【今回レビューする製品】2025年 特定カーナビ増設用のドライブレコーダーの性能・おすすめ・選び方
【比較する製品型番】 パイオニア カロッツェリア VREC-DS600 VREC-DS800DC ケンウッド DRV-EMN5700 DRV-MN970 DRV-EMN5700 パナソニック CA-DR03HTD Garmin Dash Cam Mini2 010-02504-30
今回のお題
最新のドラレコのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新のドライブレコーダー(ドラレコ)の比較です。
1・2カメラのドラレコの比較
記録範囲:320°前後
あおり対策:可(高度)
2・1カメラのドラレコの比較
記録範囲:160°以下
あおり対策:不可(リア専用除く)
3・360°カメラ or 3カメラのドラレコの比較
記録範囲:360°前後
あおり対策:可
4・カーナビ専用のドラレコの比較
記録範囲:320°前後
あおり対策:可
5・ドラレコの選び方とおすすめ【結論】
=目的・予算別のおすすめの提案
今回は、全体では4回目記事となります。
1-1:パイオニア〈日本〉
1-2:JVCケンウッド〈日本〉
1-3:パナソニック〈日本〉
今回は、各社の「特定カーナビの増設用」の少し特殊なモデルを、メーカーごとに紹介します。
なお、画質面ほか「ドライブレコーダーの選び方の基本」は、1回目記事で紹介しています。
お時間があれば1回目記事【こちら】からご覧いただくとわかりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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画角の広さ ★★★★★
解像度の良さ ★★★★★
夜間の画質 ★★★★★
駐車監視機能 ★★★★★
安全運転支援 ★★★★★
後方監視 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のドライブレコーダーを、詳しく紹介します。
そして、最後の「結論」部分では、上表のような観点から、目的別予算別に、Atlasおすすめ機種を提案していきます。
1-1・パイオニアのドラレコ
はじめに、日本のパイオニアのナビ連動型ドライブレコーダーです。
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以下では、いつものように、高評価できる部分は赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で書いていきたいと思います。
【2018年発売】
1・パイオニア カロッツェリア VREC-DS600
¥17,491 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:212万画素
記録画角: 121度
液晶:
衝撃センサ:搭載
夜間対応: F値2.0レンズ
防犯機能:
GPS記録: 搭載(カーナビと連動)
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 8GB付属(32GBまで対応)
こちらは、Pioneerのドライブレコーダーのカロッツェリア VREC-DS600です。
Pioneerが提供するリストにある、「楽ナビ」「サイバーナビ」の一部機種(こちら)のみに対応する機種です。
カメラ自体はかなり小型で、ダッシュボードなどに容易に設置できます。
ただし、1カメラ式です。
一方、次に見る上位機と違って、後方のあおり対策や、バックカメラとしての運用は想定していません。
画角は、対角121度です。
ドラレコ専用機と比べると、最低限でしょう。
画素数は、212万画素とハイビジョン画質はキープします。
ドラレコの画質は、本機は、HDRもスタービスも非搭載です。
その割には画角も狭いですし、レンズはそこそこ良いとは言え、イマイチな部分が目立ちます。
LED信号対応は、言及されません。
安全機能は、レーンキープ・前方衝突警告などの安全機能は付属しません。
ただ、カーナビ側で対応している機種が多いでしょう。
駐停車中のバッテリー録画は、付属せず、駐車時の録画は不可です。
GPSは、ナビのGPSを使う形になりますが利用できます。ただし、Wi-Fiは未搭載です。
SDカードは、8GBのものが付属です。
接続は、ドラレコ単体で電源を取る方式です。
アクセサリー電源とバッテリー電源の両系統につなげるケーブルが付属です。
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以上、カロッツェリアVREC-DS600の紹介でした。
ナビと連動できる点は便利でしょうが、基本性能は、現在の高級機に比べると限定的で、物足りないスペックです。
ドライブレコーダー部分に高機能を求めるならば、ナビとの連動性は重視しない方が良いかもしれません。
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【2023年発売】
2・パイオニア カロッツェリア VREC-DS810DC
¥36,834 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
【2020年発売】
3・パイオニア カロッツェリア VREC-DS800DC
¥36,800 楽天市場 (5/30執筆時)
画素数:約200万画素
記録画角: 148度+148度
