【今回レビューする内容】2025年 エコバックスの最新ロボット掃除機の性能とおすすめ・選び方
【比較する製品型番】エコバックス DEEBOT T9 DLX13 T9+ SET DEEBOT N20 DEEBOT N20 PLUS DEEBOT N20 PRO PLUS DEEBOT N20 MAX PLUS YDLX11-32EE YDLX11-31EE DEEBOT Y1 PRO DLX34-22EE DLX32-22EE DEEBOT Y1 DLX34-12EE DLX32-12E DEEBOT mini DJX11-11EE iDJX11-12EE DEEBOT T50 PRO OMNI T50 OMNI DEEBOT T30 PRO OMNI DDX14-12EE DEEBOT T30 OMNI DEEBOT T30S PRO DSX39-12EE エコバックス DEEBOT X8 PRO OMNI DEX56-14EE DEEBOT X5 PRO OMNI DDX39-11EE DDX39-12EE DEEBOT X5 OMNI DDX19-11EE DDX19-12EE DEEBOT X2 OMNI DEX86 ほか
今回のお題
エコバックスのロボット式掃除機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新のエコバックスのロボット式掃除機の比較です。
ロボット掃除機を出す企業でも、入門機でも「賢い」最先端のセンサーを導入をする企業です。高級機だと、ゴミ収集や水ぶきパッドの洗浄まで「完全自動化」する技術にとくに力を入れる企業です。
記事では、センサーや人工知能(AI)の精度、あるいは吸引力の違いに注目し、ご家庭の「間取り」にあった最適な機種を提案していきます。
1・ルンバなどロボット掃除機の比較
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ルンバ 〈入門機〉
2・ルンバなどロボット掃除機の比較
2-1:ルンバ 〈中級機〉
2-2:ルンバ 〈上級機〉
3・アンカーのロボット掃除機の比較
3-1:アンカー
4・Ecovacsのロボット掃除機の比較
4-1:エコバックス 〈1〉
5・Ecovacsのロボット掃除機の比較
5-1:エコバックス 〈2〉
6・RoboRockのロボット掃除機の比較
6-1:ロボロック
7・世界のロボット掃除機の比較
7-1:ダイソン
7-2:TP-Link・シャオミ
8・ロボット掃除機の比較
8-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回の記事は、このブログの「ロボット掃除の比較記事」全体としては4回目記事です。
1回目記事の冒頭(こちら)で示したスペック面での「選び方の基本」を軸にしながら、各機の性能を、具体的に比べていきます。
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センサーの性能 ★★★★★
掃除のスピード ★★★★★
すきま対応力 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最終回記事(こちら)では、結論として、目的別・価格別の「Atlasのおすすめ機種」を提案します。
よろしくお願いします。
4-1・ECOVACSの入門機の比較
というわけで、エコバックスのロボット掃除機の紹介です。
マッピング技術の水準が高く、価格も安いため、日本でも人気が出ている中国のメーカーです。日本の大手デンキヤでも同社の製品はいくつも展開しています。
ーー
なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で記していきます。
【2021年発売】
【ゴミステーションなし】
32・DEEBOT T9 DLX13
¥39,000 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
【ゴミステーションあり】
33・DEEBOT T9+ DLX13-54
¥35,190 楽天市場 (5/23執筆時)
(消耗品おまけ付)DLX135401W
34・DEEBOT T9+ SET
¥89,800 楽天市場 (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)+TOFカメラ
走行:ルート走行
本体サイズ:35.7cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ10cmまで
物体認識:対応
吸引力:3000PA
ステーション: ゴミ収集
床ふき: 対応
バッテリー:175分
DEEBOT T9 DLX13は、エコバックスのTシリーズのスタンダード機です。
同社は、いくつかのシリーズがありますが、Tシリーズは、(おそらく)Technicを意味していて、先端技術を積極的に取り入れたラインに思います。
本機はTシリーズでは安めですが、この価格帯の他社機に比べても先端技術(特にセンサー)が取り入れられます。
2機ありますが、ゴミステーションの有無が差です。
仕様は同じなので、あとから増設もできますが、必要ならば先に買った方が安いでしょう。
本体サイズは、幅は若干あると言える35,7cmです。
隙間は、10cmほどまで入り込める水準ですので、標準的です。
走行方式は、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
人工知能(Smart navi 3.0レーザーナビゲーション)が情報を分析し、しっかり自リアルタイムで地図を描いて、各所を掃除していきます。
他社と比べても、自動のエリア分けも、進入禁止エリアの設定もできるため、仕様は上級と言えます。
センサーは、レーザー距離センサー(LDS方式)と物体回避センサー(TOFカメラ式)の併用型です。
補助的に落下防止センサーと床面検知センサーも使います。
メインセンサーについて、順番に説明します。
第1に、レーザー距離センサー(LDS方式)です。
壁などの物体に向けて光(レーザーパルス)を照射し、その光の跳ね返りで距離を測ると仕組みです。上側のボッチに搭載されていて、ぐるぐる回って、障害物回避やマッピングをしていきます。
これだと平面方向(2D)の情報しか得られないので、基本的には、マッピング専用のセンサーです。
第2に、物体回避センサー(TOFカメラ式)です。
本体前面に搭載されていて、3D物体回避センサー(True Detect 2.0)という名前です。
光を撮影する専用カメラで、本体から照射されたライトの反射を、カメラが受けることで距離を測ります。
遠くを見通せない(0.8m)のでマッピングには適さないものの、物体の立体的()な把握ができるので、部屋の障害物の緊急回避や、壁際掃除の部分で有効です。
