1回目記事からの続きです→こちら
4-1・ゼンハイザーのヘッドホン
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4回目記事のトップバッターは、ドイツの老舗音響メーカーのゼンハイザーのBluetoothヘッドホンヘッドホンからです。
なお同社は、(音漏れする)開放型ヘッドホンのラインナップも多いですが、Bluetooth機器は、スタジオほか、外出先での利用も多いので、(音漏れしにくい)密閉型ヘッドホンが基本です。
1・ノイキャンヘッドホンの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:BOSE〈日本〉
2・ノイキャンヘッドホンの比較 (2)
2-1:Apple〈米国〉
2-2:Beats〈米国〉
2-3:ヤマハ〈日本〉
2-4:Ag.・Final〈日本〉
2-5:オーディオテクニカ〈日本〉
3・ノイキャンヘッドホンの比較 (3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ANKER〈米国〉
3-3:SHURE〈米国〉
3-4:B&W〈イギリス〉
3-5:B&O〈デンマーク〉
4・ノイキャンヘッドホンの比較 (4)
4-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
4-2:他の企業〈各地〉
5・ノイキャンヘッドホンの比較 (5)
5-1・最終的なおすすめの提案【結論】
今回も1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、以上のような順番で各社の製品をみていきます。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2025年発売】
38・ゼンハイザー HDB 630
¥87,000 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:6Hz-40kHz
ドライバー:42mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX adapt
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:60時間
ノイズキャンセル:Wマイク式(自動)
有線接続:対応
重さ:311g
ゼンハイザー HDB 630は、ドイツのゼンハイザーの上位モデルです。

本体の重さは、311gです。
大きめのオーバーイヤー式ですので、それなりの重さはあります。
再生周波数帯域は、6Hz-40Hzです。
スペック的にハイレゾ対応水準で、同社も対応を明言します。

ドライバーは、42mmです。
無理に小型化せずに、従来のサイズを保っています。
構造的には、ゼンハイザーはオープン型(開放型)もだす企業ですが、密閉型でそれに近い「抜け感やディティールの正確性」を目指したとされます。
詳しい仕組みは非開示ですが、ドライバー自体の工夫ではなく、ハウジング内の音響処理と、チューニングによるもののようです。配置は、同社伝統の「E.A.R.」ではないですが、実際に、鼓膜に向けてダイレクトに向けた斜めドライバーで、音の自然さを重視しているようです。
音質は、高音域は「きらびやかさ」と「自然さ」が両立するハイレゾ向きの音質です。
中音域もドライバーサイズの配置が好影響し、明瞭さが高いです。低音域の質感(スピード感)も同じです。
重低音を含めた、低音域のボリューム感も良く、音質部分には大きな欠点なく、バランスが良い構成です。
小音量再生も問題ないですし、音の分離も、音場と定位感も優秀です。
音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

Bluetoothコーデックは、本機も、SBC・AAC・Apt-XのほかApt-X Adaptiveに対応です。

一方、 Bluetooth USB Cドングルを標準装備しているのがポイントです。
スマホに刺せば、Apt-X Adaptiveでの通信になるため、iOSを含めて刺せば使えます。音を出すだけならば、USB-Cドングルを刺すだけで利用できます。ハイレゾ設定も、アプリで切り替えるだけです。
映画・ゲームなどのコンテンツも、本機はドングル側の処理で、Apt-X Adaptiveで処理しておくる仕様なので、やはり、問題ないです。
立体音響は、特別な対応表明はないです。
「クロスフィード」機能の説明がありますが、これは3Dではなく、ステレオ(2D)について、頭内定位を弱めて、ステレオ感を出す機能です。ただ、これはこれで実用的な機能性です。
そのほか、パラメトリックEQに対応なので、帯域ごと数値指定で細かくイコライザ設定ができます。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
問題ありません。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式(自動)にあたります。
一方、本機のマニュアルを見る限り、片側に、マイクを内部・外部にそれぞれマイク1つ配置した、2マイク式です。
先行した下位機とこの部分の差はなさそうです。リアルタイム分析を伴う、Adaptive Hybrid ANC対応機の初期タイプ(第2世代)でしょう。

なお、本機は、スマホアプリ(Sennheiser Smart Control)でノイキャンのかかりを調整できます。装着中は「常にアダプティブノイキャンが有効で、外すとオフになる」という仕様です。
BOSEなどと同じで、Bluetooth接続せず音楽も聴いていない環境でも周辺ノイズを打ち消せるという使い方を優先した仕様です。
外音取り込みモードも搭載です。
連続再生時間は、60時間です。
かなりの長寿命です。

接続は、先述のUSB-Cドングルほか、有線ケーブルと、USB-Cで直接接続が可能です。USB-Cの場合「ロスレス」でつなげられる点で、ゼンハイザーも「ハイレゾ」愛用者向けに協調します。その場合、USB-DACは24bit/96Hzまでの対応ですので、(入門用とはいえ)ハイレゾ対応水準です。
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以上、ゼンハイザーのゼンハイザー HDB 630シリーズの紹介でした。
かなり高級ですが、ドライバー回りの性能は、密閉型のBluetoothヘッドホンとしては高レベルでまとまっています。持ちはこび用としては、やや大きく、重さはありますが、音質重視で欲しい方は多いでしょう。
音質的にハイレゾ音源の再生には向きます。接続方法も、ドングルを含めてしっかり用意されているので、あまり詳しくない方でも迷わず使えそうです。
ノイキャンも、他社にもう少し高度なものはありますが、実用上、合格点の水準です
こうした部分で、予算に都合がつけば、「使いたい場所ではどこでも使える高音質ヘッドホン」として、色々なシーンで役立ちそうです。

【2022年発売】
39・ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wireless
¥29,800 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:6Hz-22kHz
ドライバー:42mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX adapt
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:60時間
ノイズキャンセル:Wマイク式(自動)
有線接続:対応
重さ:293g
MOMENTUM 4 Wirelessは、ドイツのゼンハイザーの製品です。
もともと、同社のBluetoothヘッドホンの上時期でしたが、先ほどみたHDB 630シリーズの登場で、中級機になりました。

本体の重さは、293gです。
本機も、大きめのオーバーイヤー式なので仕方ないですが、やや重量はあります。
再生周波数帯域は、6Hz-22Hzです。
上位機との違いで、ハイレゾ水準にはないです。
ドライバーは、42mmです。
サイズは同じですが、先述のように、ハイレゾに対応した作りにはしていません。
音質は、上位機と異なり、高音域はそこまで強調されない作りです。
ドライバーサイズの余裕から、低音域のボリューム感は上位機と同じく評価できますし、中音域も良質ですが、全レンジとも解像感より、暖かみを重視した傾向にあります。
ただ、音の素性は良いです。
音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

Bluetoothコーデックは、本機も、SBC・AAC・Apt-Xのほか、最近登場したApt-X Adaptiveに対応です。
ただし、上位機と違いドングルは装備しないほか、USB-C接続も対応しません。
立体音響は、特別な対応表明はないです。
クロスフィードも非対応です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
問題ありません。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式(自動)にあたります。
先述のように、この部分は、上位機と仕様差はないようです。
いていない環境でも周辺ノイズを打ち消せるという使い方を優先した仕様です。
外音取り込みモードも搭載です。
連続再生時間は、60時間です。
本機もかなりの長寿命です。
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以上、ゼンハイザーのMOMENTUM 4 Wirelessシリーズの紹介でした。
同じユニットサイズですが、音の質と目指すこころは上位機とあまり被らない感じです。
とはいえ、低音域のボリューム感がある上で、中域以上はウォーム系の「なめらか」な音色であり、これはこれでファンが多そうに思えます。ただし、ハイレゾ向きな音質ではないです。
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【2024年発売】700177
40・ゼンハイザー ACCENTUM Plus Wireless
¥18,800 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
ノイズキャンセル:Wマイク式(自動)
コーデック: SBC AAC aptX Adapt
重さ:227g
【2023年発売】ACAEBT
41・ゼンハイザー ACCENTUM Wireless
¥14,927 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
ノイズキャンセル:Wマイク
コーデック: SBC AAC aptX HD
重さ:222g
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:6Hz-22kHz
ドライバー:37mm
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:50時間
有線接続:対応
なお、本機と同一世代の下位機と言えるのが、ACCENTUM Plus Wireless です。

上位機との差は、ドライバーサイズです。
こちらは、37mmと少し小さくなりますが、その分、多少軽いです。
見た感じ小さいので、その部分を重視するならば、本機でも良いでしょう。

一方、ACCENTUM Wirelessは、その旧機になります。
コーデックが、AptX adaptiveに非対応で、aptX HDまでの対応幅になります。
そのため、低遅延についての対策はできないと言えます。
ノイキャンは、新機種はWマイク式です。
ただ、旧機は、「アダプティブノイズキャンセリング」に非対応で、シーンに合わせた自動調整はないです。
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結論的にいえば、新機種については、口径以外あまり上位機と変わらないので、装着時の見た目と軽量感を重視したいならば、選んでも良いかなと思います。
この値段のライバル機と比べた場合も、外観の格好良さやバッテリーの保ちは目を引きますし、外出用には割と良いように思えます。
小さく、まt、あ周波数帯域の部分の評価が辛く、価格相応となります。
4-2・そのほかのヘッドホン
最後に、ここまで見た以外のメーカーの製品のうち、目に付いたもノイキャンヘッドホンを総覧します。

【2024年発売】AKGN9HYBRIDWHT
42・AKG N9 Hybrid AKGN9HYBRIDBLK
¥55,000 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz〜40kHz
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC LDAC LC3 Plus
3D音響:
個人最適化:対応
連続再生時間:55時間
ノイズキャンセル:Wマイク式(自動)
有線接続:対応
重さ:281g
AKG N9 Hybrid は、オーストリアのAKGのBluetoothヘッドホンです。

本体の重さは、281gです。
軽さ自慢ではないですが、重いといえるほどでもない平均サイズです。
ドライバーは、40mmです。
ここも平均値です。ドライバーの素材や加工法などの情報はないです。
音質は、全体としてはフラットですが、高音域の抜け感がよく、明るく元気な印象です。
高音域は、抜け感がよく、元気な印象です。同社のヘッドホン型はそのタイプが多いです。中音域も明晰感は高めです。
低音域は、どちらかといえば、質感(スピード感)重視で、量感はほどほどにし、中音域に影響を与えない印象です。音場と定位感は、ややボーカルが前にでる感じで、広くはない傾向です。
音源は、無難になんでも合う印象ですが、良質な中音域と、高音域とのクロスの素直さから言えば、やはりボーカルをキレイに聴きたい方に合いそうです。
再生周波数帯域は、低音域は20Hzで、高音域は、40kHzです。
ハイレゾに公式に対応します。
音質のパーソナライズは、同社のAKG Headphonesアプリで可能です。
JBLなどと同じで、フィット調整した上で、音響をパーソナライズする方向です。

Bluetoothコーデックは、SBC・AACのほかLDACとLC3対応です(後者はアップデート対応)。LDACでハイレゾ対応させています。

一方、本機は、USB-Cドングル(2.4GHz Bluetooth送信機)が付属です。
これを利用する場合、LC3 Plusでの送信ができます。一部で話題の「超低遅延コーデック」で、LC3の半分以下の低遅延だと言われる、可変ビットレートのApt-X LLのライバルです。
ゲームや映像視聴用ですが、どの程度の遅延で済むかは、Atlasもレビューに割と注目しています。 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
連続再生時間は、55時間です。
立体音響は、特別な対応表明はないです。
ノイズ対策については、Wマイク式(自動)です(リアルタイム補正付きHybrid Adaptive ANC)。
マイクは、搭載です。
外音取り込みも可能です。
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以上、AKGのAKG N9 Hybridの紹介でした。
AKGらしく、あか抜けて元気な印象のヘッドホンです。全体的に応答性がよく、スピード感を感じる音であり、ハイレゾ用にも向きます。
その上で、音源の種類にもよりますが、フラットな音質で、あまり刺さらず聴き疲れない傾向です。ただ、このタイプは、音源に対して「素直」なので、SBC接続などでいれた低解像度ソースなどは、逆に粗さが目立つ部分はあるでしょう。

【2024年発売】
43・ プレシードジャパン AVIOT WA-V1
¥13,500 Amazon.co.jp (3/13執筆時)
【ピエール中野コラボモデル】
44・ プレシードジャパン AVIOT WA-V1-PNK
¥18,800 Amazon.co.jp (3/13執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック:SBC AAC LDAC
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:120時間(最大)
ノイズキャンセル:Wマイク(自動)
有線接続:対応
重さ:267g
AVIOT WA-V1は、日本の プレシードジャパンがAVIOTブランドで販売する製品です。
こちらも、コラボモデルがあります。
同社ではお馴染みのピエール中野さんを迎えての、イコライザ部分のコラボチューンになります。

重さは、267gです。
外回りの見映えも今どきで、シンプルで割と良いです。
つけ心地も配慮があります。

ドライバーは、普通の40mmのドーム型です(PET素材)。
ハウジングを電源周りと分ける工夫(2重構造ハウジング)を採用するなど、音周りに工夫があります。音抜け部分の弊害を防ぐため、ダクトを付ける工夫もあります。
仕様的には、引き続きLDACによるハイレゾ対応を表明します。
ドライバーの周波数帯域の説明はないですが、認証マークはありますし、問題ないでしょう。
音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACほか、LDACです。
ソニー系の構成で、ハイレゾ対応です。
立体音響は、特別な対応表明はないです。

ノイキャンは、こちらは、Wマイク式(自動)です。
内外に2マイクある上で、周囲の環境に合わせたアダプティブなノイキャンがあることになります。
このタイプのノイキャン+ハイレゾ対応である部分では、既にみたアンカーと同じです。値段もコラボモデルではない方は競合できており、そちらがライバルでしょう。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
バッテリーは、最大120時間という表記です。
長いですが、ノイキャンオフ時の最大値になります。
マイクは、搭載です。
外音取り込みも対応です。
最近搭載機が増えている、マルチポイントも対応です。
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以上、AVIOT WA-V1の紹介でした。
シンプルで使いやすそうな外観である部分ほか、アダプティブなWマイク式ノイキャンを装備しつつ、ハイレゾ対応で、40mmのドライバを装備する点で、1万円前後の価格の製品では、機能面でのバランスが良いように思います。
パーソナライズや立体音響系の機能はないですが、それは値段的に諦める部分でしょう。選んで良いのように思います。

【2025年発売】
45・ beyerdynamic AVENTHO 300
¥68,200 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:5Hz〜22kHz
ドライバー:45mm
コーデック:SBC AAC Apt-X HD LL
3D音響:対応
個人最適化:(ヘッドトラッキング可)
連続再生時間:35時間
ノイズキャンセル:Wマイク (自動)
有線接続:対応
重さ:319g
AVENTHO 300 は、 ドイツのベイヤーダイナミックが販売するBluetoothヘッドホンです。
高磁力の「テスラドライバー」でお馴染みの音響企業で、有線ヘッドホンでは多くの名機を出してきました。
ワイヤレスヘッドホンでは、今回初めての紹介になります。

本体の重さは、319gです。
しっかりした重さはありますが、同社の湯煎の高級機より軽めです。
値段からしても少し安めなので、ターゲット層は少し「若め」のユーザーでしょう。
もちろん、問題ないです。
有線接続も、対応です。
ただし、バランスは対応しません。

ドライバーは、45mmです。
ダイナミック型ドライバですが、STELLAR.45ドライバーと固有名があります。
同社の場合、1万ガウス(1テスラ)以上の強い磁力を持つユニットをこの名前で呼んでいるようです。こちらは、2層構造で、低歪で高音圧を特徴とするものです。
同社の有線モデル同様、解像感・レンジ拡大・歪みの低減あたりで優れると考えて良いでしょう。
音質は、高音域と低音域に特徴があります。
高音域は、ハイレゾ音源を活かせる「きらびやかさ」があります。やや強めで、人によっては「ささる」感じはあり、原音に忠実な印象です。
中音域は、明晰感はあります。ボーカルはどちらかといえば、後ろ目です。
むしろ、音場の広さと定位感に特徴を感じます。
低音域は、質感(スピード感)重視です。量感もありますが、重低音は底まで深くないです。
全体としては、音の分離も良く、ハイレゾ音源も活かせる品質です。あえて言えば、中音域が前に立たないドンシャリ系(V字形)です。
音源的には、分離の良さと音場の広さを感じやすい点で、クラシック音楽や、ジャズ・アコースティック系に向きそうです。ただ、高音域が結構「シャリッと」しているので、長時間リスニングでは、やや耳が疲れそうな印象はありました。
再生周波数帯域は、低音域は5Hzで、高音域は、22kHzです。
同社の有線モデルの場合、ハイレゾ対応水準の周波数帯域の製品もあります。
ただ、こちらは、低音域は強めですが、高音域は、少なくとも、業界団体の認証水準に及ばない値です。

Bluetoothコーデックは、LDACを除いた全規格に対応です。
ハイレゾはApt-X Adaptiveは対応できますが、先述のように、ドライバで対応水準を示していません。
Apt-X Adaptiveにしても、ヤマハほか、機種によってはハイレゾ非対応にしている場合もあるので、本機もそうかもしれません。
Bluetoothのバージョンは、しっかりBluetooth5.4です。
マルチポイントにも対応です。
立体音響は、Dolby Atmosで対応です。
この規格に対応するコンテンツは同社のアプリを通じて楽しめます。
ヘッドトラッキングものDolby Atmos with Dolby Head Trackingに公式対応します。
音質のパーソナライズは、対応明記はないです。
ただ、ヘッドトラッキング用の調整機能はあるでしょう。
連続再生時間は、ノイキャンオンで35時間です。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式(自動)です。
状況を見てリアルタイム分析ができます。
ただ、騒音の種類以外の情報をみるという情報はなく、ここは普通の水準です。
片側3マイクです。
外音取り込みは対応です。
マイクは、搭載です。
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以上、beyerdynamic AVENTHO 300 の紹介でした。
高級オーディオでは定評のある企業で、ワイヤレスで同社のSTELLAR.45ドライバーを使えるのが魅力です。
取り立てて「ハイレゾ向き」として売っていませんが、特性としては高解像度音源にとくに合いそうに思います。空間オーディオにも対応で、音源的な楽しみは広そうです。
先述のように、音場が広く感じる音質なので、大編成のクラシックなど、その部分を活かせるコンテンツを良く聴く方に向きそうです。
ただ、音源やジャンルによるものの、あまり長時間聴くと疲れる感じがあるのは、やや注意です。
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このほか、同ブランドの製品は、以下のような製品展開があります。
順番にみておきます。

【2025年発売】
46・ beyerdynamic AVENTHO 200
¥48,333 楽天市場 (3/30執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:10Hz〜22kHz
ドライバー:45mm
コーデック:SBC AAC Apt-X Adpt.
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:40時間
ノイズキャンセル:Wマイク
有線接続:対応
重さ:293g
第1に、 AVENTHO 200です。
先ほどの機種の下位機になります。

同じく、オーバーイヤー型です。
ドライバーは、ただ、STELLAR.45明記はなく、普通の45mmのダイナミックドライバです。
ヘッドトラッキングを含む空間オーディオには非対応ですし、ノイキャンもWマイク式ですが、アダプティブではないものです。
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結論的にいえば、音質面の「 beyerdynamic」の個性が全面的に削がれています。
その割には高い気がするため、あまりおすすめできません。
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【2025年発売】(下位機)
47・ beyerdynamic AVENTHO 100
¥38,170 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
タイプ:密閉型(オンイヤー)
再生周波数帯域:20Hz〜22kHz
ドライバー:45mm
コーデック:SBC AAC Apt-X Adpt.
3D音響:
個人最適化:
連続再生時間:40時間
ノイズキャンセル:Wマイク
有線接続:対応
重さ:220g
第2に、 AVENTHO 100です。

こちらは、カップの小さなオンイヤーです。
重さも、220gで、持ち運んで使うのには良さそうです。
ドライバーは、ただ、サイズ非公開です。
周波数帯域の低域側の数字が上位機ほど良くないので、おそらく小さくなると思います。
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結論的にいえば、好感の持てる堅実な外観構成の部分で、値段の理由はあるとは言えます。ただ中身の、スペック的に言えばやや割高感を感じます。

【2024年発売】ACE1G1JP1
48・ Sonos Ace ACEG1JP1BLK
¥74,800 Amazon.co.jp (3/30執筆時)
タイプ:密閉型バスレフ
再生周波数帯域:
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック:SBC AAC Apt-X adapt.Apt-X Lossless
3D音響:対応(TrueCinema)
個人最適化:対応
連続再生時間:30時間
ノイキャン:Wマイク式(自動)
有線接続:対応
重さ:312g
Sonos Aceは、米国のソノスが販売する製品です。

ヘッドホンでは新参ですが、このブログの【サウンドバーの比較記事】でみた製品、あるいは、ポータブルのAIスピーカーのジャンルだと、有名な音響企業です。
とくに、定額音楽サービスとの親和性が高いアプリが有名で、そちらの話は【スマートスピーカーの比較記事】で詳しく書きました。
本機の場合、そちらでみている製品(SONOS ArcやSONO Arc SL)とのシームレスな統合(使い分け)にポイントが置かれる製品とも言えます。

本体の重さは、312gです。
オーバーイヤー型としても、重めです。

ドライバーのサイズは、40mmのドーム型です。
ドライバー自体より、バスレフ方式である部分で、ベントと呼ぶには大きな孔がある方式です。構造的には密閉型の仲間ですが、この仕組みで低音は伸びそうです。
音は漏れそうですが、どちらかといえば自宅用ですし、寮を含めて問題ないでしょう。
音質は、この仕組みにも由来しますが、低音域の充実度を重視するものです。
高音域は、「きらびやかさ」さはほどほどで、(刺さらない)自然さもイマイチです。
中音域も、明晰感は中庸で、ボーカルもそこまで前にでない感じです。
低音域は、量感は十分です。ただ、質感はそこまで重視せず、締まりは普通です。
クロスは極めて自然で、音の一体感は評価できます。また、音場と定位感は重視する方向性です。

Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xほか、低遅延のApt-X Adaptiveに対応します。CD音質は、aptX Adaptiveのサポート規格になるaptX Losslessもフォローします。
ハイレゾは、一方、対応の明言がないです。規格としては、Apt-X Adaptiveで対応できますが、この規格でもビットレート的に対応しない製品はあるので、何とも言えません。
有線のUSB-C接続もできますが、DACのスペックは不明です(要調査)。
立体音響は、空間オーディオに対応です。
先述のように、本機は同社のサウンドバーの「周辺機器」的な側面があるのですが、この部分もそうです。
同社のサウンドバー側の処理として、ドルビーアトモス音源から空間オーディオミックスを作成し、そのデータを本機に送信する感じです。
加えて、TrueCinema対応です(アップデート対応)。
サウンドバー側の音響機器にはお馴染みのマイクでの位置セッティング機能を応用し、部屋の音響特性情報を得た上で、それを本機で利用するというものです。
音質のパーソナライズは、上述の仕組みで対応と言えます。
通信安定性の面では、Bluetooth5.4に対応します。
連続再生時間は、30時間です。

ノイズキャンセリング機能は、Wマイク式(自動)です。
ただ、リアルタイム分析では、騒音の種類ほか、ヘッドホンの装着状況(髪型・メガネ)などもリアルタイムでみています。
この方式の範疇では、割と新しめのSoc(第3世代以降)といえます。
片側4つのマイクのうち、3マイクをノイキャンに使います。
マイクは、搭載です。
外音取り込みも対応です。
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以上、 Sonos Ace の紹介でした。
基本的には、先述のように、同社のサウンドバーと使って便利で楽しいという製品です。お持ちの方は試して良いでしょう。音質も、低音域のボリューム感を重視した感じで、映画、ゲームなどには向きそうです。
イマーシブオーディオについては、こだわりがあるメーカーの新製品として注目に値します。TueCinemaの部分の評判をもう少し確認した後、加筆したいと思います。いずれにしてもOS(アプリ)に左右されないタイプの立体音響対応型では、期待の新作です。
今回の結論!
ノイキャン対応ヘッドホンのオススメはこの機種!
というわけで、今回は、各社のノイズキャンセリング対応ヘッドフォンの比較の4回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

5・ノイキャンヘッドホンの比較 (5)
5-1・最終的なおすすめの提案【結論】
音質の良さ ★★★★★
重低音 ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
空間オーディオ再生 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回で、全体の結論編となる5回目記事(こちら)では、ここまで紹介した全機種から、予算別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
5回目記事は→こちら
