1回目記事からの続きです→こちら
2-1・BOSEのイヤホン

2回目記事のトップバッターは、アメリカのBOSEの完全ワイヤレスイヤホンです。
ソニー同様に、ノイズキャンセリング技術に大昔から取り組んできた、アメリカ東海岸を代表する高級オーディオメーカーです。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:アップル〈米国〉
1-3:ソニー〈日本〉
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
2-1:BOSE〈米国〉
2-2:Beats〈米国〉
2-3:パナソニック〈日本〉
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ヤマハ〈日本〉
3-3:DENON〈日本〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:ANKER 〈米国〉
4-2:オーディオテクニカ〈日本〉
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:JVC ビクター〈日本〉
5-2:Bang&Olufsen〈北欧〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:AVIOT〈日本〉
6-2:Final ag 〈日本〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較(7)
7-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
7-2:AKG〈オーストリア〉
7-3:Noble Audio〈米国〉
7-4:Amazon 〈米国〉
7-5:Google 〈米国〉
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
8-1:サムスン〈韓国〉
8-2:ファーウェイ〈中国〉
8-3:シャオミ 〈中国〉
9・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (9)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら各機を説明していきます。
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また、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチだと思う部分を青字系で書きます。

【2025年発売】
11・Bose QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代
¥39,600 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2023年発売】
11・Bose QuietComfort Ultra Earbuds
¥30,600 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC aptX Adaptive
3D音響:対応(Bose Immersive Audio)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:6時間
ドライバー:9.3mm
マイク:搭載
ノイズキャンセル:Wマイク(自動)
防水性能:IPX4
重さ:6.24g×2
QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代) は、アメリカのBOSEが販売する、ノイキャン対応の完全ワイヤレスイヤホンです。

同社は、老舗の高級オーディオメーカで、低音域が充実する独特の「ボーズサウンド」はファンが多いです。ノイキャンもソニー同様に、(汎用チップではなく)自社技術をもつ会社で、技術レベルが高いです。
一方、本機は、2025年に第2世代になりました。
主には、ノイキャン(ActiveSense)部分のアルゴの微調整で、突発音(サイレン・電車・モーター音)が起こった際でも自然に調整されるようにされました。Apple系を含めて、2022年以降その部分の改良が入ったので、BOSEも対応した感じに思われます。
あとは、通話ノイズについてAI学習の成果を取り込んだ点、充電ケースのQi充電対応などが目立ちます。AIによるノイズ抑制は、最近搭載機が増えてきた技術で、混在するようなノイズ種の判定において、従来のIFベース処理より強くなっています。
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結論的にいえば、ノイキャンを目的に買う方が多いだろう機種ですし、使い勝手の部分の改良があるのは見逃せないでしょう。予算的に余裕がある場合は、新機種が良いと思います。
あとは、同じなので、同時にみていきます。
重量は、片側6.24gです。
ソニー・Appleのハイエンドと重さはあまり変わりません。形状は、写真のように、レシーバー型に近い独特の存在感です。

イヤーピースは、3サイズが添付されます。
本機は、スタビリティバンドも3サイズ換装できる仕様で、耳の形状に合わせてフィットさせることを強く意識しています。
音質のパーソナライズは、BOSEも対応です。
ただ、Appleやソニーとは考えが違います。
本機は、起動時に毎回短いトーン再生を行い、それで装着具合を見ながら反響音を調整する機能になります(CustomTuneオーディオテクノロジー)。
音質向上効果もありますが、とくに音漏れ防止という音量部分でのメリットもあると思います。
イヤーピース自体にアナログな遮音性はさほどあるように思えませんし、ベントもありますが、問題を感じない理由の1つかと思います。
ドライバーは、サイズは非公開です。
ただ、海外の情報サイトによると9.3mm(あるいは9.2mm)のようです。
音質は、イヤーピースの特性もありつつですが、しっかり低音域が充実するサウンドです。
この部分は同社の伝統であり、旧機と同じです。
同「アクティブEQテクノロジー」で、小音量での再生時でも、しっかりバランス調整され、とくに低音域(重低音)の迫力が削がれない技術です。

Bluetoothコーデックは、SBC・AACほか、Apt-Adaptiveに対応です。
イヤホン側の規格として、(HD水準の)48kHz/24bitですが、メーカーとしても(業界認証マークはないですが)「ハイレゾ対応」と書いています。
このコーデックは40msと低遅延なので、むしろ映像視聴用としても優れるでしょう。

