Top 映像機器 比較2025' Fire TVほか:STB機器16機の性能とおすすめ・選び方:STB端末 (2)

2025年07月08日

比較2025' Fire TVほか:STB機器16機の性能とおすすめ・選び方:STB端末 (2)

 1回目からの続き記事です→こちら

2-1・EZ castの機能の比較

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 2回目記事のトップバッターは、エーリンクのEZCastです。

 こちらは、動画サービスではなく、主に「キャスト専用」のビジネス用になります。

1・セットトップボックスの比較 (1)
 1-1・Amazon Fire TV
 1-2・Apple TV
 1-3・Google Chromecast
2・セットトップボックスの比較 (2)
 2-1・EZ cast
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事こちら)でみた各社の方式と同じ方式で、各機をみていきます。

---

 また、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


  202007211316.jpg

 【2019年発売】 

 【無線LAN専用】【4K対応】

 (型番:EZCast Pro2)

 10・エーリンク A-Link Ezcast Pro II
  ¥17,900 Amazon.co.jp (7/25執筆時)

CPU:1GHz 2コア
記憶容量:
4K:対応(30p)
HDR10:非対応
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi (5GHz帯)
音声でのTV操作:

 続いて紹介するのは、EZCast Pro2 です(EZPRO-DONGLE2-D10A)。

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 中国のActions Microelectronicsが開発する製品です。

 複数の端末に同時に映像を送れるので、家庭用というより「ビデオ会議や、少人数での「ノートPC会議」向けに売れている製品です。

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 本体の形状は、本機もUSBメモリサイズです。

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 対応する動画サービスは、一方、本機は、特殊です。

 画像を「キャスト(ストリーミング)」することに特化した製品です。

 基本的には、PC・スマホ画面をミラーリングという形での「動画の投影」です。

 つまり、PC/Macやスマホの動画をWi-Fi経由でTVに投影するための機器と考えてください。

立体音響:未対応
最大ch: 2.0

 音声フォーマットは、基本的にステレオのみです。

 また、Google系については、音声自体が転送できません。

 セットアップの方法は、簡単です。

 本体に付属するHDMI端子をTVに差し込むだけです。

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 対応する画質は、4K解像度(4096x2160)です。

 ただし、4K動画では、30P(30フレーム/秒)ですので、家庭での動画視聴にはやや難ありです。

 一方、画面を4分割して、複数の端末を1画面で表示できるなど、プレゼンでの利用などに便利な機能が付属します。

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 一方、EZCast自体からの画面の再配信も可能なので、プレゼンを参加者の端末にWi-Fiで飛ばすことも可能です(=Airview機能)。

 加えて、1台のPC画面を、同時8台までのテレビにマルチ出力できるProcast機能も搭載です。

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 EZCast Pro
  ¥0  Apple App Store
 
EZCast Pro
  ¥0 Google Play

 スマホからのミラーリングは、上記のアプリをインストールすれば利用可能です。

 パソコンの場合も、同社のサイトに、Mac用Windows用のアプリがあります。

 なお、AirPlayMiracastにも標準対応します。

 リモコンは、付属しません。

 操作は、スマホ・タブレット・PCを介して行うのが基本的な使い方となります。

 インターネットとの接続は、Wi-Fiを利用します。

 一方、本機は、2.4GHz帯の電波を取れず、5GHz帯のみ使います。

 外出先で利用する場合、使えない場所が生じる可能性はあります。

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 以上、EZCast Pro 2の紹介でした。

 娯楽用の域を超えたプレゼン用ツールとして高い魅力があります。

 TV用の紹介記事から少しズレるのですが、4K画像をマルチな端末に出したい場合、選択肢になります。

 ノートPCや大画面TVを利用したプレゼンには良いでしょう。

ーーー

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 【2020年発売

 11・エーリンク Alink EZCast Ultra
   ¥17,600 Amazon.co.jp (7/25執筆時)

CPU:
記憶容量:
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi 5
音声でのTV操作:

