1回目記事からの続きです→こちら
2-1・デロンギの電気ファンヒーター
2回目記事のトップバッターは、イタリアのデロンギのセラミックファンヒーターです。
調理家電が強いですが、暖房も面白いものを出します。
1・セラミックファンヒーターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:シャープ〈日本〉
1-4:ダイニチ〈日本〉
2・セラミックファンヒーターの比較 (2)
2-1:デロンギ〈イタリア〉
2-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-3:ドウシシャ〈日本〉
2-4:山善 〈日本〉
2-5:コイズミ 〈日本〉
2-6:シロカ 〈日本〉
3・セラミックファンヒーターの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
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以下の本文では、Atlasが良いと思うポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2017年発売】
【上位機種】
35・デロンギ DCH7993ERJS-BK
¥14,800 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
サイズ:幅26.0×奥行16.0×高さ34cm
【下位機種】
36・デロンギ DCH7032J-BK
¥15,500 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
サイズ:幅26.0×奥行16.0×高さ35cm
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
出力切替:強1350w 弱800W 弱550W
イオン放出:
センサー:温度センサー(高度)
DCH7993ERJSは、イタリアのデロンギの発売するセラミックファンヒーターです。
同社は、加湿機能付きは展開がありませんので、本機もそうなります。
本機は、下位機種もあります。
上位機種のみ、リモコンが付くほか、高機能なサーミスタ式の温度センサーが付属です。
室温を正確に把握できるので、設定温度「数値」として16℃〜32℃の幅で設定できます。
他社機では、温度を数値で設定できる機種はほとんどないので、メイン暖房としてこの製品を利用する場合は、上位機種は、一定のメリット性があります。
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結論的にいえば、選ぶならば上位機と言えます。
本体サイズは、幅26.0×奥行16.0×高さ34cmです。
パナソニックの「スリム型」とだいたい同じサイズです。
奥行が狭めで設置性も良いです。形状も、デロンギらしく個性的です。
機能面の特色は、首振り機能が付属する点です。
多人数がいる居間などはこの機能は便利と言えます。
適用畳数は、デロンギは、非開示です。
しかし、パワーから推定すれば、木造6畳、コンクリート8畳は、余裕で対応可能です。
暖房のパワーは、3段階切替であり、強1350W・中800W・弱550Wです。
注目するべきは、最大出力が1350Wと日本製よりも高い点です。
ヒーターの場合、暖房力に直結する部分で、パワーの点でメリット性は高いでしょう。
ただし、この手の機器の場合、あまり強すぎるとブレーカーが飛ぶ危険があります。
小ブレーカーがないワンルームマンションなどでの導入にはすこし注意は必要です。
少なくとも、壁コンセントで使ってください。
センサーは、、温度センサーが搭載です。
それを利用して、エコ運転することもできます。
デロンギは他社より高度な温度センサーを備えるので、設定温度を最大値として、強弱を調整できます。
結果、最大25%の省エネということで、暖房器具としては他社機よりも優秀です。
ほかにも、高度な温度センサーを利用して、就寝時など7度以下の室温にならないようにする凍結防止ボタンもあります。
タイマーは、上位機のみ、24時間のON/OFFタイマーが搭載です。
イオン放出装置は、ありません。
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以上、デロンギのセラミックファンヒーターの紹介でした。
とくに、上位機種は良いと感じます。
サーミスタ式温度計を搭載し、「数値」として16℃〜32℃の幅で温度設定できる点が高度といえます。また、出力も高く速暖性もある製品上、首振り運転・エコ運転モードで、ある程度節電を考えている点にも、魅力です。
一方、本機は、国内メーカーが通常備える8時間後、24時間後などの自動電源オフ機能(消し忘れ防止機能)はないので、使途によって、その点だけは注意してください。
【2018年発売】
37・デロンギ HFX30C11
¥7,055 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
消費電力:1150W
出力切替:強1150w 弱750W
イオン放出:
センサー:温度センサー
