1回目記事からの続きです→こちら
【2020年発売】
26・エレコム WTC-X3000GS-W
¥11,673 Amazon.co.jp (2/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:1201Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
最大増設台数:2台まで
メッシュ:
WTC-X3000GSは、エレコムの無線LAN中継機です。
同社では初めての登場だったWi-Fi6対応の中継機です。
設置法は、USBアダプタを介する方式です。
幅約38.8×奥行約142.5×高さ約178.2mmですので、親機ほどの大きさがあります。
最大増設台数は、多段接続として、2台までというスペックです。
理論値上の通信速度は、Wi-Fi6なので、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大574Mbps(約72メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大2401Mbps(約300メガバイト/秒)です。
本機は、同社の下位機と違って、両帯域の共用ではなく、各帯域専用で2本ずつなので、他社機と「同等水準」です。
ただし、5GHz帯の仕様は注意点があります。
本機の2401Mbpsという数字はWB(ワイドバンド)(160MHz/ HE160)をふまえた数字だからです。
Wi-Fi6対応ルーターでも、ワイドバンドに対応しない親機はわりとありますので、その場合は、1201Mbpsと、機能を活かせないといえます。
Wi-Fi6にも対応しない親機の場合、Wi-Fi5でつながりますので、1/4以下しょう。
なお、エレコムの最新上位ルーターならば、対応しています。
最大の通信速度は、Wi-Fi6とワイドバンドに双方対応する親機とのコンビならば、最大1201Mbpsです。
メッシュは、非対応です。
無線の安定性は、ビームフォーミングZ・MU-MIMO・バンドステアリング機能に対応です。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
有線LANポートは、ギガビット級が4ポートですので充実します。
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以上、エレコムのWTC-X3000GS-W の紹介でした。
先述のようにワイドバンドとアンテナ数の部分で分かりにくい仕様です。
ただ、エレコム製の最新のWi-Fi6ルーターの上位製品はワイドバンドですし、それと使うならば、色々気にしなくて良いかと思います。
先述のように、中継機はできるだけ親機とメーカーを合わせた方が良いので、だいたいの場合、さほど問題ない仕様と言えるかもしれません。
安定性の部分の技術もしっかりしているので、セット交換ならば良いかと思います。
2-1・アイオーデータの中継機
つづいて、石川県のアイオーデータの無線LANルーターです。
やはり、著名な日本のPC周辺機器メーカーです。
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引き続き、Atlasのおすすめポイントは赤字系で、イマイチだと思う部分は青字系で書いていきます。
27・IODATA WN-AC1167EXP
¥5,430 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:433Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:
最大増設台数:2台まで
メッシュ:
WN-AC1167EXP は、アイオーデータが販売する無線LAN中継機の上位機です。
設置法は、こちらもコンセントに直付けする方式です。
2コ口のコンセントを(ギリギリ)専有せずに付けられそうな構造です。
最大増設台数は、直列並列でも「2台まで」が推奨されます。
理論値上の通信速度は、2.4GHz帯は、最大300Mbps、5GHz帯は、最大867bpsです。
他社同様に、Wi-Fi5の2本アンテナだと、この数字になります。
最大の通信速度は、5GHz帯同士で受け渡すとして、433Mbps(約54メガバイト/秒)です。
エレコムの下位機同様に、両帯域の共用アンテナが2本という構成なので、2.4GHzと5GHz帯を中継機で受け渡す場合、速度はさらに遅いです。
なお、同社も親機・中継機と中継機・子機にどの帯域を利用するかを、ユーザーに選ばせる方式をとります。
他社機と同じく、中継機用に個別のSSIDを振ることも可能です。
メッシュは、非対応です。
無線の安定性は、特段の機能がないです。
簡単設定機能は、WPSには対応します。
有線LANポートは、付属しません。
サポートは、050電話を用意している点で、必ず通話料の発生するナビダイヤルのみのエレコムよりも「親切」です。
さらに、土日もサポートダイヤルがあいています。さらに、つながらなかった場合の「ペイバック保証」と、わりと「初心者への優遇度は高そう」です。
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以上、IO-DATAのWN-AC1167EXP の紹介でした。