立体音響は、対応です。
同社の場合、Bose Immersive Audioに対応します。
Appleの「空間オーディオ」や、SONYの「360 Reality Audio」と異なり、専用音源に依存せず、(ソフト的なサラウンド処理で)通常の音源を、独自の計算で「立体音響」にするという方向です。
BOSEの場合、もともと立体音源のデータがあるDolby Atmosなどの音源も扱えますが、通常のステレオ音源も独自のアルゴで「立体音響」にして、再生をすることができます。技術としては、(ヘッドホンで)ヤマハが先行しましたが、BOSEも採用したという感じです。
Apple・SONY式と、BOSE・ヤマハ式の違いは、表現が難しいのですが、ハイレゾ音源と、ステレオ音源のハイレゾアップコンバートとの違いに近いでしょうか。前者が「リアル空間オーディオ」志向だとすると、後者はバーチャルな「空間オーディオ」といえるかもしれません。
そもそも、BOSEは「音を自社様式で作り込む(みたい)」方向なので、これで良いのだと思います。
このほか、本機は、Apple機で説明したような、ヘッドトラッキングも行えます。
接続安定性の面では、Bluetooth5.3に対応しています。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式(自動)です。
「BOSE ActiveSense」という機能名です。
マイクは、片側につき、内側に1つと、外側に3つ(両側で総計8つ)。
外側の1マイクは通話専用などと割り振りはせず、全てノイキャンに使われる仕様のようです。
リアルタイム分析は、本機も装着状況(種類)に応じ、AIが周囲の状況を判断して自動で出力を調整てすいます。
一方、騒音種類の違いのリアルタイム分析はなしますが、装着状況や、動状況までふくめたリアルタイムの分析は(ソニーと違って)言及はないです。
先述のように、装着時の装着状況の解析は行います。しかし、その後のリアルタイムな状況変化については、追っていません。

外音取り込みは、可能です。
マイクを通じて外音を入れるヒアスルーは対応です(Awareモード)。
このモードの際、大きな音がした場合、Bose ActiveSenseテクノロジーにより、しっかりノイズを押さえます。
このほか、通常は最大(Quiet)で使いますが、ノイキャンのかかりは段階的に軽減でき、2種までカスタマイズして登録可能です。
ノイキャンの効きは、最大の場合「かなり」です。単純に、外音の遮断度でいえば、三大メーカーでも屈指だと思います。
連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで6時間と長寿命です。
バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、約3回分利用可能です。
また、本体への20分での2時間分再生のクイックチャージに対応です。充電はUSB-C経由でもできますが、第2世代からは、ケースのワイヤレスQi充電にも対応です。
マイクは、搭載です。
通話時には、ノイキャンしつつ、自分の声を拾うので、違和感なく会話できます。
防水性は、IPX4等級です。
防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。
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以上、ボーズのQuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)の紹介でした。
音質は、ドライバの口径の制約を思わせない低音域で、小音量でも低音域のバランスがよいと感じます。
その上で、従来機同様に「ノイキャンの強さ」は相当です。
第2世代のApple AirPods Proもこの部分に定評がありますが、あちらは、(空間オーディオを含めて)ある意味「iOS向け」のような製品なので、汎用的に使う場合とくに候補になりそうです。
ノイキャンを最大にした場合の「静粛性」は、BOSEサウンドの特性によるだろう部分を割り引いても、相当強力です。飛行機などの相当うるさい空間で、没入感を重視する場合は、特に候補になりそうです。
逆に、歩行時など、状況に応じたかかりの調整は、引き続き、SONYやAppleに比べるとややざっくりな部分はあるのが注意点になります。
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【2024年発売】
12・Bose QuietComfort Earbuds 第2世代
¥24,000 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC (AAC)
3D音響:対応予定(Bose Immersive Audio)
個人最適化:
連続再生時間:8.5時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイズキャンセル:Wマイク(自動)
防水性能:IPX4
重さ:8.5g×2
なお、2020年登場の従来機の「第2世代」として QuietComfort Earbuds 第2世代が出ています。
在庫部品の関係で限定期間売られるものか、下位機として復活させたのかは、今のところ不明です。

重さは、8.5gです。
旧機を含めて、重さと大きさが問題点で、結構な存在感です。
機能面では、本機の場合、先述のCustomTuneオーディオ技術がないです。
これもあり、ノイキャンは(方式は同じにせよ)かかりは上位機に及ばないです。
そのため、最大にかかるモード(イマージョン)は、上位機と違ってないです。
立体音響は、一方「対応予定」との表記でした。
あとは、初代と違って、Bluetoothのマルチポイント接続に対応した点と、(公式の情報で刃ないですが)AACもフォローする点が、言及したい違いになります。
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結論的にいえば、値段が安い部分と、旧上位機(QuietComfort Earbuds II)と違って、Bose Immersive Audioに対応する部分で需要はあるかなとおもいます。
ただ、重さと大きさが課題で上位機が出たとはいえるため、選ぶ場合、そこを注意してください。それでも、草創期の音質重視のTWS型に比べれば、だいぶ「まし」ではありますが。
一方、立体音響の再現性が、完全に上位機と同じかは、CustomTuneオーディオ技術がない部分で何とも言えませんので、Atlasとしては要調査です。なにかしら分かったら加筆します。

【2023年発売】
13・Bose Ultra Open Earbuds
¥36,000 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:開放型(イヤーカフ型)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC aptX Adaptive
3D音響:対応(Bose Immersive Audio)
個人最適化:ヘッドトラッキング可
連続再生時間:7.5時間
ドライバー:12mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:6g×2
Bose Ultra Open Earbudsも、BOSEのTWS型のイヤホンです。

