【今回レビューする内容】2022-2023年 Bluetoothワイヤレスヘッドホンの性能とおすすめ・選び方:機種の違いと評価・性能ランキング iPhone Android対応 無線ヘッドホン
【比較する製品型番】ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wireless M3AEBTXL 508234 PXC 550-II Wireless HD 450BT Bowers & Wilkins B&W PX7 S2 Bang&Olufsen B&O Play HX B&O Beoplay Portal フィリップス TAPH805BK/10 TAH5255 TAH5255WT/97 TAH5255BK/97 DENON AH-GC30 AH-GC25W ag AG-WHP01K オーディオテクニカ ATH-M50xBT2 ATH-S220BT ATH-HL7BT Edifier ED-STXSPTS3 オーディオテクニカ ATH-WB2022 adidas RPT-02 SOL NIGHT GREY
今回のお題
ワイヤレスBluetoothヘッドホンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2022年12月現在、最新のBluetooth搭載のワイヤレスヘッドフォンの比較の3回目記事です。
1・Bluetoothヘッドホンの比較 (1)
1-1:ソニー〈日本〉
1-2:BOSE〈米国〉
1-3:JVC〈日本〉
1-4:Apple〈米国〉
2・Bluetoothヘッドホンの比較 (2)
2-1:Beats〈米国〉
2-2:SHURE〈米国〉
2-3:JBL〈米国〉
2-4:Scallcandy〈米国〉
2-5:Anker〈米国〉
2-6:パナソニック〈日本〉
3・Bluetoothヘッドホンの比較 (3)
3-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
3-2:B&W〈英国〉
3-3:B&O〈北欧〉
3-4:Philips〈オランダ〉
3-5:DENON〈日本〉
3-6:オーディオテクニカ〈日本〉
3-7:その他
4・Bluetoothヘッドホンの比較 【結論】
前回までの記事では、主に日本と米国の主要ブランドの製品を比較しました。
3回目記事では、欧州系のブランドをみたあと、残りの日本企業の製品を紹介します。
なお、「Bluetoothヘッドホンの選び方の基本」については、1回目記事の冒頭で書きました。
そのため、検索エンジンからいらしてくれた方は、1回目記事(こちら)からお読みいただいた方が分かりやすいかと思います。
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音質の良さ ★★★★★
重低音 ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各製品を機種ごと比較します。
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。
3-1・ゼンハイザーのヘッドホン
はじめに、ドイツの老舗音響メーカーのゼンハイザーのBluetoothヘッドホンヘッドホンからです。
なお同社は、(音漏れする)開放型ヘッドホンのラインナップも多いですが、Bluetooth機器は、スタジオほか、外出先での利用も多いので、(音漏れしにくい)密閉型ヘッドホンが基本です。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。
【2022年発売】
34・ゼンハイザー MOMENTUM 4 Wireless
¥49,900 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:6Hz-22kHz
ドライバー:42mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX adapt
連続再生時間:60時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:293g
MOMENTUM 4 Wirelessは、ドイツのゼンハイザーの製品です。
日本にもコアなファンが多いブランドですが、3年降りに2022年に新機種に更新され、外観のデザインも一新されました(写真は旧モデル)。
本体の重さは、293gです。
大きめのオーバーイヤー式なので仕方ないですが、やや重量はあります。
折りたたみもできません。
再生周波数帯域は、6Hz-22Hzです。
ドライバーは、42mmです。
ソニーはどちらかと言えば、「小型化」を優先する方向に進んでいますが、同社は、あえて重量を増してでも、大きめのドライバーの搭載に舵を切っています。
音質は、ゼンハイザーは、過度に低音を強調しない音の作りです。
ただ、ドライバーサイズの余裕は、中音域の音質向上にもつながりますし、同社の音の傾向は良い方向で引き継いでいます。
Bluetoothコーデックは、本機も、SBC・AAC・Apt-Xのほか、最近登場したApt-X Adaptiveに対応です。
主にゲーム用に人気があるコーデックで、可変ビッドレートにして遅延を防ぐものです。音質的にも、ハイレゾ対応水準ですが、本機の場合、ドライバがその水準には達していませんので、認証マークは未取得です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
問題ありません。
ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
一方、本機のマニュアルを見る限り、マイクを内部・外部にそれぞれマイク2つ配置したハイブリッド式(2マイク式)を採用しています。
クアルコムの汎用チップを利用します。本機は、周囲の環境に応じてかかりを調整する「アダプティブノイズキャンセリング」の記載があります。ただ、どこまでシーン(歩行中・電車内)を認識できるかは記載がないです。
一方、本機は、スマホアプリ(Sennheiser Smart Control)でノイキャンのかかりを調整できます。ただ、装着中は「常にアダプティブノイキャンが有効で、外すとオフになる」という仕様です。
BOSEなどと同じで、Bluetooth接続せず、音楽も聴いていない環境でも周辺ノイズを打ち消せるという使い方を優先した仕様です。
外音取り込みモードも搭載です。
連続再生時間は、60時間です。
かなりの長寿命です。
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以上、ゼンハイザーのMOMENTUM 4 Wirelessシリーズの紹介でした。
大きなドライバーを採用しており、音質の基本スペックは高いと言えます。
その分やや重くて、形状もオーバーイヤー式ですが、気にならないようならば選択肢になるでしょう。
そのほか、Apt-X Adaptiveに対応するため、自宅のリビングルーム用で映像視聴に使いたい場合も良いでしょう。もちろん、視聴する側の機器の対応も必要ですが。
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【2019年発売】M3AEBTXL 508234
34・ゼンハイザー momentum 3 wireless
¥39,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:6Hz-22kHz
ドライバー:42mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX LL
連続再生時間:17時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:305g
なお、旧機種となるmomentum 3 wirelessが若干数残ります。
新機種とはだいぶデザインが変わりますが、ドライバ周りの仕様同じです。
したがって、音質部分はほぼ差がないと言えます。
ノイキャン部分は、しかし、旧機種は1マイク式で、状況に応じた調整(アダプティブノイズキャンセル)の記載もないです(3段階の認識のみ)。
バッテリー寿命も、Soc自体が更新された関係で、新機種と17時間とかなり差があります。
そのほか、Apt-X Adptiveに非対応(代わりにApt-X LLは対応)となる部分が目に付く違いです。
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結論的にいえば、旧機種のが収納性は少し良い側面はあるものの、外観の美しさほか、機能性の部分でも、今選ぶならば新機種と言えます。
【2019年発売】
35・ゼンハイザー PXC 550-II Wireless
¥27,400 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:17Hz-23kHz
ドライバー:32mm
コーデック: SBC AAC aptX LL
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続: 対応
重さ:227g
PXC 550-II Wireless も、ドイツのゼンハイザーの製品です。
本機も、他社の高級機同様に有線接続対応です。ケーブルがつきますが、本体側は2.5mmなので、少し特殊です。
本体の重さは、227gです。
耳に沿うアラウンドイヤー式で、先ほどの製品より小型で、ファッション性は高い仕様です。
再生周波数帯域は、一方、17Hz-23Hzです。
ドライバーは、32mmです。
音質は、これらのスペックから分かるように、軽量化にともなって主に低域方向の余裕はさほどないです。
もともと、そちらを強調するメーカーではないですが、注意点でしょう。
Bluetoothコーデックは、本機も、SBC・AAC・Apt-Xのほか、最近登場したApt-X LL(ローレーテンシー)に対応です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
一方、本機のマニュアルを見る限り、マイクを内部・外部にそれぞれマイク2つ配置したハイブリッド式(2マイク式)を採用しています。
したがって、先ほどの製品よりも、キャンセル精度は高いでしょう。
同社のノイキャン技術(NoiseGard)は、前モデルのPXC 550以前からあったので、これについては、最近多い、汎用チップを使ったものではなさそうです。
一方、外音取り込みモードは非搭載です。
連続再生時間は、20時間です。
なお、通話用のマイクは3マイク式で、音はクリアでしょう。
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以上、ゼンハイザーのPXC 550-II Wirelessの紹介でした。
Wマイク式のノイズキャンセリング対応の出張用の軽量機として、一定のニーズがありそうです。
ただ、ドライバー自体の口径が小さく、その部分の対策などの説明もない点は懸念材料でしょう。
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【2019年発売】
39・ ゼンハイザー HD 450BT
¥21,400 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:18Hz-20kHz
ドライバー:32mm
コーデック: SBC AAC aptX LL
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続: 対応
重さ:238g
なお、下位機種として売られるHD 450BTは、ノイキャンについては、内側と外側のWマイク用ではないため、主にノイズキャンセリング技術の部分で劣るでしょう。
また、音質面でも、ドライバーの口径は同じですが、周波数帯域の部分の評価が辛く、価格相応となります。
3-2・B&WのBluetoothヘッドホン
続いて、イギリスの音響メーカーとなる Bowers & Wilkins のヘッドホンです。
【2022年発売】
40・ Bowers & Wilkins B&W PX7 S2
¥55,000 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC Apt-X HD Adpt
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:307g
PX7 S2は、イギリスの音響機器メーカ Bowers & Wilkins のヘッドホンです。
2020年発売の B&W PX7の後継機です。
本体色は、ブラック(Px7S2/B)・ブルー(Px7S2/BU)・グレイ(Px7S2/H)が用意されます。
本体の重さは、307gです。
本機は、オーバーイヤー式ですので、これほどでしょう。
再生周波数帯域は、非開示です。
前モデルは10Hz-30Hzとの表記でしたが、ドライバが大きく変わったので参考にはなりません。
ドライバーは、40mmです。
振動板は、同社の情報シートによるとバイオセルロース素材です。エッジは固定せずフリーエッジにしていて、歪みを抑える構造です。
同社のスピーカーのような構造です。
音質は、音域の広さが強調できます。
低音は、 Bowers & Wilkinsは欧州圏の製品としては出る方で、この部分では、米国系に近い印象です。
Bluetoothコーデックは、一方、SBC・AA・Apt-X・Apt-X HD・Apt-x Adaptiveに対応します。LDACを除けばほぼフルカバーです。
したがって、コーデック的にはハイレゾに対応できる水準です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
こちらも詳しい説明はないですが、4マイクとあるので、内側と外側のWマイク式だと思われます。
外音取り込みモードは付属です。
そのほか、カップを上げると、音楽が自動的に停止するように、センサーが付いています。
連続再生時間は、30時間です。
なお、マイクは本機も搭載です。
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以上、 B&W PX7 S2の紹介でした。
このメーカーは、全体的に外観が格好良いので、個人的には好きです。一方、個性としては、豊かな低音域が強調できます。
ただ、この傾向を得意とするメーカーは多いですし、価格も高いため、十分な比較は必要です。
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【2020年発売】
41・ Bowers & Wilkins B&W PX7
¥41,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:10Hz-30kHz
ドライバー:43.6mm
コーデック:SBC AAC Apt-X HD
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:310g
なお、本機については旧機種が残ります。
仕様面では、先述のようにドライバー周りが旧式です。サイズはこちらのが少し大きめで、バイオセルロース樹脂を利用する部分は同じですが、フリーエッジ構造が不採用です。
あとは、Bluetoothのバージョンアップと、ノイキャンの精度向上あたりが目玉です。
そのほか、外観やイヤーカップ部分の変更も見られますので、この値段差ならば新機種でしょう。
【2022年発売】
42・ Bowers & Wilkins PX8 Px8/B
42・ Bowers & Wilkins PX8 Px8/T
¥105,930 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【2022年発売】
43・ Bowers & Wilkins Px8 007 Edition
¥145,230 (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC Apt-X Adptive
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:320g
Bowers & Wilkins PX8は、イギリスの音響機器メーカ Bowers & Wilkins のフラッグシップです。
新機種で、発売時に「007 Edition」とご当地を代表する007の「ダイヤモンドアニバーサリー」モデルが出ています。他の例に漏れず、外観部分の仕様の違いになります。
本体の重さは、320gです。
決して軽くはないです。ただ、装着した感じでは疲れにくそうな印象です。
デザイン的には、アームが鋳造アルミニウム、上部はナッパレザー(牛革のなめし)ですし、値段相応に贅沢です。
再生周波数帯域は、非開示です。
ドライバーは、下位機と同じで40mmです。
素材的にカーボンコーンであることが下位機種とスペック上判別できる違いです。加工が面倒な素材ですが、剛性がある点でむく素材でしょう。歪みが少なく、スピード感もある音質です。
ドライバを斜めに付ける独自の工夫も見られます。
Bluetoothコーデックは、一方、SBC・AA・Apt-X・Apt-x Adaptiveに対応します。
したがって、コーデック的にはハイレゾに対応できる水準です。
通信安定性の面では、Bluetooth 5.2に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
こちらも詳しい説明はないですが、内側と外側のWマイク式だと思われます。
マイク数は6つと言うことですが、ノイキャン時は4マイクで、2つは通話用のようです。
外音取り込みモードは付属です。
連続再生時間は、30時間です。
なお、マイクは本機も搭載です。
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以上、 Bowers & Wilkins PX8の紹介でした。
印象的には、B&W PX7 S2の改良機で、ドライバ部分の工夫で音質の改善を図った機種に思えます。
ただ、主な値段差は外観の豪華さにあると言え、音質部分では下位機種と同傾向です。個人的には、ここまでは出さなくても良いかとは思います。
3-3・B&OのBluetoothヘッドホン
続いて、北欧デンマークの老舗となるBang&Olufsenのヘッドホンです。
その暖かみのある独特の音質は、ファンも多いです。
【2018年発売】
44・Bang&Olufsen B&O Play HX
¥54,455 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-22kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック: SBC AAC Apt-X Adp.
連続再生時間:35時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:285g
B&O Play HXは、デンマークのバング&オルフセンの製品です。
高級オーディオメーカーとして知られている会社ですね。
本体の重さは、285gです
Bluetooth搭載モデルで、オーバーイヤーの高級機としては軽量です。
再生周波数帯域は、20Hz-22Hzです。
CD音質レベルまではそつなくこなしますが、ハイレゾは非対応です。
また、インピーダンスは、33Ωと高めですので、スマホよりも音楽機器用でしょうか。
ドライバーは、クラス平均の40mmを確保します。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応します。
加えて、可変ビットで遅延が少ない、新しいApt-X Adaptiveに対応するのが、技術的な見どころです。
通信安定性の面では、一方、Bluetooth5.1に対応します。
問題ありません。
ノイズキャンセリング機能は、アクティブノイズキャンセルが搭載です。
詳しい説明はないものの、1マイク式で、さほど高度ではないです。
ヒアスルー(透過モード)も搭載です。
連続再生時間は、35時間です。
割と長めです。
そのほかは、イヤーカップ部がタッチセンサーとなり、ボリュームやノイキャンを含む各種操作に対応する部分が、違いと言えます。
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以上、B&O Play HXの紹介でした。
高級機としてデザイン性はかなり高い機種です。
音質は、低音を聞かせてバリバリ聴くタイプのヘッドホンではありませんが、余裕を持ってリスニングできる「大人」なモデルだと思います。
高級感のある機種を狙う場合、選択肢に入れても良いでしょう。
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【2022年発売】
【PS・PC】
45・Bang&Olufsen B&O Beoplay Portal
¥59,901 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【XBOX】
46・Bang&Olufsen B&O Beoplay Portal
¥59,901 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-22kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック: SBC AAC Apt-X Adp.
連続再生時間:35時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:282g/279g
なお、Bang&Olufsenは、同じ価格帯で、Beoplay Portalという製品も出しています。
こちらは「ゲーミング用」という位置づけです。
Bluetoothも搭載ですが、基本的には、同梱のUSBドングル(USB-C to USB-A変換アダプタ付き)をペアリンスさせ、無線接続させることで遅延を防ぐ方式です(XBOX向けはXbox Wireless Connect)。
ユニットは、B&O Play HXと同じですが、パッド部分を通気性・耐久性のよい竹素材にしているほか、全体として、圧迫感を避けて、長時間プレイに対応できるようにしています。
用途特化型なので、ニーズに合わせて選択すればOKです。
3-4・フィリップスのヘッドホン
続いて、オランダのフィリップスが製造するBluetoothヘッドホンです。
音響機器メーカーというよりも世界的な総合家電メーカですが、定期的に「佳作」といえる音響機器を日本市場に投入し続けています。
【2020年発売】
47・フィリップス TAPH805BK/10
¥15,550 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:7Hz-40kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック: SBC
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:260g
TAPH805BKは、オランダの家電メーカー、フィリップスの販売するワイヤレスヘッドホンです。
本体の重さは、260gです。
軽量機と言えます。
再生周波数帯域は、7Hz-40kHzです。
低音域がある程度充実することを示すスペックです。一方、高音域は40kHzなので(スペック上は)一応ハイレゾ対応です。
ドライバーは、40mmです。
平均的なサイズでしょう。
音質面は、ただ、本機は細かい技術的な説明が少ないです。
音響製品と言うよりも、家電製品として売っている感じがします。
Bluetoothコーデックは、本機の問題点であり、SBCのみ対応です。
ようするに、無線では、ハイレゾ相当の伝送ができない製品です。
オーディオケーブル接続時のみ「ハイレゾ対応」になります。
一方、最新のSOCを装備し、AAC・Apt-X・ aptX-HDに対応します。
通信安定性の面では、本機については、Bluetooth5.0に対応です。
ノイズキャンセリング機能は、対応です。
アクティブノイズキャンセリングだけの表記ですが、アナログな1マイク式でしょう。
稼働時間は、30時間です。
ただし、ノイズキャンセラ利用時は、25時間です。
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以上、 TAPH805BKの紹介でした。
同社の製品は過去に良いものもありましたが、本機については、個性的とも言えません。とくに、ワイヤレス+ハイレゾ対応との表記は問題があるでしょう。
【2021年発売】
48・フィリップス TAH5255 TAH5255WT/97
48・フィリップス TAH5255 TAH5255BK/97
¥8,014 楽天市場 (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー: 40mm
コーデック:SBC
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:170g
一方、同じドライバーのサイズの下位機種もあります。
こちらについては、軽量です。ただ、現状でこのあたりの価格でノイキャン対応機が増えていることを考えるならば、やや割高感はあります。
3-5・デノンのヘッドホン
つづいて、日本のデノンの密閉型構造のハイレゾヘッドホンです。
低音域の充実度に定評のあるメーカーです。
【2019年発売】
49・ DENON AH-GC30
¥20,773 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:5Hz-50kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX HD
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:287g
AH-GC30は、日本の老舗の音響メーカーDENONのヘッドホンです。
同社では、Bluetoothとハイレゾに本格対応した初の普及モデルとして、同社のコアファンに人気です。
本体の重さは、287gです。
軽量性を重視した造りではないです。
逆に、ハンガーは鋳造したアルミダイキャストを採用するなど、音響的な配慮を優先している部分に、逆に好感が持てる機種です。
試した限り、つけ心地も重量感を感じず、良いです。
再生周波数帯域は、5Hz-50kHzというスペックです。
高音域について、50kHzというスペックはヘッドホンタイプでは、余裕のあるスペックです。
ドライバーは、40mmです。
ただ、デノンの単体スピーカーと同じ、カーボンファイバー・フリーエッジ・ドライバーです。
見た感じもスピーカーユニットのようですが、実際、外周をロールエッジで支えるフリーエッジ構造で、振動の均一性に効果があります。
一方、素材のカーボンファイバーは、剛性と軽量性を併せ持つ素材で、スピーカーに適していると言えます。ただ、処理が難しいようで、採用するメーカーはレアです。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・apt-x HDに対応します。
したがって、ハイレゾには、apt-x HDで対応させることとなります。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、DENONも搭載となります。
「飛行機」・「シティ」・「オフィス」の3モードを搭載します。
マイクの数は不明ですが、マイクを内部・外部に2つ配置したハイブリッド式(ダブル方式)です。
SONYと比較すると、外音取り込み機能はありますが、状況に合わせてAIがモードを自動選択する機能などはありません。
面白い部分としては、ケーブルでの有線接続のほか、48 kHz / 16 bitのUSB-DAC機能を内蔵し、PCにUSB接続ができる点です。
ただし、音質にこだわるものではないです。
連続再生時間は、20時間です。
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以上、DENONのAH-GC30の紹介でした。
フリーエッジ・ドライバーを採用するなど、音の作りの部分でも面白い製品です。
印象としては、従来のDENON製品に比べて、高音域の伸びに優れる製品に感じます。
また、安定した中音域はさすがのDENONですが、低音は、安定感はあるものの、DENONらしい迫力は多少落ちる感じです。
結論的にいえば、従来のDENONファンを狙ったというより、新しい顧客層を狙った「新コンセプト」な機種と言えそうです。
新機軸満載なので、新しい音を「発見」したいかたに、おすすめです。
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【2019年発売】(在庫限り)
50・ DENON AH-GC25W
¥20,981 楽天市場 (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:5Hz-40kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX HD
連続再生時間:30時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:284g
なお、ほぼ同形状の下位機種として、AH-GC25Wが発売されています。
ただし、こちらは、ノイキャン機能がないほか、カーボンファイバー・フリーエッジ・ドライバーを採用しません。
安いですが、面白みに欠けるため、選ぶならば上位機でしょう。
3-6・オーディオテクニカのヘッドホン
続いて、オーディオテクニカの 完全ワイヤレスイヤホンです。
日本の老舗で、スタジオモニター用など、原音忠実性に重きを置いてきた印象があるメーカーです。
【2021年発売】
51・ オーディオテクニカ ATH-M50xBT2
¥21,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:15Hz-28kHz
ドライバー: 45mmドーム型
コーデック: SBC AAC LDAC
連続再生時間:50時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:307g
ATH-M50xBT2 は、日本のオーディオテクニカのヘッドホンです。
2014年登場のTH-M50xを形状そのままに、ワイヤレスにした新型です。
旧機種はまだ販売されている定番で、デンキヤでもよく見かけました。
本体の重さは、307gです。
やや重く、軽量化はあまり意識しない作りです。
再生周波数帯域は、16Hz-28kHzというスペックです。
原型機の発売年度の関係もあるでしょうが、ハイレゾ対応水準ではないです。
ドライバーは、45mmです。
伝統のCCAWボイスコイル(opper-clad aluminum wire)です。
音質は、味付けの少なさが特長のモニタータイプです。
ドライバの大きさが作用して、解像感は全体的に高めです。音源の品質が出やすいので、(ハイレゾ対応でないですが)ワイヤードほか、LDACを使うと真価を発揮しやすいかと思います。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
LDACはハイレゾ水準のコーデックですが、ドライバの再生周波数帯は40kHzに満たずハイレゾ水準ではないですし、その再生を主眼に置いた製品でもないです。
なお、ゲーム用に低遅延モード(Low Latency )の記載があります。
これは、apt-X LLの記載はなく、独自の仕様のようですが、スマホ(タブレット)アプリに依存します。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、非搭載です。
外音取込も非対応です。
連続再生時間は、最大50時間です。
長いですが、おそらくLDAC使用時の時間は短くなります。とはいえ、長いです。
マイクは、搭載です。
2マイク式で、ビームフォーミング対応なので、それなりでしょう。
そのほか、AmazonとGoogleのAIをタップで呼び出せる機能があります。もちろん、スマホなどの利用時のことです。
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以上、オーディオテクニカのATH-M50xBT2 の紹介でした。
レガシーな音質ですが、逆に言えば、飽きが来ないため、Bluetooth導入を目指し、同系機を買い直しで買われる方が多いのだと思います。
加えて、特にコーデック対応が必要で遅延対策があるのは珍しいので、(対策がしにくい)iOS系のスマホ・タブレットでのゲーム用には良いかと思います。
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【2022年発売】
52・ オーディオテクニカ ATH-M20xBT
¥9,000 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:15Hz-32kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC
連続再生時間:60時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:216g
なお、Mシリーズの入門機が2022年に追加発売されています。
こちらは、多少軽量ですが、ドライバーの口径が40mmと、上位機に比べるとやや小さくはなります。
ドライバの素材などは同じとなります。
あとは、Bluetoothのコーデック構成からLDACが除かれますが、先述のように、そもそもハイレゾ認証製品ではないため、ここは問題にならないかと思います。
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【2021年発売】
53・ オーディオテクニカ ATH-S220BT
¥4,555 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:5Hz-32kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC
連続再生時間:50時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:180g
加えて、同社からはATH-S220BTという格安機の販売もあります。
小型ですが、オンイヤー型のヘッドホンではなく、オーバーイヤー型ヘッドホンです。
音質的に特段個性はないものの、先述の低遅延モードはあるので、ゲーム用の軽量・格安機としてはプレゼンスがあるかもしれません。
SBC以外のコーデックに非対応ですが、そもそも低遅延モード利用時には関係ないかと思います。
【2021年発売】
54・ オーディオテクニカ ATH-HL7BT
¥19,798 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:開放型
再生周波数帯域:5Hz-40kHz
ドライバー: 53mmドーム型
コーデック: SBC AAC
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:220g
ATH-HL7BTも、日本のオーディオテクニカのヘッドホンです。
本機については、国内メーカーのBluetoothヘッドホンでは珍しく開放型(オープンエア)のBluetoothヘッドホンです。
音漏れしますし、防水耐性もないため、室内用と考えてください。
本体の重さは、220gと軽めです。
再生周波数帯域は、5Hz-40kHzというスペックです。
レンジが広く、高音域はハイレゾ水準です。
ただし、コーデックの関係で有線利用時に限定されます。
ドライバーは、53mmです。
大きめで、上質な低音を得られるでしょう。
音質は、開放型ですので、自然な音質で、疲れにくく、臨場感を得やすいです。
一方、先述のように、音は確実に漏れるので、このタイプは、家庭内の個人用です。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACです。
先述のように、ハイレゾ対応を謳いますが、有線でつなげた場合に限ります。
一方、Bluetooth仕様について言えば、遅延については独自に「低遅延モード」を搭載します。ただ、スマホアプリを利用する場合のみ使えるようです。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、非搭載です。
外音取込も非対応です。
連続再生時間は、最大20時間です。
長いですが、おそらくLDAC使用時の時間は短くなります。とはいえ、長いです。
マイクは、搭載です。
2マイク式で、ビームフォーミング対応ですので、先ほどと同じです。
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以上、オーディオテクニカのATH-HL7BTの紹介でした。
開放型のBluetoothヘッドホンは珍しいので、ラインナップとして貴重な製品です。
愛用者でワイヤレスを探していた形には良いかと思います。一方、用途的にテレビで使う場合が多そうですが、その場合に遅延の対処ができない部分は、注意点でしょう。
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【2022年発売】
55・ オーディオテクニカ ATH-WB2022
¥(396,000) 楽天市場 (12/2執筆時)
タイプ:開放型
再生周波数帯域:5Hz-45kHz
ドライバー: 45mmドーム型
コーデック: LDAC、AAC、SBC
連続再生時間:9時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:350g
なお、価格的に、今回の記事の「射程外」ですが、ハウジングに木材を利用した限定品が2022年に登場しています。
同社は、昔から、ワイヤードのハイレゾ用などに、天然木を使う製品を出していて、本機もそうです。フレイムメイプル・ウォルナット・マホガニー材の複合材です。
木製ハウジングは、独特の温かみのある音が再現される傾向にあると思います。ただ、主な値段の理由は「工芸品」的な意味合いになるのは確かです。
とはいえ、LDACに対応し、ドライバも大きめです。ハイレゾ向きの仕上げです。DACも珍しく公開があり、米国のESSのES9038Q2Mを、左右独立で搭載です。
小型機向けの同社のハイエンドであり、768kHz//32bitとDSD512に対応した「第3世代」で【ポータブルアンプの比較記事】でもいくつかの採用例を紹介したことがあります。オペアンプは、日清紡マイクロデバイスのMUSES05です。
もちろん、コーデックの限界で最大「96kHz/24bit」ですが、有線(USB接続)でつなげることを意図していて、その場合は、フルスペックにできるでしょう。デフォルトでケーブルも付きます。
本機は、「世界初の完全バランス音声出力システム」という触れ込みで、DACとオペアンプほか、バッテリーも左右で独立しています。この部分で、ノイズや解像感を高めています。
左右つながっていますが、「実際は独立」という感じでしょう。
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結論的にいえば、(お金があれば)コレクションしたいですが、電子部品(特にネットワーク部品)が使われる以上、寿命と陳腐化はあるため、ここまで出せるかと言えば、個人的には微妙です。
3-7・そのほかのヘッドホン
最後に、ここまで見た以外のメーカーの製品を「ざっくり」総覧します。
【2021年3月発売】【追加調査予定】
56・ag AG-WHP01K
¥12,800 楽天市場 (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー:
コーデック:SBC AAC Apt-X LL
連続再生時間:25時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:
AG-WHP01K は、日本のagが販売する製品です。
もともと自社工場の製品を他社へのOEM供給をしていた SNEXTが近年立ち上げた自社ブランドです。
本体の重さとドライバーのサイズは、不明です。
写真から重量はさほど重くないように思えますが、ドライバーはやや小さめかもしれません。
このあたりは、補足調査します。
再生周波数帯域は、低音域は20Hzで、高音域は、20kHzです。
Bluetoothの転送スペックの表記でしょうし、あまりあてにはできない数値です。
音質は、試聴後に改めて書きたいと思います。
Bluetoothコーデックは、本機については、SBC・AACほか、低遅延のApt-X LLに対応します。
最近多い、クアルコムのSOC(QCC3008)を採用した恩恵です。
ゲームなどの音の遅延もデバイス側が対応するならば、少ないです。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
連続再生時間は、25時間です。
ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
しかも、高級機と同じで、外側と内側双方の音も分析し、効果を高められるWマイク式です。
実売1万円以下で発売されたモデルでは初めてだと思います。
ただし、本機の場合、ノイキャンはON/OFFできるだけで、レベルやシーンを調整できない仕様です。外音取り込み機能もないです。
「ノイキャンのかかり」も、かかりすぎによる「音質への悪影響」を抑えたことを強調しています。
この点から、(例えば飛行機内など)一般的なWモデルほど効果があるかは、レビューを待つ必要はあるでしょう。
使い勝手の部分では、この機種も、リモート操作とハンズフリー通話に対応します。
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以上、agのAG-WHP01Kの紹介でした。
Wマイク式の超格安機という点で、相当プレゼンスがあります。
ただ、スペックがハッキリしない部分が多いです。飛びつく前に、なぜこの値段なのかの蓋然性はしっかり把握する必要はあるでしょう。これらの部分については、補足的に調査しようと思います。
【2022年発売】
57・Edifier ED-STXSPTS3
¥49,900 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
ドライバー:89×70mm(平面磁界駆動式)
コーデック:SBC AAC Apt-X Adapt
連続再生時間:80時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:329g
ED-STXSPTS3 は、日本のagが販売する製品です。
