Top 自動車関係 比較2025’【各社ナビ専用】ドラレコ6機の性能とおすすめ・選び方(4)特定カーナビ用ドラレコ

2025年05月30日

比較2025’【各社ナビ専用】ドラレコ6機の性能とおすすめ・選び方(4)特定カーナビ用ドラレコ

【今回レビューする製品】2025年 特定カーナビ増設用のドライブレコーダーの性能・おすすめ・選び方

【比較する製品型番】 パイオニア カロッツェリア VREC-DS600 VREC-DS800DC ケンウッド DRV-EMN5700 DRV-MN970 DRV-EMN5700 パナソニック CA-DR03HTD Garmin Dash Cam Mini2 010-02504-30

今回のお題
最新のドラレコのおすすめはどの機種?  

 ども、Atlasです。

 今日は、2025年5月現在、最新のドライブレコーダー(ドラレコ)の比較です。

 202106062025.jpg

1・2カメラのドラレコの比較
  記録範囲:320°前後
  あおり対策:可(高度)
2・1カメラのドラレコの比較
  記録範囲:160°以下
  あおり対策:不可(リア専用除く)
3・360°カメラ or 3カメラのドラレコの比較
  記録範囲:360°前後
  あおり対策:
4・カーナビ専用のドラレコの比較

  記録範囲:320°前後
  あおり対策:
5・ドラレコの選び方とおすすめ【結論】
 =目的・予算別のおすすめの提案

 今回は、全体では4回目記事となります。

1-1:パイオニア〈日本〉
1-2:JVCケンウッド〈日本〉
1-3:パナソニック〈日本〉

 今回は、各社の「特定カーナビの増設用」の少し特殊なモデルを、メーカーごとに紹介します。

 201708301311.jpg

 なお、画質面ほか「ドライブレコーダーの選び方の基本」は、1回目記事で紹介しています。

 お時間があれば1回目記事こちら】からご覧いただくとわかりやすいかと思います。

 よろしくお願いします。

画角の広さ  ★★★★★
解像度の良さ ★★★★★
夜間の画質  ★★★★★
駐車監視機能 ★★★★★
安全運転支援 ★★★★★
後方監視   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 というわけで、以下では、各社のドライブレコーダーを、詳しく紹介します。

 そして、最後の「結論」部分では、上表のような観点から、目的別予算別に、Atlasおすすめ機種を提案していきます。

1-1・パイオニアのドラレコ

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 はじめに、日本のパイオニアのナビ連動型ドライブレコーダーです。

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 以下では、いつものように、高評価できる部分は赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で書いていきたいと思います。



  201808191231.jpg

 【2018年発売】

 1・パイオニア カロッツェリア VREC-DS600
  ¥17,491 Amazon.co.jp (5/30執筆時)

画素数:212万画素
記録画角: 121度
液晶:
衝撃センサ:搭載
夜間対応: F値2.0レンズ
防犯機能:
GPS記録: 搭載(カーナビと連動)
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 8GB付属(32GBまで対応)

 こちらは、Pioneerのドライブレコーダーのカロッツェリア VREC-DS600です。

 Pioneerが提供するリストにある、「楽ナビ」「サイバーナビ」の一部機種(こちら)のみに対応する機種です。

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 カメラ自体はかなり小型で、ダッシュボードなどに容易に設置できます。

 ただし、1カメラ式です。

 一方、次に見る上位機と違って、後方のあおり対策や、バックカメラとしての運用は想定していません。

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 画角は、対角121度です。

 ドラレコ専用機と比べると、最低限でしょう。

 画素数は212万画素とハイビジョン画質はキープします。

 ドラレコの画質は、本機は、HDRもスタービスも非搭載です。

 その割には画角も狭いですし、レンズはそこそこ良いとは言え、イマイチな部分が目立ちます。

 LED信号対応は、言及されません。

 安全機能は、レーンキープ・前方衝突警告などの安全機能は付属しません。

 ただ、カーナビ側で対応している機種が多いでしょう。

 駐停車中のバッテリー録画は、付属せず、駐車時の録画は不可です。

 GPSは、ナビのGPSを使う形になりますが利用できます。ただし、Wi-Fiは未搭載です。

 SDカードは、8GBのものが付属です。 

 202106071658.jpg

 接続は、ドラレコ単体で電源を取る方式です。

 アクセサリー電源とバッテリー電源の両系統につなげるケーブルが付属です。

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 以上、カロッツェリアVREC-DS600の紹介でした。

 ナビと連動できる点は便利でしょうが、基本性能は、現在の高級機に比べると限定的で、物足りないスペックです。

 ドライブレコーダー部分に高機能を求めるならば、ナビとの連動性は重視しない方が良いかもしれません。

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  202011231830.jpg

 【2023年発売】

 2・パイオニア カロッツェリア VREC-DS810DC
  ¥36,834 Amazon.co.jp (5/30執筆時)

 【2020年発売】

 3・パイオニア カロッツェリア VREC-DS800DC
  ¥36,800 楽天市場 (5/30執筆時)