IO-DATAのルーターを使っている方は少数派でしょうが、他社製でも「格安」な製品を探している方は良い選択肢です。
とくに、ユーザーサポートについては、「手厚い」といえるので、その部分では選択肢になります。
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28・IODATA WN-G300EXP
¥3,200 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
最大通信速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
最大増設台数:1台/2台まで
29・IODATA WN-DX1300EXP
¥4,391 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
最大通信速度:433Mbps
2.4GHz帯速度:400Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
最大増設台数:2台まで
なお、本機については、2台の姉妹機もあります。
WN-DX1300EXPは、速度はほぼ同じですが、本機は、中継機のほか、【メッシュWi-Fiの比較記事】で紹介した同社の親機とのコンビで使う場合は、それ用の子機にもなる製品です。
ただ、中継機として買う場合は、とくに機能が良いわけではないです。
WN-G300EXPは、単純に2.4GHz帯だけ対応にした下位機種になります。
したがって、性能は「イマイチ」で、小さいだけが取り柄です。
【2021年発売】
30・IODATA WN-DAX1800EXP
¥6,261 楽天市場 (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:574Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:最大2台
メッシュ:
WN-DAX1800EXPは、アイオーデータの中継機の最上位機です。
設置法は、コンセント式です。
接続可能台数は、2台です。
理論値上の通信速度は、2.4GHz帯は、1201Mbps、5GHz帯は、574Mbpsです。
バッファローやエレコムにもあったWi-Fi6の2本アンテナなので、この数字です。
ただし、下位機種同様、両帯域のアンテナは共用ですので、親機で中継(デュアルバンド同時接続方式)させると、速度は287Mbpsまでになります。
最大の通信速度は、したがって、親機との通信に5GHz帯を利用する場合が最高で、理論上、最大574Mbpsと言えます。
メッシュは、非対応です。
Wi-Fi6機で、同社も自社メッシュを持つのですが、本機は想定外です。
状況に応じて、2.4GHz帯を親機との電送にも使えます。
無線の安定性は、Wi-Fi6なので、同時通信を最適化するMU-MIMO・OFDMAに対応です。
ビームフォーミングにも対応です。
ただ、同社の360度アンテナは、全方向性で、わりと評判が良いです。
簡単設定機能は、業界標準規格のWPS対応です。
有線LANポートは、1つ付属です。
IPv6については、対応です。
新しいセキュリティ規格のWPA3にも対応できます。
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以上、アイオーデータのWN-DAX1800EXPでした。
バッファロー機がライバルでしょう。比較する場合、やはり「将来的にメッシュのサテライトにはならない」部分で、やや残念かがあります。
将来性は、バッファロー機にあるでしょう。
2-2・TP-LINKの無線ルーター
つづいて、中国のTP-LINKです。
中継機にわりと力を入れて販売している印象で、展開数も多いです。
31・TP-Link RE650
¥8,273 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:800Mbps
2.4GHz帯速度:800Mbps
5.0GHz帯速度:1733Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh(自社)
TP-Link RE650 は、TP-Linkが販売する無線LAN中継機の上位機です。
設置法は、コンセントに直付けする方式です。
サイズは、202x 125 x 97mmです。2つ口のコンセントを専有するサイズです。
アンテナ部分もありますし、仕方ないでしょう。
最大増設台数は、明記がないです。
2台の接続も、原理的にはできそうです。
ただ、中継機の場合、親機のCPUの負担の部分があるので、明言はされないのでしょう。
理論値上の通信速度は、かなり高速です。
2.4GHz帯電波は、最大800Mbps(約100メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大1733bps(約217メガバイト/秒)です。
本体がすこし大きいのは、Wi-Fi5(11ac)の4本アンテナ機だからです。
他社の中継機に比べて、基本的なスピードスペックは最も良いです。
なお、2.4HGz帯は通常アンテナ4本だと、上表のように、2.4GHz帯は600Mbpsなのですが、256QAMという圧縮技術を利用すると800Mbps通信になります。
この規格は端末側(PC側)であまり普及していないのですが、対応する親機はそこそこあるため、中継機ー親機間の通信にいかされます。
最大の通信速度は、最大800Mbpsです。
親機・中継機と中継機・子機の帯域を替えた場合(デュアルバンド同時接続方式)で、この数字です。
メッシュは、「自社メッシュ」ですが、対応です。
なお、TP-Linkの販売する「OneMesh」対応ルーターに限られますが、対応となります。
他社機の場合と同じで、同一のSSID(ネットワーク名)で、自動的に強い電波に切り替わります。
無線の安定性は、ビームフォーミングに対応です。
スマホなどについても接続性が良いと思います。
さらにMU-MIMOにも対応するため、スマホやゲーム機などとの複数同時接続にも強みがあります。
また、こうした技術を処理するためのCPUは、中継機ととしては贅沢なデュアルコアCPUなので、処理能力がボトルネックになりにくいのもメリットです。
簡単設定機能は、WPSに対応です。
バッファロー機にも似た仕組みがありますが、接続状況が、LEDランプで分かるなど、細かい工夫も気が利いています。
有線LANポートは、1000BASE-Tの規格で1ポート付属します。
なお、本機については、WAN/LAN兼用端子なので、親機と接続することで、アクセスポイントとしても利用できます。
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以上、TP-Link RE650の紹介でした。
通信規格は、Wi-Fi5クラスの中継機としては、現状で最高水準の通信規格に対応します。
とくに、中継機の先で、複数の端末に同時接続するような場合には、同時通信可能な4つのアンテナと、通信を制御する高性能CPUの力で高水準の能力が発揮されるでしょう。
グローバル企業で、説明書などの詳しさは多少負けますが、サポートは日本語対応で、しかもフリーダイヤルです。保証も3年間と長いです。
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【2021年発売】
32・TP-Link RE550
¥5,700 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:650Mbps
2.4GHz帯速度:600Mbps
5.0GHz帯速度:1300Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
33・TP-Link RE450 V4
¥4,927 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:650Mbps
2.4GHz帯速度:450Mbps
5.0GHz帯速度:1300Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
なお、本機については、アンテナの本数を少なくした下位機が2機種あります。
サイズは、上位機より小型ですが、これら両機は同じです。
RE550は、両帯域ともWi-Fi5(11ac)です。
ただ、アンテナが3本になるので、速度が上位機より少し落ちます。
RE450は、2.5GHz帯のみWi-Fi4(11n)にしているため、アンテナ3本でもこの数字です。
最大の通信速度は、5GHz帯で時差分割通信すれば、650Mbpsで両機とも同じです。
ただ、ロスを考えると、RE550をデュアルバンド同時接続方式」で、送受信で、帯域を換えて使った方が、スピードは出そうです。
その部分を含めると、RE550が良いかと思います。
上位機と比べても、これほどの速度がでれば、1Gbpsの普通の光回線ならボトルネックにはならないため、これほどでいい気がします。
【2021年発売】
34・TP-Link RE330
¥3,490 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
【2016年発売】
35・TP-Link RE200
¥3,869 Amazon.co.jp (4/8執筆9時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:433Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:866Mbps
有線LAN:100BASE-T
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
TP-Link RE330は、TP-LINKの中継機の中位機種です。
旧機種がまだ残ります。
サイズや通信速度などは同じですが、見映えが大きく違います。
設置法は、コンセントに直付けする方式です。
2コ口のコンセントを(ギリギリ)専有せずに付けられそうな構造です。
理論値上の通信速度は、他社の上位機並の数値です。
2.4GHz帯電波は、最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大866bps(約110メガバイト/秒)です。
ただし、送受信に同じ帯域を使うと、スペックが半減するため、5.0GHz帯電波は、実質的には半分の最大433bps(約65メガバイト/秒)が最大です。
これについは、NECほかで説明したのと同じ理屈です。
無線の安定性は、あまり充実しません。
ビームフォーミングにも未対応です。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
有線LANポートは、付属しますが、100BASE-Tと速度は遅いです。
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以上、TP-Link RE320の紹介でした。
理論値で最大433bps(約65メガバイト/秒)以上のスペックの中継機としては「最安」です。
ネットでは「売れ筋」の製品ですが、これは、スペックに比べて性能が期待できるからでしょう。
上位機同様に、3年保証とサポートも手厚いので、価格重視で「(高い)新ルーターを買い換える前に、とりあえず中継機でもいけそうか試したい」という方には向きそうです。
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36・TP-Link RE230
¥3,000 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
最大通信速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:433Mbps
37・TP-Link TL-WA850RE
¥1,700 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
最大通信速度:350Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
有線LAN:
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
なお、同社からは、アンテナ数を減じた下位機種もあります。
値段はそれに応じて安くなりますが、この性能ならば、国内他社もまだ「勝負」できており、明確な優位性はないでしょう。
【2020年発売】
【外部アンテナ】
38・TP-Link RE605X
¥7,012 楽天市場 (10/26執筆時)
【内蔵アンテナ】
39・ TP-Link RE600X
¥7,550 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:574Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
RE605X は、中国のTP-Linkが販売するWi-Fi6対応の中継機です。
あとから、RE600Xという製品が出ましたが、こちらは、アンテナが内蔵になる以外違いはないです。
ルーターの記事では何度も書いていますが、角のような外部アンテナは、見かけほどの意味はないので、角のない方でも良いかと思います。
アンテナ以外の部分では差がないので、同時に紹介します。
メッシュは、Wi-Fi5でもありましたが、本機はOneMesh対応です。
同社製の対応親機をお持ちの場合、スマホを持ち歩いても自動的に強い電波につながります。
設置法は、コンセント直結式です。
邪魔になりにくく、その点では有利です。
理論値上の通信速度は、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大574Mbps(約72メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大1201Mbps(約150メガバイト/秒)です。
Wi-Fi6のアンテナ数(2本)なので、バッファローの最上位機と同じ構成です。
Wi-Fiの通信規格は、Wi-Fi6ですので、未対応端末の場合、速度はより落ちるでしょう。
送受信につかう帯域は、最適な経路を自動設定する方式です。
ただ、エレコムなどのように、帯域を固定してアンテナを用途わけすることもできます。
ある程度フレキシブルです。SSIDで帯域分離もできるので、ゲーム機用に5GHz帯を専有したいような中継方法も可能です。
無線の安定性は、MU-MIMO・OFDMAには対応しますが、それ以外は情報がないです。
簡単設定機能は、WPS対応です。
有線LANポートは、1つです。
IPv6については、未対応となります。
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以上、 TP-LinkのRE605X の紹介でした。
本機の場合もWi-Fi6の親機を買ったが、「遠くまで飛ばない」という方の救世主でしょう。
最高速度は落ちますが、(そもそも中継機が必要な位遠い距離では)そもそもの速度は減衰しているでしょうし、一般的にはこの速度でも足りる気はします。
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【2020年発売】
【外部アンテナ】
40・ TP-Link RE505X
¥5,551 楽天市場 (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:600Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
なお、本機の下位機種となるのがRE505Xです。
こちらについては、2.5GHz帯のアンテナだけWi-Fi5なので、速度が遅くなっています。
値段は少し安いのですが、中継機は、(冒頭書いたように、システムがそれだけでも複雑なので)あまり変則構成でないものを選んだほうが、最終的に良いかと思います。
【2022年発売】
【外部アンテナ】
41・TP-Link RE705X
¥9,180 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
【内蔵アンテナ】RE700X/A
42・ TP-Link RE700X
¥9,800 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:1201Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
RE705X は、中国のTP-Linkが販売するWi-Fi6対応の上から2番目の上位機です。
本機の場合も、「角(アンテナ)」ありとなしが選べます。
先ほど書いたように、外部アンテナは、見かけほどの意味はないので、角のない方でも良いかと思います。
一方、先ほどの機種と比較する場合、ほぼ仕様は変わりません。
異なるのは速度部分です。
こちらについては、Wi-Fi6でも、ワイドバンド(WB HE160)に対応するので、5GHz帯の速度が先ほどの機種より速く、最大2401Mbps(約300メガバイト/秒)です。
先ほど、エレコムでも同じ説明をしましたが、親機側・端末側双方とも対応が必要です。
ルーターについては、Wi-Fi6対応機が必ずしもワイドバンド対応というわけではないです。事前にお使いのルーターを確かめてください。
最大の通信速度は、Wi-Fi6とワイドバンドに双方対応する親機とのコンビならば、理論上、最大1201Mbpsです。
無線の安定性は、下位シリーズの持つ技術に加えて、このグレードからビームフォーミングに対応します。スマホ等との接続には有利です。
あとは、先ほどの機種と変わりません。OneMeshにも対応します。
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以上、 TP-LinkのRE705Xの紹介でした。
シンプルに、同社のルーターをお持ちの方などで、ワイドバンド・Wi-Fi6双方に対応するモデルをお使いの方に向くという製品です。
そうでない場合も、将来の「先行投資」にはなるでしょうが、対応しない場合は、Wi-Fi5のアンテナ2本機と速度は同じになります。
通信規格の進化は結構速い部分もありますし、できるだけ、親機の買い換えの時に同じメーカーのものを買った方がよいので、基本的には、お持ちの親機の現状のスペックにあったもので良いかと思います。
【2022年発売】
43・TP-Link RE900XD
¥15,900 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:2802Mbps
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:2.5G×1 1000BASE-T×2
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
RE900XD は、中国のTP-Linkが販売するWi-Fi6対応中継機の最上位機です。
設置法は、据置式です。
サイズは、幅189×奥行59×高さ200mmです。
性能からしたら当然ですが、親機並みのサイズです。
理論値上の通信速度は、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大1147Mbps(約143.5メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大4804Mbps(約600.5メガバイト/秒)です。
バッファロー機の最上位機にもありましたが、Wi-Fi6のアンテナ数(4本)で、5GHz帯はワイドバンド(160MHz)に対応ですので、この速度です。
ただ、比べると、2.4GHz帯もアンテナ4本ですので、速度面では本機のほうががだいぶ有利です。
最大の通信速度は、5GHzのアンテナ分割して通信して最大2802Mbpsです。
本機の場合、ルーター向けに5GHz帯を優先的に割り当てる設定(ハイスピードモード)があるため、特定の端末に速度を届けたい場合、割と有利と言えます。
むろん、親機の近くの別端末に5GHz帯を振った場合はそのようには言えません。
その場合は、SSIDで5GHz帯を帯域分離して親機を含めて「専用回線」にすれば良いかと思います。
なお、下位機種同様に、自動経路設定もできます。まあ、この運用方法が楽でしょう。
メッシュは「OneMesh」(Wi-Fi EasyMesh)に対応です。
同社の対応親機と組み合わせる場合、メッシュネットワークとして「より賢く」運用されます。
無線の安定性は、Wi-Fi6ですので、MU-MIMO・OFDMAには対応します。
ビームフォーミングにも対応です。
簡単設定機能は、WPS対応です。
有線LANポートは、もうひとつのポイントです。
本機は、3ポートですが、1が2.5Gです。先述のように5GHz帯だけ単独経路にして、(フレッツクロスやNuro光などの)超高速案光ファイバー回線をPCほかに引き込みたい場合に「使える」と言えます。
IPv6は、未対応となります。
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以上、 TP-LinkのRE900XDの紹介でした。
おそらくは、同社の親機との組み合わせで「メッシュ」を組む方がメインターゲットでしょう。ただ、中継機としても上で書いたように、「上手に使えば」役立つシーンはありそうです。
とくに、親機は買い替えたくないが、離れた1つのPCだけ高速にしたい場合など、有効な選択肢になるでしょう。
いずれにしても、2.4GHz帯も、5GHz帯もしっかり「アンテナ4本」ですし、バランスの良いハイエンド中継機です。
2-3・ネットギアの無線ルーター
最後に、アメリカのネットギアの製品です。
中継機とメッシュの真ん中になる、メッシュエクステンダーというジャンルの製品を出します。
【2020年発売】
44・NETGEAR EAX80-100JPS
¥29,901 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:2404Mbps
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
最大増設台数:最大2台
メッシュ:対応(他社機含む)
AX6000 NIGHTHAWK EAX80は、米国のネットギアが販売する中継機です。
設置法は、大きな形状ですから、コンセントにケーブルでつなげる方式です。
接続可能台数は、最大で2台です。
理論値上の通信速度は、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大1147Mbps(約144メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大4804Mbps(約600メガバイト/秒)です。
両帯域とも、Wi-Fi6(11ax)の4本アンテナ機の速度です。
最大の通信速度は、(受け渡しロスを考慮しない場合)理論上、最大2402Mbps(約300メガバイト/秒)の水準です。
親機との接続は、本機は帯域が選べますが、5GHzで通した場合この数字です。
Wi-Fiの通信規格は、一方、本機は、Wi-Fi6(11ax)です。
詳しくは、【Wi-Fi6ルーターの比較記事】でも書きましたが、スマホPCなどの端末側もこの規格に対応する必要があります。
例えば、iPhoneならiPhone11以降、MacBookならば、M1プロセッサが搭載される2020年機以降、PCならば、Microsoft SurfaceやHPの2020年以降のモデルが搭載です。
端末側が対応しない場合は、従来のWi-Fi5(11ac)の4本アンテナ機としての速度です。
最大の通信速度は、5GHz帯で1733Mbpsですが、だいたいの端末の場合、3本以下の搭載なので、上表のような数字になります。
それでも「速い」のは間違いないですが。
メッシュは、対応です。
同社が「メッシュエクステンダー」ないし「メッシュWiFiエクステンダー」と呼ぶ形式で、現在は廃版となっている旧機種のEX7700(EX7700-100JPS)あたりから使い始めた機能名です。
同社サイトでは、「他社製品を含む既存のルーターをそのまま使って、メッシュWiFiを構築」できると説明されます。
また、Wi-Fi5(11ac)世代の他社ルーターでもOKとあるので、かなり革新的なように思えました。
ただ、よくよく見ると、注意するべき点はみうけられます。
少し長い説明になります。
さて、「メッシュシステム」が「便利」なのは、スマホなどを持って移動した際に、近くのアクセスポイントに自動で勝手に(シームレスに)「再接続」してくれる点です。
今回の記事の冒頭でも、強調して書きました。
これを、専門用語で、スマートローミングと言います。
一方、本機は、スマートローミングを利用したい場合、「802.11k規格」への対応が必要という註記もあります。
「802.11k規格」は アメリカ電気学会(IEEE)の定めた「ネットワーク内で電波リソース情報を機器間で交換する」ための標準規格です。
この規格は、先述のWi-Fi6時代の業界共通仕様となる「EasyMesh」の用件でもあります。
そのほか、Wifi 5時代の各社のメッシュ、例えば、ネットギアのObri Wifi5シリーズや、BUFFALOのパラボラ型メッシュ(WRM-D2133HP)、TP-LinkのOneMeshなどにも、規格対応の情報があります。
業務用ルーターですが、アイオーデータは「802.11kローミング機能」と、ズバリの名前で機能をものもあります。
結論的にいえば、親機の側の機能説明として「スマートローミング」がない機種は、本機のスマートローミングは使えない、ということです。
情報の交換ができないので、当たり前と言えばそうですが。
Wi-Fi6・Wi-Fi5時代のメッシュで、802.11k対応と書いてあればこの機能を使えるでしょう。
また、説明がない機種でもスマートローミングが機能として親機にあるなら、使える可能性は高いでしょう。
結局のところ、本機のいう「既存のルーターがそのまま使える」という表現は、スマートローミングができるという意味ではなく、どのルーターでも本機を「中継機」にできるいう意味です。
本機は、名前通りのメッシュwifiエクステンダー、つまり、「メッシュWi-Fi(親機)をお持ちの方の拡張用」にむくといえる製品です。その点では、先ほどみたようなTP-LinKの最上位機と変わらないと言えます。
無線の安定性は、Wi-Fi6なのでMU-MIMO・OFDMAには対応します。
その上で、スマホなどの通信安定性に寄与するビームフォーミングプラスに対応します。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
有線LANポートは、巨大な中継機だけあって、1000BASE-Tのギガビット対応で4基です。
IPv6については、未対応となります。
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以上、ネットギアのAX6000 NIGHTHAWK AX8の紹介でした。「超高速」ですので、この値段でも納得感はあります。
ただし、スマートローミングの部分は、先述のように対応できる機種とそうでない機種がある点に注意してください。
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【2020年発売】
45・NETGEAR EAX20-100JPS
¥13,223 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:600Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
最大増設台数:最大2台
メッシュ:対応(他社機含む)
なお、本機はアンテナの数を半減させた、EAX20-100JPSも販売されます。
本機についても、上位機同様に、メッシュエクステンダーの機能を持ち、LANポートも多い機種です。
Wi-Fi6対応ですが、アンテナ2本となるため、速度は半減しています。ただ、値段的には「あり」でしょう。
今回の結論
Wi-Fi中継機のおすすめは、結論的にこれ!
というわけで、今回は無線LAN中継機を比較してきました。
最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
第1に、将来性を考えて買う場合に中継機としておすすめできるのは、
【2021年発売】
【通常型番】
【内蔵アンテナ】
9・バッファロー WEX-1800AX4
¥7,506 楽天市場 (2/18執筆時)
【外部アンテナ】
10・バッファロー WEX-1800AX4EA
¥8,010 楽天市場 (2/18執筆時)
【Amazon限定型番】
【内蔵アンテナ】
11・バッファロー WEX-1800AX4/N
¥7,865 Amazon.co.jp (2/18執筆時)
【外部アンテナ】
12・バッファロー WEX-1800AX4EA/N
¥8,280 Amazon.co.jp (2/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:573Mbps
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:最大2台
メッシュ:EasyMesh
対応人数 家庭向き
回線速度 ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
電波到達距離 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
バッファローのWEX-1800AX4シリーズか、WEX-1800AX4EAが良いでしょう。
本編でも書いたように、角(指向性アンテナ)は、バッファローも「角なし」との実行速度の差を出しません。
日々変わる電波環境からすると、現実的に有意の差は示しにくいです。
ご自宅のコンセント形状を見て、設置しやすい方を選ぶと良いでしょう。ただ、床置きする可能性があるならば、据置対応できる「角付き」です。
速度は、Wi-Fi6の2本アンテナで、中継させても573Mbps(72MB/秒)は通ります。
一般的な光回線なら、さほど速度低下もしないでしょうし、「コンパクト」な設置性が担保される部分を含め、本機は良いでしょう。
通信安定性も、Wi-Fi6なので、MU-MIMO・OFDMAをフォローします。
その上で、ビームフォーミングにも対応しますし、中継機の範疇としては優秀です。
一方、本機は「EasyMesh」対応で、メッシュの中継装置にもできます。
実際、Atlasが「おすすめ」にした最大のポイントはここです。
中継機を買って、電波の改善が見られなかった場合、親機を「EasyMesh」に対応する機種を「買い直す」ことで、ネットワーク全体として「グレードアップ」した通信強度にできますので。
将来的な投資にもなりますし、現在、中継機をあえて買うならば本機が良いでしょう。
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【2022年発売】
【外部アンテナ】
37・TP-Link RE705X
¥9,180 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
【内蔵アンテナ】RE700X/A
38・ TP-Link RE700X
¥9,800 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:574Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
一方、オルタナティブを挙げれば、TP-Link RE705XかRE700Xです。
同社の最上位機は一般家庭の多くにはオーバースペックですので、値段面でこちらを推します。
通信速度は、ワイドバンド対応のWi-Fi6なので、対応する親機とのコンビならば、バッファロー機より高速です。
違いはTP-Linkの場合、 OneMesh という自社メッシュで自社システムの親機の買い増しになる部分です。
ただ、対応機は結構多い上で、ルーター部分の価格差をふまえると、多少こちらの方が安く揃うと思います。
設置法は、本機は、コンセントに直付けする方式です。
サイズは、78×36×149 mmです。
第2に、離れた部屋のデスクトップPCの速度強化におすすめなのは、
【2022年発売】
43・TP-Link RE900XD
¥15,900 Amazon.co.jp (10/26執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:2802Mbps
2.4GHz帯速度:1147Mbps
5.0GHz帯速度:4804Mbps
有線LAN:2.5G×1 1000BASE-T×2
最大増設台数:1台まで
メッシュ: OneMesh
対応人数 家庭向き
回線速度 ★★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★☆☆
電波到達距離 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
この場合も、TP-Link RE900XDでしょう。
予算が少し厳しい場合は、上でみた RE705Xでも良いかと思います。
速度は、4804Mbpsまで対応です。
これを活かして、5GHz帯に単独のSSIDを割り当てれば、遠く離れたPCまでそれなりの速度でつながるでしょう。
また、LANポートが2.5Gなのも、ポイントです。
さほど離れていない部屋だが、構造的にLANが引き込めない場所などの場合、(PC側が対応して入れば)速度が活かしやすいと思います。
少し高いですが、わりと活かせるシーンはありそうです。
第3に、比較的格安な製品の中で、初心者でも設定が容易な無線LAN中継機としておすすめなのは、
【2022年発売】
6・BUFFALO WEX-1166DHP3
¥5,400 楽天市場 (2/18執筆時)
6・BUFFALO WEX-1166DHP3/D
¥5,400 楽天市場 (2/18執筆時)
7・BUFFALO WEX-1166DHP3/N
¥6,480 Amazon.co.jp (2/18執筆時)
【2019年発売】(Amazon限定)
7・BUFFALO WEX-1166DHP2/N
¥4,980 Amazon.co.jp (2/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
最大通信速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:866Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×1
最大増設台数:2台まで
メッシュ:
【人感センサーなし】
16・NEC W1200 EX W1200EZ-MS
¥6,266 楽天市場 (2/18執筆時)
【人感センサー付属】
17・NEC W1200EX-MS
¥6,973 Amazon.co.jp (2/18執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:100BASE-T ×1
最大増設台数:3台まで
メッシュ:
対応人数 家庭向き
回線速度 ★★★★☆
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
電波到達距離 ★★★★★★
総合評価 ★★★★☆
サポートと説明書の手厚さを考えると、NECかバッファローの、以上のエントリー機が良いでしょう。
購入方法としては、冒頭に書いたように、「所有しているルーターのメーカーと同じ方」で良いと思います。
サイズは、バッファローは60×80×28mmと横長です。
コンセントとうまく被らないような配慮があります。NECも同様です。
両機とも、「通信速度」「安定性」に悩んでいる方の場合、「デュアルバンド同時接続方式」と「ビームフォーミング」には、最低限対応していますし、どちらを選んでもOKです。
あえて言えば、NECは、「オートチャネルセレクト」がある分、近所のWi-Fiが混んでいるような環境だと、プラスアルファの効果を発揮しやすいでしょう。
補足:ルーター関連記事の紹介
というわけで、今回は、無線LAN中継機の比較でした。
1・高速な無線LANルーターの比較
2・格安な無線LANルーターの比較
3・Wi-Fi 6 対応ルーターの比較
4・メッシュWi-Fiの比較
5・無線LAN中継機の比較
6・無線LAN子機の比較
関連記事もお読み頂ける方は、上記のリンクからよろしくお願いいたします。
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ではでは。