ソニーにもありましたが、開放型(オープンエア)で、装着もオープンイヤー型になる製品です。
「外音取り込みの自然さ」を重視するタイプで、音楽疲れしない点でも人気です。
本体色は、ブラック(881046-0010)と、ホワイトスモーク(881046-0020)が基本色です。
重量は、片側で約6gです。
形状的に引っかけるタイプですし、重いと言うことはないでしょう。

イヤーピースは、クリップ固定ですのでないです。
写真のように、ドライバー(スピーカーユニット)が耳の外側にあるので、外耳道にフィットさせる必要自体ないからです。
音疲れほか、装着疲れも起きにくい両取り設計であり、画期的に思えます。
ドライバーは、サイズ非公開です。
ただ、実際的には12mmでしょう。オープン構造ですから大きくできます。

音質のパーソナライズは、一方、チューンのような仕組みがないです。
特殊な装着方法なので、自分で適切にフィットさせてください。
音質は、他の開放型と同じで、音が籠もらず自然にきこえるのが良い部分です。
一方、音域はやはりBOSEの「味付け」であり、(品のある)充実する低音を重視しています。BOSE製品愛用者には違和感を感じない作りといえます。
ただし、音量を挙げた際には、若干低音ボリュームが落ちるので、大きな音で使うような意図はない製品ではあります。

Bluetoothコーデックは、SBC・AACほか、Apt-Adaptiveに対応です。
ハイレゾに対応できる水準ですが、機器側の明記はないです。このコーデックは「ハイレゾ対応」水準ですが、機器側の仕様で対応しない事例は他社にありますし、何とも言えません。
ただ、遅延は少ないので、ゲームや映像視聴において意味のあるコーデックです。
立体音響は、Bose Immersive Audioに対応します。
1つ上の機種で詳しく説明したように、BOSE独自の形式です。
ヘッドトラッキングも、対応です。
先述のように、この仕様だと、音楽だけでなく映像にも対応できます。
一方「Bose SimpleSyncテクノロジー」対応なので、同社のテレビ用スピーカー(サウンドバー)につなげて使う場合、個別に音量調整して、同じコンテンツの視聴ができます。

さらに、24年登場の新技術となる同社の「パーソナルサラウンドサウンド」にも対応なので(音が聞こえる)開放型イヤホンの利点を活かして、シアターシステムにおいて、リアスピーカー代わりに利用できる機能も搭載です。
これらの部分や対応機は、【サウンドバーの比較記事】のボーズの項目で詳しく紹介しています。
接続安定性の面では、Bluetooth5.3に対応しています。
ノイズキャンセリングは、未装備です。
構造的に、アダプティブなノイキャンもないので、静音化は無理です。
先述のように、音を大きくすると、低音バランスが崩れるので、基本的に、通勤通学などに使えないと考えてください。むろん、音漏れもありますので。
外音取り込みは、(いうまでもなく)可能です。

連続再生時間は、通常再生時7.5時間です(イマーシブオーディオ時4.5時間)。
バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、19.5時間分です。
マイクは、4つ搭載です。
防水性は、IPX4等級です。
防滴構造はあります。構造的にもずり落ちにくいので、ジョギングなどにも利用できます。
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以上、ボーズのUltra Open Earbudsの紹介でした。
自宅でのテレワーク時、あるいは、ジョギング時など、常時環境音が聞きたい場合で、疲れにくく、長時間使いたい場合には「一番の選択肢」と言えます。
疲れにくい部分で言えば、長時間の映画視聴用にも良いかもしれません。
ただし、ノイキャンを要するような通勤通学シーンには不向きというより、不可です。また、バランス的にあまり大きな音を再生するようにできてもいないので、自宅で音量をあげての音楽視聴ならば、同社のカナル型のが良いかと思います。
2-2・Beatsのイヤホン

続いて、Beatsの完全ワイヤレスイヤホンです。
同社はApple傘下ですが、ストリート系の別ブランドとして展開します。

【2025年発売】
14・Beats Powerbeats Fit ME2J4PA/A
¥29,818 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC
3D音響:対応(空間オーディオ)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:7時間
ドライバー:9.5mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:5.78g×2
Beats Powerbeats Fitは、Appleが自社のBeatsが販売する、完全ワイヤレスイヤホンです。
Beats Fit Pro(2021)の後継機ですが、今回はウイングチップの改良(柔軟性強化)と、ケースの改良(バッテリー量の増量と小型化)がメインです。音質に関わる部分やチップ(H1)の変更はありませんでした。

本体色は、ジェットブラック(ME2J4PA/A)ほか、グラベルグレイ(ME2K4PA/A)・パワーピンク(ME2L4PA/A)・スパークオレンジ(ME2M4PA/)という構成です。

