【今回レビューする製品】2023年ネットワークHDD(NAS)の性能とおすすめ・選び方:TV向けモデル DTCP-IP+ DTCP+対応:マルチメディアNAS
【比較する主な製品】SONY バッファロー nasne NS-N100 IODATA RECBOX RS HVL-RS2 RS HVL-RS3 RS HVL-RS4 HVL-LS2 HVL-LS3 HVL-LS4 HVL-AAS2 HVL-AAS3 HVL-AAS4 SONY CUHJ-15004 Panasonic DIGA
今回のお題
最新のNAS(ネットワークストレージ)のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2023年6月現在、最新の家庭向けのNAS の比較の2回目記事です。
1・一般向けのNASの比較
用途:各種のデータ保存
容量:1TB〜16TB
価格:1万円〜
2・マルチメディアNASの比較
用途:TV動画の保存・視聴
容量:1TB〜4TB
価格:2万円〜
3・上級者向けNASの比較
用途:企業や専門家向け
容量:HDD別売
価格:2万円〜
4・おすすめNASのまとめ 【結論】
=目的別のおすすめNASの最終提案
今回の2回目記事では、TV録画に特化し、入門機より高機能なNASを紹介していきます。
なお、(格安の)「初心者向けのNAS」でも、動画保存やTV録画はある程度可能です。
そのため、この用途で考えている方は、1回目記事(こちら)からお読み頂いた方が分かりやすいかと思います。
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アクセス速度 ★★★★★
ビジネスでの利用 ★★★★★
テレビ録画の保存 ★★★★★
動画・写真の保存 ★★★★★
オフィスでの共用 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各機種を1機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
2・テレビ録画向けのNASの比較
2-1:IODATA〈RECBOX〉
2-2:バッファロー〈ナスネ〉
2-3:パナソニック〈DIGA〉
ここからは、各社のマルチメディア向けNASを紹介していきます。
以上の3社の製品を順番にみていきます。
2-1・アイオーデータのNAS
はじめに、日本のアイオーデータが販売するNASです。
昔から、TV用に強かったこともあり、ラインナップはかなり充実しています。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2021年発売】
【遠隔視聴対応】
【2TB】
14・IODATA RECBOX RS HVL-RS2
¥30,212 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【3TB】
15・IODATA RECBOX RS HVL-RS3
¥31,818 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【4TB】
16・IODATA RECBOX RS HVL-RS4
¥37,612 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
HDD容量:2-4TB
読出速度:
動画のムーブ:対応
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応(動画)
RECBOX RSシリーズは、日本のアイ・オー・データ機器が販売する、家庭のテレビ視聴に特化したNASです。
ハードディスクの容量は、最大4TBまで選択できます。
本体サイズもHDD1台搭載機なので、小型です。
また、ファンの音など、TV視聴の邪魔にならないような配慮もあります。
HDDへの転送速度は、非開示です。
要するに、仕事用NASとしての性能は重視していない製品であり、TVに特化しています。
NASとしてできることは、本機の場合、TVに特化しています。
主要なポイントをいくつか順番に紹介しておきます。
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第1に、TV録画とTVの視聴に関わる機能です。
チューナーは、本機については、単独で搭載はしませんから、TVやレコーダーが必要です。
一方、業界規格のDTCP-IP規格対応しますから、地デジやBSなどの著作権保護コンテンツでも、LAN経由でNASに移動(ムーブ)できます。
ただし、こうした機能は、1回目記事で紹介した、(TVに特化しない)格安のNASでも機能搭載がありますので、本機の独自性とは言えません。
なお、4K放送については(あたりまえですが)対応できません。
一方、本機は、HDDレコーダーからの自動ダビングができます。
自動ダビングも下位機種のNASでも持つ場合があります。しかし、本機の場合、指定した条件の場合、のみ自動転送させるなど、機能面で高度です。
例えば、「コピーカウント」回数超過など、「ムーブ」になるコンテンツは、移動させない設定も可能です。
さらに、同じ番組のコピーカウント(ダビング・ムーブ)を括って管理できるようになりました。
転送時に複数の番組として認識されてしまうことがないため、ダビングカウントを含めてバックアップしたい方には、良いでしょう。これは、業界初だそうです。
【アプリ内課金の買切料金】
DiXiM Digital TV
