【今回レビューする内容】2025年 最新4Kテレビの性能とおすすめ・選び方(シャープ編) 40 42 43 49 50 55 65 75インチ
【比較する製品型番】 シャープ アクオス AQUOS GL1ライン 4T-C43GL1 4T-C50GL1 4T-C55GL1 4T-C65GL1 4T-C75GL1 GJ2ライン 4T-C43GJ2 4T-C50GJ2 4T-C55GJ2 4T-C65GJ2 FL1ライン 4T-C42FL1 4T-C50FL1 4T-C65FL1 EJ1ライン 4T-C42EJ1 4T-C50EJ1 GN1ライン GN2ライン 4T-C55GN1 4T-C65GN1 4T-C75GN1 4T-C50GN2 4T-C50GN2 FN1ライン FN2ライン 4T-C55FN1 4T-C65FN1 4T-G75FN1 4T-C43FN2 4T-C50FN2 4T-C65FN2 EN1ライン EN2ライン 4T-C43EN2 4T-C65EN1 4T-C70EN1 4T-C50EN2 4T-C55EN1 4T-C60EN1 GP1ライン AQUOS XLED 4T-C55GP1 4T-C65GP1 4T-C75GP1 GP2ライン 4T-C43GP2 4T-C50GP2
今回のお題
最新モデルの4K液晶テレビのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今回は、2025年4月現在、最新の4K液晶テレビの比較の2回目記事です。
4K液晶テレビのうち、シャープのAQUOSを紹介していきます。
1・4K液晶テレビの比較【導入編】
:選び方の基本の説明
:東芝・レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
:アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
:ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
:ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
:ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
:Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
:TCL TV〈中国〉
8・アイリスオーヤマの4K液晶TVの比較
:LUCA〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
:オリオン〈日本〉
:マクスゼン〈日本〉 ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめの提案
なお、全般的な「4Kテレビの選び方の基本」は、1回目記事(こちら)の冒頭に書きました。
そちらを先にお読みいただいた方が(少し)わかりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各製品を比較します。
そして、最後の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案する型式で書いていきます。
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1・小型液晶テレビの比較
2・大型液晶テレビの比較
3・4K液晶テレビの比較
4・有機ELテレビの比較
5・8Kテレビの比較
6・おすすめTVのまとめ 【結論】
なお、今回の記事は、TVを紹介した一連の記事としては「3回目記事」の一環として書きました。
シャープの場合、液晶の上位機に8Kがありますが、そちらは、5回目記事でのフォローです。
2・シャープの4K液晶TVの比較
というわけで、シャープの4K液晶テレビの紹介にはいります。
なお、シャープは、旧機種がかなり長く残る傾向があります。
分かりにくいので「入門機」「中級機」「高級機」にわけて説明します。
2-1・シャープの入門機
はじめに、各年度のシャープの4K液晶テレビの入門機からです。
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なお、以下では、いつものように、Atlasのおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2024年10月発売】
【43インチ】
1・シャープ AQUOS 4T-C43GL1
¥110,324 楽天市場 (4/11執筆時)
【50インチ】
2・シャープ AQUOS 4T-C50GL1
¥107,943 楽天市場 (4/11執筆時)
【55インチ】
3・シャープ AQUOS 4T-C55GL1
¥152,457 楽天市場 (4/11執筆時)
【65インチ】
4・シャープ AQUOS 4T-C65GL1
¥188,200 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】
5・シャープ AQUOS 4T-C75GL1
¥249,869 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:低反射パネル
バックライト:直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
GL1シリーズは、同社の4Kテレビの最新入門機です。
液晶パネルは、公式な開示がないです。
上位機を参考にすると、BOE系から調達した75インチはADSで、それ以外はVAです。
同社の堺工場の撤退で、基本パネルは外部調達です。
VAは、コントラスト表現力が高く「黒がしまる」ので、多くのテレビに採用されます。
ADSは、視野角が広く、目が疲れにくい特性なので、どちらも良い部分があります。