サイズ:幅19.5×奥行15.0×高さ27.5cm
HFX30C11も、デロンギの発売するセラミックファンヒーターです。
本体色は、ブラック(HFX30C11-AG)・ホワイトHFX30C11-W)・ピンク(HFX30C11 PK)という構成です。
本体サイズは、幅19.5×奥行15.0×高さ27.5cmと極小サイズです。
その代わり、首振り機能がないという機種です。
適用畳数は、こちらも非開示です。
しかし、木造5畳、コンクリート8畳までは十分対応可能です。
暖房のパワーは、2段階切替であり、強1150W・弱750Wです。
2段階切替ですが、弱が750Wと日本メーカーに比べて高めの設定です。
欠点とも言えないですが、気をつけるべきポイントです。
センサーは、本機も温度センサーが付属します。
バイメタル式で、温度は把握できません。ただ、ダイヤルで感度調整し、適宜送風運転にできるため、この点は引き続き便利です。
タイマーも、未付属で、イオン放出装置は、同様にありません。
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以上、デロンギのFX30C11の紹介でした。
優れたデザイン性はそのままに、小型化している機種です。
「ちょっとした暖房」が欲しいが「デザイン性も重視」したい場合に選択肢になります。温度調整のフレキシブルさも売りです。
安全性の面でも、転倒防止や温度過昇防止機能などが日本製同様に付属して安心です。
ただ、消し忘れ長時間オフや、タイマーがない点は、注意点です。
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【2022年発売】
38・デロンギ HFX12D03
¥4,936 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
そのほか、デロンギは、さらに小型な製品の展開もあります。
本体色は、ブラウン(HFX12D03-BG)・グリーン(HFX12D03-GR)・ブラック(HFX12D03-SB)です。
ただ、写真のように、幅11×奥行15×高さ18cmの超小型です。
消費電力も360Wクラスになるため、一般的な弱運転より弱くなります。
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結論的にいえば、本機は、かなりの「ポイント暖房」で、メイン暖房(あるいは冷房)では手元が寒いといった場合に有効な製品です。
足もと利用も提案されますが、それ用だと弱いと思います。
2-2・アイリスの電気ファンヒーター
続いて、日本のアイリスオーヤマのセラミックファンヒーターです。
比較的安いモデルが多いですが、結構な製品数を出しています。
【2023年発売】
【タイマーなし】
39・アイリスオーヤマ ACHHM12A-W
39・アイリスオーヤマ ACHHM12A-H
¥17,320 楽天市場 (1/8執筆時)
【2021年発売】
【タイマーなし】
40・アイリスオーヤマ JKC125D1-W
40・アイリスオーヤマ JKC125D1-H
¥17,500 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【タイマーあり】
41・アイリスオーヤマ KJKC125D1-W
¥15,000 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
タイプ:加湿セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
出力切替:強1250W 弱625W
加湿性能: 気化式(2.5Lタンク)
イオン放出:搭載
センサー:室温・人感センサー
サイズ:幅39.1×奥行19.1×高さ36.4cm
JKC125D1は、アイリスオーヤマの販売する加湿セラミックファンヒーターです。
こちらは、小部屋用のメイン機としての設計でしょう。
新旧両機種ありますが、性能は同じです。
後述するタイマーの有無だけみておけばOKです。
本体サイズは、幅39.1×奥行19.1×高さ36.4cmです。
他社機と比べると多少幅広である代わりに、背は少し低いと言えます。
適用畳数は、木造6畳、コンクリート8畳です。
暖房のパワーは、1250Wです。
他社の加湿機能付より50Wだけ強力です。
吹き出し口は、他社の加湿セラミックファンヒーターと同じで広めです。
温風到達距離は、2Mとパワーが強調されます。
仕組み的に「ダブルファン」採用との記載ですが、やはり静音性とバーターにはなるでしょう。
暖房のパワーは、こちらも「強」「弱」の切替運転ができます。
静音性は、ただ、騒音値が非開示です。
吹き出し口が広く、パワーが強めという機種なので、この部分は若干心配です。
センサーは、人感センサーが付属です。
人が一定時間検知されない場合、5分後停止状態に移行します。
時間設定はできず5分固定です。
室温センサーも搭載します。
自動運転に設定しておくと、、22度を境に強弱が切り替わり、温度が上がりすぎると消えます。先ほどみた、シャープ機の仕様とほぼ同じです。
センシングの範囲は、前方2メートルの、上下60度、左右90度ですので、普通です。
