【今回レビューする内容】2023年 花粉に強い!空気清浄機の性能とおすすめ(加湿機能なし):ダイソン・エアドッグ・シャオミ・COWAY編
【比較する製品型番】 POIEMA zero エアドッグ AirdogX5d X5d Airdog X5s Airdog X3s Airdog X8 Pro Airdog X3Dシャオミ Xiaomi Mi Air Purifier 3H ダイソン Dyson Purifier Cool TP07WS TP07SB LG PuriCare Pet AS657DWT0 AS657DST0 LG PuriCare AeroFurniture AS207PWU0 AS207PRU0 コーウェイ Coway AIRMEGA 150 AP-1019C Coway NOBLE AP-2021A ショップジャパン オキシピュア ほか
今回のお題
花粉やPM2.5に強い空気清浄機のおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2023年8月現在、最新の空気清浄機の比較の4回目記事です。
4回目記事では、英国のダイソンの製品を紹介したあと、エアドッグほか、アジア系の高級志向の空気清浄機をいろいろ見ていきます。
1・空気清浄機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:シャープ(日本)
1-3:パナソニック(日本)
1-4:ダイキン(日本)
2・空気清浄機の比較 (2)
2-1:日立(日本)
2-2:アイリスオーヤマ(日本)
2-3:バルミューダ(日本)
2-4:無印良品(日本)
2-5:カドー(日本)
2-6:象印(日本)
3・空気清浄機の比較 (3)
3-1:ブルーエア(北欧)
3-2:エレクトロラックス(北欧)
4・空気清浄機の比較 (4)
4-1:ダイソン(英)
4-2:エアドッグ (シンガポール)
4-3:LGエレクトロニクス(韓国)
4-4:シャオミ(中国)
4-5:Coway(韓国)
5・空気清浄機の比較 (5)
5-1:Levoit(香港)
5-2:フィリップス(オランダ)
5-3:その他の企業
6・空気清浄機の選び方(まとめ)
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた『選び方の基本』に基づいて説明していきます。
よろしくお願いします。
4-1・ダイソンの空気清浄機
はじめに、イギリスのダイソンの空気清浄機の紹介です。
1・空気清浄機機能付扇風機
2・空気清浄機機能付ファンヒーター
3・空気清浄機機能付加湿器
なお、ダイソン製品についてあらかじめ断っておくと、同社の製品は他の家電との「ハイブリッド家電」としての展開です。
結構な多展開なので、全機種紹介してしまうと煩雑です。そのため、この記事自体では「代表的な一製品」だけ、「空気清浄部分」に絞って紹介します。
ほかの機種を見比べたい場合は、このブログの【ダイソンの空調家電の比較】で、空気清浄機以外の面を含めた機種の比較をしています。
ご面倒ですが、そちらをご覧ください。
なお、ヘッドホン型は(さすがに特殊すぎるので)【Dyson Zone空気清浄ヘッドホンの比較】として、単独記事で触れています。
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というわけで、前置きがなくなりましたが、比較をはじめます。
以下では、高評価できる部分を赤字系で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【202年発売】
45・ダイソン Dyson Purifier Cool TP07WS
45・ダイソン Dyson Purifier Cool TP07SB
¥60,000 楽天市場 (8/11執筆時)
対応面積:洋室 12畳
清浄時間:22分/8畳
最大風量:(17.4㎣/分)
サイズ:幅248×奥行248×高さ764mm
センサー :ニオイ・ほこりセンサー
フィルタ寿命:1年
Dyson Purifier Coolは、2021年に出たダイソンの新型の空気清浄機です。
こちらは、空気清浄機能以外に、送風ファンとしての機能を持つタイプです。
先述のように、同社には色々な「ハイブリッド家電」がありますが、こちらは「オーソドックス」な方です。
本体サイズは、直径24.8cm×高さ76cm程です。
大きいですが、設置面積は、狭めですむので設置性は良いです。
350度の首振り機能をはじめとして、広いリビングのメイン機として利用できるサイズです。
本体の風量は、この機種は「ファンレスの送風機」なのでかなり強力です。
スペックとしては、毎秒290Lの巻き込みというデータなので、最大17.4㎣/分となります。
このタイプのダイソン製品については、モーター部分で巻き上げ、空気清浄を通過した風をリングの内周の細い切れ目から、風を円形に出しています。
そして、空力的に言う「コアンダ効果」で、前方に向けて10倍の風をですので、(ファンとしては)ムラのない強風が得れます。
ただし、空気清浄フィルタを通る風は、逆に言えば「1/10」程度なので、出てくる風が全て浄化された風ではないです。
適応面積は、そのため、本機については12畳です。
カタログスペックの最大26畳は、60分の数値なので、多少現実離れした部分はあります。
一方、ダイソンは実験方法が異なり、単一のセンサーを利用した上図のようなやり方をとりません。
9つのセンサーを使い、リビングを再現した空間で、17畳程度の実空間に即した設備で測定しています。
その点でいえば、8畳程度のリビングなら、本機はそれなりに効果があると言えそうです。
帰宅後「涼みたい」気持ちで、直接風に当たってしまうと、清浄されない部分の空気が出てくるので、その点を気をつければ、OKでしょう。
「ほこり」用フィルターは、HEPA規格のフィルターです。
先述のように、医療用を除く家庭用・業務用の空気清浄機で、これ以上の捕捉率の製品はありません。
ダイソン 5025 155 059067
¥7,700 楽天市場 (8/11執筆時)
ただし、交換フィルターは1年ごとに交換するタイプです。
10年寿命の他社機に比べると、ランニングコストは悪いです。
ニオイフィルターは、ホコリ用フィルター内部に活性炭フィルタが内蔵されているので「搭載」です。
また、ダイキンと同様に、有害ガスに対応できます。
センサーは、ニオイセンサー・ほこりセンサーをダブルで搭載です。
自動運転には対応します。
また、パナソニックと同じ超高感度センサー(0.3μm)なので、センサー部分ではこの機種は値段相応に優秀と言えます。
静音性は、最大運転時(12畳/30分のパワー)で使う場合、47.4dBです。
最小運転時では、26.3dBなので、小型機には及びませんが「そこそこ静か」です。
そのほか、スマホアプリ(iPhone/Android)で操作できるほか、空気の汚染状況についてもスマホでモニタリング可能だからです。
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以上、Dyson Purifier Cool TP07WS の紹介でした。
空気清浄機として向いた仕組みとは言えない部分もあります。
ただ、ファンとしては優秀ですし、家電製品の統合による「断捨離」を考えるならば、選択肢にできます。
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【2023年発売】470332-01
45'・Dyson Purifier Cool Formaldehyde TP09 NG
¥86,900 楽天市場(ダイソン) (7/16執筆時)
風の強さ:リビング向け
空気浄化速度:12畳/30分
暖房能力:
加湿機能:
スイング:350度
センサー:ニオイ・ほこり
騒音値: 29.3dB-48.0dB
ネットワーク:Wi-Fi
なお、ダイソンは、TP09 NG という上位モデルを、2023年に出しました。
直販限定となります。
性能は一方、次の1点を除いて、先ほどの機種と同じです。
本機のみホルムアルデヒド(HCHO)検知センサーが搭載される点です。
PM2.5と同じく、ホルムアルデヒドも粒子です。
しかしホコリセンサーは高感度でも0.3μmあたりに検知限界があります。こちらは、その1500倍ほど細かいため、検知には専用センサーが必要です。
本機の場合、固体式の新型センサーを載せて検知できるようにしています。
一方、検知できても除去できないと仕方ないわけですが、本機は、フィルタの内装に酸化分解触媒フィルタを追加していて、その作用で分解する仕組みです。
触媒は自己再生型で消耗品ではなく、設計上の標準使用期間(10年)は使えるようです。酸化触媒を脱臭(ニオイ粒子)に使う例は見たことがありますが、この方向性での発想は、ダイソンが初めてかと思います。
あとは、静音性がごく僅か異なるだけです。
【PH04/HP07/TP07/PH01/TP04/DP04/HP04】
ダイソン 5025 155 059067
¥7,700 楽天市場 (7/16執筆時)
消耗品も同じです。
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結論的に言えば、ホルムアルデヒドの検知と対策に下位機種との差額分の「価値」を見いだせるか、がポイントになります。
個人的には、新築・改装時のいわゆるシックハウス症候群を思い浮かべました。その部分でいえば、新居に引っ越す際などには、選んでも良いかと思います。
もちろん、家中対策ができるわけでもないですが、例えば、子供部屋などに設置するなど、意義はあると思います。
4-2・エアドッグの空気清浄機
つづいて、エアドッグの空気清浄機からです。
CMではお馴染みの製品で、高級な空気清浄機を出します。
【2022年発売】AirdogX5s X5s後継機
46・エアドッグ AirdogX5d X5d
¥151,940 楽天市場 (8/11執筆時)
対応面積:洋室 24畳
清浄時間:
最大風量:5.2㎣/分
サイズ:幅306×奥行31.6×高さ650
センサー:ホコリのみ(高感度)
フィルタ寿命:交換不要
Airdog X5は、最近CMでも話題な輸入製品です。
インパクトのあるテレビCMでお馴染みの機種です。
日本では、2018年頃にスタートアップ(Makuake)で販売が開始され、現在は商社のトゥーコネクトが総代理店をつとめています。
製品自体は2011年にシンガポールで創業したPOIEMAという空調企業のものです。
そちらでは「poimea zero」という製品名でグローバルで売っています。
CMでは、米国西海岸の「シリコンバレー由来」が強調されていましたが、「開発拠点になるラボがアメリカ」ということで、そのような表記です。
なお、2022年に新型番の機種(X5d)になりました。
旧機と比較すると、CO2(二酸化炭素)センサーが付属です。
暖房時ほかの換気を促すためめの警告用です。部屋の空気を汚すわけでも、換気ができる家電でもないので、ここはちょっとした「おまけ」と考えてください。