なお、今どきだと大手でロット単位でパネル種をかえるのは考えにくいです。公開しないのは、特定のサイズだけパネル種が違うからか、商標の関係でIPSを名乗れない企業のパネルだからかなと思います。
いずれにしても、何かしらのパネル種を「マスト」と考える方は、(現物を見て判断できる方を除き)難易度高めのメーカーと考えてください。
一方、同社の伝統ですが、表面に独自処理をなした4K低反射液晶パネルです。
各社独自の工夫をした「ブランド液晶」を入門機にも使うのは珍しく、シャープの格安機の魅力です。もともと、「液晶性能」で売ってきたメーカーの矜持でしょう。
映り込みが少なくなるような低反射タイプの液晶で、特に昼間において、映像を見る際のI視認性が高まるタイプです。
バックライトは、直下型です。
シャープはエッジ型のイメージでしたが、本機は全機とも直下型です。
直下型は(壁掛け的な)薄型テレビにするのが一般的に苦手です。
画質面でも、輝度ムラが少ないので、格安機の場合は(一般的に言って)直下型が良いです。
ただ、エリア制御などそれ以上の工夫はないですから、あくまで「入門機」の範疇です。
また、直下型配置と一口に言っても、直下のLEDの数は各社で異なります。
4Kチューナーは、搭載です。
新4K放送用のチューナーをダブルで搭載するので、BS・CS4K放送を見ながら裏番組も録画できます。
HDR10技術は、対応します。
この規格は、4Kと同時に普及してきている輝度に関する業界規格です。
「ハイダイナミックレンジ」の略称で、画像の立体感や解像感を高める4K向きの最新技術です。
コンテンツ側の対応も必要なので、地デジなどのコンテンツでは普及していない規格です。
しかし、ゲーム機やNetflixなどの映画コンテンツほか、新4K衛星放送では、HLGとして対応するので、4Kテレビを選ぶ場合には重要です。
画像の立体感や解像感は未対応機よりも高いでしょう。
一方、本機は、通常の地デジの画質をHDR水準に再計算する「HDRアップコンバート」技術の搭載には言及がないです。
画像エンジンは、Medalist L1を搭載します。
2024年投入の新型です。
画質向上機能は、このエンジンを利用した超解像度技術を装備します。
低解像度ソースの「高精細化・リアリティ復元処理」のため「4K超解像アップコンバート」を搭載します。フレーム内処理ですが、このクラスならば十分でしょう。
一方、光学設計の最適化で輝度ピークを向上させる「リッチブライトネス」という高輝度機能も備えます。
地デジなど、HDR非対応のコンテンツはとくに効果がありそうです。
その上で、65・76インチ機に限りますが、「広色域化技術」として、リッチカラーテクノロジーも搭載します。
バックライト部分の工夫と処理の合わせ技です。同社のTVではお馴染みで、パネルの発色を良くなります。
色調を調整することで、シャープは、他社標準より「鮮やかな」画面です。
そのほか、全機とも、ネット動画の画質を安定化させるためのネット動画クリア補正も搭載です。
画質の自動調整は、非対応です。
コンテンツに合わせた自動補正補正に対応しません。
後述するように、上位機や、入門機でも旧世代だと、AI技術を利用したコンテンツ分析による自動補正機能が、音声、映像ともにありました。
この部分は評価できません。
倍速技術も、非搭載です。
【Amazon限定】
【2TB-8TB】
・IODATA EX-HDAZ-UTL2K
¥12,800〜 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
録画機能は、USB接続のハードディスクを使用した場合、利用可能です。
2TBで約174時間の録画ができます。
また、この機種は、2番組同時録画に対応します。
新4K放送の録画は、繰り返しになりますが、「裏番組録画」までの対応です。
一方、シャープ機はSeeQVaultはいずれも非対応です。
対応するHDDを買っても、テレビが壊れると次のテレビでは使えない仕様です。
番組表は、シャープも見やすく、便利に作られています。
同社は、番組表もしっかり4K解像度(4Kフォント)で作っています。
くっきり見やすいほか、色の使い方が良く視認性の部分で高水準です。
ジャンル別・キーワードで番組を検索することもできます。また、検索結果に基づいて、番組表を色分け表示にすることも可能です。オススメ番組を自動でお知らせする機能も付きます。
無線LANも内蔵です(Wi-Fi5)。
これを使った機能としては、ココロビジョン機能も見所です。
TVの視聴傾向から、AIがオススメ番組の情報を教えてくれる機能が付属します。
このほか、シャープの「ココロエンジン」に対応したIOT家電について、その稼働状況をテレビでも確認できる」「COCORO VISION(COCORO HOME)」も、面白い試みです。
ちなみに、IOT家電間の連携は、日本の家電メーカーでは、同社が最も力を入れており、先行しています。
映像配信サービスは、充実します。
というのも、Google TVに対応するためです。
豊富なネットコンテンツを便利に利用できる利便性はあるでしょう。
スピーカーの音質は、一方、このグレードだとさほど工夫がない20Wのステレオです。
上位機ほどの工夫はないです。
立体音響はDolby Atmosにはたいおうですが、そこまで「リアル」ではないでしょう。
音声アシスタントサービスは、Google系のGoogle アシスタントを基本搭載します。
リモコンのボタンを押すことで利用可能です。
また、 Google ほか【Amazon Echoの比較記事】で書いたような他社の対応スピーカーを購入した場合、リモコンのボタンを押さずに、各社のAIを呼びませます。
Wi-Fi経由で、テレビの入/切、ボリューム、チャンネルなどの操作が音声にて可能です。
HFR(ハイフレームレート)は、PS5など次世代ゲーム機を利用する場合、注目して良い部分です。
