Top ノートPC・タブレット 比較2025'【安い】13.3型ノートPC 24機の性能とおすすめ ・選び方:13.3インチ 12.4インチ (2)

2025年05月29日

比較2025'【安い】13.3型ノートPC 24機の性能とおすすめ ・選び方:13.3インチ 12.4インチ (2)

1回目記事からの続きです→こちら

2-1・DELLの小型ノートPC(13.3型)

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 2回目記事のトップバッターは、アメリカの大手PCメーカーであるDellのノートPCです。

 HPのライバルですが、「カスタマイズ向き」な売り方で、PCに詳しい上級者向けのイメージです。

1・小型13インチノートPCの比較 (1)
 1-1:HP〈米国〉
 1-2:レノボ〈ThinkPad〉
2・小型13インチノートPCの比較 (2)
 2-1:DELL〈米国〉
 2-2:マイクロソフト〈米国〉
3・小型13インチノートPCの比較 (3)
 3-1:最終的なおすすめの提案 【結論】

ーーー

 今回も、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う点は青字で記していきます。



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 【2024年発売】Inspiron 13 5330

 【スタンダード】(執筆時在庫なし)

 18・Dell Inspiron 13 Intel
  ¥----- DELL (5/29執筆時)

CPU:Core Ultra 5 125H
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

 【プレミアム】

 19・Dell Inspiron 13 Intel
  ¥135,824 DELL (5/29執筆時)

CPU:Core Ultra 7 155H
メモリ:16GB
ストレージ:1TB SSD/PCIe

モニター:13.3型 WQXGA 広視野角 非光沢
接続:USB-A (3.0)×1 USB-C (4.0)×2 HDMI
通信:Bluetooth5.1 Wi-fi 6E
バッテリー:
カメラ:フルHD(1080p) カメラ
OS:Windows 11 Home
重さ:1.24kg
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間

 Inspiron 13 5330は、アメリカのDELLの販売するノートPCです。

 DELLの場合、Inspiron 13 5000シリーズの本機が、13型では最安です。

 「スタンダード」で10万円を超えるレベルです。

 本機の場合も、入門機ではなく、HPと同じ「中級装備」ですので、キーボードのバックライトや、顔認証対応水準のカメラなどの装備も良くなります。

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 重さは、1.24kgです。

 「軽量」と言って良いでしょう。

 液晶画面は、13.3型の非光沢です。

 一方、解像度は、WQXG A(2560 x 1600) です。DELLは「QHD+」と表記しますが、同じことです。

 縦長の16:10のディスプレイである上で、解像度が2Kクラスになります。

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 液晶パネルは、広視野角と(WVA = wide view angle)だけの記載です。

 DELLのノートPC場合、実質的にIPSを示します。

 IPS方式のパネルは、LG・AUO・サムスンほか、同じ特性を持つ互換といえるADSを生産するBOEを含めて各社で作っています。

 ただ商標が関係するので、表だって「IPS」と表記しない企業があり、DELLもそれに値します。品質は問題ないので、IPSと考えてもらってOKです。

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 CPUは、Intel系列です。

 下位機は、14コア18スレッドIntel Core Ultra 5 125H (3.3GHz×4 + 2.3GHz ×10)です。

 上位機は、16コア22スレッドIntel Core Ultra 7 155H (3.8GHz×5 + 2.3GHz? ×10)となります。

 23年登場の多コアの Ultraシリーズですので、いずれも性能が良いです。

 小型機ですが、エアフロー重視で、デュアルファン搭載です。

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 CPUスコアは、スタンダード以上ならば2万を超えているので、快適と言えます。

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 GPU(グラフィックス)は、CPUとの統合型です。

 下位機でArc7-Core、上位機でArc8-Coreです。

 インテルのUtlraシリーズは、GPUもですが、1.4GHzという、しっかりとしたNPU(AIエンジン)を積みます。

 いずれにしても、AMD系だとRadeonの8040シリーズのように、新世代の「AI向き統合プロセッサ」としてだした、高性能CPUです。

 メモリーは、16GB搭載です。

 高級機として十分以上でしょう。ただし、あとからの増設はできません。

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 ストレージは、512GB・1TBからのチョイスです。

 ネットワークは、Wi-Fi 6E・Bluetooth 5.1です。

 最新世代であり、優秀です。

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 インターフェースは、(四角い)USB-A形状が2つと、(丸い)USB-C形状が2つです。

 DELLの場合、USB-C端子の片側を本体充電用にも併用します。

 そのため【USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で紹介した製品の一部を使うと、本機に対する緊急充電も可能です。、65W以上対応のモデルが良いでしょう。

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 通信速度は、端子により異なります。

 USB-A端子は、USB3.0ですが、USB-Cは、2つともThunderbolt 4(USB 4.0)です。

 速度面で文句はないでしょう。HDMI端子もあります。

 バッテリーは、標準持続時間の情報がないです。

 インテル系ながら13世代のCPUなので、さほど悪い数字ではないでしょうが、画面解像度が高いので、そう長いというわけでもないかとは思います。

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 キーボードは、DELLも中位構成の筐体を採用する機種については、「他社並みに良い」日本語キーボードです。

 矢印キーの部分が多少クセのある配置とも言えますが、他社もそうなので、大きな問題はないでしょう。バックライトもあります。

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 カメラは、フルHDです。

 AIエンジンをフルに活かし、ユーザー追随のオートフレームや、ノイズリダクション、アイコンタクト機能など、この部分の仕様は豪華です。

 オフィスは、追加購入できます。

---

 以上、DELLInspiron 13 5000シリーズの紹介でした。

 CPU・GPU周りは、AI時代においても文句のない性能で、液晶パネルも細かくデータを表示したい方、あるいは、画質を期待したい方には文句のない仕様です。

 とくに、液晶の部分は、非光沢で2K解像度ですので、この部分を重視したい場合良いでしょう。値段はすこし高めですが、端子を含めてそれに応じた性能はあるといえます。

2-2・Microsoftの小型ノートPC(12.4型)

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  続いて、Microsoftが直接販売している小型のノートPCです。

 複数ラインナップがありますが、通常の「ノートPC形状」で10万円以内で買えるのは、このシリーズだけです。


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 【2023年10月発売】

 【通常製品】Office 2021

 20・Surface Laptop Go 3 XJB-00004【プラチナ】
  ¥104,800 楽天市場 (5/29執筆時)

CPU: Core i5 1235U
SSD:128GB(増設不可)
メモリ:8GB(増設不可)

 【2023年10月発売】

 【通常製品】Office 2021

 21・Surface Laptop Go 3 XK1-00005【プラチナ】
 21・Surface Laptop Go 3 XK1-00015【サンド】
 21・Surface Laptop Go 3 XK1-00010【セージ】
 21・Surface Laptop Go 3 XK1-00063【ブルー】
  ¥141,700 Amazon.co.jp (5/29執筆時)

CPU: Core i5 1235U
SSD:256GB(増設不可)
メモリ:8GB(増設不可)

 【通常製品】Office 2021

 22・Surface Laptop Go 3 XKQ-00005【プラチナ】
 22・Surface Laptop Go 3 XKQ-00015【サンド】
 22・Surface Laptop Go 3 XKQ-00010【セージ】
 22・Surface Laptop Go 3 XKQ-00063【ブルー】
  ¥155,980 Amazon.co.jp (5/29執筆時)

 【2025年学生用】 Office 2024仕様

 23・Surface Laptop Go 3 EP2-29491【サンド】
 23・Surface Laptop Go 3 EP2-29492【ブルー】
  ¥150,180 楽天市場 (5/29執筆時)

 【Office未付属】

 24・Surface Laptop Go 3 XKS-00005【プラチナ】
  ¥204,108 楽天市場 (5/29執筆時)

CPU:Core i5 1235U
SSD:256GB(増設不可)
メモリ:16GB(増設不可)

OS: Windows 11 Home(64 ビット)
光学ドライブ:
モニター:12.4インチ(148ppi)
重さ: 1.13kg
接続:USB-A (3.1)×1 USB-C (3.2)
通信機能:Wi-Fi6 Bluetooth 5.1
カメラ:前面カメラ(HD)
バッテリー: 約15時間
Office:Home Business 2021(旧版)

 Surface Laptop Go 2 12.4インチは、マイクロソフトが直売するノートPCです。

 2020年に登場した「同社初」の10万円以下の格安ノートPCの最新版です。

 「テレワーク需要」のほか、日本では、初等教育機関でのPC導入が進む中で、そちらのニーズも狙っていると思われます。なお、学生用のみ、Office 2024に更新した製品が発売されています(要ID)。

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 本体の重さは、1.13kgです。

 小型画面ながら軽量な、モバイルノートPCと言えます。

 この点で、子供やテレワークに限らず、持ちはこび用のサブノートとしても使えそうです。

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 画面サイズは、12.4インチです(1536x1024)。

 他社ノートPCの縦横比が「16:10」が多いのに対して「3:2」の画面比率です。

 「縦に長く横に短い」ので、表計算ソフトなど、ビジネス用に有利です。

 一方、動画・ゲームなどは、普通「16:9」ワイドで映像を作るので、フルスクリーンにすると、左右の「黒帯」がより長めです。

 解像度もフルHDに満たないので、この点で言えば、仕事用・学習用です。

 なお、マイクロソフトが「タッチパネル推し」であることもあり、本機はタッチパネルです。

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 パネルの種類は、公式には非開示です。

 TNVAというのは考えにくいので、本機もIPSか、同性質のADSほかのパネルでしょう。公式情報ではないものの、海外のレビューサイトだと、IPSという記述はありました。

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 MicroSoft Surfaceペン
  ¥11,800 Amazon.co.jp (5/29執筆時)

 同社のタッチペンSurface ペン)は、利用可能ですが、別売となります。 

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 CPUは、本機は、10コア12スレッドCore i5 1235U(1.3GHz ×2 + 0.9GHz ×8)です。

 スコアは、11世代の省電力CPUですが、スコア13000を超えます。

 他社を見渡すとより高性能な機種もありますが、しっかりスタンダードな性能はあります。

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 GPUは、80EUsです。

 NPU(AIエンジン)を積む世代ではないですが、十分以上です。

 メモリは、8GBです。

 問題ありません。

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 ストレージは、PCIe-3rd世代のSSDを搭載です。

 規格値では、3000MB/秒までいけますが、実測で、2500MB/秒前後になります。

 最近は、入門機でも高速化してきました。

 一方、下位構成だと容量が128GBです。

 節約術を心得た中級者以上なら問題ないですが、そうでもないならば上位構成が良いです。

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 Officeソフトは、付属です。

 先述のように、学生用のみOffice 2024に更新されています。

 それを除いては、Office 2021なので注意してください。

 セキュリティ更新期限を考えても当面問題ないですが、おそらく、近いうちに更新版が出るでしょう。

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 キーボードは、日本語キーボードです。

 キーも大きく、変則的な配置ないです。

 変換・無変換キーは、「A」「」のアイコンです。

 最近のIMEは、Macと同じ親指での日本語/英語切り替え(決め打ち)に対応するので、初心者向けに分かりやすさを強調したためです。

 ATOKでも、ATOKのプロパティで、キーマップを換えれば同じことが可能です。

 ただ、中級機の範疇ですが、キーボードのバックライトは非装備です。

 バッテリーは、最大13.5時間です。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fi 6と Bluetooth 5.1搭載です。

 Wi-Fiは、Wi-Fi7やWi-Fi6Eより前の世代ですが、この価格帯の製品なら問題ないでしょう。

 対応ルーターを利用する場合、上表の「アンテナ2本」の速度が得られます。

 つまり、回線の最高速は、5GHz帯の1201Mbps(=150メガバイト/秒)あたりです。

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 なお、Wi-Fi6も普及してきたのは2020年代からなので、しばらくルーターを買った記憶がない場合は、Wi-Fi5の速度が最高です。

 詳しくは、 【Wi-Fi6対応ルーターの比較記事】をご覧ください。

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 カメラは、付属です。

 簡単なチャット用のHD解像度のカメラです。

 顔認証ができない解像度です。その代わりに、指紋認証機能はあります。

 光学ドライブは、未付属です。

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 接続端子は、注意点で、USB-C(USB3.1)とUSB-A(USB3.0)の2系統だけです。

 ただし、USB-C端子はUSB3.1なので、高速充電対応です。

 本機は、USB-PDにも対応なので【USB-PDバッテリーの比較記事】で紹介したような30W前後のモバイルバッテリーなら、本機に対して緊急充電も可能です。

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 Anker USB-C & HDMI 変換アダプタ
  ¥1,750 Amazon.co.jp (5/29執筆時)

 なお、HDMIがないので、プレゼンの際は、サードパーティ製の変換アダプターが必要です。

---

 以上、マイクロソフトのSurface Laptop Go2の紹介でした。

 仕事や性能面で大事な部分(CPU)を大切にしながら、削れるところは、大胆に削った製品です。

 ただ、現状だと、画面の縦横比(と解像度)ほか、オフィスのバージョンが1世代前というのが、現状では注意点です。先述のように、一般的に問題ないのですが、他社ですでに搭載機で、同じほどの価格の製品はありますので。

ーーーー

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1・VAIOのノートPCの比較
2・Surface Bookの比較

3・AppleのMacbookの比較

 なお、マイクロソフト製品については、上記2番のリンク記事で、他にもいろいろ見ています。

 そのほか、各社の10万円を上回るノートについては、別記事として、このブログの以上の記事でも紹介しています。

 興味のある方はご覧ください。

次回につづく!
小型ノートパソコンのおすすめは、結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、13インチ前後のモバイル用の格安ノートパソコンの比較の2回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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3・小型13インチノートPCの比較 (3)
 3-1:最終的なおすすめの提案 【結論】

マシンパワー   ★★★★★
読み書き速度   ★★★★★
ストレージの量  ★★★★☆
軽量性      ★★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ  ★★★★☆
総合評価     ★★★★★

 次回の3回目記事こちら)は、結論編です。

 今回紹介した13インチ前後のノートPC全製品から、目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 ひきつづき、よろしくお願いします。

 3回目記事は→こちら

posted by Atlas at 21:36 | ノートPC・タブレット

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