¥1,500 Apple App Store
DiXiM Play
¥1,650 Apple App Store
DiXiM Play
¥1,650 Google Play
スマホやタブレットは、デジオンのDTCP+対応アプリを遠隔視聴に利用します。
また、「自宅のネットワーク内」であれば、TV・スマホのほか、PCでも映像の再生対応できます。
外出先からの遠隔視聴は、本機も対応します。
本機は、家庭内での視聴が可能なDTCP-IP規格に加えて、その上位互換といえるDTCP-IP+(DTCP+)規格に対応ですするからです。
そのため、スマホ・タブレットで、保存したTV動画コンテンツが再生可能です。
SONY PC TV Plus
¥3,300 Google Play
Windows PCも、SONYの有料ソフトのPC TV Plusに対応するので、Windows OSならば自宅内外にかかわらず、視聴できます。
一方、本機については、自宅以外の場所への録画番組の転送に対応する点が、独自です。
RECBOXを2台用意することで、単身赴任先などに、録画番組を送れます。
遠隔地でテレビを見る方法は、【ロケフリ機器の比較】で、以前いくつか方法を紹介しました。
本機の良い部分は、録画した番組については、1回ペアリングすれば、「90日ごとのペアリングなしでずっと利用できる」部分です。
この部分は、自宅に頼れる家人が不在の長期赴任者には、かなり便利でしょう。
ただし、長期赴任者について言えば、この方法には、2つの限界はあります。
【Rec-ON】
【3チューナー機】
・I-O DATA Rec-ON HVTR-BCTX3
¥21,050 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【2チューナー機】
・I-O DATA Rec-ON EX-BCTX2
¥19,467 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
第1に、放映中の番組の転送はできない点です。
単体では、あくまで録画番組がみれるだけです。
ただ、同社のTVチューナーを利用する場合に限っては、「追っかけ再生」も可能ですので、合わせて利用すれば良いとは言えます。
第2に、長期出張の場合、新たな番組の予約が難しい点です。
本機の自動ダビング機能を応用すれば、レコーダーの「おまかせ録画」などを駆使して、「キーワードなどに合致した番組」だけ、自動でダビングさせ続けることはできます。
ただ、その場合も、転送元であるHDDレコーダー自体の操作できない点は注意してください。
「新たな番組の予約」は、 Rec-ONを導入するか、【ブルーレイレコーダーの比較記事】で紹介したような他社の最新機で、スマホでのレコーダーの録画操作ができる環境でないと、難しいでしょう。
第3に、実家に誰もいない状況で、90日以上の出張には非対応である点です。
これは、放映中の番組の転送も、新番組の予約視聴双方とも難しいです。
【ロケフリ機器の比較】でも書きましたが、スマホなどでの遠隔地からの「HDDレコーダー」に対する操作は、(Rec-ONを含めて)業界規制の関係で、「ペアリングした後に90日間か遠隔操作できない」という制限があります。
先述のように、本機(RECBOX)自体は、「90日ごとのペアリングなしで利用できる」わけですが、転送元の機器は「90日の限界」があります。
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結論的にいえば、家人に依頼できる場合を除けば、HDDレコーダー側の「おまかせ録画(キーワード録が)」で十分対応できるならば、便利とは言えそうです。
とくに、本機の場合、一度転送を済ませば、赴任先で「家庭内NAS」として安定的に動画視聴ができるという美点はありそうです。
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第2に、メディアサーバー機能です。
本機もNASなので、動画・写真・音楽ファイルをPCなどから移すことやフォルダ単位の整理も可能です。
先述のアプリを利用すれば、それらの遠隔視聴もできます。
第3に、ファイルサーバー機能です。
PCの書類ファイルのバックアップなど、仕事用のNASとしての機能はほぼないので、注意が必要です。
とくに、書類は、外出先からのファイルアクセスにも対応できない「家庭内専用」という部分で、ビジネス用とは格差があります。
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以上、RECBOX RSシリーズの紹介でした。
外出先からのファイルアクセスができない仕様なので、ビジネス用NASとは意味合いが異なる製品です。
完全に「TV録画のバックアップ用」と「自宅のTV/PCの視聴用」してだけ使うならば、「シンプルで十分な機能を持つ製品」と言えます。
とくに、DTCP+規格対応する機種はかなり限られるため、録画番組をネットワーク外で自由にみたい方には有力候補でしょう。
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【2021年発売】
【遠隔視聴非対応】
【2TB】
17・IODATA RECBOX LS HVL-LS2
¥17,993 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【3TB】
18・IODATA RECBOX LS HVL-LS3
¥22,909 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【4TB】
19・IODATA RECBOX LS HVL-LS4
¥26,330 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【2019年発売】(旧型)
【遠隔視聴非対応】
【2TB】
20・IODATA RECBOX HVL-AAS2
¥15,758 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【3TB】
21・IODATA RECBOX HVL-AAS3
¥19,344 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【4TB】
22・IODATA RECBOX HVL-AAS4
¥26,100 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
HDD容量:2-4TB
読出速度:
動画のムーブ:対応
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:
なお、本機は、RECBOX LSシリーズという下位機種もあります。
旧型も残りますが、価格的にはあまり安くもないです。
一方、上位機と比べると、新型もDTCP+非対応となるので、上述の自宅外からの視聴に関わる部分が、すべて使えません。
それでも、TV専用でないNASに比べると、動画の整理や転送において使い勝手は良いわけですから、「TV録画のバックアップ用」と「自宅のTV/PCの視聴用」してだけ使うならば、「シンプルで十分な機能を持つ製品」と言えます。
2-2・バッファローのNAS
はじめに、日本のバッファローが販売するNASです。
これまでは、アイオーデータほど充実したTV用の展開はなかったのですが、ナスネの移管で、勢力図は大きく変わりそうです。
【2021年発売】(SONYからの移管)
23・バッファロー nasne NS-N100
¥29,800 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【在庫限り】
24・SONY nasne CUHJ-15004
¥34,452 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
HDD容量:2TB
読出速度:
動画のムーブ:対応(DTCP+IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:
バッファローの「ナスネ」は、メディアサーバーとして動画などを保存するための便利なNASです。
先述のように、2019年7月に終売でしたが、2021年春にバッファローが「継承」しました。
同社は、最近東芝のHDDブランドも「継承」しましたし、このようなビジネスモデルなのでしょう。
設定は、本機は、基本的にPlayStation(PS4)の周辺機器です。PS5にも対応しました。
一方、PSがなくても、スマホ・タブレットのアプリ(torne mobile)を利用することで、初期設定が可能なので、ゲーム機の所有は「マスト」ではないです。
ハードディスクの容量は、2TBです。
ソニー時代は1TBだったので、倍増です。一方、今回のモデルから、中身のHDDに静音ファンが付属です。安定性を重視した結果だと思います。
HDDへの転送速度は、非開示です。
NASとしてできることは、複数あります。
こちらについては、相当多機能なので、ポイントにわけて解説します。
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第1に、TV録画とTVの視聴に関わる機能です。
本機については、NASとしては珍しく、3波対応のTVチューナーを内蔵します。
チューナー数は、ただし、1チューナーですので、1番組のみ録画です。
「複数のnasne」をつなげれば同時録画はできるという案内(最大8台)ですが、一般的ではないでしょう。
録画については、標準と3倍が選択できます。
内臓HDDは2TBなので、標準(DR)で約250時間ほど録画できるでしょう。
外付けHDDは、最大で6TBまでの製品をつなぐことができます。
本機については、SeeQVault対応なので、対応HDDを導入する場合、Nasneを買い替た場合でも、そのデータをそのまま利用可能です。
【SeeQVault対応】
【2TB-6TB】
・エレコム ELD-QEN2020UBK
¥12,350〜 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
1・外付けハードディスク(電源付)
2・ポータブルHDDドライブ
3・ポータブルSSDドライブ
ちなみに、バッファローからはSeeQVault対応HDDが終売です。しかしエレコムが引き続き出しています。詳しくは、上記1番の記事で、対応機を比較しています。
なお、新製品となりポータブルSSDも接続に対応しました。これは、高速対応のXFSフォーマットを採用したためだと思います。
なお、今回の初回記事で紹介した同社のNAS(LinkStation)とつなげて、「新しく録画した番組だけ」をLinkStationに自動ダビングする機能があります。
ただ、アイオーデータのように、同じ番組のコピーカウント(ダビング・ムーブ)を括って管理はできないほか、他社製品では対応できず、あくまで「ダビング」です。
【アプリ内課金】
torne mobile
¥650〜 Apple App Store
torne mobile
¥650〜 Google Play
スマホやタブレットについては、torne mobileというアプリを利用します。
ソニーのPS部門の本体(PlayStation Mobile Inc.)が作っている アプリなので、番組表の視認性、予約のしやすさは、定評があります。
なお、家族が同時視聴する場合2つの機器までの再生に対応します。
放映中の番組も観れますが、その場合は1番組までです。
なお、2022年から放映中のテレビを見ながら「ニコニコ実況」が同時に表示される機能が復活しました。
ソニー時代に人気の機能でしたが、満を持しての復活です。
TVに直接つないでの再生については、接続自体は、普通にケーブルでできます。
ただし、リモコンがないので、実際的な操作は、PS4(PS5)のtorne PlayStation 4というアプリに依存します。
アプリの使いやすさは、NASとしては最上級といえます。
シーンスキップや逆再生などの操作性や、リアルタイムでの全国での録画者ランキングがわかるトルミル昨日など、PSNを活かした面白い機能が見どころです。
また、視聴記録機能で、スマホ・タブレットで「TVで見ていた番組の続きを見る」ことも可能です。
番組表も、テレビグレードの番組表です。
SONY PC TV Plus
¥3,300 SONY
Windows PCは、アイオーデータと同じで、SONYのPC TV Plusで視聴や、録画設定を操作できます。
外出先からの遠隔視聴は、トルネの場合、DTCP+規格なので対応できます。
スマホアプリ・PCともに対応します。
ただし、トルネの場合あくまで「チューナー搭載のTVレコーダー」なので、90日に1度の端末とのペアリングがない場合、視聴できなくなります。
その点で言えば、3ヶ月を超える長期出張への対応は難しいです。
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第2に、メディアサーバー機能です。
基本的にNASなので、写真・動画・音楽ファイルなどの保存・再生はできます。
ただ、ブラウザベースのサービスではないので、PS本体ほか、先述のスマホ・タブレットアプリでの利用に限定されます。
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第3に、ファイルサーバー機能です。
アクセス可能な端末は、この利用法に限っては、Windowsほか、Macも対応できます。
ただ、自宅外からのアクセスは不可なので、用途的には限られます。
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以上、バッファローの「ナスネ」の紹介でした。
アイオーデータ機と同じで、TV(動画)用のNASとしては、相当程度「高機能」な一方、メディアサーバー・ファイルサーバーとしては「並以下」という製品です。
リビングで使う場合はやはりPS4(PS5)がないとあまり便利ではないので、(なしでも使えるとはいえ)基本的は、セット導入が基本でしょう。
逆に、リモコンが付属せず、単独で操作できない点で言えば、次に紹介するようなパナソニック機の方が、(外出先での利用を含め)使いやすい気はします。
2-3・パナソニックのNAS

つづいて、パナソニックです。
両者の場合は、PC周辺機器ではなく、レコーダーにクラウド機能があるタイプです。
【2023年発売】
【1TB】
25・Panasonic DMR-2W102
¥41,887 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【2TB】
26・Panasonic DMR-2W202
¥46,800 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【2023年発売】(旧機種)
【1TB】
27・Panasonic DMR-2W101
¥39,590 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
【2TB】
27・Panasonic DMR-2W201
¥46,300 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
HDD容量:1TB 2TB
読出速度:
動画のムーブ:対応(DTCP-IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応(動画・写真)
これらは、パナソニックが発売する、強力なNAS機能を持つブルーレイレコーダーです。
このブログでは、【パナソニック・ブルーレイディーガの比較記事】で書いたように、他にも多くの機種を出していますが、最新の入門機がこちらになります。
なお、旧機との違いについてはそちらの記事で詳しく書いています。
「おうちクラウド」のブランド名の通り、NAS的なメディアサーバー機能に最も力を入れているからです。
なお、SONYについては、ブルーレイの生産を子会社化して別ラインとしたこともあり、NASとしては、ナスネほど多機能ではない状況です。
番組表などのUIも、ナスネとは別系統です。
ハードディスクの容量は、500GB・1TB・2TBが選べます。
こちらについても、相当多機能なので、ポイントにわけて解説します。