特段工夫は感じませんが、左右には広く見れるので、問題ありません。
タイマーは、下位機は、入切りとも未付属です。
ただ、上位機は、1・2時間の切タイマーと6・7・8時間の入タイマーが付属します。
加湿運転は、温度センサーを利用して55%を目指して加湿する方式です。
バイメタル式温度センサーで温度を正確には測れないため、専用の加湿器より精度は落ちます。
ただ、先述のように、この部分の限界は他社の加湿機能付セラミックファンヒーターの多くもそうなので、比べて劣るわけではないです。
加湿量は、室温20度として、強運転で600mL/h、弱運転で250mL/hです。
連続運転にしておくと、弱運転で380mL/hです。
シャープには少し負けるものの、パナソニックと同水準です。
タンク量は、2.5Lですので、平均値と言えます。
多くも少なくもなく、必要十分でしょう。
一方、本機も加湿機能の単独運転もできますが、方式的に加湿だけでも670Wは使うため、光熱費的には不利です。
単独運転させたい場合は、前編で見たダイニチ機の気化式以外は、あまりオススメできません。
マイナスイオン発生機能は、付属です。
ただし、無名のイオンで、発生量も、それに基づく効果も未記載です。
フィルター JKC125D1-F
¥1,709 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
お手入れは、他社に比べてもあまり工夫がないです。
押し洗いできないジャバラ式フィルターです。
シャープと異なり、常時水に浸かっている形式で、ダイニチと違って、銀イオンなどでのヌメリ対策もないです。
交換頻度は、3シーズンですが、フィルターのニオイや水のヌメリに対する特別な対策がなです。定期的に洗い忘れた場合は、ニオイが取れにくく、他社より交換スパンは短いでしょう。
交換用フィルターも、シャープに比して、さほど安くないです。
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以上、アイリスオーヤマの JKC125D1の紹介でした。
他社の型落ち機とだいたい同じ水準ですので、安いです。暖房部分の仕様も、そう大きく他社とは変わらないです。
ただ、加湿機能付きで最も重要なのは、メンテ性で、その部分に少し弱さを感じます。
【2023年発売】
【タイマーなし】
42・アイリスオーヤマ ACH-SM12A-H
42・アイリスオーヤマ ACH-SM12A-W
42・アイリスオーヤマ ACH-SM12A-T
¥8,940 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【タイマーあり】
43・アイリスオーヤマ KCH-SM121-T
43・アイリスオーヤマ KCH-SM121-W
¥14,080 楽天市場 (1/8執筆時)
【2021年発売】
【タイマーなし】
44・アイリスオーヤマ JCH-12TDS1-H
44・アイリスオーヤマ JCH-12TDS1-W
44・アイリスオーヤマ JCH-12TDS1-R
¥8,300 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
45・アイリスオーヤマ ACH-SM12TA-W
¥7,700 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【タイマーあり】
46・アイリスオーヤマ KJCH-12TDS1-H
46・アイリスオーヤマ KJCH-12TDS1-W
¥9,878 楽天市場 (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
消費電力;強1200W 弱800W
イオン放出:
センサー:人感センサー
サイズ:幅約17.5×奥行19.1×高さ37.1cm
KJCH-12TDS1などは、アイリスオーヤマのセラミックファンヒーターです。
こちらは、加湿機能がないモデルです。
新旧両機種ありますが、外観色の構成以外は同じです。
ただ、切タイマーが付属する上位機が一部あることだけ注意してください。
その他の性能は同じですので、上位機をベースに説明していきます。
本体サイズは、幅17.5×奥行19.1×高さ37.1cmです。
他社にも見られた長細いタイプです。小部屋の「メイン暖房」というより、足全体に向けたピンポイント暖房を得意とするモデルと言えます。
クラシックで実用的なデザインではありますが、テレワークを含めた、足もとの補助暖房には最適なデザインです。
適用畳数は、木造6畳、コンクリート8畳です。
暖房のパワーは、1200Wです。
本機も、風速が強いことも強調されます。
静音性は、非開示です。
先述のように、ここは、パワーや風速とバーターなので、何らかの情報は欲しいところです。
タイマーは、2時間までの切タイマーのみ搭載です。
センサーは、人感センサーが搭載です。
その場合、作動するまでの時間(10分/5分/90秒)を3段階で設定できるのは結構よい工夫に思えます。
再び人を感知すると作動する仕組みです。
3時間の切り忘れ防止もあるので、安全性は高いでしょう。
センサーの検知範囲は、本機も左右90度、上下60度で、前方2メートルです。
イオン発生機能などは、装備しません。