装着方法は、ウイングを利用して固定するタイプです。
イヤーチップほか、ウイングチップで引っかけて固定する方式です。
チップ部分は柔軟性があるシリコン系エストラマーでフィット感重視で、長時間付けていても疲れにくいよう工夫されます。従来より20%柔軟性が強化されたとの報道です。
しっかり固定もされるので、ワークアウトでの利用やも対応します。
重量は、5.78gです。
Apple純正のAirPods Proとだいたい同じ重さです。
イヤーフック型の形状ですから、この程度は普通です。
フックがあるので、運動していてもズレにくいと言えます。
イヤーピースは、4サイズから選択可能です。
他社だとウイング部分も複数のサイズが同梱されるものがありますが、本機はウイング部分が柔軟なのでこれで問題ありません。

ドライバーは、サイズはわかりません。
2層ダイヤフラム(二層トランスデューサ)のダイナミックドライバで、サイズは非公開ですが、複数の分解レポートによると9.5mm前後です。
ドライバーの振動板を硬軟の2層構造にすることで共振をおさえる意図です。低音のしまりと、刺さりにくい中音域を出すための工夫です。重くなるので、若干スピード感を感じにくいほか、高音域はあまり伸びず、ハイレゾ向きではないと言えます。
実際、「売り」は厚みのある低温で、本家のAirPodsと比較すると低音域がしっかりした音質です。
一方、ノイキャン機になるので(微細ながら)ベントがある仕様です。そこからの(ごくわずかな)音漏れはありえますが、これは他機でも多かれ少なかれそうです。
音質のパーソナライズは、イヤーチップの装着テストと、立体音響の部分でのパーソナライズがあります。

Bluetoothコーデックは、対応するコーデックの記載がないです。
ただ、iPhoneに最適化された仕様ですから、SBC AACに対応でしょう。
立体音響は、Appleの「空間オーディオ」に対応します。

また、AppleのAir Pods2同様に、カメラでのパーソナライズ機能ほか、「ヘッドトラッキング機能」もしっかり利用できます、
内蔵される加速度・ジャイロセンサーを利用し、利用者の頭の向きに連動して、立体音響の方向性を正しく調整する技術です。要するに、普通のスピーカーのように、自分が首を振ったりしても、音が正しく定位します。
なお、この2つに対応する仕様だと、音楽(Apple Music)のドルビーアトモス音源以外に、Apple TVの対応映映像や、FaceTimeも空間オーディオ化できます。
接続安定性の面では、Apple H1チップを搭載するため、(iPhoneとの)通信安定性・音の遅延が減少に効果を発揮します。
同社の人工知能、Siriも利用可能です。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式です。
片側3マイク搭載(内1,外2)で、音楽の音をふまえてハイブリッドに分析します。
リアルタイム分析(Adaptive ANC)はしかし、非対応です。
この部分は、Appleブランドで売られるTWS型イヤホンとの差と言えます。
外音取り込みは、可能です。
ただ、リアルタイム分析ができないので、ソニーやアンカーにみられる、自動でのレベル調整は不可です。

連続再生時間は、7時間となります。
充電ケースと合わせて30時間分の持続性です。
また、5分の充電で1時間分の再生が可能です。
マイクは、こちらも搭載です。
指向性がある、デュアルビームフォーミングマイクで、風切り音対策もあるので、この部分は配慮があります。
防水性は、IPX4等級です。
耐汗/防沫仕様といえますが、完全に防雨ではないグレードです。
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以上、Beats Powerbeats Fitの紹介でした。
装着については、従来のタイプであるPowerbeats Proよりフィット感が高く、その部分も含めて、音質に安定感がありました。
ノイキャンについては、本家のAppleのほうが精度やかかりは良いのです、普通に通勤通学用ならば、そちらかと思います。また、ベント(孔)がある部分も、逆の意味で注意してください。
ただ、装着したときのデザイン性(格好良さ)は純正よりこちらが良いです。
ワークアウト向きだと、後ほどみるPowerbeats Pro 2のほうが良さそうですが、何にでも使いやすいという意味で、総合的なバランスが良い製品だと感じます。
おすすめできる製品の1つです。
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【2024年発売】
15・Beats Solo Buds MUVW3PA/A
¥12,800 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:18時間
ドライバー:8.2mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:
重さ:5.7g×2
なお、2024年にBeats Solo Budsという製品が追加投入されました。

イヤホンが同社では最小サイズという触れ込みで実際小さめです。
実際、重さはともかく小粒です。

ドライバーは、9.5mmです。
本機も、2層構造のダイヤフラムです。
一方、本機は、ユニットサイズの関係で結構大きなベント(孔)があります。それなりに音漏れはするでしょう。シーンは選びます。
ノイズキャンセリングは、ただ、非対応です。
おそらく載せるには、ドライバーを犠牲にしないといけないので、諦めた感じに思います。
加えて、マイクはありますが、外音取り込みに非対応です。
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結論的にいえば、ノイキャンを利用しなくても良いシーンでないと、音質はあまり期待できないでしょう。逆に、ノイキャンを利用しなくても静かな場所(図書館など)で利用する場合、音漏れを気にする必要がありそうです。
これらの部分で、あまり日本向きな仕様ではないです。

