【今回レビューする内容】 2025年 最新のBluetooth無線キーボードの性能とおすすめ・選び方:PC向きフルサイズBluetoothキーボード 仕事向けBluetoothキーボード各機のレビュー
【比較する製品型番】FILCO マジェスタッチコンバーチブル3 エレコム TK-FBP101BK TK-FBP101WH TK-FBM112BK TK-FBM120KBK TK-FBM120KBK/EC TK-FBM118SKBK Logicool Bluetooth キーボード K780 Logicool WAVE KEYS K820 ロジクール MX KEYS KX800 MX KEYS S KX800sGR MX KEYS S KX800sPG MX KEYS for Mac KX800M SIGNATURE K650 K650GR K650OW Slim Combo MK470 Slim Multi-Device K580 SIGNATURE SLIM K950 K950GR K950OW ロジクール G915 X LIGHTSPEED G915WLX-TCBK G915WLX--TCWH G915WLX-LNBK G915WLX-CKBK バッファロー BSKBB110BK Razer Pro Type Ultra JP RZ03-04110800-R3J1 BSKBB320BK BSKBB320WH Razer BlackWidow V3 Pro BlackWidow V3 Pro JP Razer DeathStalker V2 Pro JP Linear Optical Switch Keychron K10 Wireless Mechanical Corsair K100 AIR WIRELESS CH-913A01U-JP1富士通 FMV Comfort Keyboard KB800 FMV-KB800T ほか
今回のお題
打ちやすいBluetoothキーボードのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2025年3月現在、最新のBluetoothキーボードの比較です。
1・小型Bluetoothキーボードの比較
:PCやタブレット向け格安・小型機
2・中型Bluetoothキーボードの比較
:PC向けのテンキーレス機
3・大型Bluetoothキーボードの比較
:PC向けのフルサイズ機
4・Bluetoothキーボードの比較 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
全体の3回目記事となる今回は、テンキー(数字キー)付きの、フルサイズのBluetoothキーボードを比較します。
どちらかというと、ゲームより、PCでの仕事用キーボードとして使う場合がおおいものです。
なお、「Bluetoothキーボードの選び方の基本」は、1回目記事(こちら)の冒頭で説明しました。お時間があるかたは、そちらからお読みください。
よろしくお願いします。
ーーー
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★
Android ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各製品をレビューします。
そして、最終回の「結論編」(こちら)では、上表のような観点から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
ーーー
1・Bluetooth無線キーボード
2・東プレUSBキーボード
3・FILCOマジェスタッチキーボード
4・Mac用のキーボード
5・iPad専用のキーボード
6・高性能ワイヤレス無線マウス
なお、今回の記事は、このブログの「PC用入力デバイスの比較記事」の第1回目記事の一環として書きました。
1・PC向けキーボード(テンキーあり)
というわけで、比較をはじめます。
1・フルサイズキーボードの比較(1)
1-1:FILCO〈日本〉
1-2:ロジクール〈スイス〉
1-3:マイクロソフト〈米国〉
1-4:Rezer〈シンガポール〉
2・フルサイズキーボードの比較(2)
2-1:エレコム〈日本〉
2-2:バッファロー〈日本〉
2-3:富士通〈日本〉
2-4:キークロン〈中国〉
2-5:その他の企業〈各社〉
3・Bluetoothキーボードの比較 【結論】
=最終的な「おすすめ」の提案
各社のテンキー付きのPC用Bluetoothキーボードを、以上のようなメーカー順にみていきます。
ただし、東プレの高級キーボードだけは、別記事にしています。
2021年から展開が始まったBluetoothモデルは、【東プレリアルフォースキーボードの比較記事】のほうで、別の記事として紹介しています。
良いキーボードですが、3万円前後からと少し高めの値段ですので。
よろしくお願いします。
1-1・FILCOのキーボード
はじめに紹介するのは、フィルコ(ダイヤテック)のキーボードです。
古参のキーボード好きにはお馴染みの日本の老舗です。
このブログでは、【マジェスタッチキーボードの比較記事】でも、ワイヤードの同社の製品を多くみています。
---
なお、以下の本文では、オススメできるポイントを赤系の文字色で、イマイチな点は青字で書いていきます。
【2022年発売】
【マジェスタッチコンバーチブル3】
【茶軸】
1・FILCO FKBC108M/JB3-RKL
¥21,817 Amazon co.jp (3/24執筆時)
【青軸】
2・FILCO FKBC108MC/JB3-RKL
¥21,872 Amazon co.jp (3/24執筆時)
【赤軸】
3・FILCO FKBC108MRL/JB3-RKL
¥21,845 Amazon co.jp (3/24執筆時)
【静音赤軸】
