Top プリンター 比較2025' A4ビジネスプリンタ33機の性能とおすすめ:A4ビジネスインクジェット (2)

2025年05月16日

比較2025' A4ビジネスプリンタ33機の性能とおすすめ:A4ビジネスインクジェット (2)

 1回目記事からの続きです→こちら

2-1・キヤノンのA4ビジネスプリンター

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 2回目記事のトップバッターは、キヤノンのA4ビジネスインクジェットです。

1・A4ビジネスプリンターの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:エプソン
 1-3:ブラザー
2・A4ビジネスプリンターの比較 (2)
 2-1:キヤノン
 2-2:リコー
 2-3:HP   
3・ビジネスプリンターの比較
 =最終的なおすすめの提案 【結論】

 1回目記事の冒頭(こちら)で説明した「選び方の基本」に基づきながら、今回も説明していきます。

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 以下では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。


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 【2019年発売】

 Windows 7〜11 MacOS 10.8〜15

 【A4プリンタ】

 19・キヤノン MAXIFY iB4130
  ¥14,887 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

耐久性能:公表なし
インク代:カラー7.2円・モノクロ2.1円
印刷速度:カラー15.5枚/分・モノクロ24枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:500枚(250枚×2段)
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅463×奥行394×高さ290mm

 MAXIFY iB4130 は、キヤノンのA4ビジネスインクジェトです。

 こちらは、プリンタ機能のみを持つ機種です。

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 本体のサイズは、幅463×奥行394×高さ290mmです。

 スキャナ・コピー機能が省略されている分、本体はミニマムです。

 対応する用紙はA4サイズまでです。

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 プリント速度は、カラー15.5枚/分、モノクロ24枚/分です。

 黒印刷の快適性は特に強調して良いでしょう。

 キヤノンは、印字速度に従来から定評があり、ファーストプリントの速度もカラー7秒と高速です。

 両面印刷時も、モノクロ13枚/分と速いです。

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 印刷品質は、エプソンと同じように、全色顔料インクである点は、この機種の大きな魅力です。

 ビジネス文書において重要な「文字のみやすさ」の点はエプソン同様に水準が高いでしょう。

 ただし、普通紙でも600dpiの解像度を出せる新型のプリントヘッドを搭載するエプソンに比べると、画質の点では多少劣るでしょう。

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 【黒2500ページ・カラー約1500ページ】

 ブラック 大容量 PGI-2300XLBK
  ¥4,226 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 マゼンダ 大容量 PGI-2300XL
  ¥2,327 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 印刷コストは、カラー7.1円・モノクロ2.1円です。

 顔料インクを採用するエプソンと比べても、「安い」と言って良い水準でコスパは良好です。

 キヤノンの場合も、Amazonの実売価格は、標準価格より1割安いので、実コストはもう少し低くなります。

 スキャナ・コピー・ファックス機能非搭載です。自動両面印刷は搭載されます。

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 給紙トレイへの給紙は、この機種は2段トレイを装備し、250枚ずつ計500枚まで対応します。

 業務用で用紙を使い分けるなどの場合便利でしょう。

 PCとの接続方法は、無線・有線LANなど、他社製品に備わる機能は網羅されます。

 スマホとの連携も可能です。

 耐久性は、ブラザー同様に非公開です。

 メンテ性も、廃インク吸収パッドを利用する方式です。

 溜まった場合、交換修理しかできないといえます。耐久性能が示されない理由の1つでしょう。

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 以上、キヤノンのMB2330の紹介でした。

 比較的高速なヘッドで、全量顔料インクを採用した、低コストプリンタとして魅力です。

 他社機に較べる場合、低価格ながら2段トレイという部分が売りでしょう。格段250枚と多いので、A4ほか、B5も利用する方には、割と良いかと思います。

 一方、エプソンと較べる場合、耐久性は明示されないので、「ガンガン毎日印刷する」ような用途の場合、若干耐久面で不安があるでしょう。個人用ならば、問題ないです。

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 【2022年発売】

 Windows 7〜11 MacOS 10.10〜14

 【A4プリンタ】

 20・キヤノン PIXUS TR703 TR703a
  ¥16,400 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

耐久性能:公表なし
インク代:カラー11.5円・
印刷速度:カラー10枚/分・モノクロ15枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅372×奥行365×高さ158mm

 なお、キヤノンは、同社の家庭用系統となるPIXUS TR703Aをビジネス用の入門機としてラインナップしています。

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 この場合、インクは、黒インクについて、顔料と染料がWで利用できるため、写真印刷はより得意です。

 ただ、印刷コストは、その分高いですし、ビジネス用としては、本体の耐久力も明示されません

 実際、こうした「写真も得意」なタイプを選びたいならば、【家庭向けA4インクジェットプリンターの比較記事】で紹介した、同社の家庭向け5色インクジェットプリンタなどを選んだ方が、(コスト面を含めて)良いと思います。

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 結論的にいえば、このモデルはあくまで「家庭用」をビジネスインクジェットという名前に換えただけの類のもので、ビジネスインクジェットとして専用設計されたモデルには、及ばない部分が多いです。


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 Windows 7〜11 MacOS 10.8〜14

 【2016年発売】【A4複合機】

 21・キヤノン MAXIFY MB5130 【1段】
  ¥24,500 Amazon.co.jp
(5/16執筆時)

 22・キヤノン MAXIFY MB5430 【2段】
  ¥27,427 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

耐久性能:公表なし
インク代:カラー7.2円・モノクロ2.1円
印刷速度:カラー15枚/分・モノクロ24枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:500枚(250枚)
スキャナ:1200dpi
ADF: 両面・50枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅463×奥行394×高さ291mm (351mm)

 MAXIFY MB5130MB5430は、キヤノンのビジネスインクジェトの上位機です。

 2機種ありますが、差はトレイの数だけです。

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 上位機種は2段トレイ(500枚)が付属します。

 A4とB5を使い分けるなどの場合は便利だと思います。

 本体のサイズは、幅463×奥行394×高さ291mmです。

 2段トレイのMB5430は、高さが351mmですが、設置寸法自体は同じです。

 プリント速度は、カラー15.5枚/分、モノクロ24枚/分です。

 上で見たiB4130 と同じです。

 印刷品質は、本機もキヤノンの全色顔料インクです。

 ヘッドも同じですので、やはり差はないです。

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 【黒2500ページ・カラー約1500ページ】

 ブラック 大容量 PGI-2300XLBK
  ¥4,191 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 マゼンダ 大容量 PGI-2300XL
  ¥2,327 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 印刷コストは、カラー7.1円・モノクロ2.1円です。

 利用するインクは先ほどの機種と同じなので、当然ですがコストも同じです。

 PCとの接続方法は、下位機種と同様です。

 本機も無線LANが搭載され、スマホ・タブレットからのプリントも可能です。

 スキャナ・コピー機能は、画質は期待して良いレベルです。

 品質の良い1200dpiのスキャナを搭載するからです。

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 ネットワーク連携は、一方、ブラザーやエプソンと較べる場合、スキャン結果のクラウド(DropBox OneDrive Google Driveほか)への自動転送は不可です。

 これは、両社と違ってキヤノンが自社サーバーを用意していないためです。

 メール転送もできますが、この仕様なので、ユーザーがSMTP・DNSなどをプリンタに設定しての自動転送となり、中級者向け(=面倒)です。

 クラウドなどへの転送を多用する場合、すこし注意してください。

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 ADF(=原稿自動送り装置)は備えます。

 しかも、CISセンサー上下2本つき、両面同時スキャン対応です。

 50枚までストックできます。

 一方、両面の場合、上表のように、速度が半減します。本機もセンサー2本なので、原稿を裏返してセンサーに通すようなわけではなく、単純に処理速度の関係です。

 例えば、片面だとカラー11.5面/分なのが、両面だと6面/分と半減します。

 面換算(ipm)だと、両面でもエプソンは速度が落ちないので、やや弱いと言えるでしょう。加えて、下位機種同様に、本機も、50枚以上の連続取込は、モーターの加熱を避けるためにスピードをかなり落とします。

 エプソンの両面ADF搭載機より安いですし、値段的には仕方ないかもしれません。

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 他社機も含めてですが、この部分を重視する場合は、、【ドキュメントスキャナの比較記事】のような、専用のスキャナを単体で買っても良いでしょう。 