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第1に、TV録画とTVの視聴に関わる機能です。
さすがに、専用のレコーダーなので多機能です。
チューナー数は、「2チューナーを」なので、ナスネより多く、同時録画も可能です。
【2020年発売】
【2TB-6TB】
・エレコム ELD-QEN2020UBK
¥12,350〜 Amazon.co.jp (6/29執筆時)
外付けHDDは、最大8台まで増設可能です。
むろん、先述のSeeQVaultも対応です。
録画についても、最大15倍まで自由に設定できます。
どこでもディーガ
¥0 Apple App Store
どこでもディーガ
¥0 Google Play
スマホやタブレットについては、以上のアプリを利用します。
外からの遠隔視聴も、このアプリで対応できます。
本機も、外出先のスマホ・タブレットで、Wi-Fiやスマホ回線経由で外出先で録画した映像を見れます。
ただし、レコーダーの場合、「90日間隔のペアリング」は必要ですので、長期出張に向かない側面はあります。
番組表は、むろん、テレビグレードの番組表です。
パナソニックの番組表は見やすさにも配慮があります。
また、UIが優秀なのでリモコン操作を含めて、動作もキビキビしています。
Windows PCは、一方、自宅内外を問わず、視聴ができません。
この部分に対応したい場合は、先ほど紹介したアイオーデータ機のようなNASが別途必要とは言えます。
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第2に、メディアサーバー機能です。
形式も、CDファイルやAACが扱えるほか、ハイレゾ音源ファイル(Flac WAV Alac DSD)にも対応します。
自宅のWi-Fiでダウンロードして、スマホに「まとめて持ち出し」もできます。
一方、WindowsPC/MACから曲目を選んでのストリーミング再生は、対応しません。
しかし、TV画面で(ジュークボックス的に)曲を選べるほか、スマホを「リモコン代わり」にして、再生する音楽・動画・写真を選択できるため、不便はないです。
いずれにしても、ブルーレイレコーダーにつながるスピーカーから音楽を出そうと考える場合、この機種は有利です。
このほか、 スマホで撮った写真、PCなどから転送した写真についても、スマホアプリで表示できます。
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第3に、ファイルサーバー機能です。
本機も搭載します。
構造的には、地デジなどの著作権保護コンテンツを保存する録画領域と、(普通の)動画や音楽、データファイルを保存する、ファイル共有領域に、中身のHDDを自動的に区分けしています。
このうち、ファイル共有領域に保存したデータは、PCやDLNA対応機で表示・再生が可能ですから、事実上「NAS」として利用できます。
外付け型HDDを増設した場合、そちらにも動画や写真などのファイル共有領域として利用できるため、不便がありません。
ただし、外出先から、(文章やPDFなど)データファイルにアクセスし、PCで確認する仕様はないので、ビジネス向きではない部分はあります。
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以上、パナソニックの 「おうちクラウドDIGA」の紹介でした。
メディアサーバー系のNASとして「高度」です。できないのは、外出先から動画・写真・音楽以外のファイルにアクセスできないくらいです。
それ以外は、問題ないですから、自宅内での利用に完結できるならば、基本これで良いでしょう。
自宅に完結する用途では、「最強のNAS」です。ライバルは「ナスネ」でしょうが、PS4を利用しない前提で考えると、TV中心のマルチメディアNASとしては、こちらのほうが使いやすい気がします。
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1・パナソニックのブルーレイディーガ
2・おすすめブルーレイレコーダー【全社】
なお、この製品の「ブルーレイレコーダー」としての実力については、上記の記事でも紹介しています。(もうすこし安い対応機もあります)
この際「ブルーレイレコーダーも検討」したい方は、ぜひご覧ください。
次回に続く!
最新のNASのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は、最新のNAS(ネットワークアタッチトストレージ)を比較しました。
記事は、まだまだ「続き」ます。
3・上級者向けNASの比較
用途:企業や専門家向け
容量:HDD別売
価格:2万円〜
=高度な機能を持つ上級NAS
4・おすすめNASのまとめ 【結論】
=目的別のおすすめNASの最終提案
次回の3回目記事【こちら】では、やや専門性の高い上級者向けのNASを紹介します。
アクセス速度 ★★★★★
ビジネスでの利用 ★★★★★
テレビ録画の保存 ★★★★★
動画・写真の保存 ★★★★★
オフィスでの共用 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、「結論編」となる4回目記事(こちら)では、今回紹介した全ての機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、どうかよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら