Top PC周辺機器 比較2025'【PCie gen4】内蔵SSD 85機の性能とおすすめ・選び方 (3-1)

2025年06月28日

比較2025'【PCie gen4】内蔵SSD 85機の性能とおすすめ・選び方 (3-1)

【今回レビューする内容】 2025年 PCI-Express Gen4の内蔵SSDドライブの性能とおすすめ・選び方:PS5対応SSDドライブ:M.2 (Type2280) M.2 PCI-Express 4.0 接続の製品:PCIe Gen4 高速な第4世代

今回のお題
PCLe第4世代の内蔵SSDのおすすめはどれ?

 どもAtlasです。

 今日は2025年6現在、最新のPCI-Express 3.0接続のSSDの比較です(=第4世代SSD0)。

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 第4世代SSDは、少し前までは特殊な「ゲーミングPC」向きの製品でした。

 しかし、最近は中級ノートPCでも標準搭載するなど、使途が一般化してきました。

 PC用として十分な速度が欲しい方ほか、PS5(Play Station 5)のスロットがPCI Express 4.0なので、そちらの用途も増えています。

 ただ、ゲーム機や省スペースPCだとサイズ的に入らないSSDもあるので、速度面のスペックだけでなく、対応状況も含めて詳しく説明するつもりです。

1・PCIe gen4 内蔵SSDの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:WD・Sandisk〈米国〉
 1-3:サムスン〈韓国〉
2・PCIe gen4 内蔵SSDの比較 (2)
 2-1:キオクシア〈日本〉
 2-2:Crucial(マイクロン)〈米国〉
 2-3:コルセア〈米国〉
 2-4:トランセンド〈台湾〉
3・PCIe gen4 内蔵SSDの比較 (3)
 2-1:CFD販売〈日本〉
 2-2:SK hynix 〈韓国〉
 2-3:SEAGATE〈米国〉
 2-4:キングストン MSI Lexar ほか
4・内蔵SSDドライブのまとめ
 3-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 以下では、はじめに、第4世代SSDの「選び方の基本」を説明します。

 その後、各社の製品をみていくという構成です。

読出速度  ★★★★★
書込速度  ★★★★★ 
耐久性   ★★★★★
保証    ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 そして、いつものように、最後に「結論」として、上表のポイントから目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

ーーー

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1・内蔵SSDドライブの比較 (1)
 接続:SATA(2.5インチ)
 用途:HDDからの換装
 速度:〜560MB/s
2・内蔵SSDドライブの比較 (2)
 接続:M.2 PCI-Express 3.0
 用途:低予算での買換・耐久性重視
 速度:2000MB/s〜
3・内蔵SSDドライブの比較 (3)
 接続:M.2 PCI-Express 4.0
 用途:PC・ノートPCの速度強化
 速度:3200MB/s〜
4・内蔵SSDドライブの比較 (4)
 接続:M.2 PCI-Express 5.0
 用途:PCの超高速化(ゲーミングなど)
 速度:10000MB/s〜
5・内蔵SSDドライブのまとめ 【結論】
 =最終的なおすすめ製品の提案

 なお、今回は、このブログの内蔵SSDドライブの比較記事全体としては、3回目記事となります。

1-1・第4世代の内蔵SSDの選び方の基本

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1:書込・読出速度
2:耐久性と保証期間
3:廃熱構造

 はじめに、第4世代SSDスペック面からの「選び方の基本」を簡単に解説しておきます。

1・SSDの書込速度・読出速度

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 第1に、速度についてです。

 規格上の最大速について言えば、PCI-Express 4 .0は、現状で7300MBバイト/秒出せる製品が最高です。

 PC側がPCI-Express 3.0でも、下位互換性があるので、理論上、上表の限界速度でつながります。

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 なお、PCie接続のSSDの速度面の快適度は、だいたいですが、以上のような水準にまとめられます。

