【今回レビューする内容】2023年 1万円以下の激安 無線LANルーターの性能とおすすめ・Wi-Fiルーター・親機・無線ブロードバンドルーター:ワンルーム用初心者向け
【比較する製品型番】IODATA WN-SX300FR WN-SX300FR/E WN-DX1167GR WN-DX1200GR WN-DX1200GR/E WN-DEAX1800GR WN-DEAX1800GRW WN-DEAX1800GR/E WN-DAX1800GRN ASUS RT-AX55/B RT-AX55/W RT-AX1800U TP-Link Archer AX23 AX23/A Archer A6 Archer C6 V3.2 Archer C50 TL-WR841N Archer C80 Archer C80/A AX20 AX10 Archer AX10/A BELKIN LINKSYS E7350-JP MR7350-JP E7350-JP-A NETGEAR RAX20-100JPS HUAWEI WiFi AX2 NEW
今回のお題
1万円以内のWi-Fiルーターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2023年7月現在、最新の激安Wi-Fiルーターの比較の2回目記事です。
1・激安な無線ルーターの比較 (1)
1-1:バッファロー 〈日本〉
1-2:NEC〈日本〉
1-3:エレコム〈日本〉
2・激安な無線ルーターの比較 (2)
2-1:アイオーデータ〈日本〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:TP-LINK〈中国〉
2-4:LINKSIS〈アメリカ〉ほか
3・無線ルーターの比較 (3) 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
2回目記事では、前回見ていない、アイオーデータなどの格安な無線LANルーターを引き続きみていきます。
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対応人数 ワンルーム向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、価格別・性能別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
2-1・アイオーデータの無線ルーター
はじめに、石川県のアイオーデータの無線LANルーターです。
やはり、著名な日本のPC周辺機器メーカーです。
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なお、今回でも以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤字系で、イマイチだと思う部分は青字系で書いていきます。
【2019年発売】
33・IODATA WN-SX300FR
¥3,123 楽天市場 (7/27執筆時)
【Amazon限定】(本体仕様は同じ)
34・IODATA WN-SX300FR/E
¥3,140 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi 4(11n)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
有線LAN: 100BASE-T ×4
WAN:100BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:
アイオーデータ社のWN-SX300FR は、今回紹介する機種では、もっとも格安水準といえる機種です。
なお、Amazon限定型番がありますが。簡易パッケージになる分、価格が安い、という同一製品です。
本体サイズは、幅126×奥行71×高さ138mmです。
かなりの小型です。
あまりに小型・軽量にすぎると、ケーブルで引っ張られるなどして本体が安定せず、配置が美しくない場合が多い気がします。
ただ、その部分は他社機も同じなので、欠点ではないです。
無線の最大速度は、ただし、300Mbps(38メガバイト/秒)です。
本機は、アンテナ数が2本と少ないほか、安定的な通信ができる、5GHz帯をフォローできないため、安いといえる機種です。
インターネット速度は、理論値でも100Mbps(12.5メガバイト秒)に止まります。
光ファイバーとつながるWAN側の仕様の限界からです。
無線の安定性も、特段の技術はないです。
ただ、新アンテナを採用した点は注目点です。
同社が「360コネクト」と呼ぶもので、F型アンテナとパワーアンプの内蔵で、360度全方向に電波を飛ぶように設計を見直しました。
方向性は、後ほど紹介するNECが先行しましたが、この価格帯の製品としては期待値が高いです。
有線LANポートは、4つ搭載されます。
ただし、100BASE-T(最大速度100Mbps)であるため、有線LAN接続が無線LANよりも遅い点は、注意が必要です。
簡単設定機能は、わりと豊富です。