このブログの【PCスピーカーの比較記事】ではお馴染みの中国の音響メーカーで、日本での販売歴も長いです。日本では、PC周辺機器を売るプリンストンの取扱いです。
2022年はVGPの賞も取りました。
本体の重さは、329gです。
オーバーイヤー型としても、重い方です。
ただ、重心設計は良い感じで、疲れにくさは感じます。
ドライバーのサイズは、89×70mmです。
変則的ですが、本機は、普通の丸いダイナミック型ドライバーではなく、平面磁界型ドライバーです。一時期はやったあと消えていましたが、新興の中国勢を中心に最近また増えています。
こちらは、小型化が難しい一方で、広い周波数帯域で歪みが少ないため、ハイレゾ向きと言われます。
一方、昔は、消費電力と能率に課題があるとも言われていましたが、本機は、連続再生80時間で、インピーダンスも24Ωですので、。
再生周波数帯域は、低音域は20Hzで、高音域は、40kHzです。
音質は、先述のように平面磁界型の場合は、 歪みが少なく中音域から高音域まで素直なのが特徴です。
一方、音圧はこの方式の課題で音域自体は広いものの、オーバーイヤー型としては「物足りない」と感じる部分は音源によってはあります。
ただ、先述のように、基本的にハイレゾ音源との相性は良いです。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACほか、低遅延のApt-X系全てにに対応します。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応します。
連続再生時間は、80時間です。
ノイズキャンセリング機能は、機能として持ちません。
というより、平面磁界型ドライバーは、騒音下での利用にはあまり向かないと思います。
なお、イヤーパッドでのパッシブなノイキャンは可能ですが、外音取り込みは非対応です。
使い勝手の部分では、マイクは搭載で、ハンズフリー通話にも対応します。
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以上、Edifier ED-STXSPTS3 の紹介でした。
久しぶりに平面磁界型ドライバーを思い出したら、出ていた新製品でした。
既存ダイナミック型と比べて特性が違うため、一般向けに老舗のオーディオメーカーは出さないのですが、音質に特徴があって面白いです。
音の違いは感じやすいので、その部分を楽しみたい方に向きます。ただし、やや重めである点は、十分注意してください。
【2022年発売】
58・adidas RPT-02 SOL
¥39,900 楽天市場 (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20HZ-20kHz
ドライバー:40mm
コーデック:SBC AAC Apt-X
連続再生時間:80時間
ノイズキャンセル:
有線接続:
重さ:256g
RPT-02 SOL は、スポーツのアディダスブランドで発売されるヘッドホンです。
日本では、完実電気の取扱ですが、実際は、北欧スウェーデンの音響企業Zound Industriesの製造になります。
本機は、ある意味「一点突破的」な個性がある機種で、ソーラー充電に対応します。
ヘッドホンの上部にソーラーパネルが仕込んであり、それ経由で充電する仕組みです。
ExegerのPowerfoyleという柔軟性のある素材で、スウェーデン企業が開発しました。
同じ国の企業であるoZound Industriesが採用したという形でしょう。
だいたい、1時間の充電で、晴天下で3時間、曇天で2時間の再生分の充電ができます。満量で80時間再生という電池なので、実用的なのかは論争的ではあるでしょう。
また、野外でヘッドホンというのは少数派でしょうが、スポーツは例外でしょうし「Adidas」ブランドで出すのは、正解に思いました。
一方、スペック的に言えば、音響面ではほとんど個性のない製品です。
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以上、adidas RPT-02 SOLの紹介でした。
どちらかと言うと、音質と言うより、環境意識を重視したい方向けの製品でしょう。
音の部分でもう少し工夫があるとより良いと思いました。
次回の予告
Bluetoothヘッドホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、Bluetooth対応のスマホ・音楽用ヘッドフォンの比較の3回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
1・Bluetoothヘッドホンの比較 (1)
1-1:ソニー〈日本〉
1-2:BOSE〈米国〉
1-3:JVC〈日本〉
1-4:Apple〈米国〉
2・Bluetoothヘッドホンの比較 (2)
2-1:Beats〈米国〉
2-2:SHURE〈米国〉
2-3:JBL〈米国〉
2-4:Scallcandy〈米国〉
2-5:Anker〈米国〉
2-6:パナソニック〈日本〉
3・Bluetoothヘッドホンの比較 (3)
3-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
3-2:AKG〈オーストリア〉
3-3:B&W〈英国〉
3-4:B&O〈北欧〉
3-5:Philips〈オランダ〉
3-6:DENON〈日本〉
3-7:オーディオテクニカ〈日本〉
3-8:その他
4・Bluetoothヘッドホンの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
音質の良さ ★★★★★
重低音 ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く4回目記事は、結論編(こちら)です。
ここまで紹介してきたBluetoothヘッドホン全てから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
4回目記事は→こちら