・ケーブル類
・小物(5cm以下)
物体識別は、部分的に対応です。
物体自体が何かは、同社のAI(=AIVI)は明示的には識別しない仕様です。
しかし、TOFカメラが認識できたケーブル類ほか5cm以内のかなり小さな障害物は、把握できます。
マッピングは、対応です。
完全な間取りが認識できるので、エリア別清掃やバーチャルボーダー(進入禁止ライン)も作成できます。
段差は、2cmまで(水拭き時は1.3cm)まで乗り越えられます。
それ以上は、落下とみなして、3D物体回避センサーが働くようです。
吸引機構は、真空度(吸いつき度)として、示される吸引力は3000PAです。
最近の機種としては、やや弱いです。
ただ、フローリングなどハードフロアならば問題ないです。
静音性は、そのかわり、最大57dBと値は良く、静かです。
バッテリーの量は、仕様の上では、最大175分まで連続稼働します。
充電時間は6.5時間です。
【T8/T9/N8/N10共通品】
・ECOVACS DKT060086
¥6,050 楽天市場 (5/23執筆時)
消耗品は、エコバックスはセット販売があります。
単品でも買えますが、シリーズ共用になっていて、わりと安めです。
互換品もありますが、純正が良いでしょう。だいたい、1-2年で交換です。
ごみステーションは、T9+は搭載です。
最大60日分のゴミ量がストックされるというスペックの説明は、ルンバと同じです。
そちらでも書きましたが、60日分のゴミ量は、適用畳数ベースの話なので、一般家庭だともう少し寿命は長いと言えます。
【N8+/N8 PRO+/T9/T9+/N10/N10 PLUS共通品】
エコバックス 交換用エコ紙パックDDB032014
¥1,832 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
同社の場合も、ステーションのゴミ収集は紙パックです。互換品も結構あります。
純正品でくらべればですが、この部分の消耗品価格は、ルンバより安めです。
ネットワーク機能も、Wi-Fiを搭載です。
スマホでの運転操作や地図確認ができます。
また、この機種は【Amazon Alexa対応スピーカーの比較】で紹介した、音声入力での操作にも対応できます。
水ふきは、対応です。
「カーペット認識センサー」を搭載する部分がポイントです。
段差・床面検知センサーを利用するタイプでしょうが、水拭きできる機種は、この機能は重要です。水拭きモードでない場合は、吸引力を強化して吸います。
水ふき自体は、基本的には、水タンクを利用したモップを搭載する方式です。しかし、水の滴下量が、スマホで変えられます。
また、振動機構を付属させ、前後に480回/分小刻みに動かすことで、拭き取り能力を向上させています(OZMO Proストロング電動クリーニングモップ)。
先述のように、カーペット検知ができるので、そちらを濡らすことを防止できます。段差について、モップ装着時は「カーペットに載らないような」所作をします。
【T8/T9/OZMO Pro/OZMO Pro 2.0共用】
T8/T9 OZMO PRO用交換モップ3枚 D-CC03-2115
¥3,483 楽天市場 (5/23執筆時)
使い捨てモップ 25枚 D-MM25-2027
¥1,305 楽天市場 (5/23執筆時)
モップパットは、繰り返し使えますが、買い直す場合、以上の値段です。
使い捨てモップの展開もあります。
繰り返す使えるモップは、50回洗浄が目安寿命です。
所望品は3枚付属ですので、2日1回つ買うとして、1年ほどでしょう。互換品はもっと安めです。
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以上、エコバックスのDEEBOT T9の紹介でした。
この価格帯としてはセンサー構成が良く、そこが見どころと言えます。
その分で以前はおすすめしていましたが、今だと、吸引力の部分で多少「物足りない」かなと感じる部分があります。
ただ、ハードフロアのみで使いならば、今でも問題ないでしょう。
【2024年発売】
【ゴミステーションなし】
35・エコバックス DEEBOT N20
¥34,990 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
【ゴミステーションあり】
36・エコバックス DEEBOT N20 PLUS
¥62,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
【ゴミステーションあり+モップ振動】
37・エコバックス DEEBOT N20 PRO PLUS
¥39,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)+赤外線
走行:ルート走行
本体サイズ:35.7cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ10cmまで
物体認識:対応
吸引力:8000PA
ステーション: ゴミ収集
床ふき: 対応
バッテリー:300分
DEEBOT N20 などは、同社のNシリーズに属する入門機です。
Nシリーズは、(同じ世代同士で見る場合)Tシリーズほどは先端機能はみられないタイプのスタンダード機と言えます。
ただ、パワー強めの機種がわりと安く売られる傾向です。
同社で、最も一般向けのスタンダードラインと言えそうです。Normalの略称でしょうか。
3機あります。
違いは、こちらもゴミステーションの有無です。
ただ、Tシリーズで書いた、振動式の水ふきモップ(OZMO Pro 2.0振動モップシステム)は最上位機のみとなります。
あとは同じなので、同時にみていきます。
本体サイズは、35,3cmです。
やはり幅広です。背の高さも、9.6cmなので、すき間対応も10cmをやや超えるあたりです。
走行方式は、こちらも、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
センサーは、複数搭載です。
マッピングは、お馴染みの上側にありぐるぐる回るレーザー距離センサー(LDS方式)です。
頭のボッチの部分にあり、壁や物体から自己位置を確定するものです(TrueMapping Intelligent Path Planning)。
機能名はTシリーズと違いますが、AI学習を含めて(同グレードならば)発売日が後の方が基本的に能力は高いと言えます。ここは技術進歩が早いので。
本機も、地図を把握した上で、自己位置を理解しています。
このほか、落下防止センサー(赤外線センサー)も装備です。
物体回避は、赤外線センサーです(物体回避モジュール)。
正面前側と右側エッジに装備され、赤外線反射で障害物を測定します。
