【今回レビューする内容】2026年 コーヒー向けハンドドリップ向けの細口電気ケトルの性能とおすすめ・選び方: 電気カフェケトル コーヒー用電気ケトル・温度調整対応
【比較する製品型番】T-Fal カフェ ロック コントロール 1L KO9208JP KO9208JPA KO9218JP ラッセルホブズ 0.8L 7408JP 1.2L 7412JP 7408JP-88 バルミューダ BALMUDA The Pot KPT01JP KPT01JP-BK KPT01JP-WH KPT01JP-SV シロカ SK-D271 SK-D171 EPEIOS JAPAN EPCP001 EPCP001S-BK EPCP001S-WH EPEIOS Drip Kettle Lite EPCP004 CP004BG CP004CNJP1 JPCCN1049 JPCCN1047 山善 EGL-C1281YKR-SC1280 ハリオ HARIO エレクトリックケトル ライラ ECK-80 ECK-80-B ECK-80-W V60 デロンギ アイコナ KBOE1230J KBOE1220J アイリスオーヤマ IKE-C601T-HA KE-C601T-CW IKE-C600-W ドリテック PO-162 ビンタトニオ ACTYII VEK-20 Brewista Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6L 1L Cores フリータイムケトル C380 象印 CK-KA10 ほか
今回のお題
コーヒー向け電気ケトルのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2026年2月現在、最新のコーヒーのハンドドリップ向け電気ケトルの比較です。
各社の製品のうち、注ぎ口が細く、アール(カーブ)があるタイプの電気ケトルをみていきます。

1・コーヒー向け電気ケトルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ラッセルホブズ〈英国〉
1-3:バルミューダ〈日本〉
1-4:ハリオ〈日本〉
1-5:シロカ〈日本〉
1-6:象印 〈日本〉
1-7:デロンギ〈イタリア〉
1-8:T-Fal〈フランス〉
1-9:Brewista〈米国〉
2・コーヒー向けの電気ケトルの比較 (2)
2-1:EPEIOS JAPAN
2-2:Cores ほか
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、コーヒー向けの電気ケトルの「選び方の基本」を説明したあと、以上のようなメーカー順に各機の説明をしていきます。
注ぎやすさ ★★★★★
湯温調整 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そのうえで、最後の結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いいたします。ーー

1・小型電気ケトルの比較
2・コーヒー向け電気ケトルの比較
3・電気ポット(まほうびん型)の比較
なお、今回の記事は、このブログの「湯沸かし系家電」比較記事全体の2回目記事として書きました。
コーヒーのハンドドリップにも使える仕様ながら、注ぎ口の形状が一般形状(くちばし型)のものは、1回目記事(こちら)で取りあげています。
よろしくお願いいたします。
1-1・コーヒー用ケトルの選び方の基本
1・電気代(光熱費)
2・温度調整機能
3・注ぎ口の形状
4・安全性
はじめに、コーヒー向けの電気ケトルの「選び方の基本」を紹介します。
まず、やかんなどとの比較を交えつつ光熱費(電気代)について説明し、その後に、温度設定や注ぎ口の形状といったポイントを解説します。

第1に、 電気ケトルの光熱費です。
電気ケトル(0.5〜0.8L)
:0.8Lを沸騰させる場合、約3円
コンロ用ケトル(0.8〜1L)
:2Lを沸騰させる場合、約3円
コーヒーケトルは、コンロ用(IH・ガス)もあります。
一般的に、ガスやIHで加熱した方が、電気代はかかるイメージです。ただ、火力ベースで言う場合、同じ湯量をわかすさいに実際的にかかる費用はほとんど変わりません。
この部分で、電気ケトル方式を敬遠する必要はないでしょう。あえて言えば、若干消費電力は高めなので、食洗機、オーブン、ドライヤーなど他の家電との同時利用で(ご家庭によっては)ブレーカーが落ちる可能性に気をつける必要がある程度です。

第2に、 温度調整機能です。
各社の上位機の一部は、温度調整ができるタイプがあります。
大まかな温度だけ数段階か調整できる一般向け(T-Falなど)ほか、1度刻みで調整できる専門的なタイプも数社から出されます。
例えば、T-Falの場合、40・60・70・80・85・90・95・100℃の8段階設定です。

精度の高いタイプは、センサー(主にサーミスタ)と回路で、原理上、実際1℃単位の分解能は出せると言えます。
もちろん、実水温もしっかりした機種ならば、数度の誤差(±3度くらい)で止まる場合が多いと言われます。一方、Brewistaなどの高級機は、精度誤差(±1度以内)などを正式表明している機種もあり、精度を求めたい上級者に人気があります。

コーヒーの場合、【コーヒーメーカーの比較記事】でも書いたように、豆の種類や焙煎度や抽出時間ほか、抽出温度で味が変わるので、その部分までこだわる場合、こうした温度調整ができるタイプは利点があると言えます。
個人的には、コーヒーの抽出温度は「高温固定」で、味の調整は、焙煎度で調整したほうが「その豆自体の個性が引き出せる」という考えです。ただ、この考えは少数派でしょう。抽出温度を変えれば、同じ豆でも、色々な味も楽しめると言えますし、温度調整ができることは意味があります。
ただし、一部の例外(煮沸モードのあるシロカ)を除いて、沸騰温度でカルキを飛ばしてからその温度まで冷ますような機能性はないので、【蛇口式などの家庭用浄水器の比較記事】で書いたようなシステムは、ご家庭によっては併用した方が良いでしょう。

第3に、 注ぎ口の形状です。
今回みるケトルは、先ほども書いたように、 細口でアール形状のもの(左図)です。
コンロ用ケトルと同じで、この形状だと、お湯の「渦巻き注入」「点滴注入」を含めて、湯量が調整しやすいです。プロのバリスタのようには行かずとも、湯を一度に入れすぎる事故は防ぎやすいので、個人的にもこのタイプを愛用しています。
カーブの形状や長さは、メーカーによって個性があります。この部分に「濃い説明」があるかどうかで、その製品が「専門度(訴求対象)」が分かる感じもあります。
一方、コーヒー以外の用途との兼用を考える場合、一般用途では湯量が少なく使いにくいことは、言及に値します。

カップラーメンにお湯を注ぐ際は、とくに、上手に仕上がらないことがあります。
どうも、カップラーメンは一気にお湯を注ぐことを前提した食べ物のようで、Atlasの場合、何回やっても仕上がりが良くない(汁を麺が吸ってしまう)です。
その点で言えば、兼用の場合、も考えて良いかと思います。
通常の「くちばし型」の注ぎ口(右図)でも、形状の工夫によってドリップ向けに(それなりの)細い注ぎができる機種も存在しますから。

ただ、冒頭で書いたように、今回は細口タイプのみの紹介なので、一般形状の電気ケトルの比較記事(こちら)のほうで、紹介しています。
例えば、T-Falなど、くちばし形状でコーヒー向けの温度調整ができるタイプの展開もあります。

第4に、 安全性です。
上表に示した7点は、各社製品に搭載される電気ケトルの安全装備をまとめたものです。

(1)空だき防止と(2)沸騰後自動オフは、日本の電気用品安全法(PSE規格)で定められているため、今回紹介する電気ケトルにはすべて標準装備されています。

(3)転倒時のお湯漏れ防止と(4)給水ロックボタンも、現在では事実上の基本装備となっています。いずれも子どもの安全に配慮した仕組みです。
ただし、2024年9月以前は電気用品安全法(PSE)の販売要件でなかったので、それ以前から販売されている継続モデルには未搭載の製品も存在します。
また正確には、(4)給水ロックボタンは、現在でも必要条件ではないです。倒流水試験で50mL以下に収まれば、他の仕組みでも基準を満たします。
「コーヒー向け」の場合、細口形状である部分も含めて、この仕様で新基準を満たしているものが多いです。

一方、蒸気レス構造や、本体二重構造など、子供やペットなどがいるご家庭での「安全装備」を備える機種は展開がないです。
この点では「大人向け」の家電といえます。ここを問題に感じる場合は、やはり、一般形状の電気ケトルの比較記事(こちら)のほうでみている、タイガーの製品などを選ぶと良いかと思います。
ーー
以上、電気ケトルの「選び方の基本」を紹介しました。
1・コーヒー向け電気ケトルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ラッセルホブズ〈英国〉
1-3:バルミューダ〈日本〉
1-4:ハリオ〈日本〉
1-5:シロカ〈日本〉
1-6:象印 〈日本〉
1-7:デロンギ〈イタリア〉
1-8:T-Fal〈フランス〉
1-9:Brewista〈米国〉
2・コーヒー向けの電気ケトルの比較 (2)
2-1:EPEIOS JAPAN
2-2:Cores ほか
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
1-2・ラッセルホブズの電気ケトルの比較
![]()
はじめに、イギリスのラッセルホブズの製品からです。
同社は、1950年代に沸騰したら自動で電源が切れる 電気カフェケトルを始めて発売したメーカーです。日本でもコーヒー用の電気ケトルとして長く愛用者がいるブランドです。
なお、イギリスは、紅茶の国のイメージですが、今では、コーヒーの方が消費量が多いそうです。
ーーー
なお、今回の記事でも、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2015年発売】
【0.8リットル】
1・Russell Hobbs 0.8L 7408JP
¥9,659 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
【1リットル】
2・Russell Hobbs 1.0L 7410JP
¥7,673 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
【1.2リットル】
3・Russell Hobbs 1.2L 7412JP
¥9,839 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:0.8L / 1L / 1.2L
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:680g/730g/780g(本体のみ)
7408JPなどは、ラッセルホブスの販売するコーヒーメーカーです。

重さは、ラッセルホブズの場合、(台座を除いた)「本体のみ」の重さです。
それぞれ、680g・730g・780gですので、決して軽量ではないです。
ただ、これは、素材的に仕方ないところはあります。
この点でもこの機種は人気です。
給水量は、0.8L・1L・1.2Lとサイズの違いで3種類あります。
いずれも注ぎ口の形状から細い水が出せるので、ドリップコーヒーには最適なデザインです。
パワーは、1250Wです。
沸騰時間は、満水時の場合、それぞれ4分、5分、5分30秒です。

清潔性は、内部素材はステンレスのため、衛生的だと言えます。
温度設定は、対応しません。
沸騰したあと、30秒カルキ抜きの追加煮沸運転をして、止まるという仕様です。

安全性は、PSE基準の安全装備は旧水準です(1-2のみ)。
給湯ロックや転倒時のお湯漏れ防止(3-4)はありませんので。
また、本機の場合、外装までステンレス製なので、外装がかなり熱くなる点は、注意したほうがよいでしょう。蒸気レス構造でもないです。
軽量性とバーターですから仕方ない部分はあります。
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以上、ラッセルホブズの7408JPなどの紹介でした。
こちらは、とにかく、コーヒードリップに最適な機種なので、ペーパードリップを愛用している人に向く機種です。
ただ、最近、この分野には他社からライバルが登場しており、比較することは必要です。
−−

4・Russell Hobbs 0.8L 7408JP-88
¥8,301 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:0.8L
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:730g(本体のみ)
なお、0.8Lについては、ブラック塗装モデルがあります。
性能は同じですが、塗装の分だけ高いです。
1-3・バルミューダの電気ケトルの比較

つづいて、日本のバルミューダデザインの電気ケトルです。
デザイン家電を得意とする日本の上場企業です。
デンキヤ以外にも、オシャレなセレクトショップに置かれることも多いメーカーで、ライフサイクル系の雑誌でも同社の製品は人気があります。

【2024年発売】(黒は3月入荷予定)
5・BALMUDA The Pot KPT01JP-BK
6・BALMUDA The Pot KPT01JP-WH
7・BALMUDA The Pot KPT01JP-SV
¥14,980 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:0.6L
蒸気レス:
清潔性能:ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:
重さ:900g(台座除く600g)
BALMUDA The Pot KPT01JPは、バルミューダの販売するコーヒー用ケトルです。

2024年に型番が変わりました。
新色のシルバーが加わった部分が変更点です。メタルチックですが、金属筐体でないので、個人的には(フェイク感が嫌いなので)黒や白が好みです。

重さは、台座込みで900gです。
ただ、台座部分を除いた本体は、600gです。
軽量性は、この製品の美点の1つです。ステンレスを採用するモデルとしては「最軽量」の近いでしょう。
使い勝手は最高に良いです。
給水量は、0.6Lとケトルとしては小さめで、コンパクトな製品です。
基本的には1人-2人用の小型製品です。
清潔性については、外装・内装ともにステンレスを採用する点でデロンギ同様に衛生的です。
ステンレスに被せた塗装もシックで、納得の高級があります。

利便性の面では、しかしながら、給水時にフタをひねり外す必要がある構造です。
その点では、一手間必要です。
温度設定は、対応しません。
安全面は、旧PSE規格に基づく安全基準はクリアします。
ただ、ステンレス製ゆえに、こちらも本体の外装がやや熱くなる構造です。
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以上、BALMUDA The Potの紹介でした。
使ってみると、さすがにバルミューダデザインのクオリティの高さを感じる製品です。
コーヒー用の細入のできるケトルは他社からもでていますが、本体の軽量性と、片手持ちで水を注入する際のバランス感覚が特に優れます。
たしかに、利便性と安全性は課題がありますが、大人が利用する分には問題はなく、(温度管理の必要がなければ)コーヒー用としては良いでしょう。
とにかく、細出しタイプのケトルとしては、最も持ちやすいです。
1-4・ハリオの電気ケトル

つづいて、ハリオ(ハリオグラス)の電気ケトルです。
有名なコーヒー器具専門メーカーで、そちらの専門性から参戦している製品です。

【2025年発売】
8・HARIO エレクトリックケトル ライラ ECK-80-W
9・HARIO エレクトリックケトル ライラ ECK-80-B
¥19,808 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:0.8L
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:50〜96度
重さ:530g(台座含む1.1kg)
エレクトリックケトル ライラ ECK-80 は、日本のHARIOの製品です。

デザインは、曲線美を活かした現代的な感じ、悪くないです。
同社のガス火用として人気のドリップケトル(V60ヴォーノ)とは一線を画する、デザインといえます。
逆に言えば、先発のBALMUDA機に結構似ている部分はあります。

ハリオの人気の円すい型ドリッパーのV60は、底に「大穴」が空いている特徴的なドリッパーです。
コーヒーに雑味を入れないため、水の細入れが特に重要ですが、本機もしっかり「グースネック形状」であり、それ向きに設計されます。
給水量は、0.8Lです。
重さは、本体のみで530gです。
このタイプの0.8Lのコーヒー用では、最軽量かと思います。
パワーは、1200Wです。
ここも、バルミューダ機と変わりません。

温度設定は、可能です。
ここは、バルミューダとの違いであり、本機の特色です。
38度〜100度の間で設定できます。

温度設定は、1度単位で可能です。
上図は【コーヒーメーカーの比較記事】で使った表ですが、抽出温度で味が変わるのは、ほぼ常識なので、専門メーカーのハリオは対応させた、ということです。
数値設定が面倒とも言えますが、コーヒー用は、こだわりたいひとが多いので、ニーズに合わせているのだと思います。
あまり細かすぎるのも問題ですが、良く使う温度を5つまでプリセットできますし、問題ないです。

温度センサーは、ケトルの底です。
本機の場合、設定温度他、加熱時に実水温表示ができます。
温度誤差の範囲は非開示ですが、T-fal同様のセンサー配置ですし、±3度あたりを目処にできるかと思います。
なお、最低水量0.3Lでないと正確な温度表記はできないという記載はあるため、そこは注意が必要です。
保温は、設定可能です。
15分間固定で設定温度を保つ仕様です。なお、保温中は設定温度の変更はできません。
一方、一度注いだあと、載せるたびに設定温度に戻すKEEPモードがあります。
温度にこだわってコーヒーを淹れる場合、便利でしょう。

安全性は、2025年の発売機なので、PSE新基準に合致です(上表1−4)。
ただし、ふたの給湯ロックボタンは装備しない使用です。
「選び方の基本」で書いたように、転倒時試験時50mL以下の流水ならば、新基準適合なのでそのようにしています。

ただ、この仕様の場合、ふたパッキンによる漏水防止が付属する場合が多いです。本機もそうです。
この場合、パッキンは消耗品の場合が多いですが、本機はその記載はないです。
外装は、ステンレスで熱くなりやすいです。
しかし、熱回り(熱対流)を考えると、本機のように、緻密な温度設定を特徴とするコーヒー専門機は、この仕様でも良いかと思います。
そのほか、ドリップタイマーが付属するほか、通知音のミュートができる機能などが装備です。わりと気が利いています。
---
以上、HARIOのECK-80の紹介でした。
軽量で、かつ注ぎやすい本体と、しっかりした台座を装備する上で、細かい温度設定ができ、また、PSEの新安全基準にも合致するという点で、完成度が高い製品です。
レトロ感のある同社のV60ヴォーノも良いですが、「現代的」な仕様と言える本機は、実用面と趣味性の部分で、より良いように思いました。
1-5・シロカの電気ケトルの比較

続いて、日本のシロカの製品です。
調理家電を多く出す日本の家電メーカーです。
バルミューダと同じで、一工夫あるデザイン家電で、プレゼンスを高めている会社です。
価格は、(比べると)バルミューダより多少安めです。

【2026年発売】
10・シロカ 温度調節電気ケトル SK-D271
¥11,880 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:0.8L
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:900W
温度設定:60〜100度
重さ:1030g(台座除く650g)
SK-D271は、日本の中堅白物家電メーカーのシロカが販売する製品です。
本機も、コーヒー向けですが、温度調整できるモデルです。

本体形状は、コーヒー向けの細口です。
同社の旧機(SK-D171)はRussell Hobbsに近い太目ノズルでしたが変更になりました。
これは、「選び方の基本」で書いた新PSE基準に対応するためでしょう。
ただ、ハンドドリップはこの形状のほうがやりやすい感じはあります。
重さは、1030gです。
台座を除けば、650gですので、問題ないです。
給水量は、0.8Lです。
パワーは、900Wです。
容量からするとすこしパワーは弱めです。
沸騰にかかる時間は、したがって5分40秒です。

温度設定は、本機は、可能です。
温度は、デジタル式で、60度から100度まで1度刻みです。
底にあるセンサーで温度を判定します。
ただ、実水温との検知誤差の説明はないです。
「選び方の基本」で書いたように、他社上位機だと示される場合がありますが、この価格帯だと、仕方ないでしょう。
保温時間は、あらかじめ設定し、毎回時間固定される形式です(初期設定30分)。
最大96度までの温度で、10〜60分で保温終了時間の設定が可能です。
沸騰後の「保温なし」は選べません。
しかし、わざわざ温度設定できるのが「売り」ですし、大きな問題ではないでしょう。

面白いのは、「煮沸モード」の搭載です。
本機の場合、沸騰後に設定温度まで戻しての保温が可能です(60〜100度)。
もちろん、冷ます機能はないわけで時間はかかります。
それもあり、この機能は白湯や(粉)ミルク用に用意されているものとされます。ただ、90℃度程度ならさほど時間もかからないので、沸騰はさせたいが、温度にはこだわりたい方には良いでしょう
設定温度になったらブザーが鳴りますし、一定時間設定温度で保温もできます。
現在水温も、表示できます。
煮沸モード時、設定し温度到達までの目安時間をしるために、割と良いです。

安全性は、PSEの新水準なので、上表の1・4は対応です。
仕様上、保温時にあらかじめ保温時間を時間設定をしておく形式ですから、空だき防止があるのは、特に安心でしょう。
ただ、外装がステンレスで熱くなりやすい点は、このタイプの他機と同じです。もっとも、コーヒー用の場合、熱対流(水温均一性)の部分でこの仕様のほうが良いかはと思います。
---
以上、シロカのSK-D271の紹介でした。
形状にユニークさはないですが、何かしらの事情で、煮沸してから冷ましたい方は候補でしょう。ただ、【浄水器の比較記事】で紹介した、蛇口直結式でカルキは抜けるはずなので、ニーズとしてはニッチでしょう。
ーーー

【2020年発売】(旧形状)
11・シロカ 温度調節電気ケトル SK-D171
¥9,980 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:0.8L
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:900W
温度設定:60〜100度
重さ:900g(台座含む)
なお、旧機が残ります。
先述のように、新PSE基準になる前の製品なので、注ぎ口の形状はやや太目でした。
コーヒーほか、お茶類などもそれなりに使いやすいRussell Hobbsに近い注ぎ口です。
そのほか、フタ部分が、旧PSE基準なのでロックのないタイプです。したがって、転倒時のお湯漏れ防止機能はなかったといえます。
あとは、新機種と仕様は変わりません。
---
結論的にいえば、給水自体は、(ロックのない)この仕様のほうが楽だったと言えます。
ただ、PSE基準は旧水準ですし、積極的におすすめはしません。
1-6・象印のコーヒー電気ケトルの比較
![]()
つづいて、象印の電気ケトルです。
同社も、電気ケトルの展開は多いですが、コーヒー用も出しているので、それをこちらでみます。

【2024年発売】
12・象印 CK-LA08-BZ
¥9,628 楽天市場 (2/16執筆時)
容量:0.8L
蒸気レス:
清潔性能:(調査中)
安全性能:新PSE基準+本体二重構造
定格消費電力:1100W
温度設定:
重さ:1200g/(台座除く1kg)
CK-LA08は、象印が発売するコーヒー専用の電気ケトルです。
コーヒー専用のアール(カーブ)の製品は同社では初だと思います。

給水量は、0.8Lです。
重さは、台座を除いて1kgです。
水量からすると若干重めです。
パワーは、1100Wです。
同社の普通のケトルに比べても、弱めです。
満水で5分ほどで沸騰です。コーヒー1杯で80秒です。
我慢できる範囲ですが、やや遅いです。
温度設定は、非対応です。
保温もできません。

安全性は、一方、新安全基準のPSE(1〜4)に対応です。
ただ、この部分は若干解説が必要だと思います。
1回目の「選び方の基本」で書いたように、転倒時のお湯漏れ防止(3)が新要件で、給湯ロックは(採用機が多いものの)基準(50mL)以上にこぼれないならば、なくても認定になります。
象印の場合、形状とバランスの調整で、転倒時に注ぎ口が上に向くので、規定内のお湯漏れに止まるため、認定です。
安全面では(忘れがちな給湯ロックより)むしろ安全に思います。

そのほか、本体二重構造で触っても熱くない仕様です。
なお、アールカーブの注ぎ口もノズルカバーが二重で、熱くないとされます。
ただ、これは、重さと形状的な部分で、片手やふたを保った感じで注ぎにくいからそうせざるを得なかったとは言えそうです。
---
以上、象印のCK-LA08 の紹介でした。
安全装備の充実が売りです。
一方、その部分を優先する設計なので、重さと注ぐ際の使い勝手が若干悪いように見えます。注ぎ口のデザインも好みが分かれそうです。
1-7・デロンギのコーヒー電気ケトルの比較

続いて、イタリアのデロンギのコーヒー向けです。
エスプレッソマシンの印象も強い企業ですが、電気ケトルも多く出します。

【2019年発売】
(温度設定あり)
13・デロンギ アイコナ KBOE1230J-GY
14・デロンギ アイコナ KBOE1230J-W
¥11,518 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
(温度設定不可)
15・デロンギ アイコナ KBOE1220J-W
16・デロンギ アイコナ KBOE1220J-GY
¥11,800 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:1L
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:50〜100度
重さ:1400g(台座含む)
アイコナ 電気カフェケトル 1Lは、イタリアのデロンギが販売する電気カフェケトルです。
こちらは、温度調整できるモデルと、できないモデルがそれぞれ販売されていますが、今回は「できる」ほうを紹介します。

いずれも細口で、やはり、コーヒー向けのケトルです。
本体色は、ホワイト(KBOE1220J-W)とプレステージグレー(KBOE1220J-GY)です。
重さは、1400gです。
本体がステンレスですので、台座部分を除いても900gあります。
やはり、多少重量感があります。
給水量は、1Lです。
パワーは、1200Wです。
ハリオよりもパワーがあるため、温度調整できるカフェケトルとしては、早く沸騰するでしょう。

温度設定は、対応です。
クラシックなボタン式で、50・60・80・95・100℃を選べます。
一方、デロンギは「コーヒーは95度が美味しい」という方針であり、それが推奨されます。ほかの温度は、お茶や紅茶などのために付けている、という感じです。
ただし、シロカ(煮沸モード)のように、沸騰させた後、その温度に戻して保温することはできません。また、現在水温の表記も(ディスプレイがないので)なされません。

保温モードは、本機も搭載です。
同社の場合、20分間限定で、利用したい場合、沸騰前に図の「保温ボタン」も押しておきます。
ドリップやミルの準備を並行して行うなど、すぐにコーヒーを淹れない場合でも適温で抽出できます。

安全性は、こちらもPSEの旧水準です。
空だき防止と、沸騰後の自動オフはあります。
一方、本体は二重構造ではなく、ステンレスボディですので、外装が熱くなりやすい点が注意です。
---
以上、デロンギのアイコナ 電気カフェケトルの紹介でした。
デロンギ推奨の「95度」に「保温」して常に淹れられる点がメリットです。
設定不要で、ボタン1つでその温度になり、しかも20分の保温もできるため、あまり考えずに、「メーカー推奨の温度」で淹れたい場合は、おすすめです。
1-8・T-Falのコーヒー電気ケトルの比較

つづいて、フランスのティファールの電気ケトルです。
一般形状の電気ケトルは、全社通してもラインナップが多く人気機種も多いです。
アール形状のコーヒー用もいくつか出しているので、ここでは、それらをみていきます。

【2025年発売】
(上位機)
17・T-Fal カフェロックコントロール 0.8L KO9208JP
¥13,861 楽天市場 (2/16執筆時)
(上位機:おまけつき)
18・T-Fal カフロックコントロール 0.8L KO9208JPA
¥12,000 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
(下位機)
19・T-Fal カフロック 0.8L KO9218JP
¥9,800 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:0.8L
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:40〜100度
重さ:760g(台座含む1230g)
カフェロックコントロール 0.8Lは、フランスのティファールが出す、コーヒー専用の電気ケトルです。

昔からある製品ですが、2024年に新しいPSE基準に対応した製品になりました。
もともと、24年中に1L(KO9238JP)で出していたのですが、高地対応で問題があって、0.8Lになって再販されました。もちろん、今回は大丈夫です。
一方、下位機もありますが、温度調整ができるのは、上位機だけです。
また、上位機は、Amazon型番があります。そちらは、1回分の洗浄剤が「おまけ」で付属です(200円相当)。 同じほどの価格だったらですが、優先しても良いでしょう。

給水量は、0.8Lです。
重さは、上位機は、台座込みで1230gです(下位機:960g)。
本体だけなら1kgを切る水準ですから、問題ないです。
パワーは、1250Wです。
満水で4分16秒ほどで沸騰です。300mLならば1分58秒です。
ハリオよりもパワーがあるため、温度調整できるカフェケトルとしては、早く沸騰するでしょう。

温度設定は、本機も可能です。
40・60・70・80・85・90・95・100℃の8段階設定できます。
コーヒーの味調整に関わる80度以上は「細かめ」です。
(他社のように)1度単位で設定できても、そこまでセンサーが正確とは思えないので、これくらいの幅で良いでしょう。
加熱モードは、複数あります。
第1に、温度設定モードです。
沸騰させてから戻すわけではなく、設定温度で止める方式です。
浄水器などを使っている場合、これで良いでしょう。
第2に、保温モードです。
こちらも、沸騰させずその温度で止めます。
その上で、最大60分まで、その温度で温度キープするものです(最大95度)。
もちろん、光熱費はかかります。
また、水温が85度以上だと(安全のため)再加熱されない仕様になります。
第3に、沸騰モードです。
100度まで加熱させる普通のモードです。
水道水ならばこれでしょう。
なお、沸騰させてから、その温度まで「湯冷まし」してからというのは、シロカ(煮沸モード)と違って無理です。なお、100度設定で沸かした場合については95度保温、温度未設定の場合は60度保温です。
温度センサーは、底面にあります。
シロカ同様、現在の水温表示も可能です。
T-falの場合、誤差範囲は3℃におさまるという表記があります。こうした(あまり公開したくない)部分をしっかり公開するのは、T-falらしいでしょう

安全性は、先述のように、現行モデルは新安全基準のPSE(1〜4)対応です。
外装は、ステンレスで熱くなりやすいです。
ただ、他機でも書いたように、コーヒー用ならば、熱回り重視で、この仕様で良いでしょう。
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以上、T-Fal のカフェロックコントロールの紹介でした。
一目で同社の製品と分かるアイコニックな形状でかわいいです。
ただ、機能面で突出した特徴は正直なところあまりみられないのですが、1L沸かせるもでるとしては軽く、手になじむ持ちやすさがあります。
1-9・ブリューイスタのコーヒー用電気ケトル

つづいて、米国のBrewista(ブリューイスタ)の、細口の電気コーヒーケトルです。
2014年に起業したカリフォルニアの器具メーカーです。ドリップバッグを製造するスピンという福岡の会社が取り次いで販売されているようです。

【2020年発売】
【0.6リットル】
20・Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6L
¥28,600 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
(24年追加色):BR6106GVKJP-PUB
21・Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6L
¥26,620 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
【1リットル】
22・Artisan Gooseneck Variable Kettle 1L
¥29,700 Amazon.co.jp (2/16執筆時)
容量:0.6L / 1L
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:
定格消費電力:950W / 1200W
温度設定:40〜100度
重さ:1400g(台座含む)
Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6Lは、米国のBrewista(ブリューイスタ
)の、細口の電気コーヒーケトルです。
なお、本機については、1Lサイズもありますが、口の形状が少し異なります。

デザインは、独特の卵形で、ハンドルもユニークな形をしています。
重さは、1355gです。
台座を抜いた重さは不明です。
給水量は、0.6Lです。
パワーは、950Wです。
沸騰まで約4分です。

温度設定は、本機も可能です。
台座部分のコントローラでの調整で、40〜100度まで1度単位の調整が可能です。
値段が高い製品です。おそらく温度センサーの精度の部分を重視している部分で値がかさむのでしょう。
実際、本機は、実水温との誤差を±1度未満とします。
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なお、プリセットもあります。温度設定は、コーヒーでは「よく見る」温度です。
保温モードは、本機も搭載です(最大1時間)。
面白いのは、ケトルを外した際に、タイマーが駆動する部分です。
蒸らしのタイミングを計る時計代わりにできます。
なお、本体から外すと、保温設定が切れる仕様の機種となります。
安全性は、一方、特段の記載がないです。
空だきは「するな」との記載ですが、防止機能があるかは確認できませんでした。ただ、旧水準のPSEの要件ですし、あるのだとは思います(要確認)。
なお、加熱終了後の音での合図機能はあります。
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以上、Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6Lの紹介でした。
著名な「バリスタ」の名前が複数出てくる製品ですが、やはり、注ぎ口や使いやすさほか、温度部分の精度が向いているからでしょう。
ただ、1度刻みの温度調整ができる機種と考えても、価格はかなり高いです。基本的には、好きなバリスタと同じ製品を使いたいといったような方向けでしょう。(それはそれで良いかと思います)
次回に続く!
コーヒー向け電気ケトルのおすすめは結論的にこれ!
以上、今回は、家庭用のコーヒー向けの電気ケトルの1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

2・コーヒー向けの電気ケトルの比較 (2)
2-1:EPEIOS JAPAN
2-2:Cores ほか
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
注ぎやすさ ★★★★★
湯温調整 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の2回目記事(こちら)は、残りの企業の製品をみたあと結論編に入ります。
いつものように、目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