【2025年発売】
16・Beats Powerbeats Pro 2 MX723PA/A
¥35,620 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC
3D音響:対応(空間オーディオ)
個人最適化:高度(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:10時間
ドライバー:9.5mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:8.7g×2
Beats Powerbeats Pro2 も、Beatsが販売する、完全ワイヤレスイヤホンです。

約5年降りに、新機種に更新されました。
装着形状が変わったほか、ノイキャン機能も、このシリーズでは初めて搭載です。そのほか、Ankerにもありましたが、LED光学センサーによる心拍数の計測に対応しました。
個人的には、時計タイプほどいろいろできるわけではないので、心拍数計は不要だとは思います。
ただ、ワークアウトに特化した本機の場合、状況によっては、一定の意味はあるかなと思います。
あとは、後述する、音質のパーソナライズに対応した点、制御チップがH1チップから、H2チップに進化した点、連続再生時間が1時間短い、9時間となるのが、初代と比べる場合目に付く違いでした。

装着方法は、イヤーフック型です。
かなりユニークで「尖った」デザインですが、前回以上に今回はアスリート向けですし、問題ないでしょう。
柔らかい外装と形状記憶合金の採用で、フィット感重視です。
重量は、片側で8.7gです。
旧機より、1.5gほど軽量化されました。
イヤーピースは、5サイズから選択可能です。
音質面では、本機も、ドライバーサイズ自体は非公開ですが、実際は9.5mmです。
本機も、2層構造のドライバーで、音質の方向性は同じです。その上で、新しいベント穴の構造と、ノズルを同軸配置にする工夫を加えて、高域の明瞭さと、低域の質を高める工夫が採用です。
Apple AirPods Pro 2 は、フラットで聴き疲れない音質ですが、Powerbeats Pro 2は、低音の量感と質感を感じる上で、中音域のボーカルの輪郭が前に見えやすい感じです。
ただし、本機も、ベントは大きいので、音漏れはあり得ます。

立体音響は、Appleの空間オーディオをフォローします。
旧機だと、Apple Music(ドルビーアトモス音源)のみの対応でしたが、今回から制限がないので、既にみたAirPods Pro 2や、Beats Fit Proと同じです。
Apple Vision Proとのペアリングもできます。
音質のパーソナライズも、25年機から対応になりました。
AirPods Pro 2と同じアダプティブイコライゼーションに対応です。
内側のマイクを利用して実際聞いている音を把握し、中低音域の周波数を調整をする技術です。
加えて、iPhoneのカメラ(TrueDepth)を使って、空間オーディオ利用時にパーソナライズする機能も、やはり、AirPods Pro 2と並んで採用です。
ヘッドトラッキングも、25年機からは対応です。
Bluetoothコーデックは、対応するコーデックの記載がないです。
ただ、本機も、SBC・ AACに対応でしょう。
接続安定性の面では、Apple H2チップを搭載するため、上位機同様です。
ただ、空間オーディオには非対応です。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式です。
マイクは、片側3マイク搭載(内1、外2)であり、AirPods Pro 2と性能は同じです。
リアルタイムは、騒音状況(種類)に応じたかかりの調整はAirPods Pro 2と異なり「なさない」仕様です。
イヤホンの装着状況は、リアルタイムで「見ている」(Adaptive EQ)のですが、この仕様だと、普通、Adaptive ANCとは言わないので、Wマイク式としました。
まあ、Wマイク式の範疇では「ちょい上」と考えてください。スポーツ用のイヤホンとしては、あって欲しい性能とも言えます。
外音取り込みモードも、搭載です。
連続再生時間は、最大10時間との表記です。
ケース側は35時間分です。
ただし、Appleの場合、ノイキャンオン時かは未記載なので、利用する場合、1時間程度短くなるかもしれません。
マイクは、搭載です。
片側3つのマイクで、ここもAirPods Pro 2と同じという表記です。
風切り音を含む雑音低減、ボイスターゲッティング機能などが装備です。
防水性は、IPX4等級です。
雨天での利用は問題ないでしょう。
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以上、Powerbeats Pro 2の紹介でした。
デザイン性からしてワークアウト専用といった色合いの製品です。
ただ、先ほどみたBeats Powerbeats Fit に比べても、激しく動いても落ちにくく装着感も快適ですので、その用途には合いそうです。
改良によって形状とドライバー周り以外の機能性は、AppleのAirPods Pro 2と同じになったとも言えますし、ワークアウト向けの上級機として、各社と推しても存在感がある製品です。

【2023年発売】
17・ Beats Studio Buds +
¥24,800 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2021年発売】
17・ Beats Studio Buds
¥16,182 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC
3D音響:(限定対応)
個人最適化:
連続再生時間:6時間
ドライバー:8.2mm×2
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX4
重さ:5g×2
Beats Studio Buds+ も、Beatsの完全ワイヤレスイヤホンです。
価格設定としては、Apple系だと少し安めに設定されていて、若者むけの入門機扱いといった感じです。
なお、旧機種が残ります。
あまり値段は変わらない一方で、ノイキャン精度の強化(1.6倍)を含むマイクの改良がありました。あと、一長一短ながら、ベント(孔)の改良で音抜けも良くなっています。
こうした点で、新機種を選ぶべきでしょう。

