【今回レビューする内容】2025年 ノンブランド系の激安4Kテレビの性能とおすすめ・選び方
【比較する製品型番】オリオン OLS50RD10 OLS50RD10C OLS55RD10 OLS55RD10C OLS65RD10 OLS65RD10C OLS75RD10 OLS75RD10C マクスゼン maxzen MVU43CH06 MVU50CH06 MVU55CH06 MVU55CH06 MVU75CH06 JU50G7EG JU55G7EG JU65G7EG JU75G7EG グリーンハウスGH-GTV50A-BK GH-TV50E-BK KEIYO RCA RCA-50TUH1
今回のお題
激安4K液晶テレビのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今回は、2025年4月現在、最新の4K液晶テレビの比較の9回目記事です。
主にネット販売でプレゼンスのある新興ブランド(オリオン・マクスゼンほか)が発売する4K液晶テレビを中心に紹介します。
1・4K液晶テレビの比較【導入編】
:選び方の基本の説明
:東芝・レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
:アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
:ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
:ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
:ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
:Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
:TCL TV〈中国〉
8・アイリスの4K液晶TVの比較
:アイリスオーヤマ〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
:オリオン〈日本〉
:マクスゼン〈日本〉 ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめの提案
なお、全般的な「4Kテレビの選び方の基本」は、1回目記事の冒頭(こちら)に書きました。
そちらを先にお読みいただいた方が、わかりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各製品を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案する型式で書いていきます。
9-1・オリオンの4K液晶TVの比較
はじめに日本の老舗テレビメーカーのオリオンからです。
現在はテレビ部門については、日本の家電メーカーのドウシシャが売っており、修理などのアフターサポートもそちらです。
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なお、以下では、前回同様に、Atlasのおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書きます。
【2024年11月発売】
【50インチ】
1・オリオン OLS50RD10
¥55,143 楽天市場 (4/11執筆時)
2・オリオン OLS50RD10C
¥56,980 楽天市場 (4/11執筆時)
【55インチ】
3・オリオン OLS55RD10
¥64,366 楽天市場 (4/11執筆時)
4・オリオン OLS55RD10C
¥67,800 楽天市場 (4/11執筆時)
【65インチ】
5・オリオン OLS65RD10
¥92,029 楽天市場 (4/11執筆時)
6・オリオン OLS65RD10C
¥89,800 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】
7・オリオン OLS75RD10
¥104,800 楽天市場 (4/11執筆時)
8・オリオン OLS75RD10C
¥138,000 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:非開示
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送用チューナー:
SMART TV seriesは、ORIONの販売する4K液晶テレビです。
ブラウン管時代からの老舗のTVブランドで、格安品に強かった日本企業です。2019年にドウシシャの傘下になってからは「越前市ブランド」であることを強調しています。
流通ルートで、型番が変わりますが、性能は同じです。
液晶パネルは、非公開です。
VAだとは思いますが、何とも言えません。
パネルまで気にする人に向けたモデルではないと言えます。
バックライトは、形状から直下型です。
4Kチューナーは、本機も非搭載です。
HDR10は、HLG・DolbyVisionを含めて対応です。
画像エンジンは、細かい説明が一切省略です。
画質の自動調整も、同様です。
倍速液晶も、省略です。
