【今回レビューする内容】 2022年 USBモバイルバッテリーの性能とおすすめ・選び方
【比較する製品一覧】バッファロー BSMPB10010C2BK BSMPB10010C2WH BSMPB10030C3BK BSMPB10030C3WH BSMPB13410P2BK SMPB13410P2WH エレコム DE-C31L-10050WH DE-AC04-10000WF DE-AC04-10000BK HILIPS DLP6712N クセル MPC-CC10000BK MPC-CC10000WH CLIENA JMB-Z100P-BK RAVPower RP-PB1202 BK WH
今回のお題
USBモバイルバッテリーのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2022年5月現在、最新の、USBモバイルバッテリーの比較の2回目記事です。
1・USBバッテリーの比較 (1)
1-1:アンカー
1-2:AUKEY〈香港〉
2・USBバッテリーの比較 (2)
2-1:バッファロー〈日本〉
2-2:エレコム〈日本〉
2-3:フィリップス〈オランダ〉
2-4:マクセル〈日本〉
2-5:CLIENAほか〈各社〉
2-6:最終的なおすすめの提案
前回紹介できなかった、エレコムほかの製品を追加で紹介します。
なお、USBバッテリーの「選び方の基本」は1回目記事の冒頭(こちら)で書いています。
お時間のある方は、そちらからお読みいただくとより分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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1・USBモバイルバッテリーの比較
用途:スマホの充電向け
容量:10000mAh(スマホ2回分)
重さ:約200g〜
出力:18W前後
予算:3,000円〜
2・小型USBモバイルバッテリーの比較
用途:スマホの緊急充電向け
容量:5000mAh(スマホ1回分)
重さ:約100g〜
出力:12W前後
予算:2,000円〜
3・大容量USBモバイルバッテリーの比較
用途:タブレットとの同時給電向け
容量:20000mAh〜(スマホ4回分)
重さ:約150g〜
出力:20Wまで
予算:4,000円〜
4・USB-C PDモバイルバッテリーの比較
用途:ノートPCの給電向け
容量:20000mAh〜(PC向け)
重さ:約400g〜
出力:45W〜100W
予算:7,000円〜
なお、今回の記事は、このブログのモバイルバッテリー記事全体としては、上表の1回目の後編となります。
1-2・バッファローのバッテリーの比較
はじめに、日本のバッファローのバッテリーです。
日本のPC周辺機器メーカーで、東証上場企業の大手です。
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なお、以下の記事では、Atlasのオススメポイントを赤字系で、イマイチと思う分を青字系で記していきます。
【2020年】
15・バッファロー BSMPB10010C2BK
16・バッファロー BSMPB10010C2WH
¥4,828〜 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量:10050mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
入力 :15W (5V 3A)
出力 :18W (9V 2A)
本体重量:約210g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:6ヶ月
サイズ:65×115×24mm
BSMPB10010C2も、日本のバッファローが販売するモバイルバッテリーです。
重さは、210gです。
同クラスのアンカーに較べると、やや重めな状況です。
充電容量は、10050mAhです。
【USB-C 20W】
Anker PowerPort III Nano 20W
¥1,780 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
充電に要する時間は、3.16時間です。
本機は、USB-C端子での入力ですので、この速度です。
なお、15cmのUSB-Cケーブルは付属しますが、USB-C充電器自体は未付属なので、なければ買い足す必要はあります。
出力は、2系統で、USB-AとUSB-Cが選択可能です。
USB-C端子は、USB-PD規格はフォローしません。
したがって、Android系ではQuick Charge 3.0モードを利用して18W (9V 2A)ですが、iOS系の場合は対応できないので、12Wになるでしょう。
USB-A端子は、最大15W(5V 3A)です。
「AUTO POWER SELECTモード」利用時との記載ですので、AnkerのPowerIQ 2.0のように、互換チップで、スマホ側に合わせ出力を調整する形式です。