液晶:
衝撃センサ:2基搭載
夜間対応: Starvis+WDR+F2.0
防犯機能:
GPS記録: 搭載(カーナビと連動)
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 32GB付属(128GBまで対応)
なお、パイオニアは、以上の上位機の発売もあります。
2機種あります。基本的に性能は同じですが、対応するカーナビが異なります。
同じ構造なので、互換性がある感じはしますが、はっきり「連動できない」とあるので、カーナビ側でなにかしら制御されるものと思います。
対応機は、新機種は(こちら)、旧機種は(こちら)にリストがあります。
下位機種に比べると、本機は、リアカメラ付です。
あおり運転に対する対策ほか、バックカメラとしての運用も想定します。
センサーは、こちらはスタービス搭載です。
夜間対応力た高めです。
HDRは未搭載ながら、WDRは対応します。
ユニークなのは、衝撃センサーを、カメラと本体双方に搭載する点です。
この方式の場合、駐車監視中の精度があがり、後方からの侵入検知に力を発揮します。
なお、本機は、AUXとHDMIの2端子があるため、ナビとのリンクをAUXにすれば、HDMI端子が開くので、ゲームやレコーダー用にカーナビの画面が使える仕様です。
逆にHDMIで配線するならば、ドラレコの画質は高詳細で確認できます。どうせならば、HDMI2系統のほうが良いのですが、それは不採用です。
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結論的にいえば、とくに旧機種は、1つ上でみた下位機種でも使えるカーナビがありますが、前方の画角が広く、スタービスにも対応となる点で、だいぶ差があります。
(予算と手間があれば)2カメラ式を選んだ方が良いかと思います。
1-2・JVCケンウッドのドラレコ
つづいて、日本のJVCケンウッドのリア専用ドラレコです。
【2022年発売】
4・ケンウッド DRV-MN970
¥35,707 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:207万画素(高感度MOS)
記録画角: 138度+138度
液晶:
衝撃センサ:搭載
夜間対応:HDR・高感度MOS
防犯機能:
GPS記録:搭載
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: SDカード 16GB付属(128GBまで対応)
RV-MN970は、ケンウッド製ナビ専用のドライブレコーダーです。
対応するのは、同社の「彩速ナビシリーズ」です。 【こちらの表】にある新しい最速ナビ専用のドラレコです。
本機も2カメラ式です。
あおり対策ほか、モニターでバックミラー代わりにできるのが魅力です。
画角は、前後カメラともに対角138度です。
価格からするとやや物足りないレベルでしょう。
画素数は、普通の200万画素(フルHD)です。
ドラレコの画質は 高感度CMOSセンサーと、HDR機能を搭載します。
前者は、ソニーのスタービスに相当する、夜間に強い撮像素子です。
一方、F値2.8のレンズなので、総合的に言えば、夜間・トンネル対応力は、値段からすると物足りないスペックです。
LED信号対応は、対応します。
安全運転支援機能は、未装備です。
駐停車中録画は、対応できます。
ただし、動体検知録画ではなく、常時録画と、衝撃があった瞬間からの衝撃検知録画なので、さほど多機能ではないです。
GPSは、ナビのGPSを使う形になりますが搭載です。
ネットワークは、Wi-Fi未搭載です。
SDカードは、8GBのものが付属です。
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以上、ケンウッドのDRV-MN970の紹介でした。
一般販売される普通の2カメラ式の同社のドラレコに比べると低機能です。
なんとなし、ナビを持っている方は(バックミラー代わりに使える点を含めて)純正以外選択肢がないためかと思います。
その部分で言えば、あえてドラレコは単体で買うのも手ですが、バック運転時に、後方確認できる部分の利便性はやはり魅力でしょう。
【2022年発売】
【12型】
5・ケンウッド DRV-EMN5700
¥33,790 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:206万画素(以上)
記録画角:136度+136度
液晶:11インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis・HDR・F1.55
防犯機能:
GPS記録:
安全運転支援:搭載(5種類)
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: 32GB MicroSD(128GBまで)
DRV-EMN5700 は、ケンウッドが販売する2カメラのカーナビです。
同社の彩速ナビ(MDV-S809F)との連携用に発売されたものです。
こちらについては、ナビ連携型では「面白い」部分がある機種です。
本機も、2カメラ式です。
その上で、フロントカメラが、スマート・ルームミラーです。
このタイプは電源を消すと普通のミラーになる仕様ですので、故障時も問題ないです。
広視野角で、視認性の良い点でルームミラーに向く、IPS液晶採用です。
また、音声でのハンズフリー操作に対応します。
「Alexa(など)」発話キーワードがない仕様です。