ただ、TCLと同じで、MEMC(Motion Estimation & Motion Compensation)でフレーム補完技術を搭載をします。
録画機能は、他社同様に、外付ハードディスクの増設に対応できます。
ダブルチューナーなので裏番組の録画に対応できます。
番組表は、大手に較べては課題と言えます。
録画も含めジャンル検索はできますが、例えば俳優名を指定したようなサーチは不可能です。
ネット動画サービスは、こちらはしっかりGoogle TVを搭載する仕様です。
各社のスマートテレビと同じです。
スピーカーは、総計20Wです。
特段の工夫はないですが、バーチャルでドルビーアトモスには対応します。
音声アシスタントサービスは、Google Assistant搭載です。
リモコンボタンと搭載マイクで呼び出す方式です。
HFR(ハイフレームレート)は、非対応です。
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以上、ORIONのSMART TV seriesの紹介でした。
画質にこだわらない方に向けた、Google TV&チューナー搭載機といえます。
実際安めですが、TCLなどの海外勢は、しっかりパネルの出自を示した上で、それなりの画像エンジンを積んで、だいたい同じ価格です。
それをふまえると、製品を企画したのが国内メーカーという部分に、どれほどの価値を見いだせるかという話になるでしょう。
なんとなく製造元(OEM元)はTCLのような感じはする機種ではありますが。
やはり、メーカーの色が出る画像処理部分になにかしら言及がないと、性能では選びにくいと思います。
9-2・Maxzenの4K液晶TVの比較
続いて、Maxzenブランドのテレビです。
こちらは、大手EC企業のプレモア(以前のA-PRICE)が販売する黒物家電のブランド名となります。
【2024年発売】
【43インチ】
【178° 9.5ms】
9・maxzen 06シリーズ MVU43CH06
¥39,980 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】】
【178° 9.5ms】
10・maxzen 06シリーズ MVU50CH06
¥49,980 楽天市場 (4/11執筆時)
【55インチ】
【178° 6.5ms】
11・maxzen 06シリーズ MVU55CH06
¥55,980 楽天市場 (4/11執筆時)
【65インチ】
【178° 6.5ms】
12・maxzen 06シリーズ MVU65CH06
¥89,800 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】
【178° 6.5ms】
13・maxzen 06シリーズ MVU75CH06
¥119,980 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
パネル:VA
バックライト :
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送用チューナー:
MVU43CH06 などは、Premoaがマクスゼンブランドで販売するテレビです。
同社が参入当初から売っている06シリーズの最新機になります。
格安ですが、こちらはチューナー内蔵型です。
液晶パネルは、種類は不明です。
この部分が旧機との大きな違いです。
最近、同社のTVはパネルの詳細情報が一切非開示になりました。
おそらく、50インチまではVAでしょう。それ以上は、IPS系を生産できる中小の「ジェネリック」パネルかなにかだと思います。コントラスト比の情報開示もなくなったので、種類は分かりません。
RGBカラーではなく、画質の劣るIPSの廉価版(RGBW)の可能性は排除できません。
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結論的にいえば、旧機と違って、スペックから選べる(選ばせる)製品ではなくなりました。正直、製品としての信頼度は、ノンブランド品と変わりません。
公平を期して言えば、以前は、業界標準の視野角178°を下回る、視野角170°の製品を一部サイズで出していました。それは取りやめています。
視野角アー全機種とも178°で統一されたので、その部分の信頼性が向上しています。
バックライトも、仕様が不明です。
おそらく、直下型ではあります。
しかし、旧機と違って輝度スペックが非開示なので、格安機として、標準的な輝度がだせるスペックかは、何とも言えません。
4Kチューナーは、非搭載です。
HDR10技術は、一方搭載です。
HLGにも対応できますが、新4K放送チューナーは付きません。
画像エンジンも、性能が不明です。
ただ、画像処理の方法などについては、未記載です。
これは、同じように、東芝系のエンジンを利用する他社もですが、数世代前のもので、画質調整力において値段差分の差はあります。
画質の自動調整もできません。
倍速液晶も、省略です。
録画機能は、他社同様に、外付ハードディスクの増設に対応できます。
ダブルチューナーなので裏番組の録画に対応できます。
番組表は、割と視認性が良いです。
この部分の仕様は変わらないので、おそらく、今回も旧東芝系のシステムです。
ネット動画サービスは、対応です。
他社同様に、Google TVを搭載する形です。
