【今回レビューする内容】2025年 最新ゲーミングモニターの性能とおすすめ:240Hz 360Hz 390Hz 500Hz 540Hz:500FPS 高リフレッシュレートディスプレイの機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】ASUS TUF Gaming VG279QM VG259QM VG258QM VG249QM1A ASUS ROG Swift 360Hz ROG Strix XG17AHPE XG259QN ROG Swift Pro PG248QP アイオーデータ LCD-GC251RXAB/E LCD-GC251RXAB LCD-GC253U EX-GC253U EX-LDGC241UDB LCD-GD271UAX EX-GD271UAX LCD-GD242UDB EX-GD242UDB EX-GD242UDW デル ALIENWARE AW2524HF AW2523HF AW2724HF ベンキューZOWIE XL2586X XL2586X-JP XL2586X+ XL2546K XL2566X+ XL2566X+-JP MOBIUZ EX270M EX270M-JP SONY INZONE M3 Acer XV270Pbmiiprfx XV242Fbmiiprx NITRO XV0 XV250QFbmiiprx レノボ Legion Y25-30 66F0GACBJP R25f-30 67B8GACBJP LG UltraGear 27GP750-B 25GR75FG-B JAPANNEXT JN-IPS24X500FR-H-C6 JN-IPS245G240FHDR-HP JN-i245G240FHDR-HP JN-i245G240FHDR-HP N-I245FR240 JN-I27FR240-N JN-IPS27FHDR240-N JN-245VG240FLFHDR JN-MD-173GT240FHDR JN-IPS245FHDR360 JN-360IPS27FHDR-HSP JN-360IPS27FHDR MSI MAG 255XFV フィリップス EVNIA 25M2N3200W/11 TCL 25G64 IIYAMA G-MASTER GB2590HSU-B5A ほか
今回のお題
高リフレッシュレートモニターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年1月現在、最新の高リフレッシュレート対応ゲーミングモニターの比較です。
リフレッシュレートが240Hz〜540Hzの機種に限定して、各機をみていきます。
レート以外の部分、例えば、パネル品質や応答速度、あるいは、スタンドの稼働性や、チラツキ対策などの部分に注目しながら書きました。
1・高速ゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:ASUS〈台湾〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:アイオーデータ〈日本〉
1-4:SONY〈日本〉
2・高速ゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:BenQ〈台湾〉
2-2:DELL〈米国〉
2-3:ACER〈台湾〉
2-4:イイヤマ〈日本〉
3・高速ゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:JAPANNEXT〈日本〉
3-2:フィリップス〈欧州〉
3-3:レノボ・MSI ・TCL ほか
4・ゲーミングモニターの比較
=最終的なおすすめの提案【結論】
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
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なお、1つだけ「注意」をお願いします。
1・格安ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz -180Hz
解像度:フルHD
画面:平面
2・高速ゲーミングモニターの比較
レート:240Hz -600Hz
解像度:フルHD
画面:平面
3・2.5Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz--360Hz
解像度:WQHD(2.5K)
画面:平面
4・4Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz-240Hz
解像度:4K
画面:平面
5・曲面ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz〜240Hz
解像度: UWWQHDほか
画面:曲面
6・ゲーミングモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案【結論】
今回は、このブログのゲーミングモニターの比較記事としては2回目となります。
現状で「最速クラス」となる 240Hz・360Hz・390Hzの高リフレッシュレートが出せる製品を紹介します。
最近増えてきた、WQHD(2.5K)で240Hzを超える製品は、値段差もあるため、2.5K機だけ扱う、3回目記事でみています。この解像度でお探しだった場合、3回目記事で(こちら)をご覧ください。
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また、ゲーミングモニター特有の「パネルの解説」や、FreeSync(可変リフレッシュレート)、あるいは「黒挿入技術」などの、スペック面の「選び方の基本」は、初回記事の冒頭で書きました。
検索エンジンなどから来られた方で、そういった側面に興味にある方は1回目記事(こちら)からご覧頂くと、分かりやすいかと思います。。
よろしくお願いします。
1-1・ASUSのモニターの比較
はじめに、台湾のエイスースのモニターです。