あとは、ダイヤルの改良と、ストッパー付きキャスターが装備されたほどの違いですので、以下は、同時に見ていきます。
適応面積は、最大24畳まで対応です。
1回目記事でも書きましたが、空気清浄機の場合、最大適応面積は「天井2.4m換算」で、30分で取り切れる畳数です。
一方、8畳あたりの浄化時間が非開示です。
ただ、同程度の適用畳数を示す他社機のスペックを参考にすれば、約10分/8畳といったところでしょう。
本体サイズは、幅306×奥行316×高さ650mmになります。
要するに、ライバルは、先ほど紹介したブルーエアの最上位機(Blueair Protect 7410i)です。サイズ感も似ています。
本体の風量は、米国のCADR基準からの換算で、5.2㎥/分です。
カタログでは、「30分」で「65u//分」との表記です。
単位は「平方」メートルですが、高さ2.4mという測定基準を示すので、他社と同列の「立方」メートル表記に直せば、先述の5.2㎥/分になります。
本機の適用畳数「最大24畳」表記は、日本電機工業会基準(JEM1 467)です。(誤差はありつつも)計算結果はだいたい合うかなと思います。
ちなみに、本機の旧機は「42畳」表記でした。
新機種はパワーが落ちたのではなく、測定基準の表記を日本に合わせた結果でしょう。
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結論的にいえば、本機は、パワー面で「24畳用」と思って他機の高級機と比べるべき機種です。
つまり、(職場用としてはともかく)家庭用としては、先述の8畳あたりの清浄時間から考えるに、12畳あたりまでならば除去スピードが「高スペック」と言える機種にあたります。
気流制御は、このタイプによくある、下面吸引の上面排出です。
直上に吹き上げるタイプなので、コアンダ効果を利用して空気を送る方向性でしょう。
フィルターは、一方、本機は交換不要の炭素繊維の「パーマネントフィルタ」です(TPAフィルター)。
本機の最も特徴的な部分で、「水洗い」で能力が回復するとされます。
お手入れの頻度は2ヶ月に1回が目処です。
中性洗剤をつけ付属ブラシで水洗いして「自然乾燥」という手順です。ほぼ1日、空気清浄機を回せない日が出る点は注意点です。
一方、「poimea zero」のほか、本機も「スタートアップ」時は、食洗機での丸洗い・乾燥をしてOKという記述がありました。
しかし、製品版となって以後、説明書に記述はないです。
おそらく保証性の問題でしょう。加えて、食洗機にフィルターを入れるというのは、日本人の清潔概念から抵抗感があるからとも思います。
そうなると、「2ヶ月ごとの丸洗い」というのは、少し面倒です。
後述するように、本機は電気集塵式なので、2ヶ月でも結構汚れます。
一方、フィルター性能は、0.0146μmの粒子を浄化という能力です。
他社より数値がだいぶ良く、ここが「売り」にされています。
しかし、基準となる粒子の粗さが異なり、また捕捉率も示されないので、HEPAフィルタ搭載製品とは、単純な比較はできません。
ただ、この点での不満は、あまりレビューされない点も確かですが。
本機の仕組みは、「イオン化ワイヤーフレーム」でプラスイオンに耐電させたホコリを、マイナス耐電の集塵フィルターに吸着させる「電気集塵」が基本です。
これは、ダイキンも今から10年程前まで、家庭用空気清浄機で取り入れていた方式です。
ただ、当時のダイキン機と比較すると、本機は「イオン化ワイヤーフレーム」の電線の数がだいぶ多く強力です。
これは、ホコリを帯電させる効果に付随して、発生したオゾン(ないしOHラジカル)で、「ニオイ」の脱臭効果も狙っているようです。
脱臭の部分は、プラズマ放電を利用するダイキンの「ツインストリーマ」技術と似ています。
一方、オゾンは濃度が濃いと有害なので、本機は、事後にオゾン除去フィルター(脱臭フィルタ)でオゾンを取り除く仕組みがとられています。
Airdog X5s オゾン除去フィルター
¥8,800 (8/11執筆時)
「ニオイ」用フィルターは、したがって、オゾン除去フィルターとの共用です。
特殊処理した活性炭フィルターです。オゾン自体にも脱臭特性があるので、本機は脱臭力は強そうです。
ただ、このフィルターは消耗品で1-2年で交換です。交換しないと効果は減衰していくでしょう。
その場合、(かなり長めにみて)2年で交換するとしても、10年で4.5万円という計算ですから、コストフリーではないです。
繰り返しますが、他社機と同じで、オゾン、濃度が濃いと有害です。
そのため、本機は、オゾン除去フィルターで酸化させて、初期値で0.01ppm以下まで「無害化」させています。
オゾンは、敏感な人ならば0.01ppmから、普通の人でも0.02ppmからはニオイを感じるとされます。
POIEMAによると、「フィルタ効果なし」でも基準以下(0.05ppm)に収まるそうです。しかし、このオゾン濃度は、「ニオイ」という部分では、無ではないレベルです。
例えば、イオン発生機(プラズマクラスターなど)で発生する微量オゾンの枠は、おそらく越えます。
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結論的にいえば、オゾンやその他のニオイ対策のために、このフィルタは定期交換するのが通常の利用法です。消耗品コストは折り込んでください。
センサーは、搭載です。
種類は明示されないのですが、ニオイセンサーはなく、ほこりセンサーだけだと思います。
ただ、高感度センサーとの記載はあるので、その上位版です。
静音性は、最大運転時57dB未満とのスペックです。