いわゆる赤外線測距式ですので、先述の物体回避センサー(TOFカメラ式)ほど精度は出ないでしょう。
物体識別も、非対応です。
先述のように、Nシリーズは、先端技術に「そこまでは凝らない」ラインです。とはいえ、他社の同級に比べれば、充実しますが。
マッピングは、先述のように対応です(TrueMapping Intelligent Path Planning)。
家具などを含めただいたい正確な間取りを描けます。
吸引機構は、本機は真空度(吸いつき度)として、示される吸引力は8000PAです。
各社のハイエンド機ほどではないですが、家庭向けの中級機として強いと言って良い値です。
「選び方の基本」で書いたように、この値だけで吸引力は決まりません。
ただ、本機は、ローラブラシ部分の毛絡み防止の工夫(ZeroTangle Anti-Tangleテクノロジー)を含めて、「掃除機」としての工夫もあるので、実際、この部分は問題ないでしょう。
段差は、2cmまで対応です。
カーペットセンサー(超音波)を装備しており、それを利用してするっと乗り越えます。
静音性は、ただし、課題で、最大65dBです。
「徹底モード」「標準モード」どちらの利用時かは不明ですが、いずれにしても結構音はします。運転強度の調整もできませんので、昼間専用機でしょう。
バッテリーの量は、仕様の上では、最大300分まで連続稼働します。
充電時間は6.5時間です。
N20シリーズ用抗菌アクセサリーキット
¥5,850 楽天市場 (5/23執筆時)
消耗品は、セット販売があります。
こちらも、純正でも安めです。
ごみステーションは、上位版のみ搭載です。
24年登場の新システム(ECOVACS PureCycloneテクノロジー)です。
サイクロン式でゴミ分離する方式で、紙パック不要です。
ただ、フィルタレスサイクロンではないので、ダストボックス(約1-2ヶ月)とダストコンテナ(3-6ヶ月)双方のフィルタのメンテが必要となります。
個人的には、紙パック式でも良いかなとは思います。
ネットワーク機能も、Wi-Fi搭載です。
スマホでの運転操作や地図確認ができます。
水ふきは、先述のように、対応です。
本機も、カーペットセンサー(超音波)で避ける工夫があります。
なお、最上位機のみ、超音波振動で拭き取り能力を向上させる工夫があります。
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以上、エコバックスのDEEBOT N20 の紹介でした。
先述のようにTシリーズほど先端技術には凝らないが、普通に使う分には「便利」な機能性を網羅した機種です。
全体として、入門機(スタンダード機)ではまとまった性能を持つ上で、かなり「パワフル」なのが売りと言えます。じゅうたん多めの空間には良いでしょう。ただ、パワフルに利用できるゆえに、静音性はやや課題です。
ご自宅では留守中の日中専用な感じなら良いでしょうが、その場合、物体識別・回避が強いTシリーズのが良いような梶井はしなくもないです。
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なお、Nシリーズは、このほかにも、シリーズ展開がが複数あります。
順番にみておきます。
【2024年発売】
38・DEEBOT N20 MAX PLUS YDLX11-32EE
39・DEEBOT N20 MAX PLUS YDLX11-31EE
¥73,212 楽天市場 (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)+赤外線
走行:ルート走行
本体サイズ:35.7cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ10cmまで
物体認識:対応
吸引力:10000PA
ステーション: ゴミ収集
床ふき: 対応
バッテリー:350分(サイレントモード時)
第1に、DEEBOT N20 MAX PLUSです。
上で見た、自動ステーション付き(振動モップなし)の家電量販店むけモデル的なものです。
本体部分の性能は、こちらが上位です。
比べる場合、吸引力が10000PAと強化されています。
この部分は恐らくモーター強化と言うより、吸引機構の変更に由来するものでしょう。
後ほど見る上位機シリーズと同じ、毛絡み除去を主眼に置くV字の新形状ブラシ(ZeroTangle2.0)になっていますので。
静音性は、その代わり67dBと多少悪くなります。
あとは、メインセンサーもLDSですので、目に付く違いはないです。
ただ、執筆時で、本機だけマニュアルが見れていないので、細かい部分の違いはあるかもしれません。その部分は、確認して、後日加筆します。
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結論的にいえば、振動モップ不要ならば、先ほどの機種よりも性能は良いので、選択肢にできるでしょう。
スを溜めない、という点で、値段差をふまえても選ぶべきは新機種でしょう。
【2024年発売】
【ゴミステーションなし】
40・エコバックス DEEBOT Y1 PRO DLX34-22EE
¥32,913 楽天市場 (5/23執筆時)
【ゴミステーションあり】
41・エコバックス DEEBOT Y1 PRO PLUS DLX32-22EE
¥61,158 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)
走行:ルート走行
本体サイズ:31.5cm
段差対応:
隙間対応:高さ12cmまで
物体認識:対応
吸引力:6000PA
ステーション: ゴミ収集
床ふき: 対応
バッテリー:
DEEBOT Y1 PROは、同社のYシリーズに属する製品です。
公式ショップ限定の流通となる製品です。
ごみステーションの有無で2種あります。
本体サイズは、31,5cmです。
同社の製品だと小型と言って良い製品です。
ただ、背丈は10.1cmと逆にあるので、すき間対応はイマイチです。
走行方式は、こちらも、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
センサーは、複数あります。
マッピング用は、お馴染みの上部でぐるぐる回るLDSライダー距離センサー(2D:=TrueMapping 距離センサー)です。
こちらも落下防止センサーも装備です。
物体回避は、一方、カメラや赤外線センサーが非装備です。
衝突防止センサー(信号検知式)はありますが、同社のNシリーズ・Tシリーズより機能性は落ちます。
物体識別も、非対応です。
マッピングは、対応です。
ただ、物体識別はしないので、あくまで壁の把握です。
吸引機構は、6600PAです。
最近の中級機としては、突出はしないものの、吸う力は問題ない水準です。
