1回目からの続き記事です→こちら
2-1・EZ castの機能の比較
2回目記事のトップバッターは、エーリンクのEZCastです。
こちらは、動画サービスではなく、主に「キャスト専用」のビジネス用になります。
1・セットトップボックスの比較 (1)
1-1・Amazon Fire TV
1-2・Apple TV
1-3・Google Chromecast
2・セットトップボックスの比較 (2)
2-1・EZ cast
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事(こちら)でみた各社の方式と同じ方式で、各機をみていきます。
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また、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2019年発売】
【無線LAN専用】【4K対応】
(型番:EZCast Pro2)
10・エーリンク A-Link Ezcast Pro II
¥17,900 Amazon.co.jp (7/25執筆時)
CPU:1GHz 2コア
記憶容量:
4K:対応(30p)
HDR10:非対応
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi (5GHz帯)
音声でのTV操作:
続いて紹介するのは、EZCast Pro2 です(EZPRO-DONGLE2-D10A)。
中国のActions Microelectronicsが開発する製品です。
複数の端末に同時に映像を送れるので、家庭用というより「ビデオ会議」や、少人数での「ノートPC会議」向けに売れている製品です。
本体の形状は、本機もUSBメモリサイズです。
対応する動画サービスは、一方、本機は、特殊です。
画像を「キャスト(ストリーミング)」することに特化した製品です。
基本的には、PC・スマホ画面をミラーリングという形での「動画の投影」です。
つまり、PC/Macやスマホの動画をWi-Fi経由でTVに投影するための機器と考えてください。
立体音響:未対応
最大ch: 2.0
音声フォーマットは、基本的にステレオのみです。
また、Google系については、音声自体が転送できません。
セットアップの方法は、簡単です。
本体に付属するHDMI端子をTVに差し込むだけです。
対応する画質は、4K解像度(4096x2160)です。
ただし、4K動画では、30P(30フレーム/秒)ですので、家庭での動画視聴にはやや難ありです。
一方、画面を4分割して、複数の端末を1画面で表示できるなど、プレゼンでの利用などに便利な機能が付属します。
一方、EZCast自体からの画面の再配信も可能なので、プレゼンを参加者の端末にWi-Fiで飛ばすことも可能です(=Airview機能)。
加えて、1台のPC画面を、同時8台までのテレビにマルチ出力できるProcast機能も搭載です。
EZCast Pro
¥0 Apple App Store
EZCast Pro
¥0 Google Play
スマホからのミラーリングは、上記のアプリをインストールすれば利用可能です。
パソコンの場合も、同社のサイトに、Mac用、Windows用のアプリがあります。
なお、AirPlayやMiracastにも標準対応します。
リモコンは、付属しません。
操作は、スマホ・タブレット・PCを介して行うのが基本的な使い方となります。
インターネットとの接続は、Wi-Fiを利用します。
一方、本機は、2.4GHz帯の電波を取れず、5GHz帯のみ使います。
外出先で利用する場合、使えない場所が生じる可能性はあります。
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以上、EZCast Pro 2の紹介でした。
娯楽用の域を超えたプレゼン用ツールとして高い魅力があります。
TV用の紹介記事から少しズレるのですが、4K画像をマルチな端末に出したい場合、選択肢になります。
ノートPCや大画面TVを利用したプレゼンには良いでしょう。
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【2020年発売】
11・エーリンク Alink EZCast Ultra
¥17,600 Amazon.co.jp (7/25執筆時)
CPU:
記憶容量:
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi 5
音声でのTV操作:
このほか、同社の場合、EZCast Ultraという製品があります。
こちらは、単純に「映像がキャストできる」という製品です。
しかし、、60フレームの4K HDR動画に対応する点で、映像視聴向きです。
ネットワークも、Wi-Fi5(11ac)です。
4Kキャストできる端末としては「高い」です。
ただ、iOS・Android・Mac・Windows・Chrome OS全ての投影環境を自社ソフトで賄える点で、一定のプレゼンスがありそうです。
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12・SLuB MiraScreen slub-1137
¥2,023 Amazon.co.jp (7/25執筆時)
