Top 生活家電 比較2025’【解説】衣類スチーマー51機の性能とおすすめ・選び方 (4)

2025年05月21日

比較2025’【解説】衣類スチーマー51機の性能とおすすめ・選び方 (4)

1回目記事からの続きです→こちら

今回の結論!
衣類スチーマーのおすすめは結論的にこの機種!

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1・衣類スチーマーの比較 (1)
 プレス・スチーム兼用機〈小型〉
  1-1:選び方の基本の説明
  1-2:パナソニック〈日本〉
  1-2:日立〈日本〉
  1-3:東芝〈日本〉
  1-4:T-Fal〈仏国〉
  1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
2・衣類スチーマーの比較 (2) 
  スチーム専用機〈中型〉
  2-1:T-Fal〈仏国〉
  2-2:コンエアー〈米国〉
  2-3:パナソニック〈日本〉
  2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
  2-5:その他〈各社〉
3・衣類スチーマーの比較 (3) 
  スチーム専用機〈据置型〉
  3-1:SteamOne〈仏国〉
  3-2:LG〈韓国〉
  そのほかの製品
  3-3:他の企業〈各社〉
4・衣類スチーマーの比較 (4)
 =最終的なのおすすめの提案【結論】

 というわけで、今回は、各社の衣類スチーマーを比較してきました。

 最終回となる4回目記事では、ここまで紹介してきた全ての衣類スチーマーから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。


 第1に、主に、忙しい朝のために「時短効果」を期待して衣類スチーマーを選ぶ場合におすすめなのは、

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 【2024年1月発売】

 1・Panasonic NI-FS70A-K
 1・Panasonic NI-FS70A-C
  ¥14,250 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

 2・Panasonic NI-FS70A-H
  ¥14,744 楽天市場 (5/21執筆時)

かけ面:セラミックコート
コード:コード付
注水量:130mL
スチーム量:15g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:幅70×長さ160mm
重さ :690g

スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★
不着臭の除去   ★★★★★
プレス利用    ★★★★☆
軽量性      ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 パナソニックNI-FS70Aでしょう。

 一方、小型の「プレス兼用機」は、他社にライバルが多いです。

 また、T-fal・東芝ほか、仕様が似た機種も多です。 

 ただ、はじめにこのタイプを出した企業で、相当の年数、世代にわたって、改良をなしてきた部分を含めて、こちらを選びました。

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 デザイン性は、使い勝手を含めて評価できます。

 静電タッチ式のトリガー構造は、反応が良く、使い勝手も良いです。

 割と仕様が似た機種が増えてきたなかで、ここはポイントです。

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 仕様面も、まとまっています。 

 しかし、立ち上がりが17秒と高速で、平均スチーム量が15g/秒と多めです。 

 その上で、スチームが残りにくい10g前後での運用もできる点など、見どころです。

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 その上で、吸水口とハンドル形状の工夫で、どの方向に動かしても、一定量のスチームが出る「360°パワフルスチーム」の仕組みもあります。

 他社の場合も、最近は360度可動を謳う製品は増えています。ただ「垂直状態」以外も、均一の蒸気量であることを、仕組みと共に示しているのは、パナソニックだけでしょう。

 実際、他社の場合は、利用する角度によって、スチーム量が変わる場合があるので。

 プレスと違って、立ち掛けで、立体的に動かすことの多い衣類スチーマーの場合、この仕様だと、自由度は高いでしょう。

 パナソニックは、この分野の「パイオニア」であり、毎年細かなモデルチェンジを重ねているので、進化の度合いも高いです。

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 プレスも、3段階の温度設定ができるため優秀です。

 形状的に、ポイントプレスがしやすい配慮があります。

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 対応できる繊維も、段階調整できる機種は増えるため、その部分でも良い機種といえます。

ーー

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 【2024年発売】

 8・東芝 衣類スチーマー TAS-V70(N)
  ¥8,854 楽天市場 (5/21執筆時)

かけ面:シルバーセラミック
コード:コード付
注水量:130mL
スチーム量:15g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:約165×70mm
重さ :690g

スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★
不着臭の除去   ★★★★★
プレス利用    ★★★★☆
軽量性      ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 一方、少し予算をセーブしたい場合は、東芝のTAS-V70(N)でしょう。

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 スチーム量は、パナソニックと同じ15秒です。

 立ち上がりも17秒と同じで、360度回しても利用できる「360°パワフルスチーム」の仕組みがあるのも同じです。

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 目に付く相違点は、トリガーが静電タッチ式ではない部分ほどです。

 現状の値段差をふまえると、基本スペックがパナソニック上位機より劣る、パナソニックの中級機を買うより、東芝機を選ぶ方が良いでしょう。

 値段差もしっかりあり、お買得感も感じます。


 第2に、ジャケットなどの衣類スチームに特化した「超強力」な衣類スチーマーとしておすすめなのは、

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 【2022年発売】

 24・T-Fal アクセススチーム フォース DT8261J0
   ¥9,400 楽天市場 (5/21執筆時)

かけ面:セラミック
コード:コード付
注水量:200mL
スチーム量: 23g/分
ハイパワースチーム:69g/分
かけ面サイズ:
重さ :1160g

スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★★
不着臭の除去   ★★★★★★
プレス利用    ★☆☆☆☆
軽量性      ★★★☆☆
総合評価     ★★★★★

 ティファールアクセススチームフォースでしょう。

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 それなりに重さがありますが、形状的に持ちやすいです。

 このタイプは基本、加圧式の衣類スチーマーになるので、スチーム量が多く、また、安定してその量を出せます。

 パナソニックのプレス兼用機も、上位機だと15g/分まで伸びました。

 しかし、本機は23g/分ですし、厚手の衣類は「大得意」です。

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 スチーム量2段階で調整可能です。

 デリケートな衣類や薄手の衣類には、14g/分も出せるので、柔軟に処理可能です。「スチーム残り」の問題も少ないでしょう。

 パワフルに出す場合は、瞬間的に69g/分を出せます。

 通常モードを含めてですが、強力スチームで、スーツなどの消臭も期待できる点などが見所です。

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 プレスはできません。

 しかし、セラミックのヒーティングプレート部分で、簡単なシワ伸ばしはできます。

 連続使用時間も、強運転(ターボモード)で8分ありますから、毎日の水補給は不要でしょう。

ーーー

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 【2021年発売】

 25・T-Fal アクセススチーム ピュア DT9531J0
   ¥7,070 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:セラミック
コード:コード付
注水量:200mL
スチーム量: 22g/分
ハイパワースチーム:66g/分
かけ面サイズ:
重さ :1100g

スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★★
不着臭の除去   ★★★★★★
プレス利用    ☆☆☆☆☆
軽量性      ★★★☆☆
総合評価     ★★★★★

 ただ、買われる際にアクセススチームピュアが、安めの場合は、そちらも検討してください。

 アクセススチームフォースと同世代、同グレードなので、22g/分と(ほぼ)変わらないスチーム量を持ちます。

 3秒間のパワフルスチームも対応できますし、出力を弱める調整も可能です。

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 その上で、クリーンパッドベルベットパットスチームボンネットとアタッチメントが豊富なので、衣類に合わせて丁寧に処理したい場合には最適です。

 時間をかけて、几帳面に大事な衣類をケアしたいという場合、本機のほうが合いそうです。

 構造的に、ヒーティングプレート未装備です。

 完全プレスができる機能ではないので、それでも問題ないかとおもいます。

ーーー

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 【2022年発売】

 【通常色】

 26・T-Fal アクセススチーム イージー DT7131J0
   ¥6,980 楽天市場 (5/21執筆時)

 【Amazon限定色】(黒)

 26・T-Fal アクセススチーム イージー DT7138J0
   ¥6,569 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:セラミック
コード:コード付
注水量:150mL
スチーム量: 21g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :910g

スチーム力(薄手)★★★★☆
スチーム力(厚手)★★★★★★
不着臭の除去   ★★★★★★
プレス利用    ☆☆☆☆☆
軽量性      ★★★★☆
総合評価     ★★★★★

 一方、中位機扱いですが、アクセススチームイージーは、衣類スチーマーが「初めて」の方には良いように思えます。

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 スチーム量は、21gで固定です。

 量を増減できるスイッチがない機種だからです。

 ただ、シンプルでよいとも言えます。

 厚手の衣類は問題なく処理できますし、スーツやジャケットもそのように言えます。

 ヒーティングプレート3倍のハイパワースチーム省略されますが、その分、迷わず、「安全重視」で、名前通り、イージーに使えそうです。

 重さも、このタイプでは加減があり、持ちやすいように、重心のバランス調整もなされますし、この部分も初めて買う方には良いと思います。


 第3に、欧米で利用しているような、固定型の衣類スチーマーをお探しならば、

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 【2023年発売】

 (上位機)99-502-71-020233

 43・ SteamOne George ‎JPES700
   ¥51,364 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:
コード:コード付
注水量:1200mL
スチーム量:27g/分
ハイパワースチーム:
水漏防止:
かけ面サイズ:
重さ :7.5kg
備考 持続時間45分

スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★★
不着臭の除去   ★★★★★
プレス利用    ☆☆☆☆☆
軽量性      ★★☆☆☆
総合評価     ★★★★★

 フランスのSteamOneの発売するGeorge ‎JPES700 でしょう。

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 外観のデザイン性の良さは、いうまでもないです。

 このタイプは、一度買うと長く使うことになるため、この部分は重要視してもよいです。

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 機能面でも、スチーム量が27g/分と強い上で、据置型としては珍しく、18g/分・12g/分と少し弱めにも設定できます。

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 また、オートスタート/ストップセンサーで、ホルダに置くだけで、スチームがON/OFFされる使い勝手も評価できます。

 このタイプは、米国のコンエアー(上位機)も撤退したので、機能性を考える場合、実際的に唯一の選択肢とも言えます。


 第4に、携帯できる衣類スチーマーをお探しの方は、

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 【2022年発売】

 42・SteamOne FOLDABLE JPFD130B
   ¥24,827 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:
コード:コード付
注水量:150mL /80mL
スチーム量: 24g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :970g

スチーム力(薄手)★★★★★
スチーム力(厚手)★★★★★
不着臭の除去   ★★★★★
プレス利用    ☆☆☆☆☆
軽量性      ★★★☆☆
総合評価     ★★★★★

 SteamOneでしょう。

 アパレル関係者や、スタイリストなどが持ち歩くならば、こちらかなと思います。

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 こちらは、やや重さはあるものの、ドライヤー並みには小型です。

 同社の従来タイプと違って、見映え的に「銃みたい」でもなくなったので、その部分も含めて良いかと思います。

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 水蒸気噴射量は、24g/分ですし、2サイズのタンクが付く部分も「気が利いて」います。

ーーー

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 【2024年発売】

 31・T-Fal ピュアポップ DT2020J0
 31・T-Fal ピュアポップ DT2022J0
 31・T-Fal ピュアポップ DT2026J0
  ¥7,082 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

 (新色:グリーン)

 31・T-Fal ピュアポップ DT2024J0
  ¥6,400 楽天市場 (5/21執筆時)

かけ面:
コード:コード付
注水量:70mL
スチーム量: 17g/分
ハイパワースチーム:
かけ面サイズ:
重さ :660g

 一方、プロ用というより、出張用で個人が持ち歩く場合 もう少し軽いものならば、T-Falのピュアポップが候補です。

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 注水量的に、スタイリストなどの本職ではなく、一般の個人の出張用です。

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 しかし、構造上の利点で、立ち上がりが15秒と速い上で、スチーム量も17g/分と十分です。持続時間も4分ですので、個人用としては十分です。

 操作は、縦型の吹き出し口で、下に向けると、水が垂れるので、写真のように振って使う必要があります。

 ここは、ワイシャツなどを上から下へときっちり伸ばすようなタイプの方には向かないので、とくに、横むきに孔が配置されるT-Falの家庭用を使っている方は、やや注意です。

 ただ、この部分は「慣れ」もあります。

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 ただ、エチケットブラシ的にも使える点を含めて、持ちはこび用には割と良いでしょうし、縦型の吹き出し口も「慣れ」とはいえます。

ーーー

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 【2024年発売】

 32・T-Fal アクセススチーム コンパクト DT1034J0
  ¥6,164 Amazon.co.jp (5/21執筆時)

かけ面:セラミック
コード:コード付
注水量:70mL
スチーム量: 16g/分
かけ面サイズ:
重さ :670g

 一方、アクセススチーム コンパクト DT1034J0も候補です。

 こちらの場合、「エチケットブラシ」的な使い方は難しいですが、横向きの孔配置です。

 Atlasもそうですが、横配置に慣れている方で、自宅用として横配置の方が使いやすいと考える場合は、こちらが良いでしょう。

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 サイズは、幅85×奥行165×高さ250mmです。

 重さも、670gです。

 ドライヤー感覚で持ち運べる上で軽いので、この形状ならば「欲しい」という方は多い気がします。

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 個人的にも、横向き配置で、上下に使える方が良いです。

 水蒸気噴射量は、17g/分の1段階です。

 持続時間も4分なので、ピュアポップと同じです。

 一方、構造上の問題でしょうが、立ち上がりは40秒とやや遅くなります。

 ただ、トラベル用ならばそこは許容範囲でしょう。

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 形状的にも、(コードはあるにせよ)ストラップ付きですので、ホテルなどで、引っ掛けておきやすいのも良い点です。

補足:このブログの関連記事の紹介

 というわけで、今回は、衣類スチーマーの紹介でした。

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1・コードレスアイロンの比較
2・コード付きアイロンの比較

3・衣類スチーマーの比較
4・ズボンプレッサーの比較

 なお、クリーニング屋さんのように「かける」をメインにする製品も比較して考えたい方は、このブログの上記1番の記事もご覧ください。

ーーー

 最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

 (1回目からの続きとなりますので、1回目記事をご紹介いただけると嬉しいです!)

 ではでは。

posted by Atlas at 16:30 | 生活家電

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