ただ、毛絡み防止などの特別な工夫はNシリーズと違ってないです。
段差は、明確な対応幅は示されません。
ただ、カーペットセンサー(超音波)はありますし、2cmだとは思います。
静音性は、一方、情報がないです(調査中)。
パワフルな機種は気をつけるべき部分ですので、すこし残念です。
バッテリーは、持続時間の説明がないです。
5200mAhで、充電時間は4-5時間との表記ですので、Nシリーズほどは高くないかもしれません。
Y1/ Y1 PRO用アクセサリーキット DKT061001
¥5,390
消耗品は、以上のものです。
そのほか、水拭きパッドです。
【3個セット】
Y1 PLUS/Y1 PRO PLUS用ゴミパック DDB031001
¥2,860
ごみステーションは、上位版のみ搭載です。
新型で、背が低い(27cm)一方、5Lとかなり容量が多いのが売りです。
サイクロンではなく、紙パック式です。
5Lの収容量で、1パックあたり約150日分になります。
ネットワーク機能も、Wi-Fiを搭載です。
こちらもスマホでの運転操作や地図確認ができます。
水ふきは、対応です。
ただ、振動パッドは装備しません。一方、ステーションのないタイプの方は、420mLと給水量がかなりあります(ステーション付きは300ml)
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以上、エコバックスのDEEBOT Y1 PROの紹介でした。
Nシリーズ・Tシリーズと比べる場合、特に静音性のスペックが不明なのが気になります。
そこに問題ないとすると、値段がここまでみたN20・T9あたりより安い場合は、選択肢になるかもしれません。
価格にそう差がない場合は、Tシリーズはもちろん、Nシリーズよりセンサーが少し弱めの構成なので、そちらを選ぶべきでしょう。
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【2024年発売】
【吸引力:5000PA】
【ゴミステーションなし】(執筆時クーポンあり)
42・エコバックス DEEBOT Y1 DLX34-12EE
¥24,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
【ゴミステーションあり】
43・エコバックス DEEBOT Y1 PLUS DLX32-12E
¥39,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)
走行:ルート走行
本体サイズ:31.5cm
段差対応:
隙間対応:高さ12cmまで
物体認識:対応
吸引力:5000PA
ステーション: ゴミ収集
床ふき: 対応
バッテリー:180分
なお、本機の下位シリーズになるのが、Y1とY1プラスです。
センサー構成などは同じですが、吸引力が5000Paと(悪くないにせよ)先ほどの機種より落ちます。
ブラシ部分は同じなので、純粋に吸引力だけが違うと考えてください。
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結論的にいえば、(ごみステーションなしの)Y1は、Tシリーズ・Nシリーズの現行世代と比べても安いので、予算を節約したい場合、選択肢になります。
実際、5000PA水準の吸引力で、レーザー距離センサー搭載で、4万円を切る機種は他社では(ほぼ)みかけないですし、よいです。
ただ、繰り返しますが、静音性はスペックが不明です。本体ほか、ごみステーションの吸引時の静音性もわからないので、この部分を気にする使い方(夜にも使うなど)をする場合、実機レビューなどを参考にしてください。
【2025年5月発売】(加筆予定)
【吸引力:8000PA】
44・ECOVACS DEEBOT mini DJX11-11EE
44・ECOVACS DEEBOT min iDJX11-12EE
¥59,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
【吸引力:9000PA】(発売予定)
45・ECOVACS DEEBOT mini Pro
¥----- Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)
走行:ルート走行
本体サイズ:28.6cm
段差対応:17mm
隙間対応:高さ10cmまで
物体認識:対応
吸引力:8000PA/ 9000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(回転式)
バッテリー:128分
ECOVACS DEEBOT miniは、コンパクト性を売りにした同社の新シリーズです。
2025年からの展開で、恐らく主に日本市場に向けたものかと思います。
なお、吸引力がわずかに高い上位機( DEEBOT mini Pro)も発表されましたが、価格などはまだ、不明です(加筆予定)。
また、下位機についても、発売日前後に記事を執筆しているので、全ての仕様が分かりません。そのため、本機に限っては「暫定記事」であることをご了承ください。
本体サイズは、28,6cmです。
最近発売された製品では、幅だけで言えば、最もコンパクトと言って良いでしょう。
同社の製品だと小型と言って良い製品です。
ステーションも小さめです。
ただ、背丈はLDSセンサーのボッチがある関係で、99.8mmとすき間対応力は、普通の水準なのが、やや残念と言えばそうです。
段差は、17mmですが、乗り越えられる仕様です。
走行方式は、こちらも、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
センサーは、執筆時、発売前で正確な構成は後日執筆します(加筆予定)
ただ、下位機同様、上部にぐるぐる回るLDSライダー距離センサー(2D)はあるので、それが、障害物回避とマッピングのためのメインセンサーです(True Mapping3.0)。
加えて、側面にラインレーザーセンサーがあります。
物体回避のための補助装備で、Xiaomiを含めた中国系企業がこの種のセンサーを装備します。おそらく赤外線式かと思いますが、詳細は、発売後にもう一度調べます。
そのほか、段差検知、落下防止センサーが装備です。
物体識別は、ただ、非対応です。
マッピングは、対応です。
ただ、物体識別はしないので、あくまで壁の把握です。
吸引機構は、8000PAです。
大きさに見合わず、かなり強いです。
毛絡み防止の仕組み(ZeroTangle 2.0)があるメインブラシを備えますし、仕様は新しいです。
静音性は、一方、通常60dB、静音モード時55dBです。
小型機は、仕事率に対してうるさいのが普通ですが、割と静かです。
ここは意識して開発されたようです。
バッテリーは、128分との表記です。