最小運転時で22dBですが、他社の縦型同様に、あまり静かではないでしょう。
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以上、Airdog X5dの紹介でした。
空気清浄機としての性能は、値段相応な能力は発揮できる製品といって良いです。
しかし、本機の方式の場合、しっかり2ヶ月ごとの洗浄する必要がある点、しない場合は、能力が落ちる点は注意点です。
本機はよく行く近所の飲食店に置いてあり見かけますが、やはり、しっかり手入れができる方に合う機種と思います。
ちなみに、ダイキンが電気集塵式をやめたのは、家庭でのメンテがたいへんすぎて不評だったという部分もあります。また、消耗品も現実的にはノーコストではない点も織り込んで考えたほうが良いでしょう。
つまり、本機は、市場にあってほしいタイプの機種ですが、必ずしも万人に向くわけではないとも言えます。
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【2023年発売】
47・エアドッグ Airdog X3d
¥125,300 楽天市場 (8/11執筆時)
【2021年発売】
47・エアドッグ Airdog X3s
¥129,900 楽天市場 (8/11執筆時)
対応面積:洋室 17畳
清浄時間:
最大風量:最大3.84㎣/分
サイズ:幅260×奥行260×高さ530mm
センサー:ホコリのみ(高感度)
フィルタ寿命:交換不要
なお、本機には下位機種があります。
新旧ありますが、先述のCO2センサーの搭載ほか、ディスプレイが一新され、外観が上で見た上位機に近くなったのが相違点です。
リモコンも付属するようになりました。
こちらも、グローバルでは、POIEMA FIT SGT350SEとして売られているモデルの日本版です。
こちらも旧機は31畳表記でしたが、新機種だと17畳です。
理由は先ほど示した通りで、パワーは同じです。
ただ、風量が最大3.84㎣/分なので、10分間で花粉を取り切ることを考えると、寝室や子ども部屋用といえmさう。
基本的な仕組みは、Airdog X5dと同じです。
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【2021年発売】
48・エアドッグ Airdog X8 Pro
¥423,563 楽天市場 (8/11執筆時)
対応面積:139畳
浄化時間:
最大風量:最大14.8㎣/分
サイズ:幅380×奥行380×高さ760mm
センサー:搭載
フィルタ寿命:交換不要
加えて、グローバルで、POIEMA ULTRAとして売られる、139畳モデルも販売されます。
ただ、個人で必要な方は少ないでしょう。
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(加筆予定)
【2021年発売】Nuwave OxyPure
48・ ショップジャパン オキシピュア
¥99,000 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
対応面積:40畳
清浄時間:約7分/8畳
最大風量:
サイズ:幅360×奥行360×高さ655mm
センサー:ニオイ・ほこり
フィルタ寿命:1年
一方、他社ですが、ショップジャパンが売っている「オキシピュア」も、オゾンを利用する部分で、AirDogと似た方式の製品です。
こちらは中国のNuwaveが出すOxyPureシリーズの日本仕様になります。
較べる場合、集塵フィルター(バイオガードフィルター)の部分の仕様が異なります。
Nuwaveが2019年に取得した特許(US20200094177A1)のようでGoogle Patentsで確認できました。
素材的な剛性の裏打ちはイマイチ分かりませんが、この部分は、本機も水洗いメンテ可能でい、20年間耐久とのことです。
また、この方式だと、(同社によると)「A社」より、空気中へのオゾンの残存率は低いようで、そこを1つの「売り」にしています。
低濃度オゾン式だとここはとにかく大事なので、ポイントでしょう。
オキシピュア用 HEPAカーボンフィルター
¥7,980
ただ、こちらは、上部に(一体型の)HEPA・カーボンフィルターがあるので、1年ごとに消耗品費は発生します。
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結論的にいえば、AirDogとコンセプトは似ているようで、実際は、訴求の方向性が異なる製品といえます。
消耗品費の部分はあまり気にしないが、(今回は除菌については検討対象ではないですが)その方面のオゾンの効果を期待する場合、比較対象です。
若干フィルターメンテの部分の仕様(洗いやすさ・性能維持に必要なメンテとその頻度)が分からないので、本機については、後日加筆する予定です。なお、Nuwave OxyPure自体は、米国などで先発機があり、同じフィルター仕組みのを採用します。
そのため、米国のAmazonなどのレビューを参考にされても良いでしょう。
4-3・LGの空気清浄機
つづいて、韓国のLGエレクトロニクスの空気清浄機です。
あまり空気清浄機のイメージはなかった会社ですが、2022年末から日本展開がはじまっています。
【2022年発売】
49・LG PuriCare Pet AS657DWT0
49・LG PuriCare Pet AS657DST0
¥79,273 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
対応面積:洋室 37畳
清浄時間:
