Top オーディオ製品 比較2023' 最新Bluetoothヘッドホン61機の性能とおすすめ:iPhone Androidも対応 (3)

2023年11月04日

比較2023' 最新Bluetoothヘッドホン61機の性能とおすすめ:iPhone Androidも対応 (3)

1回目記事からの続きです→こちら

3-1・ゼンハイザーのヘッドホン

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 3回目記事のトップバッターは、ドイツの老舗音響メーカーのゼンハイザーのBluetoothヘッドホンヘッドホンです。

 同社は、(音漏れする)開放型ヘッドホンのラインナップも多いですが、Bluetooth機器は、スタジオほか、外出先での利用も多いので、(音漏れしにくい)密閉型ヘッドホンが基本です。

1・Bluetoothヘッドホンの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:ソニー〈日本〉
 1-2:BOSE〈米国〉
 1-3:JVC〈日本〉
 1-4:Apple〈米国〉
2・Bluetoothヘッドホンの比較 (2)
 2-1:Beats〈米国〉
 2-2:SHURE〈米国〉
 2-3:JBL〈米国〉
 2-4:Scallcandy〈米国〉
 2-5:Anker〈米国〉
 2-6:パナソニック〈日本〉
 2-7:ヤマハ〈日本〉  
3・Bluetoothヘッドホンの比較 (3)
 3-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
 3-2:B&W〈英国〉
 3-3:B&O〈北欧〉
 3-4:Philips〈オランダ〉
 3-5:DENON〈日本〉
 3-6:オーディオテクニカ〈日本〉
 3-7:その他
4・Bluetoothヘッドホンの比較 【結論】
 =最終的なおすすめ機種の提案

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら各機をみていきます。

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 また、以下の本文では、Atlasのおすすめポイント赤字系で、イマイチと思う部分青字で記していきます。


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 【2022年発売】

 33・ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wireless
  ¥46,591 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:6Hz-22kHz
ドライバー:42mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX adapt
連続再生時間:60時間
ノイズキャンセル:Wマイク式(自動)
有線接続:対応
重さ:293g

  MOMENTUM 4 Wirelessは、ドイツのゼンハイザーの製品です。

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 日本にもコアなファンが多いブランドですが、3年降りに2022年に新機種に更新され、外観のデザインも一新されました(写真は旧モデル)。

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 本体の重さは293gです。

 大きめのオーバーイヤー式なので仕方ないですが、やや重量はあります。

 折りたたみもできません。

 再生周波数帯域は、6Hz-22Hzです。

 ドライバーは、42mmです。

 ソニーはどちらかと言えば、「小型化」を優先する方向に進んでいますが、同社は、あえて重量を増してでも、大きめのドライバーの搭載に舵を切っています。

 音質は、ゼンハイザーは、過度に低音を強調しない音の作りです。

 ただ、ドライバーサイズの余裕は、中音域の音質向上にもつながりますし、同社の音の傾向は良い方向で引き継いでいます。

 音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

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 Bluetoothコーデックは、本機も、SBC・AAC・Apt-Xのほか、最近登場したApt-X Adaptiveに対応です。

 主にゲーム用に人気があるコーデックで、可変ビッドレートにして遅延を防ぐものです。音質的にも、ハイレゾ対応水準ですが、本機の場合、ドライバがその水準には達していませんので、認証マークは未取得です。

 立体音響は、特別な対応表明はないです。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。

 問題ありません。

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 ノイズキャンセリング機能は、搭載です。

 一方、本機のマニュアルを見る限り、マイクを内部・外部にそれぞれマイク2つ配置したハイブリッド式(2マイク式)を採用しています。

 クアルコムの汎用チップを利用します。本機は、周囲の環境に応じてかかりを調整する「アダプティブノイズキャンセリング」の記載があります。ただ、どこまでシーン(歩行中・電車内)を認識できるかは記載がないです。

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 一方、本機は、スマホアプリ(Sennheiser Smart Control)でノイキャンのかかりを調整できます。ただ、装着中は「常にアダプティブノイキャンが有効で、外すとオフになる」という仕様です。