CPU:AM825X(0.6GHz 1コア)
記憶容量:
4K:(フルHD)
HDR10:非対応
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi (2.4GHz帯)
音声でのTV操作:
※ slub-1137のスペック
このほか、EZCast系列以外に、シンプルに「画面全体」をミラーリングするだけでよいならば、格安のキャスト端末は、輸入品が結構あります。
使うのは、WinnerWaveのアプリなので、出所はEZCastに近いかもしれません。
基本的に、どれも業界規格(ミラキャスト)に準拠するので、スマホ(iOS/Android)やPC・Macから、Wi-Fiでキャストできます。
こうしたものを選ぶ場合も、「対応するWi-Fiの規格(5GHz帯対応か)」「対応する解像度(4K対応か)」をみておけば、安心でしょう。
保証期間・販売元の住所などが確認できればなお良いですが、値段的に気軽にためせるのが良い部分です。
13・Anycast エニーキャスト
¥1,769〜 Amazon.co.jp (7/25執筆時)
AnyCastという名前で販売されている諸製品も、この手のSTBの1つです。
多くが「4K/1080P 」という表記です。
4Kの2160P(ピクセル)なので、フルHDであることを示す1080Pを示すのが「謎」でした。
どうも、Airplayほか、スマホ・PC・MacのOS純正のキャストシステムに依存だから、原映像が4K映像でも、実際入るのは1080P (=フルHD)までという意味だと思います(多分)。
ようするに、フルHD機(1080P)と理解して良いかと思います。
【2024年発売】
USB-Cタイプ (型番:EZCASTPOCKET-C1R1)
14・プリンストン USB-C to HDMI EZCastPocket
¥14,368 楽天市場 (7/25執筆時)
HDMIタイプ (型番:EZCASTPOCKET-H1R1)
15・プリンストン HDMI to HDMI EZCastPocket
¥13,458 楽天市場 (7/25執筆時)
CPU:1GHz 2コア
記憶容量:
4K:
HDR10:
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi4
音声でのTV操作:
EZCast Pocket(EZCast Pocket PD)も、プリンストンが販売する、EZCAST製品です。
仕組みは、しかし、少し特殊です。
こちらは、テレビ側に付ける受信機(HDMI)だけでなく、端末側の送信機(USB-C)とセット販売だからです。
簡単に言えば、有線ケーブルでTVとつなげるとして、その「中間部分」だけワイヤレス化した製品と考えてください
セットアップの方法は、したがって簡単です。
送信機・受信機とも付くため、AirPlayやMiracastなどの規格対応は不要ですから。
ただ、説明書にしたがって機器をつなげるだけです。
インターネットとの接続も、不要です。
送信機と受信機の間をWi-Fi(Wi-Fi4)でダイレクトにつなげるだけですから。
極論を言えば、自宅にWi-Fiネット環境がなくてもつながります。
スマホ・PCからのミラーリングは、1つだけ要件があります。
スマホやPC側が、USB-C(DisplayPort Alt Mode)に対応することです。
ただ、今どきの端末だと、ここは問題にならないでしょう。
問題のある場合は、送信機側もHDMIのモデルもあります。
しかし、その場合は端末側(PCスマホ側)もUSBでの電源供給が必要なので、あまり実用的ではないです。
テレビ側の受信機(HDMI)は、他社機と同じ仕組みです。
映像はHDMIケーブルで、電源供給はUSBケーブルで行います。
Amazon・Appleほか、すでにみた他機と同じです。
対応する画質は、しかし、フルHD (60P)までです。
しかし、HDCP対応なので、著作権保護のある定額動画サービスもキャスト対応します。
スマホなどで見ている映像を、テレビに映すイメージで考えてください。
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以上、EZCast Pocketの紹介でした。
ご自宅のネットワークを使わず、設定不要で直でつながる点が魅力でしょう。フルHDまでの対応となるのが難点ですが、スマホからのキャストに特化して言えば、全機種通しても、最もシンプルかつ簡単と言えます。
仕事用にも、USB電源を取る手段と、TV側(プロジェクタ側に)HDMI端子があるという条件があれば、自宅内外で基本どこでもキャストできるため、便利そうです。
今回の結論
ストリーミング端末のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、2回に分けつつ、各社のストリーミング端末の比較でした。
最後に「結論」として、目的別のAtlasのおすすめ機種をあげていきます。
第1に、比較的格安で、ネット動画サービスがみれるお買得なSTB機器は、
【2023年10月発売】(第2世代)
1・ Amazon Fire TV Stick 4K Max
¥7,980 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
CPU:4コアCPU 2.0GHz
記憶容量:16GB
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:Dolby Atmos・Dolby Digital+
ネットワーク:Wi-Fi 6E
音声でのTV操作:対応
基本性能 ★★★★★
動画サービス ★★★★★
音楽サービス ★★★★★
キャスト機能 ★★★★★
音声操作 ★★★★★
わかりやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
AmazonのFire TV Stick 4K Max でしょう。
先述のように、新機種になって、記憶容量が16GBと倍増されました。
その上で、ネットワーク部分で、新しいWi-Fi 6Eに対応するようになりました。この部分で言えば、回線の安定性を求める既存ユーザーの方も、新機種を選ぶ価値はあるように思えます。
設定は、Amazonは、出荷の段階でAmazonIDとリンクさせて送ってくれるので、「ただ挿すだけ」です。
設定の簡単さでは「ダントツ」なので、初心者には最も向きます。
動画コンテンツは、ここまで見てきたように、主要サービスの対応は各社の製品ともあまり差はないです。
ただ、日本のローカルコンテンツの対応幅は、言及の意味がある水準です。
その点で言えば、かなり価格が安く、CPU周りなどの性能が良い、Amazon FireTV 4K は有力な候補です。
特に、(プライム会員は無料なので)Amazon系の動画サービスを利用している方は多いかと思います。
その部分の使い勝手を中心においているため、検索を含めて使いやすいです。
なお、Amazonプライム会員というのは、年会費5,900円で、即日配達(当日お急ぎ便・お急ぎ便)が1年間利用できるというサービスです。
優先扱いを受けられるため、Amazonの配達日数が数日間早くなるほか、多くの場合において、宅配便で配送されるようになるため、輸送の安心感も得れます。
その他、2万冊以上の和書、60万冊以上の洋書から、毎月1冊を無料で購入(入手)できる特典があるほか、無料の音楽視聴、また、一部の、ビデオ視聴も利用可能です。
Amazonプライム会員ではない方は、【こちら】でプライム会員の1ヶ月の無料試用の登録を試すのも良いでしょう。
第2に、FireTVで観る動画のほか、TV自体の電源や音量などの操作を音声で行い方には、
【2021年発売】【第3世代】
4・Amazon FireTV Cube 4K
¥13,980 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
CPU:6コアCPU 2.2GHz+1.9GHz
記憶容量:16GB
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:Dolby Atmos・Dolby Digital+
ネットワーク:Wi-Fi 6・有線LAN
音声でのTV操作:対応
基本性能 ★★★★★
動画サービス ★★★★★
音楽サービス ★★★★★
キャスト機能 ★★★★★
音声操作 ★★★★★★
わかりやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
FireTV Cube 4Kでしょう。
今回紹介したSTB機器で、本体側に赤外線発信装置・スピーカー・マイクを付属するのは、この機種だけですから。
端末もそれなりに小型ですので、邪魔にはなりにくいと思います。
このほか、本編で書いたように、本機は、IOT家電のハブと考えて利用したい上級者にも向く部分があります。
贅沢なCPUも大部分は、この機能の制御のためにあるようにも思えますし。
【1m-5m】
バッファロー HDMI2.0 ケーブル
¥1,455 Amazon.co.jp (7/25執筆時)
なお、本機は、HDMIケーブルが別売なので、注意してください。
1・Amazon Echoの比較記事
2・スマートリモコンの比較記事
一方、Alexa対応でない家電も含めた総合的な音声操作に興味のある方は、別に、スマート家電リモコンを買えば操作が可能になります。
詳しくは、上記、2番の記事をご覧ください。
また、1番の記事は、Amazonの音声AIスピーカーの比較記事ですが、とくに、家電操作についてはFireTV Cube と似た部分があるので、こちらも参考になるかと思います。
第3に、Google系サービスのヘビーユーサーにおすすめなSTB端末は、
【2024年発売】
【4K対応】
7・Google グーグル TV Streamer (4K) GA05662-JP
¥14,800 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
CPU:
記憶容量:32GB
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:Dolby Atmos・Dolby Digital+
ネットワーク:Wi-Fi 6 LAN
音声でのTV操作:対応
基本性能 ★★★★★
動画サービス ★★★★★
音楽サービス ★★★★★
キャスト機能 ★★★★★★
音声操作 ★★★★★
わかりやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
グーグル TV Streamer (4K) GA05662-JP は、Googleが販売するSTB機器です。が良いでしょう。
本機は、Android TV搭載機なので、コンテンツ(アプリ)の部分は、他社とひけをとりません。
ローカルコンテンツも、ひかりTVを除けば、Amazonと同じです。
特に、自社が運営するYou Tubeの検索は「こなれている」ので、専らYou Tubeとを観ているという場合は、本機が良いです。
本機は(iPhoneを除き)ミラーリングは、もともとその機能を主に開発してきた端末なので、使い勝手が良いです。
パソコン(Windows/Mac)などの「キャスト」をメインに考えるかたで、ブラウザもChromeである方は特に、本機を選ぶ意義は大きいです。
スマホとの視聴連携は、レジューム機能だけでなく、TVへのリアルタイムのシームレスな切替においては、特に優れます。
帰宅中に動画を見て、そのまま、帰宅後に間断なく視聴したい場合は有利でしょう。
レジューム機能だと、微妙に「ズレる」こともありますし。
なお、本機はリモコンが付属しますが、音声ボタンを押している間の操作に限られます。完全にハンズフリーで操作したい場合は、Googleの専用端末が必要です。
もし興味がありましたら、上記の記事をぜひご覧ください。
第5に、Appleのメディアサービスを利用したい、Appleユーザーにおすすめといえるモデルは、
【2022年発売】【第3世代】
【上位機種】
5・Apple TV 4K 128GB MN893J/A
¥24,476 楽天市場 (3/25執筆時)
【下位機種】
6・Apple TV 4K 64GB MN873J/A
¥19,000 Amazon.co.jp (3/25執筆時)
CPU:Apple A15 6コア
記憶容量:64GB/128GB
4K:対応
HDR10:対応
オーディオ:Dolby Atmos・Dolby Digital+
ネットワーク:Wi-Fi6 有線LAN
音声でのTV操作:対応
基本性能 ★★★★★★
動画サービス ★★★★★
音楽サービス ★★★★★
キャスト機能 ★★★★★
音声操作 ★★★★★
わかりやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
Apple TVが良いでしょう。
「ゲームをする人」もターゲットに据えたハード構成なので、価格面で割高です。しかし、iPhoneをはじめとするAppleとシームレスに使える部分は、魅力です。
もちろん、自社の定額制のApple TV Plusを含めた、Appleコンテンツの使い勝手は最も良いので、その部分で、本機を選ぶのも「あり」でしょう。
基本的に、映像が見たいだけならば、下位機種で良いと思います。
ただ、ゲームも目的に買われる方は、ストレージ量の点で上位機を選んでも良いかと思います。
先述のように、上位機のみLANが搭載で、(IOT家電のための新通信規格の)Threadに対応ですので、この部分も注意してください。
なお、日本国内向けの一部サービスについては、スマホからキャストしないと、対応できないコンテンツが少しあるのは注意してください。
第3に、キャストの仕組みがシンプルで、最も簡単に使えそうなシステムは、
【2024年発売】
USB-Cタイプ (型番:EZCASTPOCKET-C1R1)
14・プリンストン USB-C to HDMI EZCastPocket
¥14,368 楽天市場 (7/25執筆時)
HDMIタイプ (型番:EZCASTPOCKET-H1R1)
15・プリンストン HDMI to HDMI EZCastPocket
¥13,458 楽天市場 (7/25執筆時)
CPU:1GHz 2コア
記憶容量:
4K:
HDR10:
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi4
音声でのTV操作:
基本性能 ★★★★☆
動画サービス ★★★☆☆
音楽サービス ★★★☆☆
キャスト機能 ★★★★★
音声操作 ★☆☆☆☆
わかりやすさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
EZCast Pocket(EZCast Pocket PD)でしょう。
単純に、スマホで見ている画面を、大きなテレビに出したいならば、この製品が最も分かりやすく、設定も楽です。
本編で書いたように、こちらはTV側の受信機だけでなく、スマホ側の送信機(USB or HDMI)もセットです。
ようするに、有線のDisplay Portケーブル、あるいはHDMIケーブルの中間部分だけ「ワイヤレス」にした製品です。
自宅のWi-Fiネットワーク環境を使わず、直でつなげるだけのシステムですので、ほぼ設定不要でありシンプルに大画面にキャストできます。
画質は、ただし、フルHD (60P)までです。
とはいえ、HDCP対応なので著作権保護のある定額動画サービスもキャスト対応できますし、4Kにこだわらないならば、ニーズはありそうです。
ただし、必ずしも、初心者向けに売られている機種ではないため(スマホ側の基本操作など)自己責任になる部分は多めです。豊富なユーザー情報や、アフターサポートを期待する場合、ここまでみた大手を選んでください。
しかし、そこに問題ないならば、設定は実際「一番簡単」で、用途の汎用性もあるように思います。
第4に、会議やプレゼン向けのビジネス用のストリーミング機器としておすすめなのは、
【2019年発売】
【無線LAN専用】【4K対応】
(型番:EZCast Pro2)
10・エーリンク A-Link Ezcast Pro II
¥17,900 Amazon.co.jp (7/25執筆時)
CPU:1GHz 2コア
記憶容量:
4K:対応(30p)
HDR10:非対応
オーディオ:
ネットワーク:Wi-Fi (5GHz帯)
音声でのTV操作:
基本性能 ★★★★☆
動画サービス ★★★★☆
音楽サービス ★★★☆☆
キャスト機能 ★★★★★
音声操作 ★☆☆☆☆
わかりやすさ ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
EZCast EZCast Pro 2でしょう。
家庭の4K動画視聴用としては不向きですが、ビジネス用に特化した機能が多く、この用途では最も優れています。
スマホ・PCなどをTVに投影できるだけではなく、アクセスポイントとしても使える点は、プレゼン用に非常に魅力です。
基本的にビジネス向けですが、ミラーリングでの映像・音声再生にも対応するので、自宅でもある程度便利に使えるでしょう。
捕捉・動画視聴の安定化について
最後に、動画サービスを利用するために必要な、ネット環境について補足的に解説します。
上表は、Atlasが調査した、主なネットサービスにおける、推奨回線速度です。各社ともビット単位(Mbps)で表記してあるので、一般的な(MB/秒)に換算しました。
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結論的にいえば、4K視聴だけでいっても、ネット回線の要求水準はさほど「高くない」です。
プロバイダ間の回線の細さの問題はあるでしょうが、たいていの場合「動画が止まる」のは、ルーター性能に起因する、自宅内の「回線問題」です。
自宅で、5年以上、ルーターを買い替えた記憶のない場合、おそらくWi-Fi5かそれ以下です。
高級機を買った記憶がない場合、無線LANルーターのスペックは、アンテナ2本で、5GHz帯で867Mbps、2.4GHz帯で300Mbpsあたりででしょう。
この水準でも、同じ部屋にルータがある場合は「4Kコンテンツ対応」水準です。
しかし、ルータ設置位置とテレビのある部屋が離れている場合、(例えば、木造で、壁を挟んで10メートルほど)2.4GHz帯(300Mbps)でしかつながりません。
5GHzは、電波の性質上、壁に弱く電波が飛ばないからです。
つまり、2.4GHz帯の300Mbpsという速度は理論上の最大速度です。
実効速度はこの帯域は(5GHz以上に)だいぶ落ちる傾向で、距離に比例してだいぶ弱くなります。
先ほどの条件(木造で、壁を挟んで10メートルほど)だと、フルHDまではともかく、4Kに必要な水準(25Mbps)を安定的にえるのは難しいでしょう。ご家族が多くいる場合は特にそう言えます。
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結論的にいえば、TVと同じ部屋にルーターを設置できない場合で、TVまで有線LANを引き込めない状況の場合、ルーターの買い直しが有効です。
現状だと、4Kコンテンツに対応しない場合、Wi-Fi 6E規格の「アンテナ2本」の製品を選べば、たいていのご自宅の場合、問題ないと思います。
1・標準の無線LANルーターの比較
速度: 2402Mbps(最大)
予算:7500円〜
用途:2LDK・一戸建て
2・安めの無線LANルーターの比較
速度:1300Mbps(最大)
予算:3千円〜
用途:1LDK・ワンルーム向け
3・高速なWi-Fi 6ルーターの比較
速度: 4803Mbps(最大)
予算:1.5万円〜
用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
4・最速なWi-Fi 7 ルーターの比較
速度: 11520Mbps(最大)
予算:3万円〜
用途:高速10G回線ユーザー
5・メッシュWi-Fiルーターの比較
速度: 11520Mbps(最大)
予算:3万円〜
用途:旅館・自営業・3F建ての家庭
興味のある方は、このブログの以上の記事で紹介しています。
さしあたっては、1回目記事をお読みください。
そちらで紹介している製品のうち、Wi-Fi 6E規格製品なら、一般的に問題ないです。
しかし、2階建てで、(スマホすら)電波が不安定というような場合は、5回目記事で紹介しているメッシュルーターが適当でしょう。
異本「親機と子機の2機以上セット」の販売です。
「太く」2機間のバックホール通信を行うので、離れた場所でもつながりやすい特徴があります。
詳しい仕組みは、それぞれの記事の冒頭に書いている「選び方の基本」に書きました。
なお、有線LAN接続で利用している方で、多人数で回線を同時利用せずととも「動画が止まる」ならば、「プロバイダ側の問題」の場合が多いです。
Amazon FireTVでも、最大で100Mbps (=12.5MB/秒)まで通せますので、実効速度をふまえても、動画は(まず)止まらないはずです。
駄目なようならば、プロバイダをかえるか、プラン変更が必要でしょう。
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というわけで、今回は、売れ筋のセットトップボックスの紹介でした。
ではでは。