同社も日本では、ゲーミング全般に強い印象のあるメーカーです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2020年発売】
【27インチ】
1・ASUS TUF Gaming VG279QM
¥47,091 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
【24.5インチ】(2022年追加)
2・ASUS TUF Gaming VG259QM
¥40,172 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
【24.5インチ】(TNパネル)2024年追加)
3・ASUS TUF Gaming VG258QM
¥40,780 楽天市場(ドスパラ限定) (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大280Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: DP×1 HDMI 2.0 ×2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー: 2W×2
保証期間: 3年間
VG279QM は、ASUSの販売する、高リフレッシュレートなゲーミングモニターです。
同社の中級ゲーミング機器に付される「TUF Gaming」というシリーズに属します。
24.5型の姉妹機がでましたが、画面サイズ以外のスペックは変わりません。
ただし、ドスパラ限定のVG258QMは、液晶パネルがこちらだけTNになり、他は、IPSです。
あとは、だいたい同じなので、以下では同時に見ていきます。
モニター解像度は、フルHDで1920×1080です。
リフレッシュレートは、最大280Hzです。
チラツキ対策は、G-sync compatibleに対応です。
AMD FreeSyncには対応しませんが、Adaptive Syncの記載はあるので、互換性はあります。
液晶パネルは、Fast-IPSです。
応答速度を強化したIPSの「進化形」と考えてください。
IPSは、視野角が広く、視認性も良い点で、近接視聴のPC用としては「目に優しい」と言えるパネルです。仕事用のモニターは、ほぼIPSです。
ただ、ゲーム用としては従来、コントラストと応答速度が高められないのが課題でした。
Fast-IPSは、パネルのスイッチングの改良で1ms(GtoG)を達成した新型のIPSです。
カタログだと「ASUS Fast IPS 」というパネル名です。パネル提供先は示されませんが、AUOかと思います。
AUOはiPhoneパネルも作りますが、高リフレッシュレートパネルに強みがある企業です。
ドスパラ仕様は、TNです。
ネイティブの応答速度が高いので、ゲーミング用の場合、競技用をふくめてTNを好む人は多いです。ただ、現在的は、映像美の部分で能力が高いFast-IPSなどに押され、一般的には「格安扱い」です。
応答速度は、1ms(GtoG)です。
名前通り、IPSとしては高速です。
色域は、IPS系はDCI-P3 95%のカバー率です。
悪くはないですが、良くもないので、LGのNano-IPSのような広色域パネルではないです。
HDRは、上級のHDR400のVESA基準をクリアします。
HDRに対応するゲーム・映像コンテンツの場合、輝度表現力が向上し映像美をより楽しめます。
より上位のスペックもありますが、無理にあげすぎるとバランスが崩れるので、この価格の製品ならば、これでOKです。
画質面での補整機能は、本機は、とくに、注目に値します。
とくに、「黒挿入技術」(ELMB)の部分が注目点です。
1回目の「選び方の基本」で詳しく説明したように、残像感軽減のためにこれは、かなり有効な技術です。
繰り返すと、フレームとフレームの間に「真黒」なフレームを挿入することで、残像感の低減を目指す技術です。
また、本機の場合、G-SYNC・FreeSyncなどと(チラツキを防止する)Adaptive-Sync機能とELMBが、(排他的ではなく)同時に利用できる点で、優れています。
ELMB SYNCと名付けられます。
各社ともこうした技術がありますが併用できるのは、かなり珍しいです。
120Hz以上の駆動で、DP接続時に限られる、またオーバードライブ(OD)設定ができないとはいえ、残像対策とチラツキ対策が同時にできるのは、各社の「黒挿入技術」の中でも、上位です。
そのほか「ゲーム」用の暗部補正(dynamic Shadow Boost)や、「目の優しさ」に関わる、フリッカー対策なども備えます。
接続端子は、HDMI2.0が2系統とDisplayPortです。
フルHD機の場合、HDMI2.0の場合も240Hzまで通ります。
オーバクロック動作は、DPについてになります。
ディスプレイスタンドは、本機も、前後左右高さ回転に全て対応し、高機能です。
調整幅も、高さ13cm・チルト角度(上33° 下5°)、左右(90°)と縦回転です。
他機と比べてもかなり柔軟です。
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以上、ASUSのゲーミングモニターVG279QMの紹介でした。
最大270.0Hzの高リフレッシュレートと、IPSで1msの応答速度対応が魅力です。
スタンド性能も良いですし、G-SYNC・FreeSync双方に対応するほか、「Extreme Low Motion Blur (ELMB SYNC)」に対応するなど、大事な部分で独自性もあります。
高リフレッシュレート機をスペックで選ぶならば、非常に有力な検討対象です。
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【2023年発売】【23.8インチ】
4・ASUS TUF Gaming VG249QM1A
¥27,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大270Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:350cd/u
