【今回レビューする製品】2025年 詳しく解説!ミラーレス一眼カメラ人気機種の性能の違いとおすすめ・選び方:富士フイルム編
【比較する製品型番】富士フイルム Xシリーズ FUJIFILM X-M5 X-M5-1545-B 13642955 X-M5-1545-S 13642954 X-T50 X-T50LK-1545-B X-T50LK-1545-S X-T50LK-1650-B X-T50-B X-T50-S X-S20 X-S20LK-1545 X-A7 X-A7LK-S X-A7LK-CA X-A5 X-T30LK-B X-T30LK-S ・FUJIFILM X-E5 FUJIFILM X-E5 XF23mmレンズキット FUJIFILM X-H2S ボディ FUJIFILM X-H2 X-T5 X-T5LK-1855-B X-T5LK-1855-S X-T5-B X-T5-S ほか
今回のお題
最新のミラーレス一眼カメラのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年6月現在、最新のミラーレスデジタル一眼カメラの比較の3回目記事です。
APS-C
1・ソニーのミラーレスの比較
2・ニコンのミラーレスの比較
3・キヤノンのミラーレスの比較
4・富士フイルムのミラーレスの比較
フォーサーズ
5・パナソニックのミラーレスの比較
6・オリンパスのミラーレス一比較
フルサイズ
7・フルサイズのミラーレスの比較
全体まとめ
8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】
今回の3回目記事では、富士フイルムの製品を紹介します。
同社もAPS-Cサイズの撮像素子を搭載するミラーレスですが、個性的なモデルを多く出します。
ただし、富士フイルム機でも、20万円以上となる中判ミラーレスは、今回の7回目の記事で、他社機と一緒にまとめています。
また、このブログでは、メーカー横断的な意味での、スペック面の「選び方の基本」は、まとめ記事(こちら)の冒頭に書いています。
あまり詳しくない方は、そちらを先にお読みいただけると、より分かりやすいかと思います。
画質の良さ ★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
セットレンズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、同社のミラーレスカメラを順番に比較していきます。
また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に「Atlasのおおすすめ機種」を選定していきます。
よろしくお願いします。
4・富士フイルムのミラーレス一眼の比較
というわけで、富士フイルムのミラーレスを見ていきます。
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なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。
【2024年発売】
【ボディ】
1・FUJIFILM X-M5 13642993【シルバー】
2・FUJIFILM X-M5 13642987【ブラック】
¥137,559 楽天市場 (6/23執筆時)
【XC15-45mmレンズキット】
3・FUJIFILM X-M5-1545-B 13642955 【シルバー】
4・FUJIFILM X-M5-1545-S 13642994 【ブラック】
¥162,999 楽天市場 (6/23執筆時)
撮像素子:APS-C
画素数:2610万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:なし
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:8コマ/秒
動画性能: 6.2K (30p)
モニター:タッチパネル(104万)
大きさ:111.9×66.6×38mm
重さ:355グラム
X-M5 は、富士フイルムのミラーレス一眼の軽量の入門機です。
従来のX-A7の後継機的な位置で、同社のミラーレス現行機では最も安いラインです。
重さは、355gです。
キヤノン機ほどではないですが、APS-C機としては十分に小型・軽量です。
撮像素子(CMOSセンサー)は、APSーC型です。
ちなみに「撮像素子」とは、「画質の決め手」になるという点でカメラで最も重要なパーツです。これは、純粋に、大きければ大きいほど、高画質です。
撮像素子が小さいものでは、高画質を得られませんが、APSーC型ならば文句ないです。
画素数は、2610万画素です。
21年登場で、従来上位機のみ搭載だった裏面照射型の新型センサー(X-Trans CMOS 4)を採用です。
当たり前ですが、解像度が高いと写真の解像感がでます。
しかし、無理にあげるとノイズ処理力が落ち、最大のISO感度も低くなります。
常用ISO感度は、その点で言えば、ISO 160-12800です。
悪くはないですが、暗い場所が得意とも言いにくい水準ではあります。
HDR合成は、ただ、自動合成対応です。
3枚の写真を撮っての合成になります。
画質的に面白い部分は、フイルムメーカーのノウハウを生かして、同社の銀塩フィルム構成に近い形で、画質(色)を変更できる機能です(フィルムシュミレーションモード)。
全20種類でそれぞれ個性があります。他社にも類似のフィルタはありますが、同社しかできないコンセプトであり、面白みがあります。ダイヤル設定も可能です。
オートフォーカスは、本機は、像面位相差AFとコントラスト式AFを併用する、ハイブリッドAFです。同社は「インテリジェントハイブリッドAF」と呼びます。