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以上、アイリスオーヤマのKJCH-12TDS1 の紹介でした。
値段からすると、人感センサーが付属する部分は評価できます。センサー付きで安めの足もと暖房として、値段面で選択肢にできそうです。
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このほか、アイリスオーヤマからは、加湿機能が付かないセラミックファンヒーターとして、以下のような製品があります。
順番にみておきます。
【2022年発売】
47・アイリスオーヤマ ACH-S12A-P
47・アイリスオーヤマ ACH-S12A-W
47・アイリスオーヤマ ACH-S12A-H
¥8,900 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【2021年発売】(旧機種)
48・アイリスオーヤマ CH-12TDS1-H
48・アイリスオーヤマ CH-12TDS1-W
48・アイリスオーヤマ CH-12TDS1-R
¥8,280 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
48・アイリスオーヤマ ACH-S12A-W
¥8,061 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
消費電力;1200W 800W 600W
イオン放出:
センサー:
サイズ:幅約17.5×奥行19.1×高さ37.1cm
第1に、 CH-12TDS1などです。
先ほどの機種と形状が似ますが、人感センサーが未付属の下位機です。
風量が若干弱めになりますが、その代わり「静音モード(600W)が付属します。
ただし、騒音値は非開示ですし、出力を弱めれば、どの機種も、普通静かになります。
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【2023年11月発売】
49・アイリス PCH-M12B-W
49・アイリス PCH-M12B-P
49・アイリス PCH-M12B-A
¥7,556 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【2022年発売】
50・アイリス ACH-M12A-W
50・アイリス ACH-M12A-H
50・アイリス ACH-M12A-P
50・アイリス ACH-M12A-V
¥6,998 楽天市場 (1/8執筆時)
51・アイリス KCH-M121-H
51・アイリス KCH-M121-W
¥10,978 楽天市場 (1/8執筆時)
【2020年発売】
52・アイリス PDH-1200TD1-W
52・アイリス PDH-1200TD1-P
52・アイリス PDH-1200TD1-A
¥8,500 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
【2020年発売】
53・アイリス PDH-1200TD1-T
53・アイリス PDHM2-120TD1-T
53・アイリス KJCH-12TD5-D
¥11,048 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
消費電力;1200W 800W 600W
イオン放出:
センサー:人感センサー
サイズ:幅約26.1×奥行13.5×高さ38.5cm
第2に、ACH-M12Aなどです。
特定店向けに型番を分けるので、かなりの数があります。
ただ、旧機種を含めて、性能自体は同じです。
本体サイズは、幅26.1×奥行13.5×高さ38.5cmです。
形状は、奥行がないタイプです。
写真のように、吹き出し口が低めの配置です。
したがって、足もと中心に暖かい部分が相違点です。
発売時はテレワーク需要もあり、仕事椅子に座った際に、下半身全体が暖かいことを重視している点、コロナ禍以前の設計とは異なるように思います。
例えば、トイレや洗面所など用としても、ニーズがあるでしょう。
タイマーはないですが、パワーも1200Wと十分です。
人感センサーも付属なので、予算によっては、格安機として選んでもOKです。
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【2023年12月発売】
【人感センサーあり】
54・アイリスオーヤマ PCH-MSW12B-W
¥9,980 楽天市場 (1/8執筆時)
【人感センサーなし】
55・アイリスオーヤマ PCH-SW12B-W
56・アイリスオーヤマ PCH-SW12B-H
¥9,980 楽天市場 (1/8執筆時)
【2022年発売】
【人感センサーあり】
57・アイリスオーヤマ JCH-12TDSW1-W
¥8,980 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
消費電力;1200W 800W 600W
イオン放出:
センサー:人感センサー
サイズ:幅約26.0×奥行18.5×高さ41.0cm
第3に、JCH-12TDSW1などです。