パネル:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:
USB給電:
接続端子: DP×1 HDMI 2.0 ×2
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
なお、TUF Gamingシリーズにはこのほか、23.8インチの小さめのFast-IPSの展開もあります。
リフレッシュレートがわずかに劣るのは問題ないですが、輝度の関係もありHDRは(下位規格を含めて)非対応な部分と、スタンドがチルト(上20° 下5°)のみの調整となるのが注意点です。
パネル自体も、色域は写真用のsRGB 99%のみの表記で、動画用のDCI-IP3は非開示です。つまり、色域は普通のパネルです。
用途が合えば、応答速度も速いので良いですが、これらの部分は確認してください。
【24.5インチ】【2023年発売】
5・ASUS ROG Strix 360Hz XG259QN
¥79,817 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大380Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0 DP1.4
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー: 2W×2
保証期間: 3年間
XG259QNも、ASUSの販売する、高リフレッシュレート機です。
ROG Strixは、同社の上級ゲーミング向けブランドのROG(Republic of Gamers)シリーズでも、ハイクラスの製品につけられる名前です。実際価格は高めの製品です。
モニター解像度は、フルHDで1920×1080です。
リフレッシュレートは、最大380Hzです。
人間の「目の性能」的に、ここまでは必要ない感じはあります。
ただ、「ミリ秒単位」を競うようなゲームの場合「活きる」とはいえそうです。
液晶パネルは、Fast IPSです。
IPS表記ですが、スペック的にそれにあたる能力があります。
輝度は400cd/uで、色空間は、sRGBですが110%です。
動画(ゲーム)画質に重要なDCI-P3のカバー率は非開示です。
ただ、AUOの360Hzパネルベースでしょうから、そちら側のデータとしてDCI-P3 81%程度です。
つまり、一般的なIPS系パネルの水準はありつつも、広色域ではないと言えます。
チラツキ対策は、FreeSync Premiumです。
お馴染みのもので、チラツキ・カクツキは対処されます。
画質面での補整機能は、残像感軽減のための黒挿入技術となるELMBは、下位のTUFシリーズと同じで搭載です。
やはり、Adaptive-Syncとの併用もできます。
応答速度は、1ms(G to G)です。
最小で0.3msなのですが、画質は犠牲になるでしょう。
いずれにしても、IPSとしては高速です。
HDRは、HDR400で、対応です。
接続端子は、HDMI2.0とDisplayPortです。
ただし、最大のリフレッシュレートで利用できるのはDP接続時です。
ディスプレイスタンドは、本機も、前後左右高さ回転に全て対応し、高機能です。
調整幅は、高さ11cmとチルト(上20° 下5°)左右(50°)と回転です。
さほど動くタイプではないですが、必要十分でしょう。
保証期間は、3年です。
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以上、ASUSのPG259QNの紹介でした。
360Hzという目立つリフレッシュレートを持つ上で、応答速度などもゲーミング用として十分以上の性能をもつ機種です。高級機として、フルHD解像度ではありますが、画面サイズは、24.5インチと小さめですし、欠点ともならないでしょう。
ただ、一般的なゲーム利用に止まる方は(他機と同じで)解像度がもう少しあった方がQOLは高まるでしょう。その点、ストイックなハイゲーマー用と言えます。
【24.1インチ】【2023年発売】
6・ASUS ROG Swift Pro PG248QP
¥120,991 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大540Hz (Oc)
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル: Fast-TNノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:NVIDIA G-SYNC
応答速度:0.2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0 DP1.4
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
ROG Swift Pro PG248QP は、ASUSの超高リフレッシュレート機です。
このクラスのハイエンドです。
モニター解像度は、フルHDで1920×1080です。
リフレッシュレートは、最大540Hzです。
オーバークロック時(NVIDIA RTX 20シリーズ以降)の数字ですが、必要性はともかく数字だけで言えば相当です。
全体にしない場合は、DP時360Hzが最高です。
液晶パネルは、Fast-TNです。
ASUSはEsports-TN(E-TNパネル)と呼んでいます。
製造はAUOです。
視野角(170°/ 160°)はIPSに及ばないのですが、色域(色空間)は、sRGBながら125%ですので、その部分でも普通のTNより良いです。
パネル製造元のAUOによると、色域も DCI-P3も91%ですので、割と良いです。
輝度も高めですし、ゲーミング専用の専用設計パネルかと思います。
チラツキ対策は、NVIDIA G-SYNCです。
専用プロセッサ付きで、チラツキ・カクツキに効く中級G-Syncです。
Adaptive-syncなので、DP接続ならば、チラツキやFreeSync系でも対策できます。