 BOSEなどと同じで、Bluetooth接続せず、音楽も聴いていない環境でも周辺ノイズを打ち消せるという使い方を優先した仕様です。

 外音取り込みモードも搭載です。

 連続再生時間は、60時間です。

 かなりの長寿命です。

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 以上、ゼンハイザーMOMENTUM 4 Wirelessシリーズの紹介でした。

 大きなドライバーを採用しており、音質の基本スペックは高いと言えます。

 その分やや重くて、形状もオーバーイヤー式ですが、気にならないようならば選択肢になるでしょう。

 そのほか、Apt-X Adaptiveに対応するため、自宅のリビングルーム用で映像視聴に使いたい場合も良いでしょう。もちろん、視聴する側の機器の対応も必要ですが。

ーーー

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 【2023年発売】

 34・ゼンハイザー ACCENTUM Wireless ACAEBT
  ¥27,478 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:6Hz-22kHz
ドライバー:37mm
コーデック: SBC AAC aptX HD
連続再生時間:50時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:222g

  なお、本機と同一世代の下位機と言えるのが、ACCENTUM Wirelessです。

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 ドライバー37mmと少し小さいほか、ドライバーがaptX HDまでの対応幅になりますう。

 ノイキャンはWマイク式です。

 ただ(おそらく)Socが旧世代である関係で、「アダプティブノイズキャンセリング」に非対応で、シーンに合わせた自動調整はないです。

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 結論的にいえば、値段差分の性能差はある印象です。

 ただ、、この値段のライバル機と比べた場合、外観の格好良さと、バッテリー持続時間の長さは目を引きます。

 とはいえ、スペック上、抜群に秀でた要素というのも見いだしにくい部分はあるため、若干推しにくい印象は受けます。


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 【2019年発売】

 35・ゼンハイザー PXC 550-II Wireless
  ¥32,800 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:17Hz-23kHz
ドライバー:32mm
コーデック: SBC AAC aptX LL
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続: 対応
重さ:227g

  PXC 550-II Wireless も、ドイツのゼンハイザーの製品です。

 本機も、他社の高級機同様に有線接続対応です。ケーブルがつきますが、本体側は2.5mmなので、少し特殊です。

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 本体の重さは227gです。

 耳に沿うアラウンドイヤー式で、先ほどの製品より小型で、ファッション性は高い仕様です。

 再生周波数帯域は、一方、17Hz-23Hzです。

 ドライバーは、32mmです。

 音質は、これらのスペックから分かるように、軽量化にともなって主に低域方向の余裕はさほどないです。

 もともと、そちらを強調するメーカーではないですが、注意点でしょう。

 音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

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 Bluetoothコーデックは、本機も、SBC・AAC・Apt-Xのほか、Apt-X LL(ローレーテンシー)に対応です。

 立体音響は、特別な対応表明はないです。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。

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 ノイズキャンセリング機能は、搭載です。

 一方、本機のマニュアルを見る限り、マイクを内部・外部にそれぞれマイク2つ配置したハイブリッド式(2マイク式)を採用しています。

 したがって、先ほどの製品よりも、キャンセル精度は高いでしょう。

 同社のノイキャン技術(NoiseGard)は、前モデルのPXC 550以前からあったので、これについては、最近多い、汎用チップを使ったものではなさそうです。

 一方、外音取り込みモードは非搭載です。

 連続再生時間は、20時間です。

 なお、通話用のマイクは3マイク式で、音はクリアでしょう。

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 以上、ゼンハイザーPXC 550-II Wirelessの紹介でした。

 Wマイク式のノイズキャンセリング対応の出張用の軽量機として、一定のニーズがありそうです。

 ただ、ドライバー自体の口径が小さく、その部分の対策などの説明もない点は懸念材料でしょう。

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 【2019年発売】

 36・ ゼンハイザー HD 450BT
  ¥21,127 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:18Hz-20kHz
ドライバー:32mm
コーデック: SBC AAC aptX LL
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続: 対応
重さ:238g

 なお、下位機種として売られるHD 450BTは、ノイキャンについては、内側と外側のWマイク用ではないため、主にノイズキャンセリング技術の部分で劣るでしょう。

 また、音質面でも、ドライバーの口径は同じですが、周波数帯域の部分の評価が辛く、価格相応となります。

3-2・B&WのBluetoothヘッドホン

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 続いて、イギリスの音響メーカーとなる Bowers & Wilkins のヘッドホンです。