4・FILCO FKBC108MPS/JB3-RKL
¥22,705 Amazon co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語108キー
接続:Bluetooth 5.1 USB有線
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池: 単3電池×2(3ヶ月持続)
Win11 ★★★★★★
Mac ★★★☆☆
iOS・iPad ★★★☆☆
Android ★★★☆☆
打ちやすさ ★★★★★★
「Majestouch Convertible3 」は、FILCO(ダイヤテック)が発売するキーボードです。
比較的値ごろ感のある高級キーボードを発売するメーカーで、昔から有名な日本企業です。
なお、型番の末尾に-RKLが付くのは、Amazonモデルになりますが、キーストッパーがオマケで付く以外は通常製品と同じになります。
本機の場合、正確には、USBでの有線接続も可能なBluetoothとのハイブリッドモデルです。
また、右図のようにPCから給電を受けての稼動も可能です。ただ、この利用法場合、エボルタなど充電乾電池でも電池に対して給電するわけではないです。
茶軸・青軸・ 赤軸・ピンク軸という4種類の軸のモデルからなります。
通例だと、リニアで重い「黒軸」が加わりますが、このシリーズにはありません。
いずれにしても、それぞれに「押し味」が異なり、軸の色で、キーを押したときの押し心地やクリック感がかわってきます。
上表は、それぞれの軸の特徴です。
このうちから自分の好みにあったものを皆さんは選ぶ必要があります。
詳しいスペックの読み方は、このブログだと【FILCOのマジェスタッチキーボードの比較記事】の冒頭で、詳しく解説しています。
あらためて、結論だけをいえば、初心者の方におすすめなのは、押し味が軽くて使いやすい茶軸です。マジェスタッチでは、最もオーソドックスなモデルで、クセがないと言えますので。
青軸は、打鍵音が周りに迷惑にならない環境で、ブラインドタッチで、文字入力を間違わずに入力したいという方に向き合ます。赤軸は、長時間タイピングする方で、タイプミスが少めなブラインドタッチ上級者におすすめです。
静音赤軸は、静かですが、どうしてもその性質が必要でないならば、他軸が良いです。
いずれのキーも大きな括りでは「メカニカル式」ですから、ノートPCのような「パンタグラフ式」キーボードに比べれば、段違いに快適と言える押し味です。
単にBluetoothで使えるキーボードを探しているのではなく、「入力しやすく指が疲れないBluetoothキーボード」を探している人は、この機種が最善です。
キーピッチ(キーとキーの間隔)は19mm程度で、キーストローク(キーが沈む深さ)は4mmです。
こちらの場合も、深く押し込めるため、誤入力が少なく済みます。
キー配列は、日本語108キー配列です。
100%フルサイズのテンキー(電卓キー)付きのキーボードで、キーボード全体の「基本形」といえます。
最近割と利用する場合がある、Winキーもしっかり装備です。問題ないです。
スマホへの対応は、こちらの場合もAndroid端末やiOSでの利用は、「@」マークなどの一部のキーの位置が、キーの刻印と異なります。
Macへの対応は、Bluetoothの場合は「非対応」と言えます。
ただし、この機種は、MACやWindows系PCとUSB接続も可能な「コンバーチブル仕様」です。
そのため、USB接続をした場合は、Macでも快適に使えます。ただ、キーをリマップするための無料ソフトが必要です。それについては、【こちら】で別に紹介しています。
持続時間は不明ですが、1年くらいかと思います。
BluetoothのバージョンはBluetooth5.1ですので、電池寿命面での利点ほか、他機同様の通信安定性は担保があります。
---
以上、「マジェスタッチ3コンバーチブル 」の紹介でした。
フルサイズで、キーストロークが十分欲しい方で、かつ、できるだけ品質の良い無線キーボードを探している方におすすめできる機種の1つです。
無線キーボードとして利用する場合は、やはりWindows系PCユーザーに向きます。メインがWindows系ならば、選んで良いと思います。
1-2・ロジクールのキーボード
続いて、ロジクール(Logicool)です。
スイスに本部を置く、世界的なPC周辺機器メーカーです。
同社の場合、PC用のテンキー付きは、主にビジネス用として出しています。
【2022年発売】
5・ロジクール SIGNATURE K650 K650GR
6・ロジクール SIGNATURE K650 K650OR
¥6,500 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メンブレン式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth(Logi Bolt)
キーピッチ:
キーストローク:
テンキー:あり
Fキー:サイズ小
電池: 単4電池×2(36ヶ月持続)
Win11 ★★★☆☆
Mac ★★★☆☆
iOS・iPad ★★★☆☆
Android ★★★☆☆
打ちやすさ ★★★☆☆
SIGNATURE K650は、ロジクールのBluetoothキーボードです。
フルサイズとしては、同社では格安なほうになります。
接続方法は、Bluetooth LEです。
PC内蔵のBluetoothでも対応できますが、同梱のBluetoothアダプタ(LOGI BOLT)を利用してつなげる場合、セキュアに、また安定的につながります。
なお、2021年前後から(企業セキュリティの規格関係で)ロジクールは、従来の2.4GHz帯のレシーバー(LOGICOOL UNIFYING)から、Bluetooth形式のLOGI BOLTに仕様を変えています。
マウスなどでこの旧レシーバーをお持ちでも、互換性はないです。
キーボードの形式は、注意点です。
説明では「深くソフトなキー」とありますが、ようするに、メンブレン式です。
先ほどみたメカニカル式ほか、ノートPCほかに採用されるパンタグラフ式と違って、このタイプは、ラバードーム型スイッチで(ベコベコ感があるので)打ち味が悪いです。
また、それぞれのキーが独立していないので、故障しやすく耐久性も他方式ほど期待できません。
文字キーの間隔(キーピッチ)とストロークは、情報が非開示です。
同社の場合、通常公開しますので、その部分に期待して欲しい製品ではないことを意味すると言えます。
キー配列は、日本語112キー配列です。
日本語フルサイズの基本形の108キーから、テンキーの上にメディアキーが4つ付く形式です。
ここは問題ないですが、本機はFキーが小さめです。
また、キーとキーの間にスペースもなく、打ちやすさはイマイチです。
タブレットやMacは、対応です。
本機は、Windows・Mac・Android・iOSキーの刻印があります。
見た目は煩雑ながら、わかりやすさはあります。
キーについては、OSに応じて自動で切り替わりますが、Logi Options +という同社のソフトで細かい調整も可能です。
なお、異なるOSでも、最大3台までペアリングができます。
充電方式は、「Bluetooth LE」規格に対応するため省エネです。
単4電池2本で、最大3年もつスタミナです。
重さは、約700gと重量級で、持ちはこびは考慮にない製品です。
---
以上、ロジクールのSIGNATURE K650の紹介でした。
同社の製品としては安いものですが、キーがメンブレン式なのがやはりネックです。
打ちやすさを重視する場合、もう少し上のグレードの製品が良いでしょう。
ーーー
【2023年発売】
7・Logicool WAVE KEYS K820
¥10,300 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メンブレン式
配列:日本語(エルゴノミック)
接続:Bluetooth LE USB無線
キーピッチ:18.5mm
キーストローク:2.5mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ
電池: 単4電池×2(24ヶ月持続)
このほか、同社のWAVE KEYS K820もメンブレンです。
ただ、配置的には、エルゴノミクス配置のキーボードです。
ただ、この手の配置は、(キークロンほか)メカスイッチでもないわけではないですが、シートスイッチ式のメンブレンが多いです。
確かに、人間工学的に理に適った配置ではあるのですが、押し味はやはり「メンブレン」なので、個人的には好みません。
【2016年発売】
8・Logicool Bluetooth キーボード K780
¥8,900 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
配列:日本語103キー
接続:Bluetooth 4.0 (LE) /USB無線
キーピッチ:19mm
キーストローク:2mm
テンキー:あり
Fキー:サイズ小
電池: 単4電池×2(24ヶ月持続)
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★
Android ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
K780は、ロジクールの無線キーボードです。
接続方法は、2種類です。
Bluetoothを利用する方式と、付属のUSBドングル(2.4GHz帯)を使う方式です。
発売時期の関係で、USBドングルは、Bluetooth式ではないです。
キーボードの形式は、パンタグラフ式です。
メカニカル方式には総じて負けるものの、パンタグラフ式としては優れた打ち味です。
なお、メカニカル式に較べて静音性は相当高いです。
文字キーの間隔(キーピッチ)は、19mm程度で、キーが沈む深さ(キーストローク)は2mmです。
キーはロジクール特有の丸みを帯びたものですが、キーが大きめで打ちやすいです。
キー配列は、日本語配列です。
フルサイズのキーボードです。Fキーは小さめですが、目立った変則的な配置はなく、打ちやすそうです。
タブレットやMacへの対応は、公式にフォローします。
接続したデバイスに応じて、自動でキーマップが切り替わります。
Windows・Mac・Android・iOSキーの刻印があるので、初心者に優しいと言えます。
充電方式は、単4電池2本で、最大2年もつスタミナ仕様です。
Bluetooth LE規格に対応するためです。
台座は、この機種の場合フルサイズながら、スマホ・タブレット用に付属です。製品を立てて利用できます。
スタンドは、画面サイズが12インチまでのスマホ・タブレットならば置けます。
重さは、約1100gと重量級です。
その分、しっかりと固定して置けるため、打ちやすいと言えます。
---
以上、ロジクールのK780の紹介でした。
パソコン単体では滝野が良さそうですが、スマホ・タブレットとの併用ならば、割と良い選択肢と言えるフルサイズキーボードです。
これらの端末の利用が想定できるならば、この機種は有力な候補でしょう。
パンタグラフ式としては、キーも十分打ちやすいですので、ノートPCに慣れた人ならば、パソコンでの利用でも不満は生じにくいと思います。
ーーー
【2022年発売】K580RO K580GR K580OW
9・ロジクール Slim Multi-Device K580
¥7,900 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
配列:日本語107キー
接続:Bluetooth LE / USB無線
キーピッチ:約19mm