画質面での補整機能は、残像感軽減のための黒挿入技術となるELMBは1です。
ただ、これは機能が被るからです。 G-SYNCプロセッサの場合、ULMB 2(NVIDIA Ultra Low Motion Blur 2)として、そもそも「黒挿入(バックライトストロボ)」機能がありので。
この機能は、フルリフレッシュレートのまま、利用時の輝度低下や、クロストーク(画像が二重に見える現象)を避けられる新技術です。
むろん、NVIDIA系の対応ビデオカード利用が前提ですが、リフレッシュレートを下げず、明るさと残像感の軽減が両立できる部分で、優れます。
なお(初代ULMBと違い)発売時、利用時の他機能の利用制限の記載もないです。
応答速度は、0.2ms(G to G)です。
先述のように、TNはネイティブに速いパネルですが、さらに50%速い新パネルです。
そのほか、本機は、NVIDIA Reflex対応なので、遅延(レイテンシー)を実数で確認できます。
HDRは、HDR400で、対応です。
接続端子は、HDMI2.0とDisplayPor1.4です。
先述のように、最大のリフレッシュレートで利用できるのはDP接続時です。
HDMIだと240Hzまでです。
ディスプレイスタンドは、前後左右高さ回転に全て対応し、高機能です。
調整幅は、高さ11cmとチルト(上20° 下5°)左右(50°)です。そのほか、ベースが稼動し、スペースを節約できる設計にしています(上図)。
画面に近づいて利用する場合、良いということになります。
保証期間は、3年です。
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以上、ASUSのROG Swift Pro PG248QPの紹介でした。
実際的にNVIDIA専用機ですが、新型のE-TNパネルで応答速度が最高水準である上で、ULMB 2など、魅力ある機能が使えるのが自慢の機種でしょう。
TNはあまり高級機がなかったのですが、このパネルの登場で、ゲーミング用では、TNは新たなシェアを得そうな感じがあります。
【2020年発売】
【17.3インチ】XG17AHP
7・ASUS ROG Strix XG17AHPE
¥69,720 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大240Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
応答速度:
応答速度:3ms (GtoG)
HDR:
USB給電:
接続端子:Micro HDMI・USB-C×2
スタンド:
スピーカー: 1W×2
保証期間: 3年間(バッテリー1年)
XG17AHPE は、ASUSの17.3インチのゲーミングモニターです。
直販はXG17AHPという型番を利用しますが、性能は同じです。
モニター解像度は、:フルHD(1920×1080)で、フルHDになります。
リフレッシュレートは最大240Hzです。
一方、本機は、ノートPCの画面ほどの小型モニターです。
サブディスプレイや、スマホや家庭用ゲーム機の簡易的なモニターとして設計されます。
3.5時間分のバッテリーを搭載するため、モバイルで使える仕様です。
バッテリーはQC3.0対応で、1時間で約2時間分の給電が可能です。
一方、つなげている限りバッテリーはPCから充電しつづけますが、足りずに一旦上がったらプレイはできないです。
バッテリー持続時間は、高リフレッシュレート時のスペックですが、長時間の連続利用を想定する場合は、限界はあるでしょう。
チラツキ対策は、AMD FreeSyncに対応します。
Adaptive-Sync表記もあるので、未認証ながら、DPならばGeForceのビデオカードも利用できるでしょう。保証はしませんが。
液晶パネルは、IPS液晶パネルです。
応答速度は、オーバードライブ時、GtoGベースで3msです。
画質面での補整機能は、黒挿入技術は非搭載です。
「映像美」の部分では、「輪郭強化・エッジ強調」をなす、VividPixelテクノロジーに対応です。
どちらかといえば、ASUSの一般モニター機に近い感じですが、ゲームに合わせた自動補正(GameVisual技術)は対応です。
接続端子は、Micro-HDMI 2.0 とUSB-Cです。
いずれも、高リフレッシュレートに対応できます。ただし、USB-C端子からのノートPCへの給電には非対応です。
ディスプレイスタンドは、カバー兼用のものが搭載です。
一方、製品の性質上、スピーカーは気にしても良い部分ですが、1Wでこの部分は貧弱です。
ただ、ヘッドフォン用のDAC(ESS 9118)が24-bit/192kHzと「ハイレゾ級」です。
【ハイレゾヘッドフォンの比較記事】で紹介したようなヘッドセットを用いる場合は、音質の期待値は高いでしょう。
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以上、ASUSのゲーミングモニターXG17AHPE の紹介でした。
最近のゲーミング市場の拡大で出てきた「ニッチな製品」といえます。価格的にはオススメできませんが、使途に合えば、購入しても良いでしょう。
1-2・LGのモニターの比較
続いて、LGエレクトロニクスのモニターです。
同社は、自社で(部品としての)IPSパネルが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。
【27インチ】【2021年発売】
8・LG UltraGear 27GP750-B
¥38,000 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大280Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: DP×1 HDMI 2.0 ×2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
27GP750は、LGの販売する高リフレッシュレート対応のゲーミングモニターです。
モニター解像度は、フルHDで1920×1080です。
