1回目記事からの続きです→こちら
2-1・アイオーデータの無線ルーター
2回目記事のトップバッターは、石川県のアイオーデータの無線LANルーターです。
やはり、著名な日本のPC周辺機器メーカーです。
1・激安な無線ルーターの比較 (1)
1-1:バッファロー 〈日本〉
1-2:NEC〈日本〉
1-3:エレコム〈日本〉
2・激安な無線ルーターの比較 (2)
2-1:アイオーデータ〈日本〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:TP-LINK〈中国〉
2-4:HUAWEI〈中国〉
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
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以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う部分は青字で書いていきます。
【2019年発売】
25・IODATA WN-SX300FR
¥3,546 楽天市場 (4/18執筆時)
【Amazon限定】(本体仕様は同じ)
26・IODATA WN-SX300FR/E
¥4,890 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi 4(11n)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
有線LAN: 100BASE-T ×4
WAN:100BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:
アイオーデータ社のWN-SX300FR は、今回紹介する機種では、もっとも格安水準といえる機種です。
なお、Amazon限定型番がありますが。簡易パッケージになる分、価格が安い、という同一製品です。
本体サイズは、幅126×奥行71×高さ138mmです。
かなりの小型です。
あまりに小型・軽量にすぎると、ケーブルで引っ張られるなどして本体が安定せず、配置が美しくない場合が多い気がします。
ただ、その部分は他社機も同じなので、欠点ではないです。
無線の最大速度は、ただし、300Mbps(38メガバイト/秒)です。
本機は、アンテナ数が2本と少ないほか、安定的な通信ができる、5GHz帯をフォローできないため、安いといえる機種です。
インターネット速度は、理論値でも100Mbps(12.5メガバイト秒)に止まります。
光ファイバーとつながるWAN側の仕様の限界からです。
無線の安定性も、特段の技術はないです。
ただ、新アンテナを採用した点は注目点です。
同社が「360コネクト」と呼ぶもので、F型アンテナとパワーアンプの内蔵で、360度全方向に電波を飛ぶように設計を見直しました。
方向性は、後ほど紹介するNECが先行しましたが、この価格帯の製品としては期待値が高いです。
有線LANポートは、4つ搭載されます。
ただし、100BASE-T(最大速度100Mbps)であるため、有線LAN接続が無線LANよりも遅い点は、注意が必要です。
簡単設定機能は、わりと豊富です。
スマホについては、QRコードを撮影するだけで接続が可能なQRコネクトが、パソコンについても、ワンボタンで暗号化接続が設定可能なWPS機能が搭載されます。
価格的にも初心者をターゲットにした製品なので、このあたりは抜かりありません。
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以上、IODATAの WN-G300R3の紹介でした。
帯域を2.4GHz帯に限ることで、安さを出した製品です。
小型ですが、基本的には性能で選ぶ機種ではないです。
【2020年発売】
27・I-O DATA WN-DX1200GR
¥4,928 楽天市場 (4/18執筆時)
【Amazon限定型番】
28・I-O DATA WN-DX1200GR/E
¥4,980 Amazon.co..jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:
WN-DX1200GRも、アイオーデータが発売する格安ルーターです。
先ほどの機種の1ランク上位の製品です。
本体サイズは、幅150x奥行150x高さ157mmです。
特段大きくない「普通サイズ」です。
無線の最大速度は、本機は、Wi-Fi5(11ac)です。
5.0GHz帯の電波は、最大867Mbps(約217メガバイト/秒)です。
アンテナは、この帯域専用のアンテナが2本です。
2.4GHz帯の電波は 最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
アンテナは、専用アンテナで2本です。
インターネット速度は、867Mbpsです。
ただし、有線LANでつなげるならば、1000Mbpsが最大です。
メッシュは、非対応です。
無線の安定性は、ビームフォーミング・バンドステアリング・MU-MIMOという、安定性を高める「三本柱」にフル対応です。
ビームフォーミングはとくに、ビームフォーミングWに対応します。
エレコムの(普通の)ビームフォーミングZの上位互換です。この場合、ビームフォーミングに対応しないスマホにも対応できます。
ただ、現状ではiPhone系ならば、iPhoneSE iPhone6以降ならば、ビームフォーミング対応のため、EXであることで大きなメリット性があるわけでもないです。
アンテナについては(評価の高い)F型アンテナの「360度コネクト」を採用しています。
有線LANポートは、4つ搭載です。
しっかり、1000BASE-T対応で、問題ありません。
簡単設定機能は、回機種同様に、WPS・QRコネクトに対応します。
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以上、アイオーデータのWN-DX1200GRでした。
速度は最低減ですが、通信安定性を高める技術はそれなりに搭載します。好評の「360度コネクト」アンテナもしっかり採用しており、この価格帯の製品ではポイントにと言えます。
ただ、他社機でも書いたように一般的に言って、Wi-Fi5の水準の製品を今選ぶのは、将来性があまりないので微妙です。
【2021年発売】
【ネット向け型番】
29・ IODATA WN-DEAX1800GR/E
¥8,980 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
【通常型番】
30・IODATA WN-DEAX1800GRW
¥8,005 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
WN-DEAX1800GR は、日本のアイオーデータが発売する無線LANルーターです。
こちらについても、Amazon限定型番がありますが、性能は同じです。
本体サイズは、幅70x奥行145x高さ245mmです。
アンテナをまっすぐに立てた際のスペックです。
無線の最大速度は、本機はWi-Fi6対応なので、上表の速度が最大です。
5GHz帯で1201Mbps(約150メガバイト/秒)で、2.4GHz帯で573Mbps(約72メガバイト/秒)です。
他社の入門機にも見られた速度構成です。
ただ、本機は、両帯域のアンテナが共用なので、帯域ごと単独搭載のモデルに比べれば(少しですが)劣ります。
また、すでに何回か書きましたが、Wi-Fi6に対応しない古めのスマホやPCなどとはWi-Fi5(11ac)としてつながるので、最大速度は、867Mbpsまでとなります。
インターネット速度は、WAN側が、1000BASE-Tに対応しますから、最大1000Mbps となります。
無線の安定性は、Wi-Fi6機なので、複数の端末の接続に強いMU-MIMO・OFDMAには、規格上対応です。
その上で、端末側の対応が不要のビームフォーミングW、(混雑する帯域を避ける)バンドステアリングに対応します。
この部分では、エレコムと共に優秀です。ただし、CPUのコア数などは非開示です。
一方、アイオーデータは、方向性に関わらずよく飛ぶ360コネクトアンテナ(PIFA)が自慢で、伝統です。
ただ、本機は外部に(角のような)可動式アンテナを付けた仕様です。
見かけは「特定の方向によく飛びそう」ですが、これは、2本アンテナを採用するにあたっての苦肉の策と思われます。
この部分は、ややマイナスでしょう。
有線LANポートは、4つ搭載です。
仕様も、1000BASE-Tであるため問題ありません。
簡単設定機能も、WPSをフォローします。
アイオーデータは、ユーザーサポートも手厚いので、電話サポートも含めていえば、初心者に優しいです。
セキュリティは、同社の場合も、Wi-Fi6搭載機は最新のWPA3に対応です。
新しい暗号化技術で、iPhoneも対応しています。
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以上、アイオーデータのWN-DEAX1800GRの紹介でした。
Wi-Fi6対応の機種だけで言えば、他社の対応機と同様の無線安定化技術が採用されており、優秀に思えます。
ただ、定評のある同社の360度アンテナが採用されていない部分は、やはり残念に思えます。
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【2023年発売】
31・ IODATA WN-DAX1800GRN
¥8,450 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:なし
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
なお、同じ速度スペックで、コンセント直挿しタイプになるモデルが登場しました。
サイズは、幅83×奥行53×高さ13.7mmです。
左図のようにLAN端子がコンセントカバーにつくような仕様のワンルームがあれば、片づいた美観になるので良いかと思いました。
LAN端子がないのも、シンプルに使いたい場合はまあ良いかと思います。
通信安定性については、一方、ビームフォーミングには対応します。
360コネクトアンテナ(PIFA)は不採用です。そのかわり、放射効率がよいWaveConnectアンテナの採用はあるようです。ちなみに、1万円以上の上位機は、両方採用のモデルもあります。
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結論的にいえば、しっかり寸法を測った上で、美観に問題なく設置できる場合は設置を考えても良いでしょう。
ただ、仮に設置して電波問題が起こって動かさざるを得なくなった場合、延長コンセントケーブルを使うにしても、コンセント位置的に寝転がしてしか使えないでしょうから、よくよく寸法を測ってから買ってください。
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【2023年発売】
32・ PLANEX ちびファイ4 MZK-DP300N
¥3,882 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi4(11n)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
有線LAN:なし
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:
WPA3:
なお、他社ですが、同じくコンセント式の製品がプラネックスから出ています。
新製品では久しぶりに見ましたが、これは「トラベルルーター・ホテルルーター」というカテゴリのもので、昔、ビジネスホテルに有線LANしかなかった時代、流行りました。
53gほどで手のひらサイズのガジェットです。
原理的に自宅でも使えますが、2.4GHz帯だけのフォローですし、そういった利用での、長期間の耐久性は担保されないと思います。
今の世の中、まりニーズがあるか分かりませんが、ホテルのWi-Fiが混んでいる場合「有線なら速い傾向がある」という同社の指摘に「なるほど!」と思いました。
個人的に昔のものがあるので、今度持っていこうかなと思いました。ただ、有線LANは、出先のホテルで(設定上)つながらなかったことが、度々あったので、ストレスの原因にはなりそうですが。
2-2・ASUSの無線ルーター
つづいて、台湾のASUSです。
同社の場合、ゲーム用のハイスペックルーターに決定的に強いので、【超高速なWi-Fi6ルーターの比較記事】で、むしろ同社の製品を多く紹介しています。
【2023年発売】RT-AX1800U
33・ASUS RT-AX1800U (A)
¥8,988 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:AIメッシュ(自社)
USB: USB3.0×1 (USB2.0)
IPv6:対応
WPA3: 対応
RT-AX1800U は、台湾のASUSが販売するルーターです。
同社は、Eゲーマー用の超高性能モデルも出しますが、本機は最も安い「エントリークラス」の製品です。
本体サイズは、幅190x奥行126x高さ188mmです。
横置き型ですので、設置面積は必要です。
無線の最大速度は、5GHz帯で1201Mbpsで、2.4GHz帯で573Mbpsです。
両帯域の共用アンテナが2本という、Wi-Fi6のエントリークラスの速度です。
こちらも、スマホなどの端末側がWi-Fi6に対応しない場合、Wi-Fi5でつながるため、最大速度は、それぞれ、867Mbps・300Mbpsまでとなります。
メッシュは、自社のASUS AiMeshに対応します。
EasyMeshには対応しませんが、ASUS製はわりと広範に対応機があるため、家庭でのメッシュは組みやすいでしょう。
インターネット速度は、本機の場合も、最大1000Mbps となります。
通信安定化の部分では、MU-MIMOとビームフォーミング(AiRadar)は、搭載です。
その上で、特定の端末に優先して帯域を開けられるQoSも採用です。
Eゲーマーなどが、PCなどの端末を優先したい場合に便利です。
CPUは、2コアです。
このくらいの速度とアンテナ数ならば問題ないです。
一方、バンドステアリングに相当する機能は見られません。
日本特有の住宅事情ゆえか、日本メーカー以外は、バンドステアリングはあまり見かけませんん。
そのほか、本機は、HDDなどの接続用にUSB端子を装備します。
日本企業の格安製品はUSBを「省略」するのが普通ですので、本機のポイントです。
AppleのTime Machine(自動バックアップ)にも対応しますし、需要はあるかと思います。
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以上、ASUSの RT-AX1800Uの紹介でした。
Adaptive QoSが採用される点で、ライト層の「Eゲーマー」向けと言えそうです。
ただ通信速度の部分で言えば、Wi-Fi6ながら今の水準からしてあまり速くなく、ライバルと比べても割高感は感じます。
2-3・TP-LINKの無線ルーター
つづいて、中国のTP-LINKです。
Wi-Fiルーターでは世界的シェアのある企業で、日本進出からわりと時間も経ちました。
やはりゲーム用が強い印象ですが、わりと価格重視の製品も展開します。
【2020年発売】
34・TP-Link Archer C80
¥3,500 楽天市場 (4/18執筆時)
【Amazon型番】(性能は同じ)
35・TP-Link Archer C80/A
¥4,480 Amazon.co..jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:600Mbps
5.0GHz帯速度:1300Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:
A2600 PROは、TP-Linkが販売する格安の無線LANルーターです。
2系統ありますが、Amazon機は、縦置き用スタンドが別売になる分、安い製品です。
本体サイズは、幅215x奥行32x高さ117mmです。
下位機種と同じで、そこそこ目立ちます。
無線の最大速度は、5GHz帯は1301Mbpsで、2.4GHz帯は、600Mbpsです。
構成としては、2.4GHz帯の専用アンテナ1本と、2.4GHzと5GHz帯との共用アンテナが3本という構成になります。
インターネット速度は、1000Mbpsが最大です。
メッシュは、対応しません。
無線の安定性は、一ビームフォーミング・MU-MIMOに対応します。
MU-MIMOは3本アンテナなので、最大3台までの並行受信に対応できます。
そのうえで、スマホやゲーム機など、接続機器ごとの通信の優先順位を付けられるQos機能が付属です。このグレードでは割と珍しいです。
有線LANポートは、4つ搭載です。
すべて、1000BASE-Tであるため問題ありません。
簡単設定機能は、WPS機能のみです。
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以上、A2600 PROの紹介でした。
この速度の製品としては、は結構安いです。
国内メーカーほど、マニュアルが初心者向きではないので(説明書を読めない)初心者にはおすすめしません。ただ、ある程度詳しい方が、できるだけ格安な製品を探している場合は、候補にできるでしょう。
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なお、同社の格安機はほかにもあります。
違いも順番に確認しておきます。
【2023年発売】
36・TP-Link Archer AC1900
¥4,250 楽天市場 (4/18執筆時)
【Amazon限定型番】
37・TP-Link Archer AC1900/A
¥4,400 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:600Mbps
5.0GHz帯速度:1300Mbps
【2023年発売】
38・TP-Link Archer AC1200
¥3,451 楽天市場 (4/18執筆時)
【Amazon限定型番】
39・TP-Link Archer AC1200/A
¥3,900 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
2.4GHz帯速度:400Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
有線LAN:1000BASE-T ×3
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3: 対応
第1に、Archer AC1900です。
先ほどの機種と同じ速度規格ですが、角(アンテナ)がない製品です。
速度が少し劣るArcher AC1200も同じ筐体で、速度以外の部分の仕様は同じです。
サイズは、幅130×高さ150×奥行40.3 mmと小型で、壁掛け設置も対応です。
比較する場合、有線LANポートが3つと1つ少ない一方で、発売時期の関係もあり、最新のWPA3のセキュリティ規格に対応する部分で優れます。
アンテナは、内蔵ですが、このブログで何回も書いているように、角(指向性アンテナ)は見た目ほど効果はないです。屋内の電波環境は都度変わりますので。
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結論的にいえば、Archer AC1900は設置性も良いですし、1ルーム用と考えれば、邪魔にならないこちらのほうが良いように思います。
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【 MU-MIMOなし】
40・TP-Link Archer C50
¥3,700 Amazon.co..jp (4/18執筆時)
【5GHz帯なし】
41・TP-Link TL-WR841N
¥2,665 Amazon.co..jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:100BASE-T ×4
WAN:100BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:
第2に、Archer C50 などです。
各社通しても、最も安い製品と言えますが、Amazonなどネットで販売しています。
サイズは、幅229.9 ×高さ144.2 × 奥行36.9 mmです。
そこまで小さくはないです。
無線の最大速度は、5GHz帯は867Mbpsで、2.4GHz帯は、300Mbpsです。
10年前のスペックではあるのですが、867Mbps(108メガバイト/秒)と考えれば、(入門機として)完全に陳腐化しているとまでは言えないでしょう。
通信安定化は、特段の機能性はないです。
なお 同じ筐体ような筐体のTL-WR841Nは、より安いです。
しかし、2.4GHz帯のみ搭載の激安下位機であり、さすがにこれは、機能面で陳腐化しています。
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結論的にいえば、価格は安いのですが、上位機を含めてやはり速度部分で、今どきではないです。性能で選ぶ場合は、候補にならないでしょう。
【2023年発売】
42・TP-Link Archer AX1800 AX23V
¥3,983 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:Easy Mesh/ One mesh
USB:
IPv6:対応
WPA3:
Archer AX1800は、TP-Linkの格安ルーターです。
本体サイズは、幅130x奥行150x高40.3mmです。
十分小型です。指向性アンテナ(角)がないですが、この部分は(みかけほどは)送受信に影響しないというのがAtlasの意見です。
無線の最大速度は、5GHz帯は1201Mbps、2.4GHz帯で、574Mbpsです。
アンテナは、5GHzが2本、2.4GHz帯が2本です。
共用アンテナか、専用アンテナかは判断できません。
ただ、いずれにしても、入門機としては問題ないで速度があります。
インターネット速度は、1000Mbpsが最大です。
メッシュは、同社のOne meshに対応です。
その上で、本機は、業界汎用規格の「Easy Mesh」にも対応します。
この場合、対応の他社のルーターともコンビを組めます。詳しくは【メッシュの比較記事】の冒頭で詳しく書いています。
無線の安定性は、Wi-Fi6ですので、規格要件となるビームフォーミング・MU-MIMOには対応します。
独自の機能はとくに見られません。
有線LANポートは、4つ搭載です。
すべて、1000BASE-Tです。
簡単設定機能は、WPS機能のみです。
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以上、TP-Link Archer AX1800の紹介でした。
さほど特徴がない機種ではありますが、「Easy Mesh」に対応しているので、仮に、ご自宅がこれ1台で賄いきれなかった場合、中継機(メッシュ子機)は増設しやすい部分はあります。
例えば、近い将来、引っ越しを予定している場合などには、無駄になりにくい要素はあると言えます。
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【2023年発売】(2機は同じ性能)
43・TP-Link Archer AX1500 AX1500/A
¥3,680 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
44・TP-Link Archer AX1500 AX1500
¥4,800 楽天市場 (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:Easy Mesh/ One mesh
USB:
IPv6:対応
WPA3:
なお、TP-Linkは、同じ形状の下位機を出します。
通信速度は、5GHz帯は、アンテナ2本の1201Mbpsで、同じです。
2.4GHz帯は、ただ、こちらだけ、Wi-Fi4(11n)のアンテナなので、300Mbpsです。
本体サイズは、先ほどの機種と同じです。
この値段差ならば、先ほどの機種でよいでしょう。
2-4・ファーウェイの無線ルーター
最後に、中国のファーウェイのルーターです。
スマホ・タブレットでは世界的に知られる中国企業です。そちらの周辺機器の展開としてルーターの販売をしています。
【2023年発売】
45・HUAWEI WiFi AX2 NEW
¥7,864 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×3
WAN:1000BASE-T (LAN共用)
メッシュ:HarmonyOS Mesh+(自社)
USB:
IPv6:対応
WPA3:
HUAWEI WiFi AX2は、ファーウェイが販売する格安ルーターです。
サイズは、幅257.6x奥行163.5x高29mmです。
横置きの白い筐体が目立ちます。
無線の最大速度は5GHz帯は1201Mbps、2.4GHz帯で、300Mbpsです。
他社でもありましたが、5GHz帯のみWi-Fi6で、2.4GHz帯はWi-Fi4(11n)です。
いずれも、専用アンテナ2本ですが、2.4GHz帯が574Mbpsでないのは、そのためです
インターネット速度は、1000Mbpsが最大です。
WAN端子が、1000BASE-Tすので、回線の引き込みの段階で、ボトルネックがあるからです。
メッシュは、同社のHarmonyOS Mesh+に対応です。
本体含めて、最大3台までですが、同じネットワーク名で使えます。
メッシュの仕組みについては、詳しくは【メッシュの比較記事】の冒頭で詳しく書いています。
無線の安定性は、Wi-Fi6ですので、規格要件となるビームフォーミング・MU-MIMOには対応します。
独自の機能はとくに見られません。
CPUはデュアルコア(0.9GHz)です。このネットワーク構成ならば問題ないでしょう。
有線LANポートは、4つ搭載です。
すべて、1000BASE-Tです。
簡単設定機能は、WPS機能のみです。
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以上、HUAWEI WiFi AX2の紹介でした。
遠くまで電波が飛ぶ2.4GHz帯にすこし弱さが見られます。
ワンルームにお住まいの方が、ルーターを置いたその部屋で完結するネットワークを構築するならば足りますが、TP-Linkに比べてもそこまで価格は安くないようには思います。
次回に続く
格安なWi-Fiルーターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は安めの家庭用無線LANルーターの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
対応人数 世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる、結論編(こちら)では、このブログで紹介した全機種から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします!
結論編は→こちら