なお、オートフォーカスは、性能が良いほど、ピント合わせが高精度・高速となり、動く被写体への強さが増します。ソニーも採用していましたが、現状では優秀な方式です。
測距点は、多いほど合焦に有利ですが、最大で425点あり、性能は期待できそうです。
顔検出機能は、顔のほか、(より細かい)人間の瞳を検出して自動的にフォーカスする瞳AFが搭載されます。左右の瞳も検出(優先設定)もできます。瞳水準の追尾も対応ですので「現代的」です。
このほか、動物(瞳対応)ほか、鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローンの被写体認識も対応とします。
他社機でも繰り返し書いているように、2022年以後に出た機種だと、ビッグデータによるAI深層学習の成果で、被写体識別の部分が高度化しています。旧世代機との大きな違いです。
そのほか、新エンジン由来の新アルゴ(AF予測アルゴリズム)の採用で、この部分は従来機より伸びているとされます。
暗い場所での利用は、(測光範囲)が-5EVと十分で、低輝度AFも採用です。
連写は、8コマ/秒です(Jpegで173枚まで)。
追尾AFの制限なしでの速度です。
電子シャッターを利用する場合、画質劣化なしで最大20コマ/秒です。
なお、今回は追尾AF時でのコマ数で比べています。同社は、フォーカスモードで速度が変わるという註記があり、追尾AF時の速度は別にしていないため、他社と単純に比較できない(少し遅い)かもしれません。
オート撮影モードは、搭載です。
状況を解析して、自動で最適化されます。初心者向きな設計です。
「シャッターを押すだけ」でもそこそこきれい、という機種です。
液晶モニターは、自在に動くバリアングル構造を採用し「セルフポートレート」に対応します。
3インチで104万画素のタッチパネルになります。
セルフィをしたい場合、形状的にはグリップが合った方が便利でしょう。
ファインダーは、未付属です。
動画撮影は、最大で6.2K/30P動画に対応できます。
もちろん、4K/60Pも、フルHDでの120P撮影も対応です。
60フレームの4Kが撮れる機種は、APS-Cクラスでも近年は増えてきました。
手ぶれ補正は、動画の場合電子補正(DIS)のみです。
手持ちの際の大ブレは対策がありますが、ジャイロを利用した5軸補正はないです。
そこまで強調できない感じではあります。
ただ、動画用の美肌モード、商品撮影モード、背景ボケモードなど、楽しんで使える動画機能は多く、これで十分という方は多いでしょう。
1・XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
レンズキットは、こちらの標準レンズになります。
15-45mmは、3.3倍ズームの標準的な中望遠レンズです。
最初に1本揃えるには相応しいものです。
35mm換算値で23-69mmとなります。割と広角側に広めですし、旅行にもスナップ撮影にも便適です。
パワーズーム(PZ)なので、動画を含めて、しなやかに動きます。
重さは、135gです。
本体と合わせても490gに収まります。
手ブレ補正は、本機はイマイチです。
一般的なレンズ内蔵式の2軸式です。
補整段数も、非公開です。
先述のように、動画利用時の電子式手ぶれ補正は、大ブレ補正のみの電子式なので、そちらも弱いです。
ネットワーク機能は、Wi-Fi 4とBluetooth 5.2 LEに両対応です。
富士フイルムの場合は、低消費電力のBluetoothLEが常駐し、Wi-Fiに接続したときに元画像を予約転送させる仕組みをとっています。
また、スマホ位置情報の取得(A-GPS)も可能です。
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以上、富士フイルムのX-M5 の紹介でした。
軽さとコンパクトさが売りの機種ですが、撮影部分もなかなかのスペックです。
撮像素子は大型のAPS-Cを採用した上で、フォーカス・被写体識別・連写などの性能も、小型機では評価できる機種です。
その上で、フィルムエフェクトを含めて、気軽に楽しめそうな仕様であり、初めて、ミラーレスを買われる方には、おすすめできる機種の1つです。
重さの関係で、ファインダーこそないですが、可動式の液晶パネルまでは省略せず、実用性を担保している部分も評価できます。
一方、ISO感度の部分で(多少ですが)夜間撮影に弱そうな点と、動画と写真の手ぶれ補正の部分では、若干の物足りなさはあります。
ただ、動画は、諸モードが充実し、6.2K対応など撮像素子を活かした部分でのスペックは良いので、固定しての商品撮影などや、持ち歩く部分でもジンバルなどで工夫すれば、問題ないでしょう。
【2025年8月発売予定】(型番・価格未定)
【FUJIFILM X-E5 XF23mmレンズキット】
5・FUJIFILM X-E5 シルバー
6・FUJIFILM X-E5 ブラック
¥(264,000) Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ボディのみ】
7・FUJIFILM X-E5 シルバー
8・FUJIFILM X-E5 ブラック
¥(236,000) Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:APS-C
画素数:画素数:4020万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:8コマ/秒
動画:6.2K(30P)
モニター:タッチパネル(162万)
大きさ:124.9×72.9×39.1mm
重さ:445グラム
X-E5は、富士フイルムの軽めの中級機です。
1つ上でみた製品の直接の上位モデルと言えます。
なお、発売前で市場価格が不定です。アメリカでの価格を換算して書きましたが、もうすこし安くなるかもしれません(補足予定)
2021年発売のX-E4の後継機です。
エンジン・センサーの変更で上位機と並ぶ4020万画素に伸びた上で、従来はもう1グレード上からだった「ボディ内手ブレ補正」に新対応しました。
動画も6.2Kに対応しましたし、USB-C PD対応で給電利用もできるよな改良があります。
そのほか、エンジンが(下位機種と同じ)X-Processor 5に今回更新された関係で、先述のIAによる被写体認識に対応したのが目立ちます。
ただ、重さは増量(364→445g)したので、軽量ラインとはみなせなくはなっています。この部分では、シリーズの位置づけは、旧機とは変わった感じはあります。
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結論的にいえば、すでに旧機の新品在庫は(ほぼ)ないですし、仕様差も大きいので新機種をおすすめします。
以下では、新機種をベースに説明していきます。
重さは、445gです。
サイズを含めて、1つ上でみた、下位機より1回り大きいです。
次に見る上位機と重さはほぼ変わらないですが、シルエットとしては、ペンタ部がないフラットトップ形状であり、このあたりはカジュアルです。
撮像素子(CMOSセンサー)は、下位機と同じく、APSーC型です。
画素数は、一方、4020万画素です。
富士通が、2022年ごろ採用した第5世代の高性能センサー(X-Tran CMOS 5 HR)です。
上位機(T5)に先行採用されていたのが、25年にこちらに降りてきました。
センサーは、ローパスレスになります。
この場合、通常よりも、画像がクリアになります。最近は、エンジンの改良でモアレの問題がなくなってきたので、各社ともローパスフィルタを外してしまう企業が多いです。
当たり前ですが、解像度が高いと写真の解像感がでます。
しかし、無理にあげるとノイズ処理力が落ち、最大のISO感度も低くなります。
常用ISO感度は、その点で言えば、ISO 125-12800です。
上位機同様、常用感度がISO125となり、従来より(ISO160)より広くなっています。
最大方向の拡張時は、ISO51200までですが、非常時用でしょう。
新エンジンのノイズ処理の部分もあり暗い場所に「不得意」ではないですが、キャノン・SONYほか、より強い他社機はあると言えます(特にjpeg時)。
低感度側もjpegだとISO125からですが、RAWネイティブだとISO 200からですし、(カギカッコ付き)「常用感度」です。
例えば、キャノン機(常用ISO 100〜)とくらべて、やや弱いです。
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結論的にいえば、同じセンサー(X-Tran CMOS 5 HR)を使用する上位肝ですが、条件の悪い場所の撮影を「売り」にしているとまでは言えないです。
もちろん、他に良いところがあるので、総合的に問題はないです。
HDR合成は、ただ、自動合成対応です。
3枚の写真を撮っての合成になります。
画質的に面白い部分は、フイルムメーカーのノウハウを生かして、同社の銀塩フィルム構成に近い形で、画質(色)を変更できる機能です(フィルムシュミレーションモード)。
全20種類でそれぞれ個性があります。他社にも類似のフィルタはありますが、同社しかできないコンセプトであり、面白みがあります。ダイヤル設定も可能です。
オートフォーカスは、本機は、像面位相差AFとコントラスト式AFを併用する、ハイブリッドAFです。同社は「インテリジェントハイブリッドAF」と呼びます。
なお、オートフォーカスは、性能が良いほど、ピント合わせが高精度・高速となり、動く被写体への強さが増します。ソニーも採用していましたが、現状では優秀な方式です。
測距点は、多いほど合焦に有利ですが、最大で425点あり、性能は期待できそうです。
顔検出機能は、エンジンが、X-Processor 5ですので、下位機種と仕様は同じです。
動物‧鳥‧車‧バイク‧自転車ほか、AIを利用した被写体認識も対応です。
暗い場所での利用は、本機も(測光範囲)が最大-5EVです。
ただ、低輝度AF利用時で、位相差で最大-7EVにできます。コントラスト式でも-4EVです。
先述のように、ISO感度がさほど高い機種ではないですが、AFについては(高級機として)しっかり調整していそうです。
液晶モニターは、形状変わり、タッチパネル式のチルト液晶を装備します。
可動域も広いですが、バリアングルではないです。
ファインダーは、先述のように装備です。0.39型の236万ドットの有機ELです。
ただ、倍率は0.62倍/50mmで少し弱いです。
動画撮影は、60フレーム/秒の4K動画に対応します。最大で6.2K/30Pです。
フルHDならば、120Pも対応できます。
ここは、エンジン由来の部分なので、入門機と同じです。
動画向けの手ぶれ補正は電子式のみです。
USB-C PDによる給電利用など、動画部分の使い勝手はこの世代で伸びましたが、手持ちでの撮影は、そこまで重視してはいません。
1・FUJIFILM XF23mmF2.8 R WR
レンズキットは、単品では25年12月と遅れての発売のこちらです。
6群8枚の非球面レンズで、F2.8の単焦点です。35mm換算だと35mmです。
重さは90gです。
先述のように、本体が新機種で重くなったのに合わせて、セットレンズで調整した感じです。