1つ上の製品と同じ仕様ですが、左右の首振り(80度)度ができる機種もあります。
サイズは、回転機構がある部分で、少し大きくなります。
2-3・ドウシシャの電気ファンヒーター
つづいて、日本のドウシシャの製品です。
中堅家電メーカーですが、一風変わった付加機能があるユニークな家電を結構だします。
【2023年発売】
58・ドウシシャ Pieria CHY-062J
¥6,250 楽天市場 (1/8執筆時)
ブラック:CHY-062J-BK
モカ:CHY-062J-MC
ホワイト:CHY-062J-WH
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:
出力切替:600W/300W
イオン放出:
センサー:人感センサー
本体サイズ:幅13.5×奥行16×高24.5cm
CHY-062J は、ドウシシャが販売する、セラミックファンヒーターです。
本体サイズは、幅13.5×奥行16×高24.5cmです。
写真の通り「超小型」です。
とくに、幅方向には全社通しても最も省スペースと言って良い形です。
適用畳数は、示されません。
暖房のパワーは、最大で600Wです。
パワーやファンを含めて、「足元暖房」の域を少なくとも超えない製品です。
一方、本機は送風範囲を拡げるために上下自動スイング機能があります。
上向きに30度、下向きに5度の範囲です。
その部分で言えば、足もとを中心としつつも、下半身ほどまではあたたかくできそうです。
センサーは、人感センサーを搭載です。
前後左右60度の到達距離が1メートルですが、キッチン利用なら問題ないです
一方、人感センサーを利用する場合、首振りは利用できない仕様です。類似の家電の場合、一旦「止まって」検知動作をするものもありますが、そういったことはしません。
タイマーは、1・2・4時間の切りタイマーと、12時間後の自動オフです。
自動オフの時間は他社より長めです。
イオン放出装置は、未付属です。
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以上、ドウシシャのCHY-062J の紹介でした。
キッチン用の暖房器具と考えたら、超小型ですし需要はあるかと思います。
コンロで上半身はあたたかい場合も多いでしょうし、よさげに思えます。ただ、人感センサーと首振りが併用できないのは、かなり不便で改善の余地はあります。
また、この用途で(本機で)温まりたいならば【遠赤外線ヒーターの比較】で書いたような暖房器具のほうが、速暖性があって良いとは言えます。
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【2023年発売】黒はCHY-063-BK
59・ドウシシャ CHY-063-MC
¥4,358 楽天市場 (1/8執筆時)
このほか、同じく600Wと出力が弱いタイプとして、CHY-063の発売もあります。
こちらは、オフィスの足元暖房を想定した機種です。
他社にもこのコンセプトの機種はありますが、こちらはサイズほか、リモコンが付属する部分が気が利いています。
ただ、小さくパワーほか送付範囲もそこそこです。こらも「暖房手段」としては、【足元暖房の比較記事】でみているような、他方式と比べても良いかなと思います。
【2023年発売】
60・ドウシシャ Pieria CHY-101J-WH
¥7,831 楽天市場 (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜4畳 コンクリ〜6.5畳
出力切替:1000W 600W
イオン放出:
センサー:人感センサー
本体サイズ:幅20.5×奥行13×高39cm
CHW-101Jも、ドウシシャが販売する、セラミックファンヒーターです。
本体サイズは、幅20.5×奥行13×高39cmです。
本機はユニークな形状で「コーナースペース」を活かす形状です。
適用畳数は、木造4畳 コンクリート6.5畳です。
暖房のパワーは、最大で1000Wです。
このあたりは用途性に合わせ、必要距離の短さを稼ぐための、意味のあるパワーダウンでしょう。
センサーは、人感センサーを搭載です。
本機も、前後左右60度の到達距離が1メートルなので、感度はあまり長くないです。
ただ、製品的に広い場所で使うものでもないため、本機については、これで良い感じもあります。
タイマーは、1・2・4時間の切りタイマーと、12時間後の自動オフです。
イオン放出装置は、未付属です。
活性炭を用いた消臭フィルターを装備しますが、こちらは消耗品です。
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以上、ドウシシャのCHW-101Jの紹介でした。
「スキマ家電」として、ニッチなニーズがあるでしょう。
マイコン制御もせずシンプルなダイヤル式ながら、人感センサーもあるので、使い勝手も良いかと思います。
【2021年発売】CHY-125IV
61・ドウシシャ Pocara CHY-125-IV
¥8,532 楽天市場 (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:
出力切替:1200W 800W
イオン放出:
センサー:
サイズ:幅27.5×奥行15×高44cm