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 【2023年発売】Px7S2E/AB

 37・ Bowers & Wilkins B&W PX7 S2e
  ¥55,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

 【2022年発売】Px7S2/B

 38・ Bowers & Wilkins B&W PX7 S2
  ¥40,014 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC Apt-X HD Adpt
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:307g

  PX7 S2eは、イギリスの音響機器メーカ Bowers & Wilkins のヘッドホンです。

 2022年登場の PX7 S2PX7 S2eの違いは、24 bit DSPの採用と、それに合わせたチューニングを施した部分です。

 次に見る同社のハイエンド(Px8)もそのような仕様なので、意味のある改良でしょうが、この値段差ならば、旧機がお買得に思います。

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 本体の重さは307gです。

 本機は、オーバーイヤー式ですので、これほどでしょう。

 再生周波数帯域は、非開示です。

 前モデルは10Hz-30Hzとの表記でしたが、ドライバが大きく変わったので参考にはなりません。

 ドライバーは、40mmです。

 振動板は、同社の情報シートによるとバイオセルロース素材です。エッジは固定せずフリーエッジにしていて、歪みを抑える構造です。

 同社のスピーカーのような構造です。

 音質は、音域の広さが強調できます。

 低音は、 Bowers & Wilkinsは欧州圏の製品としては出る方で、この部分では、米国系に近い印象です。

 音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

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 Bluetoothコーデックは、一方、SBC・AA・Apt-X・Apt-X HD・Apt-x Adaptiveに対応します。LDACを除けばほぼフルカバーです。

 したがって、コーデック的にはハイレゾに対応できる水準です。

 立体音響は、特別な対応表明はないです。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。

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 ノイズキャンセリング機能は、搭載です。

 こちらも詳しい説明はないですが、6マイクとあるので、内側1つと外側2つの(内外2系統の)Wマイク式だと思われます。

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 外音取り込みモードは付属です。

 そのほか、カップを上げると、音楽が自動的に停止するように、センサーが付いています。

 連続再生時間は、30時間です。

 なお、マイクは本機も搭載です。

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 以上、 B&W PX7 S2eの紹介でした。

 このメーカーは、全体的に外観が格好良いので、個人的には好きです。一方、個性としては、豊かな低音域が強調できます。

 ただ、この傾向を得意とするメーカーは多いですし、価格も高いため、十分な比較は必要です。


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 【2022年発売】

 39・ Bowers & Wilkins PX8 Px8/B
 40・ Bowers & Wilkins PX8 Px8/T
  ¥107,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC Apt-X Adptive
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:320g

  Bowers & Wilkins PX8は、イギリスの音響機器メーカ Bowers & Wilkins のフラッグシップです。

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 本体の重さは320gです。

 決して軽くはないです。ただ、装着した感じでは疲れにくそうな印象です。

 デザイン的には、アームが鋳造アルミニウム、上部はナッパレザー(牛革のなめし)ですし、値段相応に贅沢です。

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 再生周波数帯域は、非開示です。

 ドライバーは、下位機と同じで40mmです。

 ただ、素材的にカーボンコーンであることが下位機種とスペック上判別できる違いです。加工が面倒な素材ですが、剛性がある点でむく素材でしょう。歪みが少なく、スピード感もある音質です。

 ドライバを斜めに付ける独自の工夫も見られます。

 音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

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 Bluetoothコーデックは、一方、SBC・AA・Apt-X・Apt-x Adaptiveに対応します。

 したがって、コーデック的にはハイレゾに対応できる水準です。

 立体音響は、特別な対応表明はないです。

 通信安定性の面では、Bluetooth 5.2に対応します。

 ノイズキャンセリング機能は、搭載です。

 こちらも詳しい説明はないですが、内側と外側のWマイク式だと思われます。

 マイク数は6つと言うことですが、ノイキャン時は4マイクで、2つは通話用のようです。

 外音取り込みモードは付属です。

 連続再生時間は、30時間です。

 なお、マイクは本機も搭載です。

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 以上、 Bowers & Wilkins PX8の紹介でした。

 印象的には、B&W PX7 S2の改良機で、ドライバ部分の工夫で音質の改善を図った機種に思えます。

 ただ、主な値段差は外観の豪華さにあると言え、音質部分では下位機種と同傾向です。個人的には、ここまでは出さなくても良いかとは思います。

3-3・B&OのBluetoothヘッドホン

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 続いて、北欧デンマークの老舗となるBang&Olufsenのヘッドホンです。

 その暖かみのある独特の音質は、ファンも多いです。


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 【2018年発売】

 41・Bang&Olufsen B&O Play HX
  ¥54.455 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-22kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック: SBC AAC Apt-X Adp.
連続再生時間:35時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:285g

  B&O Play HXは、デンマークのバング&オルフセンの製品です。

 高級オーディオメーカーとして知られている会社ですね。

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 本体の重さは285gです

 Bluetooth搭載モデルで、オーバーイヤーの高級機としては軽量です。

 再生周波数帯域は、20Hz-22Hzです。

 CD音質レベルまではそつなくこなしますが、ハイレゾは非対応です。

 また、インピーダンスは、33Ωと高めですので、スマホよりも音楽機器用でしょうか。

 ドライバーは、クラス平均の40mmを確保します。

 音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

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 Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応します。

 加えて、可変ビットで遅延が少ない、新しいApt-X Adaptiveに対応するのが、技術的な見どころです。

 立体音響は、特別な対応表明はないです。

 通信安定性の面では、一方、Bluetooth5.1に対応します。

 問題ありません。

 ノイズキャンセリング機能は、アクティブノイズキャンセルが搭載です。

 詳しい説明はないものの、1マイク式で、さほど高度ではないです。

 ヒアスルー(透過モード)も搭載です。

 連続再生時間は、35時間です。

 割と長めです。

 そのほかは、イヤーカップ部がタッチセンサーとなり、ボリュームやノイキャンを含む各種操作に対応する部分が、違いと言えます。

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 以上、B&O Play HXの紹介でした。

 高級機としてデザイン性はかなり高い機種です。

 音質は、低音を聞かせてバリバリ聴くタイプのヘッドホンではありませんが、余裕を持ってリスニングできる「大人」なモデルだと思います。

 高級感のある機種を狙う場合、選択肢に入れても良いでしょう。

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 【2022年発売】

 【PS・PC】

 42・Bang&Olufsen B&O Beoplay Portal
  ¥46,555 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

 【XBOX】

 43・Bang&Olufsen B&O Beoplay Portal
  ¥37,016 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-22kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック: SBC AAC Apt-X Adp.
連続再生時間:35時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:282g/279g

 なお、Bang&Olufsenは、同じ価格帯で、Beoplay Portalという製品も出しています。

 こちらは「ゲーミング用」という位置づけです。

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 Bluetoothも搭載ですが、基本的には、同梱のUSBドングル(USB-C to USB-A変換アダプタ付き)をペアリンスさせ、無線接続させることで遅延を防ぐ方式です(XBOX向けはXbox Wireless Connect)。

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 ユニットは、B&O Play HXと同じですが、パッド部分を通気性・耐久性のよい竹素材にしているほか、全体として、圧迫感を避けて、長時間プレイに対応できるようにしています。

 用途特化型なので、ニーズに合わせて選択すればOKです。

3-4・フィリップスのヘッドホン

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 続いて、オランダのフィリップスが製造するBluetoothヘッドホンです。

 音響機器メーカーというよりも世界的な総合家電メーカですが、定期的に「佳作」といえる音響機器を日本市場に投入し続けています。


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 【2020年発売】

 44・フィリップス TAPH805BK/10
  ¥15,090 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:7Hz-40kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック: SBC
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:260g

  TAPH805BKは、オランダの家電メーカー、フィリップスの販売するワイヤレスヘッドホンです。

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 本体の重さは、260gです。

 軽量機と言えます。

 再生周波数帯域は、7Hz-40kHzです。

 低音域がある程度充実することを示すスペックです。一方、高音域は40kHzなので(スペック上は)一応ハイレゾ対応です。

 ドライバーは、40mmです。

 平均的なサイズでしょう。

 音質面は、ただ、本機は細かい技術的な説明が少ないです。

 音響製品と言うよりも、家電製品として売っている感じがします。

 音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

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 Bluetoothコーデックは、本機の問題点であり、SBCのみ対応です。

 ようするに、無線では、ハイレゾ相当の伝送ができない製品です。

 オーディオケーブル接続時のみ「ハイレゾ対応」になります。

一方、最新のSOCを装備し、AAC・Apt-X・ aptX-HDに対応します。

 立体音響は、特別な対応表明はないです。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応です。

 ノイズキャンセリング機能は、対応です。

 アクティブノイズキャンセリングだけの表記ですが、アナログな1マイク式でしょう。

 稼働時間は、30時間です。

 ただし、ノイズキャンセラ利用時は、25時間です。

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 以上、 TAPH805BKの紹介でした。

 同社の製品は過去に良いものもありましたが、本機については、個性的とも言えません。とくに、ワイヤレス+ハイレゾ対応との表記は問題があるでしょう。


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 【2021年発売】

 45・フィリップス TAH5255 TAH5255WT/97
 46・フィリップス TAH5255 TAH5255BK/97
  ¥3,980 楽天市場 (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー: 40mm
コーデック:SBC
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:170g

 一方、同じドライバーのサイズの下位機種もあります。

 こちらについては、軽量です。ただ、現状でこのあたりの価格でノイキャン対応機が増えていることを考えるならば、やや割高感はあります。

3-5・デノンのヘッドホン

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 つづいて、日本のデノン密閉型構造のハイレゾヘッドホンです。

 低音域の充実度に定評のあるメーカーです。


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 【2019年発売】

 47・ DENON AH-GC30
  ¥15,782 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:5Hz-50kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX HD
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:287g

 AH-GC30は、日本の老舗の音響メーカーDENONのヘッドホンです。

 同社では、Bluetoothとハイレゾに本格対応した初の普及モデルとして、同社のコアファンに人気です。

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 本体の重さは287gす。

 軽量性を重視した造りではないです。

 逆に、ハンガーは鋳造したアルミダイキャストを採用するなど、音響的な配慮を優先している部分に、逆に好感が持てる機種です。

 試した限り、つけ心地も重量感を感じず、良いです。

 再生周波数帯域は、5Hz-50kHzというスペックです。

 高音域について、50kHzというスペックはヘッドホンタイプでは、余裕のあるスペックです。

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 ドライバーは、40mmです。

 ただ、デノンの単体スピーカーと同じ、カーボンファイバー・フリーエッジ・ドライバーです。

 見た感じもスピーカーユニットのようですが、実際、外周をロールエッジで支えるフリーエッジ構造で、振動の均一性に効果があります。

 一方、素材のカーボンファイバーは、剛性と軽量性を併せ持つ素材で、スピーカーに適していると言えます。ただ、処理が難しいようで、採用するメーカーはレアです。

 Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・apt-x HDに対応します。

 したがって、ハイレゾには、apt-x HDで対応させることとなります。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。

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 ノイズキャンセリング機能は、DENONも搭載となります。

 「飛行機」・「シティ」・「オフィス」の3モードを搭載します。

 マイクの数は不明ですが、マイクを内部・外部に2つ配置したハイブリッド式(ダブル方式)です。

 SONYと比較すると、外音取り込み機能はありますが、状況に合わせてAIがモードを自動選択する機能などはありません

 面白い部分としては、ケーブルでの有線接続のほか、48 kHz / 16 bitのUSB-DAC機能を内蔵し、PCにUSB接続ができる点です。

 ただし、音質にこだわるものではないです。

 連続再生時間は、20時間です。 

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 以上、DENONのAH-GC30の紹介でした。

 フリーエッジ・ドライバーを採用するなど、音の作りの部分でも面白い製品です。

 印象としては、従来のDENON製品に比べて、高音域の伸びに優れる製品に感じます。

 また、安定した中音域はさすがのDENONですが、低音は、安定感はあるものの、DENONらしい迫力は多少落ちる感じです。

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 結論的にいえば、従来のDENONファンを狙ったというより、新しい顧客層を狙った「新コンセプト」な機種と言えそうです。

 新機軸満載なので、新しい音を「発見」したいかたに、おすすめです。

3-6・オーディオテクニカのヘッドホン

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 続いて、オーディオテクニカの 完全ワイヤレスイヤホンです。

 日本の老舗で、スタジオモニター用など、原音忠実性に重きを置いてきた印象があるメーカーです。


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 【2021年発売】

 48・ オーディオテクニカ ATH-M50xBT2
  ¥21,800 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:15Hz-28kHz
ドライバー: 45mmドーム型
コーデック: SBC AAC LDAC
連続再生時間:50時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:307g

 ATH-M50xBT2 は、日本のオーディオテクニカのヘッドホンです。

 2014年登場のTH-M50xを形状そのままに、ワイヤレスにした新型です。

 旧機種はまだ販売されている定番で、デンキヤでもよく見かけました。

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 本体の重さは307gす。

 やや重く、軽量化はあまり意識しない作りです。

 再生周波数帯域は、16Hz-28kHzというスペックです。

 原型機の発売年度の関係もあるでしょうが、ハイレゾ対応水準ではないです。

 ドライバーは、45mmです。

 伝統のCCAWボイスコイル(opper-clad aluminum wire)です。

 音質は、味付けの少なさが特長のモニタータイプです。

 ドライバの大きさが作用して、解像感は全体的に高めです。音源の品質が出やすいので、(ハイレゾ対応でないですが)ワイヤードほか、LDACを使うと真価を発揮しやすいかと思います。

 音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

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 Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。

 LDACはハイレゾ水準のコーデックですが、ドライバの再生周波数帯は40kHzに満たずハイレゾ水準ではないですし、その再生を主眼に置いた製品でもないです。

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 なお、ゲーム用に低遅延モード(Low Latency )の記載があります。

 これは、apt-X LLの記載はなく、独自の仕様のようですが、スマホ(タブレット)アプリに依存します。

 立体音響は、特別な対応表明はないです。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。

 ノイズキャンセリング機能は、非搭載です。

 外音取込も非対応です。

 連続再生時間は、最大50時間です。

 長いですが、おそらくLDAC使用時の時間は短くなります。とはいえ、長いです。

 マイクは、搭載です。

 2マイク式で、ビームフォーミング対応なので、それなりでしょう。

 そのほか、AmazonとGoogleのAIをタップで呼び出せる機能があります。もちろん、スマホなどの利用時のことです。 

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 以上、オーディオテクニカのATH-M50xBT2 の紹介でした。

 レガシーな音質ですが、逆に言えば、飽きが来ないため、Bluetooth導入を目指し、同系機を買い直しで買われる方が多いのだと思います。

 加えて、特にコーデック対応が必要で遅延対策があるのは珍しいので、(対策がしにくい)iOS系のスマホ・タブレットでのゲーム用には良いかと思います。

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 【2022年発売】

 49・ オーディオテクニカ ATH-M20xBT
  ¥9,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:15Hz-32kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC
連続再生時間:60時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:216g

 なお、Mシリーズの入門機が2022年に追加発売されています。

 こちらは、多少軽量ですが、ドライバーの口径が40mmと、上位機に比べるとやや小さくはなります。

 ドライバの素材などは同じとなります。

 あとは、Bluetoothのコーデック構成からLDACが除かれますが、先述のように、そもそもハイレゾ認証製品ではないため、ここは問題にならないかと思います。

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 【2021年発売】

 50・ オーディオテクニカ ATH-S220BT
  ¥5,782 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:密閉型
再生周波数帯域:5Hz-32kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC
連続再生時間:50時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:180g

 加えて、同社からはATH-S220BTという格安機の販売もあります。

 小型ですが、オンイヤー型のヘッドホンではなく、オーバーイヤー型ヘッドホンです。

 音質的に特段個性はないものの、先述の低遅延モードはあるので、ゲーム用の軽量・格安機としてはプレゼンスがあるかもしれません。

 SBC以外のコーデックに非対応ですが、そもそも低遅延モード利用時には関係ないかと思います。


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 【2021年発売】

 51・ オーディオテクニカ ATH-HL7BT
  ¥16,741 Amazon.co.jp (11/4執筆時)

タイプ:開放型
再生周波数帯域:5Hz-40kHz
ドライバー: 53mmドーム型
コーデック: SBC AAC
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:220g

 ATH-HL7BTも、日本のオーディオテクニカのヘッドホンです。

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 本機については、国内メーカーのBluetoothヘッドホンでは珍しく開放型(オープンエア)のBluetoothヘッドホンです。

