシック」なスピーカーではあります。
しかし、ウッドコーンウーファーを(頑なに)利用するという哲学もありますし、その上で、SMCマグネット、4層CCAWなどを取り入れるという進取の気風もあります。
個の値段ならば、費用対効果も高そうです。
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【2024年発売】【ペア】
38・ELAC Debut B5.3
¥70,768 楽天市場 (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:41Hz〜35kHz
許容入力:
最大入力:140W
推奨アンプ出力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅172×高さ311×奥行267mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
音のユニークさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、比較的新しめの製品で、最近きいた中で良かったのは、エラックのDebut B5.3 です。
スピーカーは、アルミ製の2.5cmの「ハードドーム・トィータ」と、ケプラー系のアラミド繊維で、13.5cmのウーファーです。
いずれも、同社として新しい構成で、新味があります。
音質は、本編で書いたように、クセのない音質で安定感のある構成で、原音忠実性が特に高いです。
DALIと似た表現になってしまいますが、温かみというより、全音域で重圧感(どっしり感)があり、方向性は違います。
BGMとして聞き流すと言うより、しっかり集中して聴く場合、こちらのほうが楽しめるように思います。
再生周波数(35kHz)の部分で、日本基準だとハイレゾ非対応ですが、実際、伸びやかに再生されますし、高音域も評価できます。
第5に、10万円台の予算で選ぶ場合に、最もおすすめできる製品は、
【2022年発売】【ペア】
41・ELAC Uni-Fi Reference UBR62
¥122,400 楽天市場 (6/17執筆時)
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:41Hz〜35kHz
許容入力:
最大入力:140W
推奨アンプ出力:
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅208×高さ359×奥行334mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量の音質 ★★★★☆
音のユニークさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
ELACの UBR62でしょう。
いくつかありますが、個人的に最近みて良かったのは、こちらです。
トゥイーターとミドルレンジを同軸にしつつ、大きめのウーファーも搭載した、ユニークな配置です。
ブックシェルフ型のサイズ感だと、これ以上、振動板の「総面積」が大きいのは無理だろうという路線で「攻め」を感じました。
もちろん、大きければ大きいほど良いわけではないですが、大きいことにメリットはあるでしょう。
振動板の素材も、アルミ系の振動板で高剛性の新型で、技術的にも面白さを感じます。
音の継ぎ目が2箇所になる3ウェイですが、それ特有の短所も感じられませんでした。「スペック」でいえばハイレゾ対応水準に満たない部分はありますが、実際は、ハイレゾ音源もそれを活かしつつ、値段相応に綺麗に鳴らせるでしょう。
小音量での再生はさほど得意ではない点は、注意点ですが、昼間のオーディオ専用として利用するならば多くの場合、問題ないです。
第5に、15万円前後の予算で選ぶ場合に、最もおすすめできる製品は、
【2020年発売】【ペア】
47・KEF LS50 Meta [ブラック]
47・KEF LS50 Meta [グレイ]
47・KEF LS50 Meta [ホワイト]
47・KEF LS50 Meta [ブルー]
¥167,300 Amazon.co.jp (6/17執筆時)
インピーダンス:8Ω
再生周波数帯域:47Hz〜45kHz
許容入力:100W(推奨)
最大入力:
推奨アンプ出力:40W-100W
バナナプラグ: 対応
サイズ:幅200×高さ302×奥行280.5mm
中音域の聴きやすさ ★★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★★
小音量の音質 ★★★★★★
音のユニークさ ★★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
KEF LS50 Metaでしょう。
同社のQシリーズ更新で改めて見ましたが、このクラスの小型スピーカーとしてのできの良さを改めて感じました。
本体のサイズは、幅200×高さ302×奥行280.5mmです。
そこまで小型でない「Lサイズ」ですが、設置場所はあるでしょう。
スピーカーは、2.5cmのツイーターと、13cmのウーファーという2WAY構成です。
本編で書いたように、同心円状にトゥイーターを配置するユニークな構造です。
ステレオの定位感においてメリット性がある構造で、実際良いです。
ユニットはアルミで元気のある感じで、ハイレゾにも対応します。
構造上、背面からのノイズが問題になりますが、この世代では、それを抑えるMAT技術(Metamaterial Absorption Technology)を採用することで、問題の解決も図られています。
実際、この構造にするから、コストがかさむ部分はありますが、実際、定位が良く「どこにいてもスウィートスポット」というキャッチフレーズどおりの、音質であり、値段の理由はあると言えます。
補足:スピーカー関連記事の紹介
というわけで、今回は、小型スピーカーの比較でした。
1・プリメインアンプの比較
2・ミニコンポの比較
3・PC用スピーカーの比較
4・Bluetoothスピーカーの比較
なお、このブログ「モノマニア」では、スピーカー関連製品として次のような記事があります。
こちらの記事もよろしくお願いします。
ではでは。