Pocara CHY-125も、ドウシシャが販売する、セラミックファンヒーターです。
本体サイズは、幅27.5×奥行15×高44cmです。
これも相当ニッチな家電で、上部の風向を、上下に向けて利用することを想定しています。
上に45度、下に25度の範囲で調整できます。
ようするに、洗濯物を乾かすが得意です。ハンドルも付くので、持ち運んで利用するにも便利です。
適用畳数は非開示です。
用途的に、ポイント送風をするものなので、問題ないです。
暖房のパワーは、最大で1200Wです。
センサーは、未装備です。
タイマーは、1・2・4時間の切りタイマーと、8時間後の自動オフです。
イオン放出装置は、未付属です。
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以上、ドウシシャのPocara CHY-125の紹介でした。
アイデア商品ですが、洗濯物を乾かすのに1200Wを費やすのは、正直、省エネではないです。
この点で言えば、【衣類乾燥除湿機の比較記事】の方が年中使えて良いのですが、冬場に限定して考えると、この方式も「あり」かなとは思います。
ただ、多用途性で言えば【布団乾燥機の比較記事】で書いた製品も似たようなことができるため、一緒に比較してみても良いかと思います。
2-4・山善の電気ファンヒーター
続いて、日本の山善のセラミックファンヒーターです。
日本の輸入商社で上場企業です。季節家電に強みがあります。
【2018年発売】DSF-VS12(W)
【人感センサー+室温センサー】
62・山善 DSF-VS12
¥(9,980) 楽天市場 (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
出力切替:1200W 600W
イオン放出:
センサー:室温・人センサー
サイズ:幅26×奥行13.3×高さ40cm
DSF-VS12は、山善の販売する センサーセラミックファンヒーターです。
同社の中では大風量モデルとされます。こちらは、加湿機能が伴わないタイプです。
本体サイズは、幅26×奥行13.3×高さ40cmです。
サイズは平均的と言えますが、背は少し高めです。
適用畳数は、メーカー非開示です。
しかし、暖房出力が1200Wである点から言えば、木造6畳、コンクリート8畳まで対応可能です。
ただ、本体幅(吹き出し口)から言えば、小部屋用のメイン暖房というより、ピンポイント暖房(補助暖房)的な製品でしょう。
タイマーは、切タイマー(1/2/4時間)は搭載です。
5時間のオートオフに対応します(人感センサー利用時は12時間無感知の場合)。
センサーは、人感センサーと室温センサーがダブルで搭載です。
人感センサーは、人の出入りを感知して、一定時間後に停止する仕様です。
未検知状態で45秒で反応し1分後に消える仕組みで、他社より反応は速いです。
センシングの範囲は、上表の通りです。他社は、2メートルとスペックを出している場合が被いですが、山善は3メートル以内と長めです。
実際、強めのセンサーかどうかは不明です。
一般的に言って、大風量でも2メートルほどしか暖風は届かないですし、人感センサーは、暖められたカーテンのゆれほかで誤動作もありえるため、強ければ強いほど良いわけでもないです。
室温センサーは、5段階(16度から28度まで3度刻み)で設定できますので、デロンギ機に次いで柔軟です。強弱も2段階で調整できます。
自動運転も対応します。
設定温度より高くなると、弱運転、あるいは停止するので「賢い」です。
ただ、本機の場合、温度設定し、自動運転をする場合、人感センサーは使えない仕様です。
おそらく、温度を保ちたいならば「止めるな」という発想でしょうが、不意の消し忘れの防止を含めて併用したいシーンは考えられるかと思います。
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以上、山善のDSF-VS12紹介でした。
ダブルセンサー搭載で、温度設定ができるなど、見どころがある製品です。ただ、自動運転と人感センサーの平行利用ができない仕様は、それでも注意点でしょう。
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なお、山善からはいくつか、兄弟機が出ているので紹介しておきます。
【2018年発売】DHF-S12(B)
【室温センサーのみ】
63・山善 DHF-S12
¥7,980 楽天市場 (1/8執筆時)
【人感センサーのみ】DSF-S121(W)
64・山善 DSF-S121
¥7,480 楽天市場 (9/22執筆
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳 コンクリ〜8畳
出力切替:1200W 600W
イオン放出:
センサー:上記参照
サイズ:幅26×奥行13.3×高さ40cm
第1に、DSF-VS12です。
1つ上でみた機種から、人感センサーを省いた機種です。
その代わり、センサーが合った場所に、室温表示などに使う表示部があるのが特長です。
あとは同じで、センサーを利用した自動運転も同じようにできます。
DSF-S121は、逆に、人感センサーを残し、室温センサーを省いた仕様です。