 普通に使う分には5000MB/s前後の読み書き速度があれば十分快適です。

 ただ、ゲームほか速度を追い求めたい場合は、6000MB/sあたりを超えると、実感として「高速だな」と感じられます。

読出速度:3000MB/s
書込速度:2500MB/s
ランダム:400K/500K IOPS

 今回の記事では、各製品の速度について、以上のような数値を出して比較します。

 読出速度・読出速度は、HDD(ハードディスク)の場合と同じですので、説明不要でしょう。

 ただ、SSDの場合、ディスクが1秒あたりアクセスできる容量を示す、OPS (I/O per Second)というランダムアクセス速度が公開されます。

 実体に近いため、こだわる方はこの値を重視する方は多いです。 

400KB × 4KB(QD1)÷ 1000
 =1600MB/s

 普通の速度に当てはめる場合の、標準の計算式は以上の通りです。

 例えば、ランダム読込が400K IOPS(=40万)の場合です。

 QD1基準の転送サイズ4KB(4キロバイト)とかけ算し、それをMB(メガバイト)に換算するために、1000で割り算すると、1600MB/sとなります。

 ただ、計算が面倒です。また、基本的に「読出速度込/読出速度」にだいたい比例するので、今回の記事では、(値がかけ離れて)注意するべき製品があった場合だけ、特別に言及しています。

2・SSDの耐久性と保証

  202106241033.jpg

保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 第2に、耐久性と保証です。

 保証期間は、ほぼ全てのブランドが5年間保証をつけています。

 HDDより耐久性が高いので、この部分で差は付きません。

 一方、内蔵SSDは、サーバー用などで、耐久性を求める方のために、書込耐久性(僧書込量)が明示されるのが普通です。

 この数値が大きいほど「故障可能性」が低いと言えます。

:300TBW(612GB)
:600TBW(1TB)
:1200TBW(2TB)

 なお、同じシリーズのSSDの場合、例えば1TBの耐久性が600TBWだったら、2TBは1200TBWとなる「法則」なので、今回は1TBのSSDの場合の耐久性を示して、比較します。

 例えば、WDのWD REDや、シーゲイトの FireCudaなど、この部分にこだわった専用製品もいくつかあります。

3・SSDの廃熱

  202012051559.jpg

 第3に、SSDの廃熱です。

 第4世代の製品でもゲーミング用に出される上位モデルは、廃熱のためのヒートシンクが実装される製品があります。

 一般的な利用方法ならば、ノートPCでも、デスクトップでも、基本的には「ヒートシンクなし」の製品でもOKです。

 しかし、Eゲームやトレードなど、高負荷での連続運用を考えている上級者は、速度低下を防ぐために、ヒートシンク付きの製品を検討してください。

  202202191323.jpg

 別売のヒートシンクを増設する方法もあります。

 しかし、難易度が高いので、ある程度しっかりしたヒートシンクが標準装備されるタイプを選ぶのがおすすめです。

 一体成形なので、別に増設するより廃熱効率が良い場合も多いです。

 ただ、PS5などゲーム機で利用する場合など、ヒートシンクのサイズによっては収まらない場合もあるので、その部分は本編で気をつけてみるつもりです。

ーーー

 以上、内蔵SSDのスペック面からの「選び方の基本」を書きました。

 これ以外にも、キャッシュや、節電性(低発熱性)など、見るべきところはありますが、細かい部分は、具体的な製品紹介の中で書いていきます。

 以下、冒頭示したように、企業順に各製品をみていきます。

1-2・WD・SANDISKのSSDドライブの比較

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 はじめに、米国のWD(ウエスタンデジタル)のSSDからです。

 WDは、自社グループで、中身のメモリも含めて完全に生産できる世界的な企業す。

 同系企業のSANDISKの製品を含めてみていきます。

ーーー

 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントについては赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で、本文を記していきます。


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 【2022年発売】【WD Black SN850Xシリーズ】

 【1TB】

 1・WD Black SN850X WDS100T2X0E
  ¥13,000 楽天市場 (6/28執筆時)