 音漏れしますし、防水耐性もないため、室内用と考えてください。

 本体の重さは、220gと軽めです。

 再生周波数帯域は、5Hz-40kHzというスペックです。

 レンジが広く、高音域はハイレゾ水準です。

 ただし、コーデックの関係で有線利用時に限定されます。

 ドライバーは、53mmです。

 大きめで、上質な低音を得られるでしょう。

 音質は、開放型ですので、自然な音質で、疲れにくく、臨場感を得やすいです。

 一方、先述のように、音は確実に漏れるので、このタイプは、家庭内の個人用です。

 音質のパーソナライズは、特段機能性を持ちません。

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 Bluetoothコーデックは、SBC・AACです。

 先述のように、ハイレゾ対応を謳いますが、有線でつなげた場合に限ります。

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 一方、Bluetooth仕様について言えば、遅延については独自に「低遅延モード」を搭載します。ただ、スマホアプリを利用する場合のみ使えるようです。

 立体音響は、特別な対応表明はないです。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。

 ノイズキャンセリング機能は、非搭載です。

 外音取込も非対応です。

 連続再生時間は、最大20時間です。

 長いですが、おそらくLDAC使用時の時間は短くなります。とはいえ、長いです。

 マイクは、搭載です。

 2マイク式で、ビームフォーミング対応ですので、先ほどと同じです。

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 以上、オーディオテクニカのATH-HL7BTの紹介でした。

 開放型のBluetoothヘッドホンは珍しいので、ラインナップとして貴重な製品です。

 愛用者でワイヤレスを探していた形には良いかと思います。一方、用途的にテレビで使う場合が多そうですが、その場合に遅延の対処ができない部分は、注意点でしょう。

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 【2022年発売】

 52・ オーディオテクニカ ATH-WB2022
  ¥(396,000) 楽天市場 (11/4執筆時)

タイプ:開放型
再生周波数帯域:5Hz-45kHz
ドライバー: 45mmドーム型
コーデック: LDAC、AAC、SBC
連続再生時間:9時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:350g

 なお、価格的に、今回の記事の「射程外」ですが、ハウジングに木材を利用した限定品が2022年に登場しています。

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 同社は、昔から、ワイヤードのハイレゾ用などに、天然木を使う製品を出していて、本機もそうです。フレイムメイプル・ウォルナット・マホガニー材の複合材です。

 木製ハウジングは、独特の温かみのある音が再現される傾向にあると思います。ただ、主な値段の理由は「工芸品」的な意味合いになるのは確かです。

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 とはいえ、LDACに対応し、ドライバも大きめです。ハイレゾ向きの仕上げです。DACも珍しく公開があり、米国のESSのES9038Q2Mを、左右独立で搭載です。

 小型機向けの同社のハイエンドであり、768kHz//32bitDSD512に対応した「第3世代」で【ポータブルアンプの比較記事】でもいくつかの採用例を紹介したことがあります。オペアンプは、日清紡マイクロデバイスのMUSES05です。

 もちろん、コーデックの限界で最大「96kHz/24bit」ですが、有線(USB接続)でつなげることを意図していて、その場合は、フルスペックにできるでしょう。デフォルトでケーブルも付きます。

 本機は、「世界初の完全バランス音声出力システム」という触れ込みで、DACとオペアンプほか、バッテリーも左右で独立しています。この部分で、ノイズや解像感を高めています。

 左右つながっていますが、「実際は独立」という感じでしょう。

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 結論的にいえば、(お金があれば)コレクションしたいですが、電子部品(特にネットワーク部品)が使われる以上、寿命と陳腐化はあるため、ここまで出せるかと言えば、個人的には微妙です。

次回の予告
Bluetoothヘッドホンのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、Bluetoothヘッドフォンの比較の3回目記事でした。

 しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。

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4・Bluetoothヘッドホンの比較 (4)
 4-1:その他の企業
 4-2:最終的なおすすめの提案【結論】

音質の良さ    ★★★★★
重低音      ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生   ★★★★★
バッテリー量   ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 続く4回目記事は、残りの企業の製品をみた後結論編こちら)に入ります。

 ここまで紹介してきたBluetoothヘッドホン全てから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 4回目記事は→こちら

posted by Atlas at 19:07 | Comment(0) | オーディオ製品

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