【今回レビューする製品】2025年 詳しく解説!ミラーレス一眼カメラ人気機種の性能の違いとおすすめ・選び方:オリンパス OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM 編
【比較する製品型番】オリンパス OM SYSTEM OM-3 ボディ OLYMPUS PEN OM-D E-M10 Mark IV OM-D OM-D E-M1 Mark III OM-D E-M1X OLYMPUS PEN E-P7 OLYMPUS OM SYSTEM OM-1 OM SYSTEM OM-5 OM SYSTEM OM-1 Mark II ボディ OM-D E-M1 Mark III Astro ボディーマウントフィルターセット OM SYSTEM OM-5 Mark II 2-45mm F4.0 PRO レンズキット 14-150mm II レンズキット ボディほか
今回のお題
最新のミラーレス一眼カメラのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年6月現在、最新のミラーレスデジタル一眼カメラの比較の6回目記事です。
APS-C
1・ソニーのミラーレスの比較
2・ニコンのミラーレスの比較
3・キヤノンのミラーレスの比較
4・富士フイルムのミラーレスの比較
フォーサーズ
5・パナソニックのミラーレスの比較
6・オリンパスのミラーレス一比較
フルサイズ
7・フルサイズのミラーレスの比較
全体まとめ
8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】
6回目記事では、オリンパス(現:OMデジタルソリューションズ)の製品を紹介します。
同社は、「ハイレゾショット」など、解像感の高い静止画(風景)撮影に強い機種が多い印象です。
マイクロフォーサーズマウントを採用するので、レンズの選択の幅があるのも、同社の製品の良い部分です。純正以外でも、パナソニック・シグマ・タムロンのレンズも利用できます。
なお、このブログでは、メーカー横断的な意味での、スペック面の「選び方の基本」は、まとめ記事(こちら)の冒頭に書いています。
あまり詳しくない方は、そちらを先にお読みいただけると、より分かりやすいかと思います。
画質の良さ ★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
セットレンズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、同社のミラーレスカメラを順番に比較していきます。
また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に「Atlasのおおすすめ機種」を選定していきます。
長めの記事ですが、よろしくお願いします。
4・オリンパスのミラーレス一眼
続いて、オリンパスのミラーレスを紹介します。
なお、オリンパスは、レンズマウントが「マイクロフォーサーズマウント」です。
そのため、純正以外でも、パナソニック・シグマ・タムロンなど他社の対応レンズの利用が可能です。
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なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。
【2019年発売】
【14-42mm EZレンズキット】
1・OLYMPUS PEN E-P7 V205111SE000
2・OLYMPUS PEN E-P7 V205111WE000
¥100,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【EZダブルズームキット】(2022年追加)
3・OLYMPUS PEN E-P7 EZ WZKIT SLV
4・OLYMPUS PEN E-P7 EZ WZKIT WHT
¥107,426 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ボディ】
5・OLYMPUS PEN E-P7 V205110SE000
6・OLYMPUS PEN E-P7 V205110WE000
¥81,900 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2030万画素
手ぶれ補正:3軸(ボディ)
ファインダー:別売
AF:コントラストAF(121点)
連写速度:3.5コマ/秒
動画: 4K未対応
モニター:タッチパネル(104万)
大きさ:118.3×68.5×38.1mm
重さ:337グラム
OLYMPUS PEN E-P7は、オリンパスの小型ミラーレス、「ペンシリーズ」の現行機です。
現行機では、同社では、最も安いミラーレスです。
重さは、337gです。
同じフォーサーズの他社機をと比べて、やや軽めといってよい水準です。
本体色は、シルバーと、ホワイトです。
従来機に比べ、ダイヤル数や形状を含めて、クラシックな「ギア」という感じが出ていて、男女問わない若い世代に人気が出そうです。
なお、全面のスイッチはモノクロプロファイルの切替スイッチですが、本機は4機のプリセットを搭載します。
「アートな写真」を気軽に撮りたい層への訴求でしょう。
撮像素子は、フォーサーズです。
「撮像素子」は、「画質の決め手」になるという点でカメラで最も重要なパーツです。これは、純粋に、大きければ大きいほど、高画質です。
一方、本機は、多くの社が採用するAPS-Cと比べると、20%ほど面積が狭い「フォーサーズ」というタイプです。
これは、カメラ本体を小型化できる利点があるのですが、取り込める情報量は少し少なめとなります。
それでも「十分な画質」ですが、「何を最も重視したいか(画質か、重さか)」という点で、この違いは重要です。
画素数は、2030万画素です。