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結論的にいえば、先ほどみた両センサーを備えた上位機の場合でも、人感センサー・室温センサーの併用ができない仕様ですし、(上位機より安い)これらのモデルを選んでも良いかなと思います。
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【2022年発売】
【人感センサーあり】
65・山善 YKDSF-TK121(GG)
65・山善 YKDSF-TK121(GY)
¥6,470 楽天市場 (1/8執筆時)
【人感センサーなし】
66・山善 HF-J126-GY
66・山善 HF-J126-GG
¥5,038 楽天市場 (1/8執筆時)
67・山善 DF-J121(W)
67・山善 DF-J121(B)
67・山善 DF-J121(BM)
¥8,331 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:木造〜6畳/ コンクリ〜8畳
出力切替:1200W/600W
イオン放出:
センサー:上記参照
サイズ:幅26.5×奥行13×高さ38.5cm
第2に、YKDSF-TK121などです。
同社の格安機で、マイコン制御をしないメカ式のファンヒーターです。
上部のスイッチで強弱の運転を切り替えるだけのシンプルモデルです。
風量は、強弱とも一定です。
また、西日本(60Hz)だと、1100Wでの運転になるため、多少能力が弱まります。
24時間使える仕様ですが、消し忘れ防止がないのは、家庭用としてはネックです。
2-5・コイズミの電気ファンヒーター
続いて、日本のコイズミのセラミックファンヒーターです。
美容家電、調理家電なども有名な日本企業ですが、暖房家電も作ります。
【2024年発売】
68・コイズミ KPH-1246/W
¥9,503 楽天市場 (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:
出力切替:強1200w 弱1100W 弱700W
イオン放出:
センサー:室温・人感センサー
サイズ:幅36.0×奥行13.0×高さ31cm
KPH-1246/Wは、コイズミが販売するセラミックファンヒーターです。
加湿機能付きは未付属となります。
本体サイズは、幅36.0×奥行13.0×高さ31cmです。
各社のスリム型と比べて、やや幅広ですが、奥行は狭めです。
本体デザインは、若干見映えがしないのが、難点です。
適用畳数は、コイズミは、非開示です。
しかし、パワーから推定すれば、こちらも木造6畳、コンクリート8畳あたりの実力です。
吹き出し口の形状的には、リビング用のメイン機を想定したスリム型に思えます。ただ、説明書だと「8畳の部屋は暖まらず」、本機はスポット暖房であるとの記載があります。
ただ、スポット暖房としての風質の工夫はあまり見られないので、イマイチ位置づけがわかりにくい製品です。
暖房のパワーは、3段階切替であり、強1200W・中1100W・弱700Wです。
調整力は十分です。
静音性は、ただ、情報がないです。
センサーは、人感センサーと室温センサーが付属です。
人感センサーの感度は、前方2Mです。
人を2分検知しない場合、自動でオフ、検知するとオンになります。
室温センサーは、そこそこ高性能です。
20℃・24℃・28℃のと検知ができますので。
コイズミの場合、設定温度を超えると停止(待機)4℃以上低いと強運転、その後は、弱運転というプログラムです。
ただ、デロンギのようなサーミスタ式のセンサーではない(他社同様)ですので、温度はアバウトです。
タイマーは、1・2・3時間後に切る設定ができます。
5時間後自動オフもあります。
イオン放出装置は、ありません。
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以上、コイズミのセラミックファンヒーターの紹介でした。
出力が3段階で調整できるほか、おまかせモードの設定が、3つの温度帯でできるなどの部分が個性です。人感センサーもありますし、この価格帯の製品としては、装備が良いです。
若干幅広で、デザイン面で面白みの少ない外観ですが、そこが気にならないならば、機能面で選択肢にできそうです。
ただ、静音性の部分ほか、正確な適用畳数が示されない上で、先述の「6畳非対応」という説明が、かなり気になります。
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【2024年発売】
69・コイズミ KPH-1247/W
¥10,800 楽天市場 (1/8執筆時)
タイプ:セラミックファンヒーター
適用畳数:
出力切替:強1200w 弱1000W 弱750W
イオン放出:
センサー:室温・人感センサー
サイズ:幅52.0×奥行12.5×高さ26.5cm
なお、同社からは、さらに、幅広のKPH-1247/Wという製品の販売もあります。
サイズは、幅52.0×奥行12.5×高さ26.5cmです。
先ほどの製品に仕様は似ますが、写真のように、縦置き対応となります。
パナソニック(旧機)と同じですが、割とニーズはありそうです。
