Top 調理家電 比較2024' 中型(オーブン)レンジ40機の性能とおすすめ・選び方 :3人〜4人家族向け (1)

2024年01月03日

比較2024' 中型(オーブン)レンジ40機の性能とおすすめ・選び方 :3人〜4人家族向け (1)

【今回レビューする内容】2024年 20L以上の電子レンジ・オーブンレンジの性能とおすすめ・選び方:格安機を中心に

【比較する製品型番】 象印 EVERINO ES-GU26-BM ES-GU26-WA ES-JA23-BM ES-JA23-WA ES-GT26 ES-GT26-BA ES-GT26-WA STAN. ES-SA26 Panasonic ビストロ NE-BS5B-W エレック NE-FL1A NE-FS3A NE-FL222-K NE-MS4B-K NE-FS3B-W バルミューダ BALMUDA The Range K09A-BK アイリスオーヤマ IMB-F2202-W IMB-F2202-B IMB-F2001-B NE-MS267-K 東芝 ER-XS23-K ER-XS23-W TWINBIRD DR-E273B DR-D278B YAMAZEN NERV-F023 PRK-F250TSV YRV-F230(B) YRV-F230(W) シロカ おりょうりレンジ ぱりジュワッ SX-23G151 SX-23D152 SX-20G151 日立 HMR-MF22A K MRO-F6B MRO-F6A MRO-F6Y-W ハイアール JM-WFVH20A-K JM-WFH20A-W JM-FHR20A-W ほか

今回のお題
中型の電子レンジ・オーブンレンジのおすすめはどれ?

 どもAtlasです。

 今回は、2024年1月現在、最新の電子レンジ・オーブンレンジです。の比較です。

 2-3人程度でも対応できる20Lクラス以上の製品を紹介します。

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1・中型電子レンジの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2: パナソニック
 1-2:象印
 1-3:シロカ
 1-4:バルミューダ
 1-5:東芝
2・中型電子レンジの比較 (2)
 2-1:日立
 2-2:他の企業
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、はじめに、選び方の基本を最初に説明します。

 その上で、以上のようなメーカーごと、各社の製品をみていくという構成です。

レンジ性能  ★★★★★
オーブン性能 
★★★★★
トースト性能 
★★★★★
総合評価   ★★★☆☆

 その上で、最後の結論部分では、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

ーーー

 一方、1点だけお願いです。

1・小型電子レンジの比較
 容量:15L〜18L
 人数1-2人向け
 種類: レンジ or オーブンレンジ
2・中型電子レンジの比較
 容量:20L〜26L
 人数2-4人向け
 種類: レンジ or オーブンレンジ 
3・小型スチームオーブンの比較
 容量:18L〜26L
 人数1-2人向け
 種類スチームレンジ(庫内1段)
4・中型スチームオーブンの比較
 容量:30L〜
 人数4人以上(世帯向け)
 種類スチームレンジ(庫内2段)
5・オーブン/レンジ全体の選び方 【まとめ】
 =目的別・予算別のおすすめの提案

 このブログの「電子レンジの比較記事」は、以上のように分けていて、今回は、2番目の記事です。

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 世帯用の中型レンジでも、過熱水蒸気を利用する上位のスチームオーブンの場合、、4回目記事での紹介となります。

 とくに、5万円以上の予算で考えている場合、そちらのほうが性能面で上位で、できることも増えます。興味のある方は、4回目記事(こちら)

 よろしくお願いします。

1-1・中型レンジの選び方の基本

 はじめに、中型レンジの「選び方の基本」の説明からです。

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 センサーの違いやオーブン火力など、電子レンジ全体に共通する「選び方」は、このブログだと【オーブンレンジの選び方の説明記事】で相当詳しく説明しています。

 繰り返しになるので、そういった部分が知りたい方は、【そちらの記事】をはじめにごらん下さい。

 以下では、中型レンジの「サイズ面」の話だけ、簡単に書いておきます。

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 サイズは、オーブンレンジだと、中型は26Lがが売れ筋です。

 26Lほどが料理を毎日するような、一般家庭の平均的なサイズと言えます。

 例えば、トーストが4枚焼ける水準といえます。

 23L前後のクラスのだと「トースト2枚」が限界だと思ってください。

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 単機能レンジならば、(用途の違いで)23Lクラスでも「世帯用」と言えそうです。

 もちろん、1人暮らしでも「料理好きな方」で、設置スペースが許せば、オーブンレンジの26Lを選んだほうが便利ですし、使っている方も一定数います。

---

 以下の記事では、メーカーごと各社のオーブンレンジを大きめの機種から順番にみたあと、比較的安めの単機能レンジの紹介をするという順番で見ておきます。

 ただし、単機能レンジのみしかない企業の製品もあるので、その点はご了承ください。

1-1・パナソニックの製品

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 では、比較に入ります。

 はじめに、パナソニックのオーブンレンジ・単機能レンジからです。

ーーー

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。 


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 【2023年9月発売】

 1・Panasonic Bistro NE-BS5B-W
  ¥50,000 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:26L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(両面対応)
センサー:スイングサーチ赤外線
サイズ:幅50×奥行40×高さ34.7cm

 NE-BS5Bは、パナソニックの製品です。

 同社の上位ライン「ビストロ」のエントリーモデルです。

 本機の場合、このシリーズの高級機と違いスチーム機能はないのですが、後述するグリル皿は装備しているので、このシリーズ名を貰えています。

 タイプは、オーブンも使える、オーブンレンジになります。

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 本体サイズは、幅50×奥行40×高さ34.7cmです。