手ブレ補正は、ボディ内蔵の5軸補正です。
標準レンズ使用時で、最大7.0段分(周辺6段)いう数字を出します。
先述のように、このクラスだと、25年機からの搭載です。ネットワーク機能は、Wi-Fi 5とBluetooth 4.2 LEに両対応です。
同社は、低消費電力のBluetoothLEが常駐し、Wi-Fiに接続したときに元画像を予約転送させる仕組みです。
スマホ位置情報の取得(A-GPS)も可能です。
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以上、富士フイルムのX-E5の紹介でした。
従来機より重さは増えたものの、外観はさほど変わらず、従来弱かった、手ぶれと動画性能にメスが入って良い機種になりました。
現状で、センサー、AF回りは次に見るX-Tとあまり大きな差がなくなっていますし、値段にもよりますが、フラットトップ形状の本機が気に入ったならば、選んで良いかと思います。
【2024年発売】
【XC15-45mmレンズキット】LK-1545-S
9・FUJIFILM X-T50 X-T50LK-1545-B
10・FUJIFILM X-T50 X-T50LK-1545-S
¥237,378 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【XF16-50mmレンズキット】
11・FUJIFILM X-T5 X-T50LK-1650-B
¥296,800 楽天市場 (6/23執筆時)
【ボディのみ】
12・FUJIFILM X-T50 X-T50-B
13・FUJIFILM X-T50 X-T50-S
¥212,062 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:APS-C
画素数:4020万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:8コマ/秒
モニター:タッチパネル(184万)
動画性能: 6.2K (30p)
大きさ:123.8×84×48.8mm
重さ:438グラム
X-T50 は、富士フイルムのミラーレス一眼の中級機です。
重さは、483gです。
目安と言える400gを越えてきます。
ただ、サブダイヤルが充実する中級機としては及第点の水準です。
撮像素子は、APS-Cサイズでです。
画素数は、本機も、4020万画素です。
1つ上でみた下位機と同様、5世代の高性能センサー(X-Tran CMOS 5 HR)です。
後ほどみる上位機(T5)に先行採用されていたのが、24年にこちらに降りてきた形です。
富士フイルムは、しっかり上位仕様を下位機に(しだいに)降ろしていく循環が今でもできている部分は、評価できます。
常用ISO感度は、本機もオート時を含めて、ISO125〜12800です。
HDR機能は、本機もあります。
フォーカス性能は、本機もハイブリッド式です。
測距点は最大で425点と同じです。
顔検出機能を含めて、こうした部分は、酢でミニ多下位機と同じ新しい世代のエンジン(X-Processor 5)ですので、仕様差はあまりないです。
もちろん、優秀といえます。
なお、やや観点は変わりますが、肌の自動レタッチ処理(スムーススキンエフェクト)は本機からの対応です。
連写は、メカシャッターで8コマ/秒です。
電子シャッター時は、クロップなしで20コマ/秒です。
電子シャッターは、特有の問題(歪み/輝度のムラ)がありますし、今回は(基本)メカシャッターで比べています。
暗い場所での利用は、-5EVです。
オート撮影モードは、基本的なものは搭載です。
家族など慣れない方も使う場合も、人物・風景・夜景などを勝手に選ぶモードがあります(SR AUTO)
液晶モニターは、チルト式です。
ただし、可動範囲はアングルを変える程度なので、裏返しての「セルフポートレート」には対応しません。
ファインダーは、約236万ドットの有機ELファインダーを装備します。
0.39型で視野率100%・倍率0.62倍ですので、下位機種と同じ水準です。
動画撮影は、本機も、60フレーム/秒の4K動画に対応します。最大で6.2K/30Pです。
フルHDならば、120Pも対応できます。
ここは、エンジン由来の部分なので、入門機と同じです。
一方、手ぶれは引き続き電子式のみです。
冷却ファン FAN-001
¥24,636 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
ただ、同社の冷却ファンは、取りつけ構造の関係で、このグレードからの対応です。4K動画のなどの熱による撮影中断のリスクは軽減できます。
1・FUJINON XF18-55mm F2.8-4 R OIS
2・FUJINON XF16-50mm F2.8-4.8 R LM WR
レンズキットは、2種類です。
いずれも標準レンズです。
XF18-55mmは、3倍ズームで、310gです。
昔からある同社の標準モデルです。
XF16-50mmは、24年登場の新レンズです(上写真)。
若干、広角よりの3.1倍ズームで、重さは240gと軽めです。
その上で、マクロ撮影時、広角側30cm・望遠側40cmまで寄れる仕様(35mm換算で0.5倍のハーフマクロ)であることが示されます。
今どきのミラーレスの使い方に合う、良い標準レンズでしょう。もう少し軽いと良いですが。
手ブレ補正は、本機も、ボディ内蔵の5軸補正です。
標準レンズ使用時で、最大7.0段分という数字を出します。
ネットワーク機能は、Wi-Fi5とBluetooth 4.2 LEを搭載し、スマホなどに転送することができます。