 1・WD Black SN850X WDS100T2X0E-EC
  ¥13,236 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6300MB/s
ランダム:最大800K/1100K IOPS

 【2TB】

 2・WD Black SN850X WDS200T2X0E
  ¥22,929 楽天市場 (6/28執筆時)

 2・WD Black SN850X WDS200T2X0E-EC
  ¥23,592 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6600MB/s
ランダム:最大1200K/1100K IOPS

 【4TB】

 3・WD Black SN850X WDS400T2X0E
  ¥43,800 楽天市場 (6/28執筆時)

 3・WD Black SN850X WDS400T2X0E-EC
  ¥46,306 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6600MB/s
ランダム:最大1200K/1100K IOPS

 【8TB】(2024年追加)

 4・WD Black SN850X WDS800T2X0E
  ¥108,667 楽天市場 (6/28執筆時)

 4・WD Black SN850X WDS800T2X0E-EC
  ¥113,590 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7200MB/s
書込速度:6600MB/s
ランダム:最大1200K/1200K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 4.0
ヒートシンク:
PS5:挿入可
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 SN850Xは、アメリカのWD(ウエスタンデジタル)が販売するWD Blackブランドの上位機です。

 なお、ネット用のEC型番もありますが、性能は同じです。

 202407081556.jpg

 ドライブの速度は、2TBで、読出7300MB/s、書込6600MB/sです。

 PCI Express 4.0だと「最速」クラスです。

 なお、WDは、SSDを含むストレージ全般については、「」で目的を分けてくれているので「分かりやすい」です(上図)。

 本機はBlackなので、速度重視で、ゲーミングPCなどに向く仕様です。Blackでもグレードがありますが、その中でも「最高速」なのがこちらです。

 一方、Windowsについては、ゲームのロード予測機能など、ソフト的な調整機能で、実速度を向上する仕組みもあります(ゲームモード2.0)

 耐久性は、1TBあたりで、600TBWです。

 標準以上であり、優秀です。

 ヒートシンクは、未装備です。

 表面をシートで被っていますが、廃熱の配慮(ヒートスプレッダ)というわけではないらしく、その機能性は示していません。

 保証期間は、5年間です。

 PS5への搭載は、厚み的に、本機は対応です。

---

 以上、WDのWD Black SN850Xの紹介でした。

 ゲーミング用としては、性能が期待できる機種の1つです。

 おなじく、中身のメモリごと完全生産できる、ライバルのサムソンのSSDも見ないといけませんが、この用途では性能の期待値は高いでしょう。

ーーー

 なお、WDのブラックシリーズのSSDは、他にも種類があります。

 以下順番に、説明しておきます。

ーーー

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 【2020年発売】

 【WD Black SN850Xシリーズ】

 【1TB】(ヒートシンク付属 )

 5・WD Black SN850X WDS100T2XHE
  ¥13,980 楽天市場 (6/28執筆時)

 5・WD Black SN850X WDS100T2XHE-EC
  ¥16,636 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6300MB/s
ランダム:最大800K/1100K IOPS

 【2TB】(ヒートシンク付属 )

 6・WD Black SN850X WDS200T2XHE
  ¥23,404 楽天市場 (6/28執筆時)

 6・WD Black SN850X WDS200T2XHE-EC
  ¥23,590 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6600MB/s
ランダム:最大1200K/1100K IOPS

 【4TB】(2024年追加)

 7・WD Black SN850X WDS400T2XHE
  ¥47,354 楽天市場 (6/28執筆時)

 7・WD Black SN850X WDS400T2X0E-EC
  ¥36,306 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6600MB/s
ランダム:最大1200K/1100K IOPS

 【8TB】(2024年追加)

 8・WD Black SN850X WDS800T2XHE
  ¥111,596 楽天市場 (6/28執筆時)

 8・WD Black SN850X WDS800T2X0E-EC
  ¥113,590 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7200MB/s
書込速度:6600MB/s
ランダム:最大1200K/1200K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 4.0
ヒートシンク:あり(8.8mm)
PS5:挿入可  
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 第1に、WD Black SN850Xです。

 先ほどの製品に、専用のヒートシンクを付けたモデルと理解してください。

 中身の性能は、先ほどの機種と同じです。なお、4TBモデルの展開はないです。

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 PCI Express 4.0のヒートシンクは背が高いものも多いです。

 ただ、本機は8.8mmなので、ロープロファイルといえます。設置性は良さそうです。

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 PS5への搭載も、厚み的に、本機は対応です。

 同社の製品は、、WD BLACK SSD DASHBOARDの設定変更で、SSDの低電力モード機能を無効にできる「ゲームモード」も備えますし、この用途には向くでしょう。

ーー

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 【2023年発売】

 【PS5ライセンス取得】for PS5 Consoles

 【WD Black SN850Xシリーズ】

 【1TB】(ヒートシンク付属 )

 9・WD Black SN850P WDBBYV0010BNC-WRSN
  ¥18,090 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6300MB/s
ランダム:最大800K/1100K IOPS

 【2TB】(ヒートシンク付属 )

 9・WD Black SN850P WDBBYV0020BNC-WRSN
  ¥30,680 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6600MB/s
ランダム:最大1200K/1100K IOPS

 【4TB】(ヒートシンク付属 )

 9・WD Black SN850P WDBBYV0040BNC-WRSN
  ¥55,850 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7300MB/s
書込速度:6600MB/s
ランダム:最大1200K/1100K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 4.0
ヒートシンク:あり9.89mm
PS5:挿入可  
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 第2に、WD Black SN850Pです。

 本機も同じくヒートシンクを付けたモデルです。

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 PS5専用設計で、ソニーから「PS5コンソール用のライセンス」を取得した製品です。

 実際のところ、厚みの部分がクリアされればPS5に「ハマる(使える」ので、公式品を必ずしも買う必要はないです。同社の上位シリーズ(SN850X)も(もちろん)対応です。

 ただ、ヒートシンクは専用設計です。PS5に合いつつ、ギリギリまで厚くとっています。

 一方、値段は少し高めですが、ごく希な話として「相性問題」が発生した場合、(WD・ソニー双方から)確実に対応して貰える部分はあります。

 その部分の「安心料の込み」とは言えるでしょう。


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 【2025年発売】【WD Black SN7100シリーズ】

 【500GB】WDS500G4X0E-00CJA0

 10・WD Black SN7100 NVMe SSD WDS500G4X0E
  ¥8,980 楽天市場 (6/28執筆時)

 10・WD Black SN7100 NVMe SSD WDS500G4X0E-EC
  ¥8,670 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:6800MB/s
書込速度:5800MB/s
ランダム:最大760K/1200K IOPS

 【1TB】WDS100T4X0E-00CJA0

 11・WD Black SN7100 NVMe SSD WDS100T4X0E
  ¥11,808 楽天市場 (6/28執筆時)

 11・WD Black SN7100 NVMe SSD WDS100T4X0E-EC
  ¥12,272 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7250MB/s
書込速度:6900MB/s
ランダム:最大1000K/1400K IOPS

 【2TB】WDS200T4X0E-00CJA0

 12・WD Black SN7100 NVMe SSD WDS200T4X0E
  ¥21,828 楽天市場 (6/28執筆時)

 12・WD Black SN7100 NVMe SSD WDS200T4X0E-EC
  ¥23,360 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7250MB/s
書込速度:6900MB/s
ランダム:最大1000K/1400K IOPS

 【4TB】WDS400T4X0E-00CJA0

 13・WD_Black SN7100 NVMe SSD WDS400T4X0E
  ¥44,061 楽天市場 (6/28執筆時)