スピーカーは、総計20Wです。
特段の工夫はないですが、3Dサラウンドのドルビーアトモス規格には対応します。
ゲームや、サブスクの映画など対応音源を再生する場合、縦方向の拡がりを含めた音響を楽しめます。
一方、地デジ・4K放送などの「普通のステレオ音源」を「3Dサラウンド」にするような機能性はないです。
音声アシスタントサービスは、Googleアシスタントで対応します。
他社の格安機と同じで、リモコンのボタンを押しながらの操作です。
修理は、マクスゼン自体のサポートセンターで自社請負のようです。
ただし、発送修理のみで、訪問修理網はないです。
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以上、マクスゼンのMVU43CH06 などの紹介でした。
保証性の高い日本企業が売る製品ですが、パネル情報の開示がほとんどなくなったので、選ぶ際、出所が不明な「ノンブランド品」との差がほぼなくなってしまった感じがあります。
テレビは、パネル・バックライト・画像エンジンの質で、画質が決まる部分が大きいです。日本の大手も全ての情報を開示するわけではないですが、TV製造企業以外の製品の安めだと、やはり気になります(特に輝度)。
格安機は【ハイセンスの比較記事】・【TCLの4Kテレビの比較記事】で見たような2社がやはり強いです。価格もそう大きく変わらい上で、パネル・バックライト・画像エンジンの部分に機能性があり、性能をしっかり示しています。
2社とも日本での自前の修理網もある部分も保証面の違いです。「格安機」はとくに、(必要なジャンルではありますが)グローバルなテレビ製造企業の強みをとくに感じます。
【2023年11月発売】
【50インチ】9.5 ms 178°
14・MAXZEN CHiQ JU50G7EG
¥44,880 楽天市場 (4/11執筆時)
【55インチ】6.5 ms 178°
15・ MAXZEN CHiQ JU55G7EG
¥86,980 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【2024年発売】
【65インチ】6.5 ms 178°
16・MAXZEN CHiQ JU65G7EG
¥86,980 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【75インチ】6.5 ms 178°
17・MAXZEN CHiQ JU75G7EG
¥117,980 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
パネル:
バックライト :
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送用チューナー:
JVUDS06シリーズも、マクスゼンの製品です。
23年から登場のCHiQ (チック)シリーズに属します。
パネルは、広視野角(178°)・高輝度という以外詳しいスペック情報がないです。
おそらく、50インチはVAでしょう。あとは、IPS系を生産できる中小のジェネリックパネルの可能性があります。
ただ、RGBカラーではなく、画質の劣るIPSの廉価版(RGBW)の可能性は排除できません。
ネット動画サービスは、ただ、しっかり(純正の)Google TVを搭載です。
オリオン機で説明しましたが、Android TVの上位互換で、コンテンツ(番組)を、動画サービスを超えて「串刺し検索」できます。駆動も一般的により良い(軽い)です。
画像エンジンは、やはり、説明がないです。
スピーカーは、20Wです。
ドルビーアトモスは対応できます。
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以上、マクスゼンのJVUDS06シリーズの紹介でした。
Google TV搭載という魅力がある一方、パネルスペックには謎が多いです。スペック的に未判明の部分があるのがネックでしょう。
9-3・その他の4K液晶TVの比較
最後に、先ほど触れたTCLの製品ほかここまでみた製品以外で目に付いたものをざっくりですが、みておきます。

【2023年8月発売】
【50インチ】
【178° 8ms 280nit 5000:1】
18・グリーンハウス GH-GTV50A-BK
¥58,785 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
ネット動画:Google TV
19・グリーンハウス GH-TV50E-BK
¥45,495 楽天市場 (4/11執筆時)
ネット動画:
パネル:VA
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送用チューナー:
GH-GTV50A-BK は、グリーンハウスがだす、4Kテレビです。
同社は、日本のPC周辺機器メーカーです。
パネルは、VAで直下型です。
スペック的は、5000:1のコントラスト比、280カランの輝度、8msの応答速度です。
視野角もいじっておらず、VA標準の178°です。
ただ、やはり、画像エンジン周りの説明はありません。
ネット動画サービスは、Google TVで対応です。
ただ、下位機はこの部分が省略になっています。
スピーカーは、20Wです。