静音モードか、モップ運用時のものだと思います。
おそらく、それでも、1時間は普通に稼動するかなと思います。
若干バッテリー量が少なめ(3,200mAh)に思いますが、本機はさほど広いご自宅のためのものではないので、バランスとしては良いでしょう。
消耗品は、販売価格などは今のところ不明です。
ここも加筆します。
水ふきは、対応です。
また、本機は、小型ながら、毎分180回転の回転モップ式です。
後ほど見る、同社の中・上位機と同じ仕様ですが、普通の平面モップより、こする部分で、洗浄力はより強いです。
この仕様の甲乙については、あとの上位機の説明でもう少し詳しくします。
ただ、それらと比べると、本機はモップも(ブラシもですが)壁ぎわで伸縮する機能性がないので、壁ぎわの水拭きでは多少上位機とは差が付くでしょう。
一方、モップのリフトアップは、現状で閲覧可能な情報からは対応表記がないです。
カーペット検出機能はありますが、リフトアップがない場合、カーペット掃除と水ぶきは、シームレスにできないでしょう。
先述のように、段差対応がやや弱め(1.7mm)なので、そもそもカーペットやラグに乗り上げないようなコンセプトの製品かもしれません(要調査)
ごみステーションは、搭載です。
また、本機の場合、モップの自動洗浄にも対応です。
水タンクの浄水をトレイに流し、そこでスクラブ洗浄シアタあと、汚水タンクに水を戻すという仕組みです。
一方、仕様的に本機は、温風乾燥はするもの、洗浄段階で「除菌温度」のお湯にはしない構造のようです(要調査)。
そのため、モップ洗浄(除菌、ニオイ対策)については、上位機の仕様に及びません。汚水タンクの水のニオイ対策を含めて、後日加筆します。
ゴミの収集方式は、紙パック式です。
ネットワーク機能も、Wi-Fiを搭載です。
こちらもスマホでの運転操作や地図確認ができます。
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以上、エコバックスのECOVACS DEEBOT minの紹介でした。
新機種なので、全ての仕様が掴めませんが、回転モップ式で、その洗浄機能が付いた機種としては安めといえます。
同時期にルンバが出した同じようなコンセプトの製品(Roomba 505 405)より、安めですし、値段部分でプレゼンスを感じました。
モップ洗浄の部分の仕様が現状であやふやなので、然るべきタイミングで、改めて書き直します。
ただ、本体とステーションのコンパクト性はそれでも評価できますし、大きさの部分で、「オールインワン」が難しいと考えていた方には良さそうです。
リフトアップについても、そもそもカーペットは掃除しなくて良い(乗り上げて欲しくない)方は、問題ないかと思いあます。
【2025年発売】
(上位機)
46・ECOVACS DEEBOT T50 PRO OMNI
¥161,455 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
(下位機)カメラセンサーなし
47・ECOVACS DEEBOT T50 OMNI
¥89,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー (DTOF) + 構造化ライト+ カメラ
走行:ルート走行
本体サイズ:35.2cm
段差対応:
隙間対応:約8.5cm
物体認識:対応(動体も対応)
吸引力:15000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(回転式)
バッテリー:255分(静音モード時)
DEEBOT T50 PRO OMNI は、エコバックスのTシリーズの最上位機です。
先述のように、Tシリーズは先端技術を積極的に取り入れたシリーズになります。
同社の製品全体では、次に見る(最高峰の)Xシリーズがあるので、ランクとしては「上から2番目」とも言えます。
なお、下位機として、DEEBOT T50 OMNIが併売されます。
比較する場合、本体サイズ、吸引力、基本的な水拭き動作は、上位機と同じです。
ただ、後述するAIVIカメラセンサーが省略で、物体識別が不可です。
カメラを使う諸機能(外出先からのペットの確認、汚れ検知)なども従って付かないので、差はあります。あとは、自動洗浄機能利用時に、洗剤の利用機能がない点と、音声AIが「自然な対話」に非対応になるのが目立つ違いです。
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結論的にいえば、値段差は無視できない部分はありますが、本機においてカメラセンサーの果たす役割は結構重要なので、基本的には上位機を推します。
本体サイズは、幅352.7×奥行351.6×高さ81mmです。
25年機はXシリーズも背丈は低いですが、本機は8.1cmですので、それ以上に低いです。
幅は普通ですが、すき間対応力は、強調できるでしょう。
段差は、情報非開示です。
ただ、おそらく、2cmは乗り越えられると考えて良いかと思います。
走行方式は、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
センサーは、レーザー距離センサー・物体回避センサー・AIVIカメラです。す。
順番に解説しておきます。
第1に、レーザー距離センサー(D-ToF方式)です。
「選び方の基本」で書いたように、同社の下位機が使うLDS方式(2D)ではなく、D-ToF(3D)方式を採用する上位のセンサーです。
ロボットの真上でぐるぐる回って光を出すLDSライダーではなく、本体右側面に配置された固定ライダー(Semi-solid-state LiDAR)です。
本機の場合、ダブルで搭載なのでデュアルレーザーセンサー(Dual-laser Lidar)と呼ばれます。
上で回らないので、360度の情報が得られないのですが、2つ搭載することで、前方210度、最大12Mまでの範囲のデータを補足できます。
回転によるロスがないのでマッピングがより高速で、AIも危険回避も素早く判断できる上位方式です。メカ式でないので、故障可能性も狭まります。
これも自動運転技術の成果です。
同社としては第3世代(True Mapping3.0)になります。
普通の2Dレーザー(LDS)に比べて、24倍正確で3倍速いとのことです。10Mの検出範囲をもちつつ、地図化の速度も速いです。
第2に、物体回避センサー(構造化ライト式)です。
1回目記事の「選び方の基本」で書いたように、物体回避目的の上位センサーで、本体前面に搭載されます。同社の呼び方だとTrueDetect 3Dセンサー(TrueDetect 3D 3.0)です。
放った光をカメラで検知するToFカメラ式と違って、ストライプ状に発光する赤外線の3D構造化ライトを利用し、撮影画像自体をカメラが分析します。
