【今回レビューする内容】2023年 【安くて高性能】超小型の1ドア冷蔵庫・100L以下の2ドア冷蔵庫の性能とおすすめ・選び方
【比較する製品型番】パナソニック NR-A80D NR-A50D ハイアール JR-N40M-W JR-N85E-W AQUA AQR-8K2-S RSD-5A-W IRSD-5A-B IRSD-5AL PRC-B051D アイリスオーヤマ PRC-B092D-W PRC-B092D-B IRSN-7A maxzen JR046ML01WH JR046ML01GM JR085HM01WH JR092ML01WH JR087ML01GM R087ML01WH ハイセンス HR-K91HW HR-K91HB HR-A45S アビテラックス AR-100E 日立 Chiiil R-MR7S-W R-MR7S-HL R-MR7S-HD R-MR7SL-W l R-MR7SL-HL R-MR7SL-HD 三ツ星貿易 ML-40SG-B ML-40SG-W サンコー 俺の酒蔵 JPSABRSBK ほか
今回のお題
寝室などに向く超小型冷蔵庫のおすすめはどれ?
ども、Atlaです。
今回は、2023年9月現在、最新の超小型冷蔵庫の比較です。
サイズで言えば、45L・75Lの1ドア冷蔵庫と100Lまでの超小型2ドア冷蔵庫をみます。
職場などの施設のほか、「家庭の2台目向け(サブ冷蔵庫)」として、寝室などに置くのにも向くサイズの冷蔵庫です。

電気代の安さ ★★★★★
冷蔵庫の広さ ★★★★★
冷凍庫の広さ ★★★★★
製氷機の性能 ★★★★★
チルド室の性能 ★★★★★
本体の高級感 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社超小型冷蔵庫を比較します。
その上で、「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、サイズ別・目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・大型プレミアム冷蔵庫の比較
2・中型3ドア冷蔵庫の比較
3・中型2ドア冷蔵庫の比較
4・小型2ドア冷蔵庫の比較
5・超小型冷蔵庫の比較
6・サイズ別のおすすめ冷蔵庫 【結論】
なお、今回の記事は、このブログ「家電批評モノマニア」の冷蔵庫の比較記事全体としては、5回目記事となります。
1・小型冷蔵庫の選び方の基本!
はじめに、超小型機を選ぶ場合、特に注意したいポイントを書いておきます。
「超小型冷蔵庫は止めた方が良い」という場合があるので、その部分の話となります。
1-1・冷蔵庫の庫内容積
はじめに、冷蔵庫の庫内容積についてです。
冷蔵庫は、定格内容積として、各社のスペック表ででその容積が示されます。
サイズ別に、この部分を少し確認しておきます。
第1に、1ドア(40Lクラス)です。
40Lが、世の中にある冷蔵庫としては「最小」のサイズといえます。
簡易的な製氷スペースを除けば、スペースに余裕はなく、ほぼ飲みもの専用といえるサイズです。
なお、上図の〈34L〉という〈やまかっこ〉の数字は、冷蔵庫の「実収納量」を示しています。こちらのほうが、正確な収納力を示しているので、(メーカーが公開している場合は)、今回の記事でも記載しています。
第2に、1ドア(70Lクラス)です。
1ドア冷蔵庫の「大きめ」と言えます。
写真をみても、なんとなく「生活できそう」な収納量と感じるかと思います。
ただし、冷凍庫はないです。
簡易的な製氷スペースは付属する機種がありますが、例えば、横にアイスや冷凍食品を入れても(基本)保存できません。
水(氷)は氷点下で凍りますが、食品はマイナス18度が出せないと保存できませんので。
アイスが食べたい方は注意してください。
第3に、2ドア(85Lクラス)です。
冷蔵庫部分の実収納量は、1ドアの大きめに及びません。
しかし冷凍室があるので、アイスも冷凍食品も対応できます。
ただ、一人暮らしの「メイン機」には向きません。
「ほぼ外食とインスタント」いう方以外は、収納できる量があまりに小さすぎ、使い勝手が悪いからです。
第4に、2ドア(120Lクラス)です。
結論的にいえば、2ドア(120Lクラス)以上が、メイン機にする場合、支障がないといえる冷蔵庫のサイズだと言えます。
面積的な意味での設置性は、80L前後のクラスとさほど変わりません。
ただ、今回の記事は、100L以下冷蔵庫の比較に限定した記事です。
このサイズのが良いと感じた方は、4回目記事(こちら)をご覧ください。
1-2・冷蔵庫の電気代
つづいて、冷蔵庫の電気代の平均値について少し確認しておきます。
1ドア冷蔵庫は、年間3,000円台です。
2ドア冷蔵庫(100L以下)だと、年間6,000円台です。
2ドア冷蔵庫(120L以上)になると、年間9,000円台です。
電気代は、このサイズを超えると、5ドアの家庭用の大型(-600L以上)まで、ほとんど変わらず、年間9,000円台ほどで落ち着きます。
冷蔵庫は、大きい方が冷却効率が良くなるからです。
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結論的にいえば、超小型冷蔵庫を選ぶ場合、(利便性はともかく)電気代の部分で「メリット性」は生じます。
しかし、2台目として寝室・リビングなどに置くのではなく、「キッチンに置く2台目」として考える場合、むしろメイン機を買い替えた方が、光熱費の部分では有利な場合がほとんどです。
冷凍専用冷蔵庫が別に欲しいなどの場合は、別ですが。
とくに、十数年前の冷蔵庫をメインにしている場合は、消費電力の差も大きいため、増設するより、メイン機を買い替えた方が良いです。
今回の1回目記事【こちら】で最新機を見ているので、大型タイプへの買換も含めて、検討してみてください。
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なお、今回の記事は「家電公取協」が上表の計算式で、各機の年間の消費電力量から、各機の1年間の電気代を算出し、比べています。
2022年7月に、電気代の高騰で単価が変わっています。
カタログ、ネットを含む電器店の表示だと、旧水準の計算(×0.027円)の場合があるため、比較する場合は注意してください。
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以上、超小型機の選び方の基本の紹介でした。
マイナス面も書きましたが、「サブ機」として、キッチン以外で使ったり、施設や職場の備品などとして買う分には「問題ない」です。
先述のように、電気代も100L以上の冷蔵庫を買うより、年間で2000円くらいは節約になりますし、その部分でも選んで損はないです。
比較的小さな1ドアから、100L近い2ドアという順番で各社の小型機を順番に比較していきます。
2・小型1ドア冷蔵庫の比較
はじめに、1ドアタイプの冷蔵庫(冷凍庫)の比較です。
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以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントを赤字系の文字色で、イマイチな部分を青字で記していきます。
【2021年5月発売】
【右開き】
1・アイリスオーヤマ IRSD-5A-W
2・アイリスオーヤマ IRSD-5A-B
¥14,000 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
【左開き】
3・アイリスオーヤマ IRSD-5AL
¥13,600 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
【2019年12月発売】
【右開き】
4・アイリスオーヤマ PRC-B051D-W
5・アイリスオーヤマ PRC-B051D-B
6・アイリスオーヤマ PRC-B051D-M
7・アイリスオーヤマ PRC-B051D-S
¥13,800 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
冷蔵室:45L
冷凍室:
霜取り機能:
運転音:25db
年間電気代:3,441円(111kWh)
IRSD-5Aは、日本のアイリスオーヤマの製品です。
ホームセンターではお馴染みのメーカーで、格安な白物家電に強い日本企業です。
なお、新旧機種ありますが、製氷室部分の形状が異なる関係で、後述するペットボトル収納力の点で、新機種より弱いです。
選ぶならば新機種でしょう。
定格容量は、42Lです。
かなり小型で、ビジネスホテルでよく見かける「超小型冷蔵庫」といえば、わかりやすいサイズです。
冷蔵庫のサイズは、幅48.0×奥行44.5×高さ50.0cmです。
本機は、珍しく、左開きモデルもあります。
冷蔵室は、庫内容量は42Lです。
収納力はあまりないです。
ただ、家庭では「寝室用」などでしょうし、その場合、飲みものは、上図の様に、結構入ります。
冷凍室は、ないです。
製氷室はあるので氷は作れます。
ただ、この部分はあくまで「製氷室」であり、-18度の低温にはならないので、アイスや冷凍食品などの保存は無理です。
なお、仕組みは直冷式となりますから、霜取りの必要はあります。
100L以下の小型機だと、冷凍室が、霜取り不要のファン式(間接冷却式)というのはそもそも、市場にはないです。
天板は、耐熱天板ではないです。
レンジなど加熱する調理器具は置けません。
電気代は、年間で3,240円です。
1ドアの小型機は、容量に対して電気代を下げやすいため、政府の省エネ達成率水準で言えば、129%の達成率です。
本機は、はっきりと「安い」と言えます。
静音性は、本機は騒音値の開示があり、25dBです。
普通の小型2ドア冷蔵庫と同じ水準です。
神経質な方は別ですが、寝室で使っても問題ない水準です。
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以上、アイリスオーヤマの1ドア冷蔵庫の紹介でした。
45Lサイズの小型機としては、値段も安く、まとまった性能で、良いかと思います。
「冷蔵+氷」しか対応しない部分が問題なければ、選んでOKです。
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【2023年発売】
【右開き】
8・アイリスオーヤマ IRSN-7A-W
9・アイリスオーヤマ IRSN-7A-B
¥66,400 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
冷蔵室:66L
冷凍室:
霜取り機能:あり
運転音:25dB
年間電気代:2,759円(89kWh)
なお、アイリスオーヤマからは、1ドア式で、66Lと大きめも販売があります。
サイズは、幅552×奥行390×高さ800mmです。
ポイントは、奥行が狭い点で、や寝室書斎などにも置きやすいというコンセプトです。
結構高いですが、本機は間接冷却(ファン式)で、霜が付かない機種ですので、値段の理由は(まあ)あります。
ライバルは、同じようなコンセプトで先行していた日立機でしょう。
日立機は後ほどみますが、較べる場合、本機は、2-6度の設定だけですからワインクーラーとしては使えない一方、棚の配置的に、飲みものやおつまみ類のようなものを置く場合、アイリス機の方が便利に使える側面はありそうです。
【2023年発売】
10・ハイアール JR-N40M-W
¥19,800 楽天市場 (9/8執筆時)
定格内容積:40L
冷蔵室:40L〈34L〉
冷凍室:
霜取り機能:
運転音: 25db
年間電気代:3,720円(120kWh)
JR-N40Jは、中国のハイアールのHaier Joy Seriesのドア冷蔵庫です。
定格容量は、40Lなので、相当小型の1ドアです。
ハイアールは世界最大規模の中国の冷蔵庫メーカーです。
日本でも長期の販売実績と、訪問修理網があるため、特段問題なく購入できます。
冷蔵庫のサイズは、幅47.4 x 奥行45.0 x 高さ49.0cmです。
1ドアの小型タイプは、どこも50cmの立方体に近い形状です。
ビジネスホテル向けに、規格化されたサイズだからかもしれません。
冷蔵室は、40L〈34L〉です。
アイリス機に比べると、大きめのペットボトルの収納力は、あまりないです。
ただ、横にせず、扉側のケースで3本タテにストックできるため、横にしたくない単3などの飲料について、3種類開封して同時に飲んでいく場合は良さそうな構造です。
冷凍室は、ありません。
先述のように、アイスなどの保存は無理なので、上にあるのは正確には「製氷室」です。直冷式なので、この部分の霜取りの必要もあります。
天板は、一方、耐熱天板です。
そのため、電子レンジなどを乗せることも可能です。
電気代は、3,720円です。
省エネ達成率(125%)の部分で、アイリスには及ばないものの、やはり数字が良いです。
静音性は、25dBですので、本機はかなり静かです。
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以上、ハイアール のJR-N40Jの紹介でした。
アイリスオーヤマ機などライバルは多いです。
ただ、大きなペットボトルを立てて3本置ける点は、先述のように見どころかと思います。
【2022年発売】
11・ハイセンス HR-A45S
¥12,800 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
定格内容積:45L
冷蔵室:45L〈38L〉
冷凍室:
霜取り機能:
運転音: 25db
年間電気代:3,689円(119kWh)
HR-A45Sは、中国のハイセンスの1ドア冷蔵庫です。
ハイセンスも、世界規模の中国の家電メーカーです。
日本進出歴も長く、やはり修理網があります。
冷蔵庫のサイズは、幅44.5 x 奥行47.0 x 高さ50.0cmです。
小型冷蔵庫は、デゼイン性がイマイチなものが多いです。
ただ、本機は、ステンレスドア採用で、かなりモダンです。
あまり個性のない超小型機において、おおきな見どころです。
冷蔵室は、45L〈38L〉です。
ボトルホルダー下段は、500mlペットでも入るので、実収納量を割と考えた配置に思えます。使いやすいでしょう。
冷凍室は、上段に付属します。
本機も「製氷室」タイプです。また、直冷式なので霜取りの必要はあります。
天板は、ただ、耐熱仕様ではないです。
電気代は、3,789円です。
省エネ達成率の部分で「130%」の水準ですので、アイリス機と同じほどで、かなり数字が良いです。
静音性は、25dBです。静かです。
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以上、ハイセンスのHR-A45Sの紹介でした。
見かけが良いので、サブ冷蔵庫として寝室などに置くのに向くでしょう。
注意点は、天板が耐熱テーブルでない点ですが、小型ですし、レンジを上に置くニーズは少ないかとは思いますし、これで良いでしょう。
【2020年10月発売】
12・パナソニック NR-A80D
¥30,042 楽天市場 (9/8執筆時)
定格内容積:75L
冷蔵室:75L〈54L〉
冷凍室:
霜取り機能:
運転音:
年間電気代:5,487円(177kWh)
NR-A80D は、パナソニックが販売する75Lサイズの1ドア冷蔵庫です。
定格容量は75Lです。
ここまでみたような40L前後の製品と比べると、「1ドアでは大きめ」です。
冷蔵庫のサイズは、幅46x高さ69.5x奥行49.6 mmです。
同じ、75Lクラスのアクア機より少し小型です。
冷蔵室は、75L〈54L〉です。
実収納量でも54Lですし、1ドア冷蔵庫では大きいです。
本機も、冷蔵室上段に製氷皿がある構成です。
先述のように、水の凝固点には至りますが、冷凍食品を冷やせる温度(-18度)クラスは出せないです。
アイスや冷凍食品をおく用途性を担保しているわけではないです。
また、本機も直冷式なので、霜取りの必要は他機種同様にあります。
電気代は、ただし、5,487円です。
先述のように、小型の冷蔵庫は省エネ化がしやすいのですが、少し大きめの本機は(超小型機と比べると)多少悪くなります。
ちょうど省エネ達成率100%の平均値です。
静音性は、騒音値としては非開示です。
ただ、「業界トップクラスの静音性」とあるので、おそらく25dB〜23dBあたりでしょう。
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以上、パナソニックのNR-A80Dの紹介でした。
同社ブランドの長年の信頼性をふまえて、ニッチなニーズがあるのだと思います。
ただ、機能面で特に優位性があるわけではないため、特に値段面からは、選ぶべき理由は少ないです。
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【2020年10月発売】
13・パナソニック NR-A50D-W
¥24,798 楽天市場 (9/8執筆時)
定格内容積:45L〈25L〉
冷蔵室:45L〈25L〉
冷凍室容量:
霜取り機能:
運転音:
年間電気代:3,999円(129kWh)
なお、パナソニックは、超小型の45Lサイズも販売もあります
これらについては、省エネ達成率の水準(120%)は、割と良いです。
ただ、内外の競合機に比べて、機能面に差異がない上で、高めの値段設定です。
やはり、需要は限られるでしょう。
【2022年発売】
14・AQUA AQR-8K2-S
¥20,054 楽天市場 (9/8執筆時)
定格内容積:75L
冷蔵室:75L〈56L〉
冷凍室:
霜取り機能:
運転音:25db
年間電気代:5,487円(177kWh)
AQR-8K2(S)は、アクアの販売する75Lクラスの小型1ドア冷蔵庫です。
ビジネスホテルなどでよく見るような、1ドア機は、45K前後なので、それよりは大きな製品です。
なお、アクアは、中国のハイアール傘下の企業ですが、もともとは三洋電機がルーツです。
日本向けの完全に別ブランドとして、日本本社が作って売っています。
冷蔵庫のサイズは、幅426×奥行459×高さ827mm です。
1ドア冷蔵庫は、2ドア背丈は低いですが、必要な幅と奥行はそう変わらないです。
天板は、60度までは大丈夫です。
ただ、耐熱天板ではないので、トースターなど熱を発する物は上に置けません。
冷蔵室は、76L〈56L〉です。
上部の冷凍ゾーンと兼用ですが、75Lの収納力を持ちます。
1ドアとしては広めです。
上部に製氷皿を置けるためが、氷も作れる仕様です。
ただし、直冷式で霜がつくため、定期的な霜取りは必要です。
本機も、アイスや冷凍食品の保存には向きません。
氷は氷点下(0度以下)の温度があればできます。
しかし、(2ドアの)冷凍庫のように、マイナス18度レベルまでおとせないので、1ドアは、どれも「冷蔵専用+氷」です。
この部分で言えば、1人暮らしでも、2ドアを選んだ方が無難です。
電気代は、年間5,487円です。
パナソニックの75Lと同じです。
静音性は、約25dBというスペックです。
小型冷蔵庫では平均的な数値です。
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以上、アクア(旧三洋電機)の1ドア冷蔵庫の紹介でした。
1ドアタイプでは節電性が良い製品です。ただ、後ほど「小さめの2ドア」も見ますが、本機のように75Lが置けるのならば、1人暮らしならば、基本的には2ドアのほうが良いかと思います。
一方、ご家庭の2台目を探している方で、氷を作れれば、あとは冷蔵庫で良いという場合には、選択肢になるでしょう。
【2022年発売】(執筆時在庫なし)
15・MAXZEN JR092ML01WH
¥(16,760) Amazon.co.jp (9/8執筆時)
定格内容積:92L
冷蔵室:92L
冷凍室:
霜取り機能:
運転音:26db
年間電気代:5,828円(188kWh)
JR092ML01WH は、マクスゼンが販売する75Lクラスの小型1ドア冷蔵庫です。
マクスゼンは、総合通販メーカーであるPREMOAで有名な日本の通販会社のPB製品のブランド名です。
冷蔵庫のサイズは、幅474×奥行4447×高さ831mm です。
1ドア冷蔵庫としては大きめです。
先述のように、1ドアは、2ドアと設置面積はほぼ変わらないのですが、同じ定格内容積どうしで比べると、背は低めになります。
冷凍食品が使えないので、利便性はあまり良くないですが、(家具的な意味で)見かけがシンプルになるのは、メリットでしょう。
天板は、100度までの耐熱天板です。
レンジも置けます。耐荷重は30kgです。
冷蔵室は、95Lです。
実収納量の目安は非開示です。
ただ、見た感じ、2ドアの冷凍冷蔵庫だと、120Lクラスの冷蔵庫と同等なので広いです。
本機も上段は製氷室です。製氷皿も付属です。
他機同様に、冷凍食品はもちろん、アイスなどの保存は無理です。
繰り返しますが、氷は0度で凝固しますが、冷凍のように-18度で安定しないと食品の冷凍保存は無理です。
電気代は、年間5828円です。
極めて良いわけでもないですが、悪くもないです。
静音性は、約26dBというスペックです。
極めて静かな機種ではないですが、普通の値です。
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以上、MAXZENのJR092ML01WH の紹介でした。
完全に「冷蔵庫(とくに飲みもの)」の保存を考えていて、あとは、氷が作れれば良いという場合には、割と良い選択肢になるでしょう。
冷蔵室は、120Lサイズの(超小型ではない)小型冷蔵庫並に広いため、わりと多く容れられるでしょう。
一方、マクスゼンは冷蔵庫の出張修理網がないです。送付修理になります。
本機は、200サイズを超えるので(普通の)宅配便だと無理でしょう。(可能ならば)その部分に手当てできるタイプの、延長保証などを検討しても良いかと思います。
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【46L】
16・maxzen JR046ML01WH
17・maxzen JR046ML01GM
¥12,480 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
冷蔵室:46L
冷凍室:
霜取り機能:
年間電気代:3,441円(111kWh)
なお、マクスゼンからも、40L前後のクラスの冷蔵庫が販売されます。
比較する場合、定格容量は少し多めですが、構造的に大きめのペットボトルは入れにくい部分があります。
省エネ性の部分でも多少負けていますので、さほど値段差がないならば、アイリス機の方が良いでしょう。
【2022年4月発売】
【右開き】
18・日立 Chiiil R-MR7S-W
19・日立 Chiiil R-MR7S-HL
20・日立 Chiiil R-MR7S-HD
¥70,208 楽天市場 (9/8執筆時)
【左開き】
21・日立 Chiiil R-MR7SL-W
22・日立 Chiiil R-MR7SL-HL
23・日立 Chiiil R-MR7SL-HD
¥69,800 楽天市場 (9/8執筆時)
冷蔵室:73L
冷凍室:
年間電気代:5346円
霜取り機能:
運転音:25db
年間電気代:6,138円(198kWh)
Chiiil(チール)は、日立が販売するデザイン性重視の小型1ドア冷蔵庫です。
CCCのクラウドファンディング出身で、早々に資金が集まった冷蔵庫になります。
キッチン以外に置いても違和感がない冷蔵庫というコンセプトです。
たしかに、既存製品は「白物家電」の域を出ていないと言えばそうですし、目の付け所が良いかと思います。
冷蔵庫のサイズは、幅55.9 x 奥行42.0 x 高さ750cmです。
奥行が42cmとこのクラスだと短めな設計なのは、家具との調和性を考えたからとされます。
左右に5mmの隙間(2台隠岐の場合は15mm)さえとれれば、「壁ピタ」で設置できます。
面白いのは、組み合わせて(ある種)「2ドア」のように使えるよう、外観を工夫していることです。
ただ、縦置きについては、やや「難易度高め」で、連結パーツ(16,500円)を購入した上で、専門の据え付け業者による作業が必要になります。
冷蔵室は、72Lです。
キッチン以外への設置を訴求する製品なので、各サイズの缶・ペットボトルが入れやすいような設計です。
棚の位置は、上段のみ変更できますが、替えた場合も収納力は同じです。なお、棚を外せば、一升瓶や2Lのペットボトルも入ります。
面白いのは、温度設定です。
冷蔵庫の温度(2・4・6℃)のほか、セラーの温度(8・12・16℃)が設定できます。
なお、セラーはワイン用は意図してないようです。そちらは専用の家電がありますし、温度管理面で対応とは表明したくなかったのかと思います。
冷凍室は、ありません。
また、製氷室もないです。
その部分もあり、小型にしては珍しく、直冷式ではなく「ファン式」になります。
電気代は、年間6,138円です。
冷蔵庫だけなので、省エネ達成率は141%ですが、本機に限ってはあまりあてにならない数字でしょう。それなりに電気代はかかります。
静音性は、スペックとして示されません。
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以上、日立の Chiiil(チール)の紹介でした。
こうした冷蔵庫を探していた方は多そうで、結構人気が出そうな気がします。
値段が落ち着いたら、Atlas邸も1台あっても良いかなと思いました。
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このほか、ユニーク系で目に付いた1ドア式を、「ざっくり」紹介しておきます。
【2022年8月発売】
【右開き】
24・三ツ星貿易 エクセレンス ML-40SG-B
25・三ツ星貿易 エクセレンス ML-40SG-W
¥26,119 楽天市場 (9/8執筆時)
冷蔵室:35L
冷凍室:
霜取り機能:
運転音:(ペルチェ式)
年間電気代:10,075円(325kWh)
第1に、三つ星貿易のML-40SGです。
同社は、ワインセラー(ワインクーラー)の販売でむしろ有名です。
小型の、35Lサイズです。
こちらは、ガラスドアで高級感がある仕様ですが、消費電力量がかなり高いです。
ただ、本機は、冷蔵庫の方式が直冷式ではなく「ペルチェ式」です。
あまり低温が出ない(7-8度)ので冷蔵庫ではなじみのない方式ですが、コンプレッサーを使わないので、静音性がとにかく良く音がしないのが特長です。
本機は、騒音値を出しませんが水準としては20dBは確実にいかないといえます。
なお、このタイプは、一般的には「冷温庫」と呼ばれる家電ジャンルだと思うのですが、冷蔵庫として売られているため、今回取り扱いました。
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【2022年8月発売】
【右開き】
26・サンコー 俺の酒蔵 JPSABRSBK
¥36,800 楽天市場 (9/8執筆時)
冷蔵室:35L
冷凍室:
霜取り機能:
運転音:
年間電気代:1,581円(51/49kWh)
第2に、サンコーの JPSABRSBKです。
秋葉原の会社で、一芸あるユニークな家電を多く販売します。
正式名称は、「一升瓶を縦置きできる日本酒冷蔵庫俺の酒蔵」です。まさにその目的に特化した製品です。
こちらは、直冷式(コンプレッサー+ファン)ですので、ようするに、ワインクーラーを「日本酒用」冷蔵庫にしたというアイデア商品です。
実際、これだけ一升瓶を縦置きで冷蔵庫に入れるのは無理なので、個人的に結構「欲しい」です。
この部分で、生酒を4合瓶で買わざるを得ない場合も多いですから。
なお、棚も付きます。
これを利用する場合、普通にワインクーラー(ワインセラー)にもなります。
なんとなく、もともとそちら向けの製品を「日本酒用」と銘打って売ってる感じがしますが、もう完全に「アイデア勝ち」であり、サンコーらしい製品です。
行きつけの酒屋(兼立ち飲み)に置いておいたら、絶対売れる気がしました。
2・小型2ドアの超小型冷蔵庫の比較
続いて、2ドアタイプでも、定格容量が100L以下の「超小型機」を見ていきます。
先述のように、1ドアタイプは、どれも「冷蔵庫+製氷」しかできないため、多少でも、アイスや冷凍食品を入れたい場合に、選択肢になるでしょう。
27・アビテラックス AR-100E
¥11,300 楽天市場 (9/8執筆時)
定格内容積:96L【右開き】
冷蔵室:66L
冷凍室:30L
霜取り機能:
運転音:
年間電気代:7,812円(252kWh)
AR-100Eは、吉井電気がアビテラックスのブランドで売る超小型2ドア冷蔵庫です。
パナソニックの系列の会社で、同社の白物家電はデンキヤでもたまに見かけます。
冷蔵庫のサイズは、幅47.5×奥行52.5×高さ85cmです。
先述のように、このサイズだと、2ドアでも、1ドア機と設置面積がほぼ変わりません。
背丈も85cmほどですので、設置性は良いです。
冷蔵室は、66Lです。
実収納量は非開示です。
いずれにしても、2ドアでも1ドアの大きめより収納量は少ないです。
このクラスだと、日配品はおけますが、野菜などの生鮮の保存には適さないでしょう。
冷凍室は、30Lです。
容量は最低限ですが、2ドアの場合、アイスや冷凍食品が置けます。
小さいので「家庭の2台目」としてか使えませんが、寝室などでも、氷以外にも冷凍したい場合は、本機です。
100L以下の容量は、基本的に「料理を全くしない」という方以外は使えないサイズです。なお、冷凍庫は直冷式で、霜取りが必要です。
そもそもの庫内が狭いので、霜はまめに手入れしましょう。
本体の天板は、耐熱仕様です。
上に電子レンジなどを置くことができます。
電気代は、年間7,812円です。
省エネ達成率は85%です。あまり振るいません。
静音性は、本機については、スペックが非開示です。
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以上、アビテラックスのAR-100Eの紹介でした。
日本のメーカーの2ドア冷蔵庫に限定すると、この機種が最も安い水準です。
値段を抑えたい方で、冷凍庫がマスト、かつ、日本企業にこだわりたい場合は選択肢になります。
ただ、光熱費水準がよくない(発熱量が多い)ほか、静音性が分からない部分で、寝室にはやや置きにくいでしょう。
【2021年発売】【87L】
28・アイリスオーヤマ PRC-B092D-W
29・アイリスオーヤマ PRC-B092D-B
30・アイリスオーヤマ PRC-B092D-S
31・アイリスオーヤマ PRC-B092D-MB
¥19,980 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
定格内容積:87L
冷蔵室容量 :61L
冷凍室容量 :26L
霜取り機能 :
運転音:
年間電気代:6,138円(198kWh)
PRC-B092Dは、アイリスオーヤマの冷蔵庫です。
冷蔵庫のサイズは、幅47.5×奥行50.2×高さ85.8cmです。
設置性はよさそうです。
なお、本機については、ネジの付け替えで、左開きにもできる仕様です。
簡単です。
冷蔵室は、61Lです。
2段トレイと最下段に、野菜などのフリーケースという仕様です。
ほかのものも置けますが、直冷式はケース上にしておけば(間冷式と違い冷風で乾燥しにくいので)野菜の保存にはやや適します。
ただ、冒頭書いたように、このクラスは庫内容積からして「料理をしない1人暮らし」用です。
実際、キャベツの玉の大きさを見て貰えば分かりやすいですが、料理をするなら狭いので、あくまで「サブ機」としておすすめです。
冷凍室は、26Lです。
なお、本機も、直冷式で、霜取り機能がありません。定期的な霜取りが必要です。
電気代は、年間電気代の目安が6,138円です。
省エネ達成率はちょうど100%で、ちょうど平均値です。
本体の天板は、ただし、耐熱天板ではないです。
ヒンジもあるため、上に物は置けません。
静音性については、データがありません。
同社は、静かなモデルは、騒音値を出さない場合も「静音」と書くことが普通です。
それがないのは、寝室に使う場合は、すこし懸念材料でしょう。
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以上、アイリスオーヤマの小型冷蔵庫の紹介でした。
値段の点で魅力がある上で、新型になって省エネ達成率も上昇しました。
その上で、アビテラックスよりも値段が安いので、本機の方が費用対効果は高そうです。
【2021年発売】【87L】
32・MAXZEN JR085HM01WH
¥19,480 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
定格内容積:86L
冷蔵室容量 :60L
冷凍室容量 :25L
霜取り機能 :
運転音:
年間電気代:6,138円(198kWh)
JR085HM01WH は、マクスゼンの冷蔵庫です。
先述のように、通販で有名なプレモアのPBブランドです。
冷蔵庫のサイズは、幅47.5×奥行50.2×高さ85.7cmです。
冷蔵室は、61Lです。
冷凍室は、25Lです。
端的に言えば、1つ上でみた、アイリス機とほぼ同じ仕様です。
冷凍室にドア収納ができない部分以外、基本変わりません。
おそらく、OEM製造元が同じだからです。
繰り返しの説明になるので、その他の部分の説明は省略します。
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以上、マクスゼンのJR085HM0の紹介でした。
先述のように、アイリス機と殆ど仕様が変わりません。
基本的には、値段で決めて良いでしょう。
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【2019年発売】
【87L】
33・maxzen JR087ML01GM
34・maxzen JR087ML01WH
¥17,000 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
定格内容積:87L
冷蔵室:61L
冷凍室:26L
霜取り機能:
運転音:
年間電気代:6,262円(202kWh)
なお、マクスゼンは旧型が残ります。
こちらについては、冷凍室のフタ部分の収納もあるので、新機種以上にアイリス機とスペックが同じです。
やはり、値段で選んで良いと言えます。
【2023年1月発売】
35・ハイアール JR-N85E-W
¥22,410 楽天市場 (9/8執筆時)
定格内容積:85L
冷蔵室:60L〈45L〉
冷凍室:25L〈25L〉
霜取り機能:
運転音:25db
年間電気代:6,293円(203kWh)
JR-N85Dは、中国のハイアールの定格容量85Lの超小型2ドア冷蔵庫です。
冷蔵庫のサイズは、50x47.4x 85.7cmです。
「50cm四方」の基準に入っていて、本機もスリムに置けます。
冷蔵室は、60L〈45L〉です。
下段のフリーケースと、その上の2段トレイです。
本機もファンのない直冷式ですので、下段は野菜室に適当です。
冷凍室は、25L〈25L〉です。
アイリスオーヤマに比べると、冷凍庫のフタ側に収納がないです。
整理して置きたい場合は、やや不利でしょうか。
ただ、ガラストレーが採用されるなど、パーツの品質は良いです。
また本機も、直冷式ですから霜取り機能がありません。定期的な霜取りが必要です。
電気代は、一方、年間6,293円です。
省エネ達成率100%の水準で、平均値です。
デザイン性は、一方で、庫内に、ハイアールは良いです。
傾斜の付いた、下部のケースの使い勝手も良いです。
天板は、ただし、耐熱天板ではないです。
上に物を置かないような指示もあります。
光熱費も、そうした場合の数値です。
静音性についても、しっかり騒音値の表明があります。
25デシベルと十分な静音設計であり、寝室にもある程度向く仕様です。
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以上、ハイアールのJR-N85Dの紹介でした。
価格的にアイリスオーヤマ機のライバルでしょう。
光熱費の部分は互角ですし、値段によっては本機は選択肢になります。
【2023年発売】
36・ハイセンス HR-K91HW
37・ハイセンス HR-K91HB
¥24,040 Amazon.co.jp (9/8執筆時)
定格内容積:87L
冷蔵室:63L〈51L〉
冷凍室:24L〈23L〉
霜取り機能:
運転音:23db
年間電気代:6,014円(194kWh)
HR-K91Hは、中国のハイセンスの定格容量93Lの超小型2ドア冷蔵庫です。
ハイアールと同じで、ハイセンスは、グローバルに知られた家電企業です。
冷蔵庫のサイズは、47.5x50.7x 86.2cmです。
小型機の設置面積の「50cm四方」の基準と(ほぼほぼ)同じです。
設置はしやすいと言えます。
冷蔵室は、63L〈51L〉です。
庫内にガラス棚2段と、野菜などを入れるフリーケースがあります。
先述のように、少し奥行がある機種ですが、その分、少し余計に入ります。
冷凍室は、24L〈23L〉です。
さすがに、値段的に、直冷式で、霜取り機能がありません。
定期的な霜取りが必要です。
電気代は、年間6,014円です。
このサイズの2ドア機の中では、各社よりも少し水準が良いです。
天板は、本しっかり耐熱天板です。
静音性も、23デシベルとかなり数字が良いです。
十分な静音設計であり、寝室にもある程度向く仕様です。
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以上、ハイセンスのHR-K91Hの紹介でした。
従来的な欠点だった奥行の部分が改善されたので、欠点らしい欠点はないです。
アイリスオーヤマの2ドアがやはりライバルですが、静音性が出ている分で、本機は安心感があります。
耐熱天板仕様ですし、どちらかというと「極小サイズのメイン機」として、ワンルームなどの台所(あるいセカンドキッチン)に置くと良い機種です。
次回に続く
おすすめの超小型冷蔵庫は結論的にこの機種!
というわけで、今回は、100L以下の小型冷蔵庫をレビューしてきました。
6・サイズ別のおすすめ冷蔵庫 【結論】
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
対応できる人数 1-4人向け
電気代の安さ ★★★★★
冷蔵庫の広さ ★★★★★
冷凍庫の広さ ★★★★★
製氷機の性能 ★★★★★
チルド室の性能 ★★★★★
本体の高級感 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる、6回目記事(こちら)は、「結論編」です。
ここまで紹介してきた全ての冷蔵庫から、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
6回目記事は→こちら