 このほか、同社の場合、EZCast Ultraという製品があります。

 こちらは、単純に「映像がキャストできる」という製品です。

 しかし、、60フレームの4K HDR動画に対応する点で、映像視聴向きです。

 ネットワークも、Wi-Fi5(11ac)です。

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 4Kキャストできる端末としては「高い」です。

 ただ、iOS・Android・Mac・Windows・Chrome OS全ての投影環境を自社ソフトで賄える点で、一定のプレゼンスがありそうです。

ーーー

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 12・SLuB MiraScreen slub-1137
   ¥2,023 Amazon.co.jp (7/25執筆時)

CPU:AM825X(0.6GHz 1コア)
記憶容量:
4K:(フルHD)
HDR10:非対応
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi (2.4GHz帯)
音声でのTV操作:
※ slub-1137のスペック

 このほか、EZCast系列以外に、シンプルに「画面全体」をミラーリングするだけでよいならば、格安のキャスト端末は、輸入品が結構あります。

 使うのは、WinnerWaveのアプリなので、出所はEZCastに近いかもしれません。

 基本的に、どれも業界規格(ミラキャスト)に準拠するので、スマホ(iOS/Android)やPC・Macから、Wi-Fiでキャストできます。

 こうしたものを選ぶ場合も、「対応するWi-Fiの規格(5GHz帯対応か)」「対応する解像度(4K対応か)」をみておけば、安心でしょう。

 保証期間・販売元の住所などが確認できればなお良いですが、値段的に気軽にためせるのが良い部分です。

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 13・Anycast エニーキャスト
   ¥1,769〜 Amazon.co.jp (7/25執筆時)  

 AnyCastという名前で販売されている諸製品も、この手のSTBの1つです。

 多くが「4K/1080P 」という表記です。

 4Kの2160P(ピクセル)なので、フルHDであることを示す1080Pを示すのが「」でした。

 どうも、Airplayほか、スマホ・PC・MacのOS純正のキャストシステムに依存だから、原映像が4K映像でも、実際入るのは1080P (=フルHD)までという意味だと思います(多分)。

 ようするに、フルHD機(1080P)と理解して良いかと思います。


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 【2024年発売

  USB-Cタイプ (型番:EZCASTPOCKET-C1R1)

 14・プリンストン USB-C to HDMI EZCastPocket
   ¥14,368 楽天市場 (7/25執筆時)

  HDMIタイプ (型番:EZCASTPOCKET-H1R1)

 15・プリンストン HDMI to HDMI EZCastPocket
   ¥13,458 楽天市場 (7/25執筆時)

CPU:1GHz 2コア
記憶容量:
4K:
HDR10:
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi4
音声でのTV操作:

 EZCast Pocket(EZCast Pocket PD)も、プリンストンが販売する、EZCAST製品です。

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 仕組みは、しかし、少し特殊です。

 こちらは、テレビ側に付ける受信機(HDMI)だけでなく、端末側の送信機(USB-C)とセット販売だからです。

 簡単に言えば、有線ケーブルでTVとつなげるとして、その「中間部分」だけワイヤレス化した製品と考えてください

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 セットアップの方法は、したがって簡単です。

 送信機・受信機とも付くため、AirPlayMiracastなどの規格対応は不要ですから。

 ただ、説明書にしたがって機器をつなげるだけです。

 インターネットとの接続も、不要です。

 送信機と受信機の間をWi-Fi(Wi-Fi4)でダイレクトにつなげるだけですから。

 極論を言えば、自宅にWi-Fiネット環境がなくてもつながります。

 スマホ・PCからのミラーリングは、1つだけ要件があります。

 スマホやPC側が、USB-C(DisplayPort Alt Mode)に対応することです。

 ただ、今どきの端末だと、ここは問題にならないでしょう。

 問題のある場合は、送信機側もHDMIのモデルもあります。

 しかし、その場合は端末側(PCスマホ側)もUSBでの電源供給が必要なので、あまり実用的ではないです。

 テレビ側の受信機HDMI)は、他社機と同じ仕組みです。

 映像はHDMIケーブルで、電源供給はUSBケーブルで行います。

 Amazon・Appleほか、すでにみた他機と同じです。

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 対応する画質は、しかし、フルHD (60P)までです。

 しかし、HDCP対応なので、著作権保護のある定額動画サービスもキャスト対応します。

 スマホなどで見ている映像を、テレビに映すイメージで考えてください。

---

 以上、EZCast Pocketの紹介でした。

 ご自宅のネットワークを使わず、設定不要で直でつながる点が魅力でしょう。フルHDまでの対応となるのが難点ですが、スマホからのキャストに特化して言えば、全機種通しても、最もシンプルかつ簡単と言えます。

 仕事用にも、USB電源を取る手段と、TV側(プロジェクタ側に)HDMI端子があるという条件があれば、自宅内外で基本どこでもキャストできるため、便利そうです。

今回の結論
ストリーミング端末のおすすめは結論的にこれ!

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 というわけで、今回は、2回に分けつつ、各社のストリーミング端末の比較でした。

 最後に「結論」として、目的別のAtlasのおすすめ機種をあげていきます。


 第1に、比較的格安で、ネット動画サービスがみれるお買得なSTB機器は、

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 【2023年10月発売】(第2世代)

 1・ Amazon Fire TV Stick 4K Max
  ¥7,980 Amazon.co.jp (3/25執筆時)

CPU:4コアCPU 2.0GHz
記憶容量:16GB
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:Dolby Atmos・Dolby Digital+
ネットワーク:Wi-Fi 6E
音声でのTV操作:対応

基本性能   ★★★★★
動画サービス ★★★★★
音楽サービス ★★★★★
キャスト機能 ★★★★★
音声操作   ★★★★★
わかりやすさ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 AmazonFire TV Stick 4K Max でしょう。

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 先述のように、新機種になって、記憶容量が16GBと倍増されました。

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 その上で、ネットワーク部分で、新しいWi-Fi 6Eに対応するようになりました。この部分で言えば、回線の安定性を求める既存ユーザーの方も、新機種を選ぶ価値はあるように思えます。

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 設定は、Amazonは、出荷の段階でAmazonIDとリンクさせて送ってくれるので、「ただ挿すだけ」です。

 設定の簡単さでは「ダントツ」なので、初心者には最も向きます。

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 動画コンテンツは、ここまで見てきたように、主要サービスの対応は各社の製品ともあまり差はないです。

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 ただ、日本のローカルコンテンツの対応幅は、言及の意味がある水準です。

 その点で言えば、かなり価格が安く、CPU周りなどの性能が良いAmazon FireTV 4K は有力な候補です。

 特に、(プライム会員は無料なので)Amazon系の動画サービスを利用している方は多いかと思います。

 その部分の使い勝手を中心においているため、検索を含めて使いやすいです。

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 なお、Amazonプライム会員というのは、年会費5,900円で、即日配達(当日お急ぎ便・お急ぎ便)が1年間利用できるというサービスです。

 優先扱いを受けられるため、Amazonの配達日数が数日間早くなるほか、多くの場合において、宅配便で配送されるようになるため、輸送の安心感も得れます。

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 その他、2万冊以上の和書、60万冊以上の洋書から、毎月1冊を無料で購入(入手)できる特典があるほか、無料の音楽視聴、また、一部の、ビデオ視聴も利用可能です。

 Amazonプライム会員ではない方は、【こちら】でプライム会員の1ヶ月の無料試用の登録を試すのも良いでしょう。


 第2に、FireTVで観る動画のほか、TV自体の電源や音量などの操作を音声で行い方には、

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 【2021年発売】【第3世代】

 4・Amazon FireTV Cube 4K
  ¥13,980 Amazon.co.jp (3/25執筆時)

CPU:6コアCPU 2.2GHz+1.9GHz
記憶容量:16GB
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:Dolby Atmos・Dolby Digital+
ネットワーク:Wi-Fi 6・有線LAN
音声でのTV操作:対応

基本性能   ★★★★★
動画サービス ★★★★★
音楽サービス ★★★★★
キャスト機能 ★★★★★
音声操作   ★★★★★★
わかりやすさ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 FireTV Cube 4Kでしょう。