 13・WD Black SN7100 NVMe SSD WDS400T4X0E-EC
  ¥46,690 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:7000MB/s
書込速度:6700MB/s
ランダム:最大900K/1350K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:TLC 3D NAND
I/F:PCI Express 4.0
ヒートシンク:
PS5:挿入可
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 SN7100シリーズも、WDの販売するSSDです。

 本機は、「WDブラック」の従来の下位機(SN770)の後継機です。

 したがって、ここまで見た上位グレード(SN850X)より下位なのですが、2025年発売なので、(値段が安いわけでないにせよ)書込は「逆にこちらが微妙に良い」です。

 ちなみに、WDブラックの場合、2025年に後継上位機は、PCI Express 5.0として出ました。そのため、そちらの方が(もちろん)高速です。

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 ドライブの速度は、2TBで、読出7250MB/s、書込6900MB/sです。

 先述のように、WD黒の「下位」に当たりますが、25年と新しい発売なので、速度は、22年発売の「上位」に匹敵します。

 とくに、書込は改善されています。、

 耐久性は、1TBあたりで、600TBWです。

 上位機と変わりません。

 ヒートシンクは、未装備です。

 保証期間は、5年間です。

 PS5への搭載は、厚み的に、本機は対応です。

 その部分について言えば、SSDの技術革新で、本機は、厚みが、1.14mmと相当薄くなっています(従来の半分)。

 自作や交換ではあまり関係ないですが、市販ノートPCへの組込に有利な製品としての開発でしょう。

---

 以上、WDのWD Black SN7100シリーズの紹介でした。純正ヒートシンク付きはないですし、不要な方向けです。

 速度も先ほどの上位機とさほど変わるわけでもないため、基本は値段で決めてOKでしょう。こちらを選んでも問題ないです。

ーーーー

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 【2022年発売】

 【WD Black SN770シリーズ】

 【250GB】

 14・WD_Black SN770 NVMe WDS250G3X0E
  ¥11,834 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:4000MB/s
書込速度:2000MB/s
ランダム:240K/470K IOPS

 【500GB】

 15・WD_Black SN770 NVMe WDS500G3X0E
  ¥8,780 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

 15・SANDISK エクストリーム SDSSDX3N-500G-G26
  ¥11,900 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:5000MB/s
書込速度:4000MB/s
ランダム:460K/800K IOPS

 【1TB】

 16・WD_Black SN770 NVMe WDS100T3X0E
  ¥12,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

 16・SANDISK エクストリーム SDSSDX3N-1T00-G26
  ¥15,688 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:5150MB/s
書込速度:4900MB/s
ランダム:740K/800K IOPS 

 【2TB】

 16・WD_Black SN770 NVMe WDS100T3X0E
  ¥20,980 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

 16・SANDISK エクストリーム SDSSDX3N-2T00-G26
  ¥24,900 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:5150MB/s
書込速度:4850MB/s
ランダム:740K/800K IOPS 

 【共通の仕様】

メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 4.0
ヒートシンク:
PS5:挿入可
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 一方、このシリーズの旧機になるのがWD_Black SN770です。

  SanDiskブランドで出ているものもあります。外観に保護フィルムがあるだけで、保証期間を含めて、差はないです。

--

 結論的にいえば、速度差がかなりある上で、そこまで安くないので、選ぶならば、新機種で良いでしょう。

 また、WD Blackの場合、消費電力(発熱)部分の情報開示がないので、そこまで速度が不要ならば、低消費電力を謳う「WDブルー」で良いかとも思います。


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 【2024年発売】

 【WD Blue SN5000シリーズ】

 【500GB】

 17・WD Blue SN5000 NVMe WDS500G4B0E
  ¥8,144 楽天市場 (6/28執筆時)

 17・WD Blue SN5000 NVMe WDS500G4B0E-EC
  ¥7,590 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:5000MB/s
書込速度:4000MB/s
ランダム:460K/770K IOPS

 【1TB】

 18・WD Blue SN5000 NVMe WDS100T4B0E
  ¥10,111 楽天市場 (6/28執筆時)