画素数:約200万画素
記録画角: 148度+148度
液晶:
衝撃センサ:2基搭載
夜間対応: Starvis+WDR+F2.0
防犯機能:
GPS記録: 搭載(カーナビと連動)
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 32GB付属(128GBまで対応)

 なお、パイオニアは、以上の上位機の発売もあります。

 2機種あります。基本的に性能は同じですが、対応するカーナビが異なります。

 同じ構造なので、互換性がある感じはしますが、はっきり「連動できない」とあるので、カーナビ側でなにかしら制御されるものと思います。

 対応機は、新機種は(こちら、旧機種は(こちら)にリストがあります。

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 下位機種に比べると、本機は、リアカメラ付です。

 あおり運転に対する対策ほか、バックカメラとしての運用も想定します。

 センサーは、こちらはスタービス搭載です。

 夜間対応力た高めです。

 HDRは未搭載ながら、WDRは対応します。

 202011231840.jpg

 ユニークなのは、衝撃センサーを、カメラと本体双方に搭載する点です。

 この方式の場合、駐車監視中の精度があがり、後方からの侵入検知に力を発揮します。

 202303221512.jpg

 なお、本機は、AUXとHDMIの2端子があるため、ナビとのリンクをAUXにすれば、HDMI端子が開くので、ゲームやレコーダー用にカーナビの画面が使える仕様です。

 逆にHDMIで配線するならば、ドラレコの画質は高詳細で確認できます。どうせならば、HDMI2系統のほうが良いのですが、それは不採用です。

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 結論的にいえば、とくに旧機種は、1つ上でみた下位機種でも使えるカーナビがありますが、前方の画角が広く、スタービスにも対応となる点で、だいぶ差があります。

 (予算と手間があれば)2カメラ式を選んだ方が良いかと思います。 

1-2・JVCケンウッドのドラレコ

 202106061726.jpg

 つづいて、日本のJVCケンウッドリア専用ドラレコです。


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 【2022年発売】

 4・ケンウッド DRV-MN970
  ¥35,707 Amazon.co.jp (5/30執筆時)

画素数:207万画素(高感度MOS)
記録画角: 138度+138度
液晶:
衝撃センサ:搭載
夜間対応:HDR・高感度MOS
防犯機能:
GPS記録:搭載
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: SDカード 16GB付属(128GBまで対応)

 RV-MN970は、ケンウッド製ナビ専用のドライブレコーダーです。

 対応するのは、同社の「彩速ナビシリーズ」です。 【こちらの表】にある新しい最速ナビ専用のドラレコです。

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 本機も2カメラ式です。

 あおり対策ほか、モニターでバックミラー代わりにできるのが魅力です。

 画角は、前後カメラともに対角138度です。

 価格からするとやや物足りないレベルでしょう。

 画素数は、普通の200万画素(フルHD)です。

 ドラレコの画質は 高感度CMOSセンサーと、HDR機能を搭載します。

 前者は、ソニーのスタービスに相当する、夜間に強い撮像素子です。

 一方、F値2.8のレンズなので、総合的に言えば、夜間・トンネル対応力は、値段からすると物足りないスペックです。

 LED信号対応は、対応します。

 安全運転支援機能は、未装備です。

 202307141132.jpg

 駐停車中録画は、対応できます。

 ただし、動体検知録画ではなく、常時録画と、衝撃があった瞬間からの衝撃検知録画なので、さほど多機能ではないです。

 GPSは、ナビのGPSを使う形になりますが搭載です。

 ネットワークは、Wi-Fi未搭載です。

 SDカードは、8GBのものが付属です。

---

 以上、ケンウッドのDRV-MN970の紹介でした。

 一般販売される普通の2カメラ式の同社のドラレコに比べると低機能です。 

 なんとなし、ナビを持っている方は(バックミラー代わりに使える点を含めて)純正以外選択肢がないためかと思います。

 その部分で言えば、あえてドラレコは単体で買うのも手ですが、バック運転時に、後方確認できる部分の利便性はやはり魅力でしょう。


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 【2022年発売】

 【12型】

 5・ケンウッド DRV-EMN5700
  ¥33,790 Amazon.co.jp (5/30執筆時)

画素数:206万画素(以上)
記録画角:136度+136度
液晶:11インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis・HDR・F1.55
防犯機能:
GPS記録:
安全運転支援:搭載(5種類
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: 32GB MicroSD(128GBまで)

 DRV-EMN5700 は、ケンウッドが販売する2カメラのカーナビです。

 同社の彩速ナビ(MDV-S809F)との連携用に発売されたものです。

 こちらについては、ナビ連携型では「面白い」部分がある機種です。

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 本機も、2カメラ式です。

 その上で、フロントカメラが、スマート・ルームミラーです。

 このタイプは電源を消すと普通のミラーになる仕様ですので、故障時も問題ないです。

 広視野角で、視認性の良い点でルームミラーに向く、IPS液晶採用です。

 202205081550.jpg

 また、音声でのハンズフリー操作に対応します。

 「Alexa(など)」発話キーワードがない仕様です。

 大きな11型パネルですが、細かい解像度面でのスペックはわかりません。

 カメラの画角は、前方・後方とも136度です。

 必要十分でしょう。

 画素数は、本機は不明です。

 ただ、フルHD記録をするので、200万画素以上の撮像素子ではあります。

 1回目記事で書いたように、高ければ良いというものではない(夜間対応力が弱くなる)いので、開示はした方が良いかと思います。

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 ドラレコの画質は、センサーに、スタービスは採用で夜間には強いです。

 レンズも、F値1.55ということで、夜間には強いと言えます。

 HDRにも対応です。

 LED信号対応は、本機も対応です。

 安全機能は、充実します。

 基本となる車線逸脱警告・前方衝突警告・発進遅れ警告のほか、後方車急接近警告と、徐行・停止時の歩行者検知警告に対応です。

 複数の車は把握できない点で最新ではないですが、十分です。

 駐停車中のバッテリー録画は付属し、最長10時間の駐車録画に対応できます。

 そのほか、衝撃センサーが検知した際だけの録画も対応します。

 GPSは、付属です。

 SDカードは、32GBのMicroSDカードが付属です。

 ネットワークは、Wi-Fi未搭載です。

---

 以上、ケンウッドのDRV-EMN5700 の紹介でした。

 スマートミラー型を探していた方には候補になるでしょう。

 ただ、標準装備車とちがって、 駐車支援機能などがあるわけでもないので、欲しい方は限られるかもしれません。

2-3・パナソニックのドラレコ

  202006170944.jpg

 最後に、日本のパナソニックナビ連動型ドラレコです。

 同社は、単品のドラレコの展開はなく、こちらのナビ専用モデルだけです。


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 【2020年発売】CA-DR03D後継機

 6・パナソニック CA-DR03HTD
  ¥36,864 Amazon.co.jp (5/30執筆時)

画素数:200万画素
記録画角: 約150度+150度
液晶:
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis・F1.4レンズ
防犯機能:
GPS記録: 搭載(カーナビと連動)
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: micro SD 8GB(32GBまで)

  CA-DR02Dは、パナソニックのナビです。

 こちらも、同社のカーナビ専用です。また、すべての同社製のナビと連動するわけではありません。(こちら)のリストにあるナビだけです。

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 本機も、2カメラ式のドラレコです。

 したがって、他社モデルと同じで、バックモニターとして利用できます。

 パナソニックの場合、車線付で分かりやすく表示します。

  201910251722.jpg

 画角は、対角のデータが非開示ですが、推定で150度画素数は200万画素です。

 フルHD画質なのでナンバーの視認性などは問題ないです。

 ナビとの接続もHD画質(HD-TVI)なので、綺麗です。

 リアカメラもフロントと同じ品質です。

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 ドラレコの画質は、ドラレコではあまり見かけない、F値1.4という明るいレンズを採用します。

 その上で、Sonyのスタービスに相当する高感度センサーも搭載なので、夜間やトンネルには強いでしょう。

 ただし、HDR技術は採用されません

 LED信号対応は、国産機としてこの機種は対応します。

 安全機能は、独自には搭載しませんが、ドラレコ側と連動して、速度などの表示は可能です。

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 駐停車中のバッテリー録画は、対応します。

 本機については、常時記録で、衝撃検知センサーが検知したときに上書き禁止で保存する方法と、衝撃検知センサーが反応した際だけに撮影する駐車録画モードの2種類から選択できます。

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 GPSは、ナビの部分ものを使い、地図と同時に画像を再生できる仕様です。

 おおよその速度も表示可能です。Wi-Fiは未搭載になります。

---

 以上、パナソニックのCA-DR03HTDの紹介でした。

 他社もそうですが、別売のカーナビを買う場合に比べて、カーナビ専用品を買うメリットは「広い画面で確認できる」点です。

 本機も、シフトレバー連動で後方の様子をライブでストラーダでだせる部分を含めて、そのように言えます。利便性は高まるでしょう。

次回に続く!
ドライブレコーダーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、各社のカーナビ増設型のドライブレコーダーの比較でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

  201812021242.jpg

1・2カメラのドラレコの比較
  記録範囲:320°前後
  あおり対策:可(高度)
2・1カメラのドラレコの比較
  記録範囲:160°以下
  あおり対策:不可(リア専用除く)
3・360°カメラ or 3カメラのドラレコの比較
  記録範囲:360°前後
  あおり対策:
4・カーナビ専用のドラレコの比較

  記録範囲:320°前後
  あおり対策:
5・ドラレコの選び方とおすすめ【結論】
 =目的・予算別のおすすめの提案

画角の広さ  ★★★★★
解像度の良さ ★★★★★
夜間の画質  ★★★★★
駐車監視機能 ★★★★★
安全運転支援 ★★★★★
後方監視   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 最終回となる5回目記事 【こちら】で、今回紹介した全機種から「目的別・予算別」にAtlasのおすすめ機種!を提案します。

 最後までよろしくお願いします。

 5回目記事は→こちら

posted by Atlas at 13:54 | 自動車関係

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