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 今回紹介したSTB機器で、本体側に赤外線発信装置・スピーカー・マイクを付属するのは、この機種だけですから。

 端末もそれなりに小型ですので、邪魔にはなりにくいと思います。

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 このほか、本編で書いたように、本機は、IOT家電のハブと考えて利用したい上級者にも向く部分があります。

 贅沢なCPUも大部分は、この機能の制御のためにあるようにも思えますし。

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 【1m-5m】

 バッファロー HDMI2.0 ケーブル
  ¥1,455 Amazon.co.jp (
7/25執筆時)

 なお、本機は、HDMIケーブルが別売なので、注意してください。

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1・Amazon Echoの比較記事
2・スマートリモコンの比較記事

 一方、Alexa対応でない家電も含めた総合的な音声操作に興味のある方は、別に、スマート家電リモコンを買えば操作が可能になります。

 詳しくは、上記、2番の記事をご覧ください。

 また、1番の記事は、Amazonの音声AIスピーカーの比較記事ですが、とくに、家電操作についてはFireTV Cube と似た部分があるので、こちらも参考になるかと思います。


 第3に、Google系サービスのヘビーユーサーにおすすめなSTB端末は、

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 【2024年発売】

 【4K対応】

 7・Google グーグル TV Streamer (4K) GA05662-JP
  ¥14,800 Amazon.co.jp (3/25執筆時)

CPU:
記憶容量:32GB
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:Dolby Atmos・Dolby Digital+
ネットワーク:Wi-Fi 6 LAN
音声でのTV操作:対応

基本性能   ★★★★★
動画サービス ★★★★★
音楽サービス ★★★★★
キャスト機能 ★★★★★★
音声操作   ★★★★★
わかりやすさ ★★★★☆
総合評価   ★★★★★

 グーグル TV Streamer (4K) GA05662-JP は、Googleが販売するSTB機器です。が良いでしょう。

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 本機は、Android TV搭載機なので、コンテンツ(アプリ)の部分は、他社とひけをとりません。

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 ローカルコンテンツも、ひかりTVを除けば、Amazonと同じです。

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 特に、自社が運営するYou Tubeの検索は「こなれている」ので、専らYou Tubeとを観ているという場合は、本機が良いです。

 本機は(iPhoneを除き)ミラーリングは、もともとその機能を主に開発してきた端末なので、使い勝手が良いです。

 パソコン(Windows/Mac)などの「キャスト」をメインに考えるかたで、ブラウザもChromeである方は特に、本機を選ぶ意義は大きいです。

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 スマホとの視聴連携は、レジューム機能だけでなく、TVへのリアルタイムのシームレスな切替においては、特に優れます。

 帰宅中に動画を見て、そのまま、帰宅後に間断なく視聴したい場合は有利でしょう。

 レジューム機能だと、微妙に「ズレる」こともありますし。

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2・スマートスピーカーの比較記事

 なお、本機はリモコンが付属しますが、音声ボタンを押している間の操作に限られます。完全にハンズフリーで操作したい場合は、Googleの専用端末が必要です。

 もし興味がありましたら、上記の記事をぜひご覧ください。


 第5に、Appleのメディアサービスを利用したい、Appleユーザーにおすすめといえるモデルは、

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 【2022年発売】【第3世代】

 【上位機種】

 5・Apple TV 4K 128GB MN893J/A
  ¥24,476 楽天市場 (3/25執筆時)

 【下位機種】

 6・Apple TV 4K 64GB  MN873J/A
  ¥19,000 Amazon.co.jp (3/25執筆時)

CPU:Apple A15 6コア
記憶容量:64GB/128GB
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:Dolby Atmos・Dolby Digital+
ネットワーク:Wi-Fi6 有線LAN
音声でのTV操作:対応

基本性能   ★★★★★★
動画サービス ★★★★★
音楽サービス ★★★★★
キャスト機能 ★★★★★
音声操作   ★★★★★
わかりやすさ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 Apple TVが良いでしょう。