リフレッシュレートは、最大280Hzです。
液晶パネルは、ノングレアのFast-IPSです。
応答速度は、1ms(GtoG)です。
LGの場合、Fast-IPSという言い方はしませんが、それに相当する応答速度を持つ自社のIPSパネルです。実際速いタイプので、今回はそのように記しました。
色空間は、DCI-P3 のカバー率は非公開です(sRGB 99%)
広色域タイプのIPSではないです。
HDRは、HDR400をクリアします。
チラツキ対策は、AMD FreeSync Premiumと、G-sync compatible双方に対応です。
搭載ビデオカードによりますが、AMD FreeSync Premiumに対応して、チラツキ以外に、カクツキに対策があるのが、ASUSとの違いです。
画質面補整機能は、ゲームモニターでおなじみな機能は網羅です。
DASモード、クロスヘア、暗部強調、FPSカウンターなどです。
一方、少し前のLG機は、黒挿入技術(1ms Motion Blur Reduction)がありました。
フレームとフレームの間に「真黒」なフレーム(常時消灯)を挿入することで、残像感の低減を目指す技術です。現行機では、モニター側の仕様でこれを行う機種の展開は、終わりました。
ただ、この技術は「選び方の基本」で書いた弊害がある点ほか、LGの場合(ASUS上位機と違い)FreeSyncと併用できないなどの制限があったのであまり使われなかったのかもしれません。
接続端子は、HDMI2.0が2系統とDisplayPortです。
この部分の仕様も、ASUSと同じです。
ディスプレイスタンドは、本機も、前後左右高さ回転に全て対応し、高機能です。
スピーカーは、内蔵しません。
音を重視したい場合、【PC用スピーカーの比較記事】で取りあげたような製品のうち、ゲーミング向けのものを選ぶのが良いでしょう。
保証期間は、3年です。
LGは、3年間のパネルの無輝点保証が付きます。常時消灯は未フォローですが、そもそも付くのは、LGとDELLだけなので、気になる方にはメリットです。
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以上、LG UltraGear 27GP750の紹介でした。
Fast-IPS相当のパネル仕様ほか、スタンドを含めて全体としてバランスが良い製品です。カクツキ対策もFree Sync Premium対応ならば及第点でしょう。
ただ、画像補正周りについては、例えば、FreeSyncと併用可能な黒挿入技術(ELMB sync)もつASUSほどの個性はないかなとは思います。
最終的な「おすすめ」は、記事の結論で改めて考えます。
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【24.5インチ】
【2023年発売】(在庫限り)
9・LG UltraGear 25GR75FG-B
¥82,879 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大360Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:G-SYNC
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: DP1.4a×1 HDMI 2.0 ×2
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
なお、本機の上位機として、25GR75FG-Bがありました。
ただ、生産完了で在庫限りです。
画面サイズは、ただし、24.5cmと少し小さめです。
リフレッシュレートは、最大360Hzとなります。
1・G-SYNC compatible
=専用プロセッサなし
2・G-SYNC
+専用プロセッサあり
3・G-SYNC Ultimate
+HDR 600対応
チラツキ対策は、本機はG-SYNCです。
画質補正も、したがってそちらの技術を利用します。
黒挿入技術となるULMB(NVIDIA Ultra Low Motion Blur)も利用可能です。
ただ、240Hz/144Hzでのリフレッシュレート時の利用で、G-SYNC(チラツキ対策)とフリッカーセーフが併用できない制限が付きます。
とはいえ、前も書いたように「場合分け」して使えるわけですし、無駄にはならないです。
スタンドは、本機も性能は良いです。
高さ11cm、チルト角度(上15° 下5°)、左右(60°)ですから不便はないです。
接続端子は、HDMI2.0が2系統とDisplayPort1.4です。
最大リフレッシュレートを使いたい場合、DP接続でないと対応できません。
あとの部分は、1つ上の機種と大きな違いはないです。
保証も3年ですし、しっかり、無輝点保証もあります。
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結論的にいえば、最大360Hz対応機は、代替の企業の高級機は、基本G-SYNCのプロセッサを利用する部分もあり、あまり性能差は付かないという印象です。
正直値段で決めても良いですが、世代として言えば、本機は、新しめでNVIDIA Reflex Latency Analyzerにも対応する世代ですので、360Hzを試してみたい場合、本機を選ぶのは問題ないでしょう。
1-3・アイオーデータのモニターの比較
続いて、日本のアイオーデータの製品です。
三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本のPC周辺機器メーカーです。
【2023年発売】
【24.5インチ】
(5年保証)
10・IODATA LCD-GC253U
¥44,280 楽天市場 (5/5執筆時)
(3年保証)Amazon限定
11・IODATA EX-GC253U
¥41,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル: TN ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:G-SYNC compatible