わりと高いです。なお、解像度を高めれば写真の解像感がでます。
しかし無理にあげるとノイズ処理力が落ち、最大のISO感度も低くなります。
そのため、暗いところでの撮影に不利になります。
ISO感度は、常用ISO感度がISO25600です。
本機の場合、弊害はないと言えます。
HDR機能は、搭載です。
この機能があると、逆光時など、光の強い場所での白飛び、黒つぶれが写真合成により軽減されます。スマホではお馴染みです。
ただし、貼り合わせる写真の枚数は非公開で、オートモードの一部以外利用できない仕様です。
オートフォーカスは、121点の測距点を持つFAST AFを搭載です。
オートフォーカスは、性能が良いほど、ピント合わせが高精度・高速となり、動く被写体への強さが増します。
測距点の多さはなかなかですが、方式としては、コントラスト式AFです。
この場合、動く被写体や決定的瞬間の撮影には、少し弱いです。普通にキレイに撮れるとはいえ、応用的な使い方は難しいと言えます。
顔検出機能は、瞳の検出(瞳優先AF)は可能です。
顔検出は、最大8人です。
ただ、瞳の選択はできません。追随性についても他社のような工夫がないです。フォーカス方式からの限界でしょう。
暗い場所での利用は、AFの低輝度限界がEV-2なので、ミラーレスの平均水準です。
連写は、被写体に追尾させる場合、3.5コマ/秒です。
ピント・露出・ホワイトバランスを1枚目で固定する場合、約8.6コマ/秒で撮影が可能です。
強力ではないです。
オート撮影モードは、やや弱いです。
ただ、シーン自体はかなり細かく20種類選択できるため、しっかり合わせれば、綺麗な写真は撮りやすいでしょう。下位機種にも言えることです。
液晶モニターは、チルト機構があり自分撮影が可能です。
撮影は、タッチパネルを押すことで、シャッターを押せる仕様です。
ファインダーは、本機も未付属です。
フラッシュは、内蔵です。
1・M.ZUIKO 14-42mm F3.5-5.6 EZ
2・M.ZUIKO 40-150mm F4.0-5.6R
レンズキットは、その構成が、この機種の魅力の1つです。
14-42mmは、中望遠レンズで、EZ レンズキットに付属します。
35mm換算値で28-84mm相当ですので、3倍ズームのレンズです。
広角側はさほど広く撮れないものの、ズームはそれなりに得意です。
重さは93gとかなり軽量です。
先述のように、本体は重めの機種ですが、レンズが軽いため、標準レンズを利用する分には、パナソニックと同じほどで済みます。とはいえ、SONYよりは重めです。
40-150mmは、ダブルズームレンズキットに付属するレンズの1つです。(ダブルズームキットは14-42mmも付属)
35mm換算値で80mm-300mm相当という性能ですから、ソニーの望遠レンズと同等の性能です。
一方、重さは、190gとズーム力がある製品としては相当軽量です。
本体+レンズの重さで考えれば、ソニーのα5100シリーズに望遠レンズを付けた場合より50gは軽いです。
手ぶれ補正は、ボディ側のみですが、高性能な5軸補正が採用されます。
ボディー内5軸手ぶれ補正を採用するため、あらゆる角度のブレに対応できます。
他社の場合もそうですが、カメラが撮影が下手な人、特にファインダーを覗いて(カメラをしっかり固定して)撮影しない人には、この機能はかなり有効です。
他社機でも書きましたが、ミラーレスの場合、レンズ補正より、ボディ内5軸の方が補正力は良いで、ミラーレス向きです。
補整力は、シャッター4.5段分です。10万円以下の製品では、最も優秀な機種のひとつで、他機種に較べて綺麗に撮影できると思います。
ネットワークは、Wi-Fiに加えて、Bluetooth4.2 LEを採用します。
Bluetooth LEは、待機時、スマホもカメラも省電力で済むため、この部分で優秀です。
下位機種同様に、BluetoothからWi-Fiにシームレスに接続が受け渡されます。
また、省電力性を活かして、選択した200ファイルのみですが、カメラの電源がオフでも、スマホに自動転送されるように設定もできます。。
ただ、GPS内蔵スマホのA-GPS位置情報の取得は引き続きフォローしません。
動画撮影は、こちらも、4K動画(30フレーム)の撮影に対応します。
先述の5軸手ぶれ補正は、動画撮影時にも有効です。
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以上、オリンパスのOLYMPUS PEN E-P7の紹介でした。
外観のクラシック感と軽量性は、ファッション性もよく、カジュアルに使うのには向きます。
撮影機能面では、コントラストAFの難点で、動く被写体にあまり強くないので「子ども・動物撮り」には不向きですが、普段の持ち歩き用と考えれば、十分です。
手ぶれ補正も5軸と十分ですし、スマホへの転送面も良い仕様ですから。
あとは、価格面といったところです。
【2020年発売】
【EZダブルズームキット】
7・OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
¥118,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ボディ】
8・OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
¥79,980 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2030万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(246万)
AF:コントラストAF(121点)
連写速度:5コマ/秒
動画:4K(30p)
モニター:タッチパネル(104万)
大きさ:121.5×83.6×49.5mm
重さ:383グラム
E-M10 Mark IVも、オリンパスの小型タイプのミラーレスです。