 「ゲームをする人」もターゲットに据えたハード構成なので、価格面で割高です。しかし、iPhoneをはじめとするAppleとシームレスに使える部分は、魅力です。

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 もちろん、自社の定額制のApple TV Plusを含めた、Appleコンテンツの使い勝手は最も良いので、その部分で、本機を選ぶのも「あり」でしょう。

 基本的に、映像が見たいだけならば、下位機種で良いと思います。

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 ただ、ゲームも目的に買われる方は、ストレージ量の点で上位機を選んでも良いかと思います。

 先述のように、上位機のみLANが搭載で、(IOT家電のための新通信規格の)Threadに対応ですので、この部分も注意してください。

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 なお、日本国内向けの一部サービスについては、スマホからキャストしないと、対応できないコンテンツが少しあるのは注意してください。


 第3に、キャストの仕組みがシンプルで、最も簡単に使えそうなシステムは、

 202406201902.jpg

 【2024年発売

  USB-Cタイプ (型番:EZCASTPOCKET-C1R1)

 14・プリンストン USB-C to HDMI EZCastPocket
   ¥14,368 楽天市場 (7/25執筆時)

  HDMIタイプ (型番:EZCASTPOCKET-H1R1)

 15・プリンストン HDMI to HDMI EZCastPocket
   ¥13,458 楽天市場 (7/25執筆時)

CPU:1GHz 2コア
記憶容量:
4K:
HDR10:
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi4
音声でのTV操作:

基本性能   ★★★★☆
動画サービス ★★★☆☆
音楽サービス ★★★☆☆
キャスト機能 ★★★★★
音声操作   ★☆☆☆☆
わかりやすさ ★★★★★★
総合評価   ★★★★★

 EZCast Pocket(EZCast Pocket PD)でしょう。

 単純に、スマホで見ている画面を、大きなテレビに出したいならば、この製品が最も分かりやすく、設定もです。

 202406201908.jpg

 本編で書いたように、こちらはTV側の受信機だけでなく、スマホ側の送信機(USB or HDMI)もセットです。

 ようするに、有線のDisplay Portケーブル、あるいはHDMIケーブルの中間部分だけ「ワイヤレス」にした製品です。

 自宅のWi-Fiネットワーク環境を使わず、直でつなげるだけのシステムですので、ほぼ設定不要でありシンプルに大画面にキャストできます。

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 画質は、ただし、フルHD (60P)までです。

 とはいえ、HDCP対応なので著作権保護のある定額動画サービスもキャスト対応できますし、4Kにこだわらないならば、ニーズはありそうです。

 ただし、必ずしも、初心者向けに売られている機種ではないため(スマホ側の基本操作など)自己責任になる部分は多めです。豊富なユーザー情報や、アフターサポートを期待する場合、ここまでみた大手を選んでください。

 しかし、そこに問題ないならば、設定は実際「一番簡単」で、用途の汎用性もあるように思います。


 第4に、会議やプレゼン向けのビジネス用のストリーミング機器としておすすめなのは、

  202007211316.jpg

 【2019年発売】 

 【無線LAN専用】【4K対応】

 (型番:EZCast Pro2)

 10・エーリンク A-Link Ezcast Pro II
  ¥17,900 Amazon.co.jp (7/25執筆時)

CPU:1GHz 2コア
記憶容量:
4K:対応(30p)
HDR10:非対応
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi (5GHz帯)
音声でのTV操作:

基本性能   ★★★★☆
動画サービス ★★★★☆
音楽サービス ★★★☆☆
キャスト機能 ★★★★★
音声操作   ★☆☆☆☆
わかりやすさ ★★★☆☆
総合評価   ★★★★★

 EZCast EZCast Pro 2でしょう。

 202007211311.jpg

 家庭の4K動画視聴用としては不向きですが、ビジネス用に特化した機能が多く、この用途では最も優れています。

 スマホ・PCなどをTVに投影できるだけではなく、アクセスポイントとしても使える点は、プレゼン用に非常に魅力です。

 基本的にビジネス向けですが、ミラーリングでの映像・音声再生にも対応するので、自宅でもある程度便利に使えるでしょう。

捕捉・動画視聴の安定化について

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 最後に、動画サービスを利用するために必要な、ネット環境について補足的に解説します。

 上表は、Atlasが調査した、主なネットサービスにおける、推奨回線速度です。各社ともビット単位(Mbps)で表記してあるので、一般的な(MB/秒)に換算しました。 

---

 結論的にいえば、4K視聴だけでいっても、ネット回線の要求水準はさほど「高くない」です。

  201802211529.jpg

 プロバイダ間の回線の細さの問題はあるでしょうが、たいていの場合「動画が止まる」のは、ルーター性能に起因する、自宅内の「回線問題」です。

 202501221554.jpg 

 自宅で、5年以上、ルーターを買い替えた記憶のない場合、おそらくWi-Fi5かそれ以下です。

 高級機を買った記憶がない場合、無線LANルーターのスペックは、アンテナ2本で、5GHz帯で867Mbps、2.4GHz帯で300Mbpsあたりででしょう。

 この水準でも、同じ部屋にルータがある場合は「4Kコンテンツ対応」水準です。

 しかし、ルータ設置位置とテレビのある部屋が離れている場合、(例えば、木造で、壁を挟んで10メートルほど)2.4GHz帯(300Mbps)でしかつながりません。

 5GHzは、電波の性質上、壁に弱く電波が飛ばないからです。

 つまり、2.4GHz帯300Mbpsという速度は理論上の最大速度です。

 実効速度はこの帯域は(5GHz以上に)だいぶ落ちる傾向で、距離に比例してだいぶ弱くなります。

 先ほどの条件(木造で、壁を挟んで10メートルほど)だと、フルHDまではともかく、4Kに必要な水準(25Mbps)を安定的にえるのは難しいでしょう。ご家族が多くいる場合は特にそう言えます。

---

 結論的にいえば、TVと同じ部屋にルーターを設置できない場合で、TVまで有線LANを引き込めない状況の場合、ルーターの買い直しが有効です。

 202501221647.jpg

 現状だと、4Kコンテンツに対応しない場合、Wi-Fi 6E規格の「アンテナ2本」の製品を選べば、たいていのご自宅の場合、問題ないと思います。

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1・標準の無線LANルーターの比較
 速度: 2402Mbps(最大)
 予算:7500円〜
 用途:2LDK・一戸建て
2・安めの無線LANルーターの比較
 速度:1300Mbps(最大)
 予算:3千円〜
 用途:1LDK・ワンルーム向け
3・高速なWi-Fi 6ルーターの比較
 速度: 4803Mbps(最大)
 予算:1.5万円〜
 用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
4・最速なWi-Fi 7 ルーターの比較
 速度: 11520Mbps(最大)
 予算:3万円〜
 用途:高速10G回線ユーザー
5・メッシュWi-Fiルーターの比較
 速度: 11520Mbps(最大)
 予算:3万円〜
 用途:旅館・自営業・3F建ての家庭

 興味のある方は、このブログの以上の記事で紹介しています。

 さしあたっては、1回目記事をお読みください。

 そちらで紹介している製品のうち、Wi-Fi 6E規格製品なら、一般的に問題ないです。

 しかし、2階建てで、(スマホすら)電波が不安定というような場合は、5回目記事で紹介しているメッシュルーターが適当でしょう。

 異本「親機と子機の2機以上セット」の販売です。

 「太く」2機間のバックホール通信を行うので、離れた場所でもつながりやすい特徴があります。

 詳しい仕組みは、それぞれの記事の冒頭に書いている「選び方の基本」に書きました。

  201807300907.jpg

 なお、有線LAN接続で利用している方で、多人数で回線を同時利用せずととも「動画が止まる」ならば、「プロバイダ側の問題」の場合が多いです。

 Amazon FireTVでも、最大で100Mbps (=12.5MB/秒)まで通せますので、実効速度をふまえても、動画は(まず)止まらないはずです。

 駄目なようならば、プロバイダをかえるか、プラン変更が必要でしょう。

--

 というわけで、今回は、売れ筋のセットトップボックスの紹介でした。

 ではでは。

posted by Atlas at 15:46 | 映像機器

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