キーストローク:約2mm
テンキー:あり
Fキー:サイズ小
電池: 単4電池×2(36ヶ月)
なお、2022年末に、パンタグラフ式(シザー式)の製品がもう1機でました。
写真のように、タブレット・スマホ用のフォルダがある仕様です。
ミニマリスト向けとされるフルサイズで、K780より10cmほど短い143.9mmの幅です。
キー配置は、日本語107キー配列です。
詰め込み型で矢印キー周りやテンキーとの間隔が少し窮屈です。
機能キーあたりも変則的です。
しかし、テンキー部分は(大きくは)いじらず「テンキー多様派のミニマリスト」のニーズはふまえます。
キーサイズは、真四角ですが19mm程度です。
キーストロークも2mm程度はあるので、変則的ではないです。
---
結論的にいえば、割とうまく小型化した機種かなと思いました。
本機のターゲット層(=テンキー好きなミニマリスト)を考えれば「あり」な仕様です。
ただ、次に見る同社のメカニカル式は、「本当のフルサイズ」です。そちらの方が確実に打ちやすい配置です。
「机が片付く」のは本機の利点ですが、打ちやすさの部分で「仕事が片付く」とは必ずしも言えないでしょう。
とくに、ブラインドタッチを覚えたい方にも、やはり少し不向きです。
ーーー
【マウス付属】MK470RO MK470GR MK470OW
10・ロジクール Slim Combo MK470
¥7,900 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
なお、同時発売のMK470は、上部にスマホフォルダはないものも、キーボード部分の規格は同じです。
こちらは、無線マウスが付属ですが、USB無線だけで、Bluetoothは非対応です。
なお、付属マウスは、正直、人間工学的な意味で使いやすいとは言えません。
【2023年発売】
11・ ロジクール MX KEYS S KX800sGR
12・ ロジクール MX KEYS S KX800sPG
¥19,800 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth(Logi Bolt)
キーピッチ:19mm
キーストローク:1.8mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ(ほぼ)
電池: 充電式(5ヶ月)
Win11 ★★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★☆☆
Android ★★★☆☆
打ちやすさ ★★★★★
MX KEYS S KX800 は、ロジクールが2019年に販売したキーボードです。
MXシリーズは、同社のビジネス用の高級機のみに付けられるシリーズ名です。
接続は、Bluetoothほか、Logi Boltにも対応します。
先述のように、2.4GHz帯無線ではなく、Bluetoothドングルです。
ただ、PC内蔵のBluetoothと違い、一対一でつながるので、企業的な情報セキュリティ基準に適うという意味で採用されています。
キーボードの形式は、本機も、パンタグラフ式です。
繰り返しになりますが、ロジクールは、キートップに溝をつけているのが特長です(Perfect Strokeキー)。
大昔のタイプライターにも見られる発想ですが、この方式は打ち間違いが減り、ストロークの正確さを向上させるでしょう。
文字キーの間隔(キーピッチ)は、19mm前後、キーが沈む深さ(キーストローク)は1.8mmです。
新機種では情報開示がないので旧機のデータですが、押した感じ同じでした。
この点では、同社の下位機と同じです。
ただ、素材として陽極酸化アルミを採用します。本体の重量が960gとしっかりあるので、打鍵の安定性は高いです。
旧機では押し上げ圧のデータの公開もあり、60±20gです。
メカニカル式とは比較できないのですが、しっかりした打ち味と言えます。
キー配列は、日本語112キー配列です。
テンキーの上にメディアキーが付くもので、配置はオーソドックスです。
フルサイズのキーボードで、Fキーを含めてキーピッチが確保されます。
タブレットやMacへの対応は、Macについてのみ対応します。
充電方式は、バッテリー式で、最大5ヶ月という評価です。
本機は、Bluetooth LEですが、バックライト搭載だと評価値が短くなります。
バックライトをずっと使う場合、最大10日間です。
なお、充電ケーブルは、USB-C to USB-Aケーブルです。
重さは、約810gです。
ふだんの持ちはこびには向きません。
一方、ここが本機の最大のポイントかと思いますが、本機はMXシリーズなので、Logicool Flowに対応します。
この仕組みは、このブログでは【ワイヤレスマウスの比較記事】でも紹介しました。
MXシリーズのマウスを利用する場合、マウスカーソルで2台のPC(Mac含む)をシームレスに行き来(操作)できる同社のソフトです。
ファイル・画像・ドキュメントは、MacとWindows間でもやり取りできます。本機はこれに連動して、現在マウスで操作している方のデバイスに、Bluetooth入力が自動で切り替わる仕様です。
愛用者には便利でしょう。お持ちでない方も、同時に揃えるのも良いかと思います。
このほか、新機種になって、マクロが充実しました(Smart Actions)。
同社のアプリ(Logi Options+)を通して、ボタンのカスタマイズほか、1ボタンで多段階のアクションのプログラム可能になっています。デフォルトで提案されるショートカットも多く、面白い新機軸です。
---
以上、ロジクールのMX KEYS KX800 Sの紹介でした。
ゲーム用を除けば、ロジクールの製品でもっとも高品質なBluetoothキーボードです。
また、他社と比べても、パンタグラフ式のフルサイズ機としては、かなり優れた製品です。堅牢な素材と適度な重量感、そして、キートップの工夫で、打ち味は期待できるでしょう。
ーーー
このほか、同社のパンタグラフ式は、以下のようなラインナップもあります。
違いを順番にみておきます。
【英語Mac配列】
【2024年発売】
13・ ロジクール MX KEYS S for Mac KX800sMSG
¥19,800 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
【2020年発売】
14・ ロジクール MX KEYS for Mac KX800 KX800M
¥19,800 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
配列:英語109キー(Mac配列)
接続:Bluetooth(Logi Bolt)
キーピッチ:19mm
キーストローク:1.8mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ(ほぼ)
電池: 充電式(10日間)
Win11 ★★★☆☆
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★
Android ★★★☆☆
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
第1に、MX KEYS KX800Mです。
新旧ありますが、20年機は、先述のLogi Boltではなく、従来の2.4GHz帯のUnifying USBレシーバー)になります。そのほか、Smart Actionsの対応は、新機種からです。
値段差もないので、新機種で良いでしょう。
一方、「MX KEYS for Mac」ということで、配色をMacに合わせてあるほか、付属ケーブルをUSB-C to USB-C充電ケーブルにしています。
一方、本機は「Mac用」ですが、英語109キー配列となります。したがって、iMacなどに初期付属するMacの日本語配列キーボードとは配置が異なります。
そのため、親指での日本語・英語切替になれているような、Mac用日本語配列キーボードユーザーは、普通のKX800Mのほうがむしろ良いと思います。
一方、英語配列でも問題ない方は、iOS系タブレットなどとも併用できるため、本機は便利でしょう。
ーーー
【2024年発売】
15・ ロジクール SIGNATURE SLIM K950 K950GR
16・ ロジクール SIGNATURE SLIM K950 K950OW
¥9,900 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:パンタグラフ式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth LE / USB無線
キーピッチ:19mm
キーストローク:1.8mm
テンキー:あり
Fキー:フルサイズ(ほぼ)
電池: 単4電池2本(36ヶ月)
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★☆☆
Android ★★★☆☆
打ちやすさ ★★★★☆
第2に、SIGNATURE SLIM K950です。
同社のパンタグラフ式の下位機です。
同じく、薄型でパンタグラフ式ですが、キートップに溝(Perfect Strokeキー)がない形式です。実際、打鍵すると打ち味に差があるので、筐体の剛性のほか、中身のシザー金具もおそらく異なります。
ただ、一般的なノートPCと比べて悪いわけでなく、値段相応にこちらも快適です。
接続は、Bluetoothと先述のLogiBotlに対応します。
キーのカスタマイズ(Logi Options+アプリ)も上位同様にできます。
あとは、電源が電池式なる点、LEDバックライトがない点などが目立つ違いです。
--
結論的にいえば、同じような外観ですが、比べれば、打鍵感には値段差分の差が付きます。
むろん、この値段のパンタグラフ式としては優秀ですが、とくにブラインドタッチで、高速タイプピングする場合は、上位機を選ぶ意味はあります。
【2022年6月発売】
【タクタイル(茶軸)】KX850FT
17・ロジクール MX MECHANICAL Tactile Quiet
¥18,455 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
【リニア(赤軸)】KX850FL
18・ロジクール MX MECHANICAL Linear
¥22,400 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
【クリッキー(青軸)】KX850FC
19・ロジクール MX MECHANICAL Clicky
¥22,400 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth 5.0
キーピッチ:19mm
キーストローク:3.2mm
Fキー:フルサイズ
電池: 10ヶ月(バッテリー)
Win11 ★★★★★★
Mac ★★★★★★
iOS・iPad ★★☆☆☆
Android ★★★☆☆
打ちやすさ ★★★★★★
MX MECHANICAL も、ロジクール(Logitech)が販売するBluetoothキーボードです。
こちらについては、MXシリーズでは初となるメカニカルスイッチのキーボードです。
キーの種類は、メカニカルですが、キーサイズ(高さ)の部分では、ロープロファイル(低身長)に分類されます。
パンタグラフ式より背が高いですが、一般的なメカニカルスイッチの2/3ほどの背丈になります。
キーストロークは、3.2mmです。
ロープロ機としては深めですので、普通のキーとロープロの中間的なものというのが正確かもしれません。
ゲーム用の場合、連射(連続入力)に関わる部分でもう少し浅いですが、仕事用についてはそうでもないので、余裕を持たせています。
打鍵感をできるだけ犠牲にせずに、スリム化を図ったと言えます。
スイッチは3種類に分類されます。
第1に、タクタイル(茶軸)です。
FILCOの茶軸とほぼ同じ特性です。
そこそこ静かな打鍵感とクリック感があるタイプです。
標準的(中間的)な押し味なので、仕事においては最も「一般向け」です。
第2に、リニア(赤軸)です。
やはり、FILCOの赤軸と似ています。
クリック感が少ないタイプで、押した際の爽快感(クリック感)がない代わりに、高速タイプできる製品です。押し味は「軽い」です。
第3に、クリッキー(青軸)です。
こちらも同じで、クリック感が強いかわりに、静音性に課題がある製品です。
まとめると、以上のようになります。
荷重については、本機はデータがないのですが、同社の場合、どの機種も50g±である場合が多いです。
キー配列は、日本語配112キー配列です。
Fキーはフルサイズですし、問題ないです。
ただ、キートップは、日本語のかな印字とMac用のキー印字があるため、すこし煩雑です。
接続は、Bluetooth5 (LE)です。
ただ、USBドングル(LOGI BOLT)も同梱です。
従来のロジクールのUSBドングルとは違って、USB無線(2.4GHz)ではなく、Bluetoothで通信するものです。
不要にも思えますが、PC内蔵のBluetoothと違って、セキュアにできるので、主に企業向けに付けています。
ペアリングは、3台まで登録できます。
また、本機については、Win・Macに公式対応です( ChromeとAndroidも)
キーマップについては、Logi Options+というアプリで調整できます。
また、OS間を超えてファイルなどの移動ができるお馴染みのLogicool Flowも対応です(上記写真)。
なお、Logicool Flowは、マウスを使って便利な昨日なので【ワイヤレスマウスの比較記事】のほうで説明しました。
充電方式は、内蔵バッテリー式です。
フル充電後最長10ヶ月です。ただし、バックライトを利用する場合、15日間です。
重さは、828gです。
持ちはこびは前提としていません。一方、裏側にツメがあり、角度が付けられるので、パームレストにも対応できます。
−
以上、ロジクール(Logitech)のMX MECHANICALの紹介でした。
仕事用のメカニカルキーボードに慣れている方は、ロープロファイルである部分に違和感を感じる可能性はあります。
ただ、ノートPCのようなパンタグラフ式に慣れきっている方は、むしろこれくらいの高さの方が、違和感なく使える部分はあるかと思います。
また、同社の場合、Logi Options+を含めたソフト周りの出来が良いため、同社のMXシリーズのマウスと一緒に使う場合、相当便利に使えると言えます。
【2024年発売】
【タクタイル(茶軸)】
20・ロジクール G915 X LIGHTSPEED G915WLX-TCBK
21・ロジクール G915 X LIGHTSPEED G915WLX--TCWH
¥32,700 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
【リニア(赤軸)】
22・ロジクール G915 X LIGHTSPEED G915WLX-LNBK
¥32,700 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
【クリッキー(白軸)】
23・ロジクール G915 X LIGHTSPEED G915WLX-CKBK
¥35,700 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth 5.0 USB無線
キーピッチ:19mm
キーストローク:3.2mm
Fキー:フルサイズ
電池: 36時間(バッテリー)
Win11 ★★★★★★
Mac ★★☆☆☆
iOS・iPad ★★☆☆☆
Android ★★☆☆☆
打ちやすさ ★★★★★★
G915 X LIGHTSPEEDは、ロジクール(Logitech)が販売するBluetoothキーボードです。
本機は、同社の高級な「ゲーミングキーボード」として売られるものです。
そのため、LEDバックライトほか、ゲーム特有の機能が付加されます。ただ、ライトはOFFにもできますし、性能が良いので、ゲーム以外に多用途に使えるでしょう。
設計が新しく、Bluetooth 5.0を採用するので、通信安定性の部分でもメリット性を享受できます。
ただ、後述しますが、本質的には、Bluetoothではなく、USB無線(2.4GHz)でつかうことが前提の製品です。
キーボードの形式は、こちらもメカニカル式ーボードです。
その上で、特性の異なる3系列が用意されます。
第1に、タクタイル(茶軸)です。
通常のクリック感(音)と押し味の製品で、静音性は割と高めです。
第2に、リニア(赤軸)です。
マジェスタッチの赤軸に近く、入力時にカチッとした感触がないタイプです。
高速での連続入力しやすいので、ゲーム用に売れています。
第3に、クリッキー(白軸)です。
マジェスタッチの青軸に近く、クリック感が強い製品です。
押した際の騒音はありますが、青軸ほどは騒がしくないです。
キー押し下げ時の荷重は、もともとは全て50gでしたが、新世代からは変えたようです。
赤軸は従来以上に軽快感が出たと言えます。
キーストロークは、低身長のロープロです。
そのため、メカニカルの平均といえる4mmよりは(多少ですが)浅い3.2mmです。
その点では、どのモデルも「軽く、素早く押せるキーボード」です。
また、押し下げがやや少ないので、ノートPCの浅いストロークキーボードに慣れた方には、4mmのマジェスタッチ系より親しみやすく、また打ちやすく疲れにくいかもしれません。