PEN Lシリーズと比べると、より本格的に撮影をしたい人をターゲットにしている製品です。
重さは、383グラムです。
水準としては重めです。
撮像素子は、4/3型Live MOSセンサーです。
画素数は、2030万画素です。
常用ISO感度も、ISO25600ですので、下位機種と同じです。
オートフォーカスは、PEN シリーズと同じで、121点の測距点をもつコントラストAFです。
測距点は多めですが、方式的に限界はあります。
顔検出機能は、瞳優先AFに対応です。
また、被写体に追随するC-AFも利用できますが、他社に比べると工夫は少なめです。
動物にも対応しませんし、移動する被写体には、引き続き弱めです。
暗い場所での利用は、AFの低輝度限界がEV-2なので、PENと同じです。
連写は、メカシャッターで、追尾時に、最大5コマ/秒です。
1枚目にピント・露出・ホワイトバランスを固定すれば、8.7コマ/秒まで述べます。
ソニーや富士フイルムを除けば、標準的な水準です。
オート撮影モードは、「おまかせオート」的なものはないです。
本機も、シーンを自分で選択するのがデフォルトです。
液晶モニターは、3.0型のタッチパネルです。
下開きで180度開く構造に変更しています。
この状態にするだけで、「セルフポートレート」に最適化されたモードに切り替わり、シャッターなどが使いやすいです。
ファインダーは、0.39型有機ELで、236万ドットのものが搭載です。
視野率は100%で、倍率は、1.23倍/50mmです。
フォーサーズは、撮像素子の関係で、APS-Cより倍率が多く出るため、実際的にはAPS-C換算で1倍ほどです。十分でしょう。
フラッシュは、内蔵式です。
1・M.ZUIKO 14-42mm F3.5-5.6 EZ
2・M.ZUIKO 40-150mm F4.0-5.6R
レンズキットは、EZダブルズームキットについては、1と2のダブルのセットで、1つ上で紹介したPEN Lite E-PL9と同じ構成です。
手ぶれ補正は、本機もボディ内5軸手ぶれ補正です(5軸式)。
先述のように、ミラーレスの場合、この方式は上位です。
補整力は、シャッター4.5段分です。
動画撮影は、本機も、4K動画(30フレーム)に対応です。
5軸手ぶれ補正は、動画撮影時にも有効です。
ネットワーク機能は、本機もWi-FiとBluetooth LEを装備します。
ただ、他社上位機と違って、本機はスマホの位置情報(A-GPS)を取得できない点は難点です。
・14-42mm用 自動開閉式レンズキャップ
¥4,336 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
また、別売ですが、自動開閉式レンズキャップが付くのも、コンパクトデジタルカメラに慣れた人には嬉しい部分です。
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以上、PenのOM-D E-M10 Mark IVの紹介でした。
AFの性能が多少弱いですが、それ以外はこの価格帯の製品として後れをとる部分はなさそうです。
携帯性の良い新型標準レンズ、ボディーに内蔵される高性能の手ぶれ補正機能などが、他社の上位モデルに比したときの優位です。
【2025年発売】
【12-45mm F4.0 PRO レンズキット】
9・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 Mark II 【黒】
9・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 Mark II 【銀】
9・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 Mark II 【茶】
¥177,835 楽天市場 (6/23執筆時)
【14-150mm II レンズキット】
10・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 Mark II 【黒】
10・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 Mark II 【銀】
¥177,835 楽天市場 (6/23執筆時)
【ボディ】
11・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 Mark II 【黒】
11・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 Mark II 【銀】
11・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 Mark II 【茶】
¥157,855 楽天市場 (6/23執筆時)
【2022年発売】
【14-150mm II レンズキット】
12・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 【黒】
12・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 【銀】
¥160,920 楽天市場 (6/23執筆時)
【ボディ】
13・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 【黒】
13・OLYMPUS OM SYSTEM OM-5 【銀】
¥124,800 楽天市場 (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2037万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:位相差AF(121点)
連写速度:6コマ/秒
動画:4K(30p)
モニター:タッチパネル(104万)
大きさ:125.3×85.2×52.0mm
重さ:418グラム(本体のみ370g)
OM SYSTEM OM-5 Mark2は、オリンパスのミラーレスの中・上位機です。
本機も、本格的に撮影をしたい人をターゲットにしている製品です。
旧機が残ります。
改良のポイントは、USB端子周りの仕様です。
USB-C端子になった上で、給電中利用に対応するようになっています。ただ、USB-PDは非対応なので低電圧で、起動中の充電は引き続きできません。
ここは、動画撮影目的の長時間利用のためで、放熱面でも改善されています。
あとは、若干の形状変更と、UIが、上位のOM-1と共通化された点が目立つ程度です。そのほか、手ぶれの補正の表記が変わりましたが「丁寧に(正確に)」表記されただけに見えます。
一方、新機種は、連写の部分で、連写Hの廃止で、メカシャッターで7 - 10コマ/秒の設定ができなくなったようです。上位機と性能差をつけるためか、静音性を重視したためか、でしょう。
ただ、オリンパスの連写Hは「ピント・露出・ホワイトバランスを1枚目に固定」だったので、新仕様でも良いかなとは思います。
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結論的にいえば、主には、動画撮影の使い勝手の向上に関わる仕様変更にみえます。時代に合ったものですが、不要ならば、旧機でも良いでしょう。
重さは、そのため、418グラムと下位機よりは重めの本体です。
しかし、こちらは、防塵防滴仕様(IP53)で、悪天候に最も強いミラーレス一眼です。
この場合は重さがあるのは必然であり、問題ありません。むしろ軽い方でしょう。
撮像素子は、フォーサーズなので、下位機種と同様です。
画素数は、2037万画素です。
ISO感度は、しかし、常用ISO感度がISO6400です。
このクラスとしては、画素の高さが犠牲になっている部分はあります。
すくなくとも、夜間撮影時に強い機種ではないでしょう。
HDR機能は、一方、下位機種に見られた制限が見られなくなっています。
感度低下の部分のフォローという感じでしょうか。
オートフォーカスは、121点の測距点をもつ製品です。
ただし、こちらについては、像面位相差AFを採用します。
多少、暗いシーンの合焦を苦手としますが、速度・動体対応力など、全体として、コントラストAFより上位です。
追随性も良いですが、ハイブリッドAFには総合力で負けます。
値段的に、ハイブリッドAFでも良いかと思いますが、フォーサーズの軽量性の部分での利点との兼ね合いでしょう。
顔検出機能は、引き続き瞳の検出までは対応します。
そのほか、星空AFもこのグレードは装備です。天体観測の精度をあげるものです。
一方、高級機ですが、動物や乗り物の被写体認識は不採用です。
2022年機以降発売の高級機は、AIによるディープラーニング技術などの発展でこの部分を進化させているメーカーが多いのですが、本機は異なります。
ただ、動物は、動体追従クラスター表示に対応し、ピントが分かりやすくはなっています。ハイブリッドAFですし、動く被写体にはそこそこ強いとはいえます。
画像処理エンジンは、2022年登場のTruePic IVを利用します。
面白いのは、ハイレゾショット撮影です。
0.5ピクセル単位でセンサーを動かし8回連続撮影した画像を重ねて、超高画質の50Mセンサー相当の画質を実現する技術です。
本機は、三脚なしでの「手持ちハイレゾショット」も可能です。
仕組みは少し異なり、撮影時の「手ぶれ」を利用し、12回撮影した写真を合成する方向性です。HDR剛性技術の「進化形」といえそうです。
そのほか、8枚の写真を合成するHDRである深度合成モードや、光の軌跡を長時間撮影するライブコンポジット、またはアートフィルターなど、撮影補助機能の高さは、同社の「売り」です。
連写は、メカシャッター時約6コマ/秒です。
ドライブは、下位機種よりも多少の向上が見られます。
ファインダーは、約236万ドットと下位機種と同等です。
一方、光学ファインダーと似た見え方を表現する「OVFシミュレーションモード」は、この機種独自であり、面白いです。
液晶モニターは、稼働するチルト式モニターです。
バリアングルではなく、スイーベル型ですので垂直に立てられるだけですが、「自分撮影」にも使える可動範囲ではあります。
1・M.ZUIKO ED 14-150mm F4.0-5.6 II
2・M.ZUIKO ED 12-45mm F4.0 PRO
レンズキットは、2種類が選べます。
14-150mmは、10.7倍ズーム機で、35mm換算値で28mmから300mmという高いズーム力があります。重さも285gとズーム力に比して軽めです。
防塵防滴ですから、本体と整合性もあります。
12-45mmは、3.75倍ズームですが、全レンジでF4.0で撮影できる高性能なズームレンズです。
254gと軽量で、防塵防滴性も備えます。
手ぶれ補正は、本機もボディ内の5軸式であり強力です。
新しいエンジンの利用で、補正段数が(最大)6.5段(周辺5.5)、数値名機をする他のメーカーと較べても高い補正力を訴えています。
なお、セットレンズで対応する製品もなく、別売でも2機種だけですが、レンズに手ぶれ補正機構があるレンズとのコンビで「5 軸シンクロ手ぶれ補正」を利用する場合、7.5段の補正も得れます。
動画撮影は、4K動画(30p)に本機も対応です。
ネットワーク機能は、Wi-Fi搭載で、外出先でスマホ等に転送できる仕様です。
また、スマホとの接続については、Bluetooth LEを併用します。
一方、本機もスマホの位置情報(A-GPS)を取得できない点は注意です。
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以上OM SYSTEM OM-5 Mark 2の紹介でした。
防塵防滴性があり、動体撮影にも強い像面位相差AFなので、日中の撮影を主とする方の「フィールドギア」として良いかと思います。
一方、AFの被写体認識性能は最新機としてみると見劣りする部分は感じます。
ただ、50Mハイレゾショットを含めて「コンピュテーショナル フォトグラフィ」の部分では、独特の個性があります。
フィールド撮影で扱いやすいような機能も多いため、やはりその方面で利用するとしたら良い機種です。
一方、普通に使うには、やや暗いシーンに弱いかなと思う仕様はあるので、用途は選ぶでしょう。
【2020年発売】
【12-40mm F2.8 PROキット】
14・OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
¥214,500 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ボディ】
15・OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
¥(152,800) Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ボディーマウントフィルターセット】(天体観測用)
16・OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III Astro
¥297,726 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2037万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:ハイブリッドAF(121点)
連写速度:10コマ/秒
動画:4K(30p)
モニター:タッチパネル(104万)
大きさ:134.1×90.9×68.9mm
重さ:498グラム
OM-D E-M1 Mark III は、オリンパスのミラーレスの上位機です。
2020年発売機なので、画像エンジンは、1世代旧式です(TruePic 8)。
ただ、先ほどみた下位機(2022年発売)のOM-5(TruePic 9)と比べて、スペック上、画質面で劣る部分はみられません。そのため、機能面で本機はOM-5に対して(全面的に)「上位機」とみなしても良いかと思います。
一方、2024年にE-M1 MarkV ASTROという天体観測向けの仕様の製品が出出ました。
Hα線の透過率を大幅に向上させて、赤味の強い星雲を写しやすいように、IRカットフィルターをチューニングしています。ここは調整できるパーツではないので、明るい日中の、普通の写真撮影には(基本)使えない製品になります。
ただ、本機は、後述するハイレゾショットなど、固定での天体撮影に向きそうな機能性があるので、その目的ではよさげです。このほか、ボディ内蔵型のフィルタが2種付属です。
重さは、498グラムです。
同社の特長である、防塵防滴のタフネス機の上位機として、ある程度の軽量性も担保される機種としては、「最上位機」となります。
撮像素子は、フォーサーズですので、下位機種と同様です。
画素数も、2037万画素と同じです。
ISO感度は、本機も、常用ISO感度はISO6400です。
夜間にはあまり強くはないでしょう。
画像エンジンは、先述の世に1つ古い世代のTruePic IXを利用します。
ただ、手持ちハイレゾショット撮影機能は、本機の場合、旧エンジンでも利用できていました。
本機は16回撮影となり、三脚なしでもハイレゾショットに対応です。
三脚利用時は、8枚合成で、8000万画素に対応できるので、この部分で、OM-5より上位です。
夜間撮影についても、本機能での撮影時は、ISO感度2段分の補正が得られます。
オートフォーカスは、位相差とコントラストAFを併用するハイブリッドAFです。
位相差の測距点は121点と同じですが、状況に応じて最適なAFを選ぶので、総合性能は良いです。
同社は、デュアルファストAF(ハイスピードイメージャAF)と名付けています。
顔検出機能は、下位機種と同じ仕様です。
一方、星空AFや動体追従クラスター表示に対応しますので、エンジンは古いですが、この部分で差はないです。
暗い場所での利用は、低輝度限界が、最大で-3.5 EVです。
連写も、最大約10コマ/秒と下位機種よりも向上が見られます。
本機も、ピント・露出・ホワイトバランス固定時は、最大約15コマ/秒となります。
こちらも新エンジンの採用で、AF追従時は、18コマ/秒と速度が強化されます。
1・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
レンズキットは、現状では、以上のレンズを搭載する製品のみの展開です。
F2.8 ALLの使い勝手のよい明るい3倍ズームレンズで、35mm換算値で24mmから80mmになります。
重さは、382gですし、本体込みでも1kgに収まります。
もちろん、防塵防滴です。
手ぶれ補正は、本機もボディ内の5軸式です。
補整は最大7段で、シンクロ手ぶれ補正利用時は7.5段です。
動画撮影は、4K動画(30p)に本機も対応です。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetooth LEに対応です。
一方、下位機種と比較するとスマホからA-GPSデータをとれます。
ただ、Wi-Fiが必要で、スマホへの自動的転送にも対応しません。
このほか、充電について、USB-PC給電に対応になりました。
【USB-PC対応モバイルバッテリーの比較記事】で紹介した製品ならば、最短2時間で満充電です。
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以上、 OM-D E-M1 Mark IIIの紹介でした。
手持ちハイレゾショット撮影機能は、本機の明らかな魅力でしょう。
ネットワークの部分を含めて旧機種よりも進化が見られるため、おすすめしやすい機種になりました。
昼間の明るいフィールドでタフに撮影をこなすのには、良い選択肢でしょう。
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【2019年発売】
【ボディ】(整備済み品)
17・OLYMPUS OM-D E-M1X
¥198,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2037万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:ハイブリッドAF(121点)
連写速度:10コマ/秒
動画:4K(30p)
モニター:タッチパネル(104万)
大きさ:144.4×146.8×75.4mm
重さ:997グラム
なお、 オリンパスのミラーレス機についてはOM-D E-M1Xという上位機もあります。
プロ用との位置づけで、軽量化よりホールディング性能や、機動性、バッテリー量を重視するタイプです。防塵・防滴・耐低温構造もさらに向上しています。
ただ、撮像素子はこちらもフォーサーズですが、今回重視したスペックの部分では下位機種とそう変わりません。
かなりニッチな用途の製品ですし、基本的には、選ばなくて良いでしょう。
【2025年発売】
【ボディ】
18・OM SYSTEM OM-3 ボディ
¥232,780 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-45mm F4.0 PRO レンズキット】
19・OM SYSTEM OM-3 レンズキット
¥252,028 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ(積層型)
画素数:2037万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(576万)
AF:ハイブリッドAF(1053点)
連写速度:6コマ/秒
動画:C4K(60p)
モニター:タッチパネル(162万)
大きさ:W139.3×H88.9×D45.8mm
重さ:496グラム
OM SYSTEM OM-3は、オリンパスのミラーレスの上位機です。
後ほどみる同社の最上位(OM-1)の発売後にでた製品で、そちらの下位機になります。
外観は、そちらと違って、外観は前にグリップがないPENに近い、スリム形状です。
上位機らしく、ダイヤル数は相当多く、ターゲット層ははっきり上級者です。
後部のCPボタンとの組み合わせで、利用できるショートカットはかなり多いです。
一方、全面下部ダイヤル(クリエイティブダイヤル)は、効果を簡単にかけられる工夫です。このあたりをみると、ライト層も楽しみやすい配慮もあり、「PENを卒業」したい方もターゲットかなと思います。
重さは、496グラムです。
重くはないですが、OM-1から重さを削りに削った感じもないです。
同社の見どころの防塵防滴性と、ファインダ、ダイヤルほかの装備を考えると、500gをきれた部分がむしろ評価に値するとも言えます。
撮像素子は、フォーサーズです。
画素数も、2037万画素です。
下位機と同じですが、撮像素子がOM-1と同じで、新世代の裏面照射積層型 Live MOS センサーです。
積層型の場合、回路部分と受光部分が別なので、受光領域が広げられます。Live MOS センサーの場合、オリンパスによれば、解像感・ノイズ耐性の強化に寄与します。
ISO感度は、常用ISO感度は ISO です。
拡張時でISO 102400まで伸ばせます。
従来オリンパスはこの部分があまり強いとは言えませんでしたが、撮像素子と、上位エンジン(TruePic X)の採用で、かなり強くなりました。
HDR撮影も、対応します。
画像エンジンは、同社最新のTruePic Xを利用します。
ハイレゾショットも、対応です。
「手持ちハイレゾショット」はOM-5と同じ12枚合成で、最大5000万画素相当です。
しかし、エンジンの違いで処理スピードが短く、固定は5秒で済みます。三脚の場合は、8枚合成で最大8000万画素相当です。
いずれの場合も、第2世代となり、12bitに加えて14bit対応になっています。RAW画像の編集耐性が高くなります。
なお、パナソニックの最上位機は「約1億画素」のハイレゾモードを搭載してきましたが、合成方法や時間などが未開示なので、比較はできません。
ただ、この機能はオリンパスが先発ですし、信頼性はあるかと思います。
同じく、合成系の技術だと、ライブGND(グラデーションND)に対応です。
明暗差のある状況での撮影の際、光量やフィルターを選択して、好みに合うように、ダイヤルで数値調整する機能です。GNDは3段階、フィルターは3種です。
こだわった風景写真を撮りたい場合、便利でしょう。
スローシャッター効果を得たい場合、露光時間を調整する、ライブNDは7段階(ND2〜ND128)調整です。
オートフォーカスは、位相差とコントラストAFを併用するハイブリッドAFです。
位相差の測距点は、両AFとも1053点と、フルサイズミラーレスを含めても、ここまでのスペックを出すメーカーは見あたりません(発売時)。
フォトダイオードを4分割構成にすることで新しい像面位相差クアッドピクセルAF方式を採用したためです。
顔検出機能は、本機も瞳の検出が可能です。
左右の瞳の検出もできます。
また、ディープラーニング技術を利用したAI被写体認識AFによる、瞳の追尾にも対応します。
本機の場合、人間ほか、乗り物(飛行機・レースカー・飛行機・ヘリ・鉄道)と動物(鳥・犬・ネコ)の検出に対応します。
人間も動物も、目(瞳)単位で追従するので、この部分で従来強かったソニー機に追いついてきています。
他社機でも書きましたが、高級機の場合、AIによるディープラーニング技術などの発展で、2022年以降の発売機は、それ以前の機種とこの部分でかなりの差が出てきました。
暗い場所での利用は、AFの低輝度限界がEV-5.5です。
やはり、条件の悪い撮影シーンにだいぶ強くなりました。
連写は、約6コマ/秒です。
悪くないですが、ここはOM-1と差をつけています。
電子シャッター(静音連写)で最大20コマ/秒、シャーター速度・フラッシュ禁止で最大120コマ/秒ですが、この部分については、後述するOM-1と比べても良い点です。
ファインダーは、視野率100%の約236万ドットと下位機種と同等です。
液晶モニターは、3型のタッチパネル(162万画素)です。
稼働するチルト式モニターです。
本機も、バリアングルではなく、スイーベル型です。
1・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
レンズキットは、いまのところ1種類です。
F4 ALLの3.75倍ズームレンズです。
実売6万円前後の標準ズームです。風景撮影にはよさげです。
重さは、254gと軽く、トレッキング時など軽く持ち運びたい場合良さそうです。
手ぶれ補正は、本機もボディ内の5軸式です。
ボディ単体で、6.5段(周辺5.5段)、IS対応のレンズを使って、最大7.5段(周辺6.5段)す。
この部分もOM-1と多少ですが差をつけています。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetooth 4.2 LEに対応です。
BluetoothからのシームレスなWi-Fi接続や、スマホからのGPS情報の取得も可能です。
Wi-Fi経由でPCでのコントロールもできます。
動画撮影は、4K動画(C4K/60p)まで対応です。
シネマ4Kでも60pですので、この部分は強いです。
動画用の手ぶれは、5軸手ぶれ補正と電子式を併用可能です。
ただし、後者を利用する場合、画角は変わります。
一方、撮影機能的には、動画専用(Vlog向け)ほど特化した機能はないです。ただ、シネマ的な絵が簡単に撮れる「新ピクチャーモード」ほか、ちょっと動画もというニーズにはかなう機能性です。
その上で、本機の場合、熱限界の部分で、4K/30Pならば、気温25度の状況で熱停止が起こらなず、40度でも30分の持続を表明します。
空冷ファンなどを伴わない機種としては優秀です。本機の耐環境性能を活かした形のようです。
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以上、 OM SYSTEM OM-3の紹介でした。
同じフォーサーズ採用のパナソニックの場合、上位機は動画に強い特性を持つ機種を多く展開します。
オリンパスは、言うまでもなく、写真撮影(特に風景)に強い仕様です。従来の欠点だった、高感度撮影の部分も改善しており、値段相応に期待値の高い機種になっています。
撮像素子はフォーサーズですが、新しい積層型の採用で、(積層型CMOSではないタイプの)APS-Cとの差も縮まったと言えます。
フルサイズの場合、撮像素子以外の部分で本機の水準を満たすものだと、重さ面で1kgは超えてきます。
形状的に、ふだん使いに気軽に使えそうな「PEN」タイプです。ただ、こだわって使う場合、ダイヤルを利用した細かな設定が迅速にできますし、シリーズ共通のタフネスさも評価できます。
「軽くて、頑丈で、高性能」というの部分で、本機はいろいろな層にニーズがあるかなと思います。
【2024年発売】
【ボディ】
20・OM SYSTEM OM-1 Mark II ボディ
¥250,353 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-45mm F4.0 PRO レンズキット】
21・OM SYSTEM OM-1 Mark II
¥298,900 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-40mm F2.8 PRO II レンズキット】
22・OM SYSTEM OM-1 Mark II
¥311,697 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ(積層型)
画素数:2037万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(576万)
AF:ハイブリッドAF(1053点)
連写速度:10コマ/秒
動画:C4K(60p)
モニター:タッチパネル(162万)
大きさ:134.8×91.6×72.7mm
重さ:511グラム
OM SYSTEM OM-1 Mark2は、オリンパスのミラーレスの最上位機です。
後ほど旧機との違いも確認しますが、2024年に第2世代になりました。
一方、1つ上で見たOM-3と、エンジンと撮像素子が共通するため、メインの機能性において、そこまでの差はないともいえるグレードです。
重さは、511グラムです。
しっかりホールド感があるグリップと、大きめの複数のダイヤルが付属しなす。
同社のミラーレスでは最重量ですが、装備に比せば「軽い」とも言えます。
OM-3とも体積はともかく、重さはあまり変わりません。
なお、上級者向けに「振った」製品なので、先述の「クリエイティブダイヤル」はありません。
撮像素子は、フォーサーズです。
OM-3と同じ、新型の裏面照射積層型 Live MOS センサーです。
画像エンジンも、同じTruPicXです。
先述のように、画像エンジンと撮像素子がOM-3と共通なので、それらに由来する性能は、オートフォーカス、動体検出周りを含めて、同じと言えます。
連写は、ただ、差をつけていて、最大約10コマ/秒です。
また、電子シャッター時、ブラックアウトなしで20コマ/秒にできます。
加えて、RAWでの連写時に、1回目のレリーズから前もって記録しておく、プロキャプター機能も搭載です(最大99コマ)。
決定的瞬間を撮る場合の保険です。
1・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
2・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
レンズキットは、2種類です。
第1に、F4 ALLの3.75倍ズームレンズです。
こちらは、OM-3でもセットがありました。
重さは、254gと軽く、ふだん使いに良さそうです。
第2に、F2.8 ALLの3.3倍ズームレンズです。
こちらは、OM-3には展開がなかったものです。
明るめの低倍率でよければ候補です。実売10万円ほどです。
382gの重さです。
手ぶれ補正は、本機もボディ内の5軸式です。
ボディ単体で最大8.5段、IS対応のレンズを使っても最大8.5段です。
仕組みは同じですが、示される補正段数は、OM-3より広いです。
ネットワーク機能は、Wi-Fi(Wi-Fi5)とBluetooth 5.2 LEに対応です。
ユニットは、下位機より新しく、回線安定性も高くなります。
RAWを使うことを想定してのものでしょう。
動画撮影は、4K動画(60p)に対応です。
シネマ4Kでも60pですので、OM-3と同じでこの部分は強いです。
なお、本機は、【ICレコーダーの比較記事】で紹介する同社のICレコーダーと連携可能です。野外で音も録りたい場合、ハイレゾ録音が可能です。
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以上、 OM SYSTEM OM-1 Mark IIの紹介でした。
OM-3が登場した現在で言えば、連写部分と、外観装備、あるいはそれに付随する拡張性以外、そこまで目立つ変更点はなくなった感じです。
ふだん使いで普通に持ち運びたい方は、素直にOM-3で良いかと思います。上級者が、目的性のある場合こちらを選べば良い状況にという意味で「最上位機らしい最上位機」になりました。
もちろん、ニーズはあるでしょう。
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【2022年発売】
【ボディ】
23・OLYMPUS OM SYSTEM OM-1
¥198,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-100mm F4.0 PROキット】
24・OLYMPUS OM SYSTEM OM-1
¥355,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-40mm F2.8 PRO II キット】(2023年追加)
25・OLYMPUS OM SYSTEM OM-1
¥327,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ(積層型)
画素数:2037万画素
手ぶれ補正:5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(576万)
AF:ハイブリッドAF(1053点)
連写速度:10コマ/秒
動画:C4K(60p)
モニター:タッチパネル(162万)
大きさ:134.8×91.6×72.7mm
重さ:511グラム
なお、第1世代のOM-1の旧機が残ります。
新機種と比べる場合、撮像素子・画像エンジンなど基本部分はだいたい同じです。
撮影機能は、ハイレゾショットはだいたい同水準です(14bitは非対応)。
しかし、先述のGNDフィルタにこの世代は非対応です(NDは2-64で対応)
フォーカスは、旧機の場合、被写体認識AFに人間が非対応でした。
つまり、瞳検出や追尾はしますが、顔以外の人体(横向きや、後ろ向きなど)では追尾しないと言えます。
手ぶれ補正も、ボディ内の手ぶれ補正が最大7段(新機種は最大8段)なります。
ここは、アルゴの変更によるものです。
あとは、Wi-Fiでの遠隔操作ができず写真転送のみの利用になる点と、旧機だと、別売で5000円クラスの外部フラッシュ(FL-LM3)が付属していた部分が、主な違いです。
なお、新旧ともに内蔵のフラッシュはあります。
1・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
2・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
レンズキットは、以上の2種類です。
F4 ALLの8.3倍ズームレンズは、新機種の構成にはないです
実売15万円前後なので、欲しい場合はセットはお得でしょう。ただし、561gです。
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結論的にいえば、新機種に対しての「下位機」として価格的な部分では候補になる機種と言えます。
2022年発売機なので、ディープラーニング技術もふまえている世代ですし、陳腐化もあまり見られません。特に、GNDフィルタによる調整にあまり魅力を感じない場合はそう言えます。
次回に続く
ミラーレス一眼のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ミラーレス一眼カメラの比較の6回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
フルサイズ
7・フルサイズのミラーレスの比較
全体まとめ
8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】
続く、7回目記事【こちら】では、ミラーレス一眼の「高級機」といえるフルサイズミラーレスを紹介します。
ただ、最低でも20万円の予算ですので、読み飛ばしていただいても結構です。
画質の良さ ★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
セットレンズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、「結論編」となる8回目記事(こちら)の最後では、今回紹介する全機種から、「予算や目的別に最もおすすめできる機種」について、まとめていきます。
引き続き、よろしくお願いします。。
結論編は→こちら