 廃熱は、オーブンレンジの場合、設置スペース以上に空きスペースが必要です。

 しかし、壁際にピッタリ設置可能です。廃熱のために、左右に2cmずつ、上方向は10cmの空きスペースが確保できれば、設置できます。

 庫内容量は、26Lです。

 幅が50cmを超えると、耐熱天板のある小型冷蔵庫の上への設置はサイズ面で厳しいです。

 専用台などの設置が必要です。

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 電子レンジ機能は、自動あたためにつかう「センサー」の質が重要です。

 センサーがない機種は、加熱ムラが生じやすいほか、自分で「700W」「1分」などと時間指定しないと、電子レンジがオートで加熱時間を判断できないからです。

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 電子レンジ機能は、「スイングサーチ赤外線センサー」です。

 赤外線センサーは、ラップした食材でも熱を検知できる点で、レンジのセンサーとしては、蒸気センサーより高度です。

 また、お肉の解凍の際は、(蒸気センサー式と違って)グラム設定不要でできるため、料理初心者には優しいです。

 赤外線が充満した状態(オーブン利用後)では効かなくなる難点がありますが、同時に併用しなければ、あまり欠点がないと言えます。

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 さらに、赤外線センサーグレードがあります。

 旧機は、センサーがスイングして、広範囲の温度を監視する1眼・8点のスイングサーチ赤外線センサーです(上表5位のもの)。

 普通の赤外線センサーより精度が良く、加熱ムラへの対策力が高いと言えます。

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 このほか、新機種にはスピードボタンが付きます。

(自動あたためではなく)手動加熱(500W・600W)の際にこのボタンを押すと、最大1000Wまで「時短加熱」されます。(手動で)後出力加熱(800W)もできる機種ですが、押し忘れた場合などにはあれば「まあ便利」といえます。

 似たような機能はアイリスオーヤマが先行搭載していました。今の世の中には、こうした時短は(宣伝戦略として)受ける部分はあるのだと思います。

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 自動メニューは、全29種です。

 レシピ集をみつつ、本体のジョグダイヤルでメニュー番号を合わせて使う方式です。

 なお、ショートカットは、「飲みもの」ボタンが付属します。

 メニューは、ゆで野菜ほか、パスタやカレー、煮物(カボチャ・きんぴら)、麻婆豆腐、揚げ物(唐揚げ、エビフライ)、魚(塩サバ、鮭、アジの開き)、洋食(ハンバーグ・グラタン)などです。

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 とくに、揚げ物系のメニューは、後述のグリル皿を利用し、特定の場所のみ加熱するエリア加熱に対応できるので、分量にある程度柔軟性が出せます。

 ただし、自動メニューのみ対応で、手動でエリア加熱(部分過熱)はできません。

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 解凍は、先述のように、赤外線センサーです。

 そのため、グラム指定せずとも、5段階の加減を調整するのみで可能です。

 パナソニックは、独自の「スクリューアンテナ」も装備するため、解凍は得意です。

 出力調節は、1000W(3分間)のほか、800W・600W・500W・300W・150Wです。

 トーストは、4枚同時の調理が可能です。

 また、先述のグリル皿を利用できるので、裏返す必要なしに両面を焼ける仕様です。4枚でも6分程度で焼き上げることが可能です。

 オーブン機能は、250度出力が5分間で、その後は220度となります。

 この程度の出力があれば、十分です。

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 グリルは、冒頭で少し書いたのですが、グリル皿が付属です。

 グリル機能は、主要企業のなかでは、パナソニックは、最も力を入れている部分です。

 本機は、電子レンジ上方の上火ヒーター遠赤Wヒーターで強力で、お肉やお魚に焦げ目がつけやすい仕様です。その上で、サイクロウエーブを放射することで下面から焼き上げられるヒートグリル皿が付属します。

 実質的に「両面焼き」にできるため、「強火力で両面で焼くグリル料理」に高度に対応できます。 

 保証については、1年間です。訪問修理にも対応します。

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 なお、グリル皿は溝があるので、水を張ってスチームを出せますが、この部分については、機能的に「オマケ」です。

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 以上、パナソニックのNE-MS4Bの紹介でした。

 レンジとして信頼できるセンサーを装備し、解凍も得意です。その上で、しっかりした両面グリルが使える製品では、最も小型で性能が良い製品と言えます。

 自動メニューもレシピ集を見ながらならば、十分な数が用意されます。センサー精度も良く解凍もうまいので、(スチーム不要と考えている)お料理好きには、コスパの部分から、良い選択肢になりそうです。 

ーーー

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 【2023年9月発売】

 2・Panasonic NE-MS4B-K
  ¥30,227 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

センサー:蒸気センサー

 【2022年発売】NE-MS268-K 後継品

 3・Panasonic NE-MS4A-K
  ¥37,980 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

センサー:スイングサーチ赤外線

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:26L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(片面焼)
サイズ:幅50×奥行40×高さ34.7cm

 なお、パナソニックからは、26L機がほかにも2機出ています。

 設置性などは先ほどの機種と同じです。

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 第1にNE-MS4Bです。

 1つ上で見た機種と同時に出る下位機です。

 ただ、「ビストロ」の名前を持たないことから分かるように、グリル皿が未装備で、普通の角皿です。

 したがって「片面グリル」になります。それでも、上火は遠赤Wヒーターではあるので、料理によっては「裏返す必要」はあるにしても、他社機より焦げ目は「しっかり」付きます。トーストも裏返す必要はあるものの、6分で焼けます。

 一方、この部分は良いのですが、本機だと、センサーが蒸気センサーになります。

 先ほど書いたように、ラップに弱く、解凍力もイマイチになります。

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 第2にNE-MS4Aです。

 こちらは、1年落ちの旧型機になります。

 本機もグリル皿は未装備です。ただ、昨年モデルについては、センサーは、スイングサーチ赤外線センサーでした。したがって、特に解凍・ラップ対応の部分で言えば「ビストロ」クラスです。

 旧機なので、先述のスピードボタンはないですが、なくても良いでしょう。あとは、メニューの多少の入替程度です。

 旧機でも、上火は強いので、グラタンなどに焦げ目を付ける分には問題ないです。

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 結論的にいえば、旧機については、値段の安さの部分で、わりと良い選択肢になり得るように思います。

 レンジ部分の性能も良いですし、グリル皿がないにせよ、上火の強さは持ちますし、パナソニックの良い部分が十分出ていますから。


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 【2023年9月発売】

 4・Panasonic NE-FS3B-W
  ¥26,018 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

 【2023年9月発売】NE-FS301後継機

 5・Panasonic NE-FS3A-W
  ¥24,036 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:23L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:2枚(片面焼)
センサー:蒸気センサー
サイズ:幅45.5×奥行35.2×高さ29.3cm

 NE-FS3Bは、パナソニックの中型のオーブンレンジです。

 先ほどの機種と比べると、オーブンレンジで23Lクラスなので、世帯用としては「やや小さめ」になってきます。さほど多用しない場合に向くと言えます。

 新旧両機種ありますが、手動のレンジ加熱(500W/600W)利用中、1ボタンで最大1000Wまでオーバーブーストする「スピード機能」が加わった程度の違いです。

 先ほども書きましたが、温度ムラとバーターなので、なくても良いでしょう。あとは同じです。

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 本体サイズは、幅45.5×奥行35.2×高さ29.3cmです。

 デザイン的にシンプルで無印良品を思わせる感じです。

 先ほどみた26Lクラスのオーブンレンジよりも、設置面積において一回り小型です。

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 廃熱については、壁際設置可能ですが、左右に4.5cmと上方10cmのスペースは必要です。

 オーブン付きは、レンジより高温になるため基準が厳しいですから、棚などのボックス収納を考えている場合は、注意してください。

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 庫内容量は、23Lです。

 内寸は、幅29.9×奥行35×高さ19.9cmです。

 フラット庫内ですし、ピザならLサイズ相当の大きな食品の調理に対応できるでしょう。

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 電子レンジ機能は、蒸気センサーです。

 価格からすると仕方ないですが、ラップをかけてある食品は(温度が測れないので)未対応です。

 自動メニューは、「あたため」ボタンのほか、「飲みもの」のみですが付属します。

 出力調節は、1000W(3分間)のほか、800W・600W・500W・300W・150Wです。

 問題のない構成でしょう。

 トーストは、グリル機能で焼くことになります。

 本機は、構造的な問題で、途中での裏返しが必要です。

 6分で焼けますが、基本的にトースターとしては、不便です。

 オーブン機能は、上位機と同じで、250度出力が5分間で、その後は220度となります。

 なお、40度前後の発酵温度も出せるため、パン作りなどにも利用可能です。

 グリルは、上火を強くした機種なので搭載です。

 数値的に言えば、上火で、760Wの火力ですので、そこそこです。

 保証については、1年間です。訪問修理にも対応します。

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 なお、本機は、角皿に水を張ってスチームを出せます。

 ただ、この部分については、機能的に「オマケレベル」で、本質的に普通の「オーブンレンジ」です。

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 以上、パナソニックのNE-FS3Bの紹介でした。

 3-4人家族に対応できる容量で、できるだけ小型でシンプルな製品を選ぶならば、選択肢になります。

 小型冷蔵庫の上に置けそうなサイズでは、最も大きいので、そのニーズもありそうです。ただし、センサー部分は弱いので、お料理好き用か?といわれると、やや微妙です。


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 【2023年2月発売】NE-FL100-W後継機

 6・Panasonic 電子レンジ NE-FL1A-W
  ¥16,300 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量: 22L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:蒸気センサー
サイズ 幅48.8x奥行38.0x高さ29.0cm

  NE-FL1Aは、パナソニックの発売する(オーブンのない)単機能の電子レンジです。

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 外観は、フラットでスッキリしたデザインです。

 ただし、オーブンレンジではないので、レンジ・グリルは未付属です。 

 外径寸法は、幅48.8x奥行38.0x高さ29.0cmです。

 冷蔵庫の耐熱天板に置けるサイズです。

 一方、に置く場合、廃熱のために、左右どちらか一方は開放配置にし、反対側を3cm・後方3cm、上方10cm以上を開ける必要があります。

 他社機の場合も同じですが、ボックスへの収納の場合は、注意してください。

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 庫内容量は、単機能の電子レンジとしてはかなり広めの22Lです。

 間口も32cmとほぼ同じですが、奥行にゆとりがあります。

 その上で、本機はターンテーブルのない「フラット庫内」です。

 実際的にターンテーブル機より、庫内を広く利用できます。

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 電子レンジ機能は、本機は、蒸気センサーが搭載されています。

 蒸気センサーは2つの温度計を併用し、庫内の湿度量(絶対湿度)を測る仕組みです。

 センサーのない他機が「40年前の電子レンジ」と呼ぶとすれば、こちらは「20年前の電子レンジ」くらいに「進化」はしています。

 レンジ出力も3段階調節が可能ですから、解凍なども堅実に対応できるでしょう。

 ただ、赤外線センサーと比べると、蒸気量で検知する形式なので、ラップをかけてある食品は(温度が測れないので)未対応です。

 例えば、ジップロックなどで封をした食品は、蒸気で密封が解けて、初めて検知されます。

 自動メニューは、「飲みもの」のみですが付属します。

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 出力調節は、1000W(1.5分間)から、600・500・150W相当です。

 1000W出力可能時間短いですが、ご飯などのあたためが素早いほか、(宅配)ピザなどを軽く温め直す際、水分が出にくいなどの利点があります。

 本機は、同社の上位機にも搭載されるスクリューアンテナが採用です。

 加えて、適切な出力制御ができるインバーター搭載なので、お肉の解凍など、繊細さが必要な動作において有利です。

 フラット庫内は、ターンテーブル機に比べると温度ムラが生じやすいので、複数の解決策が提案されているのは、良い部分です。

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 以上、パナソニックのNE-FL1Aの紹介でした。

 オーブン機能のない大きめの単機能電子レンジでは、高いデザイン性をもちつつ、蒸気センサー・フラット庫内・900Wインバーターなど、使い勝手や性能のバランスもとれています。

 他社機にも良い機種があるので比較は必要ですが、バランスがよい点で、本機は比較の際の「基準」とできる機種です。


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 【2021年11月発売】

 7・Panasonic NE-FL222-K
  ¥21,773 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:850W【ヘルツフリー】
庫内容量: 22L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:蒸気センサー
サイズ 幅48.8×奥行38.2×高さ29.8cm

 NE-FL221-Kは、パナソニックの販売する「プレミアム」な単機能レンジです。

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 オーブンなどの多機能は不要だが、デザイン的に格好良いレンジを志向する人々をターゲットにした製品です。

 庫内容量は、22Lです。

 こちらも、ターンテーブル(丸皿)がない、幅32.1cm×奥行36.5cmのフラット庫内と、他社よりも庫内が広いです。

 かなり大きなお皿料理なども対応できるでしょう。

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 外形寸法は、 幅48.8×奥行38.2×高さ29.8cmです。

 幅が結構あります。

 棚ボックス収納する場合は、廃熱のために、左右どちらか一方は開放配置にし、反対側を3cm・後方3cm、上方10cm以上を開ける必要があります。

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 電子レンジ機能は、蒸気センサー(絶対湿度センサー)です。

 価格からすると、重量センサーや赤外線センサーなど、上位のセンサーを採用していない点は、やや残念に思えます。

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 解凍については、本機も、同社の上位シリーズ(三つ星エレック)の技術の一部が下りてきており、解凍ムラを減らせる「スクリューアンテナ」が装備されます。

 ただし、重量センサーなどがないので、解凍する重量入力は必要です。

 自動メニューも、「のみもの・解凍」のみのシンプルな構成です。

 出力調節は、手動の場合、600W、500W・150Wです。

 ただし、1.5分間限定で、1000Wでの運転も可能です。

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 以上、パナソニックのNE-FL221の紹介でした。

 外観は格好良い製品で、22Lのフラット庫内も広いので、大きめの単機能レンジを探している方には候補です。

 ただ、レンジのセンサーなどは、本体の価格からすれば平凡です。

 結論的にいえば、レンジ部分も高性能な製品を求めるならば、(オーブン不要でも)オーブンレンジなどを選んだ方が良いでしょう。

1-2・象印の製品

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 つづいて、象印のレンジです。

 日本の大手家電企業ですが、高性能電子レンジは2022年からの参入となります。


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 【2023年8月発売】

 8・象印 EVERINO ES-GU26-WA
 9・象印 EVERINO ES-GU26-BM

  ¥43,989 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

 【2022年7月発売】

 10・象印 EVERINO ES-GT26-WA
 11・象印 EVERINO ES-GT26-BA
  ¥45,000 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

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 12・ 象印 STAN. ES-SA26
  ¥56,960 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:26L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(片面焼)
センサー:赤外線・温度
サイズ:幅48.6×奥行39.9×高さ37.0cm

 エブリノ は、象印が2022年に出した製品です。

 タイプは、オーブンも使える、オーブンレンジになります。

 古豪の調理家電メーカーですがレンジは出しておらず、同社は、本機でレンジジャンルに「参入」しました。

 木村佳乃さんがCMしている電子レンジはこちらになります。

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 新旧両機種あります。

 2023年機は、ローストビーフ・ソース焼きそばほの自動メニューの追加と、レシピ集の変更があっただけで、本体部分の性能は同じです。

 一方、外部デザイナーに外観デザインを依頼している同社のSTAN.シリーズからも、同じ仕様の機種が出ましたが、2022年モデルと中身は同じです。

 離乳食用のレシピ集が付き、自動メニューが1つ多い(離乳食用ゆで野菜)が付いただけですので、同時に見ていきます。

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 本体サイズは、幅48.6×奥行39.9×高さ37.0cmです。

 パナソニックとだいたい同じサイズですが、背が少し高めです。

 冷蔵庫にもよりますが、ギリギリ耐熱天板の上に乗るかもしれません。

 廃熱スペースは、壁ぎわは不要(電源部いれると奥行45.4cm)です。あとは、左右2cm・上方向は10cmの空きスペースが確保できれば設置できます。

 外観は、格好良く、バルミューダのレンジを思わせます。

 庫内容量は、26Lです。

 容量としては、冒頭書いたように、家庭用の標準サイズです。

 本機も、小型冷蔵庫の耐熱天板の上だと、設置は難しいです。


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 電子レンジは、赤外線センサー温度センサーダブル搭載です。

 赤外線センサーは、固定の1眼なので、パナソニックのスイングサーチ式に較べれば、グレードは下です。

 温度センサーは、利用方法の詳しい説明はないですが、オーブン利用後など赤外線が使えない状況で、補助的に使っていると思われます。

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 さらに、赤外線センサーグレードがあります。

 本機は、センサーがスイングして、広範囲の温度を監視する1眼・8点のスイングサーチ赤外線センサーです(上表5位のもの)。

 普通の赤外線センサーより精度が良く、加熱ムラへの対策力が高いと言えます。

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 自動メニューは、本機は37種類(レシピとしては88種類)です。

 引き出しの中に番号表があるのはユニークです。レシピ集をみてダイヤルを合わせるだけで、自動調理が可能です。

 もちろん、牛乳・お酒・お弁当など一般的なメニューは網羅します。

 なお、象印は、スチーム式の上位機を出していないため、本機が最上位機です。値段からしても、他社の【中型スチームオーブンレンジの比較】でみた各社の中位・上位機種と比較するべきモデルです。

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 対応できるレシピは、同社の【レシピ集】で確認できます。

 あまり珍しいものは少なく、ふだんの基本メニューが多いですが、和洋中と幅広いです。

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 調理パターンとしては、後発機の利点で、先行したパナソニックのガラスボウルを使った調理法(ワンボウル)を改良して取り入れています。

 かなり工夫があり、床にガラスボウルを置く(右図)ではなく、角皿の下に専用ボウルを差し込み入れる面白い方式です(左図)。

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 同社は「うきレジ」と呼びますが、底面を含めてマイクロ波が均一に照射されるように、ボウルを浮かせる構造にしています。

 先述のように、象印は、赤外線センサーが1眼なので、他社高級機に比べて加熱ムラが生じやすい部分があるため、この欠点を補う工夫と言えます。

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 レシピ集では、上記のメニューほか、19件が「うきレジ」のレシピで、この部分に相当力を入れていることが分かります。

 面白い部分では、炊飯(2合)も、この仕組みを利用していて、象印らしいと感じました。

 一方、先ほど上で見たパナソニック機ほか、【中型スチームオーブンレンジの比較】でみた他社の高級機と比べ、先述のように、1眼赤外線センサーと弱いです。

 ガラスボウルを使わない場合は、(調整はされるでしょうが)根本部分で「加熱ムラ」対策は弱いとは言えます。

 ここを、同社の他で白物家電で培った「温度コントロール技術」で対処しているとします。ただ、長年レンジを生産(あるいは修理)してきた大手他社は、ある種ノウハウの蓄積があるため、(新機種だけに)加熱ムラについては、少し長期的なレビュー評価を待つ部分はあります。

 解凍は、一方、本機については、あまり強調されない部分です。

 赤外線センサーなので、グラム指定はできますが、全解凍・半解凍と選べるほどです。

 本機の値段を考えれば納得感はありますが、他社上位機と比べれば個性は弱めと言えます。

 出力調節は、1000W(3分間)のほか、600W・500W・300W・150Wです。

 問題ないと思います。

 トーストは、庫内容量として4枚焼けます。

 ただ、途中での裏返しが必要ですが、8分で焼けます。

 オーブン機能は、上位機と同じで、250度出力が5分間で、その後は220度となります。

 そのほか、オマケ的ですが、温度センサーを活かして、庫内を30-45度にできるので、発酵に利用することが可能です。

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 グリルは、搭載です。

 ガラス管ヒーターですが、上に2本のヒーター搭載なので、上火はそこそこあります。

 一方、先述の「うきレジ」とともに、本機の個性といえるのが、「レジグリ」です。

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 「レジグリ」は、ようするに、レンジ→グリル(あるいはその逆)を同時に設定して調理させるモードです。併用は結構多いので「時短」につながるといえます。

 三菱が以前出していたジタングと(ほぼ)同等といえます。

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 どの企業でもできるシンプルな工夫におもえますが、これを実現するためには、(マイクロ波の問題で)金属製の角皿は使えないので、セラミック製(陶磁器)の角皿を採用するなどの対策が必要です。力を入れている部分と言えます。

 陶磁器は、金属に比べて熱伝導がかなり悪いため、グリルの調理時間としては、余熱が長くかかります。

 ただ、「レンジ併用」なので、【レシピ集】を見ても、レジグリを利用する限りにおいては、さほど問題なさそうです。

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 この機能は、自動メニューにも使われ、単独の「サクレジ」ボタンが搭載です。

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 「レジグリ」の自動運転モードのようなもので、唐揚げ・天ぷらなどを入れると、レンジ→グリルの順で、揚げ物を「サクッと」再加熱してくれます。

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 冷凍唐揚げなどは不可で、グリル併用なので、プラスチック容器も不可です。また、(焼き網がなく)角皿に直置きになります。

 また、スチーム式ではないので減油などはできないため、ダイエット用というわけでもないです。なお、本機については、ノンフライ調理などもあまり強調されません。

 保証は、1年間です。

 象印は、訪問修理網がありますが、執筆時のフォームを見る限り、レンジは出張修理対応商品ではないので、発送修理になるかと思います。

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 以上、象印のエブリノの紹介でした。

 完全な新作で興味があったので、(勉強を兼ねて)割と詳しく書きました。

 他社技術の象印的なアップデートな部分はありつつも、「うきレジ」「レジグリ」「サクレジ」は、ユーザーの実際の利用状況を考えた、同社っぽい工夫に思えました。

 どちらかと言うと「全自動調理機」的な要素が強いオーブンレンジと言えます。

 一方、値段的にスチーム式も手が出せそうな価格設定の製品ですが、高級機としてはレンジのセンサーが弱いので、解凍利用をふくめて、熱ムラの懸念は少しあります。

 加えて、セラミック製の角皿を採用する部分で、オーブンの予熱時間は少しかかると思われます。また、焼き網がない点で、(サクレジ利用で揚げ物直置き時などの)メンテ性の部分も、若干の懸念があります。

 面白い機種で、調理技法面の独自性は高く評価できるものの、基本部分では、まだまだ改良の余地はある(言い換えれば、先が楽しみな)気はしました。

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 【2023年8月発売】

 13・象印 EVERINO ES-JA23-BM
 14・象印 EVERINO ES-JA23-WA
  ¥41,939 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:23L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:2枚(片面焼)
センサー:赤外線・温度
サイズ:幅47.8×奥行39.8×高さ34.9cm

 なお、象印は、ほぼ同じ機能性をもつ23L機を2023年に投入しました。

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 特徴となる「レジグリ」「うきレジ」「サクレジ」機能を持ちつつ、筐体サイズを小型にしたと言えます。

 本体サイズは、幅47.8×奥行39.8×高さ34.9cmです。

 下位機よりコンパクトです。

 ただし、幅については、本機の場合、左右に4cmの廃熱スペースが必要なので、実質先ほどの機種と同じです。奥行も同じなので、主に「背が低くて済む」部分だけが、上位機に比べての利点と考えてください。

 トーストは、2枚焼きになります。

 レンジ・オーブン火力も同等です。

 あとは、庫内的に作るのが難しいメニューの関係で、若干自動メニューが少ない(蒸し鶏・ガトーショコラ)程度です。

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 結論的にいえば、本機は1-2人暮らしの若い世代に向きそうな構成なので、小型化は悪くない方向性に思えました。

 料理法の独自性を維持したので、全面的に小さいわけではないですが、背が低いほうが、一般的に、キッチンの見映えは良いと言えます。

1-3・シロカの製品

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 つづいては、日本のシロカです。

 外観のデザイン性を重視する上で、機能面でも、大手にはない独自の「ワンポイント」を付けることが上手な企業です。


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 【2023年発売】

 15・シロカ おりょうりレンジ SX-23G151(K)
  ¥49,800 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量: 23L(庫内フラット)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(片面焼)
センサー:湿度+温度センサー
サイズ :幅44.0x奥行37.9x高さ32.7cm

  おりょうりレンジ ぱりジュワッ SX-23G151は、シロカの販売するオーブンレンジです。

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 本体サイズは、幅46.8x奥行38.4x高さ33.8cmです。

 設置については、見どころがあります。

 壁ピタ配置で、上面10cm以上のスペースが不要だからです。

 背面がガラスはNGですが、左右を含めてスペース不要というのは、この価格では珍しいかと思います。

 庫内容量23Lです。

 先述のように、26Lほどが世帯用の平均的サイズと言えるので、多少小さめです。

 とはいえ、1-2人ならば十分でしょう。

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 電子レンジ機能は、温度センサーと湿度センサーという記載です。

 温度センサーは、オーブン・グリル機能に限定して使われるものですので、レンジは湿度センサーを利用します。

 他社でみた蒸気センサーも「絶対湿度センサー」と呼ばれますので、名前が似ています。

 仕様の書き方が曖昧なので確信はないですが、本機はいわゆる蒸気センサーではなさそうです。

 その場合、蒸気センサーと異なり温度差を利用するものではないので(計測器の乾燥のため)立ち上がりに時間がかかるほか、庫内の湿度状況にも影響を受けるといえます。

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 自動メニューは、充実の79種類です。

 レシピ集自体が80種なので、ほぼ全て自動で作れるようです。

 出力調節は、1000W(3分間)のほか、600W・500W・200W・150Wです。

 問題のない構成でしょう。

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 解凍は、本機も「やさしさ解凍」があります。

 他社で言う「半解凍」のようなもので、刺身などの解凍に使う「弱モード」です。

 200W・100Wを使い分けて解凍するとされます。

 ただ、後述するセンサー面の限界もあり、実際的には、グラムと種類【挽き肉/薄切り肉・肉/魚・刺身】を指定しての解凍です。

 パナソニックのようなアンテナの工夫もないので、解凍ムラなどが他社よりでないといえるかは不明です。

 オーブン機能は、250度出力が3分間で、その後は220度となります。

 なお、30-65度前後の低温も出せるため、パン作りなどの際の発酵にも利用可能です。

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 グリルは、商品名から推測できますが、本機の「売り」です。

 パナソニックの「ビストロ」の後追いですが、上火ヒーターとレンジのマイクロ波を利用した「2ヒート技術」(2ヒート皿)を用います。

 比較する場合、先ほどみた26Lクラスのパナソニック機(ビストロ入門機)は上火が「遠赤ダブルヒーター」で表面の加熱力(こんがり)を重視した仕様でした。

 本機は、一般的なガラス管ヒーター2本です。

 出力情報もないのでなんとも言えませんが、加熱力はパナソニックのほうに一日の長はあるでしょう。

 シロカは、単機能のトースターだと、ヒーターにもこだわるのですが、こちらはあまり工夫がないように見えます。

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 一方、シロカの独自性は、グリル利用時、下部でもうひとつ料理ができる点です。

 スチームオーブンだとこの手のものは珍しくもないですが、オーブンレンジだとあまり見ませんでした。

 ただ、なんでも使えるのではなく、指定された自動メニュー(レシピ)のみです。それでも、この価格では十分でしょう。

 トーストは、自動メニューで対応です。

 4枚まで焼けます。2ヒート技術で焼くので裏返さずに焼けます。ただ、調理時間が非開示ですし、マイクロ波を併用する部分で、若干焼きムラもあるようです。

 保証は、1年間です。

 シロカは出張修理非対応で、保証は持ち込み修理です。

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 以上、シロカぱりジュワッ SX-23G151の紹介でした。

 ずっと前に開発されていたパナソニックのグリル皿方式は良い技術ように思えたのですが、(方向性として)後追いする企業がいままでありませんでした。特許絡みで他社が採用しなかったのかと思っていたのですが、本機をそうでもなかったようです。

 ただ、先ほど書いたように、マイクロ波とヒーター部分のスペックは「元祖」がまだまだ強いように思うので、現状で言えば「値段で勝負」にはなるでしょう。

 性能の部分では、最も使うだろうレンジの部分で、センシングが弱いので、その部分に手を入れてほしいかなと思いました。

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 【2022年発売】

 16・ シロカ オーブンレンジ SX-20G151
  ¥34,980 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:900W【ヘルツフリー】
庫内容量: 20L(庫内フラット)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(片面焼)
センサー:湿度+温度センサー
サイズ :幅44.0x奥行37.9x高さ32.7cm

 なお、本機の旧機種となるのは、SX-20G151です。

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 本体サイズは、幅44.0x奥行37.9x高さ32.7cmです。

 設置性は新機種に優りますが、庫内は20Lでしたので、その部分が注意点です。

 加えて、こちらは、ヒート皿が未付属になります。

 上火もおそらく新機種に及んで折らず、トーストは片面につき7分です。

 設置面の見どころは引き続きあるものの、ヒート皿がない分レシピも少ない(33種)ですし、シロカから選ぶとしても、新機種でしょう。


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 【2022年発売】

 17・ シロカ おりょうりレンジ SX-23D152
  ¥24,800 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量: 23L(庫内フラット)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:湿度センサー
サイズ :幅49.5x奥行37.6x高さ30.2cm

 りょうりレンジ SX-23D152は、シロカの販売する単機能の電子レンジです。

 先ほど、オーブンレンジも見ましたが、単機能レンジが先行していました。

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 庫内容量は、23Lです。

 外観は、先行したツインバードの機種のような外から見えないミラーガラス型です。

 外形寸法は、 :幅49.5x奥行37.6x高さ30.2cmです。

 このクラスの平均でしょう。

 ただ、本機は廃熱面で、背面に対しても10cmの空きスペースが必要です。

 置く場所の奥行は考えてください。そのほか、左と上部は10cm、右は4.5cmの廃熱スペースが必要です。

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 自動メニューは、先述のように「凝って」います。

 液晶パネルがあるわけではないので、ダイヤル選択になりますが、55種類です。

 ガラスボウルを利用するレシピが多い印象です。メニューは【レシピ集】で確認できます。

 正直なところ、普通の単機能レンジの場合、レシピ集だけ見れば、他機種でもその料理の再現はほぼ可能な部分はあります。時間だけみて、500Wくらいで運転すればそう失敗しないので。

 他社も同じですが、オーブンほか多機能な高級機と違い、単機能レンジならばレシピの違いは過度に意識しなくても良いかとは思います。

 出力調節は、1000W(3分間)と600W・500W・200W 100Wです。

 1000W出力が少し長めにできる点と、100Wと超低出力が出る点が個性でしょう。

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 電子レンジ機能は、湿度センサーを利用するタイプです。

 先ほども書いたように、この部分は若干課題に見えます。

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 解凍は、「やさしさ解凍」機能があります。

 先述のように、センサーを利用しない解凍なので、解凍する品目とグラム指定が必要です。

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 そのほか、庫内にコート(さっピカコート)がある部分を強調します。

 高級機の場合、フッ素加工はだいたいなされますが、このクラスだとそうでもないので、ポイントだと思います。

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 以上、シロカのりょうりレンジ SX-23D152の紹介でした。

 後発ですが、先行各社の製品の良い部分を多く取り入れた製品に思います。その上で、多彩な自動メニューを提案している点に面白みがあります。

 センサー部分が少し弱いので、普通の「自動あたため」について、どの程度の精度があるかが不安要素です。この部分についても「やさしさ」があればよいのですが、センサー的に難しいかと思います。

1-4・バルミューダの製品

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 つづいて、日本のバルミューダです。

 シロカ同様、デザイン性を重視しつつ、独特のオリジナル機能を売りにした展開です。


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【2023年発売】

 18・BALMUDA The Range K09A-BK
 19・BALMUDA The Range K09A-WH
 20・BALMUDA The Range K09A-SU
  ¥46,200 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

 【2017年発売】(旧型 18L)

 21・BALMUDA The Range K04A
  ¥48,780 Amazon.co.jp (1/3執筆時)

レンジ出力:800W【ヘルツフリー】
庫内容量:20L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:
センサー:温度センサー
サイズ:幅45.6×奥行43.5×高さ33.1cm

 The Range K09Aは、バルミューダの製品です。

 2017年発売の旧機の後継機です。

 そちらは18Lだったので、同じほどの設置幅でありつつ、庫内がすこし広くなりました。

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 本機はバルミューダらしく人目を惹くデザインです。

 演出性が強いスポット照明が上部につくほか、仕上がりのアラーム音にもこだわった製品です。

 本体サイズは、幅45.6×奥行43.5×高さ33.1cmです。

 背はわりと低く、操作系も下部にあるので、背の低い方でも扱いやすいでしょう。

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 ボックス収納する場合に必要な空間は、上方と右側面に10cmが最低必要です。

 一方、奥側の壁ピタ配置はできるので、18Lの他社機より広めの奥行はあまり問題にならないでしょう。

 庫内容量は、20Lです。

 こちらも、回転する丸皿(ターンテーブル)がないフラットな仕様です。

 庫内は、幅35.3×奥行29.3cmとなります。

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 電子レンジは、ただ、温度センサーのみです。

 他社の場合、この価格だと、赤外線や重量センサーが普通なので、残念です。

 温度センサーは、蒸気センサー(絶対温度センサー)と異なり、温度差を検知するものではないので(計測器の乾燥のため)立ち上がりに時間がかかるほか、庫内の湿度状況に影響を受けるといえます。

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 出力は、最大800W(3分)です。

 手動運転では、100W・500W・600W・800Wが選択できます。


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 オーブン機能は、最高で250度(3分間)で、その後は200度での運転です。

 本体価格からすれば、平均以下ですが、問題ないでしょう。

 自動メニューは、相当シンプルで、冷凍ごはん・飲みもの・解凍のみです。

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 トーストグリルは、非搭載です。

 この部分は、メーカーによれば、以前【オーブントースターの比較記事】で紹介した同社のThe Toasterが「完成型」だからあえて付けなかったしています。

 ただ、そちらも本格的なグリルではないですし、この価格帯の他社機と較べた場合、イマイチと言わざるを得ないでしょう。

 保証は、1年間(マグネトロンは2年)です。

 バルミューダは、訪問修理に未対応です。

 ただ、発送修理は、家財便のように箱まで持ってきてくれる方式ですし、送料も保証期間中は無料です。修理日数が必要な点以外は、問題ないでしょう。

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 以上、バルミューダのThe Range K09Aの紹介でした。

 価格が高いので、このブログの【おすすめの小型スチームオーブンレンジの比較記事】で紹介したような、各社の上位オーブンレンジが比較対象です。

 同社らしい、シンプルで格好良いデザインは高く評価できます。

 ただ、センサーが弱い点、自動あたためがシンプルすぎる点、上火グリルがない点、訪問修理サービスがない点など、弱い部分が目立ちます。

 総合的なデザイン性や、(開け閉め音を含む)高級感はあるので、デザイン性重視なミニマリスト系の方には良いかもしれません。

1-5・東芝の製品

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 つづいて、東芝のレンジです。

 スチームの付くレンジでは、オーブンの火力自慢ですが、このグレードのレンジだと外観にこだわった機種が目立ちます。


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 【2022年発売】ER-VS23-K後継機

 22・東芝 プレミアムモデル ER-XS23-K
 23・東芝 プレミアムモデル ER-XS23-W
  ¥33,128 楽天市場 (1/3執筆時)

レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量: 23L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:8眼赤外線
オーブン:
サイズ 幅46.8×奥行38.6×高さ33.7cm

  ER-VX23は、東芝の「プレミアムモデル」です。

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 オーブン機能は不要だが、外観やレンジ性能には「こだわりたい」という、ニッチなニーズに応える製品です。

 東芝は、最近こうした路線の家電を多く開発しています。

 庫内容量は、22Lです。

 世帯用としては小さめです。

 ただ、間口が38.7cmと広く、同サイズのパナソニック機に比べて入れやすいです。

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 外形寸法は、 幅46.8×奥行38.6×高さ33.7cmです。

 一方、本機については、上面を10cm開けさえすれば、後は壁際設置可能です。

 そのため、サイズ感からすると、ボックス収納する場合の設置性は良好でしょう。

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 自動メニューは、あたため・牛乳・お好み温度です。

 仕上がりの温度設定が、マイナス10度から85度の間で、実数設定できる点は面白いです。

 バターを溶かしたり、ベビーフードを適温にするなどの使い方が考えられるでしょう。

 一方、温度(重量)センサーがないので、100g以下は50度まで、それ以上は、分量基準が150g(1人分)になるなど、センサーの限界はあるのですが、ある程度「使える」機能でしょう。

 出力調節も、1000W(2分間)と600W・500W・200Wと全体的にパワフルです。

 電子レンジ機能は、8眼赤外線センサーです。

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 この部分はまさに本機の「目玉」であり、単機能電子レンジでの搭載は初めてでしょう。

 食品の表面温度を測るので、ラップしていても加熱が正確です。また、1眼の赤外線センサーと異なり、範囲をみれるため精度も正確です。

 赤外線センサーの上位互換といえます。

---

 以上、東芝のER-VS23の紹介でした。

 単機能電子レンジとしては、例外的に良いセンサーを搭載しているため、加熱ムラは少ないでしょう。

 また、【スチームオーブンの比較記事】で紹介した同社のオーブンと比べると、1万円前後安いといえるため、(オーブン不要ならば)値段面でも評価できます。

 ただ、オーブン機能がない分、サイズはさほど小型かと言われると、2-3cmほどしか変わらないため、設置スペースで選ぶ機種ではないとはいえます。

 恐らく、海外のお客さんが多い民泊などで、オーブンなどの加熱器具を避けたいが、高級感は置きたい、というニッチなニーズに応えるための製品だと思われます。

今回の結論
中型電子レンジ・オーブンのオススメは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、20Lを超える中型レンジ・オーブンレンジの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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2・中型電子レンジの比較 (2)
 2-1:日立
 2-2:他の企業
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

 続く2回目記事こちら)は、残してしまった日立などのレンジをあと少しだけみたあと、結論編に入ります。

レンジ性能  ★★★★★
オーブン性能 
★★★★★
トースト性能 
★★★★★
総合評価   
★★★★★

 ここまでみた全機種から、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 16:49 | 調理家電

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