大きな11型パネルですが、細かい解像度面でのスペックはわかりません。
カメラの画角は、前方・後方とも136度です。
必要十分でしょう。
画素数は、本機は不明です。
ただ、フルHD記録をするので、200万画素以上の撮像素子ではあります。
1回目記事で書いたように、高ければ良いというものではない(夜間対応力が弱くなる)いので、開示はした方が良いかと思います。
ドラレコの画質は、センサーに、スタービスは採用で夜間には強いです。
レンズも、F値1.55ということで、夜間には強いと言えます。
HDRにも対応です。
LED信号対応は、本機も対応です。
安全機能は、充実します。
基本となる車線逸脱警告・前方衝突警告・発進遅れ警告のほか、後方車急接近警告と、徐行・停止時の歩行者検知警告に対応です。
複数の車は把握できない点で最新ではないですが、十分です。
駐停車中のバッテリー録画は付属し、最長10時間の駐車録画に対応できます。
そのほか、衝撃センサーが検知した際だけの録画も対応します。
GPSは、付属です。
SDカードは、32GBのMicroSDカードが付属です。
ネットワークは、Wi-Fi未搭載です。
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以上、ケンウッドのDRV-EMN5700 の紹介でした。
スマートミラー型を探していた方には候補になるでしょう。
ただ、標準装備車とちがって、 駐車支援機能などがあるわけでもないので、欲しい方は限られるかもしれません。
2-3・パナソニックのドラレコ
最後に、日本のパナソニックのナビ連動型ドラレコです。
同社は、単品のドラレコの展開はなく、こちらのナビ専用モデルだけです。
【2020年発売】CA-DR03D後継機
6・パナソニック CA-DR03HTD
¥36,864 Amazon.co.jp (5/30執筆時)
画素数:200万画素
記録画角: 約150度+150度
液晶:
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis・F1.4レンズ
防犯機能:
GPS記録: 搭載(カーナビと連動)
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: micro SD 8GB(32GBまで)
CA-DR02Dは、パナソニックのナビです。
こちらも、同社のカーナビ専用です。また、すべての同社製のナビと連動するわけではありません。(こちら)のリストにあるナビだけです。
本機も、2カメラ式のドラレコです。
したがって、他社モデルと同じで、バックモニターとして利用できます。
パナソニックの場合、車線付で分かりやすく表示します。
画角は、対角のデータが非開示ですが、推定で150度、画素数は200万画素です。
フルHD画質なのでナンバーの視認性などは問題ないです。
ナビとの接続もHD画質(HD-TVI)なので、綺麗です。
リアカメラもフロントと同じ品質です。
ドラレコの画質は、ドラレコではあまり見かけない、F値1.4という明るいレンズを採用します。
その上で、Sonyのスタービスに相当する高感度センサーも搭載なので、夜間やトンネルには強いでしょう。
ただし、HDR技術は採用されません。
LED信号対応は、国産機としてこの機種は対応します。
安全機能は、独自には搭載しませんが、ドラレコ側と連動して、速度などの表示は可能です。
駐停車中のバッテリー録画は、対応します。
本機については、常時記録で、衝撃検知センサーが検知したときに上書き禁止で保存する方法と、衝撃検知センサーが反応した際だけに撮影する駐車録画モードの2種類から選択できます。
GPSは、ナビの部分ものを使い、地図と同時に画像を再生できる仕様です。
おおよその速度も表示可能です。Wi-Fiは未搭載になります。
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以上、パナソニックのCA-DR03HTDの紹介でした。
他社もそうですが、別売のカーナビを買う場合に比べて、カーナビ専用品を買うメリットは「広い画面で確認できる」点です。
本機も、シフトレバー連動で後方の様子をライブでストラーダでだせる部分を含めて、そのように言えます。利便性は高まるでしょう。
次回に続く!
ドライブレコーダーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、各社のカーナビ増設型のドライブレコーダーの比較でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・2カメラのドラレコの比較
記録範囲:320°前後
あおり対策:可(高度)
2・1カメラのドラレコの比較
記録範囲:160°以下
あおり対策:不可(リア専用除く)
3・360°カメラ or 3カメラのドラレコの比較
記録範囲:360°前後
あおり対策:可
4・カーナビ専用のドラレコの比較
記録範囲:320°前後
あおり対策:可
5・ドラレコの選び方とおすすめ【結論】
=目的・予算別のおすすめの提案
画角の広さ ★★★★★
解像度の良さ ★★★★★
夜間の画質 ★★★★★
駐車監視機能 ★★★★★
安全運転支援 ★★★★★
後方監視 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる5回目記事 【こちら】で、今回紹介した全機種から「目的別・予算別」にAtlasのおすすめ機種!を提案します。
最後までよろしくお願いします。
5回目記事は→こちら