4Kチューナーも、非搭載です。
そのほか、テレビメーカーではないので、番組表などのUIもイマイチです。
HDR10には、対応です。
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以上、グリーンハウスのGH-GTV50A-BKの紹介でした。
Google TVを搭載している点、パネルの種類が明確な点が評価できます。パネルスペック自体も、高性能ではないですが、一般的な格安VAの水準はあります。
ただ、TCLやハイセンスなど、日本に訪問修理網がある企業の入門機と、さほど値段は変わらないのは、今回見ているノンブランド系の他社と同じです。
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このほか、他社機を含めて、Google TV、あるいは、(下位の)Android TV搭載の格安機を確認しておきます。
【2024年発売】
【50インチ】
【178° 9.5ms 250nit 5000:1】
20・KEIYO NewBridge by oboni OBN-50TUD1
¥52,800 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:VA
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送用チューナー:
第1に、RCA(慶洋エンジニアリング)のoboni OBN-50TUD1です。
格安カーナビほか、パネルを利用する家電を多く輸入販売している企業です。
OBONIというブランド名で売られる同社の製品です。
Atlasは知らないですが、ヨーロッパでテレビを500万台売った「ブランド」と触れ込みです。(少なくとも)大手ではないので、英語検索では出てきませんでした。東・南欧かなと思います。
いずれにしても、B-CASカードの関係でKEIYOの製品として売られています。
パネルは、VA方式の直下型です。
スペックも公開されますが、グリーンハウスより輝度と応答速度の部分で少し負けます。
エンジンは、詳しい説明がないです。
ネット動画サービスは、ただ、Google TVが搭載です。
スピーカーは、総合20Wです。
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結論的にいえば、画質補正的な部分のスペックが不明なので、やはり、画質で選ぶ機種ではないでしょう。実際「ジェネリック」という触れ込みで売っているテレビです。
【2023年発売】
【43インチ】(執筆時在庫なし)
【178° 9.5ms 250nit 5000:1】
21・KEIYO RCA RCA-43TUH1
¥------ 楽天市場 (4/11執筆時)
【50インチ】
【178° 9.5ms 250nit 5000:1】
22・KEIYO RCA RCA-50TUH1
¥------ 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:VA
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:
フレームレート:4k/60p
新4K放送用チューナー:
UH1シリーズも、RCA(慶洋エンジニアリング)の製品です。
パネルは、VA方式の直下型です。
スペック的は5000:1のコントラスト比、250カランの輝度、9.5msの応答速度です。
視野角は178度表記ですので、堅実です。
画像エンジンは、「日本設計」との記載はあります。
一昔前に多くでまわった旧東芝系のエンジンの類かと思いますが、具体的な補正技術は、マクスゼンやオリオンと同じで、不明です。ネット動画サービスは、非搭載です。
スピーカーは、16Wです。
弱めです。
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以上、UH1シリーズの紹介でした。
シンプルに「チューナー付きで安い4Kテレビ」が欲しい方に向けた「よくある」製品です。
スペックをしっかり出すなど信頼性はありますが、バックライトの明るさが、特に50インチについては暗めですし、値段の理由はあります。
また、格安品も出すハイセンスやTCLと異なり、こうした、ノンブランド系は、故障した際の訪問修理網がないなどの部分も注意点になります。
次回記事の予告
4K液晶TVのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、4K液晶テレビの比較の9回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「つづき」ます。
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめ機種の提案
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の、10回目の結論記事(こちら)では、ここまで紹介してきた全機種から、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種!について改めてまとめます。
引き続き、よろしくお願いします。
第10回目の記事は→こちら