最大風量:最大8.0㎣/分
サイズ:幅343×奥行343×高さ587mm
センサー:高感度ほこり+ニオイ
フィルタ寿命:最大3年
PuriCare Pet AS657D Seriesは、LGの販売する空気清浄機です。
他社にもある「ペット向き空気清浄機」ですが、特化型でここまで高級なものは珍しいので、Atlasの関心が向いた製品です。
適応面積は、最大37畳まで対応です。
外国企業ですが、しっかり日本のJIM1467基準での測定ですので、数字で比べられます。
8畳あたりの浄化時間は、記載がないです。しかし、このスペックならば8分/8畳あたりと見込んで良いかと思います。
本体サイズは、幅343×奥行343×高さ587mmです。
やや直径がありますが、リビングで邪魔になるというほどでもないです。
本体の風量は、JIM基準で、ターボ時8.0㎣/分です。
強運転でも6.1㎣/分ですし、続きの大きなリビングでもこれ一台でいけそうです。
気流制御は、ここまで見たメーカーの機種でいえば、アイリスオーヤマに近いです。
上部に、サーキュレーター(プロペラ)を装備させて、効果的に空気を循環させる仕組みです。これを、同社は「シューティングエアー」機能と呼びます。
送風角度は、パネルほか、付属のリモコンで調整でき、スイングもします。
この部分を利用した「ペットモード」は面白いです。
空中に漂うペットの毛を捕捉しやすい気流制御を行い、プレフィルタで毛を集塵しやすくしています。
ただ、ご家庭の部屋の間取り(とくに天井の高さ)の違いで捕捉率の差はでそうです。
示される実験データも、他社機などとの比較ではなく、本機を別モード(スマートモード)で運用した際との比較ですので、現時点でどこまで有効か判断できません。
同じ価格帯の、一般的な(他社の)角形と比べれば分かりやすいと思いますので、検証系の雑誌には、ぜひやって欲しいように思います。
一方、ファンについていえば、本機を角度を付けた状態で利用する場合、必ずしも浄化された風だけがファンを通って拡がる仕組みではないので、花粉だらけの帰宅直後は、(風に当たらないよう)注意です。
さほど大きな問題ではないでしょうが、操作時に風が当たりやすい形状なので、すこし気になりました。
LG PuriCare 交換フィルタ
¥9,980 (8/11執筆時)
「ほこり」用フィルターは、本機も円形で、脱臭フィルタと一体です。
市販はなく、カスタマーセンターからの購入との記載です。
フィルタの保ちは3年です。
10年寿命の他社機もあるわけですが、この形状のフィルタ採用機としては(すこし)長寿命とは思えます。価格もそうは高くないです。
捕捉力もは、HEPA水準ですので、値段相応の実力です。
メンテについては、このフィルタを囲むように備わるウォッシャブルプレフィルタの定期清掃は必要です。
メーカーは目安期間は明示しませんが、ほこりほかペットの毛はここに絡まるので、(毎回洗うかは置いておき)ゴミ除去のメンテをしないと、フィルタ寿命も捕捉力も弱まるでしょう。
構造が似ている他社機が示す基準をあてはめると、最初は4週間前後で、ゴミの程度をいったん「確認」するくらいが良いかと思います。
掃除箇所へのアクセスは、結構工夫があるので、そう手間ではないです。
「ニオイ」用フィルターは、ほこりフィルタと一体型で、同時に交換する方式です。
本機は、脱臭は、カドー社の製品と同じで、光触媒式です。
光触媒は、光(太陽や蛍光灯)を当てることで脱臭力を回復する便利素材です。
LGの場合は、ただ光源を内蔵しないので、定期的に外して、日光にあてるメンテが必要です。日光ならば短時間で大丈夫です。蛍光灯でも約3時間です。
なお、LGは、この部分について、2ヶ月に1回、3時間のメンテを推奨しています。
センサーは、高感度のホコリセンサーと、ニオイセンサーを搭載です。
静音性は、最小で20dB、最大で52dBです。
一定の配慮があります。
ネットワーク機能は、Wi-Fiが搭載で、IOT対応です。
LG ThinQアプリで制御でき、外出先からの操作も可能です。Alexa Skillsにもあるので、音声操作も可能にできます。
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以上、LGのPuriCare Pet AS657D Seriesの紹介でした。
先ほど書いたように、より具体的な検証が必要なようには思いますが、ペットの毛の捕集力がメーカーの示すほどの効果があるとするならば、実際、今までにない画期的な製品といえそうです。
消耗品コストもこの手の形状の高級機としては、ビックリするほど高くないですし、センサーを含めて堅実な構成の製品に思えました。
あとは、本機がサーキュレーターの変わりになるほどの風力があるかが気になる部分です。(すぐには無理ですが)機会があれば、手持ちの風力計でちょっと調べてみようかと思っています。
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【2023年発売】
50・LG PuriCare AeroFurniture AS207PWU0
50・LG PuriCare AeroFurniture AS207PRU0
¥53,460 楽天市場 (8/11執筆時)
対応面積:洋室 約12.5畳
清浄時間:
最大風量:最大2.6㎣/分
サイズ:幅275×奥行275×高さ550mm
センサー:高感度ほこり
フィルタ寿命:最大3年
なお、LGからは、もうひとつ、 AS207Pという面白い形状の空気清浄機が出ています。
こちらは、約2kgまでのものが置け、耐熱性もありつつ、照明(ムードライト)としても利用できるというコンセプトの機種です。