キー配列は、日本語112配列です。
ただ、上部に丸いキーが8つあるので、それを勘定するとこの数字は変わります。
なお、この部分は、Bluetoothの切替ほか、キー配列の切替(ゲームモード)ほか、音量や、ライティングの輝度、音量などのメディアコントロールのために用意されます。
充電方式は、内蔵バッテリー式です。
ライティング最大で36時間、オフで800時間です(約100日)。
ゲーム用キーボードは、反応速度を上げなければならない特殊仕様である点と、暗い環境でのシアター対応をする関係で、バッテリーを消費します。
数日にに1度は充電が必要です。
ネットワークは、Bluetoothほか、USB無線(2.4GHz)にも対応です。
というより、本機はLIGHTSPEEDと呼ばれるUSB無線ドングルを利用して接続が本筋です。
本格的なゲーミング用は、ほぼこの仕様です。
ハードウェアマクロは、対応です。
キー設定のプロファイルは、最大3種の登録・切替が可能です。
ライティングの調整などのためのボタンが多いのも、ゲーミングの高級機らしいです。
そのほか、ボディも5052アルミニウム合金(マグネシウムとの合金)と鋼板で、高級ゲーミングキーボードの例に漏れず、安定性と耐久性を高めています。
−
以上、ロジクール(Logitech)のG915の紹介でした。
Fキーも付いた、高級省スペースキーボードを探している場合、候補になるでしょう。値段相応に、正確で高品質な打鍵が得られますから。
一方、通常のメカニカル式よりも、キーストロークが浅く、どの製品も打鍵時に疲れにくいので、ノートPCのキーボードに慣れている方が、デスクトップの「1ランク高水準」なものを望む場合に良いと思います.
1-3・RAZERのキーボード
続いて、シンガポールのPC用ゲーム周辺機器大手のRazerの発売するキーボードです。
「ゲーミング用キーボード」としての展開がメインな会社ですが、フルサイズでは一部仕事用もだします。
【2020年発売】
【グリーン】RZ03-03531300-R3J1
24・Razer BlackWidow V3 Pro JP
¥24,690 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
【イエロー】 RZ03-03532000-R3J1
25・Razer BlackWidow V3 Pro JP
¥28,500 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語112キー
接続:Bluetooth USB無線 USB
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
Fキー:なし
電池: 1日(バッテリー)
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★
Android ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
BlackWidow V3は、シンガポールのRazerが販売するBluetooth対応のゲーミングキーボードです。
接続方法は、Bluetoothのほか、2.4GHz帯のUSB無線・有線(USB-C)での接続にも対応します。
というより、ゲーミング用なので、遅延などの部分で、むしろUSB(無線)での接続がメインの製品です。
キーボードの形式は、こちらもメカニカル式キーボードです。
2014年から同社はスイッチの社内製造をしているとの記載がみられます。海外記事を見る限り、中国のスイッチメーカーである凱華電子のカスタマイズ仕様のようです。
軸色は2色の展開です。
緑軸は、50gの荷重で、カチカチという強いクリック感があるタイプです。
チェリーの青軸に近い特性ですが、スイッチは浅め(アクチュエーションポイント1.9mm/リセットポイント1.5mm)でより軽く押せると言えます。
黄軸は、同じくクリック感があるタイプですが、荷重が45gとやや軽いほか、キーが1.2mmの浅さで反応するため、ゲーム用の連続入力に適した仕様です。
チェリー系では類似の製品はないと思います。
このほか、オレンジスイッチという、45gでピンク軸に似た特性のスイッチもRazerは出しますが、このシリーズにはありません。
キー配列は、日本語112キー配列です。
メディアキーが4つあるタイプで、うち1つは、ダイヤル式で音声調整に使えます。
下段にWinキーもあるタイプで、配列に特殊な部分はないです。
充電方式は、内蔵バッテリー式です。
付属のUSB-Cケーブルで、充電も可能です。
持続時間は情報がないですが、ライティングオフでもさほど保たないでしょう。
ゲーミング用は、応答速度を上げる必要などがあるため、他社もそうです。
−
以上、Razerの BlackWidow V3はの紹介でした。
英語キーボードで、ゲーミング用にカスタマイズされた製品です。
少し高いですが、キーやスイッチのの耐久性・耐摩耗性にも配慮があるため、特殊な打ち方(というか力の入れ方)をするゲーム用として選択肢になります。
ーーー
【イエロー軸】 RZ03-04110800-R3J1
26・Razer Pro Type Ultra JP
¥24,200 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メカニカル式
配列:日本語108キー
接続:Bluetooth USB無線 USB
キーピッチ:19mm
キーストローク:4mm
Fキー:なし
電池: 1日(バッテリー)
このほか、日本語のイエロー軸のみにはなりますが、ビジネス用も出ています。
クッション性のあるパームレストとの一体設計で、疲れにくさに配慮のある製品です。
あとは、イルミネーションがない以外は、ゲーミングと基本的には同じです。バックライトは単色ですが同様に付属になります。