スマホについては、QRコードを撮影するだけで接続が可能なQRコネクトが、パソコンについても、ワンボタンで暗号化接続が設定可能なWPS機能が搭載されます。
価格的にも初心者をターゲットにした製品なので、このあたりは抜かりありません。
サポートは、割高になりがちなナビダイヤル(0570)ではなく、スマホ・固定電話からでも良心的な価格と言える050(IP電話)なので、良心的かと思います。
また、アイオーデータは、本体3年保証、返金保証が付くので、保証面で優しいと言えます。
こうした部分を含めて、海外勢だけでなく、日本のPC周辺機器メーカーのなかでも、その手厚さは優秀です。
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以上、IODATAの WN-G300R3の紹介でした。
バッファロー機にもありましたが、帯域を2.4GHz帯に限ることで、安さを出した製品です。
小型ですが、基本的には性能で選ぶ機種ではないです。
【2020年発売】WN-DX1167GR/E同等品
35・I-O DATA WN-DX1167GR
¥4,864 Amazon.co..jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:400Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:対応(自社方式)
USB:
IPv6:対応
WPA3:
WN-AX1167GR2 は、アイオーデータが発売する中級機です。
同社は、「群青色」のPC周辺機器をよく出します。
本体サイズは、幅150x奥行150x高さ157mmです。
特段大きくない「普通サイズ」です。
横置きも対応します。
無線の最大速度は、本機から、Wi-Fi5(11ac)ですが、2つの帯域ごとで異なります。
5.0GHz帯の電波は、最大867Mbps(約217メガバイト/秒)です。
電子レンジや近所のWi-Fiなどからの電波干渉に強い特長のある電波です。
アンテナは、この帯域専用のアンテナが2本です。
2.4GHz帯の電波は 最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
電波の到達距離が長い特長のある電波で、アンテナは、専用アンテナで2本です。
他の入門機の多くとほぼ同じ構成で、やはりWi-Fi5(11ac)です。
インターネット速度は、867Mbps(約217メガバイト/秒)です。
ただし、有線LANでつなげるならば、1000Mbpsが最大です。
なお、2.4GHz帯について、256QAMに対応するため、アンテナ2本でも、400Mbpsになります。ただ、スマホやPCでの対応はほぼしていない規格なので、あまり意味は無いです。
メッシュは、本機は、対応します。
詳しくは、専門機を比較した【メッシュWi-Fiの比較記事】で書きました。サテライト(中継機)を複数導入しての家庭内ネットワークの構築にも対応している製品です。
ただ、メッシュ通信網を利用する場合の最大速度は、400Mbpsなので、こうしたシステム構築はできるにせよ、高性能ではないです。
その用途でも、あまり選ぶ意味は無いでしょう。
インターネット速度は、WAN側が、1000BASE-Tに対応します。
そのため、理論上のインターネット速度も同様に、最大867Mbps となります。
無線の安定性は、ビームフォーミング・バンドステアリング・MU-MIMOという、安定性を高める「三本柱」にフル対応です。
ビームフォーミングはとくに、ビームフォーミングWに対応します。
エレコムの(普通の)ビームフォーミングZの上位互換です。この場合、ビームフォーミングに対応しないスマホにも対応できます。
バッファローのビームフォーミングEXと同等です。
ただ、現状ではiPhone系ならば、iPhoneSE iPhone6以降ならば、ビームフォーミング対応のため、EXであることで大きなメリット性があるわけでもないです。
アンテナについては(評価の高い)F型アンテナの「360度コネクト」を採用しています。
有線LANポートは、4つ搭載です。
しっかり、1000BASE-T対応で、問題ありません。
簡単設定機能は、回機種同様に、WPS・QRコネクトに対応します。
なお、本機は、ルーターにセキュリティ機能を持たせる「ネットフィルタリング」機能が装備されます。
ただ、この方式は初心者にはあまり向かず、5年後から更新手数料が、1年で2000円ほどかかります。
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以上、アイオーデータのWN-AX1167GR2の紹介でした。
この価格帯の製品の中では、 ビームフォーミングWを含めて、割と多機能です。
好評の「360度コネクト」アンテナもしっかり採用しており、この価格帯の製品では実力もあります。
ライバルは、NECでしょう。機能面ではバンドステアリングやオートチャンネルセレクトがあるNECのほうがやや上位でしょうか。
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【2020年発売】
36・I-O DATA WN-DX1200GR
¥3,465 楽天市場 (7/27執筆時)
【Amazon限定型番】
37・I-O DATA WN-DX1200GR/E
¥5,148 Amazon.co..jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:
なお、本機の実質的な「下位モデル」として、WN-DX1200GRがあります。
上位機種に比べると、メッシュに対応しないのですが、1機で利用する分には問題ないでしょう。
また、2.4Ghz帯の速度は300Mbpsですが、(機器側の対応の問題で)実質的に上位機と変わらないです。
細かい部分では、ペアレンタルコントロールなどは省略ですが、多くの場合は、問題ないでしょう。その上で、ビームフォーミングWも搭載です。
ただ、3000円代の製品は、ここまで見たようにライバルも多いため、最終的なおすすめについては、記事の最後の結論で、改めて考えてみたいと思います。
【2021年発売】
【通常型番】
38・ IODATA WN-DEAX1800GR
39・ IODATA WN-DEAX1800GRW
¥4,399 楽天市場 (7/27執筆時)
【Amazon限定型番】
40・ IODATA WN-DEAX1800GR/E
¥4,700 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
WN-DEAX1800GR は、日本のアイオーデータが発売する無線LANルーターです。
こちらについても、Amazon限定型番がありますが、性能は同じです。
本体サイズは、幅70x奥行145x高さ245mmです。
アンテナをまっすぐに立てた際のスペックです。
無線の最大速度は、本機はWi-Fi6対応なので、上表の速度が最大です。
5GHz帯で1201Mbps(約150メガバイト/秒)で、2.4GHz帯で573Mbps(約72メガバイト/秒)です。
他社の入門機にも見られた速度構成です。
ただ、本機は、両帯域のアンテナが共用なので、帯域ごと単独搭載のモデルに比べれば(少しですが)劣ります。
また、すでに何回か書きましたが、Wi-Fi6に対応しない古めのスマホやPCなどとはWi-Fi5(11ac)としてつながるので、最大速度は、867Mbpsまでとなります。
インターネット速度は、WAN側が、1000BASE-Tに対応しますから、最大1000Mbps となります。
無線の安定性は、Wi-Fi6機なので、複数の端末の接続に強いMU-MIMO・OFDMAには、規格上対応です。
その上で、端末側の対応が不要のビームフォーミングW、(混雑する帯域を避ける)バンドステアリングに対応します。
この部分では、エレコムと共に優秀です。ただし、CPUのコア数などは非開示です。
一方、アイオーデータは、方向性に関わらずよく飛ぶ360コネクトアンテナ(PIFA)が自慢で、伝統です。
ただ、本機は外部に(角のような)可動式アンテナを付けた仕様です。
見かけは「特定の方向によく飛びそう」ですが、これは、2本アンテナを採用するにあたっての苦肉の策と思われます。
この部分は、ややマイナスでしょう。
有線LANポートは、4つ搭載です。
仕様も、1000BASE-Tであるため問題ありません。
簡単設定機能も、WPSをフォローします。
アイオーデータは、ユーザーサポートも手厚いので、電話サポートも含めていえば、初心者に優しいです。
セキュリティは、同社の場合も、Wi-Fi6搭載機は最新のWPA3に対応です。
新しい暗号化技術で、iPhoneも対応しています。
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以上、アイオーデータのWN-DEAX1800GRの紹介でした。
Wi-Fi6対応の機種だけで言えば、他社の対応機と同様の無線安定化技術が採用されており、優秀に思えます。
ただ、定評のある同社の360度アンテナが採用されていない部分は、やはり残念に思えます。
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【2023年発売】
41・ IODATA WN-DAX1800GRN
¥5,980 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:なし
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:対応
なお、同じ速度スペックで、コンセント直挿しタイプになるモデルが登場しました。
サイズは、幅83×奥行53×高さ13.7mmです。
左図のようにLAN端子がコンセントカバーにつくような仕様のワンルームがあれば、片づいた美観になるので良いかと思いました。
LAN端子がないのも、シンプルに使いたい場合はまあ良いかと思います。
通信安定性については、一方、ビームフォーミングには対応します。
360コネクトアンテナ(PIFA)は不採用です。そのかわり、放射効率がよいWaveConnectアンテナの採用はあるようです。ちなみに、1万円以上の上位機は、両方採用のモデルもあります。
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結論的にいえば、しっかり寸法を測った上で、美観に問題なく設置できる場合は設置を考えても良いでしょう。
ただ、仮に設置して電波問題が起こって動かさざるを得なくなった場合、延長コンセントケーブルを使うにしても、コンセント位置的に寝転がしてしか使えないでしょうから、よくよく寸法を測ってから買ってください。
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【2023年発売】
42・ PLANEX ちびファイ4 MZK-DP300N
¥3,973 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi4(11n)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
有線LAN:なし
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:
WPA3:
なお、他社ですが、同じくコンセント式の製品がプラネックスから出ています。
新製品では久しぶりに見ましたが、これは「トラベルルーター・ホテルルーター」というカテゴリのもので、昔、ビジネスホテルに有線LANしかなかった時代、流行りました。
53gほどで手のひらサイズのガジェットです。
原理的に自宅でも使えますが、2.4GHz帯だけのフォローですし、そういった利用での、長期間の耐久性は担保されないと思います。
今の世の中、まりニーズがあるか分かりませんが、ホテルのWi-Fiが混んでいる場合「有線なら速い傾向がある」という同社の指摘に「なるほど!」と思いました。
個人的に昔のものがあるので、今度持っていこうかなと思いました。ただ、有線LANは、出先のホテルで(設定上)つながらなかったことが、度々あったので、ストレスの原因にはなりそうですが。
2-2・ASUSの無線ルーター
つづいて、台湾のASUSです。
同社の場合、ゲーム用のハイスペックルーターに決定的に強いので、【超高速なWi-Fi6ルーターの比較記事】で、むしろ同社の製品を多く紹介しています。
【2023年発売】RT-AX1800U
43・ASUS RT-AX1800U (A)
¥9,071 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:AIメッシュ(自社)
USB: USB3.0×1 (USB2.0)
IPv6:対応
WPA3: 対応
RT-AX1800U は、台湾のASUSが販売するルーターです。
同社は、Eゲーマー用の超高性能モデルも出しますが、本機は最も安い「エントリークラス」の製品です。
本体サイズは、幅190x奥行126x高さ188mmです。
横置き型ですので、設置面積は必要です。
無線の最大速度は、5GHz帯で1201Mbpsで、2.4GHz帯で573Mbpsです。
両帯域の共用アンテナが2本という、Wi-Fi6のエントリークラスの速度です。
こちらも、スマホなどの端末側がWi-Fi6に対応しない場合、Wi-Fi5でつながるため、最大速度は、それぞれ、867Mbps・300Mbpsまでとなります。
メッシュは、自社のASUS AiMeshに対応します。
EasyMeshには対応しませんが、ASUS製はわりと広範に対応機があるため、家庭でのメッシュは組みやすいでしょう。
インターネット速度は、本機の場合も、最大1000Mbps となります。
通信安定化の部分では、MU-MIMOとビームフォーミング(AiRadar)は、搭載です。
その上で、特定の端末に優先して帯域を開けられるQoSも採用です。
Eゲーマーなどが、PCなどの端末を優先したい場合に便利です。
CPUは、2コアです。
このくらいの速度とアンテナ数ならば問題ないです。
一方、バンドステアリングに相当する機能は見られません。
日本特有の住宅事情ゆえか、日本メーカー以外は、バンドステアリングはあまり見かけませんん。
そのほか、本機は、HDDなどの接続用にUSB端子を装備します。
日本企業の格安製品はUSBを「省略」するのが普通ですので、本機のポイントです。
AppleのTime Machine(自動バックアップ)にも対応しますし、需要はあるかと思います。
サポートは、ASUSの場合、固定電話からは0800(無料)が利用できます。
スマホの場合は有料ナビダイヤルの0570です。
なお、海外企業の多くは、サポートセンターが海外にあるため、オペレータの日本語能力はマチマチです。
ASUSとはやり取り経験がありますが、そうしたなかで、しっかりコミュニケーションできたことは付記します。
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以上、ASUSの RT-AX1800Uの紹介でした。
Adaptive QoSが採用される点で、ライト層の「Eゲーマー」向けと言えそうです。
ただ、通信速度の部分で言えば、やはり1万円前後の11ax(Wi-Fi6)対応機は、速度に対して、すこし割高感は感じます。
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【2021年発売】
44・ASUS RT-AX55/W
44・ASUS RT-AX55/B (A)
¥9,576 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:AIメッシュ(自社)
USB:
IPv6:対応
WPA3: 対応
なお、2021年に登場したRT-AX55は旧機種です。
性能は変わりませんが、USB端子が付属しません。値段的にもすでに高めですし、あえて選ばなくても良いかと思います。
2-3・TP-LINKの無線ルーター
つづいて、中国のTP-LINKです。
Wi-Fiルーターでは世界的シェアのある企業で、日本進出からわりと時間も経ちました。
やはりゲーム用が強い印象ですが、わりと価格重視の製品も展開します。
【新機種】
45・TP-Link Archer A6
¥3,531 楽天市場 (7/27執筆時)
45・TP-Link Archer C6 V3.2
¥4,290 Amazon.co..jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3: 対応
Archer A6 は、TP-Linkが販売する中級グレードの機種です。
複数の型番がありますが、性能上の差はないです。
本体サイズは、幅215x奥行32x高さ117mmです。
ただし、アンテナを立てれば、そこそこ目立ちます。
無線の最大速度は、5GHz帯で867Mbpsで、2.4GHz帯で300Mbpsです。
総計でアンテナは4本です。
共用アンテナが4本で可変制御させている可能性と、専用アンテナ2本×2の可能性がありますが、どちらかはスペックからは分かりません。
ただ、このグレードでは有意の差は生まないです。また、1人暮らし向けと考えると、この仕様でも問題ないです。
無線の安定性は、本機は、ビームフォーミングとMU-MIMOに対応します。
バンドステアリングこそないですが、この値段なら優秀です。
一方、角のようなアンテナは、しっかり調整すれば指向性は良くなりますが、実際「見かけほどの効果はでない」ので、NECなどのアンテナがないものでも大丈夫です。
有線LANポートは、4つ搭載です。
全ポートと、1000BASE-Tであるため、速度低下もないでしょう。
簡単設定機能は、WPSに対応します。
むろん国内メーカーのように手厚くはないですが、スマホを通しての設定も可能です。
そのほか、先行的に、新しいセキュリティ規格であるWPA3を搭載してきました。
海外製ですし、これは、ユーザーの不安感を解消するを目的もあるでしょう。
サポートは、TP-Linkも固定電話からならば無料です。
また、保証期間も同社は3年が標準です。
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以上、TP-LinkのArcher A6の紹介でした。
5GHz帯での867Mbps対応では「最安」です。
安定化技術もそこそこ搭載されており、予算が極めて制限されたなかで選ぶならば、性能面で選択肢にできます。
ただ、サポート面では国内メーカーでしょうし、ある程度分かる方向きでしょう。
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【 MU-MIMOなし】
46・TP-Link Archer C50
¥3,700 Amazon.co..jp (7/27執筆時)
【5GHz帯なし】
46・TP-Link TL-WR841N
¥2,400 Amazon.co..jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:100BASE-T ×4
WAN:100BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:対応
WPA3:
なお、TP-Linkは、いくつかの廉価製品をAmazonなどで販売しています。
アンテナの本数はこちらが多いですが、アンテナの配置(内蔵か外付けか)の問題で、規格上の速度は「3本角」でも「4本角」でも同じです。
Archer C50は、MU-MIMO機能が省略された廉価版です。
TL-WR841Nは、2.4GHz帯のみ搭載の激安下位機となります。
いずれも、WPA3には非対応です。
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結論的にいえば、同社の廉価版でお買得度の高いのは、WPA3とMU-MIMO対応の上位機A6です。
型番が多いですが、選ぶならば、そちらでしょう。
【2020年発売】
48・TP-Link Archer C80
¥3,773 楽天市場 (7/27執筆時)
【Amazon型番】(性能は同じ)
49・TP-Link Archer C80/A
¥4,900 Amazon.co..jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
2.4GHz帯速度:600Mbps
5.0GHz帯速度:1300Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:
IPv6:
WPA3:
A2600 PROも、TP-Linkが販売する無線LANルーターです。
2系統ありますが、Amazon機は、縦置き用スタンドが別売になる分、安い製品です。
本体サイズは、幅215x奥行32x高さ117mmです。
下位機種と同じで、そこそこ目立ちます。
無線の最大速度は、5GHz帯は1301Mbpsで、2.4GHz帯は、600Mbpsです。
構成としては、2.4GHz帯の専用アンテナ1本と、2.4GHzと5GHz帯との共用アンテナが3本という構成になります。
インターネット速度は、1000Mbpsが最大です。
メッシュは、対応しません。
無線の安定性は、一方で、ビームフォーミング・MU-MIMOに対応します。
MU-MIMOは3本アンテナなので、最大3台までの並行受信に対応できます。
そのうえで、スマホやゲーム機など、接続機器ごとの通信の優先順位を付けられるQos機能が付属です。このグレードでは割と珍しいです。
有線LANポートは、4つ搭載です。
すべて、1000BASE-Tであるため問題ありません。
簡単設定機能は、WPS機能のみです。
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以上、A2600 PROの紹介でした。
この速度の製品としては、は結構安いです。
国内メーカーではないため、サポート面の問題があるため、初心者にはおすすめしませんが、ある程度詳しい方が、格安で、それなりの性能を期待できそうです。
【2019年発売】
50・TP-Link Archer AX10
¥4,932 楽天市場 (7/27執筆時)
【Amazon限定】(2019年)
51・TP-Link Archer AX10/A
¥4,982 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:OneMesh(自社)
USB:
IPv6:対応
WPA3:
TP-Link Archer AX10は、ゲーマー向けのエントリー機といえるWi-Fiルーターです。
本体サイズは、幅260x奥行135x高さ38.6mmです。
アンテナを立てた状態だと結構大きく感じます。
無線の最大速度は、5GHz帯は1201Mbps、2.4GHz帯で、574Mbpsです。
アンテナは、各帯域で2本ずつの専用アンテナになるでしょう。
なお、AX20は、両帯域ともWi-Fi6ですが、AX10は、片側がWi-Fi4(11n)で速度が落ちます。
インターネット速度は、1000Mbpsが最大です。
メッシュは、自社の独自仕様で、自社対応機とのみの連携ですが、OneMeshに対応です。
無線の安定性は、ビームフォーミングとMU-MIMOは対応です。
一方、本機は、4コアの1.5GHZのCPUで、この部分は豪華です。ただ、このグレードだと、QoSがないので、その部分は残念です。
ゲーミング仕様だからでしょう。なお、AX10 については、筐体が同じですが、3コアで、また送信技術が旧式です。
有線LANポートは、4つ搭載です。
すべて、1000BASE-Tであるため問題ありません。
簡単設定機能は、WPS機能のみです。
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以上、TP-Link Archer AX10の紹介でした。
明示的ではないですが、ゲーミング仕様のエントリークラスと言える製品です。
ただ、特段専門的な機能はないので、同社の製品から選ぶならば、もう少し上のクラスが良いかと思います。
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【2023年発売】
52・HUAWEI WiFi AX2 NEW
¥7,800 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×3
WAN:1000BASE-T (LAN共用)
メッシュ:HarmonyOS Mesh+(自社)
USB:
IPv6:対応
WPA3:
一方、他社ですが、ファーウェイも同じ速度のWi-Fi6対応の「4本角」を出します。
横置きの白い筐体が目立ちます。
速度スペックはほぼ同じですが、CPUが、2コア 0.9GHzとやや弱いです。
あとは、LAN/WANが1ポート共用で、1つ少ない点が目立つ違いです。
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【2022年発売】Archer AX23同型
53・TP-Link Archer AX23/A
¥7,800 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:OneMesh(自社)
USB:
IPv6:対応
WPA3:
このほか、TP-Linkは、先ほどの機種の上位機としてArcher AX23の販売もあります。
こちらについては、2.4GHz帯もWi-Fi6となるので速度が少し速めです。
あとは、形状を含めて仕様はほぼ同じですが、国内他社に比べて、激安と言えない部分はあるでしょう。
2-4・リンクシスの無線ルーター
最後に、米国のベルキン(リンクシス)です。
リンクシスとして知られた老舗のネットワーク機器メーカーで法人向けに強い企業です。現在はベルキンの傘下です。
Appleがルーターから撤退した後、ベルキンは、ルーターを出している会社の中では、結構Macフレンドリーな会社といえます。Appleストアでも何かしらのベルキン製品は、たいへんよく見かけます。
【2020年発売】
【通常型番】
54・ BELKIN LINKSYS E7350-JP
¥6,490 楽天市場 (7/27執筆時)
54・ BELKIN LINKSYS MR7350-JP
¥10,435 楽天市場 (7/27執筆時)
【Amazon限定型番】
54・BELKIN LINKSYS E7350-JP-A
¥4,990 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1200Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:EasyMesh
USB:USB3.0×1
IPv6:対応
WPA3: 対応
LINKSYS E7350-JPは、米国のリンクシスが販売する格安のWi-Fiルーターです。
流通ルートの違いで複数の型番があります。
本体サイズは、幅77×奥行156x高さ220mmです。
無線の最大速度は、5GHz帯は、1200Mbpsで、2.4GHz帯で、574Mbpsです。
Wi-Fi6の2本アンテナ機の場合の標準構成です。
インターネット速度は、1000Mbpsが最大です。
メッシュは、ただ、EasyMesh対応です。
あとから、機器を増設しやすいでしょう。
無線の安定性は、ビームフォーミングを含めて、技術仕様には未記載です。
Wi-Fi6なのでMu-MIMOには対応で、OFDMAも装備しますが、企業向けということもあり、「あっさり味」です。
CPUは2コア(880MHz)との表記です。
有線LANポートは、4つ搭載です。
すべて、1000BASE-Tであるため問題ありません。
簡単設定機能は、WPS機能のみです。
セキュリティは、最新のWPA3に対応です。
サポートは、同社の場合、基本的に「法人」がターゲットなので、平日のみのサポートになる部分に注意が必要です。
なお、リンクシスのサポートセンターの電話番号は03-6851-4359です。2023年1月ごろ用事があったので、親会社のベルキンさんに聞いてかけました。海外転送での日本語サポートでした。
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以上、LINKSYS E7350-JPの紹介でした。
2アンテナのシンプルなWi-Fi6機です。
安定化技術などあまり味付けがないですが、EasyMesh対応なので(2台目の)サテライト用途には、ありかもしれません。
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【2020/3】(USBポートあり)
55・NETGEAR RAX20-100JPS
¥7,879 Amazon.co.jp (7/27執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6(11ax)
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
WAN:1000BASE-T
メッシュ:
USB:USB3.0×1
IPv6:対応
WPA3: 対応
同じく米国のネットギアからも、11ax(Wi-Fi6)対応製品が出ています。
やはり、本機についてもビームフォーミングにも対応していませんし、米国勢は法人向けに強いためか、わりとあっさりです。
次回に続く
格安なWi-Fiルーターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は実売価格が1万円までの家庭用無線LANルーターを紹介してきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
5・おすすめの無線LANルーター 【結論】
=予算別・目的別のおすすめ機種の提案
対応人数 世帯向き
速度(ネット)★★★★★
速度(宅内) ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる、最後の「結論編」(こちら)では、このブログで紹介した全機種から、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします!
結論編は→こちら