合計最大出力は、2端子総計で15Wになります。
バッテリーの安全性は、最も重要な過電流や過電圧などの保護回路が二重であり充実しています。
500回という充電回数の耐久性目安も開示されます。最近は、この部分を情報開示するメーカーは珍しいです。
パススルー機能は、非対応です。
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以上、バッファローの BSMPB10010C2の紹介でした。
ライバルは、同じ充電スピードが出せる、ANKERのPowerCore Speed 10000QC辺りでしょう。
ただ、価格が高いので、国内企業製という点にどの程度価値を見いだせるか、という話になるでしょう。また、バッファローは保証期間6ヶ月である点で、すこし戦いは厳しいです。
【2022年】
17・バッファロー BSMPB10030C3BK
18・バッファロー BSMPB10030C3WH
¥4,828〜 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:1ポート
入力 :15W (5V 3A)
入力 :15W (5V 3A)
本体重量:約191g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:6ヶ月
サイズ:51×102×28mm
なお、2022年になって多少小型のBSMPB10030C3シリーズが登場しました。
USB-C側は、QC3.0対応表記がなく、速度的にUSB-Aの場合と同じ15Wです。
USB-A側は、本機については、2ポートあります。
合計最大出力は、3ポート総計で、3.6Aとの記載なので、並行充電時は、実質的に給電力はスペックより下がります。
そのほか、低電流モードに対応するほか、パススルー充電も対応となります。
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結論的にいえば、USB-Cポートを持つ上で、USB-Aポートを別に2つ持つ点に利便性を感じるならば、選択肢になるでしょう。
とくに、USB-C端子ををコンセントにつなげて、パススルーしつつ、2台充電をすることが(出張時などで)便利に感じる方は、選択肢になりそうです。
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【2018】
19・iBUFFALO BSMPB13410P2BK
20・iBUFFALO BSMPB13410P2WH
¥5,819〜 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量:13400mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:
入力 :10W (5V 2A)
出力 :12W (5V 2.4A) 合計4.8A
本体重量:約256g
充電用端子:Micro USB(専用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:6ヶ月
サイズ:76.5×116.5×24mm
なお、同社には13400mAhの大容量なモデルもあります。
ただ、USB-Cに非対応であるほか、先ほどの機種同様の問題を抱えており、積極的には選ぶ理由が見あたらないです。
2-2・エレコムのUSB-PD対応機
続いて、日本のPC周辺機器メーカーで、エレコムのバッテリーです。
【2021】
21・エレコム DE-C31L-10050WH
¥3,625 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量:10050mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:(充電専用)
入力 :10W (5V 2A)
出力 :12W (5V 2.4A)
本体重量:約230g
充電用端子:Micro USB(専用)
パススルー:対応
低電流モード:
保証期間:6ヶ月
サイズ:63×109×23mm
DE-C31L-10050WHは、日本のPC周辺機器メーカーのエレコムが販売するモバイルバッテリーです。
充電容量は、10050mAhです。
重さは、230gです。
より軽い機種はありますが、「平均値」でしょう。
充電に要する時間は、10W給電なので、3.5時間です。
本機は、充電専用端子が(丸い)USB-C形状です。
充電器自体は未付属ですが、ケーブル(USB-C to USB-A)は付属します。
コンセント側の充電器は(四角い)USB-A端子で良いので、お手持ちのスマホに付属していたようなもので、問題ありません。
出力は、最大、12W (5V 2.1A)です。
先述のように、左側のUSB-C端子は本機への充電専用なので、USB-Aポートが1基のみという構成です。
また、QC3.0などの上位規格には対応しないので、Android系の対応機でもこれが最高です。チップでスマホに合わせた電流制御はしています。
バッテリーの安全性は、PSEマークを取得しており、安心です。
耐久性は、500回です。この部分は、ライバルのバッファローと同じです。
パススルー機能は、対応です。
エレコムは「まとめて充電」とこの機能を呼んでいます。
低電流モードは、非搭載です。
保証期間は、6ヶ月とやはり弱いです。
そのほか、SIAAマークを取得した抗菌ボディであることは、この時代ではワンポイントでしょう。
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以上、エレコムの DE-C31L-10050WH の紹介でした。
国内メーカー製に限定した場合、パススルーが使えるのは、稀少性があります。
ただ、給電力が並であるほか、保証が短い点、また、給電用の端子がUSB-Aである点に注意が必要です。
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【2020年】
22・エレコム DE-AC04-10000WF
23・エレコム DE-AC04-10000BK
¥4,190 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
入力 :コンセント
出力 :15W (5V 3A)
本体重量:約250g
充電用端子:
パススルー:対応
低電流モード: 搭載
保証期間:6ヶ月
サイズ:80×27×90mm
なお、エレコムは、同容量のコンセント式も販売しています。
アンカーにも同じような製品がありますがパススルー・低電流モード対応の部分を含めて、仕様はほぼ同じです。
しかし、比較する場合、エレコムは保証期間が6ヶ月と短めで、出力も弱めです。
値段を含めて、やや競争力に欠けます。
2-2・フィリップスのバッテリーの比較
続いて、フィリップスのモバイルバッテリーです。
同社は、世界的な家電メーカーですが、同社は、バッテリー製造企業ではないです。
本機は、日本における同社のスマホ周辺機器の代理店である「RichGo-Japan」が、フィリップスの商標で、中国で組み立てたものを売っているという品となります。
24・PHILIPS DLP6712N
¥5,512〜 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量 10000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:
入力 :10W(5V 2A)
出力 :10.5W(5V 2.1A)
本体重量:約218g
充電用端子:MicroUSB/ USB-C
パススルー:対応
低電流モード:
保証期間:2年
サイズ:幅153.0×高さ12.8×奥行き76mm
DLP6712N は、オランダの総合家電メーカーフィリップスのバッテリーです。
中身の電池は、製造メーカーは非開示です。
形状的に薄いのは、(リチウムイオンではなく)リチウムポリマー電池を採用するからです。
アンカーにもありましたが、薄くしやすいのと、寒冷地でも耐用性が高いという特長があります。
重さは、218gです。
薄いものの、同クラスにくらべて「軽量」というわけでもないです。
充電容量は、10000mAhです。
スマホを約2回フル充電できる量であり、十分です。
充電に要する時間は、非開示です。
ただ、10W充電なので、だいたい壁コンセント経由の場合は約8時間ほどでしょう。
なお、充電には、USB-CとUSB-A(MicroUSB)の2端子が選択できますが、時間はかわりません。
出力は、本機は(四角い)USB-Aが2ポートです。
給電力は、最大10..5Wです。
ただし、2ポートの片方は5W(5V 1A)です。並行充電を多用する方には向きません。
バッテリーの安全性は、情報がないです。
安全性の部分では、「安全制御チップ搭載」との記述はあります。
パススルー機能は、搭載です。
そのため、バッテリー充電中でも、スマホに充電が可能です。
パナソニック・ソニーが撤退してからパススルー対応機がなくなっているため、この部分は便利でしょう。
低電流モードは、未搭載です。
イヤホンなどの小型Bluetooth端末は、満量判定が完璧にいかない場合はあるでしょう。
保証は、1年間です。電池残量の確認ボタンも付属です。
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以上、 フィリップスのDLP6712Nの紹介でした。
リチウムポリマー電池採用で薄型である点、大手ブランドロゴがある点が目立ちます。
ただ、個人的には最近少なくなった、パススルー対応機である点が最も特徴的と感じます。
できるだけ荷物を減らしたい出張時など、この方式は有効ですから。
一方、USB-Cは入力のみという部分は注意点です。
2-4・マクセルのバッテリーの比較
つづいて、日本のマクセルのバッテリーです。
同社は、中身の電池を生産できるメーカーですが、容量の多いものは他社からの輸入です。
25・ マクセル MPC-CC10000BK
26・ マクセル MPC-CC10000WH
¥3,608 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
入力 :15W (5V 3A)
出力 :15W (5V 3A)
本体重量;約200g
充電用端子: Micro-USB USB-C
パススルー:
低電流モード:対応
保証期間:6ヶ月
サイズ:幅136.5×高さ71.5×奥行15.8mm
MPC-CC15000PD は、マクセルのUSBモバイルバッテリーです。
日本の著名電池メーカーで、リチウムイオン電池も作ります。
ただ、この社は、自社製電池採用の場合は「自社製」と書くので、本機は異なるでしょう。
蓄電容量は、10000mAh です。
本体の重さは、200グラムです。
容量にたいした重さは、軽くも重くもないレベルです。
ポート数は、USB-Aが1基のほか、USB-Cが2基です。
出力は、USB-Aも、USB-Cも18Wクラスです。
ただし、同時に出力する場合は、最大15Wです。
【USB-A 24W】
Anker PowerPort 2 Elite
¥1,599 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
入力は、仕様が独特です。
専用のMicro-USB端子(最大12W)ほか、出力に利用するUSB-C端子(最大15W)も利用可能です。
充電時間は、Micro-USBで7.5時間という表記です。
USB-C15Wで充電するなら少し速いでしょう。
安全性は、本機は、日本のPSE認証があります。
パススルー機能は、この製品は未搭載です。
低電流については、対応という表記です。
保証期間は、6ヶ月です。
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以上、マクセルのMPC-CC15000PDの紹介でした。
自社製電池を利用するモデルではないので、同社の製品としてはすこし魅力に欠けると言えます。
保証が短く、個性もとくにないので、値段で勝負、になるでしょう。
2-5・その他のバッテリーの比較
最後にここまで見た以外のメーカーの製品をまとめて紹介します。
[Amazon限定ブランド]
27・CLIENA JMB-Z100P-BK
¥2,980 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
入力 :10W (5V 3A)
出力 :10.5W (5V 2.1A)
本体重量;約185g
充電用端子: Micro-USB USB-C
パススルー:
低電流モード:対応
保証期間:18ヶ月
サイズ:幅92.3×高さ22.3×奥行62.6mm
CLIENA JMB-Z100P-BKは、AmazonのPB(プライベートブランド)の1つである「クリエーナ」の名前で売る製品です。
HEC(香港電燈有限公司)に日本法人となるコンピューケース・ジャパンの提供のようです。PCを自作する人なら、知っている方は多いでしょう。
出所はしっかり分かる製品です。
蓄電容量は、10000mAh です。
本体の重さは、185グラムです。
それなりに軽量です。
出力は、USB-Aのみで左右に2系統です。
10.5W(5V 2.1A)なので、多少ですが、アンカーの同価格帯の製品より弱めです。
入力(本機への給電)は、2系統です。
Micro-USB端子とUSB-C端子が用意され、両方とも10W給電です。
USB-C端子は、出力には利用できない仕様です。
安全性は、本機は、日本のPSE認証があります。
「10種の安全機能」を搭載です。
パススルー機能は、この製品は未搭載です。
低電流については、表記がありません。
保証期間は、18ヶ月です。
他社もですが、基本的に故障の際は新品交換です。
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以上、CLIENA JMB-Z100P-Bの紹介でした。
入力系統が2系統というのはユニークですが、それ以外はあまり個性がないと言えます。
実際、スマホ用と考えると12W出力できない部分は痛いでしょう。
28・RAVPower RP-PB1202 BK
29・RAVPower RP-PB1202 WH
¥2,890 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量 10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
入力 :15W (5V 3A)
出力 :15W (5V 3A)
本体重量:約231g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:1.5年
サイズ:幅147×高さ14.5×奥行72mm
RP-PB120は、米国に籍を置く中国系の「サンバレー」がRAVPowerブランドで売るUSBバッテリーです。
大容量モデルでは昔からプレゼンスのある企業で、日本のデンキヤの流通にものります。
蓄電容量は、10000mAh です。
本体の重さは、231グラムです。
さほど軽くも小さくもないですが、14.5mmと薄いので、スマホと重ねて持ちやすいでしょう。
出力は、USB-A(15W)とUSB-C(15W)が1ポートずつです。
対応する給電規格が不明瞭ですが、iPhoneの12W給電と、Android系へのQCでの15W給電に対応ということだと思います。
【USB-C 20W急速充電器】
Anker PowerPort PD 2
¥2,490 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
【USB-C to USB-Cケーブル】
Anker PowerLine III 60W PD対応
¥1,190〜 Amazon.co.jp (2/23執筆時)
入力(本機への給電)は、USB-Cを出力共用で使います。
15W給電すれば、4-5時間でしょう。ただ、15W以上の急速充電器と、(USB3.0規格ではない)15Wに対応できるケーブルは必要です。
系統です。
安全性は、多重保護の言及があります。
パススルー機能・低電流モードについては、説明がありません
保証期間は、18ヶ月です。
他社もですが、基本的に故障の際は新品交換です。
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以上、RAVPowerのRP-PB120の紹介でした。
量販店で見かけるブランドですし、品質信頼性はアンカー同様にあるとみれます。
ただ、出力などに比して割安かと言われると、そうとも言えないので、比較は必要でしょう。
今回の結論
小型USBモバイルバッテリーのおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回は、小型のUSBバッテリーを比較してきました。
最後に「まとめ」として、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!をあげておきます。
第1に、入出力の速度を最重要視したい方に、おすすめの普段持ち用バッテリーは、
【2021年】【型番:A1246011】
3・Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
¥4,490 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
入力:18W (9V 2A)
出力:25W (11V 2.78A)
本体重量:約194g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード: 搭載
保証期間:2年
サイズ:約107x52x 27mm
電池の容量 ★★★★★
本体の軽さ ★★★★★
充電の速さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
アンカーのPowerCore 10000 PD Redux 25Wでしょう。
給電速度を考えると、今回見た中で、本機が一番、性能面でまとまっているので。
【USB-C 20W USB-A 12W】
Anker PowerPort PD 2
¥2,490 Amazon.co.jp (2/6執筆時)
【USB-C to USBケーブル】
Anker PowerLine III 60W PD対応
¥1,190〜 Amazon.co.jp (2/23執筆時)
入力(バッテリーへの給電)は、10000mAhだと、18Wで3時間で終わります。
先述のように、ケーブルと急速充電器は、対応水準のものを用意する必要はあるものの、快適度はかなり上がります。
出力も、USB-C端子を経由して充電する場合、最大25W (11V 2.78A) です。
20W対応のiPhoneや、Galaxyなどの25W対応機に、フルスペックで対応できます。
ここまでの速度が現状で不要な方も、スマホの買い換えなどで対応速度が上がった場合に、買い替えずに速度を上げられるというメリット性があります。
USB-A側も、最大18Wです。
サイズは、約107x52x 27mmです。
194gという重さを含めて手に持って使えないことはないですが、長めのケーブルを買って、バッグにいれて給電するとより快適だと思います。
一方、イヤホンなどの充電にあると良い低電流モードは持ちますが、パススルーは非対応ですので、本体を充電しながら、スマホの給電はできません。
その点で、泊まりがけの出張などには向かない部分はありますが、通勤通学に持ち歩き対方で、充電速度を重視するならば、本機が良いかと思います。
保証期間も、2年です。
この部分は、とくに日本企業の製品と比べると、かなり長めです。
品質信頼性の部分もアンカーは、ネットだけではなく、一般のデンキヤほか、コンビニ流通にものりますし、日本での販売期間の長さを含めても、問題ないです。
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9・AUKEY PB-N67-BK
10・AUKEY PB-N67-WT
¥3,200 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:2ポート
USB-C出力:1ポート
入力 :18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2.22A)
本体重量:約200g
充電用端子:M-USB or USB-C
パススルー:対応
低電流モード:対応
保証期間:2年
サイズ:93×63x22mm
電池の容量 ★★★★★
本体の軽さ ★★★★☆
充電の速さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、対抗馬を挙げれば、AUKEY PB-N67-です。
とくに価格面を重視するならば、こちらがむしろ候補になります。
出力は、本機は、USB-Aポートが2つと、USB-Cが1つと多いです。
全ポートの最大出力は、15Wですので、アンカー機と変わりませんが、「たくさんつなげたい!」という方のニーズに適うでしょう。
一方、ポートが多い分、横幅がある点は注意です。
ただ、細長い形状より、このタイプの方が、手持ちもしやすいという方もいます。このあたりは、好みで考えてください。
機能面でも、パススルー対応ですから、(できるだけケーブルを減らしたい)出張などには本機の方が便利です。
ただ、出張用については、個人的には、次に「おすすめ」にする、コンセント一体型のほうが、最終的に便利かなと思います。
保証は、2年間です。
オーキーブランドも、日本は長いですし、一般流通にものるので、信頼性は担保されると言えます。
第2に、出張用に備えて置くと便利なモバイルバッテリーは、
【2021年】
5・Anker PowerCore Fusion 10000
¥5,290 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
蓄電容量:9700mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
入力 :コンセント
出力 :20W (9V 2.22A)
本体重量:278g
充電用端子:
パススルー:対応
低電流モード: 搭載
保証期間:2年
サイズ:高さ82×幅82×奥行35mm
電池の容量 ★★★★★
本体の軽さ ★★★☆☆
充電の速さ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
Anker PowerCore Fusion 10000でしょう。
多少重めなので、毎日持ち運ぶのに適してはいません。
しかし、コンセント内蔵なので、出張時にアダプターを忘れるトラブルからも解放されます。
最近は、移動中の新幹線などでの充電も可能ですし、ビジネス用・出張用として、利便性と携帯性を兼ね備える点で、とても良い機種です。
蓄電容量も、スマホ約2回分と言える、9700mAhをキープしており容量も十分です。
充電時間も、4時間ですからすぐ終わります。
さらに、パススルー対応ですので、出張先のホテルで、バッテリーを給電しつつ、スマホも充電できます。
ケーブル1つ分の荷物が減るのは、思った以上に快適です。
出力は、USB-Cの場合は、最大で20W (9V 2.22A) です。
一方、USB-Aだと12W水準なので、やや弱いと言えます。
【0.3m〜3.0m】
Anker PowerLine III 60W PD対応
¥1,190〜 Amazon.co.jp (2/23執筆時)
さっと充電を済ませたい場合もあるので、スマホはUSB-C(20W)を利用して充電する方向性で考えた方が良いと思います。
なお、iPhone用のケーブルで、USB-C対応のものは【Lightningケーブルの比較記事】で紹介しています。
第4に、iPhoneなどでワイヤレス充電を試したい方、または、Androidでイヤホンなどの充電もする方は、
【執筆時在庫なし】
【2021年】
【型番: A1617011】
12・Anker PowerCore III 10000 Wireless
(¥5,290) Amazon.co.jp (5/9執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
Qi充電:1ポート
入力 :18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2,22A)
本体重量:約243g
充電用端子: USB-C(共用)
パススルー:対応
低電流モード: 搭載
保証期間:2年
サイズ:約106×68×19 mm
電池の容量 ★★★★★
本体の軽さ ★★★★☆
充電の速さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
Anker PowerCore III 10000 Wirelessでしょう。
Qiワイヤレス充電に対応できる上で、USB-Aでも18WのQC3.0給電に、USB-Cでも20WのPD給電に対応しますので「全部入りの上位機」と考えても良いでしょう。
その上で、(ワイヤレス充電時の)パススルー機能や、低電流モードなど、便利機能が網羅されますし、構成としては良いかと思います。
写真のように3機同時の給電をしても20Wと余裕がある仕様です。
Androidユーザーについては、USB-Aからの18WのQC3.0給電に対応しつつ、イヤホン向けの低電流モードを持つ機種は、重めのコンセント式を除くと本機くらいしかないです。
その点で言うと、イヤホンを充電するAndroidユーザーにも本機は向くでしょう。
シリコンバッテリーケース Sinjimoru
¥663 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
なお、Qi充電については、重ねての充電は滑るので、ちょっとした工夫は必要です。
充電に要する時間も、しっかり、18W給電に対応する装備を揃えれば、最大4.5時間で済みます。
【USB-C 20W急速充電器】
Anker PowerPort PD 2
¥2,490 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
【USB-C to USB-Cケーブル】
Anker PowerLine III 60W PD対応
¥1,190〜 Amazon.co.jp (2/23執筆時)
本機についても、高速充電したい場合は、20W以上のPD対応充電器と対応ケーブルを買いましょう。
20W対応ならば他の充電器でもOKです。
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8・オーキー PB-WL02S
¥5,980 楽天市場 (5/9執筆時)
蓄電容量:10000mAh
USB-A出力:1ポート
USB-C出力:1ポート
Qi充電:1ポート
入力 :18W (9V 2A)
出力 :20W (9V 2.22A)
本体重量:約242g
充電用端子:USB-C(共用)
パススルー:
低電流モード:
保証期間:2年
サイズ:67×144x17mm
電池の容量 ★★★★★
本体の軽さ ★★★★☆
充電の速さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、充電しながら、動画やゲームを楽しむという場合は、オーキーのPB-WL02Sでしょう。
バッテリーの後部と前部に収納式スタンドがある仕様で、この用途で便利なので。
パススルーや低電流モードの言及はない機種ですが、それでもニーズは多いと思います。
補足:おすすめケーブルについて
というわけで、今回は、USBモバイルバッテリーの比較でした。
最後におまけで、ケーブルの話です。
特に、充電しながらスマホを利用する場合ですが、付属の長いケーブルではなく、モバイル電源用に10〜20センチ程度の短いケーブルを別途購入することをオススメします。
【0.1m 0.5m】
Logitec Lightning USBケーブル
¥1,000〜 Amazon.co.jp (5/9執筆時)
iPhoneの場合、Logitecがアップルの認可を取り、0.1メートルと0.5メートルのケーブルを出しています。短いためモバイルバッテリーに最適です。
ただ、出張でビジネスホテルに泊まることが多い方は、電源コンセントの位置が壁の上部にあり、0.1mだとスマホが中空に浮いてしまうことがあります。
出張用を兼ねる場合は0.5mほどあると安心です。
なお、断線しにくいライトニングケーブル など、これ以外のケーブルについては【ライトニングケーブルの比較記事 】で特集してあります。よろしければ、ごらんください。
1・USBモバイルバッテリーの比較
用途:スマホの充電向け
容量:10000mAh(スマホ2回分)
重さ:約200g〜
出力:18W前後
予算:3,000円〜
2・小型USBモバイルバッテリーの比較
用途:スマホの緊急充電向け
容量:5000mAh(スマホ1回分)
重さ:約100g〜
出力:12W前後
予算:2,000円〜
3・大容量USBモバイルバッテリーの比較
用途:タブレットとの同時給電向け
容量:20000mAh〜(スマホ4回分)
重さ:約150g〜
出力:20Wまで
予算:4,000円〜
4・USB-C PDモバイルバッテリーの比較
用途:ノートPCの給電向け
容量:20000mAh〜(PC向け)
重さ:約400g〜
出力:45W〜100W
予算:7,000円〜
そのほか、タブレットも同時に充電できる、もう少し大きな容量のバッテリーも比較したい場合は、この記事の続編となる、以上の第3回目記事をご覧ください。
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(前半からの続きなので、前半記事をご紹介いただけると、助かります)
ではでは。