対応する場合、60フレーム/秒ではなく、120フレーム/秒の表示が可能で「なめらかな動き」がなされるからです。
ただ、本機は未対応です。
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以上、シャープのGL1ラインの紹介でした。
パネルは他社調達ですが、低反射処理された4Kパネルを採用する部分に個性があります。
その上で、IOT化の部分では他社を凌ぐ部分があるほか、GoogleTVの搭載も含めて、ネットワーク対応では見どころがあります。
ネットワーク視聴中心なご家庭の方はわりと向く入門機です。
画質補正面では(65インチを除き)広色域化に重要で、シャープの画質の「キモ」ともいえる、リッチカラーテクノロジーが不採用です。そのほかの画質補正も、他社より強力とは言いがたい構成です。
また、本機エンジンは、AI処理の方向性で性能があまり良くなく、AIを使ったコンテンツ解析に非対応な部分、大手製品としては、今どきではないです。倍速液晶の非搭載も、残念です。
スピーカー部分もあまり工夫がなく、録画についても(番組名ごとに仕分けができる「まとまる」機能が要約付いた程度で)東芝のタイムシフト対応機などには及ばない感じがあります。
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なお、シャープの場合、旧シリーズの入門機が複数残ります。
違いを確認しておきます。
【2024年10月発売】(特定店向け)
【43インチ】
6・シャープ AQUOS 4T-C43GJ2
¥89,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】
7・シャープ AQUOS 4T-C50GJ2
¥105,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【55インチ】
8・シャープ AQUOS 4T-C55GJ2
¥115,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】
9・シャープ AQUOS 4T-C65GJ2
¥147,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
パネル:低反射パネル
バックライト:直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第1に、GJ2ラインです。
GL1ラインと同時期にでたモデルで、そちらの「特定店向け型番」と理解できます。
性能はほぼ同じです。
ただ、スペック的に、「リッチブライトネス」の記載がないです。
高効率LEDバックライトで輝度調整して、通常コンテンツの輝度アップをする仕組みです。
表示されるわずかな消費電力の違いもこの部分の差からかと思います。
あとは、目に付く違いはないです。
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結論的にいえば、性能面では、先ほどの機種の下位機なので、十分に安くないならば、選ばなくて良い機種です。
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【2023年6月発売】
【42インチ】
10・シャープ AQUOS 4T-C42FL1
¥73,997 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】(9月発売)
11・シャープ AQUOS 4T-C50FL1
¥85,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】
12・シャープ AQUOS 4T-C65FL1
¥134,422 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
パネル:低反射パネル
バックライト:直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第2に、FL1ラインです。
1世代前の入門機です。
液晶パネルは、公式な開示がないです。
おそらく、50型はVAぽいですが、42型は、LGのIPSかもしれません(自信なし)。
いずれにしても、新機種とは調達先は変わっています。
ただ、シャープの独自性である、4K低反射液晶パネルは、旧機も装備です。
バックライトも、同じ直下型です。
画像エンジンは、一方、Medalist S4を搭載します。
「1世代前」という扱いになりますが、実際の性能は、旧機のが上でしょう。
旧機の場合、新機種の持つ全ての機能性を持つ上で、次の機能がありました。
第1に、スマートアクティブ コントラストです。
輝度を再計算し、明暗表現を整える機能です
そのほか、先述の「4K超解像アップコンバート」に関わる部分で、リアリティ復元、輝き復元の言及は旧機のみです。
第2に、環境センシングです。
部屋の明るさや照明色で、画質調整するものですが、現行のシャープ機だと、後ほどみる中級機からになりました。
いずれの機能も、環境光センサー(明るさ・色温度センサー)を使う機能ですが、先ほどの新機種はその機能が、省略なのでないということになります。
画質の自動調整も、旧機は対応です。
AIオートという機能名です。
AI学習を利用し、100万通りのパターンの映像を学習し、シーンが自動調整されるとされます。
東芝上位機のようにクラウドで番組情報をみれるわけではないですが、実用性はあるでしょう。
AIオートは、映像(ニュース・スポーツ・映画など)に合わせて、音声も自動で最適化されます。
倍速機能も、2倍速相当です。
倍速対応機は、スポーツなど動きのある映像に強くなります。
ただ、本機は(本物の)倍速パネルではなく、バックライトの点滅制御によって「2倍速相当」を実現するものです。とはいえ、動きのある映像にもある程度対応できるでしょう。
あとは、新機種に対して、旧機がWi-Fi6(新機種はWi-Fi5)だった点を除けば、目に付く違いはないです。
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結論的にいえば、シャープ機だけから選ぶ場合、スペック面で24年機を選ぶ理由は見あたらないです。安いうちはこちらで良いでしょう。
低反射パネル採用という特徴がある上で、倍速液晶、エンジンのグレード、環境光センサーの搭載など、重要な部分で新機種より上位なので。
引き続き、スピーカーはそこまで強調できない仕様ですが、あまりこだわらない場合や、交換前提で考えるならば、問題ないです。
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【2022年9月発売】
【42インチ】
13・シャープ AQUOS 4T-C42EJ1
¥81,557 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】
14・シャープ AQUOS 4T-C50EJ1
¥91,528 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
パネル:低反射液晶パネル
バックライト:直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第2に、EJ1ラインです。
2世代前ですが、一部サイズのみ残ります。
画像エンジンは、23年機より1世代前のMedalist S3です。
1年単位で大きく変わることは少ないですが、自動画質調整(AIオート)について、音声まではオートにならない仕様でした。
あとは、1つ上の23年機と大きな違いはないです。
ただ、そこまで値段的なメリット性は現在ないとはいえます。
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【2022年7月発売】(23年追加)
【43インチ】
15・シャープ AQUOS 4T-C43EL1
¥115,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】(エッジ型)
16・シャープ AQUOS 4T-C50EL1
¥95,980 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【55インチ】
17・シャープ AQUOS 4T-C55EL1
¥129,037 楽天市場 (4/11執筆時)
【65インチ】
18・シャープ AQUOS 4T-C65EL1
¥146,000 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】
19・シャープ AQUOS 4T-C75EL1
¥195,800 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:低反射パネル
バックライト:直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第3に、EL1ラインです。
本機は現在展開がない、入門機の(プチ)上位機になります。
画像エンジンは、22年ですので、Medalist S3です。
先ほど書いたように、自動画質調整(AIオート)について、音声まではオートにならない仕様である点を除けば、23年機と同じです。
従って、(この部分が退化した)24年の現行機よりも、エンジン由来の部分は上位です。
パネルは、特定不能です。
50型はただ、おそらくVAで、あとはIPS系かなとは思います(自信なし)。
また、この世代は50インチのみバックライトが「エッジ型」だった点には注意です。
このサイズは除外して選んだ方が良いかと思います。
画像補正は、このグレードだと、先述のリッチカラーテクノロジー(広色域化)が、全サイズとも「搭載」でした。
シャープの画質の「キモ」といえる技術なので、この部分の性能が良いです。
スピーカーも、ここまでみた入門機より1グレード良い「フロントオープンサウンドシステム」です。
パワーは総計20Wと変わりません。しかし、主に中音域のクリアさ重視されていたので、ニュースやドラマのセリフの聞き取りは少し良かった部分はあります。
ただ、AIオートで、聞きとり部分が調整できるようになったので、新機種では(ポジティブな意味で)省略されたのだとは言えます。
あとは、台座の稼動性が良い点が目に付く違いです。
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結論的にいえば、全機とも「リッチカラーテクノロジー」があるのが見どころです。シャープ的な「画質」のキモなので、個人的には、この仕様のほうが良くみえます。
ただ、「型落ち」としてみるとそこまで安くはないですし、今選ぶ機種ではないかとも思います。
2-2・シャープの中級機
つづいて、各年度のシャープの4K液晶テレビの中級機です。
売り出し時価格は10万を超える場合が多いですが、型落ちだと10万を下回る場合もあります。
【2024年7月発売】
【55インチ】 (VA)
20・シャープ AQUOS 4T-C55GN1
¥184,050 楽天市場 (4/11執筆時)
【65インチ】(VA)
21・シャープ AQUOS 4T-C65GN1
¥184,180 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】(ADS)
22・シャープ AQUOS 4T-C75GN1
¥278,470 楽天市場 (4/11執筆時)
バックライト :直下型+エリア制御
【43インチ】(VA)
23・シャープ AQUOS 4T-C43GN2
¥152,488 楽天市場 (4/11執筆時)
【50インチ】(VA)
24・シャープ AQUOS 4T-C50GN2
¥127,900 楽天市場 (4/11執筆時)
【55インチ】(VA)
25・シャープ AQUOS 4T-C55GN2
¥145,900 楽天市場 (4/11執筆時)
バックライト :直下型
パネル:VA/ADS(低反射液晶)
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
シャープの4KテレビのGN1ラインは、同社の4Kテレビの中級機(ハイグレード機)です。
GN2ラインは、バックライトにエリア制御がない点で、実質的に1ランク下位になります。
パネルは、同社の「高級ブランド液晶」の1つであるN-Blackパネルを採用します。
こちらは、ここまで見てきた下位シリーズよりも品質が良いパネルです。
とくに、周囲のものがテレビに映り込むのを効果的に防ぎます。こうした加工には、特殊な素材が必要なため、高級機のみに搭載されます。
なお、75インチのみは「N-Black Wide パネル」です。
ナノカプセル素材で、パネルと空気の屈折率の違いを抑えて、視野角も拡げています。レグザの上位機にみられる「視野角補正シート」のシャープ版のようなものでしょう。
ベースとなる液晶の種類は非開示です。
ただ、同社がAMDに提供している情報では75インチはADSで、それ以外はVAです。
ADSは、大手のBOEが製造するIPS系パネルです。TV用の採用歴も長く、上位高級パネルの製造もあり、問題ないです。
バックライトは、上位機(GN1ライン)は直下型です。
さらに、シャープの中級機では初となるエリア制御にも対応です(アクティブLED駆動)。
従来的に物足りない部分に手が入りました。
一方、下位機(GN2ライン)はエリア制御なしなので、この部分に関わる画質は、かなり差があると言えます。
画像エンジンは、24年登場の「Medalist S5」です。
下位シリーズ採用よりMedalist S4新しく、画像補正面の独自技術がみられます。
シャープの画質のキモと言えるリッチカラーテクノロジーなど、下位機種でもつものはこちらも装備です。
超解像技術は、AI超解像を搭載です。
地デジなどの低解像度画像を、4Kにアップコンバート処理する際に使うものです。
1フレーム内処理で、オブジェクト検出も伴わない部分で技術的には普通ですが、ビッグデータを学習させたAI処理で、おそらく旧世代よりは性能は良さそうです。
そのほか、デジタル圧縮したネット配信アニメ特有の階調ムラを補正する「アニメ・ネットクリア」も搭載です。
スマートアクティブコントラストも、注目して良い機能です。
明暗表現を整えるものですが、リアルタイム解析ほか、エリア別解析ができます。
最大輝度がどこにあるか把握し、その上で処理するので、輝度・コントラスト表現は、従来機よりより良くなっていると言えます。
画質の自動調整は、「対応」です。
AIオートという機能名です。
AI学習を利用し、100万通りのパターンの映像を学習し、シーンが自動調整されるとされます。レグザの上位機のように、クラウドで番組情報をみれるわけではないですが、実用性はあるでしょう。
レグザと同じで、環境光センサーを装備します。明るさだけでなく、色温度もみれるので、部屋の照明色もふまえた画質の自動調整が可能です。
映像(ニュース・スポーツ・映画など)に合わせて、音声も自動で最適化されるのも、レグザと同じです。
4Kチューナーは、2チューナー搭載です。
倍速液晶は、本機は、リアルな4K倍速パネルを装備します。
その点で言えば、下位機種より確実にスピードのある映像に強いです。
番組表も、下位機種同様に、見やすく便利に作られています。
映像配信サービスも同様で、下位機種同様に、Google TVに対応です。
レグザ(東芝)機との大きな違いです。定額動画サービスは、マイナーなものでも(ほぼ)どこでも対応できるでしょう。スマホのようにアプリ追加できる部分で、利便性は高めです。
スピーカーは、総合65Wです(GN2は35W)
シャープの自社開発のFRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUSです
構成は、。中・低音域用のミッドレンジウーファーと高音域用のトゥイーターが左右に2機ずつ付属し、さらに、サブウーファが中央に1基という、2.1ch相当のシステムです。
堅実ですが、先進的ではないです。
スピーカー配置的に、3D立体音響を実現する仕組みは、リアルでもバーチャルでもないです。
Dolby Atmosには対応しますので、対応音源ならば計算により、ある程度の再現性はありますが、この部分にこだわりたい場合は、他社機にするか、あるいは、【サウンドバーの比較記事】で書いたような別売品を導入する必要があるでしょう。
とはいえ、レグザ同様にEilex PRISMによる音場補正はあります。また、「声の聞きやすさ」も調整できるので、シニア世代への配慮もあります。。
HFR(ハイフレームレート)は、しっかり、4k/120pに対応します。
接続面では、eARCにも対応ですので、このあたりは現代的です。
台座は、回転式です(75型除く)。
手動ながら台座が回転する機種は、最近では珍しいです。
スイーベルしたくない場合、固定もできます。
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以上、シャープのGN1ラインの紹介でした。
各社の中級機と同じで、倍速パネルを装備した上で、エリア制御を伴う直下型パネルを装備する点で、しっかりその水準はある製品です。
その上で、中位機としては珍しく、映り込み対策がある上位パネル(N-Black)を装備する点と、Android TVを搭載する点が、個性に思います。画質補正も、伝統的に力強いレグザ(東芝)を除けば、凝った仕様のほうでしょう。
一方、スピーカー部分は、堅実ではありますが、曲がりなりにも各社とも対応させてきている、立体サラウンド技術がない部分が、残念に思います。
なお、安めのGN2ラインのほうは、エリア制御がない点で、中級機としてはあまり評価できません。
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なお、シャープの場合、中級機について、複数の旧機種が残ります。
以下、順番にみておきます。
【2023年6月発売】
【55インチ】
26・シャープ AQUOS 4T-C55FN1
¥145,453 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】
27・シャープ AQUOS 4T-C65FN1
¥178,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【75インチ】
28・シャープ AQUOS 4T-G75FN1
¥195,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
バックライト :直下型+エリア制御
【43インチ】
29・シャープ AQUOS 4T-C43FN2
¥100,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
バックライト :直下型
【55インチ】
30・シャープ AQUOS 4T-C50FN2
¥109,430 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】
31・シャープ AQUOS 4T-C65FN2
¥123,434 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
バックライト :エッジ型
パネル:低反射パネル
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第1に、FN1ラインとFN2ラインです。
新機種の上位版(GN1ライン)と下位版(FN2ライン)それぞれの1世代前の旧機になります。
液晶パネルは、同じく、N-Blackパネルを採用します。
新型と同じですが、発売時期の関係で、こちらは75型も同じパネルです。
種類は特定できませんが、75型を除けば新型と同じ構成かと思います。
バックライトは、上位機(FN1ライン)は直下型で、エリア駆動もできます。
下位機は、エッジ型です。43型のみエッジ型ですが、エリア制御はしません。
画像エンジンは、ただ、1世代前の「Medalist S4」です。
そのため「スマートアクティブコントラスト」について、エリア解析ができない仕様です。
画質の自動調整も、搭載は、Medalist S5の世代からなので、環境光センサーがないです。
明るさセンサーはありますが、照明の色温度に合わせた画質調整はできない世代です。
倍速液晶は、4倍速相当です。
一見すると、新機種(2倍速)より良いです。
新機種と同じ倍速パネルを採用する上で、LED明滅制御をすることで、疑似的に4倍速相当にしています(480スピード)。
昔は各社ともこの仕様が多かったのですが、画質面での弊害からやめる場合が多く、同社の新機種では(ポジティヴな意味で)やめたと言えます。
あっても問題ないでしょうが、プラスでもないと考えてください。
スピーカーは、総合50Wです。
ミッドレンジ×2・トゥイーター×1で、真ん中にサブウーファー1基を加えた2.1chで、出力部分以外、新機種と変わりません。
HFR(ハイフレームレート)は、4k/120pに対応します。
HDMIは、eARC対応なので、音響機器の増設もしやすいでしょう。
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結論的にいえば、新機種との値段差次第という機種です。
目立つ違いは、エンジンの世代の部分です。環境光センサーの搭載は意味のある進化ですが、同じ画面サイズで、2万円以上の差があるようならば、エッジ型でない旧機はお買得かなと思います。
やはり、倍速パネル採用で、Google TV搭載を「マスト」と考えて選ぶ場合、主に値段面で選択肢にはできるでしょう。
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【2022年6月発売】
【43インチ】
32・シャープ AQUOS 4T-C43EN2
¥90,707 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】
33・シャープ AQUOS 4T-C65EN1
¥160,854 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【70インチ】
34・シャープ AQUOS 4T-C70EN1
¥189,640 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
バックライト :直下型
【50インチ】
35・シャープ AQUOS 4T-C50EN2
¥107,180 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【55インチ】
36・シャープ AQUOS 4T-C55EN1
¥114,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【60インチ】
37・シャープ AQUOS 4T-C60EN1
¥148,300 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
バックライト :エッジ型
パネル:N-Blackパネル
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第2に、EN1ラインとEN2ラインです。
2世代前の中級機です。
こちらは、画像エンジンが2世代古い「Medalist S3」です。
自動画質補正(AIオート)時、連動してサウンドまでは調整されない点が新機種との目立つ違いです。
なお、55型以上(=EN1ライン)のみ、TV本体にマイクを内蔵です。
リモコンのボタンを押さなくても、Google系の音声AIであるGoogleアシスタントを呼び出せます。
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結論的にいえば、そろそろ在庫が少なくなってきた感があり、そこまで安さは感じません。
今の値段ならば、旧機を選ぶにしても、23年機で良いかと思います。
やはり、倍速パネル採用で、Google TV搭載をマストと考えて選びたい場合で、予算を10万円前後に置く場合、検討対象にして良さそうです。
2-3・シャープの上級機
最後に、各年度のシャープの4K液晶テレビの上位機です。
【2024年6月発売】
【55インチ】
38・シャープ AQUOS XLED 4T-C55GP1
¥212,040 楽天市場 (4/11執筆時)
【65インチ】
39・シャープ AQUOS XLED 4T-C65GP1
¥295,080 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】
40・シャープ AQUOS XLED 4T-C75GP1
¥605,000 楽天市場 (4/11執筆時)
モニパネル:ADS(量子ドット)
バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)
GP1ラインは、AQUOS XLEDというシリーズに属する、同社の4K液晶の最上位機となるフラッグシップクラスの機種です。
なお、同社は8Kと有機ELがありますから、4K液晶における最上位機ということになります。
液晶パネルは、東芝の上位シリーズ(Z970N)と同じものです。
大手のBOEから調達で、おそらく、パネル・バックライトを含めて、同じユニットを買っているのだと思います。
パネルは、BOEのADSパネルです。
先述のように、IPSと同様の効果のあるパネル方式です。VAほど黒が締まらないですが、視野角が広く目にも優しいタイプです。
その上で、表面に低反射処理と視野角補正処理もなされます。
シャープの言い方だと、N-Black WIDEパネルです。
ただ、同じ処理は、先述のレグザでもされており、同じです。
したがって方式も、レグザと同じ、量子ドット式です。
レグザ(東芝)に限らず最近は高級機はほぼ量子ドット(QLED)です。
光源が青色LEDで、量子ドットフィルタを通すことで色表現をする量子ドットリッチカラー式です。
普通のホワイト光源のレンズ式よりも色域を広げやすいので、シャープが大事にする広色域化(あざやかさ)の部分もあっての採用でしょう。
同社としては「第2世代」のQLEDです。
原料素材の変更で色域は、量子ドット不採用の旧世代より10%拡がったとのことです。緑系と(特に)赤系の波長を意図しています。実際、シャープのカタログ写真は「赤の発色の良さ」を全面的に強調する傾向です。
バックライトは、mini LEDです。
量子ドット同様に、最近の上位機では、この仕様が多いです。
HDR全盛時代で、映像美を得るために輝度を高める必要性から出てきた方式です。
輝度・コントラスト表現に強いタイプと考えてください。
通常の直下型より細かく輝度・コントラスト制御できるためアクティブmini LED駆動とシャープは呼びます。
1LEDごと制御するソニーの超高級機に比べると、エリア制御には止まるのですが、この値段だと、レグザ同様に、現状で望める最上級と言えます。
同社の1世代前より、輝度が15%向上したとされます。
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結論的にいえば、パネルとバックライト部分についていえば、レグザ(東芝)最上位機と同じとみて良いです。
したがって、両機で迷っている場合は、画像エンジンほか、その他の部分の性能が重要と言えます。
画像エンジンは、同社の上位品のMedalist S5Xです。
中級機のMedalist S5の上位版です。
ただ、画質補正面では、中級機にない特別な機能性はあまりないです。
「リッチカラーテクノロジー」が先述の「量子ドットリッチカラー」に名前が変わっていますが、これはむしろパネル周りの話です。
ただ、解析面で、近接エリアとの輝度差の解析を行い、部分的なコントラストの底上げをする「フレアブライトネス」は、このグレードからです。
レグザでいうところの「Mini LEDエリアコントロールPRO」に相当する機能と言えそうです。ただ、ブライトネス解析回路がある点が独自ということです。
実際、同等機能を搭載された製品(旧機)HDRコンテンツの表現力が結構良かったのは、この部分もあるかなと思います。
画質の自動調整は、下位機種と同じです。
AIオートとして、内蔵する映像データベースと照合しつつ、映像を調整していきます。
音声と連動できる点も、環境光センサー(環境センシング)で、部屋の明るさと照明色に合わせて、画質調整できるのも同じです。
ちなみに、シャープはレグザ(東芝)と違って、クラウド上のデータとは照合しません。
それでも、オブジェクト情報(人・顔・空)と放送ジャンル(映画・ドラマ・スポーツetc)は、内蔵データベースで判別できるため、それを利用して調整していきます。
最近各社の上位機は、ビッグデータをAI分析することが普通になりました。
情報量(処理量)の増加はハード面の画質向上機能と連携し、精度をより高めることになります。実際、かなり効果的な方法でしょう。
4Kチューナーは、2チューナー搭載です。
倍速液晶は、しっかり、4Kの2倍速パネルです。
なお、シャープは、上位機でも倍速+LED制御は、取りやめています。
従来「480スピード」が4倍速相当、「960スピード」が16倍速相当の表現だったのですが、その言い方を踏襲すれば「120スピード」です。
先述のように、改悪ではなく、弊害があるからやめた感じでしょう。
番組表・映像配信サービスは、下位機種同様の対応幅です。
ただ、本機は、Wi-Fiが、最新のWi-Fi 6Eなので、【無線LANルーターの比較記事】で書いたような、対応ルーターを買えば、ネット動画などで映像は途切れにくいでしょう。
スピーカーは、総合100Wで、総合11基です。シャープでは最も充実します。
下部には、ミッドレンジウーファーが2基と高音域用のトゥイーターが1基、左右それぞれに配置されます。
加えて、最近流行する3D立体音響の再生に対応するため、ハイトミッドレンジスピーカー1基とハイトトゥイーター1基が、左右それぞれに配置です。これに、重低音用のサブウーファが1基です。
同社が ARSS+とよぶシステムで、実質的に、2.1.2ch相当のスピーカーになります。
一方、ドルビーアトモスには対応しますが、レグザ上位機と比べる場合、天井や背後のスピーカーを仮想による再現する仕組み(イマーシブサウンド)はないです。
ミリ波レーダーで、部屋の構造や、視聴者の位置まで把握するレグザに比べると、悪くないものの、工夫はイマイチに思います。
なお、HDMIについて、eARCは対応なので、サウンドバーなどの増設は容易です。
HFR(ハイフレームレート)は、4k/120pに対応できます。
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以上、シャープのGP1ラインの紹介でした。
先述のように、東芝の最上位機とパネル・バックライト部分は、同じとみて良いです。
そうなると、価格ほか、その他の部分での比較となります。その場合、やはり、画像エンジンの処理部分と、スピーカー周りの機能性の部分で、やはり負ける印象です。
ただ、Android TVに対応するのは、引き続きワンƒポイントです。
同社の「落ち着いた感じでありつつ、赤が鮮やかさな絵作り」はAtlasも好きですし、実際の映像を十分にみて気に入ったならば、選んでも良いでしょう。
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なお、シャープの』上位機は、下位機と旧機がほかにもあります。
順番にみておきます。
【2024年6月発売】
【43インチ】
41・シャープ AQUOS XLED 4T-C43GP2
¥195,555 楽天市場 (4/11執筆時)
【50インチ】
42・シャープ AQUOS XLED 4T-C50GP2
¥173,780 楽天市場 (4/11執筆時)
モニパネル:VA(量子ドット)
バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:Google TV
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第1に、GP2ラインです。
新機種の下位機になります。
画面サイズは、43インチと、50インチです。
パネルサイズ的に、同じサイズで、BOEの新しいADSパネルの展開がないからでしょうが、こちらは、VAです。
そのため、先ほどの機種と比べると、低反射処理だけされた中級機と同じN-Blackパネルです。したがって、輝度も、恐らく15%ほどGP1ラインほど低い仕様です。
とはいえ、miniLEDバックライト・量子ドットパネルそして、先述のように、輝度表現を高めるフレアブライトネスは対応ですので、上位機らしい十分なスペックに思えます。
スピーカーは、もう1つの違いで、下位機の場合、総合50Wです。
構成も、普通の2.1chで、上方のハイトスピーカーがないので、立体音響部分では、同社の入門機や中級機とさして変わらない水準です。
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結論的にいえば、43インチ型のMiniLED-量子ドット機で、本機ほどの画質補正機能がある機種は「珍しい」です。
スピーカーは、物足りなかったら、別に増設を考えるとして、部屋のスペースで少し小さめで性能の良いものを探している場合、選択肢になりそうです。
第3回記事に続く!
4K液晶テレビのおすすめ機種はこちら!
というわけで、今回は、シャープの4K液晶テレビの比較でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
3・ソニーの4K液晶TVの比較
:ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
:ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
:ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
:Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
:TCL TV〈中国〉
8・アイリスオーヤマの4K液晶TVの比較
:LUCA〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
:オリオン〈日本〉
:マクスゼン〈日本〉 ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめの提案
つづく第3回記事(こちら)では、ソニーの4Kテレビを紹介します。
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、10回目の結論編(こちら)では、全機種から、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案します。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!