本体色は、ブラック(MQLH3PA/A)ほか、トランスペアレント(MQLK3PA/A)と、アイボリー( MQLJ3PA/A)です。
重量は、片側5gです。
かなり軽量です。
超小型ではないですが、ファッションとして装着しても違和感がないような設計です。
イヤーピースは、4サイズから選択可能です。

ドライバー、8.2mmのドライバを2基搭載する2ドライバー仕様です。
音の傾向は上位機と同じで、(密閉度の違いによる部分ほかは)差はあまり感じません。
ただ、低音域はかなりしっかりでる傾向です。
一方、本機は、新機種になってベント(孔)が3箇所になりました。
音抜けや装着時の快適性がアップしますが、音量によっては音漏れはしやすそうです。
静粛性が求められる場所での利用には、音量面で注意が必要です。
音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

Bluetoothコーデックは、明言はされません。
ただ、従来通りのSBC・AACの構成です。
立体音響は、本機も、「空間オーディオ」をフォローします。
ただし、ヘッドトラッキングは非対応です。この部分は、現状ではApple純正だけです。
また、この仕様の場合、音楽(Apple Music)以外は立体音響になりません(Apple TVや、FaceTimeは不可)。
接続安定性の面では、Apple製チップが、本機は非搭載です。
従来通りiPhoneとのペアリングはできますし、Siriにも対応しますが、Apple IDに連動する一部機能(デバイス自動切替など)には対応しません。
どうも、本機は、Android向きにも売る製品で、そちらのアプリとの兼ね合いからのようです。
ノイズキャンセリングは、対応です。
先述のように、新機種で、精度が強化されました。
ただ、方式の変更ではなく、従来通りの1マイク方式です。
マイクサイズを3倍にすることで、情報量を増やした上で解析することでの性能向上のようです。
なお、タッチ操作による外音取込には対応します。

連続再生時間は、6時間となります。
充電ケースからは約3回充電が可能です。
また、5分の充電で最大1時間分の再生が可能です。
マイクは、デュアルビームフォーミング対応のマイクが搭載です。
防水性は、IPX4水準です。
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以上、Beats Studio Buds+の紹介でした。
購入しやすい価格に抑えつつ、1マイク式の範疇では強力なノイキャンを搭載した機種です。
ただ、本機はベントが多いので、そこからの(ごくわずかな)音漏れの可能性があるのは、利用したいシーンによっては注意点です。
2-3・パナソニックのイヤホン

続いて、日本のパナソニックの完全ワイヤレスイヤホンです。
言わずと知れた、日本でも稀少な総合家電メーカーですが、「テクニクス」ブランドとして、高級オーディオ部門も抱える、オーディオ界の名門の1つです。

【2025年発売】
18・ パナソニック Technics EAH-AZ100-S
18・ パナソニック Technics EAH-AZ100-K
¥35,800 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:10時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式 (自動)
防水性能:IPX4
重さ:5.9g×2
Technics EAH-AZ100は、パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンです。
同社の高級オーディオブランドである「テクニクス」の名を冠する製品で、同社の最新ハイエンド機です。

重量は、5.9gです。
同社の従来機よりだいぶ軽く、サイズも一見してわかるほど小型化しました。
ソニーの最上位機相当であり、このクラスだと軽めです。

ドライバーは、10mmです。
小型・軽量化しましたが、ドライバは従来のままのサイズです。
音漏れしないタイプの軽量小型機だと最大クラスでしょう。大きいに越したことはない部分ですので、妥協しなかったのは良いところです。
構造的には、ハイレゾ対応のため高音域を綺麗に出せる特殊アルミニウム振動板を採用します。その上で、低音域を出せるよう、振動板を柔らかめで「動く」エッジ素材で囲むフリーエッジ構造で、低域に必要な振動を担保します。
加えて、動きすぎることでの歪みを防ぐため、磁性流体を注入しそれをおさえる工夫が加わりました。この磁性流体の部分が、今回の改良での新機軸です。
このほか、旧機に引き続き、空気の流れを制御するアコースティックコントロールチャンバーのほか、高音域の音質を改善するためのハーモナイザーが前方に付く構成です。

本機の場合、同社の(有線イヤホンの)最上位であるEAH-TZ700と同じ音質を、TWS型で出すことを当面の目標としているようです。
今回、磁性流体の工夫もそれに加えることで、一段と近づいたと言えそうです。
大手各社とも、ドライバー自体の工夫は、そこまでこだわらない中、テクニクスは、逆にここを詰めている部分が好感触です。