照明は、同社のThinQ アプリで、8色カラーで調色できるほか、上面はQi規格のワイヤレス充電器(15W)になっていて、iPhoneなどだとワイヤレス充電可能です。
スタートアップ発らしい、利便性がある製品です。
空気清浄機としては、一方、12.5畳までで、風量も最大2.6㎣/分とさほど強くない点に注意が必要です。その代わり静音性は担保されます(21dB-44dB)。
清浄までの時間は、他社の小型機ほどですから、寝室などに向きそうです。
気流は、上面にパネルがある部分で、天井は使わず、360度方向に循環させる方式です。
この部分の構造もあり、リビングだとかくはん(取り込み)効果は微妙かなと思います。ただ、本機は「テーブル」なので、帰宅直後にその近くにソファでも置いて「避難する」ようなイメージでは割と良いかもしれません。
センサーも、高感度ほこりセンサーは装備しますが、においセンサーがない部分でも用途は限定されます。
フィルターは、先ほどの機種と共通で、3年寿命です。
プレフィルターはある形式なので、そこのメンテは定期的にしください。
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結論的にいえば、ハイブリッド製品として出来は「かなり良い」ように思います。
スタートアップ発は、実験色が強く、当たり外れが大きいですが、これは「あたり」に思えます。
ただし(最大)12.5畳用なので、基本的にはワンルーム住まいの方や、寝室を含む小部屋向きとは言えます。
フィルターは同じですが、気流と風量の部分で、上位機ほど、清浄までには時間がかかる、という点は織り込んで選ぶべきでしょう。
4-4・シャオミの空気清浄機
つづいて、中国のシャオミの空気清浄機です。
スマホやスマートウォッチのイメージですが、空気清浄機も日本進出しています。
【2020年発売】
51・シャオミ Xiaomi Mi Air Purifier 3H
¥12,489 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
対応面積:洋室 30畳
清浄時間:30畳/30分
最大風量:最大6.3㎣/分
サイズ:幅240×奥行240×高さ520mm
センサー:ほこり(PMセンサー)
フィルタ寿命:最大1年
Mi 空気清浄機 3Hは、シャオミが販売する空気清浄機です。
いくつか出していますが、日本で正規品が手に入るのは、本機のみです。
適応面積は、最大30畳まで対応です。
本機についても、8畳あたりの浄化時間が非開示ですが、仕組み的に他社機を参考にすれば、おそらく10-12畳のリビングまでなら、15分以内で対応できます。
本体サイズは、幅240×奥行240×高さ520mmになります。
比較的小型で設置性が良いと言えます。
本体の風量は、CADR基準ですが、6.3㎣/分です。
風量の点で不満はないでしょう。バルミューダにも、同じような形の製品に大きくは負けません。
気流制御は、円柱形の他社機と同じで、下面吸引の上面排出です。
リアチルト遠心ファンで空気を下面全方向から巻き込んでいく方式です。
Mi Air Purifier HEPA Filter
¥(4,389) Amazon.co.jp (8/11執筆時)
「ほこり」用フィルターは、本機は、HEPA規格の円筒形のフィルターです。
やはり、円柱状の他社製品と同型で、寿命も最大1年です。
大きなホコリを取るプレフィルタがない構造なので、喫煙者でなくても、長持ちはしないと思います。
「ニオイ」用フィルターは、写真のように一体型で、同時交換する方式です。
活性炭フィルタ部分はやや薄めの作りですが、炭素材の利点で、日光に当てると吸着力が回復するという指示です。
他社の場合も、(原理上)そういうものですが、提案されて改めて「それはそうか」と思いました。
とはいえ、1年で交換していくのが本筋です。
センサーは、PMセンサーという名前で、レーザー式のほこりセンサーが搭載です。
ニオイセンサーは未搭載となる点は注意です。
なお、丸いモニターは、有機ELのタッチパネルで、この部分を利用してモード切替などをします。
このタイプのセンサーは、PM2.5をだけを分けて認識できるので、PC2.5が数値で示されます。そのほか、PM2.5の濃度で周りのカラーリングの色も変わります。
なお、小さいですが、温度と湿度の表示もできる仕様なので、温湿度センサーも搭載ということになります。
静音性は、一方、最大運転時が64dBなので、ちょっとうるさめです。
円筒形の機種で、ブラシレスモーターを使う機種はだいたいこんな感じです。構造的に仕方ないでしょう。
ただ、最小運転時も33dBまでしか落ちない点は、日本メーカーの製品と比べると「ざっくり」です。
ネットワーク機能は、Wi-Fiが搭載です。
シャオミらしいと言える部分ですが、スマホで操作できるほか、【スマートスピーカーの比較記事】で紹介したAIスピーカーのうち、Google Home (アシスタント)系ならば、音声操作ができます。
以前に書きましたが、(加湿機能のない)空気清浄機の場合、エアコンや照明といった他の家電ほどは、リモート対応で便利になるシーンは少なめです。
ただ、本機は、先述のように、あまり静かではなく、ニオイセンサーもないので、音声操作で、ON/OFFや運転強度を切り替えられる部分は便利かもしれません。
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以上、シャオミのMi 空気清浄機 3Hの紹介でした。センサーや静音性など、改善して欲しい部分はあります。
ただ、円筒形の機種で、Wi-Fiを搭載し、しかも、2万円を切るのは、実際「安い」です。
フィルタは1年寿命なので、10年トータルコストでは、結構高い点は、注意点でしょう。
とはいえ、過度な喫煙者などで、そもそも(10年寿命のフィルタでも)「毎年交換しないと仕方ない」ような方が、2-3年で買い替える前提で「コスパ」で選ぶならば、本体価格の安さの面で、わりと良いかもしれません。最大2年分となる、フィルタ1回分セットされたモデルは、お買得ですし。
どんな高級機もそうですが、結局、タバコ臭やヤニの色が本体にも付くため、あまり高価なものを買っても、長く使えないので。(なお、Atlasは喫煙者ではないです)。
4-5・COWAYの空気清浄機
つづいて、韓国のコーウェイの製品です。
大きな電気店で見かけることがあるブランドです。日本では、PC周辺機器ではお馴染みのアーキサイトの取扱とのことです。
【2020年発売】
52・Coway AIRMEGA 150 AP-1019C
¥16,800 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
対応面積:洋室 20畳
清浄時間:
最大風量:最大4.6㎣/分
サイズ:幅340×奥行165×高さ469mm
センサー:ほこり
フィルタ寿命:1年
Coway AIRMEGA は、コーウェイが販売する空気清浄機です。
本体色は、ホワイトのAP-1019C (W)ほか多色展開です。
モダンな外観のCoway AIRMEGA Artシリーズも展開します。
本体サイズは、幅340×奥行165×高さ469mmになります。
伝統的でオーソドックスな形状です。
適応面積は、最大20畳まで対応です。
本体の風量は、4.6㎣/分です。
8畳あたりの清浄時間は非開示ですが、風量から言えば、15分あたりです。
格安機ですし、十分かと思います。小部屋向きです。
気流制御は、前面給気で、上方排気です。
ある程度、床から離れた場所にファンがありますし、舞い上がる花粉の吸引には、一定の配慮があります。
AIRMEGA 150 MAX2 Green
¥5,964 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
「ほこり」用フィルターは、抗菌GreenHEPAフィルターです。
目を引く色ですが、HEPA水準の補足性能のほか、方式は不明ですが、抗菌・抗ウイルス加工をなします。
効果については、第三者機関(日本食品分析センター)ほかのデータが示されます。測定環境の詳細は不明なので、この部分の判断は保留します。
「ニオイ」用フィルターは、一体型です。
しっかり活性炭系の脱臭機能があります。VOC対応の表記もありますし、性能はよいでしょう。
加えて、掃除機で吸ったり、洗えったりできるプレフィルター付きです。
この構造で、フィルタ寿命を延ばすタイプです。約110時間運転ごとです。
指定時間経過後、お手入れを促すランプが付きます。
消耗品コストは、一方、全開運転毎日8時間で1年で交換ランプという表示です。
その場合1年間で6000円ほどなので、本体価格が安めな分、ランニングコストが発生するタイプと言えます。
本機の場合、先述の「抗菌・抗ウイルス」加工があります。方式不明ながら、塗布方式の場合、そちらの持続性を考えると、寿命自体1年と考えた方が良いといえるかもしれません。
センサーは、ほこりセンサーが搭載です。
高感度ではないようですが、ランプの色でよごれ具合はわかります。
ニオイセンサーは未搭載です。
静音性は、一方、最大運転時48dBです。
わりと静音性は担保される機種です。
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以上、Coway AIRMEGA 150 の紹介でした。
海外モデルでは普通のフィルタは1年寿命です。本機は、プレフィルタ式ですので、喫煙などをしない場合、もう少し「保つ」感じもあります。
ただ、先述のように、抗菌方向の機能性のあるフィルタですので、「原則1年」として、トータルコストを考えるべき製品と言えます。
【2023年発売】
53・Coway NOBLE AP-2021A
¥96,800 Amazon.co.jp (8/11執筆時)
対応面積:洋室 40畳
清浄時間:約7分/8畳
最大風量:最大9.5㎣/分
サイズ:幅320×奥行320×高さ805mm
センサー:ほこり
フィルタ寿命:1年
NOBLE AP-2021A は、コーウェイが販売する空気清浄機のフラッグシップ機です。
競合するのはおそらく、既に見た北欧のブルーエアの上位機(プロテクトシリーズ)です。機能性と、デザイン面からそのように思えます。
比較しながらみていきます。
本体サイズは、幅320×奥行320×高さ805mmです。
Cadoの空気清浄機を思わせるような格好良いデザインです。
産業デザインとしての完成度は高いように思えます。
形状的に見えない部分にキャスターがあったり、ただ格好良いだけではないです。
適応面積は、最大40畳まで対応です。
本体の風量は、9.5㎣/分です。
ブルーエアの高級機静音性の向上のため、最近は気流制御に舵を切りました。
そのため本機の方が強力です。
静音性は、したがって、最大53dBです。
とはいえ、昔のブルーエア機を含む、他社空気清浄機の平均値ではあります。
問題ないです。
気流制御は、下部の4面給気で、上部の全方位排出です。
この方式の場合、壁隅に置くより、部屋の中央部などに置いた方が、効果的に取り込めます。