とくに横置きした場合は、ワイド送風なので、(横長の)リビング用のメイン機をとしてはよさそうです。ただ、幅52cmという本体は、人の移動を考えると、やや邪魔な感じはあります。
センサーは、本機も、人感センサー・温度センサーをダブルで装備します。
縦置きした場合、パネルも連動して、縦表示になるのは気が利いていると思いました。
こちらはリモコンが付属します。
送風口の風向が調整できるのと、横長にできる部部分で棚置きしやすそうなので、エアコンのように、棚などに、上置きする設置法はあり得るかもしれません。
一方、静音性は、非開示で、やはり、6畳は暖まらないと、スポット暖房であるいう註記が説明書に見られます。
2-6・シロカの電気ファンヒーター
続いて、日本のシロカのセラミックファンヒーターです。
機能面でなにかしら「ワンポイント」がある家電の企画が上手な日本企業です。
【2023年発売】
【タイマーなし】
70・シロカ ポカプラス SH-3D151
¥18,370 Amazon.co.jp (1/8執筆時)
タイプ:加湿セラミックファンヒーター
適用畳数:
出力切替:1000W (3段階)
加湿性能: 気化式(3Lタンク)
イオン放出:
センサー:温度・人感センサー
サイズ:幅21.0×奥行27.0×高さ35.0cm
SH-3D151は、シロカの販売する加湿セラミックファンヒーターです。
同タイプの他社機と違って、メイン暖房用というより、ピンポイント暖房用です。
本体サイズは、幅21.0×奥行27.0×高さ35.0cmです。
ボックスタイプの形状です。
適用畳数は、注意点です。
本機は、木造8.5畳、コンクリート14畳というスペックを出します。
しかし、こちらは、加湿機能についての話です。
暖房のパワーは、1000Wです(加湿時950W)。
最大パワーは弱く、吹き出し口も小さいです。
若干高めの吹き出し口ですし、近づけて使えば、足もとは暖かいという製品です。
風量は3段階で替えられますが、パワーは一定のようです。
静音性は、情報がないです。
センサーは、湿度センサーと、人感センサーが付属です。
人感センサーは、検知範囲があまり広くないです。
繰り返しますが、ピンポイント暖房としての設計です。
3分間人がいないとOFF、また検知するとONです。
湿度センサーは、シャープも装備でした。
加湿運転は、40%・50%・60%の段階で、調整できます。
ただ、湿度センサーでので、温度に合わせた湿度の調整はしないので、実際の湿度はアバウトでしょう。ただ、湿度センサーは、リモコン部分に搭載されます。
これは、本体付近の温度だと湿度が正確ではないので、リモコンに付属させたのだと思います。一工夫です。
ただ、常時(定時)リモコンから情報が本体に送信されるので、検知範囲にリモコンがないとブザーが鳴る仕様です。
また、赤外線ではなく、無線(2.4GHz)なので、レンジほかと干渉波ありえます。バッテリーは、単4電池1本です。通信規格が不明ですので、電池の保ちも分かりません。
タイマーは、1・2・3時間の切タイマーと、4・6・8時間の入タイマーが付属します。
入・切の同時設定はできません。
加湿量は、室温20度として、強運転で500mL/hです。
本機は、温度調整ができない(温風3段階調整)なので、弱運転はできないです。
タンク量は、3Lです。
若干大きい本体の利点で、少なくとも6時間は保ちます。
方式は、気化式です。
本機の場合、加湿単独運転時熱を使わずに使えます。
14W運転ですので、電気代は気にしなくて良いです。
お手入れは、水周りは、加湿トレーと水タンクのメンテが必要です。
一方、加湿フィルタの寿命は6ヶ月(ようするに1シーズン)です。
また、メンテ頻度が1週間と短く、ランプで督促されます。
加湿フィルタ(SH-3D100-HF)は直販で1650円、ヌメリ防止の銀イオンカードリッジ(SH-3D100-AG)が1700円です。
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以上、シロカのポカプラス SH-3D151の紹介でした。
肌のうるおいなどのため、ピンポイント暖房で、加湿があっても良いようには思います。
ただ、上に書いたように、むしろ欠点が目立つ機種です。とくに、メンテ性が悪く、消耗品費がかかりすぎなので、本体は安いが、手入れは面倒で、ランニングコストが悪いのは、注意点です。
今回の結論
セラミックファンヒーターのおすすめは結論的にこれ!
今日は、セラミックファンヒーターの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
3・セラミックファンヒーターの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
暖房出力 ★★★★★
加湿機能 ★★★★★
足元の暖かさ ★★★★★
節電性 ★★★★★
静音性 ★★★★★
お手入れ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く3回目記事(こちら )は、結論編です。
その上で、ここまで見た全製品から、いつものように目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!