【今回レビューする内容】 2022年 内蔵SSDドライブの性能とおすすめ・選び方:M.2 (Type2280) M.2 PCI-Express 3.0接続の製品:PCIe Gen3 Gen4 高速第3世代SSD 第4世代SSD
【紹介する製品型番】WD WD Blue SN550 WD RED SN700 WD Green SN350 サムスン 970 EVO サムスン 980 Intel SSD 670p Corsair MP400 CSSD-EG2VNQ キングストン CSSD-EG2VNQ ギガバイト M30 ADTEC ADC-M2D1P80 キオクシア EXCERIA Plus G2 EXCERIA G2 MSI SPATIUM M390 NVMe M.2 500GB 1TB
今回のお題
最新の内蔵SSDは、どの製品がおすすめ?
どもAtlasです。
今回は、2022年2月現在、最新のSSDの比較です。
1・内蔵SSDドライブの比較 (1)
接続:SATA(2.5インチ)
用途:HDDからの換装
速度:〜560MB/s
2・内蔵SSDドライブの比較 (2)
接続:M.2 PCI-Express 3.0
用途:SSDからの換装
速度:2000MB/s〜
3・内蔵SSDドライブの比較 (3)
接続:M.2 PCI-Express 4.0
用途:ゲーミングPC・PS5の高速化
速度:3200MB/s〜
4・内蔵SSDドライブの比較 (4)
接続:M.2 S-ATA
用途:古いノートPCの修理
速度:〜550MB/s
5・内蔵SSDドライブのまとめ 【結論】
=最終的なおすすめ製品の提案
今回は、このブログのSSDの比較記事全体としては、2回目の記事です。
第3世代SSDとなる、M.2 (Type2280)のPCI-Express 3 0接続の高速SSDを紹介します。
(直付け含む)最近のノートPCで多く使われるSSDタイプです。その交換用としてほか、デスクトップPC用としても、速度が欲しい場合は、使う方が多いです。
なお、規格としては、既にPCI-Express 4.0が登場していて、そちらの方が高速です。
端子が同じで互換するので、お持ちのPC側がPCI-Express 4未対応でも(最大速の理論値が上表のように落ちるだけで)PCI-Express 3 0まで対応のPCでも使えます。
ただ、PCI-Express 3 0のほうが、相対的に「安い」ほか、WDのサーバー用の高耐久モデルなどは、まだこの世代なので、スペック重視の場合も検討する価値がまだあります。
ーーー
なお、ハードディスクと同じ2.5インチサイズで、同じインターフェース(接続端子)で、気軽に交換できるS-ATAの内臓SSDは、1回目記事での紹介です。
また、「内蔵SSDドライブの選び方の基本中の基本」についても、1回目の冒頭で紹介しました。
端子などの形式の違いのが分からない初心者の方は、1回目記事(こちら)からお読みいただければと思います。
よろしくお願いします。
ーー
1-1:WD〈米国〉
1-2:サムスン〈韓国〉
1-3:インテル〈米国〉
1-4:コルセア〈米国〉
1-5;その他
というわけで、以下では、以上のようなメーカー順に、各社の製品を順番に比較します。
読出速度 ★★★★★
書込速度 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後に「結論」として、上表のポイントから目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
0・M2タイプの内蔵SSDの選び方の基本
0-1:書込・読込速度
0-2:耐久性と保証期間
0-2:廃熱構造
はじめに、M2タイプの内蔵SSDのスペック面からの「選び方の基本」を簡単に解説しておきます。
0-1・SSDの書込速度・読込速度
第1に、速度についてです。
規格上の最大速について言えば、PCI-Express 4 .0は、現状で7000MBバイト/秒ほどでるモデルが最高です。
PC側に対応スロットがない場合も、PCI-Express 3.0と互換するので、上表ほどの速度でつながります。
読込速度:3000MB/s
書込速度:2500MB/s
ランダム:400K/500K IOPS
速度的なスペックは、今回の記事では各製品について、以上のような数値を出しています。
読込速度・読込速度は、HDD(ハードディスク)の場合と同じですので、説明不要でしょう。
ただ、M2.SSDに場合は、ディスクが1秒あたりアクセスできる容量を示す、IOPS (I/O per Second)というランダムアクセス速度が公開されます。
実体に近いため、こだわる方は、この値を重視する方は多いです。
今回の記事でもスペックを比較しています。
400KB × 4KB(QD1)÷ 1000
=1600MB/s
普通の速度に当てはめる場合の、標準の計算式は以上です。
例えば、ランダム読込が400K IOPS(=40万)の場合です。
QD1基準の転送サイズ4KB(4キロバイト)とかけ算し、それをMB(メガバイト)に換算するために、1000で割り算すると、約1600MB/sとなります。
ただ、計算が面倒です。また、基本的に「読込速度込/読込速度」にだいたい比例するので、今回の記事では、(値がかけ離れて)注意するべき場合についてだけ、言及しています。
0-2・SSDの耐久性と保証
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB
第2に、耐久性と保証についてです。
保証期間については、ほぼ全てのブランドが「5年間保証」をつけています。
HDDより耐久性が高いので、この部分で差は付きません。
一方、M2タイプの内蔵SSDは、サーバー用などで、耐久性を求める方のために、書込耐久性(僧書込量)が明示されるのが普通です。