 ファックス機能は、搭載です。

 高速通信規格のスーパーG3ファックスや、PCでの送受信などにも対応できます。

 ただ、カラー液晶パネルは付属しますが、Faxをプリンター自体の液晶で確認することには非対応です。

 自動両面印刷は、こちらも搭載されます。

 給紙トレイへの給紙は、上位機と下位機でトレイの段数が異なります。

 先述のように、上位機だと2段トレイを装備し、250枚ずつ計500枚まで対応します。

 増設はできませんが、不便はないでしょう。

 耐久性は、ただし、明示されません

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 以上、キャノンのMAXIFY MB5130MB5430の紹介でした。

 エプソンやブラザーには、500枚の2段トレイを装備して、両面ADFがある機種は、この価格帯ではないため、その部分が見どころです。

 印刷コストでは両者の中間あたりですが、水準として安い方だと言えます。

 一方、若干形状が旧式でゴツいのと、両面ADFを利用する場合、若干速度が落ちるなど、1ランク価格が上の他社機と比べると、価格的な限界は感じます。

 また、エプソンと較べる場合、耐久性は明記がないので、それなりに毎日印刷するような用途には向かない部分があります。


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 【2016年発売】

 Windows 7〜11 MacOS 10.8〜15

 【A4複合機】

 23・キヤノン MAXIFY MB2730
  ¥19,873 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

耐久性能:公表なし
インク代:カラー10.4円・モノクロ3.6円
印刷速度:カラー15.5枚/分・モノクロ24枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:500枚(250枚×2段)
スキャナ:1200dpi
ADF: 片面・50枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ: 幅463×奥行389×高さ320mm

 MAXIFY MB2730 も、キヤノンのA4ビジネスインクジェト複合機です。

 現行機ですが、さらに「1世代前」のモデルなので、ここまで見た機種より、劣る部分があります。

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 本体サイズは、 幅463×奥行389×高さ320mmです。

 先ほどの製品より少し高さがあります。

 プリント速度印刷品質は、ここまでの機種と差はないです。

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 【黒1130ページ・カラー約800ページ】

 ブラック 大容量 PGI-1300XLBK
  ¥3,391 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 マゼンダ 大容量 PGI-1300XLM
  ¥1,645 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 印刷コストは、一方、カラー10.4円・モノクロ3.6円です。

 決して悪いスペックではないですが、発売時期の関係もあってタンクサイズがさほど大きくないようで、コスパはここまでの機種より悪くなります。

 PCとの接続方法は、下位機種と同様です。

 本機も無線LANが搭載され、スマホ・タブレットからのプリントも可能です。

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 スキャナ・コピー・ファックス機能も同じです。

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 ADFは、ただ、こちらは片面ADFになります。

 速度は、上表のようにそこそこ出せます。

 ただ、かなりモーターに不可をかけた速度のようで、300dpiでの50枚以上の連続取込すると「1枚ごとに数十秒」という非実用的な速度になります。

 こういった制限は、他社の場合、あまりみられませんが、いずれにしても、大量にはこなせません。

 自動両面印刷は、こちらも搭載されます。

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 給紙トレイへの給紙は、2段トレイです。

 2段トレイを装備し、250枚ずつ計500枚まで対応します。

 耐久性は、やは明示されません

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 以上、MAXIFY MB2730の紹介でした。

 先述のように、旧式のため、インクコストが同社の他機より弱いです。

 ADFも片面になるので、キャノンから選ぶにしても現状では本機は除外して考えて良いかなと思います。

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 Windows 7〜11 MacOS 10.8〜15

 【2016年発売】【A4複合機】

 24・キヤノン MAXIFY MB2130
  ¥15,974 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

耐久性能:公表なし
インク代:カラー10.4円・モノクロ3.6円
印刷速度:カラー13枚/分・モノクロ19枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:1200dpi
ADF: 片面・50枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ: 幅463×奥行389×高さ260mm