この方式で、高速かつ正確に立体物を把握、分析できます。物体の立体的な把握において、現状で最も精度が出せるセンサーです。
0.4M先まで検知でき、運転時の即時的な回避をフォローします。これにより「ミリメートル単位の回避を可能」とされます。
第3に、AIVIカメラセンサーです。
前面の距離センサーの上に搭載です。
こちらも回避に関係するセンサーですが、次に見る物体識別のために付属です。
このほか、落下防止センサー、超音波センサー、エッジセンサーなど多数のセンサーを装備します。
・靴下 ・ ラグ・ 靴
・電線 ・U字型の椅子・充電ドック
・カーペット・ベッド ・ソファ
・コーヒーテーブル ・ペットトイレ
・ドア ・ テレビキャビネット ・ ダイニングテーブル
・椅子・服 ・ 帽子・・マスク ・ 手袋
・ゴミ・ベッドのサイドテーブル
・ハードフロア ・フロアタイル
・粒子状物質(犬のエサなど)
・動体(人間・ペット)
物体識別は、先述のように、上位機は、対応です。
同社のAI(AIVI 3D 3.0 Omni-Approachテクノロジー)がカメラほかで得た情報を解析し、人間やベッドなどの動体を含む18種類の物体・動体・床材を識別します。全45種です。
特に、動体も検知・回避できる点が最先端です。
物体の検知は、ルンバも最新機で対応してきましたが、この仕組みを先行採用していた、対応する物体の種類では、エコバックスは負けていないです。
なお、さほど高画質でもないでしょうが、Wi-Fiとネットを利用した「見まもりカメラ」としての利用も提案されます。スマホアプリでフォローされます。
犬・猫などの動体などはAIに強化学習させており、瞬時に回避行動にはいります(強化学習2.0:Reinforcement Learning 2.0)。
吸引機構は、真空度は、15,000PAです。
次に見る上位機はさらに高いのですが、普通ここまであれば、カーペット用でも十分以上です。
Tシリーズの旧上位機(11000PA)に対して、ダクトの風経路の変更と、モーター種の変更で吸引力が上がりました。
メインブラシも、次に見る、Xシリーズの最上位機と同じ、毛絡みしにくいトリプルV構造のブラシです。
サイドブラシとモップは、一方、壁ぎわにいる場合、伸びる構造(TrueEdge2.0)です。
壁ぎわ対応力が高い仕様で隅々まで綺麗にできそうです。
静音性は、清掃時、最大63dBです。
そこまで静かではないです。ただ、昼間ならば問題ないでしょうし、静音モードもあります。。
バッテリーの量は、仕様の上では、最大255分まで連続稼働します。
ただし、静音モード時の評価です。
通常利用時は不明ですが、少なくとも60分は保つと思います。
充電時間は3,7時間との記載です。
ネットワーク機能は、Wi-Fi搭載です。
各社のAI(Google / Alexa / Apple Siri)搭載のスマートスピーカーと連携できます。
そのほか、マイクを備えるので、ロボットに独自の音声アシスタント(YIKO)も内蔵されます。スマホをもたずともスタンドアロンで音声操作も可能です。
スマホを通して指示も送れます。
水ふきは、後ほど見る同社のXシリーズの最上位機は25年モデルから新仕様のローラー式になりました。
本機は、ルンバの上位機にも採用されていた回転モップ方式(左図)です。
この部分が、上位機との大きな差と言えます。
ただ、回転モップ式も、回転しないモップに比べれば、汚れは相当落とせるので、悪くないです。
また、この方式だと(ローラー式より)壁ぎわの処理はむしろ「うまい」ですし、良い部分もあると言えます。
ただ、人間がモップをかけたような仕上がりを期待するならば、(高いですが)上位機を選ぶのがよいかと思います。
そのほか、水拭き時も、カーペットを検知した場合、モップを9mm「持ち上げる」所作をします。
完璧を期す場合、高さ的に、毛が長い(不揃いの)カーペットは無理でしょうが、実用的なリフトアップといえます。編み込みのカーペットなら、おそらく問題ないです。
また、本機搭載の超音波センサーは、300kHzの超音波を出すことで、カーペット検知できます。
他社機でも書きましたが、リフトアップができる場合、ふき掃除と清掃の完全自動化ができるため、この点で、同社の下位機より性能が良いとも言えます。
ステーションは、付属です。
ゴミ収集だけでなく、水の自動給水・モップ洗浄とフル対応です。
サイズは、幅347×奥行477×533mmです。
ゴミは、60日を超える日数のゴミが入ります。
清潔性は、汚水を貯める仕組みがある、自動洗浄式の場合重要なポイントです。
本機の場合、最大75度の除菌温度の水で、洗ったあと45度の温風で乾燥させます。
除菌温度のお湯で洗うので、ニオイ残りの対策はわりと高度です。
ベースのスクラブが回転することで汚れをこすり落とす構造もあるので、洗浄不足で、床を汚す心配も少ないです。また、別売の洗浄液を利用する場合、自動的に滴下させる仕組みもあります。
・T50専用3か月分抗菌機能付き消耗品セット
¥18,343
消耗品は、写真のようなセット販売があります。
3ヶ月分とされますが、サイドブラシとフィルターは6ヶ月、メインは1年が目安です。普通の家庭で使う分には、1セット買えば、純正でも1年は保つかと思います。
モップパッド4個入り(T50シリーズ用)
¥2,805
モップは、目安としては2ヶ月交換です。
ただ、広い面積(〜5部屋)で毎日利用するとしての話です。
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以上、エコバックスのDEEBOT T50 PRO OMNI の紹介でした。
ふき掃除もほこり掃除も、高レベルでまとまった良い仕様の上位機です。
問題点と思える部分もほぼないです。
ただ、「ふき掃除」の部分で言うと、今年のXシリーズ(X8)は、人間のモップかけに「史上最も近いロボット掃除機」ではあるので、比較することは重要です。
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なお、Tシリーズには、いくつか旧機が残ります。
違いを簡単に確認しておきます。
【2024年発売】
【上位機】
48・エコバックス DEEBOT T30 PRO OMNI DDX14-12EE
¥90,725 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
【下位機】
49・ エコバックス DEEBOT T30 OMNI
¥94,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)+構造化ライト
走行:ルート走行
本体サイズ:36.2cm
段差対応:2cmまで
隙間対応:
物体認識:
吸引力:11000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(回転式)
バッテリー:200分
第2に、 DEEBOT T30です。
1世代前のTシリーズの最上位機です。
新機種と比べる場合、大きく異なるのはセンサーです。
この世代だと、上位機を含めて、AIVIカメラセンサーが未付属で、物体認識ができませんでした。
吸引力は、11000paですので、現行機でも実用水準でした。
水拭きも対応で、モップのリフトアップも同じように対応でした。
ステーションも、形状こそ変わりますが、温水洗浄はできました。
ただ、温度は60度でしたので、現行機より、洗浄の徹底度は劣っていたと言えます。
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結論的にいえば、吸引力(真空度)は、問題ない水準で、モップ周りの清潔性も、底まで新機種と変わっていないように思います。
ただ、物体認識センサーがないのはやや残念に思います。この点で言えば、のあとで別にみる、Xシリーズの「型落ち」のほうが、やや仕様は良く、価格も値ごろ感がある気がします。
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【2024年発売】
50・エコバックス DEEBOT T30S PRO DSX39-12EE
¥99,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS) + カメラ
走行:ルート走行
本体サイズ:36cm
段差対応:
隙間対応:高さ11cmまで
物体認識:対応
吸引力:11000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(回転式)
バッテリー:290分
第2に、DEEBOT T30S Proです。
こちらもTシリーズの型落ちですが、センサー仕様が変わります。
センサーは、他機と、構成が異なります。
上部の回転するLDS LiDAR距離センサー(2D)と、前方のカメラセンサー(AIVI 3D 2.0)です。
こちらの場合、物体回避センサー(TrueDetect 3D )が未装備です。
本機の場合、カメラセンサーを物体識別だけでなく、回避行動のために利用する仕組みです。
ただ、カメラセンサーは分析速度に課題があるので、回避と地図作成速度については上で見たTシリーズに負けるでしょう。
物体識別は、一方、カメラセンサー(AUVI 3.0)があるので可能です。
しかし、上位機で説明した技術(Reinforcement Learning 2.0)が使えないため、動体を含む高度な検知はしません。
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結論的にいえば、物体識別は有効な仕組みですが、物体回避センサーのほうが重要度は高いです。瞬間的な「危機回避」能力が高いので。
その部分で、少し選びにくいです。
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【2024年発売】B0DFMDRNYQ B0DFMFWR58
51・ エコバックス DEEBOT N30 PRO OMNI
¥69,800 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー(LDS)
走行:ルート走行
隙間対応:高さ11cmまで
段差対応:2cmまで
隙間対応:高さ11cmまで
物体認識:
吸引力:11000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(回転式)
バッテリー:320分
第2に、 DEEBOT N30 PRO OMNIです。
こちらは、Tシリーズではなくスタンダードな、Nシリーズの製品です。
吸引力は、10000PAです。
上位シリーズと差はつけますが、それなりにパワフルです。
ごみステーションは、先ほどみたT30と同じ形状のステーションです。
モップの温水洗浄など、その部分の機能性はほぼ同じです。
センサーが、しかし、2DのLDSライダー距離センサーのみです。
そちらが、マッピングのための距離測定も、物体回避も担当する方式です。
先述のように、平面的な周辺情報しか得られないため、実質、障害物回避の能力は入門機並に止まります。
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結論的にいえば、上位機として言えば、センサー面が無難な構成で「賢くない」のがネックです。
モップの温水洗浄などはできますが、肝心な走行部分が弱いので、あまりおすすめできません。
【2025年発売】
52・エコバックス DEEBOT X8 PRO OMNI DEX56-14EE
¥161,455 Amazon.co.jp (5/23執筆時)
マッピング:レーザー (DTOF) + 構造化ライト+ カメラ
走行:ルート走行
本体サイズ:35.3cm
段差対応:
隙間対応:約10cm
物体認識:対応(動体も対応)
吸引力:18000PA
ステーション: ゴミ収集・モップ洗浄
床ふき: 高度(筒形ローラー)
バッテリー:192分(水拭き時)
DEEBOT X8 PRO OMNIは、エコバックスの最新ハイエンド機です。
Xシリーズは、例年、同社の最高峰の技術を搭載したモデルに冠せられます。
こちらも、型落ち(X5)が残るのですが、今年は大きく仕様を変えたので、このあと別に解説するつもりです。
本体サイズは、幅353×奥行351.5×高さ98mmです。
結構な幅広ですが、高さは10cmを切る部分は強調できます。
家具の下に入りこむ能力は、先ほどのTシリーズには負けるにせよ、各社の最上位機だけでみるとかなり高いです。
段差は、今回は対応する高さの表示がないです。
ただ、カーペットに登れる仕様ですし、2cmは最低あるでしょう。
ちなみに、旧機は、2.2cm表記でした。
走行方式は、AIによるマッピング方式で、ルート走行をする機種です。
カメラセンサーを利用した3Dマップの表示も対応です。
センサーは、レーザー距離センサー・物体回避センサー・AIVIカメラです。
1つ上でみた、Tシリーズ(T50 PRO OMNI)でみたものと構成は同じです。
あえて言えば、物体回避センサーの配置がやや異なる関係で、若干検知範囲が変わる(0.3M)ですが、気にするほどの違いではないです。
特に付け加えられたないので、説明はそちらをご覧ください。
ただ、各社通して、走行系センサーが「最高峰」であることは変わりません。
・靴下 ・ ラグ・ 靴
・電線 ・U字型の椅子・充電ドック
・カーペット・ベッド ・ソファ
・コーヒーテーブル ・ペットトイレ
・ドア ・ テレビキャビネット ・ ダイニングテーブル
・椅子・服 ・ 帽子・・マスク ・ 手袋
・ゴミ・ベッドのサイドテーブル
・ハードフロア ・フロアタイル
・粒子状物質(犬のエサなど)
・動体(人間・ペット)
物体識別も、センサーの世代は同じのため、Tシリーズの最上位機と同じです。
吸引機構は、一方、18,000PAです。
ここは、Tシリーズより強化されています。
24年、旧Xシリーズの上位機と比べても1.4倍の数字です。
今年の改良の目玉の1つで、同社では、歴代最大の値になります。
昨年モデルで新しいブラシのデザインを採用した上で、パワーの出しやすい風経路に見直されました。その上で、今年は、超高速ファンを搭載で、この数字になりました。
先述のように、PAは真空度を示す数値なので、風量や、ブラシ部分などの部分で吸引力(ゴミの捕集力)はかわります。
ただ、パーツを見ても多重の改良がありますし、実際強力でしょう。
ブラシは、本機も流行の毛絡み防止の仕組みも備わっています(ZeroTangle2.0 )。
ただ、Tシリーズとブラシの仕様は同じです。
カーペットも(ロボット掃除機としては)相当高度に対応できる言えます。
本機も、サイドブラシは、伸びる構造(TrueEdge2.0)です。
四隅のゴミにも強いと言えます。
静音性は、ただし、清掃時、最大65dBです。
ここは課題ですし、昼間でも利用シーンは選ぶでしょう。
ただ、静音モードはありますし、対策はあります。
バッテリーの量は、仕様の上では、最大194分まで連続稼働します。
水拭き時の値ですが、普通に使っても、1時間は持つでしょう。
充電時間は4時間37分との記載です。
ネットワーク機能は、Wi-Fi搭載です。
各社のAI(Google / Alexa / Apple Siri)搭載のスマートスピーカーと連携できます。
そのほか、マイクを備えるので、ロボットに独自の音声アシスタント(YIKO)も内蔵されます。
スマホをもたずともスタンドアロンで音声操作も可能です。今年からは、AIとの「自然な対話」が可能になりました。
水ふきは、一方、今年度モデルから大きく変わった部分です。
24年旧機までは、Tシリーズ同様の2つの回転モップが回る方式でした。
しかし、今年年から、縦回りの200回転/分の筒形ローラーに変わりました。
いずれにしても、接触部分の面積が小さいので、下向き圧が大くかけられる(4000PA)ため、回転モップ式より、面的に綺麗に掃除できるようです。
水の滴下も、16個のノズルで、ムラ無く滴下する仕組みがあります。
カメラセンサーも、水ぶき時には利用され、汚れを発見すると、そこをゴシゴシ拭きます(AIインスタント再モップ機能)
一方、先ほどみたTシリーズに採用されていた、伸縮する回転モップ式と比べる場合、壁ぎわまで拭く能力は、そちらに多少負ける部分はあるでしょう。
そのほか、水拭き時も、カーペットを検知した場合、モップを1cm「持ち上げる」所作をします。
完璧を期す場合、高さ的に、毛が長い(不揃いの)カーペットは無理でしょうが、実用的なリフトアップといえます。編み込みのカーペットなら、おそらく問題ないです。
このほか、本機搭載の超音波センサーは、300kHzの超音波を出すことで、カーペット検知できます。
他社機でも書きましたが、リフトアップができる場合、ふき掃除と清掃の完全自動化ができるため、この点で、同社の下位機より性能が良いとも言えます。
ステーションは、付属です。
上位機らしく、ゴミ収集だけでなく、水の自動給水・モップ洗浄とフル対応です。
サイズは、幅350×奥行477×533mmです。
ゴミは、60日を超える日数のゴミが入ります。
清潔性の部分でも工夫が多いです。
毎分200回転しながら、4000PAの下向き圧力でスクラブをしつつ、最大75度の除菌温度の水とで、洗ったあと、63度の温風で乾燥させます。
別売の洗浄液を使う場合タンクへの自動追加もなされます。
そのほか、搭載のカメラセンサーを活かして、モップ汚れ由来で、床に汚れ残りがある場合、洗浄後再び、床の仕上げに向かう仕様です。
水タンクは、他社機同様、浄水を給水し、汚れた水は、別の汚水タンクにあがる仕組みです。
汚水タンクは、1ヶ月に1度の処理でOKとの指示です。
本機のような除菌(ニオイ)対策がなされる機種だと、ここは長めです。
汚水タンクや清水タンクの満タン/水不足のアラート通知もあるので、放置して忘れる危険は少なそうです。
・X8専用3か月分抗菌機能付き消耗品セット
¥13,855
消耗品は、写真のようなセット販売があります。
互換品でかなり安いものもあります。ただ、安定して使えるのは純正でしょう。
ブラシは2本組ですし、1-2年でこの程度の経費と考えてください。
・ローラーモップ1個入り(X8シリーズ用)
¥2,388
モップパッドは、ただ、広い面積(〜5部屋)で毎日利用するとして、1-2ヶ月の寿命です。
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以上、エコバックスのDEEBOT X8 PRO OMNIの紹介でした。
本機が必要な方が限られるでしょうが、「全自動」という言葉がもっとも似合う、近未来的な掃除ロボットだと思います。
ロボット掃除機の場合最も重要な「センサー」と「吸引力」において、今回紹介した全社通しても、最も技術水準は高いと言えます。
その上で「水拭き」時の精度についても現状では本機以上の工夫がある機種はないでしょう。
相当広い平面空間があるご家庭他、事業所などの広範囲のスペースの掃除には、とくに良さそうです。このパワー水準ならば、カーペットが多い空間でもある程度安心して任せられるとも言えます。
ただ、かなり広いご自宅以外は持て余すでしょうから、他機以上に「人は選ぶ」とは言えます。
次回に続く
ロボット式掃除機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回も、ロボット掃除機の比較の4回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
5・Ecovacsのロボット掃除機の比較
5-1:エコバックス 〈2〉
6・RoboRockのロボット掃除機の比較
6-1:ロボロック
7・世界のロボット掃除機の比較
7-1:ダイソン
7-2:TP-Link・シャオミ
8・ロボット掃除機の比較
8-1:最終的なおすすめの提案【結論】
つづく5回目記事(こちら)では、エコバックスの機種のうち、Xシリーズの片落ちなど、今回見れなかった製品を追加でみていきます。
センサーの性能 ★★★★★
掃除のスピード ★★★★★
すきま対応力 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事(こちら)では、全体の結論として、目的別・価格別のAtlasのおすすめ機種を提案ししていきます。
よろしくお願いします。
5回目記事は→こちら