【今回レビューする内容】2025年 コーヒー向けハンドドリップ向けの細口電気ケトルの性能とおすすめ・選び方: 電気カフェケトル コーヒー用電気ケトル・温度調整対応
【比較する製品型番】T-Fal カフェ ロック コントロール 1L KO9208JP KO9208JPA KO9218JP ラッセルホブズ 0.8L 7408JP 1.2L 7412JP 7408JP-88 7106JP-BK 7106JP-WH バルミューダ BALMUDA The Pot KPT01JP KPT01JP-BK KPT01JP-WH KPT01JP-SV K07A-BK The Pot K07A-WH シロカ SK-D171 EPEIOS JAPAN EPCP001 EPCP001S-BK EPCP001S-WH レコルト RTK-1 山善 EGL-C1281YKR-SC1280 ハリオ HARIO エレクトリックケトル ライラ ECK-80 ECK-80-B ECK-80-W V60 EVT-80-HSV デロンギ アイコナ KBOE1230J KBOE1220J アイリスオーヤマ IKE-C601T-HA KE-C601T-CW IKE-C600-W ドリテック PO-115BKDI PO-162 PO-158 ビンタトニオ ACTYII VEK-20 Brewista Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6L 1L Cores フリータイムケトル C380 象印 CK-KA10 ほか
今回のお題
安全で清潔な小型電気ケトルのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2025年5月現在、最新の小型の電気ケトルの比較です。
4・コーヒー向け電気ケトルの比較
4-1:ラッセルホブズ〈英国〉
4-2:バルミューダ〈日本〉
4-3:ハリオ〈日本〉
4-4:シロカ〈日本〉
4-5:象印・デロンギ・T-Fal 〈各国〉
4-6:Brewista・EPEIOS JAPAN・Cores ほか
5・定番の電気ケトルの選び方 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
電気ケトルの比較全体としては、4回目記事となります。
今回は、各社の製品のうち、注ぎ口が細く、アール(カーブ)があるタイプの電気ケトルを紹介します。
以上のようなメーカー順に、代表的な製品を順番にみていきます。
また、このジャンルの電気ケトルは、海外を含むコーヒー器具専門メーカーも多く製品を出します。結構数があるので、最後のほうにまとめて紹介する形式にしています。
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1・定番の電気ケトルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2: T-Fal〈フランス〉
1-3:タイガー 1〈日本〉
2・定番の電気ケトルの比較 (2)
2-1:タイガー 2〈日本〉
2-2:デロンギ〈イタリア〉
2-3:象印〈日本〉
2-4:ドリテック〈日本〉
3・定番の電気ケトルの比較 (3)
3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-2:他の企業〈各社〉
なお、細口タイプで考えていない場合は、1回目記事〜3回目記事のほうをご覧ください。
よろしくお願いします。
4-1・ラッセルホブズの電気ケトルの比較
はじめに、イギリスのラッセルホブズの製品からです。
この形状の製品の元祖は同社で、今もなおコアなファンが多いと言えます。
なお、イギリスは、紅茶の国のイメージですが、今では、コーヒーの方が消費量が多いそうです。
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なお、今回の記事でも、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【0.8リットル】
1・Russell Hobbs 0.8L 7408JP
¥7,300 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【1リットル】
2・Russell Hobbs 1.0L 7410JP
¥7,673 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【1.2リットル】
3・Russell Hobbs 1.2L 7412JP
¥11,879 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:
重さ:680g/730g/780g(本体のみ)
これらは、イギリスの家電メーカーであるラッセルホブスの販売するコーヒーメーカーです。
同社は、1950年代に沸騰したら自動で電源が切れる 電気カフェケトルを始めて発売したメーカーです。日本でもコーヒー用の電気ケトルとして長く愛用者がいるブランドです。
重さは、ラッセルホブズの場合、(台座を除いた)「本体のみ」の重さです。
それぞれ、680g・730g・780gですので、決して軽量ではないです。
ただ、これは、素材的に仕方ないところはあります。
この点でもこの機種は人気です。
給水量は、0.8L・1L・1.2Lとサイズの違いで3種類あります。
いずれも注ぎ口の形状から細い水が出せるので、ドリップコーヒーには最適なデザインです。
パワーは、1250Wです。
沸騰時間は、満水時の場合、それぞれ4分、5分、5分30秒です。
清潔性は、内部素材はステンレスのため、衛生的だと言えます。
温度設定は、対応しません。
沸騰したあと、30秒カルキ抜きの追加煮沸運転をして、止まるという仕様です。
安全性は、こちらは、PSE基準の安全装備は旧水準です(1-2のみ)。
給湯ロックや転倒時のお湯漏れ防止(3-4)はありませんので。
また、本機の場合、外装までステンレス製なので、外装がかなり熱くなる点は、注意したほうがよいでしょう。蒸気レス構造でもないです。
軽量性とバーターですから仕方ない部分はあります。
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以上、ラッセルホブズの電気ケトルの紹介でした。
こちらは、とにかく、コーヒードリップに最適な機種なので、ペーパードリップを愛用している人に向く機種です。
ただ、最近、この分野には他社からライバルが登場しており、比較することは必要です。
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4・Russell Hobbs 0.8L 7408JP-88
¥11,000 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
なお、0.8Lについては、ブラック塗装モデルがあります。
性能は同じですが、塗装の分だけ高いです。
【2020年発売】【0.6Lサイズ】
5・ ラッセルホブス 7106JP-BK
6・ ラッセルホブス 7106JP-WH
¥9,309 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:800W
温度設定:50〜100度
重さ:760g(本体のみ)
7106JPは、イギリスのラッセルホブズの製品です。
こちらも、カフェケトルですが、同社の伝統的な形状ではなく、急須のような形です。
実際その使途も狙っているようで、扉絵には、コーヒー豆のほか、茶碗も掲載です。
クラファンから販売に至った製品とのことです。
温度設定は、本機は可能です。
沸騰温度は、60度〜100度の間で設定できます。
保温は、固定で30分間です。
加熱スイッチとはことなる保温ボタンを同時に押しておくと、保温される形式です。デロンギと同じです。また、持ち上げた後も、3分以内に戻すと保温を再開します。
一方、沸騰させた後、設定温度にもどしても保温は対応しません。
重さは、900gです。
台座を除けば、595 gですので、軽量モデルと言えます。
給水量は、0.8Lです。
パワーは、900Wです。
同じ給水容量のハリオと同じで弱めです。
沸騰にかかる時間は、したがって5分40秒です。
利便性の面では、注ぎ口が広く、お手入れしやすい点が強調されます。
ただし、大きなふたを外す手間はあります。
温度設定は、こちらも可能です。
デジタル式で、60度から100度まで1度刻みです。
保温は、30分限定ですが設定可能です。
安全性は、本機も、PSEの旧水準への対応に止まります。
また、ステンレスなので、外装は熱くなりやすいタイプです。
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以上、ラッセルホブズの7106JPの紹介でした。
注ぎ口はコーヒーにも使えますが、むしろ、お茶(紅茶)用と考えたほうがよいでしょう。
一方、デザインは急須のような形でユニークですが、それ自体でお茶が淹れられるわけでなないです。
やかんのようなハンドル形状が、持つ際に安定的で安全で便利かも、微妙でしょう。
注ぎ口の広さも、水道水を沸騰させるだけのケトルを頻繁に洗う人はいないため、とくに便利には思えません。
4-2・バルミューダの電気ケトルの比較
つづいて、日本のバルミューダデザインの電気ケトルです。
デザイン家電を得意とする日本の上場企業です。
デンキヤ以外にも、オシャレなセレクトショップに置かれることも多いメーカーで、ライフサイクル系の雑誌でも同社の製品は人気があります。
【0.6リットル】
【2024年発売】
7・BALMUDA The Pot KPT01JP-BK
7・BALMUDA The Pot KPT01JP-WH
7・BALMUDA The Pot KPT01JP-SV
¥14,960 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【2022年発売】K02A-BK K02A-WH後継機
8・BALMUDA The Pot K07A-BK
8・BALMUDA The Pot K07A-WH
¥13,677 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:
重さ:900g(台座含む)
BALMUDA The Pot KPT01JPは、バルミューダの販売するコーヒー用ケトルです。
2024年に型番が変わりました。
新色のシルバーが加わった部分が変更点です。メタルチックですが、金属筐体でないので、個人的には(フェイク感が嫌いなので)黒や白が好みです。
あとは、ロゴが変更された程度ですので、旧機でもOKです。
重さは、台座込みで900gです。
ただ、台座部分を除いた本体は、600gです。
軽量性は、この製品の美点の1つです。ステンレスを採用するモデルとしては「最軽量」の近いでしょう。
使い勝手は最高に良いです。
給水量は、0.6Lとケトルとしては小さめで、コンパクトな製品です。
基本的には1人-2人用の小型製品です。
清潔性については、外装・内装ともにステンレスを採用する点でデロンギ同様に衛生的です。
ステンレスに被せた塗装もシックで、納得の高級があります。
利便性の面では、しかしながら、給水時にフタをひねり外す必要がある構造です。
その点では、一手間必要です。
温度設定は、対応しません。
安全面は、旧PSE規格に基づく安全基準はクリアします。
ただ、ステンレス製ゆえに、こちらも本体の外装がやや熱くなる構造です。
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以上、BALMUDA The Potの紹介でした。
使ってみると、さすがにバルミューダデザインのクオリティの高さを感じる製品です。
コーヒー用の細入のできるケトルは他社からもでていますが、本体の軽量性と、片手持ちで水を注入する際のバランス感覚が特に優れます。
たしかに、利便性と安全性は課題がありますが、大人が利用する分には問題はなく、(温度管理の必要がなければ)コーヒー用としては良いでしょう。
とにかく、細出しタイプのケトルとしては、最も持ちやすいです。
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3・定番の電気ケトルの比較 (3)〉
3-2:他の企業〈各社〉
なお、同社の「やかん形状」については、コーヒー用ではないので、以上の記事で見ています。
4-3・ハリオの電気ケトル
つづいて、ハリオ(ハリオグラス)の電気ケトルです。
有名なコーヒー器具専門メーカーで、そちらの専門性から参戦している製品です。
【2025年発売】【0.8リットル】
9・HARIO エレクトリックケトル ライラ ECK-80-W
10・HARIO エレクトリックケトル ライラ ECK-80-B
¥20,089 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:50〜96度
重さ:530g(台座含む1.1kg)
エレクトリックケトル ライラ ECK-80 は、日本のHARIOの製品です。
デザインは、曲線美を活かした現代的な感じ、悪くないです。
同社のガス火用として人気のドリップケトル(V60ヴォーノ)とは一線を画する、デザインといえます。
逆に言えば、先発のBALMUDA機に結構似ている部分はあります。
ハリオの人気の円すい型ドリッパーのV60は、底に「大穴」が空いている特徴的なドリッパーです。
コーヒーに雑味を入れないため、水の細入れが特に重要ですが、本機もしっかり「グースネック形状」であり、それ向きに設計されます。
給水量は、0.8Lです。
重さは、本体のみで530gです。
このタイプの0.8Lのコーヒー用では、最軽量かと思います。
パワーは、1200Wです。
ここも、バルミューダ機と変わりません。
温度設定は、可能です。
ここは、バルミューダとの違いであり、本機の特色です。
38度〜100度の間で設定できます。
温度設定は、1度単位で可能です。
上図は【コーヒーメーカーの比較記事】で使った表ですが、抽出温度で味が変わるのは、ほぼ常識なので、専門メーカーのハリオは対応させた、ということです。
数値設定が面倒とも言えますが、コーヒー用は、こだわりたいひとが多いので、ニーズに合わせているのだと思います。
あまり細かすぎるのも問題ですが、良く使う温度を5つまでプリセットできますし、問題ないです。
温度センサーは、ケトルの底です。
本機の場合、設定温度他、加熱時に実水温表示ができます。
温度誤差の範囲は非開示ですが、T-fal同様のセンサー配置ですし、±3度あたりを目処にできるかと思います。
なお、最低水量0.3Lでないと正確な温度表記はできないという記載はあるため、そこは注意が必要です。
保温は、設定可能です。
15分間固定で設定温度を保つ仕様です。なお、保温中は設定温度の変更はできません。
一方、一度注いだあと、載せるたびに設定温度に戻すKEEPモードがあります。
温度にこだわってコーヒーを淹れる場合、便利でしょう。
安全性は、2025年の発売機なので、PSE新基準に合致です(上表1−4)。
ただし、ふたの給湯ロックボタンは装備しない使用です。
「選び方の基本」で書いたように、転倒時試験時50mL以下の流水ならば、新基準適合なのでそのようにしています。
ただ、この仕様の場合、ふたパッキンによる漏水防止が付属する場合が多いです。本機もそうです。
この場合、パッキンは消耗品の場合が多いですが、本機はその記載はないです。
外装は、ステンレスで熱くなりやすいです。
しかし、熱回り(熱対流)を考えると、本機のように、緻密な温度設定を特徴とするコーヒー専門機は、この仕様でも良いかと思います。
そのほか、ドリップタイマーが付属するほか、通知音のミュートができる機能などが装備です。わりと気が利いています。
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以上、HARIOのECK-80の紹介でした。
軽量で、かつ注ぎやすい本体と、しっかりした台座を装備する上で、細かい温度設定ができ、また、PSEの新安全基準にも合致するという点で、完成度が高い製品です。
レトロ感のある同社のV60ヴォーノも良いですが、「現代的」な仕様と言える本機は、実用面と趣味性の部分で、より良いように思いました。
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【0.8リットル】(生産完了)
11・HARIO V60 EVT-80-HSV
¥16,683 楽天市場 (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:900W
温度設定:50〜96度
重さ:900g(台座含む)
なお、同社からは、ガス火用の「ドリップケトル」を電気ケトルにしたパワーケトル・ヴォーノ V60を最近まで発売していました。
ただ、PSEの新基準に合わないためでしょうが生産終了です。
既に在庫も尽きてきてきている上で、割高なので、おすすめはしません。
4-4・シロカの電気ケトルの比較
続いて、日本のシロカの製品です。
調理家電を多く出す日本の家電メーカーです。
バルミューダと同じで、一工夫あるデザイン家電で、プレゼンスを高めている会社です。
価格は、(比べると)バルミューダより多少安めです。
【2020年発売】
【0.8リットル】
12・シロカ 温度調節電気ケトル SK-D171
¥9,980 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:900W
温度設定:60〜100度
重さ:900g(台座含む)
SK-D171 は、日本の中堅白物家電メーカーのシロカが販売する製品です。
本機も、コーヒー向けですが、温度調整できるモデルです。
本体形状は、注ぎ口については、先ほど紹介したRussell Hobbsと似ています。
一方、台形の本体形状は、後述するハリオと機と似ており、後発にしては「どっかで見た感」が強いです。
重さは、900gです。
台座を除けば、595 gですので、軽量モデルと言えます。
給水量は、0.8Lです。
パワーは、900Wです。
容量からするとすこしパワーは弱めです。
沸騰にかかる時間は、したがって5分40秒です。
温度設定は、本機は、可能です。
温度は、デジタル式で、60度から100度まで1度刻みです。
保温時間は、あらかじめ設定し、毎回時間固定される形式です(初期設定30分)。
最大96度までの温度で、10〜60分で保温終了時間の設定が可能です。
沸騰後の「保温なし」は選べません。
しかし、わざわざ温度設定できるのが「売り」ですし、大きな問題ではないでしょう。
面白いのは、「煮沸モード」の搭載です。
本機の場合、沸騰後に設定温度まで戻しての保温が可能です。
もちろん、冷ます機能はないわけで時間はかかります。
ただ、90℃度程度ならさほど時間もかからないので、沸騰はさせたいが、温度にはこだわりたい方には良いでしょう。
設定温度になったらブザーが鳴りますし、一定時間設定温度で保温もできます。
現在水温も、表示できます。
煮沸モード時、設定し温度到達までの目安時間をしるために、割と良いです。
安全性は、PSEの旧水準なので、上表の1・2のみ対応です。
他社機も装備するものとはいえ、本機は、保温時にあらかじめ保温時間を時間設定をしておく形式ですから、空だき防止があるのは、安心でしょう。
ただ、外装がステンレスで熱くなりやすい点は他機と同じです。
先述のように、コーヒー用の場合、熱対流(水温均一性)の部分でこの仕様で良いかと思います。
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以上、シロカのSK-D171の紹介でした。
形状にユニークさはないですが、何かしらの事情で、煮沸してから冷ましたい方は候補でしょう。
ただ、【浄水器の比較記事】で紹介した、蛇口直結式でカルキは抜けるはずなので、ニーズとしてはニッチでしょう。
4-5・大手のコーヒー電気ケトルの比較
続いて、ここまで紹介した以外の大手家電メーカーで、コーヒー向け電気ケトルといえるものを、まとめて紹介します。
(コーヒー用でない)電気ケトルの紹介でみた、T-Fal・象印・デロンギのコーヒー専用品もこちらで見ています。
【2019年発売】
【1Lサイズ】【温度設定可】
13・デロンギ アイコナ KBOE1230J-GY
14・デロンギ アイコナ KBOE1230J-W
¥10,573 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【1Lサイズ】【温度設定不可】
15・デロンギ アイコナ KBOE1220J-W
16・デロンギ アイコナ KBOE1220J-GY
¥9,720 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:50〜100度
重さ:1400g(台座含む)
アイコナ 電気カフェケトルは、イタリアのデロンギが販売する電気カフェケトルです。
こちらは、温度調整できるモデルと、できないモデルがそれぞれ販売されていますが、今回は「できる」ほうを紹介します。
いずれも細口で、やはり、コーヒー向けのケトルです。
本体色は、ホワイト(KBOE1220J-W)とプレステージグレー(KBOE1220J-GY)です。
重さは、1400gです。
本体がステンレスですので、台座部分を除いても900gあります。
やはり、多少重量感があります。
給水量は、1Lです。
パワーは、1200Wです。
ハリオよりもパワーがあるため、温度調整できるカフェケトルとしては、早く沸騰するでしょう。
温度設定は、対応です。
クラシックなボタン式で、50・60・80・95・100℃を選べます。
一方、デロンギは「コーヒーは95度が美味しい」という方針であり、それが推奨されます。ほかの温度は、お茶や紅茶などのために付けている、という感じです。
ただし、シロカ(煮沸モード)のように、沸騰させた後、その温度に戻して保温することはできません。また、現在水温の表記も(ディスプレイがないので)なされません。
保温モードは、本機も搭載です。
同社の場合、20分間限定で、利用したい場合、沸騰前に図の「保温ボタン」も押しておきます。
ドリップやミルの準備を並行して行うなど、すぐにコーヒーを淹れない場合でも適温で抽出できます。
安全性は、こちらもPSEの旧水準です。
空だき防止と、沸騰後の自動オフはあります。
一方、本体は二重構造ではなく、ステンレスボディですので、外装が熱くなりやすい点が注意です。
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以上、デロンギのアイコナ 電気カフェケトルの紹介でした。
デロンギ推奨の「95度」に「保温」して常に淹れられる点がメリットです。
設定不要で、ボタン1つでその温度になり、しかも20分の保温もできるため、あまり考えずに、「メーカー推奨の温度」で淹れたい場合は、おすすめです。
【2025年発売】
【0.8リットル】
(上位機)
17・T-Fal カフェロックコントロール 0.8L KO9208JP
¥10,579 楽天市場 (5/11執筆時)
(上位機:おまけつき)
18・T-Fal カフロックコントロール 0.8L KO9208JPA
¥12,000 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
(下位機)
19・T-Fal カフロック 0.8L KO9218JP
¥9,536 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:新PSE基準
定格消費電力:1250W
温度設定:40〜100度
重さ:760g(台座含む1230g)
カフェロックコントロール は、フランスのティファールが出す、コーヒー専用の電気ケトルです。
昔からある製品ですが、2024年に新しいPSE基準に対応した製品になりました。
もともと、24年中に1L(KO9238JP)で出していたのですが、高地対応で問題があって、0.8Lになって再販されました。もちろん、今回は大丈夫です。
一方、下位機もありますが、温度調整ができるのは、上位機だけです。
また、上位機は、Amazon型番があります。そちらは、1回分の洗浄剤が「おまけ」で付属です(200円相当)。 同じほどの価格だったらですが、優先しても良いでしょう。
給水量は、0.8Lです。
重さは、上位機は、台座込みで1230gです(下位機:960g)。
本体だけなら1kgを切る水準ですから、問題ないです。
パワーは、1250Wです。
満水で4分16秒ほどで沸騰です。300mLならば1分58秒です。
ハリオよりもパワーがあるため、温度調整できるカフェケトルとしては、早く沸騰するでしょう。
温度設定は、本機も可能です。
40・60・70・80・85・90・95・100℃の8段階設定できます。
コーヒーの味調整に関わる80度以上は「細かめ」です。
(他社のように)1度単位で設定できても、そこまでセンサーが正確とは思えないので、これくらいの幅で良いでしょう。
加熱モードは、複数あります。
第1に、温度設定モードです。
沸騰させてから戻すわけではなく、設定温度で止める方式です。
浄水器などを使っている場合、これで良いでしょう。
第2に、保温モードです。
こちらも、沸騰させずその温度で止めます。
その上で、最大60分まで、その温度で温度キープするものです(最大95度)。
もちろん、光熱費はかかります。
また、水温が85度以上だと(安全のため)再加熱されない仕様になります。
第3に、沸騰モードです。
100度まで加熱させる普通のモードです。
水道水ならばこれでしょう。
なお、沸騰させてから、その温度まで「湯冷まし」してからというのは、シロカ(煮沸モード)と違って無理です。なお、100度設定で沸かした場合については95度保温、温度未設定の場合は60度保温です。
温度センサーは、底面にあります。
シロカ同様、現在の水温表示も可能です。
T-falの場合、誤差範囲は3℃におさまるという表記があります。こうした(あまり公開したくない)部分をしっかり公開するのは、T-falらしいでしょう
安全性は、先述のように、現行モデルは新安全基準のPSE(1〜4)対応です。
外装は、ステンレスで熱くなりやすいです。
ただ、他機でも書いたように、コーヒー用ならば、熱回り重視で、この仕様で良いでしょう。
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以上、T-Fal のカフェロックコントロールの紹介でした。
一目で同社の製品と分かるアイコニックな形状でかわいいです。
ただ、機能面で突出した特徴は正直なところあまりみられないのですが、1L沸かせるもでるとしては軽く、手になじむ持ちやすさがあります。
【0.8リットル】
【2024年発売】
20・象印 CK-LA08-BZ
¥9,690 楽天市場 (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:(調査中)
安全性能:新PSE基準+本体二重構造
定格消費電力:1100W
温度設定:
重さ:1200g/(台座除く1kg)
CK-LA08は、象印が発売するコーヒー専用の電気ケトルです。
コーヒー専用のアール(カーブ)の製品は同社では初だと思います。
給水量は、0.8Lです。
重さは、台座を除いて1kgです。
水量からすると若干重めです。
パワーは、1100Wです。
同社の普通のケトルに比べても、弱めです。
満水で5分ほどで沸騰です。コーヒー1杯で80秒です。
我慢できる範囲ですが、やや遅いです。
温度設定は、非対応です。
保温もできません。
安全性は、一方、新安全基準のPSE(1〜4)に対応です。
ただ、この部分は若干解説が必要だと思います。
1回目の「選び方の基本」で書いたように、転倒時のお湯漏れ防止(3)が新要件で、給湯ロックは(採用機が多いものの)基準(50mL)以上にこぼれないならば、なくても認定になります。
象印の場合、形状とバランスの調整で、転倒時に注ぎ口が上に向くので、規定内のお湯漏れに止まるため、認定です。
安全面では(忘れがちな給湯ロックより)むしろ安全に思います。
そのほか、本体二重構造で触っても熱くない仕様です。
なお、アールカーブの注ぎ口もノズルカバーが二重で、熱くないとされます。
ただ、これは、重さと形状的な部分で、片手やふたを保った感じで注ぎにくいからそうせざるを得なかったとは言えそうです。
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以上、象印のCK-LA08 の紹介でした。
安全装備の充実が売りです。
一方、その部分を優先する設計なので、重さと注ぐ際の使い勝手が若干悪いように見えます。注ぎ口のデザインも好みが分かれそうです。
4-6・他のコーヒー電気ケトルの比較
最後に、ここまで紹介した以外のメーカーのコーヒー用電気ケトルをみていきます。
家電メーカーほか、海外のコーヒー器具専門メーカーの製品もここで扱います。
【2020年発売】
【0.5リットル】
21・Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6L
¥26,620 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
(24年追加色):BR6106GVKJP-PUB
22・Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6L
¥26,620 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【1リットル】
23・Artisan Gooseneck Variable Kettle 1L
¥27,830 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:
定格消費電力:950W / 1200W
温度設定:40〜100度
重さ:1400g(台座含む)
Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6Lは、米国のBrewista(ブリューイスタ
)の、細口の電気コーヒーケトルです。
2014年に起業したカリフォルニアの器具メーカーですが、ドリップバッグを製造するスピンという福岡の会社が取り次いで販売されているようです。
なお、本機については、1Lサイズもありますが、口の形状が少し異なります。
デザインは、独特の卵形で、ハンドルもユニークな形をしています。
重さは、1355gです。
台座を抜いた重さは不明です。
給水量は、0.6Lです。
パワーは、950Wです。
沸騰まで約4分です。
温度設定は、本機も可能です。
台座部分のコントローラでの調整で、40〜100度まで1度単位の調整が可能です。
値段が高い製品です。おそらく温度センサーの精度の部分を重視している部分で値がかさむのでしょう。
なお、プリセットもあります。温度設定は、コーヒーでは「よく見る」温度です。
保温モードは、本機も搭載です(最大1時間)。
面白いのは、ケトルを外した際に、タイマーが駆動する部分です。
蒸らしのタイミングを計る時計代わりにできます。
なお、本体から外すと、保温設定が切れる仕様の機種となります。
安全性は、一方、特段の記載がないです。
空だきは「するな」との記載ですが、防止機能があるかは確認できませんでした。ただ、旧水準のPSEの要件ですし、あるのだとは思います(要確認)。
なお、加熱終了後の音での合図機能はあります。
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以上、Artisan Gooseneck Variable Kettle 0.6Lの紹介でした。
著名な「バリスタ」の名前が複数出てくる製品ですが、やはり、注ぎ口や使いやすさほか、温度部分の精度が向いているからでしょう。
ただ、1度刻みの温度調整ができる機種と考えても、価格はかなり高いです。基本的には、好きなバリスタと同じ製品を使いたいといったような方向けでしょう。(それはそれで良いかと思います)
【0.9Lサイズ】
【2024年発売】
24・EPEIOS JAPAN EPCP001S-BK
25・EPEIOS JAPAN EPCP001S-WH
¥11,730 楽天市場 (5/11執筆時)
【2020年発売】
26・EPEIOS JAPAN EPCP001
¥13,200 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:38〜100度
重さ:1260g(台座除く560g)
ドリップケトル エペイオスは、EPEIOS JAPANの販売するカフェ用ケトルです。
EPEIOS JAPANは、キッチン家電で最近知られてきた新興ブランドです。
同社は東京にオフィスがありますが、中国深圳のJinlingma Technologyの系列で、そのブランドの1つとなるEPEIOS を販売する日本の販社です。
以前はMPOW JAPANでしたが社名を変えました。
24年に型番が変更になりましたが、基本スペックの変更はみられません。値段で決めて良いでしょう。
デザインは、円錐型で、先ほどみたバルミューダと似ています。
ただ、それより大きめです。
重さは、1260gです。
台座を抜いた重さで560gなので、重くはないです。
給水量は、0.9Lです。
パワーは、1200Wです。
沸騰時間は明記されませんが、パワフルなので長くはないでしょう。
温度設定は、本機も可能です。
台座部分のアナログコントローラの調整で、38〜100度まで1度単位で調整可能です。
38度からとなるのは華氏100度ということで、ここはグローバルな仕様です。
価格面から、センサー精度は気になりますが、この部分の精度に対する問題は、レビューでは指摘がないです。
なお、前回に設定した温度はメモリーされますが、温度自体のショートカットはないので、この部分はすこし不便に思えます。
保温モードは、本機も搭載です(最大1時間)。
Brewistaの製品と同じで 5分のタイマー機能があり、ドリップ時間を示してくれます。
また、設定温度に達すると、アラームをならす機能もあります。
安全性は、PSEの旧水準です。
一方、本機は軽量モデルで、本体二重構造はないので、本体自体は熱くなります。
ただ、ハンドル形状のほか、蒸気の噴射角の工夫、あるいはベース部分の排水など、多方面に配慮が見られており、この部分を疎かにはしていないです。
なお、ケトル製品本体の製造とは全く関わりませんが、期間限定で、新潟の燕市でカトラリーを国産している燕物産社のスプーンがおまけで付きます。
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以上、ドリップケトル エペイオスの紹介でした。
ケトル自体と、特に台座の部分に値段の理由は見えるので、デザイン性を重視する場合は選択肢にし辛いでしょう。ただ、機能性は、高級専門機と同レベルというコンセプトな製品です。
あとは、長期利用時の信頼性です。この部分はある程度時間が経過し、レビューが揃わないないとなんとも言えません。ただ、保証部分は、1年保証(登録後24ヶ月)はあります。先述のように、MPOWが「親」なので、問題ないと思います。
【0.8Lサイズ】
【2024年発売】
27・ Cores フリータイムケトル C380
¥13,200 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:なし
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:40〜100度
重さ:770g(本体部分)
Cores フリータイムケトル C380は、大石アンドアソシエイツの販売するカフェ用ケトルです。
コレスというブランドで、コーヒー器具を販売する日本企業です。
このブログでも、同社のミルを紹介したことがあります。
デザインは、かなり独特で、好き嫌いが分かれそうです。
少なくとも、最近のシンプル・スマートなデザイン傾向とは真逆ですが、老舗のカフェ風と考えれば、納得感があるような気はします。
重さは、本体が770gです。
見た目ほど重くはないです。
給水量は、0.8Lです。
パワーは、1200Wです。。
温度設定は、40℃〜100℃まで1度単位でのダイヤル調整です。
現在温度の表示はできないので、センサーの正確性は不明ですが、細かいのは確かです。
保温モードは、本機も搭載です(最大0.5時間)。
ドリップタイマーはありません。
安全性は、こちらもPSEの旧水準です。
説明書を見る限り中空構造の記載はないので、本体は熱くなるでしょう。
そのために、点滴ドリップなどの際に安定してもてる突起が下部にあります。
本機は軽量モデルですので、本体自体は熱くなります。
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以上、Cores フリータイムケトル C380の紹介でした。
デザイン性より、実用性(特にグリップ力)重視な感じです。
ネット情報ではなく、実際手に取ってみて、グリップが自分に合うようならば選べる、という製品に思います。
【2019年発売】【0.6L】
【温度調整可】
28・ アイリスオーヤマ IKE-C601T-HA
29・ アイリスオーヤマ IKE-C601T-CW
¥5,259 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【温度調整不可】
30・ アイリスオーヤマ IKE-C600-W
¥5,259 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:60-100℃
重さ:1300g(台座含む)
IKE-C600Tは、アイリスオーヤマの販売するカフェ用の電気ケトルです。
本機に、黒モデルのみ、温度調整機能がないものもあります。
温度調整機能は、60度〜100度まで5度刻みとなります。
また、コーヒー用と日本茶と称して、90度と70度のオートボタンがあります。
なお、メニューボタンは、前モデル(IKE-C600T-B)と比べたら英語表記になりました。
問題ないですが、デザイン面の理由ではなく、コストカットのためかなとは思います。
保温機能は、湯沸かし完了後に押すタイプです。
湯沸かし前の「事前予約」は不可です。
一方、一度外しても、戻せばその温度での保温にはなります。
保温時間は1時間で固定です。
給水量は、0.6Lです。
安全面は、本機は内装ステンレス機ですが、二重構造の本体ではないです。
外装は熱くなりやすいと言えます。PSEは旧水準ですので、上表1−2のみ対応です。
清潔性は、ステンレスの採用で、問題ありません。
パワーは、1200Wです。
温度調整機能を持つモデルで1200Wというのは珍しいです。
0.6L(コーヒー4杯)という少量ケトルでもありますし、満水時の沸騰時間は速いでしょう。
利便性の面では、本機も、電気代はかかりますが、60-95度での保温機能があります。
重さは、台座を除いた場合、700gなので、さほど重くはないでしょう。
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以上、アイリスオーヤマのIKE-C600Tの紹介でした。
作りはドリテックと同様に「価格重視」ですが、機能性は高いです。また、1200Wとパワフルなので、時短効果も高いです。
0.6Lという容量が問題にならなければ、価格的にライバルのドリテックよりこちらの方が使いやすいでしょう。
【2020年発売】
【1L】【温度調整可】
31・ ラドンナ Toffy K-KT3-PA
32・ ラドンナ Toffy K-KT3-AW
¥6,210 楽天市場 (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:900W
温度設定:
重さ:800g(台座なし)
Toffy K-KT3は、日本のセレクトショップ系のラドンナが販売する製品です。
同社は、クラシックモダンな外観の製品が得意で、本機もそうです。
アナログな温度計を装備するほか、色目も、大正モダンというか、あの時代の建造物のペンキ塗料を彷彿とさせる、薄緑色と白色です。
給水量は、01Lです。
安全面は、本機は内装ステンレス機です。
外装は熱くなりやすいと言えます。こちらも、旧水準のPSE基準です。
清潔性については、ステンレスの採用で、問題ありません。
パワーは、少し弱めの900Wです。
利便性の面では、本機もコーヒーに向く形状です。
温度調整機能は、未搭載です。
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以上、 Toffy K-KT3の紹介でした。
アナログでクラシックなデザイン面は、評価できます。ただ、温度計に利用するフォントやグリップ部分のデザイン性など、徹底して「クラシック」か問い割れると微妙な感じの部分もあります。
【2022年発売】
【0.8L】(在庫限り)
33・ドリテック リベリカ PO-162SV
¥9,490 楽天市場 (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:900W
温度設定:60〜100度
重さ:1200g(本体700g)
PO-162は、日本の中堅メーカーのドリテックの販売するカフェ向け電気ケトルです。
「リベリカ」と珈琲豆の原種名を付けています。ちなみに1世代前は「アラビカ」でした。
それぞれ「アラビカ」「リベリカ」と珈琲豆の原種名を付けています。
給水量は、0.8Lです。
重さは、本体だけで700gです。
温度調整機能は、60度〜100度です。
調整は、アナログなボタン式になります。それは問題ないですが、台座記載のフォントは、海外(中国)のフリーフォントのようで、美観がイマイチです。
温度設定できる機種では、多少安めと言えます。
安全面は、本機もPSEの旧水準です。
また、内装ステンレス機ですが、二重構造は不採用です。
本体は熱くなりやすいでしょう。
清潔性は、内装にステンレスの採用で、問題ありません。
パワーは、900Wです。
弱めですが、カフェ用の電気ケトルについては、熱伝導性の良いステンレス製ですし、この点は、先ほどの機種ほど問題にならないでしょう。
ただし、仕組み上、本体は熱くなりやすいでしょう。
利便性の面では、電気代はかかりますが、40-95度での保温機能があるのは1つポイントかもしれません。
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以上、ドリテックのPO-145の紹介でした。
ラッセルホブスのような形状のケトルで、温度調整機能がある機種です。
フタの見えない部分や先述のフォント部分は、やや高級感にかける構造ではありますが、値段次第では、カフェ用の電気ケトルの選択肢になるでしょう。
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【0.8L】(PO-115BK3)
34・ドリテック ティピカ PO-158
¥4,080 楽天市場 (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:900W
温度設定:
重さ:
なお、同社の温度調整機能がない製品については、以上の製品があります。
価格的に安いですが、フタの部分の作りなど、やや高級感にかける部分は見られます。
また、台座のコントローラー部分の情報もないので、格安製品として少し選びにくいでしょう。
【2021年発売】【0.8Lサイズ】
35・ビンタトニオ ACTYII VEK-20
¥11,880 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1200W
温度設定:50〜100度
重さ:980g(台座含む)
ACTYII VEK-20は、輸入商社の三栄のブランドとなるビタントニオが販売する電気カフェケトルです。
先発の各社が出していたのと同じ、温度設定のできるカフェケトルです。
本機はデザイン的に取っ手が木製(ブナ)です。
安全性には問題ないですが、日本の加熱調理家電はあまり木は使わないので珍しいです。中国だと、そのような抵抗感がないようで、輸入品には多いです。
重さは、980gです。
給水量は、0.8Lです。
パワーは、1200Wです。
このあたりに仕様上の問題は感じません。
温度設定は、50度〜100度の間で設定できます。
本製品は、100℃・93℃・80℃・70℃のプリセットを用意した上で、1度刻みの設定もできます。
一方、台座に戻したあと、15分間は設定温度に戻す機能(バリスタ機能)はしっかり装備します。
ただし、煮沸してから設定温度に戻す機能はありません。
保温モードは、先述のように、最大15分です。
安全性は、PSEの旧水準です。
したがって、空焚き防止機能などは対応ですが、転倒時のお湯漏れ防止はないです。
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以上、ビンタトニオ ACTYII VEK-20の紹介でした。
価格的にハリオと似ており、形状もハリオのV60ドリップケトルと似ていて、(ほぼ)同じ持ち方で使います。その点でやや「二番煎じ」感はあります。
個人的には、手放しで使う加熱家電において、木製ハンドルを採用はNGなのですが、そこを気にしないならば、値段によっては選んでも良いでしょう。
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【2020年発売】【0.8L】
36・レコルト 温度調節ドリップケトル RTK-1
¥10,909 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:旧PSE基準
定格消費電力:1000W
温度設定:30〜100度
重さ:1060g(台座含む)
なお、他社ですが、デザイン家電に強いレコルトも同じような、0.8Lサイズのケトルを出します。
温度設定は、本機については、実用性はともかくとして、30度以下まで出せる点がわりと特徴的です。
1度単位でも設定できますが、メモリーできますし、操作で、5度ごとに回すこともできます。
保温設定は、一方、少し特殊です。
20分間固定で保温はしますが、ケトルを持ち上げると保温がOFFになる仕様です。
ステンレスケトルの場合、沸騰温度から2分ほど立つと95度以下まで落ちるので、蒸らしがあるコーヒー用としては、問題点ではあります。
そのほか、ボタンやフォントの部分のデザインがイマイチです。日本では木調(樹脂)のデザインは、加熱調理器具にあまり使わないですが、アジア発の製品はそのようなものが最近多いです。
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【2023年発売】(新PSE基準)
37・山善 電気ケトル 0.8L YKR-SC1280(CBB)
37・山善 電気ケトル 0.8L YKR-SC1280(LW)
37・山善 電気ケトル 0.8L YKR-SC1280(CB)
¥11,000 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【2023年発売】(旧PSE基準)
38・山善 電気ケトル 0.8L EGL-C1281(BB)
38・山善 電気ケトル 0.8L EGL-C1281(WS)
38・山善 電気ケトル 0.8L EGL-C1281(G)
¥9,100 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:上記参照
定格消費電力:1200W
温度設定:60〜100度
重さ:1100g(台座含む)
このほか、山善からも、温度調整機能付きが出ています。
外観は、他社機に比べると、そこまでこだわりはみられません。
ハンドルや台座の部分を含め、機能美はあまり感じません。
安全面は、25年機から新PSE基準(上表3−4)に対応です。
ふた、パッキンの形状変更と、注ぎ口の改良で、転倒時にお湯が漏れにくくなっています。
今回の注ぎ口の改良は、水流の操作性にもプラスの影響があったともされます。
ただ、細く入れられるという表現ではなく、狙った場所にいれられるという方向です。
温度設定は、50度から1度単位です。
細かすぎると設定が面倒です。ただ、本機は、前回利用時のメモリー機能ほか、7種の温度プリセット温度が用意される上、スイッチ長押しで、数字の早送りもできます。
この部分について、多重の対策があります。
このほか、加熱時や保温時に、現在の水温を表示する機能性もあります。
保温は、ただ、1時間固定です。
別にボタンを押す形式で、台座に戻してもその温度です。
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結論的にいえば、新しいPSE基準に合致する、温度設定可能な機種としては「安い」と言えます。
ただ、外観のデザイン性や、ふたを開けた際の見栄えに高級感がないのが、この手の「趣味性」の高い家電の場合、ややネックでしょう。
次回に続く!
小型電気ケトルのおすすめは結論的にこれ!
以上、今回は、家庭用の小型電気ケトルの4回目記事でした。
5・定番の電気ケトルの選び方 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
軽量性 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の5回目記事(こちら)は、結論編です。
今回紹介した全機種から、いつものように、目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。
引き続きよろしくお願いします。
4回目記事は→こちら!