応答速度:0.4ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 5年
CD-GC253Uは、日本のIODATAのGigaCrystaシリーズに属するゲーミングモニターです。
EX-GC253Uも、保証が3年になるだけで、性能は同じです。
IODATAは、(もうだいぶ前ですが)2014年頃に三菱電機から液晶ディスプレイ事業を引き継ぎました。
その後、結構長いことゲーミングモニターにも力を入れてきたメーカーです。テレビのように、「充実する多機能リモコン」が付くのは当時からの伝統です。
モニター解像度は、フルHDで1920×1080です。
リフレッシュレートは、最大240Hzです。
一方、高リフレッシュレート機ですが、解像度は、フルHD画質なので、Display Portほか、HDMIでも対応できます。

液晶パネルは、TNです。
IPSパネルなどと比べ、視野角が狭く画質もイマイチな一方、応答速度が高めやすい性質があります。
ただ、最近は、IPS液晶などでも応答速度が速いものが安くなっているので、価格競争力という部分はやや弱くなっています。
チラツキ対策は、本機は、NVIDIA G-SYNC Compatible認定機です(Adaptive-Sync)。
HDRは、HDR10に対応です。
HDRは、輝度表現をアップさせる技術で、最近は多くのゲームでも採用されていますし、わりと重要です。
輝度は、400cd/uですが、HDR 400は表明せず、HDR10とします。
応答速度は、オーバードライブ時に0.4ms(G to G)です。
「画質を犠牲にした」際の数字ですが、TNパネルはパネル標準で4msなので、それでも速いです。
画質面での補整機能は、わりとユニークです。
「ゲーム」については、他社機のような黒挿入技術は未搭載です。
ただ、以下の2つの機能は注目に値します。
第1に、「スルーモード」です。
三菱時代からみられた技術ですが、画像処理の一部をスルーすることで、処理による遅延を防ぐ(約0.303ミリ秒)技術です。
数字的にも、遅延時間を確認できます。
液晶テレビの「ゲームモード」と似たような仕組みです。ただし、とくに動いていない部分の画質が劣化します。
なお、 FreeSync 利用時は、後述のスルーモードがONで固定です。
第2に、「バーストモード」です。
画質(とくに残像)は、完全に無視ですが、オーバードライブの「2段ブースト」がでできます。
なお、先述のオーバードライブ時の速度は、これをふまえた数字ではない(LV3)なので、もっと速いということです。
一方、「映像美」に関わる技術として「超解像技術」「エンハンストカラー」、コントラストを強化する「CREX」、ゲーム用の暗部強化技術として「Night Clear Vision」など、映像補整機能は、ゲーミングモニターのなかでも、相当充実します。
ある種、テレビに近いと言える仕様です。超解像技術については、「スルーモード」でも有効とのことです。
「目の優しさ」については、チラツキ防止のフリッカー対策はありますし、最低限の性能はあります。
ディスプレイスタンドは、多機能スタンドです。
調整幅は、高さ15cm、チルト角度(上20° 下5°)、左右(90°)と縦回転です。
結構、柔軟性はあります。
接続端子は、HDMIx2 DisplayPortx1という構成です。
付属ケーブルは、HDMI・DPケーブルがそれぞれ付属です。
保証期間は、通常モデルは、5年です。
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以上、アイオーデータのLCD-GC252UXBの紹介でした。
最大240Hzが欲しい上で、応答速度(低遅延)をとにかく重視したいならば、極限といえる機種の1つでしょう。
そもそもの応答速度が良いTNパネルですので、この部分は期待できます。
実用的かは全く保証しませんが、画質無視でとにかく「勝ちたい」ような目的で、「スルーモード」や「バーストモード」を利用してみたい場合に選択肢になります。
ただ、TNは、視野角が狭いため、友達とプレイするようなシーン、または、1人でも、モニターに対して、角度を付けて見る場合に、視認性が悪くなります。
その点では、本機のスタンドが活きますので、しっかり調整して使いましょう。
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なお、同社は、高リフレッシュレートのフルHD機を他にもだします。
順番にみておきます。
【23.8インチ】
【2024年発売】
(5年保証)
12・IODATA GigaCrysta LCD-GD242UDB
12・IODATA GigaCrysta LCD-GD242UDW
¥29,520 楽天市場 (5/5執筆時)
(3年保証)
13・IODATA GigaCrysta EX-GD242UDB
13・IODATA GigaCrysta EX-GD242UDW
¥29,520 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
13・IODATA GigaCrysta KH-GD242UDB
13・IODATA GigaCrysta KH-GD242UDW
¥29,980 楽天市場 (5/5執筆時)
スタンド:チルト
【2022年発売】
(3年保証)
14・IODATA GigaCrysta EX-LDGC241UDB
¥29,250 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
リフレッシュレート:最大240Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:350cd/u
パネル: ADSノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:G-SYNC compatible