【2023年発売】
(本体白)RZ03-04363500-R3M1
27・Razer DeathStalker V2 Pro
¥26,280 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メカニカル式(光学)
配列:英語104キー
接続:Bluetooth USB無線 USB
キーピッチ:19mm前後
キーストローク:2.8mm
Fキー:なし
電池: 200時間(バッテリー)
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★
Android ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
DeathStalker V2 Proも、Razerのゲーム向けのBluetoothキーボードです。
接続は、こちらもUSB・USB無線・Bluetooth 5.0兼用です。
キーボードの形式は、接点がメカではなく、赤外線の光学式スイッチになります(RAZER リニア薄型オプティカルスイッチ)。
メカニカル式の仲間ですが、主にゲーム向けに連射効率を追求した新世代です。全体として耐久性もあがります。メカニカル特有のチャタリング問題も生じない方式です。
仕組み的にデータ遅延が起こりにくいためメカ式より「連射に強い」と言って良いかとも思います。
最近出てきたもので、利点が強調される一方、問題点はまだ洗い出せていない感じはあります。逆に言えば、「ない」ようならば、普及するでしょう。
キーは、光学式にも種類があり、特性が異なります。
本機は低背(ロープロ)の紫軸です。
ストローク自体が2.8mmとおなじロープロのロジクールよりもさらに浅めです。
スイッチも1.5mmと浅めで入り切りされます。つまり、クリック感が欲しいが、高速に連射もしたい方に向くと言えます。
荷重は50gと重めですが、底浅のクリッキーなので疲れはしないタイプです。
同じ種のキーを何回も押すゲーム向きといえ、普通の仕事にはあまり向かないタイプですから、やはりメカ式でこのストロークは、「ゲーム特化型」のキーと言えます。
キー配列は、英語配列です。
矢印キー周りを含めて、特殊な配置はないです。
キーピッチは、標準的な19mmです。
充電方式は、内蔵バッテリー式です。
付属のUSB-Cケーブルで充電する形式で、イルミありで50時間です(なしで200時間)。
本機もキーボードの角度調整に対応できます。
−
以上、RazerのDeathStalker V2 Proの紹介でした。
配列はオーソドックスですので、ブランドタッチを含めて違和感なく使えるかと思います。
ただ、初動の押し味重めで、ロープロで、かつ、クリッキーというかなり特殊な仕様です。均等にどのキーも使い、文章を打つような使い方には普通向かないでしょう。
一方、ある程度適当に押しまくっても、(押し心地がありつつ)高速連射もしやすい点で、ゲーミング初心者向けには良いスイッチにも思えます。ゲーミング用としては「あり」な製品です。
−
【日本語配列】
(本体黒)RZ03-04361400-R3J1
28・Razer DeathStalker V2 Pro JP Linear Optical Switch
¥26,280 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
【英語配列】
(本体黒)RZ03-04360100-R3M1
29・Razer DeathStalker V2 Pro Linear Optical Switch
¥26,280 Amazon.co.jp (3/24執筆時)
キー方式:メカニカル式(光学)
配列:日本語108キー/英語104キー
接続:Bluetooth USB無線 USB
キーピッチ:19mm前後
キーストローク:2.8mm
Fキー:なし
電池: 200時間(バッテリー)
なお、同じシリーズ名の黒モデルがあります。
こちらは、英語配列と日本語配列があります。
一方、スイッチは、先ほどの機種と違い、光学式のロープロながら、クリック感がない、橙軸です。
リニアな特性で、ロープロ(低身長)キーなので、ゲーム向けに他社もわりと出しているものです。先ほどみた、ロジクールの赤軸に近い感じで捉えれば良いかと思います。
ストロークは紫軸と同じく2.8mmで、アクチュエーションポイントは1.2mmです。
なお、浅めでリニアですので、こちらも仕事用(=テキスト打ち)にはあまり向かないように思います。誤入力が増えそうです。あくまで、ゲーム用です。
繰り返しますが、ゲームで特定のキーを「高速連射」したいような場合に、このタイプのキーは最適化されてます。
次回に続く!
打ちやすいBluetoothキーボードのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、PC用のフルサイズキーボードの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・フルサイズキーボードの比較(2)
2-1:エレコム〈日本〉
2-2:バッファロー〈日本〉
2-3:キークロン〈中国〉
2-4:その他の企業〈各社〉
3・Bluetoothキーボードの比較 【結論】
=最終的な「おすすめ」の提案
Win11 ★★★★★
Mac ★★★★★
iOS・iPad ★★★★★
Android ★★★★★
打ちやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)に入ります。
そちらでは、今回紹介してきた全機種から、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種をあげていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら