Top 映像機器 比較2025’【ハイセンス】4K液晶TV 37機の性能とおすすめ:格安4K液晶テレビ (6)

2025年04月11日

比較2025’【ハイセンス】4K液晶TV 37機の性能とおすすめ:格安4K液晶テレビ (6)

【今回レビューする内容】2025年 ハイセンスの最新4Kテレビの性能とおすすめ・選び方:Hisense激安テレビの評判・評価・人気機種の違いや性能ランキング

【比較する製品型番】ハイセンス E6Nシリーズ 43E6N 55E6N 65E6N 75E6N 50E6N 85E6N E6Kシリーズ 43E6K 50E6K 55E6K 65E6K 50E6K A6Kシリーズ 43A6K 43A68K 55A6K 55A68K 65A6K 75A6K 50A6K 50A68K E7Hシリーズ 55E7H 43E7H E7Nシリーズ 43E7N 50E7N 55E7N 65E7N E7N PROシリーズ 85E7N PRO 55E7N PRO 65E7N PRO 75E7N PRO U7Nシリーズ 43U7N 50U7N 55U7N 65U7N 100U7N U8Nシリーズ 65U8N 75U8N 85U8N U9Nシリーズ 65U9N 75U9N UXシリーズ 65UX U85Hシリーズ 65U85H U78Kシリーズ 50U78K

今回のお題
最新モデルの4K液晶テレビのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今回は、2025年4月現在、最新の4K液晶テレビの比較6回目記事です。 

 4K液晶テレビのうちハイセンスの製品を紹介していきます。 

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1・4K液晶テレビの比較【導入編】
 :選び方の基本の説明
 :東芝・レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
 :アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
 :ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
 :ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
 :ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
 :Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
 :TCL TV〈中国〉
8・アイリスオーヤマの4K液晶TVの比較
 :LUCA〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
 :オリオン〈日本〉
 :マクスゼン〈日本〉 ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
 =全機からのおすすめの提案

 なお、全般的な「4Kテレビの選び方の基本」は、1回目記事の冒頭(こちら)に書きました。

 そちらを先にお読みいただいた方が、わかりやすいかと思います。

 よろしくお願いします。

映像の美しさ  ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★  
音質の良さ   ★★★★★
ネット動画   ★★★★★
番組表     ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、各製品を比較します。

 そして、最後の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案する型式で書いていきます。

6・ハイセンスの4Kテレビの比較

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 というわけで、中国のハイセンスの4Kテレビの比較にはいります。

 同社は、数年前と異なり、東芝映像ソリューション(レグザ)のテレビ部門を吸収しており、技術水準が高くなっています。

 「レグザと同じで安い」などと評判ですが、最近は、レグザブランドとの差異化も図っています。

 以下では、「入門機」・「中級機」・「高級機」にわけて説明していきます。

6-1・ハイセンスの入門機

 はじめに、ハイセンスの4K液晶テレビの入門機からです。

 なお、以下では、前回と同じように、Atlasのおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書きます。


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 【2024年11月発売】(補足予定)

 【43インチ】1200:1

  1・ハイセンス 43E6N
   ¥51,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【55インチ】1200:1

  2・ハイセンス 55E6N
   ¥64,780 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【65インチ】1400:1

  3・ハイセンス 65E6N
   ¥107,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【75インチ】1300:1

  4・ハイセンス 75E6N
   ¥138,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:ADS

 【50インチ】4000:1

  5・ハイセンス 50E6N
   ¥61,380 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【85インチ】6000:1

  6・ハイセンス 85E6N
   ¥198,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:VA

バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 E6Nシリーズは、ハイセンスの2024年発売の入門機です。

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 液晶パネルは、正確な情報は非公開です。

 同社は23年まで基本的に公開でしたが、今回は、43・55・65インチに「広視野角パネル」という表記があるだけで、種類の情報がないです。

 ただ、マニュアル情報で公開される日本モデルのコントラスト比からすると、過年度とおなじく、43・55・65インチにADSで、それ以外はVAと理解して良いでしょう。

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 表記上、一部画面サイズで、BOE以外の他社のIPS系パネルが入る可能性はありますが、そこを含めて、入門機として素性に問題ないパネルに思います。 

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 バックライトは、LEDが画面の下に配置される直下型です。

 パネルがあまり薄くできないので、流行の壁掛けに向かない部分はあるのですが、画質面では優秀です。

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 ただ、直下型には色々種類があります。

 本機の場合は、普通の直下型です。

 レグザ(東芝)のように、バックライトのエリア制御はしません

 直下型バックライトの光源が強くないため、東芝ブランドで売っている「全面直下型LED表記」の製品と比べてLEDの数も同じ構成ではないでしょう(特に43型)

 HDR10技術は、搭載です。

 この規格は、4Kと同時に普及してきている輝度に関する新しい業界規格です。

 対応する場合、画像の立体感や解像感を高まります。

 最近は、ゲーム機やNetflixなどの映画コンテンツほか、新4K衛星放送では、HLGとして対応しているので、4Kテレビを選ぶ場合には重要です。

 搭載されるのは良い部分です。

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 画像エンジンは、一方、HI-VIEWエンジンLiteです。

 23年登場の中級のエンジンです。

 画像エンジンは、処理能力全般に関わるパーツで、PCで言うところのCPUに値します。

 性能が良いと、UIがサクサク動くほか、画質アップ機能が多く使えます。

 1世代前の旧機は「NEOエンジンLITE」という名前でした。既に出ている上位の「HI-VIEWエンジン」に合わせて、2023年機から名前が変わりました。

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 画質補正は、このエンジンを利用します。

 機能的には、「高精細化」「ノイズ除去」などネットコンテンツの画質上昇に関わる「AIネット映像高画質処理」に言及があります。

 この処理の際に「超解像処理」もなしている言及もあります。

 一方、地デジほか、一般コンテンツ向けの画質向上は、肌の質感を適切に処理する「美肌リアリティ」に言及がある程度です。

 ただ、実際的には、ネット動画と同じような処理をなしているようで、入門機として画質は整っています。 

--

 結論的にいえば、格安4K液晶テレビのなかでは、エンジン処理は優秀です。  

 むろん、同社の上位機やレグザ機と比べれば、機能は限定的ですが、のちほど説明する、動きのある画像の補正の部分を含めて、充実した仕様です。

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 画質の自動調整は、対応です。

 明るさセンサー(おまかセンサー)で部屋の明るさをみながら制御をします。

 後ほど見る同社の上位機と違い、このクラスだと照明色(色温度)をみて、AIが画質を自動調整するレベルまではいきませんが、なかなか良い仕様です。

 手動では、スポーツ、映画などのモード調整もできます。

 一方、音声についても、ジャンルを判定して、音質を調整する機能性があります。

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 倍速液晶は、不採用で、本機は等速パネルです。

 ただ、動きのある映像については対策があります。

 低フレームレート映像のフレーム補間と、3Dノイズリダクションによる「クリアモーション」です。

 本機は「フレームジャダー低減」機能があります。従来のSMRの強化版で、背景と動く被写体を分けて理解しつつ、ブレを低減させる機能です。

 「合わせ技」ですが、この部分で今回の基準では「2倍速相当」といえます。某スポーツ系の定額動画サービスで、コマ数が少ないような映像の場合は、特に効果はありそうです。

 いずれにしても、倍速パネルが調達価格的に採用しがたいと言える、格安テレビで気になる部分にメスが入るのは、本機の美点です。

 4Kチューナーは、しっかり2基の搭載です。

 録画機能は、本機も対応です。

 しっかり、4K放送以外はWチューナーです。

 ただ、SeeQVaultは非対応ですので、データの引っ越しは面倒でしょう。

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 番組表は、この機種のもうひとつの見所です。

 東芝吸収の効果が発揮され、電子番組表が非常に見やすくなっています。 202311092013.jpg  

 ネット動画サービスは、ハイセンス系のOSであるVIDAAにて対応です。

 他社が採用するGoogle TVのようにアプリ数はないのですが、主なサブスクサービスは登録があります。

 とくに、リモコンにメインサービスのショートカットを多く配置していて(人によっては)結構便利に感じそうです。

 また、独自規格ですが音声操作に対応です(VIDAA Voice)リモコンボタンを押しながら支持する方式です。

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 ただ、映像配信サービスについていえば、このブログの【STB機器の比較記事】で紹介したような、他社製端末を導入した方が、使い勝手が良いというのも事実です。

 各サービスへの対応幅が広いという部分だけでなく、専用CPU(エンジン)がそれだけに使われ処理面で有利なほか、簡単に更新できる部分でより便利です。

 TVへの「全部入り」は魅力ですが、とくに安いTVのエンジンに任せるより、別に考えた方が良い部分はあります。

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1・Amazon Echoの比較
2・各社のスマートスピーカーの比較
3・スマート学習リモコンの比較

 音声アシスタントサービスは、対応可能です。

 上記リンク先で紹介したようなAIスピーカーをお持ちならば、ハンズフリーで操作ができます。

 詳しくは、リンク先で紹介しています。

 スピーカーは、ステレオです。

 出力は、43型は14Wですが、50・55型が16W、65型が20W、75型以上が30Wです。

 機能的には、セリフの聞きとりをよくする「クリア音声」に対応します。

 その上で、今回は、圧縮音源のアップコンバート(サウンドリマスター)ほかの補正も充実するので、入門機としては「割と充実」しています。

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 ・ハイセンス HS214
  ¥11,300 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 ただ、普通のステレオで、流行りの立体音響へのアップコンバートも非対応ですし、出力もさほどではないため、こだわりたい方は、【サウンドバーの比較記事】で紹介したような製品の導入を考えても良いように思います。

 同社の純正品も、割と安めから展開があります。

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 HFR(ハイフレームレート)は、PS5(プレステ5)など次世代ゲーム機を利用する場合、注目して良い部分です。

 対応する場合、60フレーム/秒以外に、120フレーム/秒(4K/120Hz)の表示も可能になり「なめらかな動き」が楽しめるからです。

 しかし、本機は、未対応です。

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 以上、ハイセンスE6Nシリーズなどの紹介でした。

 5万円台から替える入門機としてスペックを見ると「強力」な製品です。

 ハイセンスは、日本に拠点があって修理網も整うので、テレビメーカーでない日本企業がうる格安品より、購入後も安心です。

 パネルも、公開されるスペックと過年度の情報を総合すれば、問題はないでしょう。

 エンジンは、処理部分などを含めて初心者でも比較的高画質を得やすい仕様です。

 とくに、気になりやすい、動き補正の部分では、「フレームジャダー低減」と「クリアモーション」の合わせ技が目立ちます。

 格安機の範疇ではかなり有力な候補になるでしょう。各社の入門機だけで比べると、とりわけ「良くみえた」製品の1つです。

ーーー

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 【2023年11月発売】

 【43インチ】1200:1

  7・ハイセンス 43E6K
   ¥67,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 (エディオン限定型番)

  8・ハイセンス 43A68K
   ¥49,800 楽天市場 (4/11執筆時)

 【55インチ】1200:1

  9・ハイセンス 55E6K
   ¥81,754 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 (エディオン限定型番)

  10・ハイセンス 55A68K
   ¥76,800 楽天市場 (4/11執筆時)

 【65インチ】1400:1

  11・ハイセンス 65E6K
   ¥104,947 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:ADS

 【50インチ】4000:1

  12・ハイセンス 50E6K
   ¥69,978 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 (エディオン限定型番)

  13・ハイセンス 50A68K
   ¥64,700 楽天市場 (4/11執筆時)

パネル:VA

バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 なお、このグレードの旧機にあたるのが、以上の製品です。

 一方、A68Kシリーズは、一方、エディオン系の限定型番です。

 こちらだけ、エンジン名が異なる(Rエンジン)ですが、それによる機能差には言及がないです。

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 液晶パネルは、ADSです。

 ただし、50インチだけはVAです。

 旧世代だと、先述のように、BOE系のADSでパネルの種類は確定です。

 あと部分の仕様は、エンジンも新機種と同じですし、仕様上ほぼ変わりません。

 クリアモーションも、カタログには書いていませんが、実際は搭載とみて良いです。

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 結論的にいえば、価格が安いようならば、旧機を選んでもOKです。

 ADSと特定されたほうが安心な場合も、こちらで良いかと思います。

6-2・ハイセンスの中級機

 続いて、各年度のハイセンスの4K液晶テレビの中級機です。

 入門機と比べると、上位のパネル・上位エンジン・倍速パネル採用など、能力が大きく向上しています。


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 【2024年6月発売】 

 【43インチ】

  (通常型番)

  14・ハイセンス 43U7N
   ¥64,980 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

  (Amazon限定)

  15・ハイセンス 43E7N
   ¥89,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【50インチ】

  (通常型番)

  16・ハイセンス 50U7N
   ¥75,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

  (Amazon限定)

  17・ハイセンス 50E7N
   ¥118,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【55インチ】

  (通常型番)

  18・ハイセンス 55U7N
   ¥83,540 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

  (Amazon限定)

  19・ハイセンス 55E7N
   ¥118,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【100インチ】(広視野角/ローカルディミングPro)

  (通常型番)

  20・ハイセンス 100U7N
   ¥670,450 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:VA(量子ドット)

 【65インチ】(広視野角)

  (通常型番)

  21・ハイセンス 65U7N
   ¥110,909 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

  (Amazon限定)

  22・ハイセンス 65E7N
   ¥128,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:ADS(量子ドット)

解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 U7Nシリーズは、中国のハイセンスの4K液晶テレビの中級機です。

 流通経路の違いで2系統の型番がありますが、性能は同じですので、どちらを選んでもOKです。

 なお、Amazon限定モデルは、同じ型番で「Pro」が付く上位機があります(43E7N Proなど)。そちちらは、通常型番だと、あとで見る1つ上の製品のほうが仕様が近いため、次の項目で、後ほど見ます。

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 画面サイズは、家庭用としては「でかい」ですが、100インチもラインナップがあります。

 それでも、消費電力量(年間電気代)は、9,300円ですので、65型(5,146円)なので、ビックリするほど高くはないです。 

 

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 液晶パネルは、65インチを除いてVAです。 

 コントラスト比(4000;1)のVAらしいスペックのパネルです。

 100型は、5000:1のVAですが、広視野角表記があります。おそらく、パネル手前に、視野角補正シートをいれたVAです。

 65型は、コントラスト比(1400:1)というスペックと、「広視野角」という情報があるので、ADSとみてよいです。なお、日本未発売の75型はADS(ADR Pro)のようです。

 VAは、スペック上、IPSなどと視野角は同じですが、実際横から見ると品質が落ちやすい部分があります。

 そのため、多人数でみるだろう100インチには独自の対策をしていると考えられます。

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 いずれも、量子ドット方式のパネルです。

 バックライトとパネルの中間に量子ドットフィルムを入れる方式です。

 これは、パネルの色域を高めるための工夫で、従来の投影方式で弱くなる、青以外の色域を強化できます。パネルの映像美を高めるため、最近は大半の上位機はこの仕組みです。

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 バックライトは、直下型です。

 一方、通常機はエリア制御の記載はないです。

 さすがに、100インチ機のみ「ローカルディミングPro」対応です。

 この機能は、上位機と同じなのであとで説明します。

 HDR10技術は、搭載です。

 一方、レグザほか他社でみられる、通常コンテンツをHDR化する処理は言及がないです。

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 画像エンジンは、HI-VIEWエンジンIIを搭載します。

 2024年登場のエンジンで、下位機のHI-VIEWエンジンLiteの上位版です。

 引き続きTVSレグザ(東芝)の技術強力のもとの開発となります。

 一方、カタログを見る限り、凝った超解像処理は不採用です。

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 記載があるのは、、高圧縮のネット画像にみられるバンディングノイズ対策(階調のシマ模様)と、顔を認識し、肌の部分の白飛び・黒つぶれを抑える美肌リアリティ Pro、彩度に適した輝度に調整するテクスチャー復元ほどです。

 ただ、今回のエンジンはAI処理力を高めた仕様です。映像系のビッグデータを深層学習したAIによる画像調整力は近年の画像エンジン部分のトレンドであり、期待できそうです。

 ただ、どちらかといえば、「量子ドット」を含むパネル部分の工夫に注力することで、画像処理は「あっさり」させた感じはあります。

 したがって、既にみたレグザ(東芝)の同級機(Z670Nシリーズ)と方向性として差があります。

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 自動画質調整機能は、対応です。

 おまかセンサーProという名前です。

 照度だけでなく、部屋の色温度がみれる環境光センサーが採用です。

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 倍速液晶は、2倍速で搭載です。

 また、倍速パネルによるフレーム補完と、輝度や色などの3Dノイズを除去する機能(クリアモーションPro)を併用して処理します。

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 加えて、動く映像については、フレームジャダー低減機能も搭載します。

 被写体を探知し、それに合わせて、フレームの揺れを低減する処理です。他社上位機の、オブジェクト検出まではいかないものの、似た方向性の処理といえるかと思います。 

 こうした部分で言えば、中級機として、動く速い映像には、良好な性質のある製品と言えそうです。スポーツ視聴などには向くでしょう。 

 4Kチューナーは、本機も搭載です。

 しっかり2チューナーです。

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 録画機能番組表ネット動画サービスは、下位機種と同じです。

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 スピーカーは、総合40Wです。

 左右にフルレンジスピーカーが2基(20W)と、20Wのサブウーファという2.1ch構成です。

 バーチャルサラウンド技術を利用してにはなりますが、3D立体音響のDolby Atomsにも対応できます。

 なお、外部の音響機器増設したい場合は、eARCに対応するので、増設は楽です。

 この部分は、【サウンドバーの比較記事】で書きました。

 音声操作は、各社の上位機だと付属することが多いですが、本機は、Google系もAmazon系のAIも未装備です。

 下位機同様、VIDAAボイスという自社システムで、機器の音声操作はできるようになっています。ただ、リモコンのボタンを押しながらでないと使えないです。

 基本的には、先ほど紹介したような汎用製品を導入した方が便利かと思います。

 HFR(ハイフレームレート)は、本機はしっかり4K/120Pに対応します。 

---

 以上、ハイセンスU7N シリーズの紹介でした。先述のように、レグザの中級機(Z670N)とは別の方向性な機種です。

 この価格では珍しい量子ドット採用のVAでパネル部分に費用をかけて、映像の「鮮やかさ」を最優先する構成でしょう。その分、エンジンは、機能をさほど重くしていないと言えます。ただ、動く映像には強そうな仕様なので、スポーツ観戦には向くでしょう。

 全体的な印象では、落ち着いて使えるリビング用というよりは、映画・ゲーム・スポーツ観戦などに「ガンガン」使うような感じの家庭に向きそうです。

 ーーー

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 【2022年発売】 

 【55インチ】

  23・ハイセンス 55E7H
   ¥79,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:ADS

 【43インチ】

  24・ハイセンス 43E7H
   ¥77,980 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:VA

バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 なお、一部画面サイズだけですが、U7H シリーズという製品もあります。

 液晶パネルは、サイズにより、VAADSのどちらかが採用です。

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 一方、本機は、量子ドットではなく、バックライトブーストフィルムが入っています。

 こちらは、色域ではなく、輝度を高めるための技術です。

 基本的には、バックライトを増設せず、輝度を稼ぐためのものです。

 後述するミニLED搭乗前、輝度表現が重要になるHDRコンテンツが流行った時期にみられた方式ですが、現状だとやや陳腐化した方式かと思います。

 わりと「ざっくり派手目」の味付けになりやすいからです。

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 画像エンジンは、NEOエンジンPROを搭載します。

 新世代よりは(昔の)レグザ色に近いエンジンです。

 下位機にみられた3段階超解像処理ほか、AIの機械学習(5層のニューラルネットワーク)に基づいたデータベースを参照し、ギラつきが目立つシーンを、とくに抑えることが強調されます(AIシーン別超解像処理)。

 202307301101.jpg

 前後のフレームを最大3つまで参照する「フレーム間処理」の言及もあります。とくに動く映像の処理には強いです(AIモーション別超解像処理)。

 なお、東芝の中位機は、超解像処理の言及が近年なくなり、それ以外の画質調整を強化する新しい方向性に舵を切りました。

 おそらく、中級機に採用されるほどのエンジンでの処理だと、AI学習を利用した別系統の処理のほうが、効果が高い部分があるからかと思います。

 ハイセンスも24年以降はその傾向が見られはじめた感じです。

 202206191618.jpg  

 倍速液晶は、倍速パネル&フレーム補間で、「4倍速相当」です。

 フレームジャダー低減は、この世代だと、ありません。

 あとは、目に付く違いは少ないです。

---

 結論的にいえば、画像処理部分の方向性は脇に置くとしても、パネル方式の部分で、新機種の方が、堅実で信頼性の高い構成に思います。

 今選ぶならばそちらでしょう。

6-3・ハイセンスの上位機

 最後に、各年度のハイセンスの4K液晶テレビの上位機をみておきます。


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 【2024年5月発売】

 【55インチ】

  25・ハイセンス 55U8N
   ¥113,479 楽天市場 (4/11執筆時)

 【65インチ】

  26・ハイセンス 65U8N
   ¥150,210 楽天市場 (4/11執筆時)

 【75インチ】6000:1

  27・ハイセンス 75U8N
   ¥190,000 楽天市場 (4/11執筆時)

パネル:ADS(量子ドット)

 【85インチ】

  28・ハイセンス 85U8N
   ¥269,800 楽天市場 (4/11執筆時)

  29・ハイセンス 85E7N PRO
   ¥228,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:VA(量子ドット)

バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 U8Nシリーズは、ハイセンスの2024年モデルでは上から2番目に高い上級機です。

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 液晶パネルは、公式には情報非開示です。

 ただ、マニュアル情報と海外情報からすると、85型がVAである以外は、IPS系のADSでしょう。

 とくに、75型は、コントラスト比が2000:1と、他機(1200:1)より高水準で「黒が締まる」ADS Proです。もちろん、そこが「売り」のVA(6000:1)には及びません。

 なお、85型の 85E7N PROだけ、次に見る別シリーズの製品です。ただ、実際は、パネルを含めて、85U8Nと同じですので、こちらで見ています。

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 こちらも量子ドットパネルであり、広色域です。

 その上で、全機種とも「広視野角パネル」「低反射パネル」との記載があります。

 パネルの表面加工と、視野角拡張シートが内装されていると思われます。東芝の上位機と同じ構成です。

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 バックライトは、一方、直下型ですが、mini LEDを装備します。

 バックライトブーストフィルムと違い、この方式だと、映像美を保ったままで4KHDR時代に必要な「輝度の高さ」、あるいは「黒の締まり」が得られます。

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 エリア制御は、本機は行います。

 ローカルディミングProという機能名で、中位機以下と分けています。

 東芝の最上位機と比べると「仮想細分割」での光漏れの抑制などの機能はないですが、値段差がありますし、高機能であることに変わりません。

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 画像エンジンは、中位機と同じHI-VIEWエンジンIIを搭載します。

 補整機能もしたがって同じで、バンディングノイズ対策・美肌リアリティ Pro・テクスチャー復元のみに言及があります。

 先述のように、この世代だと、旧レグザ系の超解像処理についての言及はないです。

 言及されないだけ、と言うことはなさそうに思います。ただ、一概に省略とは言えず、処理や力を入れる部分の方向性を変えてきたように感じます。

 202406252321.jpg

 倍速パネルは、中位機と同じで、搭載です。

 倍速パネルによるフレーム補完と、クリアモーションProを併用して処理する部分、また、フレームジャダー低減機能も搭載する部分も同じです。

 HDR10技術・録画機能・番組表・ネット動画サービスは、下位機種と同じです。

 202307301116.jpg  

 スピーカーも、40Wの3スピーカー(2.1ch)です。

 構成を含めて中級機と変わりません。

 HFR(ハイフレームレート)は、本機はしっかり4K/120Pに対応します。

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 以上、ハイセンスのU8Nシリーズの紹介でした。

 同じく、miniLED量子ドット(QLED)を使うレグザの上位機(Z870N)の下位機的な位置にあります。

 比較する場合、スピーカーの作り込み、画像エンジンの部分と録画(タイムシフト)の部分では、レグザが確実に有利である一方、その分、結構安いと言えます。

 レグザの中位機(Z670N)よりはパネル部分で確実に性能はなので、予算面で迷っている場合、検討できる機種でしょう。

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 なお、ハイセンスの上位機グレードについては、他にいくつか機種があります。

 違いを順番にみておきます。

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 【2024月発売】

 【55インチ】

  30・ハイセンス 55E7N PRO
   ¥128,800 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:VA(量子ドット)

 【65インチ】

  31・ハイセンス 65E7N PRO
   ¥168,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

 【75インチ】

  32・ハイセンス 75E7N PRO
   ¥198,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)

パネル:ADS(量子ドット)

バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 第1に、U7N PROシリーズです。

 2024年発売で、名前的に1ランク下のU7Nシリーズと似ますが、実質的に言えば、上位シリーズのU8Nの仕様のほうが近いです。

 パネルは、U8Nシリーズとの違いです。

 202406241637.jpg

 パネルの種類は、こちらも「情報公開」がないです。

 ただ、マニュアル記載の情報を参考にすれば、55型は普通のコントラスト比4000:1クラスのVA、仕様書で「広視野角」と表記がある、65型、75型は、コントラスト比1400;1クラスのADSです。

 先述のように、同社の場合「広視野角」との記載がある場合、VAより(実視野角が広い)ADS(IPS系)を意味します。

 あとの部分は、1つ上でみたU8Nシリーズと指摘したい違いはないです。

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 結論的にいえば、パネル部分は(中位機の)U7Nシリーズと同じ仕様で、MiniLEDのバックライトや、画像エンジンを含む、その他の部分は全て(上位機の)U8Nシリーズという製品です。

 両シリーズの中間のグレードと考えれば良いように思います。しかし、数字として見える部分でいえば、性能は上位機の方に近い上で、価格はかなり安いという印象です。

 買われる際の値段差にもよりますが、ハイセンスでは良コスパな製品にみえます。

 とくに(中位機の)U7Nシリーズと比べると、画像エンジンもですが、とくに、MiniLEDの採用とエリア制御の精度の部分で、「値段差以上の良さ」を感じます。

 そのため(無理のない範囲で)予算を少し積み増しできるならば、本機を選ぶのはとくにおすすめできます。

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 【2023年5月発売】

 【65インチ】

  33・ハイセンス 65U8K
   ¥169,800 楽天市場 (4/11執筆時)

パネル:ADS(量子ドット)
バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 第2に、U8Kシリーズです。

 同じグレードの23年旧機で、一部サイズだけ残ります。

 パネルは、こちらも低反射加工はない仕様です。

 その上で、VAの視野角拡張処理の説明もないです。

 ただ、あとの部分は、新機種と明確な差はないです。

 エンジンは、しかし、1つ前のHI-VIEWエンジンです。

 中級機の旧機で説明したように、この世代の方が、旧来の「東芝系」の超解像処理の説明が「饒舌」です。ただ、やはり、新機種が退化したと言うより、方向性の変更と捉えて良いかと思います。

 あとは、動き処理の部分でフレームジャダー低減機能がないです。

 全てを合わせれば、それなりに性能差はあります。

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 結論的にいえば、型落ちでも構わない場合で、同じパネルサイズと比較して、U7N PROシリーズや)U8Nシリーズと比べて値段差があるうちは、費用の面でこちらは良さそうです。

 量子ドットmini LEDは現在のパネル構成では上級ですし、倍速パネルなど、必要な装備も網羅した上で、アウトレットらしく、しっかり安い製品です。

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 【2023年5月発売】

 【50インチ】

  34・ハイセンス 50U78K
   ¥169,800 楽天市場 (4/11執筆時)

パネル:VA(量子ドット)
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 第3に、U78Kシリーズです。

 こちらは、1つ上でみたU8Kシリーズと同じ旧世代のHI-VIEWエンジンで、画質処理部分は同じです。

 202406241637.jpg

 パネルも、量子ドットですが、液晶パネル自体はADSではなく、VAです。

 VAも良いパネルなのでそこは問題ないですが、バックライトにmini-LED不採用で、エリア制御も行いません。

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 結論的にいえば、パネルサイズ構成が小さめという部分もありますが、上位機とは差があると言えますし、さほど魅力的には見えません。

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 【2024年6月発売】

 【65インチ】

  35・ハイセンス 65U9N
   ¥205,092 楽天市場 (4/11執筆時)

 【75インチ】

  36・ハイセンス 75U9N
   ¥298,000 楽天市場 (4/11執筆時)

パネル:ADS(量子ドット)
バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 第4に、U9Nシリーズです。

 こちらは、2024年モデルだけで言えば、最上位機になる製品です。

 202406241637.jpg

 パネルも、量子ドットです。

 種類は非公開ですが、75型他社(AMD)の情報だと75型はIPS(系)の表記でした。

 65型は区別が付きませんが、コントラスト比は75型と同じ(2000:1)です。

 同系のREGZAを参考にするならば、いずれもBOEのADS(ADS PRO)かと思います。

 202406260122.jpg

 ただ、量子ドットパネルの種類が従来機と変更されたとの記載で、色表現力が高まっています。

 先ほどみた中位機までの量子ドットの説明(上段)と比べると、緑色・赤色の値が伸びています(下段)。

 示されず図はレグザの上から2番目の上位機(Z870N)と同等なので、色域は、このグレードでレグザの上位機と追いついくのかと思います。

 色域強化に関する機能名も、これより下位の量子ドット機につけている機能名(広色域量子ドット)から「量子ドットダイナミックカラー」とかえて、違いを示します。

 この部分で、(種類はともかく)出所はしっかりしている、新しい「上位パネル」であるのは間違いないので、(パネルの種類は)心配しなくて良いように思えます。

 202406260111.jpg

 バックライトは、一方、ハイセンスの中では最高級です。

 同じmini-LEDの22年モデル(75U9H)より187%高輝度とされますので。

 その上で低反射処理が上位の「ARコート低反射パネル」になるため、映り込みの程度も、下位機の低反射パネルより、水準が良くなります。

 202406260128.jpg

 バックライトのエリア制御も、「ローカルディミングアドバンスト」とされ、細かく制御することで、明るさとコントラストが両立できる機能性をアピールします。

 同じく、その部分によりますが、残像感軽減の技術名が「クリアモーション」ではなく「スムースモーション960」となります。

 画像エンジンは、こちらも、HI-VIEWエンジンIIを搭載します。

 202406260131.jpg

 スピーカーは、総合60Wです。

 同社のスピーカーでは、このあたりから、他社の上位機並みになります。

 左右2基のスピーカーと中央のサブウーファのほか、上部にハイトスピーカーが2基で、合計7スピーカーです。

 センタースピーカーがない変則的な構成です。

 しかし、総合2.1.2chで、3D立体サラウンドの再現性を高める工夫があります。

 ドルビーアトモスに対応させていますので、対応する映画・ゲームは、バーチャルに立体音響の再現が可能です。ステレオ音源を、高度な3D立体音響に変換する機能性は説明がないものの、充実しているのは確かです。

 マイクを使ったオーディオキャリブレーションも対応ですし、音響面でもレグザ上位機(Z870N)と同等水準になっています。

---

 結論的にいえば、レグザZ870Nと同等水準で、機能も似るので、そちらとどちらにするかという製品になります。

 難しいですが、録画機能(タイムシフト)を使わないとすると、ほぼ、拮抗する性能といえるかと思います。価格差がかなりあるようならば、こちらも良いように思います。

ーーー

 202307301125.jpg

 【2023年5月発売】

 【65インチ】

  37・ハイセンス 65UX
   ¥189,000 楽天市場 (4/11執筆時)

パネル:低反射倍速XDRパネル(ADS)
バックライト:MiniLED X+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式(VIDAA)
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)

 第6に、UXシリーズです。

 23年旧機で、そろそろ在庫も尽きそうです。

 ただ、機能面では現状でフラッグシップといえる機種です。

 202307301127.jpg

 液晶パネルは、低反射倍速XDRパネルです。

 上位機はどれも低反射パネルですが、こちらはハイセンス特注の独自方式で、従来比75%の低減率とします。また、こちらも視野角の拡張もなしています。

 こちらも、下位機種同様に量子ドット方式で、パネルは、ADSです。

 コントラスト比は2000:1で、ADSの上位仕様です(ADS Pro)。

 202307301139.jpg

 バックライトは、Mini LED X バックライトを装備します。

 従来的な同社のmini LEDより約2倍とかなり細かいLEDを搭載します。

 ただ、24年登場の先ほどの上位機は、この世代と30%明るいので、この部分で下位機に負けます。

 エリア制御は、こちらも「ローカルディミング アドバンスト」と名前を変えます。

 画像エンジンは、16ビットHI-VIEWエンジンXです。

 本機は、23年機ということもあり、旧来の超解像処理機能全てに対応です(3段階超解像・AIシーン別超解像処理・AIモーション別超解像処理)

 先述のように、24年発売の中級機・上位機採用のエンジン(HI-VIEWエンジンII)はこれらが省略になりましたが、本機は装備になります。

 202307301144.jpg

 画質にかかわる、注目するべき機能はAIナチュラルリアリティーでしょう。

 東芝が2023年の最上位機から搭載した「AI ナチュラルフォーカステクノロジー」に相当する技術で、背景と被写体を区別し、奥行感を高める技術です。

 あちらは、「美肌効果」を強調する技術としてですが、効果は同じでしょう。

 同じく、被写体検知技術(オブジェクト検出)を活かした、「美肌リアリティーアドバンスト」、「AI放送映像高画質処理アドバンスト」など、上位技術を備えます。

 このように、エンジンパワーを活かした処理の複雑化が焦点となります。

 倍速パネルは、2倍速です。

 ただ、クリアモーションが「プロ」でないほか、フレームジャダー低減も機能としてないので、下位機までの、全ての機能性が網羅されているわけでもないです。

 202307301153.jpg

 スピーカーは、総合82Wです。

 ハイトスピーカーが2基あるので、ドルビーアトモスは「リアル」です。

 そのほか、壁を利用するサイドスピーカーを含めて総合10基と豪華です。

 外付けでもそれなりに豪華(5万円以上)でないと、このユニット数はありません。

 HFR(ハイフレームレート)は、本機はしっかり4K/120Pに対応します。

 あとの部分はだいたい同じです。

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 結論的にいえば、 レグザのフラッグシップ(Z970N)には及ばないが、画像エンジンの処理を含めて、上級機よりやや上位という位置にいます。

 そちらと10万円以上の差がある点をふまえると、なかなか値ごろ感です。

 録画機能の充実度の部分でやはり「」はありますが、それ以外は良いです。

 画像処理の部分は、レグザと違いクラウドと連携した調整はされませんが、従来的な超解像処理の効果を重視する場合、ハイセンスのが良い仕様にみえます。

 特段録画に使うつもりはなく、基本的性能が良い製品を(割と)安めに手にいれたい場合、液晶方式ではかなり良い選択肢に思えます。

 昼間の明るい部屋でも、綺麗にみれるでしょう。

次回記事の予告
4K液晶TVのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、ハイセンスの4K液晶テレビの比較でした。

 しかし、記事は、まだまだ「つづき」ます。

  201809011945.jpg

7・TCLの4K液晶TVの比較
 :TCL TV〈中国〉
8・アイリスオーヤマの4K液晶TVの比較
 :LUCA〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
 :オリオン〈日本〉
 :マクスゼン〈日本〉 ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
 =全機からのおすすめの提案

 次回の7回目の記事こちら)では、世界的なTV生産企業で、最近日本のデンキヤでも多く見かけるようになったTCLの4K液晶TVを見ていきます。

 今回みた、ハイセンスのライバルでもあります。

映像の美しさ  ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★  
音質の良さ   ★★★★★
ネット動画   ★★★★★
番組表     ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 その上で、10回目結論こちら)では、ここまで紹介してきた全機種を対象に、上表のようなポイントから、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種!について書きたいと思います。 

 引き続き、よろしくお願いします。

 7回目の記事は→こちら

posted by Atlas at 20:54 | 映像機器

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