ケーブル問題もあるのでなかなか難しいですが、配置に心がけると良いでしょう。
一方、ホップアップ式のフラップは、単一方向に送風を限ることができます。
ようするに、エアコンの「風あて」「風よけ」にあたる所作ができる部分が「面白み」です。
しかも、このフラップは、ほこりセンサー連動で、自動で動きます。
自動モード(おまかせモード)では、空気が汚れている場合、前面・背面にそれぞれに2分ずつ強力に送風してから、全方向送風に戻す仕組みがあります。
ただ、この気流制御がどうして「効果的」なのか説明がなく、「謎」でした。
ただ、次に見る、手動の「ターボモード」の仕組みをみると、なんとなく「理由は分かった」気はしました。
ターボモード(手動)は、本機の場合、フラップ全開にした状態で、強力に吸引する構造です。
先述の自動モードも、そのように運転したほうが短時間で取り切れるのは確実でしょう。
しかし、おそらく、「エグゼクティブ向け」ということで、自動運転時に(勝手に)「うるさく」なるのは「よろしくない」という思想があり、この方式にしていないのだと思います。
なお、他社の自動モードは、普通に「ターボ」する場合が多いです。本機の場合、「購買ターゲット」の違いが反映されているとすれば、さきほどの「謎」は解けるといえます。
フラップは、一方、逆に静かに使いたい場合は下がります(おやすみモード)。
ただ、その場合の騒音値は非公開ですので、風量に比して静かなのかは分かりません。
そのほか、ペットの抜け毛などの吸引に最適な気流(マイペットモード)も選べます。
毛はプレフィルターに引っかかるので、処理は必要でしょうけれど。
しかし、(ダイキンと違い波長は不明ながら)UV−C殺菌灯を照射することで、清潔性の問題を担保する仕組みはあり、安心です。
「ほこり」用フィルターは、抗菌GreenHEPAフィルターです。
仕組みは下位機種と同じです。
ただ、黄砂・新築(VOA)・ダブル脱臭・ダスト・ペット・アレルギーのカスタムフィルタが別売で用意されます。
前後2組セットの増設で、「最大2種の機能性」を追加できます。追加フィルタは、どれも1組1500円位です。
「高いな」あと思わせない価格設定は「絶妙」に思います。
一方、本機は4面給気ですから、掃除が必要なプレフィルターは、図のように4面あります。
メンテ性は必ずしも良くはないです。
海外向けでもあるエグゼクティブモデルですし、おそうじは「他人任せ」という開発方向なのかなとも思います。
「ニオイ」用フィルターは、一体型です。
カスタムフィルタで追加できますが、付属品だけでも賄えます。
NOBLE 4D MAX2 Greenフィルター
¥12,000
消耗品コストは、4面なので、安くはないです。
目安12ヶ月なので、消耗品費は折り込んでください。
センサーは、PM2.5対応の高感度センサーです。
ニオイセンサーは付きません。
IOT化の部分では、Wi-Fi搭載です。
IoCareという専用アプリが用意されます。
Amazon Alexaシステムに対応ですので【Amazon Alexa対応スピーカーの比較記事】で紹介したAIスピーカーほか、対応端末をお持ちならば、音声制御も可能です。
空気状況の通知や、風量やモードの調節ほかに対応できます。
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以上、Coway NOBLE AP-2021Aの紹介でした。
値段・維持費共に高い機種です。ただ、そもそも、本機は「経済性」を意識した機種ではないので、そこは問題ないでしょう。
実際、そのような方に向けたラグジュアリーモデルです。その部分で言えば、外観は格好良いですし、フラップのギミックもユニークさがあり、評価できます。
もちろん、「機能美」という観点、つまり、フラップのギミックに、どこまで「実用性(意味性)」があるかは、説明不足であり、疑問の余地も多いです。
開発段階で、フラップを活かしたい!という開発者の発想が「先に」あって、その「意味性」をあとから「付け足した」感じはしなくもないです。
しかし、そうした部分をひっくるめて評価しても、「工夫が面白い製品」という部分は否定しがたいです。この手の工夫は、高級家電としては「あり」と言えますし、こうした製品が、今の日本企業の製品からは(なかなか)出にくいのも事実ですから。
その上で、空気清浄機として重要な基本スペックは満たしていますので、思想の破綻も感じません。
あえて言えば、4面もあるプレフィルターのメンテが手間なのと、センサーにニオイの検知機能がない点は、日本市場の場合に限っては、後継機への課題かなとは思いました。
次回に続く!
空気清浄機でおすすめは結論的にこの機種!!
というわけで、今回は、空気清浄機の比較の4回目記事でした。
記事はもう少しだけ続きます。
5・空気清浄機の比較 (5)
5-1:Levoit(香港)
5-2:フィリップス(オランダ)
5-3:その他の企業
6・空気清浄機の選び方(まとめ)
=最終的なおすすめの提案【結論】
次回の5回目記事(こちら )では、Levoit・フィリップスほか、ここまで見ていない各社の空気清浄機をまとめて見ていきます。
フィルター性能 ★★★★★
集塵スピード ★★★★★
センサー運転 ★★★★★
加湿力 ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事となる、結論編【こちら】では、これまでの記事内容をふまえて、サイズ別のAtlasのおすすめ空気清浄機・加湿空気清浄機を選定し、提案していきます。
大長編となりましたが、引き続きよろしくお願いします。
5回目記事は→こちら