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以上、富士フイルムのX-T50の紹介でした。
現状で言えば、下位機(X-E5)との差は、グリップを含む外観と、冷却ファンに対応するほどの違いなので、ペンタ部がある形状が好みならばこちらを選べば良いでしょう。
一方、他社の同級機と比べる場合、ボディ20万円前後の中級機として言えば、大きな撮像素子や、ハイブリッドAF、明るいセットレンズ・4K/60P動画対応など、性能のバランスの良い機種です。
夜間対応力は他社にもっと良い仕様の機種はあるにせよ、悪くないです。その上で、設計が新しいので、最近進化著しい)被写体認識の部分も、しっかりした性能に見えます。
スペック面でしっかりした数字の場合が多い富士フイルムらしい製品に思います。バランスの良い高級機を探している方は、買って後悔しないでしょう。
【2022年発売】
【XF18-55mmレンズキット】
14・FUJIFILM X-T5 X-T5LK-1855-B
15・FUJIFILM X-T5 X-T5LK-1855-S
¥329,900 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【XF16-50mmレンズキット】(24年追加)
16・FUJIFILM X-T5 X-T5LK-1650-B
17・FUJIFILM X-T5 X-T5LK-1650-S
¥315,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ボディーのみ】(中古価格)
18・FUJIFILM X-T5 X-T5-B
19・FUJIFILM X-T5 X-T5-S
¥158,500 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:APS-C
画素数:4020万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(369万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:15コマ/秒
動画性能: 6.2K (30p)
モニター:3型タッチパネル(184万)
大きさ:129.5×91.0×63.8mm
重さ:557グラム
X-T5も、富士フイルムのAPS-Cミラーレス一眼の上位機です。
1つ上のX-T50と同じX-Tシリーズの製品で、そのなかでは最上位機になります。
2022年機ですが、エンジン(X-Trans CMOS 5 HRセンサー)、エンジン(X-Processor 5)は、同社の第5世代で、X-T50と比べて陳腐化した部分はないです。
4020万画素のセンサーで、ディープラーニングを用いた「AI分析」にすでに対応する世代です。
撮像素子は、APS-Cです。
画素数は、4020万画素です。
第5世代のセンサー(X-Trans CMOS 5 HR)であり、下位機種と変わりません。
仕様はむろん共通なので、こちらもローパスレスになります。
常用ISO感度は、オート時にISO12800です。
この部分も、下位機と仕様は同じです。
重さは、557グラムです。
軽くはないです。
重量が増している大きな理由は、本体に、防塵・防滴性能を付与したことが大きいと言えます。ここは、下位機との違いです。
フォーカス性能は、X-T50とと大きく変わりません。
ハイブリッド式AFの測距点425点です。
顔検出機能・被写体検出機能も、ここまでみた新しいエンジン(X-Processor 5)を搭載した製品と同じです。
繰り返せば、トラッキングAFなどにしっかり対応しつつ、動物(鳥・犬・ネコ・昆虫)と乗り物(自動車・バイク・自転車・飛行機・電車・ドローン)の区別もできます。
AI世代にふさわしい性能です。この部分にとことん「こだわる」ソニーを除けば、上位と言えます。
暗い場所での利用は、(測光範囲)が-5EVです。
平均以上の数字ですが、従来機よりは低めで、低照度AFの記載はないです。
連写は、一方、メカシャッター時で、15コマ/秒です。
電子シャッター時は同じで、クロップなしで20コマです。
なお、同社は、フォーカスモードで速度が変わるという註記があります。
追尾AF時の速度は別に記載していないため、他社と単純に比較できない(実際は少し遅い)かもしれません。この点は、ご了承下さい。
液晶モニターは、3型のタッチパネルです。
解像度は184万ドットなので多少良いです。チルト式ですので、多少ですが、角度は変わります。
ファインダーは、約369万ドットの有機ELファインダーを装備します。
倍率0.8倍(視野率100%)の0.5型ですので、クラス相応に良いものです。
動画撮影は、本機も、最大で6.2K/30Pです。
手ぶれ補正を含めて下位機と変わりません。
ネットワーク機能は、Wi-Fiと、Bluetooth LEという構成です。
1・FUJINON XF18-55mm F2.8-4 R OIS
2・FUJINON XF16-50mm F2.8-4.8 R LM WR
レンズキットは、2種類です。いずれも、下位機でみたものです。
XF18-55mmは、3倍ズームで、310gです。
XF16-50mmは、広角よりの3.1倍ズームで、重さは240gと軽めです。
その上で、マクロ撮影時、広角側30cm・望遠側40cmまで寄れる仕様(35mm換算で0.5倍のハーフマクロ)です。
個人的には、後者の方が、常用のレンズとしては使いやすい用に見えます。
手ぶれ補正は、ボディ内5軸補正に対応します。
レンズにより異なるものの、18本の対応レンズで6.5段分の補正となります(XF35mmF1.4 Rは7段)。
一方、本機は、手ぶれ補正を利用しつつ、ピクセルシフトをなし、1億6千万画素相当の画像を再現する、ピクセルシフトマルチショットに対応します。
他社にもありましたが、富士通の場合、下位機種にはないので、この部分もワンポイントです。
ーーー
以上、富士フイルムの X-T5の紹介でした。
X-T50に対して、防塵防滴性を高めた上で、ピクセルシフトマルチショットなど、フィールドで利用する場合、面白い機能性を加えてえると言えます。
大きめのセンターファインダーで、使い勝手も良さそうです。
動画については、スペック以外の部分であまり工夫はない印象ですが、それ以外は問題ない上級機に思えました。
ただ、現状で、下位機種とそこまで画質回りの機能性の差はないです。
バッテリー量を含めて、そこまで「タフ」に使う必要がないならば、重さの部分を含めて、下位機で良いかと思います。
逆にその部分が重要ならば、本機を選ぶと良いでしょう。
【2022年発売】
【ボディーのみ】
20・FUJIFILM X-H2S ボディ
¥320,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:APS-C
画素数:2616万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(576万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:15コマ/秒
動画性能 4K (120p) ※クロップ要
モニター:タッチパネル(162万)
大きさ:136.3×92.9×84.6mm
重さ:660グラム
X-H2Sは、富士フイルムのミラーレス一眼のAPS-Cの現行機では、2つあるフラッグシップ機の1つです。
本機も、防塵性・防滴・耐低温など、配慮のあるタフネス機です。
撮像素子は、APS-Cです。
画素数も、2616万画素です。
エンジンは、本機も第5世代ですが、下位機までが採用していたX-Trans CMOS 5 HRではなく、 X-Trans CMOS 5 HSになります。
画素数をそこまで追っていない構成で、暗い場所での撮影や、連写の部分の性能を重視した構成です。
HR(High Resolution)に対して、HS(High Speed)という意味です。
常用ISO感度は、ISO 160-12800です。
高くはないです。
ただ、RAW常用感度が(実質は)ISO200だった下位機と違って、こちらはISO160なので、実質的には、低輝度状況の対応力は、より高いです。
先述のように、そこを狙ってセンサーを替えている感じです。
画像エンジンは、本機も、新しいX-Processor 5です。
最上位機も、こちらの部分も更新され、機能がより豊富になりました。
機能性は、今だと、後発の下位機も同じエンジンなので、下位機とあまり変わりません。
HDR機能は、対応です。
重さは、660グラムです。
数字だけで言えば、結構重いのですが、以下で書くような、ハイスペック動画・高速連写対応機として言えば、結構、軽いなという印象があります。
実際、フォーサーズ機を除いて言えば、この性能を持つ機種では、最軽量かなと思います。
このレベルのカメラを使う方の撮影環境だと、レンズや周辺機器の重さもあるので、「さして変わらない」という見解もありえます。ただ、本体の軽さを軽視して選ぶと、結局、最終的な荷物も「重くなりがち」のも確かだと思います。
フォーカス性能は、本機もハイブリッド式AFの測距点425点です。
スペック的に言えば下位機種と変わりません。
顔検出機能は、本機も追随時にも瞳AFに対応です。
動物(鳥・犬・ネコ)と乗り物(自動車・バイク・飛行機・電車)の検出に対応しますし、先ほどみた機種と同じです。
暗い場所での利用は、(測光範囲)が-5EVです。
連写は、メカシャッター時で、15コマ/秒です。
この部分は、下位機種と変わりません。
ただ、電子シャッター時、ブラックアウトフリーで40コマ/秒です。
この状態で、AF/AE追従も可能であり、新エンジンと新センサーの性能をフルに活かします。
液晶モニターは、3インチサイズです。
162万ドットですが、バリアングルなので、撮影時の稼働性は(チルト式の)下位機より良いです。
ファインダーは、0.5型です。
サイズは下位機と同じですが、576万ドットの、0.8倍ですので、かなり性能は良いです。
フレームレートも120p/秒ですし、フジはこの部分はかなりこだわっています。
動画撮影は、本機も、6.2K/30pの4K動画に対応します。
また、約33%のクロップになりますが、4K/120Pのハイスピード動画(スローモーション)にも対応です。
廃熱で記録時間に影響が出るので、先述の別売ファン(FAN-001)も使えます。
既存の機種に比べて廃熱構造を改良してある点で、(ソニーやパナソニックと違いそれ専用機とは言いませんが)動画撮影のニーズに合致させた機種です。
レンズキットは、現状で展開はありません。
手ぶれ補正は、下位機種同様にボディ内5軸補正に対応します。
補正力は対応レンズで最大7段分の補正との記載なので、下位機種より伸びています。
同じく5軸なのですが、エンジンと機構の改良での実現となります。
ネットワーク機能は、本機も、Wi-FiとBluetoothを装備します。
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以上、富士フイルムの X-H2Sの紹介でした。
パワフルなエンジンとセンサーを最大に活かした、富士フイルムらしい力強いスペックの機種です。
下位機と比べて、低輝度利用時の使い勝手と、連写部分の性能が伸びています。
動画でも4K/120P対応など、性能が伸びています。
こうした点で、下位機と比べると「解像感」より、「信頼性」重視したい「プロ向けのミドルクラス」といえそうです。
重さも意外と軽いのでその部分も評価できます。
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【2022年発売】
【ボディーのみ】
21・FUJIFILM X-H2 ボディ
¥252,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【XF16-80mmレンズキット】
22・FUJIFILM X-H2 レンズキット
¥317,480 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:APS-C
画素数:4020万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(576万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:15コマ/秒
動画性能 8K (30p)/ 4K(60P)
モニター:タッチパネル(162万)
大きさ:136.3×92.9×84.6mm
重さ:660グラム
なお、 X-H2Sと共に「ダブルフラッグシップ機」として肩を並べるのが、 X-H2です。
こちらの方が少し後から出ましたが、カタログの掲載順でいえば「下位機種扱い」のようで、価格も少し安いです。
仕様は、本体サイズや重さを含めて変わりません。
ただ、 X-H2Sとは、センサーを換えており、こちらは、下位機種と同じ4020万画素の新型APS-Cセンサー(X-Trans CMOS 5HS)を採用します。
したがって、先ほど書いた理由から、暗い場所での撮影と連写部分は、下位機種同様にやや弱いセンサーになります。
動画も、したががって、4K/120Pには非対応です。
その代わりに、X-H2Sでは対応しない8K/30Pに対応する部分に違いが見られると言えます。
この部分は、6.2K/30Pまでだった同じセンサーのX-T50に比べても良いです。
写真処理の部分では、最上位機では、こちらだけ先述の「ピクセルシフトマルチショット」に対応します。
動画も、8K画像から4K画像を合成生成する「4K HQモード」を載せています。
XF16-80mmF4 R OIS WR
¥102,600 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
レンズキットは、XF16-80mmレンズキットが展開です。
F4 ALLの「5倍ズーム」で、440gとなります。
一方、4000万画素の解像性を「画面全体」で楽しめるレンズは、過去全てのレンズというわけではないので、富士フイルムのサイトは確認してみてください。
Atlasが見たとき、同社の40MP推奨レンズの表に、セットレンズが推奨レンズに入っていなかったのですが、(さすがに)これはどちらかの間違いかなと思います。
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結論的にいえば、両者は用途性の違いで、X-H2Sは、高速に動く被写体への対応度を優先したモデル、X-H2は、特に静止画・動画において解像感の高い撮影を優先したモデルと言えます。
一方、こちらの場合、センサー・エンジンとも、下位機種で同じ構成が選べる点で、 X-H2Sとは、やや位置づけが変わります。
その点をふまえると、8K動画、あるいは、高性能ファインダや、連写の部分について、そこまでの機能性が不要ならば、X-T50で十分でしょう。
そちらでも、防塵防滴性を含めたフィールド性能は高いので。
【2023年発売】
【XC15-45mmレンズキット】
23・FUJIFILM X-S20 X-S20LK-1545
¥219,562 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ボディのみ】
24・FUJIFILM ミラーレス一眼 X-S20
¥197,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:APS-C
画素数:2610万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写速度:8コマ/秒
モニター:3型タッチパネル(184万)
動画性能: 6.2K (30p)
大きさ:127.7×85.1×65.4mm
重さ:491グラム
X-S20は、富士フイルムのミラーレス一眼の上位機です。
ここまで見てきた、X-Tシリーズなどとは別系統となるX-Sシリーズの製品です。
大きなグリップと、大容量バッテリーの搭載が魅力な機種です。他社にもありますが、主に動画撮影目的に特化して売り出している機種とも言えます。
重さは、465gです。
本機の旧機種より少し増えました。
主にバッテリー量を増やしたためです。エコモードで約800枚で、従来の2倍のスタミナとされます。
もともと大きめのグリップのシリーズでしたし、マイナス面の印象はないですが、重いといえば重いです。
撮像素子は、APS-Cサイズですが、画素数は、2610万画素です。
2023年登場ですが、こちらは第5世代の新型CMOSが不採用でした。
常用ISO感度は、オート時を含めて、ISO160〜12800です。
拡張時は、ISO51200までです。
HDR機能は、対応です。
スマホでお馴染みの、暗部・逆光補正機能です。あって損はないです。
フォーカス性能は、ハイブリッドAFです(測距点425点)。
顔検出機能・被写体認識は、上でみたX-T50とほぼ変わりません。
同水準のトラッキングAFもできますし、動物(鳥・犬・ネコ)と乗り物(自動車・バイク・自転車・飛行機・電車)の検出に対応します。
先述のように、センサー(撮像素子)は旧型ですが、画像エンジンは新世代(X-Processor 5)なので、それに由来する部分は変わりません。
暗い場所での利用は、-7EVでもAFが働く仕様です(位相差AF)。
酷な状況でも取り回しやすいでしょう。
連写は、電子シャッター時については20コマ/秒で、メカシャッター時は8コマ/秒です。
このあたりの仕様も、下位機と同じです。
電子シャッタークロップさせて、30コマ/秒ですが、今回この部分は比較していません。
オート撮影モードは、搭載です。
他社機のように、シーンの自動選択ができます。
また、富士フイルムの独自性として、デジタル化前のフイルムの色合いを再現できる「フィルムシュミレーション」機能がありますが、このオートモードとも併用可能です。
ただ、ダイヤルをオートに合わせるだけでも、「Auto被写体検出機能」で自動的に被写体を追尾できます。先述のAI技術を利用し、被写体を高精度に自動追尾することができるような結果です。
三脚グリップ TG-BT1
¥25,891 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
液晶モニターは、3インチです。
解像度は184万ドットと高めです。また、稼働性の部分では、タッチパネル式のバリアングル液晶を採用します。
180度対応ですので、シューティンググリップを利用した撮影にも向くでしょう。
純正のグリップも用意されます。
ファインダーは、約236万ドットの有機ELファインダーを装備します。
ただ、小型の0.39型で、倍率はの0.62倍/50mmです。
動画撮影は、こちらも、最大で6.2K/30Pです。
動画用の電子補正(DIS)も別に付属です。
そのほか、VLOG撮影向けの専用モードとして、「商品撮影モード」「背景ボケモード」にワンタップで替える機能が付属しました。
このブログだと【VLOG撮影向きカメラの比較記事】という別記事があります。重さなどを含め、完全にそれ専用の設計ではないにせよ、その用途でも使えるように配慮があります。
一方、高解像度動画の撮影の場合、メモリーやバッテリー量ほか、本体の温度上昇による停止がむしろ問題です。他社のVLOG向きの機種はだいたい目安時間を示しますが、本機は単独利用時については、目安時間の表示もないです。
冷却ファン FAN-001
¥24,636 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
この部分では、先述のように、同社の場合、オプションで冷却ファンがあります。
モニターをバリアングル状態にしておいて、そのスロットに付ける形式です。
これを利用する場合、6.2K/30P・最大約78分と相当実用的な数字を示します。
グリップ他、問題はファン自体の重さ(140g)も換算される部分でしょう。先述のように、本機のバッテリー量をこの世代で増やしたのは、ファン回転にとられる電力ロスも加味したからかもしれません。
1・FUJINON XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
レンズキットは、下位機種と同じ中望遠のレンズが初期展開です。
135gと軽量な3.3倍ズームです。
また、動画向き機種という部分で、補足すれば、本機はパワーズーム(PZ)ですので、特に動画だと、画角操作がスムーズにできるレンズです。
手ブレ補正は、下位機同様、ボディ内の5軸補正です。
ネットワーク機能は、Wi-Fi 5とBluetooth 4.2 LEを搭載します。
スマホなどにデータを簡単に転送することができます。
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以上、富士フイルムの X-S20の紹介でした。
あとから登場した下位機のT-50がスペック面でかなり良いので、若干「浮いた」感じがする構成です。静止画(写真用)としては低輝度対応(-7.0EV)が目立つ程度ですので。
その点で言えば、動画用に考えている方にのみ向く製品です。他社機との比較は必要ですが、富士フイルムだけで言えば、形状面や、4K撮影時の持続時間を含めて、その部分の性能はやはり良いです。
次回に続く
ミラーレス一眼のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ミラーレス一眼カメラの比較の4回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
フォーサーズ
5・パナソニックのミラーレスの比較
6・オリンパスのミラーレス一比較
フルサイズ
7・フルサイズのミラーレスの比較
全体まとめ
8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】
続く、5回目記事【こちら】では、パナソニックのミラーレス一眼を紹介します。
軽量性に特色があるほか、とりわけ動画撮影に強い製品が多いです。
画質の良さ ★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
セットレンズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、「結論編」となる8回目記事(こちら)の最後では、今回紹介する全機種から、「予算や目的別に最もおすすめできる機種」について、まとめていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
5回目記事は→こちら