この数値が大きいほど「故障可能性」が低いです。
:300TBW(612GB)
:600TBW(1TB)
:1200TBW(2TB)
なお、同じシリーズのSSDの場合、例えば1TBの耐久性が600TBWだったら、2TBは1200TBWとなる「法則」なので、今回は1TBのSSDの場合の耐久性を示して比較しています。
0-3・SSDの廃熱
第3に、SSDの廃熱、とくに、ヒートシンクの有無です。
ノートPCでも、デスクトップでも、基本的には「なし」でOKです。
しかし、Eゲームやサーバー向きの製品は、高負荷時の速度低下を防ぐために、ヒートシンクが標準装備です。
ただ、形状が特殊になりますし、ケース自体の廃熱に問題ないならば、ゲームに使うにしても、(プロ以外は)普通のSSDでOKです。
どのゲームメーカーもそこまでスペックは要求はしていませんので。
ーーー
以上、内蔵SSDのスペック面からの「選び方の基本」を書きました。
これ以外にも、キャッシュや、節電性(低発熱性)など、見るべきところはありますが、細かい部分は、具体的な製品紹介の中で書いていきます。
1-1:WD〈米国〉
1-2:サムスン〈韓国〉
1-3:インテル〈米国〉
1-4:コルセア〈米国〉
1-5;その他
1-1・WDのSSDドライブの比較
では、具体的な製品の紹介をはじめます。
はじめに、米国のWD(ウエスタンデジタル)のSSDからです。
実質的に同会社である米国のSandiskのものも同時に紹介します。
ーーー
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントについては、赤字系で、イマイチと思う部分については青字系で、本文を記していきます。
【2020年】
【WD Blue SN550シリーズ】
【250GB】
1・WD Blue SN550 WDS250G2B0C
¥6,146 楽天市場 (2/19執筆時)
1・WD Blue SN550 WDS250G2B0C-EC
¥----- Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:950MB/s
ランダム:170K/135K IOPS
【500GB】
2・WD Blue SN550 WDS500G2B0C
¥7,085 楽天市場 (2/19執筆時)
2・WD Blue SN550 WDS500G2B0C-EC
¥7,980 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2600MB/s
書込速度:1750MB/s
ランダム:300K/240K IOPS
【1TB】
3・WD Blue SN550 WDS100T2B0C
¥13,150 楽天市場 (2/19執筆時)
3・WD Blue SN550 WDS100T2B0C-EC
¥13,468 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:1950MB/s
ランダム:430K/405K IOPS
【2TB】
4・WD Blue SN550 WDS100T2B0C
¥13,150 楽天市場 (2/19執筆時)
4・WD Blue SN550 WDS200T2B0C-EC
¥34,998 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2600MB/s
書込速度:1800MB/s
ランダム:360K/384K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB
WD Blue SN55は、米国のWDのWD Blue シリーズの製品です。
型番が2つづつありますが、一般流通とEC(Ecommerce)で型番を分けているだけで、同じ製品です。
WDは、SSDを含むストレージ全般については、「色」で目的を分けてくれているので「分かりやすい」です。
本機は「青色」なので、スタンダードな一般向きの製品であることを意味します。
ドライブの速度は、読込速度が2600MB/s、書込速度1800MB/sです。
HDDと比べると格段に速いですが、PCIe 3.0のSSDとしては格段に速いわけでもないです。
ただ、例えば上位のWD Blackシリーズは、「ゲーム用・デスクトップ用」の設計で、バッテリーの保ちや廃熱(消費電力)は度外視です。
一方、WD Blue シリーズについては、1TBモデルでもピーク時に4.9Wなので、20%節電です。
この部分への配慮が明確にカタログでも示されます。その点で、一般向きにはこれが良いです。
耐久性は、しっかり書き込み耐久性が明示されます。
1TBあたりで600TBWですので、堅牢です。
発熱しにくいだけ、より長持ちとも言えます。
保証期間は、5年間です。
---
以上、WD Blue SN55の紹介でした。
単純に下位機種としてみるだけでなく、消費電力の部分に注目すべき製品です。
その部分で、ノートPCには結構よいスペックに思います。
これは、バッテリーの保ちという部分ほか、廃熱が追いつかない場合、ノートPC自体のパフォーマンスも落ちると言えるからです。もちろん、ファンがしっかりしたゲーミングノートPCなどは、問題にならないでしょう。
ただ、ファンレス仕様のPCのかた、また、夏場にファンがガンガン回るのがストレスな方は、本機が良いでしょう。十分高速だと思います。
【2021年】
【WD RED SN700シリーズ】
【250GB】
5・WD Red SN700 WDS250G1R0C
¥9,005 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3100MB/s
書込速度:1600MB/s
ランダム:220K/180K IOPS
【500GB】
6・WD Red SN700 WDS500G1R0C
¥11,690 楽天市場 (2/19執筆時)
6・WD Red SN700 WDS500G1R0C-EC
¥19,888 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3430MB/s
書込速度:2600MB/s
ランダム:420K/380K IOPS
【1TB】
7・WD Red SN700 WDS100T1R0C
¥19,230 楽天市場 (2/19執筆時)
7・WD Red SN700 WDS100T1R0C-EC
¥19,888 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3430MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:515K/560K IOPS
【2TB】
8・WD Red SN700 WDS200T1R0C
¥38,145 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3400MB/s
書込速度:2900MB/s
ランダム:480K/550K IOPS
【4TB】
9・WD Red SN700 WDS400T1R0C
¥84,105 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3400MB/s
書込速度:3100MB/s
ランダム:550K/520K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:あり(8mm)
保証期間:5年間
書込耐久性:2000TBW/ 1TB
WD RED SN700シリーズは、アメリカのWDが販売するWD REDシリーズのSSDです。。
先述のように、Redシリーズは、速度より耐久性に重きを置く、サーバー向けの製品です。
耐久性は、実際、1TBで、2000TBWという圧倒的な数字で、壊れにくさが強調されます。
サーバー用ほか、このブログの【ケースNASの比較】でみた製品のうち、SSDスロットがある上位機などには適合的な製品と言えます。
ドライブの速度は、本機については、Black並に高速です。
ただ、WD Blackの最高峰は、PCIe gen4であり、そちらと比べると速度は「まずまず」な水準と言うことになります。Black最上位機は、回目記事(こちら)で見ています。
保証期間は、5年間です。
---
以上、WDのWD ReDシリーズの紹介でした。
ハードにアクセスするサーバー運用に耐えるものですので、とにかく「壊れにくい」という場合に第一の選択肢になります。
この方向性で強化しているもので、日本のデンキヤで手に入るのはこのモデルくらいですし、個人向けとしてもニッチなニーズがありそうです。
【2021年】
【WD Green SN350シリーズ】
【240GB】
10・WD Green SN350 WDS240G2G0C-EC
¥------ Amazon.co.jp (2/19執筆時)
10・WD Green SN350 WDS240G2G0C
¥4,667 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:900MB/s
ランダム:160K/150K IOPS
【480GB】
11・WD Green SN350 WDS480G2G0C-EC
¥5,947 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
11・WD Green SN350 WDS480G2G0C
¥6,262 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:1650MB/s
ランダム:250K/170K IOPS
【960GB】
12・WD Green SN350 WDS960G2G0C-EC
¥9,714 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
12・WD Green SN350 WDS960G2G0C
¥11,408 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:2400MB/
書込速度:1900MB/s
ランダム:340K/380K IOPS
【2TB】
13・WD Green SN350 WDS200T3G0C-EC
¥21,621 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
13・WD Green SN350 WDS200T3G0C
¥21,611 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3200MB/
書込速度:3000MB/s
ランダム:500K/450K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:3年間
書込耐久性:80TBW/ 1TB
WD Green SN350シリーズも、WDが販売する製品です。
ドライブの速度は、先ほど見たBlueに比べても落ちます。
先述のように、Greenのレーベルは実質WDの廉価版だからです。
耐久性は、特に注意点で、80TBW/ 1TBとかなり低いです。
保証期間は、3年間です。
WDの上位機は5年なので、やはり耐久性の弱さを反映しています。
---
以上、WD Green SN350シリーズの紹介でした。
とくに書き込み耐久性が相当悪いです。
同系列のキオクシア系(旧東芝系)の容量の刻みなので、そちらからの供給かと思いますが、あまりおすすめはしません。
1-2・サムスンのSSDドライブの比較
続いて、韓国のサムスンの内蔵SSDドライブです。
【Amazon限定】
【250GB】
14・サムスン 970 EVO MZ-V7S250B/EC
¥ 6,990 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:2300MB/s
ランダム:420K/380K IOPS
【500GB】
15・サムスン 970 EVO MZ-V7S500B/EC
¥ 10,990 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3400MB/s
書込速度:2300MB/s
ランダム:480K/550K IOPS
【1TB】
16・サムスン 970 EVO MZ-V7S1T0B/EC
¥ 15,670 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3330MB/s
ランダム:600K/550K IOPS
【2TB】
17・サムスン 970 EVO MZ-V7S2T0B/EC
¥27,253 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3330MB/s
ランダム:620K/560K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB
970 EVOシリーズは、サムソンの販売するm.2対応のSSDです。
先述のように、同社も自社で中身のNAND型メモリーごと製造できる会社です。
ドライブの速度は、WD REDシリーズに比すると言える速度です。
比較した場合、シーケンシャルアクセスには差はあまりないです。
ただ、ランダムアクセス(QD32 Thread4)で比較すると、すこし優位性もみられます。
なお、サムスンについては、より実体に即したQD1 Thread1も出していますが、WDのほうが分からないので、今回は比較しません。
消費電力は、1TBで、5.5W-6W前後なので、悪くないです。
耐久性は、1TBあたりで600TBWです。
サーバー用というほどではないにせよ、結構強いです。
保証は、こちらも5年間です。
ただし、TBWが尽きた場合も保証が終わります。
---
以上、サムソンの970 EVOシリーズの紹介でした。
速度的には(ここまで来ると)、WDと体感上の差はないでしょう。
WDの長年の実績を信頼するか、サムソンの誠実なスペック開示を評価するかは、甲乙つけがたい部分がありますので、個人的には、ある程度は価格で決めて良いかなとは思います。
【2021年】
【250GB】
18・サムスン 980 MZ-V8V250B/EC
¥ 6,545 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
18・サムスン 980 MZ-V8V250B/IT
¥ 5,980 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:2900MB/s
書込速度:1300MB/s
ランダム:170K/540K IOPS
【500GB】
19・サムスン 980 MZ-V8V500B/EC
¥7,354 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
19・サムスン 980 MZ-V8V500B/IT
¥ 7,280 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3100MB/s
書込速度:2600MB/s
ランダム:170K/540K IOPS
【1TB】
20・サムスン 980 MZ-V8V1T0B/EC
¥ 12,990 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
20・サムスン 980 MZ-V8V1T0B/IT
¥ 11,980 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:170K/540K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:V-NAND 3bit MLC
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB
SSD 980シリーズも、サムスンが販売する製品です。
こちらは、下位機種にあたります。
ドライブの速度は WD Blue シリーズのライバルとなるだろう下位機種です。
消費電力については、1TBで最大4.6 Wなので同じほどに優秀です。
一方、シーケンシャル速度は、本機の方が良く「そこそこ速い」のですが、ランダム読込が、サイズの大きいものでも高くないです。
耐久性は、1TBあたりで600TBWです。
保証は、5年間です。
やはり、TBWが尽きた場合も保証が終わります。
---
以上、サムスンのSSD 980シリーズの紹介でした。
速度的に、ややランダムアクセスの数字が悪い部分に注意が必要かと思います。
この部分が多少、ネックでしょう。
1-3・インテルのSSDドライブの比較
続いて、米国のインテルの内蔵SSDドライブです。
【2021年】
【Intel SSD 670pシリーズ】
【512GB】
21・インテル SSD 670p SSDPEKNU512GZX
¥6,299 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3000MB/s
書込速度:1600MB/s
ランダム:(110K/3150K IOPS)
【1TB】
22・インテル SSD 670p SSDPEKNU010TZX1
¥13,484 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:2500MB/s
ランダム:(220K/330K IOPS)
【2TB】
23・ インテル SSD 670p SSDPEKNU020TZX1
¥28,969 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:2700MB/s
ランダム:(310K/340K IOPS)
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:370TBW/ 1TB
Intel SSD 670pシリーズは、米国のインテルが発売するSSDです。
同社は、SSDも製造しますが、日本のデンキヤで一般向けに市販はしていないため、本機はPC専門店向けのバルク品(パーツ販売)だと思います。
ただし、こうしたものについても、保証は5年(限定保証)です。
ドライブの速度は、読込については高速ですが、書込は、各社の上位機と比べても「並」です。
一方、ランダムアクセス速度は、インテルはQD1表記ではないので、参考程度です。
耐久性は、1TBで370TBW/ですので、数値としてはあまり良くないです。
保証期間は、先述のように、5年間です。
---
以上、Intel SSD 670pシリーズの紹介でした。
値段的なライバルのWD Blueよりは少し安くて、速いので、選択肢になるとしたら主に値段ゆえでしょう。
年配層には「インテルはいってる」部分の安心感もありそうでが、ランダムアクセス速度がイマイチわからず、書込耐久性が低いのが、ネックです。
1-4・コルセアのSSDドライブの比較
続いて、米国のコルセアの内蔵SSDドライブです。
コルセア自体は中身は製造しませんが、ゲーミング関係に強いパーツメーカーとして世界的に知られます。
SSDについては、ヒートシンク付きのゲーミング用にプレゼンスがあり、廃熱にはこだわりがあります。
【2021年】
【1TB】
24・ Corsair MP400 CSSD-F1000GBMP400R2
¥14,592 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3480MB/s
書込速度:1880MB/s
ランダム:175K/470K IOPS
【2TB】
25・Corsair MP400 CSSD-F2000GBMP400R2
¥29,275 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3480MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:320K/710K IOPS
【4TB】
26・Corsair MP400 CSSD-F4000GBMP400R2
¥71,412 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3480MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:530K/710K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:200TBW/ 1TB
Corsair MP400シリーズは、米国のPCパーツメーカーのコルセアの販売する製品です。
帆布のマークは、古参のPC自作ユーザーには馴染みでしょう。
ドライブの速度は、読込速度についてはいずれのサイズも高速です。
ただ、1TBについては、書込が少し遅めです。
作りが、QLC(クアッドレベルセル)だからでしょう。
NANDを、3段3bitから4段4bitに重ねる最新技術(V-NAND 4bit MLC)ですが、キャッシュほかの工夫がない場合、速度面で不利な機種も多いです。
耐久性は、1TBで200TBW/です。
QLC機は、書き込み耐久性も悪くなる傾向です。
保証期間は、5年間です。
---
以上、 Corsair MP400シリーズの紹介でした。
基本的には、普及版といえ、コスパを重視して選ぶ機種でしょう。1TBはその意味で安いですが、先述のように、書き込み速度と、耐久性を見るとやや選びがたいでしょうか。
1-5・キオクシアのSSDドライブの比較
続いて、キオクシア(旧東芝メモリー)のSSDドライブです。
同社もNAND型メモリーの製造能力がある企業グループです。日本での販売については、バッファローに委託のようです。
【SSD-CKN3G2シリーズ】
【1TB】SSD-CK1.0N3G2/N
27・キオクシア EXCERIA G2
¥11,480 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2100MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:400K/400K IOPS
【2TB】SSD-CK2.0N3G2/N
28・キオクシア EXCERIA G2
¥---------- Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2100MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:360K/400K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:BiCS FLASH TLC
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:400TBW/ 1TB
EXCERIA G2 SSDは、キオクシアのSSDのスタンダードモデルです。
同社も多ラインアップで、グレードで色分けされます。
本機は、標準モデルで、WDで言えばブルーに相当するものです。
ドライブの速度は、ただ、WDと比べて少し弱めの数字です。
ただ、1TBモデルの消費電力が3.5 Wと良いので、発熱はしにくいでしょう
耐久性は、1TBあたりで400TBWです。
この部分も、WDの廉価版(グリーン)ほどではないにせよ、さほど強調できません。
保証期間は、5年間です。
ただし、ユーティリティで寿命(TWB)の割合がゼロになったらその部分で保証終了との記載があります。
なお、サポートは、販売元のバッファローです。
---
以上、キオクシア EXCERIA G2 SSDの紹介でした。
先述のように、WDブルーより多少スペックが伸びていない点で、値段勝負となるでしょう。
その点で言えば、平均的には少し「安め」ではあるので、緑とブルーの中間的なグレードと考えれば、良いかと思います。
ーーー
【2021年】
【SSD-CKNPG2/Nシリーズ】
【500GB】SSD-CK500N3PG2/N
29・キオクシア EXCERIA Plus G2
¥6,480 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
【500GB】SSD-CK500N3PG2/J
29・キオクシア EXCERIA Plus G2
¥8,077 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3400MB/s
書込速度:3200MB/s
ランダム:650K/600K IOPS
【1TB】SSD-CK1.0N3PG2/N
30・キオクシア EXCERIA Plus G2
¥12,480 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
【1TB】SSD-CK1.0N3PG2/J
30・キオクシア EXCERIA Plus G2
¥15,539 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3400MB/s
書込速度:3200MB/s
ランダム:680K/620K IOPS
【2TB】SSD-CK2.0N3PG2/N
31・キオクシア EXCERIA Plus G2
¥29,980 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
【2TB】SSD-CK2.0N3PG2/J
31・キオクシア EXCERIA Plus G2
¥29,980 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3400MB/s
書込速度:3200MB/s
ランダム:680K/620K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:BiCS FLASH TLC
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:400TBW/ 1TB
なお、キオクシアのPCI Express 3.0は、上位モデルも選べます。
本機の場合、速度的には、WD REDやサムスンサムスン 980シリーズ並で、ランダムアクセスの数字をふくめて、PCI Express 3.0では、最上位クラスです。
消費電力も、1TBモデルで6.7 W前後なので、このクラスの平均に収まります。
比較すると、書込耐久性のスペックは、1TBで400TBですからライバルよりやや落ちるものの、価格面でのメリット性は出ています。
予算を重視するならば、結構良いモデルかと思います。
1-6・その他のSSDドライブの比較
最後に、ここまでみた製品以外のメーカーのSSDドライブをまとめてみることにします。
【2021年】
【CSSD-EG2VNQシリーズ】
【500GB】
32・ CFD EG2VNQ CSSD-M2O5GEG2VNQ
¥5,480 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:1750MB/s
ランダム:(130K/370K IOPS)
【1TB】
33・ CFD EG2VNQ CSSD-M2O1TEG2VNQ
¥9,980 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:1750MB/s
ランダム:(130K/370K IOPS)
【2TB】
34・ CFD EG2VNQ CSSD-M2O2TEG2VNQ
(¥25,800) Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2400MB/s
書込速度:1750MB/s
ランダム:(130K/370K IOPS)
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:3年間
書込耐久性:150TBW/ 1TB
CSSD-EG2VNQシリーズは、日本のPCパーツ代理店のCFDが販売するSSDです。
中身のSSDを製造してはいないので、他社のものを積みます。
ただ、その部分では、キオクシア(BiCS4)と、Micron(Micron B27)のどちらかが使われるという、かなりアバウトな製品です。
ドライブの速度は、上表のように、WD Blue水準の「そこそこ」スペックです。
また、コントローラーは同じですが、SSD自体が2社供給なので、「最大値」に個体差はあるでしょう。
耐久性は、1TBで150TBW/です。
あきらかに低いです。
保証期間は、本機は3年間と短めです。
製造企業ではない弱点です。
---
以上、 CSSD-EG2VNQシリーズの紹介でした。
M2タイプの内蔵SSDでは、「最安級」です。
ただ、耐久性をはじめとして、スペックは高くないので、この部分では期待値は低いです。
中身のSSDの製造企業が特定されない部分も大きなネックです。
ーーーー
【2021年】
【CSSD-EG2VNQシリーズ】
【500GB】
35・キングストン NV1 SNVS/500G
¥5,830 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2100MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:
【1TB】
35・キングストン NV1 SSD SNVS/1000G
¥10,780 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2100MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:
【2TB】
35・キングストン NV1 SSD SNVS/2000G
¥20,680 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:2100MB/s
書込速度:1700MB/s
ランダム:
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:3年間
書込耐久性:記載なし
一方、米国のキングストンが販売するNV1 NVMe PCIe SSDも、「安さ自慢」の製品です。
ただ、中身のSSDの製造企業が非開示である上で、保証期間、耐久性も不明瞭です。
日本の販売歴も長い信頼性のある企業ですが、中身の分かるメーカーと大きな価格差もないですので、やや選びにくいといえばそうです。
ーーーー
【2021年】
【ギガバイト M30シリーズ】
【500GB】
36・ GIGABYTE M30 GP-GM30512G-G
¥9,000 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:308K/332K IOPS
【1TB】
36・ GIGABYTE M30 GP-GM301TB-G
¥19,510 楽天市場 (2/19執筆時)
読込速度:3500MB/s
書込速度:2600MB/s
ランダム:350K/302K IOPS
【共通の仕様】
メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 3.0
ヒートシンク:
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB
一方、台湾のPC機器メーカーのギガバイトもSSDを出しました。
こちらについては、スペック的に速度は速く、耐久性も高いですが、ランダムアクセス速度は、この価格の製品としては遅めです。
中身のSSDの製造企業も不明ですので、費用対効果において、あまり安いとは言えないでしょう。
---
【2022年】
【500GB】S78-440K070-P83 HD3331
37・ MSI SPATIUM M390 NVMe M.2 500GB
¥8,341 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3300MB/s
書込速度:2300MB/s
ランダム:300K/550K IOPS
【1TB】S78-440L650-P83 HD3330
37・ MSI SPATIUM M390 NVMe M.2 1TB
¥15,862 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
読込速度:3300MB/s
書込速度:3000MB/s
ランダム:420K/550K IOPS
メモリ:3D NAND
保証期間:5年間
書込耐久性:400TBW/ 1TB
なお、台湾のMSIも最近比較的安いSSDを出しました。
こちらについては、速度的には見どころがあり、保証も5年です。
中身は、おそらくサムスンからの調達に思えますが、価格的なメリットは、現状ではあまりなく、機能面でも特段目立つところはないです。
---
【2021年】
【240GB〜2TB】
38・ ADTEC ADC-M2D1P80
¥3,674〜 Amazon.co.jp (2/19執筆時)
128GB:ADC-M2D1P80-128G
256GB:ADC-M2D1P80-256G
512GB:ADC-M2D1P80-512G
1TB:ADC-M2D1P80-1TB
読込速度:1800MB/s
書込速度:600MB/s 1200MB/s
ランダム:不明
メモリ:3D NAND
保証期間:3年間
書込耐久性:
なお、日本のADTECも比較的格安なSSDを輸入します。
ただ、中身の製造メーカーほか、書込耐性などのスペックが非開示です。
次回に続く
内蔵タイプのSSDドライブのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、内蔵SSDドライブを比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もうすこしだけ「続き」ます。
5・内蔵SSDドライブのまとめ 【結論】
=最終的なおすすめ製品の提案
読出速度 ★★★★★
書込速度 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の5回目記事(こちら)は、「結論編」です。
今回紹介した製品をふくめて、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
引き続き、よろしくお願いします。
5回目記事は→こちら !