 このほか、このシリーズには、MB2130という下位機種があります。

 こちらも複合機ですが、印刷スピードがカラー13枚/分、モノクロ19枚/分と遅いです。

 トレイも1段のみです。

 その分背が低いわけですが、エプソンの1段トレイ機より設置面積は必要です。

 特段目立つ部分もないため、やはり見どころに欠けます。

2-2・リコーのA4ビジネスプリンター

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 つづいて、リコーのビジネスプリンターです。

 レーザーのイメージですが、業務用として、「ジェルジェットプリンタ」という製品群をだしています。


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 Windows 7〜10 Mac 10.8〜15

 【2022年発売】

 【A4プリンター】SG 3200後継品

 25・リコー RICOH SG 3300
  ¥33,880 楽天市場 (5/16執筆時)

耐久性能:30万ページ
インク代:
印刷速度:カラー29枚/分・モノクロ29枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ;
ADF:
FAX:
保証:3年間(出張修理)
サイズ: 幅399×奥行360×高さ212mm

  SG 3300  は、リコーのジェルジェットプリンタのエントリークラスの製品です。

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 本体のサイズは、幅399×奥行360×高さ212mmです。

 本機は、複合機ではないので、高さは低めですし、設置性は良いです。

 プリント速度は、カラー29枚/分、モノクロ29枚/分です。

 この部分はジェルジェットプリンタの利点で、印刷速度は、業界最速級です。

 立ち上がりの速さも高速です。両面印刷でも20ページ/分です。

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 印刷品質は、本機は少し特殊です。

 全量とも顔料系のインクですが、「GELJET ビスカスインク」という、粘度が高い特性のインクです。

 この場合、顔料系にも増して乾燥が速く、にじみにくい特性があります。

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 一方、ジェルジェットの場合、ヘッドが大きくしやすく、高速印刷できる利点がある一方、1色あたりのノズル数が384ノズルと、他社(キヤノンなど)の1/3程度の数となります。

 そのため、解像度的には、最高1200dpiで、滴下もエプソンと同クラスの最小2plですが、(写真的な意味での)印字品質は、インクジェットに及びません。

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 ようするに、「ビジネスカラー文書」に最適化されています。

 その意味では、耐水性ほか、50年という高耐光性などは、メリット性です。

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 【黒2000ページ・カラー1900ページ】

 4色セット GC 43K 43C 43Y 43M
  ¥15,105 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 印刷コストは、一方、リコーは、数値としては非開示です。

 そのため、カードリッジの実勢価格と、印刷枚数からの推定ですが、カラー8円・モノクロ1.9円です。

 本体価格が同じ他社機と比べて「だいたい並ぶ」と言えます。

 ただ、他社機もインクは、定価から「割引販売」をするわけで、本機の場合、インクのセット販売もないため、抜きんでて安いわけでもないです。

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  250枚増設トレイ TK1260
  ¥13,066 楽天市場 (5/16執筆時)

 給紙トレイへの給紙は、250枚まで対応です。

 また、250枚の増設トレイが最大2段まで取付可能です。

 PCとの接続方法は、USB・LANのほか、無線LANも選択可能です。

 スマホアプリが用意され、そちらからの印刷も可能です。

 耐久性は、30万枚と、エプソン同様に十分な強度です。

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 RICOH SG廃インクボックス IC 41
  ¥1,419 楽天市場 (5/16執筆時)

 メンテ性も、エプソン同様に、交換可能なメンテナンスボックス(廃インクボックス)が用意されています。1.3万枚で交換との目安表記もありますし、安いです。

 リコーの場合、以降で説明する上位機もこの仕様です。

 保証は、3年間(出張修理)です。

 同社は複写機の営業網があるためですが、ここはリコーの良い部分です。離島などサービス範囲外は除きますが、人口カバー率は高いでしょう。

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 以上、リコーのSG 3200の紹介でした。

 高速性ほか、速乾性(にじみにくい特性)と耐光性評価できる一方で、画質面は、(顔料系をふくむ)インクジェットより落ちるといえます。

 基本的に、法人向けに販売されているモデルですし、複合機ではない機種であるという部分も含めて、本体価格は少し高めです。

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 【2023年発売】

 【A4プリンターSG 2200後継機

 Windows 7〜10 Mac 10.8〜15

 26・リコー RICOH SG 2300
  ¥30,900 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

耐久性能:30万ページ
インク代:
印刷速度:カラー25枚/分・モノクロ25枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:非対応
給紙容量:250枚
スキャナ;
ADF:
FAX:
保証:3年間(出張修理)
サイズ: 幅399×奥行360×高さ212mm

 なお、本機の姉妹機となる SG 2300については、印刷速度が、25枚/分と上位機よりすこし落ち、耐久性についても、10万枚です。

 この部分は(まあ)良いのですが、両面印刷が未搭載になるので、ビジネス用としては微妙でしょう。


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 Windows XP〜10 Mac 10.5〜15

 【2013年発売】【A4複合機】

 27・リコーRICOH SG 3120SF
  ¥58,090 楽天市場 (5/16執筆時)

耐久性能:15万ページ
インク代:
印刷速度:カラー29枚/分・モノクロ29枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:600dpi
ADF:片面・30枚
FAX:搭載
保証:1年間(出張修理)  
サイズ: 幅399×奥行437×高さ330mm

  SG 3200  は、リコーのジェルジェットプリンタ複合機です。

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 【黒2000ページ・カラー1900ページ】

 SGカートリッジ ブラック GC 41K【2個セット】
  ¥8,768 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 SGカートリッジ シアン GC 41C
 SGカートリッジ マゼンタ GC 41M
 SGカートリッジ イエロー GC 41Y
  ¥3,500 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 利用するインクは、SG 3200と同じで、印刷速度・品質なども同じです。

 一方、 スキャナ・コピー・FAX機能が追加されます。

 ただ、この値段で、ADFが片面など、2013年発売という設計面の古さが顕著です。

 Wi-Fiも実用上問題ないとは言え、IEEE 802.11b/g/nで、無線LANも100BASE-Tですし、現状では、選びにくい製品です。保証もこちらは1年です。


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 Windows 7〜10 Mac 10.12〜15

 【2021年発売】

 【A4プリンター・フロント手差しトレイなし】

 28・リコー RICOH SG 5200
  ¥46,700 楽天市場 (5/16執筆時)

 【A4プリンター・フロント手差しトレイあり】

 29・リコー RICOH SG 5200
  ¥57,980 楽天市場 (5/16執筆時)

耐久性能:45万ページ
インク代:
印刷速度:カラー30枚/分・モノクロ30枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:3年間(出張修理)   
サイズ: 幅509×奥行485×高さ263mm

  RICOH SG 5200  は、リコーのジェルジェットプリンタの上位機です。

 本機は、本体自体を堅牢に設計し直したモデルです。

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 本体サイズは、幅509×奥行485×高さ263mmと大型化しますが、その分、45万ページという耐久性を持たせることに成功しています。

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 その他の部分は、増設トレイが500枚(TK1250)が3段までとなっている点以外は、下位機種と大きな違いはないです。

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 【黒4200ページ・カラー4000ページ】

 SGカートリッジ GC 42KH 42CH 42MH 42YH
  ¥23,380 Amazon.co.jp (5/16執筆時)

 印刷コストは、本機も非開示です。

 カードリッジ標準価格と、印刷枚数からの推定すれば、カラー約6円・モノクロ約1,6円です。

 下位機種に比べると、Lサイズの大容量カードリッジ利用できるため、コスパは若干上です。

 ただ、一度の交換にかかるコストは高いですし、ジェルジェットインクも、乾燥と無縁ではないので、「使い切る期間」を考えると、毎日印刷ような業務用と言えます。

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 以上、 RICOH SG 5200の紹介でした。

 基本的には、調剤薬局などをターゲットとしたプリンタで、「速乾性の良さ」に優位性がある、ジェルジェットプリンタの利点を活かしたものです。

 その点で言えば、ライバルはむしろレーザープリンタでしょうが、コスト面ほか、静音性の部分でも競争できると言えます。

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 ニッチですが、手差しトレイ付属の部分や速乾性の良さを含めて、調剤薬局向けのプリンターとしてプレゼンスがあるでしょう。

2-3・HPのA4ビジネスプリンター

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 つづいて、米国のHP(ヒューレットパッカード)のビジネスプリンターです。

 同社については、「家庭用」と「ビジネス用」を分けないスタイルですが、今回は「法人モデル」として売られている製品を取りあげました。


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 【2024年発売】

 Windows 7〜11 MacOS 10.11〜15

 【A4複合機・2段トレイ】

 30・HP OfficeJet Pro 9130b 4U551B#ABJ
  ¥52,464 楽天市場 (5/16執筆時)

耐久性能:公表なし
インク代:カラー21.3円・モノクロ5.3円
印刷速度:カラー19枚/分・モノクロ25枚/分  
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:500枚
スキャナ:1200dpi
ADF: 両面・35枚
FAX:搭載
保証:1年間(新品交換)   
サイズ:幅437×奥行495×高さ319mm

 HP OfficeJet Pro 9130bは、HPの法人向けプリンター複合機の上級機です

 完全に法人向けなので、ポストスクリプト互換機にしています。

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 本体サイズは、幅437×奥行495×高さ319mmです。

 2段トレイの他社機と比べても遜色ないです。設置性は良いでしょう。

 また、4.3インチの大きな液晶タッチパネルを採用する製品で、オペレーションにも配慮がある製品です。

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 印刷品質は、HPも利用するのは、4色の顔料インクです。

 ビジネス用として問題ないでしょう。

 HPの場合、家庭用と仕事用を明確に分けないので、ふちなし印刷・光沢紙対応など、家庭用としての要素が残ります。

 とはいえ、顔料インクなので、写真印刷は不得意ですが。

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 【黒:1250枚・カラー3色:800枚】

 HP 937 黒 S6W5NA
  ¥5,870 楽天市場 (12/7執筆時)

 HP 937 シアン 4S6W2NA
  ¥4,260 楽天市場 (12/7執筆時)

 【黒:2500枚・カラー3色:1650枚】

 HP 937e 黒 4S6W9NA
  ¥11,700 楽天市場 (12/7執筆時)

 HP 937e シアン4S6W6NA
  ¥7,790 楽天市場 (12/7執筆時)

 印刷コストは、カラー21.3円・モノクロ5.3円です。

 各社の全量顔料インクのビジネスプリンタに比べて、若干高めに思えます。

 実売価格も、希望小売価格に対して安いわけでもないです。また、大容量インクも選べますが、価格としては少量とさほど変わりません(要補足調査

 今の価格だと、「交換が少なくて便利」という以上の意味はないように思います。

 PCとの接続方法は、USB・LANのほか、無線LANも選択可能です。

 スキャナ・コピー機能は、及第点以上です。

 解像度は拡張ですが、最大1200dpiです。

 ネットワーク連携は、ただ、キャノン同様に、強くないです。

 HPの場合、自社サーバーは用意されません。

 そのため、スキャンデータのメール転送には、SMTPなどをプリンタに対して設定する必要がある点で面倒です。直接のクラウド転送も不可です。

 先述のように、ログイン方式の自社サーバーをユーザーに提供するするエプソン・ブラザーとの違いです。

 ADFは、本機は両面ADF搭載です(最大600dpi)。

 ADFの速度は、200dpiの取り込みで、片面で18枚/分です。

 ただし、両面だと10.5枚/分(カラー7.5枚/分)です。

 同社は「ipm」表記なので、1枚の紙を「2面」と数えるならば、21面/分(15面/分です。)

 センサー2本で原稿を裏返してセンサーに通すような仕様ではないので、単純に処理速度の関係です。

 とはいえ、35枚までさせますし、両面対応ですので、このクラスのビジネスプリンタとしては「及第点」でしょう。

 ファックス機能は、付属です。

  SuperG3モードやPCファックスにもOfficeJet系列は対応可能です。

 202412080217.jpg

 印刷速度も、カラー19枚/分、モノクロ25枚/分です。

 ファストプリントも公開があり、速めです。

 給紙トレイへの給紙は、250枚が2段です。

 増設はできませんが、標準で2段というのは、本機の優位性でしょう。

 耐久性は、非開示です。

 企業利用で考えると、本機については、この部分が問題点です。

 筐体が個人用と共通で、保証も1年という機種ですので、やや心配です。

 メンテ性は、同社もメンテナンスボックスの記載はないです。

 廃インク吸収パッドを利用する方式でしょう。

 他社もですが、この方式だと、耐久性を数字で出せないようです。

 202308261135.jpg

 保証は、1年です。

 HPの場合、保証期間中は「引き取り修理」ですので送料は無料です。

 その上で、HPクイック・エクスチェンジとして、到着時に新品交換になります。

---

 以上、HP OfficeJet Pro 9130bの紹介でした。

 この価格クラスのビジネスプリンタとして言えば、操作性や性能面は文句ないです。CPU(1.2GHz)とメモリー(512MB)も公開がありますが、処理部分を含めて、オフィス用として十分な性能です。

 ただ、他社のカードリッジ式のビジネスプリンタと比べても、印刷コストがイマイチなので、ランニングコストは少し課題に思います。

ーーー

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 【2024年発売】

 Windows 7〜11 MacOS 10.11〜14

 【単機能プリンタ】

 31・HP OfficeJet Pro 9110b 5A0P2B#ABJ
  ¥26,966 楽天市場 (5/16執筆時)

サイズ:幅439×奥行342×高さ278mm
スキャナ:
ADF:
FAX:

 【プリンタ複合機】

 32・HP OfficeJet Pro 9120b 403W3B#ABJ
  ¥40,228 楽天市場 (12/7執筆時)

 (ポストスクリプトなし)

 33・HP OfficeJet Pro 9120 403W8B#ABJ
  ¥31,290 楽天市場 (5/16執筆時)

サイズ:幅439×奥行342×高さ278mm
スキャナ:1200dpi
ADF: 両面・35枚
FAX:搭載

耐久性能:公表なし
インク代:カラー21.3円・モノクロ5.3円
印刷速度:カラー18枚/分・モノクロ22枚/分
接続方法:無線LAN 有線LAN USB
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
保証:1年間(新品交換)   

 なお、本機の下位機となるのが、HP OfficeJet Pro 9120です。

 同じ仕様の単機能プリンタになる 9110bのラインナップもあります。

 202412080135.jpg

 【黒:1250枚・カラー3色:800枚】

 HP 937 黒 S6W5NA
  ¥5,870 楽天市場 (12/7執筆時)

 HP 937 シアン 4S6W2NA
  ¥4,260 楽天市場 (12/7執筆時)

 【黒:2500枚・カラー3色:1650枚】

 HP 937e 黒 4S6W9NA
  ¥11,700 楽天市場 (12/7執筆時)

 HP 937e シアン4S6W6NA
  ¥7,790 楽天市場 (12/7執筆時)

 利用するインクは、先ほどの機種と同じです。

 同じ、顔料インクですし、画質やインクコストは変わりません。

 202412080048.jpg

 サイズは、幅439×奥行342×高さ278mmです。

 先ほどの機種より小型なのは、給紙が「1段トレイ」(250枚)だからです。

 印刷速度は、カラー18枚/分・モノクロ22枚/分です。

 気にするほどではないですが、少し落ちます。

 そのほか、ADFの部分で、両面対応ながら、速度が遅い(片面8枚/分、両面4面/分)点が目立つ違いです。

 202412080256.jpg

 なお、ポストスクリプト非対応のOfficeJet Pro 9120は、「個人向け」にも売られている製品です。

 そのため、そちら向けの管理アプリ(HP Smartアプリ)経由で、メール・クラウド転送などの処理ができます。アプリ上でショートカット(フロー)を作り、ワンタッチ処理できるので、個人用としてプリンタを利用するならば、それなりに便利です。

---

 結論的にいえば、やはり、この価格クラスの他社機と比べて装備面は問題ないのですが、ランニングコストが必ずしも高くない(特にモノクロ)が、難点と言えます。

次回につづく!
ビジネスインクジェットのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、A4のビジネスインクジェットの比較の2回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

 201807181818.jpg

3・ビジネスプリンターの比較 【結論】
 =最終的なおすすめ機種の提案

インクコスト ★★★★☆
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★☆ 
印刷スピード ★★★★☆
耐久性    ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 次回記事は、結論編こちら)です。

 他のサイズを含めて、今回紹介したビジネスプリンター全製品から、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 結論編は→こちら

posted by Atlas at 19:28 | プリンター

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