イヤーピースは、5サイズが添付されます。
今回改良された部分で、耳のコンチャにフィットしやすい構造を維持しつつ、重量と体積をカットしてます。本機の軽量化にも寄与しています。
再生周波数帯域は、20Hz-40kHzです。
ハイレゾ対応水準です。
音漏れもほぼ感じません。
音質は、高音域の音質は旧機に引き続きクリアです。
低音域は旧機もよかったのでそこまで伸びた印象はないもののかなり余裕があります。
先述のように、軽量小型になった点を含めて言えば、良い進化すで。
音質のパーソナライズは、一方、機能としてないです。
マイクを使って個々人の聴覚特性に合わせて「カスタムメイド」するような方向性の製品ではないです。この部分が、1回目記事でみた3社の上位機と違うと言えます。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
ソニーと同じでLDACでのハイレゾ対応です。
通常音源のハイレゾ水準へのアップグレード技術はみられません。
一方、ダイレクトモードとして、イコライザで味付けされにくい音質が選べます。方向性の違いでしょう。
立体音響は、独自の対応情報については未記載です。
接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth5.3に対応しています。
左右独立受信方式で、マルチポイント対応です。

ノイズキャンセリングは、Wマイク式(自動)です。
旧モデルにくらべ進化したところです。
単純なWマイク式だった旧機とちがってリアルタイム分析を行えます。
同社によると、これにより低周波がより良く取れるようになっています。
一方、イヤホンの装着状況や、スマホの加速度センサーを利用した移動状況は、ソニーとちがって、未対応です。
ノイキャン用のマイクは、他社上位機と同じく、片側3マイク(内1、外2)の仕様ですが、状況に対する対応力を含めて、少なくとも、ここを第一の目当てにして選ぶ感じではないといえます。

外音取り込みも、対応です。
新機種からは、電車のアナウンスなど必要な音だけスルーする「アテンションモード」も加わりました。ソニーなどでもみられたものです。
連続再生時間は、ノイキャンを使ってAAC接続をする場合、10時間です。
バッテリーケースは、18時間分の給電量です。

マイクは、高性能です。
本機は、Voice Focus AIとして、AI対応の内蔵ICチップで、送信だけでなく、受信音の改善も図れる部分が新しいです。
マイクは、片側3つで、風切り音低減のため、開口部に金属メッシュを採用スタ上で、風切り音を低減する「ラビリンス構造」を採用しています。
なお、発話検知マイクは、発話開始時の音声検知水準が向上させることで、通話品質を上げる仕組みです。
防水性は、IPX4等級です。
防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。
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以上、パナソニックのEAH-AZ100の紹介でした。
ハイレゾ水準に対応した部分で、ソニーの最上位機(WF-1000X系)の有力なライバルになりました。
較べる場合、やはり余裕があるドライバサイズである上で、TWS型では例外的と言って良い、ドライバ自体に「語れる」音周りの工夫があるのが魅力です。
アルミの振動板で、高音域が綺麗にでますし、サイズ感を感じさせない低音も出ているので、味付け(イコライザ)を使わなず、ナチュラルにハイレゾを楽しむにはとても良い機種です。
一方、ノイズキャンセリングは「新開発」とされますが、そこまで利きは強調できないです。自社開発かも今回は不明です。
そのほか、音質のパーソナライズと3D音源に対応しない点など、他社上位機にみられる「トレンド」はふまえないのが注意点です。
ただ、ハイレゾを含む「ステレオサウンド」を上質に楽しむという、本来的な目的では相当水準が高い製品であり、評価に値します。
音質に妥協がない「テクニクス」的な製品だと感じました。

【2023年発売】EAH-AZ60後継機
19・ パナソニック Technics EAH-AZ60M2
¥19,332 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:8mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:7g×2
EAH-AZ60M2は、パナソニックのテクニクスブランドの中級機です。
本体色は、ブラック(EAH-AZ60M2-K)とシルバー(EAH-AZ60M2-S)の2色構成です。

重量は、7gです。
イヤーピースの改良があった上位機に比べると少し重めです。
ただ、手前方面に多少小粒で、見た目はスッキリです。

ドライバーは、8mmです。
小さくはないですが、10mmの上位機とは差を付けます。
素材や仕組みは、最新上位機とは異なます。
振動板がバイオセルロース素材で、フリーエッジ構造の言及もないです。
ただ、前方のハーモナイザー、後方のアコースティックコントロールチャンバーと、似たような空間構成なので、音響思想の方向性は同じとは言えます。
音質は、上位機よりも低音の膨らみは控えめです。
ただ、高音域も違和感なく出ているのでこちらもハイレゾ向きに思えます。
ノイキャンは、本機も旧仕様です。
発売時期の関係もありますが、アナログなノイキャン併用のWマイク式に止まります。
先述のように、パナソニック自身が、新方式の方が効きは良いと書いています。
あとは、マイク通話の部分で、受信音の改善を含む、先述のAI技術が使われないのが、主に目に付く違いです。
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以上、パナソニックのEAH-AZ60M2の紹介でした。
新しい上位機と比べると一定の値段差はあります。
その部分では「候補」ではありますが、上位機の弱点だった、重さとサイズが新機種では大きく改善されたため、性能面、仕様面では、本機をあえて選ぶ意味は、薄まったかなと思います。
完全ワイヤレスイヤホンは、低音を充実させたほうが傾向としては音質が良いため、ドライバが大きく、振り幅の部分で違いがある上位機は、同じ「テクニクス」でも、差は大きいと言えます。
予算もあるため難しい部分ですが、上位機がおすすめです。また、本体が小粒である必要でないならば、上位機の旧機も合わせて検討すると良いでしょう。
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このほかの、パナソニックが展開するTWS型イヤホンで目に付いたものを、以下で(ざっくり)説明しておきます。

【2021年発売】
20・ パナソニック Technics EAH-AZ40M2
¥14,740 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【2021年発売】
20・ パナソニック Technics EAH-AZ40
¥12,500 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:密閉型(カナル)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC・LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:5.5時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX4
重さ:5g×2
第1に、EAH-AZ40M2です。
先ほどの機種の下位機種です。
旧機種が残りますが、コーデックの部分でLDACに対応しないほか、ノイキャンが非搭載です。

本体色は、ブラック(EAH-AZ40M2-K)・シルバー(EAH-AZ40M2-S)ほか、ローズゴールド(EAH-AZ40M2-N)です。
テクニクス系にしては、本体を小型化していて、主に女性向けに売られます。
イヤーピースは、4サイズとなります。
ドライバーは、6mmです。
小型でも、標準サイズはクリアしている部分に、テクニクスのこだわりを感じます。
ただ、新しいバイオセルロース素材はこのサイズだと強度的に無理なようでPEEK振動板にしています。
とはいえ、前後の空間的な余裕は多く、音質重視の設計です。
ハイレゾも、LDACにより対応です。
ドライバーは6mmですが、ハイレゾ認証マークもあるので、再生水準はあるようです。
ノイズキャンセリングは、搭載です。
ただ、上位機とことなり、旧式の1マイク式です。
外音取り込みは本機も対応です。周囲の音を確認できるトランスペアレントモードと、音楽を止めてアナウンスなどを確認するアテンションモードになります。
マイクは、一方、先述の発話検知マイクはあるものの(外側のマイクがない)3マイクなので、外的環境要因のノイズについては、上位機より弱いでしょう。
自分の声をクリアに届ける「JustMyVoice」テクノロジーも本機だけは非対応です。
バッテリーは、ノイキャン利用時、最大5.5時間です。
なお、Qi充電はこちらは非対応です。
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結論的にいえば、小型が良いが、できるだけ、音質にもこだわりたいという方向けです。
ただ、ノイキャンが若干弱めの仕様とはいえます。他社だと、この値段クラスでもう少し精度が出せるモデルはあるので、比較は必要でしょう。
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【2025年発売】
21・ パナソニック RB-F10D-K RB-F10D-K
21・ パナソニック RB-F10D-K RB-F10D-C
¥13,925 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
タイプ:開放型(イヤーフック型)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:7時間
ドライバー:17×12mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:8.7g×2
第2に、RB-F10Dです。

こちらは、スピーカーが耳穴の外に位置する開放型(オープンエア)のオープンイヤータイプのイヤホンです。
音漏れしても問題ない場所専用ですが、音抜けは良いですし、なにより耳が疲れないタイプです。
IPX4の防水もありますし、外れにくいので、キッチンほかジムワークには向くでしょう。
マイクは、付属です。
構造的に、常時「外音取り込み」なので、外音取り込みモードは(むろん)ないです。
ノイキャンも、ありません。
オープン型でも「音漏れ(ノイキャン)」対策がする機種もありますが、そうした工夫は本機はないです。
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結論的にいえば、このタイプは、次に見るJVCも含めて、わりと各社から出そろってきています。
こちらはパナソニック製ですが「テクニクス」ブランドでだされた製品ではない部分を含めてですが、音質面でそこまで個性は感じません。
後発機なので、もう少し個性があると良いと感じました。
次回につづく!
完全ワイヤレスイヤホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は音楽用の完全ワイヤレスイヤホンの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ヤマハ〈日本〉
3-3:DENON〈日本〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:ANKER 〈米国〉
4-2:オーディオテクニカ〈日本〉
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:JVC ビクター〈日本〉
5-2:Bang&Olufsen〈北欧〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:AVIOT〈日本〉
6-2:Final ag 〈日本〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較(7)
7-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
7-2:AKG〈オーストリア〉
7-3:Noble Audio〈米国〉
7-4:Amazon 〈米国〉
7-5:Google 〈米国〉
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
8-1:サムスン〈韓国〉
8-2:ファーウェイ〈中国〉
8-3:シャオミ 〈中国〉
9・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (9)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
次回の3回目記事(こちら)では、JBLなどのTWSイヤホンを引き続きみていきます。
音質の良さ ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
立体音響 ★★★★★
軽さ ★★★★★
防水性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)では、今回紹介した「全製品」から、予算別・目的別に、最終的なAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
