1回目記事からの続きです→こちら
2-1・ワンダーシェアのPDFソフトの比較
2回目記事のトップバッターは、Wondershare FilmoraのPDF作成・編集ソフトです。
同社は、中国深圳のソフト開発企業で、2012年からPDFelementというソフトを日本展開しています。
開発歴も長い上、とくに、永続ライセンスのMac版があるのがポイントです。
1・PDF作成・編集ソフトの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソースネクスト〈いきなりPDF〉
1-3:ジャストシステム〈JUST PDF〉
1-4:アンテナハウス〈瞬簡 PDF〉
1-5:アドビ〈Adobe Acrobat〉
2・PDF作成・編集ソフトの比較 (2)
2-1:Wondershare〈PDFelement〉
2-2:他の企業
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。
【2024年発売】
【上位版:Win & Macクロスライセンス】
23・Wondershare PDFelement 11 Pro
¥10,980 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
【上位版:Win専用】
24・Wondershare PDFelement 11 Pro
¥8,172 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
【下位版」Win専用】
25・Wondershare PDFelement 11 標準版
¥5,980 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成:対応
PDF組替: 対応
PDF編集:対応(文字列・画像可)
PDF変換:Word Excelほか
OCR:対応(多言語)
PDFポートフォリオ:
対応ファイル:PDF 1.4-1.7 PDF/A
対応OS:Windows・Mac
PDFelement 11 Proは、中国の深圳にあるWondershare Technology(万兴科技)が販売するPDFソフトです。
なお、直販だと「PDFelement ・PDFelement Pro」などバージョンの数字(ナンバリング)がない展開もあります。そちらは、時限ライセンス(1年版)も含まれますので、注意してください。
最新版は、2024年登場のPDFelement 11 Proです。
旧版(ver10)と比べると複数のファイルのPDFへの一括処理・圧縮に対応しました。
ただ、主な変化は、AI対応(ChatGPT)といえます。
PDFというより変換後のサービスで、PDFの内容をAIチャットで要約したり、文法や翻訳ツールと簡単にリンクしたりできるようにしています。
【OCRの比較記事】で紹介した、ソースネクスト読取革命と同じ方向性ですが、PDF編集ソフトへの搭載は、同社に先駆けています。
別のソフトなりを稼動させなくて済む分、時短になるでしょう。
一方、複数の機種があります。
上位版は、Macとのクロスライセンスの製品があります。
ただ、ライセンス数字帯は、いずれも1ユーザー・2PCまでです。
一方、下位版があります。
下位版は、OCR機能がない点ほか、バッチ処理を含むPDFの圧縮やページ分割、墨消し・電子署名機能、PDFフォームの自動認識、検出機能がない点などが主な違いです。
より詳しくは【同社のサイト】に詳しく記載があります。
プログラムは同じで、「機能制限」があるライセンス形態です。
そのため、下位機種でも必要なHDD領域は同じで、利用時、上位機への更新への「お誘い」はあります。 なお、いずれも「統合ソフト」なので諸機能が同時に利用できます。
PDFの作成は、対応です。
一太郎を除き、Word Excel Powerpointを含めて18種類のフォーマットからの変換に対応します。
PDFファイルの組替も、対応します。
挿入・削除・分割・回転・トリミングなど基本的な機能性は装備します。
PDFファイル間処理も、一通り可能です。
PDF編集も、テキスト・図形などの直接編集を含めて対応です。
定型フォームも、履歴書など日本独特の書類形式への「ガラパゴス化」も見られます。
ただ、確定申告書を含めて徹底している他社ソフトほどではないです。
一方、電子署名機能も本機は搭載です。
共同編集用の注釈・コメント機能・墨消し機能が付属します。
このあたりは主要社の互換ソフトと並びます。
PDF変換は、対応です。
Word Excel PowerPointほか、画像ファイルや、PDF/Aなどに変換可能です。
上位版は、PDFサイズの圧縮も可能です。
OCR機能は、付属です。
元となるエンジンは不明ながら、26カ国言語対応です。
レイアウト認識機能ほか、処理後のテキストの編集機能が付属します。
ただ、日本語・英語は、辞書によるスペルチェックはないです。
一括処理も、変換・抽出・圧縮ほかの指定した方法によるバッチ処理に対応になっています。
そのほか、AI機能として、ワンボタンでPDF文書の校正などができる機能性が最近加わっています。
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以上、 PDFelement 11 Proの紹介でした。
主要機能は日本企業の上位機と同等程度の機能性です。その上で、AI対応(ChatGPT)との連携面に個性があるといえます。
ただ、良かれ悪しかれ「ガラパゴス化」して使いやすい日本製品に対して、価格差はさほどないのはネックでしょう。
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【2024年発売】【Mac版】
【上位機種】
26・Wondershare PDFelement 11 Pro Mac
¥9,980 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
【下位機種】
27・Wondershare PDFelement 11 標準 Mac
¥5,980 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成:対応
PDF組替: 対応
PDF編集:対応(文字列・画像可)
PDF変換:Word Excelほか
OCR:対応(多言語)
PDFポートフォリオ:
対応ファイル:PDF 1.4-1.7 PDF/A
対応OS:Mac
一方、先述のように、PDFelement 11 Proは、国内各社が手つかずの、Mac版上位機を販売しています。
上位機と下位機の機能の違いは【同社サイト】に詳しいです。
ただ、Window版とほぼ同じです。
Window版と機能を比較すると、電子署名の作成と、印刷プロパティからのPDF変換とに非対応です。あとは墨消し(オーバレイ)非対応くらいの違いです。
ライセンス数は、こちらも、1ユーザー2PC(=2Mac)です。
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結論的にいえば、Macは、本家(Acrobat)と純正(Mac プレビュー)との中間的な機能性です。ただ、本家「より」であると共に、AI対応(ChatGPT)とシームレスな連携面に、見どころがあると言えます。
いずれにしても、「本家」は永続ライセンスがないので、この製品は、わりとニーズがありそうです。
2-2・その他のPDFソフトの比較
最後に、ここまで見ていない各社のPDF作成・編集ソフトをまとめてみていきます。
【2022年発売】
【Windows版】
【永続版】(新旧で性能は変わらず)
28・MobiSystems PDF Extra 2023
¥9,980 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
【1年版】
(Windowsに対応)
29・MobiSystems PDF Extra Premium
¥6,000 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
(WindowsとAndroid IOSにも対応)
30・MobiSystems PDF Extra Ultimate
¥10,680 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成:OS標準
PDF組替: 対応
PDF編集:対応(文字列・画像可)
PDF変換:Word Excelほか
OCR:
PDFポートフォリオ:
対応ファイル:
対応OS:Windows, iOS Androic
PDF Extraは、アメリカのMobiSystemsが販売するPDF編集ソフトです。
永続版(PDF Extra 2021 2023)と1年版の時限ライセンス(PDF Extra Premium/ Ultimate)があります。
永続版は、新旧ありますが、性能は変わりません。ただ、Wordなどへの「PDFからの変換」は未対応ですので、フル機能ではないです。
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結論的にいえば、フル機能を利用したい場合は、1年版(サブスク)を選ぶ必要があります。
いずれの場合もオンラインストレージ(MobiDrive)の利用権がオマケでつきます。永続番は5GBで、1年版は50GBです。
なお、このブログの【Officeソフトの比較記事】で同社の「MobiSystems OfficeSuite」を紹介したことがあります。
そちらにも「そこそこ」なPDF編集ソフトが付いているのですが、テキストや画像などPDF内の編集機能がないので、それを「拡張」させるために、本ソフトがある感じです。
PDF作成は、注意点です。
本機についてはWordなどからの「PDFへの変換」は、WindowsOSの標準PDF印刷機能に任せる方針です。
他社機のように、ソフトにファイルをDropして感覚的に使いはじめられない点は、少し不便です。
PDFの変換・PDFファイルの組替・PDFファイル間処理は対応です。
PDF編集も、できます。
基本的に他社上位機並み機能は、一通り持ちます。
文字や画像の編集もできますし、データフォームも作れます。
PDF変換は、対応です。
Word Excelほか、ネットのカタログなどで使われるePubに対応するのはユニークです。
一方、国内他社の製品のように、PDFのバージョンの選択には非対応なので、保存時に、セキュアなPDFの作成は難しいです。
OCR機能は、ただし、本機は機能として未付属です。
そのほか、永続版は5GBの、年間版は、50GBのオンラインストレージの利用権が付属です。
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以上、PDF Extraの紹介でした。
トライアル版を試しましたが、基本的には、同社のOfficeソフトユーザーに使い慣れている方向けの「拡張用」のPDFソフトと言えます。
ただ、他のフォーマットからソフト上で変換できないなど、仕様に「クセがある」ほか、国産ソフトに比べると、「日本語対応」は、UIや変換部分を含めて、精度は少し劣ります。
今回の結論
最新のPDF作成ソフトのおすすめは、結論的にこの機種!
というわけで、今回は、各社のPDF作成ソフトを比較してきました。
最後に、いつものように、Atlasのおすすめソフト!を提案しておきます。
第1に、リーズナブルにPDFの作成・編集・再変換を行いたいと考えている方におすすめなのは、
【2024年発売】
【ダウンロード版 】
3・いきなりPDF STANDARD Edition Ver.12
¥3,980 ソースネクスト直販 (6/12執筆時)
【パッケージ版(カード郵送)】
4・いきなりPDF STANDARD Edition Ver.12
¥4,290 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成:対応
PDF組替: 対応
PDF編集:一部可(文字列・画像不可)
PDF変換:Word Excelほか
OCR:対応
PDFポートフォリオ:
対応ファイル:PDF 1.4-1.7
対応OS:Windowsのみ
PDF作成 ★★★★★
PDF変換 ★★★★★
PDF編集 ☆☆☆☆☆
文字認識 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
いきなりPDF STANDARD Editionがよいと思います。
ライバルのジャストシステムは、今年度から5000円以下のエントリークラスの展開をやめたので、5000円以下で買えるソフトとして、本機は貴重です。
先述のように、歴史的にベースとなったソフトは、ジャストPDFと同じです。しかし、毎年バージョンアップがあり、細かい進化を積み重ねた結果、安くても良いソフトに仕上がっています。
なお、直販ダウンロードは、 COMPLETE版のみの表示ですが、リンク先の「STANDARDはこちら」ボボタンを押し下げすると、価格とカートへのリンクが出ます。
機能面では、PDF作成・変換・編集と一通りのことができます。
その上で、主要社の互換ソフトでは珍しく、近年では唯一、OCR精度の向上の言及がありました。
この部分でも(多少ですが)選ぶポイントになります。
上位モデルと比べると、作った後のPDFについてページ内テキスト・画像の直接編集はできません。
ただ、この機能が不要という方は多いでしょうし、その場合、かなり費用を抑えられます。
インターフェースも、毎年の改良で、だいぶ使いやすく仕上がっています。
この部分を含めて、高コスパと言えるでしょう。
第2に、作成・編集・再変換に加えて、PDFへの直接の文字入力も行いたい方は、
【Windows専用】
【2024年発売】
【パッケージ版】
9・JUST PDF 6 Pro(作成 データ変換 編集Pro)
¥14,900 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成:対応
PDF組替: 対応
PDF編集:対応(文字列・画像可)
PDF変換:Word Excel 一太郎ほか
OCR:対応
PDFポートフォリオ:対応
対応ファイル:PDF 1.3-1.7 PDF 2.0 PDF/A PDF/X
対応OS:Windowsのみ
PDF作成 ★★★★★
PDF変換 ★★★★★
PDF編集 ★★★★★
文字認識 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
一方、JUST PDF 6 Proでしょう。
PDF自体の編集は、いきなりPDFの上位機をふくめて、各社の上位機ならばどれでも可能です。
ただ、UIの部分で「ワープロソフト」の一太郎を販売しているジャストシステムが一日の長があります。
特に本機の場合、作成済みのPDFの文字列が操作できる上、いわゆる「透明PDF」として、テキスト画像の下にある文字列の編集が可能です。
これは、本家のAdobeでもできない作業ですので、いわゆる「自炊」で、仕事書類をスキャニングをしているような方には、かなり便利でしょう。
編集も、先述のように、日本語ワープロソフトを出している会社なので、ワープロライクに利用できます。
レイアウトの安定性も高いため、この部分でも本機を選ぶ価値はあります。
電子署名と日も付けられる電子印鑑システムも今回の見どころです。
官公庁などを含めた、電子化のニーズに適うでしょう。
そのほか、見開きや、いろいろなサイズの書類を「整えたり」する作業は、いきなりPDFより細か設定が可能です。
仕事でこうした作業必要だったり、「整理好き」で整っていないとどうもしまりが悪いと感じがちな方は、本機が良いかと思います。
ソフトの稼働性も、本編で書いたように、現行バージョンで64bitアプリになった関係で、かなり良くなっています。
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【Windows専用】
【20224発売】
【パッケージ版 】(カードのみ)
8・JUST PDF 6 (作成・編集・データ変換)
¥6,200 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成:対応
PDF組替: 対応
PDF編集:一部可(文字列不可)
PDF変換:Word Excel 一太郎ほか
OCR:対応
PDFポートフォリオ:
対応ファイル:PDF 1.3-1.7 PDF 2.0 PDF/A PDF/X
対応OS:Windowsのみ
なお、整理に関わる部分だけならば、下位機種のジャストPDFでも可能です。
ただ、PDFの文字列の編集ができないので、「整える」という意味では「片手落ち」でしょう。上位機が良いかと思います。
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【Windows専用】
【2024年発売】
【個人・ダウンロード版】
6・いきなりPDF COMPLETE Edition Ver.12
¥9,900 ソースネクスト直販 (6/12執筆時)
【個人・カード版】
7・いきなりPDF COMPLETE Edition Ver.12
¥9,900 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成:対応
PDF組替: 対応
PDF編集:対応(文字列・画像可)
PDF変換:Word Excelほか
OCR:対応
PDFポートフォリオ:
対応ファイル:PDF 1.4-1.7
対応OS:Windowsのみ
PDF作成 ★★★★★
PDF変換 ★★★★★
PDF編集 ★★★★★
文字認識 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
その点で言えば、予算を1万円以内に抑えたい場合は、むしろ、いきなりPDF COMPLETEを候補にするべきでしょう。
価格は、PDF編集を含めた「フル機能」全社とおしても最安と言えます。
買い切りだと、Amazonのコード版があります。時期によって、価格差は変わるでしょうし、値段は比べてください。
文字列の操作は、このソフトも、可能です。
先述の、透明PDFが扱えない部分はありますが、その部分を除けば問題ありません。
フォーマットも、PDF 1.4-1.7が扱えれば、一般的に問題ないでしょう。
編集の操作性も、毎年のバージョンアップで、だいぶ洗練されてきました。
相当に特殊で凝った編集をやらない限り、本機で業務は賄えるでしょう。
例えば、PDFの誤字やちょっとしたレイアウトの修正ならば、これでも十分以上です。
とくに、同製品の既存ユーザーは、このインターフェースに慣れているでしょうし、選択肢にして良いと思います。
第3に、Macユーザーも利用できる永続ライセンスのPDF編集ソフトとしては、
【2024年発売】
【Win & Mac:上位版】
23・Wondershare PDFelement 11 Pro
¥10,980 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
【Mac版:上位版】
26・Wondershare PDFelement 11 Pro Mac
¥9,980 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成:対応
PDF組替: 対応
PDF編集:対応(文字列・画像可)
PDF変換:Word Excelほか
OCR:対応(多言語)
PDFポートフォリオ:
対応ファイル:PDF 1.4-1.7 PDF/A
対応OS:Mac(win)
PDF作成 ★★★★★
PDF変換 ★★★★★
PDF編集 ★★★★★
文字認識 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
PDFelement 11 Pro Macでしょう。
Windowsとのクロスライセンスが必要ならば、そちらでも良いです。
Mac純正(プレビュー)ではできない直接編集や、非対応ファイルの変換、高速・高度な圧縮ほか、Adobe純正(Acrobat)に「近い」機能性を得られます。
その上で、AI対応(ChatGPT)の部分で個性があり、PDF変換後のシームレスな文書校正もできます。
あえて言えば、OCR(エンジン)の部分などに課題はありますが、これは、多かれ少なかれ、他社ソフトも同じですし、妥協するべき処でしょう。
一括のバッチ処理もできますし、PDFを多く扱う、Macユーザーは、便利に使えると思います。
第4に、書籍や会議資料などの日本語OCR化を考えているビジネスパーソンにおすすめなのは、
【スタンダード版】【Winのみ】
〈オンラインコード版〉
15・Acrobat Standard 12ヶ月版
¥16,560 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
(パッケージコード版)
16・Acrobat Standard 12ヶ月版
¥17,879 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
OCR:対応
対応ファイル:PDF 1.3-1.7 PDF 2.0
対応OS:Windowsのみ
PDF作成 ★★★★★
PDF変換 ★★★★★
PDF編集 ★★★★★
文字認識 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
【プロ版】【Win&Mac】
〈オンラインコード版〉
17・Adobe Acrobat pro 12ヶ月版
¥21,312 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
(パッケージコード版)
18・Adobe Acrobat pro 12ヶ月版
¥23,400 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
OCR:対応(カスタムフォント可)
対応ファイル:PDF 1.3-1.7 PDF 2.0 PDF/A PDF/X
対応OS:Windows & Mac
PDF作成:対応
PDF組替: 対応
PDF編集:対応(文字列・画像可)
PDF変換:Word Excelほか
PDFポートフォリオ:対応
PDF作成 ★★★★★
PDF変換 ★★★★★
PDF編集 ★★★★★★
文字認識 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
「プロ版」のAcrobat Pro が良いと思います。
本編で書いてきたように、他社の互換ソフトも相当機能性を増していますので、絶対にAcrobat が必要という方は「さほど多くない」と思います。
とくに、Acrobatの「スタンダード版」についていえば、厳格なビジネス分野で「100%の書類互換性が必要」という場合を除けば、たいてい互換ソフトでクリアできます。
セキュアなPDFの作成についても、PDF/A PDF/Xに対応する他社機も出てきましたし、問題ありません。
1・検索可能なPDFを作りたい場合
2・PDF内の文字編集を多用する場合
一方、「プロ版」については、OCR化して「検索可能なPDF(=透明PDF)」を作りたい方にについては、有用だと言えます。
また、「カスタムフォント」が利用できる点で、(Wordなどに起こすのではなく)PDF内で文字編集時のクオリティを上げたい場合、やはり有用と言えると思います。
OCRについても、横書きのビジネス文書ならば精度が高く安心です。
なお、このブログの【Acrobat Proの購入法の解説ページ】で、インストール台数や、アップグレードや学生版の購入条件、格安購入方法などについて書いています。
興味のある方は、引き続き、ご覧ください。
第5に、検索できるPDF(透明PDF=OCR化)を目的で、アクロバットの導入を考えている方ですが、
【2024年発売】
(ダウンロード版)
・ソースネクスト 読取革命 Ver.17
¥8,980 ソースネクスト直販 (6/12執筆時)
(パッケージ版)
・ソースネクスト 読取革命 Ver.17
¥9,700 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
(ダウンロード版)
・ソースネクスト 読取革命 Ver.17
¥9,700 Amazon.co.jp (6/12執筆時)
PDF作成 ☆☆☆☆☆
PDF変換 ☆☆☆☆☆
PDF編集 ☆☆☆☆☆
文字認識 ★★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
上で検証したように、日本語の縦書きのテキスト画像や、横書きでもレイアウトが複雑なテキスト画像の認識精度は、Acrobat Pro はイマイチ信頼性が高くないです。
そのため、Acrobat Pro は、あくまでPDF編集用と考えて、OCRについては、専用ソフトを購入するべきでしょう。
読取革命ほか、いくつかのOCRソフトが購入できます。詳しくは、【日本語OCRソフトの比較記事】で紹介したので、興味がある方はご覧ください。
第6に、英語やヨーロッパ言語の文章のOCR化を考えているかたですが、
【Windows用 1年版】
・ABBYY Fine Reader 15
¥13,530 Abbyy直販 (6/12執筆時)
PDF作成 ☆☆☆☆☆
PDF変換 ☆☆☆☆☆
PDF編集 ☆☆☆☆☆
文字認識 ★★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
英語専用のOCRソフトであるFinerReaderがおすすめです。
【英語OCRソフトの比較記事】 で紹介していますので、そちらを参考になさってください。
補足:今回の関連記事について
というわけで、今回は、PDF関連ソフトの紹介でした。
なお、「モノマニア」には、PC関連ソフトについて、以下のような記事もあります。
1・Adobe CCの比較
2・日本語OCRソフトの比較
3・英語OCRソフトの比較
とくに、Acrobat Pro のOCR機能(テキスト認識)の性能については、2番と3番で詳しい説明記事があります。
4・Office 365の比較
5・各社のオフィスソフトの比較
そのほか、オフィスソフトなども検討したい方は、こちらもよろしくお願いいたします。
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ではでは。