 18・WD Blue SN5000 NVMe WDS100T4B0E-EC
  ¥10,670 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:5150MB/s
書込速度:4850MB/s
ランダム:730K/770K IOPS

 【2TB】

 19・WD Blue SN5000 NVMe WDS200T4B0E
  ¥19,475 楽天市場 (6/28執筆時)

 19・WD Blue SN5000 NVMe WDS200T4B0EE-EC
  ¥18,768 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:5150MB/s
書込速度:4850MB/s
ランダム:690K/900K IOPS

 【4TB】

 20・WD Blue SN5000 NVMe WDS400T4B0E
  ¥38,818 楽天市場 (6/28執筆時)

 20・WD Blue SN5000 NVMe WDS400T4B0EE-EC
  ¥41,750 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:5500MB/s
書込速度:5000MB/s
ランダム:600K/750K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:3D NAND TLC(4TB:QLC)
I/F:PCI Express 4.0
ヒートシンク:
PS5:挿入可
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 WD Blue SN5000シリーズ】も、WDの販売する内蔵SSDです。

 先ほどの機種の下位機で、同社のスタンダードクラスです。

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 ドライブの速度は、1TBで、読出速度が5150MB/s、書込速度が4850MB/sです。

 決して遅くないですが、速いとも言えない速度です。

 先述のように、WDの「青色」は一般向けのスタンダードです。

 ゲーミングなどの用途は置いてけば、一般的なPC用としてしっかりした速度が出せると言えます。

 その上で、このシリーズは、Blackに比べて省電力です。

 この点で、ノートPCの増設用には結構よいスペックに思います。

 バッテリーの保ちという部分ほか、廃熱が追いつかない場合、ノートPC自体のパフォーマンスも落ちると言えるからです。

 耐久性は、本機も、1TBあたりで、600TBWです。

 WD Blackと変わりません。

 ヒートシンクは、未装備です。

 ただ、アクティブ時の消費電力は全サイズとも、6.3Wと低消費電力です。

 不要な場合がほとんどでしょう。

 保証期間は、5年間です。

 PS5への搭載は、厚み的に言えばですが、本機は対応です。

---

 以上、WDのWD Blue SN5000シリーズの紹介でした。

 最大手のWDの現行世代の「スタンダード」なので、ある種、その時代の「スタンダードSSDの速度の基準」と言えます。

 WD Blueは、消費電力部分でもスペックが良いですし、一般的なPC用として現在増設する場合、本機は候補に出来ます。

 実際、同社は、このグレードでも、クリエイターやプロフェッショナル向けと言っていますし、性能は期待して良いです。

 一方、ゲーミング用としても使えないことはないですが、発熱の部分を含め、それ向きの設計ではないので、選ぶならば(まあ)Blackでしょう。

ーー

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 【2023年発売】【WD Blue SN580シリーズ】

 【250GB】

 21・WD Blue SN580 NVMe WDS250G3B0E
  ¥9,105 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:4000MB/s
書込速度:2,000MB/s
ランダム:2400K/470K IOPS

 【500GB】

 22・WD Blue SN580 NVMe WDS500G3B0E
  ¥11,099 楽天市場 (6/28執筆時)

 22・WD Blue SN580 NVMe WDS500G3B0E-EC
  ¥8,485 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:4000MB/s
書込速度:3600MB/s
ランダム:450K/750K IOPS

 【1TB】

 23・WD Blue SN580 NVMe WDS100T3B0E
  ¥12,921 楽天市場 (6/28執筆時)

 23・WD Blue SN580 NVMe WDS100T3B0E-EC
  ¥11,200 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

 【2TB】

 23・WD Blue SN580 NVMe WDS200T3B0E
  ¥19,403 楽天市場 (6/28執筆時)

 23・WD Blue SN580 NVMe WDS200T3B0E-EC
  ¥20,200 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

読出速度:4150MB/s
書込速度:4150MB/s
ランダム:600K/750K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 4.0
ヒートシンク:
PS5:挿入可
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 なお、1世代前のWD Blue SN580シリーズが残ります。

 速度はそこまで変わらず、その他のスペックも同じです。

 ただ、すでに新機種の方が安いですし、今選ぶならばそちらでしょう。

1-3・サムスンのSSDドライブの比較

 202111061706.jpg

 続いて、韓国のサムスンの内蔵SSDドライブです。


  202012051825.jpg

 【2023年発売】

 【1TB】

  24・サムスン 990 PRO MZ-V9P1T0B-IT/EC
   ¥12,990 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

  24・サムスン 990 PRO MZ-V9P1T0B-IT
   ¥20,670 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:7450MB/s
書込速度:6900MB/s
ランダム:1200K/1550K IOPS

 【2TB】

  25・サムスン 980 PRO MZ-V9P2T0B-IT/EC
   ¥21,479 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

  25・サムスン 980 PRO MZ-V9P2T0B-IT
   ¥22,202 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:7450MB/s
書込速度:6900MB/s
ランダム:1400K/1550K IOPS

 【4TB】

  26・サムスン 980 PRO MZ-V9P4T0B-IT/EC
   ¥49,990 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

  26・サムスン 980 PRO MZ-V9P4T0B-IT
   ¥50,485 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:7450MB/s
書込速度:6900MB/s
ランダム:1600K/1550K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:V-NAND TLC
I/F:PCI Express 4.0  
ヒートシンク:
PS5:挿入可  
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 サムスン 990 PROも、PCI Express 4.0対応の製品です。

 こちらも、ECでおわるものがAmazon限定型番、ITで終わるのが通常型番です。

 どちらも同じ製品です。

 202106241250.jpg

 放熱には、本機は、ヒートシンク自体はありません。

 ただ、配慮があります。

 コントローラーのニッケルコーティングと、ヒートスプレッダーラベルです。

 これと高度な熱コントロールで制御するため、サイズ的(高さ)にヒートシンクが入らない筐体の方には、わりと良いでしょう。

 むろん、ヒートシンク式の方が効率的に排熱するでしょうが、勝手にラベルを剥がしたりしない限り、熱暴走など、特に問題もなさそうです。

 202309051736.jpg

 その上で、消費電力自体も前世代よりかなり改善されています。2TBモデルでも、読み出し5.8W(書き込み5.1W)ですので、スタンダードクラスとそう変わりません。

 WDのBlack(WD Black SN850X)に比べても同等か、僅かに良い水準です。

 普通に利用する分には廃熱の問題は起こりにくいでしょう。

 ドライブの速度は、WDと比べて、書込・読込ともに少し良いです。

 もちろん、実感差はないでしょうが少なくとも「最高クラス」とはいえます。

 耐久性は、1TBあたりで600TBWです。

 保証期間は、5年間です。

 PS5への搭載は、厚み的に、本機は対応です。

---

 以上、サムスン 990 PROの紹介でした。

 カードの高さ(厚み)が問題で、ヒートシンク付きが設置できない場合には「使える」製品でしょう。

 その上で、大容量タイプは結構安いですので、PCI Express 4.0 の製品の中では、有力な候補でしょう。

ーーー

 なお、サムスンからは、その他の製品もいくつかラインナップされます。

 本機との違いを確認しておきます。

 202309051748.jpg

 【2023年発売】

 【1TB】(ヒートシンク付属 )MZ-V9P1T0G/EC

  27・サムスン 990 PRO MZ-V9P1T0G-IT/EC
   ¥13,990 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

  27・サムスン 990 PRO MZ-V9P1T0G-IT
   ¥ 14,121 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:7450MB/s
書込速度:6900MB/s
ランダム:1200K/1550K IOPS

 【2TB】(ヒートシンク付属 )MZ-V9P2T0G/EC

  27・サムスン 990 PRO MZ-V9P2T0G-IT/EC
   ¥22,990 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

  27・サムスン 990 PRO MZ-V9P2T0G-IT
   ¥ 22,980 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:7450MB/s
書込速度:6900MB/s
ランダム:1400K/1550K IOPS

 【4TB】(ヒートシンク付属 )MZ-V9P4T0G/EC

  27・サムスン 990 PRO MZ-V9P4T0G-IT/EC
   ¥51,480 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

  27・サムスン 990 PRO MZ-V9P4T0G-IT
   ¥48,480 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:7450MB/s
書込速度:6900MB/s
ランダム:1600K/1550K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:V-NAND TLC
I/F:PCI Express 4.0  
ヒートシンク:あり(8.8mm)
PS5:挿入可  
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 第1に、 990 PRO with Heatsinkです。

 WDにもありましたが、純正のヒートシンクを付けた製品です。

 速度は従って、同じです。

  202309051749.jpg

 厚さは、約8.9mmです。

 ヒートシンク付きの薄型ロープロファイルの製品としても「薄め」と言えます。

 PS5への搭載は、したがって、厚み的に本機は対応です。

 WDのようなソニー側の公式認証はないですが、PCI-SIG D8規格に準拠ですので、PS5の拡張スロットに公式対応するSSDとなります。

 つまり、サムスン側で稼動保証です。

ーー

 202403211928.jpg

 【2024年発売】(加筆予定)

 【1TB】

  28・サムスン 990 EVO MZ-V9E1T0B-IT/EC
   ¥16,,000 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

  28・ サムスン 990 EVO MZ-V9E1T0B-IT
   ¥10,799 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:5000MB/s
書込速度:4200MB/s
ランダム:700K/800K IOPS

 【2TB】

  28・サムスン 990 EVO MZ-V9E2T0B-IT/EC
   ¥32,303 Amazon.co.jp (6/28執筆時)

  28・サムスン 990 EVO MZ-V9E2T0B-IT
   ¥20,380 楽天市場 (6/28執筆時)

読出速度:5000MB/s
書込速度:4200MB/s
ランダム:700K/800K IOPS

 【共通の仕様】

メモリ:3D NAND
I/F:PCI Express 4.0  
ヒートシンク:
PS5:挿入可  
保証期間:5年間
書込耐久性:600TBW/ 1TB

 第2に、990 EVOシリーズです。

 同社の第4世代の普及版として、2024年に出たものです。

 WDで言えば、WD Blueの2024年発売版に値する速度で、スペックもほぼ同等です。

 発売開始時期の関係もさり、そちらより少し安めです。

 今後の価格推移にもよりますが、5000MB/sの「大台」を達成する新しいスタンダードクラスを探している場合、良さそうです。

 ライバルとの価格の推移を見るべきながら、今ほどの値段ならば、良い選択肢になりそうです。

次回に続く!
内蔵タイプのSSDドライブのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、PCIe gen4規格の内蔵SSDドライブの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

  202202191400.jpg

2・PCIe gen4 内蔵SSDの比較 (2)
 2-1:キオクシア〈日本〉
 2-2:Crucial(マイクロン)〈米国〉
 2-3:コルセア〈米国〉
 2-4:トランセンド〈台湾〉
3・PCIe gen4 内蔵SSDの比較 (3)
 2-1:CFD販売〈日本〉
 2-2:SK hynix 〈韓国〉
 2-3:SEAGATE〈米国〉
 2-4:キングストン MSI Lexar ほか
4・内蔵SSDドライブのまとめ
 3-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 続く、2回目記事こちら )では、キオクシア(旧東芝)マイクロン(クルーシャル)と引き続き半導体企業の「純正品」をみたあと、米国のコルセアほか、メモリーの供給を受けて表面実装している企業の製品をみていきます。

読出速度  ★★★★★
書込速度  ★★★★★ 
耐久性   ★★★★★
保証    ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 その上で、4回目の最終回記事こちら)にはいります。

 そちらでは、全体の「結論」として、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→ こちら !

posted by Atlas at 14:31 | PC周辺機器

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