応答速度:0.9ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 上記参照
第1に、 LCD-GD242UDBなどです。
23.8インチで、同じリフレッシュレートながら、パネルを変えた製品です。
複数ありますが、保証年数と、スタンド性能の違いです。また、2022年旧機のみ、2ポートのUSBハブも付きます。
液晶パネルは、ADSです。
IPSとADSは正確に言えば、中身の仕組みが少し異なりますが、表示傾向は同じです。
ADSは、中国大手のBOEが生産しています。
TVパネルや、一般用PCモニターなどで採用歴が長く、IPS系の生産では世界屈指の大企業の1つです。
ただし、ゲーミング用は、(格安製品だと)スペックがチグハグなものもあるので、数字をよく見る必要はあります。
本機の場合、輝度は350cd/uですが、色域(色空間)が非開示です。
おそらく、DCI-P3のカバー率で80%前後の広色域ではないパネルと思います。
ただ、高リフレッシュレートパネルに色域は(まあ)なくてもよいでしょう。
応答速度は、オーバードライブ(レベル3)時、最大0.9ms(GtoG)です。
パネルのネイティブの応答速度は、Fast-IPSと同じ5ms(GtoG)ですし、ADS版のFast-IPS(Fast-ADS)」のようなものでしょう。
他社と差をつけるため、1msより少し数字をよくしています。残像感(にじみ)が悪化するリスクはありますが、段階設定は可能です。「バーストモード」なども装備されます。
保証は、先述のように機種によって3年か5年です。
ただ、24年機は、1ヶ月のみですが、無輝点保証があります。
短いので、ソフトでしっかり確認する方以外、あまり意味がないですが。
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結論的にいえば、先ほどの機種はTNとしての利点(パネルの本質的な速さ)の部分で、個性的でした。
一方、ADSの場合その部分の利点がないので、他社のFast-IPSとの競争になります。 その部分でいえば、価格競争力に少し欠ける部分は感じます。
しかし「TV的な使い方」もする場合に、本機の画質補正の部分には「強み」はあると言えますが、HDR400の水準に満たない部分を含めて、弱点のほうがやや目立つ印象です。
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【2023年発売】
【27インチ】
(5年保証)
15・IODATA LCD-GD271UAX
¥49,681 楽天市場 (5/5執筆時)
(3年保証)Amazon限定
16・IODATA EX-GD271UAX
¥41,474 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル: Fast-IPS (AHVA) ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:G-SYNC compatible
応答速度:0.2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 5年
第2に、LCD-GD271UAXです。
こちらは、フルHDの27インチ機になります。
リフレッシュレートは、こちらも240Hzです。
やはり、リモコン付です。
パネルは、AHVA表記です。
これは、VAではなく、AUOが作っているIPS-AHVAのことです。
台湾系の企業だとそのままIPS表記で売っているかと思いますが、開示するのは良いことです。
AHVAは、AUOのパネル名(商標)です。
つまり、ゲーミング用以外の普通のパネルの場合も、AHVAです。
ただ、本機は、スペック面では、しっかり、応答速度が4倍速のFast-IPSです。ただ、広色域化はされてないので、映像美の部分では(悪くないにせよ)普通のIPSです。
応答速度は、最大0.2ms(GtoG)表記です。
ただ、条件が特殊(240Hz OD LV3、Clear AIM LV3設定時)なので、実際はFast-IPSと同じ1msと考えて比較するのが良いでしょう。
ネイティブで5msのパネルですし、値段相応に性能は良いです。
あとの部分は、若干スタンドの調整幅が変わる程度の違いです。
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【2023年発売】
【24.5インチ】
(5年保証)
17・IODATA LCD-GC251RXAB
¥70,933 楽天市場 (5/5執筆時)
(5年保証)Amazon限定
18・IODATA LCD-GC251RXAB/E
¥79,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
(5年保証:スタンドレス)
19・IODATA LCD-GC251RXAB/N
¥72,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大360Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u
パネル: Fast-IPS (AHVA) ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:AdaptiveSync
応答速度:0.2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
保証期間: 5年
第3に、LCD-GD271UAXです。24.5インチの小さめのゲーミング用です。
こちらも、流通ルートで型番が2系統ですが、保証年数を含めて同じとなります。
リフレッシュレートは、最大360Hzです。
チラツキ対策は、VESAのAdaptiveSyncです。
DPで接続するぶんには、メーカー問わず使えるでしょう。
パネルは、Fast-IPSです。
AUO製の360Hzのパネルでしょう。
輝度は400cd/u、色空間(色域)は、情報非開示です。
ただ、おそらくDCI-P3 81%ほどの普通のパネルでしょう。
応答速度は、0.2msです。
本機も、この速度がでる条件は厳しい(360Hz OD LV3、Clear AIM LV3設定時)です。
Fast-IPSの類でネイティブ5msのパネルなので、他社でいう1ms相当と考えて比べると良いでしょう。応答速度は、使用環境()
画質補正は、残像感軽減のための「黒挿入技術」が見られます。
Clear AIMという名前でで、360Hz時もONにできる仕様です。
同社の場合、黒フレームではなく「画面消灯」方式です。
ただ、AdaptiveSync・HDRと併用できない、120Hz未満は使えない、画面が暗くなるなどと、ASUS(上位機)などより制約は多めには思えます。
フリッカーセーフとの併用も不可です。
本機も、リモコンは付属します。
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結論的にいえば、360Hz機としては値段が多少安めに思えます。
チラツキ対策(Sync)は、若干弱めにみえる部分はあるにせよ、パネルはHDR400に対応ですし、バランスも良いようにみえます。
1-4・ソニーのモニターの比較
続いて、ソニーのゲーミングモニターです。
同社は、業務用以外にPC向けは作っていなかったのですが、2022年から新しく参入しました。
テレビもゲーム機もある会社なので、納得感があります。
【2022年発売】
【27インチ】
18・SONY INZONE M3
¥84,810 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大240Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/u(標準)
パネル:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:Adaptive-Sync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR 400
USB給電:
接続端子:HDMI2.1 DP USB-C
スタンド:チルト 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:2W×2
4K動画: HDCP2.2
保証期間: 1年
SONY INZONE M3 は、ソニーの4Kゲーミングモニターです。
モニターサイズは、27インチです。
リフレッシュレートは、最大240Hzです。
モニター解像度は、フルHDで1920×1080です。
このあたりの仕様は、他社機と同じです。
液晶パネルは、Fast-IPSです。
ただ、応答速度が1msと速いので、いわゆるFast-IPSに相当するパネルです。
LGやBOEも似たスペックのパネルがありますが、AUOの240Hzのパネルかと思います。
色域は、eRGBのカバー率のみの掲載で99%です。
DCI-P3カバー率は不明ですが、85%前後の通常水準になり、広色域ではないです。
HDRは、HDR400に対応です。
チラツキ対策は、Adaptive-Sync表記です。
この部分も「あっさり」です。
ただ、PS5ユーザーに向けた製品ですし、これで良いかと思います。
画質面での補整機能は、暗部強調(ブラックイコライザー)・フリッカー対策など基本的な機能は搭載です。
独自と言えるのは、ソニーのPS5と連動させる場合、オートHDRトーンマッピングが有効になる部分です。
輝度やコントラストに由来する部分の視認性は向上するでしょう。
そのほか、やはりPS5と連動させる場合ですが、自動で、ゲームとシネマモードを切り替えるコンテンツ連動画質モードに対応します。
ディスプレイスタンドは、イマイチです。
高さ(7cm)とチルト角度(上20°)と最低限な調整幅に止まります。
接続端子は、HDMI2.1・ DisplayPort 1.4という構成です。
加えて、USB-C端子もあります。
ただ、ノートPCに対する給電についての記載はなく非対応のようです。
保証期間は、1年です。
この部分については弱いです。
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以上、SONY INZONE M3の紹介でした。
他機でもPS5に対応を公式表明している機種は多いです。その点をふまえると、先述のリンク機能以外、独自性がないです。
とくに、モニターパネル部分は抜きんでた性能はないですので。
【4Kゲーミングモニターの比較】でみた上位機と比べてしまうと、あえてソニーが出す意味は、こちらについては、かなり薄かった気がします。
あえて言えば、ゲーム機と同じ会社である部分で、初心者の方がソニーのユーザーサポートに「相談しやすい」という部分はあるかもしれません。
次回に続く!
高リフレッシュレートモニターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、超高リフレッシュレートモニターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・高速ゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:BenQ〈台湾〉
2-2:DELL〈米国〉
2-3:ACER〈台湾〉
2-4:イイヤマ〈日本〉
3・高速ゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:JAPANNEXT〈日本〉
3-2:フィリップス〈欧州〉
3-3:レノボ・MSI ・TCL ほか
4・ゲーミングモニターの比較
=最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、BenQの残りの機種を見た後、DELLやAcerなどの製品を追加でみていきます。
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事(こちら)では、ゲーミングモニター記事全体の「結論」として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら